JP5003463B2 - 車体構造 - Google Patents

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本発明は、カウルの車幅方向端部の位置に、雨水等を速やかに排出すると共に、エンジンルームの熱気が吸気口から車室内に吸入されることを防止する一方向バルブが設けられた車体構造に関する。
従来、雨水等を速やかに排出すると共に、エンジンルームの熱気が吸気口から車室内に吸入されることを防止するため、カウルの車幅方向端部の位置に一方向バルブが設けられた車体構造が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
前記一方向バルブは、カウルの侵入水通路断面を仕切る位置に設けられ、ドレイン開口を有する枠体と、該枠体の車両外方位置に設けられ、枠体のドレイン開口を閉鎖することができる可撓性部材と、を有して構成されている。そして、一方向バルブは、外気を車室内へ吸入する吸気口より下流位置に設定することで、雨水が流下する方向の流れに対しては可撓性部材の変形により枠体のドレイン開口を開放するが、反対方向の流れに対しては可撓性部材により枠体のドレイン開口を閉鎖する構成とされる。
特開2005−306234号公報 特開2005−313692号公報
しかしながら、従来の車体構造にあっては、車体組み立て後、カウルの侵入水通路断面を仕切る位置にドレイン開口を有する枠体を取り付け、さらに、この枠体に可撓性部材を取り付けることで一方向バルブを設定していた。このように、カウルの侵入水通路断面を塞ぐ大きさの外形形状を持つ枠体を先に取り付け、その後、枠体の外側の狭いスペースから可撓性部材を取り付けるという取り付け工程となり、取り付け作業性が低く、コストが増大する、という問題があった。
すなわち、一方向バルブは、車体組み立てが終了した後の工程での設定となるため、車体組み立て終了時点で、カウルの車幅方向端部の外側位置には、ダッシュパネル側板と、このダッシュパネル側板を補強するフードリッジが設けられる。したがって、ダッシュパネル側板の外側からの取り付け作業により一方向バルブを設定することができない。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、簡単な取り付け作業性による安価な構造でありながら、侵入水の速やかな排出性確保とエンジン熱気の車室内吸入防止との両立を図ることができる車体構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車体構造では、カウルと、吸気口と、侵入水排出路と、が設けられている。前記カウルは、車両のエンジンルームの後方上部に車幅方向に設けられる。前記吸気口は、前記カウルの後方側の側部位置に設けられ、車室内に外気を吸入する。前記侵入水排出路は、前記カウルの底部に車幅方向に傾斜して設けられ、前記カウルの上方から侵入した侵入水を、前記カウルの車幅方向端部に設けられたダッシュパネル側板の位置まで導く。
そして、前記ダッシュパネル側板には、前記侵入水排出路を流下する侵入水を通すドレイン開口部が形成される。前記ドレイン開口部のカウル内方側には、該ドレイン開口部を前記吸気口による外気の吸入によって生じる負圧によって開閉動作する弁部を有する一方向バルブが設けられる。
前記一方向バルブは、前記ドレイン開口部のカウル内方側に前記ドレイン開口部を覆うように設けられ、前記ドレイン開口部に対応したバルブ開口部を有する枠体と、前記バルブ開口部の側部に対応する位置にスリットが設けられた遮へい体とを有する。さらに、前記遮へい体の周縁部は、前記枠体と前記ダッシュパネル側板とで挟持されている。
よって、本発明の車体構造にあっては、一方向バルブの組み付け時、ダッシュパネル側板のドレイン開口部の位置に、枠体によって遮へい体の周縁部を挟持し、枠体をダッシュパネル側板に固定するだけで組み付けを完了する。したがって、遮へい体に形成されたスリットの内側部分を弁部とする一方向バルブを、ドレイン開口部が形成されたダッシュパネル側板の内側から組み込むことができる。
カウルの上方から侵入水が侵入してきたときは、一方向バルブの弁部が内側からの侵入水により押し開かれる。したがって、カウルへの侵入水は、侵入水排出路の傾斜底部に沿ってカウルの車幅方向端部に設けられたダッシュパネル側板の位置まで導かれ、流れる侵入水により一方向バルブの弁部を押し開いて外部に排出される。
吸気口により車室内に外気を吸入するときは、ダッシュパネル側板のドレイン開口部の内側の圧力が外気吸入により大気圧レベル以下(負圧)となる。このため、ドレイン開口部を挟んで外側(大気圧レベル)と内側に圧力差が生じ、一方向バルブの弁部が、この圧力差による差圧力にて閉じられる。したがって、吸気口による外気吸入時には一方向バルブがバルブ閉状態となるため、エンジンルームからのエンジン熱気が、ダッシュパネル側板のドレイン開口部を介し、カウル内に導入されることがない。つまり、カウル内に導入されたエンジン熱気を、吸気口により車室内に吸入することが防止される。
この結果、簡単な取り付け作業性による安価な構造でありながら、侵入水の速やかな排出性確保とエンジン熱気の車室内吸入防止との両立を図ることができる。
以下、本発明の車体構造を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施例1の車体構造を示す概略斜視図である。図2は、実施例1の車体構造における一方向バルブの取り付け部を示す断面図である。
実施例1の車体構造は、図1及び図2に示すように、吸気口1と、吸気通路2と、インテークダクト3と、侵入水排出路4と、エンジンルーム5と、一方向バルブ6と、車両7と、カウル8と、ドレイン開口部9と、ダッシュパネル側板10と、侵入水排出樋11と、フードリッジ12と、エンジンルーム連通空間13と、を備えている。
前記吸気口1は、前記カウル8の後方側の側部位置に設けられ、車室内に外気を吸入する。前記カウル8は、車両7のエンジンルーム5の後方上部に車幅方向に設けられる。前記カウル8には、外気Gが通過できるように通孔81が網目状に形成されている。したがって、通孔81からは、外気Gの他、雨水等の侵入水Lもカウル8の底部に連なって設けられた侵入水排出路4へ侵入する構造となっている。
前記吸気口1の車両後方位置には、図1に示すように、車室内に外気を取り入れる空調ユニットのインテークダクト3が設けられている。
前記侵入水排出路4は、前記カウル8の底部に車幅方向に傾斜して設けられ、前記カウル8の上方から侵入した侵入水Lを、前記カウル8の車幅方向端部に設けられたダッシュパネル側板10の位置まで導く。前記侵入水排出路4を形成する侵入水排出樋11は、ダッシュパネル側板10に固定され、侵入水排出路4の侵入水排出面より、ドレイン開口部9の開口下面の高さを低くしている。
前記ダッシュパネル側板10には、図2に示すように、前記侵入水排出路4を流下する侵入水Lを通すドレイン開口部9が形成される。このドレイン開口部9は、ダッシュパネル側板10の外側に設けられた補強部材としてのフードリッジ12に対向する位置に形成されている。前記ダッシュパネル側板10と前記フードリッジ12とで囲まれた空間は、エンジンルーム5に連通するエンジンルーム連通空間13である。
前記ドレイン開口部9のカウル内方側には、図2に示すように、該ドレイン開口部9を前記吸気口1による外気Gの吸入によって生じる負圧によって開閉動作する弁部を有する一方向バルブ6が設けられる。
前記一方向バルブ6は、図2に示すように、前記ドレイン開口部9のカウル内方側に前記ドレイン開口部9を覆うように設けられる。この一方向バルブ6は、前記ドレイン開口部9に対応したバルブ開口部61,61を有する枠体62と、前記バルブ開口部61,61の側部に対応する位置にスリット65,65が設けられた遮へい体63とを有する。さらに、前記遮へい体63の周縁部は、前記枠体62と前記ダッシュパネル側板10とで挟持されている。
ここで、前記吸気口1は、図2に示すように、前記一方向バルブ6のバルブ開口部61,61の上方位置にオフセットして設けられている。
図3は、実施例1の車体構造における一方向バルブ6の構成を説明する図で、(a)は遮へい体63側から視た図を示し、(b)は枠体62側から視た図を示す。図4は、実施例1の車体構造における一方向バルブ6とドレイン開口部9の位置関係を説明する図で、(a)はドレイン開口部9の車両外側から視た図を示し、(b)はドレイン開口部9の車両内側から視た図を示す。以下、一方向バルブ6の構成を説明する。
前記一方向バルブ6は、樹脂により成形された枠体62と、ゴムシート等の可撓性を有する素材により形成された遮へい体63と、を有する。この遮へい体63には、図3(a)に示すように、二箇所に縦方向のスリット65,65が形成され、このスリット65,65により挟まれた領域が、一方向バルブ6の弁部64として機能する。
前記枠体62の中央部には、図3(b)に示すように、分割枠68により二つの領域に分割されてバルブ開口部61,61が形成されている。
前記遮へい体63の外形形状は、図3(a),(b)に示すように、前記枠体62の外形形状よりも少し大きな形状とされ、遮へい体63の外周縁を、枠体62の外周部からほぼ一定幅で突出させている。なお、一方向バルブ6の枠体62には、従来技術の枠体とは異なり、侵入水通路断面を仕切ったり、ドレイン開口を形成したりする機能を持たせる必要がない。このため、枠体62の外形形状は、侵入水排出路4の通路断面形状よりも小さい形状とされる(図5参照)。
前記枠体62と前記遮へい体63には、外周部の対角2箇所位置に、一方向バルブ6をダッシュパネル側板10に固定クリップ14,14(図5参照)を用いて嵌め込み固定するためのクリップ穴66,66がそれぞれ形成されている。そして、ダッシュパネル側板10のクリップ穴66,66と対応する位置には、クリップ嵌合穴が形成され、固定クリップ14,14のみを用い、一方向バルブ6を構成する枠体62と遮へい体63を、互いに挟持状態でダッシュパネル側板10に固定する。
前記枠体62と前記遮へい体63には、外周部の3箇所位置に、枠体62と遮へい体63を位置決め固定するため、枠体62には、位置決め穴67,67,67が形成され、遮へい体63には、位置決め突起67',67',67'が形成されている。なお、枠体62と遮へい体63は、重ね合わせての位置決め後、弁部64を除く外周部分を接着剤等により固定しても良い。
前記ドレイン開口部9は、図4(a),(b)に示すように、開口下面を侵入水排出路4の侵入水排出面より低い位置にすると共に、スリット65,65により挟まれた領域による弁部64より大きな開口面積に形成される。
前記一方向バルブ6は、図4(a),(b)に示すように、前記ドレイン開口部9の下部に間隙91を有して設けられている。前記一方向バルブ6は、図4(a),(b)に示すように、前記バルブ開口部61,61の大きさが、前記ドレイン開口部9の大きさより小さく設定されている。
次に、作用を説明する。
実施例1の車体構造における作用を、「一方向バルブ6の組み付け作用」、「カウル侵入水の排出作用」、「エンジン熱気の車室内吸入防止作用」に分けて説明する。
[一方向バルブ6の組み付け作用]
実施例1の車体構造にあっては、一方向バルブ6の組み付け時、予め枠体62と遮へい体63を位置決め固定しておく。そして、ダッシュパネル側板10のドレイン開口部9の位置に、枠体62によって遮へい体63の周縁部を挟持し、クリップ穴66,66の位置に、固定クリップ14,14を差し込む。このように、固定クリップ14,14を用い、一方向バルブ6をダッシュパネル側板10に固定するだけで、図5に示すように、枠体62と遮へい体63による一方向バルブ6の組み付けを完了する。
すなわち、実施例1では、侵入水通路を仕切ってドレイン開口を形成する機能を、既存のダッシュパネル側板10に持たせている。このため、一方向バルブ6の外形形状を、侵入水排出路4の通路断面形状より小さくすることができる。これによって、ドレイン開口部9が形成されたダッシュパネル側板10の内側から(侵入水排出路4側から)、一方向バルブ6を組み込むことが可能となる。
したがって、一方向バルブ6の組み付け時、遮へい体63に形成されたスリット65,65の内側部分を弁部64とする一方向バルブ6を、ドレイン開口部9が形成されたダッシュパネル側板10の内側から、固定クリップ14,14を差し込むだけの容易な作業性により組み込むことができる。
加えて、実施例1では、遮へい体63の外形形状を、枠体62の外形形状よりも少し大きな形状としている。このため、枠体62によって遮へい体63の周縁部をダッシュパネル側板10に挟持した状態で、遮へい体63の弁部64を除く外側部分が、ダッシュパネル側板10とのシール部材になる。よって、一方向バルブ6とダッシュパネル側板10の間に、別途、シール部材を設定することが不要になり、部品点数の削減となる。
[カウル侵入水の排出作用]
カウル8の上方から侵入水Lが侵入してきたときは、一方向バルブ6の弁部64が内側からの侵入水Lにより押し開かれる。
したがって、カウル8への侵入水Lは、図5の矢印L1に示すように、侵入水排出路4の傾斜底部に沿ってカウル8の車幅方向端部に設けられたダッシュパネル側板10の位置まで導かれ、流れる侵入水Lにより一方向バルブ6の弁部64を押し開いて外部に排出される。
加えて、実施例1では、一方向バルブ6は、ドレイン開口部9の下部に間隙91を有して設けられている。このため、一方向バルブ6の弁部64が開くのを待つことなく、侵入水排出路4の傾斜底部に沿って流れる水がスムーズに間隙91から流出する。したがって、侵入水排出路4内の水溜まり量を低減できる。
[エンジン熱気の車室内吸入防止作用]
空調ユニットのブロワファンの作動により、吸気口1により車室内に外気Gを吸入するときは、ダッシュパネル側板10のドレイン開口部9の内側の圧力が外気吸入により大気圧レベル以下(吸い込み負圧)となる。このため、ドレイン開口部9を挟んで外側(大気圧レベル)と内側に圧力差が生じ、一方向バルブ6の弁部64が、この圧力差による差圧力(=圧力差×受圧面積)にて閉じられる。
したがって、吸気口1による外気吸入時には一方向バルブ6がバルブ閉状態となる。このため、エンジンルーム5からのエンジン熱気が、エンジンルーム連通空間13およびダッシュパネル側板10のドレイン開口部9を介し、カウル8内に導入されることがない。つまり、カウル8内に導入されたエンジン熱気を、吸気口1により車室内に吸入することが防止される。
加えて、実施例1では、一方向バルブ6は、バルブ開口部61,61の大きさが、ドレイン開口部9の大きさより小さく設定されている。このため、バルブ閉時、枠体62に遮へい体63が安定して当接するため、一方向バルブ6のバルブ閉じ性能が安定する。
さらに、実施例1では、吸気口1は、バルブ開口部61,61の上方位置にオフセットして設けられている。このため、吸い込み負圧によって、一方向バルブ6の遮へい体63を、必要以上に吸引することがなく、遮へい体63の変形が抑えられる。この結果、吸い込み負圧の変動や一時的に吸い込み負圧が大きくなることがあっても、安定したバルブ閉じ性能を確保することができる。
さらに加えて、実施例1では、バルブ開口部61,61は、二つの領域に分割されて形成されている。このため、バルブ閉時、スリット65,65により挟まれた領域が分割されない場合に比べ、一方向バルブ6の遮へい体63の変形が小さく抑えられる。この結果、遮へい体63に変動する差圧力が作用したり、一時的に大きな差圧力が作用したりしても、安定したバルブ閉じ性能を確保することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の車体構造にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 車両7のエンジンルーム5の後方上部に車幅方向に設けられたカウル8と、該カウル8の後方側の側部位置に設けられ、車室内に外気を吸入する吸気口1と、前記カウル8の底部に車幅方向に傾斜して設けられ、前記カウル8の上方から侵入した侵入水Lを、前記カウル8の車幅方向端部に設けられたダッシュパネル側板10の位置まで導く侵入水排出路4と、が設けられた車体構造である。この車体構造において、前記ダッシュパネル側板10には、前記侵入水排出路4を流下する侵入水Lを通すドレイン開口部9が形成され、前記ドレイン開口部9のカウル内方側には、該ドレイン開口部9を前記吸気口1による外気Gの吸入によって生じる負圧によって開閉動作する弁部64を有する一方向バルブ6が設けられる。そして、前記一方向バルブ6は、前記ドレイン開口部9のカウル内方側に前記ドレイン開口部9を覆うように設けられ、前記ドレイン開口部9に対応したバルブ開口部61,61を有する枠体62と、前記バルブ開口部61,61の側部に対応する位置にスリット65,65が設けられた遮へい体63とを有し、前記遮へい体63の周縁部は、前記枠体62と前記ダッシュパネル側板10とで挟持されている。このため、簡単な取り付け作業性による安価な構造でありながら、侵入水Lの速やかな排出性確保とエンジン熱気の車室内吸入防止との両立を図ることができる。
(2) 前記一方向バルブ6は、前記バルブ開口部61,61の大きさが、前記ドレイン開口部9の大きさより小さく設定されているため、バルブ閉時、枠体62に遮へい体63が安定して当接し、一方向バルブ6のバルブ閉じ性能を安定させることができる。
(3) 前記吸気口1は、前記バルブ開口部61,61の上方位置にオフセットして設けられているため、吸い込み負圧の変動や一時的に吸い込み負圧が大きくなることがあっても、安定したバルブ閉じ性能を確保することができる。
(4) 前記一方向バルブ6は、前記ドレイン開口部9の下部に間隙91を有して設けられているため、侵入水排出路4の傾斜底部に沿って流れる水のスムーズな流出により、侵入水排出路4内の水溜まり量を低減することができる。
(5) 前記バルブ開口部61,61は、二以上の領域に分割されて形成されているため、遮へい体63に変動する差圧力が作用したり、一時的に大きな差圧力が作用したりしても、安定したバルブ閉じ性能を確保することができる。
以上、本発明の車体構造を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、バルブ開口部61,61を二つの領域に分割されて形成する例を示した。しかし、一つの領域によるバルブ開口部の例としても良いし、さらに、三つ以上の領域に分割されて形成する例であっても良い。
実施例1では、固定クリップ14,14を用い、一方向バルブ6をダッシュパネル側板10に固定する例を示した。しかし、固定クリップ以外に固定クリップ相当の固定部材やネジ等の締結部材を用い、一方向バルブをダッシュパネル側板に固定する例としても良いし、さらに、固定箇所の数も二箇所以上とする例であっても良い。
実施例1では、遮へい体63の外形形状を、枠体62の外形形状よりも少し大きな形状とする例を示した。しかし、遮へい体と枠体の外形形状を略同等の外形形状としても良く、この場合にも、別途、シール部材が不要となる。
実施例1の車体構造を示す概略斜視図である。 実施例1の車体構造における一方向バルブの取り付け部を示す断面図である。 実施例1の車体構造における一方向バルブ6の構成を説明する図で、(a)は遮へい体63側から視た図を示し、(b)は枠体62側から視た図を示す。 実施例1の車体構造における一方向バルブ6とドレイン開口部9の位置関係を説明する図で、(a)はドレイン開口部9の車両外側から視た図を示し、(b)はドレイン開口部9の車両内側から視た図を示す。 実施例1の一方向バルブ6が設定された部分の車体構造を示す斜視図である。
符号の説明
1 吸気口
2 吸気通路
3 インテークダクト
4 侵入水排出路
5 エンジンルーム
6 一方向バルブ
61 バルブ開口部
62 枠体
63 遮へい体
64 弁部
65 スリット
7 車両
8 カウル
9 ドレイン開口部
91 間隙
10 ダッシュパネル側板
11 侵入水排出樋
12 フードリッジ
13 エンジンルーム連通空間
14 固定クリップ

Claims (5)

  1. 車両のエンジンルームの後方上部に車幅方向に設けられたカウルと、該カウルの後方側の側部位置に設けられ、車室内に外気を吸入する吸気口と、前記カウルの底部に車幅方向に傾斜して設けられ、前記カウルの上方から侵入した侵入水を、前記カウルの車幅方向端部に設けられたダッシュパネル側板の位置まで導く侵入水排出路と、が設けられた車体構造において、
    前記ダッシュパネル側板には、前記侵入水排出路を流下する侵入水を通すドレイン開口部が形成され、前記ドレイン開口部のカウル内方側には、該ドレイン開口部を前記吸気口による外気の吸入によって生じる負圧によって開閉動作する弁部を有する一方向バルブが設けられ、
    前記一方向バルブは、前記ドレイン開口部のカウル内方側に前記ドレイン開口部を覆うように設けられ、前記ドレイン開口部に対応したバルブ開口部を有する枠体と、前記バルブ開口部の側部に対応する位置にスリットが設けられた遮へい体とを有し、前記遮へい体の周縁部は、前記枠体と前記ダッシュパネル側板とで挟持されていることを特徴とする車体構造。
  2. 請求項1に記載の車体構造において、
    前記一方向バルブは、前記バルブ開口部の大きさが、前記ドレイン開口部の大きさより小さく設定されていることを特徴とする車体構造。
  3. 請求項1又は2に記載の車体構造において、
    前記吸気口は、前記バルブ開口部の上方位置にオフセットして設けられていることを特徴とする車体構造。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の車体構造において、
    前記一方向バルブは、前記ドレイン開口部の下部に間隙を有して設けられていることを特徴とする車体構造。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の車体構造において、
    前記バルブ開口部は、二以上の領域に分割されて形成されていることを特徴とする車体構造。
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