JP4988391B2 - 帯電装置、並びにこれを用いるプロセスユニット及び画像形成装置 - Google Patents

帯電装置、並びにこれを用いるプロセスユニット及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、帯電バイアスが供給される帯電部材を被帯電体に接触させながら、帯電部材と被帯電体との間で放電を生じせしめることで被帯電体を一様帯電せしめる帯電装置に関するものである。また、かかる帯電装置によって潜像担持体を一様帯電せしめるプロセスユニットや画像形成装置に関するものである。
この種の帯電装置においては、帯電バイアスを印加している帯電ブラシ部材や帯電ローラなどの帯電部材と、これに接触している被帯電体との間に放電を生じせしめることで、被帯電体の表面を一様帯電させている。
帯電部材に供給する帯電バイアスとしては、例えば特許文献1や特許文献2に記載の帯電装置のように、交流電圧に直流電圧が重畳された直流重畳交流バイアスを採用するのが一般的である。これは次に説明する理由による。即ち、帯電直前の被帯電体の表面が静電潜像の履歴を保持しているなどしてその電位のバラツキが大きくなっている状態にあると、直流電圧だけからなる帯電バイアスによる帯電では、そのバラツキを完全に除去しきれずに帯電ムラを発生させ易くなる。これに対し、直流重畳交流バイアスでは、交流成分の電位の振れによって帯電と除電とを短時間に繰り返し行うことで、かかる電位ムラの発生を抑えることができるからである。
特開平6−202445号公報 特開2001−166564号公報
しかしながら、この種の帯電装置では、被帯電体の表面に局所的な過剰帯電箇所を発生させ易いという問題があった。一様帯電せしめた潜像担持体に光走査などによる潜像を書き込む画像形成装置においては、かかる過剰帯電箇所が発生すると、その箇所が画像を形成しない白点(白抜け)となって現れてしまう。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、局所的な過剰帯電箇所の発生を抑えることができる帯電装置を提供することである。また、かかる帯電装置を用いて潜像担持体を一様帯電せしめるプロセスユニット及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、自らの表面を被帯電体の表面に接触させながら両表面の間に放電を生じせしめて該被帯電体の表面を一様に帯電せしめる帯電部材と、交流電圧に直流電圧が重畳された帯電バイアスを該帯電部材に供給する帯電バイアス供給手段とを有する帯電装置において、上記帯電部材として、基材の表面に立設せしめられた複数の導電性の植毛繊維を上記被帯電体に接触せしめる帯電ブラシ部材を用いるとともに、上記交流電圧のピーク・ツウ・ピーク電圧をVpp[V]で表し、且つ、該交流電圧にてピーク間の中心を境にして電圧値を上記直流電圧の極性と同極性側に大きくするように振れる波成分と、逆極性側に大きくするように振れる波成分とのうち、同極性側に向かって大きくするように振れる波成分の振れ開始点から、その振れの大きさが該波成分の振幅の80[%]に達するまでに要する時間をt[msec]で表した場合に、上記交流電圧として、「Vpp×0.4/t ≦7.3×10」という関係式を具備し、且つ、該振れ開始点から該波成分の振れピーク点に達するまでに要する時間が、該振れピーク点から上記逆極性側に向かって上記中心に至るまでに要する時間よりも長いという条件を具備するものを上記帯電ブラシ部材に供給するように、上記帯電バイアス供給手段を構成したことを特徴とするものである
た、請求項の発明は、請求項の帯電装置であって、上記帯電バイアス供給手段が「3.3×10 ≦ Vpp×0.4/t」という関係式を具備する上記交流電圧を上記帯電ブラシ部材に供給するものであることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1又は2の帯電装置であって、電圧値を上記同極性側に大きくするように振れる上記波成分のデューティーをD[%]で表し、且つ、上記交流電圧の周波数をf[Hz]で表した場合に、上記帯電バイアス供給手段が「10 < (D/100−f×t/1000)×100 < 80」という関係式を具備する上記交流電圧を上記帯電部材に供給するものであることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1乃至3の何れかの帯電装置であって、上記ピーク・ツウ・ピーク電圧Vppが200〜1200[V]であることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1乃至3の何れかの帯電装置であって、上記時間tが0.05〜1.5[msec]であることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1乃至3の何れかの帯電装置であって、上記周波数fが10〜3000[Hz]であることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の帯電装置であって、上記デューティーDが25〜85[%]であることを特徴とするものである
た、請求項の発明は、請求項1乃至7の何れかの帯電装置において、上記帯電ブラシ部材として、上記植毛繊維の体積抵抗率が1.0×10〜1.0×10[Ω・cm]であるもの、を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1乃至8の何れかの帯電装置において、上記帯電ブラシ部材として、上記複数の植毛繊維の植毛密度が12〜50[万本/inch]であるもの、を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れかの帯電装置において、上記帯電ブラシ部材として、上記植毛繊維の太さが0.7〜5[デニール]であるものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至10の何れかの帯電装置において、上記帯電ブラシ部材として、上記基材たる回転可能な回転軸部材の表面に複数の上記植毛繊維が立設せしめられた帯電ブラシローラを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項11の帯電装置において、上記帯電ブラシローラとして、直径が10〜16[mm]であるものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項11又は12の帯電装置において、上記帯電ブラシローラとして、上記回転軸部材上における上記植毛繊維の斜毛率Fが10〜40[%]であるものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項1乃至13の何れかの帯電装置において、上記植毛繊維の先端側を上記被帯電体に対して0.1〜1.4[mm]の食い込み量で食い込ませるように、該被帯電体と上記帯電ブラシ部材とを配設したことを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体を一様に帯電せしめる帯電手段と、一様帯電後の該潜像担持体に潜像を書き込む潜像書込手段と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置における、少なくとも該潜像担持体と該帯電手段とを1つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して着脱可能にしたプロセスユニットにおいて、上記帯電手段として、請求項1乃至14の何れかの帯電装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体を一様に帯電せしめる帯電手段と、一様帯電後の該潜像担持体に潜像を書き込む潜像書込手段と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、上記帯電手段として、請求項1乃至14の何れかの帯電装置を用いたことを特徴とするものである。
これらの発明においては、本発明者らが後述する実験で明らかにしたように、帯電部材に供給する帯電バイアス(直流重畳交流電圧)の交流成分として、「ピーク・ツウ・ピーク電圧Vpp×0.4/時間t ≦ 8.8×10」という関係式を具備するものを採用したことで、局所的な過剰帯電箇所の発生を抑えることができる。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のカラーレーザープリンタ(以下、単にプリンタという)の実施形態について説明する。
まず、実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係るプリンタの要部を示す概略構成図である。このプリンタは、イエロー,マゼンダ,シアン,ブラック(以下、Y,M,C,Kと記す)の各色のトナー像を形成するための4つのプロセスユニット1Y,M,C,Kを備えている。また、光書込ユニット50、レジストローラ対54、転写ユニット60等も備えている。各符号の末尾に付された添字Y,M,C,Kは、それぞれイエロー,マゼンダ,シアン,ブラック用の部材であることを示す。
光書込ユニット50は、Y,M,C,Kの各色に対応する4つのレーザーダイオードからなる光源、正六面体のポリゴンミラー、これを回転駆動するためのポリゴンモータ、fθレンズ、レンズ、反射ミラー等を有している。レーザーダイオードから射出されたレーザー光Lは、ポリゴンミラーの何れか1つの面で反射してポリゴンミラーの回転に伴って偏向せしめられながら、後述する4つの感光体のうちの何れかに到達する。4つのレーザーダイオードからそれぞれ射出されるレーザー光Lにより、4つの感光体の表面がそれぞれ光走査される。
プロセスユニット1Y,M,C,Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体3Y,M,C,K、これらにそれぞれ個別に対応する現像装置40Y,M,C,Kなどを有している。感光体3Y,M,C,Kは、アルミ等の素管に有機感光層が被覆されたものであり、図示しない駆動手段によって所定の線速で図中時計回り方向に回転駆動せしめられる。そして、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいて変調されたレーザー光Lを発する光書込ユニット50により、暗中にて光走査されて、Y,M,C,K用の静電潜像を担持する。
図2は、4つのプロセスユニット1Y,M,C,Kのうち、Y用のプロセスユニット1Yを転写ユニット(図1の60)の中間転写ベルト61とともに示す拡大構成図である。同図において、Y用のプロセスユニット1Yは、感光体3Y、帯電ブラシローラ4Y、図示しない除電ランプ、現像装置40Y等を、1つのユニットとして共通のユニットケーシング(保持体)に保持させて、プリンタ本体に対して着脱可能にしたものである。
被帯電体であり且つ潜像担持体であるY用の感光体3Yは、アルミニウム素管からなる導電性基体の表面に、負帯電性の有機光導電物質(OPC)からなる感光層が被覆された直径24[mm]のドラムであり、図示しない駆動手段によって124[mm/sec]の線速で図中時計回り方向に回転駆動せしめられる。
帯電部材たる帯電ブラシローラ4Yは、図示しない軸受けによって回転可能に受けられる金属製の回転軸部材5Yと、これの表面に立設せしめられた複数の導電性の植毛繊維6Yとを有している。そして、回転軸部材5Yを中心にして図示しない駆動手段によって回転駆動されながら、それぞれの植毛繊維6Yの先端側を感光体3Yに摺擦させる。金属製の回転軸部材5Yには、図示しない電源や配線等からなる帯電バイアス供給装置が接続されたおり、これによって直流重畳交流電圧からなる帯電バイアスが印加される。本プリンタでは、帯電ブラシローラ4Y、これを回転駆動せしめる図示しない駆動手段、前述の帯電バイアス供給装置などにより、感光体3Yの周面を一様帯電せしめる帯電装置が構成されている。そして、帯電ブラシローラ4Yの各植毛繊維と感光体3Yとの間に放電を生じせしめて、感光体3Yの表面を例えば負極性に一様帯電せしめる。
一様帯電せしめられたY用の感光体3Yの表面には、上述した光書込ユニット(50)による光走査でY用の静電潜像が形成され、この静電潜像はY用の現像装置40YによってYトナー像に現像される。
Y用の現像装置40Yは、ケーシング41Yに設けられた開口から周面の一部を露出させる現像ロール42Yを有している。この現像ロール42Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられる非磁性パイプからなる現像スリーブと、これに連れ回らないように内包される図示しないマグネットローラとを有している。ケーシング41Yには、磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとを含む図示しないY現像剤が内包されている。図示しないスクリュウ部材などからなる撹拌搬送手段によって撹拌搬送されてYトナーの摩擦帯電が促されながら、現像ロール42Y内のマグネットローラの磁力により、現像ロール42Yの回転する現像スリーブ表面に吸着されて汲み上げられる。そして、現像ロール42Yの回転に伴って現像ドクタ43Yとの対向位置を通過する際にその層厚が規制された後、感光体3Yと対向する現像領域に搬送される。
この現像領域では、図示しない電源から出力される負極性の現像バイアスが印加される現像スリーブと、感光体3Yの静電潜像との間に、負極性のYトナーをスリーブ側から潜像側に静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。また、現像スリーブと感光体3Yの一様帯電箇所(地肌部)との間に、負極性のYトナーを地肌部側からスリーブ側に静電移動させる非現像ポテンシャルが作用する。現像スリーブ上のY現像剤内のYトナーは、現像ポテンシャルの作用によってスリーブ上から離脱して感光体3Yの静電潜像上に転移する。この転移により、感光体3Y上の静電潜像がYトナー像に現像される。なお、現像によってYトナーを消費したY現像剤は、現像スリーブの回転に伴ってケーシング41Y内に戻される。また、感光体3Y上のYトナー像は、後述する転写ユニットの中間転写ベルト61上に中間転写される。
透磁率センサからなるトナー濃度センサ46Yは、ケーシング41Yの底板に固定されており、ケーシング41Y内に収容されているY現像剤の透磁率に応じた値の電圧を出力する。現像剤の透磁率は、現像剤のトナー濃度と良好な相関を示すため、トナー濃度センサ46YはYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。この出力電圧の値は、図示しないトナー補給制御部に送られる。
上記トナー補給制御部は、RAM等の記憶手段を備えており、この中にY用のトナー濃度センサ46Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefや、他の現像装置に搭載されたTセンサからの出力電圧の目標値であるM,C,K用Vtrefのデータを格納している。Y用の現像装置40Yについては、トナー濃度センサ46Yからの出力電圧の値とY用Vtrefを比較し、図示しないYトナー濃度補給装置を比較結果に応じた時間だけ駆動させる。そして、これにより、補給用のYトナーを現像装置40Y内に補給する。このようにしてYトナー補給装置の駆動が制御(トナー補給制御)されることで、現像に伴ってYトナー濃度を低下させたY現像剤に適量のYトナーが補給され、現像装置40Y内のY現像剤のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。なお、他色用のプロセスユニットの現像装置についても、同様のトナー補給制御が実施される。また、トナーと磁性キャリアとを含有する現像剤を用いるいわゆる二成分現像装置を用いた例について説明したが、トナーを主成分とする一成分現像装置を用いてもよい。
感光体3Y上のYトナー像は、感光体3Yと中間転写ベルト61とが当接するY用の1次転写ニップで中間転写ベルト61上に中間転写される。この1次転写ニップを通過した後の感光体3Y表面には、中間転写ベルト61上に転写されなかった転写残トナーが付着している。
本プリンタにおけるY用のプロセスユニット1Yでは、いわゆるクリーナーレス方式を採用している。このクレーナーレス方式とは、感光体3Yなどの潜像担持体上に付着している転写残トナーをクリーニング回収するための専用の手段を用いることなく潜像担持体上での画像形成プロセスを実行する方式のことである。また、クリーニング回収するための専用の手段とは、具体的には、転写残トナーを潜像担持体から分離した後、再び潜像担持体に付着させることなく、廃トナー容器まで搬送して回収したり、現像装置内に搬送してリサイクル回収したりする手段である。
かかるクリーナーレス方式について詳述する。クリーナーレス方式は、大別すると、散らし通過型と、一時捕捉型と、併用型とがある。これらのうち、散らし通過型では、潜像担持体に摺擦するブラシ等の散らし部材を用いて、潜像担持体上の転写残トナーを引っ掻くことで、転写残トナーと潜像担持体との付着力を弱める。そして、その後、現像スリーブや現像ローラ等の現像部材と潜像担持体とが対向する現像領域、あるいはその直前において、潜像担持体上の転写残トナーを現像ロールなどの現像部材に静電転移させることで、現像装置内に回収する。この回収に先立って、転写残トナーは、潜像書込のための光書込位置を通過するが、転写残トナー量が比較的少量であれば、潜像書込に悪影響を及ぼすことはない。但し、正規極性とは逆極性に帯電している逆帯電トナーが転写残トナー中に含まれていると、それは現像部材上に回収されないので、地汚れなどを引き起こしてしまう。かかる逆帯電トナーによる地汚れの発生を抑える目的で、潜像担持体上の転写残トナーを正規極性に帯電せしめるためのトナー帯電手段を、転写位置(例えば1次転写ニップ)と散らし部材による散らし位置との間、あるいは散らし位置と現像領域との間、に設けることが望ましい。散らし部材としては、板金やユニットケーシング等に貼り付けられた導電性繊維からなる複数の植毛繊維を有する固定ブラシ、金属製の回転軸部材に複数の植毛繊維を立設せしめたブラシローラ、導電性のスポンジ等からなるローラ部を有するローラ部材などを用いることができる。固定ブラシは植毛繊維の量が比較的少量で構成できるため安価であるという利点があるが、潜像担持体を一様帯電せしめるための帯電部材として兼用する場合には、十分な帯電均一性を得ることができなくなる。これに対し、ブラシローラでは、十分な帯電均一性を得ることができるので好適である。
クリーナーレス方式における一時捕捉型では、表面を潜像担持体に接触させながら無端移動させる回転ブラシ部材などの捕捉部材によって、潜像担持体上の転写残トナーを一時的に捕捉する。そして、プリントジョブ終了後やプリントジョブ間の紙間タイミングなどにおいて、捕捉部材上の転写残トナーを潜像担持体に再転移させた後、現像ロールなどの現像部材に静電転移させて、現像装置内に回収する。上述した散らし通過型では、ベタ画像形成時やジャム発生後などといった転写残トナーがかなり多くなってしまう場合に現像部材への回収能力を超えて画像劣化を引き起こすおそれがあるのに対し、一時捕捉型では捕捉部材で捕捉した転写残トナーを現像部材に少しずつ回収してかかる画像劣化の発生を抑えることができる。
クリーナーレス方式における併用型では、散らし通過型と一時捕捉型とを併用する。具体的には、潜像担持体に接触する回転ブラシ部材などを、散らし部材及び捕捉部材として併用する。回転ブラシ部材等に直流電圧だけを印加することで回転ブラシ部材等を散らし部材として機能させる一方で、必要に応じてバイアスを直流電圧から直流重畳交流電圧に切り換えることで、回転ブラシ部材等を捕捉部材として機能させる。なお、散らし部材や捕捉部材として機能させる場合には、交流電圧を印加してもよい。
本プリンタにおける各色のプロセスユニット(1Y,M,C,K)では、一時捕捉型のクリーナーレス方式を採用している。具体的には、例えばY用のプロセスユニット1Yの感光体3Yは、図中時計回り方向に124[mm/sec]の線速で回転駆動されながら中間転写ベルト61のおもて面に接触してY用の1次転写ニップを形成している。そして、植毛繊維6Yと感光体3Yとの間に放電を生じせしめて、感光体3Y表面を−500[V]に一様帯電せしめる。同時に、感光体3Y上に付着している転写残トナーを前述の帯電バイアスや、ブラシによる物理的接触及び掻き取りなどの相乗作用によって複数の植毛繊維6Yに転移させて一時的に捕捉する。そして、プリントジョブ終了後や紙間タイミングなどに、捕捉した転写残トナーを感光体上に逆転移させ易くなる値に帯電バイアスを切り換えて、植毛繊維6Y上に捕捉しておいた転写残トナーを感光体3Y上に再転移させた後、感光体3Y上から現像ロール42Yを経て現像装置40Y内に回収する。
帯電ブラシローラ4Yの複数の植毛繊維6Yは、それぞれ導電性繊維が所定の長さにカットされたものである。導電性繊維の素材としては、ナイロン6(登録商標)、ナイロン12(登録商標)、アクリル、ビニロン、ポリエステルなどの樹脂材料を例示することができる。かかる樹脂材料にカーボンや金属微粉などの導電性粒子を分散せしめて導電性を付与する。製造コストとヤング率の低さとを考慮すると、ナイロン樹脂にカーボンを分散させた導電性繊維が好ましい。なお、カーボンの分散を繊維の中で偏在させても良い。複数の植毛繊維6Yが立設せしめられる基材である回転軸部材5Yの材料としては、SUS303、SUS304、SUS316、SUS416、SUS420、SUS430などのステンレス鋼を例示することができる。また、SUM22、SUM23、SUM23L、SUM24Lなどの快削鋼や、これらをメッキしたものを用いてもよい。これらの材料のうち、コストと安全性(鉛を含まない)を考慮すると、SUM22、SUM23の表面にメッキ処理を施したものが好適である。
Y用の1次転写ニップを通過した後、帯電ブラシローラ4Yとの接触位置に進入する前の感光体3Y表面には、導電性材料からなるトナー帯電フィルム10Yが当接している。このトナー帯電フィルム10Yには、図示しない電圧印加手段により、Yトナーの帯電極性と同極性(本例では負極性)のトナー帯電バイアスが印加されている。Y用の1次転写ニップを通過した後の感光体3Y表面に付着している転写残トナーは、帯電ブラシローラ4Yに一時捕捉されるのに先立って、このトナー帯電フィルム10Yに接触する。転写残トナー中に含まれている僅かな逆帯電トナー粒子は、トナー帯電フィルム10Yからの放電や電荷注入によって正規極性に帯電せしめられる。なお、トナー帯電フィルム10Yを帯電ブラシローラ4Yと現像ロール42Yとの間における感光体箇所に当接させて、一様帯電後の感光体表面上の逆帯電トナー粒子を正規極性に帯電させるようにしてもよい。
Y用のプロセスユニット1Yについて説明してきたが、他色用のプロセスユニット1M,C,KはY用のプロセスユニット1Yと同様の構成になっているので説明を省略する。
先に示した図1において、各色のプロセスユニット1Y,M,C,Kの下方には、転写ユニット60が配設されている。この転写ユニット60は、無端状の中間転写ベルト61を、複数の張架ローラによって張架しながら、図中反時計回り方向に無端移動せしめる。複数の張架ローラとは、具体的には、従動ローラ62、駆動ローラ63、2次転写ニップ裏側ローラ64、テンションローラ65、4つの1次転写バイアスローラ66Y,M,C,K等のことである。
従動ローラ62、1次転写バイアスローラ66Y〜K、駆動ローラ63、2次転写ニップ裏側ローラ64、テンションローラ65は、何れも中間転写ベルト61の裏面(ループ内周面)に接触している。そして、4つの1次転写バイアスローラ66Y,M,C,Kは、金属製の芯金にスポンジ等の弾性体が被覆されたローラであり、Y,M,C,K用の感光体3Y,M,C,Kに向けて押圧されて、中間転写ベルト61を挟み込んでいる。これにより、4つの感光体3Y,M,C,Kと中間転写ベルト61とがベルト移動方向において所定の長さで接触するY,M,C,K用の4つの1次転写ニップが形成されている。
4つの1次転写バイアスローラ66Y,M,C,Kの芯金には、それぞれ図示しない転写バイアス電源によって定電流制御される1次転写バイアスが印加されている。これにより、4つの1次転写バイアスローラ66Y,M,C,Kを介して中間転写ベルト61の裏面に転写電荷が付与され、各1次転写ニップにおいて中間転写ベルト61と感光体3Y,M,C,Kとの間に転写電界が形成される。なお、本プリンタにおいては、1次転写手段として1次転写バイアスローラ66Y,M,C,Kを設けているが、ローラに代えて、ブラシやブレード等のものを用いてもよい。また、転写チャージャーなどを用いてもよい。
各色の感光体3Y,M,C,K上に形成されたY,M,C,Kトナー像は、各色の1次転写ニップで中間転写ベルト61上に重ね合わせて転写される。これにより、中間転写ベルト61上には4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
中間転写ベルト61における2次転写ニップ裏側ローラ64に対する掛け回し箇所には、2次転写バイアスローラ67がベルトおもて面側から当接しており、これによって2次転写ニップが形成されている。この2次転写バイアスローラ67には、図示しない電源や配線からなる電圧印加手段によって2次転写バイアスが印加されている。これにより、2次転写バイアスローラ67と接地された2次転写ニップ裏側ローラ64との間に2次転写電界が形成されている。中間転写ベルト61上に形成された4色トナー像は、ベルトの無端移動に伴って2次転写ニップに進入する。
本プリンタは、図示しない給紙カセットを備えており、その中に記録紙Pを複数枚重ねた記録紙束の状態で収容している。そして、一番上の記録紙Pを所定のタイミングで給紙路に送り出す。送り出された記録紙Pは、給紙路の末端に配設されたレジストローラ対54のローラ間に挟み込まれる。
レジストローラ対54は、給紙カセットから送られてきた記録紙Pをローラ間に挟み込むために両ローラを回転駆動させているが、記録紙Pの先端を挟み込むとすぐに両ローラの回転駆動を停止させる。そして、記録紙Pを中間転写ベルト61上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで2次転写ニップに向けて送り出す。2次転写ニップでは、中間転写ベルト61上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の作用によって記録紙P上に一括2次転写されて、記録紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。
このようにしてフルカラー画像が形成された記録紙Pは、2次転写ニップから排出された後、図示しない定着装置に送られてフルカラー画像が定着せしめられる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト61表面に付着している2次転写残トナーは、ベルトクリーニング装置68によってベルト表面から除去される。
以上の基本的な構成を有する本プリンタでは、4つの感光体3Y,M,C,Kがそれぞれ、回転によって無端移動する表面に潜像を担持する潜像担持体として機能している。また、光書込ユニット50が、一様帯電後の感光体表面に潜像を形成する潜像形成手段として機能している。また、各色の現像装置がそれぞれ、感光体表面上の潜像を現像する現像手段として機能している。
次に、本発明者らが行った実験について説明する。株式会社リコー社製のフルカラープリンタ IPSIO CX3000を改良して、図1や図2に示した実施形態に係るプリンタと同様の構成の試験機を用意した。具体的には、IPSIO CX3000の各プロセスユニットにおける帯電ローラを帯電ブラシローラに交換した。また、感光体上の転写残トナーをクリーニングするためのクリーニングブレードを取り除いて、クリーナーレス方式とした。但し、IPSIO CX3000は、実施形態に係るプリンタとは異なり、磁性キャリアを含まない一成分現像剤を用いるものである。以降に説明する実験の結果については、実施形態に係るプリンタのような二成分現像剤を用いるものにおいても、同様になると考えられる。
かかる構成の試験機を用いて、帯電バイアスの条件を適宜変更しながら、それぞれのバイアス条件下にてモノクロの2×2(ツー・バイ・ツー)のハーフチャート(ハーフトーンベタ画像)をプリントして、そのハーフチャート中に発生する白点(白抜け)のランクと、K用の感光体における帯電均一性のランクとを評価した。白点や帯電均一性のランクについては、それぞれ1から5までの5段階で評価し、ランク4以上を許容範囲(○)、4未満を不良(×)とした。なお、帯電ブラシローラの諸条件は次に列記する通りである。
・植毛繊維の材料:カーボンを均一分散せしめたナイロン6(登録商標)
・植毛繊維の体積抵抗率:3.6×10[Ω・cm]
・回転軸部材に対する植毛繊維の植毛密度:26[万本/inch
・植毛繊維の太さ:2[デニール]
・帯電ブラシローラの外径:11[mm]
・回転軸部材に対する植毛繊維の斜毛率F:25%(斜毛させない場合のブラシローラ外径は13mm)
・感光体への植毛繊維の食込み量:0.3[mm]
・回転軸部材の材料:SUM23のメッキ品
・回転軸部材の外径:5[mm]
・感光体と帯電ブラシローラとの周速比(ブラシ線速/感光体線速):2.5
・帯電ブラシローラの回転方向:ウィズ(摺擦位置における表面移動方向が感光体と同じ)
この実験の結果を次の表1に示す。
Figure 0004988391
表1において、Dは前述の1周期の前半で出現する波成分のデューティー[%]を表している。また、fは、交流電圧の周波数[Hz]を表している。Vppは、K用の帯電ブラシローラに印加する帯電バイアスにおける交流電圧のピーク・ツウ・ピーク電圧[V]を表している。また、tは、その交流電圧にてピーク間の中心を境にして電圧値を帯電バイアスの直流成分の極性と同極性側(本実験では負極性側)に大きくするように振れる波成分と、逆極性側に大きくするように振れる波成分とのうち、同極性側に向かって大きくするように振れる波成分の振れ開始点から、その振れの大きさが該波成分の振幅の80[%]に達するまでに要する時間[msec]を表している。具体的には、図3は帯電バイアスの波形を示すグラフである。このグラフにおいて、交流電圧の1周期(T)は、時点Taから時点Teまでとなる。この1周期の後半では、ピーク・ツウ・ピーク電圧Vppのピーク間の中心線Lcを境にして、電圧値を直流成分とは逆極性であるプラス側に大きくするように振れる波成分が時点Tdから時点Teまでに出現する。これに対し、1周期の前半では、中心線Lcを境にして、電圧値を直流成分と同極性であるマイナス側に大きくするように振れる波成分が時点Taから時点Tdまでの間に出現する。この前半において、マイナス側に大きくなるように振れる波成分の振れ開始点が時点Taであり、これから所定時間が経過した時点Tbにおいて振れの大きさがその波成分の振幅(0.5×Vpp)の80[%]に達する(0.4×Vpp)。この時点Taから時点Tbまでの時間がtである。
よって、表1における「Vpp×0.4/t」は、マイナス側に大きくなるように振れる波成分の振れが開始してから(時点Ta)、その振れの大きさが波成分の振幅の80[%]に達するまで(時点Tb)における電圧変化の傾きを示している。なお、図3に示したような交流波成分を有する帯電バイアスでは、プラス側に大きくなるように振れる波成分(時点Td〜時点Te)が、主に感光体を除電する除電機能を発揮する。そして、マイナス側に大きくなるように振れる波成分(時点Ta〜時点Td)が、感光体を帯電せしめる帯電機能を発揮する。このように除電と帯電とを繰り返すことで、静電潜像等による電位ムラ履歴が残っている感光体を一様に帯電せしめることができる。
表1に示したように、この傾き(Vpp×0.4/t)を7.3×10よりも大きくした実験6では、許容範囲を超える白点がハーフチャートに出現してしまった(白点ノイズランク=×)。これは次に説明する理由によるものと考えられる。即ち、帯電ブラシローラにおいては、複数の植毛繊維がそれぞれ全く同じ体積固有抵抗率を発揮するのではなく、カーボンブラック等の導電性材料の分散ムラによってある程度の範囲で体積固有抵抗率にバラツキがある。また、植毛繊維は先端側の側面を感光体に接触させながら撓む姿勢をとっており、先端付近を感光体に接触させていないものの感光体との間に微妙ギャップを形成している。この微妙ギャップを形成している箇所で放電を最も多く発生させるが、その箇所の範囲内においては感光体との距離に応じて放電の発生させ易さが微妙に異なっている。周知のパッシェンの法則により、感光体との距離が近い領域ほど放電を発生させ易くなるからである。一方、帯電バイアスの交流電圧におけるマイナス側に大きくなるように振れる波成分は上述したように主に帯電の役割を担っている。この波成分のマイナス側への電位変化の傾きが大きくなり過ぎると、植毛繊維の先端側と感光体との間における電界強度が極めて短時間のうちに急激に変化する。そして、繊維抵抗が比較的低い箇所や、感光体とのギャップが比較的小さい箇所において、電位変化の傾きが比較的大きいと集中放電が起き易く、局所的な過剰帯電による白点が発生してしまう。この集中放電は電界の電気力線が集中する植毛繊維の先端で起き易い。ブラシに植毛を施して繊維を斜毛させると、感光体に対して先端を向けている植毛繊維の数が少なくなるので、斜毛させない場合に比べて集中放電を抑えることができる。但し、繊維の先端を完全に隠すことはできない。そこで、波成分のマイナス側への電位変化の傾き(Vpp×0.4/t)を7.3×10以下に設定することで、かかる集中的な放電の発生を抑えて、白点の発生を抑えることができる。
図4は、各電圧条件における傾き(Vpp×0.4/t)と実験番号との関係を示すグラフである。同図と表1との関係から、傾き(Vpp×0.4/t)を上限値の7.3×10以下にした実験番号1、2、3、4、5では、それぞれ白点の発生を許容範囲内に留めていることがわかる。
なお、上述の傾き(Vpp×0.4/t)を2.5×10にした実験番号5においては、白点の発生を許容範囲内に留めているものの、感光体を十分に帯電させることができなかった(帯電不良)。これは次に説明する理由によるものと考えられる。即ち、図3のグラフに示した時点Tbから時点Tcまでは、マイナス側への波成分が振幅の80[%]に達した時点、80[%]未満に立ち下がる時点までの期間となる。この期間において、帯電機能が最も良好に発揮されるが、傾き(Vpp×0.4/t)が小さすぎると、この期間が十分にとれないために帯電不良になる。即ち、実験6では、傾きが小さ過ぎたために帯電不良になったのである。これに対し、6通りの実験の中で傾きが2番目に小さい実験5(傾き=3.3×10)では、帯電不良を引き起こさなかった。よって、傾きを3.3×10以上に設定することで、感光体の帯電不良の発生を抑えることができる。
図3のグラフにおいて、時間t’は、マイナス側に大きくなるように振れる波成分の振れの大きさがその波成分の振幅の80[%]になった時点Tbから、その波成分がプラス側に大きくなるように振れる波成分に切り替わる時点Tdまでの期間を表している。1周期(T)に対するこの時間t’の割合が大きくなり過ぎると、1周期内で主に除電機能を発揮するプラス側への波成分の割合が小さくなり過ぎて、除電が良好に行われなくなる。そして、これにより、感光体に帯電ムラを発生させてしまう。1周期(T)に対する時間t’の割合は「時間t’/周期T×100」という式で求められる。また、周期Tは「1000/周波数f[Hz]」という式で求められる。また、時間t’は「1000/周波数f×D/100−時間t」という式で求められる。よって、前述の割合を求める式は「(D/100−周波数f×時間t/10)×100」という式に変形することができる。表1に示すように、この式の解が「7」になる条件の帯電バイアスを採用した実験5や、「88」になる条件の帯電バイアスを採用した実験6では、何れも帯電均一性のランクを許容範囲内に留めることができていない。これは次に説明する理由によるものと考えられる。即ち、周期Tに対する時間t’の割合が小さくなり過ぎると、感光体の除電は良好に行われるものの、感光体を効果的に帯電させ得る期間(時点Tb〜時点Tc)が不足して、感光体表面に部分的に帯電不良の箇所を発生させてしまうと考えられる。また、前述の割合が小さくなり過ぎると、感光体の除電が不十分になって帯電ムラが発生してしまうと考えられる。
そこで、本発明者らは、周期Tに対する時間t’の割合を更に細かく変動させながら、帯電均一性を評価する実験を行った。具体的には、「(D/100−周波数f×時間t/10)×100」の解を「8」、「9」、「10」、「11」、「12」、「78」、「79」、「80」、「81」、「82」にする10通りの帯電バイアスの条件にて、それぞれ感光体の帯電均一性を評価する実験を行った。その結果、前述の解を「10」よりも小さくした「8」や「9」の条件下において、許容範囲を超える帯電ムラを発生させることがわかった(帯電均一性ランク=×)。また、前述の解を「80」よりも大きくした「81」や「82」の条件下でも、許容範囲を超える帯電ムラを発生させることがわかった。よって、「10 < (D/100−f×t/1000)×100 < 80」という関係式を具備する交流電圧を含む帯電バイアスを採用することで、周期Tに対する時間t’の割合が不適切であることによる帯電ムラの発生を抑えることができる。
図5は、各電圧条件における上記割合((D/100−周波数f×時間t/10)×100)と実験番号との関係を示すグラフである。同図と表1との関係から、上記割合を下限と上限との間(10<割合の解<80)にした実験番号1、2、3、4では、それぞれ帯電均一性を許容範囲内に留めていることがわかる。
本発明者らは、次に、帯電バイアスの条件を様々に変化させる実験を行った。そして、次に掲げる事項を見出した。
(1)交流電圧のピーク・ツウ・ピーク電圧Vppを[V]200[V]未満に設定すると、帯電性能が不足して帯電不良を引き起こしてしまう。
(2)ピーク・ツウ・ピーク電圧Vppを1200[V]よりも大きくすると、過剰に帯電させた感光体の除電が不良になって、帯電ムラを発生させてしまう。よって、Vppについては、200〜1200[V]の範囲に設定することが望ましいことがわかった。更に望ましくは、700〜1100[V]である。
(3)時間tは0.05から1.5[msec]が好ましい。この範囲を超えると、帯電ムラを発生させるからである。
(4)周波数fを10[Hz]よりも小さくすると、周波数fに対応した周期的な濃度ムラが画像に発生してしまう。
(5)周波数fを3000[Hz]よりも大きくすると、電界強度の変化に応じた植毛繊維の振動に伴う異音が感じられるようになる。
(6)マイナス側に大きくなるように振れる波成分のデューティーDが25〜85[%]の範囲から外れると、帯電ムラが発生してしまう。
次に、本発明者らは、帯電ブラシの条件を様々に変化させながら、白点ランクや帯電均一性ランクを評価する実験を行ったところ、次に掲げる事項を見出した。
(7)植毛繊維の体積抵抗率が1.0×10[Ω・cm]よりも小さいと、過剰放電が発生してしまうため、帯電バイアスの条件を適切に設定しても白点ノイズを発生させてしまった。
(8)植毛繊維の体積抵抗率が1.0×10[Ω・cm]よりも大きいと、放電不足によって感光体を十分に帯電させることができなくなる。よって、植毛繊維の体積抵抗率は、1.0×10〜1.0×10[Ω・cm]であることが解った。なお、より好ましくは3.0×10から4.0×10[Ω・cm]である。
(9)回転軸部材に対する植毛繊維の植毛密度が12[万本/inch]よりも低くなると、帯電不良が発生してしまう。
(10)回転軸部材に対する植毛繊維の植毛密度が50[万本/inch]よりも大きいと、ブラシの可撓性の悪さに起因して感光体へのダメージが大きくなる。よって、植毛密度については、12〜50[万本/inch]にすることが望ましい。より好ましくは15〜40[万本/inch]である。
(11)植毛繊維の太さが0.7[デニール]よりも小さくなると、植毛繊維の先端周りの電界強度が過剰になってそこから過剰放電が起こってしまうため、帯電バイアスの条件を適切に設定しても白点ノイズを発生させてしまった。
(12)植毛繊維の太さが5[デニール]よりも大きいと、植毛繊維間の空スペースが過剰に大きくなることに起因して帯電ムラを発生させてしまった。よって、植毛繊維の太さについては、0.7〜5[デニール]にすることが望ましい。より好ましくは1〜3[デニール]である。
(13)帯電ブラシローラの外径を10[mm]よりも小さくすると、回転軸部材の径の小ささに起因して所望の強度を得ることができなくなった。
(14)帯電ブラシローラの外径を16[mm]よりも大きくすると、帯電装置の小型化が困難になる。よって、外径の好適な範囲は10〜16[mm]であることがわかった。より好ましくは10.5〜14[mm]である。
(15)植毛繊維の斜毛率Fを10[%]にすると、帯電バイアスの条件を適切に設定しても白点ノイズを発生させてしまった。
(16)植毛繊維の斜毛率Fを40[%]よりも高くすると、感光体と植毛繊維との接触面積が過剰に大きくなってブラシによるトナーの掃きムラが発生してしまう。よって、斜毛率Fについては、10〜40[%]にすることが望ましい。より好ましくは20〜30[%]である。
(17)感光体に対する植毛繊維の食い込み量(感光体に接触していない植毛繊維の回転軸部材上における法線方向の長さから、感光体に接触している植毛繊維の回転軸部材上における法線方向の長さを差し引いた値)を0.1[mm]よりも小さくすると、植毛繊維先端で過剰放電が集中して起こってしまうため、帯電バイアスの条件を適切に設定しても白点ノイズを発生させてしまった。
(18)感光体に対する植毛繊維の食い込み量を1.4[mm]よりも大きくすると、ブラシによるトナーの掃きムラが発生した。また、植毛繊維と感光体との接触面積が過剰に大きくなって局所的な過剰放電が発生してしまうため、帯電バイアスの条件を適切に設定しても白点ノイズを発生させてしまった。よって、食い込み量については、0.1〜1.4[mm]に設定することが望ましい。より好ましくは0.15〜0.8[mm]である。
なお、植毛繊維の斜毛率Fについて説明しておく。図6は、植毛繊維6Kを直毛方式で回転軸部材5Kに立設せしめた直毛方式のK用の帯電ブラシローラ4Kを示す拡大構成図である。この帯電ブラシローラ4Kでは、回転軸部材5K上における各植毛繊維6Kの延在方向が回転軸部材5Kの法線方向になっている。これに対し、図7は、植毛繊維6Kを斜毛方式で回転軸部材5Kに立設せしめた斜毛方式のK用の帯電ブラシローラ4Kを示す拡大構成図である。この帯電ブラシローラ4Kでは、回転軸部材5K上における各植毛繊維6Kの延在方向が回転軸部材5Kの法線方向から傾いている。斜毛方式では直毛方式に比べて、植毛繊維6Kが感光体に対して柔軟に接触・離間するため、植毛繊維先端からの異常な放電が抑えられる。このため、直毛方式に比べて局所的な過剰放電箇所を発生させ難く、白点ノイズを抑えることができる。
斜毛方式における植毛繊維6Kの傾斜度合いについては、斜毛率Fで表すことができる。この斜毛率は、植毛繊維6Kの長さをRs(図6参照)、回転軸部材5Kの表面から植毛繊維6Kの先端までにおける法線方向の距離をRfで表した場合、「斜毛率F=(Rs−Rf)/Rs×100」という式で求めることができる。
以上の実験結果に鑑みて、実施形態に係るプリンタにおいては、各色のプロセスユニット(1Y,M,C,K)における諸条件を次に掲げる条件に設定している。
(a)3.3×10 ≦ Vpp×0.4/時間t ≦7.3×10
(b)10 < (ディーティーD/100−周波数f×時間t/1000)×100 < 80
(c)ピーク・ツウ・ピーク電圧Vpp=200〜1200[V]
(d)時間t=0.05〜1.5[msec]
(e)周波数f=10〜3000[Hz]
(f)デューティーD=25〜85[%]
(g)植毛繊維の体積抵抗値=1.0×10〜1.0×10[Ω・cm]
(h)植毛繊維の植毛密度=12〜50[万本/inch
(i)植毛繊維の太さ=0.7〜5[デニール]
(j)帯電ブラシローラの直径=10〜16[mm]
(k)植毛繊維の斜毛率F=10〜40[%]
(l)感光体に対する植毛繊維の食い込み量=0.1〜1.4[mm]
帯電ブラシローラの線速については、感光体との線速比が1よりも大きく且つ6よりも小さくする範囲内で設定することが望ましい。線速比が1以下であると、感光体を十分に帯電させることができないからである。また、6以上であると、帯電ブラシローラを駆動するためのギアやモータが大型になってコストアップを引き起こすからである。より好ましくは、1.5よりも大きく且つ4よりも小さい範囲である。
帯電ブラシローラの回転方向については、ブラシローラに一時捕捉したトナーを効率よく感光体に吐き出させるために、ブラシ表面を感光体との対向部で感光体と同方向に移動させるウィズ回転方向とすることが望ましい。この場合、カウンタ回転方向にする場合に比べて感光体との相対速度差を小さくしてしまうが、回転数を十分に大きくすることで、感光体を均一に帯電させることができる。
図8は、実施形態に係るプリンタの変形例装置におけるY用のプロセスユニット1Yを示す拡大構成図である。このプロセスユニット1Yでは、クリーナーレス方式を採用せずに、感光体3Y上の転写残トナーをクリーニングブレード11Yで掻き取って図示しない廃トナーボトルあるいは現像装置40Yに搬送回収するためのドラムクリーニング装置12Yを設けている。
次に、参考形態に係るプリンタについて説明する。なお、以下に特筆しない限り、参考形態に係るプリンタの構成は、実施形態と同様である。
本発明者らは、帯電部材として、K用のプロセスユニットにおいて、帯電ブラシローラの代わりに、帯電ローラを用いる実験を行った。具体的には、上述の試験機の帯電ブラシローラを帯電ローラに交換した。この帯電ローラは、ステンレス製の芯金ローラの周面に、エピクロルヒドリンゴムからなる弾性層と、イソシアネート化合物を含む処理溶液を使用した表面処理による表面層とが順次積層されたものである(製法の詳細は特開2001−348443号公報を参照のこと)。ローラ部の表面の体積抵抗率は1×107[Ω・cm]である。また、ローラ部の表面のJIS−A硬度は57[度]である。また、JIS B 0601 1994に準拠したローラ部の表面粗さRzは12[μm]である。また、ローラ部の外径は9.5[mm]である。
試験機に搭載した帯電ローラにおけるローラ部の表面の体積抵抗率については、次のようにして測定した。即ち、まず、帯電ローラを、接地された導電性のベース板上にセットし、帯電ローラの芯金ローラの両端にそれぞれにF=4.9N(=500gf)の荷重をかけ、全体でF=9.8N(1kgf)の荷重をかける。これにより、ベース板と帯電ローラとの間にニップを形成する。次いで、帯電ローラの芯金ローラに対し、電流計を介して直流電源を接続する。そして、直流電圧V(=1V)を印加し、そのときの電流値I[A]を読み取った後、この印加電圧値V[V]と、電流値I[A]の測定値と、関係式「ρv=(V/I)×(L1×W)/L2」とに基づいて、体積抵抗率ρvを求めた。なお、この関係式におけるL1は、帯電ローラのローラ部軸線方向長さ[cm]である。また、L2は、ローラ部半径からローラ部軸部材半径を減じた寸法[cm]である。また、Wは、ニップの短手方向長さ(ニップ幅)[cm]である。
かかる構成の試験機を用いて、帯電バイアスの条件を適宜変更しながら、それぞれのバイアス条件下にてモノクロの2×2(ツー・バイ・ツー)のハーフチャート(ハーフトーンベタ画像)をプリントして、そのハーフチャート中に発生する白点(白抜け)のランクと、K用の感光体における帯電均一性のランクとを評価した。白点や帯電均一性のランクについては、それぞれ1から5までの5段階で評価し、ランク5を○、ランク4を△、ランク3以下を×とした。ランクの許容範囲は○〜△とした。また、感光体と帯電ローラとの周速比(ブラシ線速/感光体線速)については2.5に設定した。また、帯電ローラの回転方向については、ウィズとした。
この実験の結果を次の表2に示す。
Figure 0004988391
表2に示すように、上述の傾き(Vpp×0.4/t)を8.8×10よりも大きくした実験13では、許容範囲を超える白点がハーフチャートに出現してしまった(白点ノイズランク=×)。但し、傾きが(Vpp×0.4/t)を8.8×10である場合には、白点ノイズランクは許容範囲内に留まっている(ランク4=△)。このことから、帯電部材として帯電ローラを用いた場合における傾きの上限値は8.8×10であることがわかった。これは、帯電ブラシローラを用いた場合の上限値(7.3×10)よりも大きい値である。このように帯電ローラを用いた場合における傾きの上限値が帯電ブラシローラの場合に比べて大きくなったのは、次のように考えられる。即ち、帯電ブラシローラを用いた場合には、上述のように、植毛繊維の先端からの集中放電によって白点が発生する。これに対して、帯電ローラを用いた場合には、繊維先端での集中放電が起きず、ローラ周面からの面放電になるため、感光体の局所的な過剰帯電が起こり難くなるからであると考えられる。
なお、帯電ローラの他、PET(ポリエチレンテレフタレート)シート等のシート状の帯電シートや、樹脂からなる板状の帯電ブレードも、帯電ローラと同様に面放電となる。よって、帯電シートや帯電ブレードを用いた場合も、傾きの上限値は8.8×10になると考えられる。
傾き(Vpp×0.4/t)を2.5×10にした実験番号12においては、白点の発生を許容範囲内に留めているものの、感光体を十分に帯電させることができなかった(帯電不良)。これは帯電ブラシローラを用いた場合と同様の理由からだと考えられる。帯電ローラを用いた場合でも、実験番号7〜11のように、傾きを3.3×10以上に設定することで、感光体の帯電不良の発生を抑えることができる。
次に、本発明者らは、帯電ローラを搭載した試験機にて、実施形態と同様に、周期Tに対する時間t’の割合を更に細かく変動させながら、帯電均一性を評価する実験を行った。その結果、帯電ブラシローラを用いた場合と同様に、「(D/100−周波数f×時間t/10)×100」の解を「10」よりも小さくした条件下において、許容範囲を超える帯電ムラを発生させることがわかった。また、前述の解を「80」よりも大きくした条件下でも、許容範囲を超える帯電ムラを発生させることがわかった。よって、帯電ローラを用いた場合でも、「10 < (D/100−f×t/1000)×100 < 80」という関係式を具備する交流電圧を含む帯電バイアスを採用することで、周期Tに対する時間t'の割合が不適切であることによる帯電ムラの発生を抑え得ることがわかった。
次に、本発明者らは、帯電ローラを搭載した試験機にて、実施形態と同様に、帯電バイアスの条件を様々に変化させる実験を行った。すると、帯電ブラシローラを用いた場合と同様に、交流電圧のピーク・ツウ・ピーク電圧Vppを[V]200[V]未満に設定すると、帯電性能が不足して帯電不良を引き起こしてしまうことがわかった。また、ピーク・ツウ・ピーク電圧Vppを1200[V]よりも大きくすると、過剰に帯電させた感光体の除電が不良になって、帯電ムラを発生させてしまうことがわかった。また、時間tが0.05〜1.5[msec]の範囲から外れると、帯電ムラを発生させることもわかった。また、周波数fを10[Hz]よりも小さくすると、周波数fに対応した周期的な濃度ムラが画像に発生してしまうこともわかった。また、周波数fを3000[Hz]よりも大きくすると、電界強度の変化に応じた植毛繊維の振動に伴う異音が感じられるようになることがわかった。また、マイナス側に大きくなるように振れる波成分のデューティーDが25〜85[%]の範囲から外れると、帯電ムラが発生してしまうこともわかった。よって、Vpp、時間t、周波数f、デューティーDの許容範囲は、帯電ブラシローラを用いた場合と同様である。
次に、本発明者らは、帯電ブラシの条件を様々に変化させながら、白点ランクや帯電均一性ランクを評価する実験を行ったところ、次に掲げる事項を見出した。
(19)帯電ローラのローラ部の表面における体積抵抗率が1×10よりも小さいと、帯電バイアスを適切に設定しても過剰帯電による白点ノイズが発生してしまう。
(20)帯電ローラのローラ部の表面における体積抵抗率が1×10[Ω・cm]よりも大きいと、放電不良によって感光体を十分に帯電させることができなくなる。よって、ローラ部の表面における体積抵抗率の許容範囲は、1×10〜1×10[Ω・cm]である。より望ましくは、8×10〜7×10[Ω・cm]である。
(21)帯電ローラのローラ部の表面におけるJIS−A硬度が30[度]を下回り始めると、ローラ部の表面が急激にトナーで汚れ易くなり始めて、帯電性が急激に悪化し始める。
(22)帯電ローラのローラ部の表面におけるJIS−A硬度が70[度]を上回り始めると、感光体とローラ部との接触性が急激に悪くなり始めて、帯電性が急激に悪化し始める。よって、ローラ部の表面におけるJIS−A硬度の許容範囲は、30〜70[度]である。より望ましくは、40〜60[度]である。
(23)帯電ローラのローラ部の表面粗さRzを1[μm]よりも小さくするのは高い技術が必要となるため、1[μm]未満に設定すると急激に製造コストが高くなってしまう。
(24)帯電ローラのローラ部の表面粗さRzが40[μm]を上回り始めると、ローラ部の表面が急激にトナーで汚れ易くなり始めて、帯電性が急激に悪化し始める。よって、表面粗さRzの許容範囲は、1〜40[μm]である。より望ましくは、3〜30[μm]である。
(25)帯電ローラのローラ部の外径が7[mm]を下回り始めると、帯電ローラの軸線方向の撓みによる帯電均一不良が急激に発生し始める。
(26)帯電ローラのローラ部の外径が16[mm]を上回り始めると、外径の大型化によるローラ部の撓み抑制効果が急激に低下し始める。よって、外径の許容範囲は、7〜16[mm]である。より望ましくは、8〜13[mm]である。
以上の実験結果に鑑みて、参考形態に係るプリンタにおいては、各色のプロセスユニット(1Y,M,C,K)における諸条件を次に掲げる条件に設定している。
・3.3×10 ≦ Vpp×0.4/時間t ≦8.8×10
・10 < (ディーティーD/100−周波数f×時間t/1000)×100 < 80
・ピーク・ツウ・ピーク電圧Vpp=200〜1200[V]
・時間t=0.05〜1.5[msec]
・周波数f=10〜3000[Hz]
・デューティーD=25〜85[%]
・帯電ローラのローラ部の表面における体積抵抗率=1×10〜1×10[Ω・cm]
・帯電ローラのローラ部の表面におけるJIS−A硬度=30〜70[度]
・帯電ローラのローラ部の表面粗さRz=1〜40[μm]
・帯電ローラのローラ部の外径=7〜16[mm]
なお、帯電ローラに代えて、帯電シートや帯電ブレードを用いてもよい。この場合にも、先に列記した諸条件が適切であると思われる。
これまで、複数のプロセスユニットで形成した各色のトナー像を重ね合わせて転写してフルカラー画像を得るいわゆるタンデム方式のプリンタについて説明してきたが、シングル方式でフルカラー画像を形成する画像形成装置にも、本発明の適用が可能である。このシングル方式とは、感光体等の潜像担持体の周りに各色用の複数の現像手段を配設し、使用する現像手段を順次切り換えながら潜像担持体上に形成した各色の可視像を中間転写体に順次重ね合わせて転写する方式である。また、単色画像だけを形成する画像形成装置にも、本発明の適用が可能である。
以上、実施形態に係るプリンタにおいては、帯電ブラシローラに帯電バイアスを供給する帯電バイアス供給手段として、「3.3×10 ≦ Vpp×0.4/t」という関係式を具備する交流電圧を帯電ブラシローラに供給するものを用いている。かかる構成では、既に述べたように、傾き(Vpp×0.4/時間t)が小さすぎることに起因する感光体の帯電不良の発生を抑えることができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、帯電部材として帯電ブラシローラを用いているので、帯電ローラを用いる場合に比べて、感光体表面におけるフィルミングの発生を抑えることができる。なお、フィルミングとは、被帯電体などの部材の表面に汚れ(例えばトナーを用いる画像形成装置ではトナーによる汚れ)をフィルム状に固着させてしまう現象である。
また、実施形態や参考形態に係るプリンタにおいては、帯電バイアス供給手段として、「10 < (デューティーD/100−周波数f×時間t/1000)×100 < 80」という関係式を具備する交流電圧を帯電部材(帯電ブラシローラ又は帯電ローラ)に供給するものを用いている。かかる構成では、既に述べたように、周期Tに対する時間t’の割合が不適切であることによる帯電ムラの発生を抑えることができる。
また、実施形態や参考形態に係るプリンタにおいては、ピーク・ツウ・ピーク電圧Vppを200〜1200[V]の範囲に設定しているので、既に述べたように、Vppを小さくし過ぎることによる感光体の帯電不良の発生を抑えつつ、Vppを大きくし過ぎることによる感光体の帯電ムラの発生を抑えることができる。
また、実施形態や参考形態に係るプリンタにおいては、時間tを0.05〜1.5[msec]の範囲に設定しているので、既に述べたように、時間tの長さが不適切であることに起因する感光体の帯電ムラの発生を回避することができる。
また、実施形態や参考形態に係るプリンタにおいては、帯電バイアスの交流電圧の周波数fを10〜3000[Hz]の範囲に設定しているので、既に述べたように、周波数fを小さくし過ぎることによる周期的な画像濃度ムラの発生を回避しつつ、周波数fを大きく設定し過ぎることによる異音の発生を回避することができる。
また、実施形態や参考形態に係るプリンタにおいては、交流電圧における直流電圧と同極性側に大きくなるように振れる波成分のデューティーDを25〜85[%]の範囲に設定しているので、既に述べたように、ディーティーDの値が不適切であることに起因する感光体の帯電ムラの発生を回避することができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、帯電ブラシローラの植毛繊維の体積抵抗率を1.0×10〜1.0×10[Ω・cm]の範囲に設定しているので、既に述べたように、体積抵抗率が小さすぎることによる白点ノイズの発生を回避しつつ、電気抵抗が大きすぎることによる感光体の帯電不良の発生を回避することができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、植毛繊維の植毛密度を12〜50[万本/inch]の範囲に設定しているので、既に述べたように、植毛密度が低すぎることによる感光体の帯電不良の発生を回避しつつ、植毛密度が高すぎることによる感光体の摩耗劣化を回避することができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、植毛繊維の太さを0.7〜5[デニール]に設定しているので、既に述べたように、太さが小さすぎることによる白点ノイズの発生を回避しつつ、太さが多き過ぎることによる感光体の帯電ムラの発生を回避することができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、帯電ブラシ部材として、基材たる回転可能な回転軸部材の表面に複数の植毛繊維が立設せしめられた帯電ブラシローラを用いているので、ブラシの回転に伴う掻き取り効果によって転写残トナーを良好に帯電ブラシローラに一時捕捉することができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、帯電ブラシローラの直径を10〜16[mm]の範囲に設定しているので、既に述べたように、直径が小さすぎることによるブラシローラの強度不足を回避しつつ、直径が大きすぎることによる帯電装置の大型化を回避することができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、植毛繊維の斜毛率Fを10〜40[%]に設定しているので、既に述べたように、斜毛率Fが低すぎることによる白点ノイズの発生を回避しつつ、斜毛率Fが高すぎることによるトナーの掃きムラの発生を回避することができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、感光体に対する植毛繊維の食い込み量を0.1〜1.4[mm]に設定しているので、既に述べたように、食い込み量が小さすぎたり大きすぎたりすることによる白点ノイズの発生を回避することができる。
また、参考形態に係るプリンタにおいては、帯電部材として、帯電ローラを用いているので、既に述べたように、帯電ブラシローラを用いる場合に比べて、上述の傾きの上限値を大きくすることができる。
また、参考形態に係るプリンタにおいては、帯電ローラとして、ローラ部の表面の体積抵抗率が1×10〜1×10[Ω・cm]であるもの、を用いているので、既に述べたように、過剰帯電による白点ノイズの発生を確実に抑えつつ、帯電ローラからの放電不良による感光体の帯電不良を回避することができる。
また、参考形態に係るプリンタにおいては、帯電ローラとして、ローラ部の表面のJIS−A硬度が30〜70[度]であるもの、を用いているので、既に述べたように、ローラ部の表面のトナー汚れによる帯電性の悪化の発生を抑えつつ、感光体とローラ部との接触不良による帯電性の悪化の発生を抑えることができる。
また、参考形態に係るプリンタにおいては、帯電ローラとして、ローラ部の表面粗さRzが1〜40[μm]であるもの、を用いているので、既に述べたように、高度な表面処理技術を採用することによる帯電ローラの製造コストアップを回避しつつ、ローラ部の表面のトナー汚れによる帯電性の悪化の発生を抑えることができる。
また、参考形態に係るプリンタにおいては、帯電ローラとして、ローラ部の外径が7〜16[mm]であるもの、を用いているので、既に述べたように、ローラ部の撓みによる感光体の帯電不良の発生を抑えつつ、外径をローラ部の撓み抑制効果が効率良く得られないにもかかわらず不必要に大きくしてしまうことによる装置の大型化を回避することができる。
施形態に係るプリンタの要部を示す概略構成図。 同プリンタにおけるY用のプロセスユニットを示す拡大構成図。 同プリンタにおける帯電バイアスの波形を示すグラフ。 各種の交流電圧条件における傾き(Vpp×0.4/t)と実験番号との関係を示すグラフ。 各種の交流電圧条件における割合((D/100−周波数f×時間t/10)×100)と実験番号との関係を示すグラフ。 直毛方式を採用したK用の帯電ブラシローラを示す拡大構成図。 斜毛方式を採用したK用の帯電ブラシローラを示す拡大構成図。 同プリンタの変形例装置におけるY用のプロセスユニットを示す拡大構成図。
符号の説明
1Y,M,C,K:プロセスユニット
3Y,M,C,K:(被帯電体、潜像担持体)
4Y,K:帯電ブラシローラ(帯電ブラシ部材)
5Y,K:回転軸部材(基材)
6Y,K:植毛繊維
40Y:現像装置(現像手段)
50:光書込ユニット(潜像書込手段)

Claims (16)

  1. 自らの表面を被帯電体の表面に接触させながら両表面の間に放電を生じせしめて該被帯電体の表面を一様に帯電せしめる帯電部材と、交流電圧に直流電圧が重畳された帯電バイアスを該帯電部材に供給する帯電バイアス供給手段とを有する帯電装置において、
    上記帯電部材として、基材の表面に立設せしめられた複数の導電性の植毛繊維を上記被帯電体に接触せしめる帯電ブラシ部材を用いるとともに、
    上記交流電圧のピーク・ツウ・ピーク電圧をVpp[V]で表し、且つ、該交流電圧にてピーク間の中心を境にして電圧値を上記直流電圧の極性と同極性側に大きくするように振れる波成分と、逆極性側に大きくするように振れる波成分とのうち、同極性側に向かって大きくするように振れる波成分の振れ開始点から、その振れの大きさが該波成分の振幅の80[%]に達するまでに要する時間をt[msec]で表した場合に、
    上記交流電圧として、「Vpp×0.4/t ≦7.3×10」という関係式を具備し、且つ、該振れ開始点から該波成分の振れピーク点に達するまでに要する時間が、該振れピーク点から上記逆極性側に向かって上記中心に至るまでに要する時間よりも長いという条件を具備するものを上記帯電ブラシ部材に供給するように、上記帯電バイアス供給手段を構成したことを特徴とする帯電装置
  2. 請求項の帯電装置であって、
    上記帯電バイアス供給手段が「3.3×10 ≦ Vpp×0.4/t」という関係式を具備する上記交流電圧を上記帯電ブラシ部材に供給するものであることを特徴とする帯電装置。
  3. 請求項1又は2の帯電装置であって、
    電圧値を上記同極性側に大きくするように振れる上記波成分のデューティーをD[%]で表し、且つ、上記交流電圧の周波数をf[Hz]で表した場合に、
    上記帯電バイアス供給手段が「10 < (D/100−f×t/1000)×100 < 80」という関係式を具備する上記交流電圧を上記帯電部材に供給するものであることを特徴とする帯電装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかの帯電装置であって、
    上記ピーク・ツウ・ピーク電圧Vppが200〜1200[V]であることを特徴とする帯電装置。
  5. 請求項1乃至3の何れかの帯電装置であって、
    上記時間tが0.05〜1.5[msec]であることを特徴とする帯電装置。
  6. 請求項1乃至3の何れかの帯電装置であって、
    上記周波数fが10〜3000[Hz]であることを特徴とする帯電装置。
  7. 請求項の帯電装置であって、
    上記デューティーDが25〜85[%]であることを特徴とする帯電装置
  8. 請求項1乃至7の何れかの帯電装置において、
    上記帯電ブラシ部材として、上記植毛繊維の体積抵抗率が1.0×10〜1.0×10[Ω・cm]であるもの、を用いたことを特徴とする帯電装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかの帯電装置において、
    上記帯電ブラシ部材として、上記複数の植毛繊維の植毛密度が12〜50[万本/inch]であるもの、を用いたことを特徴とする帯電装置。
  10. 請求項1乃至9の何れかの帯電装置において、
    上記帯電ブラシ部材として、上記植毛繊維の太さが0.7〜5[デニール]であるものを用いたことを特徴とする帯電装置。
  11. 請求項1乃至10の何れかの帯電装置において、
    上記帯電ブラシ部材として、上記基材たる回転可能な回転軸部材の表面に複数の上記植毛繊維が立設せしめられた帯電ブラシローラを用いたことを特徴とする帯電装置。
  12. 請求項11の帯電装置において、
    上記帯電ブラシローラとして、直径が10〜16[mm]であるものを用いたことを特徴とする帯電装置。
  13. 請求項11又は12の帯電装置において、
    上記帯電ブラシローラとして、上記回転軸部材上における上記植毛繊維の斜毛率Fが10〜40[%]であるものを用いたことを特徴とする帯電装置。
  14. 請求項1乃至13の何れかの帯電装置において、
    上記植毛繊維の先端側を上記被帯電体に対して0.1〜1.4[mm]の食い込み量で食い込ませるように、該被帯電体と上記帯電ブラシ部材とを配設したことを特徴とする帯電装置。
  15. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体を一様に帯電せしめる帯電手段と、一様帯電後の該潜像担持体に潜像を書き込む潜像書込手段と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置における、少なくとも該潜像担持体と該帯電手段とを1つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して着脱可能にしたプロセスユニットにおいて、
    上記帯電手段として、請求項1乃至14の何れかの帯電装置を用いたことを特徴とするプロセスユニット。
  16. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体を一様に帯電せしめる帯電手段と、一様帯電後の該潜像担持体に潜像を書き込む潜像書込手段と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、
    上記帯電手段として、請求項1乃至14の何れかの帯電装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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