JPH10198130A - 帯電装置および画像形成装置 - Google Patents

帯電装置および画像形成装置

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JPH10198130A
JPH10198130A JP35774596A JP35774596A JPH10198130A JP H10198130 A JPH10198130 A JP H10198130A JP 35774596 A JP35774596 A JP 35774596A JP 35774596 A JP35774596 A JP 35774596A JP H10198130 A JPH10198130 A JP H10198130A
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charging
photosensitive drum
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amplitude
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Sorin Den
素琳 田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 AC帯電方式では、感光ドラムの削れ量を少
なくするためには、直流電圧と重畳する交流電圧の振幅
を小さくしなければならず、そのため、画質が著しく落
ち、感光ドラムの削れと画質の両立が困難であった。 【解決手段】 像担持体と帯電部材の相対移動量に対し
ての電圧の増加分が、その傾きが最大の部分において
も、50V/μm以下とするか、像担持体と帯電部材の
相対移動量に対しての電圧の増加分が、その傾きが最大
の部分においても、50V/μm以下とし、且つ、波が
振幅のピークに到達したと同時に、0Vに垂直に落ちる
ように、即ち、2×周波数(Hz)×振幅(V)/相対
移動速度(mm/sec)<50(v/μm)の式を満
たす波の交流電圧と直流電圧を重畳した振動電圧を帯電
部材に印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被帯電手段の表面
を帯電する帯電装置およびこの帯電装置で被帯電手段と
しての像担持体を帯電する工程を含む画像形成プロセス
手段により、画像形成を実行する電子写真装置(複写
機、プリンタ等)、静電記録装置等の画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置において、
像担持体としての感光体、誘電体等の被帯電手段を帯電
処理する帯電装置としては、コロナ放電を用いたコロナ
帯電方式が広く利用されてきた。しかし、このコロナ放
電を用いたコロナ帯電方式は、放電時に好ましくないオ
ゾンを大量に発生すること、また、電源に高圧が必要な
こと等のため、その対処手段あるいは機構を必要とし、
装置が大型化、高コスト化した。そのため、近年は、低
電力化が図れ、オゾンの発生の極めて少ない接触帯電方
式が実用化されている。
【0003】この接触帯電方式は、帯電手段を被帯電手
段に直接当接あるいは近接させて配設し、帯電手段に電
圧を印加することにより、被帯電手段である像担持体と
してのローラ状の感光体(以下、感光ドラムと称する)
の表面を帯電処理(除電処理を含む)する方式である。
【0004】この場合、帯電ローラに直流電圧のみを印
加する方式(DC帯電方式)と、交流電圧あるいは交流
電圧に直流電圧を重畳させた振動電圧を印加する方式
(AC帯電方式)とがある。特に、後者のAC帯電方式
は、DC帯電方式よりも、帯電均一性にすぐれ、美しい
画像が得られることから、好まれて使用されている。
【0005】なお、帯電手段は被帯電手段に必ずしも接
触している必要はなく、帯電手段と被帯電手段との間に
ギャップ間電圧と補正パッシェンカーブで決まる放電可
能領域さえ確実に保証されれば、非接触(近接)でも構
わないもので、この場合も接触帯電の範疇とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、AC帯電方式
は、次のような課題があった。
【0007】即ち、AC帯電方式は、DC帯電方式に比
べて、感光ドラムの削れ量が多く長寿命化の妨げとなっ
ている。この感光ドラムの削れは、特に、OPC感光ド
ラムを使用した場合に顕著になる。このOPC感光ドラ
ムとは、例えばアルミニユウムなどの基体の表面に形成
したCG層と呼ばれる電荷発生層と、この電荷発生層の
表面に形成したCT層と呼ばれる電荷輸送層とを基本構
成体としており、表層となるCT層が主に削れる。ここ
で、ドラム削れとは、感光ドラムの表面が削れ、ドラム
の膜厚が薄くなることである。
【0008】感光ドラムの膜厚が薄くなると、それに伴
って感光感度が低下するため、表面電位が十分に降下せ
ず、暗部電位部と明部電位部のコントラストが狭くな
る。この結果、正規現像系では、現像時に充分な現像コ
ントラストを得ようとすると、明部電位部に対して充分
な逆コントラストが得られず、明部電位部が薄く現像さ
れて「かぶり」画像となる現象が顕著化する。また、反
転現像系では、現像コントラストが十分に得られないた
めに、画像濃度が薄くなる。
【0009】AC帯電方式を用いた場合、DC帯電方式
に比べて上記の感光ドラムの削れ量の差は約5倍とな
る。この主な原因は、AC帯電方式で感光ドラムに印加
される振動電圧の影響によるものである。即ち、振動電
圧を印加した時、感光ドラムに対するダメージが直流電
圧のみを印加した場合とは、比較にならないほど大き
く、それによって感光ドラムの削れ量が多くなる。
【0010】また、振動電圧の振幅が大きいほど、帯電
時の感光ドラムに対するダメージは大きく、感光ドラム
の削れ量は大きくなる。しかも、印加する振動電圧の波
形、つまり、直流電圧と重畳する交流電圧の波によって
も、帯電時の感光ドラムに対するダメージが変化し、正
弦波に比べて矩形波の方が感光ドラムの削れ量が多い。
つまり、正弦波は図8(b)に示すように、波が振幅の
ピークに向かって緩やかに立ち上がり、緩やかに下がる
のに対して、矩形波は図8(a)に示すように、波が振
幅のピークに向かって垂直に立ち上がり、また、垂直に
下がる。これによって、矩形波では、一回の波による感
光ドラムヘのダメージが大きく、削れ量も多くなる。
【0011】上記のような理由から、一般にAC帯電方
式では、感光ドラムの削れ量を最小限にするため、正弦
波を用い、振動電圧の振幅を小さくし、帯電時に流れる
電流を極力少なくしている。しかし、帯電時に印加する
振動電圧の振幅は、画質に大きく係わっており、あまり
に小さいと、画質が著しく落ちるため、ドラム削れと画
質の両立は困難との課題があった。
【0012】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたもので、一つの波による一回の帯電における
感光ドラムヘのダメージが少ない振動電圧を用いること
によって、画質を向上すると共に、長期使用において
も、感光ドラムの削れ量が少ない帯電装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】また、この帯電装置による帯電工程を含む
画像形成プロセス手段により、十分な画像濃度と画質が
得られる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る帯電装置は、被帯電手段に当接若しくは近接して配
設され該被帯電手段と相対移動関係にある帯電手段と、
この帯電手段に直流電圧と交流電圧を重畳させた振動電
圧を供給印加する給電手段とを有し、前記交流電圧の波
は、0Vから振幅のピークに到達する間における、前記
被帯電手段と前記帯電手段の相対移動量に対する電圧の
増加分が、その傾きが最大の部分においても50V/μ
m以下としたものである。
【0015】請求項2に記載の発明に係る帯電装置は、
被帯電手段に当接若しくは近接して配設され該被帯電手
段と相対移動関係にある帯電手段と、この帯電手段に直
流電圧と交流電圧を重畳させた振動電圧を供給印加する
給電手段とを有し、前記交流電圧の波は、Duty比5
0%であり、2×周波数(Hz)×振幅(V)/相対移
動速度(mm/sec)<50(v/μm)の式を満た
すようにしたものである。
【0016】請求項3に記載の発明に係る帯電装置の帯
電手段は、振動電圧を印加すべき芯金と、この芯金の表
面に形成した導電ゴムとからなるものである。
【0017】請求項4に記載の発明に係る帯電装置の帯
電手段は、一定の押圧力で被帯電手段に圧接させたもの
である。
【0018】請求項5に記載の発明に係る帯電装置は、
被帯電手段と帯電手段のいずれか一方または双方を相対
移動させるものである。
【0019】請求項6に記載の発明に係る画像形成装置
は、請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載
の帯電装置と、被帯電手段表面に対する画像露光を実行
する画像形成プロセス手段とを備えたものである。
【0020】請求項7に記載の発明に係る画像形成装置
の被帯電装置は、画像を形成する像担持体である。
【0021】請求項8に記載の発明に係る画像形成装置
の像担持体は、基体の表面に形成した電荷発生層と、こ
の電荷発生層の表面に形成した電荷輸送層とを基本構成
体とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を説
明する。
【0023】実施の形態1.図lは、本発明の実施の形
態1による画像形成装置の構成を示す概略図である。図
において、lは像担持体としての直径30mmの感光ド
ラムであり、例えば、基体1aの表面に形成した電荷発
生層1bと、この電荷発生層1bの表面に形成した電荷
輸送層1cとを有する。この感光ドラム1は回転速度9
2mm/secで不図示の駆動源によって矢印方向に回
転駆動される。
【0024】この感光ドラム1の周囲には、その回転方
向に沿って順に、感光ドラムの表面を所定の電位に均一
に接触帯電する帯電部材としての直径12mmの帯電ロ
ーラ2と、この帯電ローラ2に直流電圧に交流電圧を重
畳させた振動電圧を印加する電源装置3と、感光ドラム
1上に画像情報に応じて静電潜像を形成する露光装置5
と、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像として
顕像化する現像装置7(本実施の形態1では、ネガトナ
ーによる反転現像系を用いている)と、感光ドラム1上
のトナー像を転写紙(図示せず)に転写する転写手段と
しての直径12mmの転写ローラ4と、トナー像転写後
の感光ドラム1の表面に付着している残留トナーを除去
し回収するクリーナー6とが配置されている。
【0025】上記帯電ローラ2と電源装置3は接触帯電
装置を構成しており、この帯電ローラ2は、中心の芯金
2aと、その外表面に形成した導電ゴム2bとを有す
る。そして、この芯金2aの両端部は不図示の軸受け部
材に回転自在に支持されて、感光ドラム1と平行に配置
され、不図示の押圧部材で感光ドラム1に対して一定の
押圧力を持って圧接され、感光ドラム1の回転に従って
従動回転する。また、芯金2aの端部に不図示のギア、
コロ等の駆動力伝達部材を取り付け、駆動力の伝達を受
けて、感光ドラム1の回転に対し順方向又は逆方向に独
立に回転させることも可能である。
【0026】そして、電源装置3から帯電ローラ2の芯
金2aに対して直流電圧に交流電圧を重畳させた振動電
圧を印加することにより、回転駆動する感光ドラム1の
表面を、所定の極性、電位に帯電処理する。ここで、交
流電圧とは、正弦波、矩形波、三角波等の時間とともに
振幅の変化する電圧の全てを意味する。
【0027】そして、上記交流電圧は、その波が0Vか
ら振幅のピークに到達する間における、前記被帯電手段
と前記帯電手段の相対移動量に対する振動電圧の増加分
が、その傾きが最大の部分においても50V/μm以下
のもの、あるいは波形がDuty比50%であり、2×
周波数(Hz)×振幅(V)/相対移動速度(mm/s
ec)<50(v/μm)の式を満たすものである。
【0028】以下、帯電ローラの回転速度、交流電圧の
波の形状及び振幅等を変えた種々の実施の形態について
説明する。
【0029】図2はこの実施の形態1において使用する
交流電圧の波形図を示すもので、振幅1400V、周波
数800Hz、波長の1/4で0Vから振幅のピークに
到達する三角波である。この三角波の波は0V位置から
振幅のピークに向かって直線的に増加しており、その傾
きは一定である。感光ドラム1は回転速度92mm/s
ecである。
【0030】従って、三角波の波の立ち上がりに要する
時間は、1000/800/4=0.3125msであ
る。よって、この時間に対する電圧の増加分は、140
0/0.3125=4480V/msとなる。ここで、
感光ドラム1の回転速度は92mm/secであり、感
光ドラム1の1μm移動するのに要する時間は1000
ms/92000μmで約0.01087ms/1μm
になる。
【0031】よって、本実施の形態1において、帯電ロ
ーラ2に印加する振動電圧の構成要素である交流電圧
は、その波が0Vから振幅のピークに到達する間におい
て、その立ち上がり速度としての感光ドラム1の移動量
に対しての電圧の増加分は、4480V/ms×0.0
1087ms/μmにより48.7v/μmとなる。
【0032】上記の回転速度の感光ドラム1と上記三角
波の交流電圧を使用する帯電装置を備えた画像形成装置
において、プリンターの画像出し耐久を行い、感光ドラ
ム1の削れ量を測定した結果、10000枚当たりの感
光ドラム1の削れ量は、通常5.0〜8.0μmである
のに対して、図2に示す波の交流電圧を使用した本実施
の形態1では3.04mで1/2以下であった。また、
画像に関しても、耐久を通じて十分な画像濃度と画質を
保持することができた。
【0033】実施の形態2.実施の形態2において使用
する交流電圧は、前記図2に示す波形図と同じ波形であ
って、振幅700V、周波数800Hzであり、感光ド
ラム1は回転速度48mm/secである。
【0034】従って、矩形波の立ち上がりに要する時間
は、1000/800/4=0.3125msである。
よって、この時間に対する電圧の増加分は700/0.
3125=2240V/msとなる。ここで、感光ドラ
ムの回転速度は48mm/secであり、感光ドラム1
の1μmの移動に要する時問は1000ms/4800
0μm=0.208ms/μmとなる。
【0035】よって、本実施の形態2において、帯電ロ
ーラに印加する振動電圧の構成要素である交流電圧は、
その波が0Vから振幅のピークに到達する間において、
その立ち上がり速度としての感光ドラム1の移動量に対
する電圧の増加分は、2240v/ms×0.0208
ms/μmにより、約46.6v/μmとなる。
【0036】上記の回転速度の感光ドラム1と上記矩形
波の交流電圧を使用する帯電装置を備えた画像形成装置
において、プリンターの画像出し耐久を行い、感光ドラ
ム1の削れ量を測定した結果、10000枚当たりの感
光ドラムの削れ量は2.7μmであり、実施の形態1と
同等の値が得られた。また、画像に関しても、耐久を通
じて十分な画像濃度と画質を保持することができた。
【0037】実施の形態3.図3は実施の形態3におい
て使用する交流電圧の波形図を示すもので、振幅180
0V、周波数400Hz、波長の1/6で0Vから振幅
のピークに到達し波長の1/6の期間そのピークを保持
する台形波である。この台形波の波は0V位置から振幅
のピークに向かって直線的に増加しており、その傾きは
一定である。感光ドラム1は回転速度92mm/sec
である。
【0038】従って、台形波の立ち上がりに要する時間
は、1000/800/6=0.417msである。よ
って、この時間に対する電圧の増加分は、1800/
0.417=4316.5v/msとなる。ここで、感
光ドラム1の回転速度は92mm/secであり、感光
ドラム1の1μm移動するのに要する時間は1000m
s/92000μm=0.01087ms/μmにな
る。
【0039】よって、本実施の形態3において、帯電ロ
ーラに印加する振動電圧の構成要素である交流電圧は、
その波が0Vから振幅のピークに到達する間において、
その立ち上がり速度としての感光ドラム1の移動量に対
する電圧の増加分は、4316.5v/ms ×0.0
1087ms/μmにより、46.92v/μmとな
る。
【0040】上記の回転速度の感光ドラム1と上記矩形
波の交流電圧を使用する帯電装置を備えた画像形成装置
において、プリンターの画像出し耐久を行い、感光ドラ
ム1の削れ量を測定した結果、10000枚当たりの感
光ドラムの削れ量は3.2μmであり、実施の形態1と
同等の値が得られた。画像に関しても、実施の形態1と
同様に、耐久を通じて十分な画像濃度と画質を保持する
ことができた。 実施の形態4.図4はこの実施の形態4において使用す
る交流電圧の波形図を示すもので、振幅1400V、周
波数800Hz、波長の1/4で0Vから振幅のピーク
に到達し波長の1/4の期間そのピークを保持する台形
波である。この台形波の波は0V位置から振幅のピーク
に向かって直線的に増加しており、その傾きは一定であ
り、ピークの保持期間が波長の1/4を経過すると同時
に0V位置に垂直に落ちている。感光ドラム1は回転速
度92mm/secである。
【0041】従って、矩形波の波の立ち上がりに要する
時間は、1000/800/4=0.3125msであ
る。よって、この時間に対する電圧の増加分は1400
/0.3125=4480V/msとなる。ここで、感
光ドラム1の回転速度は92mm/secであるから、
感光ドラムの1μmの移動に要する時問は1000ms
/92000μm=0.01087ms/μmとなる。
【0042】よって、本実施の形態4において、帯電ロ
ーラ2に印加する振動電圧の構成要素である交流電圧
は、その波が0Vから振幅のピークに到達する間におい
て、その立ち上がり速度としての感光ドラム1の移動量
に対する電圧の増加分は、4480v/ms×0.01
087ms/μmにより48.7v/μmとなる。
【0043】上記の回転速度の感光ドラム1と上記矩形
波の交流電圧を使用する帯電装置を備えた画像形成装置
において、プリンターの画像出し耐久を行い、感光ドラ
ム1の削れ量を測定した結果、10000枚当たりの感
光ドラムの削れ量は3.0μmであり、実施の形態1と
同等の値が得られた。また、画像に関しても、耐久を通
じて十分な画像濃度と画質を保持することができた。
【0044】実施の形態5.図5は実施の形態5におい
て使用する交流電圧の波形図を示すもので、振幅250
0V、周波数800Hz、波長の1/2つまりDuty
比50%で、0Vから振幅のピークに向かって直線的に
増加しており、その傾きは一定である。また、振幅のピ
ークに到達したと同時に、0V位置に垂直に落ちている
三角波である。感光ドラム1は回転速度が92mm/s
ecである。
【0045】従って、この三角波の立ち上がりに要する
時間は、1000/800/2=0.625msであ
る。よって、この時間に対する電圧の増加分は、280
0/0.625=4480v/msとなる。ここで、感
光ドラム1の回転速度は92mm/secであり、感光
ドラム1の1μm移動するのに要する時間は1000m
s/92000μm=0.01087msとなる。
【0046】よって、本実施の形態5において、帯電ロ
ーラ2に印加する振動電圧の構成要素である交流電圧
は、その波が0Vから振幅のピークに到達する間におい
て、その立ち上がり速度としての感光ドラム1の移動量
に対する電圧の増加分は、4480v/ms×0.01
087ms/μmにより48.7v/μmとなる。この
値は実施例1と同じ値である。この一連の計算は、振幅
/(1000/2×周波数)×(1000/ドラム周速
×103 )=2×周波数×振幅/ドラム周速×103
することが可能である。
【0047】上記の回転速度の感光ドラム1と上記矩形
波の交流電圧を使用する帯電装置を備えた画像形成装置
において、プリンターの画像出し耐久を行い、感光ドラ
ム1の削れ量を測定した結果、10000枚当たりの感
光ドラムの削れ量は3.1μmであり、実施の形態1と
ほぼ同等の結果が得られ、耐久を通じての画像濃度も十
分であった。更に、図5に示す波形の交流電圧を使用す
る本実施の形態5では、波形の立ち上がりに1/2波長
を要するため、その分、振幅を大きく設定することが可
能であり、画質の向上が可能となった。
【0048】上記の5つの実施の形態およびそれ以外の
実施の形態における感光ドラム1の削れ量を表に示す。
また、その時の感光ドラム1の移動量に対しての電位の
増加分と耐久による感光ドラム1の削れ量との関係を図
6に示す。
【0049】いずれの実施の形態においても、帯電部材
に印加する振動電圧の構成要素である交流電圧の波の立
ち上がり速度が、感光ドラム1と帯電部材2との相対速
度に対して50v/μm以下であれば、同様の効果が得
られ、それ以外に設定した場合に比べて感光ドラム1の
削れ量が低減し、耐久を通じて良好な画像を得ることが
できた。
【0050】また、波の立ち上がり速度が50v/μm
以上になると,急激に感光ドラムの削れ量が増加し、画
質も悪くなった。さらに、振幅については、振幅が70
0V、950Vでは若干画質が悪くなるため、望ましく
は、振幅は1000V以上とすべきである。
【0051】上記の各実施の形態では、感光ドラム1の
回転速度は92mm/sec、48mm/secのみに
ついて述べたが、これに限定されるものではない。ま
た、交流電圧の振幅、周波数、波形も上記の実施の形態
に限定されるものではない。
【0052】つまり、感光ドラム1の回転速度、周波数
と振幅、更に波形等に関わらず、交流電圧の波が0Vか
ら振幅のピークに到達する間において、その立ち上がり
速度としての、感光ドラムの移動量に対する電圧の増加
分を、その傾きが最大の部分においても、50v/μm
以下にすることによって、感光ドラム1の耐久における
削れ量を大幅に減少することが可能となり、長期使用に
おいても、常に十分な画像濃度と画質を得ることが可能
となった。
【0053】また、帯電部材2はローラ型に限らず、図
7の(a)や同(b)に示すように、ブレード型やブロ
ック型等の適宜の形状形態とすることができる。これ等
の場合もローラ型の帯電部材と同様の効果が得られる。
【0054】さらに、帯電部材2としての帯電ローラは
回転する像担持体としての感光ドラム1と従動回転させ
る、または該感光ドラムと同方向あるいは逆方向に独立
に回転させる他、像担持体を固定し該像担持体に対して
帯電部材を相対的に移動させるようにしても、像担持体
1と帯電部材2の相対移動量に対しての電圧の増加分
が、その傾きが最大の部分においても、50V/μm以
下、あるいは、波が振幅のピークに到達したと同時に、
0Vに垂直に落ちるように、即ち、2×周波数(Hz)
×振幅(V)/ドラム周速(mm/sec)<50(v
/μm)の式を満たすことにより、上記各実施の形態と
同様の効果が得られる。
【0055】また、交流電圧のみを帯電部材2に印加し
て、像担持体表面の電荷を除去する場合にも帯電の場合
と同様の効果が得られる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
直流電圧と重畳する交流電圧として、その波が0Vから
振幅のピークに到達する間において、その立ち上がり速
度としての、像担持体と帯電部材の相対移動量に対して
の電圧の増加分が、その傾きが最大の部分においても、
50V/μm以下とするように構成したので、帯電時に
おける振動電圧の印加による像担持体の削れ量を少なく
し、耐久性の向上を図ることができる効果がある。
【0057】また、直流電圧と重畳する交流電圧とし
て、Duty比50%の波が0Vから振幅のピークに到
達する間において、その立ち上がり速度としての、像担
持体と帯電部材の相対移動量に対しての電圧の増加分
が、その傾きが最大の部分においても、50V/μm以
下とし、且つ、波形が振幅のピークに到達したと同時
に、0Vに垂直に落ちるように、即ち、2×周波数(H
z)×振幅(V)/ドラム周速(mm/sec)<50
(v/μm)の式を満たすように構成したので、振幅を
大きくすることが可能となり、像担持体に対する帯電を
確実に行うことができるという効果がある。
【0058】さらに、上記の帯電装置による帯電処理工
程を画像形成プロセス手段に含めるように構成したの
で、像担持体の耐久における削れ量を大幅に減少するこ
とができ、長期使用においても、常に十分な画像濃度と
画質を得ることができる。従って、像担持体としてOP
C感光ドラムを用いても長期において、常に安定して十
分な画像濃度と画質を得ることができる効果がある。
【0059】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による画像形成装置の構
成を示す概略図
【図2】 実施の形態1、2において使用する交流電圧
の波形図
【図3】 実施の形態3において使用する交流電圧の波
形図
【図4】 実施の形態4において使用する交流電圧の波
形図
【図5】 実施の形態5において使用する交流電圧の波
形図
【図6】 帯電部材に印加する電圧増加分と感光ドラム
の削れ量の関係図
【図7】 帯電部材の変形例を示す図
【図8】 帯電部材に印加する従来の交流電圧の波形図
【符号の説明】
1 像担持体としての感光ドラム(被帯電手段) 1a 基板 1b 電荷発生層 1c 電荷輸送層 2 帯電部材(帯電手段) 2a 芯金 2b 導電ゴム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電手段に当接若しくは近接して配設
    され該被帯電手段と相対移動関係にある帯電手段と、こ
    の帯電手段に直流電圧と交流電圧を重畳させた振動電圧
    を供給印加する給電手段とを有し、前記交流電圧の波
    は、0Vから振幅のピークに到達する間における、前記
    被帯電手段と前記帯電手段の相対移動量に対する振動電
    圧の増加分が、その傾きが最大の部分においても50V
    /μm以下としたことを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 被帯電手段に当接若しくは近接して配設
    され該被帯電手段と相対移動関係にある帯電手段と、こ
    の帯電手段に直流電圧と交流電圧を重畳させた振動電圧
    を供給印加する給電手段とを有し、前記交流電圧の波
    は、Duty比50%であり、2×周波数(Hz)×振
    幅(V)/相対移動速度(mm/sec)<50(v/
    μm)の式を満たすことを特徴とする帯電装置。
  3. 【請求項3】 帯電手段は、振動電圧を印加すべき芯金
    と、この芯金の表面に形成した導電ゴムとからなること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の帯電装
    置。
  4. 【請求項4】 帯電手段は、一定の押圧力で被帯電手段
    に圧接させたことを特徴とする請求項1から請求項3の
    うちのいずれか1項に記載の帯電装置。
  5. 【請求項5】 被帯電手段と帯電手段のいずれか一方ま
    たは双方を相対移動させることを特徴とする請求項1か
    ら請求項4のうちのいずれか1項に記載の帯電装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のうちのいずれか
    1項記載の帯電装置と、被帯電手段表面に対する画像露
    光を含む画像形成を実行する画像形成プロセス手段とを
    備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 被帯電手段は、画像を形成する像担持体
    であることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 像担持体は基体の表面に形成した電荷発
    生層と、この電荷発生層の表面に形成した電荷輸送層と
    を基本構成体とすることを特徴とする請求項7記載の画
    像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008015477A (ja) * 2006-06-06 2008-01-24 Ricoh Co Ltd 帯電装置、並びにこれを用いるプロセスユニット及び画像形成装置

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