JP2003084560A - 現像装置 - Google Patents
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Abstract
ることなく、非磁性一成分トナーの供給が十分に行うこ
とができると共に、該トナーへのストレス及びトナーの
経時的劣化が少なく、高濃度の画像が安定して得られる
現像装置を提供する。 【解決手段】非磁性トナー15を担持する現像剤担持体
1の表面に、絶縁部を介して周期的な導電性電極パター
ン21,22…を設け、該電極21,22に所望のバイ
アス電位を与えることで、現像剤担持体1の表面近傍に
電界勾配を発生せしめ、摩擦帯電させる工程なく、現像
剤担持体1上に非磁性トナー15を付着搬送させる。
Description
電潜像を可視化する現像装置に係り、さらに詳しくは、
非磁性一成分現像剤の供給搬送手段に関し、予め摩擦帯
電させることなく、非接触で現像剤を担持体に付着・搬
送させる技術に関する。
みからなる一成分現像剤と、トナーとキャリアからなる
二成分現像剤とが知られている。二成分現像剤を用いた
代表的な現像装置を図2に示す。この現像装置では、ト
ナ−76とキャリア80を撹拌ローラ79で混合撹拌す
ることによりトナー76を帯電させ、キャリア80の表
面にトナー76を付着させた状態でマグネットを内包し
た現像剤担持体72により、静電潜像担持体71と現像
剤担持体72との対向位置にある現像領域に搬送させ
る。このため、十分な搬送量が得られ高濃度の画像を得
ることができる。
を一定に維持するために、トナー76とキャリア80の
混合比を一定に維持する必要があり、現像装置全体の構
成が複雑になる。また、トナー76とキャリア80との
撹拌によってキャリア80表面にトナー微粉が堆積・固
着し、帯電性能が低下していくため、キャリア80は定
期的に交換する必要がある。加えて、マグネットやキャ
リア80は現像装置のコストアップや重量アップ、更に
は現像装置の大型化などを招く。
ンが定期的に保守点検する複写機では広く使われている
が、ユーザ自身がサプライ品の管理をするプリンタ装置
においては、保守性、コスト、サイズ、重量等の理由で
敬遠されているのが実状である。
は、その取扱が簡便である。一成分現像剤(以下、トナ
ーと略称)としては、非磁性一成分現像剤が知られてい
る。非磁性一成分現像装置では、現像剤供給部材(例え
ば、スポンジ等からなるトナー供給ローラ)を用い、現
像剤担持体に現像剤供給部材を押し当てることで、トナ
ーの供給を機械的・電気的に行うことによって、トナー
の供給と塗布を行っている。
いて、図3を基に説明する。まず、感光体71(静電潜
像担持体)表面に図示しない潜像形成手段により静電像
が形成され、その後、感光体71に対向する現像ローラ
72(現像剤担持体)によりトナー76(非磁性一成分
現像剤)が静電的に付着されて現像が行われ、静電像が
可視化される。
には帯電したトナー76が薄層形成されている。このト
ナー76の薄層形成は、まず、現像槽75内に配置され
現像ローラ72に圧接されるトナー供給ローラ77(現
像剤供給部材)によりトナー76が現像ローラ72に供
給・塗布される。その後、現像剤層規制部材であるブレ
ード74により現像ローラ72に付着しているトナー7
6が薄層均一化される。
2とトナー供給ローラ77との間、または現像ローラ7
2とブレード74との間の少なくとも一方での摺擦によ
る摩擦帯電や電荷注入帯電による方法が一般に用いられ
る。
像装置では、全面黒ベタの原稿のようにトナーを多く消
費する現像を行ったとき、トナー供給不足が問題とな
る。すなわち、二成分現像法と異なりキャリアによるト
ナー搬送が行えないので、現像ローラ72上のトナー消
費量に見合ったトナー供給量を維持できなくなり、濃度
が徐々に低下する現象が生じやすい。
ば、一成分現像剤として上記非磁性トナーの代わりに磁
性トナーを用いることが広く知られている。磁性トナー
は、磁気力により磁気的に吸引して搬送することができ
るため、現像ローラ72へトナー消費量に見合う十分な
トナー量を供給することが可能となる。しかしながら、
磁性トナーは磁性粉をトナーの主樹脂に添加しているの
で、着色が困難となり、カラー化に対応することが難し
くなる。
ーを用いる方が有利である。しかし、この場合、トナー
の搬送やトナーの帯電、更に現像剤担持体上にトナーを
均一に且つ薄層化して形成することが問題となる。
トナー搬送が行えないため、トナー搬送方法を工夫する
必要がある。また、磁性トナーを用いた場合ではトナー
は磁気力により現像ローラに付着しているが、非磁性ト
ナーの場合、現像ローラへのトナーの付着は主に鏡像力
とファンデルワールス力によって生じているため、トナ
ー層厚を薄層に形成しなければ、現像ローラからのトナ
ーの脱落や飛散が生じてしまう。
たはブレード74との摩擦帯電によるものでは、帯電量
はトナー層厚に逆比例するため、安定した高いトナー帯
電を得るためにも、均一な薄層形成が必要となる。
搬送方法としては、前述した従来例で示したように、ト
ナー供給ローラを用いる方法やそれに準ずるものとして
多数開示された技術がある。
USP4,083,326に開示されたように、トナー
供給ローラとして繊維ブラシを用いる方法がある。即
ち、表面に繊維ブラシを有するトナー供給ローラを現像
ローラに接触させることにより、繊維ブラシに含まれた
トナーを供給することができる。また、トナー供給ロー
ラとして弾性発泡体を用いる方法が特開平2−1919
74号公報に開示されている。この方法は、弾性発泡体
の発泡セル中にトナーを含ませることにより、トナーを
供給するものである。
ラシや弾性発泡体からなるトナー供給ローラ77を用い
た場合、十分なトナー供給量を得るためには、トナー供
給ローラ77を現像ローラー72に圧接させる必要があ
るため、トナー供給ローラー77と現像ローラ72との
圧接部において、トナーにストレスがかかりトナーが劣
化しやすくなる。また、現像ローラ72の駆動トルクが
大きくなるという問題が生じる。
維ブラシを用いた場合、ブラシ間へのトナー目詰まりや
ブラシの毛倒れ等の経時的な劣化が生じやすくなる。ま
た、弾性発泡体を用いた場合でも、発泡セル中へのトナ
ー目詰まりによる経時的な劣化が生じやすくなる。
置を設けることにより、現像装置の構造が複雑となり、
一成分現像剤を用いる利点の一つである装置の簡易さが
失われると同時に、コストも高くなるという問題もあ
る。
れ、現像ローラに圧接摺擦する現像剤供給部材を用いる
ことなく、トナーを現像ローラ上に付着・搬送させ、非
磁性一成分現像剤の供給を十分に行うことができ、か
つ、トナーへのストレス及びトナーの経時的劣化が少な
く、高濃度の画像が安定して得られる現像装置を提供す
ることを目的とする。
解決するための手段を以下のように構成している。
体表面に、絶縁部を介して周期的な導電性電極パターン
を設け、該電極に所望のバイアス電位を与えることで現
像剤担持体表面近傍に電界勾配を発生せしめ、前記現像
剤担持体上に前記非磁性トナーを付着搬送させることを
特徴とする。
傍に生じた電界勾配によって、トナー粒子にGradi
ent力という力を発生させることができ、非磁性トナ
ーであっても摩擦帯電させることなくトナーを現像剤担
持体上に付着搬送させることできる。
ある。トナーを部材間で摺擦して摩擦電荷を付与し、鏡
像力Fiでローラに付着させる場合、帯電量q、粒径d
のトナー粒子に働く鏡像力Fiは、知られているよう
に、数式1に示される。
ある。
を付着搬送する場合、直径d、比誘電率εtのトナー粒
子に働く力Fgは、数式2に示される。
電界の勾配を作りだすことにより、トナー粒子内に偏っ
た分極が生じ、トナー粒子にGradient力と呼ば
れる力を発生させることができるのである。
を活用することにより、トナーを現像剤担持体に付着せ
しめ、担持体の回転に伴ってトナーを搬送することがで
きる。
持体の軸方向に延びたストライプ状の電極群で構成され
ており、前記現像剤担持体の移動方向に所定の間隙を設
けて複数の電極を配設していることを特徴とする。
電位となり、該電極近傍は一様な電界となるため電界勾
配は生じないが、この構成のように、軸方向に伸びたス
トライプ状の電極を現像剤担持体の移動方向に所定の間
隔を開けて配置し、電極に電圧を印加することにより、
担持体の移動方向に電界の勾配を効果的に生成すること
ができる。
Y、軸方向に垂直で現像剤担持体表面上の方向(隣接す
る電極の方向)をX、軸方向に垂直で現像剤担持体から
離れる方向をZと定義すると、Gradient力をも
たらす電界勾配▽E2 は、数式3で示される。
極を延伸させ、現像剤担持体の移動方向に所定の間隙を
設けてストライプ電極を繰り返し配設することにより、
Z方向の電界EzはX方向の変化に伴って変調され、上
記数式の第1項の電界勾配成分を生じせしめる。よっ
て、数式3で表される電界勾配▽E2を効果的に生み出
すことができる。
して前記非磁性トナーと接することを特徴とする。
縁部材上に電極を形成後、さらに、該電極形成側を絶縁
フィルムで張り合わせることにより実現することができ
る。これにより、電極間に不所望なリークの発生を防止
することができる。
交互に印加されていることを特徴とする。
集中することができる。図6は、600dpiの電極ピ
ッチ(42μm間隔)で形成した電極に+60V、+3
00Vの電圧を交互に印加した場合の等電位線30、電
気力線31、Gradient力のベクトル32を表し
た解析結果の一例である。
ることにより、Gradient力32を特定の電極部
に集中して働かせることができる。Gradient力
はクーロン力に比べて小さい力であるが、電極部に集中
して働かせることにより、クーロン力と同等の力を発生
させることができる。図では、+300Vの電圧が印加
された電極上に、トナー15が付着している様子を図示
している。
ば、+60Vが印加されている電極上及び+60Vと+
300Vが印加されている電極間)ではトナーを付着さ
せる力が働かないが、電極に付着したトナーをブレード
で均すことにより、周方向にも一様な厚さのトナー層を
形成することができる。
マイナス電位が交互に印加されていることを特徴とす
る。
おいても電界勾配を働かせることができるので、電極以
外の部分においてもトナーを付着させることができる。
したがって、現像ローラ上により均一にトナーを形成す
ることができる。
対値が等しいことを特徴とする。
μm間隔)で形成した電極に−120V、+120Vの
電圧を交互に印加した場合の等電位線30、電気力線3
1、Gradient力のベクトル32を表した解析結
果である。
より、現像ローラ上の電極の無い部分に対しても電界勾
配を生成することができ、さらに、プラスとマイナスの
電位の絶対値を等しくすることにより、場所によらず電
界勾配の値を揃えることができ、現像剤担持体上により
一様な付着力を生じせしめることができる。この場合、
電極部へ電界勾配を集中させる場合に比べて付着力は小
さくなるが、むらの少ないトナー層を付着せしめること
ができる。
電極上及び+120Vの電圧が印加された電極と−12
0Vの電圧が印加された電極間、さらには、−120V
の電圧が印加された電極上にも、トナー15が付着して
いる様子を図示している。このように、同一極性の電圧
を印加する場合に比べて、トナーをより均一に付着させ
ることが可能となる。
ブレード等の層厚規制部材に、トナーを均一に均す機能
を付加させる必要がなく、現像ローラに対する押圧力を
低減させることができる。
は、前記非磁性トナーを前記現像剤担持体に付着させる
ときにのみ印加し、一旦付着したトナーを規制する工程
や現像に供する工程では前記電極へのバイアスを印加さ
せないことを特徴とする。
トナー搬送によって形成された現像ローラ上のトナーに
対し、ドクターブレード等によって層厚を規制するため
のものであり、本発明においては、現像領域において現
像ローラー感光体間に作用する電界によってその移動が
制御されるように、ドクターブレードとの摩擦によっ
て、さらには、ドクターブレードに所定の電圧を印加す
ることにより、トナーを帯電させる機能を有する。ま
た、現像工程は、上記帯電された現像ローラ上のトナー
を現像領域においてクーロン力の作用により感光体に移
動させる工程であり、通常の場合と変わらない。
用が生じるため、該作用が有効に働くように、少なくと
も一旦付着したトナーを規制する工程や現像に供する工
程では、本発明に係るバイアスを印加させない操作を行
う。
めに印加したバイアスが、現像領域において、現像のバ
イアスを撹乱することなく、搬送バイアスと現像バイア
スを独立して与えることができる。
に電気的作用を有する部材が存在する場合には、該部材
が配設される領域においても本発明に係るバイアスを印
加させない操作を行うことが好ましい。たとえば、現像
領域下流側において、現像ローラ上の帯電トナーを除電
するために設けられる部材等が該当する。
記電極の幅をdとするとき、pとdの大きさをほぼ等し
く設定すること特徴とする。
らの少ないトナー層を付着させることができ、ブレード
で均す際の押圧を軽減できる。
現像装置について図面を参照しつつ詳細に説明する。
子写真装置の概略構成についつて説明する。感光体2
は、矢印方向に一定速度で回転駆動されるドラムもしく
はベルト構造の静電潜像保持体である。この感光体2の
周囲に対向するように、各種の画像形成プロセス手段が
配置されている。
面を均一に帯電する帯電器3、画像に応じた光による像
を照射する光学系4、該光学系により露光されることで
感光体2表面に形成された静電潜像を可視像化するため
の現像ローラ(現像剤担持体)1を含んだ現像装置1
1、現像されたトナーの像を適宜搬送されてくるシート
状の用紙Pに転写する転写器5、転写されなかった残留
現像剤を除去するクリーニング装置6、及び感光体2表
面に残る帯電電荷を除去する除電器7などがあり、この
順序で、感光体2の回転方向に配置されている。
感光体2と対向する転写領域へと送り込まれる。トナー
像を転写された用紙Pは、感光体2より剥離され、定着
装置8へと送り込まれる。
を第1図により説明する。現像装置11内には、現像剤
である非磁性トナー15と、この非磁性トナー15を保
持するトナー担持体としての現像ローラ1と、撹拌ロー
ラ14を有している。
ナー15を帯電させるためのドクターブレード12(図
4参照)が、搬送領域の下流側に設けられている。これ
により、現像領域(現像ローラ1と感光体2とが対向す
る領域)において、現像ローラ1上のトナーが現像ロー
ラ1−感光体2間の電界に従い、感光体2上に移動する
ことで現像が行われる。該ドクターブレードは、また、
現像ローラ1に付着・搬送されることにより形成された
トナー層を均一化、所定の厚さに制限する機能を有す
る。
像ローラ1に流しかける(供給する)役目を果たしてい
る。通常、非磁性トナー15の量が十分ある場合は現像
ローラ1と非磁性トナー15は必然的に接触するが、非
磁性トナー15の量が少なくなると非磁性トナー15と
現像ローラ1との接触領域が少なくなる。撹拌ローラ1
4により、非磁性トナー15が少なくなっても積極的に
非磁性トナー15を現像ローラ1に接触させることがで
きる。
2は、接触状態で回転し、現像ローラ1に保持された非
磁性トナー15によって静電潜像が現像される。
構造の現像槽に、非磁性トナー15として平均粒径7μ
mの負帯電トナーを入れ現像剤担持体表面に、図4のよ
うな周期的な電極21,22(導電性電極パターン)を
形成し、該電極21,22に電圧を印加し、電界勾配を
発生させた。
て、より詳細に説明する。図4は、現像装置11を斜め
上方から見た図であり、現像ローラ1のほぼ直上にブレ
ード12が配設されており、また、その下流側に図示し
ない感光体2が配設される。
おいて感光体2−現像ローラ1間に所望の電界を発生さ
せるための電源VBが接続されている。該電源VBは、
直流もしくは直流に交流を重畳したバイアス電圧を出力
する。
は、その表面に軸方向に延びた複数の電極が形成されて
いることである。また、よりよい効果を得るために、該
電極は2つのグループに分けられており、同一のグルー
プに属する電極には同一の電圧が印加されるようになっ
ている。
なように、図からわかるように、1つおきに電極が現像
ローラ1の幅方向にずれて形成されている。なお、グル
ープの数及び電圧の供給方法は、上記に限られない。
ード12の配設位置よりも上流側の領域に位置する電極
21,22に対して、外部電源V1,V2からの所定の
電圧を印加するための導電シート23a,23bが接触
して配設されている。
り延伸して形成された4つの電極21に対して電気的接
続を行うように、また、導電シート23bは−Y方向に
より延伸して形成された4つの電極21に対して電気的
接続を行うように、また、導電シート23bは−Y方向
により延伸して形成された3つの電極22に対して電気
的接続を行うように構成されている場合の一例を示して
いる。
とする現像幅(たとえば、A3タテの場合には297m
m)の外側で電極21,22と接触するように配設され
ていることが好ましい。現像幅内に配設する構造であれ
ば、導電シート23a,23bと接触する電極21,2
2を露出して形成する必要があり、後述するように電極
間のショートといった問題があるからである。
の側面(図では手前側)まで延伸し、導電シート23b
を現像ローラ1の他の側面まで延伸し、現像ローラ1の
側面において電気的接続を行う形態であってもよい。
接続が行われる電極の数は例示的であり、上記値に限定
されるものではなく、現像ローラ1上へのトナー搬送量
が十分得られるように任意に設定可能である。
11の筐体等に絶縁部材を介して固定されており、した
がって、現像ローラ1の回転によって、導電シート23
a,23bと電気的接続が得られる電極21,22に対
してのみ電源V1及びV2からの電圧を供給することが
できる。
部22,23に確実に押圧するようにしてもよい。ま
た、現像ローラ1の外形状に沿うように、薄層に形成す
るとよい。
にその電圧値が設定可能なように構成されている。な
お、電源V1及びV2が出力する電圧値は、図示しない
CPU等の制御部によって可変可能なように制御される
形態であってもよい。
述するように、ポリイミドフィルム等の絶縁部材に電極
を形成したものを通常の現像ローラの外周に貼り付ける
という方法を採った。
に示すように、電極幅wが50μm、電極ピッチpが1
20μm、シート厚dが120μmのFPCを試作し、
現像ローラ1に貼り付け、図1に示すような現像装置と
して組込み実験を行った。
0Vの電圧を印加した。ブレード通過前の単位面積当り
のトナー付着量M/Aは、1〜2mg/cm2 であり、
必要なトナー量を付着せしめることができた。
0.7μC/gであり、未帯電状態のトナーが電界勾配
による吸引力で付着していることがわかった。ブレード
通過後のトナーは0.3mg/cm2に規制できた。
プの現像槽で同様の実験を試みた。ブレード通過前の単
位面積当りのトナー付着量M/Aは、13.1mg/c
m2であり、過剰なトナーが現像ローラ上に付着し、ブ
レードで掻きとる必要があることがわかった。
PC電極を巻きつけて実験を行ったが、電極構造を有す
る現像ローラを一体化して製作して実施することもでき
る。
極面からZ方向にhだけ離れると電界Ezは変化し、電
界勾配が生じるが、電極面からのギャップhが大きいと
Ezは急激に減衰し、Ezの変化も小さくなる。したが
って本来ギャップhは0か小さいほうが、電界勾配を有
効に用いることができる。
露出した状態であると、万一ギアの摩耗粉などの導電性
パーティクルや導電性の異物などが異なる電極上に覆い
被さった場合に該電極間がリークし、電極及び電源の損
傷につながる場合がある。よって、図1の実施形態にお
いては、導電シート23a,23bとの接触部を除き、
電極上を10〜25μmのポリイミド絶縁層で被覆し
た。その結果、連続稼働においてもリークが発生するこ
とはなかった。
極ピッチ(42μm間隔)で形成した電極21,22を
現像剤担持体1上に図4の如く配設し、図1で示すよう
な現像装置として組み込んだ。電極21には+60V
を、電極22には+300Vの電圧が印加されるよう
に、交互に印加したところ、電極22部に集中してトナ
ーが付着した。
らを有するため、ドクターブレード12で均一に均して
トナー層の均一化を図った。均一にトナー層を平坦化す
るブレード機構として、円弧板ばね機構12を用いた。
円弧板ばねの厚さは0.2mm、円弧部半径2.6m
m、平板部長さ14mmであり、40gf/cmの線圧
で規制したところ、約0.3mg/cm2 の均一なトナ
ー層が得られた。
に、電極21に電圧Vlが印加されるべく、電源に接続
された導電シート部材23aを現像ローラ1の周端部に
て密着させ、電極22に電圧V2が印加されるべく、導
電シート部材23bを密着させ、電極21,22には現
像ローラ1がホッパー内のトナーと接触するときにのみ
電圧が印加されるようにした。
4の上流側にドクターブレード12が設けられ、ドクタ
ーブレード12の上流側で現像ローラ1の周端部に、電
極21,22と各々接続される導電シート23a,23
bが、それぞれ設けられている。
15は電界勾配によるGradient力で現像ローラ
1に付着し、付着した非磁性トナー15は、ドクターブ
レード12で摩擦帯電され電圧が印加されない領域でも
鏡像力で現像ローラ1に保持される。
Bの電位差にしたがって帯電した非磁性トナー15が現
像される。非磁姓トナー15を現像ローラ1に搬送する
ときにのみ電極21,22にバイアスを印加させること
で、該搬送バイアスが現像バイアスに干渉することがな
いので、現像特性を安定化することができた。
極ピッチ(42μm間隔)で形成した電極21,22を
現像ローラl上に図4の如く配設し、図1で示すような
現像装置として組み込んだ。電極21には−120V
を、電極22には+120Vの電圧を交互に印加したと
ころ、電極21,22部のみならず、その間隙部分にも
トナーが付着した。この状態ではトナー層が厚すぎるた
め、ドクターブレード12で均一に均してトナー層の均
一化を図った。
として、円弧板ばね機構12を用いた。実験の結果、2
0gf/cm以下の線圧で、約0.3mg/cm2 の均
一なトナー層が得られた。
し、隣り合う電極に極性が異なり大きさの等しい電圧を
加えることで、より小さいブレード圧で所望のトナー層
厚を現像ローラ1上に形成することができた。
体表面に、絶縁部を介して周期的な導電性電極パターン
を設け、該電極に所望のバイアス電位を与えることで、
現像剤担持体表面近傍に電界勾配を発生せしめ、前記現
像剤担持体上にトナーを付着搬送させるので、トナー供
給部材をトナー担持体に圧接させることなく、非磁性一
成分トナーを現像剤担持体上に形成して付着搬送させる
ことできる。従って、現像装置が簡略化され、より小さ
な負荷トルクで現像剤担持体を駆動でき、装置全体も小
型・軽量化できる。
非接触でトナーを担持体上に付着・搬送できるので、ト
ナーに与えるストレスを低減でき、トナー融着を防止で
き、長寿命のプリンタが実現できる。
ーの供給不足が原因で20ppm以上のプリンタに適用
することは難しかったが、本発明により、磁性トナーを
マグネットローラで付着搬送する磁性現像システムと同
様な供給追従性が得られ、非磁性一成分トナーを高速機
にも適用することが可能となる。
化に適しており、モノクロ、カラー、低速、高速を問わ
ず、今後の電子写真方式の現像エンジンとして、幅広く
使用することができる。
方向に延びたストライプ状の電極群で構成し、現像剤担
持体の移動方向に所定の間隙を設けて複数の電極を配設
しているので、担持体の移動方向に電界の勾配を効果的
に生成することができる。
てトナーと接するので、電極間に不所望なリークの発生
を防止することができる。
交互に印加されているので、電界勾配を電極上に集中さ
せることができる。
マイナス電位が交互に印加されているので、電極上以外
の場所においても電界勾配を働かせることができるの
で、電極以外の部分においてもトナーを付着させること
ができる。したがって、現像ローラ上により均一にトナ
ーを形成することができる。
対値が等しいので、場所によらず電界勾配の値を揃える
ことができ、現像剤担持体上により一様な付着力を生じ
させることができる。この場合、電極部へ電界勾配を集
中させる場合に比べて付着力は小さくなるが、トナーを
より均一に付着させることが可能となる。したがって、
下流側に配設されるドクターブレード等の層厚規制部材
に、トナーを均一に均す機能を付加させる必要がなく、
現像ローラに対する押圧力を低減させることもできる。
は、非磁性トナーを担持体に付着させるときにのみ印加
し、一旦付着したトナーを規制する工程や現像に供する
工程では前記電極へのバイアスを印加させないので、本
発明によるトナー搬送のために印加したバイアスが、現
像領域において、現像のバイアスを撹乱することなく、
搬送バイアスと現像バイアスを独立して与えることがで
きる。
極の幅をdとするとき、pとdの大きさをほぼ等しく設
定するので、現像剤担持体上にむらの少ないトナー層を
付着させることができ、ブレードで均す際の押圧を軽減
できる。
子写真方式の構成図である。
である。
図である。
dient力の大きさ・向きを示す解析結果の一例であ
る。
dient力の大きさ・向きを示す解析結果の他の例で
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】 非磁性トナーを担持する現像剤担持体表
面に、絶縁部を介して周期的な導電性電極パターンを設
け、該電極に所望のバイアス電位を与えることで現像剤
担持体表面近傍に電界勾配を発生せしめ、前記現像剤担
持体上に前記非磁性トナーを付着搬送させることを特徴
とする現像装置。 - 【請求項2】 前記電極パターンは、前記現像剤担持体
の軸方向に延びたストライプ状の電極群で構成されてお
り、前記現像剤担持体の移動方向に所定の間隙を設けて
複数の電極を配設していることを特徴とする請求項1に
記載の現像装置。 - 【請求項3】 前記電極パターン群は、絶縁層を介して
前記非磁性トナーと接することを特徴とする請求項1に
記載の現像装置。 - 【請求項4】 前記バイアス電位は、異なる電位が交互
に印加されていることを特徴とする請求項1に記載の現
像装置。 - 【請求項5】 前記バイアス電位は、プラス電位とマイ
ナス電位が交互に印加されていることを特徴とする請求
項1に記載の現像装置。 - 【請求項6】 前記プラス電位とマイナス電位の絶対値
が等しいことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。 - 【請求項7】 前記電極に印加するバイアス電位は、前
記非磁性トナーを前記現像剤担持体に付着させるときに
のみ印加し、一旦付着したトナーを規制する工程や現像
に供する工程では前記電極へのバイアスを印加させない
ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。 - 【請求項8】 前記電極パターン群の間隔をp、前記電
極の幅をdとするとき、pとdの大きさをほぼ等しく設
定すること特徴とする請求項6に記載の現像装置。
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