JP2005165113A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の磁気ブラシ帯電器C1・C2を像担持体移動方向に複数配設して像担持体1を帯電する画像形成装置構成において、像担持体移動方向上流側の磁気ブラシ帯電器で像担持体に対する帯電キャリア付着が起きたときに生じる濃度ムラを防止する。
【解決手段】像担持体移動方向上流側に位置する磁気ブラシ帯電器C2の導電性部材41に内包した磁界発生手段40の像担持体1に対向する磁極S1の磁力のピーク位置S1Pが導電性部材41と像担持体1の最近接位置よりも像担持体移動方向下流側に位置すること。像担持体移動方向下流側に位置する磁気ブラシ帯電器C1の導電性部材31に内包した磁界発生手段30の像担持体1に対向する磁極N1の磁力のピーク位置N1Pが導電性部材31と像担持体1の最近接位置よりも像担持体移動方向上流側に位置すること。
【選択図】図3

Description

本発明は、導電性磁性粒子を用いて像担持体の均一な帯電を行う帯電手段を備える画像形成装置に関するものであり、特に電子写真複写機や同プリンタに好ましく用いられる。
(1)帯電手段
画像形成装置において、電子写真感光体・静電記録誘電体等の像担持体の面を所定の極性・電位に均一に帯電処理(除電処理も含む)する帯電手段は、非接触タイプと、接触タイプとに大別される。
a)非接触帯電手段
コロナ帯電器(放電器)は非接触タイプの帯電手段であり、被帯電体としての像担持体(以下、感光体と記す)に非接触に対向配設し、高電圧の印加で放出されるコロナシャワーに感光体面を曝して放電成生物により所定の極性・電位に帯電させるものである。
b)接触帯電手段
接触帯電手段は、感光体に、ローラ型(帯電ローラ)、ファーブラシ型、磁気ブラシ型、ブレード型等の導電性帯電部材を接触させて、これに所定の帯電バイアスを印加して感光体面を所定の極性・電位に帯電させるもので、コロナ帯電器に比べて、低オゾン、低電力等の有利性がある。
接触帯電部材に対する帯電バイアス印加方式として、直流バイアスのみを印加するDCバイアス方式と、直流バイアスを交流バイアスに重畳して印加するACバイアス方式がある。
接触帯電の帯電機構(帯電のメカニズム、帯電原理)にはコロナ帯電系と、接触注入帯電系の2種類が混在しており、どちらが支配的であるかにより各々の特性が現れる。
コロナ帯電系は接触帯電部材と感光体との間の微小隙間に生じるコロナ放電などの放電現象を用い、その放電成生物で感光体を帯電する系である。このコロナ帯電系はコロナ帯電器の場合よりは格段に少ないけれども、微量のオゾンは発生する。
接触注入帯電系は、接触帯電部材から感光体に直接電荷が注入される事で感光体表面が帯電する系である。直接帯電あるいは注入帯電とも称される。特許文献1には感光体表面にあるトラップ準位または電荷注入層の導電粒子等の電荷保持部材に帯電ローラ・帯電ブラシ・帯電磁気ブラシ等の接触帯電部材で電荷を注入して接触注入帯電を行う方法が提案されている。
接触注入帯電が可能となる感光体としては例えば有機感光体の場合は感光層表面に電荷保持部材としての導電性の微粒子を分散させた電荷注入層を設ける必要があるが、アモルファスシリコン感光体を始めとした無機感光体では電荷注入層をあらためて設けなくても表面に結晶の欠陥に基づくトラップ準位が多く存在し、注入された電荷はこのトラップ準位に保持されて注入帯電が可能となる。
接触注入帯電は放電現象を用いないため、帯電に必要とされる電圧は所望する感光体表面電位分のみであり、オゾンの発生もない、オゾンレス・低電力の帯電方式である。また被帯電体の表面電位は原理的には印加した電圧にまで帯電され、湿度などの環境の変動に対して影響を受けにくいという特徴をもっている。
またその一方で、帯電部材が感光体表面に接触した領域のみに電荷が注入するという特性から、帯電部材と感光体表面の接触確率が帯電能力を左右する。接触確率が不十分で、未帯電領域が多い場合、帯電器に印加した電圧に感光体表面電位が達する前に帯電が終了してしまうことになる。
高い接触確率を帯電領域全面に渡って均一に得るためには、磁気的に拘束された導電性磁性粒子からなる磁気ブラシを感光体に接触させて帯電を行なう方法や、導電性のスポンジ等からなる弾性ローラに導電性の微粒子を付着させて、弾性ローラ表面と感光体を微粒子を介在させて帯電する方法などが有効である。
前者は多極のマグネットローラを内包した導電性且つ回転可能なスリーブを感光体に近接して配し、磁性粒子をスリーブ上に磁気力によって保持し、ドクターブレード等により磁性粒子の保持量を規制、均一化した上で感光体に接触させ、スリーブに帯電バイアスを印加することによって帯電を行なうことが一般的である。
後者は微細な空孔をもつ導電性のスポンジローラに導電性の微粒子を付着させたものを感光体に接触させ、スポンジローラに帯電バイアスを印加することによって帯電を行なうものである。このとき微粒子は感光体との電気的な接触面積を増大させると同時に、感光体との摩擦力を減じ、スポンジローラを感光体との周速差をもって駆動し、更なる感光体との接触確率の増大を果たす役割もかねている。
c)複数帯電手段
接触注入帯電における電荷注入は、感光体の導電性基板と帯電部材の接触領域を電極とするコンデンサーの充電現象に基づくものである。このため所望の電位を得るためには、ある程度の帯電時間が原理的に必要であるが、プロセススピードが速いと帯電時間が短くなり、所望の電位が得られなくなってくる場合がある。また、アモルファスシリコン感光体のような無機感光体では有機感光体よりも誘電率が高く、多くの電荷を必要とするために長い帯電時間が必要である。また、クリーニング装置で除去しきれないトナーやトナーの外添剤が導電性磁性粒子に付着して、導電性磁性粒子が高抵抗化した場合も同様である。
これらの問題を改善する為に特許文献2に複数の帯電手段を用いる画像形成装置が提案されている。この帯電方式では、複数回帯電することによって帯電部材の接触ムラや抵抗ムラなどによる帯電不良を抑制することができる。さらに、所望の電位を得るために個々の帯電器が感光体に与える電荷量が少なくて済むため、帯電部材の抵抗が汚染や環境変動で上昇しても電位変動を少なくする事ができ、結果として画像形成装置の高寿命化も容易であるという利点も持っている。
(2)像担持体
像担持体としての電子写真感光体は種々のものが知られている。その内の1つであるアモルファスシリコン感光体は、表面硬度が高く耐磨耗性に優れる上、半導体レーザー(770〜800nm)などの長波長光にも高い感度を示し、しかもOPC感光体、Se感光体などに見られるような繰り返し疲労による残留電位の上昇もなく、その電子写真特性は100万枚使用後もほとんど変化しない利点を有している。
アモルファスシリコン感光体の帯電方法としてはコロナ帯電が広く用いられている。コロナ帯電器は前記したように感光体に非接触に対向配設し、高圧を印加したコロナ帯電器から放出されうるコロナシャワーに被帯電体面を曝して所定の極性・電位に帯電させるものである。この帯電過程において、ワイヤー自身も汚れを吸着し、定期的な清掃、交換が必要となる。またオゾンが大量に発生してしまう。耐磨耗性に優れるアモルファスシリコン感光体ではオゾンから派生するコロナ生成物が表面に付着すると簡単には除去し難く、このコロナ生成物に水分が吸着する為に、表面の電気抵抗が低下して潜像電荷が横流れし、所謂画像流れという画像品質低下を引き起こす欠点を有している。
このような画像流れを防止するために、特許文献3に記載されているようなヒーターによる加熱や、特許文献4に記載されているようなマグネットローラと磁性トナーから形成されたブラシにより感光体表面を摺擦しコロナ生成物を取り除く方法、特許文献5に記載されているような弾性ローラによる感光体表面での摺擦でコロナ生成物を取り除く方法などが用いられてきた。これらの方法は有効ではあるものの、装置の小型化や低コスト化を妨げる要因となる。また、ヒーターによる加熱は常時行なう必要がある場合がほとんどあるため、その電力量は装置全体の消費電力の5〜15%に達し、省エネルギー、ランニングコスト等の点から非常に好ましくない。
またコロナ帯電によって発生するオゾンは除去フィルターで分解して排出することが望ましく、このことも装置の小型化、低コスト化を妨げる要因である。
アモルファスシリコンの帯電方法としてはオゾンの発生が皆無、あるいは低減された方法が強く求められている。これに対し様々な帯電方法が提案されている。中でも接触帯電方法はオゾンの発生が微小あるいは皆無でありアモルファスシリコン感光体の帯電方法としては好適である。
特開平6−3921号公報 特開平8−44153号公報 実公平1−34205号公報 特公平2−38956号公報 特開昭61−100780号公報
磁気ブラシ注入帯電の問題点として、磁気ブラシ帯電部材が感光体に接しているために、クリーナーで感光体面上から除去しきれないトナーやトナーの外添剤などが磁気ブラシ帯電器の導電性磁性粒子に付着し、導電性磁性粒子が高抵抗化して帯電の能力が低下してしまうことが挙げられる。それによって感光体の電位が、磁気ブラシ帯電器に印加した電位に収束しないうちに帯電が終了してしまうと、導電性磁性粒子と感光体の電位差によって感光体に導電性磁性粒子が付着する弊害(以下、導電粒子付着と記す)が生じる。
磁気ブラシ複数帯電では、導電粒子付着は帯電電流を多く必要とする感光体回転方向上流側の磁気ブラシ帯電器で発生し、下流側の磁気ブラシ帯電器では感光体はある程度の電位まで帯電されているため、導電性磁性粒子と感光体との電位差が小さく、導電粒子付着は生じにくい。さらに上流側の磁気ブラシ帯電器で導電粒子付着が発生した場合でも下流側の磁気ブラシ帯電器に磁気力で回収されるために、現像器や転写領域に混入してしまうといった弊害は生じない。しかし上流側の磁気ブラシ帯電器で導電粒子付着が部分的に生じると、付着が生じた部分と生じない部分で帯電領域での導電性磁性粒子量に差が出来てしまうために電位ムラが生じる。下流側の磁気ブラシ帯電器でこの電位ムラを解消できないと、濃度ムラとなって画像に表れてしまうという弊害があった。
本発明は上記に鑑みて提案されたもので、像担持体としての誘電率の高い無機感光体や、プロセススピードの高速化に対しても、出力画像のガサツキ、濃度ムラ、導電粒子付着が無い均一な帯電を行うことができ、長期にわたって良好な画像を安定して得ることができる、磁気ブラシ複数帯電方式の画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明は下記の構成を特徴とする画像形成装置である。
(1)移動する像担持体の表面を帯電手段で帯電する工程を含む作像プロセスにより画像形成を実行する画像形成装置において、前記帯電手段は、回転する導電性部材と、前記導電性部材に内包した非回転の磁界発生手段と、前記導電性部材上に前記磁界発生手段の磁気力により担持させた導電性の磁性粒子と、を有し、前記磁性粒子を像担持体に接触させ、前記導電性部材に電圧を印加することによって前記像担持体の表面を帯電する磁気ブラシ帯電器を像担持体移動方向に複数有し、前記複数の磁気ブラシ帯電器において像担持体移動方向上流側に位置する磁気ブラシ帯電器の前記導電性部材に内包した前記磁界発生手段の前記像担持体に対向する磁極の磁力のピーク位置が、前記導電性部材と前記像担持体の最近接位置よりも像担持体移動方向下流側に位置することを特徴とするの画像形成装置。
(2)前記磁極の磁力のピーク位置が、前記導電性部材と前記像担持体の最近接位置よりも像担持体移動方向下流側5〜30°の範囲にあることを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
(3)前記複数の磁気ブラシ帯電器において像担持体移動方向下流側に位置する磁気ブラシ帯電器の前記導電性部材に内包した前記磁界発生手段の前記像担持体に対向する磁極の磁力のピーク位置が、前記導電性部材と前記像担持体の最近接位置よりも像担持体移動方向上流側に位置することを特徴とする(1)または(2)に記載の画像形成装置。
(4)前記磁極の磁力のピーク位置が、前記導電性部材と前記像担持体の最近接位置よりも前記像担持体移動方向上流側0〜15°の範囲にあることを特徴とする(3)に記載の画像形成装置。
(5)前記像担持体は回転体であることを特徴とする(1)〜(4)の何れかに記載の画像形成装置。
(6)前記複数の磁気ブラシ帯電器の前記導電性部材は同方向に回転することを特徴とする(1)〜(5)の何れかに記載の画像形成装置。
(7)前記磁性粒子は、前記複数の磁気ブラシ帯電器の前記導電性部材の回転にともない、反発磁界によって隣り合う前記導電性部材間を転移しながら、前記複数の磁気ブラシ帯電器のそれぞれの前記導電性部材上を搬送され、循環することを特徴とする(6)に記載の画像形成装置。
(8)前記像担持体が表面に10〜1014Ω・cmの材料からなる層を有することを特徴とする(1)〜(7)の何れかに記載の画像形成装置。
(9)前記像担持体が、感光層、および表面層を有し、該表面層が樹脂および導電微粒子を有することを特徴とする(8)に記載の画像形成装置。
(10)前記導電微粒子がSnOであることを特徴とする(9)に記載の画像形成装置。
(11)前記像担持体が非晶質のシリコンを有する表面層からなることを特徴とする(1)〜(8)の何れかに記載の画像形成装置。
磁気ブラシ注入帯電において導電粒子付着を防止するために像担持体に対向する磁極のピークを像担持体移動方向に位置させたときに生じる微小な電位ムラを、像担持体移動方向最下流側に隣接配置した磁気ブラシ帯電器により均一化し、出力画像のガサツキを防止して、画質の向上を図ることが出来る。さらに像担持体移動方向最上流側の磁気ブラシ帯電器で生じる微小な電位ムラを考慮する必要なく、磁極ピーク位置を設定できることから、導電粒子付着をより効果的に抑制することが出来る。
以上の構成により、無機感光体、プロセススピードの高速化、あるいは導電性磁性粒子の汚染に対しても、画像不良を生じない均一な帯電を、安定した状態で長期に渡って行うことが出来る。
図1は本実施例の画像形成装置の概略構成を示す模式図である。
(1)画像形成装置の全体的な概略構成
本実施例の画像形成装置は、転写方式電子写真プロセス利用、磁気ブラシ複数帯電方式のレーザービームプリンタである。
1は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印の時計方向に所定の周速度で回転駆動される。本実施例の感光ドラム1はa−Si(アモルファスシリコン)感光ドラムである。
2は感光ドラム帯電手段としての磁気ブラシ複数帯電ユニットであり、回転する感光ドラム1の周面はこの磁気ブラシ複数帯電ユニット2により所定の極性・電位に均一に帯電処理される。本実施例では約−700Vに帯電処理される。
7は像露光手段である。本実施例では、レーザーダイオード・ポリゴンミラー等を含む、レーザービームスキャナであり、目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して強度変調された、発光波長680nmのレーザー光Lを出力して、上記の磁気ブラシ複数帯電ユニット2で均一に精度良く帯電された感光ドラム1の面を走査露光(照射)する。これにより、感光ドラム1上の電位はレーザー光Lが照射されたところの電位が落ち、感光ドラム1の周面に対して目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
3は感光ドラム1面に形成された静電潜像を現像部においてトナー像として現像する現像手段である。本実施例では、2成分現像剤を用いた反転現像器であり、静電潜像の露光明部すなわち感光ドラム1のレーザー光Lが照射されたところにマイナスのトナーが付着して、静電潜像が反転現像される。
4は転写手段としての転写ローラである。転写ローラ4は、芯金と、該芯金の外周部にローラ状に一体に形成した中抵抗の弾性層からなり、感光ドラム1に対して所定の押圧力をもって圧接させて転写ニップ部を形成させている。転写ローラ4は感光ドラム1の回転に順方向に感光ドラム1の回転周速度とほぼ同じ周速度で回転する。また転写ローラ4の芯金に対して電源S3よりトナーの帯電極性とは逆極性(本例ではプラス)の所定の転写バイアスが所定の制御タイミングで印加される。
そして、不図示の給紙機構部から記録媒体としての転写材Pが所定の制御タイミングにて転写ニップ部に給紙されて転写ニップ部を挟持搬送されていく。その転写材Pの転写ニップ部挟持搬送の間、転写ローラ4の芯金に対して電源S3よりトナーの帯電極性とは逆極性(本例ではプラス)の所定の転写バイアスが印加されることで、感光ドラム1面側のトナー像が転写材P面側に静電転写される。
転写ニップ部を出た転写材Pは感光ドラム1の面から分離され、定着器6に運ばれ、未定着のトナー像が永久固着画像として転写材Pの面に熱圧定着されて、画像形成物(プリント、コピー)として排紙される。
8は除電手段であり、本実施例では中心波長660nmのLEDを用いており、転写材分離後の感光ドラム1の面はこの除電手段8により除電光照射(全面露光)を受けることで、除電されて電気的メモリが消去される。
5は上記除電手段8の次位に配設したクリーナーであり、転写材分離後の感光ドラム1の面に残存する転写残トナーや紙粉等の付着物を除去して感光ドラム1の面を清掃する。クリーナー5で清掃された感光ドラム1は再び磁気ブラシ複数帯電ユニット2で帯電されて繰返して作像に供される。
クリーナー5において、33は清掃部材としてのクリーニングブレードである。このクリーニングブレード33はシリコン変性ポリウレタンゴムからなり、支持板に接着されている。クリーニングブレード33によって感光ドラム1から掻き落とされたトナーはスクリュー34によって図示しない廃トナー容器に運ばれ回収される。
24は電位センサーであり、レーザー露光後の感光ドラム表面電位を測定することが出来る。電位センサー24は制御回路部100に接続されており、測定した感光ドラム1の表面電位に基づいて帯電や露光の各制御が制御回路部100により行なわれる。
(2)感光ドラム1
本実施例において、像担持体としての感光ドラム1はa−Si感光ドラムであり、矢印の時計方向に200mm/secの周速度で回転駆動される。図2はこのa−Si感光ドラム1の層構成模型図である。φ60であるAlシリンダである導電性支持体1aと、この導電性支持体上に順次堆積された、電荷注入阻止層1bと、光導電層1cと、表面層1dと、からなる。ここで、電荷注入阻止層1bは導電性支持体1aから光導電層1cへの電荷の注入を阻止するためのものである。光導電層1cはシリコン原子を主原料とする非晶質材料で構成され光導電性を示す。さらに、表面層1dはシリコン原子と炭素原子を含み表面に形成される電子潜像の保持と膜の耐久性の向上を担っている。
a−Si感光ドラム等の無機体では電荷注入層をあらためて設けなくても表面に結晶の欠陥に基づくトラップ準位が多く存在し、注入された電荷はこのトラップ準位に保持されて注入帯電が可能である。
a−Si感光ドラム1の特性として、光照射領域と暗領域を同時に帯電した場合、暗領域に比べ光照射領域が極端に電位の減衰(暗減衰)が大きく、光メモリ(残像現象)が発生しやすいという問題がある。
すなわち、a−Si系感光ドラムは多くのタングリングボンド(未結合手)を有しており、これが局在準位となって光キャリアーの一部を捕捉してその走行性を低下させ、あるいは光生成キャリアーの再結合確率を低下させる。したがって、画像形成プロセスにおいて、露光によって生成された光キャリアーの一部は、次工程の帯電時にa−Si系感光ドラムに電界がかかると同時に局在準位から開放され、露光部と非露光部とでa−Si系感光ドラムの表面電位に差が生じて、これが最終的に光メモリに起因する画像ムラとなって現れる。
そこで、除電手段8による除電工程において均一露光を行うことによりa−Si系感光ドラム内部に潜在する光キャリアーを過多にし全面で均一になるようにして、光メモリを消去することが一般的である。このとき、除電光源から発する除電光の光量を増やしたり、該除電光の波長をa−Si系感光ドラムの分光感度ピーク(約600〜700nm)に近づけることにより、より効果的に光メモリを消去することが可能である。本実施例では中心波長660nmのLEDを除電手段8として用いている。
一方で除電光による光照射の結果、感光ドラム1全面で電位の減衰が発生することになるため、例えば現像器3のトナー現像位置での感光ドラム1の電位は電位センサー24で測定される電位とは異なってしまう。現像器の電圧印加条件はこの電位の減衰を考慮して設定する必要がある。
(3)現像器3
本実施例における現像器3は、固定されたマグネットロール14を内包した回転するスリーブ15が設けられ、現像容器17内の現像剤19をブレード18で薄層にスリーブ15上にコーティングし現像部へ搬送している。このときスリーブ15は図示しないモータによって駆動され矢印方向に300mm/secの周速度で回転している。
現像剤19は2成分現像剤で、負帯電性の8μmトナーと、正帯電性の50μmの磁性キャリアが重量トナー濃度5%で混合されている。トナー濃度は図示しない光学式トナー濃度センサーによって制御され、トナーホッパー20内のトナーtが供給ローラ23によって補給される。容器内の現像剤19は攪拌部材21、22により均一に攪拌される。
スリーブ15には電源S2から2kVpp、2kHzの交番電界に−500Vの直流電圧Vdeを重畳した現像バイアスが印加される。薄層にコーティングされ、現像部に搬送された現像剤は前記AC+DC電圧による電界によって感光ドラム1上の静電潜像の現像に寄与する。
(4)磁気ブラシ複数帯電ユニット2
図3は磁気ブラシ複数帯電ユニット2部分の拡大模型図である。本実施例の磁気ブラシ複数帯電ユニット2は、ユニットハウジング37内に、第1の磁気ブラシ帯電器(磁性粒子搬送手段)C1と、この第1の磁気ブラシ帯電器C1よりも感光ドラム回転方向上流側においてこの第1の磁気ブラシ帯電器C1に隣接配置した第2の磁気ブラシ帯電器(磁性粒子搬送手段)C2との2つの磁気ブラシ帯電器C1・C2を具備させている。32は導電性磁性粒子規制ブレードであり、このブレードは第1の磁気ブラシ帯電器C1よりも感光ドラム回転方向下流側においてユニットハウジング37に固定して配設してあり、その先端エッジ部32aを第1の磁気ブラシ帯電器C1の後述する回転スリーブ31との間に所定の間隔(ギャップ)を形成させて対向させてある。38は導電性磁性粒子溜り部であり、ユニットハウジング37内において第1の磁気ブラシ帯電器C1よりも感光ドラム回転方向下流側で、かつブレード32の上側に形成してある。36はこの導電性磁性粒子溜り部38内に配設した導電性磁性粒子攪拌スクリューである。Mは導電性磁性粒子であり、導電性磁性粒子溜り部38内に貯留されると共に、第1と第2の磁気ブラシ帯電器C1・C2の後述する回転スリーブ31・41の外周面に磁気ブラシとして担持されている。
第1と第2の磁気ブラシ帯電器C1・C2は、それぞれ、回転可能な導電性部材としての直径20mmのスリーブ31・41と、各スリーブ31・41内に非回転に固定された磁界発生手段としてのマグネットローラ30・40を備え、スリーブ31・41の感光ドラム1との間隔はともに0.5mmである。またスリーブ31と41の間隔も0.5mm程度に設定してある。スリーブ31・41はともに矢印の時計方向に200mm/secの周速で回転駆動される。またスクリュー36も回転駆動され、導電性磁性粒子溜り部38内の導電性磁性粒子Mをスリーブ31の母線方向に攪拌している。導電性磁性粒子攪拌スクリュー36は楕円形の羽を方向を交互に取り付けたものであり、溜まり部38内の導電性磁性粒子Mを偏らせることなく攪拌することが出来る。
導電性磁性粒子溜り部38内の導電性磁性粒子Mはその一部が第1の磁気ブラシ帯電器C1のスリーブ31の外面にマグネットローラ30による磁気拘束力によって磁気ブラシとして保持され、スリーブ31の回転に伴い搬送されて、スリーブ31とブレード32の間のギャップを通過することで磁気ブラシの層厚が所定に規制され、引き続くスリーブ31の回転でスリーブ31と感光ドラム1とのギャップ部に搬送されて感光ドラム1の表面に領域35において接触し、感光ドラム1の表面を摺擦しながらスリーブ31と感光ドラム1とのギャップ部を通過する。上記感光ドラム1の磁気ブラシ接触摺擦領域35が第1の磁気ブラシ帯電器C1による感光ドラム面帯電領域である。
スリーブ31と感光ドラム1とのギャップ部を通過した導電性磁性粒子の磁気ブラシはこの第1の磁気ブラシ帯電器C1のスリーブ31と、第2の磁気ブラシ帯電器C2のスリーブ41との最近接領域に搬送されて第2の磁気ブラシ帯電器C2のスリーブ41側に移行する。すなわち、第1の磁気ブラシ帯電器C1のスリーブ31と、第2の磁気ブラシ帯電器C2のスリーブ41との最近接領域では、スリーブ31内のマグネットローラ30と、スリーブ41内のマグネットローラ40は異極の反発極S4・S3、N1・N2が対向するように着極されていて、それらの磁極S4・S3、N1・N2が形成する磁界の作用により第1の磁気ブラシ帯電器C1のスリーブ31側から第2の磁気ブラシ帯電器C2のスリーブ41側に導電性磁性粒子の磁気ブラシが磁気的に移行する。
第2の磁気ブラシ帯電器C2のスリーブ41側に移行した導電性磁性粒子の磁気ブラシは回転スリーブ41の外面にマグネットローラ40による磁気拘束力によって磁気ブラシとして保持され、スリーブ41の回転に伴い搬送されてスリーブ41と感光ドラム1とのギャップ部に搬送されて感光ドラム1の表面に領域45において接触し、感光ドラム1の表面を摺擦しながらスリーブ41と感光ドラム1とのギャップ部を通過する。上記感光ドラム1の磁気ブラシ接触摺擦領域45が第2の磁気ブラシ帯電器C2による感光ドラム面帯電領域である。
スリーブ41と感光ドラム1とのギャップ部を通過した導電性磁性粒子の磁気ブラシは引き続くスリーブ41の回転で搬送されて再びこの第2の磁気ブラシ帯電器C2のスリーブ41と、第1の磁気ブラシ帯電器C1のスリーブ31との最近接領域に搬送されて反発極S4・S3、N1・N2が形成する磁界の作用により第2の磁気ブラシ帯電器C2のスリーブ41側から第1の磁気ブラシ帯電器C1のスリーブ31側に再び導電性磁性粒子の磁気ブラシが磁気的に移行する。
第1の磁気ブラシ帯電器C2のスリーブ31側に再移行した導電性磁性粒子の磁気ブラシは回転スリーブ31の外面にマグネットローラ30による磁気拘束力によって磁気ブラシとして保持され、回転スリーブ31の回転に伴い搬送されて導電性磁性粒子溜り部38内に戻される。
上記のようにして、導電性磁性粒子溜り部38内の導電性磁性粒子は、第1の磁気ブラシ帯電器C1のスリーブ31に保持されて搬送され、第2の磁気ブラシ帯電器C2のスリーブ41に移行して搬送され、再び第1の磁気ブラシ帯電器C1のスリーブ31に移行して搬送され、導電性磁性粒子溜り部38内に戻される様態で搬送・循環される。
第1と第2の磁気ブラシ帯電器C1・C2のスリーブ31、41には電源S1より200Vpp、1kHzの交番電界、−700Vの直流電圧を重畳した帯電バイアスが印加可能となっている。また電源S1は制御回路部(CPU)100と接続されており、電圧印加のON、OFFおよび直流電圧値を制御することが出来る。
回転する感光ドラム1の帯電は、第1及び第2の磁気ブラシ帯電器C1・C2のスリーブ31、41が回転駆動され、かつスリーブ31、41に電源S1より上記の帯電バイアスが印加されることで、感光ドラム回転方向上流側の第2の磁気ブラシ帯電器C2により、帯電領域45において磁気ブラシによる接触注入帯電がなされ、次いで下流側の第1の磁気ブラシ帯電器C1によっても、帯電領域35において重ねて磁気ブラシによる接触注入帯電がなされることで、最終的に所定の帯電電位である−700Vの均一帯電がなされる。
電位制御は電位センサー24により測定した感光ドラム1の表面電位に基づいて行われ、環境変動、経時変化に対し露光量などとともに最適値に制御される。
帯電スリーブ31・41の周速度は遅すぎると感光ドラム表面と導電性磁性粒子の接触確率が不十分となり、帯電ムラ等画像不良の要因となり、速すぎると磁性粒子の飛散を引き起こしてしまう。良好な帯電が行なえる周速度は、帯電スリーブ31・41の外径や感光ドラムとの間隔にも依存するが、本実施例における帯電スリーブの周速度としては50〜250mm/secが好ましい。
導電性磁性粒子としては、下記のものが好適に用いられる。
・樹脂とマグネタイト等の磁性粉体を混練して粒子に成型したもの、もしくはこれに抵抗値調節のために導電カーボン等を混ぜるたもの、
・焼結したマグネタイト、フェライト、もしくはこれらを還元または酸化処理して抵抗値を調節したもの、
・上記の導電性磁性粒子を抵抗調整をしたコート材(フェノール樹脂にカーボンを分散したもの等)でコートまたはNi等の金属でメッキ処理して抵抗値を適当な値にしたもの等。
これら導電性磁性粒子の抵抗値としては、高すぎると感光ドラム1に電荷が均一に注入できず、微小な帯電不良によるカブリ画像となってしまう。低すぎるとピンホールリークが生じた場合、ピンホールに流れる電流により、電源に過負荷となって電圧が降下し、感光ドラム表面をすることができず、帯電ニップ状の帯電不良となる。よって導電性磁性粒子の抵抗値としては、1×10〜1×10Ωが望ましい。導電性磁性粒子の磁気特性としては、感光ドラムへの磁性粒子付着を防止するために磁気拘束力を高くする方がよく、飽和磁化が50(A・m/kg)以上が望ましい。
実際に、本実施例で用いた磁性粒子は、体積平均粒径が30μm、見かけ密度2.0[g/cm]、抵抗値1×10Ω、飽和磁化58(A・m/kg)であった。
また、導電性磁性粒子の粒径は帯電能力や帯電の均一性に影響する。つまり、粒径が大きすぎると感光ドラムとの接触割合が低下し帯電ムラの原因となる。粒径が小さいと帯電能力、均一性ともに向上する反面、一粒子に作用する磁力が低下し、感光ドラム1への付着が起きやすくなる。このため導電性磁性粒子の粒径としては5〜100μmのものが好適に用いられる。
上記本実施例の磁気ブラシ複数帯電ユニット2において、第1の磁気ブラシ帯電器C1の回転導電部材としてのスリーブ31に内包した磁界発生手段としてのマグネットローラ30の像担持体としての感光ドラム1に対向する磁極N1の磁極ピーク位置N1P、および第2の磁気ブラシ帯電器C2の回転導電部材としてのスリーブ41に内包した磁界発生手段としてのマグネットローラ40の像担持体としての感光ドラム1に対向する磁極S1の磁極ピークは、それぞれのスリーブ31、41の回転中心O31、O41から感光ドラム1の回転中心O1を結ぶ線311、411に対してなす角θ1、θ2を夫々+5°、−30°に設定してある。ここで角θ1、θ2ともにスリーブ31、41の回転方向になす角を+、反対方向を−とする。
ここで、角θ1、θ2と導電粒子付着および出力画像のガサツキの関係について述べる。
1)比較例の場合
まず比較例として、感光ドラム1の帯電手段が上記実施例のような磁気ブラシ複数帯電ユニット2ではなく、図4のように、磁気ブラシ帯電器C1一つである磁気ブラシ帯電ユニット2’の場合について説明する。
この磁気ブラシ帯電ユニット2’は、上記実施例のような磁気ブラシ複数帯電ユニット2から第2の磁気ブラシ帯電器C2を除去して第1の磁気ブラシ帯電器C1一つだけにし、かつマグネットローラ30の磁極のうちS4を廃した構成であり、その他の構成は共通のものとなっている。
この構成の磁気ブラシ帯電ユニット2’の場合、導電粒子付着を防止する手段として、感光ドラムに対向する磁極の磁力ピーク位置を感光ドラム回転方向下流側に配置する構成が特開2001−290343号公報に提案されている。しかし、磁極ピーク位置を感光ドラム回転方向下流側に配置すると、帯電領域の感光ドラム回転方向下流部分で磁気ブラシの穂の形成が顕著になり導電性磁性粒子の感光ドラムへの接触状態が不均一になる。
帯電終了間際に磁性粒子の感光ドラムへの接触状態が不均一であると、接触状態に応じた微小な電位ムラが生じてしまい、画像上でガサツキ(微小な濃度ムラ)として現れる弊害がある。
図4の磁気ブラシ帯電ユニット2’におけるスリーブ31の回転中心O31と感光ドラム1の回転中心O1を結ぶ線311に対して、スリーブ31に内包した磁界発生手段としてのマグネットローラ30の感光ドラム1に対向する磁極N1がなす角θ1’と導電粒子付着および出力画像のガサツキとの関係を表1に示す。このとき導電性磁性粒子は10万枚像出力後の物を用いた。「導電性粒子付着」は感光ドラム上を光学顕微鏡で観察し、導電性の存在確率が1個/cm以上を×、それ以下を○とした。出力画像のガサツキは反射濃度0.3のA4全面ハーフトーン画像を出力し、目視にて帯電起因のガサツキを評価した。評価基準は、確認できない場合を○、わずかに確認できる場合を△、はっきり確認できる場合を×とした。
表1より、導電粒子付着はθ1’=−0〜+15°で発生したが−30〜−5°では発生しない。これは、磁極ピーク位置を感光ドラム回転方向下流側にすることで、帯電領域の感光体回転方向下流側での導電性磁性粒子を搬送手段側に引き寄せる磁力が強まるために、導電性磁性粒子が感光ドラムに移行しないと考えられる。
一方、出力画像のガサツキはθ1’=+5〜+15°では良好であったが、−30°〜−5°ではガサツキが発生した。これは、帯電領域の感光ドラム回転方向下流側での導電性磁性粒子を搬送手段側に引き寄せる磁力が強まる事と同時に、磁気穂が強く形成されるようになり、接触状態が不均一になるために、磁気穂に対応した微小な電位ムラが生じると考えられる。
このように、比較例においては、ガサツキを解消し画質を向上させようとすると、磁力ピーク位置を感光ドラム対向位置に寄せざるを得ず、導電粒子付着を抑制しきれない場合があった。
2)本実施例の場合
ガサツキを発生する電位差は僅かなものであるので、本実施例のように複数の磁気ブラシ帯電器C1、C2を備える画像形成装置では、感光ドラム回転方向の下流側の帯電器C1で均一帯電を行うことによってガサツキ要因となる電位ムラは解消することができる。
本実施例における磁気ブラシ複数帯電ユニット2におけるθ1、θ2と導電粒子付着、出力画像のガサツキの関係を表2及び表3に示す。
磁気ブラシ複数帯電ユニット2における導電粒子付着は第1及び第2の磁気ブラシ帯電器C1、C2夫々で発生する二通りのパターンがある。
第1の磁気ブラシ帯電器C1で生じる導電粒子付着は感光ドラム上で観察可能であるが、第2の磁気ブラシ帯電器C2で生じる導電粒子付着は、付着した粒子は下流側の第1の磁気ブラシ帯電器C1によって磁力により回収されるために感光ドラム上では観察できない。しかし、感光ドラム1へ粒子が付着した領域では、帯電に寄与できる導電性磁性粒子が減少するために帯電電位が低下してしまう。このようにして生じた電位ムラは比較的大きい場合が多く、下流側の第1の磁気ブラシ帯電器C1による帯電により電位が均一化しきれないと濃度ムラとなって画像に表れてしまう。
本実施例では、反射濃度0.3のA4全面ハーフトーンを出力し、目視で濃度ムラを確認することで。第2の磁気ブラシ帯電器C2における導電粒子付着を判断した。評価基準は濃度ムラを確認できない場合を○、確認できる場合を×とした。
表2はθ1を+5°に固定し、θ2を−30〜+15°まで変化させた結果である。表2より、θ2が0〜+15°では第2の磁気ブラシ帯電器C2からの導電粒子付着に起因する濃度ムラ発生したが、それ以外の設定では、ガサツキ、導電粒子付着、濃度ムラいずれも発生しなかった。これはθ2が5〜30°では第2の磁気ブラシ帯電器C2の帯電領域の感光ドラム下流側の磁力が強まり、導電粒子付着が発生せず、磁力が強まることで磁気穂が形成され、感光体への接触が不均一になることによって生じる、ガサツキ要因となる電位ムラは、第1の磁気ブラシ帯電器C1による帯電で、均一化されるためである。
表3はθ2を−30°で固定し、θ1を−30〜+15°まで変化させた結果である。表3より、第2の磁気ブラシ帯電器C2からの導電粒子付着による濃度ムラは発生しない。導電粒子付着に関しては第2の磁気ブラシ帯電器C2での帯電時には既に上流側の帯電器で帯電されており電位差が少ないために、θ1=−30〜+15°の範囲で付着は発生しない。しかし出力画像のガサツキについては、比較例と同様に発生した。これは、ガサツキが帯電終了時の導電性磁性粒子の接触状態を反映するためである。したがって、感光ドラム回転方向最下流に配置される第1の磁気ブラシ帯電器C1のθ1は+5〜+15°であることが好ましい。
なお、本実施例ではθ1、θ2共に+15°以上、−30°以下では導電性磁性粒子が帯電領域で搬送されず、正常な帯電を行うことができなかった。
以上の結果より、第1の磁気ブラシ帯電器C1の感光ドラム1の対向極N1の磁極ピーク位置N1Pを感光ドラム回転方向上流側、好ましくは+5〜+15°に設定し、かつ第2の磁気ブラシ帯電器C2の感光ドラム1の対向極S1の磁極ピーク位置S1Pを感光ドラム回転方向下流側、好ましくは−5〜‐30°に設定することで、誘電率の高い無機感光体や、高プロセススピードに対しても、出力画像のガサツキ、濃度ムラ、導電粒子付着が無い均一な帯電を行うことができ、長期にわたって良好な画像を安定して出力することができた。
本実施例は、感光ドラム1として有機感光体を用いることを特徴としたものである。それ以外については実施例1と同様であるため詳細な説明は省略する。
本実施例で用いた像担持体としての感光ドラム1は負帯電極性のOPC感光体であり、図5の層構成模型図のように、接地された直径30mmのアルミニウム製のドラム基体1a上に次の第1〜第5の5層の機能層1e〜1iを順次に設けたものである。
基体1aに支持される第1層1eは下引き層であり、アルミニウムドラム基体1aの欠陥等をならすため、またレーザ−露光の反射によるモアレの発生を防止するために設けられている厚さ約20μmの導電層である。
第2層1fは正電荷注入層であり、アルミニウムドラム基体1aから注入された正電荷が感光体表面に帯電された負電荷を打ち消すことを防止する役割を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって10Ωcm程度に抵抗調整された厚さ約1μmの中抵抗層である。
第3層1gは電荷発生層であり、ジスアゾ系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、レーザ−露光を受けることによって正負の電荷対を発生する。
第4層1hは電荷輸送層であり、ポリカーボネート樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型半導体である。したがって、感光体表面に帯電された負電荷はこの層を移動することはできず、電荷発生層1gで発生した正電荷のみを感光体表面に輸送することができる。
第5層1iは感光体表面に設けられた電荷注入層であり、光硬化性のアクリル樹脂にSnO超微粒子を分散した材料の塗工層である。具体的には、アンチモンをドーピングし、低抵抗化した粒径約0.03μmのSnO粒子を樹脂に対して70wt%分散した材料の塗工層である。このようにして調合した塗工液をディッピング塗工にて厚さ約2μmに塗工して電荷注入層とした。これによって感光体表面の体積抵抗値は、電荷輸送層1h単体の場合1×1015Ωcmだったのに比べ、1×1012Ωcmまで低下した。なお電荷注入層1fの体積抵抗率は、1×10〜1×1015Ωcmが好ましい。この体積抵抗率は、シート状のサンプルに100Vの電圧を印加したときのものでYHPのHIGH RESISTANCEMETER 4329AにRESISTIVITY CELL 16008Aを接続して測定した。
本実施例においても、第1の磁気ブラシ帯電器C1の感光ドラム1の対向極N1の磁極ピーク位置N1Pを感光ドラム回転方向上流側、好ましくθ1=0〜+15°に設定し、かつ第2の磁気ブラシ帯電器C2の感光ドラム1の対向極S1の磁極ピーク位置S1Pを感光ドラム回転方向下流側、好ましくはθ2=−5〜‐30°に設定することで出力画像のガサツキ、濃度ムラ、導電粒子付着が無い均一な帯電を行うことができ、長期にわたって良好な画像を安定して得ることができた。
[その他]
1)実施例においては像担持体帯電手段としての磁気ブラシ複数帯電ユニット2は第1と第2の2つの磁気ブラシ帯電器を具備させたものであるが、3つ以上の磁気ブラシ帯電器を具備させて構成することもできる。
2)像担持体1は実施例の回転ドラム型に限られず、エンドレスベルト型、走行ウエブ型、搬送移動されるカットシート型などであってもよい。
3)画像形成装置における像担持体としての感光体の帯電面に対する情報書き込み手段としての像露光手段は実施例のレーザー走査手段以外にも、例えば、LEDのような固体発光素子アレイを用いたディジタル露光手段であってもよい。ハロゲンランプや蛍光灯等を原稿照明光源とするアナログ的な画像露光手段であってもよい。要するに、画像情報に対応した静電潜像を形成できるものであればよい。
4)像担持体は静電記録誘電体等であってもよい。この場合は該誘電体面を所定の極性電位に一様に一次帯電させた後、除電針ヘッド、電子銃等の除電手段で選択的除電がなされて画像情報の静電潜像が形成される。
5)像担持体としての電子写真感光体や静電記録誘電体に形成担持させたトナー像を一旦中間転写体に転写させ、それを更に最終記録媒体としての転写材に転写させて熱や圧力等で永久固着像として定着させることもできる。
6)また、像担持体としての電子写真感光体や静電記録誘電体を回動ベルト型にし、これに帯電・潜像形成・現像の各行程手段により画像情報に対応したトナー像を形成担持させ、そのトナー像形成部を閲読表示部に位置させて画像表示させ、表示後はそのトナー像を転写材に転写させることなく像担持体面から除去し、像担持体は繰り返して表示画像の形成に使用する画像表示装置(ディスプレイ装置)も本発明の画像形成装置の範疇にある。
実施例1の画像形成装置の概略構成を示す模式図 感光ドラムの層構成模型図 帯電手段(磁気ブラシ複数帯電ユニット)部分の拡大模式図 比較例の磁気ブラシ帯電ユニットの模式図 実施例2における感光ドラムの層構成模型図
符号の説明
1・・感光ドラム(像担持体)、2・・帯電手段(磁気ブラシ複数帯電ユニット)、C1・・第1の磁気ブラシ帯電器、C2・・第2の磁気ブラシ帯電器、30・40・・マグネットローラ(磁界発生手段)、31・41・・スリーブ(回転導電部材)、M・・導電性磁性粒子、N1・S1・・感光ドラムに対向する磁極、N1P・S1P・・感光ドラムに対向する磁極N1・S1のピーク位置

Claims (11)

  1. 移動する像担持体の表面を帯電手段で帯電する工程を含む作像プロセスにより画像形成を実行する画像形成装置において、
    前記帯電手段は、回転する導電性部材と、前記導電性部材に内包した非回転の磁界発生手段と、前記導電性部材上に前記磁界発生手段の磁気力により担持させた導電性の磁性粒子と、を有し、前記磁性粒子を像担持体に接触させ、前記導電性部材に電圧を印加することによって前記像担持体の表面を帯電する磁気ブラシ帯電器を像担持体移動方向に複数有し、
    前記複数の磁気ブラシ帯電器において像担持体移動方向上流側に位置する磁気ブラシ帯電器の前記導電性部材に内包した前記磁界発生手段の前記像担持体に対向する磁極の磁力のピーク位置が、前記導電性部材と前記像担持体の最近接位置よりも像担持体移動方向下流側に位置することを特徴とするの画像形成装置。
  2. 前記磁極の磁力のピーク位置が、前記導電性部材と前記像担持体の最近接位置よりも像担持体移動方向下流側5〜30°の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の磁気ブラシ帯電器において像担持体移動方向下流側に位置する磁気ブラシ帯電器の前記導電性部材に内包した前記磁界発生手段の前記像担持体に対向する磁極の磁力のピーク位置が、前記導電性部材と前記像担持体の最近接位置よりも像担持体移動方向上流側に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記磁極の磁力のピーク位置が、前記導電性部材と前記像担持体の最近接位置よりも前記像担持体移動方向上流側0〜15°の範囲にあることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記像担持体は回転体であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記複数の磁気ブラシ帯電器の前記導電性部材は同方向に回転することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画像形成装置。
  7. 前記磁性粒子は、前記複数の磁気ブラシ帯電器の前記導電性部材の回転にともない、反発磁界によって隣り合う前記導電性部材間を転移しながら、前記複数の磁気ブラシ帯電器のそれぞれの前記導電性部材上を搬送され、循環することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記像担持体が表面に10〜1014Ω・cmの材料からなる層を有することを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の画像形成装置。
  9. 前記像担持体が、感光層、および表面層を有し、該表面層が樹脂および導電微粒子を有することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記導電微粒子がSnOであることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記像担持体が非晶質のシリコンを有する表面層からなることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の画像形成装置。
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