JP3563915B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真感光体・静電記録誘電体等の像担持体に、該像担持体を所定の極性・電位に一様に帯電処理する工程、その帯電処理面に静電潜像を形成する画像情報書き込み工程、その静電潜像をトナーによってトナー像として現像する工程、そのトナー像を記録媒体に転写する工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行し、像担持体は繰り返して作像に供する画像形成装置に関する。
【0002】
より詳しくは、像担持体を所定の極性・電位に一様に帯電処理する帯電手段として、像担持体に電圧を印加した接触帯電部材を当接させて行なう接触帯電手段を用いた画像形成装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
図8は画像形成装置の従来例としての転写式電子写真装置(複写機・プリンター・ファクシミリ等)の一例の構成略図である。
【0004】
101は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印の時計方向に所定の周速度をもって回転駆動される。
【0005】
感光ドラム101はその回転過程において、帯電手段としてのコロナ帯電器102による所定の極性・電位の一様な帯電処理を受け、次いで不図示の画像露光手段(原稿画像の投影結像露光手段、レーザー光走査露光手段等)による画像露光Lを受けることにより露光像パターンに対応して一様帯電面が選択的に除電(あるいは電位減衰)して静電潜像が形成される。そしてその形成静電潜像が現像手段としてのトナー現像装置103によりトナー像として現像される。
【0006】
一方、不図示の給紙機構から記録媒体としての転写材(転写紙)Pが感光ドラム1と転写手段としての転写コロナ帯電器104との間に所定の制御タイミングで給紙され、該転写材Pの裏面がトナーと逆極性に帯電されることで、感光ドラム101面側のトナー像が転写材Pの表面側に静電転写されていく。
【0007】
次いで転写材Pは分離コロナ帯電器105によって回転感光ドラム101面から静電分離され、搬送装置107で定着装置108に導入されてトナー像の定着処理を受けて画像形成物(コピー、プリント)として出力される。
【0008】
転写材Pに対するトナー像転写後の感光ドラム101面はクリーニング手段(クリーナー)106によって転写残トナーの除去を受けて清掃され、繰り返して画像形成に使用される。
【0009】
上記において、像担持体としての感光体、帯電・露光・現像・転写・定着・クリーニング等の作像プロセスの各手段・機器としては種々の構成・方式のものがある。
【0010】
1)例えば、帯電手段102としては、従来よりコロナ帯電器が広く利用されてきた。これは感光ドラムにコロナ帯電器を非接触に対向配設して、コロナ帯電器から放出されるコロナに感光ドラム面をさらして感光ドラム面を所定の極性・電位に帯電させるものである。
【0011】
近時は、非接触方式である上記のコロナ帯電器による場合に比べて低オゾン・低電力等の利点を有することから接触帯電方式の帯電装置が実用化されている。これは、感光ドラムに電圧を印加した接触帯電部材を当接させて感光ドラム面を所定の極性・電位に帯電させるものである。
【0012】
接触帯電部材としては、磁性粒子を磁気拘束させた磁気ブラシ部を有し、該磁気ブラシ部を感光ドラムに接触させる磁気ブラシ部材が帯電接触の安定性という点から好ましく用いられている。
【0013】
磁気ブラシ部材は、導電性の磁性粒子を直接にマグネットに、あるいはマグネットを内包するスリーブ上に磁気的に拘束させて磁気ブラシ部を形成具備させたものであり、停止あるいは回転させて磁気ブラシ部を感光ドラムに接触させ、これに電圧を印加することによって感光ドラムの帯電を開始させる。
【0014】
また、導電性の繊維をブラシ状に形成具備させたもの(ファーブラシ部材)、あるいは導電性ゴムをロール状にした導電ゴムローラ(帯電ローラ)も接触帯電部材として好ましく用いられている。
【0015】
特に、このような接触帯電部材を用い、被帯電体としての感光ドラムの感光体に、通常の有機感光体上に導電性微粒子を分散させた表層(電荷注入層)を有するものや、アモルファスシリコン感光体などを用いると、接触帯電部材に印加したバイアスのうちの直流成分と略同等の帯電電位を感光体表面に得ることが可能である(特開平6−3921号公報)。
【0016】
このような帯電方法(電荷の直接注入による被帯電体の帯電)のことを「注入帯電」と称する。この注入帯電を用いれば、被帯電体の帯電が、コロナ帯電器を用いて行われるような放電現象を利用しないので、完全なオゾンレスかつ低電力消費型帯電が可能となり、注目されてきている。
【0017】
2)また、静電潜像のトナー現像方法としては、一般に次のa〜dの4種類に大別される。
【0018】
a.非磁性トナーについてはブレード等でスリーブ上にコーティングし、磁性トナーは磁気力によってコーティングして搬送し感光体に対して非接触状態で現像する方法(1成分非接触現像)
b.上記のようにしてコーティングしたトナーを感光体に対して接触状態で現像する方法(1成分接触現像)
c.トナー粒子に対して磁性のキャリアを混合したものを現像剤として用いて磁気力によって搬送し感光体に対して接触状態で現像する方法(2成分接触現像)
d.上記の2成分現像剤を非接触状態にして現像する方法(2成分非接触現像)
このなかで、画像の高画質化や高安定性の面から、cの2成分接触現像法が多く用いられている。
【0019】
3)近年、このような画像形成装置の小型化が進んできたが、前記したように帯電・露光・現像・転写・定着・クリーニング等の作像プロセスの各手段・機器が夫々小型になるだけでは画像形成装置の全体的な小型化には限界があった。
【0020】
また、前記したように転写後の感光ドラム101上の転写残トナーはクリーナー106によって回収されて廃トナーとなるが、この廃トナーは環境保護の面からも出ないことが好ましい。そこで、上記のクリーナー106を取りはずし、感光ドラム101上の転写残トナーは現像装置103によって「現像同時クリーニング」で感光ドラム101上から除去し現像装置103に回収・再用する装置構成にした「クリーナーレスシステム」の画像形成装置も出現している。
【0021】
現像同時クリーニングとは、転写後に感光ドラム101上に若干残留したトナーを次工程以後の現像時にかぶり取りバイアス(現像装置に印加する直流電圧と感光ドラムの表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vback)によって回収する方法である。この方法によれば、転写残トナーは現像装置103に回収されて次工程以後用いられているため、廃トナーをなくし、メンテンナンスに手を煩わせることも少なくすることができる。またクリーナーレスであることでスペース面での利点も大きく、画像形成装置を大幅に小型化できるようになる。
【0022】
また、現像同時クリーニング方式においてクリーニング効率を向上させるために、静電潜像の現像に使用するトナーとしては例えば重合法によって製造されたトナーの様な離型性に非常に優れたトナーを用いることは大変有効である。
【0023】
4)また感光ドラム101側から転写材P側へのトナー像の転写手段も、転写コロナ帯電器104ではなく、転写ローラや転写ベルトを用いるものなど様々な方式がある。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
この種の画像形成装置において、感光体等の像担持体の帯電手段として接触帯電手段を用いた場合の問題点として、像担持体に接触させてある接触帯電部材が像担持体面側の汚れや異物を拾い、その蓄積で汚染状態になり易い。
【0025】
転写後の像担持体上の転写残トナーを除去する専用のクリーナーを有する画像形成装置であっても、画像形成が繰り返えされるうちには、クリーナーを多少ともすり抜けてしまうトナー粒子等が引き続く像担持体の移動で接触帯電部材の位置に持ち運ばれて接触帯電部材に付着あるいは混入することで蓄積して接触帯電部材が汚染状態になり易い。
【0026】
通常、トナー粒子の電気抵抗は比較的高いから、接触帯電部材にそのようなトナー粒子が比較的多量に付着・混入して過度に蓄積してしまうと、接触帯電部材の全体あるいは一部の抵抗が上昇してしまい、像担持体を所望の電位にまで帯電できなくなったり、帯電むらが生じたりしてしまい、画像不良が発生してしまう。
【0027】
このような接触帯電部材のトナー汚染と、それによる画像不良の発生は、感光体の帯電手段として接触帯電手段を用い、転写後の像担持体上の転写残トナーを除去する専用のクリーナーを具備させていないクリーナーレスシステムの画像形成装置においては特に顕著である。
【0028】
即ち、クリーナーレスシステムの画像形成装置の場合は、転写後の像担持体上の比較的多量の転写残トナーが像担持体の引き続く移動でそのまま接触帯電部材の位置に持ち運ばれることで接触帯電部材に多く付着・混入し、接触帯電部材が早期にかつ過度にトナー汚染状態になるためである。
【0029】
また、クリーナーレスシステムの画像形成装置の場合、転写後の像担持体上の転写残トナーは前画像をそのまま残した形(パターン)で存在するため、そのまま帯電装置部を通過した場合、残画像部分のみ帯電電位が低下したり、次の画像形成のための露光を遮断してしまい、そのままの形で次の現像行程に影響を及ぼして、次の画像上で前画像部分が薄くなったり濃く現われたりといったいわゆる「ゴースト現象」がおこる。
【0030】
そこで画像形状をそのまま残した転写残トナーを帯電装置部に至る前に像担持体上で均一分散させるブラシ状の均一化部材や、一時的にバイアスの効果を利用した簡易クリーニング部材などが提案されているが、いずれもさらなる装置の小型・簡易化に対し不利であり、像担持体の摩耗・劣化を招き、耐久性向上が望めない。また結局はトナーが接触帯電部材位置通過時に接触帯電部材に混入し、帯電能低下はまぬがれない。
【0031】
またトナーと共に混入する外添剤によって、像担持体が摩耗し、帯電能力が失われてゆくことも確認されている。
【0032】
さらに接触帯電部材内に付着・混入して蓄積したトナーが帯電器容器部からあふれ出し、転写材上にこぼれ落ちたり(ぼた落ち)、帯電器容器部外に飛散して装置内、例えば露光装置等が汚染されることにもなる。
【0033】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、感光体等の像担持体の帯電手段として接触帯電手段を用いた画像形成装置の上記の問題点を、クリーナーレスシステムの画像形成装置の場合であっても効果的に解消すること、即ち、トナーや外添剤の過度な蓄積により接触帯電部材が過度に汚染状態になることを防止し、これにより、長期にわたって安定して良好な画像形成をおこなわせる、像担持体の耐久に伴う削れ量を大幅に軽減する、接触帯電部材混入トナーのあふれぼた落ちや飛散をなくすること等を目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を特徴とする画像形成装置である。
【0035】
(1)回転移動する像担持体と、
前記像担持体に回転移動して接触する接触帯電部材を有し、前記像担持体を所定の極性・電位に一様に帯電処理すると共に、前記像担持体上のトナーを前記接触帯電部材に付着あるいは混入させて帯電した後、前記帯電したトナーを前記像担持体へ吐き出す接触帯電装置と、
前記像担持体上の静電潜像をトナーにより現像すると共に、前記像担持体上のトナーを回収する現像装置と、
現像されたトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、
を有する画像形成装置において、
前記接触帯電部材に接し、前記接触帯電部材の表面に沿う形状であり、設定される電位が像担持体帯電設定電位に対してトナーの正規帯電極性とは逆の極性寄りであり、前記接触帯電部材に付着あるいは混入されたトナーを電界力により捕集し、捕集したトナーは前記接触帯電部材により掃かれて、前記接触帯電部材へ移動される電極を有することを特徴とする画像形成装置。
(2)上記(1)において、前記接触帯電部材は、磁性粒子を磁気拘束させた磁気ブラシ部を有し、前記磁気ブラシ部を前記像担持体に接触させた磁気ブラシ接触帯電部材であることを特徴とする画像形成装置。
(3)上記(2)において、前記磁気ブラシ接触帯電部材の像担持体との接触領域よりも像担持体移動回転方向に対して下流側に磁気ブラシ部規制部材を有し、
前記磁気ブラシ部規制部材が電極を兼ねていて、前記磁気ブラシ部規制部材の電位が、像担持体帯電設定電位よりトナーの正規帯電極性とは逆の極性寄りであることを特徴とする画像形成装置。
【0045】
〈作 用〉
すなわち本発明においては、像担持体に接する接触部材を有する接触帯電装置を使用する。そして、接触帯電部材に接触し、接触帯電部材の表面に沿う形状であり、設定される電位が像担持体帯電設定電位よりトナーの正規帯電極性とは逆の極性寄りであり、接触帯電部材により付着あるいは混入することにより回収したトナーを更に電気力により捕集して一時的に保持する電極を設ける。電極に捕集されたトナーは、電極に接する接触帯電部材に掃かれることにより、徐々に接触帯電部材へ移動する。電極は、トナーが接触帯電装置からあふれ出ることを防ぐ緩衝装置として働く。
加えて、電極が接触部材に沿う形状であることにより、電極と接触部材の接触面積が十分に大きくなり、電極に捕集されたトナーは安定して接触部材に安定して移動することができる。
【0046】
従って、像担持体の帯電手段として接触帯電手段を用いた画像形成装置について、クリーナーレスシステムの画像形成装置の場合であっても、長期耐久において、接触帯電部材内に混入トナーが長らく留まることでトナー及び外添剤が固着することを防止する効果が得られ、接触帯電部材に対してトナーが過度に蓄積した状態になることが防止され、トナーの過度な蓄積による帯電不良や画像不良の発生、帯電器容器下部にトナーが過度に蓄積してあふれ出し、転写材上や転写装置上にぼた落ちしたり、帯電器容器部外に飛散して装置内、例えば露光装置等が汚染されることも防止される。
【0047】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉(図1〜図6)
(1)画像形成装置例の概略構成(図1)
図1は本発明に従う画像形成装置例の概略構成図である。
【0048】
本例の画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用のレーザービームプリンターであり、像担持体としての感光ドラムの帯電手段として接触帯電方式の磁気ブラシ帯電装置を用い、現像手段で現像同時クリーニングを行なうクリーナーレスシステムの画像形成装置である。
【0049】
Aはレーザービームプリンター、Bはこのプリンターの上に搭載した画像読み取り装置(イメージスキャナー)である。
【0050】
a)画像読み取り装置B
画像読み取り装置Bにおいて、10は装置上面に固定配設した原稿台ガラスであり、この原稿台ガラスの上面に原稿Gを複写すべき面を下側にして載置し、その上に不図示の原稿圧着板を被せてセットする。
【0051】
9は原稿照射用ランプ9a・短焦点レンズアレイ9b・CCDセンサー9c等を配設した画像読み取りユニットである。このユニット9は、不図示のコピーボタンが押されることで、原稿台ガラス10の下側において該ガラスの右辺側の実線示のホームポジションから左辺側にガラス下面に沿って往動駆動され、所定の往動終点に達すると復動駆動されて始めの実線示のホームポジションに戻される。
【0052】
該ユニット9の往動駆動過程において、原稿台ガラス10上の載置セット原稿Gの下向き画像面がユニット9の原稿照射用ランプ9aにより右辺側から左辺側にかけて順次に照明走査され、その照明走査光の原稿面反射光が短焦点レンズアレイ9bによってCCDセンサー9cに結像入射する。
【0053】
CCDセンサー9cは受光部、転送部、出力部より構成されている。CCD受光部において光信号が電荷信号に変えられ、転送部でクロックパルスに同期して順次出力部へ転送され、出力部において電荷信号を電圧信号に変換し、増幅、低インピーダンス化して出力する。このようにして得られたアナログ信号を周知の画像処理を行なってデジタル信号に変換してプリンターAに送る。
【0054】
即ち、画像読み取り装置Bにより原稿Gの画像情報が時系列電気デジタル画素信号(画像信号)として光電読み取りされる。
【0055】
b)プリンターA
プリンターAにおいて、1は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(感光ドラム)である。本例の感光ドラム1は表面に電荷注入層を有するOPC感光体である。この感光体1については後記(2)項で詳述する。
【0056】
感光ドラム1は中心支軸を中心に矢印の時計方向に所定の周速度、本例では回転速度100mm/secをもって回転駆動され、その回転過程において、帯電手段2により本例の場合は負極性の一様な帯電処理を受ける。
【0057】
本例における帯電手段2は接触帯電方式の磁気ブラシ帯電装置である。この帯電装置2については後記(3)項で詳述する。
【0058】
そして該回転感光ドラム1の一様帯電面に対して、レーザー走査部(レーザースキャナー)3から出力される、画像読み取り装置BからプリンターA側に送られた画像信号に対応して変調されたレーザー光による走査露光Lがなされることで、回転感光ドラム1面には画像読み取り装置Bにより光電読み取りされた原稿Gの画像情報に対応した静電潜像が順次に形成されていく。レーザー走査部3については後記(4)項で詳述する。
【0059】
その回転感光ドラム1面の形成静電潜像が現像装置4により順次にトナー像として本例の場合は反転現像されていく。本例の現像装置4は2成分接触現像方式の装置である。この現像装置4については後記(5)項で詳述する。
【0060】
一方、給紙カセット5内に収納の記録媒体としての転写材Pが給紙ローラ5aにより一枚宛繰り出されてプリンターA内に給送され、レジストローラ5bにより所定の制御タイミングにて感光ドラム1と転写手段としての転写ベルト型転写装置6との接触ニップ部である転写部Tに給紙される。
【0061】
転写部Tに給紙された転写材Pの面に回転感光ドラム1面側のトナー像が転写ベルト6の内側に配設した転写帯電ブレード6dにより順次に静電転写される。この転写装置6については後記(6)項で詳述する。
【0062】
転写部Tを通りトナー像の転写を受けた転写材Pは感光ドラム1の面から順次に分離されて搬送装置7で定着装置8へ搬送され、トナー像の熱定着を受けてコピーもしくはプリントとして出力される。
【0063】
本例のプリンターはクリーナーレスシステムの装置であるから、転写材分離後の回転感光ドラム1の面に残留する転写残トナーを回収する専用のクリーニング装置(クリーナー)は配設しておらず、回転感光ドラム1面の転写残トナーは現像装置4で現像同時クリーニングにて回収され、回転感光ドラム1面は繰り返して作像に供される。
【0064】
(2)感光ドラム1(図2)
像担持体としての感光ドラム(感光体)1としては、通常用いられている有機感光体等を用いることができる。また、CdSやSi、Seなど無機物半導体を用いた感光体も使用可能である。望ましくは、有機感光体上にその抵抗が109〜1014Ω・cmの材質を有する表面層を持つものや、アモルファスシリコン感光体などを用いると、電荷注入帯電を実現でき、オゾン発生の防止、ならびに消費電力の低減に効果がある。また、帯電性についても向上させることが可能となる。
【0065】
本例において使用の感光ドラム1は、表面に電荷注入層を設けた、負帯電の有機感光体であり、直径30mmのアルミニウム製のドラム基体(以下、アルミ基体と記す)上に下記の第1〜第5の5つの層を下から順に設けたものである。図2の(a)はその層構成模型図である。
【0066】
第1層12;下引き層であり、アルミ基体11の欠陥等をならすために設けられている厚さ20μmの導電層である。
【0067】
第2層13;正電荷注入防止層であり、アルミ基体11から注入された正電荷が感光体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって1×10 Ω・cm程度に抵抗調整された厚さ1μmの中抵抗層である。
【0068】
第3層14;電荷発生層であり、ジスアゾ系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、露光を受けることによって正負の電荷対を発生する。
【0069】
第4層15;電荷輸送層であり、ポリカーボネイト樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型半導体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷はこの層を移動することができず、電荷発生層14で発生した正電荷のみを感光体表面に輸送することができる。
【0070】
第5層16;電荷注入層であり、絶縁性樹脂のバインダーに導電性粒子16aとしてのSnO 超微粒子を分散した材料の塗工層である。具体的には絶縁性樹脂に光透過性の絶縁フィラーであるアンチモンをドーピングして低抵抗化(導電化)した粒径約0.03μmのSnO 粒子を樹脂に対して70重量パーセント分散した材料の塗工層である。
【0071】
このように調合した塗工液をディッピング塗工法、スプレー塗工法、ロール塗工法、ビーム塗工法等の適当な塗工法にて厚さ約3μmに塗工して電荷注入層とした。
【0072】
(3)帯電装置2(図3・図4)
本例における帯電装置2は接触帯電方式の磁気ブラシ帯電装置である。図3はその概略構成図である。20は感光ドラム1に接触させて配設する接触帯電部材としての磁気ブラシ帯電器である。
【0073】
本例の磁気ブラシ帯電器20は回転スリーブタイプのものであり、非回転に固定支持させたマグネットロール21と、このマグネットロールの外回りに同心に回転自由に外嵌させた、外径16mmの非磁性スリーブ(非磁性・導電性・帯電用電極スリーブ)22と、この非磁性スリーブ22の外周面にスリーブ内部のマグネットロール21の磁力により吸着保持させて形成させた導電磁性粒子(帯電用磁性キャリア)の磁気ブラシ部23と、これらマグネットロール21・非磁性スリーブ22・磁気ブラシ部23のアセンブリを収容させた、横断面略C字型の帯電器容器24と、磁気ブラシ規制部材25と、帯電器容器24の内壁面に貼りつけた電極としての厚さ100μmのsus板26(ステンレススチール板)等からなる。
【0074】
この磁気ブラシ帯電器20を、帯電器容器24の開口部から外側に臨んでいる磁気ブラシ部23を感光ドラム1面に接触させて感光ドラム1と略並行にして配設してある。この場合、磁気ブラシ帯電器20を、感光ドラム1に対して形成される磁気ブラシ部23の接触ニップ幅(帯電領域)Nが約6mmになるように調整して配設した。
【0075】
磁気ブラシ帯電器20の非磁性スリーブ22は帯電領域Nにおいて感光ドラム1の回転方向とは逆方向(カウンター方向)となる矢印の時計方向に感光ドラム1の回転周速度100mm/secに対して150mm/secで回転させた。
【0076】
非磁性スリーブ22には帯電バイアス印加電源S1から所定の帯電バイアスを印加した。
【0077】
非磁性スリーブ22の回転に伴い、磁気ブラシ部23が同方向に回転して帯電領域Nにおいて感光ドラム1面を摺擦し、磁気ブラシ部23を構成する帯電用磁性粒子から電荷が感光ドラム1上に与えられ、感光ドラム1面が所定の極性・電位に一様に接触帯電される。
【0078】
本例の場合は前述したように感光ドラム1はその表面に電荷注入層16を具備させたものであるから、電荷注入帯電により感光ドラム1の帯電処理がなされる。即ち、非磁性スリーブ22に所定の帯電バイアス電圧を印加することにより、磁気ブラシ部23を構成している磁性粒子から電荷が感光ドラム1上に与えられ、感光ドラム1面が帯電バイアス電圧に対応した電位に帯電される。非磁性スリーブ22は回転速度が速いほど帯電均一性が良好になる傾向にある。
【0079】
磁気ブラシ規制部材25は、帯電器容器24の開口部から出て帯電領域Nへ向かう磁気ブラシ部23の厚みを所定に規制する働きをする。電極26の働きについては後記(7)項で詳述する。
【0080】
a)磁性粒子
磁気ブラシ部23を構成させる帯電用磁性粒子としては、平均粒径が10〜100μm、飽和磁化が20〜250emu/cm 、抵抗が1×10 〜1×1010Ω・cmのものが好ましい。感光ドラム1にピンホールのような絶縁欠陥が存在することを考慮すると、抵抗が1×10 Ω・cm以上のものを用いることが好ましい。帯電性能を良くするにはできるだけ抵抗の小さいものを用いる方がよいので、本例においては、平均粒径25μm、飽和磁化200emu/cm 、抵抗が5×10 Ω・cmの磁性粒子を用いた。
【0081】
磁性粒子の抵抗値は、底面積が228mm の金属セルに磁性粒子を2g入れた後、6.6kg/cm で加重し、100Vの電圧を印加して測定している。
【0082】
磁性粒子の平均粒径は、水平方向最大弦長で示し、測定法は顕微鏡法により、粒子300個以上をランダムに選び、その径を実測して算術平均をとることによって算出した。
【0083】
磁性粒子の磁気特性測定には理研電子株式会社の直流磁化B−H特性自動記録装置BHH−50を用いることができる。この際、直径(内径)6.5mm、高さ10mmの円柱状の容器に磁性粒子を荷重約2g重程度で充填し、容器内で粒子が動かないようにしてそのB−Hカーブから飽和磁化を測定する。
【0084】
磁性粒子としては、樹脂中に磁性材料としてマグネタイトを分散し、導電化、及び抵抗調整のためにカーボンブラックを分散して形成した樹脂キャリア、あるいは、フェライト等のマグネタイト単体表面を酸化、還元処理して抵抗調整を行なったもの、あるいはフェライト等のマグネタイト単体表面を樹脂でコーティングし抵抗調整を行なったもの等が用いられ得る。
【0085】
b)帯電バイアス
磁気ブラシ帯電器20に対する印加帯電バイアスについて、周波数が1000Hzで矩形状の交番電圧を印加したときの印加バイアスの振幅と1周目帯電電位について図4に示す。
【0086】
振幅を大きくすることにより、印加バイアスのDC成分と1周目帯電電位の差は小さくなる。さらに詳しく説明すると、帯電器20に印加したバイアスのDC成分をVdcとし、このとき帯電された感光ドラム1上の表面電位をVsとすると、これらの差分であるΔV=|Vdc−Vs|が略40V以下になると帯電の均一性も良好になる。
【0087】
そこで、本例においては、
直流電圧;−700V
交番電圧;矩形状 振幅Vpp800V 周波数Vf1000Hz
を重畳したバイアスを帯電器20に印加することにより良好な帯電性を得ることが出来た。
c)電荷注入帯電
電荷注入帯電は、中抵抗の接触帯電部材で中抵抗の表面抵抗を持つ被帯電体(感光ドラム)表面に電荷注入を行なうものであり、本例においては感光ドラム表面材質の持つトラップ電位に電荷を注入するものではなく、電荷注入層16の導電性粒子(SnO )16aに電荷を充電して帯電を行なう方式であり、図2の(b)の等価回路図のように、電荷輸送層15を誘電体とし、アルミニウムドラム基体11と、電荷注入層16内の導電性粒子16aを両電極板とする微小なコンデンサーに対して、接触帯電部材20で電荷を充電する理論に基づくものと考えられる。
【0088】
この際、導電性粒子16aは互いに電気的には独立であり、一種の微小なフロート電極を形成している。このため、マクロ的には感光ドラム表面は均一電位に充電、帯電されているように見えるが、実際には微小な無数の充電された導電性粒子であるSnO が感光ドラム表面を覆っているような状況となっている。このため、レーザー光によって画像露光Lを行なっても、それぞれのSnO 粒子16aは電気的に独立なため、静電潜像を保持することが可能になるものと予想する。
【0089】
(4)レーザー走査部3(図5)
図5はレーザー走査部(レーザースキャナー)3の概略構成を示すものである。このレーザー走査部3により被走査面1(回転感光ドラム面)をレーザー走査露光Lする場合には、まず入力された画像信号に基づき発光信号発生器31により、固体レーザー素子32を所定タイミングで明滅(ON/OFF)させる。そして固体レーザー素子32から放射されたレーザー光は、コリメーターレンズ系33により略平行な光束に変換され、更に矢印の反時計方向に高速回転する回転多面鏡34により矢印方向に走査されると共にfθレンズ群35(35a・35b・35c)により被走査面1にスポット状に結像される。
【0090】
この様なレーザー光走査により被走査面1には画像一走査分の露光分布が形成され、更に各走査毎に被走査面1を前記走査方向とは垂直に所定量だけスクロールさせれば、該被走査面1上に画像信号に応じた露光分布が得られる。
【0091】
(5)現像装置4(図6)
図6は現像装置4の概略構成を示すものである。本例の現像装置4は、非磁性のトナー粒子と磁性のキャリア粒子を混合したものを現像剤として用い、該現像剤を現像剤担持体に磁気力によって磁気ブラシ層として保持させて現像部に搬送し感光ドラム1面に接触させて静電潜像をトナー像として現像する2成分磁気ブラシ接触現像方式の装置である。2成分磁気ブラシ接触現像装置はクリーナーレスシステムの画像形成装置において、感光ドラム1上の残トナーを回収するのに非常に好適である。
【0092】
41は現像容器、42は現像剤担持体としての現像スリーブ、43はこの現像スリーブ42内に固定配置された磁界発生手段としてのマグネットローラ、44は現像スリーブ表面に現像剤の薄層を形成するための現像剤層厚規制ブレード、45は現像剤攪拌搬送スクリュー、46は現像容器41内に収容した2成分現像剤であり、非磁性のトナー粒子tと磁性のキャリア粒子cを混合したものである。
【0093】
現像スリーブ42は少なくとも現像時においては、感光ドラム1に対し最近接距離(隙間)が約500μmになるように配置され、該現像スリーブ42の外面に担持させた現像剤磁気ブラシ薄層46aが感光ドラム1の面に接触するように設定されている。この現像剤磁気ブラシ層46aと感光ドラム1の接触ニップ部mが現像領域(現像部)である。
【0094】
現像スリーブ42は固定配設のマグネットローラ43の外回りを矢示の反時計方向に所定の回転速度で駆動され、現像容器41内においてスリーブ外面にマグネットローラ43の磁力により現像剤46の磁気ブラシが形成される。その現像剤磁気ブラシはスリーブ42の回転とともに搬送され、ブレード44により層厚規制を受けて所定層厚の現像剤磁気ブラシ薄層46aとして現像容器外に持ち出されて現像部へ搬送されて感光ドラム1面に接触し、引き続くスリーブ42の回転で再び現像容器41内に戻し搬送される。
【0095】
即ち、先ず、現像スリーブ42の回転に伴いマグネットローラ43のN 極で汲み上げられた現像剤46はS 極→N 極と搬送される過程において、現像スリーブ42に対して垂直に配置された規制ブレード44によって規制されて、現像スリーブ42上に現像剤46の薄層46aが形成される。薄層形成された現像剤層46aが現像部の現像主極S に搬送されてくると磁気力によって穂立ちが形成される。この穂状に形成された現像剤層46aによって感光ドラム1の静電潜像がトナー像として現像され、その後N 極・N 極の反発磁界によって現像スリーブ42上の現像剤は現像容器41内に戻される。
【0096】
現像スリーブ42と感光ドラム1の導電性ドラム基体との間には現像バイアス印加電源S2により直流電圧(DC)及び交番電圧(AC、交流電圧)の現像バイアスが印加される。
【0097】
本例では、
直流電圧;−500V
交番電圧;振幅Vpp=1500V、周波数Vf=2000Hz
の現像バイアスが印加され、現像部において現像スリーブ42側の現像剤磁気ブラシ薄層46a中のトナーtが感光ドラム1側の静電潜像に選択的に付着して静電潜像がトナー像として現像されていく。
【0098】
一般に2成分現像法においては交番電圧を印加すると現像効率が増し、画像は高品位になるが、逆にかぶりが発生しやすくなるという危険も生じる。このため、通常、現像装置4に印加する直流電圧と感光ドラム1の表面電位間に電位差を設けることによって、かぶりを防止することを実現している。
【0099】
このかぶり防止のための電位差をかぶり取り電位(Vback)と呼ぶが、この電位差によって現像時に感光ドラム1の非画像領域にトナーが付くのを防止するとともに、クリーナーレスシステムにおいては転写残りトナーの回収も行なっている。
【0100】
現像容器41内の現像剤46のトナー濃度(キャリアとの混合割合)はトナー分が静電潜像の現像に消費されて逐次減少していく。現像容器41内の現像剤46のトナー濃度は不図示の検知手段により検知されて所定の許容下限濃度まで低下すると不図示のトナー補給部から現像容器内の現像剤46にトナー補給がなされて現像容器41内の現像剤46のトナー濃度を常に所定の許容範囲内に保つようにトナー補給制御される。
【0101】
本例において用いた2成分現像剤46は
トナー粒子t;平均粒径6μmのネガ帯電トナーに対して平均粒径20nmの酸化チタンを重量比1%外添したもの
キャリアc ;飽和磁化が205emu/cm の平均粒径35μmの磁性キャリア
を重量比6対94に混合したものである。このときの現像剤中のトナーは摩擦帯電量が約25×10−3c/kgであった。
【0102】
トナーの体積平均粒径は例えば下記測定法で測定されたものを使用する。
【0103】
測定装置としてはコールターカウンターTA−II型(コールター社製)を用い、個数平均分布、体積平均分布を出力するインターフェイス(日科機製)及びCX−iパーソナルコンピュータ(キヤノン製)を接続し、電解液は一級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調整する。
【0104】
測定法としては、前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1〜5ml加えさらに測定試料0.5〜50mgを加える。
【0105】
試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、前記コールターカウンターTA−II型によりアパチャーとして100μmアパチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定し体積分布を求める。これら求めた体積分布により、サンプルの体積平均粒径が得られる。
【0106】
(6)転写装置6
転写装置6(図1)は本例では前述のように転写ベルトタイプである。6aは無端状の転写ベルトであり、駆動ローラ6bと従動ローラ6c間に懸回張設してあり、感光ドラム1の回転方向に順方向に感光ドラム1の回転周速度とほぼ同じ周速度で回動される。6dは転写ベルト6aの内側に配設した転写帯電ブレードであり、転写ベルト6aの上行側ベルト部分を感光ドラム1に加圧して転写ニップ部Tを形成するとともに、転写バイアス印加電源S3から転写バイアスが印加されることで、転写材Pの裏面からトナーと逆極性の帯電を行なう。これにより転写部Tを通る転写材Pの面に回転ドラム1側のトナー像が順次に静電転写されていく。
【0107】
本例においてはベルト6aとして膜厚75μmのポリイミド樹脂からなるものを用いた。
【0108】
ベルト6aの材質としてはポリイミド樹脂に限定されるものではなく、ポリカーボネイト樹脂や、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリウレタン樹脂などのプラスチックや、フッ素系、シリコン系のゴムを好適に用いることができる。厚みについても75μmに限定されるわけではなく、大略25〜2000μm、好ましくは50〜150μmのものが好適に用いられ得る。
【0109】
さらに転写帯電ブレード6dとしては、抵抗が1×10 〜1×10 Ωで、板厚が2mm、長さ306mmのものを用いた。この転写帯電ブレード6dに+15μAのバイアスを定電流制御により印加して転写を行った。
【0110】
(7)磁気ブラシ帯電器20への混入トナーの捕捉・排出
現像装置4による現像同時クリーニング
前述したように、像担持体の帯電手段として接触帯電手段を用いた画像形成装置の問題点は、像担持体に接触させてある接触帯電部材が像担持体面側の汚れや異物を拾い、その蓄積で汚染状態になり易いことである。
【0111】
本例のプリンターのように、転写後の感光ドラム1上の転写残トナーを除去する専用のクリーナーを具備させていないクリーナーレスシステムの画像形成装置においては特に顕著である。
【0112】
即ち、転写後の感光ドラム1上の比較的多量の転写残トナーが感光ドラム1の引き続く回転移動でそのまま接触帯電部材としての磁気ブラシ帯電器20の位置に持ち運ばれることで磁気ブラシ帯電器20の磁気ブラシ部23に逐次に多く付着・混入し、磁気ブラシ帯電器20が早期にかつ過度にトナー汚染状態になる。磁気ブラシ帯電器20にトナーが過度に蓄積してしまうと、帯電器の全体あるいは一部の抵抗が上昇してしまい、感光ドラムを所望の電位にまで帯電できなくなったり、帯電むらが生じたりしてしまい、画像不良が発生してしまう。
【0113】
a)本例においては、前述したように、磁気ブラシ帯電器20(図3)の帯電器容器24の内壁に、電極として厚さ100μmのsus板26を貼りつけて具備させてあり、このsus板26を接地してある。従って−700V印加されている非磁性スリーブ22及び磁気ブラシ部23側から、上記のsus板26に向かって電界の力が作用する。
【0114】
転写後の感光ドラム1上の転写残トナーは感光ドラム1と磁気ブラシ帯電器20の磁気ブラシ部23との接触ニップ部(帯電領域)Nに至り、磁気ブラシ部23に混入していくわけであるが、その磁気ブラシ部23への混入トナーは磁気ブラシ部23を構成している磁性粒子と接触した時点で正規の負極性に帯電されている。
【0115】
従って、電極としての接地のsus板26の電位が注入帯電設定電位よりトナーの正規帯電極性とは逆の極性寄りとなることで、磁気ブラシ部23に混入して正規の負極性に帯電した混入トナーは、混入して間もなくに上記の電界により磁気ブラシ部23内から磁気ブラシ部外側の電極であるsus板26側へ移動して磁気ブラシ部23から離れようとする力が働き、sus板26の面に移行して付着捕集される。
【0116】
そのため長期耐久において磁気ブラシ部23内に混入トナーが長らく留まることで磁気ブラシ部23を構成している磁性粒子にトナー及び外添剤が固着することを防止する効果が得られる。
【0117】
また本例においては、非磁性スリーブ22と帯電器容器24の内壁に設けた電極としてのsus板26との間隔距離を2mmに設定してあるため非磁性スリーブ22に磁気吸着の磁気ブラシ部23の外周がsus板26の面に軽接触しており、非磁性スリーブ22の回転に伴う磁気ブラシ部23の回転移動によりsus板26の面が磁気ブラシ部23の外周で摺擦される。また、軽接触であるため、過剰な電流がアースに向かって流れない。逆に言えば、過剰な電流が流れない程度にごく軽く接触させる必要がある。
【0118】
そのためにsus板26の面に移行して付着捕集されたトナーは徐々にsus板26の面に沿って磁気ブラシ規制部材25の方向に掃かれて移動してゆき、やがて磁気ブラシ規制部材25の内側を伝って帯電器容器24の開口から外にわずかずつ送り出されて感光ドラム1上に薄層に吐き出されて行くことになる。
【0119】
従って、長期耐久においても磁気ブラシ帯電器20内即ち磁気ブラシ部23内にトナーが過度に蓄積した状態になることが防止され、トナーの過度な蓄積による帯電不良や画像不良の発生、帯電器容器下部にトナーが過度に蓄積してあふれ出し、転写材上や転写装置上にぼた落ちしたり、帯電器容器部外に飛散して装置内、例えば露光装置等が汚染されることも防止される。
【0120】
b)そして磁気ブラシ帯電器20内から上記のように感光ドラム1上に吐き出されて行くトナーは現像領域mに持ち運ばれて現像装置4において現像同時クリーニング(回収)される。
【0121】
即ち、磁気ブラシ帯電器20内から感光ドラム1上に薄層に吐き出されたトナーは正規帯電極性に帯電されているため、現像装置4において現像時の印加直流電圧と感光ドラム1の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位(Vback)での回収が可能となる。これにより、前画像のポジゴーストの出現を防止することが可能で、また薄層に吐き出されたトナーは現像時の回収性においても有利となる。
【0122】
磁気ブラシ帯電器20内から感光ドラム1上に吐き出されたトナー(転写残トナー)は現像装置4に回収されて次工程以後用いられているため、廃トナーをなくし、メンテンナンスに手を煩わせることも少なくすることができる。またクリーナーレスであることでスペース面での利点も大きく、画像形成装置を大幅に小型化できるようになる。
【0123】
c)以上のような構成において、画出し耐久試験を行なった結果、10万枚の長期に渡り、磁気ブラシ帯電器20は逐次転写残トナーの回収・吐き出しを続け、これにより磁気ブラシ帯電器はトナー・外添剤の過度な蓄積が防止されて汚染状態は許容レベル以下の状態が保持され、帯電能の低下もみられず、良質な画像の出力が安定に維持された。
【0124】
また、従来では10万枚で3〜4μm削れて電荷注入層16がほとんどなくなってしまっていた電荷注入帯電用感光ドラム1も帯電電位に大きく影響しない1μm程度の削れで納まっていた。
【0125】
〈実施形態例2〉(図7)
本例は上述の実施形態例1の画像形成装置(プリンター)において、感光ドラム1を帯電処理する帯電装置2として接触帯電方式のファーブラシ帯電装置を用いたものである。他の画像形成装置構成に変更はないので再度の説明は省略する。
【0126】
図7において、20Aは感光ドラム1に接触させて配設する接触帯電部材としてのファーブラシ帯電器である。27は外径が10mmの芯金、28はこの芯金に植毛したファーブラシ部である。ファーブラシ部28は、毛足長さが3mm、抵抗値が1×10 Ωの導電性繊維を密度10万本/inch で植毛して形成したものである。24はこのファーブラシロール27・28を収容させた横断面略C字型の帯電器容器24、29は帯電器容器24の内壁面に設けた電極である。本例においては実施形態例1における電極としてのsus板26の代わりに、アクリル樹脂にカーボンブラックを分散して抵抗10 〜10 Ω・cmに調整した導電性樹脂材料を電極29としてブラシ部28の周囲に配置した。
【0127】
このファーブラシ帯電器20Aを、帯電器容器24の開口部から外側に臨んでいるファーブラシ部28を感光ドラム1面に接触させて感光ドラム1と略並行にして配設してある。この場合、ファーブラシ帯電器20Aを、感光ドラム1に対して形成されるファーブラシ部28の接触ニップ幅(帯電領域)Nが約7mmになるように調整して配設した。
【0128】
ファーブラシ帯電器20Aの芯金27は帯電領域Nにおいて感光ドラム1の回転方向とは逆方向(カウンター方向)となる矢印の時計方向に感光ドラム1の回転周速度100mm/secに対して200mm/secで回転させた。
【0129】
芯金27には帯電バイアス印加電源S1から所定の帯電バイアスを印加した。
【0130】
芯金27の回転に伴い、ファーブラシ部28が同方向に回転して帯電領域Nにおいて感光ドラム1面を摺擦し、ファーブラシ部28を構成する導電性繊維から電荷が感光ドラム1上に与えられ、感光ドラム1面が所定の極性・電位に一様に接触帯電される。本例の場合は感光ドラム1はその表面に電荷注入層16を具備させたものであるから、電荷注入帯電により感光ドラム1の帯電処理がなされる。
【0131】
接触帯電部材がファーブラシ帯電器の場合もトナーの混入・蓄積によりファーブラシ帯電器が過度に汚染されていくことで帯電性能が低下し、帯電不均一を引き起こし不良画像を発生していた。
【0132】
そこで本例では上記のように電極として、実施形態例1におけるsus板26の代わりに抵抗が10 〜10 Ω・cmの上記の導電性樹脂材料電極29をファーブラシ部28の周囲に配置し、ファーブラシ部28と感光ドラム1の接触領域Nに対し、感光ドラムの上流側の導電性樹脂材料電極端部は長手方向一様に帯電設定電位と同電位とし、反対の導電性樹脂材料電極端部はアースとした。即ち電極としての導電性樹脂材料電極29の、ファーブラシ部28と感光ドラム1との接触領域Nの感光体回転方向に対して下流側に最も近い部分からさらにファーブラシ回転方向上流側に向かうに従い電位を帯電設定電位に近づけることで、ファーブラシ部28の転写残トナーの取り込み側から吐き出し側まで導電性樹脂材料電極29の電位が徐々に降下してゆく、つまりファーブラシ部28間との電位差がファーブラシ部回転方向に徐々に開いてゆくため、帯電器20A内の混入トナーや外添剤がファーブラシ部の回転方向にスムーズに搬送されてゆき、吐き出されやすくなった。
【0133】
また感光ドラム1の上流側の導電性樹脂材料電極端部には樹脂等の絶縁部材30を設け、移動してきたトナーや外添剤を感光ドラム1に吐き出すべくファーブラシ部28が最後のひとかきをしても電位効果でひきもどされ、端部に溜るのを防止している。
【0134】
以上のような構成において、画出し耐久試験を行った結果、5万枚の長期に渡り、ファーブラシ帯電器20Aは逐次転写残トナーの回収・吐き出しを続け、これによりファーブラシ帯電器はトナー・外添剤の過度な蓄積が防止されて汚染状態は許容レベル以下の状態が保持され、帯電能の低下もみられず、良質な画像の出力が安定に維持された。
【0135】
また、従来では5万枚で3〜4μm削れて電荷注入層16がほとんどなくなってしまっていた電荷注入帯電用感光ドラム1も帯電電位に大きく影響しない1μm程度の削れで納まっていた。
【0136】
〈実施形態例3〉
実施形態例1及び同2においては、現像装置4の現像剤46(t+c)のトナー粒子tとして粉砕法で生成されたトナーを用いたが、本例においては懸濁重合法によって生成された平均粒径6μmの球形トナーに対して平均粒径20nmの酸化チタンを重量比1%外添したものを用いた。
【0137】
また磁性キャリアcとしては飽和磁化が205emu/cm の平均粒径35μmの磁性キャリアを用いた。
【0138】
また上記のトナーtとキャリアcを重量比7:93で混合したものを現像剤46として用いた。
【0139】
重合法で生成されたトナーは球形に近い形状であるため外添剤が均一にコートされる。このため、感光ドラム1に対する離形性が極めてよい。例えば、上記のような粉砕トナーと重合トナーで転写効率(紙上に転写された単位面積あたりのトナー量/感光ドラム上の単位面積あたりのトナー量)を比べた場合、粉砕トナーが90%であったのに対して、重合トナーを用いた場合には97%と高効率であった。
【0140】
また、かぶりも粉砕トナーと比べると良好であり、重合トナーを用いた場合においては、Vback=50Vでもかぶりが防止できた。
【0141】
本例においては、転写残トナーが極微量であることに加え、高離型性であるため、クリーナーがなく現像時に転写残トナーを回収する構成をとった場合、より回収性が上がり画像不良は全く発生しなくなる。
【0142】
また高転写効率であるために正規の帯電極性の電荷をもつトナーはほぼ完全に転写されていると思われ、転写残トナーはほとんどが逆極性に帯電されたものとなっており、接触帯電部材である磁気ブラシ帯電器20やファーブラシ帯電器20Aによる回収性にも俄然有利である。
【0143】
さらに混入トナーの磁気ブラシ部磁性粒子やファーブラシ導電性繊維からの離型性が良いために、帯電器20や20Aからのトナー吐き出しも粉砕トナーの場合より良好に行なわれる。
【0144】
具体的に、実施形態例1の画像形成装置において、現像装置4の現像剤46として上記のように懸濁重合法によって生成された球形トナー用いた現像剤を用いた。また磁気ブラシ帯電器20の磁気ブラシ規制部材25はアースに落とした。即ち磁気ブラシ規制部材25の電位が注入帯電設定電位よりもトナーの正規帯電極性とは逆の極性寄りとなる。このため磁気ブラシ規制部材25部では混入したトナーや外添剤は磁気ブラシ部23の磁性粒子からはなれる電界的力を受けるため磁性粒子に対する融着が軽減でき、またさらに、磁気ブラシ規制部材25部を通過した後、飛散したトナーは磁気ブラシ規制部材25の表面に吸着して装置内汚染が防止された。
【0145】
以上のような構成において、画出し耐久試験を行なった結果、10万枚の長期に渡り、磁気ブラシ帯電器20は逐次転写残トナーの回収・吐き出しを続け、これにより磁気ブラシ帯電器はトナー・外添剤の過度な蓄積が防止されて汚染状態は許容レベル以下の状態が保持され、帯電能の低下もみられず、良質な画像の出力が安定に維持された。
【0146】
また、従来では10万枚で3〜4μm削れて電荷注入層16がほとんどなくなってしまっていた電荷注入帯電用感光ドラム1も帯電電位に大きく影響しない1μm程度の削れで納まっていた。
【0147】
〈その他〉
1)本発明の構成は、前述の実施形態例1、2、3に限られるものではなく、クリーナー手段を現像装置4が兼ねる画像形成装置においては、例えば接触帯電部材は、導電性ゴムや導電性スポンジを用いた帯電ローラや、磁気ブラシ帯電器20やファーブラシ帯電器20Aにしても回転しない構成の帯電器等であってもよく、すべての接触系の帯電装置に適応できる。
【0148】
2)また、像担持体としての感光体1についても、表面抵抗が10 〜1014Ω・cmの低抵抗層を持つことが、電荷注入帯電を実現でき、オゾンの発生防止の面から望ましいが、上記以外の有機感光体等でも、帯電器の汚染防止については充分な効果が得られる。即ち像担持体の接触帯電は、実施形態例の電荷注入帯電方式に限らず、放電現象が支配的な接触帯電系であっても良い。
【0149】
3)また現像装置としては、実施形態例1、2、3においては、2成分現像法についてのみ述べたが、他の現像方法でも効果がある。好ましくは、現像剤を感光体に対して接触させて潜像を現像する1成分接触現像や2成分接触現像がより現像剤の同時回収効果を高めるのに効果がある。
【0150】
また、現像剤中のトナー粒子として実施形態例3のように重合トナーを用いた場合には、上記の1成分接触現像や2成分接触現像はもちろん1成分非接触現像や2成分非接触現像など他の現像方法においても充分な回収効果が得られる。
【0151】
4)帯電器に印加する帯電バイアスは直流電圧のみであってもよい。
【0152】
5)交番電圧(交流電圧)の波形としては、正弦波、矩形波、三角波等適宜使用可能である。また、直流電源を周期的にオン/オフすることによって形成された矩形はあっても良い。このように交番電圧の波形としては周期的にその電圧値が変化するようなバイアスが使用できる。
【0153】
6)静電潜像形成のための画像露光手段としては、実施形態例の様にデジタル的な潜像を形成するレーザー走査露光手段に限定されるものではなく、通常のアナログ的な画像露光やLEDなどの他の発光素子でも構わないし、蛍光燈等の発光素子と液晶シャッター等の組み合わせによるものなど、画像情報に対応した静電潜像を形成できるものであるなら構わない。
【0154】
像担持体は静電記録誘電体等であっても良い。この場合は、該誘電体面を所定の極性・電位に一様に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除電手段で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形成する。
【0155】
7)像担持体からトナー像の転写を受ける記録媒体は転写ドラム等の中間転写体であってもよい。
【0156】
8)画像形成装置はクリーナーレスシステムのものに限られるものではなく、クリーナー106(図8)を具備させた装置であってもよい。
【0157】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、像担持体の帯電手段として接触帯電手段を用いた画像形成装置について、クリーナーレスシステムの画像形成装置の場合であっても、トナーや外添剤の付着混入蓄積により接触帯電部材が過度に汚染状態になることが防止され、像担持体の耐久に伴う削れ量を大幅に軽減することができ、接触帯電部材混入トナーのあふれぼた落ちや飛散をなくすることができ、これにより、長期にわたって安定して良好な画像形成をおこなわせることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の画像形成装置の概略構成図
【図2】(a)は像担持体としての感光ドラムの層構成模型図、(b)は電荷注入層を有する感光ドラムと接触帯電部材としての磁気ブラシ帯電器の等価回路図(電荷注入帯電の説明図)
【図3】磁気ブラシ帯電装置の概略構成図
【図4】磁気ブラシ帯電器に対する印加帯電バイアスについて、周波数が1000Hzで矩形状の交番電圧を印加したときの印加バイアスの振幅と1周目帯電電位についてのグラフ
【図5】レーザー走査部(レーザースキャナー)の概略構成図
【図6】現像装置の概略構成図
【図7】実施形態例2の画像形成装置の要部(ファーブラシ帯電装置部分)の概略構成図
【図8】画像形成装置の従来例としての転写式電子写真装置の一例の構成略図
【符号の説明】
A プリンター部
B 画像読み取り装置(イメージスキャナー)
1 像担持体(感光ドラム)
2 接触帯電装置
20 接触帯電部材としての磁気ブラシ帯電器
20A 接触帯電部材としてのファーブラシ帯電器
26・29 電極
3 レーザー走査部(レーザースキャナー)
4 現像装置
5 給紙カセット
6 転写装置
7 搬送装置
8 定着装置

Claims (3)

  1. 回転移動する像担持体と、
    前記像担持体に回転移動して接触する接触帯電部材を有し、前記像担持体を所定の極性・電位に一様に帯電処理すると共に、前記像担持体上のトナーを前記接触帯電部材に付着あるいは混入させて帯電した後、前記帯電したトナーを前記像担持体へ吐き出す接触帯電装置と、
    前記像担持体上の静電潜像をトナーにより現像すると共に、前記像担持体上のトナーを回収する現像装置と、
    現像されたトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、
    を有する画像形成装置において、
    前記接触帯電部材に接し、前記接触帯電部材の表面に沿う形状であり、設定される電位が像担持体帯電設定電位に対してトナーの正規帯電極性とは逆の極性寄りであり、前記接触帯電部材に付着あるいは混入されたトナーを電界力により捕集し、捕集したトナーは前記接触帯電部材により掃かれて、前記接触帯電部材へ移動される電極を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項第1項において、前記接触帯電部材、磁性粒子を磁気拘束させた磁気ブラシ部を有し、前記磁気ブラシ部を前記像担持体に接触させた磁気ブラシ接触帯電部材であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項第2項において、前記磁気ブラシ接触帯電部材の像担持体との接触領域よりも像担持体移動回転方向に対して下流側に磁気ブラシ部規制部材を有し、
    前記磁気ブラシ部規制部材が電極を兼ねていて、前記磁気ブラシ部規制部材の電位が、像担持体帯電設定電位よりトナーの正規帯電極性とは逆の極性寄りであることを特徴とする画像形成装置。
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