JP3571966B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体の帯電に磁気ブラシ帯電器を用いる画像形成装置に関し、特にクリーナレスシステムに組み合わせるのに適した磁気ブラシ帯電器を備えた画像形成装置に関するするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置の一例の概略を図に示す。この画像形成装置は、転写式電子写真装置で、複写機、プリンタ、ファクシミリ等として使用される。
【0003】
本画像形成装置は、像担持体として感光ドラム(ドラム状電子写真感光体)101を有し、この感光ドラム1は矢印の反時計方向に所定の周速度をもって回転駆動される。
【0004】
感光ドラム101は、回転過程において、前露光器(イレイサーランプ)102による全面前露光を受けて、前の作像過程で残った電気的メモリの消去がなされ、ついで帯電手段としてのコロナ帯電器103により所定の極性・電位の一様帯電処理を受け、ついで図示しない像露光手段(原稿画像の投影結像露光手段、レーザー光走査露光手段等)による像露光Lを受けて、露光像パターンに対応して一様帯電面が選択的に除電(電位減衰)し、感光ドラム101の表面に静電潜像が形成される。静電潜像は、現像手段としての現像器104により現像され、トナー像として可視化される。
【0005】
一方、図示しない給紙機構により、記録媒体としての転写材(紙等)Pが感光ドラム101と転写手段としての転写コロナ帯電器105との間に所定のタイミングで供給され、転写材Pの裏面がトナーと逆極性に帯電されることにより、感光ドラム101上のトナー像が転写材Pの表面側に静電転写されていく。
【0006】
ついで転写材Pは分離コロナ帯電器106によって感光ドラム101の表面から静電分離され、図示しない定着器に導入されてトナー像の定着処理を受け、画像形成物(コピー、プリント)として出力される。感光ドラム101は、転写材Pに対するトナー像の転写後、クリーナ107によって表面の転写残りトナーを清掃、除去され、つぎの画像形成に使用される。
【0007】
上記において、像担持体としての感光体、帯電・露光・現像・転写・定着・クリーニング等の作像プロセスの各手段、機器としては、種々の構成、方式のものがある。たとえば帯電手段として、従来より上記のコロナ帯電器103が広く利用されているが、このコロナ帯電器103は、感光ドラム101に非接触に対向配置して、コロナ帯電器103の放電ワイヤから放出されるコロナに感光ドラム面をさらして、感光ドラム面を所定の極性・電位に帯電させるものである。
【0008】
近年、上記の非接触タイプのコロナ帯電器に比べて、低オゾン、低電力等の利点を有することから、接触タイプの帯電器が実用化されている。これは、電圧を印加した帯電部材を感光ドラムに当接させて帯電するもので、なかでも、磁気ブラシを接触帯電部材にしたものが、感光ドラムへの接触の安定性の点から、好ましく用いられている。
【0009】
磁気ブラシ方式の接触帯電器では、導電性の磁性粒子をマグネット上に、もしくはマグネットを内包したスリーブ上に磁気的に拘束して担持して、磁気ブラシを形成させたものであり、磁気ブラシを停止あるいは回転しながら感光ドラムに接触させ、これに電圧を印加することによって感光ドラムを帯電するものである。
【0010】
接触帯電部材としては、上記の他に、導電性の繊維をブラシ状に形成した導電ファーブラシや導電性ゴムをローラ状にした導電ゴムローラも好ましく用いられている。
【0011】
特にこのような接触帯電部材を、通常の有機感光体上に導電性微粒子を分散した表面層(電荷注入層)を有する感光ドラムや、アモルファスシリコン感光体を用いた感光ドラムに対して使用すると、感光ドラム表面の帯電が注入帯電方式によって行われ、感光ドラム表面に接触帯電部材に印加した帯電バイアスの直流成分とほぼ同等の帯電電位を得ることが可能である(特開平6−3921号公報)。
【0012】
この注入帯電方式は、コロナ帯電方式のような放電現象を利用しないので、感光ドラムの完全なオゾンレスかつ低電力消費型の帯電が可能となり、注目されている。
【0013】
また近年、画像形成装置の小型化が進んできたが、帯電・露光・現像・転写・定着・クリーニング等の作像プロセスの各手段、機器をそれぞれ小型にするだけでは、画像形成装置全体の小型化には限界があった。
【0014】
転写後の感光ドラム101上の転写残りトナーは、前記したように、クリーナ107によって清掃され、廃トナーとして回収されるが、この廃トナーは環境保護の面からも出ないことが好ましい。そこで、上記のクリーナ107を取り外し、現像器104によって現像同時クリーニング方式により、感光ドラム101から転写残りトナーを除去し、転写残りトナーを現像器104に回収する装置構成にしたクリーナレスシステムの画像形成装置が出現している。
【0015】
現像同時クリーニングは、転写後に感光ドラム101上に若干残留した転写残りトナーを、次工程後の現像時にかぶり取りバイアス(現像器に印加する直流電圧と感光ドラム表面電位との間の電位差Vback)によって回収する方法である。
【0016】
この方法によれば、転写残りトナーは現像器104に回収されて、次工程後の現像に用いられるため、廃トナーをなくし、メンテナンスに手を煩わせることも少なくできる。またクリーナレスであることにより、スペースの面での利点も大きく、画像形成装置を大幅に小型化できるようになる。
【0017】
前述の磁気ブラシ帯電器との組み合わせでは、転写残りトナーを磁気ブラシ帯電器で回収して、感光ドラムの表面にほぼ均一に再付着させるため、現像器104での回収が容易になる利点がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特に磁気ブラシ帯電器による注入帯電方式を組み合わせたクリーナレスシステムを用い、現像剤として非磁性トナーと磁性キャリア(磁性粒子)とを混合した2成分現像剤を用いた現像方式を採る場合、以下のような問題があった。
【0019】
磁気ブラシ帯電の帯電効率の向上には、帯電用の磁性粒子(PCF)の抵抗値を小さくする必要がある。一方、現像剤に用いる磁性キャリアは、抵抗値が低いと現像ニップ部で電荷注入を発生し、かぶり取り電位Vbackが小さくなってかぶりが生じる。したがって、現像用の磁性キャリアは、かぶり防止の観点から抵抗値を大きくする必要があった。
【0020】
クリーナレスシステムの場合、現像剤の磁性キャリアが意図せずに感光体に付着すると、磁気ブラシ帯電器に回収され蓄積されてしまう。現像用の磁性キャリアの抵抗値が帯電用の磁性粒子の抵抗値よりも大きい場合、磁気ブラシ帯電器の抵抗値が上がり、感光体を所望の電位まで帯電できなくなったり、帯電ムラが生じたりして、帯電能が低下してしまった。
【0021】
またこの現象を補う方法として、帯電用磁性粒子の平均粒径を小さくすることが考えられるが、この場合は、磁性粒子の凝集性が大きくなり、磁性粒子搬送性や磁気ブラシ帯電器に回収したトナーの感光体への再付着性が劣り、画像形成が繰り返されるうちには、かえって帯電能を損なうといった問題があった。
【0022】
本発明の目的は、2成分現像器の現像剤の磁性キャリアの抵抗値が、磁気ブラシ接触帯電器の帯電用磁性粒子に比べて高く、磁性キャリアが磁気ブラシ接触帯電器に混入した場合でも、磁気ブラシ帯電の帯電能低下を防止することができ、現像同時クリーニング方式によるクリーナレスシステムに適用しても、かぶりや画像ムラ等のない良好な画像を長期にわたって得ることを可能とした画像形成装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、支持体に磁気拘束させた磁性粒子の磁気ブラシを像担持体の表面に接触させるとともに、前記支持体を介して磁性粒子に電圧を印加することにより、前記像担持体の表面を帯電する磁気ブラシ接触帯電器と、前記帯電された像担持体の表面に像露光により形成した静電潜像を、非磁性トナーと磁性キャリアとを混合した現像剤を用いて現像してトナー像として可視化する現像器とを有し、前記磁気ブラシ帯電器が、前記現像により得られたトナー像を記録媒体に転写した後に前記像担持体上に残留したトナーを少なくとも一時的に回収する手段を兼ねる画像形成装置において、
前記磁気ブラシ帯電器の磁性粒子の体積抵抗(Ωcm)をRc、平均粒径(μm)をlc、前記現像剤の磁性キャリアの体積抵抗(Ωcm)をRv、平均粒径(μm)をlvとして、
A=log(Rv/Rc)、 B=lv/lc
α=1/5・B/A・lv、 β=B/A・lv
なる粒径α以上で粒径β以下の磁性粒子の体積の、磁性粒子全体に占める割合C(%)が、
A/B≧2かつC≧5%
であることを特徴とする画像形成装置である。本発明によれば、前記C(%)が、
6≧A/B≧2かつC≧7%
である。
【0024】
また前記像担持体の表面層の抵抗が10〜1014Ωcmである。前記像担持体がアモルファスシリコン感光体からなる。前記現像剤の磁性キャリアが樹脂中に磁性体を分散した磁性粒子である。前記磁気ブラシ帯電器の磁性粒子に焼結フェライトを粉砕したフェライトを混ぜることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施例を図面に則して更に詳しく説明する。
【0026】
図1は、本発明の画像形成装置の一実施例を示す構成図である。本画像形成装置は、電子写真プロセスを利用したレーザービームプリンターに構成され、プリンター部Aとその上に搭載した画像読み取り部(イメージスキャナー)Bとを有する。
【0027】
まず、画像読み取り部Bから説明すると、画像読み取り部Bは装置上面に固定した原稿台ガラス31を有し、この原稿台ガラス31上に原稿Gが複写すべき面を下向きにして載置され、その上に図示しない原稿圧着板を被せてセットされる。
【0028】
画像読み取り部Bは、原稿Gの画像情報を時系列電気デジタル画素信号(画像信号)として光電読み取りする部分で、原稿照明用ランプ、短焦点レンズアレイ、CCDセンサーが一体に構成された画像読み取りユニット32が設置されている。この画像読み取りユニット32は、コピーボタンを押すことにより、原稿台ガラス31の下側において、ガラス31の左側の実線で示すホームポジションから右側に移動され、所定の終点位置に達する。終点位置に達したユニット32は、そこで移動を反転して始めのホームポジションに戻る。
【0029】
上記の画像読み取りユニット32の終点位置までの往動過程において、原稿台ガラス31上の原稿Gの下向きの画像面がユニット32の原稿照明用ランプにより左側から右側に向けて照明走査され、その照明走査光の原稿面から反射光が短焦点レンズアレイによって結像されて、CCDセンサーに入射される。
【0030】
CCDセンサーは受光部、転送部、出力部より構成されており、CCD受光部において光信号が電荷信号に変えられ、転送部でクロックパルスに同期して順次出力部へ転送され、出力部において電荷信号を電圧信号に変換し、増幅、低インピーダンス化して出力する。このようにして得られたアナログ信号を周知の画像処理を行って、デジタルの画像信号に変換してプリンター部Aに送る。
【0031】
プリンター部Aは、像担持体として感光ドラム(ドラム状電子写真感光体)1を備える。本実施例では、この感光ドラム1は表面に電荷注入層を有する負帯電性のOPC感光体からなっている。感光ドラム1は、中心支軸を中心に矢印の反時計方向に所定の周速度、本例では100mm/秒で回転駆動され、その回転過程で表面が、磁気ブラシ帯電器2により負極性に一様帯電処理を受ける。感光ドラム1および磁気ブラシ帯電器2については後述する。
【0032】
プリンター部Aはレーザー走査部(レーザースキャナ)3を有し、レーザー走査部3は発光信号発生器、固体レーザー素子、コリメーターレンズ系、回転多面鏡(ポリゴンミラー)等からなる。レーザー走査部3は、画像読み取り部から送られた画像信号に対応して変調したレーザー光により、上記の一様帯電処理された感光ドラム1の表面上に走査露光Lを施し、感光ドラム1の表面に原稿Gの画像情報に対応した静電潜像を形成していく。
【0033】
レーザー走査部3は、画像読み取り部Bからの画像信号が入力されると、その画像信号に基づき発光信号生器が発光信号を発生して、固体レーザー素子を所定タイミングで明滅(ON/OFF)させる。そしてこのようにして固体レーザー素子から放射されたレーザー光をコリメーターレンズ系により略平行な光束に変換し、さらに高速回転する回転多面鏡により感光ドラム1の長手方向(副走査方向)に往復走査するとともに、fθレンズ群により感光ドラム1の表面にスポット状に結像する。このレーザー光の走査により感光ドラム表面上に画像一走査分の露光分布が形成され、さらに各走査ごとに表面を前記走査方向とは垂直に所定量だけスクロールさせれば、表面上に画像信号に応じた露光分布が得られる。
【0034】
感光ドラム1上に形成された静電潜像は、現像器4により現像してトナー像として可視化される。本実施例では、現像器4は2成分接触現像法でかつ反転現像法を採用している。これについては後述する。
【0035】
一方、プリンター部Aの外側に取り付けられた給紙カセット5内から、収容された記録媒体としての転写材Pが給紙ローラ5aにより1枚ずつ取り出され、プリンター部A内のレジストローラ5bを経て、感光ドラム1とベルト型転写装置6とが接触した転写部Tに給紙され、感光ドラム1上に形成されたトナー像が転写材Pの表面に静電転写される。
【0036】
転写装置6は、駆動ローラ6bおよび従動ローラ6cに懸回張設した無端状の転写ベルト6aを有し、この転写ベルト6aは感光ドラム1の回転方向と順方向にほぼ同速度で回転される。転写ベルト6aの内側には転写帯電ブレード6dが配置され、この転写帯電ブレード6dは、転写ベルト6aの上側の軌道部分を感光ドラム1に加圧して転写ニップ部Tを形成するとともに、電源S3から転写バイアスを印加することにより、転写材Pの裏面からトナーと逆極性の帯電を行う。これにより、転写部Tを通過する転写材Pの表面に感光ドラム1上のトナー像を順次静電転写していく。
【0037】
本実施例では、転写ベルト6aとして厚さ75μmのポリイミド樹脂フィルムのベルトを用いた。転写ベルト6aの材質としては、ポリイミドに限定されるものではなく、ポリカーボネート樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂、フッ化ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリウレタン樹脂などのプラスチック、フッ素系、シリコン系のゴムを好適に使用することができる。厚さも75μmに限定されるわけではなく、約25〜2000μm、好ましくは50〜150μmのものが好適に使用される。
【0038】
また転写帯電ブレード6dとしては、抵抗が10〜10Ωcmで、板厚が2mm、長さが306mmのものを用いた。転写時、この転写帯電ブレード6dにはプラス15μAの転写バイアスを定電流制御により印加した。
【0039】
転写部Tでトナー像の転写を受けた転写材Pは、感光ドラム1の表面から順次分離されて搬送装置7で定着器8へ搬送され、そこでトナー像の定着を受けてコピーもしくはプリントとして出力される。
【0040】
転写材Pへのトナー像転写後の感光ドラム1の面には、転写残りトナーが残留する。現像同時回収は、感光ドラム上の転写残りトナーを次工程以降の現像時、すなわち引き続き感光ドラムを帯電し、露光して静電潜像を形成し、この静電潜像の現像時にかぶり取りバイアス(現像装置に印加する直流電圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vback)によって回収する方法である。この方法によれば、現像装置に回収されて次工程以降に再使用されるため、廃トナーをなくし、メンテナンスに手を煩わせることも少なくできる。またクリーナレスであることで、装置スペース面、コスト面等での利点も大きい。
【0041】
転写後の感光ドラム面の転写残りトナーは、転写時の剥離放電等により帯電極性が反転してしまうことも多く、このように極性反転した状態のトナーは、現像装置4で現像と同時に回収を行うことは困難である。
【0042】
そこで、本例では、転写残りトナーのうちの特に負極性の電荷の大きいトナーを、補助の接触部材としての、正のバイアスを印加したファーブラシ帯電器10に一時的に捕獲させ、除電後もしくは正極に帯電後、再度感光ドラム1面に吐き出させる。
【0043】
これにより、つぎの主の接触帯電部材である磁気ブラシ帯電器2へ至る転写残りトナーは、正極もしくは負極性の電荷量が少ない状態になり、帯電ニップ部nに到達して磁気ブラシ23部に取り込まれる(磁気ブラシ帯電器への転写残りトナーの一時的回収)。このとき磁気ブラシ帯電器2には、負のバイアスだけでなく交番電圧を印加すると、感光ドラム1と磁気ブラシ帯電器2間のAC電界による振動効果によって、磁気ブラシ部23への転写残りトナーの取り込みが容易に行われる。
【0044】
磁気ブラシ部23に取り込まれた転写残りトナーは、磁気ブラシとの摺擦により正規に帯電されたトナー(本例の場合は負帯電)となり、帯電と同時に磁気ブラシ部23から感光ドラム1面に吐き出されて現像領域mに至り、現像装置4に印加のかぶり取り電界とメカニカルな摺擦力で、現像装置4に現像同時回収される。
【0045】
感光ドラム1について説明する。本発明において、感光ドラム1は通常の有機感光体、またCdSやSi、Se等の無機物半導体を用いた感光体を使用することができる。好ましくは、有機感光体上に抵抗が10〜1014Ωcmの材料の表面層を設けたものや、アモルファスシリコン感光体がよく、このような感光ドラムを用いれば、電荷注入帯電を実現でき、オゾンの発生防止および消費電力の低減に効果があり、また帯電性の向上も可能になる。
【0046】
本実施例では、負帯電性の有機感光体(OPC)で、直径30mmのアルミニウム製のドラム基体上に、下から第1〜第5の5つの層を積層した感光層を設けた感光ドラムを使用した。図2を用いて説明する。
【0047】
第1層は下引き層12で、アルミニウムのドラム基体11の欠陥等をならすために設けた厚さ20μmの導電層からなる。第2層は正電荷注入防止層13であり、ドラム基体11から注入された正電荷が感光ドラム表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって形成された、体積抵抗率10Ωcm程度に抵抗調整した厚さ1μmの中抵抗層からなっている。
【0048】
第3層は電荷発生層14であり、ジスアゾ系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層で、露光を受けることによって正負の電荷対を発生する。第4層は電荷輸送層15であり、ポリカーボネート樹脂にヒドラゾンを分散して形成されたp型の半導体層である。したがって、感光ドラムに与えられた負電荷はこの層を移動することができず、電荷発生層14で発生した正電荷のみを感光ドラム表面に輸送することができる。
【0049】
第5層は電荷注入層16であり、絶縁性樹脂のバインダー16aにSnO超微粒子16bを分散した塗工層である。より詳しくは、光透過性の絶縁フィラーであるアンチモンをドーピングして、低抵抗化(導電化)した粒径約0.03μmのSnO粒子を絶縁性樹脂に対して約70重量%分散した材料の塗工層である。電荷注入層は、上記材料の塗工液を調製して、ディッピング塗工法、スプレー塗工法、ロール塗工法、ビーム塗工法との適当な塗工法で、厚さ約3μmに塗工して形成した。
【0050】
感光ドラム1の表面抵抗は1013Ωcmである。表面抵抗をこのような値にコントロールすることにより、直接帯電性が向上し、高品位な画像を得ることができる。感光ドラム1はOPC感光体に限らず、a−Siドラムでも実現でき、より一層の高耐久化を達成できる。
【0051】
ここで、感光ドラム1の表面抵抗は、金属の電極を200μmの間隔で配置し、その電極間に感光ドラム1の電荷注入層の塗工液を流入して成膜させ、電極間に100Vの電圧を印加して測定した値である。測定条件は温度23℃、湿度50%RHである。
【0052】
本実施例で用いた磁気ブラシ接触帯電器、略して磁気ブラシ帯電器2は、図3に示すように、外径16mmの回転自在な導電性の非磁性スリーブ22上に磁性粒子23を、内部に非回転に配置したローラ状マグネット21の磁力によって担持し、ブラシ状に形成した磁気ブラシ帯電部20と、そのスリーブ22に接続された帯電バイアス印加電源S1とからなっている。そしてブラシ状の磁性粒子23を感光ドラム1の表面に接触し、電源S1からスリーブ22に帯電バイアスを印加して、スリーブ22の回転により感光ドラム1の表面に接触した磁性粒子23を搬送しながら、感光ドラム1の表面を帯電するように使用される。
【0053】
接触帯電部材の磁性粒子(PCF)23は、平均粒径が10〜100μm、飽和磁化が20〜250emu/cm、抵抗(体積抵抗率)が10〜1010Ωcmのものが使用可能である。ピンホールのような感光ドラムの絶縁欠陥の存在を考慮すると、抵抗は10Ωcm以上が好ましい。帯電性能を良好にするには、できるだけ抵抗の小さいものを用いる方がよいので、本実施例では、代表的な一例として、平均粒径30μm、飽和磁化200emu/cm、体積抵抗率5×10Ωcmの磁性粒子を使用した。磁性粒子の平均粒径は水平方向最大弦長で示し、測定法は顕微鏡法を用い、粒子300個以上をランダムに選び、その径を実測して算術平均をとることにより求めた。磁性粒子の粒度分布等については、後でさらに説明する。
【0054】
磁性粒子の抵抗値は、底面積が228mmの金属セルに磁性粒子を2g入れ、これを6.6kg/cmで加重し、100Vの電圧を印加して測定した。
【0055】
磁性粒子の磁気特性測定には、理研電子(株)の直流磁化B−H特性自動記録装置BHH−50を用いることができる。その際、内径6.5mm、高さ10mmの円柱状容器に磁性粒子を荷重約2gf程度で充填し、容器内で粒子が動かないようにして、そのB−Hカーブから飽和磁化を測定する。
【0056】
磁性粒子としては、樹脂中に磁性材料としてマグネタイトを分散し、導電化および抵抗調整のためにカーボンブラックを分散して形成した樹脂磁性粒子、あるいはフェライト等のマグネタイト単体表面を酸化、還元処理して抵抗調整したもの、あるいはフェライト等のマグネタイト単体表面を樹脂でコーティングして抵抗調整したもの等が用いられる。本実施例では、フェライト表面を酸化、還元処理して抵抗調整したものを用いた。
【0057】
本実施例では、前述したように、感光ドラム1はその表面に電荷注入層16を具備させているので、感光ドラム1は電荷注入帯電により帯電される。すなわち非磁性スリーブ22に所定の帯電バイアスを印加することにより、スリーブ22上のブラシ状磁性粒子23から電荷が感光ドラム1に与えられ、感光ドラムの表面が帯電バイアス電圧に対応した電位に帯電される。非磁性スリーブ22は、回転速度が速いほど帯電の均一性が良好になる傾向にある。
【0058】
本実施例では、磁気ブラシ帯電部20を感光ドラム1に対し、ブラシ状の磁性粒子23の感光ドラム1との接触ニップ幅(帯電領域幅)nが約5mmとなるように配置し、非磁性スリーブ22を感光ドラム1の回転に対して矢印のカウンター方向に回転し、そのスリーブ22の回転速度を感光ドラム1の回転速度100mm/秒に対し150mm/秒とした。そして電源S1からスリーブ22に−550Vの直流バイアスを定電圧制御し、1000Hz、700Vpp(ピーク・ツウ・ピーク電圧)の矩形波AC電圧を重畳して印加して、感光ドラム1を約−550Vに帯電した。
【0059】
本発明で使用する現像器4について説明する。本発明では、現像器4は、2成分接触現像法(2成分磁気ブラシ接触現像法)を採用している。
【0060】
一般に静電潜像の現像法としては、大別して、(a)1成分現像剤の非磁性トナーをブレード等で現像スリーブ上にコーティングし、または磁性トナーを磁気力によって現像スリーブ上にコーティングして、現像スリーブにより感光ドラムと対向した現像部に搬送し、現像部で感光ドラムにトナーを非接触状態で現像する方法(1成分接触現像法)、(b)上記のトナーを感光ドラムに接触状態で現像する方法(1成分接触現像法)、(c)非磁性トナーと磁性キャリアとを混合した2成分現像剤を磁気力によって現像スリーブ上に担持し、感光ドラムと対向した現像部に搬送して感光ドラムに非接触状態で現像する方法(2成分接触現像法)、(d)上記の現像剤を感光ドラムに接触状態で現像する方法(2成分接触現像法)があるが、このなかで、画像の高画質化や高安定性の面から、(d)の2成分接触現像法が多用されている。
【0061】
本実施例において、現像器4は、図4に示すように、基本的に、非磁性トナー46tと磁性キャリア46cとを混合した2成分現像剤46を収容した現像容器41に、現像剤を担持して感光ドラム1と対向した現像部に搬送する現像スリーブ42と、現像スリーブ42内に非回転に配置したマグネットローラ43と、現像剤を現像容器41内で循環するとともに現像スリーブ42に供給する攪拌スクリュー45および45と、現像スリーブ42上の現像剤を規制して薄層に形成する規制ブレード44とを設けてなっている。
【0062】
現像スリーブ42は、感光ドラム1に対し最近接領域が約500μmの間隔となるように配置され、現像スリーブ42上に担持した現像剤46の磁気ブラシが、感光ドラム1と対向した現像領域(現像部)で感光ドラム1と現像ニップ部mを形成して、感光ドラム1の表面と接触した状態で現像できるように設定されている。現像スリーブ42は感光ドラム1の回転方向に対して順方向に回転させた。
【0063】
現像容器41内の2成分現像剤46は、回転する現像スリーブ42上にマグネットローラ43の磁極N3の磁力により汲み上げられ、磁極N3→S2→N1と搬送される過程で、現像スリーブ42に対して垂直に配置された規制ブレード44により層厚を規制されて、現像スリーブ42に現像剤の薄層46aが形成される。この薄層に形成された現像剤46は、現像スリーブ42の回転にともない現像部に搬送され、マグネットローラ43の現像主極S1の近くでその磁力により、現像スリーブ42の表面で穂立ちして磁気ブラシに形成される。
【0064】
この磁気ブラシに形成された現像剤46は、現像部において感光ドラム1の表面に接触し、現像剤46中からトナー46tが感光ドラム1の静電潜像に選択的に付着して現像し、潜像をトナー像として可視化する。現像を終えた現像剤は現像スリーブ42によって現像容器41内に戻され、マグネットローラ43の磁極N2、N3が形成する反発磁界によって現像スリーブ42から剥離され、現像容器41内に回収される。
【0065】
現像時、現像スリーブ42には、電源S2から直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される。本実施例では、直流電圧Vdc=−500Vに周波数Vf=3000Hz、ピークツウピーク電圧(振幅)Vpp=1500Vの交流電圧を重畳した現像バイアスを印加した。
【0066】
一般に2成分現像法では、交流電圧を印加すると現像効率が増加し、画像は高品位になるが、逆にかぶりが発生しやすくなる危険がある。このため、通常、現像バイアスの直流電圧と感光ドラム1の表面電位との間に電位差を設けることにより、かぶりを防止することを実現している。かぶり防止のための電位差をかぶり取り電位(Vback)と称し、現像時、この電位差によって感光ドラム1の画像領域にトナーが付着するのを防止する。
【0067】
現像容器41内の現像剤46は、現像によりトナー46tが消費されて、トナー濃度(磁性キャリアとの混合比)が次第に減少していく。この現像容器41内の現像剤46のトナー濃度を図示しない濃度検知手段で検知して、トナー濃度が所定の許容下限濃度まで低下すると、容器41内のトナー補給部47からトナー46tを現像剤46に補給して、現像剤46のトナー濃度を所定の許容範囲内に保つように制御している。
【0068】
本実施例では、2成分現像剤46のトナー46tには、平均粒径6μmのネガ帯電トナーを、これに平均粒径20nmの酸化チタンを重量比で1%外添して使用した。2成分現像剤46の磁性キャリア46cには、飽和磁化150emu/cm、平均粒径40μmの磁性キャリアを用いた。特に樹脂中に磁性粒子および抵抗調整剤を分散し、樹脂コーティングを行った磁性キャリアで、磁気ブラシ帯電器2の磁性粒子(PCF)と同様の抵抗測定で、5×1012Ωcm程度の抵抗のものを用いた。現像剤46におけるトナーと磁性キャリアの混合比は重量比で6:94とした。
【0069】
トナーの体積平均粒径は、たとえば下記の測定法で測定されたものを使用した。
【0070】
測定装置としてコールカウンターTA−II型(コールター社製)を用い、個数平均分布および体積平均分布を出力するインターフェイス(日科機製)、およびCX−i−パーソナルコンピュータ(キヤノン製)を接続した。電解液は、1級塩化ナトリウムを用いて、1%のNacl水溶液を調製した。
【0071】
上記の電解液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、さらに測定試料のトナーを2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、上記のコールターカウンターTA−II型により、100μmのアパチャーを用いて、2〜40μmのトナー粒子の粒度分布を測定し、それからトナーの体積平均粒径を求める。
【0072】
本発明において、磁気ブラシ帯電器2で用いる帯電用の磁性粒子(PCF)の粒度分布について述べる。
【0073】
帯電用の磁性粒子の平均粒径をlc、現像用の磁性キャリアの平均粒径をlv、前述の測定法による帯電用の磁性粒子の抵抗値をRc、現像用の磁性キャリアの抵抗値をRvとし、また常用対数をlogで表示して、
A=logRv/Rc、 B=lv/lc
α=1/5・B/A・lv、 β=B/A・lv
とする。
【0074】
帯電用の磁性粒子の粒径がα以上でβ以下の粒子の体積が、磁性粒子の全体の体積に占める割合をC(%)とすると、Cは当然、粒径α、βに依存する。本実施例では、帯電用の磁性粒子の平均粒径lc=30μm、抵抗値Rc=5×10Ωcm、現像用の磁性キャリア平均粒径lv=40μm、抵抗値Rv=5×1012Ωcmとしたので、A=6、B=4/3であるから、α=1.8μm、β=8.9μmとなり、そのときのCは1%であった。
【0075】
図1のクリーナレスシステムの画像形成装置において、画像形成実験を行ったときの、磁気ブラシ帯電器2に回収蓄積された現像キャリアの重量に対する感光ドラム1の帯電電位の変化を図5に示す。本実験では、帯電用磁性粒子の量は50gとした。
【0076】
図5から、現像キャリア量が帯電用磁性粒子量の10%以上の5g以上で、帯電電位の低下が大きく発生し、磁気ブラシ帯電器2の帯電性能が低下していることがわかる。
【0077】
一方、焼結によるフェライト粒子を粉砕し、分級することにより、比較的小さな粒径のフェライト粒子を得ることができる。これにより、粉砕、分級後のフェライト粒子を混合することにより、帯電用磁性粒子の粒度分布調整が可能となる。
【0078】
本実施例において、帯電用磁性粒子の条件をA=6、B=4/3(α=1.8μm、β=8.9μm)とし、C=5、7、10%として画像形成実験を行ったときの、磁気ブラシ帯電器2に回収蓄積された現像キャリアの重量に対する感光ドラム1の帯電電位の変化を図6に示す。
【0079】
図6から、Cの値を大きくすると、磁気ブラシ帯電器2への現像キャリアの混入による帯電能力の低下防止、帯電器2の寿命延長に効果があることがわかる。これは、磁性粒子の磁気ブラシ中に現像キャリアが混入することにより、磁気ブラシの導通経路が遮断されてしまうのを、小粒径の磁性粒子により防止しているためであると考えられる。
【0080】
なお、図6において、磁気ブラシ帯電器2の帯電能維持、延命効果は、Cが5%から7%へ増大した場合よりも、Cが7%から10%へ増大した場合の方が小さく見えるが、これは、現像キャリア以外の影響要因、たとえば帯電用磁性粒子へのトナー付着のために抵抗値が上昇し、帯電能低下が発生しているからであると考えられる。
【0081】
特に電荷注入層を設けた感光体やアモルファスシリコン感光体では、磁気ブラシ帯電での帯電能の維持と、現像部での電荷注入によるVback低下でのかぶり防止のため、A≧2が好ましく、帯電用磁性粒子の平均粒径は現像キャリアの平均粒径以下、すなわちB≧1であることが好ましい。
【0082】
A=2(Rc=5×10Ωcm、Rv=1×10Ωcm)、B=1(lv=lc=40μm)、したがってα=4μm、β=20μmにおいて、C=3、5、10%として画像形成実験を行ったときの、磁気ブラシ帯電器に回収蓄積された現像キャリアの重量に対する感光ドラム1の帯電電位の変化を図7に示す。図7から、C=5%以上で、帯電能を維持、延命する効果があることがわかる。
【0083】
これらの実験から、A/B≧2の場合、少なくともC≧5%とすることにより、磁気ブラシ帯電器2の帯電能を維持、延命できることを見出された。したがって、本発明では、磁気ブラシ帯電器の磁性粒子の体積抵抗Rc、平均粒径lc、2成分現像剤の磁性キャリアの体積抵抗Rv、平均粒径lvについて、
A=log(Rv/Rc)、 B=lv/lc
α=1/5・B/A・lv、 β=B/A・lv
なる粒径がα以上でβ以下の磁性粒子の体積の、磁性粒子全体に占める割合C(%)を、
A/B≧2のとき、C≧5%
とし、さらに、
6≧A/B≧2のとき、C≧7%
とした。
【0084】
本発明によれば、これにより、帯電用磁性粒子に比べて現像キャリアの抵抗値が高く、現像キャリアが磁気ブラシ帯電器に混入した場合でも、磁気ブラシ帯電の帯電能低下を防止し、かぶりや画像ムラ等のない良好な画像を長期にわたって得ることが可能となった。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、磁気ブラシ接触帯電器と2成分現像器を用いたクリーナレスシステムの画像形成装置で、帯電用磁性粒子に比べて現像キャリアの抵抗値が高く、現像キャリアが磁気ブラシ接触帯電器に混入した場合でも、帯電用磁性粒子の粒度分布、特に粒径の小さい磁性粒子の体積を所定値以上に規定したので、磁気ブラシ帯電の帯電能低下を防止し、かぶりや画像ムラ等のない良好な画像を長期にわたって得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1の画像形成装置に設置された感光ドラムの感光層の層構成を示す断面図である。
【図3】図1の画像形成装置に設置された磁気ブラシ帯電器を示す断面図である。
【図4】図1の画像形成装置に設置された現像器を示す断面図である。
【図5】図3の磁気ブラシ帯電器の磁性粒子中の所定粒径の粒子割合Cが1%のときの、回収蓄積された現像キャリアの重量に対する感光ドラム帯電電位の変化を示す図である。
【図6】図3の磁気ブラシ帯電器の磁性粒子中の所定粒径の粒子割合Cが5、7、10%のときの、回収蓄積された現像キャリアの重量に対する感光ドラム帯電電位の変化を示す図である。
【図7】図3の磁気ブラシ帯電器の他の例の磁性粒子中の所定粒径の粒子割合Cが3、5、10%のときの、回収蓄積された現像キャリアの重量に対する感光ドラム帯電電位の変化を示す図である。
【図8】従来の画像形成装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム
2 磁気ブラシ帯電器
4 現像器
定着器
16 電荷注入層
20 磁気ブラシ帯電部
21 マグネット
22 非磁性スリーブ
23 磁性粒子
S1 帯電バイアス電源

Claims (6)

  1. 支持体に磁気拘束させた磁性粒子の磁気ブラシを像担持体の表面に接触させるとともに、前記支持体を介して磁性粒子に電圧を印加することにより、前記像担持体の表面を帯電する磁気ブラシ接触帯電器と、前記帯電された像担持体の表面に像露光により形成した静電潜像を、非磁性トナーと磁性キャリアとを混合した現像剤を用いて現像してトナー像として可視化する現像器とを有し、前記磁気ブラシ帯電器が、前記現像により得られたトナー像を記録媒体に転写した後に前記像担持体上に残留したトナーを少なくとも一時的に回収する手段を兼ねる画像形成装置において、
    前記磁気ブラシ帯電器の磁性粒子の体積抵抗(Ωcm)をRc、平均粒径(μm)をlc、前記現像剤の磁性キャリアの体積抵抗(Ωcm)をRv、平均粒径(μm)をlvとして、
    A=log(Rv/Rc)、 B=lv/lc
    α=1/5・B/A・lv、 β=B/A・lv
    なる粒径α以上で粒径β以下の磁性粒子の体積の、磁性粒子全体に占める割合C(%)が、
    A/B≧2かつC≧5%
    であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記C(%)が、
    6≧A/B≧2かつC≧7%
    である請求項の画像形成装置。
  3. 前記像担持体の表面層の抵抗が109 〜1014Ωcmである請求項1または2の画像形成装置。
  4. 前記像担持体がアモルファスシリコン感光体からなる請求項1または2の画像形成装置。
  5. 前記現像剤の磁性キャリアが樹脂中に磁性体を分散した磁性粒子である請求項1〜4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  6. 前記磁気ブラシ帯電器の磁性粒子に焼結フェライトを粉砕したフェライトを混ぜた請求項1〜5のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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