JP3507237B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3507237B2
JP3507237B2 JP02605196A JP2605196A JP3507237B2 JP 3507237 B2 JP3507237 B2 JP 3507237B2 JP 02605196 A JP02605196 A JP 02605196A JP 2605196 A JP2605196 A JP 2605196A JP 3507237 B2 JP3507237 B2 JP 3507237B2
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政宏 伊藤
健一郎 脇
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真・静電記
録等の作像プロセスを利用したプリンター・複写機等の
画像形成装置に関する。
【0002】より詳しくは、電子写真感光体・静電記録
誘電体等の像担持体を接触帯電部材によって帯電する帯
電手段と、像担持体の帯電面に静電潜像を形成する情報
書き込み手段と、現像剤担持体に担持させた現像剤によ
って像担持体の静電潜像をトナー像として現像する現像
手段と、像担持体のトナー像を像担持体と被転写部材間
に電界を作用させて被転写部材側に転写させる転写手段
を備え、前記現像手段が、被転写部材に対するトナー像
転写後の像担持体面の残留トナー粒子を回収するクリー
ニング手段も兼ねる、クリーナーレスシステムの画像形
成装置に関する。
【0003】
【従来の技術】図9は画像形成装置の従来例としての転
写式電子写真装置(複写機・プリンタ・ファクシミリ
等)の構成略図である。
【0004】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢示の
時計方向に所定の周速度をもって回転駆動される。感光
ドラム1はその回転過程において、前露光ランプ2によ
る除電露光を受け、帯電手段としてのコロナ帯電器3に
よる所定の極性・電位の一様な帯電処理を受け、不図示
の画像露光手段(原稿画像の投影結像露光手段、レーザ
ー光走査露光手段等)による画像露光Lを受けることに
より露光像パターンに対応して一様帯電面が選択的に除
電(あるいは電位減衰)されて静電潜像が形成される。
そしてその形成静電潜像が現像手段としてのトナー現像
装置4によりトナー像として現像される。
【0005】一方、不図示の給紙機構から被転写部材と
しての転写材Pが感光ドラ1と転写手段としてのコロナ
帯電器7との間に所定の制御タイミングで給紙され、該
転写材Pの裏面がトナーと逆極性に帯電されることで、
感光ドラム1面側のトナー像が転写材Pの表面側に静電
転写されていく。次いで転写材Pは分離帯電器8によっ
て回転感光ドラム1面から静電分離され、定着手段6に
導入されてトナー像の定着処理を受けてコピーあるいは
プリントとして出力される。
【0006】転写材Pに対するトナー像転写後の感光ド
ラム1面はクリーニング手段(クリーナー)5によって
転写残トナーの除去を受けて清掃され、繰り返して画像
形成に使用される。
【0007】上記において、感光ドラム1を一様に帯電
処理する帯電手段3はコロナ帯電器でなく、接触帯電方
式の帯電器(磁気ブラシ帯電、ファーブラシ帯電、ロー
ラー帯電等)とすることもできる。接触帯電方式の帯電
器はオゾン等の発生が軽減できる利点がある。また、転
写帯電器7も転写ローラーとすることもできる。基本的
には上記した様に帯電、露光、現像、転写、定着、クリ
ーニングの工程で画像が形成される。
【0008】近年、このような装置においては小型化が
進んできたが、前述したような帯電、露光、現像、転
写、定着、クリーニングの工程機器がそれぞれ小型にな
るだけでは限界があった。また、前記した転写残りトナ
ーはクリーナー5によって回収されるが、この廃トナー
は環境保護の面からもないことが好ましい。
【0009】そこで、上記のクリーナー5を取り外し現
像装置4によって現像同時クリーニング(転写残トナー
回収)を行なう、クリーナーレスシステムの画像形成装
置も出現している。
【0010】現像同時クリーニングとは、転写後に感光
ドラム上に若干残留したトナーを次工程以後の現像時に
前記の現像装置4に印加する直流電圧と感光ドラム1の
表面電位間の電位差である、かぶり取り電位差Vbackに
よって回収する方法である。
【0011】この方法によれば、転写残トナーは回収さ
れて次工程以後用いられるため、廃トナーをなくすこと
ができる。またスペースの面での利点も大きく、大幅に
小型化できるようになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のような画像形成装置において、クリーナー5を取
り外し、現像手段4による現像同時クリーニングを試み
たところ、画像のない部分に感光ドラム周期で前画像の
ポジゴーストが発生してしまった。
【0013】このポジゴーストは、前画像の転写残りト
ナーが現像領域において回収できなかったために、ある
いは回収不十分のために、それが転写部Tに至り、転写
材の本来ならば白地部であるところに転写されて発生す
る現象である。
【0014】帯電手段3を接触帯電装置にし、感光ドラ
ム1に接触させた接触帯電部材に直流電圧を印加し、感
光ドラム1を所定の極性・電位に一次帯電させると共
に、この帯電部を通る感光ドラム1上の転写残りトナー
を正規帯電極性に揃えさせて現像手段4に至らせること
により、転写残りトナーは現像手段4の現像時の該トナ
ー回収性において有利となり、上記の画像欠陥(ポジゴ
ースト)が防止できるようになる。
【0015】しかしこの場合も、接触帯電部材に対して
直流電圧を印加して画像出力を行なったところ、数枚の
通紙を行なっただけで、接触帯電部材のトナー汚染によ
る帯電不良が発生してしまい、出力画像の品位が低下し
た。
【0016】本発明は上記に鑑みて開発・提案されたも
ので、像担持体の帯電手段に接触帯電装置を用い、現像
手段に現像同時クリーニングを行なわせる画像形成装置
について、接触帯電部材のトナー汚染を防止し該接触帯
電部材による像担持体の帯電状態を長期にわたって良好
に維持できるように工夫して、接触帯電部材のトナー汚
染による帯電不良・出力画像品位低下現象のない、実用
性のあるクリーナーレスシステムの画像形成装置を実現
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0018】 (1)像担持体を接触帯電部材によって
帯電する帯電手段と、その像担持体の帯電面に静電潜像
を形成する情報書き込み手段と、現像剤担持体に担持さ
せた現像剤によって像担持体の静電潜像をトナー像とし
て現像する現像手段と、像担持体のトナー像を像担持体
と被転写部材間に電界を作用させて被転写部材側に転写
させる転写手段を備え、前記現像手段が、被転写部材に
対するトナー像転写後の像担持体面の残留トナー粒子を
回収するクリーニング手段も兼ねる画像形成装置におい
て、電圧が印加された転写手段によって、非画像形成時
に像担持体の接触帯電部材による帯電前の電位の極性
は、接触帯電部材にて帯電する帯電極性とは逆極性に帯
電されており、転写手段に印加される電圧を切り替える
ことにより接触帯電部材に印加される電圧と像担持体の
帯電電位との電位差は画像形成時よりも非画像形成時に
おいて大きくされ、非画像形成時は接触帯電部材と現像
手段に対しても電圧が印加されているようにしたことを
特徴とする画像形成装置。
【0019】(2)接触帯電部材が導電性繊維のブラシ
部材であり、その導電性繊維ブラシが像担持体に接触し
ていることを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
【0020】(3)接触帯電部材が磁性粒子の磁気ブラ
シ部材であり、その磁性粒子磁気ブラシが像担持体に接
触していることを特徴とする(1)に記載の画像形成装
置。
【0021】(4)接触帯電部材に対する印加電圧が直
流電圧であることを特徴とする(1)ないし(3)の何
れか1つに記載の画像形成装置。
【0022】(5)接触帯電部材に対する印加電圧が直
流電圧及び交番電圧であることを特徴とする(1)ない
し(3)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0023】(6)像担持体は、表面抵抗が109 〜1
14Ω・cmの低抵抗層を持つことを特徴とする(1)
ないし(5)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0024】(7)現像手段に収容される現像剤中のト
ナー粒子は重合法で生成されたトナーであることを特徴
とする(1)ないし(6)の何れか1つに記載の画像形
成装置。
【0025】(8)像担持体が電子写真感光体であるこ
とを特徴とする(1)ないし(7)の何れか1つに記載
の画像形成装置。
【0026】(9)像担持体の帯電面に静電潜像を形成
する情報書き込み手段が像担持体に対する画像露光手段
であることを特徴とする(1)ないし(8)の何れか1
つに記載の画像形成装置。
【0027】(10)像担持体に形成されたトナー像が
転写手段により転写材に転写されることを特徴とする
(1)ないし(9)の何れか1つに記載の画像形成装
置。
【0028】(11)接触帯電部材は少なくとも像担持
体とともに画像形成装置本体に着脱自在のプロセスカー
トリッジに設けられていることを特徴とする(1)ない
し(10)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0029】〈作 用〉 a.現像手段が像担持体クリーニング手段を兼ねる画像
形成装置において、帯電手段に接触帯電手段を用いるこ
とによって、オゾン低減を実現することに加え、転写部
から帯電部に至った像担持体上の転写残りトナーは電圧
印加状態の接触帯電部材により正規帯電トナーに帯電す
ることにより、電圧印加状態の現像手段において現像同
時回収が可能となる。
【0030】b.接触帯電部材に付着・混入したトナー
は、非画像形成時において、像担持体の帯電極性を、転
写手段への印加電圧(転写バイアス)によって、接触帯
電部材にて帯電する帯電極性とは逆極性にする所定の一
定時間を設けることにより、接触帯電部材と像担持体と
の間に積極的に電位差がついて像担持体側に積極的に吐
き出される。即ち、接触帯電部材による帯電能を低下さ
せてトナー吐き出し電位差を形成し、接触帯電部材のク
リーニングを行なわせる。
【0031】c.上記bで接触帯電部材から像担持体側
に積極的に吐き出されるトナーは電圧印加状態の接触帯
電部材により正規帯電トナーに帯電していて、電圧印加
状態の現像手段において現像同時回収が可能となる。
【0032】このように、非画像形成時に、画像形成プ
ロセスの転写手段、接触帯電部材、現像手段へのバイア
ス印加のタイミングを制御して、接触帯電部材に付着・
混入したトナーを像担持体側に積極的に吐き出させて現
像手段で回収させる時間・工程を設けることにより、接
触帯電部材について常にトナー汚染のない状態を維持さ
せて画像形成が行われ、接触帯電部材のトナー汚染によ
る帯電不良・出力画像品位低下現象のない、実用性のあ
るクリーナーレスシステムの画像形成装置を実現するこ
とが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉(図1〜図5) (1)画像形成装置例の概略構成 図1は本発明に従う画像形成装置例の概略構成図であ
る。本例の画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利
用のレーザービームプリンターであり、像担持体の帯電
手段として接触帯電方式の帯電装置を用い、現像手段で
現像同時クリーニングを行なうクリーナーレスシステム
の装置である。
【0034】Aはレーザービームプリンター、Bはこの
プリンターの上に搭載した画像読み取り装置(イメージ
スキャナー)である。
【0035】a.画像読み取り装置B 画像読み取り装置Bにおいて、10は装置上面に固定配
設した原稿台ガラスであり、この原稿台ガラスの上面に
原稿Gを複写すべき面を下側にして載置し、その上に不
図示の原稿圧着板を被せてセットする。
【0036】9は原稿照射用ランプ9a・短焦点レンズ
アレイ9b・CCDセンサー9c等を配設した画像読み
取りユニットである。このユニット9は、不図示のコピ
ーボタンが押されることで、原稿台ガラス10の下側に
おいて該ガラスの右辺側の実線示のホームポジションか
ら左辺側にガラス下面に沿って往動駆動され、所定の往
動終点に達すると復動駆動されて始めの実線示のホーム
ポジションに戻される。
【0037】該ユニット9の往動駆動過程において、原
稿台ガラス10上の載置セット原稿Gの下向き画像面が
ユニット9の原稿照射用ランプ9aにより右辺側から左
辺側にかけて順次に照明走査され、その照明走査光の原
稿面反射光が短焦点レンズアレイ9bによってCCDセ
ンサー9cに結像入射する。
【0038】CCDセンサー9cは受光部、転送部、出
力部より構成されている。CCD受光部において光信号
が電荷信号に変えられ、転送部でクロックパルスに同期
して順次出力部へ転送され、出力部において電荷信号を
電圧信号に変換し、増幅、低インピーダンス化して出力
する。このようにして得られたアナログ信号を周知の画
像処理を行なってデジタル信号に変換してプリンターA
に送る。
【0039】即ち、画像読み取り装置Bにより原稿Gの
画像情報が時系列電気デジタル画素信号(画像信号)と
して光電読み取りされる。
【0040】b.プリンターA プリンターAにおいて、1は像担持体としての回転ドラ
ム型の電子写真感光体(感光ドラム)である。この感光
ドラム1は中心支軸を中心に所定の周速度、本例では回
転速度150mm/sをもって矢示の時計方向に回転駆
動され、その回転過程において、前露光ランプ2による
除電露光を受け、次いで帯電手段31により本例の場合
は負極性の一様な帯電処理を受ける。本例における帯電
手段31は接触帯電方式の帯電手段としてのファーブラ
シ帯電器(接触帯電部材)であり、帯電バイアス印加電
源S1により所定の帯電バイアスが印加される。
【0041】そして該回転感光ドラム1の一様帯電面に
対して、レーザー走査部(レーザースキャナー)100
から出力される、画像読み取り装置BからプリンターA
側に送られた画像信号に対応して変調されたレーザー光
による走査露光Lがなされることで、回転感光ドラム1
面には画像読み取り装置Bにより光電読み取りされた原
稿Gの画像情報に対応した静電潜像が順次に形成されて
いく。
【0042】その回転感光ドラム1面の形成静電潜像が
現像手段4により順次にトナー像として本例の場合は反
転現像されていく。S2は現像器4の現像スリーブに対
して所定の現像バイアスを印加する電源である。
【0043】一方、給紙カセット11内に収納の転写材
Pが給紙ローラー12により一枚宛繰り出されてプリン
ターA内に給送され、レジストローラー13により所定
の制御タイミングにて感光ドラム1と転写手段としての
転写ローラー71との接触ニップ部である転写部72に
給紙される。転写ローラー71には転写バイアス印加電
源S3からトナーと逆極性の転写バイアスが所定の制御
タイミングで印加され、転写部72に給紙された転写材
Pの面に感光ドラム1面側のトナー像が静電転写され
る。
【0044】転写部72を通りトナー像の転写を受けた
転写材Pは感光ドラム1の面から順次に分離されて搬送
装置14で定着装置6へ搬送され、トナー像の熱定着を
受けてコピーもしくはプリントとして出力される。
【0045】転写材Pに対するトナー像転写後の回転感
光ドラム1面は繰り返して作像に供される。
【0046】(2)感光ドラム1 像担持体としての感光ドラム1としては、通常用いられ
ている有機感光体等を用いることができるが、望ましく
は、有機感光体上に低抵抗の表面層を持つものや、アモ
ルファスシリコン感光体などの、表面抵抗が109 〜1
14Ω・cmの低抵抗層を持つことが、電荷注入帯電を
実現でき、オゾン発生の防止に効果がある。また、帯電
性についても向上させることが可能となる。
【0047】本例においては、有機感光体の表面に電荷
注入層として導電性粒子(SnO2など)が分散され、
表面抵抗が1013Ω・cm程度、外径60φのものを用
いた。
【0048】(3)レーザー走査部100 図2はレーザー走査部100の概略構成を示すものであ
る。このレーザー走査部100により被走査面1(回転
感光ドラム面)をレーザー走査露光する場合には、まず
入力された画像信号に基づき発光信号発生器101によ
り、固体レーザー素子102を所定タイミングで明滅
(ON/OFF)させる。そして固体レーザー素子10
2から放射されたレーザー光は、コリメーターレンズ系
103により略平行な光束に変換され、更に矢印b方向
に高速回転する回転多面鏡104により矢印c方向に走
査されると共にfθレンズ群105a・105b・10
5cにより被走査面1にスポット状に結像される。この
様なレーザー光走査により被走査面1には画像一走査分
の露光分布が形成され、更に各走査毎に被走査面1を前
記走査方向とは垂直に所定量だけスクロールさせれば、
該被走査面1上に画像信号に応じた露光分布が得られ
る。
【0049】(4)ファーブラシ帯電器31 接触帯電部材としてのファーブラシ帯電器31は、導電
性繊維ブラシ部(ファーブラシ)を感光ドラム1に接触
させて配設した回転ローラー型であり、感光ドラム1と
の接触部(帯電部、帯電領域)において感光ドラム1の
回転方向とはカウンター方向に感光ドラム1の回転速度
150mm/secに対し300mm/secの回転速
度で回転される。
【0050】回転速度については速いほど帯電均一性が
良好になる傾向にある。またファーブラシのブラシ密度
についても高密度であるほど均一性は高まり、10万本
/inch2 以上で良好な帯電性が得られている。
【0051】ファーブラシ帯電器31には、帯電バイア
ス印加電源S1から本例の場合は−700Vの直流電圧
が帯電バイアスとして印加され、回転感光ドラム1面が
ほぼ−700Vに一次帯電される。
【0052】(5)現像手段4 一般的に静電潜像の現像方法は、非磁性トナーについて
はブレード等でスリーブ上にコーティングし、磁性トナ
ーは磁気力によってコーティングして搬送して感光ドラ
ムに対して非接触状態で現像する方法(1成分非接触現
像)と、上記のようにしてコーティングしたトナーを感
光ドラムに対して接触状態で現像する方法(1成分接触
現像)と、トナー粒子に対して磁性のキャリアを混合し
たものを現像剤として用いて磁気力によって搬送して感
光ドラムに対して接触状態で現像する方法(2成分接触
現像)と、上記の2成分現像剤を非接触状態にして現像
する方法(2成分非接触現像)との4種類に大別され
る。
【0053】本例においては、非磁性のトナー粒子と磁
性のキャリア粒子を混合したものを現像剤として用い、
該現像剤を現像剤担持体に磁気力によって磁気ブラシ層
として保持させて現像部に搬送し感光ドラム1面に接触
させて静電潜像をトナー像として現像する2成分接触現
像方式を用いている。
【0054】これは、画像の高画質化や高安定性の面
と、感光ドラム1上の残トナーを回収する際の磁気ブラ
シによる機械的回収性の面から有利であるからである。
【0055】図3は本例で用いた2成分接触現像方式
(2成分磁気ブラシ現像)の現像装置4の概略図であ
る。
【0056】41は現像容器、42は現像剤担持体とし
ての現像スリーブ、43はこの現像スリーブ42内に固
定配置された磁界発生手段としてのマグネットローラ
ー、44は現像スリーブ表面に現像剤の薄層を形成する
ための現像剤層厚規制ブレード、45は現像剤攪拌搬送
スクリュー、46は現像容器41内に収容した2成分現
像剤であり、非磁性のトナー粒子tと磁性のキャリア粒
子cを混合したものである。47はトナー補給部であ
る。
【0057】現像スリーブ42は少なくとも現像時にお
いては、感光ドラム1に対し最近接距離(隙間)が約5
00μmになるように配置され、該現像スリーブ42の
外面に担持させた現像剤磁気ブラシ薄層46aが感光ド
ラム1の面に接触するように設定されている。この現像
剤磁気ブラシ層46aと感光ドラム1の接触部が現像部
(現像領域)である。
【0058】現像スリーブ42は固定配設のマグネット
ローラー43の外回りを矢示の反時計方向に所定の回転
速度で駆動され、現像容器41内においてスリーブ外面
にマグネットローラー43の磁力により現像剤46の磁
気ブラシが形成される。その現像剤磁気ブラシはスリー
ブ42の回転とともに搬送され、ブレード44により層
厚規制を受けて所定層厚の現像剤磁気ブラシ薄層46a
として現像容器外に持ち出されて現像部へ搬送されて感
光ドラム1面に接触し、引き続くスリーブ42の回転で
再び現像容器41内に戻し搬送される。
【0059】現像スリーブ42と感光ドラム1の導電性
ドラム基体との間には現像バイアス印加電源S2により
直流電圧及び交番電圧の現像バイアスが印加される。
【0060】本例では、 直流電圧;−500V 交番電圧;振幅Vpp=1500V、周波数Vf=20
00Hz の現像バイアスが印加され、現像部において現像スリー
ブ42側の現像剤磁気ブラシ薄層46a中のトナーtが
感光ドラム1側の静電潜像に選択的に付着して静電潜像
がトナー像として現像されていく。
【0061】一般に2成分現像法においては交番電圧を
印加すると現像効率が増し、画像は高品位になるが、逆
にかぶりが発生しやすくなるという危険も生じる。この
ため、通常、現像装置4に印加する直流電圧と感光ドラ
ム1の表面電位間に電位差を設けることによって、かぶ
りを防止することを実現している。
【0062】現像容器41内の現像剤46のトナー濃度
(キャリアとの混合割合)はトナー分が静電潜像の現像
に消費されて逐次減少していく。現像容器41内の現像
剤46のトナー濃度は不図示の検知手段により検知され
て所定の許容下限濃度まで低下するとトナー補給部47
から現像容器41内の現像剤46にトナー補給がなされ
て現像容器41内の現像剤46のトナー濃度を常に所定
の許容範囲内に保つようにトナー補給制御される。
【0063】本例において用いた2成分現像剤46は トナー粒子t;粉砕法によって製造された平均体積粒径
6μmのネガ帯電トナーに対して酸化チタンを重量比1
%外添したもの キャリアc ;飽和磁化が205emu/cm3 の平均
粒径35μmの磁性キャリア を重量比6対94に混合したものである。
【0064】ここで、本発明におけるトナー粒度分布の
測定方法を説明する。
【0065】測定装置としては、コールターカウンター
TA−2型(コールター社製)を用い、個数平均分布、
体積平均分布を出力するインターフェイス(日科機製)
及びCX−1パーソナルコンピュータ(キヤノン製)を
接続し、電解液は一級塩化ナトリウムを用いて1%Na
Cl水溶液を調製する。
【0066】測定法としては、前記電解水溶液100〜
150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくは、
アルキルベンゼンスルホン酸塩を、0.1〜5ml加
え、更に測定試料を0.5〜50mg加える。
【0067】試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で
約1〜3分間分散処理を行い、前記コールターカウンタ
ーTA−2型により、アパーチャーとして100μアパ
ーチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定
して、体積平均分布を求める。これらの求めた体積平均
分布より体積平均粒径を得る。
【0068】上記の現像装置4における現像剤の循環系
について説明する。先ず、現像スリーブ42の回転に伴
いマグネットローラー43のN3 極で汲み上げられた現
像剤46はS2 極→N1 極と搬送される過程において、
現像スリーブ42に対して垂直に配置された規制ブレー
ド44によって規制されて、現像スリーブ42上に現像
剤46の薄層46aが形成される。薄層形成された現像
剤層46aが現像部の現像主極S1 に搬送されてくると
磁気力によって穂立ちが形成される。この穂状に形成さ
れた現像剤層46aによって感光ドラム1の静電潜像が
トナー像として現像されると共に、前画像形成工程で転
写残りとして感光ドラム1上に残留して接触帯電部材と
してのファーブラシ帯電器31によって正規帯電化(ネ
ガ化)されたトナーが現像スリーブ42上の現像剤層4
6aに回収される。その後、N2極とN3 極の反発磁界
によって、現像スリーブ42上の現像剤は現像容器41
内に戻される。
【0069】(6)転写手段 本例において、転写手段は転写ローラー71であり、感
光ドラム1に所定に接触させて転写部72としての圧接
ニップ部を形成させてある。
【0070】本例の転写ローラー71は、外径8φの金
属等の導電性剛性材料からなる心金に、ウレタン・EP
DM(エチレンプロピレンジメチルゴム)等にカーボン
等の導電性材料を分散させて、抵抗値を105〜1010
Ω・cm、アスカーC硬度にて20〜50度程度に調整
した発泡弾性体で形成された導電性弾性層から構成さ
れ、外径は16φであり、感光ドラム1に対して従動、
等速回転駆動される。転写時には転写ローラーの心金に
対して転写バイアス印加電源S3から転写バイアスとし
て直流電圧で約+4kV程度印加され、感光ドラム1と
転写ローラー71間に、トナー像を形成するネガ極性の
トナー粒子が転写材Pに転写される方向の転写電界が形
成されることによって静電転写される。
【0071】7)接触帯電部材(ファーブラシ帯電器3
1)からのトナーの吐き出し 現像手段4による現像同時クリーニング(トナー回収) 転写材Pに対するトナー像転写後の感光ドラム1の面に
は転写残りトナーが残留している。
【0072】この転写残りトナーは転写時の剥離放電や
転写電荷の注入等により、帯電極性が反転してしまうば
かりではなく、転写後の感光体電位が僅か(約+数10
v)にプラスに帯電してしまうことが多い。
【0073】このように極性反転した状態のトナーは現
像手段において現像同時回収を行うことが困難である。
また、このように電位が反転した感光ドラム1を帯電し
ようとするため、帯電手段への印加電圧と感光ドラム1
の帯電電位の差が大きくなり帯電能が低下してしまう。
【0074】転写残りトナーは引き続く感光ドラム1の
回転に伴い、クリーナースシステムの場合は帯電手段部
・露光部を通って現像手段部に至るが、この場合問題と
なるのは、接触帯電部材である本例の場合ファーブラシ
帯電器31に対して転写残りトナーが現像手段部に至る
前に付着混入してファーブラシ帯電器31がトナーで汚
染されることである。ファーブラシ帯電器31に大量の
トナーが混入すると、帯電能や帯電均一性が低下する場
合が発生して、出力画像の品位が低下する。
【0075】ここで、図4は、帯電時にファーブラシ帯
電器31に印加する電圧と帯電電位(感光ドラム表面電
位)の関係と、感光ドラム1上のトナー及びファーブラ
シ帯電器31に混入したトナーの動きについて示した図
である。(a)は画像形成を行なった場合、(b)は帯
電を行なった場合である。ファーブラシ帯電器31にト
ナーが混入した場合には、帯電性が劣り印加電圧と帯電
電位の差が大きくなるため、混入したトナーの吐き出し
量は多くなるが、帯電性が劣るため、感光ドラム1上の
トナーを回収するための電位差が小さくなり、帯電ムラ
のため画像性にも悪影響をおよぼすため、画像形成時に
は画像欠陥を引き起こしてしまう。
【0076】そこで、本発明においてはトナーがファー
ブラシ帯電器31に混入した場合、帯電性が低下し印加
電圧と帯電電位の差が大きくなると、混入したトナーの
吐き出し量が多くなることを利用し、非画像形成時にお
いて、ファーブラシ帯電器31内に混入したトナーを積
極的に感光ドラム1へ吐き出させるようにするため、フ
ァーブラシ帯電器31への印加電圧と帯電電位の差が大
きくなるように転写ローラー71に転写バイアスを印加
して、帯電前の感光ドラム1の電位を僅かにプラス帯電
させておく時間を設定する。
【0077】具体的に説明すると、例えば図5の様なタ
イミングで非画像形成時(画像形成前後)において、フ
ァーブラシ帯電器31、現像装置4の現像スリーブ4
2、転写ローラー71に電圧印加を行い、ファーブラシ
帯電器31に混入したトナーを感光ドラム1に吐き出し
現像装置4にて回収させる。
【0078】この場合、ファーブラシ帯電器31、現像
スリーブ42、転写ローラー71に印加するバイアス値
としては、通常の画像形成時と同じでもよい。
【0079】更に望ましくは、転写ローラー71のバイ
アスを画像形成時の約1割アップの+4.5kVで、転
写後感光ドラム1の表面電位が+50V程度になるよう
に設定し、その+50V分だけファーブラシ帯電器31
での感光ドラム1の帯電電位が低下するため、現像時で
のトナー回収電位差が小さくなるので、ファーブラシ帯
電器31への印加電圧を−700Vから−750Vに上
げるか、又はファーブラシ帯電器31への印加電圧を−
700Vのままにしておいて、現像スリーブ42への直
流印加電圧を−500Vから−450Vへ下げると、現
像装置4での回収電位がしっかり取れるので好ましい。
【0080】この場合、転写バイアスによる感光ドラム
1の電位反転量としては+10Vから+50V程度が適
切で、これ以上大きな反転電位を与えてしまうと画像形
成時にも充分帯電できなくなる危険性がある。
【0081】このように、非画像形成時の画像形成前後
に、各画像形成プロセスへのバイアス印加のタイミング
を装置の不図示のプログラム制御回路にてシーケンス制
御して、接触帯電部材であるファーブラシ帯電器31に
混入したトナーを感光ドラム1側に積極的に吐き出させ
て現像装置4で回収することによって、接触帯電部材で
あるファーブラシ帯電器31について常にトナー汚染の
ない状態を維持させて画像形成が行われ、良好な画像を
維持することが可能となる。
【0082】実際、上述したようにして画像を出力した
ところ、長期にわたって、ポジゴーストや、帯電不良な
どによる画像欠陥等が発生せずに、良好な画像が得られ
た。
【0083】〈実施形態例2〉(図6〜図8) 本例は、前述の実施形態例1のプリンターにおいて、 .帯電手段としてのファーブラシ接触帯電装置を磁気
ブラシ接触帯電装置に変更し、 .該帯電装置の接触帯電部材としての磁気ブラシ帯電
器に帯電バイアスとして直流電圧と交流電圧(交番電
圧)を重ね合わせた電圧を印加するようにしたもので、
その他の装置構成・プロセス機器は同様であるから再度
の説明を省略する。
【0084】図6は本例で用いた磁気ブラシ接触帯電装
置の概略構成図である。32は接触帯電部材としての磁
気ブラシ帯電器である。磁気ブラシ帯電器32は、外径
20mmの非磁性スリーブ32aと、この非磁性スリー
ブ内に固定配置された磁界発生手段としてのマグネット
ローラー32bと、非磁性スリーブ32aの外周面に内
部のマグネットローラー32bの磁力で磁気吸着保持さ
せた磁性粒子(磁性キャリア)の磁気ブラシ層32c等
からなり、磁気ブラシ層32cを感光ドラム1面に接触
させて帯電部を形成させて配設する。非磁性スリーブ3
2aは感光ドラム1との接触部において感光ドラム1の
回転方向とはカウンター方向に感光ドラム1の150m
m/secの回転速度に対して200mm/secの回
転速度で回転され、このスリーブの回転に伴い磁気ブラ
シ32cも回転搬送されて感光ドラム1面を摺擦する。
磁気ブラシ帯電器32の非磁性スリーブ32aには帯電
バイアス電源33から所定の帯電バイアスが印加され
る。
【0085】磁気ブラシ32cを構成させる磁性粒子と
しては、 平均粒径;10〜100μm 飽和磁化;20〜250emu/cm3 抵抗;102 〜1010Ω・cm のものが好ましい。
【0086】本例においては、平均粒径25μm、飽和
磁化200emu/cm3 、抵抗5×106 Ω・cmの
フェライトキャリアを用いた。
【0087】ここでキャリアの抵抗値は、底面積が22
8mm2 の金属セルにキャリアを2g入れた後、6.6
Kg/cm2 で加重し、電圧100V印加して測定して
いる。
【0088】磁気ブラシ帯電器32の回転速度について
は速いほど帯電均一性が良好になる傾向にあるが、磁気
ブラシ接触帯電方式はファーブラシ接触帯電方式に比べ
て接触状態が密になるため、回転速度は若干遅くするこ
とが可能となる。
【0089】本例においては、磁気ブラシ帯電器32に
対する帯電バイアスは直流電圧VDCと交流電圧VACを重
畳したものである。交流電圧成分の振幅と1周目帯電電
位については図7に示す通りであり、振幅を高めること
により印加直流電圧と1周目帯電電位の差は小さくな
る。これに伴い帯電の均一性も良好になる。本例におい
ては、 直流電圧VDC;−700V 交流電圧VAC;1000Hz、1000V を印加することにより良好な帯電性を得ることが出来
た。
【0090】転写部Tから帯電部に到達した転写残りト
ナーは磁気ブラシ帯電器32との摺擦により正規帯電ト
ナー化が行なわれる。また同時に本例の場合は磁気ブラ
シ帯電器32に印加した交流電圧成分により感光ドラム
1と磁気ブラシ帯電器32間の電界による振動効果によ
って、磁気ブラシ帯電器32への転写残りトナーの回収
・吐き出しが行なわれ、正規帯電化された転写残りトナ
ーが感光ドラム1上に吐き出され、現像装置4において
現像同時回収が行なわれる。
【0091】この場合問題となるのは、磁気ブラシ帯電
器32のトナー汚染である。磁気ブラシ帯電器32の場
合はファーブラシ帯電器31に比べてトナー汚染に対す
る許容度は広いが、やはり大量のトナーが混入すると、
帯電バイアスに交流電圧を重畳した場合においても帯電
均一性が低下する場合が発生する。
【0092】ここで、図8は、帯電時に磁気ブラシ帯電
器32に印加する電圧と帯電電位の関係と、感光ドラム
1上のトナー及び磁気ブラシ帯電器32に混入したトナ
ーの動きについて示した図である。(a)は、交流電圧
を重畳して画像形成を行なった場合、(b)は直流電圧
のみで画像形成を行なった場合、(c)は直流電圧のみ
で帯電を行なった場合である。
【0093】交流電圧を重畳した場合には帯電性が良好
であるため、感光ドラム上のトナーを回収するための電
位差が確保できるが、印加電圧と帯電電位の差が小さい
ため、混入したトナーの吐き出し量は小さくなる。
【0094】また、直流電圧のみを印加した場合には、
帯電性が劣るため印加電圧と帯電電位の差が大きくなる
ため、混入したトナーの吐き出し量は多くなるが、帯電
性が劣るため、感光ドラム1上のトナーを回収するため
の電位差が小さくなり、帯電ムラのため画像性にも悪影
響をおよぼす。
【0095】このため、画像形成時には直流電圧のみの
印加を行なうことは画像欠陥を引き起こすことにつなが
りやすく、好ましくは交流電圧の重畳が望まれる。
【0096】そこで本例においても、トナーが帯電器3
2に混入して場合、帯電性が低下し印加電圧と帯電電位
の差が大きくなると、混入したトナーの吐き出し量が多
くなることを利用し、図5のように、非画像形成時にお
いては帯電器32内に混入したトナーを積極的に感光ド
ラム1へ吐き出させるようにするため、帯電器への印加
電圧と帯電電位の差が大きくなるように転写ローラー
1に転写バイアスを印加して、帯電前の感光ドラム1の
電位を僅かにプラス帯電させておく時間を設定する。
【0097】具体的に説明すると、例えば図5の様なタ
イミングで非画像形成時(画像形成前後)において磁気
ブラシ帯電器32、現像装置4の現像スリーブ42、転
ローラー71に電圧印加を行い、磁気ブラシ帯電器3
2に混入したトナーを感光ドラム1に吐き出し現像装置
4にて回収させる。
【0098】この場合、磁気ブラシ帯電器32、現像装
置4の現像スリーブ42、転写ローラー71に印加する
バイアス値としては、通常の画像形成時と同じでもよ
い。
【0099】更に望ましくは、転写ローラー71のバイ
アスを画像形成時の約1割アップの+4.5kVで、転
写後感光ドラム1の表面電位が+50V程度になるよう
に設定する。本例においては、磁気ブラシ帯電器32に
帯電能力の高い交流電圧が重畳されているので、磁気ブ
ラシ帯電器32への印加電圧と感光ドラム1の帯電電位
差が、転写バイアスによる50Vの帯電分より小さく2
0V程度になり、現像時での回収電位差の低下が20V
程度で済む。そこで、磁気ブラシ帯電器32への印加電
圧を−700Vから−720Vに上げるか、又は、磁気
ブラシ帯電器32への印加電圧を−700Vのままにし
ておいて、現像装置4の現像スリーブ42への直流印加
電圧を−500Vから−480Vへ下げると現像装置4
でのトナー回収電位がしっかり取れるので好ましい。
【0100】またこの場合、転写バイアスによる感光ド
ラム1の電位反転量としては+10Vから+50V程度
が適切で、これ以上大きな反転電位を与えてしまうと画
像形成時にも充分帯電できなくなったり、磁気ブラシ帯
電器32の磁性キャリアが感光ドラム1へ付着してしま
う危険性がある。
【0101】このように、非画像形成時の画像形成前後
に、各画像形成プロセスへのバイアス印加のタイミング
を制御して、接触帯電部材であるファーブラシ帯電器3
1に混入したトナーを積極的に吐き出させて現像装置4
で回収することによって、接触帯電部材である磁気ラシ
帯電器32について常にトナー汚染のない状態を維持さ
せて画像形成が行われ、良好な画像を維持することが可
能となる。
【0102】実際、上述したようにして画像を出力した
ところ、長期にわたって、ポジゴーストや、帯電不良な
どによる画像欠陥等が発生せずに、良好な画像が得られ
た。
【0103】更に、本例では帯電時に交流電圧が印加さ
れているので、帯電ムラに対しても直流電圧のみの印加
時よりも強くなるという利点を有する。
【0104】また、本例における磁気ブラシ帯電器32
はマグネットローラー32bが固定の非磁性スリーブ回
転系であるが、磁気ブラシ帯電器32はこの構成に限ら
れるものではなく、例えば、同構成でマグネットローラ
ー32bが回転する系や、マグネットローラー32bの
みの構成でマグネットローラー自体が回転する系であっ
てもローラー表面を導電性処理をすることにより実現可
能である。
【0105】〈実施形態例3〉本実施形態例3は、前記
実施形態例1及び2の装置において、使用現像剤のトナ
ーを重合法で生成したトナーにしたもので、それ以外の
装置構成、制御は実施形態例1及び2の装置と同様であ
るから再度の説明は省略する。
【0106】実施形態例1及び2の装置においては現像
剤46のトナー粒子tとして粉砕法で生成されたトナー
を用いたが、本例においては、懸濁重合法によって生成
された平均粒径6μm球形トナーに対して平均粒径20
mmの酸化チタンを重量比1%外添したものを用いた。
【0107】また磁性キャリアcとしては飽和磁化が2
05emu/cm3 の平均粒径35μmの磁性キャリアを用い
た。
【0108】上記のトナーtとキャリアcを重量比6:
94で混合したものを現像剤46として用いた。
【0109】重合法で生成されたトナーは球形に近い形
状であるため外添剤が均一にコートされる。このため、
感光ドラムに対する離型性が極めてよい。例えば、粉砕
トナーと重合トナーで転写効率(紙上に転写された単位
面積あたりのトナー量/感光ドラム上の単位面積あたり
のトナー量)を比べた場合、粉砕トナーが90%であっ
たのに対して、重合トナーを用いた場合には97%と高
効率であった。また、かぶりも粉砕トナーと比べると良
好であり、重合トナーを用いた場合においてはVback=
50Vでもかぶりが防止できた。
【0110】このような重合トナーを用いて、実施形態
例1、2と同様の検討を行ったところ、本例において
は、転写残りトナーが極微量であることに加え、高離型
性であるため、クリーナーレスシステム・現像同時クリ
ーニングの構成をとった場合、より回収性が上り画像不
良は全く発生しなくなる。
【0111】また、本発明のように、非画像形成時に転
写バイアス印加を行なった場合、感光ドラムへの帯電器
からのトナーの吐き出しが促進され、帯電器の汚染防止
を行なうことが可能となる。
【0112】本発明は現像装置がクリーニング装置を兼
ねる画像形成装置において、非画像形成時には、転写バ
イアス印加を行なう時間を設けることによって、帯電器
による帯電能を低下させて吐き出し電位差を形成し、帯
電器に付着したトナーを感光ドラム上に転移させ、感光
ドラム上のトナーを現像器で回収することにより、帯電
器に付着したトナーの吐き出しとトナーの積極回収を可
能とし帯電器汚染防止を実現している。
【0113】〈その他〉 1)非画像形成時は、具体的には、連続コピーモード実
行時における一の転写材の後端が転写部Tを通過してか
ら次の転写材の先端が転写部Tに到達するまでの間のい
わゆる「紙間」、装置に電源が投入されてから所定の装
置ウォーミング動作が開始されスタンバイ状態に入るま
での間のいわゆる「前多回転期間」、スタンバイ状態に
おいてコピースタート信号に基づき所定の装置駆動がな
されてから画像形成に入るまでの間のいわゆる「前回転
期間」、所定の1枚または複数枚の画像形成が終了して
後、スタンバイ状態に入るまでの間のいわゆる「後回転
期間」等であり、本発明はそれらの非画像形成時の少な
くとも1つにおいて、像坦持体の帯電極性を、転写手段
への印加電圧によって、接触帯電部材で帯電する帯電極
性とは逆極性にする所定の一定時間を設け、その間接触
帯電部材と現像手段に対しても電圧が印加されているよ
うにする。
【0114】2)本発明は、実施形態例1や2の装置構
成に限られるものではなく、クリーナ手段を現像装置が
兼ねる画像形成装置においては、例えば接触帯電部材と
して、導電性ゴムや導電性スポンジを用いた帯電ローラ
ーや、磁気ブラシやファーブラシにしても回転しない構
成の帯電器等においても可能であり、すべての接触系の
帯電装置に適応できる。
【0115】3)像担持体としての感光体についても、
表面抵抗が109 〜1014Ω・cmの低抵抗層を持つこ
とが、電荷注入を実現できオゾンの発生防止の面から望
ましいが、上記以外の有機感光体等でも、接触帯電器汚
染の防止については充分な効果が得られる。
【0116】4)更に、潜像形成のための画像露光手段
としては、本例で示した様にデジタル的な潜像を形成す
るレーザー走査露光手段に限定されるものではなく、通
常のアナログ的な画像露光やLEDなどの他の発光素子
でも構わないし、蛍光燈等の発光素子と液晶シャッター
等の組み合わせによるものなど、画像情報に対応した静
電潜像を形成できるものであるなら構わない。
【0117】また像担持体は静電記録誘電体などであっ
てもよい。この場合は、該誘電体面を所定の極性・電位
に一様に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除
電手段で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形
成する。
【0118】5)また現像方法としては、実施形態例
1、2、3、においては、2成分現像法についてのみ述
べたが、他の現像方法でも効果がある。好ましくは、現
像剤が像担持体に対して接触状態で現像する1成分接触
現像や2成分接触現像がより現像時の同時トナー回収効
果を高めるのに効果がある。
【0119】また、現像剤中のトナー粒子として実施形
態例3のように重合トナーを用いた場合には、上記の1
成分接触現像や2成分接触現像はもちろん1成分非接触
現像や2成分非接触現像など他の現像方法においても充
分なトナー回収効果が得られる。
【0120】正規現像方式であっても勿論よい。
【0121】6)また、本発明に適用可能な転写方法と
しては、前述実施形態例中に示したローラー転写だけで
なく、ブレード転写やその他の接触転写帯電方式、更に
転写ドラムや転写ベルトや中間転写体などを用いて、単
色画像形成ばかりでなく多重転写等により多色、フルカ
ラー画像を形成する画像形成装置にも適応可能な事は言
うまでもない。
【0122】7)接触帯電部材に直流電圧及び交流電圧
(交番電圧)を印加する場合における交流電圧の波形と
しては、正弦波、矩形波、三角波等適宜使用可能であ
る。また、直流電源を周期的にオン/オフすることによ
って形成された矩形波であってもよい。このように交流
電圧の波形としては周期的にその電圧値が変化するよう
なバイアスが使用できる。
【0123】8)接触帯電部材は、少なくとも像担持体
とともに画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセス
カートリッジに具備させる装置構成にすることもでき
る。
【0124】9)また、像担持体としての電子写真感光
体や静電記録誘電体を回動ベルト型にし、これに帯電・
潜像形成・現像の工程手段により所要の画像情報に対応
したトナー像を形成させ、そのトナー像形成部を閲読表
示部に位置させて画像表示させ、表示後はそのトナー像
を転写材に転写させることなく像担持体面からで除去さ
せ、像担持体は繰り返して表示画像の形成に使用する画
像表示装置もある。本発明はこのような画像表示装置に
おいて表示後のトナー像を現像手段で現像同時クリーニ
ング除去させてクリーナーレスシステムの装置とする場
合にも有効である。
【0125】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、接触帯電
部材に付着・混入したトナーは、非画像形成時におい
て、像担持体側に積極的に吐き出され、現像手段におい
て効率よく回収されるので、接触帯電部材について常に
トナー汚染のない状態を維持させて画像形成が行われ、
接触帯電部材のトナー汚染による帯電不良・出力画像品
位低下現象のない、実用性のあるクリーナーレスシステ
ムの画像形成装置を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態例1におけるクリーナーレス画像形
成装置の概略構成図
【図2】 レーザースキャナー部の模式図
【図3】 現像装置の構成模型図
【図4】 帯電時に印加する直流電圧と帯電電位の関係
と、感光ドラム上のトナー及び帯電器に混入したトナー
の動きについて示した模式図
【図5】 感光ドラム及び帯電器の回転動作及び印加バ
イアスのON,OFFタイミングについての説明図
【図6】 実施形態例2の画像形成装置における磁気ブ
ラシ接触帯電装置の構成模型図
【図7】 印加交流電圧と帯電電位の関係を示すグラフ
【図8】 帯電時に印加する直流電圧及び交流電圧と帯
電電位の関係と、感光ドラム上のトナー及び帯電器に混
入したトナーの動きについて示した模式図
【図9】 従来例の画像形成装置の概略図
【符号の説明】
A プリンター本体 B 画像読取装置 1 像担持体(感光ドラム) 3・31・32 帯電手段(コロナ帯電器、ファーブ
ラシ帯電器、磁気ブラシ帯電器) 4 現像手段(2成分磁気ブラシ現像装置) 5 クリーナー 7・71 転写手段(転写コロナ帯電器、転写ローラ
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 啓之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−281508(JP,A) 特開 平7−281530(JP,A) 特開 平7−234619(JP,A) 特開 平8−248785(JP,A) 特開 平7−92781(JP,A) 実開 平5−45726(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 - 15/095 G03G 13/02 G03G 15/02

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体を接触帯電部材によって帯電す
    る帯電手段と、その像担持体の帯電面に静電潜像を形成
    する情報書き込み手段と、現像剤担持体に担持させた現
    像剤によって像担持体の静電潜像をトナー像として現像
    する現像手段と、像担持体のトナー像を像担持体と被転
    写部材間に電界を作用させて被転写部材側に転写させる
    転写手段を備え、前記現像手段が、被転写部材に対する
    トナー像転写後の像担持体面の残留トナー粒子を回収す
    るクリーニング手段も兼ねる画像形成装置において、電圧が印加された転写手段によって、非画像形成時に像
    担持体の接触帯電部材による帯電前の電位の極性は、接
    触帯電部材にて帯電する帯電極性とは逆極性に帯電され
    ており、 転写手段に印加される電圧を切り替えることにより接触
    帯電部材に印加される電圧と像担持体の帯電電位との電
    位差は画像形成時よりも非画像形成時において大きくさ
    れ、 非画像形成時は接触帯電部材と現像手段に対しても電圧
    が印加されているようにしたことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 接触帯電部材が導電性繊維のブラシ部材
    であり、その導電性繊維ブラシが像担持体に接触してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 接触帯電部材が磁性粒子の磁気ブラシ部
    材であり、その磁性粒子磁気ブラシが像担持体に接触し
    ていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 接触帯電部材に対する印加電圧が直流電
    圧であることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1
    つに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 接触帯電部材に対する印加電圧が直流電
    圧及び交番電圧であることを特徴とする請求項1ないし
    3の何れか1つに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 像担持体は、表面抵抗が109 〜1014
    Ω・cmの低抵抗層を持つことを特徴とする請求項1な
    いし5の何れか1つに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 現像手段に収容される現像剤中のトナー
    粒子は重合法で生成されたトナーであることを特徴とす
    る請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 像担持体が電子写真感光体であることを
    特徴とする請求項1ないし7の何れか1つに記載の画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】 像担持体の帯電面に静電潜像を形成する
    情報書き込み手段が像担持体に対する画像露光手段であ
    ることを特徴とする請求項1ないし8の何れか1つに記
    載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 像担持体に形成されたトナー像が転写
    手段により被転写部材に転写されることを特徴とする請
    求項1ないし9の何れか1つに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 接触帯電部材は少なくとも像担持体と
    ともに画像形成装置本体に着脱自在のプロセスカートリ
    ッジに設けられていることを特徴とする請求項1ないし
    10の何れか1つに記載の画像形成装置。
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