JP3376187B2 - 画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置の制御方法

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JP3376187B2
JP3376187B2 JP27490395A JP27490395A JP3376187B2 JP 3376187 B2 JP3376187 B2 JP 3376187B2 JP 27490395 A JP27490395 A JP 27490395A JP 27490395 A JP27490395 A JP 27490395A JP 3376187 B2 JP3376187 B2 JP 3376187B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被帯電体を接触帯
電部材によって帯電し、該被帯電体の帯電処理面に静電
潜像を形成し、その静電潜像を現像手段によりトナー画
像として現像して画像形成を実行する画像形成装置の制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式や静電記録方式の画
像形成装置において、電子写真感光体・静電記録誘電体
等の像担持体(被帯電体)を帯電処理(除電処理も含
む)する手段としてはコロナ帯電器が多用されていた。
【0003】これはコロナ帯電器を被帯電体に非接触に
対向配設し、コロナ帯電器で発生する放電コロナに被帯
電体面をさらすことで被帯電体面を所定の極性・電位に
帯電させるものである。
【0004】近年は、コロナ帯電器よりも低オゾン・低
電力等の利点を有することから、接触帯電装置(直接帯
電装置)が実用化されてきている。
【0005】これは、被帯電体に電圧を印加した帯電部
材を当接させて被帯電体面を所定の極性・電位に帯電さ
せるものである。
【0006】帯電部材として磁気ブラシを用いる接触帯
電装置は帯電、接触の安定性等の点から好ましく用いら
れる。この磁気ブラシ方式の接触帯電装置では、導電性
の磁性粒子を直接にマグネット、あるいはマグネットを
内包するスリーブ上に磁気ブラシとして磁気的に拘束保
持させ、この磁気ブラシを被帯電体面に停止あるいは回
転させながら接触させ、これに電圧を印加することによ
って、被帯電体の帯電が開始される。
【0007】又は導電性の繊維をブラシ状にしたもの
(ファーブラシ)、導電性ゴムをロール状にした導電ゴ
ムロールも接触帯電部材として好ましく用いられてい
る。
【0008】接触帯電において、被帯電体面に電荷注入
層を具備させ、この被帯電体に電圧を印加した帯電部材
を当接させることで電荷注入層に電荷を注入して被帯電
体面を所定の極性・電位に帯電させる注入帯電方式は、
帯電部材に対するAC電圧(交番バイアス)重畳の有無
にかかわらず、印加したDC電圧(直流バイアス)と略
同等の被帯電体の表面電位を得ることができ、被帯電体
への帯電がコロナ帯電器を用いて行われるような放電現
象を利用しないので完全なオゾンレスかつ低電力消費型
帯電が可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接触帯
電方式は帯電部材を被帯電体に接触させるので帯電部材
が被帯電体上の付着物を拾って汚れていきやすい。接触
帯電部材の過度の汚染は帯電ムラ等を生じさせて帯電性
能を低下させる。
【0010】被帯電体(像担持体)の帯電を接触帯電に
て行い、該被帯電体の帯電処理面に目的の画像情報に対
応した静電潜像を形成し、その静電潜像を現像手段によ
りトナー画像として可視像化して画像形成を実行する画
像形成装置においては、画像形成をかさねるにつれ、ト
ナーが接触帯電部材に付着・混入して蓄積していく。
【0011】通常、トナー粒子としては電気抵抗が比較
的高いものが用いられているので、帯電部材に過度にト
ナーが付着・混入すると、帯電部材の抵抗上昇による帯
電ムラの発生、又帯電部材として磁気ブラシを用いた際
にはトナーの過度の混入により磁性粒子が押し出されて
経時的に減少することによる接触不安定に起因する帯電
ムラ、及び磁気ブラシから離脱した磁性粒子の現像手段
への混入によるスジ等の異常画像の発生等の問題があっ
た。
【0012】特に、画像形成装置が転写材に対するトナ
ー画像転写後の被帯電体面から転写残トナーを除去する
クリーニング装置を有しないクリーナレスシステムの装
置である場合にはその被帯電体上の転写残トナーがその
まま接触帯電部材に至って該帯電部材に付着・混入して
いくため、より顕著である。
【0013】そこで本発明は、被帯電体の帯電を接触帯
電にて行い、該被帯電体の帯電処理面に目的の画像情報
に対応した静電潜像を形成し、その静電潜像を現像手段
によりトナー画像として可視像化して画像形成を実行す
る画像形成装置について、帯電部材に対する過度のトナ
ー付着・混入に起因する帯電ムラの発生、異常画像の発
生をなくすこと、帯電部材が磁気ブラシである場合に、
磁気ブラシを構成する磁気粒子の経時的減少による接触
不安定に起因する帯電ムラ、及び磁気ブラシから離脱し
た磁性粒子の現像手段への混入によるスジ等の異常画像
の発生等の問題を解消することで、長期にわたって良好
な画像形成を維持させることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置の制御方法である。
【0015】(1)被帯電体を接触帯電部材によって帯
電し、該被帯電体の帯電処理面に静電潜像を形成し、そ
の静電潜像を現像手段によりトナー画像として現像して
画像形成を実行する画像形成装置の制御方法において、
接触帯電部材は、帯電部材が磁性粒子を有し、該磁性粒
子が被帯電体に接触しており、トナーは接触帯電部材と
の摺擦により帯電極性と同極性に帯電し、非画像形成時
は、接触帯電部材に印加される電圧をVdc、被帯電体
の帯電電圧をVsとしたとき、これらの差分であるΔV
=|Vdc−Vs|が、画像形成時よりも大きくなるよ
うに画像形成時と同極性の帯電を行うことで、接触帯電
部材との摺擦で摩擦帯電したトナーを接触帯電部材から
被帯電体に転移させうる電界を形成すると共に被帯電体
に転移したトナーを現像手段で回収可能としたことを特
徴とする画像形成装置の制御方法。
【0016】(2)接触帯電部材に印加される電圧は、
画像形成時と非画像形成時において異なることを特徴と
する(1)に記載の画像形成装置の制御方法。
【0017】(3)接触帯電部材には画像形成時は直流
電圧に交流電圧が重畳した電圧が印加され非画像形成時
は直流電圧のみが印加されることを特徴とする(2)に
記載の画像形成装置の制御方法。
【0018】(4)被帯電体が表面に抵抗109 〜10
14Ω・cmの材質からなる層を有することを特徴とする
(1)乃至(3)の何れか1つに記載の画像形成装置の
制御方法。
【0019】(5)被帯電体が、感光層、及び表面層を
有し、該表面層が樹脂及び導電性微粒子を有することを
特徴とする(1)乃至(3)の何れか1つに記載の画像
形成装置の制御方法。
【0020】(6)導電性微粒子がSnO2 であること
を特徴とする(5)に記載の画像形成装置の制御方法。
【0021】(7)被帯電体が非晶質のシリコンを有す
る表面層からなることを特徴とする(1)乃至(3)の
何れか1つに記載の画像形成装置の制御方法。
【0022】
【0023】
【0024】(8)現像手段が、被帯電体に対して現像
剤を接触させて潜像の現像を行う接触現像方式であるこ
とを特徴とする(1)乃至(7)の何れか1つに記載の
画像形成装置の制御方法。
【0025】(10)現像手段に収容される現像剤は、
トナー粒子と磁性粒子からなる現像剤であることを特徴
とする(1)乃至(9)の何れか1つに記載の画像形成
装置の制御方法。
【0026】(11)現像手段のトナーは重合法で生成
されたトナーであることを特徴とする(1)乃至(1
0)の何れか1つに記載の画像形成装置の制御方法。
【0027】〈作 用〉接触帯電部材にトナーが付着・
混入しても、帯電部材に印加される直流バイアス成分と
被帯電体の表面電位間の電位コントラストΔVを大きく
することで帯電部材に付着・混入したトナーを帯電部材
側から被帯電体側に吐き出させることができる。
【0028】しかし転写残トナーは転写時の剥離放電等
により帯電極性が反転してしまうことが多く、このよう
に極性反転した状態のトナーは現像手段において現像と
同時に回収を行なうことは困難である。
【0029】そこで本発明は、帯電領域に運ばれたトナ
ーを接触帯電部材に一旦効率よく取り込ませ、その取り
込みトナーを現像手段で回収可能な極性に転換させて被
帯電体に効率よく吐き出させ、即ち接触帯電部材の浄化
を行わせ、その吐き出しトナーを現像手段において効率
よく現像同時回収させるようにすることで、接触帯電部
材の過度のトナー汚染を防止するものである。
【0030】より具体的には、トナーは接触帯電部材と
の摺擦により帯電極性と同極性に帯電すると共に非画像
形成時は、接触帯電部材に印加される電圧をVdc、被
帯電体の帯電電圧をVsとしたとき、これらの差分であ
るΔV=|Vdc−Vs|が、画像形成時よりも大きく
なるように画像形成時と同極性の帯電を行うことで、接
触帯電部材に付着したトナーの積極的吐き出しと、その
吐き出しトナーの次位の現像手段での積極的回収を可能
とした。
【0031】したがって、帯電部材にトナーが付着・混
入してもその付着・混入トナーは非画像形成時に被帯電
体へ吐き出されて現像手段で良好に回収されることで浄
化されるから、長期画像形成後も帯電部材がトナー付着
・混入で過度に汚染状態になることが防止され、また磁
気ブラシにあっては磁性粒子の減少もほとんどみられ
ず、長期にわたって安定に良好な画像を得ることができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉(図1〜図8) (1)画像形成装置例の概略構成 図1は本発明に従う画像形成装置例の概略構成図であ
る。本例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用
のレーザービームプリンターであり、像担持体(被帯電
体)の帯電手段として磁気ブラシタイプの接触帯電装置
を用いた、クリーナーレスシステムの装置である。
【0033】Aはレーザービームプリンター、Bはこの
プリンターの上に搭載した画像読み取り装置(イメージ
スキャナー)である。
【0034】a)画像読み取り装置B 画像読み取り装置Bにおいて、10は固定の原稿台ガラ
スであり、この原稿台ガラスの上面に原稿Gを複写すべ
き面を下側にして載置しその上に不図示の原稿圧着板を
被せてセットする。
【0035】9は原稿照射用ランプ9a・短焦点レンズ
アレイ9b・CCDセンサー9c等を配設した画像読み
取りユニットである。このユニット9は、不図示のコピ
ーボタンが押されることで、原稿台ガラス10の下側に
おいて該ガラスの左辺側のホームポジションから右辺側
にガラス下面に沿って往動駆動され、所定の往動終点に
達すると復動駆動されて始めのホームポジションに戻さ
れる。
【0036】該ユニット9の往動駆動過程において、原
稿台ガラス10上の載置セット原稿Gの下向き画像面が
ユニット9の原稿照射用ランプ9aにより左辺側から右
辺側にかけて順次に照明走査され、その照明走査光の原
稿面反射光が短焦点レンズアレイ9bによってCCDセ
ンサー9cに結像入射する。
【0037】CCDセンサー9cは受光部、転送部、出
力部より構成されている。CCD受光部において光信号
が電荷信号に変えられ、転送部でクロックパルスに同期
して順次出力部へ転送され、出力部において電荷信号を
電圧信号に変換し、増幅、低インピーダンス化して出力
する。このようにして得られたアナログ信号を周知の画
像処理を行なってデジタル信号に変換してプリンターA
に送る。
【0038】即ち、画像読み取り装置Bにより原稿Gの
画像情報が時系列電気デジタル画素信号(画像信号)と
して光電読み取りされる。
【0039】b)プリンターA プリンターAにおいて、1は像担持体としての回転ドラ
ム型の電子写真感光体(感光ドラム)である。この感光
ドラム1は中心支軸を中心に所定の周速度(プロセスス
ピード)をもって矢示の時計方向aに回転駆動され、そ
の回転過程において、帯電装置3により本例の場合は負
極性の一様な帯電処理を受ける。本例における帯電装置
3は接触帯電方式の磁気ブラシ帯電装置である。
【0040】そして該回転感光ドラム1の一様帯電面に
対して、レーザー走査部(レーザースキャナー)100
から出力される、画像読み取り装置BからプリンターA
側に送られた画像信号に対応して変調されたレーザー光
による走査露光Lがなされることで、回転感光ドラム1
面には画像読み取り装置Bにより光電読み取りされた原
稿Gの画像情報に対応した静電潜像が順次に形成されて
いく。
【0041】その回転感光ドラム1面の形成静電潜像が
現像装置4により順次にトナー画像として本例の場合は
反転現像されていく。
【0042】一方、給紙カセット41内に収納の転写材
Pが給紙ローラー42により一枚宛繰り出されて給送さ
れ、レジストローラー43により所定の制御タイミング
にて感光ドラム1と転写手段としての転写ベルト装置7
の転写ベルト71との接触ニップ部である転写部70に
給紙され、転写材P面に感光ドラム1面側のトナー画像
が静電転写される。
【0043】転写部70を通りトナー画像の転写を受け
た転写材Pは感光ドラム1の面から順次に分離されて定
着装置6へ搬送され、トナー画像の熱定着を受けてコピ
ーもしくはプリントとして出力される。
【0044】転写材Pに対するトナー画像転写後の回転
感光ドラム1面は繰り返して作像に供される。
【0045】c)感光ドラム1 像担持体としての感光ドラム1としては、通常用いられ
ている有機感光体等を用いることができるが、望ましく
は、有機感光体上にその抵抗が109 〜1014Ω・cm
の材質を有する表面層を持つものや、アモルファスシリ
コン感光体などを用いると、電荷注入帯電を実現でき、
オゾン発生の防止、ならびに消費電力の低減に効果があ
る。また、帯電性についても向上させることが可能とな
る。
【0046】本例においては、負帯電の有機感光体で、
直径30mmのアルミニウム製のドラム基体1a上に下
記の第1〜第5の5つの層を下から順に設けた感光ドラ
ム1を100mm/secの回転速度で回転させて用い
た。
【0047】第1層;下引き層であり、アルミニウム基
体1aの欠陥等をならすために設けられている厚さ20
μmの導電層である。
【0048】第2層;正電荷注入防止層であり、アルミ
ニウム基体1aから注入された正電荷が感光体表面に帯
電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、
アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって10
6 Ω・cm程度に抵抗調整された厚さ1μmの中抵抗層
である。
【0049】第3層;電荷発生層であり、ジスアゾ系の
顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層で露光を受
けることによって正負の電荷対を発生する。
【0050】第4層;電荷輸送層であり、ポリカーボネ
ート樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型半導
体である。従って感光体表面に帯電された負電荷はこの
層を移動することができず電荷発生層で発生した正電荷
のみを感光体表面に輸送することができる。
【0051】第5層;電荷注入層であり、絶縁性樹脂の
バインダーに導電性微粒子としてSnO2 超微粒子を分
散した材料の塗工層である。具体的には絶縁性樹脂に光
透過性の導電フィラーであるアンチモンをドーピングし
て低抵抗化(導電化)した粒径0.03μmのSnO2
粒子を樹脂に対して70重量パーセント分散した材料の
塗工層である。このようにして調合した塗工液をディッ
ピング塗工法、スプレー塗工法、ロールコート塗工法、
ビームコート塗工法等の適当な塗工法にて厚さ約3μm
に塗工して電荷注入層とした。
【0052】d)帯電装置3 図2は帯電装置部分の拡大模型図である。本例における
帯電装置3は接触帯電方式の磁気ブラシ帯電装置(以
下、磁気ブラシと記す)である。本例の磁気ブラシ3
は、直径16mmの固定のマグネットローラ3aと、こ
のマグネットローラに回転自由に外嵌させた非磁性のS
USスリーブ3bと、該スリーブの外周面にマグネット
ローラ3aの磁力で付着保持させた磁性粒子(磁性キャ
リア)の磁気ブラシ層3cからなるスリーブ回転タイプ
のものである。
【0053】磁気ブラシ層3cを構成させる磁性粒子と
しては、平均粒径が10〜100μm、飽和磁化が20
〜250emu/cm3 、抵抗が1×102 〜1×10
10Ω・cmのものが好ましく、感光ドラム1にピンホー
ルのような絶縁欠陥が存在することを考慮すると1×1
6 Ω・cm以上のものを用いることが好ましい。
【0054】磁性粒子の抵抗値は、底面積が228mm
2 の金属セルに磁性粒子を2g入れた後、6.6kg/
cm2 で加重し、100Vの電圧を印加して測定してい
る。
【0055】帯電性能を良くするにはできるだけ抵抗の
小さいものを用いる方がよいので、本例においては平均
粒径25μm、飽和磁化200emu/cm3 、抵抗5
×106 Ω・cmのものを用い、これをスリーブ3bの
外周面に40グラム磁気付着させて磁気ブラシ層3cを
形成させた。
【0056】磁性粒子の構成としては、樹脂中に磁性材
料としてマグネットを分散し導電化、および抵抗調整の
ためにカーボンブラックを分散して形成した樹脂キャリ
ア、あるいはフェライト等のマグネタイト単体表面を酸
化・還元処理して抵抗調整を行ったもの、あるいはフェ
ライト等のマグネタイト単体表面を樹脂でコーティング
し抵抗調整を行ったもの等が用いられている。
【0057】上記の磁気ブラシ3を磁気ブラシ層3cを
感光ドラム1面に接触させて配設する。磁気ブラシ層3
cと感光ドラム1の接触ニップ部n(帯電ニップ部)の
幅は6mmとした。
【0058】そして、スリーブ3bに帯電バイアス印加
電源S1より所定の帯電バイアスを印加し、スリーブ3
bを感光ドラム1との接触ニップ部nにおいて感光ドラ
ム1の回転方向aとはカウンター方向(逆方向)となる
矢示の時計方向bに、感光ドラムの回転速度100mm
/secに対して周速度150mm/secで回転駆動
させることで、回転感光ドラム1面が帯電バイアスの印
加された磁気ブラシ層3cで摺擦され、感光ドラム1の
感光体層1bの表面が所望の電位に注入帯電方式で一様
に一次帯電処理される。回転速度については速いほど帯
電均一性が良好になる傾向にある。
【0059】接触帯電部材としての磁気ブラシ3に周波
数が1000Hzで矩形状の交番電圧を印加したときの
印加バイアスの振幅と1周目帯電電位について図3に示
す。振幅を大きくすることにより、印加バイアスのDC
(直流)成分と1周目帯電電位の差は小さくなる。
【0060】さらに詳しく説明すると、磁気ブラシ3に
印加したバイアスのDC成分をVdcとし、このとき帯
電された感光ドラム1上の表面電位をVsとすると、こ
れらの差分である電位コントラストΔV=|Vdc−V
s|が略40V以下になると帯電の均一性も良好にな
る。
【0061】そこで、本例においては、直流電圧−70
0Vに対して矩形状の交番電圧1000Hz、800V
を重畳したバイアスを磁気ブラシ3に印加することによ
り良好な帯電性を得ることが出来た。
【0062】e)レーザースキャナー100 図4はレーザビーム走査露光方式の画像露光手段である
レーザースキャナー100の概略構成を示すものであ
る。
【0063】このレーザースキャナー100により被走
査面1(回転感光ドラム面)をレーザー走査露光Lする
場合には、まず入力された画像信号に基づき発光信号発
生器101により、固体レーザー素子102を所定タイ
ミングで明滅(ON/OFF)させる。そして固体レー
ザー素子102から放射されたレーザー光は、コリメー
ターレンズ系103により略平行な光束に変換され、更
に矢印c方向に高速回転する回転多面鏡104により矢
印d方向に走査されると共にfθレンズ群105a・1
05b・105cにより被走査面1にスポット状に結像
される。この様なレーザー光走査により被走査面1には
画像一走査分の露光分布が形成され、更に各走査毎に被
走査面1を前記走査方向とは垂直に所定量だけスクロー
ルさせれば、該被走査面1上に画像信号に応じた露光分
布が得られる。
【0064】即ち、感光ドラム1の一様帯電面に画像信
号に対応してON・OFF発光される固体レーザー素子
102の光を高速で回転する回転多面鏡104によって
走査することにより回転感光ドラム1面には走査露光パ
ターンに対応した静電潜像が順次に形成されていく。
【0065】f)現像装置4 一般的に静電潜像の現像方法は、非磁性トナーについて
はブレード等でスリーブ上にコーティングし、磁性トナ
ーは磁気力によってコーティングして搬送して感光ドラ
ムに対して非接触状態で現像する方法(1成分非接触現
像)と、上記のようにしてコーティングしたトナーを感
光ドラムに対して接触状態で現像する方法(1成分接触
現像)と、トナー粒子に対して磁性のキャリアを混合し
たものを現像剤として用いて磁気力によって搬送して感
光ドラムに対して接触状態で現像する方法(2成分接触
現像)と、上記の2成分現像剤を非接触状態にして現像
する方法(2成分非接触現像)との4種類に大別され
る。画像の高画質化や高安定性の面から2成分接触現像
法が多く用いられている。
【0066】本例における現像装置4は2成分接触現像
装置(2成分磁気ブラシ現像装置)であり、図5はその
概略図である。図中、11は矢示の反時計方向eに回転
駆動される現像スリーブ、12は現像スリーブ11内に
固定配置されたマグネットローラ、13・14は撹拌ス
クリュー、15は現像剤Tを現像スリーブ11の表面に
薄層形成するために配置された規制ブレード、16は現
像容器、17は補充用トナーホッパー部である。
【0067】現像スリーブ11は、少なくとも現像時に
おいては、感光ドラム1に対し最近接領域が約500μ
mになるように配置され、現像スリーブ11面に形成さ
れた現像材の薄層Taが感光ドラム1に対して接触する
状態で現像できるように設定されている。
【0068】本例において用いた2成分現像剤は、トナ
ー粒子tは粉砕法によって製造された平均粒径6μmの
ネガ帯電トナーに対して平均粒径20nmの酸化チタン
を重量比1%外添したものを用い、キャリアcとしては
飽和磁化が205emu/cm3 の平均粒径35μmの
磁性キャリアを用いた。またこのトナーtとキャリアc
を重量比6:94で混合したものを現像剤Tとして用い
た。
【0069】ここで前記静電潜像を上記の現像装置4を
用いて2成分磁気ブラシ法により顕像化する現像工程と
現像剤の循環系について以下説明する。まず、現像スリ
ーブ11の回転に伴い 3 極で汲み上げられた現像剤
は、S2 極→N1 極と搬送される過程において、現像ス
リーブ11に対して垂直に配置された規制ブレード15
によって規制され、現像スリーブ11上に現像剤の薄層
Taが形成される。薄層形成された現像剤が現像主極S
1 極に搬送されてくると磁気力によって穂立ちが形成さ
れる。この穂状に形成された現像剤によって前記静電潜
像を現像し、その後 2 極、 3 極の反発磁界によって
現像スリーブ11上の現像剤は、現像容器16内に戻さ
れる。
【0070】現像スリーブ11には電源S2から直流電
圧及び交流電圧が印加される。本例では、直流電圧とし
て−500V、交流電圧としてVpp=1500V,V
f=2000Hzが印加されている。
【0071】一般に2成分現像法においては交流電圧を
印加すると現像効率が増し、画像は高品位になるが、逆
にかぶりが発生しやすくなるという危険も生じる。この
ため、通常、現像装置4に印加する直流電圧と感光ドラ
ム1の表面電位間に電位差を設けることによって、かぶ
りを防止することを実現している。
【0072】g)転写装置7 本例における転写装置7はベルト転写装置であり、無端
状の転写ベルト71を駆動ローラ72及び従動ローラ7
3間に懸架し、矢印の反時計方向fに感光ドラム1の回
転周速度と略同じ周速度で回動駆動させる。無端状転写
ベルト71の内側には転写帯電ブレード74を備え、こ
のブレード74でベルト71の上行側のベルト部分の略
中間部を感光ドラム1面に接触させて転写ニップ部70
を形成させてある。
【0073】転写材Pがベルト71の上行側ベルト部分
の上面に乗って転写ニップ部70に搬送される。その搬
送転写材Pの先端が転写ニップ部70に進入する時点に
おいて転写帯電ブレード74に転写バイアス印加電源S
3から所定の転写バイアスが給電されることで転写材P
の裏側からトナーと逆極性の帯電がなされて感光ドラム
1上のトナー画像が順次に転写材Pの上面に転写されて
いく。
【0074】本例においては、ベルト71として膜厚7
5μmのポリイミド樹脂からなるものを用いた。ベルト
71の材質としてはポリイミド樹脂に限定されるもので
はなく、ポリカーボネイト樹脂や、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリエチレ
ンナフタレート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹
脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリウレタン樹脂な
どのプラスチックや、フッ素系、シリコン系のゴムを好
適に用いることができる。厚みについても75μmに限
定されるわけではなく、大略25〜2000μm、好ま
しくは50〜150μmのものが好適に用いられ得る。
【0075】さらに転写帯電ブレード74としては抵抗
が1×105 〜1×107 Ωで、板厚が2mm、長さ3
06mmのものを用いた。この転写帯電ブレード74に
+15μmAのバイアスを定電流制御により印加して転
写を行った。
【0076】このようにして、感光ドラム1上に形成さ
れたトナー画像は、転写帯電ブレード74によって転写
材P上に静電転写される。
【0077】転写ベルト71は転写部70から定着装置
6への転写材Pの搬送手段を兼ねさせてあり、転写部7
0を通過した転写材Pは回転感光ドラム1面から分離さ
れて転写ベルト71で定着装置6へ搬送・導入される。
【0078】(2)接触帯電部材3の浄化 転写材Pに対するトナー画像転写後の感光ドラム1の面
には転写残トナーが残留している。
【0079】転写部の次にクリーニング装置を具備させ
た画像形成装置の場合はその転写転写残トナーは該クリ
ーニング装置で除去されるが、トナーのクリーニング装
置すり抜けのために感光ドラム1の帯電手段3が接触帯
電部材であるときには該接触帯電部材3にそのすり抜け
トナーが付着・混入して接触帯電部材がトナーで汚染さ
れていく。
【0080】本例の画像形成装置のようにクリーニング
装置を配設していないクリーナーレスの装置である場合
には、感光ドラム1上の転写残トナーがそのまま接触帯
電部材に至って該帯電部材に付着・混入していくためト
ナーによる汚染が顕著である。
【0081】前述したように、接触帯電部材3に過度に
トナーが付着・混入すると、該帯電部材の抵抗上昇によ
る帯電ムラの発生、又帯電部材として磁気ブラシを用い
た際にはトナーの過度の混入により磁性粒子が押し出さ
れて経時的に減少することによる接触不安定に起因する
帯電ムラ、及び磁気ブラシから離脱した磁性粒子の現像
手段への混入によるスジ等の異常画像の発生等の問題が
ある。
【0082】また転写残トナーは転写時の剥離放電等に
より帯電極性が反転してしまうことが多く、このように
極性反転した状態のトナーは現像装置4において現像と
同時に回収を行なうことは困難である。
【0083】そこで本発明は、帯電領域nに運ばれた転
写残トナーを接触帯電部材3に一旦効率よく取り込ま
せ、その取り込みトナーを現像装置4で回収可能な極性
に転換させて被帯電体1に効率よく吐き出させ、即ち接
触帯電部材3の浄化を行わせ、その吐き出しトナーを現
像装置4において効率よく現像同時回収させるようにす
ることで、接触帯電部材3の過度のトナー汚染を防止す
るものである。
【0084】具体的に本例では、感光ドラム1の回転に
伴い帯電領域nに到達した転写残トナーを接触帯電部材
である磁気ブラシ3に取り込み、帯電磁気ブラシとの摺
擦により正規帯電トナー化(本例においては負帯電)を
行う。このとき、直流電圧を磁気ブラシ3に印加するの
みでは磁気ブラシ3へのトナーの取り込みは十分には行
われないが、交番電圧を磁気ブラシ3に印加すると感光
ドラム1−磁気ブラシ3間の電界による振動効果によっ
て、磁気ブラシ3へのトナーの取り込みが容易に行われ
る。
【0085】この様にすることで、帯電磁気ブラシ3と
の摺擦により正規帯電トナー化(本実施例においては負
帯電)を行ない、現像装置4でのトナーの現像同時回収
が可能となるが、一方で磁気ブラシ3に交番電圧を印加
したことで帯電能力が非常に高まるための問題が生じ
る。磁気ブラシ3に印加したバイアスのDC成分をVdc
とし、このとき帯電された感光ドラム1上の表面電位を
Vsとしたときの差分である電位コントラスト△V=|
Vdc−Vs|は、本例のように磁気ブラシ3にVdcを−
700Vにし、周波数1000Hz、Vpp800Vの交
番電圧を印加すると、Vsが−690VになるのでΔV
=10Vとなる。
【0086】本発明者らの研究・実験によれば、この電
位コントラストΔVが50Vをこえないと容易に磁気ブ
ラシ3に取り込まれた転写残トナーが感光ドラム1上に
吐き出されないことが判明した。このとき磁気ブラシ3
に用いているキャリア(磁性粒子)も電気的には感光ド
ラム1に付着する方向の力が働くが、磁気的な力が働い
ているのでドラム1に付着しない。
【0087】図6に電位コントラストΔVとトナー吐き
出し量の関係を示す。上述したように磁気ブラシ3に交
番電圧を印加し、電位コントラストΔV=10Vと非常
に帯電能が高い状態では磁気ブラシ3に混入した転写残
トナーの感光ドラム1への吐き出しは容易に行なわれな
くなる。このために磁気ブラシ3のトナー汚染が徐々に
発生し、トナーの抵抗値等にもよるが、磁気ブラシ3に
所定量以上のトナーが混入すると、交番電圧を重畳した
場合においても帯電能が低下してしまう。このような磁
気ブラシ3に構成部材である磁性体よりも抵抗の高いト
ナーが混入して発生する帯電能の低下は、磁気ブラシが
感光ドラム面と均一に接触できなくなるため発生する帯
電均一性の低下である。このような現象は、帯電能が低
い直流電圧のみを印加した場合にも同様に発生する。
【0088】そこで本例においては、非画像形成時には
磁気ブラシ3に印加するバイアスに交番電圧を重畳せ
ず、直流電圧のみ印加する時間を設けるよう構成した
(前述したように直流電圧のみの印加では帯電均一性は
悪いが、非画像形成時には特に問題ない)。
【0089】このようにすると前述したように図3を参
照するとよりよくわかるが、直流電圧のみ印加した場合
には、感光ドラム1上の表面電位Vsが略−645Vと
なり、△V=|Vdc−Vs|が略55Vとなるので吐き
出しが十分に行なえるようになった。
【0090】さらに、例えば図7のようなタイミングで
電圧印加を行ない、画像形成前に直流電圧のみの印加時
間を設けることにより、磁気ブラシ3上のトナーを感光
ドラム1上に均一に吐き出し、現像装置4で回収出来る
量だけ回収し、引き続き、交番電圧を重畳することによ
り、均一な帯電を感光ドラム1上に施すことによって、
感光ドラム1上のトナーの現像装置4への積極的回収を
行なった後に、交番電圧を印加した状態で画像形成を行
なうことにより、常に帯電部材汚染の無い状態で画像形
成が行なわれ、良好な画像を維持することが可能とな
る。
【0091】このような構成としたことで、接触帯電部
材としての磁気ブラシ3にトナーが混入しても、トナー
の吐き出しが十分に行なえるので磁気ブラシ3のトナー
汚染を防止することが可能となり、また磁気ブラシを構
成する磁性粒子の離脱減少も防止され、交番電圧を重畳
した場合においても帯電能が十分得られず、画像不良が
発生するといった問題を解決することが可能となった。
【0092】本例においては、非画像形成時に直流電圧
のみの印加時間を設けることにより、磁気ブラシ3上の
トナーを感光ドラム1上に均一に吐き出したが、交番電
圧を完全に休止しなくても、例えば、交番電圧の振幅を
略200V以下に落としても図3に示したように帯電能
の低下が見られ、トナーの吐き出し効果が得られること
が確認出来た。
【0093】また本例においては、直流電圧のみを印加
するタイミングを単に非画像形成時としたが、非画像形
成時であればいつでもよく、たとえば前回転時、あるい
は後回転時に行なえば良く、毎画像形成後ごとでもよい
し、一定間隔ごとに行なってもよいことは言うまでもな
い。
【0094】さらに本例においては非画像形成時に交番
電圧の印加を停止、あるいは振幅を小さくするといった
構成としたが、非画像形成時に感光ドラムの帯電能が低
下できるように構成できるものならこれらに限定される
ものではない。すなわち、たとえば画像形成時には矩形
波形状の交番電圧を印加したが、非画像形成時にはSi
n波形状、あるいは図8に示すように時間Dutyの異
なる波形を印加するよう構成したり、波形は矩形波形状
であるが周波数を高周波化したりして感光ドラムの帯電
能を低下させるよう構成しても同様の効果が得られるこ
とは言うまでもない。
【0095】また、本例においては、マグネットローラ
が固定の非磁性スリーブ回転系において述べたが、この
構成に限られるものではなく、例えば、同構成でマグネ
ットローラが回転する系やマグネットローラのみの構成
でマグネットローラ自体が回転する系であってもローラ
表面を導電性処理をすることにより実現可能である。
【0096】〈参考例〉(図9)本参考例 は上記実施形態例1の画像形成装置において、
接触帯電部材として磁気ブラシ3に代えて導電性繊維の
ブラシからなるファーブラシを用いた。他の装置構成は
実施形態例1と同様であるため再度の説明を省略する。
【0097】図9はそのファーブラシ3Aの構成模型図
である。
【0098】本例のファーブラシ3Aは、外径が10m
mの芯金ローラ3dの外周面に、毛足長さが3mm、植
毛密度が10万本/inch2 、抵抗値が1×106 Ω
の導電性繊維をブラシ状に植毛3eした総外径16mm
ののものである。
【0099】このファーブラシ3Aを、導電性繊維ブラ
シ部3eを感光ドラム1面に接触させて配設する。導電
性繊維ブラシ部3eと感光ドラム1の接触ニップ部nの
幅は7mmとした。このファーブラシ3Aを感光ドラム
1に対しカウンター方向に、感光ドラム1の回転周速度
100mm/secに対し200mm/secで回転す
るように構成した。
【0100】そして、該ファーブラシ3Aに帯電バイア
ス印加電源S1より所定の帯電バイアスを印加し回転駆
動させることで、回転感光ドラム1面が帯電電圧の印加
された導電性繊維ブラシ部3eで摺擦され、感光ドラム
1の感光体層1bの表面が所望の電位に注入帯電方式で
一様に一次帯電処理される。
【0101】ファーブラシ3Aにおいては、磁気ブラシ
3の場合のように磁気ブラシ層2cを構成する磁性粒子
の欠落による現像装置4への悪作用というものは生じな
いが、やはり導電性繊維ブラシ部3eにトナーが混入し
ていくことにより帯電性能が低下し、帯電不均一を引き
起こし不良画像を発生していた。
【0102】このような構成で、本例においても前述実
施形態例1と同様に、非画像形成時にはフアーブラシ3
Aには交番電圧を印加せず、直流電圧のみ印加するよう
な構成としたところ前述実施形態例1と同様、非画像形
成時にファーブラシ3Aからのトナーの吐き出しが十分
に行なえるようになったのでファーブラシ3Aのトナー
汚染を防止することが可能となり、交番電圧を重畳した
場合においても帯電能が十分得られず、画像不良が発生
するといった問題を解決することが可能となった。
【0103】〈実施形態例2〉 実施形態例1、参考例においては、トナー粒子として粉
砕法で生成されたトナーtを用いたが、本例において
は、懸濁重合法によって生成された平均粒径6μmの球
形トナーに対して平均粒径20mmの酸化チタンを重量
比1%外添したものを用いた。また磁性キャリアcとし
ては飽和磁化が205emu/cm2の平均粒径35μ
mの磁性キャリアを用いた。またこのトナーtとキャリ
アcを重量比6:94で混合したものを現像剤Tとして
用いた。
【0104】重合法で生成されたトナーは球形に近い形
状であるため外添剤が均一にコートされる。このため、
感光ドラム1に対する離型性が極めてよい。例えば、上
記のような粉砕トナーと重合トナーで転写効率(紙上に
転写された単位面積あたりのトナー量/感光ドラム上の
単位面積あたりのトナー量)を比べた場合、粉砕トナー
が90%であったのに対して、重合トナーを用いた場合
には97%と高効率であった。また、かぶりも粉砕トナ
ーと比べると良好であり重合トナーを用いた場合におい
ては、Vback=50Vでもかぶりが防止できた。
【0105】このような、重合トナーを用いて、実施形
態例1、参考例と同様の検討を行ったところ、本例にお
いては、転写残トナーが極微量であることに加え、高離
型性であるため、クリーニング装置がなく現像時に転写
残トナーを回収するクリーナレスの構成をとった場合で
も、より回収性が上りが画像不良は全く発生しなくな
る。また、本発明のように、非画像形成時に直流電圧の
みの印加を行なった場合、混入トナーの帯電キャリアか
らの離型性が良いために、吐き出しも粉砕トナーの場合
より良好に行なわれるため直流のみの印加時間が少なく
ともよくなる。
【0106】よつて、本例のように重合法で生成された
トナーを用いた場合、若干の交番電圧の重畳を休止時
間、もしくは画像形成時の交番電圧の振幅よりも弱めた
重畳を行なう時間を設けることにより、本発明の効果で
ある、帯電部材のトナー汚染防止と帯電性の均一化を同
時に行うことが可能となる。
【0107】〈その他〉 1)本発明の構成は、実施形態例に限られるものではな
く、クリーニング装置がなくて現像装置が現像同時クリ
ーニングを兼ねるクリーナレスの画像形成装置において
は、接触帯電手段が回転しない磁気ブラシ構成の帯電装
置等であっても適用可能である。また、クリーニング装
置を有する画像形成装置にも適用して同様の効果を有
し、帯電部材の寿命を向上できることは言うまでも無
い。
【0108】2)接触帯電部材は被帯電体との接触ニッ
プ部において像担持体と同方向に回転させてもよいし、
固定の停止部材としてもよい。
【0109】3)感光体についても表面抵抗が109
1014Ω・cmの低抵抗層を持つことが電荷注入を実現で
きオゾンの発生防止の面から望ましいが、上記以外の有
機感光体等でも、帯電部材の汚染防止について充分な効
果が得られる。静電記録における誘電体等であってもよ
い。
【0110】4)また現像方法としては実施形態例1〜
3においては2成分現像法についてのみ述べたが、他の
現像方法でも効果がある。好ましくは、現像剤が感光体
に対して接触状態で現像する1成分接触現像や2成分接
触現像がより現像時の同時回収効果を高めるのに効果が
ある。
【0111】5)また、現像剤中のトナー粒子として実
施形態例3のように重合トナーを用いた場合には、上記
の1成分接触現像や2成分接触現像はもちろん1成分非
接触現像や2成分非接触現像などの現像方法においても
充分な回収効果が得られる。 6)転写手段7はベルト転写装置に限らず、転写ローラ
や転写コロナ帯電器等であってもよい。
【0112】7)被帯電体としての像担持体は電子写真
感光体に限らず、静電記録における誘電体等であっても
よい。
【0113】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被帯電体
を接触帯電部材によって帯電し、該被帯電体の帯電処理
面に静電潜像を形成し、その静電潜像を現像手段により
トナー画像として現像して画像形成を実行する画像形成
装置について、帯電部材に対する過度のトナー付着・混
入に起因する帯電ムラの発生、異常画像の発生をなくす
ことができ、帯電部材が磁気ブラシである場合に、磁気
ブラシを構成する磁気粒子の経時的減少による接触不安
定に起因する帯電ムラ、及び磁気ブラシから離脱した磁
性粒子の現像手段への混入によるスジ等の異常画像の発
生等の問題を解消することができ、長期にわたって、ス
ジ等の画像欠陥のない良好な画像形成を維持させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の画像形成装置の概略構成模型図
【図2】磁気ブラシ部分の構成模型図
【図3】磁気ブラシに対する印加交番電圧と帯電電位の
関係を示すグラフ
【図4】レーザースキャナーの構成模型図
【図5】2成分現像装置の構成模型図
【図6】電位コントラストとトナー吐き出し量の相関図
【図7】制御タイミングチャート
【図8】時間Dutyの異なる交番電圧を示す波形図
【図9】参考例の画像形成装置の要部(ファーブラシ部
分)の構成模型図
【符号の説明】
1 被帯電体としての像担持体(感光ドラム) 3・3A 接触帯電部材としての磁気ブラシまたはフ
ァーブラシ 100 レーザースキャナー 4 現像装置 6 定着装置 7 転写装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 啓之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−37776(JP,A) 特開 平4−34566(JP,A) 特開 平7−5748(JP,A) 特開 平6−230652(JP,A) 特開 平5−241423(JP,A) 特開 平5−127490(JP,A)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体を接触帯電部材によって帯電
    し、該被帯電体の帯電処理面に静電潜像を形成し、その
    静電潜像を現像手段によりトナー画像として現像して画
    像形成を実行する画像形成装置の制御方法において、接触帯電部材は、帯電部材が磁性粒子を有し、該磁性粒
    子が被帯電体に接触しており、 トナーは接触帯電部材と
    の摺擦により帯電極性と同極性に帯電し、非画像形成時
    は、接触帯電部材に印加される電圧をVdc、被帯電体
    の帯電電圧をVsとしたとき、これらの差分であるΔV
    =|Vdc−Vs|が、画像形成時よりも大きくなるよ
    うに画像形成時と同極性の帯電を行うことで、接触帯電
    部材との摺擦で摩擦帯電したトナーを接触帯電部材から
    被帯電体に転移させうる電界を形成すると共に被帯電体
    に転移したトナーを現像手段で回収可能としたことを特
    徴とする画像形成装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 接触帯電部材に印加される電圧は、画像
    形成時と非画像形成時において異なることを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 接触帯電部材には画像形成時は直流電圧
    に交流電圧が重畳した電圧が印加され非画像形成時は直
    流電圧のみが印加されることを特徴とする請求項2に記
    載の画像形成装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 被帯電体が表面に抵抗109〜1014 Ω
    ・cmの材質からなる層を有することを特徴とする請求
    項1乃至請求項3の何れか1つに記載の画像形成装置の
    制御方法。
  5. 【請求項5】 被帯電体が、感光層、及び表面層を有
    し、該表面層が樹脂及び導電性微粒子を有することを特
    徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の画
    像形成装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 導電性微粒子がSnO2であることを特
    徴とする請求項5に記載の画像形成装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 被帯電体が非晶質のシリコンを有する表
    面層からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れか1つに記載の画像形成装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 現像手段が、被帯電体に対して現像剤を
    接触させて潜像の現像を行う接触現像方式であることを
    特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載の
    画像形成装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 現像手段に収容される現像剤は、トナー
    粒子と磁性粒子からなる現像剤であることを特徴とする
    請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載の画像形成装
    置の制御方法。
  10. 【請求項10】 現像手段のトナーは重合法で生成され
    たトナーであることを特徴とする請求項1乃至請求項9
    の何れか1つに記載の画像形成装置の制御方法。
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