JP3604846B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真プロセスを利用した複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真プロセスを利用した従来の画像形成装置では、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、単に感光体という)を帯電処理する手段としてコロナ帯電器が多用されていた。これは、コロナ帯電器を感光体に非接触に対向配置し、コロナ帯電器で発生する放電コロナに感光体表面をさらすことで、感光体表面を所定の極性、電位に帯電させるものである。
【0003】
また、近年、コロナ帯電器よりも低オゾン、低電力等の利点を有することから、接触帯電装置(直接帯電装置)が実用化されている。これは、電圧を印加した帯電部材を感光体に当接させて感光体表面を所定の極性、電位に帯電させるものである。この帯電部材として磁気ブラシを用いる接触帯電装置は、帯電、接触の安全性等の点から好ましく用いられている。この磁気ブラシ方式の接触帯電装置では、導電性の磁性粒子を直接マグネット、あるいはマグネットを内包するスリーブ上に磁気ブラシとして磁気的に拘束保持させ、この磁気ブラシを感光体表面に停止あるいは回転させながら接触させ、これに電圧を印加することによって感光体の帯電が開始される。なお、導電性の繊維をブラシ状にしたもの(ファーブラシ)や導電性ゴムをロール状にした導電ゴムロールも、接触帯電部材として用いることができる。
【0004】
また、接触帯電において、感光体に電荷注入層を設け、この感光体に電圧を印加した帯電部材を当接させることで電荷注入層に電荷を注入して感光体表面を所定の極性、電位に帯電させる注入帯電方式は、帯電部材に対するAC電圧(交番バイアス)重畳の有無にかかわらず、印加したDC電圧(直流バイアス)とほぼ同等の感光体の表面電位を得ることができる。このため、感光体への帯電がコロナ帯電器を用いて行われるような放電現象を利用しないので、オゾンの発生がなく、かつ低電力消費型帯電が可能となる。
【0005】
さらに、近年、装置の小型化、簡易化、あるいはエコロジーの観点から廃トナーを出さない等の目的で、いわゆるクリーナーレスシステムも実用化されている。これは、転写材に対するトナー画像転写後の感光体表面から転写残トナーを除去するクリーニング装置を省略し、転写残トナーを現像装置で回収するようにしたものである。
【0006】
このようなクリーナーレスシステムや上記した接触帯電方式を採用することで、小型、簡易で、オゾン発生がなく、低消費電力、廃トナーの出ない画像形成装置を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したクリーナーレスシステムおよび上記した接触帯電方式を備えた簡易、小型の画像形成装置においては、経時変化や使用環境の変化、あるいは使用する転写材が変化することで、感光体上に形成されたトナー像の転写材への転写効率が低下していく。このため、大量の転写残りトナーが接触帯電部材にまで達してしまうことがあり、このことが原因で以下のような問題が生じる。なお、転写効率は、転写効率=(転写材上の転写トナー量/感光体上の現像トナー量)×100(%)と定義される。
【0008】
通常、トナー粒子としては電気抵抗が比較的高いものが用いられているので、帯電部材に過度にトナーが混入、付着すると、帯電部材の抵抗上昇による帯電ムラや帯電性能の低下が引き起こされ、これが原因で感光体の次の周回における画像にゴ−スト像が発生するおそれがある。
【0009】
特に、接触帯電部材として磁気ブラシを用いている場合には、トナーの過度の混入により生じる帯電性能の低下が原因で、感光体と磁気ブラシ間に電位差が発生し、この電位差により磁性粒子が感光体の方へ押し出されてしまう。このため、磁気ブラシの感光体への接触不安定による大規模な帯電ムラが生じ、また、磁気ブラシから離脱した磁性粒子の現像手段への混入によるスジ等の異常画像が生じ、さらに、磁気ブラシから磁性粒子が喪失してしまうことによって帯電不能が生じるという問題があった。
【0010】
そこで本発明は、転写効率が低下した場合でも、帯電ムラや帯電性能の低下を防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、第1の発明は、像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電する接触帯電手段と、該接触帯電手段に直流電圧に交流電圧が重畳された帯電バイアス電圧を印加する電源と、前記像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を転写部位において転写材へ転写する転写手段とを備え、該転写手段により前記トナー像を前記転写材へ転写した後の前記像担持体上の転写残トナーと前記接触帯電手段とが接触する画像形成装置において、前記転写手段による前記転写材へのトナー像転写終了後の前記像担持体上に残された転写残トナー量を検出する検出手段と、前記検出手段で検出した転写残トナー量情報を入力して、前記転写残トナー量と予め設定した設定値との大小関係を判断する制御装置とを備え、前記制御装置は、入力される前記検出手段からの前記転写残トナー量情報に基づいて前記像担持体上の転写残トナー量が設定値よりも大きいと判断した場合には、前記電源から前記接触帯電手段に印加される帯電バイアス電圧のうち交流成分を大きくするように制御することを特徴としている。
【0012】
また、第2の発明は、像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電する回転自在な接触帯電手段と、該接触帯電手段に直流電圧に交流電圧が重畳された帯電バイアス電圧を印加する電源と、前記接触帯電手段を回転駆動する回転駆動手段と、前記像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を転写部位において転写材へ転写する転写手段とを備え、該転写手段により前記トナー像を前記転写材へ転写した後の前記像担持体上の転写残トナーと前記接触帯電手段とが接触する画像形成装置において、前記転写手段による前記転写材へのトナー像転写終了後の前記像担持体上に残された転写残トナー量を検出する検出手段と、前記検出手段で検出した転写残トナー量情報を入力して、前記転写残トナー量と予め設定した設定値との大小関係を判断する制御装置とを備え、前記制御装置は、入力される前記検出手段からの前記転写残トナー量情報に基づいて前記像担持体上の転写残トナー量が設定値よりも大きいと判断した場合には、前記回転駆動手段に回転数変更信号を出力して前記接触帯電手段の周速度を速くするように制御することを特徴としている。
【0013】
(作用)
本発明の構成によれば、制御手段によって像担持体上の転写残トナー量が所定量よりも増えていると判断した場合、即ち像担持体上に大量の転写残トナーがある場合、電源から接触帯電手段に印加される帯電バイアス電圧のうち交流成分を大きくするように制御するか、または回転駆動手段に回転数変更信号を出力して接触帯電手段の周速度を速くするように制御することにより、ゴースト画像等の異常画像の発生を防止して長期に渡って良好な画像形成を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明に係る実施の形態について説明する。
【0015】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。本実施の形態の画像形成装置は電子写真プロセス利用のレーザービームプリンターであり、像担持体の帯電手段として磁気ブラシタイプの接触帯電装置を用い、また、クリーナーレスシステムの装置である。
【0016】
図1において、Aは本実施の形態に係る画像形成装置であるレーザービームプリンター、BはこのレーザービームプリンターAの上に搭載した画像読み取り装置(イメージスキャナー)である。
【0017】
画像読み取り装置Bにおいて、10は固定の原稿台ガラスであり、この原稿台ガラス10の上面に原稿Gを複写すべき面を下側にして載置し、その上に不図示の原稿板を被せてセットする。9は原稿照射用ランプ9a、短焦点レンズアレイ9b、CCDセンサー9c等を配置した画像読み取りユニットである。この画像読み取りユニット9は、不図示のコピーボタンが押されることで、原稿台ガラス10の下側においてこの原稿台ガラス10の左辺側のホームポジションから右辺側にガラス下面に沿って往動駆動され、所定の往復終点に達すると復動駆動されて始めのホームポジションに戻される。
【0018】
画像読み取りユニット9の往動駆動過程において、原稿台ガラス10上の載置セット原稿Gの下向き画像面が原稿照射用ランプ9aにより左辺側から右辺側にかけて順次照明走査され、その照明走査光の原稿面反射光が短焦点レンズアレイ9bによってCCDセンサー9cに結像入射する。
【0019】
CCDセンサー9cは、不図示の受光部、転送部、出力部より構成されており、受光部において光信号が電荷信号に変えられて、転送部でクロックパルスに同期して順次出力部へ転送され、出力部において電荷信号を電圧信号に変換し、増幅、低インピーダンス化して出力する。このようにして得られたアナログ信号を周知の画像処理によりデジタル信号に変換してプリンタAに出力する。即ち、画像読み取り装置Bにより原稿Gの画像情報が時系列電気デジタル画素信号(画像信号)として光電読み取りされる。
【0020】
一方、レーザービームプリンター(画像形成装置)Aにおいて、1は像担持体としての回転ドラム型の感光体である。この感光体1は中心支軸を中心に所定の周速度(プロセススピード)を持って矢印a方向に回転駆動され、その回転過程において接触帯電手段である磁気ブラシ3により、本例の場合は負極性の一様な帯電処理を受ける。
【0021】
そして、感光体1の一様帯電面に対して露光装置(レーザー走査装置)100から出力される、画像読み取り装置BからレーザービームプリンターA側に出力される画像信号に対応して変調されたレーザー光による走査露光Lがなされることで、感光体1上に画像読み取り装置Bにより光電読み取りされた原稿Gの画像情報に対応した静電潜像が順次形成される。感光体1上に形成された静電潜像は現像装置4により順次トナー像として、本実施の形態の場合は反転現像される。一方、給紙カセット41内に収納された紙などの転写材Pが給紙ローラ42により1枚づつ給送され、レジストローラ43により所定のタイミングで、感光体1と転写手段である転写ベルト装置7の転写ベルト71との間の転写ニップ部70に給紙され、転写材Pに感光体1上のトナー画像が転写される。
【0022】
感光体1としては、通常用いられている有機感光体等を用いることができるが、望ましくは、有機感光体上にその抵抗が109 〜1014Ω・cmの材質を有する表面層を持つものや、アモルファスシリコン感光体などを用いると、電荷注入帯電を実現でき、オゾン発生の防止、ならびに消費電力の低減に効果がある。また、帯電性についても向上させることが可能となる。
【0023】
感光体1は、本実施の形態では、図2に示すように負帯電の有機感光体で、直径30mmのアルミニウム製のドラム基体1a上に下から順に第1から第5の5つの層からなる感光体層1bを有しており、所定のプロセススピード(例えば100mm/sec)で回転駆動される。
【0024】
感光体層1bの一番下の第1層は下引き層であり、ドラム基体1aの欠陥等をならすために設けられている厚さ20μmの導電層である。第2の層は正電荷注入防止層であり、ドラム基体1aから注入された正電荷が感光体1表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役目を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって、106 Ω・cm程度に抵抗調整された厚さ1μmの中抵抗層である。第3の層は電荷発生層であり、ジスアゾ系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、露光を受けることによって正負の電荷対を発生する。第4の層は電荷輸送層であり、ポリカーボネート樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型半導体である。従って、感光体1表面に帯電された負電荷はこの層を移動することができず、第3層(電荷発生層)で発生した正電荷のみを感光体1表面に輸送することができる。
【0025】
最表面の第5層は電荷注入層であり、絶縁性樹脂のバインダーに導電性微粒子としてSnO2 超微粒子を分散した材料の塗工層である。具体的には、絶縁性樹脂に光透過性の導電フィラーであるアンチモンをドーピングして低抵抗化(導電化)した粒径約0.03μmのSnO2 超微粒子を樹脂に対して70重量パーセント分散した材料の塗工層である。このようにして調合した塗工液をディッピング塗工法、スプレー塗工法、ロールコート塗工法、ビームコート塗工法等の適当な塗工法にて厚さ約3μmに塗工して電荷注入層とした。
【0026】
接触帯電手段は、図2に示すように磁気ブラシ帯電装置(以下、磁気ブラシという)3であり、磁気ブラシ3は、本実施の形態では直径16mmの固定のマグネットローラ3aと、このマグネットローラ3aに回転自在に外嵌させた非磁性のSUSからなるスリーブ3bと、このスリーブ3bの外周面にマグネットローラ3aの磁力で付着保持させた磁性粒子(磁性キャリア)の磁気ブラシ層3cからなるスリーブ回転タイプのものである。
【0027】
磁気ブラシ層3cを構成する磁性粒子としては、平均粒径10〜100μm、飽和磁化20〜250emu/cm3 、抵抗1×102 〜1×1010Ω・cmのものが好ましく、感光体1にピンホールのような絶縁欠陥が存在することを考慮すると、抵抗が1×106 Ω・cm以上のものを用いることが好ましい。なお、磁性粒子の抵抗値は、底面積が228mm2 の金属セルに磁性粒子を2g入れた後、6.6kg/cm2 で加重し、100Vの電圧を印加して測定した。
【0028】
また、帯電性能をよくするには、できるだけ抵抗の小さいものを用いるほうがよいので、本実施の形態では平均粒径25μm、飽和磁化200emu/cm3 、抵抗5×106 Ω・cmのものを用い、これをスリーブ3bの外周面に40g磁気付着させて磁気ブラシ3を形成した。磁性粒子の構成としては、樹脂中に磁性材料としてマグネットを分散し導電化、および抵抗調整のためにカーボンブラックを分散して形成した樹脂キャリア、あるいはフェライト等のマグネタイト単体表面を樹脂でコーティングし、抵抗調整を行ったもの等が用いられている。
【0029】
磁気ブラシ3の磁気ブラシ層3cは、感光体1表面に接するようにして配設されており、磁気ブラシ層3cと感光体1との間の接触ニップ部(帯電ニップ部)nの幅を6mmとした。そして、スリーブ3bに電源S1より所定の帯電バイアス電圧(直流電圧に交番電圧(交流電圧)を重畳したもの)を印加し、スリーブ3bを感光体1との接触ニップ部nにおいて、感光体1の回転方向aとはカウンター方向(逆方向)となる矢印b方向に、感光体1の回転速度100mm/secに対して周速度150mm/secで回転駆動させることで、感光体1表面が帯電バイアス電圧の印加された磁気ブラシ層3cで摺擦され、感光体1の感光体層1bの表面が所望の電位に注入帯電方式で一様に一次帯電処理される。
【0030】
なお、磁気ブラシ3の回転速度については速いほど帯電均一性が良好になる傾向にあるが、同時に磁気ブラシ層3cを構成する磁性粒子の流出も大きくなるので、本実施の形態では周速度150mm/secという値に当初設定した。また、スリーブ3bの回転速度を速くすることで、感光体1上の転写残トナーと磁気ブラシ3との接触機会が増えるので、磁気ブラシ3への取り込み性も向上する。図3は、磁気ブラシ3に周波数1000Hzで矩形状の交番電圧(交流電圧)を印加し転写効率が90%のときの、印加バイアスの振幅と1周目帯電電位の関係を示したものであり、振幅を大きくすることにより、印加バイアスのDC(直流)成分と1周目帯電電位の差は小さくなる。さらに詳しく説明すると、磁気ブラシ3に印加したバイアスのDC成分をVdcとし、このとき帯電された感光体1の表面電位をVsとすると、これらの差分である電位コントラストΔV=|Vdc−Vs|がほぼ40V以下になると帯電の均一性も良好になる。
【0031】
また、この場合も交番電圧を磁気ブラシ3に印加することで、感光体1と磁気ブラシ3間の電界による振動効果により、磁気ブラシ3への転写トナーの取り込み性が向上する。そこで、本実施の形態では、−700Vの直流電圧に対して周波数1000Hzで矩形状のピーク間電圧800Vの交番電圧を重畳したバイアスを磁気ブラシ3に印加することにより良好な帯電性を得ることができた。ここで、交番電圧のピーク間電圧値を800Vにしたのは、図3から明らかなように、この交番電圧のピーク間電圧値をさらに大きくすれば帯電性は向上するが、磁気ブラシ3の磁気ブラシ層3cを構成する磁性粒子の流出が急激に大きくなっていくためである。
【0032】
図4は、レーザービーム走査露光方式の露光装置100を示す概略構成図である。この露光装置100により感光体1表面をレーザー走査露光Lする場合には、まず入力された画像信号に基づき発光信号発生器101により、固体レーザー素子102を所定タイミングで明減(ON/OFF)させる。そして、固体レーザー素子102から放射されたレーザー光は、コリメーターレンズ系103によりほぼ平行な光束に変換され、さらに、矢印c方向に高速回転する回転多面鏡104により矢印d方向に走査されると共に、fθレンズ群105a,105b,105cにより感光体1表面にスポット状に結像される。このようなレーザー走査により感光体1表面には画像一走査分の露光分布が形成され、さらに、各走査毎に感光体1表面とは垂直に所定量だけスクロールさせれば、感光体1表面に画像信号に応じた露光分布が得られる。
【0033】
即ち、感光体1の一様帯電面に画像信号に対応してON/OFF発光される固体レーザー素子102の光を高速で回転する回転多面鏡104によって走査することにより、感光体1表面には走査露光パターンに対応した静電潜像が順次形成されていく。
【0034】
図5は、本実施の形態の2成分接触現像装置(2成分磁気ブラシ現像装置)である現像装置4を示す概略構成図である。この図において、11は矢印e方向に回転駆動される現像スリーブ、12は現像スリーブ内に固定配置されたマグネットローラ、13,14は攪拌スクリュー、15は現像剤Tを現像スリーブ11の表面に薄層形成するために配置された規制ブレード、16は現像容器、17は補充用トナーホッパー部である。
【0035】
現像スリーブ11は、少なくとも現像時においては、感光体1に対し最近接領域が約500μmになるように配置され、現像スリーブ11面に形成された現像剤Tの薄層Taが感光体1に対して接触する状態で現像できるように設定されている。本実施の形態において用いた現像剤Tであるトナーtは、粉砕法によって製造された平均粒径6μmのネガ帯電トナーに対して平均粒径20nmの酸化チタンを重量比1%外添したものを用い、キャリアcとしては飽和磁化が205emu/cm3 の平均粒径35μmの磁性キャリアを用いた。また、トナーtとキャリアcを重量比6:94で混合したものを現像剤Tとして用いた。
【0036】
ここで、感光体1表面の静電潜像を、現像装置4を用いて2成分磁気ブラシ法により顕像化する現像工程と現像剤Tの循環系について説明する。まず、現像スリーブ11の回転に伴いN2 極で汲み上げられた現像剤Tは、S2 極→N1 極と搬送される過程において、現像スリーブ11に対して垂直に配置された規制ブレード15によって規制され、現像スリーブ11上に現像剤Tの薄層Taが形成される。薄層Taが形成された現像剤TがS1 極に搬送されてくると、磁気力によって穂立ちが形成される。この穂状に形成された現像剤Tによって前記静電潜像を現像し、その後、N3 極、N2 極の反発磁界によって現像スリーブ11上の現像剤Tは、現像容器16内に戻される。
【0037】
現像スリーブ11には電源S2から直流(DC)電圧および交流(AC)電圧が印加される。本実施の形態では、−500Vの直流電圧と、周波数2000Hzでピーク間電圧1500Vの交流電圧が印加される。一般に2成分現像法においては、交流電圧を印加すると現像効率が増し、画像は高品位になるが、逆にかぶりが発生しやすくなるという不具合が生じる。このため、通常は現像装置4に印加する直流電圧と感光体1の表面電位間に電位差を設けることによって、かぶりを防止することを実現している。
【0038】
本実施の形態の転写装置7はベルト転写装置であり、無端状の転写ベルト71を駆動ローラ72および従動ローラ73間に懸架し、矢印f方向に感光体1の回転周速度とほぼ同じ周速度で回転駆動させる。転写ベルト71の内側には転写帯電ブレード74を備え、転写帯電ブレード74で転写ベルト71の上行側ベルト部分のほぼ中間部を感光体1表面に接触させる。転写材Pは、転写ベルト71の上行側ベルト部分の上面に乗って転写ニップ部70に搬送される。転写材Pの先端が転写ニップ部70に進入する時点において、転写帯電ブレード74に電源S3から所定の転写バイアスが給電されることで、転写材Pの裏側からトナーtと逆極性の帯電がなされて感光体1表面のトナー画像が順次転写材Pの上面に転写されていく。
【0039】
本実施の形態においては、転写ベルト71として膜厚75μmのポリイミド樹脂からなるものを用いた。なお、転写ベルト71の材質としてはポリイミド樹脂に限定されるものではなく、これ以外にも、例えばポリカーボネイト樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリウレタン樹脂などのプラスチックや、フッ素系、シリコン系のゴムを好適に用いることができる。また、厚みについても75μmに限定されるわけではなく、25〜2000μm、好ましくは50〜150μmのものが好適に用いられる。さらに、転写帯電ブレード74としては抵抗が1×105 〜1×107 Ωで、板厚2mm、長さ306mmのものを用いた。本実施の形態では、転写帯電ブレード74に15μAのバイアスを定電流制御により印加して転写を行った。
【0040】
このようにして、感光体1表面に形成されたトナー画像は、転写帯電ブレード74によって転写材P上に転写される。また、転写ベルト71は、転写ニップ部70から定着装置6への転写材Pの搬送手段を兼ねさせてあり、転写ニップ部70を通過した転写材Pは、感光体1表面から分離されて転写ベルト71で定着装置6へ搬送される。
【0041】
また、図1に示すように、感光体1に対して転写ニップ部70の感光体1の回転方向下流側には、制御装置(CPU)80に接続された転写残トナー検出センサ75が設けられている。転写残トナー検出センサ75は、例えば複数のLED等の光源と複数の受光素子を有し、感光体1上の転写後の転写残トナー量を光学的に検出するようなものを好適に用いることができる。
【0042】
制御装置(CPU)80は、図6に示すように転写残トナー検出センサ75により、例えば上記した光学的手段で検出した感光体1上での反射光に対応した信号を入力し、演算処理して転写効率値に変換する。そして、得られた転写効率値と予め設定されている転写効率値とを比較し、得られた転写効率値の方が大きいと判断した場合、即ち、感光体1上に大量の転写残トナーがある場合は、磁気ブラシ3に印加する帯電バイアス電圧のうち交流成分のみの値を大きくするように制御を行う(詳細は後述する)。
【0043】
次に、上記した画像形成装置(レーザービームプリンター)Aの動作について説明する。
【0044】
画像形成時には、感光体1は駆動手段(不図示)により矢印a方向に回転駆動され、磁気ブラシ3により表面が均一に帯電される。そして、帯電された感光体1上に露光装置(レーザー走査装置)100によりレーザービームによる画像露光Lが与えられて、入力される画像情報に応じた静電潜像が形成され、この静電潜像は現像装置4によりトナー画像として現像される。そして、感光体1上のトナー画像が転写装置7の転写ベルト71との間の転写ニップ部70に到達すると、このタイミングに合わせてカセット41内の紙などの転写材Pが給紙ローラ42によって給紙されてレジストローラ43により搬送され、転写バイアスが印加された転写帯電ブレード74により転写材Pの裏側にトナーtと逆極性の電荷が付与されて、表面側に感光体1上のトナー画像が転写される。トナー画像が転写された転写材Pは転写ベルト71により定着装置6へ搬送され、定着装置6によりトナー画像が表面に永久固着画像として定着されて排出される。
【0045】
そして、本実施の形態では、上記した転写装置7による転写工程終了後の感光体1上の転写残トナー量を転写残トナー検出センサ75によって検出する。そして、制御装置(CPU)80は、得られた転写効率値と予め設定されている転写効率値とを比較し、例えば予め設定されている転写効率値が85%の時に、転写残トナー検出センサ75によって得られた転写効率値が85%以上と判断した場合には、電源S1に磁気ブラシ3への印加バイアス電圧の値を変更しないように信号を出力し、また、転写残トナー検出センサ75によって得られた転写効率値が85%以下と判断した場合には、電源S1に印加電圧変更信号を出力して、磁気ブラシ3に印加する帯電バイアス電圧のうち交流成分のみの値を大きくするように制御を行う。本実施の形態では、転写残トナー検出センサ75によって得られた転写効率値が85%以下と判断した場合(感光体1上に大量の転写残トナーがある場合)、電源S1から磁気ブラシ3に印加する帯電バイアス電圧の交流成分の電圧値を800Vから1200Vに変更するようにした。
【0046】
図7は、転写効率が85%の時の帯電電位と、帯電バイアス電圧のうちの交番電圧(交流成分)との関係を示したものであり、この図から明らかなように、交番電圧の値を1200Vに上げることで帯電性能が向上することが確認された。このように本実施の形態では、帯電性能が向上することによって転写効率が低下しても、ゴースト画像のような部分的な帯電性能の低下に起因する帯電ムラ等の発生を防止して、長期に渡って画像欠陥のない良好な画像形成を行うことができる。
【0047】
ところで、上記した接触帯電手段である磁気ブラシ3への印加バイアス電圧のうちの交流成分の値を大きくすると、磁気ブラシ3の磁気ブラシ層3cを構成する磁性粒子の流出が激しくなるとしたが、転写効率の低下により発生する上記した問題の改善効果に比べると、磁性粒子の流出により発生する問題は長期に渡って徐々に発生するものである。逆の見方をすれば、単に帯電性能の安定化を図るだけであれば、印加帯電バイアス電圧のうちの交流成分の電圧値は最初から1200Vあるいはより大きい値にしておくことが好ましいが、このようにすると磁性粒子の流出という観点から好ましくない。
【0048】
上記したように、転写装置7の転写ベルト71、転写帯電ブレード74の経時変化や使用環境の変化、使用する転写材Pが不適当なものであったりした場合に転写効率が低下して、転写ニップ部70を通過した感光体1上に大量の未転写トナー像が残ってしまう状況が発生するが、本実施の形態のように、帯電性能に大きな影響を与える転写効率を検知し、この検知値に基づいて印加帯電バイアス電圧のうちの交流成分の電圧値を決定するようにすることによって、装置全体の寿命を大幅に延ばすことができる。
【0049】
また、本実施の形態では、転写効率に応じて印加帯電バイアス電圧のうちの交流成分の電圧値を大きくするように制御する構成であったが、このような演算処理を行わずに、磁気ブラシ3による転写工程後の感光体1上の転写残トナー量を例えば一定時間積算した値に応じて、印加帯電バイアス電圧のうちの交流成分の電圧値を大きくするような構成でも同様の効果を得ることができる。
【0050】
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、図8に示すように転写残トナー検出センサ75により、例えば上記した光学的手段で検出した感光体1上での反射光に対応した信号を入力し、演算処理して転写効率値に変換する。そして、制御装置(CPU)80は、得られた転写効率値と予め設定されている転写効率値とを比較し、例えば予め設定されている転写効率値が85%のときに、得られた転写効率値が85%以下と判断した場合(感光体1上に大量の転写残トナーがある場合)、磁気ブラシ3を回転駆動するモータ81に回転数変更信号を出力して、モータ81の回転数を上げるように制御を行う。本実施の形態では、転写残トナー検出センサ75によって得られた転写効率値が85%以下と判断した場合に、周速度150mm/secで回転駆動していたモータ81を、周速度200mm/secで回転駆動するようにした。他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0051】
図9は、転写効率が85%のときの帯電電位と、磁気ブラシ3を回転駆動するモータ81の周速度との関係を示したものであり、この図から明らかなように、モータ81の周速度を200mm/secに上げることで帯電性能が向上することが確認された。
【0052】
このように本実施の形態では、転写効率が低下したときに接触帯電手段である磁気ブラシ3の周速度を上げるように制御することによって、磁気ブラシ3の磁気ブラシ層3cを構成する磁性粒子の流出はやや増えるものの、転写効率の低下に起因する帯電ムラ等の発生を防止して、長期に渡って画像欠陥のない良好な画像形成を行うことができる。
【0053】
(第3の実施の形態)
図10は、本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図であり、本実施の形態では、複数(本実施の形態では4個)の画像形成ユニットを構成する感光体1A,1B,1C,1Dを有する多色電子写真複写装置(画像形成装置)の例である。
【0054】
各感光体1A,1B,1C,1Dの周囲には第1の実施の形態同様、磁気ブラシ3A,3B,3C,3Dと、現像装置4A,4B,4C,4Dと、転写残トナー検出センサ75A,75B,75C,75Dがそれぞれ配置され、さらに各感光体1A,1B,1C,1Dの下方に転写帯電ブレード74A,74B,74C,74Dと転写ベルト71を有する転写装置7が配置されており、転写残トナー検出センサ75A,75B,75C,75Dには上記した不図示の制御装置(CPU)が接続されている。なお、6は定着装置、100Aは露光装置である。
【0055】
本実施の形態においても前記実施の形態同様、転写装置7による転写工程終了後の感光体1A,1B,1C,1D上の転写残トナー量を各転写残トナー検出センサ75A,75B,75C,75Dによって検出する。そして、不図示の制御装置(CPU)は、得られた転写効率値と予め設定されている転写効率値とを比較し、例えば予め設定されている転写効率値が85%の時に、転写残トナー検出センサ75A,75B,75C,75Dによって得られた転写効率値が85%以上と判断した場合には、電源S1に磁気ブラシ3への印加バイアス電圧の値を変更しないように信号を出力し、また、転写残トナー検出センサ75A,75B,75C,75Dによって得られた転写効率値が85%以下と判断した場合には、磁気ブラシ3A,3B,3C,3Dに帯電バイアス電圧を印加する不図示の電源に印加電圧変更信号を出力して、磁気ブラシ3A,3B,3C,3Dに印加する帯電バイアス電圧のうち交流成分のみの値を大きくするように制御を行う。本実施の形態では、転写残トナー検出センサ75A,75B,75C,75Dによって得られた転写効率値が85%以下と判断した場合に、不図示の電源から磁気ブラシ3A,3B,3C,3Dにそれぞれ印加する帯電バイアス電圧の交流成分の電圧値を800Vから1200Vに変更するようにした。
【0056】
このように本実施の形態においても、転写効率が低下した場合(感光体1A,1B,1C,1D上に大量の転写残トナーがある場合)でもゴースト画像のような部分的な帯電性能の低下に起因する帯電ムラ等の発生を防止して、長期に渡って画像欠陥のない良好な画像形成を行うことができる。
【0057】
また、上記した第2の実施の形態のように、転写残トナー検出センサ75A,75B,75C,75Dにより得られた転写効率が予め設定されている転写効率より低い場合に、磁気ブラシ3A,3B,3C,3Dを回転駆動する不図示のモータの周速度を上げるように制御を行うようにしてもよい。
【0058】
また、本発明の構成は上記した各実施の形態に限られるものではなく、例えば接触帯電手段が導電性ゴムや導電性スポンジを用いた帯電ローラ、あるいは磁気ブラシやファーブラシにしても回転しない構成のものであっても適用可能であり、すべての接触帯電手段に適用できる。さらに、接触帯電手段は感光体との接触ニップ部において、感光体と同方向に回転させてもよく、固定の停止部材としてもよい。
【0059】
また、感光体はその表面抵抗が109 〜1014Ω・cmの低抵抗層を持つことによって電荷注入を実現でき、オゾンの発生防止の面から望ましいが、上記以外の有機感光体でも接触帯電手段の汚染防止について十分な効果が得られる。
【0060】
また、転写手段はベルト転写装置に限らず、転写ローラや転写コロナ帯電器等でもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、制御手段によって像担持体上の転写残トナーが所定量よりも増えていると判断した場合には、電源から接触帯電手段に印加される帯電バイアス電圧のうち交流成分を大きくするように制御することによって帯電性能が向上するので、接触帯電手段に対する過度のトナー付着、混入に起因する帯電ムラの発生やゴースト画像等の異常画像の発生を防止して、長期に渡って良好な画像形成を行うことができる。
【0062】
また、請求項2の発明によれば、制御手段によって像担持体上の転写残トナーが所定量よりも増えていると判断した場合には、電源から接触帯電手段に印加される帯電バイアス電圧のうち交流成分を大きくするように制御することによって帯電性能が向上するので、接触帯電手段に対する過度のトナー付着、混入に起因する帯電ムラの発生やゴースト画像等の異常画像の発生を防止して、長期に渡って良好な画像形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の磁気ブラシを示す概略図。
【図3】転写効率が90%のときの磁気ブラシに対する印加交番電圧と帯電電位の関係を示す図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の露光装置(レーザー走査装置)を示す概略図。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の現像装置を示す概略図。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の磁気ブラシに帯電バイアス電圧を印加する電源に対する制御装置(CPU)の制御を説明するための図。
【図7】転写効率が85%のときの磁気ブラシに対する印加交番電圧と帯電電位の関係を示す図。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の磁気ブラシを回転駆動するモータに対する制御装置(CPU)の制御を説明するための図。
【図9】転写効率が85%のときの帯電電位と、磁気ブラシを回転駆動するモータの周速度との関係を示す図。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置を示す概略図。
【符号の説明】
1、1A,1B,1C,1D 感光体(像担持体)
3、3A,3B,3C,3D 磁気ブラシ(接触帯電手段)
4、4A,4B,4C,4D 現像装置(現像手段)
6 定着装置(定着手段)
7 転写装置(転写手段)
70 転写ニップ部(転写部位)
71 転写ベルト
75、75A,75B,75C,75D 転写残トナー検出センサ(検出センサ)
80 制御装置(制御手段)
81 モータ(回転駆動手段)
100、100A 露光装置(露光手段)
Claims (10)
- 像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電する接触帯電手段と、該接触帯電手段に直流電圧に交流電圧が重畳された帯電バイアス電圧を印加する電源と、前記像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を転写部位において転写材へ転写する転写手段とを備え、該転写手段により前記トナー像を前記転写材へ転写した後の前記像担持体上の転写残トナーと前記接触帯電手段とが接触する画像形成装置において、
前記転写手段による前記転写材へのトナー像転写終了後の前記像担持体上に残された転写残トナー量を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出した転写残トナー量情報を入力して、前記転写残トナー量と予め設定した設定値との大小関係を判断する制御手段とを備え、
前記制御手段は、入力される前記検出手段からの前記転写残トナー量情報に基づいて前記像担持体上の転写残トナー量が設定値よりも大きいと判断した場合には、前記電源から前記接触帯電手段に印加される帯電バイアス電圧のうち交流成分を大きくするように制御する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電する回転自在な接触帯電手段と、該接触帯電手段に直流電圧に交流電圧が重畳された帯電バイアス電圧を印加する電源と、前記接触帯電手段を回転駆動する回転駆動手段と、前記像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を転写部位において転写材へ転写する転写手段とを備え、該転写手段により前記トナー像を前記転写材へ転写した後の前記像担持体上の転写残トナーと前記接触帯電手段とが接触する画像形成装置において、
前記転写手段による前記転写材へのトナー像転写終了後の前記像担持体上に残された転写残トナー量を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出した転写残トナー量情報を入力して、前記転写残トナー量と予め設定した設定値との大小関係を判断する制御手段とを備え、
前記制御手段は、入力される前記検出手段からの前記転写残トナー量情報に基づいて前記像担持体上の転写残トナー量が設定値よりも大きいと判断した場合には、前記回転駆動手段に回転数変更信号を出力して前記接触帯電手段の周速度を速くするように制御する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記像担持体は、感光層とその上に表面層を有し、該表面層は樹脂および導電性微粒子を有している、
請求項1または2記載の画像形成装置。 - 前記導電性微粒子がSnO2である、
請求項3記載の画像形成装置。 - 前記像担持体は、109〜1014Ω・cmの材質からなる表面層を有している、
請求項1または2記載の画像形成装置。 - 前記像担持体は、非結晶のシリコンからなる表面層を有している、
請求項1または2記載の画像形成装置。 - 前記接触帯電手段は、その表面に前記像担持体表面に接する磁性粒子を有している磁気ブラシである、
請求項1または2記載の画像形成装置。 - 前記接触帯電手段は、その表面に前記像担持体表面に接する導電性の繊維を有している、
請求項1または2記載の画像形成装置。 - 前記現像手段による現像方法は、現像剤が前記像担持体に対して接触状態で行われる接触現像方式である、
請求項1または2記載の画像形成装置。 - 前記現像剤は、トナー粒子と磁性粒子とを有している、
請求項9記載の画像形成装置。
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