JP3268753B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3268753B2
JP3268753B2 JP12823198A JP12823198A JP3268753B2 JP 3268753 B2 JP3268753 B2 JP 3268753B2 JP 12823198 A JP12823198 A JP 12823198A JP 12823198 A JP12823198 A JP 12823198A JP 3268753 B2 JP3268753 B2 JP 3268753B2
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真方
式或いは静電記録方式を用いて像担持体に静電潜像を形
成し、この潜像を現像剤により現像して可視像(トナー
像)となし、これを記録材などに記録する画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式や静電記録方式を用
いた画像形成装置は、数多く提案されているが、その代
表的な構成を図5を用いて簡単に説明する。
【0003】図5には電子写真複写装置とされる画像形
成装置の概略構成が示されているが、本例の複写装置に
よれば、コピー開始信号が入力されると、像担持体とし
ての感光ドラム1が、帯電手段である帯電装置3により
所定の電位になるように帯電される。一方、原稿台10
上に置かれた原稿Gを、原稿照射用ランプ、短焦点レン
ズアレイ、CCDセンサーが一体とされる照明走査ユニ
ット9にて照射しながら走査する。この照明走査ユニッ
ト9は、その照明走査光の原稿面反射光が、短焦点レン
ズアレイによって結像されてCCDセンサーに入射され
る。CCDセンサーは、受光部、転送部、出力部より構
成されており、CCD受光部において光信号が電荷信号
に変えられ、転送部でクロックパルスに同期して順次出
力部へ転送され、出力部において電荷信号を電圧信号に
変換し、増幅、低インピーダンス化して出力する。得ら
れたアナログ信号は周知の画像処理を行ってデジタル信
号に変換してプリンター部に送られる。プリンター部
は、レーザー露光手段2を有しており、上記の画像信号
を受けてON、OFF発光される固体レーザー素子の光
を、高速で回転する回転多面鏡によって走査し、感光ド
ラム1面上に原稿画像に対応した静電潜像を形成する。
【0004】次に、この静電潜像をトナー粒子とキャリ
ア粒子を有する、所謂、2成分現像剤を収容した現像手
段としての現像装置4にて現像し、感光ドラム1上にト
ナー像を得る。
【0005】このようにして、感光ドラム1上に形成さ
れたトナー像は、転写装置7によって記録材P上に静電
転写される。その後記録材Pは、転写装置7から分離さ
れて定着装置6へと搬送され、熱転写されて画像が出力
される。
【0006】像転写後の感光ドラム1は、クリーニング
装置5のクリーニングよって残留トナー(転写残トナ
ー)が除去され、前露光8によって除電され、次の画像
形成プロセスに備える。
【0007】近年、上記クリーニング装置5を取り外
し、現像装置4によって現像同時クリーニングを行うク
リーナーレス装置も出現している。現像同時クリーニン
グとは、転写後に感光ドラム1上に残された転写残トナ
ーを次行程以降の現像時にかぶり取りバイアスによって
現像装置4で回収する方法である。これにより、転写残
トナーは回収されて次行程以後も用いられるため、廃ト
ナーをなくすことができる。又、スペースの面での利点
も大きく、大幅に小型化が可能となる。
【0008】更に、低オゾン、低電力等の利点を有する
ことから、前述の像担持体としての感光ドラム1の帯電
装置3として接触帯電装置、即ち、像担持体に対し電圧
を印加した帯電部材を当接させて像担持体の帯電を行う
方式の装置が実用化されてきている。このような方式の
帯電部材としては、磁気ブラシ方式の装置が帯電接触の
安定性という点から好ましく用いられている。
【0009】磁気ブラシ方式の接触帯電装置では、導電
性の磁性粒子を直接磁性粒子担持体としてのマグネッ
ト、或いは、マグネットを内包するスリーブ上に磁気的
に拘束させ、停止、或いは、回転しながら像担持体に接
触させ、これに電圧を印加することによって帯電が開始
される。
【0010】又、導電性の繊維をブラシ上に形成したも
の(以降「導電性ブラシ」という。)、或いは、導電性
ゴムをロール上にした導電ゴムローラも接触帯電部材と
して好ましく用いられている。
【0011】特に、このような接触帯電部材を用い、像
担持体として通常の有機感光体上に導電性微粒子で分散
させた表層を有するものや、アモルファスシリコン感光
体などを用いると接触帯電部材に印加したバイアスの内
の直流成分とほぼ同等の帯電電位を像担持体表面に得る
ことが可能である。このような帯電方法のことを注入帯
電という。この注入帯電を用いれば、像担持体への帯電
がコロナ帯電装置を用いて行われるような放電現象を利
用しないので完全なオゾンレス、且つ、低電力消費型帯
電が可能となり注目されてきている。
【0012】しかしながら、このような接触帯電方式を
用いた画像形成装置において、クリーニング装置を具備
せず、現像手段による現像同時回収を行い、画像形成を
繰り返すと、転写残トナーが現像手段によって回収でき
ないために、先の画像が薄く残るポジゴーストが発生し
てしまった。このポジゴーストは接触帯電部材通過時に
転写残トナーの下を帯電できないために発生する現象
で、接触帯電部材が汚染することにより顕著になる。そ
こで、帯電時にこの転写残トナーの下を帯電するため、
帯電時に転写残りトナーを感光体により剥ぎ取り、帯電
後に感光体に戻し現像手段で回収することが重要とな
る。
【0013】又、接触帯電部材の汚れは、通常トナー粒
子の電気抵抗は比較的高いものが用いられているので、
接触帯電部材にトナー粒子が混入し、感光体への吐き出
しが十分に行えない場合に生じる。この場合には、接触
帯電部材全体、或いは、一部の抵抗が上昇してしまい、
像担持体が所望の電位にまで帯電できなくなったり、帯
電むらが生じたりしてしまい画像不良が発生してしま
う、という問題が生じる。
【0014】そこで、接触帯電部材(即ち、接触帯電装
置)と転写装置との間に、感光ドラムに当接する導電性
ブラシを設け、この導電性ブラシに帯電バイアスと逆極
性のバイアスを印加することによって転写残トナーを正
規帯電極性の逆に帯電し、磁性粒子を用いた接触帯電部
材を用いて正規の極性に帯電を行う際に転写残トナーを
帯電時に回収しトナーの下も均一に帯電を行い前画像の
履歴を消し、更に、磁性粒子がトナー粒子を正規極性に
帯電することによって、回収されたトナー粒子を正規帯
電極性に帯電して感光体上に吐き出すことが可能とな
る。
【0015】又、このようにして吐き出されたトナー
は、正規帯電極性に帯電されているため、現像時でのか
ぶり取り電位(Vback)での回収が可能となり、ポ
ジゴーストの発生が防止でき、更には、接触帯電部材に
混入したトナーの吐き出しも充分に行えるため、帯電装
置の汚染も防止できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の画像形成装置においては、図3に示すよう
に、感光ドラム1周目に帯電される表面電位と、前露光
によって除電された後に帯電される感光ドラム2周目以
降の表面電位には差が生じてしまう。そのため、従来は
コピー動作開始後にまず感光ドラムを少なくとも1周以
上回転させることによって、画像形成時の感光ドラム1
の表面電位を均一にするという動作が行われている。
【0017】又、現像同時クリーニングを行うクリーナ
ーレス装置においても、同様に感光ドラム1周目に帯電
される表面電位と、感光ドラム2周目以降の飽和電位に
は差が生じてしまうため、従来はコピー動作開始後にま
ず感光ドラムを少なくとも1周以上回転させることによ
って、画像形成時の感光ドラムの表面電位を均一にする
という動作が行われている。
【0018】しかしながら、コピー動作時に必ず感光ド
ラムを少なくとも1周以上余分に回転させるために、1
枚目の画像形成に時間がかかってしまう、という欠点が
あった。
【0019】従って、本発明の目的は、画像形成工程開
始前に余分に像担持体を回動させる必要がなく、特に1
枚目の画像形成所要時間を短縮することのできる画像形
成装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
像担持体と、前記像担持体上に静電潜像を形成するべく
磁性粒子を帯電部で接触させて前記像担持体を帯電する
帯電手段と、前記像担持体上の静電潜像を現像してトナ
ー像を形成する現像手段と、トナー像転写後、前記像担
持体上に残留する転写残トナーをトナーの正規帯電極性
とは逆極性に帯電する補助帯電手段と、を有し、前記補
助帯電手段により帯電された前記像担持体上の転写残ト
ナーを前記帯電手段によってトナーの正規帯電極性に帯
電してから前記現像手段に回収する画像形成装置におい
て、画像形成を開始するべく前記像担持体が回動開始し
た後、前記帯電手段は前記補助帯電手段によって帯電さ
れた前記像担持体の領域が前記帯電部に到達するタイミ
ングで帯電開始することを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0021】本発明の一実施態様によると、前記帯電手
段には直流電圧に交番電圧を重畳した電圧が印加され
る。
【0022】本発明の他の実施態様によると、前記現像
手段は前記像担持体上の転写残トナーを回収するのと同
時に前記像担持体上の静電潜像を現像する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0024】実施例1図1に本発明に係る画像形成装置
の一実施例を示す。本実施例の画像形成装置は、図5を
参照して説明した電子写真複写装置と同様の電子写真複
写装置とされ、同じ構成及び機能をなす部材には同じ参
照番号を付し、詳しい説明は省略する。
【0025】つまり、リーダー部を構成する照明走査ユ
ニット9、及びプリンター部を構成する潜像形成手段で
あるレーザー露光手段2は、従来例と同様であり、詳し
い説明を省略する。
【0026】本実施例にて、帯電手段は、磁性粒子と磁
性粒子担持体とを有する磁気ブラシ帯電装置3とされ
る。磁性粒子としては、粒径が平均粒径が10〜100
μm、飽和磁化が20〜250emu/cm3 、抵抗が
1×102 〜1×1010Ω・cmの帯電用磁性キャリア
が好ましく、感光ドラム1にピンボールのような絶縁の
欠陥が存在することを考慮すると1×106 Ω・cm以
上のものを用いることが好ましい。帯電性能を良くする
にはできるだけ抵抗の小さいものを用いる方が良いの
で、本実施例においては、平均粒径25μm、飽和磁化
200emu/cm3 、抵抗が5×106 Ω・cmの導
電性磁性キャリアを用いた。磁性粒子担持体としては、
磁性粒子を磁気的に拘束し得るマグネット部材或いはマ
グネットを内包したスリーブ部材とされる。本実施例で
は、回転スリーブタイプのもので、非回転に固定支持さ
せたマグネットロールと、このマグネットロールの外回
りに同心に回転自由に外嵌させた、外形16mmの非磁
性スリーブ(非磁性・導電性・帯電用電極スリーブ)を
用いた。
【0027】又、本実施例において用いた帯電用磁性キ
ャリアは、フェライト表面を酸化、還元処理して抵抗調
整を行ったものを用いた。
【0028】本発明に用いられる感光ドラム1として
は、通常用いられている有機感光体等を用いることがで
きるが、有機感光体上にその抵抗が102 〜1014Ω・
cmの材質を有する表面層を持つものや、アモルファス
シリコン感光体などを用いると電荷注入帯電を実現で
き、オゾン発生の防止、及び消費電力の低減に効果があ
る。更には、帯電性についても向上させることが可能と
なる。
【0029】そこで、本実施例においては、負帯電の有
機感光体で、直径30mmのアルミニウム製のドラム基
体上に下記の第1〜第5の5つの層を下から順に設けた
感光ドラム1を用いた。
【0030】第1層は下引き層であり、アルミニウム基
体(以下「アルミ基体」という。)の欠陥等をならすた
めに設けられている厚さ20μmの導電層である。
【0031】第2層は正電荷注入防止層であり、アルミ
基体から注入された正電荷が感光体表面に帯電された負
電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、アミラン樹
脂とメトキシメチル化ナイロンによって1×106 Ω・
cm程度に抵抗調整された厚さ1μmの中抵抗層であ
る。
【0032】第3層は電荷発生層であり、ジスアゾ系の
顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり露光
を受けることによって正負の電荷対を発生する。
【0033】第4層は電荷輸送層であり、ポリカーボネ
イト樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型半導
体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷はこ
の層を移動することができず、電荷発生層で発生した正
電荷のみを感光体表面に輸送することができる。
【0034】第5層は電荷注入層であり、絶縁樹脂のバ
インダーにSnO2 超微粒子を分散した材料の塗工層で
ある。具体的には、絶縁性樹脂に光透過性の絶縁フィラ
ーであるアンチモンをドーピングして低抵抗化(導電
化)した粒径約0.03μmのSnO2 粒子を、樹脂に
対して70重量パーセント分散した材料の塗工層であ
る。
【0035】このように調合した塗工液をディッピング
塗工法、スプレー塗工法、ロール塗工法、ビーム塗工法
等の適当な塗工法にて厚さ約3μmに塗工して電荷注入
層とした。表面抵抗は1013Ω・cmである。表面抵抗
をこのようにコントロールすることにより直接帯電性が
向上し高品位な画像を得ることができる。
【0036】感光体はOPC(有機感光体)に限らず、
a−Siドラムでも実現でき、更にに高耐久を実現でき
る。
【0037】ここで、表面層の体積抵抗は、金属の電極
を200μmの間隔で配し、その間に表面層の調合液を
流入して成膜させ、電極間に電圧を100V印加して測
定した値である。測定は温度23℃、湿度50%RHの
条件下で測定した値である。
【0038】次に、現像装置4の作動について説明す
る。
【0039】一般に、現像方法は、非磁性トナーをブレ
ード等で現像スリーブ上にコーティングして搬送する
か、或いは、磁性トナーを磁気力によって現像スリーブ
上にコーティングして搬送して感光ドラムに対して非接
触状態で現像する方法(1成分非接触現像法)と、上記
のようにしてコーティングしたトナーを感光ドラムに対
して接触状態で現像する方法(1成分接触法法)と、ト
ナーと磁性キャリアを混合した2成分現像剤を用いて磁
気力によって搬送し感光ドラムに対して接触状態で現像
する方法(2成分接触現像法)と、上記の2成分現像剤
を非接触状態にして現像する方法(2成分非接触現像
法)との4種類に大別される。画像の高画質化や高安定
性の面から、2成分接触現像法が多く用いられている。
【0040】図2に、現像手段として本実施例で用いた
2成分接触現像用の現像装置4の概略構成を示す。本実
施例にて、現像装置4は、現像スリーブ41、現像スリ
ーブ41内に固定配置されたマグネットローラー42、
攪拌スクリュー43、44、現像容器46を有する。
【0041】現像剤を感光ドラム1側へと担持し搬送す
る現像剤担持体である現像スリーブ41は、感光ドラム
1と対向した現像容器46の開口部に、少なくとも現像
時においては、感光ドラム1に対し最近接領域が約50
0μmになるように配置され、現像剤が感光ドラム1に
対して接触する状態で現像できるように設定されてい
る。
【0042】本実施例において用いた2成分現像剤にお
いて、トナーは、平均粒径6μmのネガ帯電トナーに対
して平均粒径20nmの酸化チタンを重量比1%外添し
たものを用い、現像用磁性キャリアとしては飽和磁化2
05emu/cm3 の平均粒径35μmの磁性キャリア
を用いた。又、現像剤としては、上記トナーと現像用磁
性キャリアとを重量比6:94で混合したものを用い
た。このときの現像剤中のトナーは摩擦帯電量が約25
×10-3c/kgであった。
【0043】次に、感光ドラム1上に形成された静電潜
像を、上記の現像装置4を用いて2成分磁気ブラシ法に
より顕像化する現像行程と、現像剤の循環系について説
明する。
【0044】先ず、現像スリーブ41の回転に伴い、マ
グネットローラー42のN2 極で汲み上げられた現像剤
は、S2 極→N1 極と搬送される過程において、現像ス
リーブ41に対して垂直に配置された規制ブレード45
によって規制され、現像スリーブ41上にて薄層とされ
る。薄層形成された現像剤は、現像主極S1 極に搬送さ
れてくると磁気力によって穂立ちが形成され、この穂状
に形成された現像剤によって前記静電潜像を現像する。
その後、現像スリーブ41が回転することによって、N
2 極、N3 極の反発磁界によって現像スリーブ41上の
現像剤は、現像容器46内に戻される。
【0045】現像スリーブ41には、電源100から直
流電圧及び交流電圧が印加され、本実施例では、直流電
圧として−480V、交流電圧としてVpp=1500
V、Vf=3000Hzが印加されている。
【0046】一般に二成分現像法においては、交流電圧
を印加すると現像効率が増し、画像は高品位になるが、
逆にかぶりが発生しやすくなる。このため、通常、現像
装置に印加する直流電圧と感光ドラム1の表面電位との
間に差を設けることによって、かぶりを防止することを
実現している。このかぶり防止のための電位差をかぶり
取り電位(Vback)と呼ぶが、この電位差によって
現像時に非画像領域にトナーが付くのを防止する。
【0047】このトナー像は、ついで転写装置7により
記録材Pに転写される。転写装置7は、本実施例による
と、無端状のベルト71を駆動ローラ72及び従動ロー
ラー73間に懸架して構成され、ベルト71は、図1中
矢印方向に回動される。更に、転写装置7内には転写帯
電ブレード74を備え、転写帯電ブレード74は、ベル
ト71の内側から感光ドラム1方向に加圧力を発生しつ
つ、高圧電源より給電されることで記録材Pの裏側から
トナーと逆極性の帯電を行う。これにより、感光ドラム
1上のトナー像は、順次記録材Pの上面に転写される。
【0048】記録材Pは、給紙搬送装置200から感光
ドラム1の回転と同期をとって適正なタイミングにて、
感光ドラム1とベルト71が作る転写部へと搬送され
る。
【0049】本実施例においては、転写装置7のベルト
71としては膜厚75μmのポリイミド樹脂からなるも
のを用いた。ベルト71の材質としてはポリイミド樹脂
に限定されるものではなく、ポリカーボネイト樹脂、ポ
リエチレンフタレート樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹
脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエーテルエー
テルケトン樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリウ
レタン樹脂などのプラスチックや、フッ素系、シリコン
系のゴムを好適に用いることができる。厚みについても
75μmに限定されるわけではなく、25〜2000μ
m、好ましくは50〜150μmのものが好適に用いら
れ得る。
【0050】更に、転写ブレード74としては抵抗が1
×105 〜1×107 Ωのものを用いた。この転写ブレ
ード74に+15μAのバイアス電圧を定電制御により
印加して転写を行った。
【0051】このようにして、感光ドラム1上に形成さ
れたトナー像は、転写帯電ブレード74によって記録材
P上に静電転写される。その後転写材Pは、定着装置6
へと搬送され、熱定着されて画像が出力される。
【0052】転写行程が終わった感光ドラム1上には転
写残トナーが残されている。この感光ドラム1上の転写
残トナーは転写時の剥離放電等により。極性が正のもの
と負のものとが混在していることが多い。この極性が混
在した転写残トナーは磁気ブラシ帯電装置3に搬送さ
れ、帯電装置内の磁性粒子に混入し、極性がすべて負に
帯電されて感光ドラム1上に吐き出される。このとき、
直流電圧を帯電磁気ブラシに印加するのみでは帯電装置
3へのトナーの取り込みは十分に行われないが、交番電
圧を磁気ブラシ帯電装置3に印加すると感光ドラム−帯
電装置間の電界による振動効果によって、帯電装置3へ
のトナーの取り込みが容易に行われる。帯電装置3で極
性が備えられて感光ドラム1上に吐き出された転写残ト
ナーは、現像時のかぶり取り電界によって現像容器46
内に回収される。
【0053】これらの現像同時回収は、回転方向の画像
領域が、感光ドラム1の周長よりも長い場合には、その
他の帯電、露光、現像、転写といった画像形成行程と同
時進行で行われる。
【0054】更に、帯電装置3への転写残トナーの取り
組みを容易にするためには、転写装置7と磁気ブラシ帯
電装置3との間の感光ドラム1に補助帯電手段としての
導電性ブラシ11を当接させ、帯電バイアスと逆極性の
バイアスを印加する。これにより転写残トナーは正帯電
され磁気ブラシ方向へより取り込まれやすくなり、前画
像の履歴が次画像に残ってしまうという問題が回避され
る。補助帯電手段としては、導電性ブラシのほかに導電
性ゴムや導電性スポンジをも使用した、回転しない構成
のものでも、又、ローラ状の構成でも使用することがで
きる。
【0055】本実施例では、転写装置7と磁気ブラシ帯
電装置3との間の感光ドラム1に当接された導電性ブラ
シ11を用いて、コピー動作開始時に感光ドラム1を一
旦正帯電し、その後に磁気ブラシ帯電装置3によって正
規の負帯電を行うことにより、感光ドラム1周目の帯電
電位と、感光ドラム2周目以降の飽和電位の差をなく
し、従来のようにコピー動作開始前に感光ドラム1を余
分に回転させる必要がなくなる。本実施例にて、導電性
ブラシ11は、ブラシ長5mm、ブラシ密度10万本/
inch2 、ブラシ径6デニール、ブラシ抵抗105 Ω
・cmのものを用いている。この補助帯電手段に用いる
導電ブラシ11は、ブラシ長1〜10mm、ブラシ密度
1〜50万本/inch2 、ブラシ径2〜12デニー
ル、ブラシ抵抗10-2〜1012Ω・cmのものが好まし
い。
【0056】本発明者らの実験によれば、磁気ブラシ帯
電装置にバイアス電圧を印加して帯電を行った場合、感
光ドラム1周目と2周目以降の帯電電位に差が生じた
が、帯電行程の前段階に位置する導電性ブラシに磁気ブ
ラシ帯電装置に印加するバイアス電圧と逆極性のバイア
ス電圧を印加して感光ドラムを帯電させた後に、磁気ブ
ラシ帯電装置にバイアス電圧を印加して正規の帯電を行
った場合、感光ドラム1周目と2周目以降の帯電電位に
差が見られなくなった。
【0057】図3に示すのは、磁気ブラシ帯電装置3に
直流電圧−500Vに交流電圧700Vpp、1000
Hzを重畳して印加した後に、帯電行程の前段階に位置
する導電性ブラシ11に、磁気ブラシ帯電装置3に印加
するバイアス電圧と逆極性のバイアス電圧+500Vを
印加して感光ドラム1の表面電位を測定した結果であ
る。この図より、導電性ブラシ11で帯電後には、磁気
ブラシ帯電装置3のみで帯電した場合の感光ドラム1周
目とほぼ同程度で飽和していることが分かる。
【0058】更に、図4に示すのは、導電性ブラシに+
500V印加した後に磁気ブラシ帯電装置3に直流電圧
−500Vに交流電圧700Vpp、1000Hzを重
畳して印加したときの感光ドラム1の表面電位である。
図3及び図4より、転写装置7と帯電装置3との間にて
感光ドラム1に当接された導電性ブラシ11に帯電バイ
アスとは逆極性のバイアス電圧を印加し感光ドラム1を
帯電させた後、正規の帯電を行うと、感光ドラム1の表
面電位の1周目と2周目以降の電位差をなくすことが可
能となることが分かる。
【0059】従って、現像同時クリーニングを行うクリ
ーナーレス装置において、コピー動作開始時に、転写装
置7と磁気ブラシ帯電装置3の間に設置された前画像の
履歴を消す手段である導電性ブラシ11によって、感光
ドラム1を一旦正帯電した後に磁気ブラシ帯電装置3に
よって正規の負帯電を行うことにより、感光ドラム1周
目の帯電電位と、感光ドラム2周目以降の飽和電位の差
をなくすことができ、コピー動作開始前に感光ドラム1
の表面電位を均一にするために感光ドラム1を余分に回
転させる時間を短縮することが可能となる。
【0060】上記補助帯電手段としては、実施例1にお
ける導電性ブラシ11の代わりに転写装置7によって感
光ドラム1を一旦正帯電した後に磁気ブラシ帯電装置3
によって正規の負帯電を行うことにより、実施例1と同
様の効果を得ることもできる。
【0061】斯かる構成により、現像同時クリーニング
を行うクリーナーレス装置において、コピー動作開始時
に、転写装置7によって、感光ドラム1を一旦正帯電し
た後に磁気ブラシ帯電装置3によって正規の負帯電を行
うことにより、感光ドラム1周目の帯電電位と、感光ド
ラム2周目以降の飽和電位の差をなくすことができ、コ
ピー動作開始前に感光ドラム1の表面電位を均一にする
ために感光ドラム1を余分に回転させる時間を短縮する
ことが可能となる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像形成を開始する前において像担持体を余分に回動さ
せることなく像担持体の表面電位を均一にすることがで
きるので、1枚目の記録材に対する画像形成所要時間を
短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構
成図である。
【図2】本発明に用いた2成分現像装置を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の一実施例に従った画像形成装置におけ
る感光ドラムの1周目と2周目以降の表面電位を示す図
である。
【図4】本発明の他の実施例に従った画像形成装置にお
ける感光ドラムの1周目と2周目以降の表面電位を示す
図である。
【図5】従来の画像形成装置の構成を示す図である。
【図6】従来の画像形成装置における感光ドラムの1周
目と2周目以降の表面電位を示す図である。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 3 帯電手段(磁気ブラシ帯
電装置) 4 現像手段(現像装置) 5 クリーニング装置 6 定着装置 7 転写手段(転写装置) 8 前露光装置 11 補助帯電手段(導電性ブ
ラシ) 41 現像剤担持体(現像スリ
ーブ) 42 マグネットローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 篤志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−31346(JP,A) 特開 平9−325578(JP,A) 特開 平4−310980(JP,A) 特開 昭62−143072(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02 G03G 15/00 303

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、前記像担持体上に静電潜像
    を形成するべく磁性粒子を帯電部で接触させて前記像担
    持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体上の静電潜像
    を現像してトナー像を形成する現像手段と、トナー像転
    写後、前記像担持体上に残留する転写残トナーをトナー
    の正規帯電極性とは逆極性に帯電する補助帯電手段と、
    を有し、前記補助帯電手段により帯電された前記像担持
    体上の転写残トナーを前記帯電手段によってトナーの正
    規帯電極性に帯電してから前記現像手段に回収する画像
    形成装置において、 画像形成を開始するべく前記像担持体が回動開始した
    後、前記帯電手段は前記補助帯電手段によって帯電され
    た前記像担持体の領域が前記帯電部に到達するタイミン
    グで帯電開始することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記帯電手段には直流電圧に交番電圧を
    重畳した電圧が印加されることを特徴とする請求項1の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記現像手段は前記像担持体上の転写残
    トナーを回収するのと同時に前記像担持体上の静電潜像
    を現像することを特徴とする請求項1又は2の画像形成
    装置。
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