JP2000275931A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000275931A
JP2000275931A JP11082398A JP8239899A JP2000275931A JP 2000275931 A JP2000275931 A JP 2000275931A JP 11082398 A JP11082398 A JP 11082398A JP 8239899 A JP8239899 A JP 8239899A JP 2000275931 A JP2000275931 A JP 2000275931A
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toner
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JP11082398A
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Yuuji Betsushiyo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触帯電装置から飛散されてトナー飛散防止
部材に蓄積される飛散トナーを回収して、トナー飛散を
防止できるようにする。 【解決手段】 トナー飛散防止ブラシ33に蓄積された
飛散トナーの回収時には、スイッチ34をONして接地
状態にし、磁気ブラシ帯電装置3と現像装置にバイアス
を印加することなく、転写装置の転写帯電ブレードに転
写バイアスを印加して感光ドラム1表面を帯電させてト
ナー飛散防止ブラシ33に蓄積された飛散トナーを感光
ドラム1上に現像し、現像された感光ドラム1上の飛散
トナーを転写ベルト上に転写させ、転写された飛散トナ
ーを転写クリーニング装置でクリーニングして回収する
ことにより、磁気ブラシ帯電装置3のブラシ状の磁性粒
子35から飛散されてトナー飛散防止ブラシ33に蓄積
される飛散トナーを回収して、トナー飛散を防止するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を利
用した複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の画像形成装置の一例を
示す概略構成図である。
【0003】この図において、Aは装置本体、Bは装置
本体A上に搭載した画像読み取り部(イメージスキャナ
ー)である。
【0004】画像読み取り部Bにおいて、10は固定の
原稿台ガラスであり、この原稿台ガラス10の上面に原
稿Gを複写すべき面を下側にして載置し、その上に不図
示の原稿板を被せてセットする。9は原稿照射用ランプ
9a、短焦点レンズアレイ9b、CCDセンサー9cな
どを配置した画像読み取りユニットである。この画像読
み取りユニット9は、不図示のコピーボタンが押される
ことで、原稿台ガラス10の下側において、この原稿台
ガラス10の図の左辺側のホームポジションから右辺側
にガラス下面に沿って往動駆動され、所定の往復終点に
達すると復動駆動されて始めのホームポジションに戻さ
れる。
【0005】画像読み取りユニット9の往動駆動過程に
おいて、原稿台ガラス10上の原稿Gの下向き画像面が
原稿照射用ランプ9aにより左辺側から右辺側にかけて
順次照明走査され、その照明走査光の原稿面反射光が短
焦点レンズアレイ9bによってCCDセンサー9cに結
像入射する。
【0006】CCDセンサー9cは、不図示の受光部、
転送部、出力部より構成されており、受光部において光
信号が電荷信号に変えられて、転送部でクロックパルス
に同期して順次出力部へ転送され、出力部において電荷
信号を電圧信号に変換し、増幅、低インピーダンス化し
て出力する。このようにして得られたアナログ信号を周
知の画像処理によりデジタル信号に変換して装置本体A
側の露光装置2に出力する。
【0007】一方、装置本体Aにおいて、1は像担持体
としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ド
ラムという)である。この感光ドラム1は中心支軸を中
心に所定の周速度(プロセススピード)を持って矢印方
向(反時計方向)に回転駆動され、その回転過程におい
て帯電装置3により一様な帯電処理を受ける。
【0008】そして、露光装置2から画像信号に対応し
て変調されたレーザ光のON、OFF発光による走査露
光Lが、感光ドラム1の一様帯電面に対して高速回転す
る回転多面鏡2a、レンズ系2b、反射ミラー2cを介
してなされることで、感光ドラム1上に画像読み取り部
Bにより光電読み取りされた原稿Gの画像情報に対応し
た静電潜像が形成される。
【0009】感光ドラム1上に形成された静電潜像は、
現像装置4によりトナー像として現像される。現像装置
4による現像方法は、例えばトナー粒子に対して磁性の
キャリアを混合したものを現像剤として用いて磁気力に
よって搬送し、感光ドラム1に対して接触状態で現像す
る2成分接触現像方式が好適に用いられる。
【0010】一方、給紙カセット9内に収納された紙な
どの転写材Pが給紙ローラ10により1枚づつ給送さ
れ、レジストローラ11により所定のタイミングで感光
ドラム1と転写装置7間の転写ニップ部Nに給紙され
て、転写装置7の転写ブレード74により転写材Pに感
光ドラム1上のトナー像が転写される。
【0011】トナー像が転写された転写材Pは、搬送ベ
ルトを兼ねている転写ベルト71により定着装置6の加
圧ローラ6aと定着ローラ6b間に搬送される。転写ベ
ルト71は、駆動ローラ72と従動ローラ73間に張設
されており、駆動ローラ72の回転駆動によってベルト
上面が矢印方向に移動する。定着装置6の加圧ローラ6
aと定着ローラ6b間に搬送された転写材Pは、加熱、
加圧されて表面にトナー像が熱定着されて、トレイ12
上に排出される。
【0012】また、トナー像転写後の感光ドラム1は、
表面に付着している転写残トナー等の付着汚染物がクリ
ーナー装置5により除去され、更に前露光器8によって
除電され、次の画像形成動作に備える。
【0013】ところで、近年、装置の小型化、簡易化、
あるいはエコロジーの観点から廃トナー(転写残トナ
ー)を出さない等の目的で、いわゆるクリーナーレスシ
ステムが実用化されている。
【0014】これは、上記した画像形成装置において、
転写材Pに対するトナー像転写後の感光ドラム1表面か
ら転写残トナーを除去する上記したクリーナー装置5を
なくし、現像装置4で転写残トナーを現像同時クリーニ
ングにより回収するようにしたものである。
【0015】現像同時クリーニングとは、転写後に感光
ドラム1上に残留した転写残トナーを次工程以後の現像
時に、現像装置4に印加する直流電圧と感光ドラム1の
表面電位間の電位差である、かぶり取り電位差によって
回収する方法である。この方法によれば、転写残トナー
は回収されて次工程以後用いられるため、転写残トナー
を無くすことができる。また、スペースの面での利点も
大きく、大幅に装置の小型化が可能となる。
【0016】また、最近では低オゾン、低電力等の利点
を有することから上記した感光ドラム1の帯電装置3と
して接触帯電装置、すなわち、被帯電体である感光ドラ
ム1に対し電圧を印加した帯電部材を当接させて感光ド
ラム1の帯電を行う方式の装置が実用化されてきてい
る。
【0017】このような方式の帯電部材としては磁気ブ
ラシ方式の装置が帯電接触の安定性という点から好まし
く用いられている。
【0018】磁気ブラシ方式の接触帯電装置(以下、磁
気ブラシ帯電装置という)では、帯電部材として導電性
磁性粒子(以下、磁性粒子という)を直接マグネット、
あるいはマグネットを内包するスリーブ上に磁気的に拘
束させ、停止、あるいは回転しながら感光ドラムに接触
させ、これに電圧を印加することによって帯電が開始さ
れる。
【0019】また、導電性の繊維をブラシ上に形成した
もの(以下、ファーブラシという)、あるいは導電性ゴ
ムをロール状にした導電ゴムローラも接触帯電部材とし
て好ましく用いられる。
【0020】そして、このような接触帯電装置(磁気ブ
ラシ帯電装置)を用い、感光ドラムとして通常の有機感
光体上に導電性微粒子を分散させた表層を有するもの
や、アモルファスシリコン感光体などを用いると、接触
帯電装置に印加した帯電バイアスのうちの直流成分とほ
ぼ同等の帯電電位を感光ドラム表面に得ることが可能で
ある。このような帯電方法のことを注入帯電と称する。
この注入帯電を用いれば、感光ドラムへの帯電がコロナ
帯電器を用いて行われるような放電現象を利用しないの
で、完全なオゾンレス、かつ低電力消費型帯電が可能と
なり注目されてきている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した磁
気ブラシ帯電装置で転写残トナーを一旦回収した後に、
感光ドラム上に吐き出された転写残トナーを現像装置で
回収する現像同時回収のクリーナレスの画像形成装置に
おいては、磁気ブラシ帯電装置により感光ドラムの帯電
を行う際、帯電中に接触帯電装置からトナー飛散が生じ
易くなり、磁気ブラシ帯電装置近辺に配置されている部
材(例えば露光装置など)を汚す場合がある。
【0022】このため、従来では、このようなトナー飛
散を他の部材へ到達させないように、トナー飛散防止部
材を帯電後に感光ドラムに当接させ、トナー飛散を防止
するようにしていた。
【0023】しかしながら、このようなクリーナレスシ
ステムで接触帯電装置(磁気ブラシ帯電装置)を用いた
画像形成装置では、画像形成の繰り返しにより接触帯電
装置からの飛散トナー量が増して、トナー飛散防止部材
での飛散トナーの蓄積が増加することによってトナー飛
散を防止しきれなくなる。このようにトナー飛散が生じ
ると、露光装置などに付着して画像に悪影響を及ぼすこ
とがある。
【0024】そこで本発明は、トナー飛散防止部材に蓄
積される飛散トナーを回収して、トナー飛散を防止する
ことができる画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、感光体と、該感光体に接触し
て前記感光体を帯電する接触帯電手段と、前記感光体上
に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像
してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を転
写部にて転写材へ転写する転写手段とを備え、前記現像
手段が、転写後に前記感光体上に残留した転写残トナー
を前記接触帯電手段で一旦回収した後に前記感光体上に
吐き出された前記転写残トナーを回収するクリーニング
手段を兼ねる画像形成装置において、前記接触帯電手段
の前記感光体の回転方向下流側に、前記転写残トナーを
一旦回収した前記接触帯電手段から飛散する飛散トナー
を蓄積して遮蔽する前記感光体に接離自在な導電性のト
ナー飛散防止部材と、前記転写手段をクリーニングする
転写クリーニング手段とを有し、前記トナー飛散防止部
材に蓄積された前記飛散トナーの回収時には、前記トナ
ー飛散防止部材を前記感光体に接触させ、かつ接地状態
にし、前記接触帯電手段と前記現像手段にバイアスを印
加することなく、前記転写手段に転写バイアスを印加し
て前記感光体表面を帯電させて前記トナー飛散防止部材
に蓄積された前記飛散トナーを前記感光体上に現像し、
現像された前記感光体上の前記飛散トナーを前記転写手
段上に転写させ、転写された前記飛散トナーを前記転写
クリーニング手段でクリーニングして回収することを特
徴としている。
【0026】また、請求項2記載の発明は、感光体と、
該感光体に接触して前記感光体を帯電する接触帯電手段
と、前記感光体上に静電潜像を形成する露光手段と、前
記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を転写部にて転写材へ転写する転写手段と
を備え、前記現像手段が、転写後に前記感光体上に残留
した転写残トナーを前記接触帯電手段で一旦回収した後
に前記感光体上に吐き出された前記転写残トナーを回収
するクリーニング手段を兼ねる画像形成装置において、
前記接触帯電手段の前記感光体の回転方向下流側に、前
記転写残トナーを一旦回収した前記接触帯電手段から飛
散する飛散トナーを蓄積して遮蔽する前記感光体に接離
自在な導電性のトナー飛散防止部材を有し、前記トナー
飛散防止部材に蓄積された前記飛散トナーの回収時に
は、前記トナー飛散防止部材を前記感光体に接触させ、
かつ接地状態にし、前記転写手段と前記現像手段にバイ
アスを印加することなく、前記接触帯電手段に帯電バイ
アスを印加して前記感光体表面を帯電させて前記トナー
飛散防止部材に蓄積された前記飛散トナーを前記感光体
上に現像し、現像された前記感光体上の前記飛散トナー
を前記接触帯電手段で回収することを特徴としている。
【0027】また、請求項3記載の発明は、感光体と、
該感光体に接触して前記感光体を帯電する接触帯電手段
と、前記感光体上に静電潜像を形成する露光手段と、前
記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を転写部にて転写材へ転写する転写手段と
を備え、前記現像手段が、転写後に前記感光体上に残留
した転写残トナーを前記接触帯電手段で一旦回収した後
に前記感光体上に吐き出された前記転写残トナーを回収
するクリーニング手段を兼ねる画像形成装置において、
前記接触帯電手段の前記感光体の回転方向下流側に、前
記転写残トナーを一旦回収した前記接触帯電手段から飛
散する飛散トナーを蓄積して遮蔽する前記感光体に接離
自在な導電性のトナー飛散防止部材と、前記転写手段を
クリーニングする転写クリーニング手段とを有し、前記
トナー飛散防止部材に蓄積された前記飛散トナーの回収
時には、前記トナー飛散防止部材を前記感光体に接触さ
せ、かつ接地状態にし、前記現像手段にバイアスを印加
することなく、前記接触帯電手段と前記転写手段にバイ
アスを印加して前記感光体表面を正極性と負極性に交互
に帯電させて、前記トナー飛散防止部材に蓄積された前
記飛散トナーを前記感光体上に現像し、現像された前記
感光体上の一方の極性に帯電した前記飛散トナーを前記
転写手段上に転写させ、転写された前記飛散トナーを前
記転写クリーニング手段でクリーニングして回収すると
共に、現像された前記感光体上の他方の極性に帯電した
前記飛散トナーを前記接触帯電手段で回収することを特
徴としている。
【0028】また、前記飛散トナー遮蔽部材は、体積抵
抗率が104 〜109 Ωcmの材質からなるブラシ状の
部材であることを特徴としている。
【0029】また、前記接触帯電手段は、回転自在な磁
性粒子担持体上にブラシ状に担持される磁性粒子を有す
る磁気ブラシ帯電手段であり、前記磁性粒子で前記飛散
トナーを取り込んで回収することを特徴としている。
【0030】また、前記接触帯電手段の前記感光体の回
転方向上流側に、可撓性の導電性部材を前記感光体に接
離自在に配置したことを特徴としている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って本発明に係る
実施の形態について説明する。
【0032】〈実施の形態1〉図1は、本実施の形態に
係る画像形成装置を示す概略構成図である。本実施の形
態の画像形成装置は、像担持体の帯電手段として磁気ブ
ラシタイプの接触帯電装置(磁気ブラシ帯電装置)を用
い、また、クリーナーレスシステムの装置である。な
お、図10に示した従来例の画像形成装置と同一部材に
は同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0033】図1において、Aは本実施の形態に係る画
像形成装置の装置本体、Bはこの装置本体Aの上に搭載
した画像読み取り部(イメージスキャナー)である。画
像読み取り部Bの構成は図10に示した従来例と同様で
あり、本実施の形態ではその説明は省略する。
【0034】装置本体Aは、像担持体としての感光ドラ
ム1、露光装置2、接触帯電手段である磁気ブラシ帯電
装置3、現像装置4、転写装置7、定着装置6などを備
えている。
【0035】感光ドラム1としては、通常用いられてい
る有機感光体(OPC感光体)等を用いることができる
が、望ましくは、有機感光体上にその抵抗が109 〜1
14Ω・cmの材質を有する表面層を持つものや、アモ
ルファスシリコン感光体などを用いると、電荷注入帯電
を実現でき、オゾン発生の防止、ならびに消費電力の低
減に効果がある。また、帯電性についても向上させるこ
とが可能となる。
【0036】感光ドラム1は、本実施の形態では負帯電
の有機感光体で、直径30mmのアルミニウム製のドラ
ム基体(不図示)上に不図示の下記の第1〜第5の5つ
の層を有しており、所定のプロセススピードで矢印方向
(反時計方向)に回転駆動される。
【0037】この層の一番下の第1層は下引き層であ
り、ドラム基体の欠陥等をならすために設けられている
厚さ20μmの導電層である。第2層は正電荷注入防止
層であり、ドラム基体から注入された正電荷が感光ドラ
ム1表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役
目を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロン
によって、106 Ω・cm程度に抵抗調整された厚さ1
μmの中抵抗層である。
【0038】第3層は電荷発生層で、ジスアゾ系の顔料
を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、露光を
受けることによって正負の電荷対を発生する。第4層は
電荷輸送層で、ポリカーボネート樹脂にヒドラゾンを分
散したものであり、P型半導体である。従って、感光ド
ラム1表面に帯電された負電荷はこの層(第3層)を移
動することができず、第3層(電荷発生層)で発生した
正電荷のみを感光ドラム1表面に輸送することができ
る。
【0039】表面層としての第5層は電荷注入層であ
り、絶縁性樹脂のバインダーに導電性微粒子としてSn
2 超微粒子を分散した材料の塗工層である。具体的に
は、絶縁性樹脂に光透過性の導電フィラーであるアンチ
モンをドーピングして低抵抗化(導電化)した粒径約
0.03μmのSnO2 超微粒子を樹脂に対して、70
重量パーセント分散した材料の塗工層である。
【0040】このように調合した塗工液をディッピング
塗工法、スプレー塗工法、ロール塗工法、ビーム塗工法
等の適当な塗工法にて厚さ約3μmに塗工して電荷注入
層とした。表面抵抗は1013Ω・cmである。表面抵抗
をこのように調整することにより、直接帯電性が向上
し、高品位な画像を得ることができる。
【0041】なお、上記表面層の体積抵抗は、金属の電
極を200μmの間隔で配し、その間に表面層の調合液
を流入して成膜させ、前記電極間に電圧を100V印加
して測定した値である。この測定は、温度23℃、湿度
50%RHの条件で行った。
【0042】磁気ブラシ帯電装置3は、図2に示すよう
に、固定のマグネットローラ(不図示)を内側に有する
非磁性材料(例えばステンレス)からなる回転自在な帯
電スリーブ31と、この帯電スリーブ31の外周面にマ
グネットローラ(不図示)の磁力でブラシ状に担持され
感光ドラム1表面に接触して電荷を注入する導電性の磁
性粒子35と、磁性粒子35を帯電スリーブ31表面に
均一の厚さにコートする非磁性材料(例えばステンレ
ス)からなる規制ブレード32を備えている。
【0043】帯電スリーブ31には帯電バイアス電源3
6が接続されており、所定の帯電バイアス(直流に交流
を重畳した帯電バイアス)が印加される。帯電スリーブ
31に帯電バイアスを印加することにより、磁性粒子3
5から電荷が感光ドラム1上に与えられ、帯電電圧に対
応した電位に近い値に帯電される。帯電スリーブ31は
感光ドラム1に対しカウンタ方向に回転する。
【0044】また、磁性粒子35が感光ドラム1に接す
る帯電ニップTに対して、感光ドラム1の回転方向上流
側には導電性ブラシ13が感光ドラム1と接離自在に配
置され、感光ドラム1の回転方向下流側にはトナー飛散
防止部材としてのトナー飛散防止ブラシ33が感光ドラ
ム1と接離自在に配置されている。導電性ブラシ13に
は不図示の電源から前記帯電バイアスと逆極性のバイア
スが印加される。また、トナー飛散防止ブラシ33には
スイッチ34が接続されており、磁気ブラシ帯電装置3
による感光ドラム1の帯電時には、スイッチ34がOF
F状態で非接地(フロート)としている。
【0045】磁性粒子35として、本実施の形態ではフ
ェライト表面を酸化、還元処理して抵抗調整を行ったも
のに対し、シリコン系の樹脂に対してカーボンブラック
を分散し抵抗調整されたコート剤を1.0重量%コーテ
ィングしたものを用いた。磁性粒子35のコアとして
は、平均粒径が10〜100μm、飽和磁化が20〜2
50emu/cm3 、抵抗が1×102 〜1010Ω・c
mのものが用いられる。さらに、感光ドラム1にピンホ
ールのような絶縁の欠陥が存在することを考慮すると、
1×106 Ω・cm以上のものを用いることが好まし
い。
【0046】また、帯電性能を良くするためにはできる
だけ抵抗の小さいものを用いる方が良く、均一な帯電を
行うためには1×109 Ω・cm以下のものを用いるこ
とが好ましい。そこで、本実施の形態においては、平均
粒径25μm、飽和磁化200emu/cm3 、抵抗5
×106 Ω・cmの磁性粒子35を用いた。
【0047】なお、本実施の形態で用いた磁性粒子35
は、フェライト表面を酸化、還元処理して抵抗調整を行
ったものを用いた。
【0048】現像装置4は、図3に示すように、本実施
の形態では2成分接触現像装置(2成分磁気ブラシ現像
装置)である。この図において、41は矢印方向に回転
駆動される現像スリーブ、42は現像スリーブ41内に
固定配置されたマグネットローラ、43,44は攪拌ス
クリュー、45は現像剤Tを現像スリーブ41の表面に
薄層形成するために配置された規制ブレード、46は現
像容器、47は補充用トナーホッパー部である。
【0049】現像スリーブ41は、少なくとも現像時に
おいては感光ドラム1に対し最近接領域が約500μm
になるように配置され、現像剤Tが感光ドラム1に対し
て接触する状態で現像できるように設定されている。本
実施の形態において用いた現像剤Tであるトナーtは、
粉砕法によって製造された平均粒径6μmのネガ帯電ト
ナーに対して平均粒径20nmの酸化チタンを重量比1
%外添したものを用い、キャリアcとしては飽和磁化が
205emu/cm3 の平均粒径35μmの磁性キャリ
アを用いた。また、このトナーtとキャリアcを重量比
6:94で混合したものを現像剤Tとして用いた。この
ときの現像剤T中のトナーは、摩擦帯電量が約−25×
10- 3 c/kgであった。
【0050】次に、感光ドラム1表面に露光装置2の露
光により形成される静電潜像を、現像装置4を用いて2
成分磁気ブラシ法により顕像化する現像工程と現像剤T
の循環系について説明する。
【0051】まず、現像スリーブ41は、感光ドラム1
の回転方向に対してカウンタ方向に回転し、これに伴い
N2極で汲み上げられた現像剤Tは、搬送される過程に
おいて現像スリーブ41に対して垂直に配置された規制
ブレード45によって規制され、現像スリーブ41上に
薄層形成される。ここで薄層形成された現像剤Tが、現
像主極(S1極)に搬送されてくるとその磁気力によっ
て穂立ちが形成される。この穂状に形成された現像剤T
によって感光ドラム1の前記静電潜像を現像し、その後
N3極、N2極の反発磁界によって現像スリーブ41上
の現像剤Tは、現像容器46内に戻される。
【0052】現像スリーブ41には、現像バイアス電源
48から直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスが
印加される。本実施の形態では、−480Vの直流電圧
と、ピーク間電圧Vpp=1500V、周波数f=30
00Hzの交流電圧を印加した。
【0053】一般に、2成分現像法においては交流電圧
を印加すると現像効率が増し、画像は高品位になるが、
逆にかぶりが発生しやすくなるという危険も生じる。こ
のため、通常、現像装置4に印加する直流電圧と感光ド
ラム1の表面電位間に電位差を設けることによって、か
ぶりを防止することを実現している。このかぶり防止の
ための電位差を「かぶり取り電位(Vback)」と呼
ぶが、この電位差によって現像時に非画像領域にトナー
が付着するのを防止し、本発明のクリーナレス装置にお
いては、転写残トナーの回収も行っている。
【0054】転写装置7は、本実施の形態ではベルト転
写装置であり、無端状の転写ベルト71を駆動ローラ7
2と従動ローラ73間に張設し、矢印方向に感光ドラム
1の周速度とほぼ同じ周速度で回転駆動させる。転写ベ
ルト71の内側に設けた転写帯電ブレード74で転写ベ
ルト71を感光ドラム1表面に接触させる。転写材P
は、転写ベルト71の上行側ベルト部分の上面に乗って
転写ニップ部Nに搬送される。転写材Pの先端が転写ニ
ップ部Nに進入する時点において、転写帯電ブレード7
4に転写バイアス電源(不図示)から所定の転写バイア
スが印加されることで、転写材Pの裏面からトナーtと
逆極性の帯電がなされて感光ドラム1表面のトナー像が
転写材Pの上面に転写されていく。
【0055】また、転写ベルト71の外側には、転写ベ
ルト71表面をクリーニングする転写クリーニング装置
75が転写ベルト71に対して接離自在に配置されてい
る。
【0056】本実施の形態においては、転写ベルト71
として膜厚75μmのポリイミド樹脂からなるものを用
いた。なお、転写ベルト71の材質としてはポリイミド
樹脂に限定されるものではなく、これ以外にも、例えば
ポリカーボネイト樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹
脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリエチレンナフタレ
ート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエー
テルサルフォン樹脂、ポリウレタン樹脂などのプラスチ
ックや、フッ素系、シリコン系のゴムを好適に用いるこ
とができる。また、厚みについても75μmに限定され
るわけではなく、25〜2000μm、好ましくは50
〜150μmのものが好適に用いられる。
【0057】また、転写帯電ブレード74としては、抵
抗が1×105 〜1×107 Ωのものを用いた。この転
写帯電ブレード74に、転写時に+10〜15μAのバ
イアスを定電流制御により印加する。
【0058】次に、上記した画像形成装置の画像形成動
作について説明する。
【0059】画像形成時には、感光ドラム1は駆動手段
(不図示)により矢印方向に回転駆動され、磁気ブラシ
帯電装置3により表面が均一に負極性の所定電圧に帯電
される。そして、帯電された感光ドラム1上に露光装置
2により画像露光Lが与えられて、画像読み取り部Bの
画像読み取りユニット9から入力される画像情報に応じ
た静電潜像が形成され、この静電潜像は現像装置4によ
り上述したようにトナー像として現像される。
【0060】そして、感光ドラム1上のトナー像先端が
感光ドラム1と転写ベルト71間の転写ニップ部Nに到
達すると、このタイミングに合わせて給紙カセット9内
の紙などの転写材Pが給紙ローラ10によって給紙され
てレジストローラ11により転写ニップ部Nに搬送さ
れ、転写バイアスが印加された転写帯電ブレード74に
より転写材Pの裏側にトナーtと逆極性の電荷が付与さ
れて、表面側に感光ドラム1上のトナー像が転写され
る。そして、トナー像が転写された転写材Pは転写ベル
ト71により定着装置6へ搬送され、定着装置12の加
熱ローラ6aと定着ローラ6bによる加熱、加圧により
トナー像が転写材P表面に熱定着され、トレイ12上に
排出される。
【0061】この画像形成動作において、トナー像転写
後の感光ドラム1表面には転写残トナーが残留してい
る。この転写残トナーをそのまま磁気ブラシ帯電装置3
のブラシ状の磁性粒子35上を通過させると、残画像部
分のみ帯電電位が低下したり、次の画像上で前画像部分
が薄くなったり濃く現れたりする現象(ゴースト現象)
が発生してしまう。
【0062】また、感光ドラム1と接触したブラシ状の
磁性粒子35の下を転写残トナーが通過しても、ほとん
どの場合前画像の形状をとどめたままである。そこで、
感光ドラム1の回転に伴い、帯電領域に到達した転写残
トナーを磁気ブラシ帯電装置3の磁性粒子35に取り込
み、前画像の履歴を消してしまうことが必要になる。
【0063】この時、直流電圧を磁気ブラシ帯電装置3
の帯電スリーブ31に印加するのみでは磁性粒子35へ
のトナーの取り込みは十分に行われないが、交番電圧を
帯電スリーブ31に印加すると感光ドラム1と帯電スリ
ーブ31間の電界による振動効果によって、磁性粒子3
5へのトナーの取り込みが容易に行なわれる。
【0064】なお、感光ドラム1上の転写残トナーは転
写時の剥離放電等により、極性が正のものと負のものが
混在していることが多いが、磁性粒子35への取り込み
易さを考えると転写残トナーは正帯電されていることが
望ましい。
【0065】また、本実施の形態では、この時に感光ド
ラム1に導電性ブラシ13を当接させ、帯電バイアスと
逆極性のバイアスを印加する。これにより、正極性の転
写残トナーは磁性粒子35を通過し、負極性の転写残ト
ナーは一時的に導電性ブラシ13に捕獲され、除電され
た後に再び感光ドラム1上に送り出される。
【0066】よって、転写残トナーは磁性粒子35へよ
り取り込まれやすくなり、取り込み不良の発生を防止で
きる。
【0067】磁性粒子35に取り込まれて一旦回収され
た転写残トナーは、磁性粒子35との摩擦帯電及び印加
バイアスの影響によって負極性に帯電され、感光ドラム
1上に吐き出される。吐き出された負極性のトナーは、
上述したように現像装置4で現像同時回収され再利用さ
れる。
【0068】また、本実施の形態では、磁気ブラシ帯電
装置3の磁性粒子35に取り込んだ転写残トナーが飛散
するのを防止するため、帯電ニップTに対して感光ドラ
ム1の回転方向下流側にトナー飛散防止ブラシ33を配
置している。トナー飛散防止ブラシ33は、帯電後の感
光ドラム1に当接するように構成されているため、感光
ドラム1の帯電状態を損なわないよう、通常の画像形成
動作時にはスイッチ34をOFFにして非接地(フロー
ト)としている。
【0069】そして、上記画像形成動作が連続したり、
高濃度の画像形成が行われた場合には、磁性粒子35に
一旦回収された転写残トナーの一部が飛散して、トナー
飛散防止ブラシ33に多量の飛散トナーが付着して蓄積
される。
【0070】次に、トナー飛散防止ブラシ33に蓄積し
た飛散トナーの回収動作を、図4に示したタイミングシ
ーケンスを参照して説明する。
【0071】先ず、時刻t1にて感光ドラム1の回転駆
動(ドラム駆動)が開始され、続いて時刻t2にて磁気
ブラシ帯電装置(帯電器)3の駆動と帯電バイアス印加
がONされ、時刻t3にて現像装置(現像器)4の駆動
と現像バイアス印加がONされる。
【0072】そして、時刻t4にて導電性ブラシ11に
バイアス印加がONされた後に、時刻t5にて転写帯電
ブレード74への転写バイアス印加がONされる。これ
により上記した通常の画像形成が行われる。
【0073】通常の画像形成動作が終了する際には、先
ず時刻t6で転写帯電ブレード74への転写バイアス印
加がOFFされる。次に、導電性ブラシ13に、感光ド
ラム1上での転写バイアスON領域が導電性ブラシ13
を通過するまでの時間だけ長くバイアスを印加した後
に、時刻t7にて導電性ブラシ13へのバイアス印加を
OFFする。更に、その後、時刻t8にて磁気ブラシ帯
電装置(帯電器)3と現像装置(現像器)4の駆動、バ
イアス印加をOFFし、通常の画像形成動作が終了す
る。
【0074】そして、通常の画像形成動作終了後に、時
刻t9にて転写帯電ブレード74への転写バイアス印加
をONする。そして、図5に示すように、トナー飛散防
止ブラシ33を非接地状態から接地状態に変更するため
のスイッチ34(通常時はOFF)を、時刻t1Oにて
ONにする。この時には、磁気ブラシ帯電装置(帯電
器)3と現像装置(現像器)4、及び導電性ブラシ13
は、どれも駆動、バイアス印加は行われない。
【0075】転写帯電ブレード74に転写バイアスが時
刻t9から時刻t11の間に印加されることによって、
感光ドラム1は正帯電される。そして、感光ドラム1上
の正帯電された領域がトナー飛散防止ブラシ33を通過
する際に、トナー飛散防止ブラシ33は接地されている
ため、トナー飛散防止ブラシ33上に付着した飛散トナ
ーは、感光ドラム1上に現像される。
【0076】この時、トナー飛散防止ブラシ33から感
光ドラム1への現像をより効率良く行うために、トナー
飛散防止ブラシ33の材料は、低抵抗(1×104 Ω〜
1×109 Ω)であることが望ましい。また、飛散トナ
ーはその極性が正のものと負のものとが混在しているた
め、トナー飛散防止ブラシ33に蓄積したトナーのう
ち、負の極性をもつものが感光ドラム1上に現像され
る。
【0077】感光ドラム1上に現像された飛散トナー
は、現像装置4を通過して再び転写帯電ブレード74上
の転写領域に来た際に、時刻t13にて転写帯電ブレー
ド74への転写バイアス印加をONして、感光ドラム1
上に現像された飛散トナーを転写ベルト71上に転写す
る。転写ベルト71上に転写された飛散トナーは、転写
ベルト71に接する転写クリーニング装置75によって
回収される。
【0078】その後、時刻t14にて転写帯電ブレード
74への転写バイアス印加をOFFにし、時刻t15に
て感光ドラム1の駆動をOFFにする。
【0079】上述したトナー飛散防止ブラシ33に蓄積
した飛散トナーの回収動作を定期的に行うことにより、
効果的に飛散トナーの回収を行うことができる。
【0080】なお、本発明者の実験によれば、転写帯電
ブレード74に流れる転写電流と感光ドラム1の表面電
位は、図6に示すようにほぼ比例関係がある。よって、
上記のトナー飛散防止ブラシ33に蓄積した飛散トナー
の回収動作のシーケンスにおいて、トナー飛散防止ブラ
シ33に蓄積した飛散トナーを感光ドラム1上に現像す
るには、感光ドラム1が最低でも100V、好ましくは
200V〜250V程度に正帯電されているのが望まし
く、図6に示される転写電流と感光ドラム表面電位の結
果より、転写帯電ブレード74に流れる転写電流は、通
常の画像形成時に10μA程度であるのに対して、上記
した飛散トナーの回収動作のシーケンスにおいては10
μA〜14μAであることが望ましい。
【0081】このように本実施の形態では、画像形成動
作が連続したり、高濃度の画像形成が行われて、トナー
飛散防止ブラシ33に多量の飛散トナーが蓄積された場
合でも、この飛散トナーを感光ドラム1上に現像した
後、転写ベルト71に転写させて、転写クリーニング装
置75によるクリーニングによって回収することにり、
トナー飛散防止ブラシ33への飛散トナーの蓄積を防止
して、飛散トナーによる画像への影響を防止することが
できる。
【0082】〈実施の形態2〉本実施の形態において
も、図1乃至図3に示した実施の形態1と同様の構成の
画像形成装置を用いた。画像形成動作は実施の形態1と
同様であり、本実施の形態では、トナー飛散防止ブラシ
33に蓄積した飛散トナーの回収動作についてのみ説明
する。
【0083】以下、本実施の形態におけるトナー飛散防
止ブラシ33に蓄積した飛散トナーの回収動作を、図7
に示したタイミングシーケンスを参照して説明する。
【0084】時刻t1〜t8までの通常の画像形成動作
は、実施の形態1と同様である。そして、本実施の形態
では、通常の画像形成動作終了後に、時刻t16にて磁
気ブラシ帯電装置3の駆動及び帯電バイアス印加をON
する。磁気ブラシ帯電装置3の駆動及び帯電バイアスの
印加状態で、時刻t17にてスイッチ34(通常時はO
FF)をONにし、時刻t18にてスイッチ34をOF
Fとする。この時には、磁気ブラシ帯電装置(帯電器)
3と現像装置(現像器)4、及び導電性ブラシ11は、
どれも駆動、バイアス印加は行われない。
【0085】スイッチ34がOFFされた後、時刻t1
9にて転写帯電ブレード74への転写バイアス印加をO
Nし、時刻t20にて転写バイアス印加をOFFする。
その後、時刻t21にて磁気ブラシ帯電装置3の駆動及
び帯電バイアス印加をOFFする。
【0086】そして、時刻t16〜t21の間、通常画
像形成動作と同様の帯電動作が行われることにより感光
ドラム1は負帯電され、感光ドラム1上の負帯電された
領域がトナー飛散防止ブラシ33を通過する。この際
に、トナー飛散防止ブラシ33は接地されているため、
トナー飛散防止ブラシ33上に付着した飛散トナーは、
感光ドラム1上に現像される。
【0087】この時、トナー飛散防止ブラシ33から感
光ドラム1への現像をより効率良く行うために、トナー
飛散防止ブラシ33の材料は、低抵抗(1×104 Ω〜
1×109 Ω)であることが望ましい。また、飛散トナ
ーはその極性が正のものと負のものとが混在しているた
め、トナー飛散防止ブラシ33に蓄積したトナーのう
ち、正の極性をもつものが感光ドラム1上に現像され
る。
【0088】感光ドラム1上に現像された飛散トナー
は、現像装置4を通過して再び転写帯電ブレード74上
の転写領域に来た際に、時刻t19にて転写帯電ブレー
ド74に正極性の転写バイアス印加をONする。この
際、正極性の転写バイアスを受けた飛散トナーは、更に
正の帯電を増した状態で磁気ブラシ帯電装置3の帯電部
位に到達し、磁気ブラシ帯電装置3のブラシ状の磁性粒
子35に回収される。
【0089】その後、時刻t20にて転写帯電ブレード
74への転写バイアス印加をOFFにし、時刻t22に
て感光ドラム1の駆動をOFFにする。磁性粒子35に
回収された飛散トナーは、上述したように現像装置4で
現像同時回収され再利用される。
【0090】上述したトナー飛散防止ブラシ33に蓄積
した飛散トナーの回収動作を定期的に行うことにより、
効果的に飛散トナーの回収を行うことができる。
【0091】このように本実施の形態では、画像形成動
作が連続したり、高濃度の画像形成が行われて、トナー
飛散防止ブラシ33に多量の飛散トナーが蓄積された場
合でも、この飛散トナーを感光ドラム1上に現像した
後、磁気ブラシ帯電装置3のブラシ状の磁性粒子35に
よって回収することにり、トナー飛散防止ブラシ33へ
の飛散トナーの蓄積を防止して、飛散トナーによる画像
への影響を防止することができる。
【0092】〈実施の形態3〉本実施の形態において
も、図1乃至図3に示した実施の形態1と同様の構成の
画像形成装置を用いた。画像形成動作は実施の形態1と
同様であり、本実施の形態では、トナー飛散防止ブラシ
33に蓄積した飛散トナーの回収動作についてのみ説明
する。
【0093】以下、本実施の形態におけるトナー飛散防
止ブラシ33に蓄積した飛散トナーの回収動作を、図8
に示したタイミングシーケンスを参照して説明する。
【0094】時刻t1〜t8までの通常の画像形成動作
は、実施の形態1と同様である。そして、本実施の形態
では、通常の画像形成動作終了後に、時刻t22にて転
写帯電ブレード74への転写バイアス印加を、一定の間
隔t0でON/OFFを繰り返す。その後、図9に示す
ように、時刻t23にてスイッチ34(通常時はOF
F)をONする。
【0095】スイッチ34のON後、時刻t24にて磁
気ブラシ帯電装置3の駆動及び帯電バイアス印加を、一
定の間隔t0でON/OFFを繰り返し、図9に示すよ
うに、磁気ブラシ帯電装置3を通過後の感光ドラム1の
表面電位を正帯電部と負帯電部とが交互となるような電
位を作り出す。そして、所定時間経過後、時刻t25に
て磁気ブラシ帯電装置3の駆動及び帯電バイアス印加が
OFFされる。時刻t25の前に転写帯電ブレード74
への転写バイアス印加がOFFされる。
【0096】磁気ブラシ帯電装置3の駆動及び帯電バイ
アス印加のON状態で、時刻t23にてスイッチ34
(通常時はOFF)をONにし、時刻t18にてスイッ
チ34をOFFとする。この時には、磁気ブラシ帯電装
置(帯電器)3と現像装置(現像器)4、及び導電性ブ
ラシ11は、どれも駆動、バイアス印加は行われない。
【0097】時刻t26にてスイッチ34がOFFされ
た後、時刻t27にて転写帯電ブレード74への転写バ
イアス印加をONし、時刻t20にて転写バイアス印加
をOFFする。その後、時刻t21にて磁気ブラシ帯電
装置3の駆動及び帯電バイアス印加をOFFする。こう
することにより、正と負に交互に帯電された感光ドラム
1表面に、トナー飛散防止ブラシ30に蓄積された正極
性のトナーと負極性のトナーとが交互に現像される。
【0098】上述したように飛散トナーは、その極性が
正のものと負のものとが混在しているため、より多くの
飛散トナーがトナー飛散防止ブラシ33から感光ドラム
1上に現像されることになる。感光ドラム1上に現像さ
れた飛散トナーのうち負極性の飛散トナーは、現像装置
4を通過して、転写帯電ブレード74上の転写領域に来
た際に、時刻t27にて転写帯電ブレード74への転写
バイアス印加をONして、感光ドラム1上に現像された
負極性の飛散トナーを転写ベルト71上に転写する。転
写ベルト71上に転写された飛散トナーは、転写ベルト
71に接する転写クリーニング装置75によるクリーニ
ングによって回収される。
【0099】一方、感光ドラム1上に現像された飛散ト
ナーのうち正極性の飛散トナーは、更に正の帯電を増し
た状態で磁気ブラシ帯電装置3の帯電部位に到達し、磁
気ブラシ帯電装置3のブラシ状の磁性粒子35に回収さ
れる。磁性粒子35に回収された飛散トナーは、上述し
たように現像装置4で現像同時回収され再利用される。
【0100】その後、時刻t28にて転写帯電ブレード
74への転写バイアス印加をOFFにし、時刻t29に
て磁気ブラシ帯電装置3の駆動及び帯電バイアス印加を
OFFした後、時刻t30にて感光ドラム1の駆動をO
FFにする。
【0101】上述したトナー飛散防止ブラシ33に蓄積
した飛散トナーの回収動作を定期的に行うことにより、
効果的に飛散トナーの回収を行うことができる。
【0102】このように本実施の形態では、画像形成動
作が連続したり、高濃度の画像形成が行われて、トナー
飛散防止ブラシ33に多量の飛散トナーが蓄積された場
合でも、この飛散トナーを感光ドラム1上に現像した
後、負極性に帯電した飛散トナーを転写ベルト7に転写
させた後に転写クリーニング装置75によるクリーニン
グによって回収し、更に正極性に帯電した飛散トナーを
磁気ブラシ帯電装置3のブラシ状の磁性粒子35によっ
て回収することにり、トナー飛散防止ブラシ33への飛
散トナーの蓄積を防止して、飛散トナーによる画像への
影響を防止することができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、接
触帯電手段から飛散してトナー飛散防止部材に付着して
蓄積された飛散トナーを回収することができるので、飛
散トナーによる画像への影響を防止して良好な画像形成
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の磁
気ブラシ帯電装置、導電性ブラシ、トナー飛散防止ブラ
シを示す図。
【図3】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の現
像装置を示す図。
【図4】実施の形態1における飛散トナーの回収動作の
タイミングシーケンスを示す図。
【図5】実施の形態1における飛散トナーの回収動作時
でのトナー飛散防止ブラシを接地するスイッチの状態を
示す図。
【図6】転写電流と感光ドラムの表面電位との関係を示
す図。
【図7】実施の形態2における飛散トナーの回収動作の
タイミングシーケンスを示す図。
【図8】実施の形態3における飛散トナーの回収動作の
タイミングシーケンスを示す図。
【図9】実施の形態3における飛散トナーの回収動作時
でのトナー飛散防止ブラシを接地するスイッチの状態を
示す図。
【図10】従来例における画像形成装置を示す概略構成
図。
【符号の説明】
1 感光ドラム(感光体) 2 露光装置(露光手段) 3 磁気ブラシ帯電装置(接触帯電手段) 4 現像装置(現像手段) 6 定着装置 7 転写装置(転写手段) 71 転写ベルト 74 転写帯電ブレード 75 転写クリーニング装置(転写クリーニング手
段) 13 導電性ブラシ(導電性部材) 31 帯電スリーブ(磁性粒子担持体) 33 トナー飛散防止ブラシ(トナー飛散防止部
材) 34 スイッチ 35 磁性粒子 41 現像スリーブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体と、該感光体に接触して前記感光
    体を帯電する接触帯電手段と、前記感光体上に静電潜像
    を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー
    像を形成する現像手段と、前記トナー像を転写部にて転
    写材へ転写する転写手段とを備え、前記現像手段が、転
    写後に前記感光体上に残留した転写残トナーを前記接触
    帯電手段で一旦回収した後に前記感光体上に吐き出され
    た前記転写残トナーを回収するクリーニング手段を兼ね
    る画像形成装置において、 前記接触帯電手段の前記感光体の回転方向下流側に、前
    記転写残トナーを一旦回収した前記接触帯電手段から飛
    散する飛散トナーを蓄積して遮蔽する前記感光体に接離
    自在な導電性のトナー飛散防止部材と、 前記転写手段をクリーニングする転写クリーニング手段
    とを有し、 前記トナー飛散防止部材に蓄積された前記飛散トナーの
    回収時には、前記トナー飛散防止部材を前記感光体に接
    触させ、かつ接地状態にし、 前記接触帯電手段と前記現像手段にバイアスを印加する
    ことなく、前記転写手段に転写バイアスを印加して前記
    感光体表面を帯電させて前記トナー飛散防止部材に蓄積
    された前記飛散トナーを前記感光体上に現像し、現像さ
    れた前記感光体上の前記飛散トナーを前記転写手段上に
    転写させ、転写された前記飛散トナーを前記転写クリー
    ニング手段でクリーニングして回収する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 感光体と、該感光体に接触して前記感光
    体を帯電する接触帯電手段と、前記感光体上に静電潜像
    を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー
    像を形成する現像手段と、前記トナー像を転写部にて転
    写材へ転写する転写手段とを備え、前記現像手段が、転
    写後に前記感光体上に残留した転写残トナーを前記接触
    帯電手段で一旦回収した後に前記感光体上に吐き出され
    た前記転写残トナーを回収するクリーニング手段を兼ね
    る画像形成装置において、 前記接触帯電手段の前記感光体の回転方向下流側に、前
    記転写残トナーを一旦回収した前記接触帯電手段から飛
    散する飛散トナーを蓄積して遮蔽する前記感光体に接離
    自在な導電性のトナー飛散防止部材を有し、 前記トナー飛散防止部材に蓄積された前記飛散トナーの
    回収時には、前記トナー飛散防止部材を前記感光体に接
    触させ、かつ接地状態にし、 前記転写手段と前記現像手段にバイアスを印加すること
    なく、前記接触帯電手段に帯電バイアスを印加して前記
    感光体表面を帯電させて前記トナー飛散防止部材に蓄積
    された前記飛散トナーを前記感光体上に現像し、現像さ
    れた前記感光体上の前記飛散トナーを前記接触帯電手段
    で回収する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 感光体と、該感光体に接触して前記感光
    体を帯電する接触帯電手段と、前記感光体上に静電潜像
    を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー
    像を形成する現像手段と、前記トナー像を転写部にて転
    写材へ転写する転写手段とを備え、前記現像手段が、転
    写後に前記感光体上に残留した転写残トナーを前記接触
    帯電手段で一旦回収した後に前記感光体上に吐き出され
    た前記転写残トナーを回収するクリーニング手段を兼ね
    る画像形成装置において、 前記接触帯電手段の前記感光体の回転方向下流側に、前
    記転写残トナーを一旦回収した前記接触帯電手段から飛
    散する飛散トナーを蓄積して遮蔽する前記感光体に接離
    自在な導電性のトナー飛散防止部材と、 前記転写手段をクリーニングする転写クリーニング手段
    とを有し、 前記トナー飛散防止部材に蓄積された前記飛散トナーの
    回収時には、前記トナー飛散防止部材を前記感光体に接
    触させ、かつ接地状態にし、 前記現像手段にバイアスを印加することなく、前記接触
    帯電手段と前記転写手段にバイアスを印加して前記感光
    体表面を正極性と負極性に交互に帯電させて、前記トナ
    ー飛散防止部材に蓄積された前記飛散トナーを前記感光
    体上に現像し、現像された前記感光体上の一方の極性に
    帯電した前記飛散トナーを前記転写手段上に転写させ、
    転写された前記飛散トナーを前記転写クリーニング手段
    でクリーニングして回収すると共に、現像された前記感
    光体上の他方の極性に帯電した前記飛散トナーを前記接
    触帯電手段で回収する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記飛散トナー遮蔽部材は、体積抵抗率
    が104 〜109 Ωcmの材質からなるブラシ状の部材
    である、 請求項1、2又は3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記接触帯電手段は、回転自在な磁性粒
    子担持体上にブラシ状に担持される磁性粒子を有する磁
    気ブラシ帯電手段であり、前記磁性粒子で前記飛散トナ
    ーを取り込んで回収する、 請求項1、2、3又は4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記接触帯電手段の前記感光体の回転方
    向上流側に、可撓性の導電性部材を前記感光体に接離自
    在に配置した、 請求項1、2、3、4又は5記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009031444A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Ricoh Co Ltd プロセスカートリッジ、画像形成装置
US7684725B2 (en) 2006-07-25 2010-03-23 Panasonic Corporation Exposure device and image forming apparatus

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