JP2009031444A - プロセスカートリッジ、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 感光体、感光体表面に当接する回転ブラシ、及びブラシケーシングを備え、回転ブラシによるトナー飛散をより確実に抑制することができるプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】 プロセスカートリッジ13は、回転ブラシ2が潜像担持体である感光体1に当接するブラシ当接ニップNでの回転ブラシ2の回転方向下流側の端部となるニップブラシ回転方向下流端部Eの位置の高さが、感光体1表面の回転ブラシ2が当接する領域の曲率中心である回転中心1Pの位置の高さ以下であり、ブラシケーシング3の開口部の淵部となる2つのケーシング先端部のうち、ブラシ当接ニップNに対してニップブラシ回転方向下流端部E側となるブラシ下流側ケーシング先端部3aが、ニップブラシ回転方向下流端部Eでの感光体1表面の接線Ltよりも感光体1側である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置が備える潜像担持体とこの潜像担持体に接触する回転ブラシとを備えたプロセスカートリッジ、及び画像形成装置に関するものである。
従来、潜像担持体であるドラム状の感光体に当接する回転ブラシとしては、トナー像転写後の感光体上に残留した転写残トナーを除去するクリーニング装置が備えるクリーニングブラシが知られている。
このようなクリーニング装置としては、転写残トナーを回転ブラシで除去するものや、回転ブラシで転写残トナーを散らして除去し易い状態として当接部を通過させ、他のクリーニング部材を用いて転写残トナーを除去するものがある。
特許文献1及び特許文献2には、回転ブラシを感光体表面に当接させて転写残トナーを回転ブラシで回収するクリーニング装置が記載されている。
また、回転ブラシを備えるクリーニング装置では、回転ブラシの回転によって、感光体表面及び回転ブラシからトナーが離間して飛翔する。飛翔したトナーがクリーニング装置の外に飛散すると画像形成装置の装置内汚れになり、帯電部材、転写部材、現像部材等にトナーが付着することによって、帯電不良、斑点、地汚れ等が発生し、画像品質の低下につながる。
よって、特許文献1及び特許文献2に記載のクリーニング装置ではトナーが飛散しないように、回転ブラシが感光体と当接する位置が開口部となるように回転ブラシを覆った形状のブラシケーシングを備えている。
特開2005−17463号公報 特開2005−234481号公報
しかしながら、本発明者らが鋭意検討を重ねたところ、従来のブラシケーシングを備えたクリーニング装置の感光体に対する回転ブラシ及びブラシケーシングの配置ではトナーの飛散の防止には不十分であることがわかった。
以下、感光体に対する回転ブラシ及びブラシケーシングの配置とトナー飛散との関係について説明する。
感光体に当接させた回転ブラシを回転させるで飛翔するトナーは、主に回転ブラシが感光体に当接するブラシ当接ニップにおける回転ブラシの回転方向下流側の端部であるニップブラシ回転方向下流端部から飛翔する。これは以下の理由による。ブラシ当接ニップではブラシの先端が回転ブラシの回転方向上流側となるようにブラシが撓んだ状態となっている。そして、ニップブラシ回転方向下流端部では感光体からブラシの先端が離間するときに、ブラシ当接ニップを形成するブラシよりもブラシの撓みが戻る。この撓みが戻るときの勢いで、感光体上のトナーが弾き飛ばされることによって、ニップブラシ回転方向下流端部からトナーが飛翔する。
また、本発明者らが鋭意検討を行ったところ、ニップブラシ回転方向下流端部から飛翔するトナーの飛翔方向は、重力が作用しなければニップブラシ回転方向下流端部となる感光体表面上の位置における感光体表面の接線よりも回転ブラシ側となるものが大部分となることが分かった。すなわち、ニップブラシ回転方向下流端部から飛翔する大部分のトナーのうち、回転ブラシから最も離れる方向の軌道に飛翔するトナーは、飛翔し始めるときに、ニップブラシ回転方向下流端部となる位置の感光体表面の接線方向に飛翔するトナーである。よって、ニップブラシ回転方向下流端部となる位置で感光体表面の接線方向に飛翔したトナーがブラシケーシングの外へ出ないように設定することにより、より確実にトナーの飛散を防止することができる。
次に、感光体表面の回転ブラシが当接する領域の曲率中心の位置の高さよりも、ニップブラシ回転方向下流端部の位置の高さが高い場合の不具合について説明する。
図8は、感光体1の回転中心1Pの位置よりも、ブラシ当接ニップNのニップブラシ回転方向下流端部Eの位置が高い状態を示す説明図である。図8に示すように、ドラム状の感光体1の場合は、感光体1表面の回転ブラシ2が当接する領域の曲率中心は、感光体1の回転中心1Pとなる。図8(a)は、ブラシ当接ニップNにおける感光体1の表面移動方向と回転ブラシ2のブラシ先端の移動方向とが同方向となる、回転ブラシ2が感光体1に対してウィズ回転する場合の説明図である。また、図8(b)は、ブラシ当接ニップNにおける感光体1の表面移動方向と回転ブラシ2のブラシ先端の移動方向とが逆方向となる、回転ブラシ2が感光体1に対してカウンター回転する場合の説明図である。
図8に示す回転ブラシ2では、飛翔したトナーである飛翔トナーTが重力の影響を受けて、ニップブラシ回転方向下流端部Eでの感光体1表面の接線Ltよりも感光体1側へと経時で飛翔方向が変化する。すなわち、ニップブラシ回転方向下流端部Eで接線Ltの方向に飛翔した飛翔トナーTが、重力の影響を受けてブラシケーシング3から離れる方向に飛翔方向が変化する。このため、ブラシケーシング3で接線Ltの方向に飛翔した飛翔トナーTを回収することは困難であり、ブラシケーシング3を備えているものの、トナーの飛散の防止には不十分な構成である。
次に、ニップブラシ下流端の位置の高さが、感光体表面の回転ブラシが当接する領域の曲率中心の位置の高さ以下の場合について説明する。
図9は、感光体1の回転中心1Pの位置と、ブラシ当接ニップNのニップブラシ回転方向下流端部Eの位置とが同じ高さの状態を示す説明図である。図9(a)は、回転ブラシ2が感光体1に対してウィズ回転する場合の説明図であり、図9(b)は、回転ブラシ2が感光体1に対してカウンター回転する場合の説明図である。
図9に示す回転ブラシ2では、飛翔したトナーである飛翔トナーTが重力の影響を受けても、ニップブラシ回転方向下流端部Eでの感光体1表面の接線Ltよりも感光体1側へとは飛翔方向が変化しない。特に、ニップブラシ回転方向下流端部Eで接線Ltの方向に飛翔した飛翔トナーTは、重力の影響を受けても接線Ltに沿って飛翔する。ニップブラシ回転方向下流端部Eで接線Ltの方向に飛翔した飛翔トナーTが回転ブラシ2から最も離れる方向の軌道に飛翔するトナーであるので、他の飛翔トナーTは接線Ltを境に回転ブラシ2側に飛翔する。
また、図10は、感光体1の回転中心1Pの位置よりも、ブラシ当接ニップNのニップブラシ回転方向下流端部Eの位置が低い状態を示す説明図である。図10(a)は、回転ブラシ2が感光体1に対してウィズ回転する場合の説明図であり、図10(b)は、回転ブラシ2が感光体1に対してカウンター回転する場合の説明図である。
図10に示す回転ブラシ2では、飛翔したトナーである飛翔トナーTが重力の影響を受けると、ニップブラシ回転方向下流端部Eでの感光体1表面の接線Ltよりも回転ブラシ2側へと飛翔方向が変化する。回転ブラシ2から最も離れる方向の軌跡に飛翔するトナーである、ニップブラシ回転方向下流端部Eで接線Ltの方向に飛翔した飛翔トナーTは、重力の影響を受けて接線Ltよりも回転ブラシ2側へ飛翔する。よって、他の飛翔トナーTも接線Ltよりも回転ブラシ2側に飛翔する。
感光体1と回転ブラシ2との配置が図9及び図10のような配置であれば、接線Ltよりも回転ブラシ2側をブラシケーシング3で覆うことにより飛翔したトナーがブラシケーシング3の外に飛散することを防止できる。
感光体1の位置に対する回転ブラシ2の位置は、特許文献1のクリーニング装置では図10(b)と同様の位置関係であり、特許文献2のクリーニング装置では図10(a)と同様の位置関係である。しかし、ブラシ当接ニップNに対してニップブラシ回転方向下流端部E側のケーシング先端103aが、接線Ltよりも回転ブラシ2側となるように配置されている。このため、少なくとも接線Lt方向に飛翔した飛翔トナーTがケーシング先端103aと感光体1との間を抜けて飛散するおそれがあり、ブラシケーシング3の外にトナーが飛散することを防止するには不十分な構成である。
また、このような問題は、回転ブラシがクリーニング装置に設けたクリーニングブラシである場合に限るものではない。トナーが付着した感光体表面上に接触する回転ブラシであれば同様の問題が生じる。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その一つ目の目的は、少なくとも感光体、感光体表面に当接する回転ブラシ、及びブラシケーシングを備え、回転ブラシによるトナー飛散をより確実に抑制することができるプロセスカートリッジを提供することである。
また、本発明の二つ目の目的は、感光体、感光体表面に当接する回転ブラシ、及びブラシケーシングを備え、回転ブラシによるトナー飛散をより確実に抑制することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、帯電手段によって表面が一様に帯電され、潜像形成手段によって表面上に静電潜像が形成され、該静電潜像が現像手段によってトナーの供給が成されてトナー像を担持し、転写手段によって該トナー像を被転写材に転写する潜像担持体と、該潜像担持体の表面の曲率を備える領域に当接する回転ブラシと、該回転ブラシが該潜像担持体と当接する位置が開口部となるように該回転ブラシを覆ったブラシケーシングとを有するプロセスカートリッジにおいて、該回転ブラシが該潜像担持体に当接するブラシ当接ニップでの該回転ブラシの回転方向下流側の端部となるニップブラシ回転方向下流端部の位置の高さが、該潜像担持体表面の該回転ブラシが当接する領域の曲率中心の位置の高さ以下であり、該ブラシケーシングの開口部の淵部となる2つのケーシング先端部のうち、該ブラシ当接ニップに対して該ニップブラシ回転方向下流端部側となるブラシ下流側ケーシング先端部が、該ニップブラシ回転方向下流端部での該潜像担持体表面の接線よりも該潜像担持体側となることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1のプロセスカートリッジにおいて、上記ニップブラシ回転方向下流端部の位置が、上記曲率中心の位置よりも低いことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2のプロセスカートリッジにおいて、上記現像手段によってトナーが上記潜像担持体上の静電潜像に供給される現像領域の位置が、上記ニップブラシ回転方向下流端部の位置よりも上方であることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3のプロセスカートリッジにおいて、上記転写手段が上記潜像担持体上に形成された上記トナー像を上記被転写材に転写する転写位置が、上記ニップブラシ回転方向下流端部の位置よりも上方であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3または4のプロセスカートリッジにおいて、上記回転ブラシは上記潜像担持体の表面を帯電させる帯電ブラシであることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3または4のプロセスカートリッジにおいて、上記回転ブラシは上記潜像担持体の表面上のトナーを除去する、または、トナーを散らして除去し易い状態として上記ブラシ当接ニップを通過させる、クリーニングブラシであることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6のプロセスカートリッジにおいて、上記潜像担持体表面が上記帯電手段によって一様帯電される帯電領域が、上記ニップブラシ回転方向下流端部に対して該潜像担持体の表面移動方向下流側、且つ、上記現像手段によってトナーが供給される現像領域に対して該潜像担持体の表面移動方向上流側であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1、2、3、4、5、6または7のプロセスカートリッジにおいて、上記ブラシ下流側ケーシング先端部が上記潜像担持体表面に接触することを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7または8のプロセスカートリッジにおいて、上記ブラシ下流側ケーシング先端部が可撓性の材料からなることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、潜像担持体と、該潜像担持体の表面を帯電する帯電手段と、該帯電手段によって帯電された該潜像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体表面上の該静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、該潜像担持体表面上の該トナー像を被転写材に転写する転写手段と、該潜像担持体の表面に当接する回転ブラシと、該回転ブラシが該潜像担持体と当接する位置が開口部となるように該回転ブラシを覆ったブラシケーシングとを有する画像形成装置において、該回転ブラシが該潜像担持体に当接するブラシ当接ニップでの該回転ブラシの回転方向下流側の端部となるニップブラシ回転方向下流端部の位置の高さが、該潜像担持体表面の該回転ブラシが当接する領域の曲率中心の位置の高さ以下であり、該ブラシケーシングの開口部の淵部となる2つのケーシング先端部のうち、該ブラシ当接ニップに対して該ニップブラシ回転方向下流端部側となるブラシ下流側ケーシング先端部が、該ニップブラシ回転方向下流端部での該潜像担持体表面の接線よりも該潜像担持体側となることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項10の画像形成装置において、上記ニップブラシ回転方向下流端部の位置が、上記曲率中心の位置よりも低いことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項10または11の画像形成装置において、上記現像手段によってトナーが供給される現像領域の位置が、上記ニップブラシ回転方向下流端部の位置よりも上方であることを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項10、11または12の画像形成装置において、上記転写手段が上記潜像担持体上に形成された上記トナー像を上記被転写材に転写する転写位置が、上記ニップブラシ回転方向下流端部の位置よりも上方であることを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項10、11、12または13の画像形成装置において、上記回転ブラシは上記潜像担持体の表面を帯電させる帯電ブラシであることを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項10、11、12または13の画像形成装置において、上記回転ブラシは上記潜像担持体の表面上のトナーを除去する、または、トナーを散らして除去し易い状態として上記ブラシ当接ニップを通過させる、クリーニングブラシであることを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項15の画像形成装置において、上記潜像担持体表面が上記帯電手段によって一様帯電される帯電領域が、上記ニップブラシ回転方向下流端部に対して該潜像担持体の表面移動方向下流側、且つ、上記現像手段によってトナーが供給される現像領域に対して該潜像担持体の表面移動方向上流側であることを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、請求項10、11、12、13、14、15または16の画像形成装置において、上記ブラシ下流側ケーシング先端部が上記潜像担持体表面に接触することを特徴とするものである。
また、請求項18の発明は、請求項10、11、12、13、14、15、16または17の画像形成装置において、上記ブラシ下流側ケーシング先端部が可撓性の材料からなることを特徴とするものである。
上述したように図9及び図10で示す構成では、ニップブラシ回転方向下流端部Eで飛翔したトナーTが、ニップブラシ回転方向下流端部Eでの感光体1表面の接線Lt上、または、接線Ltよりも回転ブラシ2側に飛翔する。このような感光体1と回転ブラシ2との配置であれば、ブラシ当接ニップNに対してニップブラシ回転方向下流端部E側のケーシング先端3aが、接線Ltよりも感光体1表面側となるように配置することにより、トナーの飛散を防止することができる。
上記請求項1乃至9のプロセスカートリッジにおいては、回転ブラシが潜像担持体に当接するブラシ当接ニップにおける回転ブラシの回転方向下流側の端部であるニップブラシ回転方向下流端部の高さを、潜像担持体表面の回転ブラシが当接する領域の曲率中心の位置の高さ以下とする。これにより、図8〜図10を用いて説明したように、ニップブラシ回転方向下流端部から飛翔するトナーの全ての飛翔方向をニップブラシ回転方向下流端部での潜像担持体表面の接線よりも回転ブラシ側に向けることができる。さらに、ブラシケーシングの開口部の淵部となる2つのケーシング先端部のうち、ブラシ当接ニップに対してニップブラシ回転方向下流端部側となるブラシ下流側ケーシング先端部が、ニップブラシ回転方向下流端部での潜像担持体表面の接線よりも潜像担持体表面側となる。これにより、ブラシ下流側ケーシング先端部よりも回転ブラシ側となるニップブラシ回転方向下流端部での潜像担持体表面の接線よりも回転ブラシ側に飛翔したトナーをブラシケーシング内に留めることができる。よって、ニップブラシ回転方向下流端部から飛翔するトナーの全てをブラシケーシング内に留めることができる。
また、上記請求項10乃至18の画像形成装置においては、回転ブラシが潜像担持体に当接するブラシ当接ニップにおける回転ブラシの回転方向下流側の端部であるニップブラシ回転方向下流端部の高さを、潜像担持体表面の回転ブラシが当接する領域の曲率中心の位置の高さ以下とする。これにより、図8〜図10を用いて説明したように、ニップブラシ回転方向下流端部から飛翔するトナーの全ての飛翔方向をニップブラシ回転方向下流端部での潜像担持体表面の接線よりも回転ブラシ側に向けることができる。さらに、ブラシケーシングの開口部の淵部となる2つのケーシング先端部のうち、ブラシ当接ニップに対してニップブラシ回転方向下流端部側となるブラシ下流側ケーシング先端部が、ニップブラシ回転方向下流端部での潜像担持体表面の接線よりも潜像担持体表面側となるように配置する。これにより、ブラシ下流側ケーシング先端部よりも回転ブラシ側となるニップブラシ回転方向下流端部での潜像担持体表面の接線よりも回転ブラシ側に飛翔したトナーをブラシケーシング内に留めることができる。よって、ニップブラシ回転方向下流端部から飛翔するトナーの全てをブラシケーシング内に留めることができる。
請求項1乃至9の発明によれば、ニップブラシ回転方向下流端部から飛翔するトナーの全てをブラシケーシング内に留めることができるため、潜像担持体、回転ブラシ、及びブラシケーシングを備えたプロセスカートリッジで、回転ブラシによるトナーの飛散をより確実に抑制することができるという優れた効果がある。
請求項10乃至18の発明によれば、ニップブラシ回転方向下流端部から飛翔するトナーの全てをブラシケーシング内に留めることができるため、潜像担持体、回転ブラシ、及びブラシケーシングを備えた画像形成装置で回転ブラシによるトナーの飛散をより確実に抑制することができるという優れた効果がある。
以下、本発明を、画像形成装置としてのプリンタ100に適用した一実施形態について説明する。
本実施形態のプリンタ100は、いわゆる中間転写方式のタンデム型画像形成装置を例に挙げて説明するが、これに限られるものではない。
図2は、本実施形態に係るプリンタ100を示す概略構成図である。
プリンタ100は、装置本体10と、装置本体10から引き出し可能な給紙カセット102とを備えている。装置本体10の中央部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、黒(K)の各色のトナー像(可視像)を形成するための作像部を構成するプロセスカートリッジ13Y,13C,13M,13Kを備えている。以下、各符号の添字Y、C、M、Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンダ、黒用の部材であることを示す。
図1は、プロセスカートリッジ13Y,13C,13M,13Kのうちの隣り合う2つのプロセスカートリッジ13の概略構成を示す構成図である。各プロセスカートリッジ13Y,13C,13M,13Kは、使用するトナーの色が異なり基本的な構成は共通するので、図1では色を示す添え字Y、C、M、Kを省略して説明する。
図1及び図2に示すように、プロセスカートリッジ13は、図中矢印A方向に回転する潜像担持体としてのドラム状の感光体1を備えている。感光体1はアルミニウム製の円筒状基体と、円筒状基体の表面を覆う、例えばOPC(有機光半導体)感光層とから構成されている。プロセスカートリッジ13は、感光体1の周囲に感光体1の表面を帯電させる帯電装置11、感光体1に形成された潜像を現像する現像手段としての現像装置12を備える。さらに、一次転写後の感光体1上の残留した残留トナーをクリーニングするクリーニング装置103も備える。帯電装置11は感光体1に対して非接触の帯電ローラ11aを備えているが、帯電装置11の帯電方式としてはこれに限るものではない。
図2に示すようにプロセスカートリッジ13Y,13C,13M,13Kの下方には、感光体1Y,1C,1M,1Kに書込光Lを照射可能な露光装置4を備えている。また、プロセスカートリッジ13Y,13C,13M,13Kの上方には、各感光体1Y,1C,1M,1K上に形成されたトナー画像が転写される中間転写体である中間転写ベルト20を備えた中間転写ユニット5を備えている。また、中間転写ベルト20に転写されたトナー画像を記録材である転写紙Sに定着する定着ユニット6を備えている。また、装置本体10の上部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黒(K)の各色のトナーを収容するトナーボトル7Y,7C,7M,7Kが装填されている。このトナーボトル7Y,7C,7M,7Kは、装置本体10の上部に形成される排紙トレイ8を開くことにより、装置本体10から脱着可能に構成されている。
露光装置4は、光源であるレーザダイオードから発射させる書込光(レーザー光)Lをポリゴンミラー等によって偏向し、感光体1Y,1C,1M,1Kの表面上に走査しながら照射する。
中間転写ユニット5の中間転写ベルト20は、駆動ローラ21、テンションローラ22及び従動ローラ23に掛け回され、所定タイミングで図中反時計回り方向に回転駆動される。また、中間転写ユニット5は、各感光体1に形成されたトナー像を中間転写ベルト20に転写する一次転写ローラ24を備えている。中間転写ユニット5は、中間転写ベルト20上に転写されたトナー像を転写紙Sに転写する二次転写ローラ25を備える。さらに、中間転写ユニット5は転写紙S上に転写されなかった中間転写ベルト20上の転写残トナーをクリーニングするベルトクリーニング装置26を備えている。
次に、プリンタ100において、カラー画像を得る工程について説明する。
まず、各色のプロセスカートリッジ13において、感光体1が帯電装置11によって一様に帯電される。その後、露光装置4により、画像情報に基づきレーザー光Lが走査露光されて各感光体1の表面に潜像が形成される。感光体1上の潜像は、現像装置12の図中矢印C方向に回転する現像ローラ15上に担持された各色のトナーによって現像されてトナー像として可視像化される。感光体1上のトナー像は、各一次転写ローラ24の作用によって反時計回りに回転駆動する中間転写ベルト20上に順次重ねて転写される。このときの各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト20上の同じ位置に重ねて転写されるように、中間転写ベルト20の移動方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。一次転写終了後の感光体1は、クリーニング装置103が備えるクリーニングブラシとしての回転ブラシ2が図1中矢印B方向に回転することによってその表面がクリーニングされ、次の画像形成に備えられる。トナーボトル7Y,7C,7M,7Kに充填されているトナーは、必要性に応じて図示しない搬送経路によってプロセスカートリッジ13Y,13C,13M,13Kの現像装置12Y,12C,12M,12Kに所定量補給される。
一方、給紙カセット102内の転写紙Sは、給紙カセット102の近傍に配設された給紙ローラ27によって、装置本体10内に搬送され、レジストローラ対28に到る。そして、レジストローラ対28によって所定のタイミングで二次転写ローラ25が中間転写ベルト20を挟んで駆動ローラ21と対向する二次転写部に搬送される。そして、二次転写部において、中間転写ベルト20上に形成されたトナー画像が転写紙Sに転写される。トナー画像が転写された転写紙Sは、定着ユニット6を通過することで画像定着が行われ、排出ローラ29によって排紙トレイ8に排出される。感光体1と同様に中間転写ベルト20上に残った転写残のトナーは中間転写ベルト20に接触するベルトクリーニング装置26によってクリーニングされる。
上述したように、本実施形態のプロセスカートリッジ13は、ドラム状の潜像担持体である感光体1と、回転ブラシ2及びブラシケーシング3を備えたクリーニング装置103を有する。また、プロセスカートリッジ13は、感光体1を一様帯電する帯電手段としての帯電装置11を有する。さらに、プロセスカートリッジ13は、帯電装置11によって帯電されて潜像形成手段である露光装置4によって静電潜像が形成された感光体1の表面上の静電潜像に、トナーを供給しトナーを形成する現像手段としての現像装置12を備える。
プロセスカートリッジ13は、感光体1、クリーニング装置103、帯電装置11、及び現像装置12を一体的に支持し、プリンタ100の装置本体10に対して着脱可能となっている。これにより、作像部を構成する各部材の交換を一度に行うことができ、ユーザーのメンテナンス性を向上することが出来る。
また、回転ブラシ2は図1中矢印B方向に回転しながら感光体1表面に当接し、ブラシケーシング3は、回転ブラシ2が感光体1と当接する位置が開口部となるように回転ブラシ2を覆うように配置されている。
次に、本実施形態の特徴部について説明する。
プロセスカートリッジ13では、回転ブラシ2が感光体1に当接するブラシ当接ニップNでの、回転ブラシ2の回転方向下流側の端部となるニップブラシ回転方向下流端部Eが、感光体1の回転中心1Pを含む水平面よりも下方に位置する。すなわち、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置の高さが、感光体1表面の回転ブラシ2が当接する領域の曲率中心である感光体1の回転中心1Pの位置の高さよりも低い。
これにより、図8〜図10を用いて説明したように、ニップブラシ回転方向下流端部Eから飛翔するトナーの全ての飛翔方向をニップブラシ回転方向下流端部Eでの感光体1表面の接線Ltよりも回転ブラシ2側に向けることができる。
さらに、ブラシケーシング3の開口部の淵部となる2つのケーシング先端部(ブラシ下流側ケーシング先端部3a、ブラシ上流側ケーシング先端部3b)のうち、ブラシ当接ニップNに対してニップブラシ回転方向下流端部E側となるブラシ下流側ケーシング先端部3aが、接線Ltよりも感光体1側となる。これにより、ブラシ下流側ケーシング先端部3aよりも回転ブラシ2側となる接線Ltよりも回転ブラシ2側に飛翔したトナーをブラシケーシング3内に留めることができる。よって、ニップブラシ回転方向下流端部Eから飛翔するトナーの全てをブラシケーシング3内に留めることができる。
このように、プロセスカートリッジ13では、ニップブラシ回転方向下流端部Eから飛翔するトナーの全てをブラシケーシング内に留めることができるため、回転ブラシ2によるトナーの飛散をより確実に抑制することができる。
プロセスカートリッジ13では回転ブラシ2によるトナーの飛散をより確実に防止できるので、ユーザーがプロセスカートリッジ13を交換するときに触れる箇所がトナーで汚れることを防止できる。このため、プロセスカートリッジ13の交換時にユーザーの手が汚れることを防止することができ、ユーザーによるメンテナンス性を向上することができる。
プロセスカートリッジ13がトナー飛散を防止することにより、感光体1と一次転写ローラ24との対向部である一次転写部に飛散したトナーが到達することを防止できるので、転写部で斑点画像が生じることを防止することができる。また、帯電装置11の帯電ローラ11aに飛散したトナーが到達することを防止できるので、トナー飛散に起因する帯電不良の発生を防止できる。さらに、現像装置12に飛散したトナーが到達することを防止できるので、トナー飛散に起因する地汚れの発生を防止できる。
このように、本実施形態では、回転ブラシ2からのトナーの飛散に起因する斑点画像、帯電不良及び地汚れの発生を防止することが出来るので、高品質な画像形成を行うことができる。
本実施形態でのブラシ下流側ケーシング先端部3aは、ブラシ当接ニップNに対してニップブラシ回転方向下流端部E側で感光体1と対向する他の部材との間で、ケーシングが感光体1に最も近接する部分である。特許文献1では、回転ブラシを覆うケーシングが、回転ブラシに対して感光体の表面移動方向下流側の帯電ローラまで覆う構成である。このようなケーシングでは、帯電ローラまでを覆う全体が本実施形態のブラシケーシングではなく、回転ブラシを覆っている部分のみがブラシケーシングである。そして、帯電ローラまで覆うケーシングでは、帯電ローラと回転ブラシとの間の空間を遮蔽するように感光体に近接するケーシングの一部のうち、感光体に最も近接する部分がブラシ下流側ケーシング先端部である。そして、特許文献1では、帯電ローラを覆う部分のケーシング先端部はニップブラシ回転方向下流端部での感光体の接線よりも感光体側となっている。しかし、帯電ローラと回転ブラシとの間の空間を遮蔽する部分のケーシング先端部はニップブラシ回転方向下流端部での感光体の接線よりも回転ブラシ側となっているため、帯電ローラへのトナー飛散を抑制しきれない。
図1のプロセスカートリッジ13では、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置の高さが、感光体1の回転中心1Pの位置の高さよりも低い構成について説明した。トナー飛散を防止する構成としては、図9を用いて説明したように、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置と感光体1の回転中心1Pの位置とが同じ高さとなる配置であってもよい。
なお、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置と感光体1の回転中心1Pの位置とが同じ高さとなるように配置すると、接線Lt方向に飛翔したトナーの飛翔方向と飛翔したトナーに重力が働く方向とが同じである。よって、回転ブラシ2から最も離れた軌道で飛翔するトナーは接線Ltに沿って飛翔する。このため、飛翔方向に少しでもバラツキが生じると、接線Ltよりも感光体1側に向かうトナーの飛翔が生じ、トナー飛散となるおそれがある。
一方、本実施形態のように、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置を、感光体1の回転中心1Pの位置よりも低くなるように配置すると、トナーの飛翔方向に多少バラツキが生じても、すべてのトナーが接線Ltよりも回転ブラシ2側となる。このため、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置を、感光体1の回転中心1Pの位置よりも低くすることにより、トナー飛散が発生する危険性を低減することができる。
また、図1のプロセスカートリッジ13では、回転ブラシ2が感光体1に対してウィズ回転する。回転ブラシ2の回転方向としてはウィズ回転に限るものではなく、図9及び図10の(b)のように、回転ブラシ2が感光体1に対してカウンター回転するものであってもよい。回転ブラシ2と感光体1とが図1と同じ配置で回転ブラシ2がカウンター回転するものであると、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置がブラシ当接ニップNの上端となり、感光体1の回転中心1Pの位置よりも高い位置となる。このため、回転ブラシ2をカウンター回転とする場合は、図1の配置よりも回転ブラシ2の位置を下方とし、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置が感光体1の回転中心1Pよりも下方となるように配置する。さらに、回転ブラシ2をカウンタ-回転する場合はニップブラシ回転方向下流端部Eから飛翔するトナーは上方に飛翔するが、ブラシケーシング3を図10(a)のように配置することにより、トナー飛散を防止できる。
また、転写手段である一次転写ローラ24が感光体1上に形成されたトナー像を被転写材である中間転写ベルト20に転写する転写位置が、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置よりも上方である。このため、回転ブラシ2によって飛翔したトナーが転写位置に到ることをより確実に防止することができ、斑点画像の発生を防止し、良好な画像品質を維持することができる。
また、本実施形態の回転ブラシ2は、感光体1の表面上のトナーを除去するクリーニングブラシである。回転ブラシ2によってトナーを除去する場合、回転ブラシ2の回転によって飛翔するトナーの量が多く、トナーの飛散が起こり易い。しかし、感光体1に対する回転ブラシ2とブラシケーシング3との配置を、図1のように配置することにより、飛翔するトナー量が多くてもトナーがブラシケーシング3の外に飛散することを防止することが出来る。なお、本実施形態のクリーニング装置103では回転ブラシ2によってトナーを除去する構成となっているがこれに限るものではない。回転ブラシ2に対して感光体1の表面移動方向下流側に感光体1に当接するクリーニングブレードを備えるクリーニング装置103であってもよい。クリーニングブレードを備えるクリーニング装置103の場合、回転ブラシ2はトナーを散らしてクリーニングブレードで除去し易い状態として、トナーをブラシ当接ニップNを通過させる。
また、感光体1表面が帯電手段である帯電装置11によって一様帯電される帯電領域が、ニップブラシ回転方向下流端部Eに対して感光体1の表面移動方向下流側、且つ、現像領域に対して感光体1の表面移動方向上流側である。回転ブラシ2が感光体1に対してウィズ回転する場合、ニップブラシ回転方向下流端部Eに対して感光体1の表面移動方向下流側にトナーが飛翔する。このため、回転ブラシ2によってニップブラシ回転方向下流端部Eから飛翔したトナーが、ブラシケーシング3の外に飛散すると、帯電装置11の帯電ローラ11aに飛散したトナー付着し、帯電不良となるおそれがある。しかし、感光体1に対する回転ブラシ2とブラシケーシング3との配置を、図1のように配置することにより、感光体1の表面移動方向下流側に飛翔したトナーが、ブラシケーシング3の外に飛散することを防止することが出来る。このため、帯電領域がニップブラシ回転方向下流端部Eに対して感光体1の表面移動方向下流側となるように帯電装置11を配置しても、回転ブラシ2からのトナー飛散に起因する帯電不良の発生を防止できる。
つぎに、感光体1の上方に回転ブラシ2を備える構成の不具合について説明する。
図3は、感光体1の上方に回転ブラシ2が配置された構成の模式図である。図3(a)は、中間転写ベルト20が感光体1の下方に配置された模式図であり、図3(b)は、中間転写ベルト20が感光体1の側方に配置された模式図である。
回転ブラシ2が感光体1の上方にあると、図3中の矢印で示すように、トナーの飛翔方向を制御できないため、ブラシケーシングのケーシング先端部を感光体1の表面に接触させないと飛散を抑制できない。しかし、ケース先端部を感光体1の表面に接触させると、接触させても感光体1を傷つけない先端材料を選定することでコストアップにつながる。さらに、ケーシング先端部が接触する接触部でのトナー溜りなどの課題が発生する。
一方、図1に示すプロセスカートリッジ13では、ブラシケーシング3の2つのケーシング先端部であるブラシ下流側ケーシング先端部3a及びブラシ上流側ケーシング先端部3bがともに感光体1に対して非接触である。
感光体1に対する回転ブラシ2とブラシケーシング3との配置を、図1のように配置することにより、ブラシケーシング3の2つのケーシング先端部の何れも感光体1に接触させることなく、トナー飛散を防止できる。このため、ブラシケーシング3が感光体1表面に接触することによる感光体1の損傷や、感光体1の損傷を防止するための先端材料の選定によるコストアップといった不具合を防止することが出来る。
上述したように、ブラシケーシング3のブラシ下流側ケーシング先端部3aが感光体1に対して非接触であっても、トナー飛散を防止することができる。しかし、ブラシ下流側ケーシング先端部3aが感光体1に接触する構成を採用しても良い。
図4は、ブラシケーシング3のブラシ下流側ケーシング先端部3aが感光体1に接触する構成の模式図である。図4に示すようにブラシ下流側ケーシング先端部3aを感光体1の表面に接触させることによって、ブラシ下流側ケーシング先端部3aと感光体1との対向部をトナーが通過することを防止することが出来る。このため、より確実に回転ブラシ2からのトナー飛散の発生を防止することが出来る。
上述のようにブラシ下流側ケーシング先端部3aを感光体1の表面に接触させる場合は、図4に示すように、ブラシ下流側ケーシング先端部3aを形成する部分として可撓性の材料からなるシート部材3cを用いる。シート部材3cは、ウレタンゴムからなるウレタンシートであり、ブラシケーシング3とは別体で形成され、ブラシケーシング3に固定している。このような可撓性のシート部材3cを感光体1に接触させることにより、ブラシ下流側ケーシング先端部3aが感光体1の表面に接触する構成であっても感光体1の表面が損傷することを防止できる。
図4では、ブラシ下流側ケーシング先端部3aが感光体1の表面に接触する構成のブラシ下流側ケーシング先端部3aを形成する部分として、可撓性のシート部材3cを設けている。ブラシ下流側ケーシング先端部3aを形成する部分を可撓性のシート部材3cを適用するものとしては、ブラシ下流側ケーシング先端部3aが感光体1の表面に接触する構成に限るものではない。
ブラシ下流側ケーシング先端部3aが感光体1の表面に対して非接触な構成のブラシ下流側ケーシング先端部3aを形成する部分として可撓性のシート部材3cを適用しても良い。本実施形態のブラシ下流側ケーシング先端部3aは感光体1表面に対して非接触であるが、接線Ltよりも感光体1側であるため、感光体1表面に対して近接した配置となっている。このため、振動などによってブラシ下流側ケーシング先端部3aが感光体1表面に接触することが生じうる。このような場合、ブラシ下流側ケーシング先端部3aを形成する部分が可撓性のシート部材3cであれば、感光体1が損傷することを防止することができる。
図1のプロセスカートリッジ13では、帯電ローラ11aを備えた帯電装置11をクリーニング装置103に対して感光体1の表面移動方向下流側に配置している。帯電装置11の配置としては、クリーニング装置103に対して感光体1の表面移動方向上流側としてもよい。
図5は、帯電装置11をクリーニング装置103に対して感光体1の表面移動方向上流側に配置した実施例の説明図である。図5の実施例では、帯電ローラ11aによる帯電領域がニップブラシ回転方向下流端部Eに対して感光体1の表面移動方向上流側である。回転ブラシ2が感光体1に対してウィズ回転する場合、ニップブラシ回転方向下流端部Eに対して感光体1の表面移動方向下流側にトナーが飛翔する。図5の実施例であれば、回転ブラシ2によってニップブラシ回転方向下流端部Eから飛翔したトナーが、ブラシケーシング3の外に飛散しても、帯電装置11の帯電ローラ11aに飛散したトナー付着することはない。このため、回転ブラシ2から飛散したトナーに起因する帯電不良が発生することはない。
また、図5の実施例では、クリーニング装置103に対して感光体1の表面移動方向下流側に現像装置を配置している。このため、回転ブラシ2によってニップブラシ回転方向下流端部Eから飛翔したトナーが、ブラシケーシング3の外に飛散すると、現像装置12の現像ローラ15に飛散したトナー付着し、地汚れとなるおそれがある。
しかし、感光体1に対する回転ブラシ2とブラシケーシング3との配置を、図1のように配置することにより、感光体1の表面移動方向下流側に飛翔したトナーが、ブラシケーシング3の外に飛散することを防止することが出来る。このため、現像領域がニップブラシ回転方向下流端部Eに対して感光体1の表面移動方向下流側となるように現像装置12を配置しても、回転ブラシ2からのトナー飛散に起因する地汚れの発生を防止できる。
また、図5に示す実施例では、回転ブラシ2に帯電電圧を印加し、回転ブラシ2に帯電ブラシとしての機能を持たせても良い。
図1及び図2を用いて説明した実施例では、回転ブラシ2の他に帯電手段としての帯電装置11を備えているが、回転ブラシ2がクリーニング部材と帯電部材を兼ねていても良い。
図6及び図7は、回転ブラシ2が帯電部材を兼ねている実施例の説明図である。図6は、感光体1からトナー像を転写される中間転写ベルト20の転写面が鉛直方向となるように配置された実施例の説明図である。また、図7は、中間転写ベルト20の転写面が下方を向いた状態で傾斜するように配置された実施例の説明図である。
図6及び図7に示す回転ブラシ2には不図示の帯電電源によって帯電電圧が印加されており、帯電ブラシとしても作用する。
図6及び図7に示すように、回転ブラシ2が帯電手段を兼ねている場合は帯電部材を別途設ける必要が無く、部材点数を削減することが出来るため、作像部を形成する各部材の配置の自由度が高まる。さらに、別途設けられた帯電部材へのトナーの飛散が生じることがない。
また、図6及び図7で示す実施例では、現像手段である現像装置12が備える現像剤担持体である現像ローラ15によってトナーが感光体1に供給される現像領域の位置が、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置よりも上方である。このため、ブラシケーシング3の外に飛散したトナーが現像領域に到達することを抑制し、回転ブラシ2からのトナーの飛散に起因する地汚れの発生を防止することができる。
図6及び図7のように現像領域が回転ブラシ2よりも上方となるように配置することが、地汚れの発生を抑制するには最も効率的である。しかし、現像領域を回転ブラシ2よりも上方に設けた構成であっても、回転ブラシ2から飛散したトナーが中間転写ベルト20に付着したり、露光装置4に悪影響を与えたりするおそれがある。これに対して、感光体1に対する回転ブラシ2とブラシケーシング3との配置を、図6及び図7のように配置することにより、感光体1の表面移動方向下流側に飛翔したトナーが、ブラシケーシング3の外に飛散することを防止することが出来る。このため、回転ブラシ2から飛散したトナーが中間転写ベルト20に付着したり、露光装置4に悪影響を与えたりするおそれがない。
上述した実施形態では、回転ブラシ2が感光体1の回転方向に対してウィズ回転する構成について説明した。回転ブラシ2としては感光体1に対してウィズ回転するものに限らずカウンター回転するものであってもよい。なお、回転ブラシ2の回転がカウンター回転の場合は、ブラシ当接ニップNのニップブラシ回転方向下流端部Eが感光体1の表面移動方向についてはブラシ当接ニップNの上流端となる。
また、上述した実施形態では、作像部が、感光体1、回転ブラシ2、及びブラシケーシング3を一体的に支持するプロセスカートリッジ13を形成する構成について説明した。画像形成装置としてのプリンタ100では、感光体1、回転ブラシ2、及びブラシケーシング3の配置が、図1、図4、図5、図6または図7で示すような配置となっていれば、プロセスカートリッジ13を形成するものでなくても、上述の実施形態と同様に回転ブラシ2によるトナーの飛散をより確実に抑制することができる。
また、上述した実施形態では、潜像担持体である感光体がドラム状のものについて説明した。本実施形態の特徴部である感光体に対する回転ブラシとブラシケーシングとの配置は、感光体が無端ベルト状のものであっても適用可能である。感光体が無端ベルト状の場合は、ベルト表面の曲率を備える領域に回転ブラシが当接し、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置の高さを、感光体表面の回転ブラシが当接する領域の曲率中心の位置の高さ以下とする。そして、ブラシケーシングのブラシ下流側ケーシング先端部が、ニップブラシ回転方向下流端部での感光体表面の接線よりも感光体側となるように配置することにより、回転ブラシ2によるトナーの飛散をより確実に抑制することができる。
以上、本実施形態によれば、プロセスカートリッジ13は、ドラム状の潜像担持体である感光体1と、感光体1の表面に当接する回転ブラシ2と、回転ブラシ2のケーシングであるブラシケーシング3とを有する。また、感光体1は、帯電手段である帯電装置11によって表面が一様に帯電され、潜像形成手段である露光装置4によって表面上に静電潜像が形成される。また、感光体1上に形成された静電潜像が現像手段である現像装置12によってトナーの供給が成されてトナー像を担持する。また、感光体1上のトナー像は転写手段である一次転写ローラ24によって被転写材である中間転写ベルト20に転写される。また、ブラシケーシング3は、回転ブラシ2が感光体1と当接する位置が開口部となるように回転ブラシ2を覆った形状となっている。そして、回転ブラシ2が感光体1に当接するブラシ当接ニップNでの回転ブラシ2の回転方向下流側の端部となるニップブラシ回転方向下流端部Eの位置の高さが、感光体1の回転中心1Pの位置の高さ以下である。これにより、ニップブラシ回転方向下流端部Eから飛翔するトナーの全ての飛翔方向をニップブラシ回転方向下流端部Eでの感光体1表面の接線Ltよりも回転ブラシ2側に向けることができる。また、ブラシケーシング3の開口部の淵部となる2つのケーシング先端部のうち、ブラシ当接ニップNに対してニップブラシ回転方向下流端部E側となるブラシ下流側ケーシング先端部3aが、ニップブラシ回転方向下流端部Eでの感光体1表面の接線Ltよりも感光体1側である。これにより、ブラシ下流側ケーシング先端部3aよりも回転ブラシ2側となる接線Ltよりも回転ブラシ2側に飛翔したトナーをブラシケーシング3内に留めることができる。よって、ニップブラシ回転方向下流端部Eから飛翔するトナーの全てをブラシケーシング3内に留めることができる。このように、プロセスカートリッジ13では、ニップブラシ回転方向下流端部Eから飛翔するトナーの全てをブラシケーシング内に留めることができるため、回転ブラシ2によるトナーの飛散をより確実に抑制することができる。
また、プロセスカートリッジ13では、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置が、潜像担持体である感光体1の回転中心1Pの位置よりも低くなるように配置している。これにより、トナーの飛翔方向に多少バラツキが生じても、すべてのトナーが接線Ltよりも回転ブラシ2側となる。このため、トナー飛散が発生する危険性を低減することができる。
また、図6及び図7の実施例のプロセスカートリッジ13では、現像手段である現像装置12によってトナーが感光体1上の静電潜像に供給される現像領域の位置を、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置よりも上方となっている。このように配置することにより、回転ブラシ2からのトナー飛散に起因する地汚れの発生をより確実に防止することができる。
また、プロセスカートリッジ13では、転写手段である一次転写ローラ24が感光体1上に形成されたトナー像を被転写材である中間転写ベルト20に転写する転写位置が、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置よりも上方である。このため、回転ブラシ2によって飛翔したトナーが転写位置に到ることをより確実に防止することができ、斑点画像の発生を防止し、良好な画像品質を維持することができる。
また、図6及び図7で示す実施例のプロセスカートリッジ13では、回転ブラシ2は感光体1の表面を帯電させる帯電ブラシとしての機能を備える。これにより、回転ブラシ2の他に帯電部材を別途設ける必要が無く、部材点数を削減することが出来るため、作像部を形成する各部材の配置の自由度が高まる。さらに、別途設けられた帯電部材へのトナーの飛散が生じることがない。
また、プロセスカートリッジ13では、回転ブラシ2は感光体1の表面上のトナーを除去する、または、トナーを散らして除去し易い状態としてブラシ当接ニップを通過させる、クリーニングブラシである。回転ブラシ2によってトナーを除去する場合、回転ブラシ2の回転によって飛翔するトナーの量が多く、トナーの飛散が起こり易い。しかし、感光体1に対する回転ブラシ2とブラシケーシング3との配置を、図1、及び図5〜図7のように配置することにより、飛翔するトナー量が多くてもトナーがブラシケーシング3の外に飛散することを防止することが出来る。
また、プロセスカートリッジ13では、感光体1表面が帯電装置11によって一様帯電される帯電領域が、ニップブラシ回転方向下流端部Eに対して感光体1の表面移動方向下流側、且つ、現像装置12によってトナーが供給される現像領域に対して感光体1の表面移動方向上流側である。回転ブラシ2が感光体1に対してウィズ回転する場合、ニップブラシ回転方向下流端部Eに対して感光体1の表面移動方向下流側にトナーが飛翔する。このため、回転ブラシ2によってニップブラシ回転方向下流端部Eから飛翔したトナーが、ブラシケーシング3の外に飛散すると、帯電装置11の帯電ローラ11aに飛散したトナー付着し、帯電不良となるおそれがある。しかし、感光体1に対する回転ブラシ2とブラシケーシング3との配置を、図1のように配置することにより、感光体1の表面移動方向下流側に飛翔したトナーが、ブラシケーシング3の外に飛散することを防止することが出来る。このため、帯電領域がニップブラシ回転方向下流端部Eに対して感光体1の表面移動方向下流側となるように帯電装置11を配置しても、回転ブラシ2からのトナー飛散に起因する帯電不良の発生を防止できる。
また、プロセスカートリッジ13では、図4に示すように、ブラシケーシング3のブラシ下流側ケーシング先端部3aが感光体1表面に接触するように配置してもよい。これにより、ブラシ下流側ケーシング先端部3aと感光体1との対向部をトナーが通過することを防止することができ、より確実に回転ブラシ2からのトナー飛散の発生を防止することが出来る。
また、プロセスカートリッジ13では、ブラシ下流側ケーシング先端部3aが可撓性の材料からなるウレタンシートであることによって、ブラシ下流側ケーシング先端部3aが感光体1に接触しても感光体1の表面が損傷することを防止できる。
また、画像形成装置であるプリンタ100は、ドラム状の潜像担持体である感光体1と、感光体1の表面に当接する回転ブラシ2と、回転ブラシ2のケーシングであるブラシケーシング3とを有する。また、感光体1は、帯電手段である帯電装置11によって表面が一様に帯電され、潜像形成手段である露光装置4によって表面上に静電潜像が形成される。また、感光体1上に形成された静電潜像が現像手段である現像装置12によってトナーの供給が成されてトナー像を担持する。また、感光体1上のトナー像は転写手段である一次転写ローラ24によって被転写材である中間転写ベルト20に転写される。また、ブラシケーシング3は、回転ブラシ2が感光体1と当接する位置が開口部となるように回転ブラシ2を覆った形状となっている。そして、回転ブラシ2が感光体1に当接するブラシ当接ニップNでの回転ブラシ2の回転方向下流側の端部となるニップブラシ回転方向下流端部Eの位置の高さが、感光体1の回転中心1Pの位置の高さ以下である。これにより、ニップブラシ回転方向下流端部Eから飛翔するトナーの全ての飛翔方向をニップブラシ回転方向下流端部Eでの感光体1表面の接線Ltよりも回転ブラシ2側に向けることができる。また、ブラシケーシング3の開口部の淵部となる2つのケーシング先端部のうち、ブラシ当接ニップNに対してニップブラシ回転方向下流端部E側となるブラシ下流側ケーシング先端部3aが、ニップブラシ回転方向下流端部Eでの感光体1表面の接線Ltよりも感光体1側である。これにより、ブラシ下流側ケーシング先端部3aよりも回転ブラシ2側となる接線Ltよりも回転ブラシ2側に飛翔したトナーをブラシケーシング3内に留めることができる。よって、ニップブラシ回転方向下流端部Eから飛翔するトナーの全てをブラシケーシング3内に留めることができる。このように、プリンタ100では、ニップブラシ回転方向下流端部Eから飛翔するトナーの全てをブラシケーシング内に留めることができるため、回転ブラシ2によるトナーの飛散をより確実に抑制することができる。
また、プリンタ100では、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置が、潜像担持体である感光体1の回転中心1Pの位置よりも低くなるように配置している。これにより、トナーの飛翔方向に多少バラツキが生じても、すべてのトナーが接線Ltよりも回転ブラシ2側となる。このため、トナー飛散が発生する危険性を低減することができる。
また、図6及び図7の実施例のプリンタ100では、現像手段である現像装置12によってトナーが感光体1上の静電潜像に供給される現像領域の位置を、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置よりも上方となっている。このように配置することにより、回転ブラシ2からのトナー飛散に起因する地汚れの発生をより確実に防止することができる。
また、プリンタ100では、転写手段である一次転写ローラ24が感光体1上に形成されたトナー像を被転写材である中間転写ベルト20に転写する転写位置が、ニップブラシ回転方向下流端部Eの位置よりも上方である。このため、回転ブラシ2によって飛翔したトナーが転写位置に到ることをより確実に防止することができ、斑点画像の発生を防止し、良好な画像品質を維持することができる。
また、図6及び図7で示す実施例のプリンタ100では、回転ブラシ2は感光体1の表面を帯電させる帯電ブラシとしての機能を備える。これにより、回転ブラシ2の他に帯電部材を別途設ける必要が無く、部材点数を削減することが出来るため、作像部を形成する各部材の配置の自由度が高まる。さらに、別途設けられた帯電部材へのトナーの飛散が生じることがない。
また、プリンタ100では、回転ブラシ2は感光体1の表面上のトナーを除去する、または、トナーを散らして除去し易い状態としてブラシ当接ニップを通過させる、クリーニングブラシである。回転ブラシ2によってトナーを除去する場合、回転ブラシ2の回転によって飛翔するトナーの量が多く、トナーの飛散が起こり易い。しかし、感光体1に対する回転ブラシ2とブラシケーシング3との配置を、図1、及び図5〜図7のように配置することにより、飛翔するトナー量が多くてもトナーがブラシケーシング3の外に飛散することを防止することが出来る。
また、プリンタ100では、感光体1表面が帯電装置11によって一様帯電される帯電領域が、ニップブラシ回転方向下流端部Eに対して感光体1の表面移動方向下流側、且つ、現像装置12によってトナーが供給される現像領域に対して感光体1の表面移動方向上流側である。回転ブラシ2が感光体1に対してウィズ回転する場合、ニップブラシ回転方向下流端部Eに対して感光体1の表面移動方向下流側にトナーが飛翔する。このため、回転ブラシ2によってニップブラシ回転方向下流端部Eから飛翔したトナーが、ブラシケーシング3の外に飛散すると、帯電装置11の帯電ローラ11aに飛散したトナー付着し、帯電不良となるおそれがある。しかし、感光体1に対する回転ブラシ2とブラシケーシング3との配置を、図1のように配置することにより、感光体1の表面移動方向下流側に飛翔したトナーが、ブラシケーシング3の外に飛散することを防止することが出来る。このため、帯電領域がニップブラシ回転方向下流端部Eに対して感光体1の表面移動方向下流側となるように帯電装置11を配置しても、回転ブラシ2からのトナー飛散に起因する帯電不良の発生を防止できる。
また、プリンタ100では、図4に示すように、ブラシケーシング3のブラシ下流側ケーシング先端部3aが感光体1表面に接触するように配置してもよい。これにより、ブラシ下流側ケーシング先端部3aと感光体1との対向部をトナーが通過することを防止することができ、より確実に回転ブラシ2からのトナー飛散の発生を防止することが出来る。
また、プリンタ100では、ブラシ下流側ケーシング先端部3aが可撓性の材料からなるウレタンシートであることによって、ブラシ下流側ケーシング先端部3aが感光体1に接触しても感光体1の表面が損傷することを防止できる。
本実施形態のプロセスカートリッジの概略構成図。 本実施形態のプリンタの概略構成図。 感光体の上方に回転ブラシが配置された構成の模式図、(a)は、中間転写ベルトが感光体の下方に配置された模式図、(b)は、中間転写ベルトが感光体の側方に配置された模式図。 ブラシケーシングのブラシ下流側ケーシング先端部が感光体に接触する構成の模式図。 帯電装置をクリーニング装置に対して感光体の表面移動方向上流側に配置した実施例の説明図。 回転ブラシが帯電部材を兼ねて、転写面が鉛直方向となるように配置された実施例の説明図。 回転ブラシが帯電部材を兼ねて、転写面が下方を向いた状態で傾斜するように配置された実施例の説明図。 感光体の回転中心の位置よりも、ニップブラシ回転方向下流端部の位置が高い状態を示す説明図、(a)は、回転ブラシがウィズ回転する場合の説明図、(b)は、回転ブラシがカウンター回転する場合の説明図。 感光体の回転中心の位置と、ニップブラシ回転方向下流端部の位置とが同じ高さの状態を示す説明図、(a)は、回転ブラシがウィズ回転する場合の説明図、(b)は、回転ブラシがカウンター回転する場合の説明図。 感光体の回転中心の位置よりも、ニップブラシ回転方向下流端部の位置が低い状態を示す説明図、(a)は、回転ブラシがウィズ回転する場合の説明図、(b)は、回転ブラシがカウンター回転する場合の説明図。
符号の説明
1 感光体
1P 回転中心
2 回転ブラシ
3 ブラシケーシング
3a ブラシ下流側ケーシング先端部
3b ブラシ上流側ケーシング先端部
3c シート部材
4 露光装置
10 装置本体
11 帯電装置
11a 帯電ローラ
12 現像装置
13 プロセスカートリッジ
15 現像ローラ
20 中間転写ベルト
24 一次転写ローラ
26 ベルトクリーニング装置
100 プリンタ
103 クリーニング装置

Claims (18)

  1. 帯電手段によって表面が一様に帯電され、潜像形成手段によって表面上に静電潜像が形成され、該静電潜像が現像手段によってトナーの供給が成されてトナー像を担持し、転写手段によって該トナー像を被転写材に転写する潜像担持体と、
    該潜像担持体の表面の曲率を備える領域に当接する回転ブラシと、
    該回転ブラシが該潜像担持体と当接する位置が開口部となるように該回転ブラシを覆ったブラシケーシングとを有するプロセスカートリッジにおいて、
    該回転ブラシが該潜像担持体に当接するブラシ当接ニップでの該回転ブラシの回転方向下流側の端部となるニップブラシ回転方向下流端部の位置の高さが、該潜像担持体表面の該回転ブラシが当接する領域の曲率中心の位置の高さ以下であり、
    該ブラシケーシングの開口部の淵部となる2つのケーシング先端部のうち、該ブラシ当接ニップに対して該ニップブラシ回転方向下流端部側となるブラシ下流側ケーシング先端部が、該ニップブラシ回転方向下流端部での該潜像担持体表面の接線よりも該潜像担持体側となることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  2. 請求項1のプロセスカートリッジにおいて、
    上記ニップブラシ回転方向下流端部の位置が、上記曲率中心の位置よりも低いことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  3. 請求項1または2のプロセスカートリッジにおいて、
    上記現像手段によってトナーが上記潜像担持体上の静電潜像に供給される現像領域の位置が、上記ニップブラシ回転方向下流端部の位置よりも上方であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  4. 請求項1、2または3のプロセスカートリッジにおいて、
    上記転写手段が上記潜像担持体上に形成された上記トナー像を上記被転写材に転写する転写位置が、上記ニップブラシ回転方向下流端部の位置よりも上方であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  5. 請求項1、2、3または4のプロセスカートリッジにおいて、
    上記回転ブラシは上記潜像担持体の表面を帯電させる帯電ブラシであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 請求項1、2、3または4のプロセスカートリッジにおいて、
    上記回転ブラシは上記潜像担持体の表面上のトナーを除去する、または、トナーを散らして除去し易い状態として上記ブラシ当接ニップを通過させる、クリーニングブラシであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 請求項6のプロセスカートリッジにおいて、
    上記潜像担持体表面が上記帯電手段によって一様帯電される帯電領域が、
    上記ニップブラシ回転方向下流端部に対して該潜像担持体の表面移動方向下流側、且つ、上記現像手段によってトナーが供給される現像領域に対して該潜像担持体の表面移動方向上流側であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6または7のプロセスカートリッジにおいて、
    上記ブラシ下流側ケーシング先端部が上記潜像担持体表面に接触することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7または8のプロセスカートリッジにおいて、
    上記ブラシ下流側ケーシング先端部が可撓性の材料からなることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  10. 潜像担持体と、
    該潜像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
    該帯電手段によって帯電された該潜像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    該潜像担持体表面上の該静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、
    該潜像担持体表面上の該トナー像を被転写材に転写する転写手段と、
    該潜像担持体の表面に当接する回転ブラシと、
    該回転ブラシが該潜像担持体と当接する位置が開口部となるように該回転ブラシを覆ったブラシケーシングとを有する画像形成装置において、
    該回転ブラシが該潜像担持体に当接するブラシ当接ニップでの該回転ブラシの回転方向下流側の端部となるニップブラシ回転方向下流端部の位置の高さが、該潜像担持体表面の該回転ブラシが当接する領域の曲率中心の位置の高さ以下であり、
    該ブラシケーシングの開口部の淵部となる2つのケーシング先端部のうち、該ブラシ当接ニップに対して該ニップブラシ回転方向下流端部側となるブラシ下流側ケーシング先端部が、該ニップブラシ回転方向下流端部での該潜像担持体表面の接線よりも該潜像担持体側となることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10の画像形成装置において、
    上記ニップブラシ回転方向下流端部の位置が、上記曲率中心の位置よりも低いことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項10または11の画像形成装置において、
    上記現像手段によってトナーが供給される現像領域の位置が、上記ニップブラシ回転方向下流端部の位置よりも上方であることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項10、11または12の画像形成装置において、
    上記転写手段が上記潜像担持体上に形成された上記トナー像を上記被転写材に転写する転写位置が、上記ニップブラシ回転方向下流端部の位置よりも上方であることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項10、11、12または13の画像形成装置において、
    上記回転ブラシは上記潜像担持体の表面を帯電させる帯電ブラシであることを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項10、11、12または13の画像形成装置において、
    上記回転ブラシは上記潜像担持体の表面上のトナーを除去する、または、トナーを散らして除去し易い状態として上記ブラシ当接ニップを通過させる、クリーニングブラシであることを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項15の画像形成装置において、
    上記潜像担持体表面が上記帯電手段によって一様帯電される帯電領域が、
    上記ニップブラシ回転方向下流端部に対して該潜像担持体の表面移動方向下流側、且つ、上記現像手段によってトナーが供給される現像領域に対して該潜像担持体の表面移動方向上流側であることを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項10、11、12、13、14、15または16の画像形成装置において、
    上記ブラシ下流側ケーシング先端部が上記潜像担持体表面に接触することを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項10、11、12、13、14、15、16または17の画像形成装置において、
    上記ブラシ下流側ケーシング先端部が可撓性の材料からなることを特徴とする画像形成装置。
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