JP4985007B2 - 塗布器の洗浄装置、塗布方法及び塗布装置、ならびに液晶ディスプレイ用部材の製造方法 - Google Patents

塗布器の洗浄装置、塗布方法及び塗布装置、ならびに液晶ディスプレイ用部材の製造方法 Download PDF

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この発明は、例えばカラー液晶ディスプレイ用カラーフィルタやTFT用アレイ基板等の液晶ディスプレイ用部材を製造する分野に主として使用されるものであり、詳しくはガラス基板などの被塗布部材表面に塗布液を吐出して均一な塗布膜を形成する塗布器の洗浄方法及び洗浄装置並びに液晶ディスプレイ用部材の製造方法の改良に関する。
カラー液晶用ディスプレイは、カラーフィルタ、TFT用アレイ基板などにより構成されているが、カラーフィルタ、TFT用アレイ基板ともに、低粘度の液体材料を塗布して乾燥させ、塗布膜を形成する製造工程が多く含まれている。たとえば、カラーフィルタの製造工程では、ガラス基板上に黒色のフォトレジスト材の塗布膜を形成し、フォトリソ法により塗布膜を格子状に加工した後に、格子間に赤色、青色、緑色のフォトレジスト材の塗布膜を同様の手法により順次形成していく。その他にも、フォトレジスト材を塗布して塗布膜を形成後、カラーフィルタとTFT用アレイ基板との間に注入される液晶のスペースを確保する柱を形成したり、カラーフィルタ上の表面の凹凸を平滑化するためのオーバーコート塗布膜を形成する製造工程などもある。
この塗布膜形成のための塗布装置としては、従来スピナー、バーコータなどが使用されていたが、塗布液の消費量削減や消費電力削減、さらに塗布基板大型化に伴う装置の大型化が困難であることなどにより、近年に至ってスリットコータ(例えば特許文献1)の使用が増加してきている。この公知のスリットコータは塗布ヘッドとしてスリットノズルを有し、このスリットノズルに設けられたスリット状の吐出口から塗布液を吐出しながら、一方向に走行するガラス基板などの枚葉状の被塗布部材に塗布膜を形成するものとなっている。
このスリットコータを使用して、ガラス基板に多数枚にわたって塗布を行う場合、使用する塗布液が感光性アクリル系RGB用ペースト、フォトレジスト等の揮発性の高いものであると、スリットノズルの吐出口付近に付着した塗布液が乾燥して容易に固化物となり、これが塗布液の吐出を妨げてスジむらなどの塗布欠点が発生することがある。さらにはなはだしい場合には、固化物が大きくなって塗布膜面に落下し、パーティクル欠点となることもある。
以上の不都合を回避するために、一定枚数の塗布を行う毎に洗浄液でスリットノズルの吐出口付近を洗浄し、上記の固化物を除去することが行われている。代表的なものは、スリットノズルの全長よりもはるかに短い洗浄液の吐出ノズルから、スリットノズルの先端部に向けて洗浄液を水平方向に噴射しながら吐出ノズルをスリットノズルの長手方向に何回か走査させて洗浄を行うものである(例えば特許文献2)。これを改良して、洗浄液の吐出ノズルとガスの噴射ノズルを上下方向に同位相で配置した洗浄装置をスリットノズルに近接させ、スリットノズルの先端部に向けて洗浄液のみを噴射しながら洗浄装置をスリットノズルの長手方向に何回か走査させて洗浄後、窒素ガス、エアー等のガスのみをスリットノズルの先端部に同じように噴射しながら走査させて、残存する洗浄液を除去して乾燥させるものもある。(例えば特許文献3)。この特許文献では、さらにスリットノズルの先端部の広範囲にわたって洗浄するために、スリットノズルの長手方向に同位相に配置された洗浄液の吐出ノズルとガスの噴射ノズルを、上下方向に複数の位置に配置させる例も示している。またミスト状の洗浄液と気体を同時に噴出して洗浄を行うものもある(例えば特許文献4)。
以上の特許文献2の洗浄液のみで洗浄する手段では洗浄液が残存し、残存した洗浄液がスリットノズルで塗布を行うときにたれ下がってきて塗布膜に混ざり合うために、塗布膜の薄膜化や塗布欠点等の品質不良を引き起こす。特許文献3の手段では、残存する洗浄液がガスによる吹き飛ばしと乾燥によって完全に除去されるので、洗浄液のみで洗浄する場合に生じる不具合はない。しかし洗浄液とガスを別々の走査で吐出するために洗浄時間が余計にかかり、塗布工程のタクトタイムが長くなる不都合がある。洗浄時間を短くするには、洗浄液とガスを同時に噴射すればよいが、これを実施すると、洗浄液がガスと激しく混じり合ってミスト状になり、ミストが残存して特許文献2の手段と同じ不具合を生じる。このような不具合は、ミスト状の洗浄液と気体を同時に使用している特許文献4の手段でも当然ながら発生する。
また洗浄液の吐出ノズルについては、スリット状よりも円形の孔の方が、少ない流量で噴射速度を高くできるので、経済的にも洗浄能力的にも好ましいが、公知の手段ではその配置が適切でないので、十分な洗浄能力を発揮できていない。そのために洗浄液の吐出ノズルの走査回数が少なくできず、これも塗布工程のタクトタイムを長くする要因になっている。
特開平6-339656号公報(第5欄18行目〜第8欄1行目、第10欄9行目〜43行目、図1、図3、図4) 特開平11−74179号公報(第5欄16行目〜第6欄29行目、第7欄2行目〜34行目、図3、図5) 特開2005−262127号公報(段落0060〜0064、段落0083〜0089、図4、図10) 特開2004−113934号公報(段落0018〜0028、図1、図2、図3)
本発明は、上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、洗浄液と気体を同時に噴射しても十分な洗浄を可能にするとともに、洗浄液の吐出口と気体の噴出口を適切な位置に配置して洗浄能力を高め、これらの効果によって洗浄の走査回数を少なくして洗浄時間を大幅に短縮することで、塗布工程のタクトタイムを減少して生産性を向上させる塗布器の洗浄方法および洗浄装置を実現させ、塗布器の洗浄性の向上によって高品質の塗布が行える塗布方法および塗布装置を提供するとともに、さらに塗布工程の生産性と洗浄能力および塗布品質の向上により、低コストで高品質の液晶ディスプレイ用部材を製造できる液晶ディスプレイ用部材の製造方法を提供することにある。
上記本発明の目的は、以下に述べる手段によって達成される。
本発明になる塗布器の洗浄方法は、長手方向に延在または配列された塗液を吐出する吐出口を具備した塗布器の少なくとも吐出口面およびそれに隣接する面(以下、これを総称して洗浄面という。)を洗浄する塗布器の洗浄方法であって、複数の洗浄液流出口を有する洗浄機と、複数の気体噴出口を有する気体噴出器を前記塗布器の長手方向に並べて配置するとともに、洗浄機と気体噴出器を長手方向に走査させつつ、洗浄機から隣接面に向けて洗浄液を供給し、続いて前記気体噴出器からに向けて気体を噴出させて、洗浄面の洗浄を行うことを特徴とする。
ここで、前記複数の洗浄液流出口及び/または気体噴出口が、千鳥配置されており、少なくとも2つの洗浄液流出口及び/または気体噴出口から洗浄液及び/または気体が、前記隣接面に向けて、異なる吐出角度で吐出されること、前記洗浄機を、洗浄液と気体の両方を同時に吐出しながら、かつ走査方向に対して洗浄液が気体よりも先行して前記塗布器の隣接面に付着するように前記塗布器の長手方向に走査させて洗浄を行う工程を含むこと、が好ましい。
本発明になる塗布方法は、長手方向に延在または配列された塗液を吐出する吐出口を具備した塗布器の少なくとも吐出口面およびそれに隣接する面(以下、これを総称して洗浄面という。)を洗浄してから被塗布部材への塗布を行う塗布方法であって、複数の洗浄液流出口を有する洗浄機と、複数の気体噴出口を有する気体噴出器を前記塗布器の長手方向に並べて配置するとともに、洗浄機と気体噴出器を長手方向に走査させつつ、洗浄機から該隣接面に向けて洗浄液を供給し、続いて前記気体噴出器から該隣接面に向けて気体を噴出させて、洗浄面の洗浄をしてから、塗布器の吐出口から塗布液を吐出し、次いで塗布器の洗浄面に係合する清掃部材を塗布器の長手方向に摺動させて洗浄面の初期化を行い、その後に被塗布部材への塗布を行うことを特徴とする。
本発明になる塗布器の洗浄装置は、長手方向に延在または配列された塗液を吐出する吐出口を具備した塗布器の少なくとも吐出口面およびそれに隣接する面(以下、これを総称して洗浄面という。)を洗浄するために、前記塗布器の長手方向に移動しながら洗浄液を隣接面に供給する複数の洗浄液流出口を有する洗浄機と、気体を噴出する複数の気体噴出口を有する気体噴出器と、を備えた洗浄ヘッドを有する洗浄装置であって、前記洗浄機と気体噴出器は塗布器の長手方向に直列状に並んで配置され、かつ洗浄液と気体が前記隣接面に向けて所定の吐出角度で吐出されるよう前記洗浄液流出口に至る洗浄液流出流路と、気体噴出口に至る気体噴出流路が、吐出角度に応じて水平線に対して傾斜して配置されており、さらに前記洗浄液流出口は洗浄機の同一面上で、また前記気体噴出口は気体噴出器の同一面上で、それぞれ複数個長手方向に配置されているとともに、洗浄機と気体噴出器の最下方部に、除去された洗浄液と気体が通過する排出口が長手方向に伸びるように配置されていることを特徴とする。
ここで、前記洗浄液流出口は洗浄機の同一面上で、また前記気体噴出口は気体噴出器の同一面上で、それぞれ複数個長手方向に配置されているとともに、洗浄機と気体噴出器の最下方部に、除去された洗浄液と気体が通過する排出口が長手方向に伸びるように配置されていること、前記複数の洗浄液流出口及び/または気体噴出口が、千鳥配置されており、少なくとも2つの洗浄液流出口及び/または気体噴出口から洗浄液及び/または気体が、前記隣接面に向けて異なる吐出角度で吐出されるよう、前記洗浄液流出口に至る洗浄液流出流路と、気体噴出口に至る気体噴出流路が、前記吐出角度に応じて水平線に対して傾斜して配置されていること、前記塗布器の長手方向に直列状に並んで配置された前記洗浄機と気体噴出器が一体に構成され、その間に、溝を設けたこと、前記洗浄液と気体の両方を同時に吐出しながら、かつ走査方向に対して洗浄液が気体よりも先行して前記塗布器の隣接面に付着するように洗浄機と気体噴出器を前記塗布器の長手方向に走査させて洗浄を行わせる制御手段をさらに備えること、が好ましい。
本発明になる塗布装置は、塗布液を吐出する吐出口を有する塗布器と、塗布器に塗布液を供給する塗布液供給装置と、被塗布部材を吸着保持する載置台と、塗布器と被塗布部材を相対移動させる移動手段と、を備えた塗布装置であって、さらに請求項2〜5のいずれかに記載の洗浄装置と、該洗浄装置による塗布器の洗浄面の洗浄後に、塗布器の洗浄面に係合する清掃部材を塗布器の長手方向に摺動させて塗布器の洗浄面の初期化を行う拭き取り装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明になる液晶ディスプレイ用部材の製造方法は、請求項1に記載の塗布方法を用いて液晶ディスプレイ用部材を製造することを特徴とする。
本発明になる塗布器の洗浄方法および洗浄装置を用いれば、洗浄装置の洗浄液を吐出する洗浄液流出口を有する洗浄機と、ガス等の気体を噴射する気体噴出口を有する気体噴出器が、塗布器であるスリットノズルの長手方向に直列状に並んで配置されているので、洗浄液と気体を同時に吐出して洗浄機と気体噴出器を走査させても、スリットノズルに洗浄液が先に衝突するようにしているので、洗浄液により洗浄が行われてから、残存洗浄液を気体で除去、乾燥することが可能となり、1回の走査で洗浄と、洗浄液の除去・乾燥が可能となる。
さらに洗浄機の洗浄液流出口と気体噴出器の気体噴出口をスリットノズルの長手方向に千鳥配置して、洗浄液や気体がより多くの回数や広い領域でスリットノズルに衝突するようにしたので、洗浄液と気体による洗浄能力を高めることが可能となり、従来と同じ洗浄状態をえるのに、洗浄機と気体噴出器を備える洗浄ヘッドの走査回数をより少なくすることが可能となる。以上の2つの効果によって洗浄のための洗浄ヘッドの走査回数を少なくできるので、塗布工程のタクトタイムを短くすることができ、生産性を向上させることができる。
また、洗浄液流出口、気体噴出口が同一面上でそれぞれ複数個長手方向に配置されているとともに、洗浄機と気体噴出器の最下方部に排出口が長手方向にのびるように配置されているので、効率よく洗浄が行われるとともに、除去した洗浄液や気体が排出口を通過して外部に排出されるので、除去した洗浄液のスリットノズルへの再付着を起こすことなく、高品位の洗浄が行える。
本発明になる塗布方法及び塗布装置を用いれば、洗浄液と気体による洗浄後に、スリットノズルから塗布液を吐出して、スリットノズルの洗浄面に係合する清掃部材を長手方向に洗浄面に摺動して初期化を行うようにしたので、洗浄時に洗浄液がスリットノズル内の塗布液と混合しても、その混合物が排出されてからスリットノズルの洗浄面の初期化が行われるのであるから、塗布欠点を起こすことなく高品質の塗布をすぐに行うことが可能となる。
本発明になる液晶ディスプレイ用部材の製造方法によれば、上記の優れた塗布器の洗浄方法ならびに塗布方法を用いて液晶ディスプレイ用部材を製造するのであるから、塗布工程タクトタイム短縮による生産性と塗布器の洗浄状態の向上により、低コストで高品質の液晶ディスプレイ用部材を製造できる。
以下、この発明の好ましい一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る洗浄装置200を含むスリットコータ1の概略正面図、図2は本発明にかる洗浄ヘッド220の拡大概略斜視図、図3はスリットノズルの洗浄装置200の概略正面断面図、図4は図3の概略側面図、図5は本発明になる別の洗浄ヘッドの拡大概略斜視図、図6は図5の概略正面断面図、図7は本発明になるさらに別の洗浄ヘッドの拡大概略斜視図である。
まず図1を参照すると、本発明の洗浄装置200を装備した塗布装置であるスリットコータ1が示されている。このスリットコータ1は基台2を備えており、基台2上には、被塗布部材である基板Aの載置台、すなわちステージ6が配置されている。ステージ6の上面は図示しない吸着孔からなる真空吸着面となっており、基板Aを吸着保持することができる。基台2上には、さらに一対のガイドレール4が設けられており、このガイドレール4上には、門型ガントリー10がX方向に案内自在に搭載されている。門型ガントリー10には、上下昇降ユニット70を介して、塗布器であるスリットノズル20がステージ6の上方の位置にくるように取り付けられている。門型ガントリー10は図示しないリニアモータで駆動されるので、これに搭載されているスリットノズル20は、図1に矢印で示されているX方向に自在に往復動することができる。すなわち門型ガントリー10は、スリットノズル20とステージ6上の基板Aを相対移動させる移動手段となる。
スリットノズル20は、X方向に直交する方向(紙面に垂直な方向)にのびているフロントリップ22、及びリアリップ24を、シム32を介してX方向に重ね合わせ、図示しない複数の連結ボルトにより一体的に結合して構成されている。スリットノズル20内の中央部にはマニホールド26が形成されており、このマニホールド26もスリットノズル20の長手方向(X方向に直交する方向)にのびている。マニホールド26の下方には、スリット28が連通して形成されている。このスリット28もスリットノズル20の長手方向にのびており、その下端がスリットノズル20の最下端面である吐出口面36で開口して、吐出口34を形成する。なおスリット28はシム32によって形成されるので、スリット28の間隙(X方向に測定)は、シム32の厚さと等しくなる。吐出口面36の両隣には、斜め上方に切り上がっている隣接面38が設けられている。
このスリットノズル20を昇降させる上下昇降装置ユニット70は、スリットノズル20を吊り下げる形で保持する吊り下げ保持台80、吊り下げ保持台80を昇降させる昇降台78、昇降台78を上下方向に案内するガイド74、モータ72の回転運動を昇降台78の直線運動に変換するボールねじ76より構成されている。上下昇降ユニット70はスリットノズル20の長手方向の両端部を支持するよう左右1対あって、各々が独立に昇降できるので、スリットノズル20長手方向の水平に対する傾き角度を任意に設定することができる。これによってスリットノズル20の吐出口面36と基板Aを、スリットノズル20の長手方向にわたって略並行にすることができる。さらに、この上下昇降ユニット70によって、ステージ6上の基板Aとスリットノズル20の吐出口面36の間にすきま、すわなち、クリアランスを、任意の大きさに設けることができる。
再び図1で基台2の左側端部を見ると、拭き取り装置である拭き取りユニット90と洗浄装置200が基台2上に、X方向に並んで取り付けられている。スリットノズル20は、門型ガントリー10の移動によって、拭き取りユニット90の拭き取りヘッド92や、洗浄装置200の洗浄ヘッド220の上方まで移動することができる。さて拭き取りユニット90は、スリットノズル20から塗布液を吐出後、吐出口34の周辺部である吐出口面36と隣接面38に残存する塗布液を除去して、なおかつ吐出口まで塗布液が満たされた状態にする、すなわちスリットノズルの初期化を行うものである。この初期化を毎回の塗布前に必ず実施することで、スリットノズル20は常に同じ状態で塗布を開始することができ、多数枚の基板に塗布を行っても、すべての基板で同じ均一な塗布膜を再現性よく形成することができる。拭き取りユニット90には、スリットノズル20の吐出口34周辺部である吐出口面36と隣接面38、すなわちスリットノズル20の洗浄面に係合する形状を有する清掃部材である拭き取りヘッド92が、ブラケット94を介してスライダー96に取り付けられている。スライダー96は駆動ユニット98により、スリットノズル20の長手方向、すなわちX方向に直行する方向に自在に移動する。駆動ユニット98とトレイ100は台102上に固定されている。また拭き取りを行う時は、スリットノズル20が拭き取りヘッド92に係合する位置まで門型ガントリー10をX方向に移動させ、スリットノズル20を下降して拭き取りヘッド92に係合させる。そして、駆動ユニット98を駆動して拭き取りヘッド92をスリットノズル20の長手方向に摺動させると、スリットノズル20の吐出口34の周辺部に残存している塗布液を除去して、スリットノズル20の初期化を行うことができる。除去した塗布液はトレイ100で回収される。トレイ100は図示しない排出ラインに接続されており、内部にたまった塗布液等の液体を外部に排出、回収することができる。またトレイ100は、スリットノズル20からエアー抜き等で吐出される塗布液を回収するために使用することもできる。なお拭き取りヘッド92はスリットノズル20に均等に係合できるようゴム等の弾性体、合成樹脂が好ましい。
次に洗浄装置200は、スリットノズル20の吐出口34周辺部で、塗布液が乾燥固化したものを除去するために、洗浄液をスリットノズル20の隣接面38に向けて噴射して吐出口34周辺部にまでいきわたらせて固化物を溶解させ、さらに窒素ガスやエアー等の気体を噴射して、残存している洗浄液を溶解した固化物とともに除去して乾燥させるものである。そのような機能を有する洗浄装置200には、洗浄液と気体を噴射する洗浄ヘッド220が、ブラケット204を介して、駆動ユニット208により長手方向に自在に往復動可能なスライダー206に取り付けられている。駆動ユニット208とトレイ202は台210上に固定されている。トレイ202は洗浄範囲にある塗布液や洗浄液をすべて回収できるように、トレイ202の長手方向長さは、スリットノズル20の吐出口34の長手方向長さよりも長いことが好ましい。トレイ202の最下面にある液体排出管214は液体配管212を介して図示しない排出ラインに接続されており、トレイ202にたまった塗布液や洗浄液を液体排出管214から外部に排出することができる。トレイ202の側面には気体排出管216も設けられている。気体排出管216は気体配管218を介して図示されていない吸引源に接続されており、空気、窒素ガス等の気体はこの気体排出管216から吸引源まで吸引されて外部に排出される。
さて、スリットノズル20の吐出口34周辺部の洗浄を行う時は、洗浄ヘッド220の直上位置にスリットノズル20がくるように、門型ガントリー10をX方向に移動させ、スリットノズル20を下降して洗浄ヘッド220に近接させる。洗浄ヘッド220は、洗浄液タンク264に洗浄液配管260、バルブ262、流量調整装置242を介して接続されているので、圧空源268からの背圧によって、バルブ262を開にした時に、洗浄液266を洗浄ヘッド220に圧送供給できる。この時の洗浄液の流量は絞り弁等からなる流量調整装置242によって調整される。また洗浄ヘッド220は同様に気体源274にも気体液配管270、バルブ272、圧力調整装置244を介して接続されているので、窒素ガスやエアー等の気体が、圧力調整装置244で調整された大きさの圧力により洗浄ヘッド220に圧送供給される。
図2を見ると、洗浄ヘッド220が示されている。洗浄ヘッド220は外観上は左右対称形の一対のブロック222A、Bより構成され、第1斜面228A、Bに洗浄液を吐出する複数の洗浄液流出口224A、Bを設けた洗浄機233と、第2斜面230A、Bに気体を噴射する複数の気体噴出口226A、Bを設けた気体噴出器235とが、スリットノズル20の長手方向に沿ってそれぞれ一直線上に直列状に並んで設けられている。洗浄液流出口224Aは同一面となる第1斜面228A上で、洗浄液流出口224Bも同一面となる第1斜面228B上で、それぞれ複数個長手方向に配置されている。また、気体噴出口226Aは同一面となる第2斜面230A上で、気体噴出口226Bも同一面となる第2斜面230B上で、それぞれ複数個長手方向に配置されている。洗浄液流出口224A、B、気体噴出口226A、Bをこのように配置することによって、効率よく洗浄液の洗浄面への付着と、気体による洗浄液の除去を行うことができる。洗浄機233と気体噴出器235は一体に構成され、その間、すなわち第1斜面228A、Bと第2斜面230A、Bの間には溝234A、Bが設けられている。この溝234A、Bは、洗浄機233と気体噴出器をスリットノズル20の長手方向に分離するものである。これによって、第1斜面228A、B上にたまった洗浄液が第2斜面の方に伝わって流れるのを防止でき、その結果、気体噴出口226A、Bの上を洗浄液が覆い、気体噴射時に洗浄液がミスト状になって洗浄ヘッド220周囲にあるものを洗浄液ミストで汚すのを防止することができる。洗浄機233と気体噴出器235を一体化せず、長手方向に離して間に空間を設けるようにして設置しても、溝234A、Bと同じ効果が得られるので、そのような構成をとってもよい。溝234A、Bの上下方向における深さとスリットノズル20の長手方向における長さについては、深さは好ましくは3mm以上より好ましくは10mm以上とし、長さは好ましくは3mm以上、より好ましくは10mm以上とする。以上の好ましい範囲より短いと、上記の第1斜面228A、B上にたまった洗浄液が第2斜面の方に伝わって流れるのを防止できない。また一対のブロック222A、Bの間の最下方部、すなわち洗浄機233と気体噴出器235の最下方部には、除去した洗浄液や塗布液等の液体と気体が通過する排出口232が設けられている。この排出口232は長手方向に伸びる形状をしていることが、通過する液体量や気体量が多くなり好ましい。排出口232は長手方向に複数箇所で断続的に設けられてもよいが、フタ等によって完全に閉じられて洗浄液や気体の通過が阻止されると、除去した洗浄液等の液体がそこにたまり、さらに気体噴出器より噴射された気体がたまった液体をミスト状にして舞い上がらせるので、除去した液体がスリットノズル20の吐出口面36や隣接面38に再付着するという不都合が生じる。したがって排出口232は、洗浄液や気体が通過できるように常に開いていることが、スリットノズル20の洗浄品位を高めるのに必須のものとなる。なお排出口232は、洗浄ヘッド220の長手方向に直交する方向、すなわちX方向に好ましくは1mm以上、より好ましくは5mm以上の長さを有する。この排出口232のX方向長さは、ブロック222Aとブロック222B間のX方向の間隔ともいえる。排出口232のX方向長さが好ましい範囲よりも短いと、洗浄液等の液体や気体が通過しにくくなり、排出口232に実質的にフタをしたのと同じこととなって、除去した洗浄液等の液体のスリットノズル20の洗浄面への再付着等の不都合が生じる。
さて図3は、スリットノズル20が洗浄ヘッド220の洗浄位置に配置された時の洗浄液流出口224A、Bでの側面断面図であるが、図示されているように、洗浄ヘッド220を構成するブロック222A、Bはスリットノズル20に対して左右対称に配置されるのが、洗浄状態を均等にするために好ましい。ここで洗浄液流出口224A、Bは、それぞれ洗浄液流出流路となる洗浄液導通路240A、Bを介してマニホールド236A、Bに連通しており、さらにマニホールド236A、Bは洗浄液配管260に接続されている。図示されていないが、同様に気体噴出口226A、Bも気体噴出流路となる気体導通路を介してマニホールドに通じており、このマニホールドは気体配管270を介して気体源274に接続されている。これらのマニホールドは、洗浄液や気体を洗浄ヘッド220の長手方向に広げて、洗浄液流出口224A、Bや気体噴出口226A、Bから洗浄液と気体をそれぞれ均一に吐出する役割がある。洗浄ヘッド220に供給された洗浄液は洗浄液流出口224A、Bより、図3に示されるように洗浄液導通路240A、Bの中心線が水平線に対して傾斜している角度θsだけ斜め上方に吐出されて、スリットノズル20の隣接面38上の領域Eに衝突する。角度θsは洗浄液の吐出角度と定義されるが、この後洗浄液は隣接面38を伝わって下方に流れ、吐出口面36下に集合して一旦たまった後、一部の洗浄液は吐出口面36と隣接面38に残存する一方、残りの洗浄液はそこから下方に落下し、ブロック222A、Bの間にある排出口232とブラケット204に設けられた長穴238を通過して、トレイ202まで落下する。トレイ202に落下した洗浄液は液体排出管214から外部に排出される。なお、洗浄液を隣接面38に衝突するようにするのは、塗布液が隣接面38まではい上がってその位置で固化することがあり、その固化物を洗浄液による溶解や、洗浄液吐出の動圧により直接除去できるようにするためである。
図示されていないが、洗浄ヘッド220に供給された気体も気体噴出口226A、Bより、気体導通路の中心線が水平線に対して傾斜している角度θkだけ斜め上方に噴射されて、スリットノズル20の隣接面38上の領域に衝突した後、隣接面38を伝わって上方と下方に流れるものに分かれる。ここでθkは気体の吐出角度、または噴出角度と定義されるが、隣接面38の上方に流れる気体は周囲に分散し、隣接面38の下方に流れる気体は、吐出口面36と隣接面38すなわちスリットノズル20の洗浄面に付着している洗浄液を除去し、除去した洗浄液と共に排出口232と長穴238を通過して、トレイ202の方に向かう。いずれの方向に向かった気体も最終的には、トレイ202の側面に設けられた気体排出管216より吸引されて外部に排出される。なお、気体が衝突する隣接面38上の領域は、洗浄液が衝突する領域Eと同じ高さか、それより高い位置にある方が好ましい。その方が気体によって洗浄液が上に押し上げられず、必ず下方に落下させられるからである。なお長穴238は洗浄ヘッド220を支持するブラケット204に設けられているものであり、上記のように洗浄液や気体が通過し、実質的に排出口232と同じ役割を果たしているので、長手方向に伸びる形状を有していることが、洗浄液等の液体や気体が通過する量が多くなり、好ましい。
図4は、図3の洗浄ヘッド220とスリットノズル20をX方向に見たものであるが、洗浄ヘッド220の長手方向長さWnは、スリットノズル20の長手方向全長Wtよりも小さくしている。洗浄ヘッド220から洗浄液あるいは気体を吐出しながら、駆動ユニット208を駆動して洗浄ヘッド220をスリットノズル20の長手方向に走査させると、洗浄液あるいは気体と衝突するスリットノズル20の隣接面38上の領域は、斜線で示されたような幅のあるライン状の衝突領域250になる。この衝突領域250上に固化物や塗布液が残存していると、動圧の作用によってより容易に残存物を除去することができる。
再び図1にもどってスリットノズル20を見ると、スリットノズル20のマニホールド26の上流側は、塗布液供給装置40に連なる供給ホース60に、内部通路(図示しない)を介して常時接続されており、これにより、マニホールド26へは塗布液供給装置40から塗布液を供給することができる。マニホールド26に入った塗布液はスリットノズル20の長手方向に均等に拡幅されて、スリット28を経て、吐出口34から吐出される。
なお、塗布液供給装置40は、供給ホース60の上流側に、フィルター46、供給バルブ42、シリンジポンプ50、吸引バルブ44、吸引ホース62、タンク64を備えている。タンク64には塗布液66が蓄えられており、圧空源68に連結されて任意の大きさの背圧を塗布液66に付加することができる。タンク64内の塗布液66は、吸引ホース62を通じてシリンジポンプ50に供給される。シリンジポンプ50では、シリンジ52、ピストン54が本体56に取り付けられている。ここでピストン54は図示しない駆動源によって上下方向に自在に往復動できる。シリンジポンプ50は、一定の内径を有するシリンジ52内に塗布液を充填し、それをピストン54により押し出して、スリットノズル20に基板Aを一枚塗布する分だけ供給する定容量型のポンプである。シリンジ52内に塗布液66を充填するときは、吸引バルブ44を開、供給バルブ42を閉として、ピストン54を下方に移動させる。またシリンジ52内に充填された塗布液をスリットノズル20に向かって供給するときは、吸引バルブ44を閉、供給バルブ42を開とし、ピストン54を上方に移動させることで、ピストン54でシリンジ52内部の塗布液を押し上げて排出する。
なお制御信号にて動作するリニアモータ、モータ72、塗布液供給装置40、拭き取りユニット90、洗浄装置200等はすべて制御装置110に電気的に接続されている。そして、制御装置110に組み込まれた自動運転プログラムにしたがって制御指令信号が各機器に送信されて、あらかじめ定められた動作を行う。なお条件変更時は操作盤112に適宜変更パラメータを入力すれば、それが制御装置110に伝達されて、運転動作の変更が実現できる。特に洗浄装置200では、洗浄ヘッド220を走査させるリニアモータだけでなく、洗浄ヘッド220から洗浄液や窒素ガス等の気体の噴射を制御するバルブ262、バルブ272も、制御装置110に電気的に接続されており、制御装置110にその電気的信号をとりこんだり、制御装置110からの指令により、任意の動作をさせることができる。
次に本発明になる洗浄装置200を用いた洗浄方法について説明する。
まずスリットノズル20を洗浄ヘッド220で洗浄できる位置まで近接させると同時に、駆動ユニット208を駆動して、洗浄ヘッド220を図4で破線で示されているように、向かって左側にある原点位置P1に移動後、停止して待機させる。なお洗浄できる位置での洗浄ヘッド220の洗浄液流出口224A、Bとスリットノズル20の隣接面38、さらには気体噴出口226A、Bと隣接面38の間の距離は、好ましくは0.5〜10mm、より好ましくは1〜4mmである。この範囲より短いと衝突する可能性があり、長いと吐出される洗浄液や気体の動圧が小さくなって除去能力が低下する。
準備が整ったら駆動ユニット208を駆動して、洗浄ヘッド220を図4で一点鎖線で示されているように、右端にある待機位置P2に向かって移動開始させ、洗浄機233の洗浄液流出口224A、Bとスリットノズル20の隣接面38が対面する位置に来たときに、洗浄機233にある洗浄液流出口224A、Bより洗浄液のみを吐出する。そして洗浄液流出口224A、Bの移動方向の先頭の一つが隣接面38に対面しなくなる寸前の位置で洗浄液の吐出を停止し、そのまま洗浄ヘッド220を右端の待機位置P2まで移動させる。あらためてここで、方向にかかわらずスリットノズル20の両端間を洗浄ヘッド220が1回移動することを「走査する」ということにする。洗浄液を吐出しながら走査させるときの走査速度は、好ましくは10〜600mm/s、より好ましくは100〜300mm/sとする。遅すぎると洗浄時間が長くかかってタクトタイムが長くなり、早すぎると洗浄能力が低下する。なお、洗浄液や気体の吐出は、移動時、停止時に関係なく洗浄ヘッド220の洗浄機233にある洗浄液流出口224A、Bや気体噴出器235にある気体噴出口226A、Bが、スリットノズル20の隣接面38と対面した位置にある時に行うことが好ましい。両者が対面していると、洗浄液流出口224A、Bから吐出される洗浄液や、気体噴出口226A、Bから噴射される気体がスリットノズル20の隣接面38と衝突後、トレイ202にある液体排出管214や気体排出管216に導かれるが、両者が対面していないと、洗浄液や気体通しが衝突して周囲に飛び散り、周辺装置を汚染してしまうからである。
さて洗浄液流出口224A、Bより吐出された洗浄液はスリットノズル20の隣接面38に衝突後、トレイ202に落下して回収されるものもあるが、一部はスリットノズル20の隣接面38や吐出口面36に残存する。残存している洗浄液によって、スリットノズル20の隣接面38や吐出口面36にある塗布液の固化物が溶解する時間を与えるために、洗浄ヘッド220が右端の待機位置P2に到達してからしばらく停止し、一定時間後に今度は左側の原点位置P1に向かって洗浄ヘッド220を走査開始する。そして洗浄液流出口224A、Bのすべてが隣接面38に対面する位置で洗浄液の吐出を開始し、次いで気体噴出口226A、Bのすべてが隣接面38に対面する位置に達した時に気体の噴射を開始する。スリットノズル220が原点位置P1に近づいて、洗浄液流出口224A、Bの移動方向の先頭の一つが隣接面38に対面しなくなる寸前の位置で洗浄液の吐出を停止し、次いで気体噴出口226A、Bの移動方向の先頭の一つが隣接面38に対面しなくなる寸前の位置に達したら気体の噴射も停止し、そのまま洗浄ヘッド220を左端の原点位置P1まで移動させる。この走査によって、洗浄液流出口224A、Bから吐出された洗浄液が気体よりも先行してスリットノズル20の隣接面38と吐出口面36に付着し、まず、残存した洗浄液で溶解した塗布液の固化物を押し流し、その後にスリットノズル20の隣接面38と吐出口面36に残存した洗浄液を、洗浄液と同時に気体噴出口226A、Bから噴射されている気体が除去するとともに乾燥させて洗浄が完了する。
本発明になる洗浄ヘッド220は、従来のように洗浄機233の洗浄液流出口224A、Bと、気体噴出器235の気体噴出口226A、Bを長手方向に同位相で上下には配置せず、そもそも洗浄機233と気体噴出器235をスリットノズル20の長手方向に直列状に並べて配置したので、洗浄液と気体を同時に吐出しても各々独立した領域で流れるため、両者が混じり合ってミスト状になって周囲のものを汚染するという不具合が生じない。さらに、スリットノズル20の隣接面38に対して、先に洗浄液が衝突してから気体が衝突するように走査させた結果、洗浄液による洗浄と気体による残存洗浄液の除去と乾燥を同時に行うことができて、洗浄液による洗浄と気体による残存液の除去と乾燥を別々の走査で行っていた従来のものよりも、洗浄ヘッドの走査回数が減少できることで洗浄のタクトタイムを大幅に短縮することができるとともに、優れた洗浄品位をえることができる。洗浄ヘッド220から洗浄液を吐出する洗浄によって、吐出口34の周辺部である吐出口面36、隣接面38にある塗布液の固化物が完全に溶解して除去できるので、塗布時に発生する固化物によるすじ等の品質不良を皆無にすることができる。なお、洗浄液による洗浄を行うと、スリットノズル20の吐出口34から洗浄液の一部がどうしても侵入し、吐出口34近辺のスリット28内に洗浄液が残存する。そのために洗浄装置200による洗浄後に塗布を行う場合は、必ず適当量の塗布液をスリットノズル20に供給して、スリット28内に残存している洗浄液と塗布液を押しだし、その後に拭き取りユニット90による拭取りを行って、スリットノズル20の初期化を行うことが必須である。したがって、洗浄装置による洗浄後に塗布液を吐出口34から吐出してから、拭き取りユニット90による拭取りを行って初期化することにより、スリット28内に存在した洗浄液と塗布液の混合物が排出されているのであるから、高品質の塗布が行える。なおスリットノズル20の初期化には、回転ロールへの予備塗布を行う手段を用いてもよい。
洗浄ヘッド220による洗浄に用いる洗浄液は、塗布液の固化物を溶解させる必要があることから、塗布液に含まれる構成溶剤が好ましいが、その他塗布液の固化物を溶解させるものであれば、構成溶剤以外の有機溶剤やアルカリ液でもあってもよい。洗浄液を吹き飛ばす気体としては、爆発の心配がないことから、窒素ガス等の不活性ガスが好ましいが、簡便さからクリーン化処理された空気であってもよい。
タクトタイムを短縮する観点からは、最終仕上げの洗浄は洗浄液と気体を同時に洗浄ヘッド220から吐出し、洗浄液の隣接面38への衝突が先行するように走査させることが好ましいが、従来のように、洗浄液か気体のどちらか一方を吐出しながら洗浄ヘッド220を走査させて、洗浄液による洗浄と、気体による洗浄液の除去・乾燥を別の走査で行ってもよい。
なお気体による洗浄液の除去・乾燥を行う時の走査速度は、好ましくは、10〜500mm/s、より好ましくは50〜250mm/sとする。遅すぎると時間がかかりすぎ、早すぎると必要な除去・乾燥能力がえられない。
また洗浄液の吐出速度は好ましくは、0.1〜10cc/s、より好ましくは、0.5〜5cc/s、気体の噴射圧力は好ましくは0.01〜1MPa、より好ましくは0.05〜0.5MPaである。どちらも小さすぎると効果がなく、大きすぎると洗浄能力や除去能力の割には、洗浄液や気体を浪費して製造コストが高くなってしまって好ましくない。なお洗浄液の吐出にはポンプを使用して定容量供給するようにしてもよい。さらに洗浄液の吐出を圧送で行う場合は、付加圧力によって吐出量を調整してもよい。なお、洗浄液吐出を5MPa以上の高圧で行ってもよい。この場合は、動圧によって固化物をはぎ取ることになるので、固化物の位置にあわせて洗浄液を吐出することが必要で、洗浄液の隣接面38での衝突位置が重要となる。洗浄液や気体の隣接面38の衝突位置は、スリットノズル20と洗浄ヘッド220の上下方向の相対位置を変えることで調整できるし、上述の洗浄液導通路240A、Bの中心線が水平線となす角度θsや、気体導通路の中心線が水平線となす角度θkを変えても調整することができる。
また洗浄液による洗浄の走査回数、気体による残存洗浄液除去・乾燥のための走査回数は、多ければ多いほど洗浄能力や、除去・乾燥能力が高くなるが、必要洗浄品位にあわせて定めることが好ましく、タクトタイムの点から、最小回数にすることはいうまでもない。
上記の洗浄方法では、洗浄液を吐出しての洗浄後に、塗布液固化物の洗浄液への溶解のために待機させたが、この待機時間は好ましくは0.1〜10秒、より好ましくは0.5〜3秒である。短すぎると固化物の溶解がほとんど行われず、長すぎるとタクトタイムが長くなって生産性を低下させる。
さらに液体流出口224A、B、気体噴出口226A、Bは、いかなる形状であってもよいが、容易に製作でき洗浄効果も高いことから、円形穴か、矩形形状であることが好ましい。円形穴である場合は、好ましくは直径0.1〜2mm、より好ましくは直径0.2〜1mmであれば、多数個あっても均一に吐出できる。矩形形状であれば、同様の理由から、間隙を好ましくは0.1〜1.5mm、より好ましくは0.2〜1mmにする。
なお液体流出口224A、B、および気体噴出口226A、Bが円形穴の時、そのスリットノズル20の長手方向の配置ピッチは、小さい方が望ましいが、小さすぎると隣穴から吐出されるものと混合して、隣接面38への衝突力が低下するので、穴と穴の間に0.5mm以上のすきまをあけることが好ましい。
次に本発明の洗浄装置を備えたスリットコータ1での塗布方法について詳述する。
まずスリットコータ1の各動作部の原点復帰が行われると、門型ガントリー10はスリットノズル20を図1の左部にある拭き取りヘッド92上方のスタンバイ位置に移動させる。ここで、タンク64〜スリットノズル20まで塗布液66はすでに充満されており、タンク64以降のスリットノズル20までの残留エアーを排出する作業も既に終了している。この時の塗布液供給装置40の状態は、シリンジ52に塗布液66が充填、吸引バルブ44は閉、供給バルブ42は開、そしてピストン54は最下端の位置にあり、いつでも塗布液66をスリットノズル20に供給できるようになっている。
次に、ステージ6の表面には図示しないリフトピンが上昇し、図示しないローダから基板Aがリフトピン上部に載置される。そしてリフトピンを下降させて基板Aをテーブル6上面に載置し、同時に吸着保持する。
これと並行して、塗布液供給装置40を稼働させて少量の塗布液66を吐出後、駆動ユニット96を駆動して、拭き取りヘッド92を紙面に垂直方向(スリットノズル20の長手方向)に移動させ、拭き取りヘッド92をスリットノズル20の長手方向端部の直下に移動させ停止させる。そしてスリットノズル20を下降させてスリットノズル20の吐出口34を拭き取りヘッド92に係合後、拭き取りヘッド92をスリットノズル20の長手方向に摺動させて、スリットノズル20の吐出口34付近をスリットノズル20長手方向にわたって拭き取って、スリットノズル20の初期化を実施する。初期化が完了したらスリットノズル20を上昇させる。スリットノズル20の上昇完了後、拭き取りヘッド92を最初の位置まで戻す一方、これと並行して門型ガントリー10を右側方向に駆動して、スリットノズル20を基板Aの塗布開始部の真上に移動させて停止させる。これらの動作の間、図示しない厚さセンサーによって基板Aの基板厚さが測定される。測定した基板Aの厚さデータを用い、上下昇降ユニット70を駆動してスリットノズル20を下降させ、スリットノズル20の吐出口34のある吐出口面36を、基板Aからあらかじめ与えたクリアランス分離れた位置まで近接させる。そしてシリンジポンプ50のピストン54を所定速度で上昇させ、スリットノズル20から塗布液66を吐出してスリットノズル20と基板Aとの間にビードBを形成してから、門型ガントリー10を所定速度でX方向に移動開始し、塗布液66の基板Aへの塗布を始めて、塗布膜Cを形成する。基板Aの塗布終了部がスリットノズル20の吐出口34の位置にきたらピストン54を停止させて塗布液66の供給を停止し、つづいて上下昇降ユニット70を駆動して、スリットノズル20を上昇させる。これによって基板Aとスリットノズル20の間に形成されたビードBが断ち切られ、塗布が終了する。塗布終了後も門型ガントリー10は動きつづけ、終点位置にきたら一旦停止し、今度は原点位置に向かって逆方向にガントリー10を移動させ、スリットノズル20が拭き取りヘッド92の上方のスタンバイ位置に来たら停止させる。続いて基板Aの吸着を解除し、リフトピンを上昇させて基板Aを持ち上げる。この時図示されないアンローダによって基板Aの下面が保持され、次の工程に基板Aを搬送する。
これと並行して、供給バルブ42を閉、吸引バルブ44は開としてから、ピストン54を一定速度で下降させ、タンク64の塗布液66をシリンジ52に充填する。充填完了後、ピストン54を停止させ、吸引バルブ44を閉、供給バルブ42を開として、次の基板Aが来るのを待ち、同じ動作をくりかえす。
一定枚数の塗布を行って、スリットノズル20の吐出口34の周辺部である吐出口面36、隣接面38、すなわち洗浄面に塗布液の固化物が発生し始めたら、シリンジ52への塗布液66の充填を完了して、吸引バルブ44を閉、供給バルブ42を開とした後に、門型ガントリー10を駆動してスリットノズル20を洗浄ヘッド220の上方に移動させる。上述した洗浄方法によってスリットノズル20に付着した塗布液の固化物を排除完了後、門型カントリー10を駆動してスリットノズル20を拭き取りヘッド92の上方にあるスタンバイ位置に移動させ、以降同じ塗布工程を繰り返す。すなわち、塗布液供給装置40を稼働させて少量の塗布液を吐出する所から塗布工程を繰り返す。
次に本発明になる別の実施態様である洗浄ヘッド300について、図5と図6を参照しながら説明する。洗浄ヘッド300は、洗浄ヘッド220の第1斜面228A、B上に略一直線上に配置された洗浄液流出口224A、Bを、第1斜面228A、Bの上側に配置した第1洗浄液流出口302A、Bとその下側に配置した第2洗浄液流出口304A、Bに置き換え、さらに洗浄ヘッド220の第2斜面230A、B上に略一直線上に配置された気体噴出口228A、Bを、第2斜面230A、Bの上側に配置した第1気体噴出口306A、Bとその下側に配置した第2気体噴出口308A、Bに置き換えたものである。この洗浄ヘッド300にも、最下方部に排出口232が長手方向に伸びるように設けられている。この洗浄ヘッド300は、第1洗浄液流出口302A、Bと第2洗浄液流出口304A、Bを有する洗浄機314と、第1気体噴出口306A、Bと第2気体噴出口308A、Bを有するは気体噴出器316と、が長手方向に直列状に並んで配置されて一体に構成されている。ここで第1洗浄液流出口302A、Bと第2洗浄液流出口304A、Bは、スリットノズル20の長手方向で同位相とならないように、千鳥配置されている。同様に第1気体噴出口306A、Bと第2気体噴出口308A、Bも、スリットノズル20の長手方向で同位相とならないように、千鳥配置されている。第1洗浄液流出口302の中心での長手方向に直交する断面である図6に示されている通り、第1洗浄液流出口302A、Bと第2洗浄液流出口304A、Bは、それぞれ洗浄液流出流路である第1洗浄液導通路310A、B、第2洗浄液導通路312A、Bを介してマニホールド236A、Bに連通している。図示されていないが、同様に第1気体噴出口306A、Bと第2気体噴出口308A、Bも、それぞれ独立した2つの気体噴出流路である気体導通路を介してマニホールドに通じている。上記で、スリットノズル20の長手方向で同位相としないというのは、第1洗浄液流出口302A、B、第1気体噴出口306A、Bのそれぞれの長手方向の中心で、長手方向に直交する直線を引き、その直線(複数)上に、第2洗浄液流出口304A、B、第2液体流出口308A、Bのそれぞれの長手方向の中心が重ならないということである。千鳥配置とは、第1洗浄液流出口302A、Bと第2洗浄液流出口304A、Bが上下に分かれているが、長手方向に異なる位相で配置されていることである。第1気体噴出口306A、Bと第2気体噴出口308A、Bについても同様である。その千鳥配置のパターンについては色々あるが、第1洗浄液流出口302A、B、第2洗浄液流出口304A、Bとも長手方向の中心間配置ピッチを同じPsとし、第1洗浄液流出口302A、Bに対して、第2洗浄液流出口304A、Bを長手方向にPs/2だけずらして配置するのが、スリットノズル20の隣接面38上での洗浄液の衝突位置が確実に増加して好ましい。また、第1気体噴出口306A、B、第2気体噴出口308A、Bとも長手方向の中心間配置ピッチを同じPkとし、第1気体噴出口236A、Bに対して、第2気体噴出口308A、Bを長手方向にPk/2だけずらして配置するのが、同様の理由で好ましい。なお第1斜面228A、B上で、第1洗浄液流出口302A、Bと第2洗浄液流出口304A、Bとの間の上下方向の間隔は、第1洗浄液流出口302A、Bと第2洗浄液流出口304A、Bが干渉しないようにすることの他、特に制約はないが、流出口と流出口の間に1mm以上のすきまを設けることが望ましい。このことは、第2斜面230A、B上で、第1気体噴出口306A、Bと第2気体噴出口308A、Bとの間の上下方向の間隔についても同様である。
再び図6を見ると、第1洗浄液導通路310A、Bの中心線が水平線に対して傾斜している角度がθs1、第2洗浄液導通路312A、Bの中心線が水平線に対して傾斜している角度がθs2と定められているのがわかる。θs1とθs2は2つの異なる洗浄液を吐出する吐出角度となるが、これらを調整して、第1洗浄液流出口302A、Bと第2洗浄液流出口304A、Bから吐出される洗浄液が、スリットノズル20の長手方向に見て、それぞれ隣接面38上の同じ位置に衝突してもよいし、異なる位置に衝突するようにしてもよい。隣接面38上の同じ位置に洗浄液が衝突するようにすると、洗浄ヘッド300が静止した状態で、上記2つの洗浄液流出口から吐出された洗浄液が、長手方向から見て隣接面38の同じ位置に衝突していても、長手方向に直交する方向から見れば、第1洗浄液流出口302A、Bと第2洗浄液流出口304A、Bが千鳥配置されているのであるから、隣接面38の異なる領域に衝突している。この状態で洗浄ヘッド300をスリットノズル20の長手方向に走査させると、洗浄液が衝突した箇所は略一直線上の領域となるが、スリットノズル20の同一位置での洗浄液衝突回数が洗浄液吐出口が増加した分だけ多くなるのと、洗浄液の付着量もそれと同じ割合で増加するので、洗浄液による洗浄能力が向上し、好ましい。
また第1洗浄液流出口302A、Bと第2洗浄液流出口304A、Bから吐出される洗浄液が、スリットノズル20の長手方向に見て、それぞれ隣接面38上の別の位置に衝突するようにしても、衝突する領域が拡大し、これにより塗布液の固化物を動圧による衝突力によって除去する範囲が拡大するので、洗浄能力の向上に結びつき、好ましい。
以上のことは第1気体噴出口306A、B、第2気体噴出口308A、Bから噴射される気体にも当てはまり、図示されていない2つの気体導通路の中心線が水平線に対して傾斜している角度θk1、θk2をそれぞれ調整して、第1気体噴出口306A、B、第2気体噴出口308A、Bから噴射される気体が、スリットノズル20の長手方向に見て、それぞれ隣接面38上の同じ位置に衝突するようにしてもよいし、異なる位置に衝突するようにしてもよい。ここで角度θk1、θk2は気体を吐出する2つの異なる吐出角度、または噴射角度となる。洗浄ヘッド300がスリットノズル20の長手方向に走査時に、前者の場合ではスリットノズル20の同一位置での気体衝突回数が気体噴出口が増加した分だけ多くなるので、残存洗浄液の除去と乾燥能力が向上し、後者の場合でも隣接面38上の異なる位置に気体が衝突するので、気体衝突領域が拡大し、同じように残存洗浄液の除去と乾燥能力が向上する。
洗浄ヘッド220でも高い洗浄能力があるが、洗浄ヘッド300はさらに上記のように洗浄液流出口と気体流出口の配置を最適化したので、より一層の高い洗浄能力を有し、洗浄ヘッド300の走査回数を少なくすることができるので、洗浄のタクトタイムが短縮され、その結果、塗布工程のタクトタイムを短くすることができて生産性を向上させることが可能となる。
なお、上述のように洗浄液流出口と気体噴出口の双方を千鳥配置してもよいし、どちらか一方だけを千鳥配置にしてもよい。また、第1洗浄液流出口302A、Bと第2洗浄液流出口304A、Bを同数にしてもよいし、図5に示すように異なる数にしてもよい。同様に第1気体噴出口306A、Bと第2気体噴出口308A、Bを同数にしてもよいし、異なる数にしてもよい。本実施態様例では、洗浄液流出口、気体噴出口ともそれぞれ第1洗浄液流出口302A、Bと第2洗浄液流出口304A、Bの2列、第1気体噴出口306A、Bと第2気体噴出口308A、Bの2列であるが、長手方向に同位相とならない千鳥配置を維持して列数をさらに増やしてもよい。列数が増える分だけ洗浄能力がさらに向上する。
図7はさらに本発明になる別の洗浄ヘッド400を示したもので、ブロック402A、Bの洗浄斜面408A、B上に、長手方向に分けて直線上に配置された液体流出口404A、Bと気体噴出口406A、Bにパイプ410を付加している。この洗浄ヘッド400の最下方部となるブロック402A、Bの間にも、排出口232が長手方向に伸びるように設けられている。このパイプ410によって、洗浄機412を構成する液体流出口404A、Bと気体噴出器414を構成する気体噴出口406A、Bが実質的に洗浄斜面408A、Bより突き出ることになり、洗浄斜面408A、B上に塗布液や洗浄に使用した洗浄液が落下しても、それらで液体流出口404A、Bと気体噴出口406A、Bが汚染されることが防止できる。その結果、気体噴出口406A、Bに洗浄液があって、気体の噴射によって洗浄液がミスト状になり周囲のものを汚染するといった不都合を皆無にできる。パイプ410を付加することで、洗浄ヘッド220や洗浄ヘッド300に設けられている溝234A、Bを省略してもよい。
なお洗浄ヘッド400に使用されているパイプ410を洗浄ヘッド220や洗浄ヘッド300の洗浄液流出口や気体噴出口に取り付けてもよく、洗浄ヘッド400と同様の効果がえられる。
以上の洗浄ヘッド300、洗浄ヘッド400を使用した洗浄方法については、上述した洗浄ヘッド220を使用した洗浄方法と全く同じである。いずれの洗浄ヘッドも、洗浄液と気体の両方を同時に吐出しても、移動方向に対して洗浄液が気体よりも先行してスリットノズル20の隣接面38に付着するように長手方向に走査させて洗浄を行うことができるので、洗浄液による洗浄と気体による残存洗浄液の除去と乾燥を同時に行うことができ、洗浄のタクトタイムを大幅に短縮することができるとともに、優れた洗浄品位をえることができる。
なお拭き取りヘッド92でスリットノズル20の拭取りを行うと、拭き取りヘッド92の上側に拭き取った塗布液があふれて拭き残りが、スリットノズル20の隣接面38上にライン上に残存する。この拭き残りに、洗浄ヘッド220や洗浄ヘッド300から吐出される洗浄液が直撃する、あるいはその拭き残りの上方の位置で洗浄液が隣接面38に衝突するように洗浄液流出口や気体噴出口を配置すれば、容易に本発明の洗浄ヘッドで除去することができる。
また洗浄ヘッド220、洗浄ヘッド300、洗浄ヘッド400による洗浄を一定枚数の塗布ごとに行う時、好ましくは5〜50枚、より好ましくは10〜30枚塗布ごとに洗浄を行う。この範囲より少ないと洗浄回数が頻繁となって塗布工程のタクトタイムが長くなって生産性が低下し、この範囲より多いと塗布液の固化が強固となって、洗浄液による溶解が容易に行えないために、固化物が残存してしまうことがある。
以上説明した本発明が適用できる塗布液としては粘度が1〜100mPaS、より望ましくは1〜50mPaSであり、ニュートニアンであることが塗布性から好ましいが、チキソ性を有する塗布液にも適用できる。とりわけ溶剤に揮発性の高いもの、たとえばPGMEA、酢酸ブチル、乳酸エチル等を使用して、乾燥・固化し易い塗布液を塗布するときに有効である。具体的に適用できる塗布液の例としては、上記にあげたカラーフィルター用のブラックマトリックス、RGB色画素形成用塗布液の他、レジスト液、オーバーコート材、柱形成材料、TFTアレイ基板用のポジレジスト等がある。基板である被塗布部材としてはガラスの他にアルミ等の金属板、セラミック板、シリコンウェハー等を用いてもよい。さらに使用する塗布状態と塗布速度が0.1m/分〜10m/分、より好ましくは0.5m/分〜6m/分、スリットノズル20のスリット間隙は50〜1000μm、より好ましくは80〜200μm、塗布厚さがウェット状態で1〜50μm、より好ましくは2〜20μmである。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
360×465mmで厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板を洗浄装置に投入した。ウェット洗浄によって基板上のパーティクルを除去後、スリットコータ1でブラックマトリックス材を10μm基板全面に塗布した。この時のスリットノズルと基板間のクリアランスは120μm、塗布速度は3m/分で、塗布のタクトタイムは30秒であった。塗布前にはシリコンゴム製の拭き取りヘッドでスリットノズルの吐出口の拭取りを、速度200mm/sで毎回行った。ブラックマトリックス材には、遮光材にカーボンブラック、バインダーにアクリル樹脂、溶剤にプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)を使用し、さらに感光剤を添加して、固形分濃度15%、粘度4mPasに調整したペーストを用いた。なお、スリットノズルは吐出口の間隙が100μmで、長さが360mm、吐出口面36の幅が1mm、吐出口面36と隣接面38のなす角度が45度のものを使用した。さらにこのブラックマトリックス塗布工程では、30枚ブラックマトリックス材を塗布するごとに、洗浄装置200でスリットノズルの吐出口先端部を洗浄液と窒素ガスで洗浄した。洗浄液にはPGMEAを使用した。洗浄装置の洗浄ヘッドは、洗浄液流出口と気体噴出口がスリットノズルの長手方向に配置され、最寄りの洗浄液流出口と気体噴出口の間に、スリットノズルの長手方向長さが10mmで、深さ10mmの溝を設けた。さらにこの洗浄ヘッドには、洗浄液流出口を直径0.4mmで、2mmピッチにて7個一直線上に配置し、気体噴出口を直径0.5mmで3mmピッチにて3個一直線上に配置した。なお排出口232は長手方向に60mm、塗布方向(X方向)に10mmの形状であった。この洗浄ヘッドを用いた洗浄条件については、洗浄液の吐出量を1cc/s、窒素ガスの付加圧力0.1MPaにし、まず洗浄液のみを吐出して洗浄ヘッドの走査を1回行い、これが終了後3秒後に、洗浄液と窒素ガスを同時に吐出しながら洗浄ヘッドの走査を1回行った。走査速度は100mm/sであった。洗浄完了後は塗布液や洗浄液が除去され、固化物等もないこと確認した。また、洗浄完了後には、必ずペーストを2ccだけスリットノズルより吐出し、シリコンゴム製の拭き取りヘッドでスリットノズルの吐出口の拭取りを、長手方向に速度200mm/sで行い、初期化を行った。この洗浄後の初期化によって、洗浄直後の塗布時に塗布欠点がなく、塗布開始部の膜厚分布も正常となることを確認した。
次にブラックマトリックス塗布工程で塗布された基板を、30秒で65Paに到達する真空乾燥を60秒行ってから、100℃のホットプレートで10分間さらに乾燥した。ついで露光・現像・剥離を行った後、260℃のホットプレートで30分加熱して、キュアを行い、基板の幅方向にピッチが254μm、基板の長手方向にピッチが85μm、線幅が20μm、RGB画素数が4800(基板長手方向)×1200(基板幅方向)、対角の長さが20インチ(基板幅方向に305mm、基板長手方向に406mm)となる格子形状で、厚さが1μmとなるブラックマトリックス膜の格子を作成した。
この基板をウェット洗浄後、R色用塗布液を厚さ20μm、スリットノズルと基板との間のクリアランス100μm、門型ガントリー10移動速度3m/分にて塗布した。R色用塗布液はアクリル樹脂をバインダー、PGMEAを溶媒、ピグメントレッド177を顔料にして固形分濃度12%で混合し、さらに粘度を5mPaSに調整した感光性のものであった。塗布した基板は、30秒で65Paに到達する真空乾燥を60秒行ってから、90℃のホットプレートで10分間さらに乾燥した。ついで露光・現像・剥離を行って、R画素部にのみ厚さ2μmのR色塗膜を残し、260℃のホットプレートで30分加熱して、キュアを行なった。つづいてブラックマトリックス、R色の塗膜を形成した基板に、G色用塗布液を厚さ20μm、スリットノズルと基板との間のクリアランス100μm、門型ガントリー10の移動速度3m/分にて塗布後、30秒で65Paに到達する真空乾燥を60秒行ってから、100℃のホットプレートで10分間さらに乾燥した。
ついで露光・現像・剥離を行って、G色画素部にのみ厚さ2μmのG色塗膜を残し、260度のホットプレートで30分加熱して、キュアを行なった。さらにブラックマトリックス、R色、G色の塗膜を形成した基板に、B色用塗布液を厚さ20μm、スリットノズルと基板との間のクリアランス100μm、門型ガントリー10の移動速度3m/分にて塗布し、30秒で65Paに到達する真空乾燥を60秒行ってから、100℃のホットプレートで10分間さらに乾燥した。ついで露光・現像・剥離を行って、B色画素部にのみ厚さ2μmのB色塗膜を残し、260℃のホットプレートで30分加熱して、キュアを行なった。なお、G色用塗布液はR色用塗布液で顔料をピグメントグリーン36にして固形分濃度15%で粘度を3mPaSに調整したもの、B色用塗布液にはR色用塗布液で顔料をピグメントブルー15にして固形分濃度14%で粘度を4mPaSに調整したものであった。R、G、B色塗布液の塗布はいずれも、ブラックマトリックス塗布工程と同じ形状のスリットノズルと拭取りヘッドを用い、塗布前に必ずスリットノズルの吐出口付近を拭取りヘッドで拭取り、すなわち初期化を行った。また、R、G、B色塗布工程とも、ブラックマトリックス塗布工程と同じ洗浄装置で、同じ洗浄条件にて30枚ごとにスリットノズルの洗浄を行うとともに、ブラックマトリックス塗布工程と同じ条件にて、洗浄後に必ず各色塗布液を吐出後にシリコンゴム製の拭き取りヘッドで拭取りを行い、初期化を行った。この洗浄装置による洗浄を行っていない場合は、塗布液の固化物によるすじが頻繁に発生し、ブラックマトリックス、R、G、Bのいずれかの塗布工程を止めて、スリットノズルの吐出口近辺を、溶剤をしみこませた布で拭いてすじの発生をなくしていたが、上記の洗浄液と気体を使用した洗浄を用いることで、すじの発生が完全になくなり、塗布工程を一時中断しての洗浄作業も皆無となり、生産性が30%向上した。また洗浄後の初期化によって、洗浄直後の塗布時の塗布開始部に洗浄液が混じらず、そのため塗布欠点もなく、さらに塗布開始部の膜厚分布も正常となることを確認した。
以上ブラックマトリックスにRGB色を着色したものに、柱材とオーバーコート材を塗布後、最後にITOをスパッタリングで付着させた。この製造方法にて、1000枚のカラーフィルターを作成した。得られたカラーフィルターは、塗布むらがなく、色度も基板全面にわたって均一で、品質的に申し分ないものであった。
さらに、このカラーフィルターをTFTアレイを形成した基板と重ね合わせ、オーブン中で加圧しながら160℃で90分間加熱して、シール剤を硬化させた。このセルに液晶注入を行った後、紫外線硬化樹脂により液晶注入口を封口した。次に、偏光板をセルの2枚のガラス基板の外側に貼り付け、さらに、得られたセルをモジュール化して、液晶表示装置を完成させた。得られた液晶表示装置は色濃度が均一で欠点もなく、品質的に申し分ないものであった。
本発明に係る洗浄装置を含むスリットコータの概略正面図である。 本発明にかかる洗浄ヘッドの拡大概略斜視図である。 スリットノズルの洗浄装置の概略正面断面図である。 図3の概略側面図である 本発明になる別の洗浄ヘッドの拡大概略斜視図である。 図5の概略正面断面図である。 本発明になるさらに別の洗浄ヘッドの拡大概略斜視図である。
符号の説明
1 スリットコータ
2 基台
4 ガイドレール
6 ステージ
10 門型ガントリー
20 スリットノズル(塗布器)
22 フロントリップ
24 リアリップ
26 マニホールド
28 スリット
32 シム
34 吐出口
36 吐出口面
38 隣接面
40 塗布液供給装置
42 供給バルブ
44 吸引バルブ
46 フィルター
50 シリンジポンプ
52 シリンジ
54 ピストン
56 本体
60 供給ホース
62 吸引ホース
64 タンク
66 塗布液
68 圧空源
70 上下昇降ユニット
72 モータ
74 ガイド
76 ボールネジ
78 昇降台
80 吊り下げ保持台
90 拭き取りユニット
92 拭き取りヘッド
94 ブラケット
96 スライダー
98 駆動ユニット
100 トレイ
102 台
110 制御装置
112 操作盤
200 洗浄装置
202 トレイ
204 ブラケット
206 スライダー
208 駆動ユニット
210 台
212 液体配管
214 液体排出管
216 気体排出管
218 気体配管
220 洗浄ヘッド
222A、B ブロック
224A、B 洗浄液流出口
226A、B 気体噴出口
228A、B 第1斜面
230A、B 第2斜面
232 排出口
233 洗浄機
234A、B 溝
235 気体噴出器
236A、B マニホールド
238 長穴
240A、B 洗浄液導通路
242 流量調整装置
244 圧力調整装置
250 衝突領域
260 洗浄液配管
262 バルブ
264 洗浄液タンク
266 洗浄液
268 圧空源
270 気体液配管
272 バルブ
274 気体源
300 洗浄ヘッド
302A、B 第1洗浄液流出口
304A、B 第2洗浄液流出口
306A、B 第1気体噴出口
308A、B 第2気体噴出口
310A、B 第1洗浄液導通路
312A、B 第2洗浄液導通路
314 洗浄機
316 気体噴出器
400 洗浄ヘッド
402A、B ブロック
404A、B 洗浄液流出口
406A、B 気体噴出口
408A、B 洗浄斜面
410 パイプ
412 洗浄機
414 気体噴出器
A 基板(被塗布部材)
B ビード
C 塗布膜
E 領域
P1 洗浄ヘッド220の原点位置
P2 洗浄ヘッド220の待機位置
Wn 洗浄ヘッド220の長手方向長さ
Wt スリットノズルの長手方向全長
θs 洗浄液導通路240A、Bの中心線が水平線となす角度
θs1 第1洗浄液導通路310A、Bの中心線が水平線となす角度
θs2 第2洗浄液導通路312A、Bの中心線が水平線となす角度

Claims (7)

  1. 長手方向に延在または配列された塗液を吐出する吐出口を具備した塗布器の少なくとも吐出口面およびそれに隣接する面(以下、これを総称して洗浄面という。)を洗浄してから被塗布部材への塗布を行う塗布方法であって、複数の洗浄液流出口を有する洗浄機と、複数の気体噴出口を有する気体噴出器を前記塗布器の長手方向に並べて配置するとともに、洗浄機と気体噴出器を長手方向に走査させつつ、洗浄機から該隣接面に向けて洗浄液を供給し、続いて前記気体噴出器から該隣接面に向けて気体を噴出させて、洗浄面の洗浄をしてから、塗布器の吐出口から塗布液を吐出し、次いで塗布器の洗浄面に係合する清掃部材を塗布器の長手方向に摺動させて洗浄面の初期化を行い、その後に被塗布部材への塗布を行うことを特徴とする塗布方法。
  2. 長手方向に延在または配列された塗液を吐出する吐出口を具備した塗布器の少なくとも吐出口面およびそれに隣接する面(以下、これを総称して洗浄面という。)を洗浄するために、前記塗布器の長手方向に移動しながら洗浄液を隣接面に供給する複数の洗浄液流出口を有する洗浄機と、気体を噴出する複数の気体噴出口を有する気体噴出器と、を備えた洗浄ヘッドを有する洗浄装置であって、前記洗浄機と気体噴出器は塗布器の長手方向に直列状に並んで配置され、かつ洗浄液と気体が前記隣接面に向けて所定の吐出角度で吐出されるよう前記洗浄液流出口に至る洗浄液流出流路と、気体噴出口に至る気体噴出流路が、吐出角度に応じて水平線に対して傾斜して配置されており、さらに前記洗浄液流出口は洗浄機の同一面上で、また前記気体噴出口は気体噴出器の同一面上で、それぞれ複数個長手方向に配置されているとともに、洗浄機と気体噴出器の最下方部に、除去された洗浄液と気体が通過する排出口が長手方向に伸びるように配置されていることを特徴とする塗布器の洗浄装置。
  3. 前記複数の洗浄液流出口及び/または気体噴出口が、千鳥配置されており、少なくとも2つの洗浄液流出口及び/または気体噴出口から洗浄液及び/または気体が、前記塗布器の前記隣接面に向けて異なる吐出角度で吐出されるよう、前記洗浄液流出口に至る洗浄液流出流路と、気体噴出口に至る気体噴出流路が、前記吐出角度に応じて水平線に対して傾斜して配置されていることを特徴とする請求項に記載の塗布器の洗浄装置。
  4. 前記塗布器の長手方向に直列状に並んで配置された前記洗浄機と気体噴出器が一体に構成され、その間に溝を設けたことを特徴とする請求項2または3に記載の塗布器の洗浄装置。
  5. 前記洗浄液と気体の両方を同時に吐出しながら、かつ走査方向に対して洗浄液が気体よりも先行して前記塗布器の隣接面に付着するように洗浄機と気体噴出器を前記塗布器の長手方向に走査させて洗浄を行わせる制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の塗布器の洗浄装置。
  6. 塗布液を吐出する吐出口を有する塗布器と、塗布器に塗布液を供給する塗布液供給装置と、被塗布部材を吸着保持する載置台と、塗布器と被塗布部材を相対移動させる移動手段と、を備えた塗布装置であって、さらに請求項2〜5のいずれかに記載の洗浄装置と、該洗浄装置による塗布器の洗浄面の洗浄後に、塗布器の洗浄面に係合する清掃部材を塗布器の長手方向に摺動させて塗布器の洗浄面の初期化を行う拭き取り装置と、を備えたことを特徴とする塗布装置。
  7. 請求項1に記載の塗布方法を用いて液晶ディスプレイ用部材を製造することを特徴とする液晶ディスプレイ用部材の製造方法。
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