JP2008114137A - 塗布器、塗布装置および塗布方法並びにディスプレイ用部材の製造装置および製造方法 - Google Patents

塗布器、塗布装置および塗布方法並びにディスプレイ用部材の製造装置および製造方法 Download PDF

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健児 林田
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Abstract

【課題】塗布器である塗布器内部に混入したエアを、少量の送液量および短時間で効率的に排出する手段を実現することによって、タクトタイムが短くて、生産性の高い、かつ高品質な塗布膜形成が可能な塗布器、塗布装置および塗布方法、並びにこれらを用いたディスプレイ用部材の製造装置および製造方法を提供する。
【解決手段】塗布液を塗布器に供給するための供給口、該塗布液を塗布幅方向に拡幅するためのマニホールド、該塗布液を吐出するために該塗布幅方向に延在する吐出口、該マニホールドと該吐出口を連通するスロット、および前記マニホールドの内部に混入したエアおよび前記塗布液を排出するための液体排出口を有する塗布器において、該マニホールドの該塗布幅方向と直交する方向の断面積が、該供給口から該マニホールドの両端部に設けられた該液体排出口に向かうにつれて減少し、且つ、該マニホールドの上縁が、吐出口面と平行、または吐出口面を基準として該供給口から該液体排出口に向けて上向きに傾斜していることを特徴とする塗布器。。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えばカラー液晶ディスプレイ用カラーフィルタ並びにアレイ基板、プラズマディスプレイ用パネル、光学フィルタなどの製造分野に使用されるものである。詳しくはガラス基板などの被塗布部材表面に塗布液を塗布するダイコータの塗布器内部に混入したエアを効率的に排出することが可能な塗布器、並びに塗布装置および塗布方法、並びにこれらを用いたディスプレイ用部材の製造装置および製造方法の改良に関するものである。
カラー液晶ディスプレイは、カラーフィルタ、アレイ基板などにより構成されているが、カラーフィルタ、アレイ基板ともに、低粘度の液体材料を被塗布部材としてのガラス基板の表面に塗布して乾燥させ、塗布膜を形成する製造工程が多く含まれている。たとえば、カラーフィルタの製造工程では、ガラス基板上に黒色のフォトレジスト材の塗布膜を形成し、フォトリソ法により塗布膜を格子状に加工した後に、格子間に赤色、青色、緑色のフォトレジスト材の塗布膜を同様の手法により順次形成していく。その他にも、フォトレジスト材を塗布して塗布膜を形成後、カラーフィルタとアレイ基板との間に注入される液晶のスペースを形成する柱にしたり、カラーフィルタ上の表面の凹凸を平滑化するためのオーバーコート塗布膜を形成する製造工程などもある。
この塗布膜形成のための塗布装置としては、従来スピナー、バーコータなどが使用されていたが、塗布液の消費量削減や消費電力量削減、さらに塗布基板大型化に伴う装置の大型化が困難であることなどにより、近年に至ってダイコータ(例えば特許文献1)の使用が増加してきている。
この種のダイコータを使用して、ガラス基板などの枚葉状の被塗布部材に塗布する場合、塗布器の内部にエアが混入することがある。その原因としては、塗布器に至るまでに塗布液が流れる配管の接続部材やポンプの摺動部材からのエアの侵入、塗布液に溶存していたエアの塗布器内部での発泡、塗布液を供給するためのバルブの開閉動作によるエアの吸込みや容積変化による発泡、塗布器の吐出口からのエアの吸込みなどが挙げられる。このようにエアが塗布器内部に混入すると、塗布開始時における吐出圧力の立上りに遅れが生じて塗布開始部分の膜厚が薄くなったり、エアが吐出口から被塗布部材に吐出されたりすることによりピンホールや縦スジといった塗布欠点が発生するといった問題が生じる。
そのため、塗布器内部にエアが混入した場合は、このような問題が生じる前に、塗布器を反転させて吐出口からエアを排出したり(例えば特許文献2)、塗布器に吐出口とは別に、塗布液とともにエアを排出する液体排出口を設けてエアを排出したりする(例えば特許文献3〜5)ことがなされている。
特開平6−339656号公報(第5欄18行目〜第9欄13行目、図1) 特開平9−253556号公報(第7欄12行目〜第11欄35行目、図6) 特開2006−95459号公報(第3欄1行目〜第4欄17行目、図1) 特開2006−212592号公報(第5欄22行目〜第8欄29行目、図9、図10) 特許2557582号公報(第3欄39行目〜第6欄15行目、図4)
しかしながら、上記発明の手段のうち、特許文献2の塗布器を反転させて、吐出口を上向きにしてからエアを排出する方法は、一時的に塗布生産作業を中断して塗布器を反転させた状態で塗布液を吐出するため、エア排出後に塗布器に付着した塗布液を作業者が直接手作業で拭取ったり、塗布器を回転させたりする回転機構が必要となる。しかし、近年の基板の大型化に対応するために大型化した塗布器を、作業者が手作業で清掃することは、多大な時間と労力を要するために、塗布生産作業を中断することと合わせて、塗布生産のための稼働率が著しく減少し、さらにタクトタイムの短縮も出来ないことから、生産性が著しく低下する。また、大型化した塗布器を回転させるには、高精度かつ高出力の回転機構が必要となることから、装置が高コスト化するなどの問題もある。
次に、塗布器に液体排出口を設けてエアを排出する方法は、塗布器を反転させずに吐出口が下向きの状態で、塗布生産作業の合間にエアを排出できるので、上記の問題は回避される。そこで、特許文献3や特許文献4では、供給口から液体排出口に向かってマニホールドの上縁を上向きに傾斜させて、エアを液体排出口に向かって流れやすくする構造を採用している。しかしながら、特許文献3では、供給口が設けられたマニホールド中央部の断面積より液体排出口が設けられたマニホールド両端部の断面積を大きくしているため、マニホールド内部の流速は液体排出口に近づくほど減少してしまい、両端部にエアを移動させる能力が低下し、塗布器が大型化するにつれてエア排出効率が著しく低下するという問題がある。また、特許文献4も、図11を見ると塗布器中央部の断面図である図11(a)のマニホールドは、端部の断面図である図11(b)よりも小さくなっている。従って、引用文献3と同様の問題を生じる可能性がある。
さらに、特許文献3〜5では、エアの浮力を利用してエアが排出できるように、液体排出口に接続される液体排出配管が、液体排出口より高い位置へ一旦延びるように配置されているが、このような配置では、ヘッド差によって、エアを押し流すために要する塗布液の量やエア排出時間が多大となり、本来の目的であるエア排出能力が著しく低下するという問題もある。
この発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、塗布器内部のマニホールドでの液体排出口に向かう塗布液の流速を高くすることで、塗布器内部に混入したエアを、少量の送液量で短時間にて効率的に排出する手段を実現し、タクトタイムが短くて、生産性の高い、かつ高品質な塗布膜形成が可能な塗布器、並びに塗布装置および塗布方法、並びにこれらを用いたディスプレイ用部材の製造装置および製造方法を提供することにある。
上記本発明の目的は、以下に述べる手段により達成される。
本発明の塗布器は、塗布液を塗布器に供給するための供給口、該塗布液を塗布幅方向に拡幅するためのマニホールド、該塗布液を吐出するために該塗布幅方向に延在する吐出口、該マニホールドと該吐出口を連通するスロット、および前記マニホールドの内部に混入したエアおよび前記塗布液を排出するための液体排出口を有する塗布器において、該マニホールドの該塗布幅方向と直交する方向の断面積が、該供給口から該マニホールドの両端部に設けられた該液体排出口に向かうにつれて減少し、且つ、該マニホールドの上縁が、吐出口面と平行、または吐出口面を基準として該供給口から該液体排出口に向けて上向きに傾斜していることを特徴とする。ここで、前記スロットのランド長は、前記塗布幅方向の中央部から両端部に向けて減少していることが好ましい。
本発明の塗布器は、前記いずれかに記載の塗布器と、前記塗布器に前記塗布液を供給する液体供給手段と、 前記液体排出口と接続された液体排出経路と、
被塗布部材を保持する保持手段と、前記塗布器と該保持手段とを相対的に移動させる移動手段と、を備えた塗布装置であって、該液体排出経路は、前記液体排出口から前記塗布液を吸引する塗布液吸引手段を有していることを特徴とする。ここで、前記塗布液吸引手段は、前記液体排出経路の出口が前記吐出口よりも低い位置に配置されて塗布液の吸引を行うものであることが好ましい。さらに、前記液体排出経路は、前記液体排出口よりも鉛直方向に略同一または低い位置にあることも好ましい。
本発明に係るディスプレイ用部材の製造装置は、上記のいずれかに記載の塗布装置を用いることを特徴とする。
本発明の塗布方法は、前記塗布装置を用いて、吐出口から被塗布部材に塗布液を供給しつつ、塗布器と被塗布部材とを相対移動させて被塗布部材の表面に塗膜を形成する塗布方法であって、被塗布部材の表面に塗膜を形成する前、および/または形成した後に、液体供給手段から塗布液を供給しながら液体排出口から塗布液を排出することを特徴とする。
本発明に係るディスプレイ用部材の製造方法は、上記のいずれかに記載の塗布方法を用いてディスプレイ用部材を製造することを特徴とする。
本発明に係る塗布器並びに塗布装置および塗布方法を用いれば、マニホールドの塗布幅方向おける断面積が、供給口から液体排出口に向けて減少し、且つ、マニホールドの上縁が、吐出口面と平行、または吐出口面を基準として供給口から液体排出口に向けて上向きに傾斜している塗布器を用いるのであるから、塗布器が大型化しても、供給口から液体排出口に向かうマニホールド内部の流速が高いために、マニホールド内部に混入したエアが速やかに液体排出口に向けて移動し、且つ、マニホールド上縁の傾斜によりエアの移動が妨げられることもないため、塗布器を反転せずに、塗布器内部に混入したエアを少量の送液量で、かつ短時間に効率的に排出することが可能となる。
そのため、エアの排出作業のために塗布生産を長らく中断することもなく、タクトタイムの短縮が容易であるので、稼働率を高めて生産性を大幅に向上させることが出来る。また、この優れたエア排出性能により、液体排出口から排出しきれないエアが原因で塗布開始時における吐出圧力の立上りに遅れが生じて塗布開始部分の膜厚が薄くなったり、エアが吐出口から被塗布部材に吐出されることによりピンホールや縦スジといった塗布欠点が発生するといった問題も解消でき、また、塗布器の回転機構も不要であるので、基板の大型化にも容易に対応することが可能となる。
本発明に係るディスプレイ用部材の製造装置および製造方法によれば、上記の優れた塗布器並びに塗布装置および塗布方法を用いてディスプレイ用部材を製造するのであるから、優れた塗布品位のディスプレイ用部材を低コストかつ高い歩留り率で製造することが可能となる。
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は塗布器20を搭載した塗布装置であるダイコータ1の概略構成図、図2は塗布方向から塗布器20の内部を見た塗布器20の概略正面断面図、図3は塗布器20の塗布幅方向に直交する概略側面断面図、図4は塗布液53の供給部と排出部を付加した塗布器20の概略正面図、図5は塗布液充填作業時のエア89が排出される状況を示す塗布器20の概略正面断面図、図6は塗布動作中に混入したエア89が排出される状況を示す塗布器20の概略正面断面図である。
図1を参照すると、本発明に係る塗布器20が搭載されたダイコータ1が示されている。塗布器20は、塗布器20の長手方向である塗布幅方向に伸びるフロントリップ21およびリアリップ22を重ね合わせ、図示しない複数の連結ボルトにより一体的に結合することで構成されている。塗布器20の内部にはマニホールド23が形成されており、フロントリップ21およびリアリップ22と同様に塗布幅方向(紙面に垂直な方向)に伸びている。ここで、塗布幅方向は、塗布器20の長手方向と一致する。マニホールド23の下方には、フロントリップ21とリアリップ22間の間隙であるスロット25が連通して形成されており、このスロット25も塗布幅方向に伸びている。そして、このスロット25の下端が塗布器20の吐出口27である。
次に、塗布幅方向に直交する塗布方向(図1のX方向)から塗布器20の内部を見た塗布器20の概略正面断面図である図2(a)を参照すると、塗布器20には、塗布液53が供給される供給口80、塗布器20の内部に混入したエア89を塗布液53とともに排出するための液体排出口81が設けられている。ここで、供給口80の数や位置は特に限定されないが、図2に示すようにマニホールド23の塗布幅方向の中央にあると、特に塗布器20が長尺化した場合に、供給口80が1個でも塗布幅方向に塗布液53を拡幅するための流路長さが短くできるので好ましい。また、供給口80をマニホールド23の塗布幅方向の中央に設ける場合は、マニホールド23の塗布幅方向の両端位置に一対の液体排出口81を設けることが好ましい。これによって、供給口80からの流入、塗布器20の内部での発泡、吐出口27からの吸い込み、によりマニホールド23に溜まったエア89を、マニホールド23で拡幅される塗布液53の流れに沿って排出できる。なお、供給口80の上部に蓄積されたエア89や、供給口80に供給される塗布液53に混入したエア89をマニホールド23に到達する前に排出するため、マニホールド23に設けられた液体排出口81とは別個の液体排出口を供給口80の上方に設けることも好ましい。
さらに、エア89を塗布液53の流れに沿って効率的に排出するために、マニホールド23の上縁24は、図2(a)に示すように吐出口面26と平行、または図2(b)に示すように吐出口面26を基準として供給口80から液体排出口81に向けて上向きに傾斜させることが好ましい。ここで、吐出口面26とは、概略側面断面図である図3(a)に示したとおり、フロントリップ21とリアリップ22の先端部分がなす面をいう。フロントリップ21とリアリップ22の先端部分の高さが異なる場合は、塗布する際に最も被塗布部材である基板4に近接する面を吐出口面26する。マニホールド23の上縁24が、吐出口面26を基準として供給口80から液体排出口81に向けて下向きに傾斜している場合、エア89を塗布液53とともに液体排出口81に移動させようとすると、エア89に作用する浮力に対抗して、重力方向に押し出す力が必要となって、エア排出効率が著しく低下する。一方、マニホールド23の上縁24が吐出口面26と平行、または吐出口面26を基準として供給口80から液体排出口81に向けて上向きに傾斜している場合、エア89を塗布液53とともに液体排出口81に移動させようとすると、エア89に作用する浮力を押し出しに利用できるので、非常に高いエア排出効率が得られる。
ここで、図2(b)に示すように、マニホールド23の上縁24が、吐出口面26を基準として供給口80から液体排出口81に向けて上向きに傾斜している場合、エア89に作用する浮力を押し出しに利用するために、傾斜角度αはいずれの角度にしても良い。ここで、傾斜角度αは、マニホールド23の上縁24と吐出口面26とのなす角度を表す。具体的には、吐出口面26に平行な図2(b)の破線とマニホールド23の上縁24とのなす角度を表す。また、マニホールド23の上縁24とは、図2の24で表される直線部分を指すが、具体的には断面図である図3のマニホールド23の最上部を塗布幅方向に結んだ線をいう。
しかし、傾斜角度αが大きすぎると、それに伴って塗布器20の全高(吐出口面26から保持台15までの距離)が増して塗布器20が大型化することにより、コスト面の増加やハンドリング性の低下という問題が生じるほか、フロントリップ21とリアリップ22を締結する際の塗布幅方向における締付け面圧を均一にすることが難しく、吐出精度にも影響を与えることから、傾斜角度αは5°以内が好ましく、より好ましくは3°以内である。なお、マニホールド23の上縁24は、一直線上に吐出口面26と平行、または吐出口面26を基準として供給口80から液体排出口81に向けて上向きに傾斜していることが好ましいが、部分的に下向きに傾斜している箇所が含まれていても良い。
また、吐出口27からマニホールド23の下部までの長さであるスロット25のランド長は、マニホールド23の中央部から両端部に向けて減少しており、中央部ランド長Ha>端部ランド長Hbであることが好ましい。これは、塗布幅方向で均一に塗布液53を吐出口27から吐出するために、マニホールド23の中央部に比べて塗布液53が吐出されにくい両端部の圧損を低くするためである。
次に、塗布器20の塗布幅方向に直交する概略側面断面図を示した図3を参照すると、(a)には供給口80の位置の断面、(b)には液体排出口81の位置の断面が示されている。ここで、マニホールド23の塗布幅方向に直交する断面積は、供給口80から液体排出口81に向けて漸次減少しており、供給口部マニホールド断面積A>液体排出口部マニホールド断面積Bである。液体排出口部マニホールド断面積Bを供給口部マニホールド断面積Aよりも小さくすることで、液体排出口81へ向かう流速が高くなり、マニホールド23の内部のエア89を塗布液53とともに液体排出口81へ素早く移動させて、効率良くエアを排出することができる。また、マニホールド23の内部のエア89を素早く移動させられる効果が得られることから、長尺化した塗布器20のエア抜きも容易に行なえるほか、塗布液53の滞留による劣化の問題も解消することができる。逆に、液体排出口部マニホールド断面積Bを供給口部マニホールド断面積Aよりも大きくすると、液体排出口81へ向かう流速が低くなり、エア89を排出するのに時間がかかり、エア排出効率が低下するとともに、滞留による塗布液53の劣化も生じる。なお、マニホールド23の塗布幅方向と直交する方向の断面積変化は、供給口部マニホールド断面積Aから液体排出口部マニホールド断面積Bに漸次減少しているのであれば、供給口80から液体排出口81に向けて比例減少のほか、如何なるパターンであっても良く、部分的に増加している箇所が含まれていても良い。また、より効率的にエア89を移動させるためには、液体排出口部マニホールド断面積B/供給口部マニホールド断面積Aは1/2以下であることが好ましい。
再び図1を参照すると、塗布器20を搭載するダイコータ1は、基台2を備えており、その上に一対のガイドレール31が設けられている。このガイドレール31の上には、ステージ29が設置されている。ステージ29はリニアモータ30により駆動され、図1に示すX方向に自在に往復動が可能である。またステージ29の上面は図示しない複数個の吸着孔からなる真空吸着面となっており、被塗布部材である基板4を吸着保持することができる。また、基台2には、門型の支柱3が設置されている。この支柱3の両側には、上下の往復動が可能な一対の昇降装置ユニット10が備えられており、塗布を行う塗布器20は、この昇降装置ユニット10に吐出口27を下向きにして取り付けられている。
塗布器20を上下に昇降させる昇降装置ユニット10は、塗布器20の塗布幅方向の両端(左右)に1台ずつ備えられており、塗布器20を保持する保持台15を昇降させる昇降台12、昇降台12を上下方向に案内するガイド14、モータ11の回転運動を昇降台12の直線運動に変換するボールねじ13より構成されている。この昇降装置ユニット10は、塗布器20の塗布幅方向の両端(左右)で各々独立して動作することができるため、塗布器20の塗布幅方向の水平に対する傾き角を任意に設定できる。これにより、塗布器20の吐出口面26と被塗布部材である基板4を、塗布器20の塗布幅方向に平行にすることができ、基板4の表面と塗布器20の吐出口面26の間隙、すわなち、クリアランスを一様に任意の大きさに設定することができる。
さらに、基台2には拭き取りユニット40が設けられている。この拭き取りユニット40は、ステージ29と同様にガイドレール31上を塗布方向であるX方向に自在に往復動できる。拭き取りユニット40は、拭き取りヘッド43、拭き取りヘッド駆動装置42、ヘッド保持器41、トレイ44、拭き取りユニット保持台45で構成されている。なお、拭き取りヘッド43は塗布器20の下端部形状に合わせた形状をしており、合成樹脂などの弾性体を用いることが好ましい。
この拭き取りユニット40を使用して拭き取りを行う場合は、拭き取りユニット40を塗布器20の下部までX方向に移動させ、塗布器20を昇降装置ユニット10により下降させて拭き取りヘッド43を塗布器20の下端部に接触させる。そして、接触させた拭き取りヘッド43を、拭き取りヘッド駆動装置42により塗布器20のX方向に直交する塗布幅方向に摺動させることにより、塗布器20の下端部に付着した残留塗布液およびパーティクルなどを除去することができる。これらの残留塗布液およびパーティクルなどは、拭き取りヘッド43の下部に設置されたトレイ44によって受け取られ、図示しない廃液経路を通じて、図示しない廃液タンクに回収される。なお、このトレイ44は、塗布液53の品種交換や塗布器20の下端である吐出口面26の乾燥防止のために吐出口27から吐出される塗布液53や溶剤などを回収することにも使用できる。
また、ダイコータ1には、塗布液53を塗布器20に供給する塗布液供給装置ユニット50も備えられている。図4は、塗布器20への塗布液53の供給と塗布器20からの塗布液53の排出経路が詳細に示されている。図4を見ると、塗布液供給装置ユニット50には、塗布液53を蓄える塗布液タンク52が備えられている。この塗布液53は、塗布液タンク52の下流に接続されたポンプ供給路54、吸引用開閉バルブ55を経て、シリンジポンプ51に供給される。シリンジポンプ51に供給された塗布液53は、吐出用開閉バルブ62、ダイ供給路63を介して、塗布器20の供給口80からマニホールド23に送り込まれる。
シリンジポンプ51は、シリンジ61、ピストン60、ピストン60を保持するピストン保持台56、ピストン保持台56を上下方向に案内するピストン昇降ガイド59、ピストン保持台56の上下方向の駆動源であるシリンジポンプ用モータ58、シリンジポンプ用モータ58の回転運動をピストン保持台56の直線運動に変換するシリンジポンプ用ボールねじ57より構成されている。本構成を有するシリンジポンプ51は、塗布液タンク52からピストン60の内部通路を経てシリンジ61の内部に塗布液53の充填を行い、それをピストン60により押し出すことで、塗布器20に基板4の塗布領域分の容量の塗布液53を供給する定容量型のポンプである。
シリンジ61の内部に塗布液53を充填する場合は、シリンジ61の上流に取り付けられている吸引用開閉バルブ55を「開」、シリンジ61の下流に取り付けられている吐出用開閉バルブ62を「閉」にした状態で、ピストン60を下降させる。また、シリンジ61の内部の塗布液53を塗布器20に向かって送液する場合は、吸引用開閉バルブ55を「閉」、吐出用開閉バルブ62を「開」にした状態で、ピストン60を上昇させる。そこでシリンジポンプ51から送液された塗布液53は、塗布器20に供給される。
次に、塗布器20の液体排出口81には、液体排出経路83、排出用開閉バルブ82が接続されており、液体排出口81から排出されたエア89および塗布液53は、排出用開閉バルブ82、液体排出経路83を経て液体排出用タンク85に排出される。ここで、排出用開閉バルブ82は、液体排出口81から排出されたエア89を塗布器20の内部から素早く隔離するために、液体排出口81の直近に設けることが好ましく、少なくとも液体排出口81から100mm以内に設けることが好ましい。また、液体排出経路83は、金属製ならびに合成樹脂製配管など如何なるものを用いてもよいが、昇降動作を行う塗布器20に接続されることから、屈曲自在な合成樹脂製配管を使用することが好ましい。
また、液体排出用タンク85に排出されて一定量以上溜まった廃液84は、廃液排出経路86、廃液用開閉バルブ87を経て、吸引ポンプ88で吸引されて外部に排出される。ここで、液体排出用タンク85には、吸引ポンプ88で吸引開始する所定量の廃液84が溜まったことを検知するHi側センサ90と、吸引ポンプ88で吸引停止する廃液84の量を検知するLow側センサ91が設けられており、Hi側センサ90とLow側センサ91の高低差は好ましくは200mm以下、さらに好ましくは100mm以下である。ここで、廃液84の排出方法は、Hi側センサ90やLow側センサ91を用いて間欠的に廃液84を排出する方法のほか、一定量の廃液84が溜まったら液体排出用タンク85から廃液84が流れ出る構造とし、液体排出用タンク85の液面が一定となるようにする方法など、いずれでも良い。また、図4では、1つの液体排出用タンク85が設けられているが、液体排出用タンク85は液体排出経路83の数だけ設けてもいずれでも良い。
ここで、エア89を排出する際、より短時間での排出を可能とするためには液体排出経路83には吸引手段を有する必要がある。液体吸引手段としては、吸引ポンプなどを使用しても良いが、ポンプ内部で塗布液53が固着することなどにより、長期にわたって使用できなかったり、排出量の微調整が困難であったりすることから、サイフォン現象を利用した手段を用いることが好ましい。この手段は、液体排出経路83の出口93を、吐出口27よりも低い位置に配置して、供給口80からの送液により液体排出経路83の内部を液体で満たすことで、高低差により液体排出経路83に吸引作用を及ぼすものであり、吸引ポンプと同等の高い排出効率が得られる。この手段は、吸引ポンプといった装置を使用しないため、メンテナンスが容易なほか、吐出口27と液体排出経路83の出口93の高低差H´を調整するだけで排出量の微調整も可能となる優位点もある。
さらに、塗布器20の内部に残存するエア89を排出する際、排出初期に液体排出経路83の内部が液体で満たされていない場合は、ヘッド差の影響を少なくして吐出圧により速やかに排出する必要があるので、液体排出経路83は液体排出口81と鉛直方向に略同一、または、それよりは低い位置に配置する。ここで、鉛直方向に略同一、または、それよりは低い位置とは、液体排出経路83が、液体排出口81の中心から水平線に対し、θ=±30°以内の方向に伸び、かつ液体排出口81の中心から鉛直方向に50mm上方よりは低い位置に配置されることを意味する。θ=−30°より小さい場合は、エア89の浮力による抵抗が大きくなって、液体排出口81から液体排出経路83にエア89が排出しにくくなる。θ=+30°より大きかったり、液体排出経路83が液体排出口81の中心から50mm上方より高い位置に配置される場合は、ヘッド差に抗して、エア89と共に排出する塗布液53を押し流すために、流量が低下し、その結果エア89の排出効率が低下するので好ましくない。
また、液体排出経路83の出口93は大気開放されていることが好ましく、さらに、液体排出経路83の最下部で大気開放されていることが好ましい。ただし、エア排出動作を止めた際に、出口93から外気を吸込み、これによって、乾燥固化物が発生して液詰まりが生じやすい塗布液53もあることから、これを防止するために、液体排出経路83の出口93が、大気開放された液体排出用タンク85の中に溜まっている廃液84中に浸されていることも好ましい。ここで、液体排出用タンク85の液面92は、吐出口27よりも低い位置に配置されることが好ましい。ただし、吐出口27と液体排出用タンク85に溜まる廃液84の液面92の高低差H、および吐出口27と液体排出経路83の出口93の高低差H´が大きすぎると、ヘッド差により、液体排出口81から排出される塗布液53の割合が、塗布器20の内部に送液される供給量に対して大きくなりすぎてしまう。それによって、マニホールド23の内部の一部が部分的に負圧となり、吐出口27から外気を吸込んでしまう現象が発生する。そのため、高低差Hまたは高低差H´の大きさと、液体排出口81の口径および液体排出経路83の配管径と配管長で定まる流路抵抗を調整したり、液体排出経路83の任意の箇所に流量調整弁を設けたりして、塗布器20内部への供給量と液体排出口81への排出量のバランスを取る必要がある。
ここで、塗布器20の内部に送液する供給量Q1に対する、液体排出口81からの排出量Q2の割合Q2/Q1は好ましくは0.5〜0.95、より好ましくは0.7〜0.9とする。この範囲より大きいと吐出口27から外気を吸込みやすくなり、この範囲より小さいと、エア89を排出するために供給すべき塗布液53の量が多くなって効率的にエア89を排出させられない。また、液体排出経路83は、内部でエア89が滞留しないような排出流速が得られる内径にすることが好ましい。これらを実現するために、好ましくは高低差Hまたは高低差H´は800mm以下、液体排出口81の内径は10mm以下、液体排出経路83の配管径は内径10mm以下とし、さらに、より好ましくは高低差Hまたは高低差H´は500mm以下、液体排出口81の内径は6mm以下、液体排出経路83の配管径は内径6mm以下にする。
なお、エア89を排出する際に開閉させる排出用開閉バルブ82の他、リニアモータ30、モータ11、さらにはシリンジポンプ51のピストン60を駆動するシリンジポンプ用モータ58を含む塗布液供給装置ユニット50などは、すべて制御装置70の制御信号にて動作する。そして、制御装置70に組み込まれた自動運転プログラムにしたがって制御指令信号が各装置に送信されることで、あらかじめ定められた動作を行う。また、各動作条件の変更が必要な場合は、操作盤71に適宜変更パラメータを入力すれば、それが制御装置70に伝達されて、運転動作の変更が可能となる。
次に、この塗布器20を搭載したダイコータ1を使って、塗布器20内部のエア89を排出する方法の一例について説明する。初めに、塗布器20の内部に塗布液53が無く、全く空の状態から塗布液53を充填させる塗布生産作業前のエア89の排出方法について説明する。まず、図4で塗布液タンク52からシリンジ61の内部まで塗布液53を充満させる。次に、排出用開閉バルブ82を両端ともに「閉」にした状態で、シリンジポンプ51のピストン60を上昇させ、シリンジ61の内部に充填された塗布液53を押し流す。これにより、図5(a)のように供給口80から塗布器20の内部であるマニホールド23へと塗布液53が送られる。さらに、シリンジポンプ51より塗布液53が供給されると、図5(b)のようにマニホールド23およびスロット25の塗布幅方向にわたって塗布液53が広がり、一部はスロット25を通過して吐出口27より吐出される。続けて、塗布液53を供給すると、図5(c)のように塗布液53は、スロット25の全幅範囲に広がって吐出口27より吐出されるが、マニホールド23の両端部の上部にはエア89が閉じ込められてしまい、もはや吐出口27からは排出できない状態となる。ここで、シリンジポンプ51から塗布液53を供給しながら、塗布器20の両端にある排出用開閉バルブ82をともに「開」にする。これによって、マニホールド23の内部に供給口80から液体排出口81に向かう塗布液53の流れが発生し、塗布器20の内部に閉じ込められたエア89が、塗布液53とともに液体排出口81から排出される。その結果、図5(d)のように、塗布器20の内部にエア89がなく、塗布液53のみを充満させられる。このように、塗布器20内部からのエア89が完全に排出されるまで、シリンジポンプ51から塗布器20に塗布液53を供給するエア排出動作を繰り返すことで、塗布器20の内部への塗布液充填作業が完了する。
次に、図6(a)のように塗布液53が充填された塗布器20の内部にエア89が混入したときに行う塗布生産作業中のエア89の排出方法について説明する。まず、図6(a)に示すマニホールド23の内部の上部に溜まったエア89を排出するため、シリンジポンプ51から塗布液53を供給しながら、マニホールド23の両端部に接続された排出用開閉バルブ82を両方とも「開」にして、マニホールド23の内部に供給口80から液体排出口81に向かう塗布液53の流れを発生させる。ここで、マニホールド23の上縁24が、吐出口面26と平行、または吐出口面26を基準として供給口80から液体排出口81に向けて上向きに傾斜しているため、液体排出口81へ向かうエア89の動きがマニホールド23の上縁24に妨げられることもない。また、マニホールド23の塗布幅方向に直交する断面積が、供給口80から液体排出口81に向けて減少して、供給口部マニホールド断面積A>液体排出口部マニホールド断面積Bであることから、液体排出口81へ向かう流速も早まり、図6(b)のように塗布器20の内部に溜まったエア89の全てが塗布液53とともに、マニホールド23の両端部の液体排出口81付近に集合して排出される。さらに、シリンジポンプ51から塗布器20に塗布液53を供給しながら、排出用開閉バルブ82を「開」にするエア排出動作を繰り返せば、図6(c)のように、塗布器20内部からエア89が完全に排出されて、塗布液53が充満し、塗布器20の内部に侵入したエア89の排出作業が完了する。
ここで、いずれのエア排出方法においても、排出用開閉バルブ82の開閉操作は、吐出口27からのエア89の吸込みや液体排出口81からの逆流を防ぐために、シリンジポンプ51による塗布液53の送液中に行うことが好ましく、必ず排出用開閉バルブ82を「閉」としてからシリンジポンプ51による送液を停止させる。また、上記の実施様態例では、排出用開閉バルブ82は、2つあるものを同時に「開」にしているが、各々を単独で順次動作させても、予め定められた組合せパターンに従って動作させても、いずれでも良く、開閉順序に特に制約はない。さらに、ここでは、塗布器20の内部のエア89を液体排出口81から排出するために、シリンジポンプ51によって塗布液53を塗布器20に送液しているが、送液手段はこれに限らず、圧送や別の公知のポンプを用いることも可能である。なお、上記のエア排出方法で塗布器20の内部より排出されたエア89および塗布液53は、液体排出経路83を経て、液体排出用タンク85に排出され、塗布液53が廃液84として蓄えられる。ここで、廃液84が、液体排出用タンク85に設置されたHi側センサ90で図4に示すように高さQ4以上溜まったと検知されたら、吸引ポンプ88を稼動させ、廃液用開閉バルブ87を「開」にして、廃液排出経路86を通じて廃液84を吸引し、図示しない廃液経路に排出させる。廃液84の排出により、Low側センサ91で液体排出用タンク85内の残存した廃液84が高さQ3以下まで下がったと検知されたら、廃液用開閉バルブ87を「閉」にし、吸引ポンプ88を停止させ、廃液84の吸引排出動作を終了させる。ここで、塗布器20からのエア排出動作中に吸引ポンプ88を稼動させると、液体排出口81からの塗布液53の排出量が変化して排出量の制御ができなくなることから、吸引ポンプ88はエア排出動作が行なわれないとき、すなわち排出用開閉バルブ82が「閉」のときに稼動させることが好ましい。
次に、本発明に係る塗布器20を搭載したダイコータ1を使って、基板4に塗布する方法の一例について説明する。
まず、ダイコータ1における各可動部の原点復帰が行われると、各可動部はあらかじめ設定されたスタンバイ位置に移動する。なお、この時までに目標とする塗布条件を実現するためのパラメータは、操作盤71に入力が完了されている。さらに、塗布生産作業前におこなう塗布器20内部のエア89の排出も、上記の塗布生産作業前のエア排出方法によって完了しており、塗布液タンク52から塗布器20の内部まで塗布液53は既に充満されている。このとき、排出用開閉バルブ82は塗布器20の両端にある2つとも「閉」の状態にされており、拭き取りユニット40は塗布器20から離れた位置にある。
以上の準備動作が完了した時点で、拭き取りユニット40を塗布器20の直下に移動させる。続いて、ステージ29の表面に図示しない複数のリフトピンを上昇させ、図示しないアンローダから基板4をリフトピン上部に積載する。そしてリフトピンを下降させて、基板4をステージ29の上面に載置し、図示しないセンタリング装置で基板4の位置決めを行い、図示しない複数の吸着孔により基板4を吸着保持する。これと並行して、塗布液供給装置ユニット50を稼動させて、塗布器20から少量の塗布液53をトレイ44に向かって吐出させる。そして、塗布器20を昇降装置ユニット10により下降し、塗布器20の下端を拭き取りヘッド43に接触させ、拭き取りヘッド43を塗布器20の長手方向に摺動させる。塗布器20の吐出口面26の周辺が拭き取りヘッド43の摺接によって清掃されたら、塗布器20は昇降装置ユニット10によって上昇され、拭き取りユニット40は塗布器20の下部から離れた塗布方向の原点位置に戻される。
次に、基板4を保持したステージ29が移動を開始し、図示しないセンサにより基板4の厚さを計測する。その後、基板4の塗布開始位置が塗布器20の吐出口真下まで移動してステージ29が停止される。そして、図示しないセンサにより計測された基板4の厚さを基に、昇降装置ユニット10が稼動されて、塗布器20の吐出口面26と基板4の表面までの間隙量、すなわちクリアランスが設定された値になるよう、塗布器20を下降させる。
塗布器20の下降が終了したら、塗布液供給装置ユニット50を駆動し、ピストン60でシリンジ61の内部に充填された塗布液53を押し出してビード28を形成してから一定時間後に、基板4を保持したステージ29をリニアモータ30により移動開始させる。これによって、塗布器20の吐出口27から移動する基板4の表面に塗布液53が吐出され、塗布膜が形成される。その後、基板4の塗布終了部が塗布器20の吐出口27の位置にきたら、ピストン60を停止させて塗布液53の供給を停止し、続いて昇降装置ユニット10を駆動して、塗布器20を上昇させる。この動作で、基板4と塗布器20の間に形成されたビード28が完全に断ち切られ、塗布が終了する。その後もステージ29は移動を続け、基板4を搬出する位置で停止する。これと並行して、塗布器20は上下方向の原点位置に戻される。そして、ステージ29上の基板4の吸着を解除し、図示しないリフトピンを上昇することで基板4を持ち上げ、アンローダが基板4を保持して、次工程に基板4を搬送する。
次いで、ステージ29は原点位置に戻され、シリンジポンプ51のピストン60は下降して、シリンジ61の内部に新たな塗布液53を充填させる。その後に再び、拭き取りユニット40を塗布器20の下部まで移動させ、次の基板4が移載されてくるのを待ち、同じ動作を繰り返す。
ここで、塗布動作中に、塗布液供給ユニット50からのエア89の侵入、塗布液53に溶存していたエア89の発泡、吸引用開閉バルブ55や吐出用開閉バルブ62の開閉動作によるエア89の吸込み、塗布器20の吐出口27からのエア89の吸込みなどにより、塗布器20の内部にエア89が混入することがある。エア89が混入すると、塗布開始時における吐出圧力の立上りに遅れが生じて塗布開始部分の膜厚が薄くなったり、エア89が吐出口27から基板4に吐出されることによりピンホールや縦スジといった塗布欠点が発生するといった問題が生じる。そのため、上記の塗布生産作業中におこなう塗布器20内部のエア89の排出方法を用いて、事前に設定した条件でエア排出動作を繰り返せば、塗布器20の内部から塗布動作中に混入したエア89が完全に排出され、この状態で基板4への塗布を再開すると、塗布開始部分の薄膜化や塗布欠点の発生といった問題をなくすことができる。なお、このエア排出作業は、膜厚が不安定となったり塗布欠点が発生してから実施しても、基板4への塗布作業を一定枚数行うごとに実施しても良いし、何らかの理由で塗布器20内部に塗布液53を充填させた状態で、塗布作業を一時的に中断する時に実施しても良い。
ここで、本発明が適用できる塗布液53としては、粘度が1〜1000mPa・s、より望ましくは1〜50mPa・sであり、塗布性からニュートニアンであることが好ましいが、チキソ性を有する塗布液53にも適用できる。特に、溶剤として揮発性の高いもの、たとえばプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、酢酸ブチル、乳酸エチルなどを使用している塗布液を塗布するときに有効である。具体的に適用できる塗布液の例としては、カラーフィルタ用のRGBレジスト液、ブラックマトリックス用レジスト液、フォトスペーサ用レジスト液、オーバーコート材、アレイ基板用ポジレジスト液などがある。また、基板4である被塗布部材としてはガラスの他にアルミなどの金属板、セラミック板、シリコンウェハーなどを用いてもよい。また、塗布作業中のエア排出作業を一定塗布枚数ごとに行うときは、好ましくは5〜100枚ごと、より好ましくは15〜50枚ごとに行う。
以下に、実施例を示し、本発明例を更に具体的に説明する。
実施例1
図1に示すダイコータ1をそのまま適用してカラーフィルタを製造した。ここで、塗布器20としては、吐出口27の間隙が100μm、長手方向の長さが1300mm、塗布幅が1100mm、「中央部ランド長Ha=40mm」>「端部ランド長Hb=38mm」、直径4mmの液体排出口81がマニホールド23の両端部に設けられており、マニホールド23の上縁24は吐出口面26と平行で、供給口部マニホールド断面積A=34mm2、液体排出口部マニホールド断面積B=8.5mm2として、液体排出口部マニホールド断面積B/供給口部マニホールド断面積A=1/4となるものを用いた。また、塗布器20に接続される液体排出経路83には、内径4mmのテフロン(登録商標)製のチューブを用い、塗布器20の液体排出口81に水平方向に接続するとともに、液体排出口81の中心より20mm低い位置を通るようにこのチューブを設置した。さらに液体排出経路83の出口が、塗布器20の吐出口27よりも450mm低くなるように設定し、その出口を大気開放された液体排出用タンク85の廃液84に浸すようにした。ここで、液体排出用タンク85の液面と塗布器20の吐出口27の高低差Hは液体排出用タンク85の液面92の方が400mm低くなるよう設定した。また、排出用開閉バルブ82は各液体排出口81から50mm離れた位置に設けた。なお、塗布液53としては、ブラックマトリックス、R色、G色、B色の各塗布液を用意した。ブラックマトリックス用塗布液は、カーボンブラックを遮光材、アクリル樹脂をバインダー、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)を溶媒にそれぞれ用い、固形分濃度を10%、粘度を10mPa・sに調整した。同様に、R色用塗布液はアクリル樹脂をバインダー、PGMEAを溶媒、ピグメントレッド177を顔料にして固形分濃度15%で混合し、粘度を5mPa・sに調整したもの、G色用塗布液はR色用塗布液で顔料をピグメントグリーン36にして固形分濃度15%で粘度を5mPa・sに調整したもの、B色用塗布液にはR色用塗布液で顔料をピグメントブルー15にして固形分濃度15%で粘度を5mPa・sに調整したものである。これらの塗布液はいずれも感光性特性を有するものであった。
まず、ブラックマトリックス用塗布液を塗布するため、塗布液53を塗布液タンク52に満たし、塗布器20内部への塗布液充填作業を行った。ここで、塗布生産作業前のエア排出作業として、送液速度5000μl/sec、送液量40000μl、送液時間8secを、シリンジポンプ51による塗布器20内部への塗布液53の送液条件にした。この送液条件で、送液開始から1秒後に排出用開閉バルブ82を全て「開」の状態、7秒後に全て「閉」の状態にするエア排出作業サイクルを3回繰り返して、塗布器20内部のエア89を完全に排出した。
以上の塗布液充填作業の後に、1100×1300mmで厚さ0.7mmの無アルカリガラスの基板4に、塗布膜厚10μm、塗布器20と基板4との間であるクリアランスが100μm、塗布速度3m/分にて塗布した。ここで、100枚の基板4に対して、塗布を行ったが、塗布動作中に、供給系からのエアの侵入、塗布液53に溶存していたエアの発泡、塗布器20の吐出口27からのエアの吸込みなどによる膜厚精度の悪化や塗布欠点の発生を防止するために、塗布生産作業中のエア排出作業として、送液速度5000μl/sec、送液量40000μl、送液時間8secとし、送液開始から1秒後に排出用開閉バルブ82を全て「開」の状態、7秒後に全て「閉」の状態にするエア排出作業サイクルを20枚塗布毎に1回行った。
塗布した基板4は100℃のホットプレートで10分乾燥して、露光・現像・剥離を行なった後、260度のホットプレートで30分加熱してキュアし、厚さが1μmとなるブラックマトリックスパターンを作成した。
次に、R色用塗布液を塗布膜厚が13μmにする以外はブラックマトリックス用塗布液と全く同じ条件でダイコータ1にて、ブラックマトリックスが形成された100枚の基板4に連続して塗布を行なった。塗布した基板4は、90℃のホットプレートで10分乾燥後、露光・現像・剥離を行って、R画素部にのみ厚さ2μmのR色塗布膜を残し、260度のホットプレートで30分加熱して、キュアを行なった。
次に、G色用塗布液を、塗布膜厚が20μmにする以外はR色用塗布液と全く同じ条件でダイコータ1にて、ブラックマトリックス、R画素部が形成された100枚の基板4に連続して塗布を行なった。塗布した基板4は、100℃のホットプレートで10分乾燥後、露光・現像・剥離を行って、G画素部にのみ厚さ2μmのG色塗布膜を残し、260度のホットプレートで30分加熱して、キュアを行なった。
さらに、B色用塗布液をG色用塗布液と全く同じ条件でダイコータ1にて、ブラックマトリックス、R画素部、G画素部が形成された100枚の基板4に連続して塗布を行なった。塗布した基板4もG色用塗布液と全く同じ条件にて乾燥、露光、現像、剥離、キュアを行ない、B画素部にのみ厚さ2μmのB色塗布膜を残した。
なお、各色塗布液の塗布において、乾燥後のパターン形成前の状態で膜厚を測定したところ、全ての塗布基板に対して、端部の10mmを除くと、基板走行方向、塗布幅方向ともに、目標としていた±3%以下の膜厚精度であった。並行して、塗布ムラの検査も行なったが、全ての塗布基板に対して、塗布品位は非常に良好であり、塗布器20内部のエアが吐出口から被塗布部材に吐出されることにより発生するピンホールや縦スジといったエア起因の塗布欠点は全くなかった。
そして最後にITOをスパッタリングで付着させ、100枚のカラーフィルタを作成した。得られたカラーフィルタは、全てが膜厚精度を満たしている上に、塗布欠点も無く、品質的に申し分ないものであった。また、塗布生産作業前や塗布生産作業中のエア排出作業が迅速に行えたため、生産効率も非常に高かった。
比較例1
供給口部マニホールド断面積A=34mm2、液体排出口部マニホールド断面積B=51mm2として、液体排出口部マニホールド断面積B/供給口部マニホールド断面積A=3/2とした以外は実施例と同じ条件で、カラーフィルタの作成を行なった。この結果、塗布幅方向の膜厚精度は目標の±3%以下であったが、塗布生産作業前および塗布生産作業中のエア排出作業のいずれにおいても、塗布器内部のエアが液体排出口から排出されにくくなったことから、塗布器20内部にエアが残存してしまい、基板走行方向の膜厚精度の悪化や塗布欠点などにより、100枚中25枚の不良品が発生し、良好な品質のカラーフィルタを得ることは出来なかった。
また、100枚の塗布終了後に、塗布器内部のエアが残存しない条件を探るために、エアを完全に排出できる送液条件を検討してみたところ、送液速度5000μl/sec、送液量70000μl、送液時間14secとし、送液開始から1秒後に供給口部および両端部に接続された排出用開閉バルブを全て「開」の状態、13秒後に全て「閉」の状態にするエア排出作業サイクルが、塗布生産作業前には3回、塗布生産作業中には2回必要であり、液体排出口部マニホールド断面積B/供給口部マニホールド断面積A=3/2となるだけで、実施例と比較してエア排出に要する時間および送液量ともに増加し、エア排出効率が低下することが分かった。
比較例2
マニホールド上縁が、吐出口面を基準として供給口から液体排出口に向かって下向きに2度傾斜した以外は実施例と同じ条件で、カラーフィルタの作成を行なった。この結果、塗布幅方向の膜厚精度は目標の±3%以下であったが、塗布生産作業前および塗布生産作業中のエア排出作業のいずれにおいても、塗布器内部のエアが液体排出口から排出されにくくなったことから、塗布器内部にもエアが残存してしまい、基板走行方向の膜厚精度の悪化や塗布欠点などにより、100枚中21枚の不良品が発生し、良好な品質のカラーフィルタを得ることは出来なかった。
また、100枚の塗布終了後に、塗布器内部のエアが残存しない条件を探るために、エアを完全に排出できる送液条件を検討してみたところ、送液速度5000μl/sec、送液量70000μl、送液時間14secとし、送液開始から1秒後に供給口部および両端部に接続された排出用開閉バルブを全て「開」の状態、13秒後に全て「閉」の状態にするエア排出作業サイクルが、塗布生産作業前には3回、塗布生産作業中には2回必要であり、マニホールド上縁が供給口から液体排出口に向かって下向きに2度傾斜しただけで、実施例と比較してエア排出に要する時間および送液量ともに増加し、エア排出効率が低下することが分かった。
比較例3
マニホールド上縁が、吐出口面を基準として供給口から液体排出口に向かって下向きに2度傾斜しており、液体排出口部マニホールド断面積B/供給口部マニホールド断面積A=3/2とした以外は実施例と同じ条件で、カラーフィルタの作成を行なった。この結果、塗布幅方向の膜厚精度は目標の±3%以下であったが、塗布生産作業前および塗布生産作業中のエア排出作業のいずれにおいても、塗布器内部のエアが液体排出口から排出されにくくなったことから、塗布器内部にもエアが残存してしまい、基板走行方向の膜厚精度の悪化や塗布欠点などにより、100枚中43枚の不良品が発生し、良好な品質のカラーフィルタを得ることは出来なかった。
また、100枚の塗布終了後に、塗布器内部のエアが残存しない条件を探るために、エアを完全に排出できる送液条件を検討してみたところ、送液速度5000μl/sec、送液量100000μl、送液時間20secとし、送液開始から1秒後に供給口部および両端部に接続された排出用開閉バルブを全て「開」の状態、19秒後に全て「閉」の状態にするエア排出作業サイクルが、塗布生産作業前には4回、塗布生産作業中には3回必要であり、マニホールド上縁が供給口から液体排出口に向かって下向きに2度傾斜しており、液体排出口部マニホールド断面積B/供給口部マニホールド断面積A=3/2としても、実施例と比較してエア排出に要する時間および送液量ともに増加し、エア排出効率が低下することが分かった。
比較例4
「中央部ランド長Ha=40mm」=「端部ランド長Hb=40mm」とした以外は実施例と同じ条件で、カラーフィルタの作成を行なった。この結果、塗布生産作業前および塗布生産作業中のエア排出作業は問題なかったため、基板走行方向の膜厚精度は目標の±3%以下であり、塗布欠点もなかったが、「中央部ランド長さHa=端部ランド長Hb」としたことで、両端部の圧損が増加して両端部からの吐出量が増えたことから、塗布幅方向の膜厚精度が目標の±3%を超えてしまい、全数において不良品が発生し、良好な品質のカラーフィルタを得ることは出来なかった。
本発明に係る塗布器を搭載した塗布装置であるダイコータの概略構成図である。 塗布方向から塗布器の内部を見た塗布器の概略正面断面図である。 塗布器の塗布幅方向に直交する概略側面断面図である。 塗布液の供給部と排出部を付加した塗布器の概略正面図である。 塗布液充填作業時のエアが排出される状況を示す塗布器の概略正面断面図である。 塗布動作中に混入したエアが排出される状況を示す塗布器の概略正面断面図である。
符号の説明
1 ダイコータ
2 基台
3 支柱
4 基板
10 昇降装置ユニット
11 モータ
12 昇降台
13 ボールねじ
14 ガイド
15 保持台
20 塗布器
21 フロントリップ
22 リアリップ
23 マニホールド
24 マニホールドの上縁
25 スロット
26 吐出口面
27 吐出口
28 ビード
29 ステージ
30 リニアモータ
31 ガイドレール
40 拭き取りユニット
41 ヘッド保持器
42 拭き取りヘッド駆動装置
43 拭き取りヘッド
44 トレイ
45 拭き取りユニット保持台
50 塗布液供給装置ユニット
51 シリンジポンプ
52 塗布液タンク
53 塗布液
54 ポンプ供給路
55 吸引用開閉バルブ
56 ピストン保持台
57 シリンジポンプ用ボールねじ
58 シリンジポンプ用モータ
59 ピストン昇降ガイド
60 ピストン
61 シリンジ
62 吐出用開閉バルブ
63 ダイ供給路
70 制御装置
71 操作盤
80 供給口
81 液体排出口
82 排出用開閉バルブ
83 液体排出経路
84 廃液
85 液体排出用タンク
86 廃液排出経路
87 廃液用開閉バルブ
88 吸引ポンプ
89 エア
90 Hi側センサ
91 Low側センサ
92 液面
93 出口
X 塗布方向(基板進行方向)
Ha 中央部ランド長
Hb 端部ランド長
α マニホールドの上縁の傾斜角度
A 供給口部マニホールド断面積
B 液体排出口部マニホールド断面積
θ 液体排出経路の傾斜角度
H 吐出口と液体排出用タンクに溜まる廃液の液面の高低差
H´ 吐出口と液体排出経路の出口の高低差H
Q3 Low側センサ高さ
Q4 Hi側センサ高さ

Claims (8)

  1. 塗布液を塗布器に供給するための供給口、該塗布液を塗布幅方向に拡幅するためのマニホールド、該塗布液を吐出するために該塗布幅方向に延在する吐出口、該マニホールドと該吐出口を連通するスロット、および前記マニホールドの内部に混入したエアおよび前記塗布液を排出するための液体排出口を有する塗布器において、該マニホールドにおける該塗布幅方向と直交する方向の断面積が、該供給口から該マニホールドの両端部に設けられた該液体排出口に向かうにつれて減少し、
    且つ、該マニホールドの上縁が、吐出口面と平行、または吐出口面を基準として該供給口から該液体排出口に向けて上向きに傾斜していることを特徴とする塗布器。
  2. 前記スロットのランド長は、前記塗布幅方向の中央部から両端部に向けて減少していることを特徴とする請求項1に記載の塗布器。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の塗布器と、前記塗布器に前記塗布液を供給する液体供給手段と、 前記液体排出口と接続された液体排出経路と、
    被塗布部材を保持する保持手段と、前記塗布器と該保持手段とを相対的に移動させる移動手段と、を備えた塗布装置であって、該液体排出経路は、前記液体排出口から前記塗布液を吸引する塗布液吸引手段を有していることを特徴とする塗布装置。
  4. 前記塗布液吸引手段は、前記液体排出経路の出口が前記吐出口よりも低い位置に配置されて塗布液の吸引を行うものであることを特徴とする請求項3に記載の塗布装置。
  5. 前記液体排出経路は、前記液体排出口よりも鉛直方向に略同一または低い位置にあることを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載の塗布装置。
  6. 請求項3〜5のいずれかに記載の塗布装置を用いたディスプレイ用部材の製造装置。
  7. 請求項3〜5のいずれかに記載の塗布装置を用いて、吐出口から被塗布部材に塗布液を供給しつつ、塗布器と被塗布部材とを相対移動させて被塗布部材の表面に塗膜を形成する塗布方法であって、被塗布部材の表面に塗膜を形成する前、および/または形成した後に、液体供給手段から塗布液を供給しながら液体排出口から塗布液を排出することを特徴とする塗布方法。
  8. 請求項7に記載の塗布方法を用いてディスプレイ用部材を製造することを特徴とするディスプレイ用部材の製造方法。
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