JP2008238083A - 塗布方法および塗布装置並びに液晶ディスプレイ用部材の製造方法 - Google Patents

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Yoshiyuki Kitamura
義之 北村
Eizo Kanetani
英三 金谷
Yoshinori Tani
義則 谷
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Abstract

【課題】多量の溶剤を用いた洗浄が不要で、かつスリットノズルの両隣接面に塗布液を付着させることなく、スリットノズルを毎回一定の初期化された状態にすることが可能な非接触式の予備塗布手段を導入して、スリットノズルで常に均一な塗布膜形成を多数枚にわたって安価に実現できる塗布方法ならびに塗布装置を具現化し、それによって低コストで高品質のカラーフィルターやTFTアレイ基板等の液晶ディスプレイ用部材を製造できる液晶ディスプレイ用部材の製造方法を提供することにある。
【解決手段】塗布液を吐出するために一方向に延在する吐出口と、吐出口を含む吐出口面と、それに連なる両隣接面とを有する塗布器の両隣接面から吐出口面の方向に向かって気体が流動するように気体を吹き付け、次いで塗布器の吐出口面に略平行で静止した被予備塗布面に塗布液を予備塗布した後、塗布器に対して相対移動する被塗布部材に塗布器から塗布液を吐出して被塗布部材上に塗布膜を形成することを特徴とする塗布方法。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えばカラー液晶ディスプレイ用カラーフィルタやTFT用アレイ基板等の液晶ディスプレイ用部材を製造する分野に主として使用されるものであり、詳しくはガラス基板などの被塗布部材表面に均一な塗布膜を多数枚にわたって形成するために必要な塗布器の予備塗布に関わる塗布方法及び塗布装置並びに液晶ディスプレイ用部材の製造方法の改良に関する。
カラー液晶用ディスプレイは、カラーフィルタ、TFT用アレイ基板などにより構成されているが、カラーフィルタ、TFT用アレイ基板ともに、低粘度の液体材料を塗布して乾燥させ、塗布膜を形成する製造工程が多く含まれている。たとえば、カラーフィルタの製造工程では、ガラス基板上に黒色のフォトレジスト材の塗布膜を形成し、フォトリソ法により塗布膜を格子状に加工した後に、格子間に赤色、青色、緑色のフォトレジスト材の塗布膜を同様の手法により順次形成していく。その他にも、フォトレジスト材を塗布して塗布膜を形成後、カラーフィルタとTFT用アレイ基板との間に注入される液晶のスペースを確保する柱を形成したり、カラーフィルタ上の表面の凹凸を平滑化するためのオーバーコート塗布膜を形成する製造工程や、TFT用アレイ基板に所定のパターンを形成するためにフォトレジスト材の塗布膜を形成する製造工程などもある。
この塗布膜形成のための塗布装置としては、塗布液の消費量や消費電力の削減、さらに2m角以上という超大型基板に対応する装置の大型化が容易であるなどの理由により、近年に至ってスリットコータ(例えば特許文献1)の使用が増加してきている。この公知のスリットコータは塗布器としてスリットノズルを有し、このスリットノズルに設けられたスリット状の吐出口から塗布液を吐出しながら、一方向に走行するガラス基板などの被塗布部材上に塗布膜を形成するものとなっている。
このスリットコータで多数枚の被塗布部材に続けて塗布する場合には、どの被塗布部材に対しても常にスリットノズルの吐出口とその周辺の状態を同じにする、すなわち初期化をしてから塗布を始めないと、塗布開始部の塗布膜の膜厚プロファイルが再現せず、同じ品質を維持できない。そのために塗布前には一枚一枚の被塗布部材ごとに、スリットノズルの初期化が必ず行われる。このスリットノズルの初期化を非接触の状態で行うのが、回転ロールにスリットノズルで予備塗布を行うものである(例えば特許文献2)。この予備塗布ではスリットノズルを回転ロールに、被塗布部材への塗布の時と同じように、近接させてから塗布液を吐出して塗布を行い、一定厚さの塗布膜を回転ロール上に形成した段階で塗布液の吐出を終了して、スリットノズルを回転ロールから引き離す。この時、引き離されたスリットノズルは、スリットノズルでの塗布液の出口である吐出口を含む吐出口面には一定量の塗布液が付着することはあっても、スリットノズルの吐出口面の両隣に隣接する両隣接面には塗布液は付着していない状態になっている。この状態を初期化された状態と称している。両隣接面に塗布液が付着していると、塗布開始時に付着塗布液も塗布されるので、塗布開始部が厚くなったり、付着塗布液を起点としてすじ状の欠点が発生したりする。また吐出口面に付着している塗布液がいつも一定でないと、塗布開始部の膜厚分布が再現されない。
スリットノズルは、常に同じ条件で回転ロールに予備塗布を行って、予備塗布終了後にスリットノズルを引き離せば、毎回同じ初期化された状態になる。回転ロールにスリットノズルで予備塗布を行う手段はスリットノズルの初期化には有効であるが、回転ロールを常に清浄にして同じ状態で予備塗布を行えるようにしないと、同じように予備塗布膜を形成できず、ひいてはスリットノズルは一定の初期化された状態とならな。したがって、回転ロールの清浄状態を常に維持するために、様々な回転ロールの清掃手段が提案されている。基本的な清掃手段としては、特許文献2に示されるように、回転ロールの回転方向の上流側から順番に、回転ロール上に塗布された塗布液に対して洗浄液を付着させ、次いで塗布液と洗浄液の混合物をブレードでかき落とし、最後に残存液体を窒素ガス等を噴きつけて乾燥させるものである。
しかし公知の手段では、生産時のように多量の塗布を行うと、ブレードが磨耗してかき落とし能力が急激に低下するなどするために、回転ロールの清浄状態を常に均質に維持することは極めて困難である。その結果、予備塗布膜の均一化が損なわれてしまう。また回転ロールの洗浄にあたっては多量の洗浄液を必要とされ、製造コストが高くなるという欠点もある。このような回転ロールを予備塗布に用いることの様々な欠点を回避するために、所定の面積を有する板状体の平面上に予備塗布を行うものがある(例えば特許文献3)。この方式の場合は、予備塗布で板状体に付着した塗布液の除去を、予備塗布後に時間をかけて行ってもよく、形状的にもロールよりは洗浄が容易である。しかし、板状体平面の清浄状態を常に均質に維持するには、回転ロールと同様複雑な洗浄装置が必要で、多量の溶剤を使用するので、製造コストも高くなる。また、厚さ0.3mm程度の薄板からなる案内部材の細長い端面をスリットノズルの吐出口に近接させ、スリットノズルから吐出した塗布液を案内部材の細長い端面に案内させて流下させることで、スリットノズルの初期化と同様の効果を狙ったものもある(例えば特許文献4)。この方式は、案内部材の面積の小さい細長い端面に付着した塗布液を除去すればよいので、非常に洗浄が容易となるが、スリットノズルの両隣接面に塗布液が付着することを完全に阻止することは不可能で、それを放置していると、実際の塗布でうねが発生したりして、膜厚の均一性を確保することが困難となると報告されている(例えば特許文献5)。また特許文献3では、この方式でスリットノズルの両隣接面に付着した塗布液を、スクレーパによってかき取って除去することが行われている。
特開平6-339656号公報(第5欄18行目〜第8欄1行目、第10欄9行目〜43行目、図1、図3、図4) 特開2005−254090号公報(0028〜0052、0062〜0071、図2〜図5) 特開2004−55607号公報(0077〜0096、図4、図9〜11、図14、図15) 特開平9−122553号公報(0019〜0038、図3、図6、図9) 特開2004−47616号公報(0003〜0006、図14〜18)
本発明は、上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、多量の溶剤を用いた洗浄が不要で、かつスリットノズルの両隣接面に塗布液を付着させることなく、スリットノズルを毎回一定の初期化された状態にすることが可能な非接触式の予備塗布手段を導入して、スリットノズルで常に均一な塗布膜形成を多数枚にわたって安価に実現できる塗布方法ならびに塗布装置を具現化し、それによって低コストで高品質のカラーフィルターやTFTアレイ基板等の液晶ディスプレイ用部材を製造できる液晶ディスプレイ用部材の製造方法を提供することにある。
上記本発明の目的は、以下に述べる手段によって達成される。
本発明になる塗布方法は、塗布液を吐出するために一方向に延在する吐出口と、吐出口を含む吐出口面と、それに連なる両隣接面とを有する塗布器の両隣接面から吐出口面の方向に向かって気体が流動するように気体を吹き付け、次いで塗布器の吐出口面に略平行で静止した被予備塗布面に塗布液を予備塗布した後、塗布器に対して相対移動する被塗布部材に塗布器から塗布液を吐出して被塗布部材上に塗布膜を形成することを特徴とする。
ここで、前記被予備塗布面の塗布方向の長さが吐出口面の塗布方向長さの1倍以上3倍以下であること、被予備塗布面の清掃を行ってから前記予備塗布を行うこと、が好ましい。
本発明になる塗布装置は、塗布液を吐出するために一方向に延在する吐出口と、吐出口を含む吐出口面と、それに連なる両隣接面とを有する塗布器と、塗布器から塗布液を吐出させて予備塗布する予備塗布装置と、予備塗布装置で塗布液を予備塗布した後に塗布器に対して相対移動する被塗布部材に塗布器から塗布液を吐出して被塗布部材上に塗布膜の形成を行う塗布膜形成装置と、を備えた塗布装置において、前記予備塗布装置は、塗布器の吐出口面に略平行である被予備塗布面を有する静止した被予備塗布部材と、塗布器の両隣接面から吐出口面の方向に向かって気体が流動するように吹き付ける気体供給ノズルと、を備えることを特徴とする。
ここで、前記被予備塗布部材の被予備塗布面は、その塗布方向の長さが吐出口面の塗布方向長さの1倍以上3倍以下であること、前記予備塗布装置は予備塗布部材の被予備塗布面を清掃する清掃装置をさらに有すること、が好ましい。
本発明になる液晶ディスプレイ用部材の製造方法は、請求項1〜3に記載のいずれかの塗布方法を用いて液晶ディスプレイ用部材を製造することを特徴とする。
本発明になる塗布方法および塗布装置を用いれば、塗布器の両隣接面から吐出口面の方向に向かって気体を流動させながら、吐出口面の塗布方向長さの1倍以上3倍以下である細長い被予備塗布面を有する静止した被予備塗布部材に塗布液を予備塗布するのであるから、吐出口面と被予備塗布面との間に安定した一定の大きさのビードを形成しながら、余剰の塗布液が被予備塗布面からあふれだして下方に落下するとともに、気体の流動によって塗布液が塗布器の両隣接面に付着しようとするのが妨げられるので、両隣接面に塗布液が付着することがなく、安定して塗布器の初期化が行われる。また細長く面積の小さな被予備塗布面に塗布液が残存するだけなので、被予備塗布面から塗布液を容易に除去して清掃でき、被予備塗布面の清浄状態の均質化が毎塗布ごとに達成される。さらにまた清掃にあたっては、溶剤は使用するにしてもごくわずかな量で所望の被予備塗布面の清浄状態がえられるので、溶剤使用量が大幅に削減され、ランニングコストの低減にも大きく寄与する。かように塗布器の両隣接面に塗布液を付着させることがなく、塗布器を毎回一定の初期化された状態にすることが可能となるのであるから、塗布器の初期化再現性が向上する結果、常に均一厚さの塗布膜形成を多数枚にわたって安価に実現できる。
本発明になる液晶ディスプレイ用部材の製造方法によれば、上記の優れた塗布方法を用いて液晶ディスプレイ用部材製造するのであるから、低コストで、塗布膜の均一性や再現性に優れた高品質の液晶ディスプレイ用部材を製造することができる。
以下、この発明の好ましい一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る予備塗布装置200を含むスリットコータ1の概略正面図、図2は本発明による塗布方法で予備塗布をしている状況を示した拡大概略正面図、図3は予備塗布を完了した状況を示した拡大概略正面図、図4は別の予備塗布をしている状況を示した拡大概略正面図、図5はノズル222A、Bから気体を吐出しないで予備塗布をしている状況を示した拡大概略正面図である。
まず図1を参照すると、本発明の予備塗布装置200を装備したスリットコータ1が示されている。このスリットコータ1は基台2を備えており、基台2上には、被塗布部材である基板Aの載置台、すなわちステージ6が配置されている。ステージ6の上面は図示しない吸着孔からなる真空吸着面となっており、基板Aを吸着保持することができる。基台2上には、さらに一対のガイドレール4が設けられており、このガイドレール4上には、門型ガントリー10が両矢印で示されるX方向に案内自在に搭載されている。門型ガントリー10には、上下昇降ユニット70を介して、スリットノズル20がステージ6の上方の位置にくるように取り付けられている。門型ガントリー10は図示しないリニアモータで駆動されるので、これに搭載されているスリットノズル20は、X方向に自在に往復動することができる。なおX方向は塗布方向となる。
スリットノズル20は、X方向に直交する方向(紙面に垂直な方向)にのびているフロントリップ22、及びリアリップ24を、シム32を介してX方向に重ね合わせ、図示しない複数の連結ボルトにより一体的に結合されている。スリットノズル20内の中央部にはマニホールド26が形成されており、このマニホールド26もスリットノズル20の長手方向(X方向に直交する方向)にのびている。なおスリットノズル20の長手方向は塗布幅方向となる。マニホールド26の下方には、スリット28が連通して形成されている。このスリット28もスリットノズル20の長手方向にのびており、その下端がスリットノズル20の最下端面である吐出口面36で開口して、吐出口34を形成する。したがって吐出口34は吐出口面36に含まれるとともに、長手方向に延在する。なおスリット28はシム32によって形成されるので、スリット28の間隙(X方向に測定)は、シム32の厚さと等しくなる。吐出口面36の両隣には、斜め上方に切り上がっているリップ斜面38A、Bが設けられている。リップ斜面38A、Bは吐出口面36の両隣にあり、吐出口面36に連なる両隣接面となる。
このスリットノズル20を昇降させる上下昇降装置ユニット70は、スリットノズル20を吊り下げる形で保持する吊り下げ保持台80、吊り下げ保持台80を昇降させる昇降台78、昇降台78を上下方向に案内するガイド74、モータ72の回転運動を昇降台78の直線運動に変換するボールねじ76より構成されている。上下昇降ユニット70はスリットノズル20の長手方向の両端部を支持するよう左右1対あって、各々が独立に昇降できるので、スリットノズル20長手方向の水平に対する傾き角度を任意に設定することができる。これによってスリットノズル20の吐出口面36と基板Aを、スリットノズル20の長手方向、すなわち塗布幅方向にわたって略並行にすることができる。さらに、この上下昇降ユニット70によって、ステージ6上の基板Aとスリットノズル20の吐出口面36の間にすきま、すわなち、クリアランスを、任意の大きさに設けることができる。
再びスリットノズル20を見ると、スリットノズル20のマニホールド26の上流側は、塗布液供給装置40に連なる供給ホース60に、内部通路(図示しない)を介して常時接続されており、これにより、マニホールド26へは塗布液供給装置40から塗布液を供給することができる。マニホールド26に入った塗布液は塗布幅方向に均等に拡幅されて、スリット28を経て、吐出口34から吐出される。
なお、塗布液供給装置40は、供給ホース60の上流側に、フィルター46、供給バルブ42、シリンジポンプ50、吸引バルブ44、吸引ホース62、タンク64を備えている。タンク64には塗布液66が蓄えられており、圧空源68に連結されて任意の大きさの背圧を塗布液66に付加することができる。タンク64内の塗布液66は、吸引ホース62を通じてシリンジポンプ50に供給される。シリンジポンプ50では、シリンジ52、ピストン54が本体56に取り付けられている。ここでピストン54は図示しない駆動源によって上下方向に自在に往復動できる。シリンジポンプ50は、一定の内径を有するシリンジ52内に塗布液を充填し、それをピストン54により押し出して、スリットノズル20に基板Aを一枚塗布する容量の塗布液を供給する定容量供給型のポンプである。シリンジ52内に塗布液66を充填するときは、吸引バルブ44を開、供給バルブ42を閉として、ピストン54を下方に移動させる。またシリンジ52内に充填された塗布液をスリットノズル20に向かって供給するときは、吸引バルブ44を閉、供給バルブ42を開とし、ピストン54を上方に移動させることで、ピストン54でシリンジ52内部の塗布液66を押し上げて排出する。
さらに図1で基台2の左側端部を見ると、予備塗布装置200が基台2上に取り付けられている。スリットノズル20は破線で示すように、門型ガントリー10の移動によって、予備塗布装置200の静止した板状体202の上方まで移動することができる。
さて予備塗布装置200の構成をより詳細に見てみると、中央に被予備塗布部材である板状体202がトレイ230の上方に配置されている。板状体202は、その長手方向がスリットノズル20の長手方向(紙面に垂直な方向)と一致しているので、塗布幅方向とも一致する。板状体202は、その塗布幅方向両端部が本体220に支持固定されている。さて板状体202の最上部には、スリットノズル20の吐出口面36と略平行に配された被予備塗布面204が備えられている。
被予備塗布面204はスリットノズル20から吐出される塗布液が予備塗布される被予備塗布面として使用される。被予備塗布面204の両隣下側には、塗布幅方向に伸びる斜面206A、Bが連なっている。また斜面206のすぐ下側には、これも塗布幅方向に伸びる垂直面208A、Bが連なっている。被予備塗布面204に予備塗布された塗布液で、被予備塗布面204をあふれ出した塗布液は斜面206A、B、垂直面208を伝わって、廃液210として、トレイ230に落下、回収される。斜面206A、B、垂直面208A、Bには塗布液が付着しにくく落下しやすいように、テフロン(登録商標)等の濡れ角度が大きく、疎水特性を有するコーティングまたは表面処理を施すことが好ましい。トレイ230に落下した廃液210は、トレイ230に設けられた排出管212から配管214を介して、図示されていない廃液回収装置に回収される。
予備塗布装置200の中央部にはまた、スリットノズル20の一部であるリップ斜面38A、Bに向けてエアーを吹き付ける、すなわちエアーを吐出する1対のノズル222A、Bがスリットノズル20を塗布方向(X方向)に挟むようにして配置されている。ノズル222A、Bは、固定台228A、Bを介して、本体220に固定されている。またノズル222A、Bには流量調整器232A、Bが配管224A、Bを介して接続されている。配管224A、Bは最終的には圧空源226に接続されているので、圧空源226から供給されるエアーを流量調整器232A、Bで流量調整して、ノズル222A、Bより吐出することができる。このようにして吐出されたエアーは、スリットノズル20の斜面38A、Bを伝わって、斜面38A、Bから下方の吐出口面36の方に向かって流動し、板状体202の被予備塗布面204に予備塗布された塗布液を、より一層落下し易くする。なおノズル222A、Bから吐出されて、リップ斜面38A、B、板状体202を伝わって下方に行くエアーは、吸引管216、配管218を通って、図示されていない気体回収装置に回収される。
次に予備塗布装置200の左側を見ると、板状体202の被予備塗布面204を清掃する清掃装置240がある。清掃装置240は、被予備塗布面204上で塗布幅方向に摺動して、被予備塗布面204上の塗布液を除去するブレード242、ブレード242を保持する保持体244、保持体244とブレード242を上下方向に昇降させるエアーシリンダー246、エアーシリンダー246を保持するアーム252、アーム252を一点鎖線で示される中心線回りに回転させる回転機254、回転機254を支持するテーブル250、テーブル250を塗布幅方向に往復自在に案内するとともに、固定台228B上に固定されている1対のレール248より構成されている。テーブル250には図示されないボールネジが係合していて、ボールネジに接続している図示されていないサーボモータの回転によって、テーブル250を自在に塗布幅方向に往復動させることができる。また回転機254には回転モータが内蔵されていて、アーム252を自在に回転させることができる。以上の構成を有する清掃装置240を使用しての被予備塗布面204の清掃は次のようにして行う。
まず、スリットノズル20は、清掃装置240と干渉しないように、予備塗布を行う板状体202の直上位置から、別の場所に移動させる。この時ブレード242はX方向には、図1に示されるように回転機254の中心線(一点鎖線)から見て、板状体202とは180度逆側にある。またブレード242は塗布幅方向には、板状体202の塗布幅方向の端部となる摺動開始位置にある。次に、回転機254を駆動してアーム252を180度回転させ、ブレード242が被予備塗布面204の直上の位置に来るようにする。それからエアーシリンダー246を駆動してブレード242を下降させ、ブレード242と被予備塗布面204が一定圧力で線接触するようにする。ブレード242と被予備塗布面204の接触が確認されたら、テーブル250を駆動し、テーブル250を塗布幅方向に移動させ、ブレード242を被予備塗布面204に摺動させる。このブレード242の被予備塗布面204への摺動によって、被予備塗布面204上に残存している塗布液が除去されて、被予備塗布面204の清掃が行われ、清浄化される。ブレード242が塗布幅方向の摺動終了位置に達して清掃が完了したら、エアーシリンダー246を駆動してブレード242を上昇させ、ブレード242を被予備塗布面204から引き離す。清掃が完了したら、回転機254を駆動してブレード242を180度回転させ、ブレード242を板状体202とは180度逆側に移動させる。ついでテーブル250を駆動して、ブレード242を摺動開始位置まで復帰させる。以上の清掃装置240による被予備塗布面204の清掃は、塗布液を溶解する溶剤を使用しなくても実施可能であるが、極く少量の溶剤を供給しながら清掃を行うと、より一層高品位の清掃が行える。いずれにしろ、溶剤を使用したとしても極くわずかであり、溶剤使用量を従来の清掃方法よりも大幅に削減しても、安定した高品位の被予備塗布面204の清浄状態をえることができる。このように清掃装置240で被予備塗布面204の清掃を行ってから、予備塗布が行えることになる。
なおブレード242としては、厚さの小さな高分子樹脂の他、合成ゴムを使用することが好ましい。合成ゴムの場合は、その直線状の1辺をエッジとして被予備塗布面204に均等に線接触させることが比較的容易に行えるので、より好ましい。またブレード242を被予備塗布面204、斜面206A、Bの3面に合致する形状とすれば、被予備塗布面204の周囲3面に付着した塗布液を除去して清掃することも可能となる。
以上の予備塗布装置200の他、制御信号にて動作するリニアモータ、モータ72、塗布液供給装置40等はすべて、図1に示されている制御装置100に電気的に接続されている。そして、制御装置100に組み込まれた自動運転プログラムにしたがって制御指令信号が各機器に送信されて、あらかじめ定められた動作を行う。なお条件変更時は操作盤102に適宜変更パラメータを入力すれば、それが制御装置100に伝達されて、運転動作の変更が実現でき、制御装置100からの指令により、任意の動作をさせることができる。
次にスリットノズル20の初期化を行うための、予備塗布装置200を使用した予備塗布方法について詳細に説明する。
まず準備動作として、塗布液66をタンク64〜スリットノズル20まで充填するとともに、板状体202の被予備塗布面204、斜面206A、B、垂直面208A、Bを、溶剤をしみこませた布(クリーンワイパー)で清掃し、被予備塗布面204、斜面206A、B、垂直面208A、Bに付着物がない状態にする。またこの時、清掃装置240のブレード242は、塗布幅方向の摺動開始位置にある。以上の準備動作が完了したら、門型ガントリー10を塗布方向に移動させて、スリットノズル20の吐出口34を、板状体202の被予備塗布面204の真上の位置に来るようにして、門型ガントリー10を停止させる。そして上下昇降ユニット70を駆動してスリットノズル20を下降させ、図2に示すように、スリットノズル20の吐出口面36と板状体202の被予備塗布面204との間のすきまが所定の値になる位置でスリットノズル20の下降を停止させる。この時の吐出口面36と被予備塗布面204との間のすきまは好ましくは40〜200μm、より好ましくは50〜100μmとする。このすきまが小さすぎるとスリットノズル20と板状体202が衝突するおそれがあり、すきまが大きすぎると予備塗布ビードBpが形成されないので、予備塗布を行うことができない。スリットノズル20の吐出口面36と板状体202の被予備塗布面204の間のすきまの設定ができたら、ノズル222A、Bよりエアーを吐出し、層流にて気体であるエアーをスリットノズル20のリップ斜面38A、B、板状体202の斜面206A、B、垂直面208に沿って平行に流れるようにする。エアーの流れができてから、シリンジポンプ50を駆動して、塗布液をスリットノズル20の吐出口34から吐出すると、図2に示されるように板状体202の被予備塗布面204と吐出口面36との間に予備塗布ビードBpを形成する。塗布液をスリットノズル20から吐出し続けると、図2に示されるように余剰の塗布液236が被予備塗布面204からあふれ出し、斜面206A、B、垂直面208A、Bに伝わりながら下方に落下するが、予備塗布ビードBpは一定の大きさに維持される。ノズル222A、Bによってエアーを吐出しているので、このエアーが余剰の塗布液236の落下を促進する。また、エアーの流れができてから塗布液をスリットノズル20から吐出するので、エアーによってリップ斜面38A、Bをはい上がろうとする塗布液の動きを妨げることができ、その結果リップ斜面38A、Bに塗布液を付着させることなしに、被予備塗布面204と吐出口面36の間に塗布液の予備塗布ビードBpを形成することができる。一定量の塗布液を吐出したら、シリンジポンプ50を停止するが、通常はこのシリンジポンプ50の停止と同時、あるいはそれより少し後に、ノズル222A、Bからのエアー吐出も停止する。この時、予備塗布ビードBpが吐出口面36と被予備塗布面204の間に残る。その後、上下昇降ユニット70を駆動して、スリットノズル20を上昇させて図3に示されるように予備塗布ビードBpを断ち切る。予備塗布ビードBpを断ち切った段階でのスリットノズル20の吐出口面36には、塗布液がほとんど残っていないか、図3に示されるように残存塗布液238が一定量付着して残る。どちらの状態になるかは使用塗布液の特性と、吐出口面36の状態によって定まる。ただし吐出口面36上での残存塗布液238の有無にかかわりなく、リップ斜面38A、Bには塗布液の付着はない状態となっており、また残存塗布液238の量も常に一定量で再現されるので、吐出口面36とそれに隣接するリップ斜面38A、Bの状態は均質化し、スリットノズル20は一定の初期化された状態となる。なお予備塗布ビードBpを断ち切るのに、スリットノズル20を上昇させたが、門型ガントリー10を駆動して、スリットノズル20を水平方向に移動し、被予備塗布面204上で予備塗布ビードBpを水平方向に断ち切っても同じ作用効果がえられる。
スリットノズル20を上昇させてスリットノズル20の初期化完了後は、清掃装置200が干渉しない基板Aの塗布開始位置にスリットノズル20を塗布方向(X方向)に移動させる。ついで、清掃装置240の回転機254を駆動してアーム252を180度回転させ、ブレード242が被予備塗布面204の直上の位置に来るようにする。それからエアーシリンダー246を下降させて、ブレード242を被予備塗布面204に一定圧力で接触させた後に、テーブル250を駆動してブレード204を摺動開始位置から摺動終了位置まで移動させる。この移動の間、ブレード242は被予備塗布面204に摺動し、被予備塗布面204に残存している塗布液を除去する。ブレード242による摺動完了後、エアーシリンダー246を上昇させてブレード242を被予備塗布面204から引き離す。ブレード242の上昇が完了したら、回転機254を駆動してアーム252を180°回転させ、被予備塗布面204とは逆側にブレード242を回転移動させる。
ついでテーブル250を先ほどとは逆方向に駆動して、ブレード242を摺動開始位置まで移動させる。次に予備塗布を行うために、スリットノズル20が被予備塗布面204の真上に移動してくるのを待ち、スリットノズル20が被予備塗布面204の真上に来たら、同じように予備塗布のサイクルを繰り返す。一方予備塗布を完了して、基板Aの塗布開始位置に移動したスリットノズル20は、基板Aに近接して、塗布ビードBcを形成してから基板Aの塗布を行う。
以上の予備塗布で、ノズル222A、Bは、このノズルから吐出されたエアーがスリットノズル20のリップ斜面38A、B、板状体202の斜面206A、B、垂直面208A、Bに沿って流動する、すなわち流れるように配置する。図2に示されるノズル222A、Bはその吐出口を水平にリップ斜面38A、Bに向けているので、エアーは水平方向に流れて、吐出口面36より上方にある衝突点DA及びDB点でリップ斜面38A、Bと衝突する。エアーの流れ方向とリップ斜面38A、Bとがなす角度θは、ノズル222A、Bから吐出されたエアーがリップ斜面38A、B上の衝突点DA及びDB点で衝突後に、リップ斜面38A、Bに沿って吐出口面36の方へ向かうエアー量を多くするために、好ましくは90°以下、より好ましくは45°以下とする。また、ノズル222A、Bをリップ斜面38A、Bの上方に配置し、ノズル222A、Bの吐出口を下向きにして吐出されるエアーがリップ斜面38A、Bに略平行に流れるようにすると、角度θ=0となるので、ノズル222A、Bから吐出されるエアーの100%がリップ斜面38A、Bに沿って、吐出口面36に向かうことになる。さらにまた、角度θを図2の状態から変えずに、ノズル222A、Bから吐出されたエアーが、確実にリップ斜面38A、Bに沿って層流で流れるように、図4に示されるように、スリットノズル20のリップ斜面38A、Bや、板状体202の斜面206A、Bに略平行となる部分を有して塗布幅方向に伸びるガイド板234A、Bを、スリットノズル20や板状体202に近接して設けてもよい。ガイド板234A、Bは、塗布幅方向の両端部が本体220に固定されている。なお、ノズル222A、Bの吐出口を板状体202の方に向け、直接落下する余剰の塗布液236にエアーを吹き付けるのは、塗布液が霧状になって周囲を汚染するので、好ましくない。なおノズル222A、Bからエアーを吐出しない状態でスリットノズル20から塗布液を吐出開始すると、図5に示されるように、予備塗布ビードBpは吐出口面36と被予備塗布面204の間に形成されても、余剰の塗布液236がリップ斜面38A、Bの方に向かって、そこに付着してしまう。したがって、ノズル222A、Bからエアーを必ず吐出してから、スリットノズル20から塗布液を吐出して予備塗布を行い、塗布液の吐出終了と同時、あるいは終了後にノズル222A、Bからのエアー吐出を終了するようにする。
なお、ノズル222A、Bの吐出口はスリット形状でも、一定直径の吐出孔を所定ピッチ配置したもののいずれでもよいが、ノズル222A、Bを対向してエアーを吐出する時のバランスの調整のしやすさから、一定直径の吐出孔を所定ピッチで配置するものが好ましい。
また、ノズル222A、Bから吐出されエアーの風速は好ましくは、1〜50m/s、よりこのましくは5〜20m/sとする。この範囲より低いと、塗布液を落下させる動圧がえられず、この範囲より大きいと塗布液を霧状にして周囲を汚染してしまう。
さらにまた上記の実施態様例では、ノズル222A、Bから吐出する気体としてエアーを使用したが、気体であるならばいかなるものでもよく、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスを使用してもよい。
さてスリットノズル20の初期化の目的は、1)スリットノズル20のスリット28内にある塗布液で吐出口34近くのものは、前回の塗布が終了して時間が経ていると、溶剤が蒸発して固形分濃度が高くなっており、新しい塗布の直前にこれを排出して正常濃度の塗布液が吐出口34にくるようにする、2)前回の塗布終了後に気泡がスリット28の吐出口34近くに入ることがあり、この気泡を排出する、3)塗布開始前の吐出口面36、リップ斜面38A、Bの状況を毎回の塗布ごとに均質化する、であり、1)、2)項の目的を達成するには、ある程度の量の塗布液をスリットノズル20から吐出する必要がある。そのために余剰に塗布液を吐出することが必須となるので、この余剰の塗布液があっても、3)項の目的のためにリップ斜面38A、Bに塗布液が付着せずに一定の大きさの予備塗布ビードBpの形成を維持できるように、余剰の塗布液236が板状体202の斜面206A、B、垂直面208A、Bを伝わって下方に落下させることがポイントとなる。そのため、図2に示す被予備塗布面204の塗布方向(X方向)長さLbと、スリットノズル20の吐出口面36の塗布方向長さLnは、Ln≦Lb≦3×Lnとする、すなわち被予備塗布面204の塗布方向長さLbは吐出口面36の塗布方向長さLnの1倍以上3倍以下であることが好ましい。被予備塗布面204の塗布方向長さLbがスリットノズル20の吐出口面36の塗布方向長さLnの3倍よりも大きくなると、予備塗布ビードBpが形成される位置から被予備塗布面204の塗布方向端部までの水平距離が長くなるので、ノズル222A、Bによる余剰の塗布液236の落下を促進させるエアーの流れがあっても、余剰の塗布液236が下方に落下しにくくなる。その結果、余剰の塗布液236がスリットノズル20のリップ斜面38A、Bの方に向かってそこに付着してしまい、好ましくない。また、被予備塗布面204の塗布方向長さLbがスリットノズル20の吐出口面36の塗布方向長さLnよりも小さくなると、塗布面が狭くなりすぎて予備塗布ビードBpが安定して形成しにくくなり、その反動として余剰の塗布液236がスリットノズル20のリップ斜面38A、Bの方に向かい、そこに付着してしまう。この現象は、ノズル222A、Bで余剰の塗布液236の落下を促進させるエアーの流れがあっても発生する。リップ斜面38A、Bに余剰の塗布液236が付着したままで塗布を開始すると、付着塗布液が塗布開始部の塗布液にまじるために塗布開始部の膜厚が大きくなりすぎたり、塗布方向のすじ欠点の起点になったりする不都合が生じる。
さらにまた3)の目的のためには、塗布液が吐出口面36に残らないか、図3に示すように吐出口面36にのみ少量一定量の残存塗布液238が残存するようにする。吐出口面36に少量一定量の塗布液が残存してもよいのは、この残存分が基板Aへの塗布開始部の塗布ビードBc形成の一部になるためである。したがって残存塗布液238の量が多すぎて、塗布ビードBc形成量以上にあると塗布開始部の膜厚が厚くなるので、好ましくない。また残存する量が一定量でないと、毎回基板Aへの塗布開始部の塗布ビードBc形成状況が変わることになり、塗布開始部の膜厚分布を同じにできなくなってしまう。上記の本発明による予備塗布方法によれば、被予備塗布面204を清掃装置240で毎回の予備塗布前に清掃して被予備塗布面204の清浄度を予備塗布ごとに同じに保ち、かつ常に同じ条件で予備塗布を行っているのであるから、吐出口面36に多数回にわって再現性よく、少量一定量の残存塗布液238を付着残存させることができる。すなわち、スリットノズル20の一定の初期化された状態を、毎回の予備塗布ごとに、多数回にわたって再現性よく実現することが可能となる。
さて、被予備塗布面204に塗布液が残存した状態で予備塗布を行うと、スリットノズル20の吐出口面36に残存する残存塗布液238の量が予備塗布ごとに変動したり、はなはだしい場合はリップ斜面38A、Bに塗布液が付着することもあって、スリットノズル20が一定の初期化された状態にならず、好ましくない。また、被予備塗布面204を全く清掃しないと、残存塗布液が次第に乾燥固化して一定厚さの固体物となり、はなはだしい場合は、スリットノズル20の吐出口面36と衝突して、吐出口面36を損傷してしまう。したがって、予備塗布を行う前は必ず被予備塗布面204の清掃を行って、清浄状態を均質化することが必要である。清掃手段としては、上記実施態様例で説明したブレードによる接触除去の他に、溶剤をしみこませた布による拭取り、エアー噴射による塗布液の吹き飛ばし、溶剤による洗浄と気体噴射による乾燥等、いかなる手段を用いてもよい。これらの清掃手段は、いずれも静止した、小さな面積の面の塗布液の除去、洗浄となるので、回転ロール面の塗布液の除去、洗浄となる従来の予備塗布装置用の洗浄装置よりもはるかに簡便で、塗布液を溶解する溶剤の使用量もわずかとなるので、設備コスト、ランニングコストともに、非常に小さくなる。なお、被予備塗布面204の清掃性と塗布性を考慮すると、被予備塗布面204の表面粗度は好ましくは最大高さRzで1μm以下、より好ましくは0.3μm以下とする。この範囲よりも大きいと、塗布のためのぬれ性は良化するが、くぼみの中に塗布液がたまって、清掃がしにくくなる。
なお被予備塗布面204の清掃の他、スリットノズル20の吐出口面36とリップ斜面38A、Bの清掃も、一定回数の塗布を行うごとに実施することが望ましい。これは、一回の塗布ごとにわずかに残存した塗布液の固化物が次第に蓄積するので、それを除去するためである。スリットノズル20の清掃手段としては、スリットノズル20の吐出口面36とリップ斜面38A、Bに合致する形状の清掃部材をスリットノズル20の長手方向に摺動させる手段や、吐出口面36とリップ斜面38A、Bに溶剤を流して洗浄後に気体で乾燥させる手段が、好ましい。
次に本発明の予備塗布装置200を備えたスリットコータ1での塗布方法について詳述する。
まずスリットコータ1の各動作部の原点復帰が行われると、門型ガントリー10は図1の左部にある予備塗布装置200の板状体202の被予備塗布面204上部のスタンバイ位置(破線で示す位置)にスリットノズル20を移動させる。ここで、タンク64〜スリットノズル20まで塗布液66はすでに充満されており、タンク64以降のスリットノズル20までの残留エアーを排出する作業も既に終了している。この時の塗布液供給装置40の状態は、シリンジ52に塗布液66が充填、吸引バルブ44は閉、供給バルブ42は開、そしてピストン54は最下端の位置にあり、いつでも塗布液66をスリットノズル20に供給できるようになっている。板状体202の被予備塗布面204の清掃も準備作業としてすでに完了している。
次に、ステージ6の表面に図示しないリフトピンが上昇し、図示しないローダから基板Aがリフトピン上部に載置される。そしてリフトピンを下降させて基板Aをステージ6上面に載置し、同時に吸着保持する。
これと並行して、上下昇降ユニット70を駆動してスリットノズル20を下降させ、板状体202の被予備塗布面204と、スリットノズル20の吐出口面36の間のすきまが所定値になる位置で停止する。エアーをノズル222A、Bから吐出開始後に、塗布液供給装置40を稼働させて所定量の塗布液66を吐出して、被予備塗布面204上に予備塗布ビードBpを形成して予備塗布を実施後、スリットノズル20を上昇させて吐出口面36と被予備塗布面204に形成された予備塗布ビードBpを断ち切って、スリットノズル20の初期化を完了させる。この時、塗布液の吐出終了と同時に、ノズル222A、Bからのエアー吐出も終了させる。
前記の初期化でのスリットノズル20の上昇が完了したら、門型ガントリー10を右側方向に移動させて、スリットノズル20を基板Aの塗布開始部の真上で停止させる。一方この動作中のスリットノズル20が板状体202の被予備塗布面204の上方位置よりX方向に離れた時点で、清掃装置240で被予備塗布面204の清掃を開始する。
さて基板Aがステージ6に吸着保持完了した段階で、図示しない厚さセンサーによって基板Aの厚さが測定される。測定した基板Aの厚さデータを用い、上下昇降ユニット70を駆動してスリットノズル20を下降させ、スリットノズル20の吐出口面36を基板Aからあらかじめ与えたクリアランス分離れた位置まで近接させる。続いて、シリンジポンプ50のピストン54を所定速度で上昇させ、スリットノズル20から塗布液66を吐出して吐出口面36と基板Aとの間に液だまりである塗布ビードBcを形成するとともに、門型ガントリー10を所定速度でX方向に移動開始し、塗布液66の基板Aへの塗布を始めて、塗布膜Cを形成する。基板Aの塗布終了部がスリットノズル20の吐出口34の位置にきたらピストン54を停止させて塗布液66の供給を停止し、つづいて上下昇降ユニット70を駆動して、スリットノズル20を上昇させる。これによって基板Aとスリットノズル20の間に形成された塗布ビードBcが断ち切られ、塗布が終了する。塗布終了後も門型ガントリー10は動きつづけ、終点位置にきたら一旦停止し、今度は原点位置に向かって逆方向に門型ガントリー10を移動させ、スリットノズル20の吐出口34が板状体202の被予備塗布面204の上方に来たら停止させる。続いて基板Aの吸着を解除し、リフトピンを上昇させて基板Aを持ち上げる。この時図示されないアンローダによって基板Aの下面が保持され、次の工程に基板Aを搬送する。
これと並行して、供給バルブ42を閉、吸引バルブ44は開としてから、ピストン54を一定速度で下降させ、タンク64の塗布液66をシリンジ52に充填する。充填完了後、ピストン54を停止させ、吸引バルブ44を閉、供給バルブ42を開として、次の基板Aが来るのを待ち、同じ動作をくりかえす。
以上説明した本発明が適用できる塗布液としては粘度が1〜100mPaS、より望ましくは1〜50mPaSであり、ニュートニアンであることが塗布性から好ましいが、チキソ性を有する塗布液にも適用できる。とりわけ溶剤に揮発性の高いもの、たとえばPGMEA、酢酸ブチル、乳酸エチル等を使用している塗布液を塗布するときに有効である。具体的に適用できる塗布液の例としては、上記にあげたカラーフィルター用のブラックマトリックス、RGB色画素形成用塗布液の他、レジスト液、オーバーコート材、柱形成材料、TFTアレイ基板用のポジレジスト等がある。基板である被塗布部材としてはガラスの他にアルミ等の金属板、セラミック板、シリコンウェハー等を用いてもよい。さらに使用する塗布状態と塗布速度が0.1m/分〜10m/分、より好ましくは0.5m/分〜6m/分、スリットノズル20のスリット間隙は50〜1000μm、より好ましくは80〜200μm、塗布厚さがウェット状態で1〜50μm、より好ましくは2〜20μmである。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
1100×1300mmで厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板を洗浄装置に投入した。ウェット洗浄によって基板上のパーティクルを除去後、スリットコータ1でブラックマトリックス材を10μm基板全面に塗布した。ブラックマトリックス材には、遮光材にカーボンブラック、バインダーにアクリル樹脂、溶剤にプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)を使用し、さらに感光剤を添加して、固形分濃度15%、粘度4mPasに調整したペーストを用いた。この時のスリットノズルは吐出口の間隙が90μmで、長さが1100mm、吐出口面36の塗布方向の長さLn=0.5mm、吐出口面36と斜面38A、Bのなす角度が45度のものを使用し、スリットノズルと基板間のクリアランスは100μm、塗布速度は6m/分で、塗布のタクトタイムは60秒であった。塗布前には毎回必ず予備塗布装置200でスリットノズル20の予備塗布を行って、スリットノズル20の初期化を行った。予備塗布装置200で、板状体202はステンレス製で長手方向長さが1200mm、図2に示す上下方向の長さであるL1が100mm、被予備塗布面204の塗布方向長さLbが1mm、板状体202の厚さL2が10mm、斜面206A、Bの上下方向長さL3が30mmで、斜面206A、Bと垂直面208A、Bにはテフロン(登録商標)コーティングを施した。また被予備塗布面204は表面粗度を最大高さRzで0.1μmの鏡面にした。ノズル222A、Bには、エアー吐出孔が直径0.5mmの円形孔で、これが3mmピッチで368個配置されているものを用いた。また清掃装置240のブレード242にはエチレンプロピレンゴム製の厚さ5mmで塗布方向(ブレード242の長手方向)の長さ30mm、上下方向の長さ25mmのものを用い、このブレード242の長さ30mmの一辺をエッジとして被予備塗布面204に10Nの線圧で接触するようにし、100mm/sで塗布幅方向に摺動することで清掃を行った。また予備塗布による初期化を行う時は、板状体202の被予備塗布面204とスリットノズル20の吐出口面36とのすきまを80μmとし、ノズル222A、Bから吐出風速5m/sでエアーを吐出しながら、スリットノズル20から、吐出速度1000μL/sで2000μLの塗布液を吐出し、塗布液吐出終了後に、スリットノズルを3m/分で上昇させた。また、ノズル222A、Bからのエアー吐出は、予備塗布のためにスリットノズル20からの塗布液吐出停止と同時に終了させた。予備塗布終了後にスリットノズル20の吐出口面36には塗布液は目視では残存しておらず、スリットノズル20の初期化が正常に行われていることを確認できた。
以上のブラックマトリックス塗布工程で塗布された基板を、30秒で65Paに到達する真空乾燥を60秒行ってから、100℃のホットプレートで10分間さらに乾燥した。ついで露光・現像・剥離を行った後、260℃のホットプレートで30分加熱して、キュアを行い、基板の幅方向にピッチが254μm、基板の長手方向にピッチが85μm、線幅が20μm、RGB画素数が1600(基板長手方向)×1200(基板幅方向)、対角の長さが20インチ(基板長手方向に406mm、基板幅方向に305mm)となる格子形状で、厚さが1μmとなるブラックマトリックス膜を、基板内の9箇所(9面取)に作成した。
次にウェット洗浄後、R色用塗布液を厚さ20μm、スリットノズル20と基板との間のクリアランス100μm、門型ガントリー移動速度6m/分にて塗布した。R色用塗布液はアクリル樹脂をバインダー、PGMEAを溶媒、ピグメントレッド177を顔料にして固形分濃度12%で混合し、さらに粘度を5mPaSに調整した感光性のものであった。塗布した基板は、30秒で65Paに到達する真空乾燥を60秒行ってから、90℃のホットプレートで10分間さらに乾燥した。ついで露光・現像・剥離を行って、R画素部にのみ厚さ2μmのR色塗膜を残し、260℃のホットプレートで30分加熱して、キュアを行なった。つづいてブラックマトリックス、R色の塗膜を形成した基板に、G色用塗布液を厚さ20μm、スリットノズル20と基板との間のクリアランス100μm、門型ガントリー移動速度6m/分にて塗布後、30秒で65Paに到達する真空乾燥を60秒行ってから、100℃のホットプレートで10分間さらに乾燥した。
ついで露光・現像・剥離を行って、G色画素部にのみ厚さ2μmのG色塗膜を残し、260度のホットプレートで30分加熱して、キュアを行なった。さらにブラックマトリックス、R色、G色の塗膜を形成した基板に、B色用塗布液を厚さ20μm、スリットノズル20と基板との間のクリアランス100μm、門型ガントリー移動速度6m/分にて塗布し、30秒で65Paに到達する真空乾燥を60秒行ってから、100℃のホットプレートで10分間さらに乾燥した。ついで露光・現像・剥離を行って、B色画素部にのみ厚さ2μmのB色塗膜を残し、260℃のホットプレートで30分加熱して、キュアを行なった。なお、G色用塗布液はR色用塗布液で顔料をピグメントグリーン36にして固形分濃度13%で粘度を4mPaSに調整したもの、B色用塗布液にはR色用塗布液で顔料をピグメントブルー15にして固形分濃度14%で粘度を4mPaSに調整したものであった。R、G、B色塗布液の塗布はいずれも、ブラックマトリックス塗布工程と同じ形状のスリットノズル20と予備塗布装置200を用い、特に予備塗布装置200については同じ条件で予備塗布を行って、スリットノズル20の初期化を行った。さらに、R、G、B色塗布工程とも、ブラックマトリックス塗布工程と同じく、エチレンプロピレンゴム製のブレード242を使用して同じ条件で被予備塗布面204の摺動を行わせ、被予備塗布面204に残存する塗布液の除去を毎回の予備塗布ごとに行って、清掃した。R、G、B色塗布工程でも本発明の手段を用いてスリットノズル20の初期化を塗布前に各基板ごとに行ったので、塗布膜厚の再現性、特に塗布開始部の再現性が高く、膜厚精度が端部10mmを除いて±3%以下の均一厚さの塗布膜を安定して形成できた。
以上ブラックマトリックスにRGB色を着色したものに、柱材とオーバーコート材を塗布後、最後にITOをスパッタリングで付着させた。この製造方法にて、1000枚のカラーフィルターを作成した。得られたカラーフィルターは、塗布むらがなく、色度も基板全面にわたって均一で、品質的に申し分ないものであった。
さらに、このカラーフィルターをTFTアレイを形成した基板と重ね合わせ、オーブン中で加圧しながら160℃で90分間加熱して、シール剤を硬化させた。このセルに液晶注入を行った後、紫外線硬化樹脂により液晶注入口を封口した。次に、偏光板をセルの2枚のガラス基板の外側に貼り付け、さらに、得られたセルをモジュール化して、液晶表示装置を完成させた。以上のようにして1000枚の液晶表示装置を作成したが、得られた液晶表示装置はいずれも混色がなく、色度も基板全面に渡って、均一で品質的に申し分ないものであった。
本発明に係る予備塗布装置200を含むスリットコータ1の概略正面図である。 本発明による塗布方法で予備塗布をしている状況を示した拡大概略正面図である。 予備塗布を完了した状況を示した拡大概略正面図である。 別の予備塗布をしている状況を示した拡大概略正面図である。 ノズル222A、Bから気体を吐出しないで予備塗布をしている状況を示した拡大概略正面図である。
符号の説明
1 スリットコータ
2 基台
4 ガイドレール
6 ステージ
10 門型ガントリー
20 スリットノズル(塗布器)
22 フロントリップ
24 リアリップ
26 マニホールド
28 スリット
32 シム
34 吐出口
36 吐出口面
38 リップ斜面
40 塗布液供給装置
42 供給バルブ
44 吸引バルブ
46 フィルター
50 シリンジポンプ
52 シリンジ
54 ピストン
56 本体
60 供給ホース
62 吸引ホース
64 タンク
66 塗布液
68 圧空源
70 上下昇降ユニット
72 モータ
74 ガイド
76 ボールネジ
78 昇降台
80 吊り下げ保持台
90 拭き取りユニット
92 拭き取りヘッド
94 ブラケット
96 スライダー
98 駆動ユニット
100 制御装置
102 操作盤
200 予備塗布装置
202 板状体
204 被予備塗布面
206A、B 斜面
208A、B 垂直面
210 廃液
212 排出管
214 配管
216 吸引管
218 配管
220 本体
222A、B ノズル
224A、B 配管
226 圧空源
228A、B 固定台
230 トレイ
232A、B 流量調整器
234A、B ガイド板
236 余剰の塗布液
238 残存塗布液
240 清掃装置
242 ブレード
244 保持体
246 エアーシリンダー
248 レール
250 テーブル
252 アーム
254 回転機
A 基板(被塗布部材)
Bc 塗布ビード
Bp 予備塗布ビード
C 塗布膜
DA、DB 衝突点
L1、L2、L3 板状体202の各部の長さ
θ エアー流れ方向とリップ斜面38A、Bとがなす角度

Claims (7)

  1. 塗布液を吐出するために一方向に延在する吐出口と、吐出口を含む吐出口面と、それに連なる両隣接面とを有する塗布器の両隣接面から吐出口面の方向に向かって気体が流動するように気体を吹き付け、次いで塗布器の吐出口面に略平行で静止した被予備塗布面に塗布液を予備塗布した後、塗布器に対して相対移動する被塗布部材に塗布器から塗布液を吐出して被塗布部材上に塗布膜を形成することを特徴とする塗布方法。
  2. 前記被予備塗布面の塗布方向の長さが吐出口面の塗布方向長さの1倍以上3倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の塗布方法。
  3. 前記被予備塗布面の清掃を行ってから前記予備塗布を行うことを特徴とする請求項1に記載の塗布方法。
  4. 塗布液を吐出するために一方向に延在する吐出口と、吐出口を含む吐出口面と、それに連なる両隣接面とを有する塗布器と、塗布器から塗布液を吐出させて予備塗布する予備塗布装置と、予備塗布装置で塗布液を予備塗布した後に塗布器に対して相対移動する被塗布部材に塗布器から塗布液を吐出して被塗布部材上に塗布膜の形成を行う塗布膜形成装置と、を備えた塗布装置において、前記予備塗布装置は、塗布器の吐出口面に略平行である被予備塗布面を有する静止した被予備塗布部材と、塗布器の両隣接面から吐出口面の方向に向かって気体が流動するように吹き付ける気体供給ノズルと、を備えることを特徴とする塗布装置。
  5. 前記被予備塗布部材の被予備塗布面は、その塗布方向の長さが吐出口面の塗布方向長さの1倍以上3倍以下であることを特徴とする請求項4に記載の塗布装置
  6. 前記予備塗布装置は、予備塗布部材の被予備塗布面を清掃する清掃装置をさらに有することを特徴とする請求項4または5に記載の塗布装置。
  7. 請求項1〜3に記載のいずれかの塗布方法を用いて液晶ディスプレイ用部材を製造することを特徴とする液晶ディスプレイ用部材の製造方法。
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