JP2008136897A - 塗布用スリットノズルの清掃方法および清掃装置並びに、ディスプレイ用部材の製造方法および製造装置 - Google Patents

塗布用スリットノズルの清掃方法および清掃装置並びに、ディスプレイ用部材の製造方法および製造装置 Download PDF

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英三 金谷
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義之 北村
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Abstract

【課題】塗布用スリットノズルの吐出口面および該吐出口に隣接する面に付着した塗布液の清掃において、付着残存する塗布液や、その乾燥固着物を容易にしかも短時間で除去する。
【解決手段】塗布液を吐出するための一方向に延在する吐出口27をスリットノズル20の長手方向に具備した吐出口面26および該吐出口面に隣接する面を有する塗布用スリットノズルを清掃する方法であって、第1の清掃部材を該吐出口面および該吐出口面に隣接する面に接触させつつ塗布用スリットノズルの長手方向に走査させて該吐出口面およびそれに隣接する面に付着した塗布液を除去し、次いで長尺布材を有する第2の清掃部材を該吐出口面に隣接する面にのみ接触させつつ塗布用スリットノズルの長手方向に走査させて該吐出口面に隣接する面に付着残存する塗布液を除去することを特徴とする塗布用スリットノズルの清掃方法。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えばカラー液晶ディスプレイ用カラーフィルタ並びにTFT用アレイ基板、光学フィルタ、PDP背面板、前面板等のディスプレイ用部材を製造する分野に主として使用されるものであり、詳しくはガラス基板などの被塗布部材表面に塗布液を吐出して、均一な塗布膜を形成する塗布用スリットノズルの吐出口面および該吐出口面に隣接する面の清掃を行う塗布用スリットノズルの清掃方法および清掃装置、並びにディスプレイ用部材の製造方法および製造装置の改良に関するものである。
カラー液晶用ディスプレイは、カラーフィルタ、TFT用アレイ基板などにより構成されているが、カラーフィルタ、TFT用アレイ基板ともに、低粘度の液体材料を塗布して乾燥させ、塗布膜を形成する製造工程が多く含まれている。例えば、カラーフィルタの製造工程では、ガラス基板上に黒色のフォトレジスト材の塗布膜を形成し、フォトリソ法により塗布膜を格子状に加工した後に、格子間に赤色、青色、緑色のフォトレジスト材の塗布膜を同様の手法により順次形成していく。その他にも、フォトレジスト材を塗布して塗布膜を形成後、カラーフィルタとTFT用アレイ基板との間に注入される液晶のスペースを形成する柱にしたり、カラーフィルタ上の表面の凹凸を平滑化するためのオーバコート塗布膜を形成する製造工程などもある。
この塗布膜形成のための塗布装置としては、従来はスピナー、バーコータなどが使用されていたが、塗布液の使用量削減や消費電力削減、さらに塗布基板の大型化に伴う装置の大型化が困難であることなどにより、近年に至ってスリットコータ(例えば特許文献1)の使用が増加してきている。この公知のスリットコータは塗布ヘッドとしてスリットノズルを有し、このスリットノズルに設けられたスリット状の吐出口から塗布液を吐出しながら、一方向に走行するガラス基板などの枚葉状の被塗布部材に塗布膜を形成するものとなっている。
このスリットコータを使用して、ガラス基板などの枚葉状の被塗布部材に塗布を行う場合、一度塗布液の塗布を行うと、塗布用スリットノズル吐出口の幅方向に複数の液玉が連ねられた形の液ダレ現象や吐出口面および該吐出口面に隣接する面に塗布液の一部が付着する。再び塗布を行う際に、吐出口での液ダレや吐出口面および該吐出口面に隣接する面に塗布液が付着したままであると、塗布用スリットノズルから吐出される塗布液と共に、液ダレ部の塗液や付着していた塗布液もガラス基板に塗布されるため、均一な塗布面が得られなくなる。又、塗布液が感光性アクリル系ペースト、フォトレジスト等の揮発性の高いものであると液ダレ部の塗布液や、塗布用スリットノズルに付着した塗布液が乾燥して容易に固着物となり、スジむらなどの塗布欠点や固着物が塗布面に落下してパーティクル欠点などが発生することがある。
以上の不都合を回避するために、一回の塗布が終了するごとに、塗布用スリットノズルの吐出口面および該吐出口面に隣接する面を清掃部材により清掃して、付着した塗布液を除去することが行われている(例えば特許文献2)。また、この方法では、清掃部材に付着した塗布液が吐出口面および該吐出口面に隣接する面の清掃部材との摺接開始部に転写されるため、多数回に亘って清掃を行うと摺接開始部に転写された塗布液が次第に蓄積していくが、この問題に対しては、清掃のたびに清掃部材を洗浄するなどの改善がなされている(例えば特許文献3)。
又、これらの方法で塗布液が付着している塗布用スリットノズルの吐出口面および該吐出口面に隣接する面を清掃しても、吐出口面および該吐出口面に隣接する面に付着している塗布液の量が多いと、清掃部材の摺接経路外に塗布液がせり上がって残存することがある。このせり上がりにより残存した塗布液は、多数回に亘る清掃によって次第に蓄積、乾燥し、乾燥した固着物片の落下による塗布欠点や、固着物との磨耗による清掃部材の耐久性低下および磨耗粉による塗布欠点などを引き起こし、ディスプレイの品質低下の一因となっている。この問題に対しては、清掃部材の摺接経路外に残存した塗布液や、その乾燥固着物を除去する残存塗布液除去工程を設けるなどの改善がされている(例えば特許文献4)。
又、塗布用スリットノズルの吐出口面および該吐出口面に隣接する面を清掃するための他の清掃方法として、硬質の清掃部を持つ清掃部材を吐出口面および該吐出口面に隣接する面に摺接させて付着塗布液を清掃除去後、スリットノズル長手方向の略直交方向に回転軸を有するロールを介して布材を吐出口面および該吐出口面に隣接する面に接触させ、スリットノズル長手方向に布材を摺接させて清掃を行う方法(例えば特許文献5)が提案されている。
特開平6−339656号公報(第5欄18行目〜第9欄13行目、図1) 特開平7−168015号公報(第2欄26行目〜第2欄38行目、第3欄8行目〜第4欄25行目、図1、図3) 特開平11−300261号公報(第5欄20行目〜第7欄33行目、図2) 特開2006−167508号公報(第5欄26行目〜第10欄1行目、図1〜図5) 特開2001−113213号公報(第6欄16行目〜第10欄2行目、図2、図3)
スリットコータにおいて、塗布工程のタクトタイムを短縮するために高速で清掃を行おうとすると、上記何れの清掃方法を用いた場合も、塗布用スリットノズルの吐出口面および該吐出口面に隣接する面の残存塗布液の完全除去には至らず、残存塗布液やその乾燥固着物による塗布面でのスジ欠点や、乾燥固着物の塗布面への落下によるパーティクル欠点が発生する。
より詳細に言うと、特許文献4の清掃方法で清掃部材の摺接経路外に残存した塗布液や、その乾燥固着物の除去を別の清掃部材で高速で清掃を行うと、別の清掃部材の摺接経路外に塗布液が更に残存する以外に、清掃部材をすり抜けてスリットノズルの吐出口面に隣接する面に残存付着する塗布液がある。このすり抜け残存塗布液が多数回に亘る清掃によって次第に蓄積、乾燥し、乾燥固着物片の落下による塗布欠点や、乾燥固着物との磨耗による清掃部材の耐久性低下、および磨耗粉による塗布欠点などを引き起こす問題が有る。特に揮発性が高く乾燥し易い感光性アクリル系ペースト、フォトレジスト等の塗布液を高速で清掃しようとすると、この問題が発生しやすい。
又、特許文献5の硬質の清掃部材と布材をスリットノズル長手方向に吐出口面および該吐出口面に隣接する面に摺接させて清掃を行う清掃方法では、1〜10mPa・sの低粘度の塗液を使用する液晶ディスプレイ用部材の製造の場合、スリットノズルの吐出口面に接触する布材により、スリットノズル吐出口の内面に満たされている塗布液の吸い出し作用が生じ、布材表面に塗布液が多量に付着する。布材表面に付着した塗布液はスリットノズル吐出口面および該吐出口面に隣接する面へ再付着して、清掃不良を生じる問題が有る。
以上の従来の清掃手段で、高速で清掃を行わせると清掃状態が不十分であり、それを補うため溶剤を布に湿らせて残存した塗布液やその乾燥固着物を人手で拭き取ることが行われている。この作業は一定間隔ごとに装置を停止して行う必要があることから、生産性低下の一因にもなっている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、塗布用スリットノズルの吐出口面および該吐出口面に隣接する面に付着した塗布液の清掃において、付着残存する塗布液や、その乾燥固着物を容易にしかも短時間で除去することが可能な清掃方法および清掃装置、並びにこれらを用いて塗布品位に優れたディスプレイ用部材を高い生産性で製造可能なディスプレイ用部材の製造方法および製造装置を提供することにある。
上記本発明の目的は、以下に述べる手段により達成される。
本発明に係る清掃方法は、塗布液を吐出するための一方向に延在する吐出口をスリットノズルの長手方向に具備した吐出口面および該吐出口面に隣接する面を有する塗布用スリットノズルを清掃する方法であって、第1の清掃部材を該吐出口面および該吐出口面に隣接する面に接触させつつ塗布用スリットノズルの長手方向に走査させて該吐出口面およびそれに隣接する面に付着した塗布液を除去し、次いで長尺布材を有する第2の清掃部材を該吐出口面に隣接する面にのみ接触させつつ塗布用スリットノズルの長手方向に走査させて該吐出口面に隣接する面に付着残存する塗布液を除去することを特徴とする。 ここで、前記長尺布材に洗浄液を含浸させて残存する塗布液を除去することが好ましい。
本発明に係るディスプレイ用部材の製造方法は、上記に記載の塗布用スリットノズルの清掃方法を用いてディスプレイ用部材を製造することを特徴とする。
又、本発明に係る清掃装置は、塗布液を吐出するための一方向に延在する吐出口をスリットノズルの長手方向に具備した吐出口面および該吐出口面に隣接する面を有する塗布用スリットノズルを清掃する清掃装置であって、(A)塗布用スリットノズルの吐出口面および該吐出口面に隣接する面に接触させつつ塗布用スリットノズルの長手方向に走査する清掃装置と、(B)巻き出しおよび巻き取りローラを有し長尺布材を備えた布拭き取り装置と、(C)該長尺布材を該吐出口面に隣接する面にのみ接触させる布押し当て部材と、(D)該清掃装置および布拭き取り装置をスリットノズルの長手方向に移動させる駆動手段を有することを特徴とする。ここで、前記長尺布材に洗浄液を含浸させる洗浄液供給手段を備えることが好ましい。又、前記長尺布の布押し当て部材は弾性部材で形成され、前記塗布用スリットノズルの吐出口面に隣接する面にのみ接する形状を設けて構成することが好ましい。更に、前記長尺布材が無塵布からなることが好ましい。
本発明に係るディスプレイ用部材の製造装置は、上記に記載の塗布用スリットノズルの清掃装置を用いてディスプレイ用部材を製造することを特徴とする。
本発明に係る清掃方法および清掃装置を用いれば、塗布用スリットノズルの吐出口面および該吐出口面に隣接する面に付着した塗布液を、第1の清掃部材による清掃に加えて、長尺布材を有する第2の清掃部材を該吐出口面に隣接する面にのみ接触させて清掃を行うのであるから、スリットノズルに付着した塗布液やその乾燥固着物を高速度で清掃しても完全に除去できる。このため、残存塗布液や乾燥固着物片の落下による塗布欠点の発生や、乾燥固着物との磨耗による清掃部材の耐久性低下、及び磨耗粉による塗布欠点の発生を解消できる。更に従来手段で必要であった一定間隔ごとに装置を停止して残存塗布液や乾燥固着物を人手で清掃除去することが不要であるので、タクトタイムの短縮化が可能となる。
本発明に係るディスプレイ用部材の製造方法および製造装置によれば、上記の優れた清掃方法および清掃装置を用いてディスプレイ用部材を製造するのであるから、優れた品位のディスプレイ用部材を低コストで製造することが可能となる。
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は本発明の清掃装置を備えたスリットコータの概略正面図、図2は本発明の清掃装置の概略正面図、図3は清掃状況を示す拭き取りゴム清掃部材とスリットノズルの側面図、図4は布拭き取り装置の清掃ヘッド部の概略斜視図、図5は別の発明になる清掃装置の概略正面図、図6は図4の矢印Aから見た布押し当て部材の側面図である。
まず図1を参照すると、本発明の清掃装置30を装備したスリットコータ1が示されている。このスリットコータ1は基台2を備えており、基台2上には、被塗布部材であるガラス基板5の載置台、すなわちステージ4が配置されている。ステージ4の上面は図示しない吸着孔からなる真空吸着面となっており、ガラス基板5を吸着保持することができる。基台2上には、さらに一対のガイドレール3が設けられており、このガイドレール3上には、門型ガントリー6がX方向に案内自在に搭載されている。門型ガントリー6には、昇降ユニット7を介してスリットノズル20がステージ4の上方の位置に来るように取り付けられている。門型ガントリー6は図示しないリニアモータで駆動されるので、これに搭載されているスリットノズル20は、図1に矢印で示されているX方向に自在に往復動することができる。
尚、スリットノズル20は、X方向に直交する方向(紙面に垂直な方向)に延びているフロントリップ21、及びリアリップ22を、シム23を介してX方向に重ね合わせ、図示しない複数の連結ボルトにより一体的に結合して構成されている。スリットノズル20内の中央部にはマニホールド24が形成されており、このマニホールド24もスリットノズル20の長手方向(X方向に直交する方向)にのびている。マニホールド24の下方には、スリット25が連通して形成されている。このスリット25もスリットノズル20の長手方向にのびており、その下端がスリットノズル20の最下端面である吐出口面26で開口して、吐出口27を形成する。なおスリット25はシム23によって形成されるので、スリット25の間隙(X方向に測定)は、シム23の厚さと等しくなる。スリットノズル20には、X方向の両隣に隣接して斜め上方に切り上がっているリップ斜面28、すなわちスリットノズルの吐出口面に隣接する面が設けられている。
このスリットノズル20を昇降させる昇降ユニット7は、スリットノズル20を吊り下げる形で保持する吊り下げ保持台8、吊り下げ保持台8を昇降させる昇降台9、昇降台9をZ方向に案内するガイド10、モータ11の回転運動を昇降台9の直線運動に変換するボールネジ12より構成されている。昇降ユニット7はスリットノズル20の長手方向の両端部を支持するよう左右1対あって、各々が独立に昇降できるので、スリットノズル20の長手方向の水平に対する傾き角度を任意に設定することができる。これによってスリットノズル20の吐出口面26とガラス基板5を、スリットノズル20の長手方向にわたって略平行にすることができる。さらに、この昇降ユニット7によって、ステージ4上のガラス基板5とスリットノズル20の吐出口面26の間に隙間、即ちクリアランスを任意の大きさに設けることができる。
次に、本発明に係る塗布用スリットノズルの清掃装置30の一例の構成を図1〜図4を用いて説明する。図1で基台2の左側端部を見ると、スリットノズル20の拭き取りゴム清掃装置31と布拭き取り装置32からなる清掃装置30が、基台2上に取り付けられている。スリットノズル20は、門型ガントリー6の移動によって拭き取りゴム清掃装置31のゴム清掃部材33や、布拭き取り装置32の清掃ヘッド部34の上方まで移動することができる。さて拭き取りゴム清掃装置31は、スリットノズル20から塗布液を吐出後、吐出口27の周辺部である吐出口面26とリップ斜面28に残存する塗布液を除去して、なおかつ吐出口まで塗布液が満たされた状態にする、すなわちスリットノズル20の初期化を行うものである。この初期化を毎回の塗布前に必ず実施することで、スリットノズル20は常に同じ状態で塗布を開始することができ、多数枚の基板に塗布を行ってもすべての基板で同じ均一な塗布膜を再現性よく形成することができる。
図2を参照すると、拭き取りゴム清掃装置31はゴム拭き取り部42、拭き取りゴム駆動部43、洗浄液供給部44で構成される。
ゴム拭き取り部42は、スリットノズル20の吐出口面26及びリップ斜面28に係合する形状を有するゴム清掃部材33、それを保持する清掃部材保持台62、及び清掃部材保持台62をZ方向に往復動自在な弾性体60を介して連結保持する保持台35、により構成されている。清掃部材保持台62は、ゴム清掃部材33の外形に合わせた凹みが設けられており、そこにゴム清掃部材33をはめ込み、プレート63を介してプレート固定ボルト64によりゴム清掃部材33を固定する。ゴム清掃部材33の材質としては、摺接するスリットノズル20に傷を付けないようにシリコーンゴム、エチレンプロピレン共重合体ゴム、フッ素ゴム、テフロン(登録商標)等の高分子樹脂を用いることが好ましいが、スリットノズル20に密着できるよう弾性を有するゴム弾性体が特に好ましく、さらに、使用する塗布液及び洗浄液に対して薬品耐性を有する材質を選択することがより好ましい。尚、弾性体60は、その縮み量に応じた略均一の圧力でゴム清掃部材33をスリットノズル20の吐出口面26及びリップ斜面28に押し当てることが必要であることから、バネ、ゴム、エアーバネ等を用いることが好ましい。
次に、拭き取りゴム駆動部43には、ゴム清掃部材33を保持する前記保持台35をスリットノズル20の長手方向、すなわちX方向に直行する方向に自在に移動可能な駆動装置36が備えられている。駆動装置36はボールネジ駆動装置、エアーシリンダ駆動装置など一方向の往復動を可能とするものであれば如何なるものを用いてもよいが、ゴム清掃部材33の位置決め及び移動を迅速かつ正確に行えるリニアモータ駆動装置がより好ましい。
次に洗浄液供給部44の洗浄ノズル50は、拭き取りゴム清掃装置31のゴム清掃部材33の洗浄を行うものである。洗浄ノズル50には、洗浄液配管52を介して洗浄ノズル用バルブ55、圧空源53により加圧された洗浄液タンク54、が接続されているため、洗浄ノズル用バルブ55の開閉により、洗浄液タンク54内の洗浄液51を洗浄ノズル50から任意に吐出させることができる。したがって、洗浄ノズル50の吐出口の直下にゴム清掃部材33が配置されるように拭き取りゴム清掃装置31を移動させれば、洗浄ノズル50から洗浄液51を吐出させることでゴム清掃部材33の洗浄が可能となる。又、洗浄ノズル50から吐出させる洗浄液51は、塗布液を溶解させる必要があることから、塗布液と可溶な溶剤が好ましい。その他塗布液を溶解させるものであれば、塗布液の構成溶剤そのものでも、アルカリ液であっても良い。
又、図3に示すスリットノズル20の吐出口面26とゴム清掃部材33とが作る角度θは、10°〜170°であることが好ましく、より好ましくは30°〜80°である。特に角度θを30°〜80°にすることにより、ゴム清掃部材33をスリットノズル20に対して対抗して摺接させることになり、除去される塗布液を重力を利用して効率よく下方に落下させることができる。
再び図2を参照すると、布拭き取り装置32がある。布拭き取り装置32は、拭き取りゴム清掃装置31のゴム清掃部材33を高速で摺接させる時に、摺接経路外に付着残存する塗布液68及び、ゴム清掃部材33をすり抜けてスリットノズル20のリップ斜面28に付着残存する塗布液68の除去を、洗浄液51を含侵させた長尺布材37でリップ斜面28を摺接することにより行うものである。
布拭き取り装置32の構成は、清掃ヘッド部34、布搬送部46、布拭き取り装置駆動部47、溶剤供給部48からなる。
清掃ヘッド部34は、長尺布材37をスリットノズル20の吐出口面26には接触させず、リップ斜面28のみに摺接させる構成としている。吐出口面26に長尺布材37を接触させてスリットノズル20の長手方向に摺接清掃を行うと、長尺布材37によりスリットノズル20の吐出口内面に満たされている塗布液の吸出し作用が生じ、長尺布材37表面に吸出し塗布液が多量に付着し、この塗布液がスリットノズル20の吐出口面26及びリップ斜面28に再付着するためである。
布搬送部46には、長尺布材37の供給を行う巻き出しロール80、長尺布材37の巻き取りロール81、長尺布材37の定量搬送を行う布送り駆動部82、長尺布材37によるスリットノズル20の摺接拭き取り時に長尺布材37の搬送方向保持を行う長尺布材ニップ部83、巻き出しロール80から長尺布材ニップ部83及び清掃ヘッド部34、布送り駆動部82を経て巻き取りロール81に至る間の長尺布材37の搬送ガイドを行う各ガイドロール90、各部材を保持する筐体84、が備えられている。巻き出しロール80及び巻き取りロール81には、巻き出しモータ85及び巻き取りモータ86が各々連結されている。巻き出しモータ85は、布搬送時に張力を付与するためのブレーキとして作用し、巻き取りモータ86は、巻き取りと搬送張力付与を行う。巻き出し及び巻き取りロール径は、それぞれ長尺布材37による拭き取りの実施とともに順次変わるが、図示していない制御装置により長尺布材37の走行量に応じて巻き出しモータ85及び巻き取りモータ86を制御して、巻き出しブレーキ張力及び、巻き取り張力が適正値となるようにコントロールされている。
布送り駆動部82は、布送り駆動モータ87が連結された駆動ロール軸88とニップロール89とで構成され、駆動ロール軸88の回転により清掃実施後の長尺布材37を清掃ヘッド部34位置から一定量移動させ、その代わりに清掃ヘッド部34に清浄な長尺布材37を供給する。長尺布材ニップ部83は、ガイドロール90とニップロール91で構成される。ニップロール91は内部に一方向クラッチが内蔵されていて長尺布材37の搬送方向(図2、矢印A方向)には回転しない。このため、長尺布材37によるスリットノズル20の摺接拭き取り時に、清掃ヘッド部34位置で長尺布材37の張力が保持され、均一な摺接ができる。又、ニップロール91はエアーシリンダ92に連結されていて、長尺布材37の搬送は、ニップロール91が開放方向に移動してから行われる。
布拭き取り装置駆動部47には、布拭き取り装置32を保持する保持台38をスリットノズル20の長手方向、すなわちX方向に直行する方向に自在に移動可能な駆動装置39が備えられている。駆動装置39はボールネジ駆動装置、エアーシリンダ駆動装置など一方向の往復動を可能とするものであればいずれのものを用いても良いが、布拭き取り装置32の位置決め及び移動を迅速かつ正確に行えるリニアモータ駆動装置がより好ましい。
又、洗浄液供給部48には、洗浄液吐出ノズル56が布拭き取り装置32の清掃ヘッド部34の移動開始位置近傍に設けられており、清掃ヘッド部34上の長尺布材37に洗浄液を供給する。洗浄液吐出ノズル56は、洗浄液配管57を介して洗浄液吐出バルブ58、圧空源53により加圧された洗浄液タンク54に接続されており、洗浄液吐出用バルブ58の開閉により、洗浄液51を洗浄液吐出ノズル56から任意のタイミングで吐出させることができる。
布拭き取り装置32に使用する長尺布材37は、塵や埃の発生を防止できる無塵布が好ましく、更に吸湿性を備えた例えば東レ(株)製クリーンクロスのトレシーMEタイプやMKタイプ等が好適である。
又、洗浄液吐出ノズル56から吐出させる洗浄液51は、塗布液が乾燥固着したものを溶解させる必要があることから、塗布液と可溶な溶剤が好ましいが、その他塗布液を溶解させるものであれば、塗布液の構成溶剤やアルカリ液であっても良い。
又、溶剤吐出ノズル56と洗浄ノズル50からは別の洗浄液を吐出するために、洗浄液供給ラインを共通化せずに別々にしても良い。
ここで、清掃ヘッド部34の構成について、図4と図6を参照して詳細に説明する。清掃ヘッド部34は、筐体84の支持部材93の上に設置された布押し当て部材94、ガイド部材95、ガイド部材95の保持金具96、及び長尺布材37で構成される。布押し当て部材94の中央部には、長尺布材37をスリットノズル20のリップ斜面28に面で押し当てる一対の押し当て部97がある。一対の押し当て部97はガイド部材95を中心に対称形となって一対の押し当て部間で、スリットノズル20のリップ角度φと略等しい角度のV形状をなしている。更に一対の押し当て部97の中央下部には溝98が設けられている。この溝98の中に長尺布材37のガイド部材95が設けられている。破線で示すように、長尺布材37の下面が一対の押し当て部97、上面がガイド部材95の下側部で案内されているので、ガイド部材95は、長尺布材37がスリットノズル20の吐出口面26に接触しない様にガイドする。ガイド部材95は小径のロールであり、回転フリーに保持金具96に支持されており、保持金具96によって支持部材93に固定されている。
又、布押し当て部材94は洗浄液や、塗布液に対して対薬品性を備えると共に、好ましくは硬度Hs20〜Hs50、より好ましくはHs30〜Hs40の弾性を有しており、例えばシリコーンゴム、エチレンプロピレン共重合体ゴム、フッ素ゴム等の高分子樹脂が好適である。この硬度より低いと、押し当て部97による長尺布材37のスリットノズル20のリップ斜面28への押し付け力が不足し、この硬度より高いと、押し当て部97がリップ斜面28に倣わなくなって長尺布材37がリップ斜面28に均一に接触せず、拭き取りが不十分になる。又、図6で示す布押し当て部材94の長尺布材37の搬送方向に直交な布幅方向の寸法Wは、長尺布材37の布幅より狭くするとともに、布押し当て部材94のスリットノズル20長手方向の両側部に角度αが30°〜45°をなす傾斜面99を設ける。これによって、長尺布材37が破線に示すように布押し当て部材94に係合する時に、長尺布材37がスリットノズル20長手方向には布押し当て部材94を包み込むようになり、スリットノズル20のリップ斜面28を摺接時に、長尺布材37が布押し当て部材94からスリットノズル20長手方向にずれること無く摺接される。尚、図6で示す傾斜面99のL部寸法は5〜30mmの長さを有することが好ましい。更に、布拭き取り時のスリットノズル20と清掃ヘッド部34のZ方向係合位置は、スリットノズル20を清掃ヘッド部34が直下となる位置で下降させ、リップ斜面28が長尺布材37を介して布押し当て部材94の一対の押し当て部97に接触して合致後、更に0.5〜2mm下降させる位置とすることが好ましい。この係合位置によって、布押し当て部材94の弾性力により好適な長尺布材37のスリットノズル20への押し付け力が得られる。長尺布材37は、布押し当て部材94の押し付け力によりリップ斜面28に密着するが、スリットノズル20の吐出口面26には、長尺布材37がガイド部材95によって吐出口面26から遠ざかる様にガイドされているので、長尺布材37が接触することは無い。吐出口面26に長尺布材37が接触しないのであるから、吐出口27内の塗布液29が長尺布材37で吸引されることが無く、長尺布材37面の塗布液汚れによる吐出口面26及びリップ斜面28への塗布液の再付着による汚れ発生がない。この様に布押し当て部材94を使用して、長尺布材37をリップ斜面28にのみ接触させてスリットノズル20の長手方向に摺接させることにより、リップ斜面28に残存する塗布液や乾燥固着物を効率良く清掃することができる。
再び図2において、トレイ40はスリットノズル20の長手方向長さとほぼ同じ長さを有しており、基台2上にある台41上に固定されている。拭き取りゴム清掃装置31によるスリットノズル20の摺接清掃により、スリットノズル20から除去された塗布液はトレイ40に落下し蓄積される。トレイ40の内部にたまった塗布液は、排出口65、廃液用配管66を介して外部に排出し、図示しない回収タンクに回収される。またトレイ40は、スリットノズル20からエアー抜き等で吐出される塗布液を回収するためにも使用される。
次に、本発明の塗布用スリットノズルの清掃装置30を用いて、スリットノズル20を清掃する清掃方法の一例について説明する。図1において、まず拭き取りゴム清掃装置31の洗浄ノズル50のノズル孔延長上に、ゴム清掃部材33が配置されるように、駆動装置36により拭き取りゴム清掃装置31を移動させる。なお、この配置を拭き取りゴム清掃部材33の原点位置とする。又、布拭き取り装置32についても洗浄液吐出ノズル56のノズル孔延長線上に清掃ヘッド部34を配置する様に駆動装置39を駆動する。この時の清掃ヘッド部34の位置を清掃ヘッド部34の原点位置とする。この時布拭き取り装置32のニップロール91は、長尺布材37をニップしている。
次に、洗浄ノズル用バルブ55を一時的に開き、洗浄液51を洗浄ノズル50から吐出させ、ゴム清掃部材33を洗浄液51により洗浄する。これにより、ゴム清掃部材33に付着していたパーティクルなどを除去することが可能となる。ゴム清掃部材33の洗浄が終わると、ゴム清掃部材33をスリットノズル20の吐出口27端部よりもスリットノズル20の長手方向に一番離れた位置にある拭き取りゴム清掃装置31の原点位置から、原点位置と吐出口27の間で吐出口27の近くに設けられた清掃開始位置まで、駆動装置36によりスリットノズル20長手方向に移動させる。次に、スリットノズル20の吐出口面26が、ゴム清掃部材33の中心位置にくるまでスリットノズル20を搭載した門型ガントリー6をX方向に移動させる。そして、スリットノズル20の吐出口27まで塗布液29を充満させるため、吐出口27から塗布液をスリットノズル20の長手方向長さ1mあたり200μl〜2000μlの微少量吐出後、昇降ユニット7によりスリットノズル20を下降させ、吐出口面26及びリップ斜面28を、図2に示すようにゴム清掃部材33に隙間無く密着させる。このとき、ゴム清掃部材33をスリットノズル20へ押し付ける力は弾性体60の収縮量によって定まるから、適切な押付け力とするようスリットノズル20の下降位置を定める。ゴム清掃部材33のスリットノズル20への押付け力は好ましくは0.1N〜10N、より好ましくは0.2N〜4Nである。押付け力が上記範囲より大きいとゴム清掃部材33の磨耗が発生しやすくなるほか、吐出口27内部の塗布液をも除去してしまうことがあり、上記範囲より小さいとゴム清掃部材33による塗布液の除去効果が得られにくい。
次に、駆動装置36によりゴム清掃部材33を、スリットノズル20の清掃開始位置から清掃終了位置までスリットノズル20の長手方向に摺接させて、ゴム清掃部材33により吐出口面26及びリップ斜面28の図3に示す付着塗布液67を除去するとともに、なおかつ吐出口27まで塗布液が満たされた状態にする、すなわちスリットノズル20の初期化を行う。
ここで除去された塗布液はトレイ40へ落下蓄積され、排出口65、廃液用配管66を介して外部に排出し、図示しない回収タンクに回収される。ゴム清掃部材33が清掃終了部に達したら、スリットノズル20を上昇させて、ゴム清掃部材33をスリットノズル20から離し、ゴム清掃部材33を原点位置に復帰させる。原点位置までの復帰が完了したら、再び洗浄ノズル用バルブ55を一時的に開き、洗浄液51を洗浄ノズル50から吐出させ、ゴム清掃部材33に付着した塗布液やパーティクルを洗浄し、以降の清掃作業に備える。
続いて、布拭き取り装置32での清掃作業が行えるように、洗浄液吐出ノズル56に接続されている洗浄液吐出用バルブ58を一時的に開き、洗浄液51を清掃ヘッド部34の原点位置で待機している清掃ヘッド部34に吐出して、長尺布材37に洗浄液51を供給終了後、清掃ヘッド部34をスリットノズル20の吐出口27端部よりスリットノズル20の長手方向に一番離れた位置にある清掃ヘッド部34の原点位置から、原点位置と吐出口27の間で吐出口27の近くに設けた清掃開始位置まで、駆動装置39によりスリットノズル20長手方向に移動させる。続いてスリットノズル20の吐出口面26が清掃ヘッド部34の中心位置に来るまで、スリットノズル20を搭載した門型ガントリー6をX方向に移動させる。次に昇降ユニット7によりスリットノズル20を下降させ、リップ斜面28のみを清掃ヘッド部34を係合させた状態で、駆動装置39により清掃ヘッド部34を、スリットノズル20の清掃開始位置から清掃終了位置までスリットノズル20長手方向に摺接させる。これによって拭き取りゴム清掃装置31による清掃、初期化の後も、リップ斜面28に付着残存していた塗布液68を長尺布材37で除去したり、塗布液が乾燥した乾燥固着物を溶解除去する。
一方、清掃ヘッド部34が清掃終了位置に達したらスリットノズル20を上昇させて、清掃ヘッド部34をスリットノズル20から離す。次にスリットノズル20は門型ガントリー6のX方向の移動により塗布工程に進む。これと同時に布拭き取り装置32は、エアーシリンダ92を作動させてニップロール91によるニップを開放し、巻き取りロール81、布送り駆動部82の駆動により長尺布材37を搬送して巻き取りロール81に巻き取ると共に、清掃ヘッド部34上の清掃実施後の長尺布材37を移動させ、清掃ヘッド部34に清浄な長尺布材37を出現させる。この後に、清掃ヘッド部34を原点位置に復帰させて、以降の清掃作業に備える。
上記の清掃ヘッド部34の摺接移動速度は、5m/min〜40m/minが好ましく、より好ましくは10m/min〜30m/minである。これは、移動速度が5m/minより遅いと、清掃作業に多大な時間を要するため生産性が低下し、移動速度が40m/minより速いと、付着した残存塗布液が十分に除去できないためである。また、洗浄液吐出ノズル56から清掃ヘッド部34に吐出される洗浄液51の量は、10μl〜10000μlが好ましく、より好ましくは100μl〜1000μlである。洗浄液51の吐出量が10μlより少ないと、リップ斜面28に残存する乾燥固着物の溶解除去が不十分になったり、一方10000μlより多いと、長尺布材37の洗浄液51の含浸量が多くなりすぎ、布拭き取り清掃後のリップ斜面28に付着した洗浄液51がリップ斜面28から吐出口面26に流れ、吐出口27内面の塗布液に混入する不具合が生じるためである。
さらに、清掃ヘッド部34によるリップ斜面28の清掃は、ゴム清掃部材33による清掃毎に実施することが好ましいが、ゴム清掃部材33による清掃を2〜50回実施毎に行っても良い。これは、清掃ヘッド部34による清掃周期が短いと残存塗布液68の清掃に要する時間が多大となり生産性を低下させてしまう。逆に上記範囲より長いと、残存塗布液68の乾燥による固化が強固となって、洗浄液51による溶解が容易に行えないために、乾燥固着物の残存や乾燥固着物の落下による塗布欠点などが発生してしまう。
又、清掃ヘッド部34による布拭き取り1回の清掃後にリップ斜面28に塗布液が残留する場合は、布拭き取り回数を更に増やせばよい。この場合、新たな清掃毎に清掃ヘッド部34に清浄な長尺布材37を出現させて洗浄液51を付着させてから拭き取るようにする事が好ましい。さらに又、清掃ヘッド部34の原点位置にある洗浄液吐出ノズル56と同様のノズルを、洗浄液吐出ノズル56に対してスリットノズル長手方向に対称な位置にも設置する事が好ましい。この場合に、清掃終了して清掃終了位置付近に有る清掃ヘッド部34上に清浄な長尺布材37を出現させてから、この対称配置のノズルで洗浄液51を供給する。その後に、清掃ヘッド部34を原点位置に向かって摺接移動させる事が出来、これによって布拭き取りを清掃終了後も引き続き繰り返して早く行う事が出来る。
尚、洗浄ノズル50から吐出される洗浄液51の量は、塗布液が付着したゴム清掃部材33の洗浄が十分に行える10μl〜100000μlが好ましく、より好ましくは100μl〜10000μlである。ゴム清掃部材33の摺接移動速度は、タクトタイムの短縮化のため5m/min〜40m/minの高速移動が好ましい。
布拭き取り清掃装置32と組み合わせる事により、拭き取りゴム清掃装置31では清掃性が不十分な高速移動でも十分な清掃性が得られる。
図5は、ゴム清掃部材33と清掃ヘッド部34をスリットノズル20長手方向に並べた実施態様例である清掃装置110の概略正面図である。
図5において、清掃装置110は拭き取りゴム清掃装置31の保持台35を駆動装置36に取り付ける代わりに、布拭き取り装置32の駆動装置39に取り付けたものであり、更に保持台35に布拭き取り装置32の保持台38を載せて固定したものである。
ここで、ゴム清掃部材33と清掃ヘッド部34はX方向に同じ位置に有る。Z方向には、スリットノズル20がゴム清掃部材33と清掃ヘッド部34の位置に下降して係合した時に、スリットノズル20の吐出口面26やリップ斜面28に、ゴム清掃部材33や清掃ヘッド部34が共に好適な押し付け力で押し当てられる位置に設定されている。又スリットノズル20の長手方向である清掃方向において、ゴム清掃部材33が清掃ヘッド部34よりも清掃時に先行するように取り付けられている。
以上の配置によって、ゴム清掃部材33と清掃ヘッド部34による清掃を各々行う時に、スリットノズル20をX方向に移動させる必要が無く、ゴム清掃部材33による清掃に続けて清掃ヘッド部34による清掃を行う事ができるので、清掃タクトタイムの短縮化が行える。
さらに上記清掃装置110において、布拭き取り装置32の保持台38を水平面内で回転可能な回転テーブルに置き換え、X方向及び、スリットノズル20の長手方向にはゴム清掃部材33と清掃ヘッド部34を同じ位置で、Z方向にはゴム清掃部材33を清掃ヘッド部34の下方となる位置に設けても良い。この実施態様例では、ゴム清掃部材33でスリットノズル20の清掃を行う時は、回転テーブルにより清掃ヘッド部34を90度回転させ、清掃ヘッド部34をスリットノズル20と干渉しないように退避させる。一方布拭き取り装置32の清掃ヘッド部34でリップ斜面28の清掃を行う時は、回転テーブルを90度逆方向に回転させ、スリットノズル20を清掃ヘッド部34に係合させて行う。
この実施態様例では、上記スリットノズル20をX方向に移動させる必要が無いのでタクトタイムを短縮する事が出来る。又清掃ヘッド部34による清掃を、所定のゴム清掃部材33の清掃回数毎に実施できるので、長尺布材37の消費量を少なくする事が出来る。
又、上記清掃装置の回転テーブルに代えてエアーシリンダ等で清掃ヘッド部34を昇降可能とし、ゴム清掃部材33による清掃と清掃ヘッド部34による清掃を任意に選択出来る。
次に本発明の清掃装置を備えたスリットコータ1での塗布方法の一例を図1で説明する。
まず、スリットコータ1の各動作部の原点復帰が行われると、スリットノズル20は門型ガントリー6の移動により図1の左側にあるゴム清掃部材33の真上の位置に移動する。次に図示しない圧送、ポンプ等の送液手段を用いてスリットノズル20の内部に塗布液29を充填する。この時、吐出口27から余剰の塗布液が吐出されるが、この塗布液は清掃装置30の下部に設けられたトレイ40に落下、蓄積され、排出口65、廃液用配管66を介して図示しない回収タンクに回収される。
以上の準備作業が完了すると、図示しないローダによりステージ4上にガラス基板5を移載し、図示しない位置決め装置により位置決めを行った状態で、ガラス基板5をステージ4に吸着保持する。このとき同時に、スリットノズル20より塗布液を微少量吐出させ、吐出口面26に塗布液を付着させてから、上述した拭き取りゴム清掃装置31と布拭き取り装置32を用いてスリットノズル20の清掃、初期化を行う。清掃終了後、スリットノズル20を昇降ユニット7で上昇させ、門型ガントリー6をX方向左に移動させて、スリットノズル20をガラス基板5の塗布開始位置の真上に移動させて停止させる。そして、スリットノズル20の吐出口面26とガラス基板5との間に所定の隙間が設けられるまで昇降ユニット7によりスリットノズル20を下降させる。次いで、スリットノズル20に塗布液を一定量供給し、スリットノズル20の吐出口面26とガラス基板5との間にビードを形成する。このとき、直前に行ったスリットノズル20の清掃、初期化作業が終了してからビードが形成されるまでの時間は20秒以内であることが好ましく、より好ましくは10秒以内とする。これより時間が長いと、吐出口27内部に充填された塗布液が揮発、固化しやすくなるので、ビードがスリットノズル20の長手方向に均一とならず、塗膜に塗布抜けやスジむら等の塗布欠点が発生するようになる。
続いて、スリットノズル20に塗布液を所定の膜厚が得られるように連続的に供給し、吐出口27から塗布液を吐出させながら、門型ガントリー6を一定速度で移動させてガラス基板5に塗膜を形成する。そして、スリットノズル20の吐出口27がガラス基板5の塗布終了位置に達したら、塗布液の吐出を停止し、スリットノズル20を上昇させる。
塗布終了後も門型ガントリー6は動きつづけ、終点位置にきたら一旦停止し、さらに原点位置に向かって逆方向に門型ガントリー6を移動させ、スリットノズル20がゴム清掃部材 33の上方の位置に来たら停止させる。以降前述の拭き取りゴム清掃および布拭き取り清掃を行う。一方、ステージ4上のガラス基板5の吸着を解除して、図示しないアンローダによりガラス基板5を取り出し、次工程に搬送する。以降、同様の塗布方法およびスリットノズル20の清掃方法で連続してガラス基板5への塗布を行う。
本発明のスリットノズル20の清掃方法および清掃装置は、ガラス基板5表面に塗布液を塗布するスリットノズル20の清掃に有効であり、液晶ディスプレイの製造工程での各種塗布液、特にカラーフィルタ用レジスト液、ブラックマトリックス用レジスト液、カラムスペーサ用レジスト液、アレイ基板用レジスト液、オーバコート材など、粘度が0.5〜100mPa・s、より好ましくは1〜10mPa・sの低粘度かつ揮発性の高い塗布液を枚葉塗布するスリットノズル20の清掃に好適に用いることができる。
又、本発明のスリットコータ1による塗布液の塗布方法は、ディスプレイの製造工程において、上述した低粘度かつ揮発性の高い各種塗布液を枚葉塗工する際に好適に用いることができる。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
カラーフィルタ製造工程で、吐出口の間隙が100μm、長手方向の長さが360mm、図4に示すリップ斜面の角度φが90度のスリットノズルを用いてカラーフィルタ用塗布液の塗布を行うスリットコータに、図1に示すスリットノズルの清掃装置30を適用した。なお、塗布液としてブラックマトリックス、R色、G色、B色の各塗布液を用意した。ブラックマトリックス用塗布液は、チタン酸窒化物を遮光材、アクリル樹脂をバインダー、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)を溶剤にそれぞれ用い、固形分濃度を10%、粘度を10mPa・sに調整した。同様に、R色用塗布液はアクリル樹脂をバインダー、PGMEAを溶媒、ピグメントレッド177を顔料にして固形分濃度15%で混合し、粘度を5mPa・sに調整したもの、G色用塗布液はR色用塗布液で顔料をピグメントグリーン36にして固形分濃度15%で粘度を5mPa・sに調整したもの、B色用塗布液にはR色用塗布液で顔料をピグメントブルー15にして固形分濃度15%で粘度を5mPa・sに調整したものである。これらの塗布液はいずれも感光性特性を有するものであった。
拭き取りゴム清掃装置31のゴム清掃部材33として、硬度Hs70のシリコーンゴム製の成型品を用い、図3に示す角度θが60度となるように取り付けた。また、清掃部材保持台62に、ポリエチレンテレフタレート製の成型品を用い、更に弾性体60としてバネ定数0.2N/mmのバネ4本で上下方向に弾性支持した。洗浄液としては、塗布液の構成溶媒とお互いに可溶であったプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)を用いて、洗浄液供給部44の洗浄ノズル50から吐出される洗浄液の量は1000μlとした。
布拭き取り装置32においては、長尺布材37は、無塵布である東レ(株)クリーンクロスのトレシーMEタイプを使用し、長尺布材37に含浸させる洗浄液はPGMEA、洗浄液吐出ノズル56からの吐出量は500μlとした。又、布押し当て部材94は硬度Hs35のシリコンスポンジを使用し、スリットノズル20との係合部は、一対の押し当て部97間のなす角度をリップ斜面28の角度φと同じ90度とすると共に、押し当て部97の下部に回転フリーな直径2mmのロールをガイド部材95として設け、更にそれが入る幅4mmの溝98を設けた。
リップ斜面28との布押し当て部材94の係合位置は、リップ斜面28が布押し当て部材94の押し当て部97に合致後、更にスリットノズル20を1mm下降させる位置に設定した。ゴム清掃部材33および清掃ヘッド部34の摺接移動速度はいずれも15m/minとし、塗布前には拭き取りゴム清掃装置31による清掃、初期化及び布拭き取り装置32による清掃を毎回実施した。
以上のスリットノズル20の清掃装置30を備えたスリットコータ1により、カラーフィルタの製造を次の手順で行った。
まず、360×465mmで厚さ0.7mmのガラス基板上に、ブラックマトリックス用塗布液を、塗布膜厚10μm、塗布速度3m/分にて連続して塗布した。塗布した基板は100℃のホットプレートで10分乾燥して、露光・現像・剥離を行なった後、260度のホットプレートで30分加熱してキュアし、基板の幅方向にピッチが254μm、基板の長手方向にピッチが85μm、線幅が20μm、RGB画素数が4800(基板長手方向)×1200(基板幅方向)、対角の長さが508mmとなる格子形状で、厚さが1μmとなるブラックマトリックスパターンを作成した。
次に、R色用塗布液を塗布膜厚が13μmにする以外はブラックマトリックス用塗布液と全く同じ条件でスリットコータにて、ブラックマトリックスが形成された基板に対して、連続して塗布を行った。塗布した基板は、90℃のホットプレートで10分乾燥後、露光・現像・剥離を行って、R画素部にのみ厚さ2μmのR色塗布膜を残し、260度のホットプレートで30分加熱して、キュアを行なった。
次に、R色用塗布液と同様の操作をG色用塗布液、B色用塗布液にも順次適用し、最後にITOをスパッタリングで付着させ、カラーフィルタを作成した。
上記手順によるカラーフィルタを1000枚製造したところ、本発明によるスリットノズルの清掃装置および清掃方法を適用したので、スリットノズルに塗布液が残存して多量の乾燥固着物が発生する事もなく、良好な清掃を行うことが可能であった。また、ガラス基板上の塗布面も残存塗布液の乾燥固着物片の落下やゴム清掃部材の磨耗粉による塗布欠点が無かったため、全数に亘って高品質のカラーフィルタが得られた。又、塗布液の残存固化による塗布欠点の発生が無くなったため、装置を一時停止しての人手によるリップ斜面の布拭き清掃作業も無くなり、生産性が30%向上した。
本発明の清掃装置を備えたスリットコータの概略正面図である。 本発明の清掃装置の概略正面図である。 清掃状況を示す拭き取りゴム清掃部材とスリットノズルの側面図である。 布拭き取り装置の清掃ヘッド部の概略斜視図で有る。 別の発明になる清掃装置の概略正面図である。 図4の矢印Aから見た布押し当て部材の側面図である。
符号の説明
1 スリットコータ
2 基台
3 ガイドレール
4 ステージ
5 ガラス基板
6 門型ガントリー
7 昇降ユニット
8 吊り下げ保持台
9 昇降台
10 ガイド
11 モータ
12 ボールネジ
20 スリットノズル
21 フロントリップ
22 リアリップ
23 シム
24 マニホールド
25 スリット
26 吐出口面
27 吐出口
28 リップ斜面
29 塗布液
30 清掃装置
31 拭き取りゴム清掃装置
32 布拭き取り装置
33 ゴム清掃部材
34 清掃ヘッド部
35 保持台
36 駆動装置
37 長尺布材
38 保持台
39 駆動装置
40 トレイ
41 台
42 ゴム拭き取り部
43 拭き取りゴム駆動部
44 洗浄液供給部
46 布搬送部
47 布拭き取り装置駆動部
48 洗浄液供給部
50 洗浄ノズル
51 洗浄液
52 洗浄液配管
53 圧空源
54 洗浄液タンク
55 洗浄ノズル用バルブ
56 洗浄液吐出ノズル
57 洗浄液配管
58 洗浄液吐出バルブ
60 弾性体
62 清掃部材保持台
63 プレート
64 プレート固定ボルト
65 排出口
66 廃液用配管
67 付着塗布液
68 残存塗布液
69 洗浄液吐出ノズル
70 洗浄液吐出バルブ
80 巻出しロール
81 巻き取りロール
82 布送り駆動部
83 長尺布材ニップ部
84 筐体
85 巻出しモータ
86 巻き取りモータ
87 布送り駆動モータ
88 駆動ロール軸
89 ニップロール
90 ガイドロール
91 ニップロール
92 エアーシリンダ
93 支持部材
94 布押し当て部材
95 ガイド部材
96 保持金具
97 押し当て部
98 溝
99 傾斜面
110 清掃装置

Claims (8)

  1. 塗布液を吐出するための一方向に延在する吐出口をスリットノズルの長手方向に具備した吐出口面および該吐出口面に隣接する面を有する塗布用スリットノズルを清掃する方法であって、第1の清掃部材を該吐出口面および該吐出口面に隣接する面に接触させつつ塗布用スリットノズルの長手方向に走査させて該吐出口面およびそれに隣接する面に付着した塗布液を除去し、次いで長尺布材を有する第2の清掃部材を該吐出口面に隣接する面にのみ接触させつつ塗布用スリットノズルの長手方向に走査させて該吐出口面に隣接する面に付着残存する塗布液を除去することを特徴とする塗布用スリットノズルの清掃方法。
  2. 前記長尺布材に洗浄液を含浸させて残存する塗布液を除去することを特徴とする請求項1に記載の塗布用スリットノズルの清掃方法。
  3. 請求項1及び2項のいずれかに記載の塗布用スリットノズルの清掃方法を用いてディスプレイ用部材を製造することを特徴とするディスプレイ用部材の製造方法。
  4. 塗布液を吐出するための一方向に延在する吐出口をスリットノズルの長手方向に具備した吐出口面および該吐出口面に隣接する面を有する塗布用スリットノズルを清掃する清掃装置であって、(A)塗布用スリットノズルの吐出口面および該吐出口面に隣接する面に接触させつつ塗布用スリットノズルの長手方向に走査する清掃装置と、(B)巻き出しおよび巻き取りローラを有し長尺布材を備えた布拭き取り装置と、(C)該長尺布材を該吐出口面に隣接する面にのみ接触させる布押し当て部材と、(D)該清掃装置および布拭き取り装置をスリットノズルの長手方向に移動させる駆動手段、を有することを特徴とする塗布用スリットノズルの清掃装置。
  5. 前記長尺布材に洗浄液を含浸させる洗浄液供給手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の塗布用スリットノズルの清掃装置。
  6. 前記長尺布の布押し当て部材は弾性部材で形成され、前記塗布用スリットノズルの吐出口面に隣接する面にのみ接する形状を有することを特徴とする請求項4及び5のいずれかに記載の塗布用スリットノズルの清掃装置。
  7. 前記長尺布材が無塵布からなることを特徴とする請求項4〜6に記載の塗布用スリットノズルの清掃装置。
  8. 請求項4〜7のいずれかに記載の塗布用スリットノズルの清掃装置を用いてディスプレイ用部材を製造することを特徴とするディスプレイ用製造部材の製造装置。
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