JP2001118501A - カラー表示プラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形成方法及び装置とそれらにより作製したカラー表示プラズマディスプレイパネル - Google Patents

カラー表示プラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形成方法及び装置とそれらにより作製したカラー表示プラズマディスプレイパネル

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JP2001118501A
JP2001118501A JP29366199A JP29366199A JP2001118501A JP 2001118501 A JP2001118501 A JP 2001118501A JP 29366199 A JP29366199 A JP 29366199A JP 29366199 A JP29366199 A JP 29366199A JP 2001118501 A JP2001118501 A JP 2001118501A
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滋 大木
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大道 光明寺
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形成
において、精度よく、歩留よく、低コストで製造するこ
とができるカラー表示プラズマディスプレイパネルの蛍
光体膜形成方法及び装置とそれらにより作製したプラズ
マディスプレイパネルを提供する。 【解決手段】 基板10の端部をカバーし、基板10の
表面に有する3個毎又は2個毎の凹部12に、ノズル2
0から蛍光体液1を吐出したのち、熱処理で蛍光体膜1
4を形成する方法を用いて、混色なく、精度よく、更
に、必要最小限の使用塗布液にて、形成するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば壁掛けテレ
ビや情報表示用のディスプレイとして用いることができ
る、AC型のカラー表示プラズマディスプレイパネル
(PDP)の蛍光体膜形成方法及び装置とそれらにより
作製したカラー表示プラズマディスプレイパネルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】AC型プラズマディスプレイの背面板に
は、細長いストライブ上の凹部(リブ)が多数併設され
ていて、この各凹部に、赤、緑、青の3色の蛍光体膜を
形成することが必要である。上記蛍光体膜を形成する方
法として、一般に、スクリーン印刷が用いられている。
この方法は、背面板凹部全体に、各色に合わせたスキー
ジーマスクを通して、蛍光体微粒子が溶剤に分散されて
なる蛍光体液を流し込む方法である。
【0003】この方法の問題点としては、スキージーの
機械的変形により混色が起こるため、熟練者を要するこ
と、また、各リブ部に作製される蛍光体膜の形状が平面
的であること、凸部の上に蛍光体が付着すること、さら
に、凹部の間隔が細かい高精細パネルの作製や大型パネ
ルの作製に困難であることなどの不具合がある。
【0004】上記不具合を解決する別の蛍光体膜形成方
法として、本発明者らは、特願平10−00563号の
出願にかかる発明を行っている。図6を用いてこの方法
を説明する。
【0005】この方法は、ノズル120から蛍光体液1
01を吐出させながら、基板パネル110上をリブに沿
って平行移動させ、ノズル120を平行移動方向と直交
する方向へスライドさせたのち、再び、基板パネル11
0上を、ノズル120から蛍光体液101を吐出させな
がら基板パネル110に平行移動させることを繰り返す
ことで、直接、凹部へ蛍光体液1を塗布する方法であ
る。基板パネル110は、ガラス材料からなり、基板パ
ネル110上にはガラス材料とは異種の物質からなる凹
部がライン状に作製されている。ノズル120は、蛍光
体が分散された蛍光体液101を吐出しながら、約0.
5m/秒から3m/秒で、基板パネル110の凹部に沿っ
て高速に移動し、その後、平行移動方向と直交する垂直
方向に、通常10数本である吐出口数に応じて、移動す
ることを繰り返して、基板パネル全体の凹部の内部に蛍
光体液101を満たすようにしている。また、ノズル1
20を移動させる代わりに、基板パネル110自身をノ
ズル120に対して移動させてもよい。ノズル120の
吐出口の大きさは、凹部の内部に直接、蛍光体液を導入
するため、これより小さい直径の円状の口径が必要であ
る。また、この方法では、1個の吐出口を持つノズルで
は生産性が悪いため、10数個の吐出口をもつノズル1
20を用いており、蛍光体液101が凹部の90%を満
たすように、蛍光体液101の吐出量と吐出速度が決定
される。この方法を用いれば、混色なく、熟練なく、自
由形状の蛍光体膜が作製でき、大型パネル、高精細パネ
ルにも利用できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この方法の課題とし
て、ノズル120からの蛍光体液101の吐出が安定し
て、長期にわたって、真っ直ぐ出ることが大前提であ
る。42インチのパネルの場合、凹部が2556本あ
り、1本でも、曲がった吐出ラインで蛍光体液を塗布し
たり、吐出流量差が存在すると、吐出ムラとなり、不良
となる。
【0007】特に、吐出ムラとなり、出現するのは、ノ
ズルの吐出本数と周期性が存在するが、1度に1000
本近い本数を塗布することは、製造上、加工精度の観点
からも不可能である。従って、通常、一度に10数本の
ノズルの吐出本数でもって何回かに分けて蛍光体液を塗
布するが、先に10数本のノズルで吐出された部分と、
後で10数本のノズルで吐出された部分との間で吐出流
量の相違に基く吐出ムラが生じたり、蛍光体液の吐出位
置と基板の直線状凹部との位置ずれに基く吐出ムラが生
じている。
【0008】従って、本発明の目的は、上記問題を解決
することにあって、カラー表示プラズマディスプレイパ
ネルの蛍光体膜形成において、精度良く、歩留り良く、
低コストで製造することができるカラー表示プラズマデ
ィスプレイパネルの蛍光体膜形成方法及び装置と蛍光体
膜形成方法により作製したカラー表示プラズマディスプ
レイパネルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のように構成する。
【0010】本発明の第1態様によれば、緑色、赤色、
青色の蛍光体微粒子がそれぞれの液媒体に分散された緑
色、赤色、青色の蛍光体液を、緑色、赤色、青色の各色
毎に所定の間隔で略一直線上に配置された複数のノズル
吐出口から吐出して、基板の表面に有する複数の併設さ
れた緑色、赤色、青色の直線状凹部にそれぞれ塗布し、
塗布された緑色、赤色、青色の蛍光体液を熱処理して緑
色、赤色、青色の蛍光体膜を上記緑色、赤色、青色の直
線状凹部内にそれぞれ形成するカラー表示プラズマディ
スプレイパネルの蛍光体膜形成方法であって、上記基板
の上記直線状凹部の上方に上記ノズルの吐出口が位置し
た状態で、上記ノズルの吐出口から上記直線状凹部内に
上記蛍光体液を吐出させながら、上記基板と上記ノズル
を相対的に移動させることで、上記直線状凹部内に上記
蛍光体膜を形成するとき、上記ノズルの吐出口から吐出
される上記蛍光体液が、同一色の上記直線状凹部に対し
て3個又は2個毎に上記直線状凹部内に吐出されること
で、同時に吐出された同一色の上記蛍光体液間に生じた
ムラをスジムラとして視覚的に判断しにくくすることを
特徴とするカラー表示プラズマディスプレイパネルの蛍
光体膜形成方法を提供する。
【0011】本発明の第2態様によれば、蛍光体微粒子
が液媒体に分散された蛍光体液を、所定の間隔で略一直
線上に配置された複数のノズル吐出口から吐出して、基
板の表面に有する複数の併設された直線状凹部に塗布
し、塗布された蛍光体液を熱処理して蛍光体膜を上記直
線状凹部内に形成するカラー表示プラズマディスプレイ
パネルの蛍光体膜形成方法であって、上記基板の電極を
アースして同電位にし、上記基板の電極が同電位になっ
た状態でかつ上記基板の上記直線状凹部内の上方に上記
ノズルの吐出口が位置した状態で、上記ノズルの吐出口
から上記直線状凹部内に上記蛍光体液を吐出させなが
ら、上記基板と上記ノズルを相対的に移動させることで
上記直線状凹部内に上記蛍光体膜を形成するようにした
ことを特徴とするカラー表示プラズマディスプレイパネ
ルの蛍光体膜形成方法を提供する。
【0012】本発明の第3態様によれば、蛍光体微粒子
が液媒体に分散された蛍光体液を、所定の間隔で略一直
線上に配置された複数のノズル吐出口から吐出して、基
板の表面に有する複数の併設された直線状凹部に塗布
し、塗布された蛍光体液を熱処理して蛍光体膜を上記直
線状凹部内に形成するカラー表示プラズマディスプレイ
パネルの蛍光体膜形成方法であって、上記蛍光体液を塗
布する直前に上記蛍光体液の溶剤を上記基板上に塗布
し、その後、上記基板の上記直線状凹部内の上方に上記
ノズルの吐出口が位置した状態で、上記ノズルノ吐出口
から上記蛍光体液を上記直線状凹部内に吐出させなが
ら、上記基板と上記ノズルを相対的に移動させることで
上記直線状凹部内に上記蛍光体膜を形成するようにした
ことを特徴とするカラー表示プラズマディスプレイパネ
ルの蛍光体膜形成方法を提供する。
【0013】本発明の第4態様によれば、上記直線状凹
部内に上記蛍光体膜を形成する前に、上記基板の電極を
アースして同電位にするようにした第1又は3態様に記
載のカラー表示プラズマディスプレイパネルの蛍光体膜
形成方法を提供する。
【0014】本発明の第5態様によれば、上記蛍光体液
を塗布する直前に上記蛍光体液の溶剤を上記基板上に塗
布するようにした第1又は2態様に記載のカラー表示プ
ラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形成方法を提供す
る。
【0015】本発明の第6態様によれば、第1〜5の何
れかの態様に記載のカラー表示プラズマディスプレイパ
ネルの蛍光体膜形成方法で形成された蛍光体膜を有する
カラー表示プラズマディスプレイパネルを提供する。
【0016】本発明の第7態様によれば、緑色、赤色、
青色の蛍光体微粒子が液媒体に分散された緑色、赤色、
青色の蛍光体液を、基板の表面に有する複数の併設され
た緑色、赤色、青色の直線状凹部にそれぞれ塗布し、塗
布された緑色、赤色、青色の蛍光体液を熱処理して緑
色、赤色、青色の蛍光体膜を上記緑色、赤色、青色の直
線状凹部内に形成するカラー表示プラズマディスプレイ
パネルの蛍光体膜形成装置であって、緑色、赤色、青色
の各色毎に所定の間隔で略一直線上に配置された複数の
ノズル吐出口から吐出される上記蛍光体液が、同一色の
上記直線状凹部に対して3個又は2個毎に上記直線状凹
部内に吐出することで、同時に吐出された同一色の上記
蛍光体液間に生じたムラをスジムラとして視覚的に判断
しにくくするノズルと、上記基板の上記直線状凹部の上
方に上記ノズルの吐出口が位置した状態で、上記ノズル
の吐出口から上記直線状凹部内に上記蛍光体液を吐出さ
せるとき、上記基板と上記ノズルを相対的に移動させ
て、上記直線状凹部内に上記蛍光体膜を形成する移動装
置とを備えるようにしたことを特徴とするカラー表示プ
ラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形成装置を提供す
る。
【0017】本発明の第8態様によれば、蛍光体微粒子
が液媒体に分散された蛍光体液を基板の表面に有する複
数の併設された直線状凹部に塗布し、塗布された蛍光体
液を熱処理して蛍光体膜を上記直線状凹部内に形成する
カラー表示プラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形成
装置であって、上記基板の電極をアースして同電位にす
るアース機構と、所定の間隔で略一直線上に配置された
複数のノズル吐出口から上記蛍光体液を吐出すること
で、隣接して吐出された上記蛍光体液間に生じたムラを
スジムラとして視覚的に判断しにくくするノズルと、上
記アース機構により上記基板の電極をアースして同電位
にした状態でかつ上記基板の上記直線状凹部の上方に上
記ノズルの吐出口が位置した状態で、上記ノズルの吐出
口から上記直線状凹部内に上記蛍光体液を吐出させると
き、上記基板と上記ノズルを相対的に移動させて、上記
直線状凹部内に上記蛍光体膜を形成する移動装置とを備
えるようにしたことを特徴とするカラー表示プラズマデ
ィスプレイパネルの蛍光体膜形成装置を提供する。
【0018】本発明の第9態様によれば、蛍光体微粒子
が液媒体に分散された蛍光体液を基板の表面に有する複
数の併設された直線状凹部に塗布し、塗布された蛍光体
液を熱処理して蛍光体膜を上記直線状凹部内に形成する
カラー表示プラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形成
装置であって、上記蛍光体液を塗布する直前に上記蛍光
体液の溶剤を上記基板上に、基板全面を湿らせる程度に
塗布する溶剤塗布装置と、所定の間隔で略一直線上に配
置された複数のノズル吐出口から上記蛍光体液を吐出す
ることで、隣接して吐出された上記蛍光体液間に生じた
ムラをスジムラとして視覚的に判断しにくくするノズル
と、上記基板の上記直線状凹部の上方に上記ノズルの吐
出口が位置した状態で、上記ノズルの吐出口から上記直
線状凹部内に上記蛍光体液を吐出させるとき、上記基板
と上記ノズルを相対的に移動させて、上記直線状凹部内
に上記蛍光体膜を形成する移動装置とを備えるようにし
たことを特徴とするカラー表示プラズマディスプレイパ
ネルの蛍光体膜形成装置を提供する。
【0019】本発明の第10態様によれば、上記直線状
凹部内に上記蛍光体膜を形成する前に、上記基板の電極
をアースして同電位にするアース機構をさらに備えるよ
うにした第6又は9態様に記載のカラー表示プラズマデ
ィスプレイパネルの蛍光体膜形成装置を提供する。
【0020】本発明の第11態様によれば、上記蛍光体
液を塗布する直前に上記蛍光体液の溶剤を上記基板上に
塗布する溶剤塗布装置をさらに備えるようにした第6又
は8のいずれかの態様に記載のカラー表示プラズマディ
スプレイパネルの蛍光体膜形成装置を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1〜図3に、本発明の第1実施形態にか
かるAC型のカラー表示プラズマディスプレイパネルの
蛍光体膜形成方法を実施するための蛍光体膜形成装置と
それにより作製したAC型のカラー表示プラズマディス
プレイパネルを示す。
【0023】図1〜図3において、20はノズル、10
は基板パネル(単に基板という。)である。
【0024】このノズル20は赤、緑、青の3色の各色
毎に設けられており、全く同一構造である。各ノズル2
0は、所定の間隔で略一直線上に配置された3本のノズ
ル吐出口20a,20a,20を1ユニットとして、所
定数のユニットを同一の略一直線上に配置し、全てのユ
ニットから、蛍光体微粒子が液媒体に分散された赤、
緑、青の3色のうちのいずれか1色の蛍光体液1を、略
直線状に同時に3本吐出して、図4(B)に示すよう
に、基板10の表面に基板幅方向沿いに有するリブ1
1,…,11間の複数の併設された基板幅方向沿いの直
線状凹部12,…,12に3個間隔毎に塗布し、塗布さ
れた蛍光体液1,…,1を熱処理して赤、緑、青の3色
のいずれかの色の蛍光体膜30,30,30を、それぞ
れ対応する色用、具体的には、赤色用、緑色用、青色用
の直線状凹部12,…,12(12R1,12R2,12
3……,12G1,12G2,12G3……,12B1
12B2,12B3……)内に、当該凹部12,…,12
内の電極13,…,13を保護するための誘電体膜14
及びリブ側面を覆うように形成するものである。一例と
して、図2において実線で示すように、緑色の蛍光体液
用のノズル20では、図2及び図8(A)の左から右に
向けて基板の緑色用の直線状凹部12,…,12に3個
間隔毎にすなわち緑色用の直線状凹部12G1,12
4,12G7に対応する例えば緑色の3本の蛍光体液1
の吐出口20a,20a,20aを形成するようにして
いる。このとき、隣接する緑色用のそれぞれ2個ずつの
直線状凹部12G2,12G3,12G5,12G6には緑
色の蛍光体液1の吐出口20a,…,20aを形成しな
いようにしている。
【0025】よって、図2の一点鎖線及び図8(A)に
示すように、上記緑色の蛍光体液用のノズル20から3
本の緑色の蛍光体液1を吐出させることにより、3個ご
との緑色用の直線状凹部12G1,12G4,12G7
対する緑色の蛍光体液1の吐出を開始する。緑色用の直
線状凹部12G1,12G4,12G7に対する緑色の蛍
光体液1の吐出が終了すると、緑色の蛍光体液用のノズ
ル20が例えば緑色用の直線状凹部12Gの1つ分だけ
図8において左から右に移動し(言い換えれば、青色用
の1個の直線状凹部12Bと赤色用の1個の直線状凹部
12Rの上を通過して次の緑色用の直線状凹部12Gに
移動し)、図2の実線及び図8(B)に示すように、緑
色用の直線状凹部12G2,12G5,12G8に対して
緑色の3本の蛍光体液1を吐出口20a,20a,20
aから吐出する。このとき、隣接する緑色用のそれぞれ
2個ずつの直線状凹部12G1,12G3,12G4,1
2G6,12G7,12G9には緑色の蛍光体液1を吐出
しない。緑色用の直線状凹部12G2,12G5,12G
8に対する緑色の蛍光体液1の塗布が終了すると、緑色
の蛍光体液用のノズル20が緑色用の直線状凹部12G
の1つ分だけさらに図8において左から右に移動し(言
い換えれば、青色用の1個の直線状凹部12Bと赤色用
の1個の直線状凹部12Rの上を通過して次の緑色用の
直線状凹部12Gに移動し)、図8(C)に示すよう
に、緑色用の直線状凹部12G3,12G6,12G9
対して緑色の3本の蛍光体液1を吐出口20a,20
a,20aから吐出する。このとき、隣接する緑色用の
それぞれ2個ずつの直線状凹部12G2,12G4,12
5,12G7,12G8,12G10には緑色の蛍光体液
1を吐出しない。次いで、緑色用の直線状凹部12
1,…,12G9に対して緑色の蛍光体液1を吐出し終
わると、緑色の蛍光体液用のノズル20が緑色用の直線
状凹部12Gの7つ分だけさらに図8において左から右
に移動し(言い換えれば、吐出口20a,20a,20
aが次の緑色用の直線状凹部12G10,12G13,12
16に対向する位置まで移動し)、図8(D)に示すよ
うに、緑色用の直線状凹部12G10,12G13,12G
16に対して緑色の3本の蛍光体液1を吐出口20a,2
0a,20aから吐出する。このようにして、全ての緑
色用の直線状凹部12Gに対して3個間隔で緑色の蛍光
体液1を吐出させる。
【0026】同様に、具体的に図示しないが、赤色の蛍
光体液用のノズル20では、図8の左から右に向けて基
板の赤色用の3個間隔毎に3個の直線状凹部12R1
12R4,12R7に対応する例えば赤色の3本の蛍光体
液1の吐出口20a,20a,20aを形成するととも
に、隣接する赤色用のそれぞれ2個ずつの直線状凹部1
2R2,12R3,12R5,12R6には赤色の蛍光体液
1の吐出口20a,…,20aを形成しないようにして
いる。
【0027】よって、上記赤色の蛍光体液用のノズル2
0から赤色の3本の蛍光体液1を吐出させることによ
り、3個ごとの赤色用の直線状凹部12R1,12R4
12R 7に対する赤色の蛍光体液1の吐出を開始する。
赤色用の直線状凹部12R1,12R4,12R7に対す
る赤色の蛍光体液1の吐出が終了すると、赤色の蛍光体
液用のノズル20が例えば赤色用の直線状凹部12Rの
1つ分だけ図8において左から右に移動し(言い換えれ
ば、緑色用の1個の直線状凹部12Gと青色用の1個の
直線状凹部12Bの上を通過して次の赤色用の直線状凹
部12Rに移動し)、赤色用の直線状凹部12R2,1
2R5,12R8に対して赤色の3本の蛍光体液1を吐出
口20a,20a,20aから吐出する。このとき、隣
接する赤色用のそれぞれ2個ずつの直線状凹部12
1,12R3,12R4,12R6,12R 7,12R9
は赤色の蛍光体液1を吐出しない。赤色用の直線状凹部
12R2,12R5,12R8に対する赤色の蛍光体液1
の塗布が終了すると、赤色の蛍光体液用のノズル20が
赤色用の直線状凹部12Rの1つ分だけさらに図8にお
いて左から右に移動し(言い換えれば、緑色用の1個の
直線状凹部12Gと青色用の1個の直線状凹部12Bの
上を通過して次の赤色用の直線状凹部12Rに移動
し)、赤色用の直線状凹部12R3,12R6,12R9
に対して赤色の3本の蛍光体液1を吐出口20a,20
a,20aから吐出する。このとき、隣接する赤色用の
それぞれ2個ずつの直線状凹部12R2,12R4,12
5,12R7,12R8,12R10には赤色の蛍光体液
1の吐出口20a,…,20aを吐出しない。次いで、
赤色用の直線状凹部12R1,…,12R9に対して赤色
の蛍光体液1を吐出し終わると、赤色の蛍光体液用のノ
ズル20が赤色用の直線状凹部12Rの7つ分だけさら
に図8において左から右に移動し(言い換えれば、吐出
口20a,20a,20aが次の赤色用の直線状凹部1
2R10,12R13,12R16に対向する位置まで移動
し)、赤色用の直線状凹部12R10,12R13,12R
16に対して赤色の3本の蛍光体液1を吐出口20a,2
0a,20aから吐出する。このようにして、全ての赤
色用の直線状凹部12Rに対して3個間隔で赤色の蛍光
体液1を吐出させる。
【0028】同様に、具体的に図示しないが、青色の蛍
光体液用のノズル20では、図2及び図8の左から右に
向けて基板の青色用の直線状凹部12B1,12B4,1
2B 7に対応する例えば青色の3本の蛍光体液1の吐出
口20a,20a,20aを形成するとともに、隣接す
る青色用のそれぞれ2個ずつの直線状凹部12B2,1
2B3,12B5,12B6には青色の蛍光体液1の吐出
口20a,…,20aを形成しないようにしている。
【0029】よって、上記青色の蛍光体液用のノズル2
0から青色の蛍光体液1を吐出させることにより、3個
ごとの青色用の直線状凹部12B1,12B4,12B7
に対する青色の蛍光体液1の吐出を開始する。青色用の
直線状凹部12,…,12すなわち12B1,12B4
12B7に対する青色の蛍光体液1の吐出が終了する
と、青色の蛍光体液用のノズル20が例えば青色用の直
線状凹部12Bの1つ分だけ図8において左から右に移
動し(言い換えれば、赤色用の1個の直線状凹部12R
と緑色用の1個の直線状凹部12Gの上を通過して次の
青色用の直線状凹部12Bに移動し)、青色用の直線状
凹部12B2,12B5,12B8に対して青色の3本の
蛍光体液1を吐出口20a,20a,20aから吐出す
る。このとき、隣接する青色用のそれぞれ2個ずつの直
線状凹部12B1,12B3,12B 4,12B6,12B
7,12B9には青色の蛍光体液1の吐出口20a,…,
20aを吐出しない。青色用の直線状凹部12B2,1
2B5,12B8に対する青色の蛍光体液1の塗布が終了
すると、青色の蛍光体液用のノズル20が青色用の直線
状凹部12Bの1つ分だけ図8においてさらに左から右
に移動し(言い換えれば、赤色用の1個の直線状凹部1
2Rと緑色用の1個の直線状凹部12Gの上を通過して
次の青色用の直線状凹部12Bに移動し)、青色用の直
線状凹部12B 3,12B6,12B9に対して青色の3
本の蛍光体液1を吐出口20a,20a,20aから吐
出する。このとき、隣接する青色用のそれぞれ2個ずつ
の直線状凹部12B2,12B4,12B5,12B7,1
2B8,12B10には青色の蛍光体液1の吐出口20
a,…,20aを吐出しない。次いで、青色用の直線状
凹部12B1,…,12B9に対して青色の蛍光体液1を
吐出し終わると、青色の蛍光体液用のノズル20が青色
用の直線状凹部12Bの7つ分だけ図8においてさらに
左から右に移動し(言い換えれば、吐出口20a,20
a,20aが次の青色用の直線状凹部12B10,12B
13,12B16に対向する位置まで移動し)、青色用の直
線状凹部12B10,12B13,12B16に対して青色の
3本の蛍光体液1を吐出口20a,20a,20aから
吐出する。このようにして、全ての青色用の直線状凹部
12Bに対して3個間隔で青色の蛍光体液1を吐出させ
る。
【0030】なお、ノズル20の各吐出口20aの大き
さは、凹部12の内部に直接、蛍光体液1を導入するた
め、各凹部12の幅寸法より小さい直径の円状の口径と
する。また、蛍光体液1が、凹部12の90%を満たす
ように、蛍光体液1の吐出量と吐出速度とを決定するの
が好ましい。
【0031】図3及び図5に示されるように、各ノズル
20はモータなどの各ノズル駆動装置47を備えてお
り、各ノズル駆動装置47は、基板10の長手方向と平
行に配置された案内レール50に沿ってノズル20を往
復移動可能とする。ノズル20には、赤、緑、青の3色
のいずれかの色の蛍光体液1を蛍光体液タンク51から
蛍光体液供給管53を介して所定圧力でポンプ55によ
り供給するようにしている。52は蛍光体液受け皿であ
り、蛍光体液1を基板10に塗布開始するときに予め蛍
光体液受け皿52で塗布を開始して塗布圧力を均一化し
たのち基板10への塗布を行えるように調整するととも
に、塗布終了時に基板10から蛍光体液受け皿52にノ
ズル20を移動させたのち、蛍光体液1の供給を停止さ
せることにより、必要以上の量の蛍光体液1の塗布を防
止できるようにしている。蛍光体液受け皿52に受け取
られた蛍光体液1は所定の廃棄タンク(図示せず)内に
蛍光体液回収管54を介して回収される。また、基板1
0は基板載置台56上の所定位置に位置決めされて載置
され、基板載置台56は移動装置の一例としてのピスト
ン又はモータなどの基板搬送装置57により基板10の
長手方向と直交する幅方向沿いに移動可能となってい
る。
【0032】これを図5を元にさらに詳細に説明する。
【0033】上記蛍光体膜形成装置は、基台45上に、
基板パネル10を位置決めして載置する基板載置台56
を基板搬送装置57により搬送可能に配置するととも
に、基台45に固定された機枠46に、案内レール50
沿いに往復移動可能でかつ複数の蛍光体液吐出口を有す
るノズル20を配置している。
【0034】機枠46には、ノズル駆動装置47が備え
られている。ノズル駆動装置47は、モータ47bによ
りボールネジ軸47aを正逆回転駆動し、ボールネジ軸
47aに螺合したナット(図示せず)をノズル20に固
定することにより、ボールネジ軸47aが正逆回転駆動
されると、ノズル20が、ボールネジ軸47aの軸方向
と平行に機枠46に配置された案内レール50の案内さ
れつつ、ノズル2が機枠46の端から端まで移動するこ
とにより、基板載置台56上に載置される基板パネル1
0の端から端まで蛍光体液を塗布可能となっている。
【0035】上記基板搬送装置57は、例えば、モータ
(図示せず)によりボールネジ軸57aを正逆回転駆動
し、ボールネジ軸57aに螺合したナット(図示せず)
を基板載置台56の下面に固定することにより、ボール
ネジ軸57aが正逆回転駆動されると、基板載置台56
が両端部において一対のガイド58,58により案内さ
れながら、基板載置台56がノズル20が支持されてい
る機枠46の下方を通り抜けつつボールネジ軸57aの
軸方向沿いに往復移動可能となっている。
【0036】蛍光体液保持部材の一例としての蛍光体液
タンク51内に保持されている蛍光体液は、蛍光体液供
給装置の一例としてのポンプ55の駆動により、蛍光体
液供給管53から機枠上部を通って、ノズル2の上部に
配置された蛍光体液ポット59内に供給される。蛍光体
液ポット59内に供給された蛍光体液は、ノズル2内に
供給管49を介して供給される。
【0037】機枠46の近傍でかつ機枠46に備えられ
たノズル20が移動する範囲の下方には、蛍光体液回収
部材の一例としての蛍光体液受け皿52が基台45に配
置されており、蛍光体液受け皿52に排出された蛍光体
液は蛍光体液回収管54により蛍光体液タンク51内に
回収されるようになっている。
【0038】上記各駆動装置、例えば、基板搬送装置5
7のモータなどの駆動装置、ノズル駆動装置47のモー
タなどの駆動装置47bなどは制御装置61により動作
制御されるようになっている。
【0039】なお、実際には、赤色、緑色、青色の3色
の蛍光体液用として、蛍光体液タンク51、ポンプ5
5、蛍光体液供給管53、蛍光体液ポット59、供給管
49、ノズル2、蛍光体液受け皿52、蛍光体液回収管
54が3個ずつ備えられて、各色毎にそれぞれ独立して
駆動されるようになっている。
【0040】上記構成にかかる蛍光体膜形成装置におい
て、蛍光体液1の塗布を行うときには、ノズル20の各
ユニットの3個の吐出口20a,20a,20aに対し
て上記基板10の表面の基板幅方向沿いの複数の併設さ
れた直線状凹部12のうちの3個間隔毎に3個の直線状
凹部12,12,12が対向するように、基板搬送装置
57及びノズル20のノズル駆動装置47を駆動して基
板10を位置させる。そして、上記制御装置61の制御
の元に、ポンプ55を駆動して、上記緑色、赤色、青色
のうちからまず緑色の蛍光体液タンク51内に保持され
ている緑色の蛍光体液を蛍光体液供給管53を通して蛍
光体液ポット59内に供給し、蛍光体液ポット59内か
ら供給管49を介してノズル20に供給する。この結
果、ノズル20の複数の吐出口20a,20a,20a
から同時に緑色の蛍光体液1を蛍光体液受け皿52内に
吐出することができる。このとき、上記ノズル20の上
記吐出口20a,20a,20aから緑色の蛍光体液1
を3本同時に3個間隔毎に3個の緑色用の直線状凹部1
2G,12G,12Gに向けて吐出させながら、基板搬
送装置57を駆動して基板10を基板10の幅方向一端
側にノズル20が対向する位置から基板10の幅方向他
端側にノズル20が対向する位置まで、各緑色用の凹部
12の長手方向沿いに移動させて、上記緑色の蛍光体液
1を各緑色用の直線状凹部12に直線状に塗布する。緑
色の蛍光体液1は、3本同時に緑色用の直線状凹部12
Gの3個間隔毎に3個の緑色用の直線状凹部12G,1
2G,12Gに向けて吐出させるのを1ユニットとし
て、1つのノズル20に複数のユニットを配置して、各
ユニットから3本ずつ同時に吐出させることもできる。
次いで、ノズル駆動装置の駆動によりノズル20を案内
レール50に沿って所定間隔すなわち1個分の緑色用の
直線状凹部12G間隔だけ移動させる。例えば、図2及
び図8の例では、先に説明したように、3個間隔毎に3
個分の緑色用の直線状凹部12G1,12G4,12
7,……に対して緑色の蛍光体液1を吐出させた後
(図2及び図8(A)参照)のときは、1個分の緑色用
の直線状凹部12G間隔分だけ、ノズル駆動装置の駆動
によりノズル20を右方向に移動させることにより、図
2及び図8(B)に示すように、3個間隔毎に3個分の
緑色用の直線状凹部12G2,12G5,12G8,……
に対して、ノズル20の各ユニットの3個の吐出口20
a,20a,20aが対向するようにする。そして、先
の工程と同様に、上記ノズル20の各ユニットにおいて
ノズル吐出口20a,20a,20aから上記緑色の蛍
光体液1を3本同時に3個間隔毎に3個の緑色用の直線
状凹部12G2,12G5,12G8に向けて吐出させな
がら、基板搬送装置57を駆動して基板10を基板10
の幅方向一端側にノズル20が対向する位置から基板1
0の幅方向他端側にノズル20が対向する位置まで、各
緑色用の凹部12Gの長手方向沿いに移動させて、上記
緑色の蛍光体液1を各緑色用の直線状凹部12Gに直線
状に塗布する。このような動作を繰り返すことにより、
上記基板10の表面の基板幅方向沿いの複数の併設され
た緑色用の直線状凹部12G,…,12Gに上記緑色の
蛍光体液1を3個間隔毎に各ユニット当たり3個ずつ同
時に塗布して、全ての緑色用の直線状凹部12G,…,
12Gに上記緑色の蛍光体液1を塗布したのち、塗布作
業を終了する。
【0041】塗布後の上記緑色の蛍光体液1を自然乾燥
させたのち、次に、上記緑色の蛍光体液1と同様に、赤
色の蛍光体液1を各ユニット当たり3本ずつ同時に3個
間隔毎に赤色用の直線状凹部12R,…,12Rに塗布
して、全ての赤色用の直線状凹部12R,…,12Rに
塗布する。
【0042】塗布後の上記赤色の蛍光体液1を自然乾燥
させたのち、次に、上記緑色の蛍光体液1と同様に、青
色の蛍光体液1を各ユニット当たり3本ずつ同時に3個
間隔毎に青色用の直線状凹部12B,…,12Bに塗布
して、全ての青色用の直線状凹部12B,…,12Bに
塗布する。
【0043】塗布後の上記緑色、赤色、及び青色の蛍光
体液1,…,1を周知のように510℃で10分程度の
熱処理することにより、図4(B)に示すように緑色、
赤色、及び青色のそれぞれの蛍光体膜30を各対応する
それぞれの色用の直線状凹部12内の各誘電体膜14上
に形成することができる。
【0044】なお、表1は、塗布後の上記緑色、赤色、
及び青色の蛍光体液1,…,1を熱処理して蛍光体膜3
0を形成するときの具体例を示す。3色を塗布したの
ち、昇温工程では4.6℃/minの温度勾配で50℃
から315℃まで温度上昇させ、次いで、温度維持工程
で315℃で30分程度の温度維持を行って、蛍光体液
の樹脂分や溶剤分を飛ばす。さらに、次の昇温工程では
7.4℃/minの温度勾配で315℃から500℃ま
で温度上昇させ、次いで、温度維持工程で500℃で1
5分温度維持を行って、その他の不純物を飛ばす。次い
で、冷却工程では−2.8℃/minの温度勾配で50
0℃から50℃まで温度降下させることにより、蛍光体
膜30を得る。
【0045】
【表1】
【0046】このように、同時に上記蛍光体液1を吐出
させる吐出口20aの本数を各ユニット当たり3本ずつ
とし、直線状凹部3本間隔ごとに上記蛍光体液1を吐出
することで、隣接して吐出された上記蛍光体液1間に生
じたムラをスジムラとして視覚的に判断しにくくなり、
視覚的に認識できない程度まで吐出ムラをなくすことが
できる。
【0047】ここで、直線状凹部12を3個間隔ごとに
上記蛍光体液1を吐出する理由について説明する。
【0048】一般に、ノズル20により基板10への蛍
光体液1の塗布時には、ノズル吐出口20aの本数と同
様のスジムラが生ずる。これは、ノズル20のノズル吐
出口20aの加工精度や、ノズル吐出口20aから吐出
される蛍光体液1の分散状態、及び、ノズル吐出口20
a間の流量差にも関係する。ここで、例えば、従来のよ
うに10本のノズル吐出口で蛍光体液1を10本塗布し
たパネルすなわち10本のうちの3本分だけを抜き出し
て図7に示したように同一色の隣接する3個の同一色用
の凹部12(ここでは青色用の凹部12B)に3本の蛍
光体液を塗布したパネルと、図2及び図8のように3本
単位のノズル吐出口20aから蛍光体液1を同一色の凹
部12(ここでは緑色用の凹部12G)に対して3個間
隔毎に離して塗布したときとを比較すれば、3本単位で
3個間隔毎に蛍光体液1を塗布したパネル10の方がス
ジムラになり難い。
【0049】すなわち、従来例にかかる図7では、最初
の吐出時には、隣接した3個の青色用の凹部12B1
12B2,12B3に蛍光体液を吐出したのち、次の吐出
時には、隣接した3個の青色用の凹部12B4,12
5,12B6に蛍光体液を塗布し、さらに次の吐出時に
は、隣接した3個の青色用の凹部12B7,12B8,1
2B9に蛍光体液を塗布する。このようにすれば、3個
の凹部単位、すなわち、3個の凹部12B1,12B2
12B3単位に、3個の凹部12B4,12B5,12B6
単位に、3個の凹部12B7,12B8,12B9単位に
それぞれ筋ムラが生じることになる。
【0050】これに対して、本実施形態にかかる図2及
び図8の例では、先に説明したように、各吐出時には3
個毎の凹部12Gに対してそれぞれ蛍光体液1を吐出す
るため、結果として、隣接する3個の直線状凹部12G
1,12G2,12G3ではそれぞれの吐出時は異なるが
同一の吐出口20aから蛍光体液1が吐出されるため、
3個の凹部12間での蛍光体液1の流量差などが生じる
ことが少なく、筋ムラになり難い。同様に、3個の直線
状凹部12G4,12G5,12G6及び3個の直線状凹
部12G7,12G8,12G9では、それぞれ、それぞ
れの吐出時は異なるが同一の吐出口20aから蛍光体液
1がそれぞれ吐出されるため、流量差などが少なく、筋
ムラになり難い。
【0051】これは、ノズル吐出口20aの加工精度や
ノズル吐出口20a間の吐出精度を考慮すると、従来の
ように、隣接する凹部12において異なる吐出口20a
から吐出されると、隣接する凹部12,12の全てにお
いて異なる吐出口20aから蛍光体液1が吐出されるこ
とになり、隣接する凹部12,12における吐出された
蛍光体液1の流量差などから生ずる筋ムラが生じやす
い。すなわち、あたかも、全ての凹部12が異なる吐出
口20aからそれぞれ吐出されたかのように視覚的に見
えるため、筋ムラが生じることになる。
【0052】これに対して、本実施形態のように、少な
くとも隣接する3個の凹部12において同一の吐出口2
0aから蛍光体液1を吐出させるようにすれば、吐出さ
れた蛍光体液1の流量差などが少ない部分が、少なくと
も隣接する3個の凹部12において形成されることにな
り、全体として視覚的に筋ムラが生じにくいように見え
るためである。
【0053】なお、3個毎の単位で蛍光体液1を凹部1
2に吐出することに限定されることなく、2個毎の単位
で蛍光体液1を凹部12に吐出しても同様に吐出ムラが
生じにくくなる。すなわち、少なくとも隣接する2個の
凹部12において同一の吐出口20aから蛍光体液1を
吐出させるようにすれば、吐出された蛍光体液1の流量
差などが少ない部分が、少なくとも隣接する2個の凹部
12において形成されることになり、全体として視覚的
に筋ムラが生じにくいように見えることになる。
【0054】次に、図4(A)に、本発明の第2実施形
態にかかるカラー表示プラズマディスプレイパネルの蛍
光体膜形成方法を実施するための蛍光体膜形成装置とそ
れにより作製したカラー表示プラズマディスプレイパネ
ルを示す。
【0055】一般に、ノズル20の吐出口20aから塗
布された蛍光体液1において、パネル中央部に蛍光体液
1の盛り上がり部が存在する。これは、パネル構造がダ
ブルスキャンのために電極が図4(A)の上方と下方で
分離し、中央部のみ、電極が一部存在しない部分が存在
する。蛍光体液1は、チクソ性を高めるために(高剪断
部では低粘度で、低剪断部では高粘度であるようにする
ために)溶剤に油性のものを活用しているため、静電気
の影響で液自体が帯電する。そのため、図4(A)の上
方と下方の電極部が同電位状態になっていないと、蛍光
体液1の塗布後、蛍光体液1が帯電の影響を受けて上方
の電極部又は下方の電極部に移動して、パネル中央部に
蛍光体液1の盛り上がり部が生じることがある。
【0056】これに対して、パネルへの蛍光体液1の塗
布時及びパネルの蛍光体液1の乾燥時に、上記上方と下
方の電極を同電位とするように、各電極に対して、接地
された導電体を電気的に接触させて、各電極を接地させ
て上方と下方の電極間での電位差を無くすアース機構4
0を設定する。これにより、パネルへの蛍光体液1の塗
布時及びパネルの蛍光体液1の乾燥時に、アース機構4
0により上方と下方の電極を接地させることにより、上
方と下方の電極を同電位として電位差を無くすことがで
きて、上方と下方の電極部が同電位状態になっていない
ために従来生じていた塗布後の蛍光体液1の移動を防止
することができ、パネル中央部の液の盛り上がり現象を
回避することが可能となる。
【0057】なお、この第2実施形態での蛍光体液1の
塗布方法及び装置は、第1実施形態のものを用いること
により、視覚的に認識できない程度まで吐出ムラをなく
すことができる上にパネル中央部の液の盛り上がり現象
を回避することが可能となり、より好ましい。しかしな
がら、これに限定されるものではなく、従来の蛍光体液
1の塗布方法及び装置を用いても、パネル中央部の液の
盛り上がり現象を回避する効果を得ることができる。
【0058】さらに、本発明の第3実施形態にかかるカ
ラー表示プラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形成方
法を実施するための蛍光体膜形成装置とそれにより作製
したカラー表示プラズマディスプレイパネルを示す。
【0059】一般に、ノズルによりパネルへの蛍光体液
1の塗布後にノズル本数と同様のスジムラが生ずる。こ
れは、パネル凹部12,…,12の蛍光体液1のしみ込
み具合の違いによっても、スジムラが発生するため、公
知の吹付装置や印刷装置又は蛍光体液1の代わりに溶剤
を塗布する上記ノズル20などの溶剤塗布装置により、
蛍光体液1の溶剤を予めパネル全面に渡って湿らせる程
度に大略均一に塗布し、その後、蛍光体液1をノズル2
0から塗布する。
【0060】このように、上記蛍光体液1を塗布する直
前に蛍光体液1の溶剤を予めパネル全面に渡って大略均
一に湿られせるように塗布することにより、パネル10
の凹部12,…,12のしみ込み具合の差によるスジム
ラを解消することが可能となる。
【0061】なお、この第3実施形態での蛍光体液1の
塗布方法及び装置は、第1実施形態のものを用いること
により、視覚的に認識できない程度まで吐出ムラをなく
すことができる上に、パネル10の凹部12,…,12
のしみ込み具合の差によるスジムラを解消することが可
能となり、より好ましい。さらに、この第1実施形態と
第3実施形態との組み合わせの蛍光体液1の塗布方法及
び装置に、第2実施形態を適用してパネル中央部の液の
盛り上がり現象を回避する効果を得ることもできる。ま
た、第2実施形態の蛍光体液1の塗布方法及び装置に、
第3実施形態を適用して、パネル中央部の液の盛り上が
り現象を回避する効果とパネル10の凹部12,…,1
2のしみ込み具合の差によるスジムラを解消することが
可能となる効果とを奏するようにしてもよい。しかしな
がら、これらに限定されるものではなく、従来の蛍光体
液1の塗布方法及び装置に対して、第3実施形態を適用
して、パネル10の凹部12,…,12のしみ込み具合
の差によるスジムラを解消することが可能となる効果と
を奏するようにしてもよい。
【0062】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施できる。例え
ば、基板搬送装置57により基板10を移動させる代わ
りに、ノズル20を、静止した基板10に対して移動さ
せることにより、第1実施形態と同様な作用効果を奏す
るようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、上記基板の上記直線状
凹部の上方に上記ノズルの吐出口が位置した状態で、上
記ノズルの吐出口から3個毎又は2個毎に上記直線状凹
部内に上記蛍光体液を吐出させながら、上記基板と上記
ノズルを相対的に移動させることで、隣接して吐出され
た上記蛍光体液間に生じたムラをスジムラとして視覚的
に判断しにくくすることができる。よって、3個又は2
個毎に上記凹部に上記蛍光体液を吐出することで、隣接
して吐出された上記蛍光体液間に生じたムラをスジムラ
として視覚的に判断しにくくなり、視覚的に認識できな
い程度まで吐出ムラをなくすことができる。
【0064】本発明によれば、上記基板の電極が同電位
になった状態でかつ上記基板の上記直線状凹部内の上方
に上記ノズルの吐出口が位置した状態で、上記ノズルの
吐出口から上記直線状凹部内に上記蛍光体液を吐出させ
ながら、上記基板と上記ノズルを相対的に移動させるこ
とで上記直線状凹部内に上記蛍光体膜を形成するように
している。従って、例えば、パネルへの蛍光体液の塗布
時及びパネルの蛍光体液の乾燥時に、電極を接地させる
ことにより、電極を同電位とすることができて、電極部
が同電位状態になっていないために従来生じていた塗布
後の蛍光体液の移動を防止することができ、パネル中央
部の液の盛り上がり現象を回避することが可能となる。
【0065】本発明によれば、上記蛍光体液を塗布する
直前に上記蛍光体液の溶剤を上記基板上に塗布し、その
後、上記基板の上記直線状凹部内の上方に上記ノズルの
吐出口が位置した状態で、上記ノズルノ吐出口から上記
蛍光体液を上記直線状凹部内に吐出させながら、上記基
板と上記ノズルを相対的に移動させることで上記直線状
凹部内に上記蛍光体膜を形成するようにしている。よっ
て、上記蛍光体液を塗布する直前に蛍光体液の溶剤を予
めパネル全面に渡って塗布することにより、パネルの凹
部のしみ込み具合の差によるスジムラを解消することが
可能となる。
【0066】以上に説明したように、本発明は、基板の
表面に有する複数の凹凸の内面の凹部に3個毎又は2個
毎に、蛍光体微粒子が液媒体に分散された蛍光体液を、
複数のノズルから吐出し、熱処理で蛍光体膜を形成する
ことにより、混色なく、精度よく、パターン形成を行う
ものである。これらの方法により、高精細なプラズマデ
ィスプレイパネルを効率よく、歩留よく、低コストで、
カラー表示プラズマディスプレイパネルを製造すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかるカラー表示プ
ラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形成方法を実施す
るための蛍光体膜形成装置のノズルにより基板パネルに
塗布する状態を示す斜視図である。
【図2】 上記第1実施形態にかかるカラー表示プラズ
マディスプレイパネルの蛍光体膜形成装置のノズルと塗
布動作を説明するためのノズルと基板の拡大図である。
【図3】 上記第1実施形態にかかるカラー表示プラズ
マディスプレイパネルの蛍光体膜形成装置の概略斜視図
である。
【図4】 (A),(B)はそれぞれ本発明の第2実施
形態にかかるカラー表示プラズマディスプレイパネルの
蛍光体膜形成装置の概略平面図、及び、上記実施形態に
かかるカラー表示プラズマディスプレイパネルの蛍光体
膜が形成されてた凹部の拡大断面図である。
【図5】 図3の上記蛍光体膜形成装置の詳細な斜視図
である。
【図6】 従来のカラー表示プラズマディスプレイパネ
ルの蛍光体膜形成装置の概略斜視図である。
【図7】 従来のカラー表示プラズマディスプレイパネ
ルの蛍光体膜形成装置による塗布状態を説明するための
説明図である。
【図8】 上記第1実施形態にかかるカラー表示プラズ
マディスプレイパネルの蛍光体膜形成装置による塗布状
態を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10…基板、11…リブ、12…直線状凹部、12B,
12B1〜12B9…青色用の直線状凹部、12G,12
1〜12G9…緑色用の直線状凹部、12R,12R1
〜12R9…赤色用の直線状凹部、13…電極、14…
誘電体膜、20…ノズル、20a…ノズル吐出口、30
…蛍光体膜、40…アース機構、47…ノズル駆動装
置、47a…ボールネジ軸、47b…モータ、49…供
給管、50…案内レール、51…蛍光体液タンク、52
…蛍光体液受け皿、53…蛍光体液供給管、54…蛍光
体液回収管、55…ポンプ、56…基板載置台、57…
基板搬送装置、57a…ボールネジ軸、58…ガイド、
59…蛍光体液ポット、61…制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AA09 AC08 AC14 AC72 AC84 AE03 BB21Z DA07 DC21 5C028 HH14 5C040 FA01 GA03 GF02 GG09 JA13 MA22 MA23 MA26

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緑色、赤色、青色の蛍光体微粒子がそれ
    ぞれの液媒体に分散された緑色、赤色、青色の蛍光体液
    を、緑色、赤色、青色の各色毎に所定の間隔で略一直線
    上に配置された複数のノズル吐出口から吐出して、基板
    の表面に有する複数の併設された緑色、赤色、青色の直
    線状凹部にそれぞれ塗布し、塗布された緑色、赤色、青
    色の蛍光体液を熱処理して緑色、赤色、青色の蛍光体膜
    を上記緑色、赤色、青色の直線状凹部内にそれぞれ形成
    するカラー表示プラズマディスプレイパネルの蛍光体膜
    形成方法であって、 上記基板の上記直線状凹部の上方に上記ノズルの吐出口
    が位置した状態で、上記ノズルの吐出口から上記直線状
    凹部内に上記蛍光体液を吐出させながら、上記基板と上
    記ノズルを相対的に移動させることで、上記直線状凹部
    内に上記蛍光体膜を形成するとき、上記ノズルの吐出口
    から吐出される上記蛍光体液が、同一色の上記直線状凹
    部に対して3個又は2個毎に上記直線状凹部内に吐出さ
    れることで、同時に吐出された同一色の上記蛍光体液間
    に生じたムラをスジムラとして視覚的に判断しにくくす
    ることを特徴とするカラー表示プラズマディスプレイパ
    ネルの蛍光体膜形成方法。
  2. 【請求項2】 蛍光体微粒子が液媒体に分散された蛍光
    体液を、所定の間隔で略一直線上に配置された複数のノ
    ズル吐出口から吐出して、基板の表面に有する複数の併
    設された直線状凹部に塗布し、塗布された蛍光体液を熱
    処理して蛍光体膜を上記直線状凹部内に形成するカラー
    表示プラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形成方法で
    あって、 上記基板の電極をアースして同電位にし、 上記基板の電極が同電位になった状態でかつ上記基板の
    上記直線状凹部内の上方に上記ノズルの吐出口が位置し
    た状態で、上記ノズルの吐出口から上記直線状凹部内に
    上記蛍光体液を吐出させながら、上記基板と上記ノズル
    を相対的に移動させることで上記直線状凹部内に上記蛍
    光体膜を形成するようにしたことを特徴とするカラー表
    示プラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形成方法。
  3. 【請求項3】 蛍光体微粒子が液媒体に分散された蛍光
    体液を、所定の間隔で略一直線上に配置された複数のノ
    ズル吐出口から吐出して、基板の表面に有する複数の併
    設された直線状凹部に塗布し、塗布された蛍光体液を熱
    処理して蛍光体膜を上記直線状凹部内に形成するカラー
    表示プラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形成方法で
    あって、 上記蛍光体液を塗布する直前に上記蛍光体液の溶剤を上
    記基板上に塗布し、 その後、上記基板の上記直線状凹部内の上方に上記ノズ
    ルの吐出口が位置した状態で、上記ノズルノ吐出口から
    上記蛍光体液を上記直線状凹部内に吐出させながら、上
    記基板と上記ノズルを相対的に移動させることで上記直
    線状凹部内に上記蛍光体膜を形成するようにしたことを
    特徴とするカラー表示プラズマディスプレイパネルの蛍
    光体膜形成方法。
  4. 【請求項4】 上記直線状凹部内に上記蛍光体膜を形成
    する前に、上記基板の電極をアースして同電位にするよ
    うにした請求項1又は3に記載のカラー表示プラズマデ
    ィスプレイパネルの蛍光体膜形成方法。
  5. 【請求項5】 上記蛍光体液を塗布する直前に上記蛍光
    体液の溶剤を上記基板上に塗布するようにした請求項1
    又は2に記載のカラー表示プラズマディスプレイパネル
    の蛍光体膜形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載のカラー表
    示プラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形成方法で形
    成された蛍光体膜を有するカラー表示プラズマディスプ
    レイパネル。
  7. 【請求項7】 緑色、赤色、青色の蛍光体微粒子が液媒
    体に分散された緑色、赤色、青色の蛍光体液を、基板の
    表面に有する複数の併設された緑色、赤色、青色の直線
    状凹部にそれぞれ塗布し、塗布された緑色、赤色、青色
    の蛍光体液を熱処理して緑色、赤色、青色の蛍光体膜を
    上記緑色、赤色、青色の直線状凹部内に形成するカラー
    表示プラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形成装置で
    あって、 緑色、赤色、青色の各色毎に所定の間隔で略一直線上に
    配置された複数のノズル吐出口から吐出される上記蛍光
    体液が、同一色の上記直線状凹部に対して3個又は2個
    毎に上記直線状凹部内に吐出することで、同時に吐出さ
    れた同一色の上記蛍光体液間に生じたムラをスジムラと
    して視覚的に判断しにくくするノズルと、 上記基板の上記直線状凹部の上方に上記ノズルの吐出口
    が位置した状態で、上記ノズルの吐出口から上記直線状
    凹部内に上記蛍光体液を吐出させるとき、上記基板と上
    記ノズルを相対的に移動させて、上記直線状凹部内に上
    記蛍光体膜を形成する移動装置とを備えるようにしたこ
    とを特徴とするカラー表示プラズマディスプレイパネル
    の蛍光体膜形成装置。
  8. 【請求項8】 蛍光体微粒子が液媒体に分散された蛍光
    体液を基板の表面に有する複数の併設された直線状凹部
    に塗布し、塗布された蛍光体液を熱処理して蛍光体膜を
    上記直線状凹部内に形成するカラー表示プラズマディス
    プレイパネルの蛍光体膜形成装置であって、 上記基板の電極をアースして同電位にするアース機構
    と、 所定の間隔で略一直線上に配置された複数のノズル吐出
    口から上記蛍光体液を吐出することで、隣接して吐出さ
    れた上記蛍光体液間に生じたムラをスジムラとして視覚
    的に判断しにくくするノズルと、 上記アース機構により上記基板の電極をアースして同電
    位にした状態でかつ上記基板の上記直線状凹部の上方に
    上記ノズルの吐出口が位置した状態で、上記ノズルの吐
    出口から上記直線状凹部内に上記蛍光体液を吐出させる
    とき、上記基板と上記ノズルを相対的に移動させて、上
    記直線状凹部内に上記蛍光体膜を形成する移動装置とを
    備えるようにしたことを特徴とするカラー表示プラズマ
    ディスプレイパネルの蛍光体膜形成装置。
  9. 【請求項9】 蛍光体微粒子が液媒体に分散された蛍光
    体液を基板の表面に有する複数の併設された直線状凹部
    に塗布し、塗布された蛍光体液を熱処理して蛍光体膜を
    上記直線状凹部内に形成するカラー表示プラズマディス
    プレイパネルの蛍光体膜形成装置であって、 上記蛍光体液を塗布する直前に上記蛍光体液の溶剤を上
    記基板上に、基板全面を湿らせる程度に塗布する溶剤塗
    布装置と、 所定の間隔で略一直線上に配置された複数のノズル吐出
    口から上記蛍光体液を吐出することで、隣接して吐出さ
    れた上記蛍光体液間に生じたムラをスジムラとして視覚
    的に判断しにくくするノズルと、 上記基板の上記直線状凹部の上方に上記ノズルの吐出口
    が位置した状態で、上記ノズルの吐出口から上記直線状
    凹部内に上記蛍光体液を吐出させるとき、上記基板と上
    記ノズルを相対的に移動させて、上記直線状凹部内に上
    記蛍光体膜を形成する移動装置とを備えるようにしたこ
    とを特徴とするカラー表示プラズマディスプレイパネル
    の蛍光体膜形成装置。
  10. 【請求項10】 上記直線状凹部内に上記蛍光体膜を形
    成する前に、上記基板の電極をアースして同電位にする
    アース機構をさらに備えるようにした請求項6又は9に
    記載のカラー表示プラズマディスプレイパネルの蛍光体
    膜形成装置。
  11. 【請求項11】 上記蛍光体液を塗布する直前に上記蛍
    光体液の溶剤を上記基板上に塗布する溶剤塗布装置をさ
    らに備えるようにした請求項6又は8のいずれかに記載
    のカラー表示プラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形
    成装置。
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