JP2002048910A - カラーフィルターの製造方法および製造装置 - Google Patents

カラーフィルターの製造方法および製造装置

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JP2002048910A
JP2002048910A JP2000238167A JP2000238167A JP2002048910A JP 2002048910 A JP2002048910 A JP 2002048910A JP 2000238167 A JP2000238167 A JP 2000238167A JP 2000238167 A JP2000238167 A JP 2000238167A JP 2002048910 A JP2002048910 A JP 2002048910A
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nozzle
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Nobuyuki Kuroki
信幸 黒木
Koji Ogawa
耕司 小川
Yoshiyuki Kitamura
義之 北村
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルからストライプ状にペーストを基板に
塗布してカラーフィルター用の色塗膜を形成するにあた
って、塗布厚さにかかわらず、ノズルからペーストを真
っ直ぐ基板上に降下させながら、安定に着地させて、高
精度のストライプ状塗布することを可能にしたカラーフ
ィルターの製造方法および製造装置の提供。 【解決手段】 テーブル上に載置された基板上のブラッ
クマトリックス間にある色画素部に、ノズルに設けられ
た噴出孔よりペーストを噴出してストライプ状に塗布し
色画素膜を形成するに際し、前記ノズルと前記テーブル
間に、2<LOG(E)<5の関係を満足する電圧E
[単位:V/mm]を印加しながら、ノズルよりペース
トを噴出して、基板上にペーストをストライプ状に塗布
するカラーフィルターの製造方法および製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶カラー表示装
置などに使われるカラーフィルターの製造方法および製
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られているカラーフィルター
の製造方法として、顔料分散法、染色法、印刷法、電着
法がある。しかし、いずれの製造方法においても、それ
を実施する製造工程が複雑で、かつ工程数が多く、コス
ト削減を図るために、製造工程を短縮し得るカラーフィ
ルターの製造方法が望まれている。
【0003】特に、主流となっている顔料分散法では、
RGB各色ごとに、最低限、洗浄、塗布、乾燥、露光、
現像、およびキュア工程を繰り返すため、同じ洗浄機、
塗布装置、乾燥機、露光機、現像装置、キュア装置が、
RGB3色で3セット必要であり、コスト低減化の大き
な障害となっている。
【0004】このため、RGB3色を一括して塗布し、
塗布以外の工程(設備)を1色分にして、コスト低減を
図る方法が提案されている。RGB3色を一括して塗布
する具体的な手段としては、特開平7−230085号
公報に示されているように、RGB3色それぞれに対応
する複数の吐出孔(噴出孔)を有するノズルからペース
トを吐出(噴出)し、RGB3色のストライプ状の色画
素を一挙に塗布する手段や、特開平5−142407号
公報に示されているように、同じノズルを塗布方向に3
台ならべ、各ノズルをRGB各色ごとに専用化して、各
噴出孔から各色のペーストを噴出し、ブラックマトリッ
クスが形成された基板にRGB3色をストライプ状に塗
布する手段がある。
【0005】以上の公知例には、ノズルを用いてRGB
3色を一括してストライプ状に塗布する原理が示されて
いる。実際に公知例に従ってノズルからペーストを吐出
してストライプ状に塗布してみると、以下に示すよう
に、カラーフィルターでの標準的な塗布膜厚では安定し
てストライプ状に塗布できないという問題がある。
【0006】(イ)通常のカラーフィルターの画素(幅
70μm)内に塗布するために、画素幅以下の直径、例
えば、直径60μmの噴出孔を有するノズルでペースト
を噴出して、薄膜(〜10μm)状態のストライプ状の
塗布をしようとすると、噴出速度が小さく勢いがないた
めに、ペーストの表面張力等、外乱の影響を受けやす
い。そのために、動圧、表面張力等のわずかなアンバラ
ンスによって、ペーストがまっすぐ基板まで降下せず、
途中で湾曲してノズル側に逆戻りして噴出孔付近に付着
してしまうことが頻繁におこり、ストライプ状に塗布が
できない。噴出速度を上げてペーストを直進させても、
塗布厚みを一定にするためにそれに応じて基板速度も上
げることになるから、ペーストが基板まで到達できた場
合でも着地力が小さいために、ペーストが、増速して勢
いのついた基板に跳ね上げられてしまい、安定してスト
ライプ状に塗布することができない。
【0007】(ロ)塗布厚さをやや厚く(10〜30μ
m)すると、ノズルから噴出されたペーストは、途中で
湾曲せずに基板に着地し、ストライプ状に塗布できるよ
うになる。しかし、この厚さでも、マテバラ(物質収
支)の関係から、ノズルからの噴出速度よりも塗布速度
の方が大きく、ペーストに水平方向に引き延ばす力が作
用するため、ペーストは、ノズルの噴出孔の直下には着
地できず、噴出孔から遠方の斜め下の位置で基板に着地
する。そのため、着地までのペーストの振動によって着
地が不安定になって、塗布幅や塗布厚みが不安定になる
とともに、ペーストの水平方向への引き延ばしが極限ま
で進むと、ノズルの噴出孔面の一端にペーストが付着し
て、塗布がとぎれてしまう。
【0008】(ハ)厚膜(50μm〜)に塗布すると、
ノズルからの噴出速度の方が塗布速度よりも大きくなる
ので、ノズルの噴出孔の真下で液溜まりを作って塗布す
ることになり、安定してストライプ状に塗布できるよう
になる。
【0009】しかし、カラーフィルターでは、画素の枠
となるブラックマトリックスの高さは0.1〜1μm程
度であるため、これに50μm以上の厚膜で画素内をね
らってペーストをストライプ状に塗布すると、ペースト
がブラックマトリックスの枠を乗り越えて隣の画素に進
入する不都合が生じる。更に、最終の乾燥塗膜の厚さは
色度によって決まり、一般的には、1.5〜3μmであ
るが、そのために、厚膜で塗布するときは、ペースト内
の顔料の濃度をかなり小さくする必要がある。低濃度化
は、顔料の均一分散等の障害となるため、ペースト作成
をより困難にする。従って、カラーフィルターの場合で
は、50μm以上の厚膜でストライプ状に塗布すること
は実用的ではなく、15μm以下、望ましくは5μm以
下で塗布することになる。
【0010】しかし、そのような濃度では、上記した理
由により、従来のノズルによって3色を一括して塗布す
る手段では、安定してストライプ状に塗布できない。
【0011】一方、薄膜状に広幅に塗布するときの着地
安定化手段としては、特開平11−207230号公報
に示されるように、ダイ(ノズル)と基板を載せたテー
ブルとの間に、一定の直流高電圧を印加した状態で、ダ
イのスリットから塗液を膜状に吐出して塗布し、静電気
力によって着地を安定化させるものがある。しかし、こ
の手段を、ノズルによるストライプ状の塗布にそのまま
適用しても、静電気力が小さく、着地の安定化にはあま
り寄与しないことが判明した。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述の従
来技術の状況を踏まえてなされたもので、その目的とす
るところは、ノズルからストライプ状にペーストを基板
に塗布してカラーフィルター用の色塗膜を形成するにあ
たって、塗布厚さにかかわらず、ノズルからペーストを
まっすぐ基板上に降下させながら、安定に着地させて、
高精度のストライプ状塗布を実現することにより、ノズ
ルでのRGB3色一括塗布を可能とし、これによって、
カラーフィルターの製造工程数の削減を図り、低コスト
で、高品質のカラーフィルターの製造を可能とするカラ
ーフィルターの製造方法および製造装置を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、以
下に述べる本発明の構成によって達成される。
【0014】本発明のカラーフィルターの製造方法は、
テーブル上に載置された基板上のブラックマトリックス
間にある色画素部に、ノズルに設けられた噴出孔よりペ
ーストを噴出してストライプ状に塗布し色画素膜を形成
するカラーフィルターの製造方法であって、前記ノズル
と前記テーブル間に、2<LOG(E)<5の関係を満
足する電圧E[単位:V/mm]を印加しながら、前記
噴出孔よりペーストを噴出してストライプ状に塗布する
ことを特徴とする。
【0015】この本発明のカラーフィルターの製造方法
において、前記電圧Eに、4<LOG(F)<8の関係
を満足する周波数F[単位:Hz]の交流成分が含まれ
ていることが好ましい。
【0016】また、前記塗布開始前および/または終了
後に、前記基板を除電することが好ましい。
【0017】また、更に、前記基板表面の電気抵抗が、
1MΩ/sq以上であることが好ましい。
【0018】更に、前記噴出孔の出口の対角長さあるい
は直径が、10〜150μmであることが好ましい。
【0019】更に、また、前記基板が、ブラックマトリ
ックスの上部に隔壁を有する基板であることが好まし
い。
【0020】また、本発明のカラーフィルターの製造方
法は、基板上のブラックマトリックス間にある色画素部
に、ノズルに設けられた噴出孔よりペーストを噴出して
ストライプ状に塗布し色画素膜を形成するカラーフィル
ターの製造方法であって、前記基板に、2<LOG
(e)<5の関係をお満足する静電気e[単位:V]を
帯電させた後、前記噴出孔よりペーストを噴出してスト
ライプ状に塗布することを特徴とする。
【0021】この本発明のカラーフィルターの製造方法
において、前記基板表面の電気抵抗が、1MΩ/sq以
上であることが、好ましい。
【0022】また、前記噴出孔の出口の対角長さあるい
は直径が、10〜150μmであることが好ましい。
【0023】また、更に、前記基板が、ブラックマトリ
ックスの上部に隔壁を有する基板であることが好まし
い。
【0024】本発明のカラーフィルターの製造装置は、
基板を載置するテーブルと、該テーブル上に載置される
基板にペーストを噴出してストライプ状に塗布する噴出
孔を有するノズルと、該ノズルにペーストを供給する供
給手段と、前記テーブルと前記ノズルとを前記塗布が行
われるように相対的に移動させる移動手段を備えたカラ
ーフィルターの製造装置であって、前記ノズルと前記テ
ーブル間に、2<LOG(E)<5の関係を満足する電
圧E[単位:V/mm]を印加する電圧印加手段と、前
記ノズルからのペースト噴出時に、前記電圧Eが印加さ
れるように前記電圧印加手段を作動させる電圧印加制御
装置を有することを特徴とする。
【0025】この本発明のカラーフィルターの製造装置
において、前記電圧Eに、4<LOG(F)<8の関係
を満足する周波数F[単位:Hz]の交流成分を付与す
る交流成分発生手段を備えることが好ましい。
【0026】また、前記塗布開始前および/または終了
後に、前記テーブルに載置される基板を除電する除電手
段を備えることが好ましい。
【0027】更に、前記噴出孔の出口の対角長さあるい
は直径が、10〜150μmであることが好ましい。
【0028】また、本発明のカラーフィルターの製造装
置は、基板を載置するテーブルと、該テーブル上に載置
される基板にペーストを噴出してストライプ状に塗布す
る噴出孔を有するノズルと、該ノズルにペーストを供給
する供給手段と、前記テーブルと前記ノズルとを前記塗
布が行われるように相対的に移動させる移動手段を備え
たカラーフィルターの製造装置であって、前記テーブル
に載置される基板に、2<LOG(e)<5の関係を満
足する静電気e[単位:V]を帯電させる帯電手段を有
することを特徴とする。
【0029】この本発明のカラーフィルターの製造装置
において、前記噴出孔の出口の対角長さあるいは直径
が、10〜150μmであることが好ましい。
【0030】以上のカラーフィルターの製造方法、およ
び製造装置によれば、ノズルと基板を載せたテーブル間
に電圧を印加しながら、また、基板を帯電して、所望の
ペーストが塗布されるようにしたので、静電気の作用が
十分に活かされた状態でペーストの塗布が遂行され、ペ
ーストがノズルから基板にまっすぐ安定して着地し、ペ
ーストを基板上に高精度かつ安定してストライプ状に塗
布できるようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明のカラーフィルターの製造
装置および製造方法の一実施態様を図面を参照しながら
説明する。
【0032】図1は、本発明に係る装置で、RGBペー
ストをストライプ状に塗布するノズル塗布装置の上面斜
視図、図2は、図1に示した装置におけるノズルでペー
ストが基板上に塗布される状態を拡大して示す縦断面模
式図、図3は、図1に示した装置において、電圧を印加
してペーストを塗布する場合の状態ならびにその際用い
られる電気的装置の関係を示す一部断面側面模式図、図
4は、図1に示した装置において、基板を予め帯電させ
てペーストを塗布する場合の状態ならびにその際用いら
れる電気的装置の関係を示す一部断面側面模式図であ
る。
【0033】図1において、ノズル塗布装置1ににおけ
るノズル30は、XYZステージ2の昇降機構16を介
して、電気的に絶縁体である絶縁板18に取り付けられ
ている。ノズル30は、昇降機構16と図示が省略され
ている駆動装置によって、上下方向(Z方向)に自在に
移動することができる一方、昇降機構16が、ブラケッ
ト14を介し、リニア駆動装置8に装着されているの
で、基板Aの幅方向(Y方向)にも自在に移動できる。
すなわち、ノズル30は、上下(Z方向)、基板Aの幅
方向(Y方向)に自在に移動できる。
【0034】一方、ノズル30の下方には、基板Aを載
置するテーブル6がある。テーブル6は、その上面に図
示が省略されている吸着孔を有しており、基板Aをテー
ブル6上に真空吸着して支持することができる。テーブ
ル6は、中央部で、図示が省略されている回転軸を介し
て、リニア駆動装置4に取り付けられている。それによ
り、テーブル6は、自在にX−Y平面内での回転と基板
Aの長手方向(X方向)の往復動を行なうことができ
る。
【0035】なお、XYZステージ2の左下隅には、
X、Y、Z各軸の原点Oが設けられている。また、テー
ブル6の上方位置において、ブラケット14に、CCD
カメラ10と高さセンサー12がそれぞれ装着されてい
る。
【0036】CCDカメラ10は、図示が省略されてい
る画像処理装置に連結されており、基板Aのアライメン
トマーク位置を検知して、図示が省略されている制御装
置によって、ノズル30の噴出孔32(図2参照)を基
板Aの格子状のブラックマトリックスに囲まれた色画素
部の真上に位置合わせをする。一方、高さセンサー12
は、基板Aの上面の位置を検知して、図示が省略されて
いる制御装置によって、塗布時のノズル30の下面と基
板A上面とのすきまを設定する。
【0037】図3に詳細が示される通り、ノズル30に
は、基板Aの幅方向(Y方向)に電気的に絶縁体である
中間板58を介して、静電除去バー56が接合されてい
る。静電除去バー56には、除電電源54が電気的に接
続されており、静電除去バー56が作動することによ
り、基板Aの帯電が除去される。静電除去バー56は、
ノズル30と共に、基板Aに対して、図3の矢印の方向
に移動し、塗布前に、基板Aの静電気を除去する。
【0038】更に、ノズル30には、高圧電源52が電
気的に接続されており、アース接地されているテーブル
6上の基板Aに、高電圧を印加することができる。ま
た、高圧電源52には、波形発生装置が組み込まれてお
り、印加電圧に、任意に、交流成分を自在に重畳するこ
とができる。なお、静電除去バー56の幅(X方向)
は、ノズル30のペースト噴出孔(図2参照)の配置幅
と同じかそれよりも長くすることが好ましい。
【0039】図2には、ノズル30からペースト40を
噴出孔32より噴出して基板A上に塗布している状況が
示されている。噴出孔32の基板Aの幅方向(Y方向)
の配置ピッチは、ブラックマトリックス膜Dが格子状に
形成されている基板Aの色画素部に対応するように設け
られており、図2では、R画素部44Rの配置ピッチ
は、ピッチLRとなっている。噴出孔32の直径は、R
画素部44Rの幅WRよりも小さくする事が望ましく、
噴出孔32より噴出されるペースト40が隣の色画素部
であるG画素部44G、B画素部44Bに及ばないよう
に配慮されている。
【0040】ブラックマトリックス膜Dには、撥水性を
もたせ、ペースト40の表面張力と粘性で隣の色画素部
への越流は発生しにくくされているが、ペースト濃度が
低く塗布厚が大きい場合、あるいは粘度の低いペースト
の場合は、隣の色画素部への越流が懸念されるため、ブ
ラックマトリックス膜D上に、乾燥レジスト膜Cを隔壁
として形成した基板を使用してもよい。この乾燥レジス
ト膜Cは、塗布および熱処理後、剥離液あるいは研磨で
剥離される。
【0041】他方、ノズル30の噴出孔32の真上に
は、ペースト40を貯蔵するマニホールド34があり、
ここへのペースト40の供給は、供給口38を介して行
う。また、ノズル30の上部には、マニホールド34に
連通する加圧口36がある。加圧口36は、図示が省略
されているエアー加圧源に通じており、圧力を調整した
エアーによって、マニホールド34内のペースト40の
一定量を噴出孔32から噴出することができる。なお、
噴出孔32は、図2では2個しか示されていないが、特
に制限はなく、塗布する基板の色画素数にあわせて設け
ればよく、より好ましくは、基板上にある製品画面の各
色の色画素数にあわせるのがよい。また、ペースト40
の噴出手段は、加圧口36を無くし、マニホールド34
内をペースト40で充填し、供給口38に新たに接続し
たペースト供給用のポンプで形成しても良い。
【0042】図2に示すノズル30では、一色のペース
トをY方向に等ピッチで噴出してストライプ状に塗布で
きるので、3色を塗布するには、このノズル30が装着
されたノズル塗布装置1を3台ならべるか、各色のノズ
ルをそれぞれの噴出孔ピッチにずらした状態でブラケッ
ト14に取り付けることとなる。
【0043】以上のノズル塗布装置1を用いたRGB各
色ペーストのストライプ状の塗布は、次のようにして行
なう。先ず、図示が省略されている移載装置によって、
基板Aをテーブル6に載置して吸着固定する。次いで、
高さセンサー12によって、基板Aの高さを検知すると
ともに、CCDカメラ10で、2ヶ所設けられているア
ライメントマークを検知して、基板A上でストライプ状
になっているR画素部44Rの列と、ノズル30の下面
で一直線上に設けられている噴出孔32の列が直角にな
るように、テーブル6を回転させる。
【0044】次いで、ノズル30で最も原点O側にある
噴出孔32Oが、基板Aの最も原点O側にあるR画素部
44RO上にくるように、テーブル6を原点Oから離れ
る向きでX方向に移動させる。次いで、ノズル30をY
方向に原点Oに向かって移動させ、除電除去バー56が
基板Aの塗布開始位置を過ぎたところで停止する。
【0045】次に、測定した基板Aの高さに応じて、基
板Aとノズル30の下面が所定の隙間となるように昇降
機構16を駆動してノズル30をZ方向に下降停止させ
る。ここで、高圧電源52と除電電源54を作動させ
て、ノズル30と静電除去バー56に電圧を印加する。
【0046】続いて、リニア駆動装置8を駆動して、ノ
ズル30を原点O側とは逆のY方向に移動させながら、
Rペーストを充填したノズル30に、図示が省略されて
いるエアー加圧源からエアーを供給して、噴出孔32か
らRペーストを噴出させる。
【0047】以上の動作によって、静電除去バー56で
基板Aの静電気を除去した部分に、ノズル30から基板
Aに高電圧を印加しながら、ペーストを塗布することが
できる。
【0048】この時の基板上の塗布開始位置とノズル3
0のペースト40の噴出タイミングは、エアーの昇圧時
間や噴出ペーストの着地時間を考慮し、塗布開始位置の
前から噴出を始めて、丁度、塗布開始位置からペースト
が付着できるようにするのが好ましい。塗布の終点がき
たら、ノズル30へのエアーの供給、電圧電源52の通
電、除電電源54の通電を停止するとともに、ノズル3
0をZ方向に上昇させて、塗布を終える。
【0049】次いで、ノズル30をY方向に原点O側に
復帰させるとともに、ノズル30の噴出孔32を今度
は、次の塗布すべき基板AのR画素部44Rに来るよう
に、テーブル6を原点Oから離れる向きでX方向に移動
させる。引き続いて、同様に塗布を行い、所定の領域の
塗布が完了したら、テーブル6の吸着を解除して、基板
Aを次の工程に移載する。以下、G、B画素について
も、それぞれの専用のノズル塗布装置で、同様の塗布を
行って、基板A上にRGB三色のストライプ状塗布を完
成させる。
【0050】以上説明した塗布方法で、ノズル30から
テーブル6に高電圧を印加しながらペースト40をノズ
ル30からストライプ状に塗布するときの作用は、次の
ようになる。
【0051】先ず、ペーストを小さな孔径の噴出孔32
から噴出させると、噴出孔32周辺の不均一性のため
に、噴出した柱状のペーストの先端は、真っ直ぐに吐出
されず、途中で湾曲する。それに対して、ノズル30に
高電圧を印加した状態でノズル30に充填されているペ
ースト40を噴出させると、ペースト40が帯電して噴
出されるので、噴出孔32周辺の不均一性のために噴出
したペースト40の先端が基板Aに着地する前に湾曲し
ようとしても、ノズル30の電位とペースト40の帯電
電位が同極であり反力が生じるため、噴出したペースト
は直進して基板Aの方にそのまま着地することになる。
【0052】また、基板Aは、アース接地されたテーブ
ル6の上に載置されているから、基板Aの表面には、静
電誘導効果により、ノズル30、およびペースト40と
は逆の電位が生じ、その結果、静電気力でペーストと基
板Aが電気的に引き合う。そのため、ノズル30から真
っ直ぐ基板Aに向かって降下してきたペースト40は、
高い密着力で、基板Aに安定に着地させることが可能と
なる。
【0053】以上の作用からノズル30に印加する電圧
は、正、あるいは負のいずれでも良いが、単に直流電圧
を印加するよりも、直流電圧に交流成分を重畳する方
が、引力の効果が増幅され、ペーストが基板Aに真っ直
ぐ降下するとともに、基板Aへの着地時の密着力も高く
なり安定して塗布できる。
【0054】印加電圧を、ノズルとアース接地されてい
るテーブルとの間の間隔で除して得られる電圧E[単
位:V/mm]の大きさは、2<LOG(E)<5の関
係を満足するように選択され、交流成分を重畳する場合
は、その周波数F[単位:Hz]は、4<LOG(F)
<8の関係を満足するように選択される。
【0055】また、基板Aの表面電気抵抗は、静電誘導
で基板Aの上に生じた電荷が簡単には移動できないよう
に、高いほうが望ましい。ブラックマトリックス膜の施
された基板Aの表面の電気抵抗値は、1MΩ/sq以上
であることが好ましく、より好ましくは、100MΩ/
sq以上である。これよりも基板Aの電気抵抗が低い
と、電圧を印加したノズル30を近づけた瞬間に、放電
と共に基板上の電荷がノズル30の方に移動するので、
基板Aの表面がノズル30と同電位になってしまい、静
電気によるペーストに対する引力効果を失ってしまう場
合がある。
【0056】また、本発明に用いられる塗布方法は、基
板Aの表面の静電誘導で生じた電荷が大きく関与してい
るため、塗布前に基板Aの除電を行って、不均一な電荷
の影響を排除することが好ましい。これによって、ノズ
ル30から高電圧を印加した時に、ペーストと基板A間
の電気的引力が均一となって、安定した塗布が行える。
【0057】図4を用いて、本発明の別の実施態様であ
る基板帯電塗布装置60を説明する。基板帯電塗布装置
60は、ノズル塗布装置1の静電除去バー56および除
電電源54を、帯電電極64および帯電電源62に変
え、更に、ノズル30から高圧電源52を除去し、ノズ
ル30を更にアース接地したものである。帯電電極64
の幅(X方向)は、ノズル30の噴出孔32の配置幅と
同じかもしくはそれよりも長くすることが好ましい。
【0058】この基板帯電塗布装置60を用いた塗布
は、次のようにして行う。
【0059】前記ノズル塗布装置1を用いた塗布方法
で、ノズル30で最も原点O側にある噴出孔32Oが、
基板Aの最も原点O側にあるR画素部44RO上にくる
ように、テーブル6を、原点O側とは逆のX方向に移動
させるところまでは全く同じである。次いで、ノズル3
0をY方向に原点Oに向かって移動させ、帯電電極64
が基板Aの塗布開始位置を過ぎたところで停止する。
【0060】次に、測定した基板Aの高さに応じて、基
板Aとノズル30の下面が所定の隙間となるように昇降
機構16を駆動して、ノズル30をZ方向に下降停止さ
せる。ここで、帯電電源62を作動させて、帯電電極6
4に電圧を印加する。続いて、リニア駆動装置8を駆動
して、ノズル30を原点O側とは逆のY方向に移動させ
ながら、Rペーストを充填したノズル30に、図示が省
略されたエアー加圧源からエアーを供給して、噴出孔3
2からRペーストを噴出させる。 以上の動作によっ
て、帯電電極64によって基板Aの帯電した部分に、ノ
ズル30から基板Aにペーストを塗布することができ
る。この時の基板Aの上の塗布開始位置とノズル30の
ペースト40の噴出タイミングは、エアーの昇圧時間や
噴出ペーストの着地時間を考慮し、塗布開始位置の前か
ら噴出を始めて、丁度、塗布開始位置からペーストが付
着できるようにするのが好ましい。塗布の終点がきた
ら、ノズル30へのエアーの供給、帯電電源62の通電
を停止するとともに、ノズル30をZ方向に上昇させて
塗布を終える。
【0061】次いで、ノズル30をY方向に原点O側に
復帰させるとともに、ノズル30の噴出孔32を今度
は、次の塗布すべき基板AのR画素部44Rに来るよう
に、テーブル6を原点O側とは逆のX方向に移動させ
る。引き続いて、同様に塗布を行い、所定の領域の塗布
が完了したら、テーブル6の吸着を解除して、基板Aを
次の工程に移載する。以下、G、B画素についても、そ
れぞれの専用のノズル塗布装置で、同様の塗布をおこな
って、基板A上にRGB三色のストライプ状塗布を完成
させる。
【0062】以上説明した塗布方法で、予め帯電電極で
基板Aの上に静電気を帯電させた後、ペースト40をア
ース接地されたノズル30からストライプ状に塗布する
ときの作用は、ノズル塗布装置1でノズル30に高電圧
を印加してストライプ状に塗布する時の作用と同じにな
る。
【0063】すなわち、基板Aに予め静電気を帯電させ
ると、近接して対向配置されているアース接地されたノ
ズル30には、静電誘導効果により、基板Aとは逆の電
荷が生じ、更に、基板Aに近いノズル先端の噴出孔30
の周辺には、電荷が特に集中する。その状態で、ノズル
30からペースト40を噴出すると、ペースト40がノ
ズル30と同極に帯電して噴出されることになるので、
噴出孔30の周辺の不均一性のために噴出したペースト
40の先端が基板Aに着地する前に湾曲しようとして
も、ノズル30の電位とペースト40の帯電電位が同極
であり反力が生じるため、噴出したペーストは直進し
て、基板Aの方にそのまま着地することになる。
【0064】また、基板Aの表面は、ノズル30、およ
びペースト40とは逆の電位であり、その結果、静電気
力でペーストと基板Aが電気的に引き合う。そのためペ
ースト40はノズル30からまっすぐ基板Aに向かって
降下するとともに、高密着力で基板Aに安定して着地さ
せることが可能となる。以上の作用から、基板Aに帯電
する電圧は、正、あるいは負のいずれでも良いと云え
る。
【0065】ノズル塗布装置1でノズル30に高電圧を
印加して塗布するときと同じように、基板Aの表面の帯
電電圧E[単位:V]の大きさは、2<LOG(E)<
5の関係を満足することが好ましい。基板Aの表面電気
抵抗は、静電誘導で基板Aの上に生じた電荷が簡単には
移動できないように、高いほうが望ましい。ブラックマ
トリックス膜の施された基板Aの表面の電気抵抗値は、
1MΩ/sq以上であることが好ましく、より好ましく
は、100MΩ/sq以上である。これよりも基板Aの
電気抵抗が低いと、電圧を印加したノズル30を近づけ
た瞬間に、放電と共に基板Aの上の電荷がノズル30の
方に移動するので、基板Aの表面をノズル30と同電位
にしてしまい、静電気によるペーストに対する引力効果
を失ってしまう場合がある。また、基板Aの帯電電荷は
減衰しやすいため、基板Aの周辺の雰囲気の湿度は、7
0%RH以下が好ましく、また、基板Aへの帯電は、塗
布直前に行なうことが好ましい。
【0066】なお、本発明が適用できる基板の大きさ
は、特に限定されないが、好ましくは、対角の長さが1
00〜2,000mm、より好ましくは、500〜1,
300mmである。更に、使用するRGB色画素膜用の
ペーストは、特に限定されないが、ノズルから均一に噴
出するためには、粘度が10〜100,000cps、
より好ましくは、5,000〜50,000cpsであ
る。また、ノズルの孔径は、ペーストが画素幅からはみ
出さず塗布するために、10〜150μmが好ましい。
【0067】更に、使用するRGBペーストの塗布条件
としては、塗布時のノズル30と基板Aとのすきまは、
40〜500μm、より好ましくは、80〜300μ
m、塗布速度は、0.1〜20m/分、より好ましく
は、0.5〜10m/分である。
【0068】更に、また、基板のブラックマトリックス
膜の格子形状は、横方向ピッチが、好ましくは、50〜
300μm、より好ましくは、100〜200μm、縦
方向ピッチが、好ましくは、100〜500μm、より
好ましくは、200〜300μm、ブラックマトリック
ス膜の線幅は、好ましくは、5〜100μm、より好ま
しくは、10〜50μm、更に、ブラックマトリックス
膜の厚さは、0.05〜50μm、より好ましくは、
0.1〜2μmである。また、本発明は、格子形状のブ
ラックマトリックスのみではなく、ストライプ状のブラ
ックマトリックスにも適用可能であることは勿論であ
る。
【0069】なお、ノズル塗布装置1については、構成
を変えて、ノズル30を固定、基板Aを移動させてスト
ライプ状に塗布できるようにしてもよい。また、ノズル
30の噴出孔32は、円形でなく、矩形や他の形状であ
ってもよい。矩形の場合は、対角長さが、10〜150
μmが好ましい。また、ペーストをノズルから圧送によ
って塗布したが、定容量型のポンプを用いて塗布しても
よい。定容量型のポンプとしては、ギアポンプ、ダイヤ
フラムポンプ、チュービングポンプ、シリンジポンプ等
が好適である。
【0070】
【実施例】以下実施例により、本発明を更に具体的に説
明する。
【0071】カラーフィルターを製造するために、先
ず、360×465mmで厚さ0.7mmの無アルカリ
ガラス基板をウェット洗浄によって基板上のパーティク
ルを除去後、ダイコータで、ブラックマトリックス材を
10μmの厚さで基板全面に塗布した。ブラックマトリ
ックス材には、遮光材にチタン酸窒化物、バインダーに
ポリアミック酸、溶剤にγ−ブチロラクトンを使用し、
固形分濃度9.6%、粘度17.5cpsに調整したペ
ーストを用いた。塗布後、ホットプレートを使用した乾
燥装置で、130℃で20分乾燥し、厚さ1μmのブラ
ックマトリックス膜を得た。
【0072】そして、その上に、固形分濃度17%のレ
ジスト液(シプレー製XP94251)を、これもダイ
コータで、9.4μmの厚さで基板全面に塗布した。9
0℃に加熱したホットプレートで10分乾燥後、1μm
のブラックマトリックス材の上に、1.6μmの乾燥レ
ジスト膜を形成した。次に、露光、現像処理後、レジス
ト剥離を行って、基板の幅方向に、ピッチが110μm
で1921本、基板の長手方向に、ピッチが330μm
481本、線幅が30μmとなる格子形状のブラックマ
トリックス膜を、対角が10.4インチの大きさとなる
基板上領域2ヶ所に形成した。
【0073】続いて、ノズル塗布装置1を用いて、RG
Bペーストを順番に、噴出孔径40μm、ピッチ330
μm、噴出孔数64個のノズルを使って、ストライプ塗
布を実施した。塗布は、基板とノズルの間隙を200μ
mに保ちながら、ノズル前方に設置した静電除去バーに
通電し、かつ、ノズルに電圧を印加して、ノズル移動速
度9m/minで行った。静電除去バーへの通電とノズ
ルへの電圧印加は、いずれも塗布開始位置より前方から
行った。この時、ノズルにかける電圧Eは、2.6KV
/mm[=(ノズルにかける印加電圧2.3KV)/
(ノズルとテーブルとの間隔0.9mm)]の直流成分
に、300Vで且つ50KHzの矩形に近い交流成分を
重畳したものとした。
【0074】以上の電圧印加、およびノズル移動条件
で、基板内に2ヶ所ある対角10.4インチの領域内の
RGB各色の画素部に、塗布厚さ6μmで、基板長手方
向に、上記ペーストのそれぞれをストライプ状に塗布し
た。対角10.4インチの領域内の画素部全てを各色ペ
ーストでストライプ状に塗布するために、各色で、ノズ
ルをそれぞれ10回づつ往復させた。
【0075】ここで、Rペーストには、ポリアミック酸
をバインダー、γ−ブチロラクトン、N-メチル-2-ピ
ロリドンと3-メチル-3-メトキシブタノールの混合物
を溶媒(以下溶媒Aと呼称)、ピグメントレッド177
を顔料、に用いて混合し、固形分濃度21%、粘度を5
1,500cpsに調整したものを用い、更に、Gペー
ストには、Rペーストの組成中、顔料をピグメントグリ
ーン36にして、固形分濃度20%、粘度を49,00
0cpsに調整したもの、Bペーストには、Rペースト
の組成中、顔料をピグメントブルー15にして、固形分
濃度を20%、粘度を50,000cpsに調整したも
のを用いた。
【0076】ペースト塗布平均厚みがブラックマトリッ
クス高さより高くなるが、粘度を高く設定したため、ブ
ラックマトリックスの稜線から越流することなく、色画
素内で凸型に形状をとどめることが出来た。塗布された
ペーストは、静電気力で基板への密着が増し、塗膜の断
面を高精度に所定の長方形状に形成できた。
【0077】この基板を、260℃のホットプレートで
30分加熱してキュアした後、パッドに、直径400m
mで厚さが1.3mmの特殊ウレタン発泡体(ロデール
ニッタ製)、研磨材に、アルミナ120(粒子径0.2
μm)を使用して、研磨機で基板全面を研磨し、各RG
B色画素膜の厚さを1.0±0.02μmにした。続い
て、ITOをスパッタリングで付着させ、カラーフィル
ターを作成した。
【0078】得られたカラーフィルターは、混色がな
く、色度も基板全面に亘って均一で、品質的に申し分な
いものであった。
【0079】更に、このカラーフィルターを、中性洗剤
で洗浄した後、ポリイミド樹脂からなる配向膜を印刷法
により塗布し、ホットプレートで250℃、10分間加
熱した。膜厚は、0.07μmであった。この後、先に
得られたカラーフィルター基板をラビング処理し、シー
ル剤をディスペンス法により塗布、ホットプレートで9
0℃、10分間加熱した。
【0080】一方、ガラス上にTFTアレイを形成した
基板も同様に洗浄した後、配向膜を塗布、加熱した。そ
の後、直径5.5μmの球状スペーサーを散布し、前記
カラーフィルター基板と重ね合わせ、オーブン中で加圧
しながら160℃で90分間加熱して、シール剤を硬化
させた。
【0081】このセルに液晶注入を行った後、紫外線硬
化樹脂により液晶注入口を封口した。次に、偏光板をセ
ルの2枚のガラス基板の外側に貼り付け、更に、得られ
たセルをモジュール化して、液晶表示装置を完成させ
た。
【0082】得られた液晶表示装置は、混色がなく、色
度も基板全面に亘って均一で、品質的に申し分ないもの
であった。
【0083】
【発明の効果】本発明のカラーフィルターの製造方法お
よび製造装置によれば、ノズルでテーブル上の基板にペ
ーストをストライプ状に塗布する時のノズルとテーブル
間に印加される電圧印加条件が最適化されており、ある
いは、事前に基板に静電気を帯電された状態で、ペース
トの基板への塗布が行われるので、静電気力によって、
ペーストがまっすぐ基板に安定して着地するようにな
り、ノズルによるストライプ状の塗布が、安定かつ高精
度、更には、隣接する画素部との混色を生じることなく
遂行される。
【0084】また、この作用、効果により、複数のペー
スト噴出孔を配したノズルによって、RGB3色のペー
ストを一括して、高精度、かつ安定して塗布することも
実現し、塗布後の工程を、従来の場合に対して、大幅に
削減することが可能となり、これによって、高品質のカ
ラーフィルターを低コストで、かつ高い生産性で製造す
ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカラーフィルターの製造装置の
一実施態様の上面斜視図である。
【図2】 図1に示した装置におけるペースト塗布状態
の一例を説明する縦断面模式図である。
【図3】 図1に示した装置において、電圧を印加して
ペーストを塗布する場合の状態を説明する一部断面側面
模式図である。
【図4】 図1に示した装置において、基板に予め帯電
させてペーストを塗布する場合の状態を説明する一部断
面側面模式図である。
【符号の説明】
1 :ノズル塗布装置 2 :XYZステージ 6 :テーブル 14 :ブラケット 16 :昇降機構 18 :絶縁板 30 :ノズル 32 :噴出孔 34 :マニホールド 40 :ペースト 44R:R画素部 44G:G画素部 44B:B画素部 48 :ガラス基板 52 :高圧電源 54 :除電電源 56 :静電除去バー 58 :中間板 60 :基板帯電塗布装置 62 :帯電電源 64 :帯電電極 A :基板 C :乾燥レジスト膜 D :ブラックマトリックス膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 BA11 BA64 BB01 BB02 BB42 2H091 FA02Y FC01 FC29 GA03 GA06 GA08 LA12 5C094 AA08 AA43 AA44 AA48 BA43 CA19 CA24 DA13 EB02 ED03 ED15 FA01 FB01 GB10 JA02 JA03 JA08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル上に載置された基板上のブラッ
    クマトリックス間にある色画素部に、ノズルに設けられ
    た噴出孔よりペーストを噴出してストライプ状に塗布し
    色画素膜を形成するカラーフィルターの製造方法であっ
    て、前記ノズルと前記テーブル間に、2<LOG(E)
    <5の関係を満足する電圧E[単位:V/mm]を印加
    しながら、前記噴出孔よりペーストを噴出してストライ
    プ状に塗布することを特徴とするカラーフィルターの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記電圧Eに、4<LOG(F)<8の
    関係を満足する周波数F[単位:Hz]の交流成分が含
    まれていることを特徴とする請求項1に記載のカラーフ
    ィルターの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記塗布開始前および/または終了後
    に、前記基板を除電することを特徴とする請求項1ある
    いは2に記載のカラーフィルターの製造方法。
  4. 【請求項4】 基板上のブラックマトリックス間にある
    色画素部に、ノズルに設けられた噴出孔よりペーストを
    噴出してストライプ状に塗布し色画素膜を形成するカラ
    ーフィルターの製造方法であって、前記基板に、2<L
    OG(e)<5の関係を満足する静電気e[単位:V]
    を帯電させた後、前記噴出孔よりペーストを噴出してス
    トライプ状に塗布することを特徴とするカラーフィルタ
    ーの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記基板表面の電気抵抗が、1MΩ/s
    q以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かに記載のカラーフィルターの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記噴出孔の出口の対角長さあるいは直
    径が、10〜150μmであることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれかに記載のカラーフィルターの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記基板が、ブラックマトリックスの上
    部に隔壁を有する基板であることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれかに記載のカラーフィルターの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 基板を載置するテーブルと、該テーブル
    上に載置される基板にペーストを噴出してストライプ状
    に塗布する噴出孔を有するノズルと、該ノズルにペース
    トを供給する供給手段と、前記テーブルと前記ノズルと
    を前記塗布が行われるように相対的に移動させる移動手
    段を備えたカラーフィルターの製造装置であって、前記
    ノズルと前記テーブル間に、2<LOG(E)<5の関
    係を満足する電圧E[単位:V/mm]を印加する電圧
    印加手段と、前記ノズルからのペースト噴出時に、前記
    電圧Eが印加されるように前記電圧印加手段を作動させ
    る電圧印加制御手段を有することを特徴とするカラーフ
    ィルターの製造装置。
  9. 【請求項9】 前記電圧Eに、4<LOG(F)<8の
    関係を満足する周波数F[単位:Hz]の交流成分を付
    与する交流成分発生手段を備えることを特徴とする請求
    項8に記載のカラーフィルターの製造装置。
  10. 【請求項10】 前記塗布開始前および/または終了後
    に、前記テーブルに載置される基板を除電する除電手段
    を備えることを特徴とする請求項8あるいは9に記載の
    カラーフィルターの製造装置。
  11. 【請求項11】 基板を載置するテーブルと、該テーブ
    ル上に載置される基板にペーストを噴出してストライプ
    状に塗布する噴出孔を有するノズルと、該ノズルにペー
    ストを供給する供給手段と、前記テーブルと前記ノズル
    とを前記塗布が行われるように相対的に移動させる移動
    手段を備えたカラーフィルターの製造装置であって、前
    記テーブルに載置される基板に、2<LOG(e)<5
    の関係を満足する静電気e[単位:V]を帯電させる帯
    電手段を有することを特徴とするカラーフィルターの製
    造装置。
  12. 【請求項12】 前記噴出孔の出口の対角長さあるいは
    直径が、10〜150μmであることを特徴とする請求
    項8乃至11のいずれかに記載のカラーフィルターの製
    造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002373781A (ja) * 2001-03-29 2002-12-26 Hitachi Ltd 有機el表示体、及びカラーフィルターの製造装置
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JP2012234197A (ja) * 2012-07-20 2012-11-29 Dainippon Printing Co Ltd 着色層形成用感光性樹脂組成物、着色層形成用感光性樹脂組成物セットおよびそれらの製造方法

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