JP4984862B2 - ドア用ワイヤハーネスのグロメットおよび該グロメットを用いたドア用ワイヤハーネスの配索構造 - Google Patents

ドア用ワイヤハーネスのグロメットおよび該グロメットを用いたドア用ワイヤハーネスの配索構造 Download PDF

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本発明は、ドア用ワイヤハーネスのグロメットおよび該グロメットを用いたドア用ワイヤハーネスの配索構造に関し、詳しくは、ドア側から車体側へ架け渡して配索するワイヤハーネスを、ドア側だけでなく車体側においても、パネルに穿設された貫通孔を通さず配索するものである。
従来、自動車のサイドドアに電装品が取り付けられる場合、サイドドアに配索されて車体側へと引き出されるドア用ワイヤハーネスは、ドアアウターパネルとドアインナーパネルとで構成される空間内に配索し、図13に示すように、両端がドア1のインナーパネル1aの車体側端面に穿設した貫通孔1bと車体2のアウターパネル2aに穿設した貫通孔2bに嵌合されたグロメット3を通して車体2側へ架け渡している。
前記貫通孔1b、2bにワイヤハーネスを貫通させる作業が難作業となっていると共に、ワイヤハーネスの端末のコネクタを、自動車の組立てラインで、アウターパネルとインナーパネルの間に設置する多数の電装品に接続する作業も、作業者が無理な姿勢で長時間作業を続けなければならず、作業効率が悪く作業者の負担になっている。
また、前記配索構造であると、車体とドアとの間でヒンジHの回転軸付近にワイヤハーネスが配索されているため、ドア開閉時にはワイヤハーネスには曲げ捻りのみが生じ、伸縮は生じないが、ドア1のインナーパネル1aの貫通孔1bがウエザーストリップ4の位置よりも室外側に設けられているため、ワイヤハーネスの架け渡し部分を防水構造とする必要がある。
前記問題を解決するため、本出願人は先に特開平10−934号公報(特許文献1)において、図14に示すワイヤハーネスの配索構造を提供している。このワイヤハーネスの配索構造では、ドア1のインナーパネル1aの室内側面に略三角形の空間1cを設けている一方、ワイヤハーネスW/Hにはドア開閉に追従できる余長部を設け、該余長部を前記空間1c内に収容すると共に空間1cの取出口から車体側へと引き出している。
前記構成とすると、ドアが開作動時にはワイヤハーネスW/Hは空間1cから引き出され、ドアが閉作動時にはワイヤハーネスW/Hの余長部は空間1cの中に収容され、ワイヤハーネスW/Hをドアの開閉作動に連動して追従させることができる。また、ワイヤハーネスW/Hをウエザーストリップ4よりも室内側に配索しているため、防水構造を設ける必要がない。
このように、特許文献1の構造では、ドア1側ではインナーパネル1aの貫通孔を通さずにワイヤハーネスW/Hを車体側に引き出すことができるが、車体側ではアウターパネル2aの貫通孔2bにワイヤハーネスW/Hを貫通させており、この点において改善の余地がある。
特開平10−934号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、ドアから車体側へ配索するワイヤハーネスにおいて、ドア側だけでなく車体側においても、パネルに穿設された貫通孔を通さずにワイヤハーネスを配索することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、第1に、ドアインナーパネル側から車体インナーパネル側へとウエザーストリップより室内側を通して架け渡すワイヤハーネスを挿通させる筒部を有するグロメットであって、
ゴム、エラストマーまたは樹脂からなるグロメット本体と、該グロメット本体の車体側先端に組みつける樹脂成形品からなるカバー材とボデー材とからなり、
前記グロメット本体は、筒部と、該筒部の車体側先端の車体側開口を囲むと共に車体のドア対向面に突出するフランジより車室側の車体アウターパネルに当接するアウターパネル当接部と、該アウターパネル当接部のフランジ側から断面U字状に屈曲させていると共に前記フランジの外面に沿って被せ且つ前記筒部より引き出すワイヤハーネスを挿通するワイヤハーネス挿通空間を設けたフランジ外嵌部と、該フランジ外嵌部および前記アウターパネル当接部の外縁に沿って連続した縁取り周縁部を備え、
前記カバー材は、前記グロメット本体の縁取り周縁部に内嵌して前記アウターパネル当接部およびフランジ外嵌部の内面に重ねると共に、前記グロメット本体の筒部開口に連通する開口を備え、
前記ボデー材は、前記カバー材と平行な形状とした基板部の両端に側壁を備えると共に、前記基板部の外面に車体アウターパネルへの係止クリップを突設しており、該ボデー材の側壁を前記カバー材に当接させて前記グロメット本体の縁取り周縁部に内嵌し、前記ボデー材の基板部と前記カバー材との間に前記ワイヤハーネス挿通空間を設けており、
前記フランジ外嵌部のワイヤハーネス挿通空間を通したワイヤハーネスを車体インナーパネル側へと配索可能としていることを特徴とするドア用ワイヤハーネスのグロメットを提供している。
本発明のドア用ワイヤハーネスのグロメットによれば、車体のアウターパネルとインナーパネルとを接合したフランジにワイヤハーネスを通したグロメットを外嵌することにより、フランジを乗り越えてドア用ワイヤハーネスを車体のアウターパネル側からインナーパネル側へ配索することができ、インナーパネル側で車体に配索されたワイヤハーネスと接続することができる。これにより、ドアと車体との間に架け渡すドア用ワイヤハーネスを車体側のパネルに穿設した貫通孔に通す必要がなく、該ドア用ワイヤハーネスを通すグロメットの車体パネルへの取付作業を容易にすることができる。
また、前記ドア用ワイヤハーネスをウエザーストリップよりも室内側を通しているため、ドア用ワイヤハーネスの架け渡し部分を防水構造とする必要がない。
さらに、前記グロメットをドアチェッカの下方(約50〜100mm)に設けると、ドアチェッカに阻まれて、グロメットが保護され、乗員がグロメットと接触するのを防止することができる。
前記構成によれば、前記ボデー材の基板部と前記カバー材との間に前記ワイヤハーネス挿通空間を設けている、即ち、別体のボデー材とカバー材でワイヤハーネスを挟み込んで前記ワイヤハーネス挿通空間にワイヤハーネスを通しているため、ワイヤハーネスのグロメットへの挿通作業を容易にすることができる。
また、グロメットをフランジに外嵌させるだけでなく、樹脂成形品からなるボデー材に係止クリップを設けて、該係止クリップを車体アウターパネルに係止させることができるため、グロメットを車体側のパネルに強固に固定することができ、ドア開閉時にグロメットに大きな負荷がかかっても、グロメットが車体から脱落することがない。
また、本発明は、第2に、前記ドア用ワイヤハーネスのグロメットにワイヤハーネスを挿通してドアと車体の間にワイヤハーネスを架け渡しており、
前記車体側では、前記フランジに被覆しているオープニングトリムを切り欠き、該切り欠き部分に前記グロメットのフランジ外嵌部を嵌め込み、前記フランジにフランジ外嵌部を直接取り付けているドア用ワイヤハーネスの配索構造を提供している。
前記構成によれば、オープニングトリムの切欠き部分で露出したフランジにグロメットのフランジ外嵌部を外嵌固定しているため、フランジに取り付けたグロメットのフランジ外嵌部がオープニングトリムから大きく突出することがなく、乗員との接触を防止でき、かつ、意匠的にも良好なものとすることができる。
さらに、本発明は、第3に、前記ドア用ワイヤハーネスのグロメットにワイヤハーネスを挿通してドアと車体の間にワイヤハーネスを架け渡しており、
前記車体側では、前記フランジに被覆しているオープニングトリムに前記グロメットのフランジ外嵌部を取り付けているドア用ワイヤハーネスの配索構造を提供している。
前記構成によれば、前記フランジ及びオープニングトリムをグロメットを取り付けるために加工する必要がなく、製造コストを低減できると共に、フランジの強度が低下することもない。
さらにまた、本発明は、第4に、前記ドア用ワイヤハーネスのグロメットにワイヤハーネスを挿通してドアと車体の間にワイヤハーネスを架け渡しており、
前記車体側では、前記フランジの一部外縁に取付用の段状凹部を設け、該段状凹部に前記グロメットのフランジ外嵌部を取り付け、その表面をオープニングトリムで覆っているドア用ワイヤハーネスの配索構造を提供している。
前記構成によれば、フランジに外嵌したグロメットのフランジ外嵌部をオープニングトリムで覆っているため、グロメットをフランジへより確実に固定することができると共に、グロメットのフランジ外嵌部がオープニングトリムにより目視できない状態となっているため、さらに意匠性を向上させることができる。
前記グロメットはドア側パネルの貫通穴を通さずに引き出し、ドア側と車体側のいずれもパネル貫通レスとしていることが好ましい。
前記構成によれば、ドア側と車体側のいずれにおいても、ドア用ワイヤハーネスをパネルに穿設した貫通孔に通す必要がないため、ドア用ワイヤハーネスの配索作業をさらに容易にすることができる。
前述したように、本発明によれば、車体のアウターパネルとインナーパネルとを接合したフランジにワイヤハーネスを通したグロメットを外嵌することにより、フランジを乗り越えてドア用ワイヤハーネスを車体のアウターパネル側からインナーパネル側へ配索することができ、インナーパネル側で車体に配索されたワイヤハーネスと接続することができる。これにより、ドアと車体との間に架け渡すドア用ワイヤハーネスを車体側のパネルに穿設した貫通孔に通す必要がなく、該ドア用ワイヤハーネスを通すグロメットの車体パネルへの取付作業を容易にすることができる。
また、前記ドア用ワイヤハーネスをウエザーストリップよりも室内側を通しているため、ドア用ワイヤハーネスの架け渡し部分を防水構造とする必要がない。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図8は、本発明の第1実施形態を示し、自動車のサイドドア10に配索されるドア用ワイヤハーネスW/H(以下、ワイヤハーネスW/Hと称す)を車体20側へと配索しており、サイドドア10と車体20との間に架け渡した部位のワイヤハーネスW/Hにグロメット30を外装している。
詳細には、図1に示すように、ワイヤハーネスW/Hは、サイドドア10(以下、ドア10と称す)側ではドアアウターパネル11と接合するドアインナーパネル12の室内面側に配索し、ドアインナーパネル12と該ドアインナーパネル12の室内面側に被せて取り付けるトリム13との間に収容しており、トリム13に設けた開口13aより車体20側へ引き出している。ドア10と車体20との間では、ワイヤハーネスW/Hをドア10に設けたウエザーストリップ14よりも室内側を通して架け渡している。さらに、車体20側では、ワイヤハーネスW/Hを車体20の車体アウターパネル21と車体インナーパネル22を接合しドア対向面に突出するフランジ23を乗り越えさせて、車体インナーパネル22の室内面側に沿って配索し、車体20に配索したワイヤハーネス(図示せず)とコネクタ接続している。
本実施形態では、図2に示すように、車体20側のフランジ23に被覆しているオープニングトリム24を切り欠き、該切り欠き部分にグロメット30のフランジ外嵌部を嵌め込み、フランジ23にフランジ外嵌部を直接取り付けている。
前記ワイヤハーネスW/Hの架け渡し部分に外装するグロメット30は、ゴムまたはエラストマーからなるグロメット本体31と、該グロメット本体31の車体側先端に組みつける樹脂成形品からなるカバー材32とボデー材33とからなる。
なお、グロメット本体31をポリプロピレン(PP)等からなる樹脂により成形してもよい。
前記グロメット本体31は、図5に示すように、ドア10と車体20との間に架け渡すワイヤハーネスW/Hを挿通する筒部31aと、該筒部31aの車体側開口を囲むと共に車体20のフランジ突設位置より室外側の車体アウターパネル21に当接するアウターパネル当接部31bと、該アウターパネル当接部31bのフランジ23側から断面U字状に屈曲させたフランジ外嵌部31cを備えている。
前記筒部31aは、軸線方向の両端を山部と谷部を軸線方向に交互に設けた蛇腹筒部31a−1とする一方、両端の蛇腹筒部31a−1で挟まれた中央部分は径を均一とした円筒部31a−2としている。また、筒部31aのドア20側の開口端面からワイヤハーネスW/Hをテープ巻き固定するためのテープ巻き舌片31dを径方向に対向する位置に2つ設けている。
また、グロメット本体31のアウターパネル当接部31bおよびフランジ外嵌部31cには、外縁に沿って連続した縁取り周縁部31eを設けており、ワイヤハーネスW/Hの挿通方向に直交する幅方向両側の縁取り周縁部31eは、図4に示すように、その先端を内方に向けてL字状に折り返してカバー材32との係止部31e−1を設けている。さらに、該縁取り周縁部31eの外周面より斜め外方に突出する外周リブ31fを設けている。
前記カバー材32は、図6に示すように、グロメット本体31の縁取り周縁部31eに内嵌してアウターパネル当接部31bおよびフランジ外嵌部31cの内面に重ねる基板部32aと、該基板部32aの幅方向両側にそれぞれ間隔をあけて突設した外側壁32bと内側壁32cを備えている。
前記基板部32aには、グロメット本体31の筒部31a開口に連通する開口32dを外縁より切り欠いて設けている。また、前記外側壁32bと内側壁32cは、基板部32aのグロメット本体31に重ねる面と反対側の面に設けており、内側壁32cの内面には、グロメット本体31のアウターパネル当接部31bとフランジ外嵌部31cに対応する位置にそれぞれ係止爪32e、32fを設けている。
前記ボデー材33は、カバー材32の基板部32aと平行な形状とした基板部33aと、該基板部33aのワイヤハーネス引出側の端部を除いた外縁に突設した側壁33bを備えている。
前記基板部33aの外面には、車体アウターパネル21の係止孔21aに挿入係止する係止クリップ33cを突設している。また、側壁33bには、カバー材32の係止爪32e、32fと係止する被係止爪33d、被係止孔33eをそれぞれ設けると共に、ワイヤハーネス引出側と反対側の端部にカバー材32の開口32dの切欠端を塞ぐ舌片33fを突設している。
なお、車体アウターパネル21の係止孔21aは、ドア20を閉じたときにドア20のウエザーストリップ14が車体アウターパネル21と当接する位置よりも室内側に設けている。
図2及び図8に示すように、ボデー材33にカバー材32を被せ、カバー材32の係止爪32e、32fとボデー材33の被係止爪33d、被係止孔33eをそれぞれ互いに係止させてロック結合すると、ボデー材33の側壁33bの先端がカバー材32の基板部32aに当接した状態で、ボデー材33の基板部33aとカバー材32の基板部32aとの間にワイヤハーネス挿通空間Sが形成される。
次に、グロメット30へのワイヤハーネスW/Hの挿通方法およびワイヤハーネスW/Hの配索方法について説明する。
まず、グロメット本体31の筒部31aにワイヤハーネスW/Hを挿通し、ワイヤハーネスW/Hをグロメット本体31のテープ巻き舌片31dにテープ巻き固定する。
次いで、グロメット本体31の車体側開口から引き出したワイヤハーネスW/Hをカバー材32の開口32dに通し、カバー材32の基板部32aをグロメット本体31のアウターパネル当接部31bおよびフランジ外嵌部31cと重ね、縁取り周壁部31eに内嵌する。このとき、グロメット本体31の縁取り周壁部31eの先端の係止部31e−1がカバー材32の外側壁32bと内側壁32cで挟持された状態となり、グロメット本体31とカバー材32とが強固に固定される。
次いで、カバー材32の開口32dを通して引き出したワイヤハーネスW/Hを、並列状態でカバー材32の基板部32aに沿わせ、図4に示すように、カバー材32にボデー材33をロック結合すると、ボデー材33の基板部33aとカバー材32の基板部32aとの間に形成されたワイヤハーネス挿通空間SにワイヤハーネスW/Hが挿通され、フランジ外嵌部側の端部からワイヤハーネスW/Hが引き出された状態となる。
次いで、車両の製造ラインにおいて、グロメット30の筒部31aから引き出したワイヤハーネスW/Hをドアインナーパネル12側に配索すると共に、グロメット30のフランジ外嵌部を車体20側のフランジ23に外嵌し、グロメット30のボデー材33に設けた係止クリップ33cを車体アウターパネル21の係止孔21aに挿入係止して、グロメット30を車体パネルに取り付ける。これにより、ドア10から車体20側へ架け渡したワイヤハーネスW/Hは車体パネルに穿設した貫通孔を通すことなく、車体インナーパネル22の室内面側へ配索される。
なお、グロメット30の筒部31aは、ドアインナーパネル12とトリム13との間の空間内に屈曲可能な状態で収容されており、ドア10を開けると筒部31aが略直線状でトリム13の開口13aから引き出される一方、ドア10を閉じると筒部31aが屈曲した状態でドアインナーパネル12とトリム13との間の空間内に収容され余長が吸収される構成としている。
前記構成によれば、車体20の車体アウターパネル21と車体インナーパネル22とを接合したフランジ23にワイヤハーネスW/Hを通したグロメット30を外嵌することにより、フランジ23を乗り越えてドア用ワイヤハーネスW/Hを車体20の車体アウターパネル21側から車体インナーパネル22側へ配索することができ、車体インナーパネル21側で車体20に配索されたワイヤハーネスと接続することができる。これにより、ドア10と車体20との間に架け渡すドア用ワイヤハーネスW/Hを車体20側のパネルに穿設した貫通孔に通す必要がなく、該ドア用ワイヤハーネスW/Hを通すグロメット30の車体パネルへの取付作業を容易にすることができる。
また、ドア用ワイヤハーネスW/Hをウエザーストリップ14よりも室内側を通しているため、ドア用ワイヤハーネスW/Hの架け渡し部分を防水構造とする必要がない。
さらに、オープニングトリム24の切欠き部分で露出したフランジ23にグロメット30のフランジ外嵌部を外嵌固定しているため、フランジ23に取り付けたグロメット30のフランジ外嵌部がオープニングトリム24から大きく突出することがなく、乗員との接触を防止でき、かつ、意匠的にも良好なものとすることができる。
図9は、本発明の第2実施形態を示す。
本実施形態では、グロメット30のフランジ23への取付構造を第1実施形態と相違させている。
即ち、本実施形態では、フランジ23に被覆しているオープニングトリム24に切り欠き部分を設けておらず、オープニングトリム24の外面に直接グロメット30のフランジ外嵌部31cを外嵌して取り付けている。
前記構成によれば、第1実施形態と同様、ドア10と車体20との間に架け渡すドア用ワイヤハーネスW/Hを車体20側のパネルに穿設した貫通孔に通す必要がない。
また、フランジ23及びオープニングトリム24をグロメット30を取り付けるために加工する必要がなく、製造コストを低減できると共に、フランジ23の強度が低下することもない。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
図10は本発明の第3実施形態を示す。
本実施形態では、フランジ23の一部外縁に取付用の段状凹部23aを設け、該段状凹部23aにグロメット30のフランジ外嵌部を取り付け、その表面をオープニングトリム24で覆っている。
前記構成によれば、第1実施形態と同様、ドア10と車体20との間に架け渡すドア用ワイヤハーネスW/Hを車体20側のパネルに穿設した貫通孔に通す必要がない。
また、フランジ23に外嵌したグロメット30のフランジ外嵌部をオープニングトリム24で覆っているため、グロメット30をフランジ23へより確実に固定することができると共に、グロメット30のフランジ外嵌部がオープニングトリム24により目視できない状態となっているため、さらに意匠性を向上させることができる。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
図11は、第3実施形態の変形例を示す。
本実施形態では、フランジ23の一側に取付用の段状凹部23aを設けると共に、該段状凹部23aと対向する他側に段状凸部23bを設けて、フランジ23の幅を均一としている。
前記構成によれば、フランジ23の段状凹部23aを設けた部位が細幅とならず、フランジ23の強度が低下するのを防止することができる。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
図12は、本発明の第4実施形態を示す。
本実施形態では、グロメットの形状を前記実施形態と相違させており、本実施形態のグロメット40はアウターパネル当接部を設けておらず、ワイヤハーネスW/Hを挿通させる筒部41と、該筒部41に連続し、中心軸線を筒部41の中心軸線と一致させた大径筒状のフランジ嵌合部42を備えている。該フランジ嵌合部42の外周面には、フランジ23に切り欠いて設けた段状凹部23aの縁部に嵌合する嵌合溝42aを設けている。
ワイヤハーネスW/Hを前記グロメット40の筒部41に挿通させると共に、フランジ嵌合部42から引き出した状態で、グロメット40のフランジ嵌合部42の嵌合溝42aをフランジ23の段状凹部23aに嵌合して、グロメット40をフランジ23に取り付け、フランジ23にオープニングトリム24を被せている。
前記構成によれば、第1実施形態と同様、ドア10と車体20との間に架け渡すドア用ワイヤハーネスW/Hを車体20側のパネルに穿設した貫通孔に通す必要がない。
本発明の第1実施形態のワイヤハーネスの配索構造を示す図面である。 (A)はグロメットをフランジに取り付けた状態、(B)はグロメットのフランジへの取付方法を示す図面である。 ワイヤハーネスの配索経路を示す断面図である。 ワイヤハーネス挿通空間位置でのグロメットの断面図である。 グロメットの分解図である。 カバー材を示し、(A)は斜視図、(B)は底面図である。 ボデー材の斜視図である。 カバー材とボデー材を組み付けた状態を示し、(A)は斜視図、(B)は側面図である。 (A)(B)は本発明の第2実施形態を示す図面である。 本発明の第3実施形態を示す図面である。 第3実施形態の変形例を示す図面である。 (A)(B)は本発明の第4実施形態を示す図面である。 従来例を示す図面である。 他の従来例を示す図面である。
符号の説明
10 ドア
11 ドアアウターパネル
12 ドアインナーパネル
14 ウエザーストリップ
20 車体
21 車体アウターパネル
22 車体インナーパネル
23 フランジ
24 オープニングトリム
30 グロメット
31 グロメット本体
31a 筒部
31b アウターパネル当接部
31c フランジ外嵌部
31e 縁取り周縁部
32 カバー材
32d 開口
33 ボデー材
33a 基板部
33b 側壁
33c 係止クリップ
S ワイヤハーネス挿通空間
W/H ワイヤハーネス

Claims (5)

  1. ドアインナーパネル側から車体インナーパネル側へとウエザーストリップより室内側を通して架け渡すワイヤハーネスを挿通させる筒部を有するグロメットであって、
    ゴム、エラストマーまたは樹脂からなるグロメット本体と、該グロメット本体の車体側先端に組みつける樹脂成形品からなるカバー材とボデー材とからなり、
    前記グロメット本体は、筒部と、該筒部の車体側先端の車体側開口を囲むと共に車体のドア対向面に突出するフランジより車室側の車体アウターパネルに当接するアウターパネル当接部と、該アウターパネル当接部のフランジ側から断面U字状に屈曲させていると共に前記フランジの外面に沿って被せ且つ前記筒部より引き出すワイヤハーネスを挿通するワイヤハーネス挿通空間を設けたフランジ外嵌部と、該フランジ外嵌部および前記アウターパネル当接部の外縁に沿って連続した縁取り周縁部を備え、
    前記カバー材は、前記グロメット本体の縁取り周縁部に内嵌して前記アウターパネル当接部およびフランジ外嵌部の内面に重ねると共に、前記グロメット本体の筒部開口に連通する開口を備え、
    前記ボデー材は、前記カバー材と平行な形状とした基板部の両端に側壁を備えると共に、前記基板部の外面に車体アウターパネルへの係止クリップを突設しており、該ボデー材の側壁を前記カバー材に当接させて前記グロメット本体の縁取り周縁部に内嵌し、前記ボデー材の基板部と前記カバー材との間に前記ワイヤハーネス挿通空間を設けており、
    前記フランジ外嵌部のワイヤハーネス挿通空間を通したワイヤハーネスを車体インナーパネル側へと配索可能としていることを特徴とするドア用ワイヤハーネスのグロメット。
  2. 請求項1に記載のドア用ワイヤハーネスのグロメットにワイヤハーネスを挿通してドアと車体の間にワイヤハーネスを架け渡しており、
    前記車体側では、前記フランジに被覆しているオープニングトリムを切り欠き、該切り欠き部分に前記グロメットのフランジ外嵌部を嵌め込み、前記フランジにフランジ外嵌部を直接取り付けているドア用ワイヤハーネスの配索構造
  3. 請求項1に記載のドア用ワイヤハーネスのグロメットにワイヤハーネスを挿通してドアと車体の間にワイヤハーネスを架け渡しており、
    前記車体側では、前記フランジに被覆しているオープニングトリムに前記グロメットのフランジ外嵌部を取り付けているドア用ワイヤハーネスの配索構造。
  4. 請求項1に記載のドア用ワイヤハーネスのグロメットにワイヤハーネスを挿通してドアと車体の間にワイヤハーネスを架け渡しており、
    前記車体側では、前記フランジの一部外縁に取付用の段状凹部を設け、該段状凹部に前記グロメットのフランジ外嵌部を取り付け、その表面をオープニングトリムで覆っているドア用ワイヤハーネスの配索構造。
  5. 前記グロメットはドア側パネルの貫通穴を通さずに引き出し、ドア側と車体側のいずれもパネル貫通レスとしている請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のドア用ワイヤハーネスの配索構造。
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