JP4983063B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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本発明は、半導体ウエハ等の被処理体にプラズマ成膜やプラズマエッチング等のプラズマ処理を施すようにしたプラズマ処理装置に関する。
一般に、半導体集積回路を製造するためにはシリコン基板等よりなる半導体ウエハに対して、成膜処理、エッチング処理、酸化処理、拡散処理、改質処理、自然酸化膜の除去処理等の各種の処理が行なわれる。これらの処理を特許文献1等に開示されている縦型の、いわゆるバッチ式の処理装置にて行う場合には、まず、半導体ウエハを複数枚、例えば25枚程度収容できるカセットから、半導体ウエハを縦型のウエハボートへ移載してこれに多段に支持させる。このウエハボートは、例えばウエハサイズにもよるが30〜150枚程度のウエハを載置できる。このウエハボートは、排気可能な処理容器内にその下方より搬入(ロード)された後、処理容器内が気密に維持される。そして、処理ガスの流量、プロセス圧力、プロセス温度等の各種のプロセス条件を制御しつつ例えば所定の熱処理が施される。
ところで、最近にあっては半導体集積回路の更なる高集積化及び高微細化の要求が強くなされており、回路素子の特性の向上の上から半導体集積回路の製造工程における熱履歴も低減化することが望まれている。このような状況下において、縦型の、いわゆるバッチ式の縦型の処理装置においても、ウエハをそれ程の高温に晒さなくても目的とする処理が可能なことから、原料ガス等を間欠的に供給しながら原子レベルで1層〜数層ずつ、或いは分子レベルで1層〜数層ずつ繰り返し成膜する方法が知られている(特許文献2、3等)。
ここで従来の成膜方法として、シラン系ガスであるジクロロシラン(以下、「DCS」とも称す)と窒化ガスであるNH ガスとを用いてシリコン窒化膜(SiN)を形成する場合について説明する。図7は従来の一般的な縦型の成膜装置を示す概略構成図、図8は各ガスの供給シーケンスと排気弁の動作との関係を示すグラフである。図7に示すように、この成膜装置の縦型の処理容器2内には、ウエハボート4上に多段に支持された複数枚の半導体ウエハWが収容されている。そして、この処理容器2内に原料ガスとしての例えばDCS(ジクロロシラン)と反応性ガスとしての例えばNH とが供給可能になされている。この処理容器2の排気系6には、排気開閉弁8と真空ポンプ10とが順次介設されており、容器内雰囲気を真空引きできるようになっている。
このような成膜装置を用いてシリコン窒化膜を形成する場合には、図8に示すように、DCSガスとNH ガスとを交互に異なるタイミングで供給するようにし、DCSガスの供給時に原料ガスをウエハ表面に吸着させ、これを次工程のNH ガスの供給時に窒化させて極めて薄い原子レベル、或いは分子レベルの膜厚のシリコン窒化膜を形成する、という操作を繰り返して堆積するようになっている。
この場合、原料ガスであるDCSガスの供給時には、排気開閉弁8の開度を小さくすることによって処理容器2内の圧力を高め、この時にウエハ表面に吸着する原料ガスの吸着量をできるだけ多くしてスループットを向上させることが行われている。
特開2004−6801号公報 特開平6−45256号公報 特開平11−87341号公報
上述したような成膜装置にあっては、比較的良好なステップカバレジが得られ、また膜厚の面内及び面間均一性も高くすることができる。しかし、最近にあっては半導体集積回路に用いる膜種の特性から、成膜温度等のプロセス処理時の更なる低温化が求められており、そのために、縦型のバッチ式の処理装置においても、プラズマのアシストを受けることによりウエハ温度が低温でも所望する反応が得られるプラズマ処理装置が提案されている(例えば特開2006−49808号公報)。
このプラズマ処理装置では、図7に示すような縦型の処理容器2の側部に、プラズマを形成するためのプラズマ室を、この処理容器2のウエハ領域に開放された状態で設け、このプラズマ室で発生した活性種を直接的に処理容器2のウエハ領域へ導入させて例えば成膜処理等を行うようになっている。この場合、DCS(ジクロロシラン)とNH ガスとを交互に間欠的に供給し、NH ガスはプラズマ室へ導入すると同時にRF(高周波)を印加してプラズマを立てて活性種を作り、DCSガスは処理容器2内へ導入している。そして、ウエハ表面上にDCSガスが分子レベルで一層、或いは複数層吸着して余分なDCSガスを不活性ガスでパージし、或いは真空引きで排除した後、NH の活性種で低温での窒化を促進して窒化膜を形成する。そして、この一連の工程を繰り返し行って所望の厚さのシリコン窒化膜を形成するようになっている。
ところで、プラズマ処理装置において、一般的には処理容器内の圧力は、ウエハに堆積する膜厚の面内均一性及び面間均一性が共に高くなるようにプロセス時の圧力が設定されるが、上述した従来のプラズマ処理装置にあってはウエハを収容している処理容器とプラズマを形成するプラズマ室内との圧力が略同じになっていることから、プラズマ室の圧力が低くなり過ぎてしまい、プラズマの発生効率が著しく低下してしまう、といった問題があった。
そこで、プラズマ室内の圧力を上げるべくプラズマ用ガスであるNH ガスの供給量を多くすることも考えられるが、プラズマ室と処理容器内との間の気体のコンダクタンスが非常に大きい状態で両者は連通されているので、プラズマ室内の圧力をそれ程大きくできないか、或るいは処理容器内の圧力が上昇し過ぎて膜厚の面内及び面間均一性を劣化させてしまう恐れがあった。更には、この場合には、供給するNH ガス量がかなり増大し、ランニングコストが大幅に高騰してしまう、といった問題もあった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、プラズマ用ガスの供給量を増大させることなく、プラズマ室と被処理体を収容する処理容器内との間に圧力差を生ぜしめるようにして、プラズマを効率的に発生することができると共に、被処理体に対するプラズマ処理の面間均一性及び面内均一性を共に高く維持することが可能なプラズマ処理装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、プラズマ用ガスをプラズマにより活性化して発生した活性種と原料ガスとにより被処理体に対して薄膜を形成するようにしたプラズマ処理を行うプラズマ処理装置において、真空引き可能になされた縦型の筒体状の処理容器と、前記被処理体を複数枚保持して前記処理容器内へ収容する保持手段と、前記処理容器の側壁にその長さ方向に沿って設けられてプラズマを発生するためのプラズマ室と、前記プラズマ室内に設けたプラズマ用ガス分散ノズルを有して、前記プラズマ室に前記プラズマ用ガスを供給するプラズマ用ガス供給手段と、前記プラズマ室にプラズマを立てるためのプラズマ形成手段と、前記処理容器内に設けた原料ガス分散ノズルを有して、前記処理容器内に前記原料ガスを供給する原料ガス供給手段と、前記処理容器内と前記プラズマ室との間を仕切って設けられると共に、前記プラズマ室内が前記処理容器内よりも圧力が高くなるように圧力差を生ぜしめつつ前記処理容器内へガスを通すために前記プラズマ室が前記処理容器に対向する面に対する開口率が0.3〜7.3%の範囲内となるように設定されたガス流路が形成された仕切板と、前記原料ガスと前記プラズマ用ガスとを互いにタイミングをずらして交互に間欠的に供給するように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置である。
このように、被処理体を収容する処理容器内とプラズマ室との間を仕切るようにして仕切板を設け、この仕切板にプラズマ室内が処理容器内よりも圧力が高くなるような圧力差を生ぜしめつつガス(活性種を含む)を通すガス流路を形成するようにしたので、プラズマ用ガスの供給量を増大させることなく、プラズマ室と被処理体を収容する処理容器内との間に圧力差を生ぜしめるようにして、プラズマを効率的に発生することができると共に、被処理体に対するプラズマ処理の面間均一性及び面内均一性を共に高く維持することができる。
この場合、例えば請求項2に規定するように、前記プラズマ室は、プラズマを効率的に発生させるための圧力に維持され、前記処理容器内は前記被処理体に対するプラズマ処理の均一性を高くするための圧力に維持されている。
また例えば請求項3に規定するように、前記プラズマ室の圧力は、0.7〜4.0Torrの範囲内であり、前記処理容器内の圧力は1.0Torr以下である。
また例えば請求項4に規定するように、前記ガス流路は、前記仕切板の長さ方向に沿って分散させて設けた複数の断面円形の拡散孔よりなる。
また例えば請求項5に規定するように、前記ガス流路は、複数の細長い拡散孔よりなる。
また例えば請求項6に規定するように、前記プラズマを立てるための電力は150〜250ワットの範囲内である。
また例えば請求項7に規定するように、前記プラズマ用ガスはアンモニアガスであり、前記原料ガスはジクロロシランガスであり、前記薄膜はシリコン窒化膜である。

本発明の関連技術は、真空引き可能になされた縦型の筒体状の処理容器内に複数枚の被処理体を収容し、前記処理容器の側壁に、所定のガス流路の形成された仕切板を介して設けたプラズマを発生するためのプラズマ室から前記ガス流路を介して前記処理容器内へプラズマにより発生した活性種を供給しつつ前記被処理体にプラズマ処理を施すようにしたプラズマ処理方法において、前記プラズマ室内が前記処理容器内よりも圧力が高くなるように圧力差を生ぜしめつつ前記プラズマ室内へプラズマ用ガスを流すようにしたことを特徴とするプラズマ処理方法である。
この場合、例えば前記プラズマ室は、プラズマを効率的に発生させるための圧力に維持され、前記処理容器内は前記被処理体に対するプラズマ処理の均一性を高くするための圧力に維持されている。
或いは、例えば前記プラズマ室の圧力は、0.7〜4.0Torrの範囲内であり、前記処理容器内の圧力は1.0Torr以下である。
本発明の他の関連技術は、真空引き可能になされた縦型の筒体状の処理容器内に複数枚の被処理体を収容し、前記処理容器の側壁に、所定のガス流路の形成された仕切板を介して設けたプラズマを発生するためのプラズマ室から前記ガス流路を介して前記処理容器内へプラズマにより発生した活性種を供給するようにしたプラズマ処理装置を用いて前記被処理体に所定のプラズマ処理を施すに際して、前記プラズマ室内が前記処理容器内よりも圧力が高くなるように圧力差を生ぜしめつつ前記プラズマ室内へプラズマ用ガスを流すように前記プラズマ処理装置を制御するプログラムを記憶する記憶媒体である。
本発明に係るプラズマ処理装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
被処理体を収容する処理容器内とプラズマ室との間を仕切るようにして仕切板を設け、この仕切板にプラズマ室内が処理容器内よりも圧力が高くなるような圧力差を生ぜしめつつガス(活性種を含む)を通すガス流路を形成するようにしたので、プラズマ用ガスの供給量を増大させることなく、プラズマ室と被処理体を収容する処理容器内との間に圧力差を生ぜしめるようにして、プラズマを効率的に発生することができると共に、被処理体に対するプラズマ処理の面間均一性及び面内均一性を共に高く維持することができる。
以下に、本発明に係るプラズマ処理装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の係るプラズマ処理装置の一例を示す縦断面構成図、図2はプラズマ処理装置(加熱手段は省略)を示す横断面構成図、図3は仕切板を示す平面図、図4は仕切板の変形例を示す図である。尚、ここでは原料ガスとしてシラン系ガスの1つであるジクロロシラン(DCS)を用い、プラズマ用ガスとして窒化ガスの1つであるアンモニアガス(NH )を用い、上記NH ガスをプラズマにより活性化して活性種を作ってシリコン窒化膜(SiN)を成膜する場合を例にとって説明する。
図1及び図2に示すように、プラズマを形成することができるこのプラズマ処理装置12は、下端が開口された有天井の円筒体状の処理容器14を有している。この処理容器14の全体は、例えば石英により形成されており、この処理容器14内の天井には、石英製の天井板16が設けられて封止されている。また、この処理容器14の下端開口部には、例えばステンレススチールにより円筒体状に成形されたマニホールド18がOリング等のシール部材20を介して連結されている。尚、このマニホールド18を、上記処理容器14と同じ材料の例えば石英で処理容器14と一体成形してもよい。
上記処理容器14の下端は、上記マニホールド18によって支持されており、このマニホールド18の下方より多数枚の被処理体としての半導体ウエハWを多段に載置した保持手段としての石英製のウエハボート22が昇降可能に挿脱自在になされている。本実施例の場合において、このウエハボート22の支柱22Aには、例えば50〜100枚程度の直径が300mmのウエハWを略等ピッチで多段に支持できるようになっている。
このウエハボート22は、石英製の保温筒24を介してテーブル26上に載置されており、このテーブル26は、マニホールド18の下端開口部を開閉する例えばステンレススチール製の蓋部28を貫通する回転軸30上に支持される。
そして、この回転軸30の貫通部には、例えば磁性流体シール32が介設され、この回転軸30を気密にシールしつつ回転可能に支持している。また、蓋部28の周辺部とマニホールド18の下端部には、例えばOリング等よりなるシール部材34が介設されており、処理容器14内のシール性を保持している。
上記した回転軸30は、例えばボートエレベータ等の昇降機構(図示せず)に支持されたアーム36の先端に取り付けられており、ウエハボート22及び蓋部28等を一体的に昇降して処理容器14内へ挿脱できるようになされている。尚、上記テーブル26を上記蓋部28側へ固定して設け、ウエハボート22を回転させることなくウエハWの処理を行うようにしてもよい。
このマニホールド18には、処理容器14内の方へプラズマ化されるプラズマ用ガスとして例えば窒化ガスの1つであるアンモニア(NH )ガスを供給するプラズマ用ガス供給手段38と、原料ガスとして例えばシラン系ガスの1つであるDCS(ジクロロシラン)ガスを供給する原料ガス供給手段40と、パージガスとして不活性ガス、例えばN ガスを供給するパージガス供給手段42とが設けられる。具体的には、上記プラズマ用ガス供給手段38は、上記マニホールド18の側壁を内側へ貫通して上方向へ屈曲されて延びる石英管よりなるプラズマ用ガス分散ノズル44を有している。このプラズマ用ガス分散ノズル44には、その長さ方向に沿って複数(多数)のガス噴射孔44Aが所定の間隔を隔てて形成されており、各ガス噴射孔44Aから水平方向に向けて略均一にアンモニアガスを噴射できるようになっている。
また同様に上記原料ガス供給手段40も、上記マニホールド18の側壁を内側へ貫通して上方向へ屈曲されて延びる石英管よりなる原料ガス分散ノズル46を有している。上記原料ガス分散ノズル46には、その長さ方向に沿って複数(多数)のガス噴射孔46Aが所定の間隔を隔てて形成されており、各ガス噴射孔46Aから水平方向に向けて略均一に原料ガスであるDCSガスを噴射できるようになっている。また同様にパージガス供給手段42も、上記マニホールド18の側壁を内側へ貫通して上方向へ屈曲されて延びる石英管よりなるパージガス分散ノズル48を有している。このパージガス分散ノズル48には、その長さ方向に沿って複数(多数)のガス噴射孔48A(図2参照)が所定の間隔を隔てて形成されており、各ガス噴射孔48Aから水平方向に向けて略均一にN ガスを噴射できるようになっている。
上記各ノズル44、46、48には、それぞれのガス通路52、54、56が接続されている。そして、各ガス通路52、54、56には、それぞれ開閉弁52A、54A、56A及びマスフローコントローラのような流量制御器52B、54B、56Bが介設されており、NH ガス、DCSガス及びN ガスをそれぞれ流量制御しつつ供給できるようになっている。
そして、上記処理容器14の側壁には、その長さ方向(高さ方向)に沿ってプラズマを発生するためのプラズマ室58が形成されていると共に、このプラズマ室58にプラズマを立てるためのプラズマ形成手段60が設けられている。また、このプラズマ室58に対向する処理容器14の反対側には、この内部雰囲気を真空排気するために処理容器14の側壁を、例えば上下方向へ削り取ることによって形成した細長い排気口62が設けられている。具体的には、上記プラズマ室58は、上記処理容器14の側壁を上下方向に沿って所定の幅で削り取ることによって上下に細長い縦長の開口部64(図2参照)を形成し、この開口部64をその外側より覆うようにして断面凹部状になされた上下に細長い例えば石英製のプラズマ区画壁66を容器外壁に気密に溶接接合することにより形成されている。上記開口部64は、ウエハボート22に保持されている全てのウエハWを高さ方向においてカバーできるように上下方向に十分に長く形成されている。
そして、上記プラズマ区画壁66の両側壁の外側面には、その長さ方向(上下方向)に沿って互いに対向するようにして上記プラズマ形成手段60の一部を形成する細長い一対のプラズマ電極68が設けられる。このプラズマ電極68にはプラズマ発生用の高周波電源70が給電ライン72を介して接続されており、上記プラズマ電極68に例えば13.56MHzの高周波電圧を印加することによりプラズマを発生し得るようになっている。尚、この高周波電圧の周波数は13.56MHzに限定されず、他の周波数、例えば400kHz等を用いてもよい。
そして、上記処理容器14内を上方向に延びて行くプラズマ用ガス分散ノズル44は途中で処理容器14の半径方向外方へ屈曲されて、上記プラズマ区画壁66内の一番奥(処理容器14の中心より一番離れた部分)に位置され、この一番奥の部分に沿って上方に向けて起立させて設けられている。従って、高周波電源70がオンされている時に上記プラズマ用ガス分散ノズル44のガス噴射孔44Aから噴射されたアンモニアガスはここで活性化されて活性種を発生して処理容器14の中心に向けて拡散しつつ流れるようになっている。
そして上記プラズマ区画壁66の外側には、これを覆うようにして例えば石英よりなる絶縁保護カバー74が取り付けられている。また、この絶縁保護カバー74の内側部分には、図示しない冷媒通路が設けられており、冷却された窒素ガスを流すことにより上記プラズマ電極68を冷却し得るようになっている。
そして上記プラズマ区画壁66の開口部64の外側近傍、すなわち開口部64の外側(処理容器14内)の両側には、上記原料ガス分散ノズル46とパージガス分散ノズル48とがそれぞれ片側ずつに起立させて設けられており、各ノズル46、48に設けた各ガス噴射孔46A、48Aより処理容器14の中心方向に向けてDCSガスとN ガスとをそれぞれ噴射し得るようになっている。
そして、上記プラズマ室58の開口部64は、所定のガス流路76の形成された本発明の特徴とする仕切板78が、その周辺部を開口部64の区画壁に溶接等することによって閉じられており、プラズマ室58と処理容器14内(ウエハ収容領域内)とを区画して仕切るようになっている。上記ガス流路76は、上記プラズマ室58内が上記処理容器14内よりも圧力が高くなるように圧力差を生ぜしめつつプラズマ室58から処理容器14内へガス(活性種を含む)を通すように連通されている。
この仕切板78は、処理容器14と同じ材料である例えば石英により形成されており、上記ガス流路76は、気体のコンダクタンスを小さくするためにここでは図3にも示すように、仕切板78の長さ方向に沿って分散させて配列するように設けた複数の断面円形の拡散孔76Aにより構成されている。この時のプラズマ室58の近傍の断面図と、これを区画する仕切板78の平面図との概略図は、図4(A)にも示されている。ここでは、上記拡散孔76Aは、2列に上下方向に配列されており、この拡散孔76AのピッチP1は、ウエハボート22に多段に収容されるウエハWのピッチと同じに設定され、且つ水平方向においてウエハ間になるように各拡散孔76Aが形成されて、活性種を効率的にウエハWの表面に供給できるように流すようになっている。
この場合、上述したように、上記拡散孔76Aよりなるガス流路76は、プラズマ室58内が処理容器14内と同圧になることを防止してプラズマ室58内の圧力が処理容器14内よりも高くなるようにするために設けたものである。従って、供給する各ガスのガス流量や真空引きの排気能力にもよるが、このプラズマ室58は、プラズマを効率的に発生させるための圧力、例えば0.7〜4.0Torr(93〜533Pa)程度の範囲内に維持し、ウエハWが収容されている処理容器14内はウエハWに対するプラズマ処理、すなわちここではプラズマ成膜処理における膜厚の面内均一性及び面間均一性を高く維持できるような圧力、例えば1.0Torr(133Pa)以下に維持する。
そのために、ここでは上記ガス流路76である拡散孔76Aの開口率は7.3%以下に設定するのがよい。ここで開口率とは、上記プラズマ室58が上記処理容器58に対向する面の面積(仕切板78の面積と略同じ)に対する拡散孔76Aの総和の面積の比率で定義される。
一方、上記プラズマ室58に対向させて設けた排気口62には、これを覆うようにして石英よりなる断面コ字状に成形された排気口カバー部材80が溶接により取り付けられている。この排気口カバー部材80は、上記処理容器14の側壁に沿って上方に延びており、処理容器14の上方のガス出口82に連通されている。そして、この処理容器14の外周を囲むようにしてこの処理容器14及びこの内部のウエハWを加熱する筒体状の加熱手段84が設けられている。そして、上記ガス出口82には、真空排気系86が接続されている。この真空排気系86は、上記ガス出口82に連結された排気通路88を有しており、この排気通路88の途中には、ゲートバルブよりなる圧力制御弁90や真空ポンプ92が順次介設されている。
そして、上記各ガスの供給、供給停止、ガス流量の制御及び高周波のオン・オフ制御、圧力制御弁90による圧力制御等は例えばマイクロコンピュータ等よりなる制御手段94により行われる。そして、この制御手段94は、このプラズマ処理装置12の全体の動作も制御することになる。またこの制御手段94は、上記した装置全体の動作を制御するためのプログラムを記憶する例えばフロッピディスクやフラッシュメモリやハードディスクドライバ等の記憶媒体96を有している。
次に、以上のように構成されたプラズマ処理装置を用いて行なわれるプラズマによる成膜方法について説明する。上述したように、以下に説明する動作は、上記記憶媒体96に記憶されたプログラムに基づいて行われる。ここでは成膜処理として、ウエハ表面に低温で間欠的にプラズマを用いてシリコン窒化膜(SiN)を形成する場合を例にとって説明する。各ガスの供給は、図8に示した場合と同様であり、NH ガスの供給時にプラズマを立ててNH の活性種を形成している。
まず、常温の多数枚、例えば50〜100枚の300mmサイズのウエハWが載置された状態のウエハボート22を予め所定の温度になされた処理容器14内にその下方より上昇させてロードし、蓋部28でマニホールド18の下端開口部を閉じることにより容器内を密閉する。そして処理容器14内を真空引きして所定のプロセス圧力に維持すると共に、加熱手段84への供給電力を増大させることにより、ウエハ温度を上昇させてプロセス温度を維持し、上記DCSガスとNH ガスとを原料ガス供給手段40及びプラズマ用ガス供給手段38からそれぞれ交互に間欠的に供給し、回転しているウエハボート22に支持されているウエハWの表面にシリコン窒化膜(SiN)を形成する。この際、NH ガスを単独で供給する時に、全供給時間に亘って、或いは全供給時間の一部において高周波電源(RF電源)70をオンしてプラズマを立てるようにする。
具体的には、NH ガスはプラズマ用ガス分散ノズル44の各ガス噴射孔44Aから水平方向へ噴射され、また、DCSガスは原料ガス分散ノズル46の各ガス噴射孔46Aから水平方向へ噴射される。この場合、上記各ガスは、連続的に供給されるのではなく、例えば図8に示すように互いにタイミングをずらして供給する。そして、タイミングをずらしたガス同士は、間に間欠期間(パージ期間)を挟んで交互に間欠的に繰り返し供給され、シリコン窒化膜の薄膜を繰り返し積層する。上記両ガスは、先にDCSガスを供給して原料ガスをウエハ表面に付着させ、その後にNH ガスを供給してウエハ表面に付着している原料ガスを窒化して薄い層状のシリコン窒化膜を形成する、という1サイクルの処理を複数回繰り返し行う。この場合、両ガスの供給動作の間の間欠期間ではパージガスとしてN ガスを供給し、容器内の残留ガスの排出を促進させる。尚、この成膜処理が行われている間は、真空排気系86によって連続的に真空引きが行われている。またこのガスの供給形態は単に一例を示すだけであって、ガスの供給形態は特に限定されない。
また具体的なプロセス条件としては、吸着工程であるDCSガスの供給期間は1〜120秒程度、反応工程(窒化工程)であるNH ガスの供給期間は1〜120秒程度、パージ期間である間欠期間の長さは1〜30秒程度であるが、これらの各時間は単に一例を示したに過ぎず、この数値に限定されない。通常、1サイクルによって形成される膜厚は0.5〜1.1Å/サイクル程度であるので、目標膜厚が例えば700Åであるならば、600サイクル程度繰り返し行うことになる。
またDCSガスの流量は50〜2000sccmの範囲内、例えば1000sccm(1slm)であり、プロセス用ガスであるNH ガスの流量は100〜5000sccmの範囲内、例えば3000sccmである。またプロセス温度はCVD成膜処理よりも低い温度であり、具体的には250〜700℃の範囲内、好ましくは350〜600℃の範囲内である。このプロセス温度が250℃よりも低いと、反応が生ぜずにほとんど膜が堆積せず、また700℃よりも高い場合には、膜質の劣るCVDによる堆積膜が形成されてしまうのみならず、前工程ですでに形成されている金属膜等に熱的ダメージを与えてしまう。
またプロセス圧力に関しては、ウエハWを収容している処理容器14内の圧力(プロセス圧力)は1.0Torr以下に設定してプラズマ処理であるプラズマ成膜による膜厚の面内均一性及び面間均一性が共に高く維持できるように最適化している。
この場合、処理容器14内のプロセス圧力が1.0Torrを越えて大きくなると活性種の失活が急激に多くなって好ましくなく、成膜速度を考慮すると上記処理容器14内のプロセス圧力の下限値は0.2Torr程度であり、これよりもプロセス圧力が低下すると、生産効率であるスループットが大幅に低下してしまう。
これに対して、プラズマ室58は、気体のコンダクタンスを小さくするためにガス流路76として複数の拡散孔76Aが形成された仕切板78により、処理容器14内から仕切って区画しているので、このプラズマ室58内は、上記処理容器14内よりも高い圧力である例えば0.7〜4.0Torrの範囲内に設定している。換言すれば、プラズマ室58内にてプラズマにより活性化されて発生したNH ガスの活性種及びガスは、各拡散孔76Aから抵抗を受けつつ流れて処理容器14内の各ウエハWに到達することになる。
このように、プラズマ室58内の圧力を比較的高く維持することができるので、このプラズマ室58内でのプラズマ発生効率を向上させてプラズマ密度を高くすることができる。すなわち、プラズマ室58内は、ここでのプラズマ発生効率が高くなるようにこの室内の圧力を比較的高く維持できると共に、処理容器14内は、ここでのウエハWに対する膜厚の面間及び面内均一性が共に良好になるようにプロセス圧力を低く維持することができる。換言すれば、プラズマ室58内はプラズマの高効率発生に適した圧力に維持できると共に、ウエハ収容領域はスループットが高く、且つ良好な面間及び面内均一性を得るのに適した圧力に維持できることになる。
この場合、高周波電源70からの供給電力にもよるが、プラズマ室58内での圧力が4.0Torrを越えて大きくなると、プラズマの着火が急激に低下して好ましくない。また、プラズマ室58の圧力が0.7Torrを越えて小さくなると、プラズマの発生効率が急激に低下して好ましくない。
また上記実施例では図4(A)に示すように、仕切板78に形成したガス流路76を構成する断面円形の拡散孔76Aを、仕切板78の長手方向に2列で配列するようにしたが、これに限定されず、例えば図4(B)に示すように1列で配列してもよいし、3列以上の複数列で配列してもよいし、或いは断面円形の拡散孔76Aに限定されず、例えば図4(C)に示すように細長い拡散孔76Bを複数個、直線状に配列するように形成してもよいし、更には、この細長い拡散孔76Bを連結して1本の細長い線状の拡散孔として形成してもよい。
<プラズマ室とウエハ領域(処理容器内)との圧力関係>
ここでプラズマ室58と処理容器14内であるウエハ領域との間の圧力関係について検討を行ったので、その検討結果について説明する。
図5はプラズマ用ガス分散ノズルに供給するガス流量(NH )と各領域の圧力との関係を示すグラフである。図5において、曲線Aはウエハ領域(処理容器内)の圧力を示し、曲線Bはプラズマ室58内の圧力を示す。ここでは上記拡散孔76Aの直径D1を0.7mmに設定し、この拡散孔76Aを各ウエハ位置に対応させて2列に形成した場合について検討を行った。この時の仕切板78に対する拡散孔78Aの開口率は0.4%である。ここで処理容器14内の真空引きは最大120リットル/secの排気速度で行っている。
このグラフから明らかなように、プラズマ用ガス分散ノズル44からガスを供給することにより、プラズマ室14内の圧力をウエハ領域の圧力よりも高くすることができ、ガスの供給量を多くする程、両者間の圧力差を大きくできることが判る。尚、上記仕切板78を設けないで開口部64を開放状態とした従来装置の場合には、プラズマ室とウエハ領域の圧力は略同じとなり、曲線Aのようになる。
<プラズマ発生効果の評価>
次にプラズマ発生効率について検討して評価したので、その評価結果について説明する。
図6は450℃におけるプラズマ室の圧力とプラズマ密度(Torr換算)との関係を示すグラフである。ここで縦軸のプラズマ密度についてはプラズマ圧力換算で測定した。図6中において、プラズマ発生用の高周波電源に関して、曲線C1は150ワットの場合を示し、曲線C2は200ワットの場合を示し、曲線C3は250ワットの場合を示す。尚、上記仕切板78を設けていない従来装置の場合はプラズマ室(ウエハ領域も同じ)の圧力は0.6Torrである。
ここで曲線C1,C2の場合はプラズマ室の圧力が略0.9Torrの時にプラズマ密度は共にピーク値を示し、ピーク値よりも圧力が低くなるとプラズマ密度は急激に小さくなり、またピーク値よりも圧力が高くなるとプラズマ密度は緩やかに小さくなっている。また曲線C3の場合はプラズマ室の圧力が略1.1Torrの時にプラズマ密度はピーク値を示し、ピーク値よりも圧力が低くなるとプラズマ密度は先の曲線C1,C2よりも急激に低くなり、またピーク値よりも圧力が高くなるとプラズマ密度は先の曲線C1,C2よりも更に緩やかにに小さくなっている。
ここで各ピーク値の80%のプラズマ密度を下限値とすると、電力150ワットの曲線C1の場合はプラズマ室の圧力は0.7〜2.0Torrの範囲が良好であり、好ましくは0.8〜1.4Torrの範囲がよい。電力200ワットの曲線C2の場合はプラズマ室の圧力は0.7〜2.1Torrの範囲が良好であり、好ましくは0.8〜1.5Torrの範囲がよい。電力250ワットの曲線C3の場合はプラズマ室の圧力は0.7〜4.0Torr(4.0Torrを越すとプラズマの着火が困難になる)の範囲が良好であり、好ましくは0.8〜2.5Torrの範囲がよい。

このように、投入する高周波電力によって、プラズマ密度、すなわちプラズマの発生効率は1Torrの近辺をピークとして変動することが判る。これによりプラズマ室58内の圧力を0.7〜4.0Torrの範囲内に設定することにより、プラズマ発生効率を高く維持できることが確認することができた。
また図6に示すグラフから明らかなように、従来装置で用いていた0.6Torrの時のプラズマ密度と比較して、各曲線C1,C2,C3のピーク値は各段にプラズマ密度が大きくなってプラズマ発生効率を向上できることが判明し、特に曲線C3の場合にはプラズマ密度は略2倍になって、良好な結果を示すことが判る。
<仕切板78の開口率の検討>
また仕切板78に形成した拡散孔の大きさ等を種々変更してプラズマ室とウエハ領域との間で圧力差を生ずるための開口率について検討を行ったので、その検討結果について説明する。尚、ここで開口率とは仕切板の面積に対する各拡散孔の面積の総和の比率をいうものとする。
プラズマ室内へガスを供給して検討した結果、開口率が100%(仕切板は無し)〜7.3%程度までは圧力差がほとんど生じなかったが、開口率を7.3%以下にすると、次第に圧力差が生じてきた。
従って、ガス流路76(拡散孔76A)の開口率は7.3%以下が望ましいことが判る。また開口率が過度に小さい場合には、ウエハ領域内に流れ込む活性種(ガスを含む)が少なくなるので、その下限は0.3%程度であった。
尚、上記実施例ではプラズマ成膜処理を行うに際して、プラズマ用ガスと原料ガスとを交互に供給して成膜する場合を例にとって説明したが、これに限定されず、プラズマ用ガスとして原料ガスを用いる場合もあり、或いは両ガスを同時に供給してプラズマCVDにより成膜する場合もある。いずれにしても、プラズマ室58と処理容器14内の圧力がそれぞれの最適な圧力範囲に設定できれば、そのガスの供給形態は問わない。
また本発明は、プラズマ処理としては上述したプラズマ成膜処理に限定されず、プラズマエッチング処理、プラズマ酸化拡散処理、プラズマ改質処理等にも適用できるのは勿論である。
また被処理体としては、半導体ウエハに限定されず、ガラス基板、セラミック基板等にも本発明を適用することができる。
本発明の係るプラズマ処理装置の一例を示す縦断面構成図である。 プラズマ処理装置(加熱手段は省略)を示す横断面構成図である。 仕切板を示す平面図である。 仕切板の変形例を示す図である。 プラズマ用ガス分散ノズルに供給するガス流量(NH )と各領域の圧力との関係を示すグラフである。 450℃におけるプラズマ室の圧力とプラズマ密度(Torr換算)との関係を示すグラフである。 従来の一般的な縦型の成膜装置を示す概略構成図である。 各ガスの供給シーケンスと排気弁の動作との関係を示すグラフである。
符号の説明
12 プラズマ処理装置
14 処理容器
22 ウエハボート(保持手段)
38 プラズマ用ガス供給手段
40 原料ガス供給手段
44 プラズマ用ガス分散ノズル
58 プラズマ室
60 プラズマ形成手段
66 プラズマ区画壁
68 プラズマ電極
70 高周波電源
76 ガス流路
76A 拡散孔
78 仕切板
86 真空排気系
94 制御手段
96 記憶媒体
W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (7)

  1. プラズマ用ガスをプラズマにより活性化して発生した活性種と原料ガスとにより被処理体に対して薄膜を形成するようにしたプラズマ処理を行うプラズマ処理装置において、
    真空引き可能になされた縦型の筒体状の処理容器と、
    前記被処理体を複数枚保持して前記処理容器内へ収容する保持手段と、
    前記処理容器の側壁にその長さ方向に沿って設けられてプラズマを発生するためのプラズマ室と、
    前記プラズマ室内に設けたプラズマ用ガス分散ノズルを有して、前記プラズマ室に前記プラズマ用ガスを供給するプラズマ用ガス供給手段と、
    前記プラズマ室にプラズマを立てるためのプラズマ形成手段と、
    前記処理容器内に設けた原料ガス分散ノズルを有して、前記処理容器内に前記原料ガスを供給する原料ガス供給手段と、
    前記処理容器内と前記プラズマ室との間を仕切って設けられると共に、前記プラズマ室内が前記処理容器内よりも圧力が高くなるように圧力差を生ぜしめつつ前記処理容器内へガスを通すために前記プラズマ室が前記処理容器に対向する面に対する開口率が0.3〜7.3%の範囲内となるように設定されたガス流路が形成された仕切板と、
    前記原料ガスと前記プラズマ用ガスとを互いにタイミングをずらして交互に間欠的に供給するように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記プラズマ室は、プラズマを効率的に発生させるための圧力に維持され、前記処理容器内は前記被処理体に対するプラズマ処理の均一性を高くするための圧力に維持されていることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記プラズマ室の圧力は、0.7〜4.0Torrの範囲内であり、前記処理容器内の圧力は1.0Torr以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記ガス流路は、前記仕切板の長さ方向に沿って分散させて設けた複数の断面円形の拡散孔よりなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記ガス流路は、複数の細長い拡散孔よりなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記プラズマを立てるための電力は150〜250ワットの範囲内であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記プラズマ用ガスはアンモニアガスであり、前記原料ガスはジクロロシランガスであり、前記薄膜はシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
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