JP4977402B2 - ロック機構付きキャスター - Google Patents

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Description

本発明は、走行可能となる家具等に取り付けられるロック機構付きキャスターに関する。
テレビ台、机、及びワゴン等の家具類の底部には、持ち運びせずとも移動できるようにキャスターが設けられている。それらのキャスターには、家具を移動させた後に、その家具が不用意に動かないように、例えば特許文献1のようにロック機構が設けられている。
特開平7−089301号公報
特許文献1に記載の技術は、家具の脚等に固定されるアウターケースに、インナーケースを水平旋回自在に取り付け、そのインナーケースに車輪を回転自在に取り付ける。そして、インナーケースの水平旋回を阻止するための回動式の第1ロック体と車輪の回転を阻止するための回動式の第2ロック体とを軸心を挟んだ両側に振り分けて配置し、第1及び第2ロック体をアウターケースや車輪に形成された歯部に係合するようにばねで付勢し、アウターケースの中央部に上下動自在に設けた操作部材(選択機構、センターピン)で第1及び第2ロック体を押し下げ回動させると、第1及び第2ロック体がばねに抗してロック解除姿勢になるように構成したものである。
しかしながら、上記ロック機構を設けたキャスターでは、操作部材がキャスター本体の上方に位置するため、選択機構を家具の脚部の上面から露出させる必要があり、取り付け場所に制限があった。また、センターピンを上下動させる選択機構の上下方向のストロークを確保するために、センターピンをロックするロック機構を操作ボタンと併設する必要があり、機構が複雑であった。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、構造が簡単で取り付け場所の制限が少ないキャスターロック機構を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明のロック機構付きキャスターは、
走行可能となる家具の底面に取り付けられるアウター部材と
家具の載置面と直交する方向を回転中心としてアウター部材に対して旋回可能に保持するインナー部材と、
家具を移動可能にするために、インナー部材の回転中心から離れたインナー部材に載置面と平行に配置したシャフトを回転中心とする車輪と、
車輪からアウター部材の間に配置されて、車輪の回転動作とインナー部材の旋回動作とをロックするためのロック機構と、
ロック機構の可動部を載置面と直交する方向に駆動して、ロック機構によるロック動作と解除動作をさせるための操作機構と、
備えたロック機構付きキャスターであって
インナー部材とアウター部材とは、インナー部材の外面とアウター部材の内面との間に摺動部を有しながら、インナー部材アウター部材に対して旋回可能な状態を構成しており、
ロック機構は、
車輪のシャフトを回動中心として車輪と一体に形成された第1係合部と、
インナー部材の回転中心と同心のアウター部材に形成された開口の内縁からインナー部材側に向けて形成された第2係合部と、
第1係合部に係合して車輪の回転動作をロックする第1ロック部と、第2係合部に係合してインナー部材の旋回動作をロックする第2ロック部とを有し、インナー部材の底部から上方に向けて形成された突出軸に嵌合して、その突出軸に沿って下降する時に、第1ロック部が第1係合部に係合し第1ロック部が第2係合部に係合し、車輪の回転とインナー部材の旋回を停止させるロックスライドと、を備え
ロックスライドとインナー部材の底部との間の突出軸にはそのロックスライドを上動させる第1スプリングを配置し、
操作機構は、第1スプリングの力で突出軸に沿って上動したロック機構のロック解除位置にあるロックスライドを、操作時に押し下げてロック機構のロック位置へ摺動させ、ロック機構のロックと解除とを切替え動作させることを特徴とする。
上記本発明によれば、家具等の底面に、車輪を回転可能に軸支したインナー部材を旋回可能に保持したアウター部材が取り付けられる。そのインナー部材とアウター部材との間には、車輪の回転動作とインナー部材の旋回動作とをロックするためのロック機構が備えられ、アウター部材にはロック機構のロックと解除とを動作させる操作機構が設けられている。
ここで、ロック機構は、第1ロック部と第2ロック部とが、ロックスライドの一部として形成されており、インナー部材の底部から上方に向いた突出軸に配置された第1スプリングの付勢力により、ロックスライドが上動してロックが解除される。また、操作機構が、その第1スプリングに抗してロックスライドを下降させると、第1ロック部及び第2ロック部が車輪に形成した第1係合部、及びアウター部材に形成した第2係合部に係合して、車輪の回転動作及びアウター部材に対してのインナー部材の旋回動作がロックされる。
このように、第1ロック部と第2ロック部とがロックスライドの一部、すなわち、二つのロック部がひとつのロック部材として形成され、動作するので、ロック機構を簡素な構造とすることができる。ひいては、部品点数を少なくすることができるので、組み立てが容易となり、さらには、キャスター自体を小型化にすることができる。また、構造を単純化するため壊れ難くなり耐久性が増す。
また、本発明のロック機構付きキャスターは、
ロックスライドは、第1ロック部と第2ロック部とを備えた外周部材と、その外周部材の内側に位置して突出軸と嵌合する内周部材とを備え、
該外周部材と該内周部材との間は突出軸方向に摺動可能と成すと共に、外周部材と内周部材との間に第2スプリングが介在され、
操作機構は、内周部材を押してロック機構をロックし、更に内周部材が押された時に外周部材のロックした位置を保持したまま第2スプリングを押すことができる。
これによると、ロックスライドが操作機構に押される部分(内周部材)と第1及び第2係合部と係合する部分(外周部材)とが別部材で形成され、そして、その二つの部材が第2スプリングを介在して突出軸方向に摺動可能であるので、ロックスライドがロック状態のときに、何らかの衝撃や、邪魔物が介在し内周部材が通常よりも深く押されても、外周部材への力(移動)を第2スプリングが緩衝し、第1係合部及び第2係合部ひいては車輪やアウター部材の破損を抑制もしくは防止することができる。
また、操作機構を操作した時に、係合部とロック部とが正常位置から相対的にずれて、互いに噛み合わず係合できない位置の場合にも、内周部材のみが押し込まれ、ロック機構が破損する心配がない。ひいては、内周部材が押し込まれた状態で外周部材が第2スプリングに付勢されているので、車輪やインナー部材が少し回転し、正常位置(係合可能位置)となり、その付勢力により係合部とロック部とが係合され、確実にロック機構をロックすることができる。
また、本発明のロック機構付きキャスターは、
内周部材は、ロック機構を解除した状態で、アウター部材の上面から突出する頭部を形成しており、
操作機構が該頭部を押してロック機構をロックさせることができる。これによると、ロック機構を解除した状態でアウター部材の上面から内周部材の頭部が突出されるので、その頭部を押すという簡単な動作でロック機構をロックすることができる。ひいては、頭部が突出しているので、外周部材をアウター部材の内に収めることができ、キャスター自体を小型化することができる。
また、本発明のロック機構付きキャスターは、
内周部材の頭部がインナー部材の旋回中心上に形成することができる。これによると、内周部材の頭部、すなわちロックスライドが操作機構に押される位置がインナー部材の旋回中心となるため、インナー部材が旋回しても頭部の位置が中心上に固定され操作機構が確実に頭部を押すことができる。
また、本発明のロック機構付きキャスターは、
外周部材は、下方で車輪に対応する方向に延びる腕部を形成しており、
前記第1ロック部が該腕部の前記第1係合部に対応する位置に形成され、かつ、第2ロック部を外周部材の上方で周方向の所定位置に形成することができる。これによると、外周部材の下方に車輪に対応する方向に延びる腕部が形成されているので、ロックスライド(外周部材)が突出軸方向に摺動するだけで、確実に車輪に形成された第1係合部に係合することができる。また、外周部材の上方で周方向の所定位置に第2ロック部が形成されているので、インナー部材と共に旋回しても確実にアウター部材の内面に形成された第2係合部と係合することができる。
また、本発明のロック機構付きキャスターは、
突出軸をインナー部材の旋回中心上に形成することができる。これによると、第1スプリングが旋回中心上に位置されるため、ロックスライドを安定して摺動させることができる。また、その突出軸をインナー部材の旋回中心から偏心した位置に形成してもよい。この場合には、突出軸がインナー部材の旋回中心から偏心しているので、突出軸が中心の周りを旋回する。そして、ロックスライドが突出軸に保持されているので、突出軸の旋回にともないロックスライドを旋回させることができる。すなわち、インナー部材の旋回動作にともなって一緒に旋回動作するように係止部材などを設ける必要がなくなり、より簡単な構造とすることができる。
より好ましくは、突出軸をインナー部材の旋回中心を挟んで外周部材の腕部の反対側に偏心した位置に形成するとよい。これによると、突出軸を旋回中心を挟んで腕部と反対側に形成することにより、第1スプリングが外周部材を腕部の反対側で上方に付勢するため、反対に腕部が下方に傾斜され、すなわち腕部に形成された第1ロック部が下方に傾斜され、第1ロック部が第1係合部に係合し易くなる。
また、本発明のロック機構付きキャスターは、
操作機構は、
一端側が回転中心としてアウター部材の上面に沿って回動可能に軸支され、他端側が操作部としてインナー部材の旋回中心を挟んで反対側に延長された操作レバーを備え、
当該操作レバーには、アウター部材の上面に沿う位置にロック機構のロックと解除とを動作させる作用部を形成することができる。
通常、キャスターは、家具の底部に取り付けられる。ここで、例えば操作レバーをキャスターの径方向(レバー長手方向)に移動させて、ロック及びロック解除を行うようにすると、操作(特にレバーを引く動作)するときは、必ず手がレバーに届く位置までしゃがまなければならず、また、上下方向(レバー厚さ方向)に余分な力が加わってしまい、操作性が悪いだけでなく、キャスターの寿命を縮めることになる。本発明のごとく、一端を回転中心として操作レバーを回転動作させるだけで、ロック機構の回転動作とインナー部材の旋回動作とを同時にロックまたは解除を行うことができる。これによると、操作部を手で摘む必要がなく、道具や足などで操作することができ、例えば、手の届かない奥まった位置に配置された場合にも、簡単にロック及び解除を行うことが可能となる。また、操作レバーが上面に沿って動作するので、キャスターの高さを低くすることができ、さらには、上方に出っ張る部分がなくなるため、キャスターの取付場所に制限が少なくなる。また、操作部がロック機構を動作させる作用部よりも回転中心から離れた位置にあるので、小さな力で操作レバーを操作することができ、ロック機構を動作させることができる。
また、本発明のロック機構付きキャスターは、
作用部は操作レバーの幅方向の一方が開口する袋状凹部を備えることができる。これによると、幅方向の一方が開口する袋状凹部を備えることで、側方からロック機構を視認することができ、正常に動作しているか確かめることが可能となる。
また、本発明のロック機構付きキャスターは、
操作レバーは、アウター部材の外壁に沿ってクランクしており、操作部を該アウター部材の下面位置に沿って延長することができる。操作部がアウター部材の下面位置に沿って延長されているので、アウター部材などを家具に埋め込むように取り付けることができ、さらに取付場所の制限が少なくなる。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。本実施例は、主として家具類の底部に取り付けるロック機構付きキャスターについて例示しているが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
図1は、本発明に係るロック機構付きキャスターを家具類の底部に取り付けた状態の一例を示す図、図2は、図1の取付状態を示す縦断面拡大図、図3は、ロック機構付きキャスターの分解斜視図、である。図1に示すように、ロック機構付きキャスター1は(以下、単にキャスターともいう。)、机やワゴンなどの家具100の底部に、ロック機構のロック及び解除の操作ができる所定位置に取り付けられる。
キャスター1は、図2及び図3に示すように、家具100を走行可能にする車輪2と、その車輪2を回転可能に軸支するインナー部材3と、そのインナー部材3を車輪2が接地する床等の載置面101と直交する方向を回転中心(旋回中心O1)として旋回可能に保持するアウター部材4と、インナー部材3とアウター部材4との間に配置されて車輪2の回転動作とインナー部材3の旋回動作をロックするためのロック機構5と、そのロック機構5のロックと解除とを動作させるための操作機構6とを備えている。また、車輪2をインナー部材3に軸支するためのシャフト7や、インナー部材3とアウター部材4との間に介在する摺動部としてたま16を備えている。
次に各部材について詳細に説明する。なお、本実施形態において、家具100に取り付けられる側を上側とし、載置面101側を下側とする。
<車輪>
車輪2は、図4に示すように、載置面101に接地する車輪本体21と、その車輪本体21の両側で歯車形状をなす一対の歯車部22,22(第1係合部)とを備え、車輪本体21及び歯車部22,22を同軸上で貫通する軸孔23が形成されている。この軸孔23にシャフト7が配置され、車輪2が回転可能に保持される。なお、シャフト7は、車輪2と一体的に形成してもよく、取り付ける家具100(の重さ等)により選択することができる。なお、車輪2(車輪本体21)は、可能な限り車輪径が大きなものが好ましく、車輪径が大きいと家具100を移動させる時に載置面101の凹凸を乗り越えやすくなり、走行性能が高まる。
<インナー部材>
インナー部材3は、図5に示すように、円盤形態をなし、下面にはシャフト7を両端で軸支する軸溝31,31が形成され、その軸溝31,31に挟まれた部分が開口し車輪2を配置することができる。また、配置される車輪2(車輪本体21)に対応して、周面(側部)に開口切欠が下面開口に連続するように形成され、車輪2の外径を大きなものとすることができる。さらに、上面が部分的に開口されロック機構5を収納する収納部32が車輪2を配置する下面開口に連通する形で形成され、その収納部32の底部32aには上方に向いた突出軸33が形成されている。なお、突出軸33は、車輪2を配置し易いようインナー部材3の旋回中心O1(図2参照)からずれた位置に形成されており(換言すれば、下面開口を大きく形成するために、ひいては車輪2の車輪径を大きくするために、突出軸33を旋回中心O1からずれた位置に形成しており)、そのずれた方向の収納部32の内壁には、突出軸方向に延びる保持レール36が突出して形成されている。この突出軸33と保持レール36により、後述するロックスライド(ロック機構5)が安定して突出軸33に沿って摺動可能となっている。インナー部材3の外面の隅部、すなわち上面と周面(側部)とが隣接する位置に環状外溝34が形成されており、キャスター1を組み立てたときにこの環状外溝34に対向して、後述するアウター部材4の内面に環状内溝41eが形成されており、環状外溝34と環状内溝41eとにたま16が挟まれている。通常キャスター1は家具100の底部に取り付けられるので、家具100の荷重によりインナー部材3は相対的に載置面101から上向きに力が加わるため環状するたま16によってアウター部材4にインナー部材3が支えられ、たま16が転がることによりインナー部材3はスムーズに旋回できる。外周面所定高さ位置に環状爪部35が形成されており、アウター部材4の対応する位置に設けられた爪部41fに係止して抜け止めがなされて、アウター部材4に保持される。
<アウター部材>
アウター部材4は、図6に示すように、下面が開口した円筒形態をなす円筒部41と、家具100の底部に取り付けるための取付部42と、操作機構6(具体的には後述する操作レバー12)を保護する保護部43とを備えている。円筒部41は、中央に円形形状で部分的に開口する天壁41aと円筒形状をなす周壁41bとで形成され、インナー部材3の周面(側部)と上面の一部とを覆うことができる。その天壁41aの開口内縁から下側に窪むようにフランジ部41cが形成され、そのフランジ部41cの下端には、周方向に所定間隔で内側方向に突出する歯部(第2係合部)41dが設けられている。また、アウター部材4の内面の隅部、すなわち天壁41aと周壁41bとが隣接する位置に環状内溝41eが形成されており、たま16が配置される。なお、歯部41dをアウター部材4の上面から低い位置に設けることにより、後述するロック機構5がロック解除状態において上面をつらに形成することができ、ひいては、操作機構6をアウター部材4の上面に沿って動作するだけという単純な構造にすることができる。
また、周壁41bの内面には、所定高さ位置に上記したインナー部材3の環状爪部35に係止してインナー部材3を保持するための爪部41fが形成されている。爪部41fは、下側が傾斜しているので、インナー部材3を押し込むことで取り付けることができる。天壁41aの上面には、操作機構6を取り付ける第1及び第2ボス部41g,41hが中心(インナー部材旋回中心O1)を挟んで対称的に形成されており、その第1及び第2ボス部41g,41hと対角をなす位置に家具100との間を支持する支持部41i,41iが形成されている。なお、第1及び第2ボス部41g,41hには操作レバーを固定するピン13,13が挿し込まれる。そのピン13,13の上面と支持部41iが同一の高さになることが望ましく、キャスター1を家具100の底部に取り付けたときに、それらの上面を家具100の底部に接するようにすれば、ガタなどが発生せず安定して取り付けることができる。なお、支持部41iは、形成する大きさ、形状位置及び数などこれらに限定するものではなく、後述する操作機構6の動作に支障がない範囲で変更可能である。
保護部43は、必要に応じてアウター部材4に形成すればよく、円筒部41から延出される一対の延出部43a,43aと、その一対の延出部43a,43aを連結する連結部43bとを含み、平面視アーチ形状をなす。その延出部43a,43a及び連結部43bに囲まれた内部空間に後述する操作レバー12(操作機構6)が挿通され、例えば操作レバー12への横からの衝撃を抑制することができる。なお、一対の延出部43a,43aの間隔は適宜調整され、操作レバー12の回動範囲を規制する役目を兼ねる。また、その上部には、円筒部41に形成された支持部41iと同様に支持部43iが形成されており、連結部43bの中央には第3スプリング15の一端を保持する掛止穴43cが設けられている。
<ロック機構>
図3に戻り、ロック機構5は、車輪2の歯車部22に係合して車輪2の回転動作をロックする第1ロック部81とアウター部材4の歯部41dに係合してインナー部材3の旋回動作をロックする第2ロック部82とを有するロックスライド本体8(外周部材)と、そのロックスライド本体8の内側に位置して突出軸33と嵌合するロッド9(内周部材)と、突出軸33に挿着されてロッド9を介してロックスライド本体8を上動させる第1スプリング10と、ロッド9に挿着されてロックスライド本体8とロッド9との間に介在する第2スプリング11とを備える。なお、ロッドスライド本体8とロッド9とを分割せず、ロッドスライドとして一体的に形成してもよい。その場合には、ロッド9とロックスライド本体8を組み立てる手間がなく構造が簡単となる。
ロックスライド本体8は、図7に示すように、ロッド9が配置される挿通穴85を有する胴部83の下方には、胴部83を挟みこむように挿通穴85に直交する方向に延出される腕部84,84が設けられている。その腕部84,84の先端下面には第1ロック部81,81が形成されている。このように、腕部84,84を二股に分けることで、後述するが第1ロック部81,81が車輪本体21の両側の歯車部22,22にかみ合わせる(ロックする)ようにしており、これによりインナー部材3の旋回中心O1上から径方向に伸びる放射状上に車輪走行方向を一致させることができ、旋回性能及び走行性能を高めることができる。なお、腕部を二股に分けずインナー部材3の旋回中心O1上から径方向に伸びる放射状上に腕部(第1ロック部)を設けることもできるが、その場合には、車輪は歯車部(第1係合部)を挟むように両側に車輪本体を設けることになるので、載置面101との接地箇所が2ヶ所になり、旋回性能が落ちることになる。
また、胴部83の上端は円形形状に張り出して形成され、その周方向の所定位置に第2ロック部82が形成されている。本実施例において第1ロック部81は突部が3つ、第2ロック部は腕部側に3つ、その反対側に5つ設けられており、キャスター1の大きさや、突部の強度などによって数、大きさ等を調整することができる。また、第1ロック部81及び第2ロック部82の突部は、下方が先細りになっており歯車部22及び歯部41dに係合し易くなっている。挿通穴85には、切欠部86が形成され、また第2スプリングの受け部として底部87が内側に張り出て形成されている。この切欠部86は、ロッド9が回転しないように規制するものであり、ロッド9が突出軸方向に摺動できるように溝状に切り欠かれている。
ロッド9は、図8に示すように、突出軸33が挿し込まれる有底穴93を有するロッド本体91で構成され、そのロッド本体91の上面には平面視円形形状をなし、上方に突出する丸みを帯びた頭部92が設けられている。また、ロッド本体91の上端はロックスライドの挿通穴85に対応するように円形形状に張り出し、第2スプリングの受け部として鍔部94が形成されており、その鍔部94のロックスライド本体8の切欠部86に対応する位置に突部95が形成されている。また、ロッド本体91の周面の所定位置にはストッパ部96が形成され、ストッパ部96がロックスライド本体8の底部87の端部に係止するので、第2スプリング11をロッド9とロックスライド本体8との間に介在して取り付けることができる。
頭部92は、ロッド本体91の軸方向X1からずれた軸方向X2上に形成されている。具体的には、図2に示すように、頭部92はインナー部材3の旋回中心O1上に配置されるので、ロッド本体91が旋回中心O1からずれて形成されている。すなわち、ロッド本体91の有底穴93にはインナー部材3の突出軸33が嵌合されるので、突出軸33が旋回中心O1から偏心した位置に形成されている。これによると、図2及び図7に示すように、旋回中心O1を挟んでロックスライド本体8の腕部84と反対側に偏心するように突出軸33形成されており、てこの原理により腕部84の反対側でロックスライド本体8が上向きに付勢されるため、頭部92を支点として腕部84には下向きの力が働き、第1ロック部81が歯車22に係合し易くなっている。なお、突出軸33を旋回中心O1上に形成してもよく、その場合には、ロックスライド本体8を平行に摺動することとなる。
<操作機構>
操作機構6は、図3に示すように、ロック機構5を操作する操作レバー12と、その操作レバー12をアウター部材4の上面に回転可能に固定するピン13,13とを備え、必要に応じて使用者が摘んで操作する操作部カバー14や、使用者の操作力を軽減するターンオーバ機構をなすとともに、その付勢力によりロック機構5のロック時・解除時の状態で操作レバー12を保持する役目をなす第3スプリング15を備えることもできる。
操作レバー12は、図9に示すように、板状形態をなし、中途位置で折れ曲がり段違いに形成されている。具体的には、平面視三角形状をなす高段部12aと、その高段部12aに連続して下方に折れ曲がる垂直部12bと、その垂直部12bに連続して高段部12aに平行方向に延長される低段部12c(操作部)とで構成される。なお、操作レバー12は、この限りではなく、一本の板状部材とすることもでき、また段差及び傾斜を直線的もしくは曲線的に所定個数だけ設けることができ、取り付けるアウター部材4の形状、ひいてはキャスター1を取り付ける家具100の底部の形状により調整することができる。
高段部12aには、アウター部材4の上面に形成された第1ボス部41gに対応して、一端側(三角形状頂部)にアウター部材4の上面に沿って回動可能に軸支するための軸穴12dと、第2ボス部41hに対応して、その回動動作をガイドするガイド穴12eとが厚さ方向に貫通して設けられ、ロッド9の頭部92に対応する中央領域には作用部として幅方向の一方が開口する袋状凹部12fと、その袋状凹部12fに連続する傾斜部12gと、その傾斜部12gに連続して凸部12hとが形成されている。この作用部の凹凸でロッド9(頭部92)を動作させ、ロック機構5を突出軸方向に摺動させることができ、傾斜部12gは、ロッドが凹凸間を円滑に移行するために形成されたものである。また、他端側には第3スプリング15の一端を保持する貫通穴を有する掛止部12jが設けられている。
垂直部12bの長さ(高さ)は適宜調整され、通常、低段部12cがインナー部材3及びアウター部材4の底面高さ位置に調整される。これによると、キャスター1を家具類100の底部に埋め込むように取り付けることができ、その場合にも使用者が操作できるように操作部(低段部12c)だけを家具100の底部から食み出すように形成できる(図1参照)。
ピン13は、図10に示すように、上面が平坦に形成され、家具100の底部に押し付けられる高さで形成するとよい。その場合には、簡易な構造とするだけでなく、家具100の底部で常時抑えられるので、操作レバー12を確実に取り付けることができ、外れる心配がない。
操作部カバー14は、必要に応じて設けることができ、操作レバー12の低段部12cの端部に開口部14aから差し込み止め部14bが係止して取り付けられ、操作部として使用者が摘み易いようになっている。
次に、本実施例に係るキャスター1の組み立て方法の一例について説明する。まず、ロック機構5を組み立てる。具体的には、図3に示すように、ロッド9のロッド本体91に第2スプリング11を挿着し、その状態でロッド9をロックスライド本体8の挿通穴85に取り付ける。このとき、第2スプリング11の付勢力に抗してロッド9のストッパ部96がロックスライド本体8(胴部83)の底部87の下面に係止するまで押し込んで取り付ける。続いて、インナー部材3の突出軸33に第1スプリング10を挿着しておき、その上に先に組み立てたロックスライドを配置する。すなわち、ロッド9を突出軸33に嵌合するように配置する。
続いて、インナー部材3に車輪2を挿通したシャフト7を取り付ける。このとき、インナー部材3の軸溝31はキャスター1の下面としてあわれるため、車輪2はいつでも取り付けることが可能であるが、初めに取り付けておくと各スプリングの影響を受けないため容易に取り付けることができる。
次に、アウター部材4の内部にインナー部材3を組み付ける。具体的には、アウター部材4を逆さの状態に保持し、環状内溝41eにたま16を敷き詰めた状態で、ロックスライドを配置したインナー部材3を所定方向で組み付ける。このとき、インナー部材3の環状爪部35がアウター部材4の爪部41fに係止するまで押し込んで組み付ける。
最後に、アウター部材4の上面に操作機構6(操作レバー12)を取り付ける。具体的には、アウター部材4の保護部43側に操作レバー12の低段部12cが位置するように高段部12aの軸穴12dが第1ボス部41gに、ガイド穴12eが第2ボス部41hに嵌るように取り付け、ピン13,13で固定し、第3スプリング15を一端がアウター部材4(連結部43bの掛止穴43c)に他端を操作レバー12(掛止部12j)に掛け止めして取り付ける。これにより、本発明のキャスター1が完成する。
このように、本発明のキャスターは、例えばたま16をインナー部材3の環状外溝34に保持するなどの専用の治具を用いてもよいが、部品点数が少なく、簡単な構造であるため専用の治具を必要とせず、容易に組み立てることができる。
次に、本実施例に係るキャスター1の動作の一例について説明する。図12は、本発明に係るロック機構付きキャスターの動作を示す説明図、図13は、図12の動作を詳しく説明する図である。
図12(A)には、図13(A)が対応し、車輪2の回転動作及びインナー部材3の旋回動作をロック解除した状態を示しており、操作レバー12を一端(軸穴12d)を回転中心として矢印P方向に操作して図12(B)(図13(C)が対応している)の状態に移行させると、車輪2の回転動作及びインナー部材3の旋回動作をロックした状態となる。よって、この二つの状態を反復することでロック機構のロック及び解除を繰り返し行うことができる。なお、図13(B)は、ロック動作の途中状態を示すものである。
具体的には、操作レバー12は、前述したように、軸穴12dが第1ボス部41gに、ガイド穴12eが第2ボス部41hにそれぞれ嵌め込まれており、軸穴12dを回転中心としてガイド穴12eが第2ボス部41hに沿って、かつアウター部材3の上面に沿って回動操作することができ、アウター部材3の上面から突出するロッド9の頭部92上(インナー部材3の旋回中心O1上)で操作レバー12の作用部(袋状凹部12f,傾斜部12g,凸部12h)が動作することで、頭部92に作用してロック機構5のロック及び解除が行われる。
すなわち、図13(A)に示すように、ロック解除状態では、旋回中心O1上に袋状凹部12fが位置している。これにより、ロッド9は、突出軸33に挿着された第1スプリング10によって上方に付勢されて上方に移動しており、頭部92の上面が袋状凹部12fの下面に当接している。ロッド本体91の周面にはストッパ部96が形成されており、このストッパ部96がロックスライド本体8の底部87に係止して、ロッド9と共にロックスライド本体8も上方に移動し、第1ロック部81及び第2ロック部82が車輪2の歯車部22及びアウター部材3の歯部41dから離間した状態で保持されるため、車輪2は回転可能となり、インナー部材3は旋回可能となる。なお、袋状凹部12fの下面と頭部92の上面とは当接することは必須ではなく、離間した状態でもよい。
続いて、図13(C)に示すように、ロック状態では、旋回中心O1上に凸部12hが位置している。これにより、ロッド9は、凸部12hの下面に当接し、突出軸33に挿着された第1スプリング10に抗して下方に移動している。ロッド本体91には第2スプリング11が挿着されており、そのロッド9の移動に供して、第2スプリング11がロックスライド8を付勢して、ロックスライド本体8が下方に移動し、第1ロック部81が車輪2の歯車部22に、第2ロック部82がアウター部材3の歯部41dに係合した状態で保持されるため、車輪2の回転動及びインナー部材3は旋回動作がロックされる。
図13(B)は、ロックを行う場合の途中状態であり、第1ロック部81が歯車部22に、もしくは第2ロック部82が歯部41dに噛み合わず係合できない状態を示している。図13(B)に示すように、操作レバー12を操作してロックする場合に、第1ロック部81が歯車部22に、もしくは第2ロック部82が歯部41dに噛み合わず係合できないときには、その状態でロックスライド本体8を保持したまま、ロッド9が第2スプリング11に抗して操作レバー12(作用部、凸部12h)に突出軸33に沿って下方に押し込まれる。このとき、第2スプリング11は、ロッド9とロックスライド本体8との間で縮んだ状態で保持されている。これにより、第2スプリング11の伸縮距離だけ遊びを形成することができる。そして、何かの反動(少し動かすなど)で係合可能位置にずれたとき、第2スプリング11の付勢力により、ロック状態と移行する(図13(C)参照)。
また、ロック状態から解除状態に移行する場合には、旋回中心O1上に袋状凹部12fが位置され、ロッド9の頭部92の押圧が解除され、第1スプリング10の付勢力により、ロッド9を介してロックスライド本体8が上方へ移動して第1ロック部81及び第2ロック部82のロックが解除され、車輪2の回転動作及びインナー部材3の旋回動作が可能となる。
なお、凸部12hは袋状凹部12fと相対的にみて突出しているものであり、必ずしも高段部12a面に対して突出して形成するものではない。また、袋状凹部12fにすることで、ロッド9の抜け防止の効果があるが、対応する位置を切り欠いて形成してもよい。
本発明に係るロック機構付きキャスターを家具類の底部に取り付けた状態の一例を示す図。 本発明に係るロック機構付きキャスターの縦断面図。 本発明に係るロック機構付きキャスターの分解斜視図。 車輪を示す平面図,側面図。 インナー部材を示す平面図,底面図,断面図。 アウター部材を示す平面図,底面図,断面図。 ロックスライド本体を示す平面図,底面図,断面図。 ロッドを示す平面図,正面図,底面図,断面図。 操作レバーを示す平面図,底面図,正面図。 ピンを示す平面図,正面図,底面図。 操作部カバーを示す平面図,底面図,左側面図,断面図。 本発明に係るロック機構付きキャスターの動作を示す説明図。 図12の動作を詳しく説明する図。
符号の説明
1 ロック機構付きキャスター
2 車輪
3 インナー部材
4 アウター部材
5 ロック機構
6 操作機構
7 シャフト
8 ロックスライド本体(外周部材)
9 ロッド(内周部材)
10 第1スプリング
11 第2スプリング
12 操作レバー
12a 袋状凹部(作用部)
12b 傾斜部(作用部)
12c 凸部(作用部)
16 たま(摺動部)
22 歯車部(第1係合部)
33 突出軸33
41d 歯部(第2係合部)
81 第1ロック部
82 第2ロック部
100 家具
101 載置面

Claims (12)

  1. 走行可能となる家具の底面に取り付けられるアウター部材と
    前記家具の載置面と直交する方向を回転中心として前記アウター部材に対して旋回可能に保持するインナー部材と、
    前記家具を移動可能にするために、前記インナー部材の回転中心から離れた前記インナー部材に前記載置面と平行に配置したシャフトを回転中心とする車輪と、
    前記車輪から前記アウター部材の間に配置されて、前記車輪の回転動作と前記インナー部材の旋回動作とをロックするためのロック機構と、
    前記ロック機構の可動部を前記載置面と直交する方向に駆動して、前記ロック機構によるロック動作と解除動作をさせるための操作機構と、
    備えたロック機構付きキャスターであって
    前記インナー部材と前記アウター部材とは、前記インナー部材の外面と前記アウター部材の内面との間に摺動部を有しながら、前記インナー部材前記アウター部材に対して旋回可能な状態を構成しており、
    前記ロック機構は、
    前記車輪の前記シャフトを回動中心として前記車輪と一体に形成された第1係合部と、
    前記インナー部材の回転中心と同心の前記アウター部材に形成された開口の内縁から前記インナー部材側に向けて形成された第2係合部と、
    前記第1係合部に係合して前記車輪の回転動作をロックする第1ロック部と、前記第2係合部に係合して前記インナー部材の旋回動作をロックする第2ロック部とを有し、前記インナー部材の底部から上方に向けて形成された突出軸に嵌合して、その突出軸に沿って下降する時に、前記第1ロック部が前記第1係合部に係合し前記第1ロック部が前記第2係合部に係合し、前記車輪の回転と前記インナー部材の旋回を停止させるロックスライドと、を備え
    前記ロックスライドと前記インナー部材の底部との間の前記突出軸にはそのロックスライドを上動させる第1スプリングを配置し、
    前記操作機構は、前記第1スプリングの力で前記突出軸に沿って上動した前記ロック機構のロック解除位置にある前記ロックスライドを、操作時に押し下げて前記ロック機構のロック位置へ摺動させ、前記ロック機構のロックと解除とを切替え動作させることを特徴とするロック機構付きキャスター。
  2. 走行可能となる家具等の底面に取り付けられるロック機構付きキャスターであって、
    前記家具等を移動可能にする車輪が回転可能に軸支されるインナー部材と、
    そのインナー部材の側部と少なくとも上部の一部とを覆うと共に、前記車輪が接地する面と直交する方向を回転中心として、前記インナー部材を前記車輪と一緒に旋回可能に保持するアウター部材と、
    前記インナー部材と前記アウター部材との間に配置されて、前記車輪の回転動作と前記インナー部材の旋回動作とをロックするためのロック機構と、
    前記アウター部材に取り付けられて、前記ロック機構のロックと解除とを動作させるための操作機構と、を含み、
    前記インナー部材の外面と前記アウター部材の内面との間に摺動部を有しながら、前記インナー部材と前記アウター部材とは当該インナー部材が旋回可能な状態で一体を成しており、
    前記ロック機構は、
    前記車輪の軸部に形成された第1係合部と、その第1係合部に係合して前記車輪の回転動作をロックする第1ロック部と、前記アウター部材のインナー部材側に形成された第2係合部と、その第2係合部に係合して前記インナー部材の旋回動作をロックする第2ロック部と、を備え、
    前記インナー部材の底部には上方に向いた突出軸が形成され、前記第1ロック部と前記第2ロック部とはその突出軸に嵌合するロックスライドの一部として形成されており、
    前記ロックスライドの下降時に前記第1係合部に第1ロック部、及び第2係合部に第2ロック部が係合して、前記車輪の回転と前記インナー部材の旋回を停止させ、
    前記ロックスライドと前記インナー部材の底部との間の前記突出軸にはそのロックスラドを上動させる第1スプリングを配置し、
    前記操作機構が前記第1スプリングに抗して前記ロックスライドを前記突出軸に沿って摺動させ、前記ロック機構のロックと解除とを動作させるとともに、
    前記ロックスライドは、前記第1ロック部と前記第2ロック部とを備えた外周部材と、その外周部材の内側に位置して前記突出軸と族合する内周部材とを備え、
    該外周部材と該内周部材との間は突出軸方向に摺動可能と成すと共に、前記外周部材と内周部材との間に第2スプリングが介在され、
    前記操作機構は、前記内周部材を押して前記ロック機構をロックし、更に内周部材が押された時に前記外周部材のロックした位置を保持したまま前記第2スプリングが押されることを特徴とするロック機構付きキャスター。
  3. 前記内周部材は、前記ロック機構を解除した状態で、前記アウター部材の上面から突出する頭部を形成しており、
    前記操作機構が該頭部を押して前記ロック機構をロックする請求項2に記載のロック機構付きキャスター。
  4. 前記内周部材の頭部が前記インナー部材の旋回中心上に形成されてなる請求項3に記載のロック機構付きキャスター。
  5. 前記外周部材は、下方に前記車輪に対応する方向に延びる腕部を形成しており、
    前記第1ロック部が該腕部の前記第1係合部に対応する位置に形成され、かつ、前記第2ロック部が前記外周部材の上方で周方向の所定位置に形成されてなる請求項2ないし4のいずれか1項に記載のロック機構付きキャスター。
  6. 前記突出軸が、前記インナー部材の旋回中心上に形成されてなる請求項1ないし5のいずれか1項に記載のロック機構付きキャスター。
  7. 前記突出軸が、前記インナー部材の旋回中心から偏心して形成されてなる請求項1ないし5のいずれか1項に記載のロック機構付きキャスター。
  8. 前記突出軸が、前記インナー部材の旋回中心を挟んで前記腕部の反対側に偏心されてなる請求項5に記載のロック機構付きキャスター。
  9. 前記操作機構は、
    一端側が回転中心として前記アウター部材の上面に沿って回動可能に軸支され、他端側が操作部としてインナー部材の旋回中心を挟んで反対側に延長された操作レバーを備え、
    当該操作レバーには、前記アウター部材の上面に沿う位置に前記ロック機構のロックと解除とを動作させる作用部が形成されてなる請求項1ないし8のいずれか1項に記載のロック機構付きキャスター。
  10. 前記作用部は前記操作レバーの幅方向の一方が開口する袋状凹部を備えてなる請求項9に記載のロック機構付きキャスター。
  11. 前記操作レバーは、前記アウター部材の外壁に沿ってクランクしており、前記操作部が該アウター部材の下面位置に沿って延長される請求項9または10に記載のロック機構付きキャスター。
  12. 走行可能となる家具の底面に取り付けられるロック機構付きキャスターであって、
    前記家具を移動可能にする車輪が回転可能に軸支されるインナー部材と、
    そのインナー部材の側部と少なくとも上部の一部とを覆うと共に、前記車輪が接地する面と直交する方向を回転中心として、前記インナー部材を前記車輪と一緒に旋回可能に保持するアウター部材と、
    前記インナー部材と前記アウター部材の間に配置されて、前記車輪の回転動作と前記インナー部材の旋回動作とをロックするためのロック機構と、
    前記アウター部材に取り付けられて、前記ロック機構のロックと解除とを動作させるための操作機構と、を含み、
    前記インナー部材の外面と前記アウター部材の内面との間に摺動部を有しながら、前記インナー部材と前記アウター部材とは当該インナー部材が旋回可能な状態で一体を成しており、
    前記操作機構は、
    一端側が回転中心として前記アウター部材の上面に沿って回動可能に軸支され、他端側が操作部としてアウター部材の軸中心を挟んで反対側に延長された操作レバーを備え、
    一端を中心に前記アウター部材の上面に沿って当該操作部を操作したとき、前記ロック機構を介して前記車輪の回転動作及び前記インナー部材の旋回動作のロックと解除とを動作させることを特徴とするロック機構付きキャスター。
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