JP4797461B2 - 脚体及び家具 - Google Patents

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Description

本発明は、家具本体を床面に対して移動可能に支持し得るキャスタ付の脚体並びに当該脚体を具備する家具に関するものである。
従来、例えば、移動可能なテーブルやパーティション等の家具に使用される脚体として、左右一対の脚ベースと、各脚ベースの前後端を床面に対して移動可能に支持する一対のキャスタとを具備しているものがある。
この種のキャスタとしては、例えば、所謂双輪キャスタや低床キャスタといわれるものが一般的に利用されているが、なかでも低床キャスタは薄型であるため、脚ベースの高さ寸法を低く抑えることが可能となるので、家具にも多く採用されている。
この低床キャスタは、例えば特許文献1に開示されているように、一般に脚ベースに取り付けられる下面が開放された有底円筒状をなす支持体と、前記支持体内に収容したキャスタ本体とを具備している。前記キャスタ本体は、水平軸心回りに回動可能に取り付けた一対の走行用の本車輪と前記支持体に取り付けられ鉛直軸心回りに旋回可能に前記本車輪を支持している円盤状の旋回部とを備えている。そして、これら低床キャスタに要求される性能としては、移動に際しての転動の円滑性とともに静止状態における安定性が重要な要件となっている。このような要件を満たすために、上述した同文献1に開示されたキャスタは、キャスタ本体が具備する本車輪と旋回部とを同時にロックしてキャスタの移動と停止とを確実にすることが可能なロック手段を備えている。
一方、特許文献2には、脚ベースに対するキャスタ本体の位置を上下方向に調節し得る昇降機能を支持体に付与し、同文献1に記載のキャスタと同様に本車輪と旋回部とのロックを併せて行うことができるキャスタが開示されている。また同文献2には、リンク機構を採用してテーブルに備えられた4つのキャスタを1箇所の操作手段において同時にロック又はロック解除に係る操作をする態様が模式的に開示されている。
特開平10−193906号公報 特開平11−334303号公報
ここで、上述したようなキャスタを有する脚体を例えば会議用テーブルのような家具に採用すべく、当該テーブルの両側端に配された脚ベースの前後端にそれぞれキャスタを1つずつ、計4つ配置する場合、使用者に近い使用端側すなわちベースの前端側に位置する2つのキャスタにのみ特許文献1に開示されたようなロック手段を具備するキャスタを採用し、反使用端側すなわちベースの後端側に位置する2つのキャスタには当該ロック手段を具備するキャスタを採用していないものがある。これは、4つあるキャスタのうち、2つのキャスタの移動を禁止すれば、当該家具の移動を前後方向及び左右方向ともに禁止できるという考え方に基づくとともに、ロック手段を作動させるための操作手段位を当該テーブルの使用端側のみに設けて使用者がロック或いはロック解除の操作を行い易いようにするためである。しかしながら、上述した考え方はあくまで4つのキャスタが全て床面に荷重が掛かった状態で接地している場合は成り立つものであるが、実際には床面が平坦でないことがあり、多少の凹凸を有していることがある。そのため、4つあるキャスタのうち何れか1つのキャスタが床面から浮いてしまっていると他の3つのキャスタにより家具が支持されて家具にガタつきが生じてしまい、この状態では家具が十分に固定されている状態とはいえない。その際に仮に2つあるロック装置のうちの1つが床面から浮いてしまったキャスタに備えられていた場合、家具は1つのキャスタのみによってロック状態となっていることになる。この状態では家具を移動させようとする外力が少しでも掛かった場合、ロックされ且つ接地している1つのキャスタに前記外力が集中するため、ロックされ且つ接地している1つのキャスタを軸に家具全体が回動してしまうか、或いは家具全体が引きずられてしまうといったことも起こり得る。
このような場合において、脚体が有している4つのキャスタ全てにロック手段を設ければ問題が多少は改善されると考えられる。しかし、上述したような家具にガタつきが生じている状態においては家具を十分に固定できていないという点では同様である。さらに、4つのキャスタを有する脚体においては当該4つのキャスタ全てに特許文献1に開示されているようなロック手段を設けることも可能ではあるが、このようなものは静止又は移動させる際には使用者はロック或いはロック解除の操作をキャスタ毎に計4回行わなければならないため、当該操作が使用者にとって手間のかかるものとなっている。特にテーブルの場合、反使用端側にあるキャスタのロック手段を作動させるためには、例えばテーブルの反使用端側に使用者が入り込む空間が乏しい場合は当該テーブルの下肢空間に潜り込むなどして操作手段を操作しないといけないか、反使用端側のキャスタに係る操作手段が完全に使用者の操作できない位置に位置付けられてしまうといった勝手の悪いものとなってしまう。
そこで、特許文献2に模式的に開示されているような、家具に設けられた4のキャスタをリンク機構を介して連動させてロック或いはロック解除に係る操作を1箇所の操作手段において行うといった構成を採用することが考えられる。しかし上述したように各キャスタにはアジャスタが設けられているため、床面に合わせて個々のキャスタに設けられたアジャスタをそれぞれ調節すればキャスタ間の相対位置が変化してしまう。また同文献2に開示されたキャスタの場合同じ脚ベースに取り付けられたキャスタに異なった方向の作用力を付与しないとロック手段を作動させることができない構成となっている。そのようなキャスタのロック機構にキャスタ間の相対位置の変動に対応し、且つ異なった方向へ作用力を付与し得るリンク機構を適用するとなると、いきおい構造が複雑となって部品点数も多くなり、結果として生産コストも嵩んでしまう。
本発明は、これらような不具合に着目したものであり、家具に使用されるキャスタを簡単且つ確実にロック或いはロック解除することができる家具の脚体を提供する。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本発明に係る脚体は、家具本体を床面に対して移動可能に支持し得るものであって、脚ベースと、前記脚ベースに立設され前記家具本体を支持する脚柱と、前記脚ベースの長手方向に沿って所定距離離間して前記脚ベースに取り付けられ該脚ベースを支持する一対のキャスタとを有し、前記一対のキャスタが、それぞれ床面に対して転動する車輪及び該車輪を鉛直軸心回りに旋回させる旋回機構を備えたキャスタ本体と、該キャスタ本体を前記脚ベースに対して所定動作範囲において昇降可能に固定する昇降機構と、前記車輪及び旋回機構の動作をロックするロック状態と前記ロックが解除されたロック解除状態とに相互に切り換えるロック手段とをそれぞれ有するものであり、前記ロック手段を作動させるために外力により操作される操作手段と、前記脚ベースの内部において前記操作手段と前記ロック手段との間に介在し、前記操作手段に入力された操作力を前記脚ベースの長手方向に沿った同一方向の作用力として前記一対のキャスタが有する一対のロック手段に同時に伝達することにより、該一対のロック手段におけるロック動作及びロック解除動作を同時に作動させ得る操作力伝達手段とを具備するとともに、このロック手段が、キャスタ本体に追従して昇降動作可能で、かつ先端よりの位置に凹所を有するロックレバーと、キャスタ本体の内部に設けられ上下動可能であるとともに可動範囲の上端まで移動した際に前記ロックレバーの凹所にその上端が嵌入し得るロックボタンと、キャスタ本体の内部に設けられ前記ロックボタンがロックレバーに押圧された状態でキャスタ本体の車輪と係合して車輪の回動をロックするとともに前記ロックボタンの上端が前記ロックレバーの凹所に嵌入した状態でキャスタ本体の車輪との係合が解除され車輪の回動を許可する車輪止めとを利用して構成したものであり、操作力伝達手段を構成し対をなすキャスタのロック手段のロックレバー間に架設した部材の高さ位置がキャスタの位置に応じて変化することを特徴とする。
このようなものであれば、昇降機構が脚ベースに対してキャスタを昇降させ得る構成としているので、床面の凹凸に拘わらず、両方のキャスタを確実に接地させて家具本体の荷重を十分支持し得る状態に設定した上で、一対のキャスタを同時にロック或いはロック解除することが可能となる。すなわち、床面の凹凸に拘わらず両方のキャスタを安定して床面に固定することと、容易にロック状態又はロック解除状態の切換をすることを好適に両立させた家具を構成することができる。
また、脚ベースに対するキャスタの取付方向に拘わらず、一対のキャスタ本体に設けた一対のロック手段にそれぞれ同一方向の作用力を付与すれば一対のキャスタを同時にロックする構成とすることができるので、従来品のような複雑なリンク機構を構成してキャスタ毎の取付方向に合わせてそれぞれに異なった方向の作用力を付与するという必要性を回避して、家具全体を構成する部品点数を有効に削減することができる。
さらに、テーブル等の脚体に本発明を適用した場合、操作力伝達手段により、一つの操作手段を用いて2つのキャスタを同時にロック或いはロック解除することができるので、操作手段を使用者の操作し易い位置に設ければ、効率的にロック又はロック解除操作を行い得るものとすることができる。例えば、テーブルの使用端側に操作手段を設けて、使用端側に一方のキャスタを位置付けるとともに反使用端側に他方のキャスタを位置付け、一対のキャスタとを同時にロック或いはロック解除し得る構成とすることも可能となるので、使用者は操作しやすい位置にある操作手段を操作するのみで使用者から操作し難い位置にあるキャスタのロック状態とロック解除状態との相互の切換も行うことができる。
それぞれのキャスタを所定範囲内において適宜昇降させることにより操作手段とロック手段との上下方向における相対位置が変化しても、操作力伝達手段に安定して操作力を伝達させるためには、昇降機構による前記キャスタ本体の所定範囲における昇降動作に対応して、キャスタ本体の任意の昇降位置において操作力伝達手段とロック手段との係合状態又は前記操作力伝達手段と操作手段との係合状態を維持し得る係合維持領域を設けているものとすることが望ましい。ここで、当該係合維持領域は前記操作力伝達手段の内部に設けたものであっても良く、操作手段とロック手段との上下方向における相対位置の変化に応じて変形するものであっても良い。そして、ロック手段、操作手段及び操作力伝達手段の仕様の変更を抑えつつ上述した係合維持領域を設けるためには、操作力伝達手段と操作手段又は操作力伝達手段とロック手段とが係合する係合部において係合維持領域を設けることが望ましい。
そして、係合維持領域を設けるための具体的な構成としては、前記ロック手段と前記操作力伝達手段とを上下方向に相対的に移動不能に固定しておき、前記操作手段が、一部分が脚ベースの外部に露出し外力により上下動作するように設けられたボタンを有する操作体に、前記脚ベースの内部において前記操作体におけるボタンの上下動作に伴って上下方向及び前記脚ベースの長手方向に変形し且つ前記操作力伝達手段と係合して前記係合部を構成する係合子とを具備させ、前記操作力伝達手段が前記係合子と係合した状態で、該係合子の上下方向への変形を許容しつつ前記脚ベースの長手方向への変形にのみ追従して前記脚ベースの長手方向に沿って移動するように前記係合維持領域を構成したものとすることが望ましい。この場合、係合子の好ましい具体的構成としては、前記係合子に、上端部が前記ボタンに軸着された第一リンク要素と、上端部において前記第一リンク要素に枢着軸を介して枢着されるとともに下端部において前記脚ベースにおける前記ボタンの下方に直接的又は間接的に軸着された第二リンク要素とを設ける一方で前記操作力伝達機構に上下方向に延びる長孔を形成し、前記枢着軸を前記長孔に対して上下移動可能に挿通させて前記係合部を構成し、該長孔と前記枢着軸とを前記脚ベースの長手方向に当接させることにより前記操作力伝達手段が前記枢着軸の動作に追従して前記脚ベースの長手方向に移動するように前記係合維持領域を構成しているものを挙げることができる。
また、操作しやすいスライド移動を利用して前記係合維持領域を構成するための具体的な構成としては、前記ロック手段と前記操作力伝達手段とを上下方向に相対的に移動不能に固定しておき、前記操作手段を、一部分が脚ベースの外部に露出し前記外力により前記脚ベースの長手方向に沿ってスライド移動するように設けられたスライダを有する操作体と、前記脚ベースの内部において前記操作体におけるスライダのスライド移動に伴って前記脚ベースの長手方向を接線として回動し前記操作力伝達手段と係合して前記係合部を構成する係合子とを具備するものとし、前記操作力伝達手段が前記係合子と係合した状態で、前記係合子の回動に係る上下方向への移動を許容しつつ前記脚ベースの長手方向への移動に追従して前記脚ベースの長手方向に沿って移動するように前記係合維持領域を構成しているものが望ましい。この場合、係合部に係合維持領域としての機能を持たせるための好ましい構成としては、前記係合子に、上端部において前記スライダに軸着され、中間位置において脚ベースに対して直接的又は間接的に上下動可能に軸着され、下端部において前記スライダのスライド方向とは逆方向へ回動する振り子部材を設けるとともに、前記操作力伝達手段に前記脚ベースの長手方向に所定幅を有する開口部を隔てて対面する一対の係合壁を有し上向きに開放させた係合凹部を設け、前記振り子部材の下端部を前記係合凹部に挿入して前記係合壁に当接するように前記係合部を構成することにより、前記操作力伝達手段が前記振り子部材の下端部の回動に係る上下方向への移動を前記係合壁の高さ寸法において許容しつつ前記振り子部材の下端部の前記一対の係合壁間における前記開口部の位置を超えた回動動作の過程で、当該下端部が前記一対の係合壁のうちの何れかに当接することにより前記操作力伝達手段が前記下端部に追従して前記脚ベースの長手方向に沿って移動するように前記係合維持領域を構成しているものを挙げることができる。
更に他の構成として、使用者が足によって簡単に操作し得るペダルの如き傾倒動作を利用して好適に操作力を伝達し得る操作手段を構成するためには、前記ロック手段と前記操作力伝達手段とを上下方向に相対的に移動不能に固定しておき、前記操作手段に、一部分が脚ベースの外部に露出し前記外力により前記脚ベースの長手方向に沿って傾倒動作をなすように設けられた傾倒部を有する操作体と、前記脚ベースの内部において前記操作体の傾倒動作に伴い前記脚ベースの長手方向を接線として回動し前記操作力伝達手段と係合して前記係合部を構成する係合子とを具備させて、前記操作力伝達手段が前記係合子と係合した状態で、前記係合子の回動に係る上下方向への移動を許容しつつ前記脚ベースの長手方向への移動に追従して前記脚ベースの長手方向に沿って移動するように前記係合維持領域を構成しているものであることが望ましい。そして当該傾倒部を用いた具体的な構成としては、前記傾倒部を下端部において脚ベースに直接的又は間接的に軸着するとともに、前記係合子に当該軸着箇所から下方に垂下して前記傾倒部の傾倒動作の向きとは逆方向へ回動する振り子部材を設け、前記操作力伝達手段に前記脚ベースの長手方向に沿って延びる前記下端部を挿通し得る長孔を形成し、前記下端部を前記長孔に挿通させて該長孔の前記脚ベースの長手方向に対向する開口端に当接するように前記係合部を構成することにより、前記振り子部材の回動に係る上下方向への移動を前記長孔の長さ寸法及び前記振り子部材の長さ寸法において係合を維持しながら許容しつつ、前記長孔の開口寸法を超えた前記下端部の回動動作の過程で前記長孔の何れかの前記開口端に前記振り子部材が当接することにより前記操作力伝達手段が前記振り子部材に追従して前記脚ベースの長手方向に沿って移動するように前記係合維持領域を構成しているものを挙げることができる。また前記振り子部材を用いた他の具体的な構成として、前記操作力伝達手段に前記脚ベースの長手方向に所定幅を有する開口部を隔てて対面する一対の係合壁を有し上向きに開放させた係合凹部を設け、前記振り子部材の下端部を前記係合凹部に挿入して前記係合壁に当接するように前記係合部を構成することにより、前記操作力伝達手段が前記振り子部材の下端部の回動に係る上下方向への移動を前記係合壁の高さ寸法において許容しつつ前記振り子部材の下端部の前記一対の係合壁間における前記開口部の位置を超えた回動動作の過程で、当該下端部が前記一対の係合壁のうちの何れかに当接することにより前記操作力伝達手段が前記下端部に追従して前記脚ベースの長手方向に沿って移動するように前記係合維持領域を構成しているものを挙げることもできる。ここで、上述した軸着箇所は振り子部材に設けたであっても、当該軸を中心とした回動に追従する傾倒部材の任意の箇所であっても良い。
また、本発明に係る他の脚体は、ロック状態又はロック解除状態の切換を容易に行うことができるようにする効果を得るべく、次のような構成を有する。すなわち、該脚体は、家具本体を床面に対して移動可能に支持し得るものであって、脚ベースと、前記脚ベースに立設され前記家具本体を支持する脚柱と、前記脚ベースの長手方向に沿って所定距離離間して前記脚ベースに取り付けられ該脚ベースを支持する一対のキャスタとを有し、前記一対のキャスタが、それぞれ床面に対して転動する車輪及び該車輪を鉛直軸心回りに旋回させる旋回機構を備えたキャスタ本体と、前記車輪及び旋回機構の動作をロックするロック状態と前記ロックが解除されたロック解除状態とに相互に切り換えるロック手段とをそれぞれ有するものであり、前記ロック手段を作動させるために外力により操作される操作手段と、前記脚ベースの内部において前記操作手段と前記ロック手段との間に介在し、前記操作手段に入力された操作力を前記脚ベースの長手方向に沿った同一方向の作用力として前記一対のキャスタが有する一対のロック手段に同時に伝達することにより、該一対のロック手段におけるロック動作及びロック解除動作を同時に作動させ得る操作力伝達手段とを具備するとともに、このロック手段が、キャスタ本体に追従して昇降動作可能で、かつ先端よりの位置に凹所を有するロックレバーと、キャスタ本体の内部に設けられ上下動可能であるとともに可動範囲の上端まで移動した際に前記ロックレバーの凹所にその上端が嵌入し得るロックボタンと、キャスタ本体の内部に設けられ前記ロックボタンがロックレバーに押圧された状態でキャスタ本体の車輪と係合して車輪の回動をロックするとともに前記ロックボタンの上端が前記ロックレバーの凹所に嵌入した状態でキャスタ本体の車輪との係合が解除され車輪の回動を許可する車輪止めとを利用して構成したものであり、操作力伝達手段を構成し対をなすキャスタのロック手段のロックレバー間に架設した部材の高さ位置がキャスタの位置に応じて変化することを特徴とする。このようなものであっても、一対のキャスタを同時にロック或いはロック解除できるからである。
操作力伝達手段を構成する部品点数を少なくして、誤差の少ない安定した動作を可能にするためには、前記操作力伝達手段を、前記一対のロック手段の間に架設した前記脚ベースの長手方向に沿って延びる一体の棒状部材により構成されるものであることが望ましい。またそのような構成において、ロック手段に操作力を好適に伝達するように操作力伝達手段を配置するためには、前記一対のキャスタを前記ロック手段が互いに向き合うように対向配置させるとともに、前記操作力伝達手段を前記一対のキャスタの前記ロック手段間に架設しているものであることが望ましい。
前記一対のキャスタのロック又はロック解除を簡単な構成により確実に同期するためには、前記操作力伝達手段を、前記一対のキャスタの前記ロック手段をロック解除状態とするロック解除位置及び前記一対のキャスタの前記ロック手段をロック状態とするロック位置のいずれかに選択的に係止する係止手段を具備することが望ましい。
簡単な操作によりロック及びロック解除を行うようにするには、前記係止手段を、前記操作手段への同一の操作を受けて前記ロック解除位置から前記ロック位置、又は前記ロック位置から前記ロック解除位置への切替を行うように構成しているものが望ましい。
そして、家具を構成する部品共有率を向上させて生産コストを抑えることや、交換用に備えておく部品の点数を削減するためには、前記一対のキャスタが同一構成を有するものであるものが好ましい。
また、両手がふさがっている場合にキャスタのロック又はロック解除を容易に行えるようにし、操作の利便性をさらに向上させるようにするには、前記操作手段を前記脚ベースの長手方向端部に設けているものが望ましい。このようなものであれば、けり込み動作により前記操作部に操作を行うことができるからである。
加えて、設置位置を好適に移動及び固定し得る家具を構成するためには、家具本体と、本発明に係る脚体とを具備するものとして、家具本体を複数の前記脚体によって支持させることが好ましい。
本発明によれば、昇降機構が脚ベースに対してキャスタを昇降させ得る構成としているので、床面の凹凸に拘わらず、両方のキャスタを確実に接地させて家具本体の荷重を十分支持し得る状態に設定した上で、一対のキャスタを同時にロック或いはロック解除することが可能となる。すなわち、床面の凹凸に拘わらず安定して床面に固定することと、容易にロック状態又はロック解除状態の切換をすることを好適に両立させた家具の脚体を構成することができる。
また、脚ベースに対するキャスタの取付方向に拘わらず、一対のキャスタ本体に設けた一対のロック手段にそれぞれ同一方向の作用力を付与すれば一対のキャスタを同時にロックする構成とすることができるので、従来品のような複雑なリンク機構を構成してキャスタ毎の取付方向に合わせてそれぞれに異なった方向の作用力を付与するという必要性を回避して、脚体を構成する部品点数を有効に削減することができる。
さらに、テーブル等の家具に本発明を適用した場合、操作力伝達手段により、一つの操作手段を用いて2つのキャスタを同時にロック或いはロック解除することができるので、操作手段を使用者の操作し易い位置に設ければ、効率的にロック又はロック解除操作を行い得るものとすることができる。例えば、テーブルの使用端側に操作手段を設けて、使用端側に一方のキャスタを位置付けるとともに反使用端側に他方のキャスタを位置付け、一対のキャスタとを同時にロック或いはロック解除し得る構成とすることも可能となるので、使用者は操作しやすい位置にある操作手段を操作するのみで使用者から操作し難い位置にあるキャスタのロック状態とロック解除状態との相互の切換も行うことができる。
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態では、本発明に係る脚体1を採用することにより、設置位置を好適に移動及び固定し得る家具たるテーブルTについて説明する。
テーブルTは、図1に示すように、家具本体たるテーブル本体2と、当該テーブル本体2を下方より支持する脚体1とを具備している。ここで本実施形態において、テーブルTの使用端側を前端側と記載し、反使用端側を後端側と記載するものとする。
テーブル本体2は、図1に示している使用位置から図示しない起立位置へとフラップ動作可能に左右の脚柱11に支持させた天板20と、天板20の後端側に下肢空間を隠蔽すべく設けたパネル21とを具備してなる。そして、天板20を起立位置に保持した状態で、当該テーブルTと他のテーブルTの脚ベース10同士を一部重合し得るように構成している。
次に、脚体1の各部の具体的な構成について、以下に詳述する。
図1、図2に示すように、脚体1は脚ベース10と、脚柱11と、テーブルTの使用端側に位置する第一キャスタ3と、該第一キャスタ3と略同一構成でありテーブルTの反使用端側に位置する第二キャスタ4とを具備している。
ここで、本実施形態において一対のキャスタ3、4は床面に対して移動不能にロックされるロック状態と前記ロックが解除されたロック解除状態とを相互に切り換える後述のロック手段3A、4Aを有している。そして本実施形態に係る脚体1はロック手段3A、4Aを作動させるために外力により操作される後述の操作手段5と、該操作手段5に入力された操作力を一対のロック手段3A、4Aに同時に伝達する後述の操作力伝達手段6とを具備することにより、一対のキャスタ3、4のロック又はロック解除を同時に行うことを可能としている。このような機構の詳細は後で説明する。
脚ベース10は、テーブルTの前後方向に延びる平面視縦長な略矩形状をなす上壁10cと、該上壁10cの両側端より下方に連続する側壁10d、10eと、脚ベース10の前端、後端において上壁10cと側壁10d、10eとに連続する前端壁10a及び後端壁10bとを一体に有し、下側に開放された部材であり、例えばプレス成形等により形成される。そして上壁10cの内面側における前端壁10a及び後端壁10b近傍には、第一キャスタ3及び第二キャスタ4における後述する取付軸322a、422aを位置決めし且つ支持するための軸受け部101、102をそれぞれ設けている。この軸受け部101、102は、上方に開放した縦断面視チャネル状の例えば鋼板により構成されており、上端が上壁10cの下面側に溶接されている。そして、下端に位置する平面視矩形状の平板部分の略中央箇所には取付軸322a、422aを挿通させる挿通口を設けている。なお、この軸受け部101、102は第一キャスタ3及び第二キャスタ4の昇降範囲を決定する作用を奏しているが、第一キャスタ3及び第二キャスタ4の昇降については後述する。また上壁10cにおける後端壁10b近傍には、脚柱11を取り付けるための脚柱取付部10c1を設けるとともに、後述するボタン511を露出させるためのボタン操作口10c2を開口させて形成している。また、脚ベース10の両側壁10d、10eにおける前記軸受け部101、102に近接した箇所には、後述するアジャストリング323を露出させるための開口窓103、104をそれぞれ形成している。
脚柱11は、脚ベース10の後端壁10b側において下端部11aを支持されるとともに斜め前方へ傾斜して立ち上がり、上端側に位置する天板支持部11b1おいてテーブル本体2を支持するものである。また、図1に示すように、脚柱11の上端部11bにおいて天板20を図示しない起立位置へとフラップ動作可能に支持する天板支持部11b1を設けている。
第一キャスタ3及び第二キャスタ4は、図2に示すように、一般に低床キャスタと称されるものであり、本実施形態において、それぞれ同様の構成を有している。以下、これら一対のキャスタ3、4のうち第一キャスタ3について図3、図4に示して具体的に説明する。
第一キャスタ3は、キャスタ本体31と、このキャスタ本体31を支持するとともに第一キャスタ3に対応している軸受け部101の位置に位置決めされるケース32及びケース32に対して水平方向に摺動するロックレバー33とを具備している。
キャスタ本体31は、水平軸心回りに回動する一対の走行用の車輪たる本車輪311と、本車輪311よりも小径で走行中床面から浮上した位置にある障害物乗り越え用の補助車輪312と、本車輪311及び補助車輪312を鉛直軸心回りに旋回可能に支持する旋回機構たる台座313とを具備している。本車輪311は台座313の軸心から一方方向、図示例においては前方向に偏位した位置に、補助車輪312は前記台座313の軸心から図示例において後方に偏位した位置に設けられ、該補助車輪312は、前記台座313の鉛直軸心回りの回動により走行時に前記本車輪311よりも常に進行方向前側に位置して障害物を乗り越え得るように構成されている。台座313は、円盤状のものであり、該台座313よりも若干大きな巾寸法を有する有底円筒状のケース32内に収容され、その側壁の外面と、ケース32の側壁の内面との間に介在させた複数のボールからなるベアリングにより前記ケース32に対して鉛直軸心回りに旋回可能に取り付けている。また台座313には、後述する台座止め317の先端部317cをケース32に向けて突出させるための開口部313aを形成している。
さらにキャスタ本体31の内部について詳述すると、キャスタ本体31の上部における台座313の軸心と重複する位置には、ロックボタン314が上下動可能に設けられている。このロックボタン314は、図示しない弾性部材を介して上方に付勢されている。一方、上述した本車輪311には、該本車輪311と同軸に外歯車315が設けられており、この外歯車315の外周面には複数の歯部315aが形成されている。また、この外歯車315近傍には、軸支点316aにおいて台座313に対して回動可能に軸支された車輪止め316が設けられており、この車輪止め316の自由端側がロックボタン314に追従するようにロックボタン314の下端部に接続しているとともに車輪止め316の下面には外歯車315の歯部315aと係合し得る突起316bが設けられている。さらに、車輪止め316の上方には台座止め317が配置されており、その略中央部に形成された軸部317aが台座313に軸支されている。この台座止め317の基端部317bが上述した車輪止め316に接していることにより、車輪止め316の回動に伴い台座止め317の先端部317cが上下するとともに該先端部317cが上述した台座313に設けられた開口部313aから上方へ突出し得るように構成している。
ケース32は、キャスタ本体31を旋回可能に収納する内ケース321と、前記内ケース321を内嵌させて取り付ける外ケース322とを有している。
内ケース321は、その上側面において周方向に沿って上述した台座止め317の先端部317cと係り合う複数の係止穴321aを形成している。
外ケース322はその上部において軸受け部101を挿通する取付軸322aと、前記取付軸322aに螺合し、脚ベース10側に旋回可能に且つ上下方向に昇降不能に支持されているアジャストリング323とを有している。なお、図示しないが、取付軸322aが軸受け部101から抜け落ちることを防止する手段として、該取付軸322aの先端部分にナット等を取り付けている。
また、内ケース321に外ケース322を嵌め込む際に内ケース321と外ケース322との間に、ロックボタン314の動作空間であり且つロックレバー33が摺動可能な摺動空間32Sを形成している。そして、上述したアジャストリング323は、脚ベース10の開口窓103より一部露出した状態で取り付けられ、該露出した箇所を外力により回転させて取付軸322aを上下方向にねじ送りさせることにより、キャスタ本体31を昇降させるためのものである。ここで、キャスタ本体31を脚ベース10及びアジャストリング323に対して上下方向に昇降させることによって昇降機構3Xとしての機能を果たしている。またとこのとき、キャスタ本体31の上部に設けられているロックレバー33もキャスタ本体31に追従して昇降動作する。そして本実施形態において第一キャスタ3を上昇させる上昇端において取付軸322aが脚ベース10の上壁10cの内面に当接する一方で、第一キャスタ3の下降端において取付軸322aの先端部分に取り付けた上述したナット等が軸受け部101から抜けることを防止することによって、さらなる下方向への移動が禁止される。
ロックレバー33は、先端側が上述したケース32の摺動空間32Sに摺動可能に挿入されるとともに基端側がケース32の外へ露出するように位置付けられている。また、ロックレバー33は先端よりの位置にロックボタン314の上端が嵌り得る下向き開口の凹所331を形成するとともに、基端側に後述する操作力伝達手段6を取り付ける取付箇所332を形成している。そして凹所331の側面に傾斜面331aを形成している。そして、このロックレバー33をテーブルTの前後方向、すなわち脚ベース10の長手方向に沿ってスライドさせることにより、凹所331をロックボタン314に嵌脱させて凹所331の深さ寸法だけロックボタン314を上下動させるようにしている。ここで本実施形態において、台座313、取付軸322a及びロックボタン314は、台座313の旋回する軸線上に位置するように構成しているため、キャスタ本体31の旋回や昇降機構3Xの操作に拘わらずロックボタン314とロックレバー33との相対位置が変化することなく安定してロックボタン314を操作し得るようになっている。
そして本実施形態において当該キャスタ3は、本車輪311及び台座313の動作をロックするロック状態と前記ロックが解除されたロック解除状態とに相互に切り換えるロック手段3Aを有しており、当該ロック手段3Aについて、以下に詳述する。
図3に示すような、ロックレバー33がロックボタン314を押圧した状態、すなわちロックボタン314が下側に位置している状態では、外歯車315の歯部315aと車輪止め316の突起316bとが係合するとともに台座止め317の先端部317cと内ケース321の係止穴321aとが係合することにより、本車輪311の回動と台座313の旋回とが同時にロックされるロック状態となる。一方、図4に示すようにロックレバー33を水平方向に移動させることにより、ロックボタン314の上部がロックレバー33の凹所331に嵌入してロックボタン314が上方に位置する状態においては、外歯車315の歯部315aと車輪止め316の突起316bとの係合並びに台座止め317の先端部317cと内ケース321の係止穴321aとの係合が解除されることにより当該ロック状態が解除される。このように本実施形態において、上述のように機能するロックボタン314を含むキャスタ本体31とロックレバー33とによって、本発明に係るロック手段3Aを構成するものとしている。
他方、脚ベース10の後端壁10b側には上述した第一キャスタ3に対向して位置付けられている第二キャスタ4が設けられている。ここで、当該第二キャスタ4は、上述した第一キャスタ3と同様の構成を有しているので詳細な説明を省略するものとする。また、第二キャスタ4におけるロックレバーを43、ロック手段を4Aと記載するように、第一キャスタ3に対応する第二キャスタ4の各箇所並びに構成要素には、符号の第一桁の「3」を「4」に置き換えて記載するものとする。
しかして、本実施形態に係る脚体1は、図3〜図7に示すように、脚ベース10に設けた第一キャスタ3及び第二キャスタ4のロック手段3A、4Aを作動させるために外力により操作される操作手段5と、脚ベース10の内部において操作手段5とロック手段3A、4Aとの間に介在して操作手段5に入力された操作力をロック手段3A、4Aに同時に伝達する操作力伝達手段6とを具備することにより、該一対のロック手段3A、4Aにおけるロック動作及びロック解除動作を同時に作動させ得るものとしている。
操作手段5は、図3〜図5に示すように、一部分が脚ベース10の外部に露出し外力により上下動作するボタン511及びボタン511を支持する支持部512を有する操作体51と、操作力伝達手段6と係合する係合子52とを具備している。また、これら操作体51及び係合子52は、脚ベース10の内部に固定された縦断面視U字形をなす支持板53に固定されている。すなわち、操作体51及び係合子52は脚ベース10に間接的に固定された状態となっている。
操作体51は支持部512に沿ってボタン511が上下動作するに際し、ボタン511が上方に位置している状態から外力により下方へ押圧するとボタン511が下方に位置した状態(図3)に維持されるとともに、ボタン511が下方に位置している状態から外力によりボタン511を押圧するとボタン511が上方に位置した状態(図4)に維持される機構を採用している。なお、ボタン511の上下動に係るこのような機構は既知のものであるので詳細な説明を省略する。
係合子52は、上端部が前記ボタン511に軸着された第一リンク要素521と、上端部において前記第一リンク要素521に枢着軸52aを介して枢着されるとともに下端部において前記ボタン511の下方において支持板53に間接的に軸着された第二リンク要素522とを有している。
操作力伝達手段6は、一対のロック手段3X、4Xの間に架設した前記脚ベース10の長手方向に沿って棒状に延びる板部材60を主体としているものである。図5に示すように、当該操作力伝達手段6の操作手段5に対応する箇所には、操作手段5を挿通させる挿通窓61と、該挿通窓61近傍において操作手段5を両側から覆うように立ち上がる側片62を形成し、当該側片62には上下方向に延びる長孔63を形成している。
そして、枢着軸52aを板部材60に設けた長孔63に対して上下移動可能に挿通させることにより係合部Pを構成している。また、本実施形態では当該係合部Pに、昇降機構3X、4Xによる一対のキャスタ3、4の所定範囲における昇降動作に対応して、係合部Pの係合状態を維持し得る後述する係合維持領域Qを形成している。
次に、操作手段5、操作力伝達手段6及びロック手段3A、4Aの配置を図6、図7に示す。なお、図6以降の各図においては、各構成要素の形状並びに構成を明確に示すため及び説明の簡略化のため、部材の肉厚を示すハッチング線の記載を省略するものとする。すなわち、脚ベース10において第一キャスタ3及び第二キャスタ4をロックレバー33の取付箇所332が互いに向き合うように対向配置させるとともに、脚ベース10の内部において板部材60を第一キャスタ3及び第二キャスタ4の前記ロック手段3A、4A間に架設している。ここで、ロックレバー33の取付箇所332と操作力伝達手段6とは上下方向に移動不能に固定されている。つまり、上述したように第一キャスタ3及び第二キャスタ4は上述した昇降機構3X、4Xにより所定範囲内において任意に昇降可能であるため、板部材60は、第一キャスタ3及び第二キャスタ4の位置に応じて高さ位置が変化することとなる。
ここで、ボタン511を押圧して図6に示すようにボタン511を下方へ位置させた場合、外力によりボタン511の位置が下降するとともに第一リンク要素521の上端部も下降し、それに伴い第一リンク要素521と第二リンク要素522とが屈曲した形状をなす。その際第一リンク521要素と第二リンク要素522との枢着軸52aの位置が下降するとともに横方向へ移動する。当該枢着軸52aは長孔63を上下移動可能に挿通しているため、枢着軸52aが長孔63内を下降しながら当該長孔63の位置が枢着軸52aに追従して脚ベース10の前端壁10aに向かってにスライドすることとなる。言い換えれば、操作力伝達手段6は、係合子52と係合した状態で該係合子52の上下方向への変形を許容しつつ脚ベース10の長手方向への変形にのみ追従して前後方向に移動するように構成されている。
すなわち、図7に示す状態からボタン511を押圧すると、操作手段5の上述した動作により板部材60が前方向にスライドして図6に示す状態となる。すると、当該板部材60に固定されているロックレバー33、43も同時に前方向にスライドして、凹所331、431の傾斜面331a、431aにロックボタン314、414が接しながらスライドしてロックボタン314、414が凹所331、431から外れることにより、ロックレバー33、43がロックボタン314、414を押圧している状態となることにより、一対のキャスタ3、4をロック解除状態からロック状態へと同時に切り換える。
一方、このロック状態から再びボタン511を押圧すると、当該ボタン511が上述したように上昇し、それに伴い板部材60が後方へスライド移動することによりロックボタン314、414上にロックレバー33、43の凹所331、431を位置させてロックボタン314、414が上方に位置したロック解除状態となる。
またこの場合、これら一対のキャスタ3、4は昇降機構3X、4Xにより昇降可能に配置されていることから、一対のキャスタ3、4の上下位置によって操作手段5と操作力伝達手段6との係合部Pが上下動するが、長孔63がその上下動を加味しても係合を維持するように設定されているため、一対のキャスタ3、4の昇降動作とは関係なく係合状態を維持しながら一対のキャスタ3、4のロック状態及びロック解除状態への切換を行うことができる。すなわち、このように係合部Pを構成することにより、当該係合部Pは、昇降機構3X、4Xによる一対のキャスタ3、4の所定範囲における昇降動作に対応して、係合部Pの係合状態を維持し得る本発明に係る係合維持領域Qとしての機能を有している。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係る家具たるテーブルTの構成要素である脚体1は、操作手段5と、操作力伝達手段6とを具備することにより、操作手段5に入力された操作力を脚ベース10の長手方向に沿った同一方向の作用力として第一キャスタ3及び第二キャスタ4が有する一対のロック手段3A、4Aに同時に伝達し、該一対のロック手段3A、4Aにおけるロック動作及びロック解除動作を同時に作動させ得るものであるので、床面の凹凸に拘わらず、脚体1が有する両方のキャスタである第一キャスタ3及び第二キャスタ4を確実に接地させて家具本体たるテーブル本体2の荷重並びにテーブル本体2に掛かる荷重を十分支持し得る状態に設置した上で、一対のキャスタ3、4を同時にロック或いはロック解除することが可能となる。すなわち、床面の凹凸に拘わらず安定して床面に固定することと、容易にロック状態又はロック解除状態の切換をすることを好適に両立させたテーブルTを構成している。
また、一対のキャスタ3、4に設けた一対のロック手段3A、4Aにそれぞれ同一方向の作用力を付与すれば一対のキャスタ3、4を同時にロックする構成とすることができるので、従来品のような複雑なリンク機構を構成してキャスタ毎の取付方向に合わせてそれぞれに異なった方向の作用力を付与するという必要性を回避して、テーブルT全体を構成する部品点数を有効に削減することを可能にしている。
さらに、操作力伝達手段6により、一つの操作手段5を用いて第一キャスタ3及び第二キャスタ4を同時にロック或いはロック解除することができるので、操作手段5を使用者の操作し易い位置に設ければ、効率的にロック又はロック解除操作を行い得るものとすることができる。本実施形態では、テーブルTの使用端側に操作手段5を設けて、第一キャスタ3及び第二キャスタ4を同時にロック或いはロック解除し得る構成とすることも可能となるので、使用者は操作しやすい位置にある操作手段5を操作するのみで使用端側にいる使用者から操作し難い位置にある第二キャスタ4のロック状態とロック解除状態との相互の切換も行うことを実現している。
そして、昇降機構3X、4Xの昇降動作に対応したキャスタ本体31、41の任意の昇降位置において操作力伝達手段6と操作手段5との係合部Pの係合状態を維持し得る係合維持領域Qを設けているので、第一キャスタ3及び第二キャスタ4を所定範囲内において適宜昇降させることにより操作手段5とロック手段3A、4Aとの上下方向における相対位置が変化しても操作力伝達手段6が安定して操作力を伝達することができる。さらに、係合維持領域Qを操作力伝達手段6と操作手段5とが係合する係合部Pにおいて設けているので、ロック手段3A、4A、操作手段5、操作力伝達手段6の機能を何ら損うことなく且つ形状を変化させることなく係合維持領域Qを設けることを可能としている。
ロック手段3A、4Aと操作力伝達手段6とが上下方向に相対的に移動不能に固定されている本実施形態において、操作手段5を、上下動作するボタン511を有する操作体51と、当該ボタン511の上下動作に伴って上下方向及び脚ベース10の長手方向に変形し且つ操作力伝達手段6と係合して係合部Pを構成する係合子52とを具備し、操作力伝達手段6が、係合子52と係合した状態で係合子52の上下方向への変形を許容しつつ前記脚ベース10の長手方向への変形にのみ追従して脚ベース10の長手方向に沿って移動するように係合維持領域Qを構成しているので、脚ベース10に設ける係合維持領域Qを操作手段5と操作力伝達手段6とが係合する係合部Pの1箇所のみとすることができ、簡単な構成によって係合部Pに係合維持領域Qの機能をも持たせることを可能としている。また、使用者によって操作しやすいボタン511を採用しつつ好適に操作力を伝達し得る操作手段5を構成することを可能にしている。詳細には、係合子52に、第一リンク要素521と第二リンク要素522とを設ける一方で、操作力伝達機構6に上下方向に延びる長孔63を形成し、長孔63と第一リンク要素521及び第二リンク要素522の枢着軸52aとを前記脚ベース10の長手方向に当接させることにより係合維持領域Qを構成しているので、第一リンク要素521及び第二リンク要素522によって容易に係合子52を構成することが可能となるとともに、係合子52の動作を好適に操作力伝達手段6へと伝え得る枢着軸52aと長孔63との係合において係合維持領域Qの機能をも持たせ得る構成を実現している
そして、操作力伝達手段6を、前記一対のロック手段3A、4Aの間に架設した脚ベース10の長手方向に沿って延びる一体の棒状部材である板部材60により構成しているので、操作力伝達手段6を構成する部品を少なく構成し、ひいては誤差の少ない安定した動作を可能にしている。さらに一対のキャスタ3、4を対向配置させるとともに、操作力伝達手段6を一対のキャスタ3、4のロック手段3A、4A間に架設することにより、ロック手段3A、4Aに操作力を好適に伝達するようにしている。
さらに、一対のキャスタ3、4は同一構成を有するものであるので、家具たるテーブルTを構成する部品共有率を向上させて生産コストを抑えることや、交換パーツを削減することを可能にしている。
以上、本発明の第一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記実施形態において、操作手段としてボタンを用いた態様について開示したが、本発明に係る操作手段はボタンのみに限られるものではなく、以下に記載するように、スライド動作を利用したスライダ511Aを採用したものであっても良い。図8、図9に、本発明の第二実施形態に係る家具たるテーブルTの要部として、操作手段5A及び及び操作力伝達手段6Aの構造を示している。テーブルTにおけるその他の構成については上記実施形態と同様であるため同様の符号を用いるとともに説明を省略する。
操作手段5Aは、同図に示すように、脚ベース10上を前後方向に往復スライドする操作体たるスライダ511Aと、スライダ511Aのスライド移動に伴って脚ベース10の内部において脚ベース10の長手方向、すなわち前後方向を接線として回動し操作力伝達手段6Aと係合して係合部P1を構成する係合子たる振り子部材52Aとを具備している。
また、これらスライダ511A及び振り子部材52Aは、脚ベース10の内部に固定される縦断面視U字形をなす支持板53Aに取り付けられている。すなわち、スライダ511A及び振り子部材52Aは脚ベース10に間接的に取り付けられた状態となっている。
この振り子部材52Aは、上端部521Aにおいてスライダ511Aに軸着され、中間部522Aにおいて支持板53Aに設けられた軸孔531Aに上下動可能に軸着され、下端部523Aがスライダ511Aのスライド方向とは逆方向へ回動するものである。
一方、操作力伝達手段6Aは、ロック手段3A、4Aの間に架設した前後方向に棒状に延びる板部材60Aを主体とし、前後方向に所定幅を有する開口部61bAを隔てて対面する一対の係合壁61aAを有し上向きに開放させた係合凹部61Aを設けている。
そして、前記振り子部材52Aの下端部523Aを係合凹部61Aの開口部61bAに挿入して前記係合壁61aAに当接するように係合部P1を構成している。
そして、スライダ511Aをスライドさせると、操作力伝達手段6Aにおいて、振り子部材52Aの下端部523Aの回動に係る上下方向への移動は係合壁61aAの高さ寸法において許容されるとともに、一対の係合壁61aA、61aA間における開口部61bAの位置を超えた下端部523Aの回動動作の過程で、当該下端部523Aが係合壁61aA、61aAの何れかに当接することにより板部材60Aが下端部523Aに追従して前後方向に移動するように構成している。すなわち、操作力伝達手段6Aが、係合子たる振り子部材52Aと係合した状態で振り子部材52Aの回動に係る上下方向への移動を許容しつつ、前後方向への移動に追従して前後方向、すなわち脚ベース10の長手方向に沿って移動するように構成している。
また、昇降部3X、4Xによる本体31、41の上下動に起因する操作力伝達手段6Aの上下動に拘わらず、振り子部材52Aと係合凹部61Aとの係合が維持されることにより、係合部P1が、本発明に係る係合維持領域Q1を構成している。
このような構成とすることにより、使用者によって操作しやすいスライド移動を利用して好適に操作力を伝達し得る操作手段5Aを構成することを可能にしている。また、スライダ511Aのスライド動作を好適に操作力伝達手段6Aへ伝達し得る構成としながら、操作力伝達手段6Aを一体の板部材60Aのみで構成することができるなど、簡単な構成を採用しても操作手段5Aと操作力伝達機構6Aとの係合部P1に係合維持領域Q1の機能をも持たせ得る構成とすることができる。さらに、テーブルTが有する各脚ベース10における係合維持領域Q1を操作手段5Aと操作力伝達手段6Aとが係合する係合部P1の1箇所のみとすることができる。
次に、本発明の第三実施形態として、以下に記載するように、後述するペダル511Bを操作することによる傾倒動作を利用したものであっても良い。図10、図11に、本発明の第三実施形態に係る家具たるテーブルTの要部として、操作手段5B及び及び操作力伝達手段6Bの構造を示している。テーブルTにおけるその他の構成については上記実施形態と同様であるため同様の符号を用いるとともに説明を省略する。
操作手段5Bは、外力により脚ベース10の長手方向に沿って傾倒動作をなすように設けられた傾倒部たるペダル511Bを有する操作体51Bと、脚ベース10の内部において操作体51Bの傾倒動作に伴い脚ベース10の長手方向を接線として回動し操作力伝達手段6Bと係合して係合部P2を構成する係合子たる振り子部材52Bとを有している。そして、これら操作体51B及び振り子部材52Bは、脚ベース10の内部に固定される支持板53Bに固定されている。すなわち、操作体51B及び振り子部材52Bは脚ベース10に間接的に固定された状態となっている。
詳細に説明すると、操作手段5Bは、ペダル511Bが下端において脚ベース10に間接的に軸着されるとともに、当該ペダル511Bを軸着された箇所から振り子部材52Bを下方に垂下させてペダル511Bの傾倒動作の向きとは逆方向へ振り子部材52Bが回動するように構成している。ここで、ペダル511Bを傾倒動作させるための軸は、操作体51Bの構成要素であっても、振り子部材52Bの構成要素であっても良い。
一方、操作力伝達手段6Bは、一対のロック手段3A、4Aの間に架設した棒状に延びる板部材60Bを主体とし、当該板部材60Bに前記脚ベース10の長手方向に沿って延びる振り子部材52Bの下端部521Bを挿通し得る長孔61Bを形成しているものである。
また、前記振り子部材52Bの下端部521Bを板部材60Bに形成した長孔61Bに挿入することにより係合部P2を構成している。
そして、ペダル511Bを傾倒させると、操作力伝達手段6Bにおいて、振り子部材52Bの下端部521Bの回動に係る上下方向への移動は振り子部材52Bの長さと長孔61Bの開口寸法において許容されるとともに、長穴61Bの開口寸法を超えた下端部521Bの回動動作の過程で長孔61Bの何れかの開口端611B、612Bに振り子部材52Bが当接することにより操作力伝達手段6Bが振り子部材52Bに追従して前後方向に移動するように構成している。すなわち、操作力伝達手段6Bが、振り子部材52Bと係合した状態で振り子部材52Bの回動に係る上下方向への移動を許容しつつ前後方向への移動に追従して当該前後方向へ移動するように構成している。
また、昇降部3X、4Xによるキャスタ本体31、41の上下動に起因する操作力伝達手段6Bの上下動に拘わらず、長孔61Bの長さ寸法及び振り子部材52Bの長さ寸法において許容し得る構成とすることにより、本発明に係る係合維持領域Q2を構成している。
このような構成とすることにより、使用者が足で簡単に操作し得る傾倒部たるペダル511Bによる傾倒動作を利用して好適に操作力を伝達し得る操作手段5Bを構成することを可能にしている。また、操作体51Bと係合子たる振り子部材52Bが一体に構成されているので外力を好適に操作力伝達手段6Bに伝達し得る構成とすることができるとともに、係合子52Bと操作力伝達手段6Bとの係合部P2は長孔61Bに振り子部材52Bを挿通させるだけの構成で操作力をロック手段3A、4Aに伝達する作用と、係合維持領域Q2としての作用を併せてなすものとできる。さらに、操作力伝達手段6Bを板部材60Bに長孔61Bを形成するのみといった単純な構造により構成することを可能にしている。そして脚ベース10に設ける係合維持領域Q2を操作手段5Bと操作力伝達手段6Bとが係合する係合部P2の1箇所のみとしている。
加えて、同実施形態の変形例として、上述したペダル511Bを具備する操作手段5Bと後述する操作力伝達手段6B2とを採用した態様を図12、図13を用いて説明する。
操作手段5については上述と同様の構成を有するので詳細な説明を省略する。
一方、操作力伝達手段6B2は、ロック手段3A、4Aの間に架設した前後方向に棒状に延びる板部材60B2を主体とし、前後方向に所定幅を有する開口部61bB2を隔てて対面する一対の係合壁61aB2を有し上向きに開放させた係合凹部61B2を設けている。
また、前記振り子部材52Bの下端部521Bを係合凹部61B2の開口部61bB2に挿入して前記係合壁61aB2に当接するように係合部P3を構成している。
そして、ペダル511Aを傾倒させると、操作力伝達手段6B2において、振り子部材52Bの下端部521Bの回動に係る上下方向への移動は係合壁61aB2の高さ寸法において許容されるとともに、一対の係合壁61aB2、61aB2間における開口部61bB2の位置を超えた下端部521Bの回動動作の過程で、当該下端部521Bが係合壁61aB2、61aB2の何れかに当接することにより板部材60B2が下端部521Bに追従して前後方向に移動するように構成している。すなわち、操作力伝達手段6B2が、係合子たる振り子部材52Bと係合した状態で振り子部材52Bの回動に係る上下方向への移動を許容しつつ、前後方向への移動に追従して前後方向、すなわち脚ベース10の長手方向に沿って移動するように構成している。
また、昇降部3X、4Xによる本体31、41の上下動に起因する操作力伝達手段6B2の上下動に拘わらず、振り子部材52Bと係合凹部61B2との係合が維持されることにより、係合部P1が、本発明に係る係合維持領域Q3を構成している。
このような構成とすることによっても、上述した実施形態と同様に、使用者が足で簡単に操作し得る傾倒部たるペダル511Bによる傾倒動作を利用して好適に操作力を伝達し得る操作手段5Bを構成することが可能である。また、操作力伝達手段6B2を一体の板部材60B2のみで構成することができ、簡単な構成を採用しても操作手段5Bと操作力伝達機構6B2との係合部P3に係合維持領域Q3の機能をも持たせ得る構成とすることができる。
さらに、本発明の第四実施形態として、以下に述べるような構成を用いてもよい。
本実施形態に係るテーブルTTは、全体斜視図である図14、及び側面図である図15に示すように、家具本体たるテーブル本体2Cと、当該テーブル本体2を下方より支持する脚体1Cとを具備している。ここで本実施形態において、テーブルTの使用端側を前端側と記載し、反使用端側を後端側と記載するものとする。
テーブル本体2Cは、前記図14及び図15に示している使用位置から側面図を図16に示すような起立位置へとフラップ動作可能に左右の脚柱11Cに支持させた天板20Cと、天板20Cの後端側に下肢空間を隠蔽すべく設けたパネル21Cとを具備してなる。そして、天板20Cを起立位置に保持した状態で、当該テーブルTTと他のテーブルTTの脚ベース10C同士を一部重合し得るように構成している。なお、図15以降では、パネル21Cは省略して示している。
次に、脚体1Cの各部の具体的な構成について、以下に詳述する。
前記図14及び図15に示すように、脚体1Cは脚ベース10Cと、脚柱11Cと、テーブルTTの使用端側に位置する第一キャスタ3Cと、該第一キャスタ3Cと略同一構成でありテーブルTTの反使用端側に位置する第二キャスタ4Cとを具備している。
ここで、本実施形態において一対のキャスタ3C、4Cは床面に対して移動不能にロックされるロック状態と前記ロックが解除されたロック解除状態とを相互に切り換える後述のロック手段3AC、4ACを有している。そして本実施形態に係る脚体1はロック手段3AC、4ACを作動させるために外力により操作される後述の操作手段5Cと、該操作手段5Cに入力された操作力を一対のロック手段3AC、4ACに同時に伝達する後述の操作力伝達手段6Cとを具備することにより、一対のキャスタ3C、4Cのロック又はロック解除を同時に行うことを可能としている。このような機構の詳細は後で説明する。また、キャスタ3Cと操作力伝達手段6Cとの接続部の平面図を図17に示す。
脚ベース10C及び脚柱11Cは、上述した第一実施形態における脚ベース10及び脚柱11と同様の構成を有する。
第一キャスタ3C及び第二キャスタ4Cは、一般に低床キャスタと称されるものであり、本実施形態において、それぞれ同様の構成を有している。以下、これら一対のキャスタ3C、4Cのうち第一キャスタ3Cについて前記図17、及び脚ベース10の幅方向中央で切断した状態の断面図である図18に示して具体的に説明する。なお、前記図18では、脚ベース10C及び脚柱11Cは、想像線により示している。
第一キャスタ3Cは、キャスタ本体31Cと、このキャスタ本体31Cを支持するとともに取付爪322Caを介して脚ベース10Cに対して位置決めされるケース32C及びケース32Cに対して水平方向に摺動するロックレバー33Cとを具備している。
キャスタ本体31Cは、上述した第一実施形態におけるキャスタ本体3と同様残す性を有する。すなわち、水平軸心回りに回動する一対の走行用の車輪たる本車輪311Cと、本車輪311Cよりも小径で走行中床面から浮上した位置にある障害物乗り越え用の補助車輪312Cと、本車輪311C及び補助車輪312Cを鉛直軸心回りに旋回可能に支持する旋回機構たる台座313Cとを具備している。
さらにキャスタ本体31Cの内部について詳述すると、キャスタ本体31Cの上部における台座313Cの軸心と重複する位置には、ロックピン314Cが上下動可能に設けられている。このロックピン314Cは、上端部に前記ロックレバー33Cの上面と当接可能な当接部314Caを設けていて、前記ロックレバー33Cの上面にガイドされて上下動する。一方、上述した本車輪311Cには、該本車輪311Cと同軸に外歯車315Cが設けられており、この外歯車315Cの外周面には複数の歯部315Caが形成されている。また、この外歯車315C近傍には、軸支点において台座313Cに対して回動可能に軸支された車輪止め316Cが設けられており、この車輪止め316Cの自由端側がロックピン314Cに追従するようにロックピン314Cの下端部に接続しているとともに車輪止め316Cの下面には外歯車315Cの歯部315Caと係合し得る突起(図示略)が設けられている。さらに、車輪止め316Cの上方には台座止め317Cが配置されており、その略中央部に形成された軸部が台座313Cに軸支されている。この台座止め317Cの基端部が上述した車輪止め316Cに接していることにより、車輪止め316Cの回動に伴い台座止め317Cの先端部が上下するように構成している。
ケース32Cは、キャスタ本体31Cを旋回可能に収納する内ケース321Cと、前記内ケース321Cを内嵌させて取り付ける外ケース322Cとを有している。
内ケース321Cは、その上側面において周方向に沿って上述した台座止め317Cの先端部と係り合う複数の係止穴321Caを形成している。
外ケース322Cは、前記脚ベース10Cに形成したキャスタ取付孔(図示略)と係合可能な取付爪322Caを有するとともに、内部に前記内ケース321Cを内嵌可能である。
ロックレバー33Cは、先端側が上述したケース32Cの摺動空間32Sに摺動可能に挿入されるとともに基端側がケース32Cの外へ露出するように位置付けられている。また、ロックレバー33Cの上面に、ロックピン314Cの上端と当接する当接部331Cを形成している。この当接部331Cは、前部に位置し略鉛直上方を向く第1当接面331Caと、後部に位置し略鉛直上方を向くとともに前記第1当接面よりも下方に位置する第2当接面331Cbと、これら第1当接面331Ca及び第2当接面331Cbを接続する傾斜面331Ccとを有する。さらに、このロックレバー33Cの基端側に、後述する操作力伝達手段6Cの取付孔6Cxと係合可能な取付突起332Cを形成している。そして、ロックピン314Cの当接部314Caをこのロックレバー33Cの当接部331Cに当接させたままこのロックレバー33CをテーブルTTの前後方向、すなわち脚ベース10Cの長手方向に沿ってスライドさせることにより、ロックピン314Cを上下動させるようにしている。ここで本実施形態においても、台座313C及びロックピン314Cは、台座313Cの旋回する軸線上に位置するように構成しているため、キャスタ本体31Cの旋回に拘わらずロックピン314Cとロックレバー33Cとの相対位置が変化することなく安定してロックピン314Cを操作し得るようになっている。
そして本実施形態において当該キャスタ3Cは、本車輪311C及び台座313Cの動作をロックするロック状態と前記ロックが解除されたロック解除状態とに相互に切り換えるロック手段3ACを有しており、当該ロック手段3ACについて、以下に詳述する。
前記図18に示すように、ロックピン314Cがロックレバー33Cの第1当接面331Caに当接してロックピン314Cが上方に位置する状態においては、外歯車315Cの歯部315Caと車輪止め316Cの突起(図示略)との係合並びに台座止め317Cの先端部と内ケース321Cの係止穴321Caとの係合が解除されることにより当該ロック状態が解除される。一方、図20に示すような、ロックレバー33Cを水平方向に移動させることによりロックピン314Cがロックレバー33Cの第2当接面331Cbに当接している状態、すなわちロックピン314Cが下側に位置している状態では、外歯車315Cの歯部315Caと車輪止め316Cの突起(図示略)とが係合するとともに台座止め317Cの先端部と内ケース321Cの係止穴321Caとが係合することにより、本車輪311Cの回動と台座313Cの旋回とが同時にロックされるロック状態となる。このように本実施形態において、上述のように機能するロックピン314Cを含むキャスタ本体31Cとロックレバー33Cとによって、本発明に係るロック手段3ACを構成するものとしている。なお、前記図20では、脚ベース10C及び脚柱11Cは、想像線により示している。
他方、脚ベース10Cの後端壁側には上述した第一キャスタ3に対向して位置付けられている第二キャスタ4Cが設けられている。ここで、当該第二キャスタ4Cは、上述した第一キャスタ3Cと同様の構成を有しているので詳細な説明を省略するものとする。また、第二キャスタ4Cにおけるロックレバーを43C、ロック手段を4ACと記載するように、第一キャスタ3に対応する第二キャスタ4の各箇所並びに構成要素には、符号の第一桁の「3」を「4」に置き換えて記載するものとする。ここで、脚ベース10Cの幅方向中央で切断した状態の断面図を図19及び図21に示す。図19はロック手段4ACをロック解除状態とした場合の図である。また、図21はロック手段4ACをロック状態とした場合の図である。なお、前記図19及び図21では、脚ベース10C及び脚柱11Cは、想像線により示している。
ここで、本実施形態に係る脚体1は、図18〜図21に示すように、脚ベース10Cに設けた第一キャスタ3C及び第二キャスタ4Cのロック手段3AC、4ACを作動させるために外力により操作される操作手段5Cと、脚ベース10Cの内部において操作手段5Cとロック手段3AC、4ACとの間に介在して操作手段5Cに入力された操作力をロック手段3AC、4ACに同時に伝達する操作力伝達手段6Cとを具備することにより、該一対のロック手段3AC、4ACにおけるロック動作及びロック解除動作を同時に作動させ得るものとしている。
具体的には、操作手段5Cは、前記図18及び図20に示すように、外力により押圧されるペダル511Cを有する操作体51Cと、脚ベース10Cの内部において操作体51Cの下端部に当接し、ペダルの移動に伴い脚ベース10Cの長手方向を接線として回動し操作力伝達手段6Cと係合して係合部P4を構成する係合子たる振り子部材52Cとを有している。そして、これら操作体51C及び振り子部材52Cは、それぞれ脚ベース10Cの内部に固定された回動軸51X、52Xに軸着されている。すなわち、操作体51C及び振り子部材52Cは脚ベース10Cに間接的に固定された状態となっている。なお、前記回動軸51X、52Xは、本実施形態では脚ベース10Cの上面に固定して取り付けられる操作体収納具101Cに両端を支持させるようにしている。
さらに詳述すると、前記ペダル511Cは、脚ベース10Cの上面に略沿う板状をなし押圧操作を受け付ける本体511Caと、本体511Caの前端から垂下して設けられ前記回動軸51Xに軸着される取付部511Cbと、本体511Caの後端から垂下して設けられ下端部において前記振り子部材52Cに当接する動作伝達部511Ccとを有する。一方、前記振り子部材52Cは、回動軸に軸着される取付部52Caと、この取付部52Caから後方に延伸して設けられ前記ペダル511Cの動作伝達部511Ccに当接する当接部52Cbと、前記取付部52Caから下方に延伸して設けられ操作力伝達手段6Cを押圧する押圧部52Ccとを有する。
一方、操作力伝達手段6Cは、一対のロック手段3AC、4ACの間に架設した棒状に延びる板部材60Cと、前記振り子部材52Cの当接部52Cbに当接する当接壁61Cとを利用して形成しているものである。前記板部材60Cには、前記ロックレバー33C、43Cの取付突起332C、432Cに係合可能な取付孔6Cx、6Cxを形成していて、これら取付突起332C、432C及び取付孔6Cx、6Cxを係合させることにより板部材60Cとロックレバー33C、43Cとを接続して、これらを同時に脚ベース10Cの長手方向にスライド移動可能にしている。前記当接壁61Cは、本実施形態では前記ロックレバー33Cの基端部に形成している。
また、前記振り子部材52Cの前面に形成した押圧部521Cを前記当接壁61Cに当接させることにより係合部P4を構成している。
そして、ペダル511Cを押圧すると、操作力伝達手段6Cにおいて、振り子部材52Cの下端部521Cの回動に係る上下方向への移動は振り子部材52Cの長さと当接壁61Cの高さ寸法において許容されるとともに、当接壁61Cに振り子部材52Cが当接することにより操作力伝達手段6が振り子部材52Cに追従して前後方向に移動するように構成している。すなわち、前記係合部P4は、操作力伝達手段6Cが、振り子部材52Cと係合した状態で振り子部材52Cの回動に係る上下方向への移動を許容しつつ前後方向への移動に追従して当該前後方向へ移動するように構成している。
また、本実施形態では、前記操作力伝達手段6Cをロック位置及びアンロック位置のいずれかに選択的に係止する係止手段7Cを具備する。
この係止手段7Cは、前記図15、図16、図19、及び図21に示すように、前記操作力伝達手段6Cの板部材60Cに接続しているカム部材71Cと、前記脚柱11C内部に配され、下端部が前記カム部材71Cに形成した溝71Cmと係合可能なピン72Cと、前記板部材60C及び前記カム部材71Cを後方、すなわちロック解除位置側に付勢する付勢手段たるバネ73Cとを利用して形成している。また、この係止手段7Cは、前記操作手段5Cへの同一の操作を受けて前記ロック解除位置から前記ロック位置、又は前記ロック位置から前記ロック解除位置への切替を行うように構成している。ここで、板部材60Cにカム部材71Cを取り付けた状態の平面図を図22に示す。
さらに詳述すると、前記溝71Cmは、略ハート型をなし、前記板部材60Cをロック位置に位置させる第1係止位置と、前記板部材60Cをロック解除位置に位置させる第2係止位置とを有するとともに、これら第1係止位置及び第2係止位置は、ハート型のくぼみの部分に位置している。
前記ピン72Cは、脚柱11C内部に配され、上述したように、下端部が前記カム部材71Cに形成した溝71Cmと係合可能である。
前記バネ73は、本実施形態では、前記図18及び図20に示すように、操作体収納具101Cの内部に設けていて、一端部をこの操作体収納具101Cの後端に配しているとともに、他端部を前記振り子部材52Cに当接させ、この振り子部材52Cをアンロック位置側、すなわち後方に付勢している。そして、この振り子部材52Cに当接する前記操作力伝達手段6Cをもアンロック位置側、すなわち後方に付勢している。
そして、ピン72Cが前記第1係止位置又は第2係止位置のいずれかにおいて前記カム部材71と係合した際に、この溝71Cmを設けたカム部材71Cを前記バネ73Cにより後方に付勢し、カム部材71Cをピン72Cに圧着させることにより前記板部材60Cをロック位置又はロック解除位置に選択的に係止させるようにしている。
さらに本実施形態では、前記カム部材71Cが、前記操作手段5Cに対する同一の操作を受けて、前記操作力伝達手段6をロック位置及びアンロック位置のいずれかに排他的に切り替えるトグル機能を有する。
すなわち、ロック及びロックの解除は、いずれも前記ペダル511Cを押圧する同一の操作により行うようにしている。具体的には、ロック操作は、前記操作力伝達手段6をロック解除位置に位置させている状態において、前記ペダル511Cを押圧する。すると、ピン72Cがカム部材71Cに係合する位置は、前記第2係止位置から、溝71Cmに沿って図22のx点まで移動する。すなわち、前記図22の(a)に示す状態から同図の(b)に示す状態になる。そして、ペダル511Cに対する操作を中止すると、前記バネ73Cにより板部材60C及びカム部材71Cが付勢され、ピン72Cとカム部材71Cとは第1係止位置において係合する。すなわち、図22の(b)に示す状態から同図の(c)に示す状態になる。一方、ロック解除操作は、前記操作力伝達手段6をロック位置に位置させている状態において、前記ペダル511Cを押圧する。すると、ピン72Cがカム部材71Cに係合する位置は、前記第1係止位置からロック解除位置と反対側に移動し、図22のy点に達する。すなわち、図22の(c)に示す状態から同図の(d)に示す状態になる。そして、ペダル511Cに対する操作を中止すると、前記バネ73Cにより板部材60C及びカム部材71Cが後方に付勢され、ピン72Cとカム部材71Cとは第2係止位置において係合する。すなわち、図22の(d)に示す状態から同図の(a)に示す状態に戻る。
このような構成とすることにより、上述した第一〜第三実施形態と同様に、本実施形態に係る家具たるテーブルTTの構成要素である脚体1Cは、操作手段5Cと、操作力伝達手段6Cとを具備することにより、操作手段5Cに入力された操作力を脚ベース10Cの長手方向に沿った同一方向の作用力として第一キャスタ3C及び第二キャスタ4Cが有する一対のロック手段3AC、4ACに同時に伝達し、該一対のロック手段3AC、4ACにおけるロック動作及びロック解除動作を同時に作動させ得るものであるので、一対のキャスタ3C、4Cを同時にロック或いはロック解除することが可能となる。すなわち、容易にロック状態又はロック解除状態の切換をすることができる。
また、前記操作力伝達手段6Cが、前記一対のキャスタ3C、4Cの前記ロック手段3AC、4ACをロック解除状態とするロック解除位置及び前記一対のキャスタの前記ロック手段をロック状態とするロック位置のいずれかに選択的に係止する係止手段7Cを具備するので、前記一対のキャスタ3C、4Cのロック又はロック解除を簡単な構成により確実に同期することができる。
さらに、前記係止手段7Cを、前記操作手段5Cへの同一の操作を受けて前記ロック解除位置から前記ロック位置、又は前記ロック位置から前記ロック解除位置への切替を行うように構成しているので、簡単な操作によりロック及びロック解除を行うことができる。
なお、この第四実施形態においても、上述した第一〜第三実施形態と同様に、キャスタ3、4を前記脚ベース10に対して所定動作範囲において昇降可能に固定する昇降機構を設けるようにしてもよい。
逆に、上述した第一〜第三実施形態に述べたような脚体に、前記第四実施形態に述べたような係止手段を設けてももちろんよい。さらに、上述した第一〜第三実施形態に述べたような脚体において昇降機構を省略しても、少なくとも簡単な操作によりロック及びロック解除を行うことができる効果は得ることができる。
さらに、上記各実施形態では操作部の操作により二つのキャスタの操作を行うものとしたが、例えば、家具が具備する複数の脚体の操作部を一括して操作する第二の操作手段を設けることにより、第二の操作手段を操作するのみで家具が有する全てのキャスタを操作し得るように構成することも可能である。加えて、上記実施形態では操作力伝達手段として一体の棒状部材を記載したが、操作力伝達手段は棒状のものに限られず、例えばワイヤによって構成したものや、ギヤやチェーンによって構成されているものであっても良い。また、係合維持領域は、操作力伝達手段とロック手段との係合状態を維持するものであっても良い。
加えて、操作手段を脚ベースの長手方向端部に設けるようにする態様も考えられる。このような態様の一例として、図23に示すような前記第三実施形態の変形例が考えられる。この変形例では、ロックレバー33Cの端部に長孔33xを形成するとともに、脚ベース10の前記長孔33xの真上近傍の位置、すなわち長手方向端部に操作手段5B2を形成している。前記操作手段5B2は、前記第三実施形態における操作手段5Bと同様の構成を有する。すなわち、外力により脚ベース10の長手方向に沿って傾倒動作をなすように設けられた傾倒部たるペダル511Bを有する操作体51Bと、脚ベース10の内部において操作体51Bの傾倒動作に伴い脚ベース10の長手方向を接線として回動し操作力伝達手段6Bと係合して係合部P2を構成する係合子たる振り子部材52Bとを有する。そして、前記振り子部材512Bの下端部を長孔33xの開口端33x1、33x2と係合させて係合部P4を形成し、ペダル511Bに対する操作をロックレバー33、43及び板部材60Bの前後方向へ運動させる作用に転換することにより、一対のキャスタ3、4を同時にロック又はロック解除するようにしている。
このように構成すれば、けり込み動作により前記操作部5Bに操作を行うことができるので、両手がふさがっている場合にキャスタ3、4のロック又はロック解除を容易に行えるようにし、操作の利便性をさらに向上させることができる。もちろん、前記第一、第二、及び第四実施形態に係る脚体において操作手段を脚ベースの長手方向端部に設けるようにしてもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の第一実施形態に掛かるテーブルを示す斜視図。 同実施形態に係る脚体を示す要部斜視図。 同実施形態に係るキャスタを示す模式的な断面図。 同実施形態に係るキャスタを示す動作説明図。 同実施形態に係る操作手段を示す模式的な図。 同実施形態に係る脚体を示す構成説明図。 同操作力伝達手段の動作説明図。 本発明の第二実施形態に係る脚体を示す構成説明図。 同実施形態に係る操作手段を示す模式的な図。 本発明の第三実施形態に係る脚体を示す構成説明図。 同実施形態に係る操作手段を示す模式的な図。 同実施形態の変形例に係る脚体を示す構成説明図。 同変形例に係る操作手段を示す模式的な図。 本発明の第四実施形態に係るテーブルの全体斜視図。 同実施形態に係るテーブルの天板を使用位置に位置させた状態の側面図。 同実施形態に係るテーブルの天板を起立位置に位置させた状態の側面図。 同実施形態に係るテーブルの動作伝達機構及びキャスタの接続部を示す平面図。 同実施形態に係るキャスタ及び操作手段を示す模式的な断面図。 同実施形態に係るキャスタ及び係止手段を示す模式的な断面図。 同実施形態に係るキャスタ及び操作手段を示す動作説明図。 同実施形態に係るキャスタ及び係止手段を示す動作説明図。 同実施形態に係る係止手段を示す模式的な図。 前記第三実施形態の変形例に係るキャスタ及び操作手段を示す模式的な断面図。
符号の説明
1…脚体
10…脚ベース
11…脚柱
2…家具本体(テーブル本体)
3、3C…キャスタ(第一キャスタ)
4、4C…キャスタ(第二キャスタ)
3A、4A、3AC、4AC…ロック手段
3X、4X…昇降機構
31、41、31C、41C…キャスタ本体
311C…車輪(本車輪)
313C…台座(旋回機構)
5、5A、5B、5C…操作手段
51、51A、51B、51C…操作体
511…ボタン
511A…スライダ
511B…傾倒部(ペダル)
511C…ペダル
52…係合子
521…第一リンク要素
522…第二リンク要素
52a…枢着軸
52A、52B、52C…係合子、振り子部材(振り子部材)
521A…上端部
522A…中間位置(中間部)
523A…下端部
521B…下端部
6、6A、6B、6B2、6C…操作力伝達手段
60、60A、60B、60B2、60C…板部材(一体の棒状部材)
63、61B…長孔
61A、61B2…係合凹部
61aA、61AB2、61C…係合壁
61bA、61bB2…開口部
611B、612B…開口端
P、P1、P2、P3、P4…係合部
Q、Q1、Q2、Q3…係合維持領域
T、TT…家具(テーブル)

Claims (18)

  1. 家具本体を床面に対して移動可能に支持し得るものであって、
    脚ベースと、
    前記脚ベースに立設され前記家具本体を支持する脚柱と、
    前記脚ベースの長手方向に沿って所定距離離間して前記脚ベースに取り付けられ該脚ベースを支持する一対のキャスタとを有し、
    前記一対のキャスタが、それぞれ床面に対して転動する車輪及び該車輪を鉛直軸心回りに旋回させる旋回機構を備えたキャスタ本体と、該キャスタ本体を前記脚ベースに対して所定動作範囲において昇降可能に固定する昇降機構と、前記車輪及び旋回機構の動作をロックするロック状態と前記ロックが解除されたロック解除状態とに相互に切り換えるロック手段とをそれぞれ有するものであり、
    前記ロック手段を作動させるために外力により操作される操作手段と、
    前記脚ベースの内部において前記操作手段と前記ロック手段との間に介在し、前記操作手段に入力された操作力を前記脚ベースの長手方向に沿った同一方向の作用力として前記一対のキャスタが有する一対のロック手段に同時に伝達することにより、該一対のロック手段におけるロック動作及びロック解除動作を同時に作動させ得る操作力伝達手段とを具備するとともに、
    このロック手段が、キャスタ本体に追従して昇降動作可能で、かつ先端よりの位置に凹所を有するロックレバーと、キャスタ本体の内部に設けられ上下動可能であるとともに可動範囲の上端まで移動した際に前記ロックレバーの凹所にその上端が嵌入し得るロックボタンと、キャスタ本体の内部に設けられ前記ロックボタンがロックレバーに押圧された状態でキャスタ本体の車輪と係合して車輪の回動をロックするとともに前記ロックボタンの上端が前記ロックレバーの凹所に嵌入した状態でキャスタ本体の車輪との係合が解除され車輪の回動を許可する車輪止めとを利用して構成したものであり、
    操作力伝達手段を構成し対をなすキャスタのロック手段のロックレバー間に架設した部材の高さ位置がキャスタの位置に応じて変化することを特徴とする脚体。
  2. 前記昇降機構による前記キャスタ本体の所定範囲における昇降動作に対応して、該キャスタ本体の任意の昇降位置において前記操作力伝達手段と前記ロック手段との係合状態又は前記操作力伝達手段と前記操作手段との係合状態を維持し得る係合維持領域を設けている請求項1記載の脚体。
  3. 前記操作力伝達手段と前記操作手段又は前記操作力伝達手段と前記ロック手段とが係合する係合部において前記係合維持領域を設けている請求項2記載の脚体。
  4. 前記ロック手段と前記操作力伝達手段とが上下方向に相対的に移動不能に固定されているものであり、
    前記操作手段が、一部分が脚ベースの外部に露出し外力により上下動作するように設けられたボタンを有する操作体と、前記脚ベースの内部において前記操作体におけるボタンの上下動作に伴って上下方向及び前記脚ベースの長手方向に変形し且つ前記操作力伝達手段と係合して前記係合部を構成する係合子とを具備し、
    前記操作力伝達手段が前記係合子と係合した状態で、該係合子の上下方向への変形を許容しつつ前記脚ベースの長手方向への変形にのみ追従して前記脚ベースの長手方向に沿って移動するように前記係合維持領域を構成している請求項3記載の脚体。
  5. 前記係合子に、上端部が前記ボタンに軸着された第一リンク要素と、上端部において前記第一リンク要素に枢着軸を介して枢着されるとともに下端部において前記脚ベースにおける前記ボタンの下方に直接的又は間接的に軸着された第二リンク要素とを設け、
    前記操作力伝達機構に上下方向に延びる長孔を形成し、
    前記枢着軸を前記長孔に対して上下移動可能に挿通させて前記係合部を構成し、該長孔と前記枢着軸とを前記脚ベースの長手方向に当接させることにより前記操作力伝達手段が前記枢着軸の動作に追従して前記脚ベースの長手方向に移動するように前記係合維持領域を構成している請求項4記載の脚体。
  6. 前記ロック手段と前記操作力伝達手段が上下方向に相対的に移動不能に固定されているものであり、
    前記操作手段が、一部分が脚ベースの外部に露出し前記外力により前記脚ベースの長手方向に沿ってスライド移動するように設けられたスライダを有する操作体と、前記脚ベースの内部において前記操作体におけるスライダのスライド移動に伴って前記脚ベースの長手方向を接線として回動し前記操作力伝達手段と係合して前記係合部を構成する係合子とを具備し、
    前記操作力伝達手段が前記係合子と係合した状態で、前記係合子の回動に係る上下方向への移動を許容しつつ前記脚ベースの長手方向への移動に追従して前記脚ベースの長手方向に沿って移動するように前記係合維持領域を構成している請求項3記載の脚体。
  7. 前記係合子に、上端部において前記スライダに軸着され、中間位置において脚ベースに対して直接的又は間接的に上下動可能に軸着され、下端部において前記スライダのスライド方向とは逆方向へ回動する振り子部材を設けるとともに、
    前記操作力伝達手段に前記脚ベースの長手方向に所定幅を有する開口部を隔てて対面する一対の係合壁を有し上向きに開放させた係合凹部を設け、
    前記振り子部材の下端部を前記係合凹部に挿入して前記係合壁に当接するように前記係合部を構成することにより、前記操作力伝達手段が前記振り子部材の下端部の回動に係る上下方向への移動を前記係合壁の高さ寸法において許容しつつ前記振り子部材の下端部の前記一対の係合壁間における前記開口部の位置を超えた回動動作の過程で、当該下端部が前記一対の係合壁のうちの何れかに当接することにより前記操作力伝達手段が前記下端部に追従して前記脚ベースの長手方向に沿って移動するように前記係合維持領域を構成している請求項6記載の脚体。
  8. 前記ロック手段と前記操作力伝達手段が上下方向に相対的に移動不能に固定されているのであり、
    前記操作手段が、一部分が脚ベースの外部に露出し前記外力により前記脚ベースの長手方向に沿って傾倒動作をなすように設けられた傾倒部を有する操作体と、前記脚ベースの内部において前記操作体の傾倒動作に伴い前記脚ベースの長手方向を接線として回動し前記操作力伝達手段と係合して前記係合部を構成する係合子とを具備し、
    前記操作力伝達手段が前記係合子と係合した状態で、前記係合子の回動に係る上下方向への移動を許容しつつ前記脚ベースの長手方向への移動に追従して前記脚ベースの長手方向に沿って移動するように前記係合維持領域を構成している請求項3記載の脚体。
  9. 前記傾倒部を下端部において脚ベースに直接的又は間接的に軸着するとともに、前記係合子に当該軸着箇所から下方に垂下して前記傾倒部の傾倒動作の向きとは逆方向へ回動する振り子部材を設け、
    前記操作力伝達手段に前記脚ベースの長手方向に沿って延びる前記下端部を挿通し得る長孔を形成し、
    前記下端部を前記長孔に挿通させて該長孔の前記脚ベースの長手方向に対向する開口端に当接するように前記係合部を構成することにより、前記振り子部材の回動に係る上下方向への移動を前記長孔の長さ寸法及び前記振り子部材の長さ寸法において係合を維持しながら許容しつつ、前記長孔の開口寸法を超えた前記下端部の回動動作の過程で前記長孔の何れかの前記開口端に前記振り子部材が当接することにより前記操作力伝達手段が前記振り子部材に追従して前記脚ベースの長手方向に沿って移動するように前記係合維持領域を構成している請求項8記載の脚体。
  10. 前記傾倒部を下端部において脚ベースに直接的又は間接的に軸着するとともに、前記係合子に当該軸着箇所から下方に垂下して前記傾倒部の傾倒動作の向きとは逆方向へ回動する振り子部材を設けるとともに、
    前記操作力伝達手段に前記脚ベースの長手方向に所定幅を有する開口部を隔てて対面する一対の係合壁を有し上向きに開放させた係合凹部を設け、
    前記振り子部材の下端部を前記係合凹部に挿入して前記係合壁に当接するように前記係合部を構成することにより、前記操作力伝達手段が前記振り子部材の下端部の回動に係る上下方向への移動を前記係合壁の高さ寸法において許容しつつ前記振り子部材の下端部の前記一対の係合壁間における前記開口部の位置を超えた回動動作の過程で、当該下端部が前記一対の係合壁のうちの何れかに当接することにより前記操作力伝達手段が前記下端部に追従して前記脚ベースの長手方向に沿って移動するように前記係合維持領域を構成している請求項8記載の脚体。
  11. 家具本体を床面に対して移動可能に支持し得るものであって、
    脚ベースと、
    前記脚ベースに立設され前記家具本体を支持する脚柱と、
    前記脚ベースの長手方向に沿って所定距離離間して前記脚ベースに取り付けられ該脚ベースを支持する一対のキャスタとを有し、
    前記一対のキャスタが、それぞれ床面に対して転動する車輪及び該車輪を鉛直軸心回りに旋回させる旋回機構を備えたキャスタ本体と、前記車輪及び旋回機構の動作をロックするロック状態と前記ロックが解除されたロック解除状態とに相互に切り換えるロック手段とをそれぞれ有するものであり、
    前記ロック手段を作動させるために外力により操作される操作手段と、
    前記脚ベースの内部において前記操作手段と前記ロック手段との間に介在し、前記操作手段に入力された操作力を前記脚ベースの長手方向に沿った同一方向の作用力として前記一対のキャスタが有する一対のロック手段に同時に伝達することにより、該一対のロック手段におけるロック動作及びロック解除動作を同時に作動させ得る操作力伝達手段とを具備するとともに、
    このロック手段が、キャスタ本体に追従して昇降動作可能で、かつ先端よりの位置に凹所を有するロックレバーと、キャスタ本体の内部に設けられ上下動可能であるとともに可動範囲の上端まで移動した際に前記ロックレバーの凹所にその上端が嵌入し得るロックボタンと、キャスタ本体の内部に設けられ前記ロックボタンがロックレバーに押圧された状態でキャスタ本体の車輪と係合して車輪の回動をロックするとともに前記ロックボタンの上端が前記ロックレバーの凹所に嵌入した状態でキャスタ本体の車輪との係合が解除され車輪の回動を許可する車輪止めとを利用して構成したものであり、
    操作力伝達手段を構成し対をなすキャスタのロック手段のロックレバー間に架設した部材の高さ位置がキャスタの位置に応じて変化することを特徴とする脚体。
  12. 前記操作力伝達手段を、前記一対のロック手段の間に架設した前記脚ベースの長手方向に沿って延びる一体の棒状部材により構成している請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11記載の脚体。
  13. 前記一対のキャスタを前記ロック手段が互いに向き合うように対向配置させるとともに、前記操作力伝達手段を前記一対のキャスタの前記ロック手段間に架設している請求項12記載の脚体。
  14. 前記操作力伝達手段を、前記一対のキャスタの前記ロック手段をロック解除状態とするロック解除位置及び前記一対のキャスタの前記ロック手段をロック状態とするロック位置のいずれかに選択的に係止する係止手段を具備する請求項12又は13記載の脚体。
  15. 前記係止手段を、前記操作手段への同一の操作を受けて前記ロック解除位置から前記ロック位置、又は前記ロック位置から前記ロック解除位置への切替を行うように構成している請求項14記載の脚体。
  16. 前記一対のキャスタが同一構成を有するものである請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14又は15記載の脚体。
  17. 前記操作手段を前記脚ベースの長手方向端部に設けている請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15又は16記載の脚体。
  18. 家具本体と、請求項1乃至17の何れか記載の脚体とを具備する家具であって、
    前記家具本体を複数の前記脚体によって支持させていることを特徴とする家具。
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