JP2010253974A - キャスター - Google Patents
キャスター Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010253974A JP2010253974A JP2009102923A JP2009102923A JP2010253974A JP 2010253974 A JP2010253974 A JP 2010253974A JP 2009102923 A JP2009102923 A JP 2009102923A JP 2009102923 A JP2009102923 A JP 2009102923A JP 2010253974 A JP2010253974 A JP 2010253974A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lever
- caster
- lifter
- fulcrum
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Handcart (AREA)
Abstract
【課題】リフターの下降状態を、キャスターの構造を複雑にすることなく、容易に解除できるようにする。
【解決手段】キャスターベース1に上下動可能に組み合わされると共に下降終了位置でこのキャスターベース1を持ち上げて車輪5に代わって荷重を受けるリフター2と、操作部30の押し下げ操作によりリフター2を下降させる第一レバー3と、第一レバー3の押し下げ操作によりこの第一レバー3の一部に突き当てられて押し下げられた第一レバー3の操作部30よりも上方に位置される操作端40をこの第一レバー3の操作部30側に移動させると共にこの移動前の位置に向けた操作端40の移動操作により第一レバー3を押し下げ操作前の位置に向けて復動させる第二レバー4とを備えてなる。
【選択図】図8
【解決手段】キャスターベース1に上下動可能に組み合わされると共に下降終了位置でこのキャスターベース1を持ち上げて車輪5に代わって荷重を受けるリフター2と、操作部30の押し下げ操作によりリフター2を下降させる第一レバー3と、第一レバー3の押し下げ操作によりこの第一レバー3の一部に突き当てられて押し下げられた第一レバー3の操作部30よりも上方に位置される操作端40をこの第一レバー3の操作部30側に移動させると共にこの移動前の位置に向けた操作端40の移動操作により第一レバー3を押し下げ操作前の位置に向けて復動させる第二レバー4とを備えてなる。
【選択図】図8
Description
この発明は、キャスターのロック状態、つまり、キャスターの走行を不能とした状態を、リフターによって車輪の接地状態を解くことにより確保できるようにしたキャスターの改良に関する。
キャスターの走行を不能とした状態を維持させる機構として、車輪支持部材に固定用支持脚を上下動可能に組み合わせると共に、固定用レバーの押し下げ操作によりこの固定用支持脚を下降させて車輪支持部材を持ち上げ、車輪の接地状態を解くようにしたものがある。(特許文献1参照)
かかる特許文献1に示されるものにあっては、固定用レバーの押し下げ状態、つまり、固定用支持脚による車輪支持部材を持ち上げ状態を、固定用レバーに備えられた係合部材を車輪支持部材に備えられた被係合部に係合させることで維持させるようにしている。そして、この持ち上げ状態を、係合部を解除操作することで、この係合部と被係合部との係合を解いて解除するようにしている。しかるに、この特許文献1のものにあっては、車輪支持部材側に被係合部を備えさせることを必要不可欠とするなど必ずしも簡素な構造ではなく、また、固定用支持脚の下降状態の維持を前記係合部の係合に委ねるものであった。
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種のリフター(特許文献1の固定用支持脚)を備えたキャスターにおけるリフターの下降状態を、キャスターの構造を複雑にすることなく、容易に解除できるようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、キャスターを、キャスターベースに上下動可能に組み合わされると共に、下降終了位置でこのキャスターベースを持ち上げて車輪に代わって荷重を受けるリフターと、
操作部の押し下げ操作によりリフターを下降させる第一レバーと、
第一レバーの押し下げ操作によりこの第一レバーの一部に突き当てられて押し下げられた第一レバーの操作部よりも上方に位置される操作端をこの第一レバーの操作部側に移動させると共に、この移動前の位置に向けた操作端の移動操作により第一レバーを押し下げ操作前の位置に向けて復動させる第二レバーとを備えてなるものとした。
操作部の押し下げ操作によりリフターを下降させる第一レバーと、
第一レバーの押し下げ操作によりこの第一レバーの一部に突き当てられて押し下げられた第一レバーの操作部よりも上方に位置される操作端をこの第一レバーの操作部側に移動させると共に、この移動前の位置に向けた操作端の移動操作により第一レバーを押し下げ操作前の位置に向けて復動させる第二レバーとを備えてなるものとした。
かかる構成によれば、第一レバーを押し下げリフターを下降させて車輪に代わってリフターにより荷重を受けた状態から第一レバーの操作部よりも上方に位置される第二レバーの操作端を前記移動前の位置に移動操作させると、この第二レバーに一部を突き当てさせている第一レバーは持ち上げられ押し下げ操作前の位置に復動される。これにより、リフターは上昇され、キャスターは車輪により荷重を受ける走行可能状態に復帰される。
前記第一レバーが左右アーム部を備えるように構成すると共に、かかる第二レバーをこの第一レバーの左右アーム部間に納まるようにし、前記リフターを下降させるこの第一レバーの押し下げ操作によりこの第二レバーの操作端側が第一レバーのアーム部よりも上方に位置されるようにしておけば、キャスターベースに対して第一レバーと第二レバーとを外観性良く合理的に備えさせることができると共に、第二レバーの操作を必要としないときはこの第二レバーの操作端を第一レバーのアーム部より上方に位置しないようにしておくことができる。
前記第一レバーに、リフターに回動可能に組み付けられた作用部と、キャスターベースに設けられたガイド部に支持される支点部とを備えさせ、この第一レバーの操作部の押し下げ操作により支点部をガイド部の一方端部に向けて摺動させながら作用部によりリフターの下降がなされると共に、前記下降終了位置において荷重によりこのガイド部の一方端部に支点部を保持させるように構成させておくこともある。
このようにした場合、キャスターの車輪を接地させた走行可能状態から、第一レバーの操作部を押し込むと、第一レバーの支点部と作用部との距離は一定であることから、支点部はガイド部に摺接しながらこのガイド部の一方端部側に移動し、作用部はこのように移動される支点部に支えられて下方に移動され、リフターを下降させる。リフターが接地した状態から、第一レバーの操作部をさらに押し込むと、キャスターベースが持ち上げられ車輪の接地が解かれる。車輪の接地が解かれると支持対象物の荷重はリフターに受けられることになることから、リフターに接続されている第一レバーの支点部はこの荷重によりキャスターベースのガイド部の一方端部に下方から押しつけられると共に、この押しつけ箇所はこの荷重によって支点部を他方端部側に戻さないように構成されていて支点部はこのガイド部の一方端部に保持される。これにより、キャスターを走行不能としたロック状態を安定的に維持させることができる。このロック状態において第一レバーの操作部は最も下方に位置される。このロック状態から前記第二レバーの操作端を移動前の位置に移動操作すると第一レバーの操作部は持ち上げられ、第一レバーの支点部と作用部との距離は一定であることから、ガイド部の他方端部側に支点部は移動され、このガイド部の一方端部から支点部が離れると前記保持が解かれて前記荷重によりリフターは車輪が接地する状態となるまで押し上げられこれに伴って第一レバーの操作部は上方に移動される。
また、前記第一レバーにおける作用部の側方に支点部を位置させ、この支点部と反対の側に操作部を位置させるようにしておけば、リフターの上下動によりキャスターの走行可能状態と走行不能状態とを選択的に作出する機能を備えたキャスターの上下方向の寸法を必要最小限に留めさせることができる。
この発明によれば、リフターを備えたキャスターにおけるこのリフターの下降状態を、第一レバーの押し下げ操作によりこの第一レバーの一部に突き当てられる第二レバーの操作により、キャスターの構造を複雑にすることなく、容易に解除することができる。
以下、図1〜図9に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。この実施の形態にかかるキャスターは、そのロック状態、つまり、走行を不能とした状態を、リフター2によって車輪5の接地状態を解くことにより確保するものである。
かかるキャスターは、典型的には、各種の什器や機器などの支持対象物Mの底部Maに備え付けられて用いられる。そして、かかるキャスターは、前記リフター2により、こうした支持対象物Mのキャスターを利用した移動が必要とされない場合には、その車輪5のフロア面Fなどへの接地状態(図4の状態)を解いてこれに代わってリフター2により支持対象物Mの荷重を受けるようにして、(図7の状態)キャスターの走行を不能とするようになっている。
かかるキャスターは、キャスターベース1と、リフター2と、第一レバー3、第二レバー4とを備えている。キャスターベース1に水平軸50をもって二個の車輪5が回動可能に組み合わされ、また、このキャスターベース1に旋回中心軸6(垂直軸であってキャスターの首振りの中心となる軸)が組み合わされる。そして、この旋回中心軸6の上端部60を支持対象物Mの底部Maに止着させることで、車輪5により支持対象物Mを支持するようになっている。(図4)
図示の例では、キャスターベース1は、幅広の左右両側面10、10を備えた盤状をなすように構成されている。キャスターベース1は、その前後方向略中程の位置において、前部11と後部12とに分割されている。分割された前部11と後部12とは、その間に割り欠き部13を形成させるようにして、両者の上側と下側とにおいてそれぞれ架橋部14によって連接されている。
かかるキャスターベース1の後部12の下部側に、このキャスターベース1を左右方向に貫通する軸受孔15が形成されており、前記水平軸50はこの軸受孔15に通され、その両端にそれぞれ車輪5が取り付けられるようになっている。すなわち、図示の例では、キャスターはその左右にそれぞれ車輪5を備えたものとなっている。
また、キャスターベース1の上側の架橋部14には、その上部から割り欠き部13内に至る軸孔14aが形成されており、前記旋回中心軸6はこの軸孔14aに通されるようになっている。図示の例では、かかる旋回中心軸6は、太径の中間部61と、これよりも細径の上端部60と下端部62とを備えている。旋回中心軸6の下端部62は軸孔14aを通るが中間部61はこの軸孔14aを通過できないようになっている。また、旋回中心軸6の上端部60の外周には雄ネジが形成されている。図示の例では、旋回中心軸6はかかる上端部60を支持対象物Mの底部Maにネジつけることで、支持対象物Mに止着されるようになっている。そして、旋回中心軸6の下端部62は軸孔14aを通じて割り欠き部13に挿入され、中間部61がキャスターベースの上側の架橋部14の上部に突き当たるようになっている。これにより、支持対象物Mの荷重は、車輪5が接地している状態では、かかる旋回中心軸6とキャスターベース1を介して、車輪5の下端により受けられるようになっている。
図示の例では、割り欠き部13内の前壁13aと後壁13bとの間隔は旋回中心軸6の下端部62の径よりも大きく、かつ、後述するリフター2の基軸部20の太さと略等しくなっている。また、この割り欠き部13の前壁13aと後壁13bとにはそれぞれ、上下方向に亘る案内溝13cが形成されており、リフター2はその基軸部20の前部と後部とにそれぞれ上下方向に沿って形成されたリブ状突部20aをこの案内溝13cに入れ込ませた状態でキャスターべース1の割り欠き部13に上下可能に組み合わされている。キャスターベース1の下側の架橋部14は前記前部11と後部12とを側方において連接させるように構成されており、左右の下側の架橋部14、14間からリフター2の下端側が下方に突き出されるようになっている。
また、図示の例では、キャスターベース1の前部11の上部側に、後述する第一レバー3の支点部32を支持するガイド部16が形成されている。図示の例では、かかるガイド部16は、キャスターベース1を左右方向に貫通すると共に、前後方向に長く、さらに、上方を湾曲内側とするように湾曲されたガイド溝16aとして構成されている。このガイド溝16aにおける割り欠き部13に近い一方端部16cとこのガイド溝16aの中間部との間におけるこのガイド溝16aの上側の溝壁16bによって、リフター2が下降終了位置(図7、図8の位置)にあるときにこの一方端部16cに位置される後述する第一レバー3の支点部32の荷重による他方端部16d側への移動を阻止するようにしている。
このガイド部16としてのガイド溝16aは、割り欠き部13に近い一方端部16cと、キャスターベース1の前部11に近い他方端部16dとを備えている。後述する第一レバー3の支点部32は、リフター2の下降終了位置においてかかるガイド部16としてのガイド溝16aの一方端部16cに位置づけられ、第二レバー4を操作して第一レバー3を復動させない限りここに保持されると共に、(図8)かかる第一レバー3の支点部32は、リフター2の上昇終了位置においてはかかるガイド部16としてのガイド溝16aの他方端部16dに位置づけられるようになっている。(図6)
また、図示の例では、かかるガイド部16としてのガイド溝16aの上部に、キャスターベース1を左右方向に貫通する軸孔17が形成されている。そして、ガイド部16としてのガイド溝16aは、この軸孔17を中心とした仮想の円の円弧に沿うように形成されている。この軸孔17とガイド部16としてのガイド溝16aとは、キャスターベース1の幅広の左右両側面10、10の一方側でのみ区分片18により区分されており、その余の箇所では連通している。
図示の例では、上部水平軸70と下部水平軸71とを両者の側部において連接部72によって連接させてなるリンクアーム7の上部水平軸70が前記軸孔17に回動可能に収められると共に、下部水平軸71がガイド溝16aに収められるようになっている。リンクアーム7は上部水平軸70を中心に下部水平軸71を自由端としてガイド溝16aの範囲で回動されるようになっている。図示の例では、かかる下部水平軸71の左右両端はそれぞれガイド溝16aより側方に突き出されるようになってり、この下部水平軸71の突きだし箇所71aが後述する第一レバー3のアーム部33の前端に形成された軸孔34に回動可能に通されるようになっている。(図3)そして、後述するように、かかるリンクアーム7の下部水平軸71が第一レバー3の支点部32として機能するようになっている。
リフター2は、キャスターベース1に上下動可能に組み合わされると共に、下降終了位置でこのキャスターベース1を持ち上げて車輪5に代わって荷重を受けるように構成されている。
図示の例では、かかるリフター2は、キャスターベース1に上下動可能にガイドされる基軸部20と、接地部21とから構成されている。そして、この接地部21は基軸部20に対し上下動可能に螺合されている。具体的には、かかる基軸部20は、上端と下端とを共に開放させた中空の角柱状をなすように構成されている。基軸部20の前部と後部との間の間隔は、前述のように割り欠き部13の前壁13aと後壁13bとの間隔に略等しく、基軸部20はこの前部に形成されたリブ状突部20aを割り欠き部13の前壁13aに形成された案内溝13cに収め、かつ、後部に形成されたリブ状突部20aを割り欠き部13の後壁13bに形成された案内溝13cに収めている。また、図示の例では、このようにキャスターベース1に支持される基軸部20の内部に旋回中心軸6が上方から入り込んでいる。すなわち、図示の例では、キャスターベース1の旋回中心軸6の軸線と、リフター2の移動中心線とが、同一の直線上に位置されている。
かかる基軸部20の左右両側部にはそれぞれ、水平方向に突き出す軸突部20bが形成されている。図示の例では、後述する第一レバー3のアーム部33の前後方向略中程の位置に軸孔35が形成されている。軸突部20bはこの軸孔35にアーム部33の内側から入れ込まれる。図示の例では、この軸孔35にアーム部33の外側から短寸筒状部80を入れ込ませるカラー体8を介してリフター2と第一レバー3とが連係されるようになっている。すなわち、図示の例では、かかるカラー体8の短寸筒状部80内に軸突部20bが軸孔35内で嵌め合わせるようになっている。すなわち、図示の例では、かかる軸孔35がかかる第一レバー3の後述の作用部31となっている。
また、図示の例では、前記接地部21は、円板状接地体21aと、この円板状接地体21aの上面略中央にボルト下端を接合させたボルト体21bとから構成されている。一方、前記基軸部20の軸突部20bの形成位置より下方の空間には、かかるボルト体21bに対するナット体22がその軸線を上下方向に配する向きではめ込まれている。そして、接地部21は前記ボルト体21bを下方からかかるナット体22に螺合、つまりネジつけることで、基軸部20に組み合わされている。これにより、図示の例では、下降終了位置にリフター2を位置づけて接地部21を接地させて車輪5を持ち上げキャスターを走行不能にした状態から、図示の例では円板状接地体21aの下面を接地させた状態から、基軸部20から下方に抜け出す向きに接地部21を螺進させることで、この状態において支持対象物Mのレベル調整をなすことができるようになっている。(図9)
また、図示の例では、旋回中心軸6の直下においてリフター2が接地するようになっており、下降終了位置にリフター2を位置づけて車輪5を持ち上げキャスターを走行不能にした状態をより安定的に維持できるようになっている。
第一レバー3は、操作部30と、リフター2に回動可能に組み付けられた作用部31と、キャスターベース1に設けられたガイド部16に支持される支点部32とを備えている。
図示の例では、かかる第一レバー3は、前後方向に長く板面を縦向きに配した一対のアーム部33、33とを備えている。一対のアーム部33、33の一方の内面がキャスターベース1の幅広の左右両側面10、10の一方に向き合い、かつ、一対のアーム部33、33の他方の内面がキャスターベース1の幅広の左右両側面10、10の他方に向き合うようにして、かかる第一レバー3とキャスターベース1とは、かかる一対のアーム部33、33間にキャスターベース1を挟んだ状態で組み合わされている。
かかる一対のアーム部33、33の後端は、キャスターベース1の後部12から後方に突き出されており、この一対のアーム部33、33の後端間に前記操作部30が架設状に設けられている。図示の例では、かかる操作部30は方形板状をなし、アーム部33の後端はこの操作部30の下面に一体に連接されて、操作部30はペダル状を呈している。
かかる一対のアーム部33、33の前端にはそれぞれ前記リンクアーム7の下部水平軸71を回動可能に収める軸孔34が貫通状態に形成されており、かかる下部水平軸71のガイド溝16aからの突きだし箇所をこの軸孔34に収めることでアーム部33、つまり第一レバー3とリンクアーム7の下部水平軸71とは一体化されている。これにより、アーム部33の前端にキャスターベース1のガイド部16に支持される支点部32が形成されている。
また、一対のアーム部33、33の前後方向略中程の位置にはそれぞれ、リフター2の軸突部20bに前記のように組み合わされるカラー体8の短寸筒状部80を回動可能に収める軸孔35が形成されており、この中程の位置の上下動によってリフター2の下降と上昇がなされるようになっている。すなわち、図示の例では、この軸孔35がかかる第一レバー3の作用部31となり、この軸突部20bの中心が作用部31の回動中心となるようにしてある。
そして、この実施の形態にあっては、かかる第一レバー3の操作部30の押し込みにより支点部32をガイド部16の一方端部16cに向けて摺動させながら作用部31によりリフター2の下降がなされると共に、前記下降終了位置において前記荷重によりこのガイド部16の一方端部16cに支点部32が保持されるようになっている。
具体的には、リフター2の下降終了位置において、支点部32とガイド部16の一方端部16cとの圧接箇所(一方端部16c側の溝壁16b)と作用部31の回動中心とを結ぶ仮想の直線xと、この圧接箇所にある面が含まれる仮想の平面yとのなす角のうち、かかる面より下方で且つガイド部16の他方端部16d側に位置される角zが90度未満となっており、この面により支点部32の保持、つまり、支持対象物Mの荷重によるガイド部16の他方端部16d側への支点部32の移動が阻止されるようになっている。(図8)
キャスターの車輪5を接地させた走行可能状態においてこの走行を妨げない上昇終了位置にリフター2は位置づけられ、第一レバー3の支点部32はガイド部16の他方端部16dに位置され操作部30は最も高い位置に位置づけられている。(図4)図示の例では、前記カラー体8は一面側に前記短寸筒状部80を突設させた略三角形の板状をなす基部81を有すると共に、このカラー体8の基部81の他面側に引っ張りコイルバネ9のバネ一端が止め付けられている。このバネ9のバネ他端はキャスターベース1の前部11の上部側に止め付けられており、このバネ9によって上昇終了位置にリフター2が位置づけられるようになっている。
前記走行可能状態から、第一レバー3の操作部30を押し込むと、典型的には前記のようにペダル状をなすかかる操作部30を力点部としてこれを足で踏むなどすると、第一レバー3の支点部32と作用部31との距離は一定であることから、支点部32はガイド部16に摺接しながらこのガイド部16の一方端部16c側に移動し、作用部31はこのように移動される支点部32に支えられて下方に移動され、リフター2を下降させる。この実施の形態にあっては、かかる支点部32は、キャスターベース1に回動可能に支持されたリンクアーム7の自由端に備えられていることから、この支点部32はガイド部16に対する圧接位置を変えながらこのガイド部16を移動することとなり、この移動はスムースになされる。リフター2が接地した状態から、図示の例では、接地部21が接地した状態から、第一レバー3の操作部30をさらに押し込むと、キャスターベース1が持ち上げられ車輪5の接地が解かれる。車輪5の接地が解かれると支持対象物Mの荷重はリフター2に受けられることになることから、リフター2に接続されている第一レバー3の支点部32はこの荷重によりキャスターベース1のガイド部16の一方端部16cに下方から押しつけられると共に、この押しつけ箇所(前記圧接箇所)はこの荷重によって支点部32を他方端部16d側に戻さない形状になっていることから、支点部32はこのガイド部16の一方端部16cに保持される。(図8)これにより、キャスターを走行不能としたロック状態を安定的に維持させることができる。このロック状態において第一レバー3の操作部30は最も下方に位置される。このロック状態から後述のように前記第二レバー4の操作端40を移動前の位置に移動操作すると第一レバー3の操作部30は持ち上げられ、第一レバー3の支点部32と作用部31との距離は一定であることから、ガイド部16の他方端部16d側に支点部32は移動され、このガイド部16の一方端部16cから支点部32が離れると前記保持が解かれて前記荷重によりリフター2は車輪5が接地する状態となるまで押し上げられこれに伴って第一レバー3は復動してその操作部30は上方に移動される。(図4)
また、この実施の形態にあっては、第一レバー3における作用部31の側方に支点部32が位置されると共に、この支点部32と反対の側に操作部30が位置されていることから、リフター2の上下動によりキャスターの走行可能状態と走行不能状態とを選択的に作出する機能を備えたキャスターの上下方向の寸法を必要最小限に留めることができるようになっている。
第二レバー4は、第一レバー3の押し下げ操作によりこの第一レバー3の一部に突き当てられて押し下げられた第一レバー3の操作部30よりも上方に位置される操作端40をこの第一レバー3の操作部30側に移動させると共に、この移動前の位置に向けた操作端40の移動操作により第一レバー3を押し下げ操作前の位置に向けて復動させるように構成されている。
また、この実施の形態にあっては、かかる第二レバー4は、第一レバー3の左右アーム部33、33間に納まるようになっており、前記リフター2を下降させるこの第一レバー3の押し下げ操作によりこの第二レバー4の操作端40側が第一レバー3のアーム部33よりも上方に位置されるようになっている。このようにしておけば、キャスターベース1に対して第一レバー3と第二レバー4とを外観性良く合理的に備えさせることができると共に、第二レバー4の操作を必要としないときはこの第二レバー4の操作端40を第一レバー3のアーム部33の下方に位置させておくことができる。
図示の例では、かかる第二レバー4は、キャスターベース1の後部12に、前記水平軸50を利用してその下部側を回動可能に組み合わせている。このように組み合わされる第二レバー4の上部が前記操作端40として機能するようになっている。第二レバー4は、それぞれ上下方向に長い左右側板部41、41と、この左右側板部41、41の後縁間に架設された後板部42とを備えている。この左右側板部41、41の内面間の間隔はキャスターベース1の左右両側面10、10間の間隔と略等しいか、やや大きくなっており、第二レバー4はキャスターベース1の後部12側をこの左右側板部41、41間に納めるようにしてキャスターベース1に組み合わされている。かかる左右側板部41、41の下部側にそれぞれ前記水平軸50を通す軸孔43が形成されている。また、かかる左右側板部41、41の後縁41aは側面視の状態において前方を屈曲外側とする略L字状の輪郭を呈しており、前記後板部42はこの屈曲中心41bを挟んだ上側と下側とにそれぞれ設けられている。また、この第二レバー4の左右側板部41、41の外面間の間隔は、第一レバー3の一対のアーム部33、33の内面間の間隔と略等しいか、これよりやや小さくなるようにしてある。これにより、この実施の形態にあっては、第一レバー3よりも内方において第二レバー4がキャスターベース1に組み合わされるようになっている。
そして、この実施の形態にあっては、リフター2が上昇終了位置にあり第一レバー3が押し下げ操作前の位置にある状態(図4)においては、第二レバー4はキャスターベース1の後部12の端面に前記屈曲中心41bよりも上方に位置される後板部42の内面を接しさせた基準位置に位置されるようになっている。図示の例では、この基準位置において、第二レバー4の操作端40は第一レバー3の操作部30の前方にあって、アーム部33よりも上方に突き出さないようになっている。そして、この状態から、第一レバー3を押し下げ操作すると、第一レバー3の操作部30の下面が第二レバー4における前記屈曲中心41bよりも下方に位置される後板部42の外面に突き当たるようになっている。かかる押し下げ操作により、第二レバー4の操作端40は第一レバー3のアーム部33の上縁よりも上方に位置されるようになると共に、前記突き当たりにより第二レバー4は水平軸50を中心に前記屈曲中心41bよりも上方に位置される後板部42の内面をキャスターベース1の後部12の端面から離隔させる向きに回動され、操作端40は第一レバー3の操作部30側に移動される。
第一レバー3を押し下げリフター2を下降させて車輪5に代わってリフター2により荷重を受けた状態から第一レバー3の操作部30よりも上方に位置される第二レバー4の操作端40を前記移動前の位置に移動操作させると、図示の例では、第二レバー4を前記基準位置まで移動操作させると、この第二レバー4に一部を突き当てさせている第一レバー3は持ち上げられ押し下げ操作前の位置に復動される。これにより、リフター2は上昇され、キャスターは車輪5により荷重を受ける走行可能状態に復帰される。
なお、図示の例では、かかる第二レバー4は、前記屈曲中心41bよりも下方に位置される後板部42の内面とこの直下に位置されるキャスターベース1の一部との間にねじりコイルバネ(図示は省略する。)を介在させることにより、第一レバー3が押し下げ操作前の位置にあるときは前記基準位置に位置づけられるようになっている。
1 キャスターベース
2 リフター
3 第一レバー
30 操作部
4 第二レバー
40 操作端
5 車輪
2 リフター
3 第一レバー
30 操作部
4 第二レバー
40 操作端
5 車輪
Claims (4)
- キャスターベースに上下動可能に組み合わされると共に、下降終了位置でこのキャスターベースを持ち上げて車輪に代わって荷重を受けるリフターと、
操作部の押し下げ操作によりリフターを下降させる第一レバーと、
第一レバーの押し下げ操作によりこの第一レバーの一部に突き当てられて押し下げられた第一レバーの操作部よりも上方に位置される操作端をこの第一レバーの操作部側に移動させると共に、この移動前の位置に向けた操作端の移動操作により第一レバーを押し下げ操作前の位置に向けて復動させる第二レバーとを備えてなることを特徴とするキャスター。 - 第一レバーの左右アーム部間に第二レバーが納まるようになっており、この第一レバーの押し下げ操作によりこの第二レバーの操作端側が第一レバーのアーム部よりも上方に位置されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のキャスター。
- 第一レバーは、リフターに回動可能に組み付けられた作用部と、キャスターベースに設けられたガイド部に支持される支点部とを備えており、
第一レバーの操作部の押し下げ操作により支点部をガイド部の一方端部に向けて摺動させながら作用部によりリフターの下降がなされると共に、前記下降終了位置において荷重によりこのガイド部の一方端部に支点部を保持させるようにしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャスター。 - 第一レバーにおける作用部の側方に支点部が位置されると共に、この支点部と反対の側に操作部が位置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のキャスター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009102923A JP2010253974A (ja) | 2009-04-21 | 2009-04-21 | キャスター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009102923A JP2010253974A (ja) | 2009-04-21 | 2009-04-21 | キャスター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010253974A true JP2010253974A (ja) | 2010-11-11 |
Family
ID=43315431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009102923A Pending JP2010253974A (ja) | 2009-04-21 | 2009-04-21 | キャスター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010253974A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109335449A (zh) * | 2018-09-19 | 2019-02-15 | 南京机电职业技术学院 | 一种可调节尺寸的便携式搬运工具 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08336431A (ja) * | 1995-06-14 | 1996-12-24 | Ebisuya Kogyo Kk | 移動式テーブル等のストッパ装置 |
JPH09329293A (ja) * | 1996-06-10 | 1997-12-22 | Daiwa Rashi:Kk | 重量物支持脚 |
JP3822346B2 (ja) * | 1997-12-27 | 2006-09-20 | 株式会社大和螺子 | 重量物支持脚 |
-
2009
- 2009-04-21 JP JP2009102923A patent/JP2010253974A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08336431A (ja) * | 1995-06-14 | 1996-12-24 | Ebisuya Kogyo Kk | 移動式テーブル等のストッパ装置 |
JPH09329293A (ja) * | 1996-06-10 | 1997-12-22 | Daiwa Rashi:Kk | 重量物支持脚 |
JP3822346B2 (ja) * | 1997-12-27 | 2006-09-20 | 株式会社大和螺子 | 重量物支持脚 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109335449A (zh) * | 2018-09-19 | 2019-02-15 | 南京机电职业技术学院 | 一种可调节尺寸的便携式搬运工具 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7950501B2 (en) | Stopper for preventing movement of a bag equipped with casters | |
JP4641875B2 (ja) | 天板付家具 | |
US8316999B2 (en) | Stroller brake | |
JP3190006U (ja) | ブレーキ機能を備えたホイールセット | |
US8757577B2 (en) | Slide rail device for vehicle | |
JP4797461B2 (ja) | 脚体及び家具 | |
JP4616915B2 (ja) | 台車の制動構造 | |
JP2006298074A (ja) | シフトレバー装置 | |
US8418314B2 (en) | Wheel assembly with a wheel lock structure | |
JP5356678B2 (ja) | 移動机 | |
JP5785145B2 (ja) | 跳上げ式机 | |
JP5837802B2 (ja) | 肘掛け装置 | |
JP4915646B2 (ja) | キャスター | |
JP2010253974A (ja) | キャスター | |
JP4989118B2 (ja) | キャスタ | |
JP2010111160A (ja) | キャスター | |
JP2018052401A (ja) | シートスライド装置 | |
JP4898286B2 (ja) | 移動机 | |
JP2008056158A (ja) | キャスタ装置 | |
JP5232598B2 (ja) | テーブル | |
JP6737909B2 (ja) | フットレスト装置 | |
JP2012232082A (ja) | キャスター付き家具の固定装置 | |
JP7437925B2 (ja) | シートスライド装置 | |
JP2003320802A (ja) | キャスタのブレーキペダルおよびキャスタ | |
JP6415340B2 (ja) | リフトロック装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110916 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130129 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130611 |