JP2018052401A - シートスライド装置 - Google Patents

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黒田 博嗣
Hirotsugu Kuroda
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Abstract

【課題】意図しないロック解除を防止することができるシートスライド装置を提供する。【解決手段】解除レバー33は、解除レバー33の前端部に形成され、操作ハンドル5により作動される作動部49を有し、操作ハンドル5は、操作ハンドル5の後端部に形成され、解除レバー33の作動部49に接続される後端接続部57を有する。解除レバー33の回動支点よりもシート前方に、アッパーレール3の天壁18からシート前方に向かって突出する延長部40が配置されており、解除レバー33の後端接続部57の後端には、延長部40が挿入される開口部60が形成されている。操作ハンドル5の後端接続部57の下面に凹部58が形成されており、付勢部材34の前端部には、凹部58と係合して操作ハンドル5を係止する係止部62が形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、車両用シートのシートスライド装置に関する。
従来から、車両用シートのシートスライド装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。
この種のシートスライド装置は、シート前後方向に沿って延びるロアレールと、ロアレールに相対移動可能に取り付けられたアッパーレールと、アッパーレールをロアレールにおける任意の位置に固定するロック機構とを備える。そして、アッパーレール、及びロック機構をロアレールに組み込んだ組立体が一対、シート前後方向に沿って平行に配置され、これら組立体は操作ハンドルによって連結される。
この操作ハンドルの連結は、例えば、特許文献1に示すように、トーションバーを介してロック部材の前端部と操作ハンドルの連結端部とを連結している。また、この特許文献1では、アッパーレールに断面U字形状の支持部材を固定し、この支持部材の受承部とロック部材とで操作ハンドルを挟み込むようにしている。このようにすることで、操作ハンドルを上方に持ちあげた際には、操作ハンドルの連結端部の先端が受承部に当接し、この当接点を支点として操作ハンドルが回転する。
特開2005−238929号公報
乗員の踵等が操作ハンドルに衝突した際に、所定値を超える荷重が作用すると、操作ハンドルにはシート後方に対して負荷が作用する。このとき、例えば特許文献1の構造では、操作ハンドルのシート後方への移動によって、操作ハンドルの連結端部がロック部材をロック解除方向に回動する可能性があるという問題がある。
そこで、本発明は、操作ハンドルの支持構造について、構造の簡素化、組付け性の向上を図ると共に、操作ハンドルにシート後方への負荷が作用した場合でも意図しないロック解除を防止することができるシートスライド装置を提供することを目的とする。
本発明に係るシートスライド装置は、シート前後方向に沿って延びるロアレールと、ロアレールにシート前後方向に沿って相対移動可能に取り付けられたアッパーレールと、アッパーレールをロアレールにおける任意の位置に固定するロック機構とを備える。ロアレールは、底壁と、底壁のシート幅方向の両側端部から上方に延びる一対のロア側壁と、ロア側壁の上端部から互いに近接する方向に延びる一対の上壁と、上壁のシート幅方向の内側端部から下方に延びる一対の垂下部とを有する。アッパーレールは、天壁と、天壁のシート幅方向の両側端部から下方に延び、一対の垂下部の間に配置される一対のアッパー側壁と、アッパー側壁の下端部から互いに離間する方向に延び、かつ、上方に延びてロア側壁と垂下部との間に配置される一対のフランジ部とを有する。ロック機構は、ロアレールの垂下部の下端に開口し、櫛歯状に形成されるロック歯と、アッパーレールの一対のアッパー側壁間に配置され、ロック歯と係合可能なロック爪を有するロック部とを有する。ロック機構は、ロック部をロック方向に付勢する板ばねと、ロック部によるロック解除操作を行う解除レバーと、解除レバーを作動させる操作ハンドルと、操作ハンドルをロック解除方向に付勢する付勢部材とを有する。付勢部材の付勢力は、解除レバーをロック方向に付勢する板ばねの付勢力よりも小さく設定されている。解除レバーは、アッパーレールの一対のアッパー側壁間をシート前後方向に沿って板ばねと重なるように配置される一対の側板部と、解除レバーの前端部に形成され、操作ハンドルにより作動される作動部とを有する。操作ハンドルは、パイプ状部材で構成されており、操作ハンドルの後端部に形成され、解除レバーの作動部における一対の側板部の間に配置される後端接続部を有する。解除レバーの回動支点よりもシート前方に、アッパーレールの天壁からシート前方に向かって突出する延長部が配置されており、解除レバーの後端接続部の端面には、延長部が挿入される開口部が形成されている。操作ハンドルの後端接続部の下面に凹部が形成されており、付勢部材の前端部には、凹部と係合して操作ハンドルを係止する係止部が形成されている。
本発明に係るシートスライド装置によれば、操作ハンドルは、アッパーレールの延長部に支持されているため、衝突により操作ハンドルをシート後方へ移動させるような負荷が作用した場合でも、操作ハンドルは移動することがなく、また、延長部が変形したとしても解除レバーをロック解除方向に回動することがない。これにより、意図しないロック解除を防止することができる。また、操作ハンドルは、付勢手段の係止部を押し下げつつ、解除レバーの作動部にシート前方側から一対の側板部の間を通るように挿入し、開口部が延長部に係合するまで挿入するだけであるため、簡単な構成で、組付け性がよい。
本発明の実施形態に係るシートスライド装置の斜視図である。 本発明の実施形態に係るシートスライド装置の側断面図である。 本発明の実施形態に係るシートスライド装置の縦断面図である。 組立体の分解斜視図である。 ロック機構の分解斜視図である。 (a)は操作ハンドルにシート後方への荷重が作用した状態を示す側断面図であり、(b)は操作ハンドルに操作方向とは反対側への荷重が作用した状態を示す側断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
なお、図1、図4及び図5において、矢印FRはシート前方(車両前方)を示し、矢印RRはシート後方(車両後方)を示す。
図1から図5に示すように、シートスライド装置1は、車両用シートの前後方向への調節を手動で行う手動式のものである。シートスライド装置1は、車両の床面上に設置され、シート前後方向に沿って延びるロアレール2と、シート座部(図示せず)の裏面に設置され、ロアレール2に長さ方向に沿って相対移動可能に取り付けられたアッパーレール3とを備える。また、シートスライド装置1は、アッパーレール3がロアレール2に対して相対移動する際の摩擦抵抗を低減するための摩擦低減機構として、ロアレール2とアッパーレール3との間に設置されたガイドボール4を備える。そして、アッパーレール3、ガイドボール4、及び後述するロック機構6をロアレール2に組み込んだ組立体1aが一対、車両用シートの下面と車両の床面との間で前後方向に沿って平行に配置され、これら組立体1aは前記ロック機構6のロック解除操作のための操作ハンドル5によって同時操作可能に連結される。
ロアレール2は、シート前後方向に沿って延びる長方形板状の底壁10と、底壁10のシート幅方向の両側端部から上方に延びる一対のロア側壁11,11とを有する。ロアレール2は、底壁10と一対のロア側壁11,11とで、断面U字形状に形成されている。また、ロアレール2は、ロア側壁11の上端部から互いに近接する方向に屈曲されてシート幅方向内側に延びる一対の上壁12,12と、上壁12のシート幅方向の内側端部から下方に延びる一対の垂下部13,13とをさらに有する。互いに対して平行に延びる一対の垂下部13,13間の間隔は、ロアレール2に取り付けられたアッパーレール3が移動可能なように設定される。
また、ロアレール2のロア側壁11は、底壁10からシート幅方向外側斜め上方に延びる下側側壁14と、下側側壁14の上端部からシート幅方向内側斜め上方に延びる上側側壁15とを有する。底壁10と各下側側壁14とは、シート幅方向外側に窪んだ円弧面で構成されるロア下側円弧部16によって滑らかに連続している。下側側壁14と上側側壁15とは、シート幅方向外側に窪んだ円弧面で構成されるロア上側円弧部17によって滑らかに連続している。そして、ロアレール2の底壁10は、車両の床面上に固定する際のロア固定部として、ボルト等(図示せず)を介して車両の床面上に固定される。
アッパーレール3は、シート前後方向に沿って延びる長方形板状の天壁18と、天壁18のシート幅方向の両側端部から下方に延びる一対のアッパー側壁19,19とを有する。アッパーレール3は、天壁18と一対のアッパー側壁19,19とで、断面逆U字形状に形成されている。また、アッパーレール3は、アッパー側壁19の下端部から互いに離間する方向に屈曲されてシート幅方向外側上方に延びる一対のフランジ部20,20をさらに有する。アッパーレール3は、一対のアッパー側壁19,19及び一対のフランジ部20,20が、ロアレール2内をシート前後方向に沿って移動可能に配置されるように各部の寸法が設定されている。
また、アッパーレール3のフランジ部20は、アッパー側壁19からシート幅方向外側斜め上方に延びる下側フランジ部21と、下側フランジ部21の上端部からシート幅方向内側斜め上方に延びる上側フランジ部22とを有する。下側フランジ部21のシート幅方向外側表面(下面)に、ロア下側円弧部16と対向するように、シート幅方向内側に窪んだ円弧面で構成されるアッパー下側円弧部23が形成されている。上側フランジ部22のシート幅方向外側表面には、ロア上側円弧部17と対向するように、シート幅方向内側に窪んだ円弧面で構成されるアッパー上側円弧部24が形成されている。そして、アッパーレール3の天壁18は、シート座部の裏面に固定する際のアッパー固定部として、ボルト等(図示せず)を介してシート座部の裏面に固定される。
摩擦低減機構として機能するガイドボール4は、金属製の球状体で構成される下側ボール25及び上側ボール26と、これら下側ボール25及び上側ボール26を保持するリテーナ27とを有する。リテーナ27は、下側ボール25をロア下側円弧部16とアッパー下側円弧部23との間で転動可能に保持すると共に、上側ボール26をロア上側円弧部17とアッパー上側円弧部24との間で転動可能に保持する。すなわち、ロアレール2のロア下側円弧部16とアッパーレール3のアッパー下側円弧部23との間に下側ボール25が配置されると共に、ロアレール2のロア上側円弧部17とアッパーレール3のアッパー上側円弧部24との間に上側ボール26が配置される。そして、ロア下側円弧部16及びアッパー下側円弧部23における円弧面の曲率半径は、各円弧面及びガイドボール4の寸法がばらついた場合でも下側ボール25の半径よりも大きくなるように、寸法のばらつきを考慮して下側ボール25の半径よりも所定半径だけ大きく設定されている。また、同様に、ロア上側円弧部17及びアッパー上側円弧部24における円弧面の曲率半径は、上側ボール26の半径よりも所定半径だけ大きく設定されている。
本実施形態のガイドボール4では、下側ボール25の外径は、上側ボール26の外径よりも大きくなるように設定されている。また、リテーナ27は、下側ボール25及び上側ボール26を二つずつ、計四個を保持している。そして、ガイドボール4は、底壁10とロア側壁11と上壁12と垂下部13とで囲まれた収容部28内にシート前後方向の二カ所配置され、一つの組立体1aに対して計四カ所配置される。
シートスライド装置1は、アッパーレール3をロアレール2における任意の位置に固定するロック機構6をさらに備える。
ロック機構6は、垂下部13の下端に開口し、櫛歯状に形成されるロック歯30としての複数のスリット31と、一対のアッパー側壁19,19間を上下方向に揺動可能に天壁18に配置されるロック部材32とを有する。ロック機構6は、ロック部材32のロック解除操作を行う解除レバー33と、解除レバー33をロック解除方向に付勢する付勢部材34とをさらに有する。
ロック部材32は、板ばね35で構成されており、ロック部材32の基部36がアッパーレール3の天壁18の下面に固定されている。ロック部材32における基部36からシート後方に延びる部分の後端に、ロアレール2の垂下部13の下端にシート前後方向に沿って形成したロック歯30と係合可能なロック爪37を有するロック部38が形成されている。ロック部材32の基部36とロック部38との間には、シート幅方向両側の側部端面を切り欠くように幅を狭くした弾性変形可能な中間部39が形成されており、中間部39は、後述する解除レバー33の一対の側板部46,46間に配置されている。また、ロック部材32における基部36には、解除レバー33が当接して解除レバー33の上下方向に対する回動支点として機能する受け部41が形成されている。また、ロック部材32における基部36からシート前方に延びる延長部40が形成され、その先端に支持突起として幅狭部40aが一対の側板部46,46の間でシート前方を向くように形成されている。本実施形態では、延長部40は、板ばね35に一体的に形成されている。
基部36は、受け部41のシート後方に取付孔42を有しており、アッパーレール3の天壁18に形成したロック固定孔43に、ロック固定ピン44を介してカシメ固定される。ここで、アッパーレール3の天壁18には、ロック固定孔43を挟むように、天壁18とアッパー側壁19との連結部分に沿って一対のスリットが形成されると共に、この天壁18のロック固定孔43の周辺部分が他の天壁18の部分に対して下方に窪んで形成されている。これにより、カシメ固定されたロック固定ピン44の頭部がアッパーレール3の天壁18の他の上面よりも突出しないように設定される。ロック部38は、中間部39の弾性変形によって、基部36の後端を支点として上下方向に揺動可能である。そして、ロック部38が上下方向に揺動することで、ロック部38と共にロック爪37が上下方向に揺動してロック歯30に対して嵌脱するようになっている。すなわち、板ばね35は、ロック部38をロック方向に付勢する付勢部材として機能するようになっている。
解除レバー33は、アッパーレール3の一対のアッパー側壁19,19間をシート前後方向に沿って延びる天板部45と、一対のアッパー側壁19,19とロック部材32の中間部39との間をシート前後方向に沿って延びる一対の平行な側板部46,46とで、断面逆U字形状に形成されている。解除レバー33の後端部には、一対の側板部46,46の後端部を天板部45で連結して形成され、ロック部材32のロック部38の上方に配置される解除押圧部47が形成されている。解除レバー33の中間部には、一対の側板部46,46の上端面を連結して形成され、ロック部材32の受け部41の下方に配置される支持部48が形成されている。さらに、解除レバー33の前端部には、操作ハンドル5により作動される作動部49が形成されている。
ロック部材32の受け部41及び解除レバー33の支持部48は、互いに接触する面の少なくとも一方がシート前後方向で断面円弧状に形成され、解除レバー33の作動部49が上方に作動された際には、解除レバー33が受け部41及び支持部48を回動支点として回動可能である。本実施形態では、解除レバー33に孔が形成されており、この孔に係合する突起がロック部材32に形成されており、解除レバー33は、ロック部材32に対してシート前後方向に移動しないように係合している。なお、ロック部材32に孔を形成し、この孔に係合する突起を解除レバー33に形成してもよく、さらに、この突起と孔の接触面の少なくとも一方を断面円弧形状として回動支点としてもよい。
解除レバー33の作動部49には、支持部48をロック部材32の受け部41と当接する保持位置に保持する保持部50が形成されている。保持部50は、側板部46からアッパー側壁19,19側に突出する曲げ突起51からなり、この曲げ突起51がアッパーレール3のアッパー側壁19の前端部に形成された開口52と係合している。開口52は、上下方向に沿って延び、曲げ突起51が保持位置から上方向に回動することができる上下方向の幅を有する幅広部53を有する。
解除レバー33の作動部49の下方には、一端をアッパーレール3に固定した付勢部材34の他端が、作動部49を上方に回動する方向に付勢するように配置されている。この付勢部材34は、ロック部材32の付勢力よりも弱い付勢力を有し、この付勢力で支持部48をロック部材32の受け部41と当接した状態に常に保つように付勢している。
解除レバー33の作動部49には、後述する操作ハンドル5の後端接続部57の下面に間隔をおいて対向する受け面部54が形成されている。この受け面部54は、側板部46の下端部から互いに近接する方向に屈曲されてシート幅方向内側に延びるように一対形成されており、付勢部材34の付勢腕部64が受け面部54の間を通過可能なように所定の間隔を空けて形成されている。
操作ハンドル5は、パイプ状部材で構成されており、シート幅方向に沿って配設されるハンドル操作部55と、ハンドル操作部55の両端部からシート後方に平行に延びるハンドル腕部56と、ハンドル腕部56の後端部に連続して形成され、解除レバー33の作動部49を作動させる後端接続部57とで、U字形状に形成されている。操作ハンドル5における後端接続部57の下面には、凹部58が形成されている。この凹部58は、操作ハンドル5の連結状態において、解除レバー33の作動部49よりもシート前方位置に設けられている。
操作ハンドル5の後端接続部57は、上部が解除レバー33の一対の側板部46,46間に挿通し得るように断面が逆U字形状に形成されており、下部には、解除レバー33の作動部49における一対の側板部46,46の下方に配置される横フランジ部59が形成されている。ここで、解除レバー33の作動部49の一部(前端部分)には、一対の側板部46,46の左右方向(シート幅方向)の幅を狭めるとともに、下端面が受け面部54よりも上方となるように形成された幅狭の作用部49aが形成されている。操作ハンドル5の後端接続部57の上部がこの作用部49aの間に配置されると共に、横フランジ部59は作用部49aの下方に配置される。また、解除レバー33の後端接続部57の後端には、延長部40が挿入される開口部60が形成されている。
付勢部材34は、線状材を複数箇所で折り曲げて形成されており、固定部61と、係止部62と、降下部63と、付勢腕部64とを有する。
固定部61は、線状材の両端部に一対形成されており、図2に示すように、天壁18のロック固定孔43周辺部分の両側に配置されて、アッパーレール3の天壁18とロック部材32の基部36との間に挟み込まれることで、付勢部材34をアッパーレール3に対して固定する。係止部62は、線状材を二つ折りにした部分に形成され、操作ハンドル5の凹部58と係合しており、操作ハンドル5を上方に付勢すると共に、操作ハンドル5を係止する。線状材における固定部61と係止部62との間の部分に降下部63及び付勢腕部64が形成され、降下部63は、固定部61からシート前方に向かって斜め下方に延びており、付勢腕部64は、降下部63からシート前方に向かって斜め上方に延びている。
操作ハンドル5の後端接続部57を、作動部49と付勢部材34に間を通すように、シート前方側からシート後方側に向かって挿入すると、後端接続部57の開口部60内に、ロック部材32の幅狭部40aが挿入されつつ、後端接続部57の開口部端面がロック部材32の延長部40の前端面に突き当たると同時に、付勢部材34の他端に設けた係止部62が後端接続部57の下面に設けた凹部58と係合することで、操作ハンドル5が、シート前後方向に移動しないように保持される。
そして、付勢部材34の付勢力は、解除レバー33をロック方向に付勢する板ばね35の付勢力よりも小さく設定されると共に、操作ハンドル5を支持するのに十分な付勢力を有している。このため、操作ハンドル5がロック部材32の幅狭部40aを回動支点として上方に回動し、操作ハンドル5の横フランジ部59が解除レバー33の作用部49aを上方に付勢して、支持部48をロック部材32の受け部41と当接する保持位置に保持している。
なお、本実施形態では、ロック爪37を板ばね35に形成して、板ばね35をロック部38としているが、これに限定はされない。例えば、ロック爪37を解除レバー33に形成して、解除レバー33をロック部38としてもよい。
以下に、本実施形態による作用効果を説明する。
(1)本実施形態に係るシートスライド装置1は、シート前後方向に沿って延びるロアレール2と、ロアレール2にシート前後方向に沿って相対移動可能に取り付けられたアッパーレール3と、アッパーレール3をロアレール2における任意の位置に固定するロック機構6とを備える。ロアレール2は、底壁10と、底壁10のシート幅方向の両側端部から上方に延びる一対のロア側壁11,11とを有する。ロアレール2は、ロア側壁11の上端部から互いに近接する方向に延びる一対の上壁12,12と、上壁12のシート幅方向の内側端部から下方に延びる一対の垂下部13,13とをさらに有する。アッパーレール3は、天壁18と、天壁18のシート幅方向の両側端部から下方に延び、一対の垂下部13,13の間に配置される一対のアッパー側壁19,19とを有する。アッパーレール3は、アッパー側壁19の下端部から互いに離間する方向に延び、かつ、上方に延びてロア側壁11と垂下部13との間に配置される一対のフランジ部20,20とをさらに有する。ロック機構6は、ロアレール2の垂下部13の下端に開口し、櫛歯状に形成されるロック歯30と、アッパーレール3の一対のアッパー側壁19,19間に配置され、ロック歯30と係合可能なロック爪37を有するロック部38とを有する。ロック機構6は、ロック部38をロック方向に付勢する板ばね35と、ロック部38によるロック解除操作を行う解除レバー33と、解除レバー33を作動させる操作ハンドル5と、操作ハンドル5をロック解除方向に付勢する付勢部材34とを有する。付勢部材34の付勢力は、解除レバー33をロック方向に付勢する板ばね35の付勢力よりも小さく設定されている。解除レバー33は、アッパーレール3の一対のアッパー側壁19,19間をシート前後方向に沿って板ばね35と重なるように配置される一対の側板部46,46と、解除レバー33の前端部に形成され、操作ハンドル5により作動される作動部49とを有する。操作ハンドル5は、パイプ状部材で構成されており、操作ハンドル5の後端部に形成され、解除レバー33の作動部49における一対の側板部46,46の間に配置される後端接続部57を有する。解除レバー33の回動支点よりもシート前方に、アッパーレール3の天壁18からシート前方に向かって突出する延長部40が配置されており、解除レバー33の後端接続部57の端面には、延長部40が挿入される開口部60が形成されている。操作ハンドル5の後端接続部57の下面に凹部58が形成されており、付勢部材34の前端部には、凹部58と係合して操作ハンドル5を係止する係止部62が形成されている。
例えば操作ハンドル5にシート後方への荷重が作用した場合には、図6(a)に示すように、操作ハンドル5が延長部40及び係止部62により支持される。このため、操作ハンドル5がシート後方に移動されることがなく、操作ハンドル5の移動に伴い、解除レバー33がロック解除方向に回動することを抑制することができる。なお、延長部40が変形したとしても、操作ハンドル5が解除レバー33をロック解除方向に回動することはないため、解除レバー33がロック解除方向に回動することを抑制できる。
また、例えば操作ハンドル5のハンドル操作部55に操作方向(ロック解除方向)とは反対側である下方への荷重が作用した場合には、図6(b)に示すように、操作ハンドル5は、係止部62を回動支点として下方に回動する。このとき、解除レバー33の後端接続部57は、幅狭部40aに当接することなく移動できるので、作動部49の天板部後端と受け面部54の前端に当接して停止するまで下方へ回動できる。なお、解除レバー33は、曲げ突起51がアッパーレール3のアッパー側壁19の前端部に形成された開口52と係合しているので、作動部49が下方へ回動することはなく、操作ハンドル5からの力で解除レバー33が回動することがない。
(2)延長部40は、板ばね35に一体的に形成されている。
延長部40をアッパーレール3に別途設ける必要がないので、部品点数の削減が可能となると共に、各部品の組付け性の向上を図ることが可能となる。
(3)凹部58は、解除レバー33の作動部49よりもシート前方に設けられており、操作ハンドル5は、付勢部材34の付勢力により、操作ハンドル5をロック解除する方向へ常に押圧されている。
この保持状態からハンドル操作部55を持ちあげてロック解除方向に回動すれば、ロック解除操作が行えるため、操作性がよい。また、操作ハンドル5をロック解除方向へ付勢する付勢手段と、解除レバー33の支持部48をロック部材32の受け部41と当接した状態に常に保つように付勢する付勢手段を1つの付勢手段で行えるため、部品点数の削減が図れるとともに、構造の簡素化が図れる。
ところで、本発明のシートスライド装置は前述の実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
1 シートスライド装置
2 ロアレール
3 アッパーレール
5 操作ハンドル
6 ロック機構
10 底壁
11 ロア側壁
12 上壁
13 垂下部
18 天壁
19 アッパー側壁
20 フランジ部
30 ロック歯
33 解除レバー
34 付勢部材
35 板ばね
37 ロック爪
38 ロック部
40 延長部
45 天板部
46 側板部
48 支持部
49 作動部
54 受け面部
57 後端接続部
58 凹部
60 開口部
62 係止部

Claims (3)

  1. シート前後方向に沿って延びるロアレールと、
    前記ロアレールにシート前後方向に沿って相対移動可能に取り付けられたアッパーレールと、
    前記アッパーレールを前記ロアレールにおける任意の位置に固定するロック機構とを備え、
    前記ロアレールは、底壁と、前記底壁のシート幅方向の両側端部から上方に延びる一対のロア側壁と、前記ロア側壁の上端部から互いに近接する方向に延びる一対の上壁と、前記上壁のシート幅方向の内側端部から下方に延びる一対の垂下部とを有し、
    前記アッパーレールは、天壁と、前記天壁のシート幅方向の両側端部から下方に延び、前記一対の垂下部の間に配置される一対のアッパー側壁と、前記アッパー側壁の下端部から互いに離間する方向に延び、かつ、上方に延びて前記ロア側壁と前記垂下部との間に配置される一対のフランジ部とを有し、
    前記ロック機構は、前記ロアレールの前記垂下部の下端に開口し、櫛歯状に形成されるロック歯と、前記アッパーレールの前記一対のアッパー側壁間に配置され、前記ロック歯と係合可能なロック爪を有するロック部と、前記ロック部をロック方向に付勢する板ばねと、前記ロック部によるロック解除操作を行う解除レバーと、前記解除レバーを作動させる操作ハンドルと、前記操作ハンドルをロック解除方向に付勢する付勢部材とを有し、
    前記付勢部材の付勢力は、前記解除レバーをロック方向に付勢する前記板ばねの付勢力よりも小さく設定されており、
    前記解除レバーは、前記アッパーレールの前記一対のアッパー側壁間をシート前後方向に沿って前記板ばねと重なるように配置される一対の側板部と、前記解除レバーの前端部に形成され、操作ハンドルにより作動される作動部とを有し、
    前記操作ハンドルは、パイプ状部材で構成されており、前記操作ハンドルの後端部に形成され、前記解除レバーの前記作動部における一対の側板部の間に配置される後端接続部を有し、
    前記解除レバーの回動支点よりもシート前方に、前記アッパーレールの前記天壁からシート前方に向かって突出する延長部が配置されており、前記解除レバーの前記後端接続部の後端には、前記延長部が挿入される開口部が形成されており、
    前記操作ハンドルの前記後端接続部の下面に凹部が形成されており、前記付勢部材の前端部には、前記凹部と係合して前記操作ハンドルを係止する係止部が形成されている
    ことを特徴とするシートスライド装置。
  2. 前記延長部は、前記板ばねに一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシートスライド装置。
  3. 前記凹部は、前記解除レバーの前記作動部よりもシート前方に設けられており、前記操作ハンドルは、前記付勢部材の付勢力により、前記操作ハンドルをロック解除する方向へ常に押圧されていることを特徴とする請求項1に記載のシートスライド装置。
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