JP2010111160A - キャスター - Google Patents
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Abstract
【課題】リフターを備えたキャスターを、その上下方向の寸法を過大とせず、また、最小の部品点数をもって、適切に構成できるようにする。
【解決手段】リフター2は、キャスターベース1に上下動可能に組み合わされると共に、下降終了位置でこのキャスターベース1を持ち上げて車輪4に代わって荷重を受ける。レバー3は、操作部30と、リフター2に回動可能に組み付けられた作用部31と、キャスターベース1に設けられたガイド部13に支持される支点部32とを備えている。レバー3の操作部30の押し込みにより支点部32をガイド部13の一方端部13bに向けて摺動させながら作用部31によりリフター2の下降がなされると共に、前記下降終了位置において前記荷重によりこのガイド部13の一方端部13bに支点部32を保持させるようにしてある。
【選択図】図2
【解決手段】リフター2は、キャスターベース1に上下動可能に組み合わされると共に、下降終了位置でこのキャスターベース1を持ち上げて車輪4に代わって荷重を受ける。レバー3は、操作部30と、リフター2に回動可能に組み付けられた作用部31と、キャスターベース1に設けられたガイド部13に支持される支点部32とを備えている。レバー3の操作部30の押し込みにより支点部32をガイド部13の一方端部13bに向けて摺動させながら作用部31によりリフター2の下降がなされると共に、前記下降終了位置において前記荷重によりこのガイド部13の一方端部13bに支点部32を保持させるようにしてある。
【選択図】図2
Description
この発明は、キャスターのロック状態、つまり、キャスターの走行を不能とした状態を、リフターによって車輪の接地状態を解くことにより確保できるようにしたキャスターの改良に関する。
キャスターの走行を不能とした状態を維持させる機構として、キャスターの荷重中心軸と、その直下に位置される安定接地部材とを、トグル機構で連係させたものがある。(特許文献1参照)
しかるに、かかる特許文献1に示されるものにあっては、トグル機構を上下二つのリンクにより構成せざるを得ないため、キャスターの上下方向に一定のスペースを要すると共に、その部品点数を増加させてしまうものであった。
実開昭60−186206号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種のリフター(特許文献1の安定接地部材)を備えたキャスターを、その上下方向の寸法を過大とせず、また、最小の部品点数をもって、適切に構成できるようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、キャスターを、キャスターベースに上下動可能に組み合わされると共に、下降終了位置でこのキャスターベースを持ち上げて車輪に代わって荷重を受けるリフターと、
操作部と、リフターに回動可能に組み付けられた作用部と、キャスターベースに設けられたガイド部に支持される支点部とを備えたレバーとを有しており、
レバーの操作部の押し込みにより支点部をガイド部の一方端部に向けて摺動させながら作用部によりリフターの下降がなされると共に、前記下降終了位置において前記荷重によりこのガイド部の一方端部に支点部を保持させるようにしてあるものとした。
操作部と、リフターに回動可能に組み付けられた作用部と、キャスターベースに設けられたガイド部に支持される支点部とを備えたレバーとを有しており、
レバーの操作部の押し込みにより支点部をガイド部の一方端部に向けて摺動させながら作用部によりリフターの下降がなされると共に、前記下降終了位置において前記荷重によりこのガイド部の一方端部に支点部を保持させるようにしてあるものとした。
かかる保持を実現する具体的な手法の一つは、リフターの下降終了位置において、支点部とガイド部の一方端部との圧接箇所と作用部の回動中心とを結ぶ仮想の直線と、この圧接箇所にある面とのなす角のうち、かかる面より下方で且つガイド部の他方端部側に位置される角を90度未満とすることである。
キャスターの車輪を接地させた走行可能状態から、レバーの操作部を押し込むと、レバーの支点部と作用部との距離は一定であることから、支点部はガイド部に摺接しながらこのガイド部の一方端部側に移動し、作用部はこのように移動される支点部に支えられて下方に移動され、リフターを下降させる。かかる支点部を、キャスターベースに回動可能に支持されたリンクアームの自由端に備えさせておけば、この支点部はガイド部に対する圧接位置を変えながらこのガイド部を移動することとなり、この移動はスムースになされる。リフターが接地した状態から、レバーの操作部をさらに押し込むと、キャスターベースが持ち上げられ車輪の接地が解かれる。車輪の接地が解かれると支持対象物の荷重はリフターに受けられることになることから、リフターに接続されているレバーの支点部はこの荷重によりキャスターベースのガイド部の一方端部に下方から押しつけられると共に、この押しつけ箇所はこの荷重によって支点部を他方端部側に戻さないように構成されていて支点部はこのガイド部の一方端部に保持される。これにより、キャスターを走行不能としたロック状態を安定的に維持させることができる。このロック状態においてレバーの操作部は最も下方に位置される。このロック状態からレバーの操作部を持ち上げ操作すると、レバーの支点部と作用部との距離は一定であることから、ガイド部の他方端部側に支点部は移動され、このガイド部の一方端部から支点部が離れると前記保持が解かれて前記荷重によりリフターは車輪が接地する状態となるまで押し上げられこれに伴ってレバーの操作部は上方に移動される。
キャスターベースの旋回中心軸の軸線と、リフターの移動中心線とを、同一の直線上に位置させるようにしておけば、下降終了位置にリフターを位置づけて車輪を持ち上げキャスターを走行不能にした状態をより安定的に維持することができる。
キャスターに、リフターを常時上方に付勢する付勢手段を備えさせておけば、キャスターの車輪を接地させた走行可能状態においてこの走行を妨げない上昇終了位置にリフターを位置づけておくことができる。
リフターを、キャスターベースに上下動可能にガイドされる基軸部と、接地部とから構成させると共に、接地部を基軸部に対し上下動可能に螺合させるようにしておけば、下降終了位置にリフターを位置づけて接地部を接地させて車輪を持ち上げキャスターを走行不能にした状態から、下方に向けて接地部を螺進させることで、この状態において支持対象物のレベル調整をなすことができる。
また、前記レバーにおける作用部の側方に支点部を位置させ、この支点部と反対の側に操作部を位置させるようにしておけば、リフターの上下動によりキャスターの走行可能状態と走行不能状態とを選択的に作出する機能を備えたキャスターの上下方向の寸法を必要最小限に留めさせることができる。
この発明にかかるキャスターにあっては、リフターとレバーをレバーの作用部で回動可能に組み合わせると共に、レバーの支点部をキャスターベースのガイド部に支持させてこのリフターの上下動を実現することから、キャスターの上下方向の寸法にこのリフターの機構が影響を与え難く、また、最小の部品点数をもってリフターによって車輪の接地状態を解く機能を備えたキャスターを適切に構成することができる。
以下、図1〜図12に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
なお、ここで図1はキャスターを走行可能とした状態におけるキャスターの要部(キャスターベース1からカバー7を取り外した状態)を、図2はこれを走行不能とした状態におけるキャスターの要部を、それぞれ側方から見て示している。また、図3は図1の状態におけるキャスターの要部を水平断面にして示している。また、図4はかかるキャスターの要部を分解した状態で示している。また、図5〜図10は走行可能な状態にあるキャスターをそれぞれ示している。
また、図11は、図1〜図10に示されるキャスターのリンクアーム6によらずにレバー3に直接支点部32を備えさせた例を、キャスターの要部(キャスターベース1からカバー7を取り外した状態)を表して示している。
また、図12は、図1〜図10に示されるキャスターのレバー3の支点部32と操作部30とを共に作用部31の側方であってこの作用部31に対する片側に集中配置させて例をキャスターの要部(キャスターベース1からカバー7を取り外した状態)を表して示している。
また、図11は、図1〜図10に示されるキャスターのリンクアーム6によらずにレバー3に直接支点部32を備えさせた例を、キャスターの要部(キャスターベース1からカバー7を取り外した状態)を表して示している。
また、図12は、図1〜図10に示されるキャスターのレバー3の支点部32と操作部30とを共に作用部31の側方であってこの作用部31に対する片側に集中配置させて例をキャスターの要部(キャスターベース1からカバー7を取り外した状態)を表して示している。
この実施の形態にかかるキャスターは、そのロック状態、つまり、走行を不能とした状態を、リフター2によって車輪4の接地状態を解くことにより確保するものである。
かかるキャスターは、典型的には、各種の什器や機器などの支持対象物Mの底部Maに備え付けられて用いられる。そして、かかるキャスターは、前記リフター2により、こうした支持対象物Mのキャスターを利用した移動が必要とされない場合には、その車輪4のフロア面Fなどへの接地状態(図1の状態)を解いてこれに代わってリフター2により支持対象物Mの荷重を受けるようにして、キャスターの走行を不能とするようになっている。
かかるキャスターは、キャスターベース1と、リフター2と、レバー3とを備えている。キャスターベース1に水平軸40をもって二個の車輪4が回動可能に組み合わされ、また、このキャスターベース1に旋回中心軸5(垂直軸であってキャスターの首振りの中心となる軸)が組み合わされる。そして、この旋回中心軸5の上端部50を支持対象物Mの底部Maに止着させることで、車輪4により支持対象物Mを支持するようになっている。
図示の例では、キャスターベース1は、幅広の左右両側面1a、1aを備えた盤状をなすように構成されている。キャスターベース1の前後方向略中程の位置には、キャスターベース1の下部1bと左右両側面1a、1aにおいてそれぞれ外方に開放して上方に続く割り欠き部10が形成されている。この割り欠き部10の上端とキャスターベース1の上部1cとの間にはキャスターベース1の前部1dと後部1eとを結ぶ架橋部11が形成されている。
かかるキャスターベース1の後部1eの下部1b側に、このキャスターベース1を左右方向に貫通する軸孔12が形成されており、前記水平軸40はこの軸孔12に通され、その両端にそれぞれ車輪4が取り付けられるようになっている。すなわち、図示の例では、キャスターはその左右にそれぞれ車輪4を備えたものとなっている。
また、キャスターベース1の架橋部11には、その上部1cから割り欠き部10内に至る軸孔11aが形成されており、前記旋回中心軸5はこの軸孔11aに通されるようになっている。図示の例では、かかる旋回中心軸5は、太径の中間部51と、これよりも細径の上端部50と下端部52とを備えている。旋回中心軸5の下端部52は軸孔11aを通るが中間部51はこの軸孔11aを通過できないようになっている。また、旋回中心軸5の上端部50の外周には雄ネジ50aが形成されている。図示の例では、旋回中心軸5はかかる上端部50を支持対象物Mの底部Maにネジつけることで、支持対象物Mに止着されるようになっている。そして、旋回中心軸5の下端部52は軸孔11aを通じて割り欠き部10に挿入され、中間部51が架橋部11の上部1cに突き当たるようになっている。これにより、支持対象物Mの荷重は、車輪4が接地している状態では、かかる旋回中心軸5とキャスターベース1を介して、車輪4の下端41により受けられるようになっている。
図示の例では、割り欠き部10内の前壁10aと後壁10bとの間隔は旋回中心軸5の下端部の径よりも大きく、かつ、後述するリフター2の基軸部20の太さと略等しくなっている。また、この割り欠き部10の前壁10aと後壁10bとにはそれぞれ、割り欠き部10の下端から上端に亘って案内溝10cが形成されており、リフター2はその基軸部20の前部20aと後部20bとにそれぞれ上下方向に沿って形成されたリブ状突部20cをこの案内溝10cに入れ込ませた状態でキャスターべース1の割り欠き部10に上下可能に組み合わされている。図示の例では、リフター2の基軸部20の後部20b側に形成されたリブ状突部20cは水平断面略T字状をなすように形成され、これに対応した前記案内溝10cもこれに倣った溝内形状を持つようになっている。(図3)
また、図示の例では、キャスターベース1の前部1dの上部1c側に、後述するレバー3の支点部32を支持するガイド部13が形成されている。図示の例では、かかるガイド部13は、キャスターベース1を左右方向に貫通すると共に、前後方向に長く、さらに、上方を湾曲内側とするように湾曲されたガイド溝13aとして構成されている。すなわち、ガイド部13は、一方端部13bと他方端部13cとの間の中間部を、この一方端部13bと他方端部13cとを結ぶ仮想の直線よりも下方に位置させている。そして、この一方端部13bと中間部との間にある上側の溝壁13dによって、リフター2が下降終了位置(図2の位置)にあるときにこの一方端部13bに位置される後述するレバー3の支点部32の荷重による他方端部13c側への移動を阻止するようにしている。
このガイド部13としてのガイド溝13aは、割り欠き部10に近い一方端部13bと、キャスターベース1の前部1dに近い他方端部13cとを備えている。後述するレバー3の支点部32は、リフター2の下降終了位置においてかかるガイド部13としてのガイド溝13aの一方端部13bに位置づけられレバー3を引き上げ操作しない限りここに保持されると共に、(図2)かかるレバー3の支点部32は、リフター2の上昇終了位置においてはかかるガイド部13としてのガイド溝13aの他方端部13cに位置づけられるようになっている。(図1)
また、図示の例では、かかるガイド部13としてのガイド溝13aの上部に、キャスターベース1を左右方向に貫通する軸孔14が形成されている。そして、ガイド部13としてのガイド溝13aは、この軸孔14を中心とした仮想の円の円弧に沿うように形成されている。この軸孔14とガイド部13としてのガイド溝13aとは、キャスターベース1の幅広の左右両側面1a、1aの一方側でのみ区分片15により区分されており、その余の箇所では連通している。
図示の例では、上部水平軸60と下部水平軸61とを両者の側部においてアーム部62によって連接させてなるリンクアーム6の上部水平軸60が前記軸孔14に回動可能に収められると共に、下部水平軸61がガイド溝13aに収められるようになっている。リンクアーム6は上部水平軸60を中心に下部水平軸61を自由端としてガイド溝13aの範囲で回動されるようになっている。図示の例では、かかる下部水平軸61の左右両端はそれぞれガイド溝13aより側方に突き出されるようになってり、この下部水平軸61の突きだし箇所61aが後述するレバー3のレバープレート33の前端33bに形成された軸孔34に回動可能に通されるようになっている。(図3)そして、後述するように、かかるリンクアーム6の下部水平軸61がレバー3の支点部32として機能するようになっている。
リフター2は、キャスターベース1に上下動可能に組み合わされると共に、下降終了位置でこのキャスターベース1を持ち上げて車輪4に代わって荷重を受けるように構成されている。
図示の例では、かかるリフター2は、キャスターベース1に上下動可能にガイドされる基軸部20と、接地部21とから構成されている。そして、この接地部21は基軸部20に対し上下動可能に螺合されている。具体的には、かかる基軸部20は、上端と下端とを共に開放させた中空の角柱状をなすように構成されている。基軸部20の前部20aと後部20bとの間の間隔は、前述のように割り欠き部10の前壁10aと後壁10bとの間隔に略等しく、基軸部20はこの前部20aに形成されたリブ状突部20cを割り欠き部10の前壁10aに形成された案内溝10cに収め、かつ、後部20bに形成されたリブ状突部20cを割り欠き部10の後壁10bに形成された案内溝10cに収めている。この基軸部20の上端20dがキャスターベース1の架橋部11に突き当たった位置がリフター2の上昇終了位置となっている。また、図示の例では、このようにキャスターベース1に支持される基軸部20の内部に旋回中心軸5が上方から入り込んでいる。すなわち、図示の例では、キャスターベース1の旋回中心軸5の軸線と、リフター2の移動中心線とが、同一の直線上に位置されている。
かかる基軸部20の左右両側部にはそれぞれ、水平方向に突き出す軸突部20eが形成されている。図示の例では、後述するレバー3の前後方向略中程の位置にこの軸突部20eを回動可能に収める軸孔35が形成されており、この軸孔35がかかるレバー3の作用部31となり、この軸突部20eの中心が作用部31の回動中心となるようにしてある。
また、図示の例では、前記接地部21は、円板状接地体21aと、この円板状接地体21aの上面略中央にボルト下端を接合させたボルト体21bとから構成されている。一方、前記基軸部20の軸突部20eの形成位置より下方の空間には、かかるボルト体21bに対するナット体20fがその軸線を上下方向に配する向きではめ込まれている。そして、接地部21は前記ボルト体21bを下方からかかるナット体20fに螺合、つまりネジつけることで、基軸部20に組み合わされている。これにより、図示の例では、下降終了位置にリフター2を位置づけて接地部21を接地させて車輪4を持ち上げキャスターを走行不能にした状態から、図示の例では円板状接地体21aの下面を接地させた状態から、基軸部20から下方に抜け出す向きに接地部21を螺進させることで、この状態において支持対象物Mのレベル調整をなすことができるようになっている。
また、図示の例では、旋回中心軸5の直下においてリフター2が接地するようになっており、下降終了位置にリフター2を位置づけて車輪4を持ち上げキャスターを走行不能にした状態をより安定的に維持できるようになっている。
レバー3は、操作部30と、リフター2に回動可能に組み付けられた作用部31と、キャスターベース1に設けられたガイド部13に支持される支点部32とを備えている。
図示の例では、かかるレバー3は、前後方向に長く板面を縦向きに配した一対のレバープレート33、33とを備えている。一対のレバープレート33、33の一方の内面がキャスターベース1の幅広の左右両側面1a、1aの一方に向き合い、かつ、一対のレバープレート33、33の他方の内面がキャスターベース1の幅広の左右両側面1a、1aの他方に向き合うようにして、かかるレバー3とキャスターベース1とは、かかる一対のレバープレート33、33間にキャスターベース1を挟んだ状態で組み合わされている。
かかる一対のレバープレート33、33の後端33aは、キャスターベース1の後部1eから後方に突き出されており、この一対のレバープレート33、33の後端33a間に前記操作部30が架設状に設けられている。図示の例では、かかる操作部30は方形板状をなし、レバープレート33の後端33aはこの操作部30の下面に一体に連接されて、操作部30はペダル状を呈している。
かかる一対のレバープレート33、33の前端33bにはそれぞれ前記リンクアーム6の下部水平軸61を回動可能に収める軸孔34が貫通状態に形成されており、かかる下部水平軸61のガイド溝13aからの突きだし箇所をこの軸孔34に収めることでレバープレート33、つまりレバー3とリンクアーム6の下部水平軸61とは一体化されている。これにより、レバープレート33の前端33aにキャスターベース1のガイド部13に支持される支点部32が形成されている。
また、一対のレバープレート33の前後方向略中程の位置にはそれぞれ、リフター2の軸突部20eを回動可能に収める軸孔35が形成されており、この中程の位置の上下動によってリフター2の下降と上昇がなされるようになっている。すなわち、図示の例では、この軸孔35がかかるレバー3の作用部31となり、この軸突部20eの中心が作用部31の回動中心となるようにしてある。
そして、この実施の形態にあっては、かかるレバー3の操作部30の押し込みにより支点部32をガイド部13の一方端部13bに向けて摺動させながら作用部31によりリフター2の下降がなされると共に、前記下降終了位置において前記荷重によりこのガイド部13の一方端部13bに支点部32が保持されるようになっている。
具体的には、リフター2の下降終了位置において、支点部32とガイド部13の一方端部13bとの圧接箇所と作用部31の回動中心とを結ぶ仮想の直線xと、この圧接箇所にある面13eが含まれる仮想の平面yとのなす角のうち、かかる面13eより下方で且つガイド部13の他方端部13c側に位置される角zが90度未満となっており、この面13eにより支点部32の保持、つまり、支持対象物Mの荷重によるガイド部13の他方端部13c側への支点部32の移動が阻止されるようになっている。(図2)
キャスターの車輪4を接地させた走行可能状態においてこの走行を妨げない上昇終了位置にリフター2は位置づけられ、レバー3の支点部32はガイド部13の他方端部13cに位置され操作部30をは最も高い位置に位置づけられている。(図1)この状態は、キャスターにリフター2を常時上方に付勢する付勢手段(図示は省略する。)を備えさせておくことで確保させることができる。かかる付勢手段としては、典型的にはコイルバネやねじりコイルバネを利用することができる。前記走行可能状態から、レバー3の操作部30を押し込むと、典型的には前記のようにペダル状をなすかかる操作部30を力点部としてこれを足で踏むなどすると、レバー3の支点部32と作用部31との距離は一定であることから、支点部32はガイド部13に摺接しながらこのガイド部13の一方端部13b側に移動し、作用部31はこのように移動される支点部32に支えられて下方に移動され、リフター2を下降させる。この実施の形態にあっては、かかる支点部32は、キャスターベース1に回動可能に支持されたリンクアーム6の自由端に備えられていることから、この支点部32はガイド部13に対する圧接位置を変えながらこのガイド部13を移動することとなり、この移動はスムースになされる。リフター2が接地した状態から、図示の例では、接地部21が接地した状態から、レバー3の操作部30をさらに押し込むと、キャスターベース1が持ち上げられ車輪4の接地が解かれる。車輪4の接地が解かれると支持対象物Mの荷重はリフター2に受けられることになることから、リフター2に接続されているレバー3の支点部32はこの荷重によりキャスターベース1のガイド部13の一方端部13bに下方から押しつけられると共に、この押しつけ箇所はこの荷重によって支点部32を他方端部13c側に戻さない形状になっていることから、支点部32はこのガイド部13の一方端部13bに保持される。(図2)これにより、キャスターを走行不能としたロック状態を安定的に維持させることができる。このロック状態においてレバー3の操作部30は最も下方に位置される。このロック状態からレバー3の操作部30を持ち上げ操作すると、レバー3の支点部32と作用部31との距離は一定であることから、ガイド部13の他方端部13c側に支点部32は移動され、このガイド部13の一方端部13bから支点部32が離れると前記保持が解かれて前記荷重によりリフター2は車輪4が接地する状態となるまで押し上げられこれに伴ってレバー3の操作部30は上方に移動される。(図1)
また、この実施の形態にあっては、レバー3における作用部31の側方に支点部32が位置されると共に、この支点部32と反対の側に操作部30が位置されていることから、リフター2の上下動によりキャスターの走行可能状態と走行不能状態とを選択的に作出する機能を備えたキャスターの上下方向の寸法を必要最小限に留めることができるようになっている。
また、図示の例では、以上のようにリフター2とレバー3と組み合わされたキャスターベース1の幅広の左右両側面1a、1aと前部とをカバー7により化粧するようにしてある。車輪4はこのカバー7の後端側の外側に位置され、水平軸40の通し孔がこのカバー7にも設けられている。レバー3はリフター2が下降終了位置にあるときにその作用部31と操作部30との間にある箇所をキャスターベース1とカバー7との間において水平軸40に上方から接しさせるようになっている。(図2)
図11は、図1〜図10に示されるキャスターにおけるリンクアーム6を省略して、ガイド部13に支持される支点部32をレバー3に直接備えさせた例を示している。
また、図12は、図1〜図10に示されるキャスターのレバー3の支点部32と操作部30とを共に作用部31の側方であってこの作用部31に対する片側に集中配置させて例を示している。この図12に示される例にあっては、レバー3は、図1〜図10に示されるキャスターのリンクアーム6の上部水平軸60を軸支していた軸孔14に中間部を回動可能に支持されるように構成された第一部分36と、この第一部分36とリフター2とを連係させる第二部分37とから構成されている。第一部分36は、前記軸孔14による支持位置36aよりも外方に位置されるレバー一端36bを操作部30とし、ガイド部13の設けられた箇所に位置されるレバー他端36cにガイド部13に案内される支点部32を持ち、この支点部32の位置で第二部分37の一端に回動可能に組み合わされている。第二部分37の他端はリフター2に回動可能に組み合わされた作用部31となっている。
1 キャスターベース
13 ガイド部
13b 一方端部
2 リフター
3 レバー
30 操作部
31 作用部
32 支点部
4 車輪
13 ガイド部
13b 一方端部
2 リフター
3 レバー
30 操作部
31 作用部
32 支点部
4 車輪
Claims (7)
- キャスターベースに上下動可能に組み合わされると共に、下降終了位置でこのキャスターベースを持ち上げて車輪に代わって荷重を受けるリフターと、
操作部と、リフターに回動可能に組み付けられた作用部と、キャスターベースに設けられたガイド部に支持される支点部とを備えたレバーとを有しており、
レバーの操作部の押し込みにより支点部をガイド部の一方端部に向けて摺動させながら作用部によりリフターの下降がなされると共に、前記下降終了位置において前記荷重によりこのガイド部の一方端部に支点部を保持させるようにしてあることを特徴とするキャスター。 - リフターの下降終了位置において、摺動子とガイド部の一方端部との圧接箇所と作用部の回動中心とを結ぶ仮想の直線と、この圧接箇所にある面とのなす角が90度未満となっており、この面により摺動子の保持がなされるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のキャスター。
- キャスターベースの旋回中心軸の軸線と、リフターの移動中心線とが、同一の直線上に位置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャスター。
- リフターを常時上方に付勢する付勢手段を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のキャスター。
- リフターは、キャスターベースに上下動可能にガイドされる基軸部と、接地部とから構成されていると共に、接地部が基軸部に対し上下動可能に螺合されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のキャスター。
- レバーにおける作用部の側方に支点部が位置されると共に、この支点部と反対の側に操作部が位置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のキャスター。
- 支点部が、キャスターベースに回動可能に支持されたリンクアームの自由端に備えられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のキャスター。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008283225A JP2010111160A (ja) | 2008-11-04 | 2008-11-04 | キャスター |
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- 2008-11-04 JP JP2008283225A patent/JP2010111160A/ja active Pending
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