JP2013193574A - キャスタの制動構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャスタの支持ヨークに固定されて車輪を跨ぐように取り付けられる断面チャンネル状のブレーキ取付部と、該ブレーキ取付部の左右の側壁の上部に掛け渡された軸部と、該軸部を支点にして枢動する操作ペダルと、該操作ペダルの下部に形成された係止部と、該係止部に左右の軸を回転可能に連結するクランク軸と、該クランク軸の凹部のピンを回転可能に連結するピン連結部を上部に有し、下部に車輪のトレッド面を押圧する制動部を有する作動部材とを有し、前記ペダル軸部とクランク軸の凹部のピンとの間に付勢手段を設けて操作ペダルを制動解除方向に付勢する付勢手段とを設けたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
上記構成では、制動用のペダルと制動解除用のペダルの2つを必要とするため構造が複雑となる。
キャスタの車輪を操作ペダルの操作で制動乃至制動解除する制動構造において、
キャスタの支持ヨークに固定されて車輪を跨ぐように取り付けられる断面チャンネル状のブレーキ取付部と、
該ブレーキ取付部の左右の側壁の上部に掛け渡されたペダル軸部と、
該ペダル軸部を支点にして枢動する操作ペダルと
該操作ペダルの下部に形成された軸連結部と、
該軸連結部に左右の軸を回転可能に連結するクランク軸と、
該クランク軸の凹部のピンを回転可能に連結するピン連結部を上部に有し、下部に車輪のトレッド面を押圧する制動部を有する作動部材と、
前記ペダル軸部とクランク軸の凹部のピンとの間に掛け渡されて接近方向となる制動解除方向に付勢する付勢手段と、
該作動部材の左右の側壁面と前記支持ヨーク又はブレーキ取付部の側壁面とに設けられて、作動部材を車輪の接近方向乃至離間方向にガイドする一対のガイド部とからなることを特徴とする。
また、請求項2の発明では、
前記ガイド部が、ブレーキ取付部の左右の側壁面に内向きに突出して上下に延びる突条からなるガイド突部と、作動部材の左右の側壁面に凹設されて前記ガイド突部を摺動可能なガイド溝部とからなることを特徴とする。
更に、請求項3の発明では、
前記制動部が、作動部材で車輪の回転方向の前後に離間して突設されると共に、車輪のトレッド面を横断する方向に延びた前後一対の制動爪部と、該一対の制動爪部の間に設けられてトレッド面に押圧するシューパッドとからなることを特徴とする。
本実施例でキャスタ1は、図1から図3に示すように、取付台板2に旋回軸受部5を介して旋回自在に取り付けられた支持ヨーク3に車輪4を車軸6で軸支した公知構成からなっており、該キャスタ1に制動構造9が取り付けられている。
本実施例では旋回軸受部5を設けた旋回キャスタを例示したが、この発明では旋回しない直進用のキャスタの制動装置であってもよく、キャスタの構造は特に限定されない。
キャスタ1の制動構造9は、図6に一層明らかなように、キャスタ1の支持ヨーク3に固定されるブレーキ取付部10と、該ブレーキ取付部10にペダル軸部12を介して枢着される操作ペダル13と、該操作ペダル13とクランク軸18を介して枢着された作動部材20と、該作動部材20を付勢する付勢手段19とからなっている。
本実施例では、キャスタ1の支持ヨーク3の側壁後方には略門形の開口縁部3Aが形成されており、該開口縁部3Aにブレーキ取付部10が車軸6側で外嵌し車軸6によって支持ヨーク3に共締めされているが、該ブレーキ取付部10は、支持ヨーク3の後方に延長して一体に形成してもよい。
また、ブレーキ取付部10は、下部が支持ヨーク3の開口縁部3Aの側壁下部に形成された車軸第1孔H1と整合する車軸第2孔H2を有する左右の一対の側壁10aと、該側壁10aの上部間に掛け渡された庇部10bと、該庇部10bの後方に設けられて、支持ヨーク3の開口縁部3Aの上面に形成された係止孔7に嵌合する係止片10cを有する略断面チャンネル状からなっている。
また、側壁10aのやや上方で支持ヨーク3と重ならない後方寄りには、斜めに延びて内向きに突設されたガイド突部11が形成されており、その上方には、ペダル軸部12を軸支する軸孔H3が穿設されている(図3参照)。
操作ペダル13は、ペダル軸部12を嵌挿し軸支する左右一対の孔17を有するペダル軸受部14と該ペダル軸受部14から後方に延びるペダル本体15とを一体に有しており、該ペダル軸受部14の左右両側で下向きに突出して、後述のクランク軸18の両端の軸部18aを枢着するための軸連結部16を一体に有している。
該軸連結部16は、図示例の場合、断面C形状の蟻溝を有しており、下部に開口が設けられその開口を素材の弾性に抗して広げながらクランク軸18の軸部18aを押し込み、軸受することができる。
クランク軸18は、両端が同一線上に延びる一対の軸部18aとなり、該軸部18a間が一方に凹状に窪んで前記軸部18aと平行に延びるピン部18bが形成された形状からなっている。
そして、一対の軸部18aは前記のように操作ペダル13の一対の軸連結部16にそれぞれ枢動可能に連結される。
作動部材20は、前記クランク軸18のピン部18bを回転可能に枢着するピン連結部21を上部に有し、下部に車輪4のトレッド面を押圧する制動部22を有している。
ピン連結部21は、作動部材20の上部で左右一対に設けられて上向きに突設されている。
また、ピン連結部21間は隙間が空いており、クランク軸18のピン部18bの略中央部分が露出するようになっている。
作動部材20の制動解除方向の付勢手段として、本実施例ではコイルバネ19が用いられている。
即ち、前記操作ペダル13のペダル軸受部14と、作動部材20のピン連結部21間の隙間に露出したクランク軸18のピン部18bとの間には、コイルバネ19の各端部がそれぞれ掛け渡されており、引っ張りバネとして機能している。
この際に、操作ペダル13のペダル軸受部14の上部先端に形成された段部14aがブレーキ取付部10の庇部10bの先端10b’に係止して操作ペダル13を待機姿勢に保持している。
これにより作動部材20の制動部22が車輪4のトレッド面を押圧する方向に押し下げられロックされる。
ここで、上記作動部材20の側壁面と、前記ブレーキ取付部10の側壁10aとの間には、制動部22の押し下げ方向をガイドする一対のガイド部11、26が設けられている。
また、制動部22の側壁面26にガイド突部を設け、ブレーキ取付部10の側壁面10aにガイド溝部を形成してもよい。
その他、制動部22の押し下げ方向をガイドする構成であれば上記実施例に限定されない。
なお、制動状態から制動を解除するには、操作ペダル13のペダル軸部12とクランク軸18の軸部18aを結ぶ線の外側(後方)にピン部18bが変位するように操作ペダル13を図中反時計方向に傾動すればよい。
制動部22は、車輪4との接触面側に、車輪4の回転方向の前後に離間して突設されると共に、車輪4のトレッド面を横断する方向に延びた前後一対の制動爪部23と、該一対の制動爪部23の間に設けられて車輪4のトレッド面に押圧するためのシューパッド24とを有している。
一対の制動爪部23は図4〜図5に示すように側面視ハ字状に配置されており、車輪4のトレッド面の左右両側に強く食い込むことができるようになっている。
また、シューパッド24は中央に連結用の方形隆起部24aを有しており、該方形隆起部24aを嵌合固着する嵌合穴25aを有し左右両側に固定用アーム25bを有するシューパッドホルダ25を介して制動部22に固着される。
本実施例では、制動部22を制動爪部23とシューパッド24との組合せとしたが、この発明では、車輪4のトレッド面を押圧する構造であればその他の公知のブレーキシュー構造を用いてもよい。
その他、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
2 取付台板
3 支持ヨーク
3A 開口縁部
4 車輪
5 旋回軸受部
6 車軸
7 係止孔
9 制動構造
10 ブレーキ取付部
10a 側壁
10b 庇部
10b’庇部の先端
10c 係止片
11 ガイド突部
12 ペダル軸部
13 操作ペダル
14 ペダル軸受部
14a 段部
15 ペダル本体
16 軸連結部
18 クランク軸
18a 軸部
18b ピン部
19 付勢手段
20 作動部材
21 ピン連結部
22 制動部
23 制動爪部
24 シューパッド
24a 方形隆起部
25 シューパッドホルダ
25a 嵌合穴
25b 固定用アーム
26 側壁面
27 ガイド溝部
28 貫通孔
H1 車軸第1孔
H2 車軸第2孔
H3 軸孔
Claims (3)
- キャスタの車輪を操作ペダルの操作で制動乃至制動解除する制動構造において、
キャスタの支持ヨークに固定されて車輪を跨ぐように取り付けられる断面チャンネル状のブレーキ取付部と、
該ブレーキ取付部の左右の側壁の上部に掛け渡されたペダル軸部と、
該ペダル軸部を支点にして枢動する操作ペダルと
該操作ペダルの下部に形成された軸連結部と、
該軸連結部に左右の軸を回転可能に連結するクランク軸と、
該クランク軸の凹部のピンを回転可能に連結するピン連結部を上部に有し、下部に車輪のトレッド面を押圧する制動部を有する作動部材と、
前記ペダル軸部とクランク軸の凹部のピンとの間に掛け渡されて接近方向となる制動解除方向に付勢する付勢手段と、
該作動部材の左右の側壁面と前記支持ヨーク又はブレーキ取付部の側壁面とに設けられて、作動部材を車輪の接近方向乃至離間方向にガイドする一対のガイド部とからなることを特徴とするキャスタの制動構造。 - ガイド部が、ブレーキ取付部の左右の側壁面に内向きに突出して上下に延びる突条からなるガイド突部と、作動部材の左右の側壁面に凹設されて前記ガイド突部を摺動可能なガイド溝部とからなることを特徴とする請求項1に記載のキャスタの制動構造。
- 制動部が、作動部材で車輪の回転方向の前後に離間して突設されると共に、車輪のトレッド面を横断する方向に延びた前後一対の制動爪部と、該一対の制動爪部の間に設けられてトレッド面に押圧するシューパッドとからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャスタの制動構造。
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