JPH11334302A - キャスタ装置及びその操作構造 - Google Patents

キャスタ装置及びその操作構造

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JPH11334302A
JPH11334302A JP13959598A JP13959598A JPH11334302A JP H11334302 A JPH11334302 A JP H11334302A JP 13959598 A JP13959598 A JP 13959598A JP 13959598 A JP13959598 A JP 13959598A JP H11334302 A JPH11334302 A JP H11334302A
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JP
Japan
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support
wheel
lock body
lock
operation lever
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JP13959598A
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Inventor
Takachika Nishizawa
崇爾 西澤
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Itoki Crebio Corp
Original Assignee
Itoki Crebio Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車輪の回転と水平旋回と高さ調節との三者を同
時にロック・ロック解除するキャスタを、誤作動を防止
できる状態で提供する。 【手段】支持体15に車輪16を取付け、支持体15に突設し
た筒部21に第2ロック体11と第1ロック体8とを上下動
自在で回転自在に嵌め込む。支持体15を回転させると、
中間カバー10の内歯24とアジャストギア7を介してねじ
軸18が回転することによって上カバー5の高さが変化す
る。操作レバー9を水平動させてカム部26aを両ロック
体8,11が離反させると、揺動ロック体12が第1ばね13で
上昇することによって車輪16の回転がロックされ、且
つ、両ロック体8,11のスラストギア24と環状凹凸39とが
嵌合することによって支持体15の回転がロックされる。
車輪16のロックに関係なく、中間リング10を回転して高
さ調節を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばテーブルの
ような家具類、或いはスタンド式黒板のような各種什器
類等に使用できるキャスタ装置及びその操作構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】キャスタ装置は床面を転動する車輪を備
えており、一般に、家具等の本体の下面に水平回転自在
(又は回動自在)に取付けた支持体に車輪を取付けて、
車輪が水平旋回自在となるように構成されている。そし
て、車輪の回転と水平旋回とをロックすることが提案さ
れている。
【0003】その例として例えば特許第 2647337号公報
や特開昭9-156304号公報には、家具等の本体の下面に、
下向きに開口したアウターケースを固定的に取付け、こ
のアウターケースの内部にインナーケースを水平回転自
在に取付け、このインナーケースに車輪を取付け、更
に、インナーケース内に、車輪の回転をロックするため
の部材とインナーケースの回転をロックするための部材
とを設け、これらの部材を、インナーケース及びアウタ
ーケースから上向きに突出した2個のプッシュボタンに
よって個別に操作するようにした構造が記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら両先行技術で
は、プッシュボタンを常に操作し得るためには、インナ
ーケースの回転姿勢に関係なくプッシュボタンを上向き
に露出させておかなくてはならず、このため、人が誤っ
て足でプッシュボタンを押してしまうと言った虞がある
問題があった。
【0005】また、プッシュボタンを常に上向きに露出
させておかなくてはならないため、例えばテーブルのよ
うに水平状の脚を備えた家具・什器類にしか適用でき
ず、例えばワゴンのようなボックス状の家具類の下面に
取付けることには適用できないという問題もあった。本
発明はこれらの問題を解消することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のキャスタ装置
は、請求項1に記載したように、家具等の被支持物の下
面に水平旋回自在に取付く支持体と、この支持体に回転
自在に取付けた車輪と、前記支持体の上方に水平動自在
に配置した操作レバーと、この操作レバーの水平動によ
ってロック位置とロック解除位置とに上下動するロック
体とを備えている。そして、前記車輪の端面に溝や穴等
の係合部を円周方向に沿って多数形成し、前記ロック体
又はこれに連動して動く部材に、ロック体がロック位置
に移動すると前記車輪の係合部に係合して車輪を回転不
能に保持する係止部を設け、更に、前記ロック体とその
近傍に位置した旋回阻止用部材とに、ロック体がロック
位置に移動すると互いに係合して支持体を回転不能に保
持する旋回阻止用係合部を形成している。
【0007】本発明は、請求項3に記載したように、請
求項1又は請求項2のキャスタ装置を家具等の下面のう
ち複数の部位に設け、複数のキャスタ装置4の操作レバ
ー9を同時に操作し得る連動機構を備えた構成も含む。
【0008】
【発明の奏する効果】本発明のキャスタ装置は、操作レ
バーを水平動させることによって車輪の回転や水平旋回
をロックしたりロック解除したりするものであるから、
操作レバーは家具の脚等の上方に露出させる必要はな
く、家具の下面に配置できるから、人が誤って足を当て
て操作レバーを移動させてしまうようなことは全く又は
殆どはない。従って、意図しない誤作動を防止できる。
また、操作レバーを水平方向から操作するものであるか
ら、ボックス型の家具本体の下面にも取付けることがで
き、従って、適用できる範囲も拡大できる。
【0009】また、操作レバーの操作による第1ロック
体の上下動によって支持体の回転(換言すると車輪の旋
回)を直接にロックするものであるから、支持体のロッ
ク構造がより頑丈になる利点もある。請求項2のように
アジャスター機構を設けると、床の凹凸に合わせて家具
等の被支持物をガタ付きのない状態に保持したり、並設
した被支持物の高さを揃えたりするすることができる
が、その場合、車輪のロックの有無に関係なく高さ調節
できるため、高さ調節に際して一々車輪のロック・ロッ
ク解除操作をする必要がなく、便利である。
【0010】更に、請求項3の構成にすると、複数のキ
ャスタの車輪を一斉にロックしたりロック解除したり操
作できるので、作業者の負担を軽減することができる。
【0011】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。 (1).第1実施形態(図1〜図8) 図1〜9では第1実施形態を示している。この実施形態
は、図1(A)に示すように、逆T字状に形成した左右一対
の脚2で天板3を支持して成るテーブル1に適用したも
のであり、左右の脚2における水平部2aの両端部に、高
さ調節機能(アジャスター機能)を備えたキャスタ装置
4を取付けている。従って、テーブル1は合計4個のキ
ャスタ装置4で支持されている。
【0012】図1のうち分図(B)(C)は連動機構の概略図
であり、分図 (B)に示すように、一つの脚2に設けた2
個のキャスタ装置4を同時に操作したり、分図 (C)に示
すように、1台のテーブル1を支持する4つのキャスタ
装置4を一斉に操作したりすることができる(この点は
後述する)。 .構成部材の概要 次にキャスタ装置4の構造を図2以下の図面を参照して
説明する。図2は全体の分離図、図3及び図4は構成部
材の一部の斜視図、図5のうち (A)は図2のVA−VA視
図、 (B)は図2のVB−VB視図、図6は縦断側面図、図7
は図2の VII-VII視図、図8は作用を示す図である。
【0013】図2に示すように、キャスタ装置4は、上
から順に、上カバー(上部支持体)5、ねじ筒6、アジ
ャストギア7、第1ロック体(上ロック体)8、操作レ
バー9、中間カバー(高さ調節用リング)10、第2ロッ
ク体(下ロック体)11、揺動ロック体12、第1及び第2
ばね13,14 、支持体15及び一対の車輪16を備えている。
各ロック体8,11,12 のうち第2ロック体11が請求項に記
載したロック体に相当するものであり、第1ロック体8
及び揺動ロック体12を備えない構成も可能である。
【0014】脚2の水平部2aは下向きに開口した溝型に
形成されており、その先端部内に上カバー5が下方から
嵌まり込んでいる。上カバー5はねじ止め等の適当な手
段で脚2の水平部2aに固定しても良い。なお、脚2の水
平部2a及びキャスタ装置4を構成する各部材の殆どはP
OM樹脂やポリアミド樹脂の合成樹脂で製造している
が、金属製等でも良い。
【0015】.上カバー5・ねじ筒6・アジャストギ
ア7 図3のうち (A)と (B)で上カバー5とねじ筒6及びアジ
ャストギア7の関係を示している。これらの図に示すよ
うに、上カバー5は下向きに開口しており、上カバー5
のうち脚2の水平部2aの中心線に沿った位置に、ねじ軸
18とピン部19とを、ねじ筒6を水平部2aの外側寄りに位
置させた状態で下向き突設している。そして、ねじ軸18
に前記ねじ筒6を下方からねじ込む一方、ピン部19には
前記アジャストギア7を回転自在に嵌め入れている。な
お、アジャストギア7はピン部19から抜け落ちないよう
にスナップリング等で保持されている。
【0016】ねじ筒6の上端には大径のギア部20を一体
に設け、このギア部20と前記アジャストギア7とを噛み
合わせている。従って、アジャストギア7を介してねじ
筒6を回転させると、上カバー5及び脚2が上下動す
る。この場合、アジャストギア7はギア部20の上下厚さ
寸法よりも大きい上下寸法に設定している。従って、ね
じ筒6が上カバー5に対して上下動しても、そのギア部
20とアジャストギア7との噛み合いは外れない。
【0017】図6に示すように、ねじ筒6は、支持体15
の中心部に上向き突設した筒部21に回転自在に嵌まって
いる。 .第1ロック体8 図4及び図5(A)に示すように、第1ロック体8は上カバ
ー5の内部に嵌まり込んでいる。この場合、第1ロック
体8は上カバー5の溝幅よりもかなり小さいことから、
上カバー5の内部には、第1ロック体8のガタ付き防止
のためのガイド部5aを設けている。また、図4に明瞭に
示すように、第1ロック体8の後半部には一対の側板8a
を設けており、このため第1ロック体8の後半部は下向
き開口の溝型に形成されている。
【0018】例えば図2,5(A),6に示すように、第1ロッ
ク体8には、アジャストギア7との干渉を防止するた
め、平面視略角形(他の形状でも良い)の逃がし穴22を
空けている。また、第1ロック体8には、上カバー5の
ねじ軸18と同心状のリング部23を一体に設けている。図
6に示すように、リング部23は支持体15の筒部21に回転
自在に嵌まっている。また、第1ロック体8のリング部
23は下方に段落ちした状態になっている。これはねじ軸
18のギア部20との緩衝を回避するためである。
【0019】第1ロック体8におけるリング部23の下面
には、請求項に記載した旋回阻止用係合部の例としてス
ラストギア24を形成している(係合部としては、円周方
向に沿って点在する穴や突起などでも良い)。この場
合、スラストギア24はリング部23の内周寄りに設けて、
リング部23のうちスラストギア24の外側に平坦面23aを
残している。
【0020】.操作レバー9 図6(A)や図7から容易に理解できるように、操作レバー
9は、第1ロック体8の内部に摺動自在に嵌まり込んで
いる。すなわち、操作レバー9は、脚2における水平部
2aの長手方向に自在にスライドするように、第1ロック
体8の内部に嵌まり込んでいる。
【0021】また、図4や図6に示すように、操作レバ
ー9には、前記アジャストギア7との緩衝を回避するた
めの透かし穴25が空いている。更に、例えば図4,6,7 に
示すように、操作レバー9には、支持体15の筒部21に嵌
まる平面視U字状の枠部26を一体に形成している。この
枠部26は下方に段落ちした状態で形成されており、その
空間は前記透かし穴25と連通している。
【0022】前記枠部26は、平面視で前記第1ロック体
8におけるリング部23の平坦面23aと重なるように設定
している。そして、例えば図4に明示するように、枠部
26の先端部の上下両面に、当該枠部26の厚さを厚くする
カム部26aを一体に形成している。図7の黒塗り矢印で
示す方向に操作レバー9を後退させた状態では、カム部
26aが第1ロック体8におけるリング部23の平坦面23a
に重なり合い、操作レバー9を白抜き矢印のように突出
動させると、カム部26aが第1ロック体8の平坦面23a
から離脱するように設定している。
【0023】言うまでもないが、操作レバー9のスライ
ドを円滑ならしめるため、カム部26aの両端と枠部26の
上下両面との連接部は傾斜状になっている。 .中間カバー10・支持体15・車輪16 例えば図4に明示するように、中間カバー10は平面視リ
ング状に形成されており、他方、支持体15は上向き開口
の有底筒状に形成されている。そして、支持体15の上部
に中間カバー10を回転自在で抜け不能に嵌着している。
【0024】この場合、図6(B)に示すように、支持体15
の上部の外周に、全周にわたてっ延びる環状溝27を形成
する一方、中間カバー10の内周面には、前記環状溝27に
嵌まる突起28を形成し、この突起28を、中間カバー10及
び支持体15の弾性に抗して環状溝27に嵌め入れることに
より、中間カバー10を支持体15に対して抜け不能で且つ
回転自在に嵌着している。
【0025】この場合、中間カバー10の突起28は環状に
形成しても良いし、円周方向に点在した状態で形成して
も良い。また、中間カバー10の内周に環状溝27を形成
し、支持体15に突起28を形成しても良い。支持体15に爪
28を形成し、中間カバー10に穴27(溝でも良い)を形成
しても良い。また、ねじ止め等の手段で中間カバー10を
支持体15に固定しても良いが、弾性変形を利用して爪28
と穴27(又は溝)を嵌め合わせると、組立が簡単になる
利点がある。
【0026】中間カバー10の内周には内歯29が形成され
ており、この内歯29を前記アジャストギア7に噛み合わ
せている。従って、支持体15及び中間カバー10を筒部21
及びねじ軸18の軸心回りに回転させると、アジャストギ
ア7を介してねじ軸18が回転し、これにより、上カバー
5が上下動する。ねじ軸18及び第1ロック体並びに操作
レバー9は支持体15や中間カバー10と一体になってお
り、上下動しない。
【0027】図6(A)に示すように、中間カバー10は上支
持体15の底面に近接する高さまで上昇し得る。このた
め、図3や図5(B)に示すように、上支持体15の側板並び
に第1ロック体8の側板には、中間カバー10との緩衝を
回避するための切欠き30,31 が形成されている。例えば
図2や図3(C)に示すように、支持体15のうちその中心か
ら偏心した部位に、一対の軸受け凹所32を形成し、これ
ら両軸受け凹所32に車輪16の車軸33を嵌め入れ、これに
より、支持体15に一対の車輪16を回転自在に取り付けて
いる。図面では明瞭に示していないが,、車軸33は軸受
け凹所32に弾性に抗して嵌め入れており、従って、テー
ブル1を持ち上げても車輪16が脱落することはない。
【0028】図2や図4、或いは図6に示すように、支
持体15の内部には車輪16を覆うカバー部34を一体に形成
している。図4に明示するように、両車輪16の相対向す
る面には環状凹所35が形成されており、この環状凹所35
の内周面に、請求項に形成した係合部の一例として、係
合溝36を適宜間隔で形成している。
【0029】.第2ロック体11及び揺動ロック体12 図2,4,6(A)に示すように、第2ロック体11は、支持体15
の筒部21に回転自在に嵌まるように平面視リング状に形
成されている。そして、その上面の内周縁に、前記第1
ロック体8のスラストギア(凹凸)24が嵌合し得る環状
凹凸39が全周にわたって形成されている。また、第1ロ
ック体8のうち環状凹凸39の外側の上面は平坦面11aに
なっている。従って、両ロック体8,11の平坦面23a,11a
と操作レバー9の枠部26とが平面視で重なり合ってい
る。
【0030】図6(A)に示すように、支持体15の筒部21に
は、第2ロック体11を上向きに付勢する第1ばね13を嵌
め込んでいる。例えば図4から容易に把握できるよう
に、第2ロック体11には、左右車輪16の間の部位に向け
て延びる断面下向きコ字状のアーム40が水平外向きに突
設されており、このアーム40に、車輪16の車軸33と平行
に延びるピン41にて揺動ロック体12を水平回動自在に取
付けている。揺動ロック体12には、請求項に記載した係
止部の一例として、左右車輪16の環状凹所32に入り込む
左右一対の突起部42を設けており、第2ロック体11が上
下動すると、左右突起部42が車輪16の係合溝36に嵌脱し
得る。
【0031】また、例えば図6(A)に明示するように、第
2ロック体11のアーム40と揺動ロック体12との間には、
突起部42を車輪16の係合溝36に嵌合する方向に付勢する
第2ばね14を介在させている。図6(A)は第2ロック体11
が下降して突起部42が車輪16の係合溝から離脱した状態
を示しており、この状態では、第2ばね16は圧縮されて
いない自然長になっている。また、第2ばね16を第2ロ
ック体11のアーム40と揺動ロック体12とに接着する等し
て、揺動ロック体12が自重で回動しないように設定して
いる。
【0032】.アジャスタ機構及び連動機構 上述の説明から理解できるように、上カバー5に設けた
ねじ軸18及びピン部19、ねじ筒6及びアジャストギア
7、並びに中間カバー10は、請求項に記載したアジャス
タ機構を構成している。図4,6,7 に部分的に示すよう
に、各キャスタ装置4における操作レバー9の後端には
第1リンク43の一端をピン44で回動自在に連結してい
る。そして、第1リンク43は、図1(B)に示すように、脚
2における水平部2aの内部に配置されており、2本の第
1リンク43の他端を、脚2の水平部2aの中央部に水平回
動自在に取付けた第2リンク45の一端と他端とにそれぞ
れ鉛直状のピンにて回動自在に取り付けている。第2リ
ンク45の一端部は脚2の外部に突出させてハンドル部45
aと成している。従って、ハンドル部45aに手を当てて
第2リンク45を水平回動させると、前後一対のキャスタ
装置4の操作レバー9が同時に突出・後退動する。
【0033】図1(B)の場合は、テーブル1を支持する4
個のキャスタ装置4のうち左右2個ずつのキャスタ装置
4を操作することになるが、図1(C)に示すように、左右
の第2リンク45を、回転軸46と第3リンク47及び第4リ
ンク48とからなるリンク機構によって連動させると、第
3リンク47に設けたハンドル部47aに手を当てて回動す
ることにより、4個のキャスタ装置4を一斉に操作でき
る。
【0034】言うまでもないが、図1(B)(C) に示したリ
ンク43,45,47,48 や回転軸46は、請求項3に記載した連
動機構を構成している。連動機構としてはリンク機構に
は限らず、ベルトやワイヤー、或いはギア機構などを使
用しても良い。なお、連動機構を介して複数のキャスタ
装置を同時に操作することは、請求項2や請求項3の構
成のキャスタ装置に限らず、水平動する操作レバーを備
えたキャスタ装置に広く適用することができる。また、
操作レバーと第1リンクとを一体化することも可能であ
る。
【0035】.動作の説明 図6では、操作レバー9は黒塗り矢印で示す方向に後退
しており、この状態では、操作レバー9のカム部26aが
両ロック体8,11の相対向する平坦面11a,23a の間に挟ま
っているため、両ロック体8,11は離反しており、このた
め、第1ロック体8のスラストギア24と第2ロック体11
の環状凹凸39とは互いに離反している。従って、支持体
15を自在に水平旋回させることができる。
【0036】また、揺動ロック体12と第2ロック体11と
は第1ばね13に抗して下降しているため、揺動ロック体
12の突起部42は両車輪16の係合溝36から下方に離れてお
り、このため車輪16で自在に回転し得る。更に、支持体
15及び中間カバー10を自在に回転させ得ることにより、
高さ調節もすることができる。すなわち、図6の状態で
は、車輪16の回転と支持体15と高さ調節との三者はロッ
クが解除された状態になっている。
【0037】中間カバー10及び支持体15を人が手で回転
させると、ねじ軸18の回転により、上カバー5が上下動
してテーブル1を高さ調節できる。図7の白抜き矢印で
示すように操作レバー9を突出(前進)させると、同図
に一点鎖線で示し且つ図8に示すように、操作レバー9
のカム部26aが両ロック体8,11の平坦面11a,23a から離
脱することにより、第2ロック体11が第1ばね13で上向
きに押し上げられて、揺動ロック体12の突起部42が車輪
16の係合溝36に嵌まり込み、これにより、車輪16は回転
不能にロックされる。
【0038】同時に、車輪16を介して第2ロック体11は
回転不能に保持され、その状態で第2ロック体11の環状
凹凸39と第1ロック体8のスラストギア24とが嵌まり合
うため、第1ロック体8は回転不能となり、支持体15も
回転不能に保持される。換言すると、車輪16は旋回不能
にロックされる。しかし、中間リング10は支持体15に対
して回転自在に取付いるため、車輪16のロックの有無に
関係なく、中間リング10を回転してテーブル1を高さ調
節できる。
【0039】このように、操作レバー9を水平方向に押
し引きすることにより、車輪16の回転と旋回を一斉にロ
ックしたりロック解除したりすることができる。また、
少なくとも2個のキャスタ装置4の操作を1本の第2リ
ンク(ハンドル)45の操作で行うものであるから、作業
を容易に行える。なお、ロック解除状態からロック状態
に移行する場合、ロック体8,11のスラストギア24と環状
凹凸39とが平面視でぴったり一致していなくても、操作
レバー9をロック解除状態に移動させてから僅かに支持
体15が回転すると、第2ロック体11は第1ばね13で付勢
されることにより、スラストギア24と環状凹凸39とが嵌
まり合って支持体15と回転不能にロックされる。同様
に、操作レバー9がロック状態に移行した状態で揺動ロ
ック体12の突起部42が車輪16の係合溝36に嵌まっていな
くても、第2ばね14で揺動ロック体12が付勢されている
ため、車輪16が僅かに回転すると、揺動ロック体12の突
起部42が車輪16の係合溝36に嵌まり込む。
【0040】図1(B)では第2リンク45のハンドル部45a
をテーブル1の外側に突出させているが、テーブル1の
内側に突出させても良いし、或いは、例えば脚2の水平
部2aに撮み(図示せず)を前後スライド自在に設け、こ
の撮みのスライドによって第2リンク45を回動させるな
どしても良い。なお、中間カバー10を支持体15に対して
抜け不能及び回転不能に嵌着することも可能であり、こ
の場合、車輪16をロックするとテーブル1の脚2はその
高さに固定される。
【0041】(2).第2実施形態(図9〜図10) 図9〜10では、上カバー5をワンタッチ的に取付けでき
るようにした第2実施形態を示しており、図9のうち
(A)は平面図、 (B)は分離断面図、 (C)は (A)のC-C視断
面図、 (D)は (B)の D-D視断面図、 (E)は (B)の E-E視
断面図、 (F)は(A)の F-F視断面図である。
【0042】脚2の水平部2aは下向きに開口しており、
また、上カバー5は、平面視U字状の上部5bと円筒状の
下部5cとを連接した状態になっており、脚2における水
平部2aの下面が上カバー5の肩面5dに当たるように設定
している。そして、脚2における水平部2aの内側面にそ
れぞれ内向き突起50を形成する一方、上カバー5の上部
5bのうちその長手方向に沿って延びる両外側面の付け根
個所に、前内向き突起50が嵌まる長溝51を、その両端が
水平部2aの長手方向に向けて開口する状態で形成してい
る。
【0043】また、脚2における水平部2aの先端部下面
に穴52を形成する一方、上カバー5のうち前記穴52に対
応した部位に爪53を形成している。図9(B)(F) に示すよ
うに、上カバー5の後端壁には、操作レバー9が上下動
自在に嵌まる貫通穴54を空けている。このように構成す
ると、図10に示すように、脚2の水平部2aの後方寄りの
広幅部に上カバー5を下方から嵌め入れ、次いで、上カ
バー5を水平部2aの先端部に向けて水平スライドさせる
と、上カバー5の長溝51と水平部2aの内向き突起50とが
嵌まり合った状態で、弾性に抗しての変形によって爪53
が穴52に嵌まり込み、これにより、上カバー5は後ろ向
き抜け不能で落下不能に保持される。
【0044】このような上カバー5の取付け手段は、請
求項1や請求項2の構成以外の構造のキャスタ装置にも
広く適用することができる。 (3).第3実施形態(図11) 図11は操作レバー9の変形例である第3実施形態であ
る。すなわちこの実施形態では、操作レバー9の枠部26
を平面視馬蹄形に形成し(前向き開口のU字状でも良
い)、枠部26の後部にカム部26aを形成している。従っ
て、仮に第1実施形態の構造であると、操作レバー9を
突出動させると両ロック体8,11が離反してロック解除さ
れる。
【0045】(4).第4実施形態(図12) 図12は、操作レバー9の別例である第4実施形態を示し
ている。この実施形態では、外周面にギア歯56を形成し
た操作リング57の上下に、スラストギア24を形成した第
1ロック体8と第2ロック体11とを配置し、操作リング
57と各ロック体8,11との接触面に、円周方向に向かって
傾斜したカム部8b,57a,11bを形成することにより、操作
リング57を回転すると両ロック体8,11が上下方向に接近
・離反するように設定し、更に、操作リング57のギア歯
56に、操作レバー9のラック58を噛み合わせたものであ
る。
【0046】この例では、操作レバー9その長手方向に
水平移動させることにより、ロック状態とロック解除状
態とに切り換えることができる。また、この例では操作
レバー9で操作リング57を回転させているが、操作リン
グ57に撮み状の操作レバーを横向きに突設し、操作レバ
ーを回動操作してもよい(この場合は操作リング57と操
作レバーとが一体化した状態になる)。
【0047】(5).第5実施形態(図13) 図13は、アジャスタ機能を備えていない簡素化した第5
実施形態を示しており、 (A)は断面図、 (B)は車輪16の
平面図である。この実施形態では、車輪16の端面に円柱
状突起16aを設け、この円柱状突起16aの外周面に係合
部の例としての係合穴59を形成する一方、ロック体11
に、その上下動で車輪16の係合穴59に嵌脱する突起60を
形成している。
【0048】また、第2ロック体11の外周面に、旋回阻
止用係合部の例として、ギア状の外係合歯61を形成する
一方、上カバー5の内周面に、ロック体11の上下動によ
って外係合歯61が嵌脱する内係合歯62を形成している。
更に、操作レバー9には、板ばね等の弾性板製のカム体
63を一体に設けている。この実施形態では、操作レバー
9のカム体63が弾性板製であるため、操作レバー9の操
作の確実性を損なうことなく、車輪16の回転及び旋回を
同時にロックしたりロック解除したりすることができ
る。
【0049】この例から理解できるように、第1実施形
態の第1ロック体8は必ずしも必要ない。また、脚2の
水平部2a等に旋回阻止用係止部を形成しても良い。車輪
16の係合部として、円柱状突起16aの外周面に突起を適
宜間隔で形成して、この突起に、ロック体11に形成した
穴を嵌め入れても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は第1実施形態のキャスタ装置を取付けた
テーブルの部分斜視図、 (B)及び (C)は連動機構の概略
図である。
【図2】第1実施形態の分離図である。
【図3】第1実施形態に部材の斜視図である。
【図4】第1実施形態に部材の斜視図である。
【図5】 (A)は図2のVA−VA視図、 (B)は図2のVB−VB
視図である。
【図6】ロック状態の縦断側面図である。
【図7】図2の VII-VII視図である。
【図8】ロック解除状態での部分断面図である。
【図9】第2実施形態を示す図である。
【図10】第2実施形態の組立状態を示す図である。
【図11】第3実施形態を示す図である。
【図12】第4実施形態を示す図である。
【図13】第5実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 テーブル 2a 脚の水平部 4 キャスタ装置 5 上カバー 6 ねじ筒 7 アジャストギア 8 第1ロック体 9 操作レバー 10 中間カバー(高さ調節用アジャストリング) 11 第2ロック体 12 揺動ロック体 13,14 ばね 15 支持体 16 車輪 21 筒部 23 第1ロック体のリング部 24 ねじ筒のギア部 26a カム 29 内歯 36 車輪の回転ロック用係合部の一例としての係合溝 24 旋回阻止用係止部の一例としてのスラストギア 39 旋回阻止用係止部の一例としての環状凹凸 42 車輪の回転ロック用係止部の一例としての突起部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】家具等の被支持物2aの下面に水平旋回自在
    に取付く支持体15と、この支持体15に回転自在に取付け
    た車輪16と、前記支持体15の上方に水平動自在に配置し
    た操作レバー9と、この操作レバー9の水平動によって
    ロック位置とロック解除位置とに上下動するロック体11
    とを備えており、 前記車輪16の端面に溝36や穴59等の係合部を円周方向に
    沿って多数形成し、前記ロック体11又はこれに連動して
    動く部材12に、ロック体11がロック位置に移動すると前
    記車輪16の係合部36,59 に係合して車輪16を回転不能に
    保持する係止部42,60 を設け、 更に、前記ロック体11とその近傍に位置した旋回阻止用
    部材8,5 とに、ロック体11がロック位置に移動すると互
    いに係合して支持体15を回転不能に保持する旋回阻止用
    係合部39,38,61,62 を形成しているキャスタ装置。
  2. 【請求項2】「請求項1」において、前記被支持物2aと
    支持体15との上下間隔を調節し得るアジャスタ機構を、
    車輪16のロック・ロック解除に関係なく操作し得る状態
    で設けているキャスタ装置。
  3. 【請求項3】「請求項1」又は「請求項2」のように水
    平動する操作レバー9を備えたキャスタ装置4を被支持
    物2aの下面のうち複数の部位に設け、複数のキャスタ装
    置4の操作レバー9を同時に操作し得る連動機構を備え
    ているキャスタ装置の操作構造。
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