JP3819747B2 - 昇降脚具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、支持対象物に取り付けられて当該支持対象物を下方から支える昇降体と、この昇降体に差し通されて当該昇降体を昇降可能に支持するボルト状の脚軸とを備え、かかる支持対象物を高さ調整可能に支持する昇降脚具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
支持対象物に取り付けられて当該支持対象物を下方から支える昇降体(取付用ケース、調整装置本体)と、この昇降体に差し通されて当該昇降体を昇降可能に支持するボルト状の脚軸(脚、螺軸)とを備え、前記脚軸の雄ネジ部に掛合する雌ネジ部を備えたロック体(ロックレバー、螺子駒)を当該掛合を解く向きに操作可能な状態で前記昇降体に内蔵させてなる脚具が開示されている。(公開特許公報掲載の特開平11−82881号に係る機器用調整脚、特開平10−103331号に係るワンタッチ式アジャスター)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、これらの従来の脚具にあっては、前記昇降体に前記支持対象物の荷重が加わっている状態において、前記脚軸とロック体との掛合を解くように当該ロック体を操作すると、かかる昇降体に加わっている当該支持対象物の荷重により当該昇降体が急速に落下してしまい、かかる支持対象物や当該昇降体の予期しない破損などを生じさせることが予想される。
【0004】
そこでこの発明は、この種の脚具における昇降体に支持対象物の荷重が加わっている状態においては、前記脚軸とロック体との掛合を解くように当該ロック体を単純に操作しても当該掛合が解かれず、かかる掛合を解くためには当該昇降体に加わる支持対象物の荷重の全部又は一部を当該支持対象物を下方から操作者の手などで支えるなどすることを要するようにして、かかる掛合の解除にあたって前記昇降体が予期せず急速に落下してしまうことを防止することを主たる目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、昇降脚具が以下の(1)〜(5)の構成を備えたものとした。
(1)支持対象物に取り付けられて当該支持対象物を下方から支える昇降体と、
(2)この昇降体に差し通されて当該昇降体を昇降可能に支持するボルト状の脚軸とを備えており、
(3)前記昇降体は、
ケース体と、
前記脚軸の雄ネジ部に当該脚軸の側部からかみ合う掛合部を有すると共に、この掛合部よりも上方位置に設けられた回動軸によって当該掛合部と前記脚軸との掛合を解く向きの回動を可能とした状態で前記ケース体内に組み付けられたロック体と、
このロック体における前記掛合部が設けられた側と反対の背面に対する当接部を備え、この当接部を上方に移動可能とするように前記ケース体に移動可能に組み付けられたレバー体とを備えており、
(4)前記ロック体の背面における前記回動軸の上方側には、前記脚軸から離れ出す向きに突き出した隆起部が形成されており、前記レバー体の当接部の少なくとも一部が当該隆起部に押し当てられる当該レバー体の移動位置において前記掛合部と前記脚軸との掛合が解かれるように前記ロック体が回動される構成としてあると共に、
(5)このレバー体の当接部の少なくとも一部及び前記ロック体の隆起部の双方又はいずれか一方が、前記昇降体が前記支持対象物の荷重を受けている状態において、当該当接部と隆起部との前記押し当たりによる弾性変形を生じ、前記掛合部と前記脚軸との掛合を解く前記ロック体の回動が生じないように構成してある。
【0006】
かかる構成によれば、先ず、前記レバー体の当接部によって前記ロック体の背面側を当該ロック体の掛合部が前記脚軸の雄ネジ部に常時かみ合うように押さえつけておくことができ、昇降体を当該脚軸の長さ方向に亙る各位置に安定的に位置づけて前記支持対象物を当該昇降体によって支持することができる。
【0007】
また、前記レバー体を、前記当接部を上方に移動させるように移動操作することにより、当該当接部によって前記ロック体の隆起部を押圧し、これによって当該ロック体を前記掛合部と前記脚軸の雄ネジ部とのかみ合いを解くように回動させることができ、この回動によって当該脚軸の長さ方向に亙る任意の位置まで昇降体を大幅に移動させることができる。(大幅調整機能)
【0008】
また、このように昇降体を大幅に移動させた後、再び前記レバー体を前記当接部を下方に移動させるように移動させることにより、当該当接部によって前記回動軸の下方にある前記ロック体の背面を再び押圧して当該ロック体の掛合部を前記脚軸の雄ネジ部に再びかみ合わせることができ、このように大幅に昇降体を移動させた位置において再び前記昇降体を安定的に位置づけて前記支持対象物を当該昇降体によって支持することができる。
【0009】
また、前記ロック体は、前記回動軸の下方に前記脚軸の雄ネジ部への掛合部を備えていることから、前記昇降体が前記支持対象物の荷重を受けている状態においては、相対的に当該脚軸には上向きの力が作用されることとなり、この上向きの力によって当該ロック体にはこの状態においては前記掛合部を前記雄ネジ部により食い込ませる向きの回動力が作用されることとなる。
【0010】
そして、前記レバー体の当接部の少なくとも一部及び前記ロック体の隆起部の双方又はいずれか一方が、このようにロック体に回動力が作用されている状態において当該レバー体を当該当接部を上方に移動させるように移動操作した場合に、当該当接部と隆起部との押し当たりによって弾性変形をするように構成してあることから、前記大幅調整をしようとする際に、前記レバー体を前記当接部を上方に移動させる向きに移動操作しただけでは前記ロック体の掛合部と前記脚軸の雄ネジ部との掛合が解かれることはなく、支持対象物の荷重を受けていることに起因してレバー体の操作と同時に昇降体が急速に落下してしまうといった事態を生じさせることがない。すなわち、前記大幅調整にあたっては、前記ロック体に前記回動力が作用されないように、前記支持対象物の下部を操作者が手などで支えた状態で、前記レバー体を移動操作することを必ず必要とさせるようにすることができる。かかる回動力が作用されない状態においては、前記当接部の上方への移動による当該当接部と隆起部との押し当たりによって当該当接部及び隆起部の双方又はいずれか一方に弾性変形を生じさせることはなく、このように上方に移動される当接部によって前記掛合部と前記脚軸の雄ネジ部との掛合を解く向きに前記ロック体を回動させることができ、これにより前記大幅調整を支障なく行うことができる。
【0011】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の昇降脚具がさらに、レバー体を、当該レバー体の当接部の少なくとも一部を隆起部の下方側にあるロック体の背面に押し当てる下降位置に位置づけるように常時付勢する付勢手段を備えていることを特徴としている。
【0012】
かかる構成によれば、前記レバー体の当接部の少なくとも一部が前記ロック体の背面に常時押し付けられるようにしておくことができ、このように押し付けられる当接部によって当該ロック体の掛合部が、前記脚軸の雄ネジ部に当該雄ネジ部と掛合部とのかみ合いを解く前記大幅調整を必要としない状況においては、常時適切に当該雄ネジ部にかみ合うように当該ロック体を位置づけさせておくことができる。
【0013】
また、前記大幅調整のために前記レバー体を前記当接部が前記ロック体の隆起部に押し当てられる位置まで移動操作させた後、当該移動操作を解いた場合には、かかる付勢手段の付勢により当該レバー体を移動操作前の位置(下降位置)に復帰させることができ、かかる大幅調整後の位置において再び前記掛合部を前記脚軸の雄ネジ部に適切にかみ合わせるように前記ロック体の背面を前記当接部によって押さえ付けさせることができる。
【0014】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載の昇降脚具がさらに、ロック体の隆起部が、回動軸の側から当該ロック体の上端側に向かうに連れて次第に脚軸から離れる向きに傾斜した傾斜面を備えていることを特徴としている。
【0015】
かかる構成によれば、前記大幅調整のために前記レバー体を前記当接部を上方に移動させるように移動操作することに伴って、当該当接部をかかる傾斜面に突き当てて前記ロック体を徐々に前記掛合部と前記脚軸の雄ネジ部との掛合を解く向きに回動させることができ、この掛合の解除を円滑に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図66に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0017】
なお、ここで図1ないし図29は、この発明の典型的な実施の形態にかかる昇降脚具の一つを示すものであり、図1および図2は当該昇降脚具を側方から見た状態として、図3は上方から視た状態として、それぞれ示している。また、図4ないし図7はそれぞれ、かかる昇降脚具を断面の状態として示しており、特に、図4は昇降体1が最も下方に下降した状態を、図6及び図7は図5の状態からレバー体12を回動操作させた状態を示しており、さらに、図6は昇降体1に支持対象物Mの荷重が加わっている状態を、図7は昇降体1に支持対象物Mの荷重が加わっていない状態を、それぞれ示している。また、図8はかかる昇降脚具を構成する各部材を分離して示している。また、図9ないし図14はそれぞれかかる昇降脚具におけるケース体10を構成するアッパーケース108をそれぞれ示し、図15ないし図21は当該ケース体10を構成するロアケース101をそれぞれ示し、図22ないし図26は当該ケース体10に組み込まれるレバー体12をそれぞれ示し、さらに、図27ないし図29は当該ケース体10に組み込まれるロック体11をそれぞれ示している。
【0018】
また、図30ないし図34は、この発明の典型的な実施の形態にかかる昇降脚具の他の一つを示すものであり、図30はかかる昇降脚具を斜視の状態として、図31はその要部を断面にした状態として、図32はかかる昇降脚具を構成する各部材を分離して、また、図33および図34はレバー体12を当接部12aを上方に移動させるように回動操作した状態における要部構成を断面にして示しており、さらに、図33は昇降体1に支持対象物Mの荷重が加わっている状態を、図34は昇降体1に支持対象物Mの荷重が加わっていない状態を、それぞれ示している。
【0019】
また、図35ないし図66は、この発明の典型的な実施の形態にかかる昇降脚具のさらに他の一つを示すものであり、図35および図36は当該昇降脚具を側方から見た状態として、図37は上方から視た状態として、それぞれ示している。また、図38ないし図41はそれぞれ、かかる昇降脚具を断面の状態として示しており、特に、図38は昇降体1が最も下方に下降した状態を、図40及び図41は図39の状態からレバー体12を上方にスライド移動操作させた状態を示しており、さらに、図40は昇降体1に支持対象物Mの荷重が加わっている状態を、図41は昇降体1に支持対象物Mの荷重が加わっていない状態を、それぞれ示している。また、図42はかかる昇降脚具を構成する各部材を分離して示している。また、図43ないし図47はそれぞれかかる昇降脚具におけるケース体10を構成するアッパーケース307をそれぞれ示し、図48ないし図53は当該ケース体10を構成するロアケース301をそれぞれ示し、図54ないし図59は当該ケース体10に組み込まれるレバー体12をそれぞれ示し、また、図60ないし図62は当該ケース体10に組み込まれるロック体11をそれぞれ示し、さらに、図63ないし図66は、レバー体12の操作片部325に取り付けられる操作摘み326をそれぞれ示している。
【0020】
この実施の形態にかかる昇降脚具は、家具や家電機器などの支持対象物Mに取り付けられて当該支持対象物Mを下方から支える昇降体1と、この昇降体1に差し通されて当該昇降体1を昇降可能に支持するボルト状の脚軸2とを備えており、かかる支持対象物Mを高さ調整可能に支持するために用いられるものである。
【0021】
典型的には、かかる支持対象物Mとしては、いわゆる液晶プロジェクターや映写機、スライド映写機などの投影機などが予定され、この昇降脚具がかかる投影機に用いられる場合には、この投影機の投影レンズが設けられた前部側の下部に設けられて当該投影機の傾斜角を調整するように用いられ、これにより、当該投影レンズから投影される映像がスクリーンなどに映し出される高さ位置を調整するように用いられる。
【0022】
前記昇降体1は、
ケース体10と、
このケース体10内に組み付けられたロック体11と、
このロック体11による前記脚軸2への掛合を解除操作できるレバー体12とを備えている。
【0023】
かかるケース体10を支持対象物Mの下部に取り付けることにより、前記昇降体1によって当該支持対象物Mが下方から支えられる。
【0024】
また、このように支持対象物Mに取り付けられる昇降体1の昇降によって当該昇降体1の上部、すなわち、前記ケース体10の上部からの突き出し寸法が可変される前記脚軸2は、典型的には、当該支持対象物Mに形成された脚軸2の収容空間Ma内に納められるものとされる。
【0025】
また、かかる脚軸2の下端には、接地体3が設けられる。典型的には、かかる接地体3は、ドーム状の下部接地面などを備えたダイヤル状に形成され、この接地体3を把持しての捻り回し操作を行い易いように構成される。
【0026】
また、かかるロック体11は、前記脚軸2に対し前記ケース体10内において当該脚軸2の側部から当該脚軸2の雄ネジ部20にかみ合う掛合部11aを有している。
【0027】
これにより、この実施の形態にかかる昇降脚具によれば、前記接地体3を捻り回し操作することにより、前記ロック体11の掛合部11aと脚軸2の雄ネジ部20との掛合位置を変えるように当該脚軸2を昇降体1に対して螺進あるいは螺退させることができ、この螺進あるいは螺退によって前記接地体3と昇降体1との間の間隔を変えて、支持対象物Mを徐々に持ち上げ、あるいは、徐々に下げ降ろすことができる。(微調整機能)
【0028】
また、前記ロック体11は、前記掛合部11aよりも上方位置に設けられた回動軸11bによって当該掛合部11aと前記脚軸2との掛合を解く向きの回動を可能とした状態で前記ケース体10内に組み付けられていると共に、
前記レバー体12は、このロック体11における前記掛合部11aが設けられた側と反対の背面11cに対する当接部12aを備え、この当接部12aを上方に移動可能とするように前記ケース体10に移動可能に組み付けられており、
さらに、前記ロック体11の背面11cにおける前記回動軸11bの上方側には、前記脚軸2から離れ出す向きに突き出した隆起部11dが形成されており、前記レバー体12の当接部12aの少なくとも一部が当該隆起部11dに押し当てられる当該レバー体12の移動位置において前記掛合部11aと前記脚軸2との掛合が解かれるように前記ロック体11が回動される構成としてある。
【0029】
これにより、この実施の形態にかかる昇降脚具によれば、
(1)先ず、前記レバー体12の当接部12aによって前記ロック体11の背面11c側を当該ロック体11の掛合部11aが前記脚軸2の雄ネジ部20に常時かみ合うように押さえつけておくことができ、昇降体1を当該脚軸2の長さ方向に亙る各位置に安定的に位置づけて前記支持対象物Mを当該昇降体1によって支持することができると共に、前記微調整を行うこととが可能とされる。
【0030】
(2)また、前記レバー体12を、前記当接部12aを上方に移動させるように移動操作することにより、当該当接部12aによって前記ロック体11の隆起部11dを押圧し、これによって当該ロック体11を前記掛合部11aと前記脚軸2の雄ネジ部20とのかみ合いを解くように回動させることができ、この回動によって当該脚軸2の長さ方向に亙る任意の位置まで昇降体1を大幅に移動させることができる。(大幅調整機能)
【0031】
(3)また、このように昇降体1を大幅に移動させた後、再び前記レバー体12を前記当接部12aを下方に移動させるように移動させることにより、当該当接部12aによって前記回動軸11bの下方にある前記ロック体11の背面11cを再び押圧して当該ロック体11の掛合部11aを前記脚軸2の雄ネジ部20に再びかみ合わせることができ、このように大幅に昇降体1を移動させた位置において再び前記昇降体1を安定的に位置づけて前記支持対象物Mを当該昇降体1によって支持することができる。
【0032】
また、この実施の形態にあっては、前記レバー体12の当接部12aの少なくとも一部及び前記ロック体11の隆起部11dの双方又はいずれか一方が、前記昇降体1が前記支持対象物Mの荷重を受けている状態において、当該当接部12aと隆起部11dとの押し当たりによる弾性変形を生じるように構成してある。
【0033】
すなわち、前記ロック体11は、前記回動軸11bの下方に前記脚軸2の雄ネジ部20への掛合部11aを備えていることから、前記昇降体1が前記支持対象物Mの荷重を受けている状態においては、相対的に当該脚軸2には上向きの力(F1)が作用されることとなり、この上向きの力(F1)によって当該ロック体11にはこの状態においては前記掛合部11aを前記雄ネジ部20により食い込ませる向きの回動力(F2)が作用されることとなる。そして、この実施の形態にあっては、前記レバー体12の当接部12aの少なくとも一部及び前記ロック体11の隆起部11dの双方又はいずれか一方が、このようにロック体11に回動力(F2)が作用されている状態において当該レバー体12を当該当接部12aを上方に移動させるように移動操作した場合に、当該当接部12aと隆起部11dとの押し当たりによって弾性変形をするように構成してある。
【0034】
この結果、この実施の形態にあっては、前記大幅調整をしようとする際に、前記レバー体12を前記当接部12aを上方に移動させる向きに移動操作しただけでは前記ロック体11の掛合部11aと前記脚軸2の雄ネジ部20との掛合が解かれることはなく、支持対象物Mの荷重を受けていることに起因してレバー体12の操作と同時に昇降体1が急速に落下してしまうといった事態を生じさせることがない。すなわち、前記大幅調整にあたっては、前記ロック体11に前記回動力(F2)が作用されないように、前記支持対象物Mの下部を操作者が手などで支えた状態で、前記レバー体12を移動操作することを必ず必要とさせるようにすることができる。かかる回動力(F2)が作用されない状態においては、前記当接部12aの上方への移動による当該当接部12aと隆起部11dとの押し当たりによって当該当接部12a及び隆起部11dの双方又はいずれか一方に弾性変形を生じさせることはなく、このように上方に移動される当接部12aによって前記掛合部11aと前記脚軸2の雄ネジ部20との掛合を解く向きに前記ロック体11を回動させることができ、これにより前記大幅調整を支障なく行うことができる。
【0035】
前記回動力(F2)が前記ロック体11に作用されている場合に前記レバー体12の当接部12aが上方に移動されても当該当接部12aと前記隆起部11dとの押し当たりによって当該ロック体11が前記脚軸2の雄ネジ部20との掛合を解く向きに回動されないようにすることは、この回動力(F2)が作用されている場合には当該当接部12aの少なくとも一部が前記隆起部11dに押し当てられることによって前記脚軸2から離れ出す向きの弾性変形を生じるように構成しておくことにより確保することができる。
【0036】
また、かかる回動力(F2)が作用されている場合には前記当接部12aが前記隆起部11dに押し当てられることによって当該隆起部11dが前記脚軸2に近付く向きの弾性変形を生じるように構成しておくことにより確保することができる。
【0037】
また、かかる回動力(F2)が作用されている場合には前記当接部12aが前記隆起部11dに押し当てられることによって、当該当接部12aの少なくとも一部が前記脚軸2から離れ出す向きの弾性変形を生じるように構成しておくと共に、当該隆起部11dが前記脚軸2に近付く向きの弾性変形を生じるように構成しておくことにより確保することができる。
【0038】
図1ないし図29は、かかる昇降脚具の具体的な実施の形態の一つを示している。
【0039】
かかる図1ないし図29に示される例にあっては、前記昇降体1を構成するケース体10は、上面を開放させたロアケース101と、当該ロアケース101の開放された上面を塞ぐアッパーケース108とから構成されている。
【0040】
かかるロアケース101とアッパーケース108とは、アッパーケース108の両側に形成された弾性片109の先端に形成させた掛合部110をそれぞれ、当該ロアケース101の両側外面に形成させた被掛合部102に当該掛合部110が上方から突き当てられることに伴う当該弾性片109の弾性的な外向きの広がり出し後の、当該掛合部110が当該被掛合部102を乗り越えた位置での弾発によって、当該被掛合部102に掛合させることによってワンタッチで組み付け合わされるようにしてある。
【0041】
また、このように構成されるケース体10における前記アッパーケース108の上面と前記ロアケース101の下面とにそれぞれ、前記脚軸2の通し穴103、111が形成されており、かかる両通し穴103、111を通じて当該ケース体10に当該脚軸2が差し通されている。この例にあっては、このように差し通される脚軸2の下端に前記接地体3が取り付けられていると共に、かかる脚軸2の上端には前記アッパーケース108に設けられた通し穴111から下方への当該脚軸2の入り込みを阻止するワッシャー134がはめ付けられている。
【0042】
また、このように組み付け合わされるロアケース101とアッパーケース108との内部に前記ロック体11が回動可能に組み込まれると共に、前記レバー体12の主体部が組み込まれる構成としてある。
【0043】
かかる例にあっては、前記ロック体11は、上下端にそれぞれ異なる向きに突き出す突き出し部117を備えたレバー状をなすように構成されている。
【0044】
そして、かかるロック体11における下端側の突き出し部117に前記脚軸2の雄ネジ部20に対する掛合部11aが形成されていると共に、かかるロック体11における上端側の突き出し部117が前記隆起部11dとして機能するように構成されている。
【0045】
この例にあっては、かかるロック体11における下端側の突き出し部117に前記脚軸2を前記ケース体10内において当該脚軸2の側部から納める凹部118が形成してあると共に、この凹部118内に当該脚軸2の雄ネジ部20にかみ合う雌ネジ部119が形成されている。すなわち、この実施の形態にあっては、かかる凹部118の雌ネジ部119が前記掛合部11aとして機能される構成としてある。
【0046】
また、この例にあっては、前記凹部118よりも上方位置であって、前記隆起部11dよりも下方となる位置に、かかるロック体11を前記ケース体10内に回動可能に組み付ける回動軸11bが設けられている。
【0047】
かかる回動軸11bは、この例にあっては、かかるロック体11における前記ロアケース101とアッパーケース108との掛合側に向けられた両側端部から突き出すに円柱状の突起120として構成されている。
【0048】
そして、この例にあっては、アッパーケース108の内部に当該ロック体11を間に納める間隔を開けて配される一対の支持板112、112が形成されていると共に、ロアケース101の内部に同様に当該ロック体11を間に納める間隔を開けて配される一対の支持板104、104が形成されており、さらに、前記アッパーケース108に形成された一対の支持板112、112の下端にそれぞれ前記回動軸11bを納める軸凹部113が形成してあり、この一対の支持板112、112に形成された軸凹部113にそれぞれ前記回動軸11bを納めた状態で両ケース101、108を組み付け合わさせることにより当該組み付け合わせにより先端を突き合わされる前記アッパーケース108の一対の支持板112、112とロアケース101の一対の支持板104、104とによって、前記ケース体10内に前記脚軸2の軸線方向に対しほぼ直交する向きに回動軸11b線を配した状態で前記ロック体11が組み込まれるようにしてある。
【0049】
また、この例にあっては、前記レバー体12は、
(1)前記ケース体10内において前記脚軸2と、前記のように当該ケース体10内に組み込まれるロック体11とを内側に納める方形枠部123と、
(2)この方形枠部123における前記ロック体11の凹部118が形成された側と反対の側、つまり、前記隆起部11dが形成された当該ロック体11の背面11c側にある枠縁部に一端を一体に連接させると共に、前記ケース体10の側部開放部105を通じて当該ケース体10の外方に他端を突き出させる操作片部124と、
(3)この操作片部124の突き出し端に取り付けられる操作摘み125とを備えている。
【0050】
また、この例にあっては、前記方形枠部123における前記脚軸2を挟んだ前記操作片部124が設けられた側と反対の側に、かかるレバー体12を前記ケース体10内に回動可能に組み付ける回動軸126が設けられている。
【0051】
かかる回動軸126は、この例にあっては、かかる方形枠部123における前記ロアケース101とアッパーケース108との掛合側に向けられた両側端部から突き出すに円柱状の突起127として構成されている。
【0052】
そして、この例にあっては、アッパーケース108のロアケース101との掛合側となる両側板の下部にそれぞれ、前記回動軸126を納める軸凹部114が形成してあり、この軸凹部114にそれぞれ前記回動軸126を納めた状態で両ケース体10を組み付け合わさせることにより当該組み付け合わせにより先端を突き合わされる前記アッパーケース108の側板とロアケース101の側板とによって、前記ケース体10内に前記脚軸2の軸線方向に対しほぼ直交する向きに回動軸線を配した状態で前記レバー体12が組み込まれるようにしてある。
【0053】
また、この例にあっては、前記方形枠部123における前記ロック体11の背面11c側に向けられた箇所に、下端を当該方形枠部123の内面下端に一体に連接させて上方に延びる弾性片128が設けられている。そして、この例にあっては、かかる弾性片128における前記ロック体11の背面11cに向けられた面が前記当接部12aとなるようにしてある。より具体的には、この例にあっては、前記ロック体11の背面11c側であって、前記回動軸11bを挟んだ下方に下部隆起部121が形成されており、当該ロック体11の掛合部11aと脚軸2の雄ネジ部20との掛合を解く向きの当該ロック体11の回動を生じさせるように当該レバー体12を回動させない状態においては、前記弾性片128の当接部12aのうち当該弾性片128の基部側に位置する箇所が当該下部隆起部121に押し当てられ、当該弾性片128の突き出し端が前記隆起部11dの下方に位置されるようにしてある。
【0054】
また、この例にあっては、かかる弾性片128の背面11c側において、前記方形枠部123に、当該弾性片128の前記脚軸2から離れる向きの弾性変形による移動を許容する割溝129が形成されており、前記ロック体11に前記回動力(F2)が作用されている状態においては、前記操作摘み125を把持して前記回動軸126を中心に前記レバー体12を当該弾性片128における当接部12aが前記隆起部11dに押し当てられるように上方に回動させても、前記脚軸2から当該弾性片128の突き出し端側を離れ出させるように、この割溝129内に当該弾性片128が入り込み、この弾性片128が当該脚軸2の雄ネジ部20と掛合部11aとの掛合を解く向きに前記回動軸11bを中心に前記ロック体11を回動させることがないものとされている。(図6)
【0055】
一方、このような回動力(F2)が前記ロック体11に作用されていない状態においては、前記操作摘み125を把持して前記回動軸126を中心に前記レバー体12を当該弾性片128における当接部12aが前記隆起部11dに押し当てられるように上方に回動させた場合、当該弾性片128は弾性変形を生じないようにその剛性が設定されており、この場合には、当該弾性片128の突き出し端側が前記隆起部11dを押圧して当該脚軸2の雄ネジ部20と掛合部11aとの掛合を解く向きに前記回動軸11bを中心に前記ロック体11を回動させるものとされている。(図7)
【0056】
なお、この例にあっては、前記ケース体10内に、前記レバー体12を、当該レバー体12の当接部12aを前記ロック体11の隆起部11dの下方側にあるロック体11の背面11cに押し当てる回動位置に位置づけるように常時付勢する付勢手段132が備えられている。
【0057】
具体的には、この例にあっては、かかる付勢手段132を、かかるレバー体12における前記操作片部124と方形枠部123との連接箇所に形成された当該方形枠部123の上面において開放された保持穴130の穴底に形成された保持突部131をバネ一端側からバネ内側に入り込ませると共に、前記アッパーケース108の内面に形成された保持突部115をバネ他端側からバネ内側に入り込ませた状態で、当該レバー体12と前記アッパーケース108との間に介装された圧縮コイルバネ133としている。
【0058】
この結果、この例にあっては、前記レバー体12の当接部12a(この例にあっては前記弾性片128の前記ロック体11の背面11cに向けられた面)が前記ロック体11の背面11cに常時押し付けられるようにしておくことができ、このように押し付けられる当接部12aによって当該ロック体11の掛合部11aが、前記脚軸2の雄ネジ部20に当該雄ネジ部20と掛合部11aとのかみ合いを解く前記大幅調整を必要としない状況においては、常時適切に当該雄ネジ部20にかみ合うように当該ロック体11を位置づけさせておくことができる。
【0059】
また、前記大幅調整のために前記レバー体12を前記当接部12aが前記ロック体11の隆起部11dに押し当てられる位置まで回動操作させた後、当該回動操作を解いた場合には、かかる付勢手段132の付勢により当該レバー体12を回動操作前の位置に復帰させることができ、かかる大幅調整後の位置において再び前記掛合部11aを前記脚軸2の雄ネジ部20に適切にかみ合わせるように前記ロック体11の背面11cを前記当接部12aによって押さえ付けさせることができる。
【0060】
また、この例にあっては、前記ロック体11に形成された隆起部11dが、このロック体11の回動軸11bの側から当該ロック体11の上端側に向かうに連れて次第に脚軸2から離れる向きに傾斜した傾斜面122を備えるように構成してある。
【0061】
この結果、この例にあっては、前記大幅調整のために前記レバー体12を前記当接部12aを上方に移動させるように回動操作することに伴って、当該当接部12a(この例にあっては、かかる当接部12aのうち前記弾性片128の突き出し端側にある当接部12a)をかかる傾斜面122に突き当てて前記ロック体11を徐々に前記掛合部11aと前記脚軸2の雄ネジ部20との掛合を解く向きに回動させることができ、この掛合の解除を円滑に行うことができる。
【0062】
なお、この例にあっては、前記アッパーケース108の上面部には、前記通し穴111に下端を連通させた上下端を開放させた筒状部116が形成されており、この通し穴111から突き出される脚軸2をこの筒状部116内を通し抜けさせるようにしてある。
【0063】
また、この例にあっては、前記ロアケース101における前記レバー体12の操作片部124の突き出し側と反対の側に、前記アッパーケース108の上面とほぼ同面をなす位置に突き出し端面を位置させるように形成された円柱状部106が形成されていると共に、この円柱状部106に当該突き出し端面において開放されたネジの止め付け穴107が形成されており、支持対象物M側に形成されたネジの挿通穴(図示は省略する。)から当該止め付け穴107にネジの軸部をネジ込むことにより当該支持対象物Mに対する昇降体1の最終的な止め付けをなすようにしてある。
【0064】
次いで、図30ないし図34は、かかる昇降脚具の具体的な実施の形態の他の一つを示している。
【0065】
かかる図30ないし図34に示される例にあっても、前記昇降体1を構成するケース体10は、上面を開放させたロアケース201と、当該ロアケース201の開放された上面を塞ぐアッパーケース205とから構成されている。
【0066】
かかるロアケース201とアッパーケース205とは、アッパーケース205の両側に形成された弾性片206の先端に形成させた掛合部207をそれぞれ、当該ロアケース201の両側外面に形成させた被掛合部202に当該掛合部207が上方から突き当てられることに伴う当該弾性片206の弾性的な外向きの広がり出し後の、当該掛合部207が当該被掛合部202を乗り越えた位置での弾発によって、当該被掛合部202に掛合させることによってワンタッチで組み付け合わされるようにしてある。
【0067】
また、このように構成されるケース体10における前記アッパーケース205の上面と前記ロアケース201の下面とにそれぞれ、前記脚軸2の通し穴203、208が形成されており、かかる両通し穴203、208を通じて当該ケース体10に当該脚軸2が差し通されている。この例にあっては、このように差し通される脚軸2の下端に前記接地体3が取り付けられていると共に、かかる脚軸2の上端には前記アッパーケース205に設けられた通し穴208から下方への当該脚軸2の入り込みを阻止するワッシャー225がはめ付けられている。
【0068】
また、このように組み付け合わされるロアケース201とアッパーケース205との内部に前記ロック体11が回動可能に組み込まれると共に、前記レバー体12の主体部が組み込まれる構成としてある。
【0069】
かかる例にあっては、前記ケース体10に二つの前記ロック体11、11が組み込まれるようにしてある。
【0070】
かかる二つのロック体11、11は、ほぼ同寸、同形をなすように構成されている。また、かかるロック体11は、上下端にそれぞれ異なる向きに突き出す突き出し部213を備えたレバー状をなすように構成されている。
【0071】
そして、かかるロック体11における下端側の突き出し部213に前記脚軸2の雄ネジ部20に対する掛合部11aが形成されていると共に、かかるロック体11における上端側の突き出し部213が前記隆起部11dとして機能するように構成されている。
【0072】
この例にあっては、かかるロック体11における下端側の突き出し部213に前記脚軸2を前記ケース体10内において当該脚軸2の側部から納める凹部214が形成してあると共に、この凹部214内に当該脚軸2の雄ネジ部20にかみ合う雌ネジ部215が形成されている。すなわち、この実施の形態にあっては、かかる凹部214の雌ネジ部215が前記掛合部11aとして機能される構成としてある。
【0073】
また、この例にあっては、前記凹部214よりも上方位置であって、前記隆起部11dよりも下方となる位置に、かかるロック体11を前記ケース体10内に回動可能に組み付ける回動軸11bが設けられている。
【0074】
かかる回動軸11bは、この例にあっては、かかるロック体11における前記ロアケース201とアッパーケース205との掛合側に直交する向きに向けられた両側端部から突き出すに円柱状の突起216として構成されている。
【0075】
そして、この例にあっては、アッパーケース205の内部に、当該アッパーケース205とロアケース201との掛合側にほぼ直交する向きに板面を向けると共に、当該ロック体11を間に納める間隔を開けて配される一対の支持板209、209が形成されている。
【0076】
かかる一対の支持板209、209は、前記脚軸2を挟んだ両側にそれぞれ形成されている。
【0077】
また、かかる一対の支持板209、209の下端にはそれぞれ、前記ロック体11の回動軸11bを回動可能にはめ込み状態に納める軸穴部210が形成してある。
【0078】
そして、この例にあっては、前記脚軸2を挟んだ一方側にある前記一対の支持板209、209に形成された軸穴部210にそれぞれ、前記二つのロック体11のうちの一方のロック体11の前記回動軸11bを納めると共に、前記脚軸2を挟んだ他方側にある前記一対の支持板209、209に形成された軸穴部210にそれぞれ、当該二つのロック体11のうちの他方のロック体11の前記回動軸11bを納めた状態で前記両ケース201、205を組み付け合わさせることにより、前記ケース体10内に前記脚軸2の軸線方向に対しほぼ直交する向きに回動軸線を配した状態で前記二つのロック体11がそれぞれ組み込まれるようにしてある。
【0079】
また、この例にあっては、前記レバー体12は、
(1)前記ケース体10内において前記脚軸2と、前記のように当該ケース体10内に組み込まれる二つのロック体11、11とを内側に納める方形枠部218と、
(2)この方形枠部218における前記ロック体11の凹部214が形成された側と反対の側、つまり、前記隆起部11dが形成された前記二つのロック体11、11の背面11c側にある両枠部間に亙る一方の枠部に一端を一体に連接させると共に、前記ケース体10の側部開放部204を通じて当該ケース体10の外方に他端を突き出させる操作片部219とを備えている。
【0080】
また、この例にあっては、前記方形枠部218における前記脚軸2を挟んだ前記操作片部219が設けられた側と反対の側に、かかるレバー体12を前記ケース体10内に回動可能に組み付ける回動軸220が設けられている。
【0081】
かかる回動軸220は、この例にあっては、かかる方形枠部218における前記ロアケース201とアッパーケース205との掛合側に向けられた両側端部から突き出すに円柱状の突起221として構成されている。
【0082】
そして、この例にあっては、アッパーケース205のロアケース201との掛合側となる両側板の下部にそれぞれ、前記回動軸220を納める軸穴211が形成してあり、この軸穴211にそれぞれ前記回動軸220を納めた状態で前記両ケース体201、205を組み付け合わさせることにより、前記ケース体10内に前記脚軸2の軸線方向に対しほぼ直交する向きに回動軸線を配した状態で前記レバー体12が組み込まれるようにしてある。
【0083】
また、この例にあっては、前記方形枠部218における前記ロック体11の背面11c側にある両枠部の内面が前記当接部12aとなるようにしてある。
【0084】
そして、この例にあっては、前記ロック体11に前記回動力(F2)が作用されている状態においては、前記操作片部219のケース体10から突き出された端部を把持して前記回動軸11bを中心に前記レバー体12を前記当接部12aとなる枠部の上縁部が前記隆起部11dに押し当てられるように上方に回動させても、前記脚軸2から当該枠部の内面を離れ出させるようにこの枠部が外側広がり出すように弾性変形して、この枠部の当接部12aが当該脚軸2の雄ネジ部20と掛合部11aとの掛合を解く向きに前記回動軸11bを中心に前記ロック体11を回動させることがないものとされている。(図33)
【0085】
一方、このような回動力(F2)が前記ロック体11に作用されていない状態においては、前記操作片部219を把持して前記回動軸11bを中心に前記レバー体12を前記当接部12aとなる枠部の上縁部が前記隆起部11dに押し当てられるように上方に回動させた場合、当該枠部は弾性変形を生じないようにその剛性が設定されており、この場合には、当該枠部の上縁部が前記隆起部11dを押圧して当該脚軸2の雄ネジ部20と掛合部11aとの掛合を解く向きに前記回動軸11bを中心に前記二つのロック体11をそれぞれ回動させるものとされている。(図34)
【0086】
なお、この例にあっても、前記ケース体10内に、前記レバー体12を、当該レバー体12の当接部12aを前記ロック体11の隆起部11dの下方側にあるロック体11の背面11cに押し当てる回動位置に位置づけるように常時付勢する付勢手段223が備えられている。
【0087】
具体的には、この例にあっては、かかる付勢手段223を、かかるレバー体12における前記操作片部219と方形枠部218との連接箇所に形成された保持突部222をバネ一端側からバネ内側に入り込ませると共に、前記アッパーケース205の内面に形成された保持突部212をバネ他端側からバネ内側に入り込ませた状態で、当該レバー体12と前記アッパーケース205との間に介装された圧縮コイルバネ224としている。
【0088】
この結果、この例にあっては、前記レバー体12の当接部12a(この例にあっては前記枠部の内面)が前記ロック体11の背面11cに常時押し付けられるようにしておくことができ、このように押し付けられる当接部12aによって当該ロック体11の掛合部11aが、前記脚軸2の雄ネジ部20に当該雄ネジ部20と掛合部11aとのかみ合いを解く前記大幅調整を必要としない状況においては、常時適切に当該雄ネジ部20にかみ合うように当該ロック体11を位置づけさせておくことができる。
【0089】
また、前記大幅調整のために前記レバー体12を前記当接部12aが前記ロック体11の隆起部11dに押し当てられる位置まで回動操作させた後、当該回動操作を解いた場合には、かかる付勢手段223の付勢により当該レバー体12を回動操作前の位置に復帰させることができ、かかる大幅調整後の位置において再び前記掛合部11aを前記脚軸2の雄ネジ部20に適切にかみ合わせるように前記ロック体11の背面11cを前記当接部12aによって押さえ付けさせることができる。
【0090】
また、この例にあっても、前記ロック体11に形成された隆起部11dが、このロック体11の回動軸11bの側から当該ロック体11の上端側に向かうに連れて次第に脚軸2から離れる向きに傾斜した傾斜面217を備えるように構成してある。
【0091】
この結果、この例にあっては、前記大幅調整のために前記レバー体12を前記当接部12aを上方に移動させるように回動操作することに伴って、当該当接部12aをかかる傾斜面217に突き当てて前記ロック体11を徐々に前記掛合部11aと前記脚軸2の雄ネジ部20との掛合を解く向きに回動させることができ、この掛合の解除を円滑に行うことができる。
【0092】
図35ないし図66は、かかる昇降脚具の具体的な実施の形態のさらに他の一つを示している。
【0093】
かかる図35ないし図66に示される例にあっては、前記昇降体1を構成するケース体10は、上面を開放させたロアケース301と、当該ロアケース301の開放された上面を塞ぐアッパーケース307とから構成されている。
【0094】
かかるロアケース301とアッパーケース307とは、アッパーケース307の両側に形成された弾性片308の先端に形成させた掛合部309をそれぞれ、当該ロアケース301の両側外面に形成させた被掛合部302に当該掛合部309が上方から突き当てられることに伴う当該弾性片308の弾性的な外向きの広がり出し後の、当該掛合部309が当該被掛合部302を乗り越えた位置での弾発によって、当該被掛合部302に掛合させることによってワンタッチで組み付け合わされるようにしてある。
【0095】
また、このように構成されるケース体10における前記アッパーケース307の上面と前記ロアケース301の下面とにそれぞれ、前記脚軸2の通し穴303、310が形成されており、かかる両通し穴303、310を通じて当該ケース体10に当該脚軸2が差し通されている。この例にあっては、このように差し通される脚軸2の下端に前記接地体3が取り付けられていると共に、かかる脚軸2の上端には前記アッパーケース307に設けられた通し穴310から下方への当該脚軸2の入り込みを阻止するEリング334がはめ付けられている。
【0096】
また、このように組み付け合わされるロアケース301とアッパーケース307との内部に前記ロック体11が回動可能に組み込まれると共に、前記レバー体12の主体部が組み込まれる構成としてある。
【0097】
かかる例にあっては、前記ロック体11は、上下端にそれぞれ異なる向きに突き出す突き出し部315を備えたレバー状をなすように構成されている。
【0098】
そして、かかるロック体11における下端側の突き出し部315に前記脚軸2の雄ネジ部20に対する掛合部11aが形成されていると共に、かかるロック体11における上端側の突き出し部315が前記隆起部11dとして機能するように構成されている。
【0099】
この例にあっては、かかるロック体11における下端側の突き出し部315に前記脚軸2を前記ケース体10内において当該脚軸2の側部から納める凹部316が形成してあると共に、この凹部316内に当該脚軸2の雄ネジ部20にかみ合う雌ネジ部317が形成されている。すなわち、この実施の形態にあっては、かかる凹部316の雌ネジ部317が前記掛合部11aとして機能される構成としてある。
【0100】
また、この例にあっては、前記凹部316よりも上方位置であって、前記隆起部11dよりも下方となる位置に、かかるロック体11を前記ケース体10内に回動可能に組み付ける回動軸11bが設けられている。
【0101】
かかる回動軸11bは、この例にあっては、かかるロック体11における前記ロアケース301とアッパーケース307との掛合側に向けられた両側端部から突き出すに円柱状の突起318として構成されている。
【0102】
そして、この例にあっては、アッパーケース307のロアケース301との掛合側となる両側板の下部にそれぞれ、前記回動軸11bを納める軸凹部311が形成してあり、この軸凹部311にそれぞれ前記回動軸11bを納めた状態で両ケース体10を組み付け合わさせることにより当該組み付け合わせにより先端を突き合わされる前記アッパーケース307の側板とロアケース301の側板とによって、前記ケース体10内に前記脚軸2の軸線方向に対しほぼ直交する向きに回動軸線を配した状態で前記ロック体11が組み込まれるようにしてある。
【0103】
また、この例にあっては、前記レバー体12は、
(1)上面を開放させると共に、横断面の外郭形状をほぼ方形にした方形筒状部324と、
(2)この方形筒状部324における前記ロック体11の背面11cに向き合う側と反対の側に一端を一体に連接させると共に、前記ケース体10の側部開放部304を通じて当該ケース体10の外方に他端を突き出させる操作片部325と、
(3)この操作片部325の突き出し端に取り付けられる操作摘み326とを備えている。
【0104】
また、この例にあっては、かかるレバー体12は、前記ロック体11の背面11cと前記側部開放部304が形成されたケース体10の内面との間の空間において、上下方向にスライド移動可能な状態で納められている。
【0105】
具体的には、この例にあっては、前記レバー体の方形筒状部324における前記アッパーケース307とロアケース301との掛合側に向けられた両側板の外側にそれぞれ、当該方形筒状部324の上下方向に延びるリブ部327と、このリブ部327との間に後述するアッパーケース307の内面に設けられたガイドリブ312を納めさせる間隔を開けて設けられた支持突起328とが設けられている。
【0106】
この例にあっては、前記リブ部327は、前記方形筒状部324における前記操作片部325の突き出し側にある隅部に沿って形成されている。また、前記支持突起328は、この方形筒状部324における下部であって前記リブ部327の設けられた側と反対の隅部側に形成されている。
【0107】
そして、この例にあっては、アッパーケース307におけるロアケース301との掛合側となる両側板にそれぞれ、前記レバー体12の方形筒状部324における前記リブ部327と支持突起328の間に入り込む幅のガイドリブ312が上下方向に亘って形成してあり、このガイドリブ312を当該リブ部327と支持突起328の間に入り込ませるように前記アッパーケース307内に前記方形筒状部324を入れ込むことによって、このガイドリブ312に沿って上下方向にスライド移動可能な状態でケース体10にレバー体12が組み込まれる構成としてある。
【0108】
また、この例にあっては、前記方形筒状部324における前記ロック体11の背面11c側に向けられた箇所に、下端を当該方形筒状部324の内面下端に一体に連接させて上方に延びる弾性片329が設けられている。そして、この例にあっては、かかる弾性片329における前記ロック体11の背面11cに向けられた面が前記当接部12aとなるようにしてある。より具体的には、この例にあっては、前記ロック体11の背面11c側に上下方向に亙る溝状の凹部319が形成されている。そして、この凹部319の両側にある凹部側壁320の突き出し面に前記支持突起328が前記ロック体11を上方にスライド移動させない状態において突き当てられるようにしてある。また、この凹部側壁320は、前記弾性片329の突き出し端が前記ロック体11の隆起部11dに下方から突き当てられる前記レバー体12のスライド移動位置において、このスライド移動によるロック体11の回動を許容するように、前記支持突起328を入り込ませる逃げ凹所321を有している。
【0109】
また、この例にあっては、かかる弾性片329は、前記レバー体12の方形筒状部324における前記ロック体11の背面11cに向けられた側板部に形成された当該側板部の上縁において外方に開放されて下方に延びる一対の割溝330、330によって、形成されている。すなわち、互いに間隔を開けて設けられたかかる一対の割溝330、330の間が前記弾性片329となるようにしてある。
【0110】
そして、前記ロック体11に前記回動力(F2)が作用されている状態においては、前記操作摘み326を把持して前記レバー体12を当該弾性片329における当接部12aが前記隆起部11dに押し当てられるように上方にスライド移動させても、前記脚軸2から当該弾性片329の突き出し端側を離れ出させるように、当該弾性片329が弾性変形し、この弾性片329が当該脚軸2の雄ネジ部20と掛合部11aとの掛合を解く向きに前記回動軸11bを中心に前記ロック体11を回動させることがないものとされている。(図40)
【0111】
一方、このような回動力(F2)が前記ロック体11に作用されていない状態においては、前記操作摘み326を把持して前記レバー体12を当該弾性片329における当接部12aが前記隆起部11dに押し当てられるように上方にスライド移動させた場合、当該弾性片329は弾性変形を生じないようにその剛性が設定されており、この場合には、当該弾性片329の突き出し端側が前記隆起部11dを押圧して当該脚軸2の雄ネジ部20と掛合部11aとの掛合を解く向きに前記回動軸11bを中心に前記ロック体11を回動させるものとされている。(図41)
【0112】
なお、この例にあっては、前記ケース体10内に、前記レバー体12を、当該レバー体12の前記支持突起328を前記ロック体11の隆起部11dの下方側にあるロック体11の背面11c、より具体的には、前記逃げ凹所321の下方にある凹部側壁320の突き出し面に押し当てる下降位置に位置づけるように常時付勢する付勢手段332が備えられている。
【0113】
具体的には、この例にあっては、かかる付勢手段332を、かかるレバー体12における前記方形筒状部324の上面開放部を通じて当該方形筒状部324内にバネ下端側を入れ込ませ、かつ、かかる方形筒状部324の底部に形成された保持突部331をバネ下端側からバネ内側に入り込ませると共に、前記アッパーケース307の内面に形成された保持突部313をバネ上端側からバネ内側に入り込ませた状態で、当該レバー体12と前記アッパーケース307との間に介装された圧縮コイルバネ333としている。
【0114】
この結果、この例にあっては、前記レバー体12の前記支持突起328が前記ロック体11の背面11c(すなわち、前記逃げ凹所321の下方にある凹部側壁320の突き出し面)に常時押し付けられるようにしておくことができ、このように押し付けられる支持突起328(ロック体11の背面11cに対する当接部12aの一部)によって当該ロック体11の掛合部11aが、前記脚軸2の雄ネジ部20に当該雄ネジ部20と掛合部11aとのかみ合いを解く前記大幅調整を必要としない状況においては、常時適切に当該雄ネジ部20にかみ合うように当該ロック体11を位置づけさせておくことができる。
【0115】
また、前記大幅調整のために前記レバー体12を前記当接部12aの一部(すなわち、この例では、前記弾性片329の突き出し端)が前記ロック体11の隆起部11dに押し当てられる位置まで上方にスライド移動操作させた後、当該移動操作を解いた場合には、かかる付勢手段332の付勢により当該レバー体12を移動操作前の位置に復帰させることができ、かかる大幅調整後の位置において再び前記掛合部11aを前記脚軸2の雄ネジ部20に適切にかみ合わせるように前記ロック体11の背面11cを前記支持突起328によって押さえ付けさせることができる。
【0116】
また、この例にあっては、前記ロック体11に形成された隆起部11dが、このロック体11の回動軸11bの側から当該ロック体11の上端側に向かうに連れて次第に脚軸2から離れる向きに傾斜した傾斜面323を備えるように構成してある。
【0117】
この結果、この例にあっては、前記大幅調整のために前記レバー体12を前記当接部12aを上方に移動させるようにスライド移動操作することに伴って、当該当接部12a(すなわち、この例にあっては、前記弾性片329の突き出し端)をかかる傾斜面323に突き当てて前記ロック体11を徐々に前記掛合部11aと前記脚軸2の雄ネジ部20との掛合を解く向きに回動させることができ、この掛合の解除を円滑に行うことができる。
【0118】
なお、この例にあっては、前記アッパーケース307の上面部には、前記通し穴310に下端を連通させた上下端を開放させた筒状部314が形成されており、この通し穴310から突き出される脚軸2をこの筒状部314内を通し抜けさせるようにしてある。
【0119】
また、この例にあっては、前記ロアケース301における前記レバー体12の操作片部325の突き出し側と反対の側に、前記アッパーケース307の上面とほぼ同面をなす位置に突き出し端面を位置させるように形成された円柱状部305が形成されていると共に、この円柱状部305に当該突き出し端面において開放されたネジの止め付け穴306が形成されており、支持対象物M側に形成されたネジの挿通穴(図示は省略する。)から当該止め付け穴306にネジの軸部をネジ込むことにより当該支持対象物Mに対する昇降体1の最終的な止め付けをなすようにしてある。
【0120】
この図35ないし図66に示される例にあっては、前記方形筒状部324を前記ロック体11の背面の側方にあるケース体10内の空間に上下方向にスライド移動可能な状態で納めると共に、前記付勢手段332によって常時下方位置に付勢されたレバー体12によって、前記ロック体11と脚軸2との掛合を解くようにしていることから、かかるレバー体12におけるケース体10内に納められる部分(すなわち、方形筒状部324)の大きさを必要最小限にすることができ、昇降脚具を構成するケース体10をできるだけコンパクトに構成することができる。
【0121】
【発明の効果】
この発明にかかる昇降脚具によれば、支持対象物を支持する昇降体に当該支持対象物の荷重が加わっている状態においては、脚軸とロック体との掛合を解くように当該ロック体を単純に操作しても当該掛合が解かれることはなく、かかる掛合を解くためには当該昇降体に加わる支持対象物の荷重の全部又は一部を当該支持対象物を下方から操作者の手などで支えるなどしながら当該ロック体を操作することを要するようにすることができる。この結果、かかる掛合の解除にあたって、前記昇降体、さらには、当該昇降体によって支持されていた支持対象物が予期せず急速に落下してしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】昇降脚具の側面図
【図2】図1における左側から見た昇降脚具の側面図
【図3】昇降脚具の平面図
【図4】同要部断面図
【図5】同要部断面図
【図6】同要部断面図
【図7】同要部断面図
【図8】同分離斜視図
【図9】アッパーケース108の平面図
【図10】同底面図
【図11】同側面図
【図12】図10におけるA−A線断面図
【図13】図11における左側から見たアッパーケース108の側面図
【図14】図10におけるB−B線断面図
【図15】ロアケース101の平面図
【図16】同底面図
【図17】同側面図
【図18】図15におけるC−C線断面図
【図19】図15におけるD−D線断面図
【図20】図17における左側から見たロアケース101の側面図
【図21】図15におけるE−E線断面図
【図22】レバー体12の平面図
【図23】同底面図
【図24】同側面図
【図25】図22におけるF−F線断面図
【図26】図24における左側から見たレバー体12の側面図
【図27】ロック体11の側面図
【図28】ロック体11の平面図
【図29】図27における右側から見たロック体11の側面図
【図30】図1ないし図29の各図によって示される昇降脚具と構成を異ならせる昇降脚具の斜視図
【図31】同要部断面斜視図
【図32】同分離斜視図
【図33】同要部断面構成図
【図34】同要部断面構成図
【図35】図1ないし図29の各図によって示される昇降脚具及び図30ないし図34の各図によって示される昇降脚具と構成を異ならせる昇降脚具の側面図
【図36】図35における左側から見た同昇降脚具の側面図
【図37】同昇降脚具の平面図
【図38】同要部断面図
【図39】同要部断面図
【図40】同要部断面図
【図41】同要部断面図
【図42】同分離斜視図
【図43】アッパーケース307の平面図
【図44】同底面図
【図45】同側面図
【図46】図43におけるG−G線断面図
【図47】図45における左側から見たアッパーケース307の一部破断側面図
【図48】ロアケース301の平面図
【図49】同底面図
【図50】同側面図
【図51】図48におけるH−H線断面図
【図52】図50における左側から見たロアケース301の側面図
【図53】図48におけるI−I線断面図
【図54】レバー体12の平面図
【図55】同底面図
【図56】同側面図
【図57】図56と反対の側から見たレバー体12の側面図
【図58】図54の下側から見たレバー体12の側面図
【図59】図54におけるJ−J線断面図
【図60】ロック体11の側面図
【図61】ロック体11の平面図
【図62】図60におけるK−K線断面図
【図63】操作摘み326の側面図
【図64】図63と異なる向きから見た操作摘み326の側面図
【図65】図63の右側から見た操作摘みの側面図
【図66】図63におけるL−L線断面図
【符号の説明】
1 昇降体
10 ケース体
11 ロック体
11a 掛合部
11b 回動軸
11c 背面
11d 隆起部
12 レバー体
12a 当接部
2 脚軸
20 雄ネジ部
M 支持対象物
Claims (3)
- 支持対象物に取り付けられて当該支持対象物を下方から支える昇降体と、
この昇降体に差し通されて当該昇降体を昇降可能に支持するボルト状の脚軸とを備えており、
前記昇降体は、
ケース体と、
前記脚軸の雄ネジ部に当該脚軸の側部からかみ合う掛合部を有すると共に、この掛合部よりも上方位置に設けられた回動軸によって当該掛合部と前記脚軸との掛合を解く向きの回動を可能とした状態で前記ケース体内に組み付けられたロック体と、
このロック体における前記掛合部が設けられた側と反対の背面に対する当接部を備え、この当接部を上方に移動可能とするように前記ケース体に移動可能に組み付けられたレバー体とを備えており、
前記ロック体の背面における前記回動軸の上方側には、前記脚軸から離れ出す向きに突き出した隆起部が形成されており、前記レバー体の当接部の少なくとも一部が当該隆起部に押し当てられる当該レバー体の移動位置において前記掛合部と前記脚軸との掛合が解かれるように前記ロック体が回動される構成としてあると共に、
このレバー体の当接部の少なくとも一部及び前記ロック体の隆起部の双方又はいずれか一方が、前記昇降体が前記支持対象物の荷重を受けている状態において、当該当接部と隆起部との前記押し当たりによる弾性変形を生じ、前記掛合部と前記脚軸との掛合を解く前記ロック体の回動が生じない構成としてあることを特徴とする昇降脚具。 - レバー体を、当該レバー体の当接部の少なくとも一部を隆起部の下方側にあるロック体の背面に押し当てる下方位置に位置づけるように常時付勢する付勢手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の昇降脚具。
- ロック体の隆起部が、回動軸の側から当該ロック体の上端側に向かうに連れて次第に脚軸から離れる向きに傾斜した傾斜面を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の昇降脚具。
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