JP4975116B2 - トナーの製造方法およびトナー - Google Patents
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Description
前記ポリエステル樹脂と着色剤とを有するトナー母粒子を作製する工程とを含むトナーの製造方法であって、
前記ジカルボン酸は、ピマール酸、イソピマール酸、およびサンダラコピマール酸から選ばれる1種または2種以上のモノカルボン酸の末端に、カルボキシル基を導入したバイオマスモノマーであり、
前記バイオマスモノマーは、オゾンガスを用いて前記モノカルボン酸の末端アルケンを酸化して生成する、アルデヒド化合物を経由して得られることを特徴とするトナーの製造方法である。
前記ジカルボン酸は、ピマール酸、イソピマール酸、およびサンダラコピマール酸から選ばれる1種または2種以上のモノカルボン酸の末端に、カルボキシル基を導入したバイオマスモノマーであり、
前記バイオマスモノマーは、オゾンガスを用いて前記モノカルボン酸の末端アルケンを酸化して生成する、アルデヒド化合物を経由して得られることを特徴とするトナーである。
また、前記バイオマスモノマーは、オゾンガスを用いて前記モノカルボン酸の末端アルケンを酸化して生成する、アルデヒド化合物を経由して得られるので、反応性が極めて高い末端アルケンがオゾンで容易に酸化されてアルデヒドとなり、その他の二重結合部分が酸化されることがなく、目的のジカルボン酸を効率良く得ることができる。その結果、ポリエステル樹脂を効率良く高分子化でき、耐久性および定着性にすぐれたトナーを効率良く得ることができる。
図1は、本発明のトナーの製造方法の手順の一例を示す工程図である。本発明のトナーの製造方法は、ポリエステル樹脂作製工程S1と、トナー母粒子作製工程S2と、外添工程S3とを含む。
ポリエステル樹脂作製工程S1では、トナー母粒子の原料となるポリエステル樹脂を作製する。
ジカルボン酸作製工程S1aでは、植物由来のモノカルボン酸に新たにカルボキシル基を導入し、ジカルボン酸を作成する。
重縮合工程S1bでは、ジカルボン酸作製工程S1aで作成したジカルボン酸と多価アルコールとを重縮合し、ポリエステル樹脂を得る。ジカルボン酸と多価アルコールとの重縮合反応は、エステル化触媒の存在下で行うことが好ましい。ジカルボン酸と多価アルコールとを、エステル化触媒存在下で反応させた後、反応物を昇温、減圧することにより、ポリエステル樹脂の軟化温度が所望の値となるよう調整する。エステル化触媒としては、たとえば、チタン化合物およびSn-C結合を含まない錫(II)化合物が挙げられ、チタン化合物としては、Ti-O結合を含むチタン化合物が好ましく、総炭素数1〜28のアルコキシ基、アルケニルオキシ基またはアシルオキシ基を含むチタン化合物がより好ましい。これらの化合物は1種を単独で使用でき、または2種以上を併用できる。
トナー母粒子作製工程S2では、ポリエステル樹脂作製工程S1で作製したポリエステル樹脂、および着色剤を含むトナー母粒子を作製する。トナー母粒子の作製方法は特に限定されることなく、公知の方法によって行うことができる。トナー母粒子の作製方法としては、たとえば、粉砕法などの乾式法、懸濁重合法、乳化凝集法、分散重合法、溶解懸濁法、溶融乳化法などの湿式法が挙げられる。以下、粉砕法によってトナー母粒子を作製する方法を説明する。
粉砕法によるトナー母粒子の作製では、ポリエステル樹脂、着色剤およびその他の添加剤を含むトナー組成物を、混合機で乾式混合した後、混練機によって溶融混練する。溶融混練によって得られる混練物を冷却固化し、固化物を粉砕機によって粉砕する。その後必要に応じて分級などの粒度調整を行い、トナー母粒子を得る。
外添工程S3では、トナー母粒子作製工程S2で作製したトナー母粒子に、外添剤を添加する。外添剤としては公知のものを使用でき、たとえば、シリカ、酸化チタンなどが挙げられる。またこれらは、シリコン樹脂、シランカップリング剤などによって表面処理されていることが好ましい。外添剤の使用量は、トナー母粒子100重量部に対して1〜10重量部であることが好ましい。
本発明の実施形態であるトナーは、上記の実施形態であるトナーの製造方法で製造される。上記のトナーの製造方法によって得られるトナーは、高分子化されたポリエステル樹脂を含むので、耐久性および定着性に優れる。
試料を0.25重量%となるようテトラヒドロフラン(THF)に溶解し、この試料溶液200μLをGPC装置(商品名:HLC−8220GPC、東ソー株式会社製)で分析し、温度40℃における分子量分布曲線を求めた。得られた分子量分布曲線から、重量平均分子量Mwを求めた。分子量校正曲線は標準ポリスチレンを用いて作成した。
流動特性評価装置(商品名:フローテスターCFT−500C、株式会社島津製作所製)を用い試料1gを昇温速度毎分6℃で加熱し、荷重10kgf/cm2(0.980665MPa)を与えてダイ(ノズル口径1mm、長さ1mm)から試料の半分量が流出したときの温度を求め、軟化温度(Tm)とした。
電解液(商品名:ISOTON−II、ベックマン・コールター社製)50mlに、試料20mgおよびアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(分散剤、キシダ化学株式会社製)1mlを加え、超音波分散器(商品名:UH−50、株式会社エスエムテー製)を用い周波数20kHzで3分間分散処理し、測定用試料とした。この測定用試料について、粒度分布測定装置(商品名:Multisizer3、ベックマン・コールター社製)を用い、アパーチャ径:20μm、測定粒子数:50000カウントの条件下で測定を行い、試料粒子の体積粒度分布から体積平均粒径および体積粒度分布における標準偏差を求めた。変動係数(CV値、%)は、下記式に基づいて算出した。
CV値(%)=(体積粒度分布における標準偏差/体積平均粒子径)×100
〔ポリエステル樹脂作製工程S1〕
<ジカルボン酸作製工程S1a>
ピマール酸300gにメタノール1Lおよびトルエン200mLを添加し、この溶液を−10℃において撹拌しながら、オゾン発生器(FAS、株式会社ロキテクノ社製)からオゾンガスを流量1L/分で3時間バブリングした。その後、−10℃において窒素ガスを流量2L/分で20分間バブリングした後、−20℃において粉末亜鉛(キシダ化学株式会社製)100gを溶液に添加し、−20℃において酢酸(キシダ化学株式会社製)200mLを10mL/分で溶液に滴下した。さらに、0℃において飽和炭酸水素ナトリウム水溶液1Lを100mL/分で溶液に滴下した。その後、酢酸エチル抽出を行い、抽出物を塩析および濃縮して、アルデヒド化合物257gを得た。
上記の工程を複数回行って作成したジカルボン酸4kgを170℃で溶融し、多価アルコールとして、1,3−プロパンジオール0.57kgおよびビスフェノールA1.65kgを添加し、エステル化触媒としてチタンジイソプロピレートビストリエタノールアミネートを添加し、10リットル容の四つ口フラスコ中で窒素雰囲気下において、165℃で2時間反応させた。この際、四つ口フラスコには、還流冷却管(25℃の水を通水)を上部に備えた分留管(98℃の温水を通水)、窒素導入管、脱水管、攪拌器および水銀温度計を装備した。続いて反応物を4時間かけて200℃まで昇温し、その後50kPaに減圧して、所望の軟化温度に達するまで反応を行い、ポリエステル樹脂a(Mw:20000、Tm:120℃)を得た。
ポリエステル樹脂a(Mw:20000、Tm:120℃) 85重量部
着色剤(非晶性ポリエステル樹脂中に40重量%で予備混練分散させた銅フタロシアニン顔料混練物、顔料濃度4%) 10重量部
離型剤(ポリエチレンワックス、商品名:PW−600、ベーカーペトロライト社製、融点87℃) 3重量部
帯電制御剤(商品名:Copy Charge N4P VP 2481、クラリアントジャパン株式会社製) 2重量部
得られたトナー母粒子100重量部に対して、疎水性シリカ微粉子A(シランカップリング剤およびジメチルシリコンオイル表面処理、BET比表面積140m2/g)1.2重量部、疎水性シリカ微粉子B(シランカップリング剤表面処理、BET比表面積30m2/g)0.8重量部、および酸化チタン(BET比表面積130m2/g)0.5重量部を添加し、ヘンシェルミキサ(商品名:FMミキサ、三井鉱山株式会社製)で混合し、実施例1のトナー(体積平均粒径:7.0μm、CV:25%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、ピマール酸の代わりにイソピマール酸を用いたこと以外は実施例1と同様にして、ポリエステル樹脂b(Mw:20500、Tm:120℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂bを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例2のトナー(体積平均粒径:6.9μm、CV:26%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、ピマール酸の代わりにサンダラコピマール酸を用いたこと以外は実施例1と同様にして、ポリエステル樹脂c(Mw:19500、Tm:120℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂cを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例3のトナー(体積平均粒径:7.0μm、CV:26%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、ピマール酸の代わりに、ピマール酸、イソピマール酸、およびサンダラコピマール酸の混合物(混合モル比=1:1:1)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、ポリエステル樹脂d(Mw:20000、Tm:120℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂dを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例4のトナー(体積平均粒径:7.0μm、CV:25%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、1,3−プロパンジオールの添加量を0.71kgとし、ビスフェノールAの添加量を1.07kgとしたこと以外は実施例1と同様にして、ポリエステル樹脂e(Mw:3000、Tm:115℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂eを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例5のトナー(体積平均粒径:7.1μm、CV:25%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、1,3−プロパンジオールの添加量を0.77kgとし、ビスフェノールAの添加量を0.83kgとしたこと以外は実施例1と同様にして、ポリエステル樹脂f(Mw:2500、Tm:113℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂fを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例6のトナー(体積平均粒径:7.0μm、CV:24%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、1,3−プロパンジオールの添加量を0.27kgとし、ビスフェノールAの添加量を2.98kgとしたこと以外は実施例1と同様にして、ポリエステル樹脂g(Mw:30000、Tm:125℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂gを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例7のトナー(体積平均粒径:6.9μm、CV:24%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、1,3−プロパンジオールの添加量を0.20kgとし、ビスフェノールAの添加量を3.30kgとしたこと以外は実施例1と同様にして、ポリエステル樹脂h(Mw:30500、Tm:128℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂hを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例8のトナー(体積平均粒径:6.9μm、CV:26%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、1,3−プロパンジオールの添加量を0.86kgとし、ビスフェノールAの添加量を0.42kgとしたこと以外は実施例1と同様にして、ポリエステル樹脂i(Mw:11000、Tm:110℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂iを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例9のトナー(体積平均粒径:7.1μm、CV:25%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、1,3−プロパンジオールの添加量を1.00kgとし、ビスフェノールAを添加しなかったこと以外は実施例1と同様にして、ポリエステル樹脂j(Mw:9000、Tm:107℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂jを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例10のトナー(体積平均粒径:7.0μm、CV:25%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、1,3−プロパンジオールの添加量を0.08kgとし、ビスフェノールAの添加量を3.78kgとしたこと以外は実施例1と同様にして、ポリエステル樹脂k(Mw:24000、Tm:140℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂kを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例11のトナー(体積平均粒径:7.0μm、CV:24%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、1,3−プロパンジオールの添加量を0.04kgとし、ビスフェノールAの添加量を3.94kgとしたこと以外は実施例1と同様にして、ポリエステル樹脂l(Mw:25500、Tm:143℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂lを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例12のトナー(体積平均粒径:6.8μm、CV:26%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、1,3−プロパンジオールおよびビスフェノールAの代わりに1,4−ブタンジオールを0.68kgを用いたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂m(Mw:20000、Tm:120℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂mを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例13のトナー(体積平均粒径:7.1μm、CV:26%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、ピマール酸の代わりにピマール酸およびイソピマール酸の混合物(混合モル比=1:1)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂n(Mw:20000、Tm:120℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂nを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例14のトナー(体積平均粒径:6.9μm、CV:25%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、ピマール酸の代わりにピマール酸およびサンダラコピマール酸の混合物(混合モル比=1:1)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂o(Mw:20000、Tm:120℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂oを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例15のトナー(体積平均粒径:6.9μm、CV:25%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、ピマール酸の代わりにイソピマール酸およびサンダラコピマール酸の混合物(混合モル比=1:1)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂p(Mw:20000、Tm:120℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂pを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例16のトナー(体積平均粒径:7.2μm、CV:24%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、ピマール酸からアルデヒド化合物を生成する反応を以下のように行った。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、ピマール酸から生成したアルデヒド化合物からジカルボン酸を得る反応を以下のように行った。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、ジカルボン酸、1,3−プロパンジオール、およびビスフェノールAの重合反応の時間を40分としたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂s(Mw:3000、Tm:105℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂sを用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例18のトナー(体積平均粒径:6.9μm、CV:25%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、ジカルボン酸を作製せず、ジカルボン酸の代わりにピマール酸を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂t(Mw:3000、Tm:112℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂tを用いたこと以外は、実施例1と同様にして比較例1のトナー(体積平均粒径:7.0μm、CV:25%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、特許文献1に記載された実施例1に記載の方法(段落[0068]、[0069]参照)に準じて、ポリエステル樹脂u(Mw:3500、Tm:115℃)を作製した。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂uを用いたこと以外は、実施例1と同様にして比較例2のトナー(体積平均粒径:7.0μm、CV:25%)を得た。
ポリエステル樹脂作製工程S1において、ピマール酸の代わりにアビエチン酸を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂v(Mw:4500、Tm:113℃)を得た。トナー母粒子作製工程S2において、ポリエステル樹脂aの代わりにポリエステル樹脂vを用いたこと以外は、実施例1と同様にして比較例3のトナー(体積平均粒径:7.0μm、CV:25%)を得た。
トナー100gをポリ容器に密閉し、50℃で48時間放置した後容器から取出し、200メッシュを備えた振動式ふるい機にて60Hzで1分間振動させた。メッシュ上に残存するトナー重量を測定し、トナー全重量に対する割合(%)を残存量として求め、下記の基準で保存安定性を評価した。
○(良好):トナーの残存量が1%未満
△(実用上問題なし):トナーの残存量が1%以上3%未満
×(不良):トナーの残存量が3%以上
各トナーと、体積平均粒径45μmのフェライトコアキャリアとを、キャリアに対する各トナーの被覆率が60%となるようにV型混合器混合機(商品名:V−5、株式会社特寿工作所製)で20分間混合することにより、各トナーを含む二成分現像剤を作製した。
○(良好):非オフセット域の温度幅が60℃以上
△(実用上問題なし):非オフセット域の温度幅が40℃以上60℃未満
×(不良):非オフセット域の温度幅が40℃未満
10000枚の用紙(A4サイズ)に印字処理を連続して行い、現像剤の凝集状態に基づいて耐久性評価した。各用紙に印字処理された画像の印字率は5%とした。現像剤の凝集は、印字処理を行った後の現像剤の流動性を測定して凝集の有無を測定した。なお、流動性測定は、流動性測定装置(振動移送式流動性測定装置、株式会社エトワス製)を用い、電圧60V、振動数137Hzの試験条件で現像剤の移送時間を測定した。ここで、未使用の現像剤の移送時間は5分未満であった。耐久性について以下の基準で評価した。
○(良好):移送時間が5分未満
△(実用上問題なし):移送時間が5分以上、10分未満
×(不良):移送時間が10分以上
保存安定性、定着性、および耐久性の評価結果を合わせて、以下のような基準で総合評価を行った。
◎(非常に良好):いずれの評価も○である
○(良好):評価結果が○または△で、△が1つである
△(実用上問題なし):評価結果が○または△で、△が2つまたは3つである
×(不良):評価結果に×がある
Claims (5)
- ジカルボン酸とジオールとの反応によって、ポリエステル樹脂を作製する工程と、
前記ポリエステル樹脂と着色剤とを有するトナー母粒子を作製する工程とを含むトナーの製造方法であって、
前記ジカルボン酸は、ピマール酸、イソピマール酸、およびサンダラコピマール酸から選ばれる1種または2種以上のモノカルボン酸の末端に、カルボキシル基を導入したバイオマスモノマーであり、
前記バイオマスモノマーは、オゾンガスを用いて前記モノカルボン酸の末端アルケンを酸化して生成する、アルデヒド化合物を経由して得られることを特徴とするトナーの製造方法。 - 前記バイオマスモノマーは、前記アルデヒド化合物のアルデヒド基を、亜塩素酸ナトリウムを用いて酸化することで前記カルボキシル基を導入して得られることを特徴とする請求項1に記載のトナーの製造方法。
- 前記ポリエステル樹脂の重量平均分子量が、3000以上30000以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のトナーの製造方法。
- 前記ポリエステル樹脂の軟化温度が、110℃以上140℃以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のトナーの製造方法。
- ジカルボン酸とジオールとの反応によって得られたポリエステル樹脂と、着色剤とを有するトナー母粒子を含み、
前記ジカルボン酸は、ピマール酸、イソピマール酸、およびサンダラコピマール酸から選ばれる1種または2種以上のモノカルボン酸の末端に、カルボキシル基を導入したバイオマスモノマーであり、
前記バイオマスモノマーは、オゾンガスを用いて前記モノカルボン酸の末端アルケンを酸化して生成する、アルデヒド化合物を経由して得られることを特徴とするトナー。
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