JP5470167B2 - トナーおよびトナーの製造方法 - Google Patents
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前記ポリエステル樹脂Aの軟化温度以上、前記ポリエステル樹脂Bの軟化温度未満の軟化温度を有する炭化水素系の第1ワックスと、
前記ポリエステル樹脂Bの軟化温度以上の軟化温度を有する炭化水素系の第2ワックスと、
着色剤とを含むことを特徴とするトナーである。
また本発明は、前記第2ワックスが、ポリプロピレンワックスであることを特徴とする。
前記混合物を溶融混練して、混練物を作製する溶融混練工程と、
前記混練物を冷却固化し、粉砕して粉砕物を作製する冷却粉砕工程と、
前記粉砕物を分級する分級工程とを含むことを特徴とするトナーの製造方法である。
前記ポリエステル樹脂Aと、前記着色剤とを混合混練してマスターバッチを作製し、
前記ポリエステル樹脂Bと、前記第1ワックスと、前記第2ワックスと、前記マスターバッチとを混合して前記混合物を作製することを特徴とする。
図1は、本発明のトナーの製造方法の手順の一例を示す工程図である。本発明のトナーは、結着樹脂および着色剤を主成分とし、本発明に係るトナーの製造方法によって製造される。本発明に係るトナーの製造方法は、乾式法による粒子形成方法であり、混合工程S1と、溶融混練工程S2と、冷却粉砕工程S3と、分級工程S4と、外添工程S5とを含む。
混合工程S1では、結着樹脂と、着色剤と、離型剤として第1ワックスおよび第2ワックスとを、混合機によって乾式混合して混合物を作製する。この際、必要に応じて添加剤を加える。添加剤としては、磁性粉、電荷制御剤などが挙げられる。
本発明のトナーは、結着樹脂として、ポリエステル樹脂Aおよびポリエステル樹脂Bを含有する。ポリエステル樹脂は、透明性に優れ、トナー粒子に良好な粉体流動性、低温定着性および二次色再現性などを付与できるので、カラートナー用の原料として好適である。ポリエステル樹脂Aおよびポリエステル樹脂Bは、出発物質として多塩基酸などの酸成分と多価アルコールとを縮重合して得られる。
結着樹脂には、本発明の目的を達成することができる範囲で、ポリスチレン系重合体、スチレン−アクリル系樹脂等のポリスチレン系共重合体、上記ポリエステル樹脂Aおよびポリエステル樹脂B以外のポリエステル樹脂等、従来トナー用結着樹脂として使用されている樹脂が上記ポリエステル樹脂Aおよびポリエステル樹脂Bとともに用いられてもよい。
着色剤としては、電子写真分野で常用される有機系染料、有機系顔料、無機系染料、無機系顔料などを使用できる。染料および顔料のうち、顔料を用いることが好ましい。顔料は染料に比べて耐光性および発色性に優れるので、耐光性および発色性に優れるトナーを得ることができる。
本発明のトナーは、離型剤として、第1ワックスおよび第2ワックスを含有する。
本発明のトナーに含まれる磁性粉としては、マグネタイト、γ−ヘマタイト、および各種フェライトなどが挙げられる。
本発明のトナーに含まれる電荷制御剤としては、この分野で常用される正電荷制御用および負電荷制御用の電荷制御剤を使用できる。
溶融混練工程S2では、前記混合工程で作製された混合物を、混練機によって溶融混練して、結着樹脂中に着色剤、第1ワックスおよび第2ワックス、必要に応じて添加された添加剤が分散した溶融混練物を作製する。
冷却粉砕工程S3では、前記溶融混練工程で得られた溶融混練物を冷却固化し、粉砕して、粉砕物を得る。
分級工程S4では、前記冷却粉砕工程で得られた粉砕物を分級機によって分級し、過粉砕トナー粒子および粗大トナー粒子を除去し、未外添トナーを得る。過粉砕トナー粒子および粗大トナー粒子は、回収して他のトナーの製造に再利用することができる。
外添工程S5では、前記分級工程で得られた未外添トナーと外添剤とを混合してトナーを得る。外添剤の添加によって、トナーの流動性および感光体表面における残留トナーのクリーニング性が向上し、感光体へのフィルミングが防止できる。外添剤が外添されていない未外添トナーを、トナーとして用いることもできる。
本発明のトナーは、上記の実施形態であるトナーの製造方法で製造される。上記のトナーの製造方法によって得られるトナーは、機械的強度が充分で、耐ホットオフセット性および帯電安定性に優れる。
本発明に係るトナーは、トナーのみからなる一成分現像剤として用いることができ、また、キャリアと混合して二成分現像剤として用いることもできる。
実施例および比較例における各物性値は以下のようにして測定した。
示差走査熱量計(商品名:Diamond DSC、パーキンエルマージャパン株式会社製)を用い、日本工業規格(JIS)K7121−1987に準じ、試料0.01gを昇温速度毎分10℃(10℃/分)で加熱してDSC曲線を測定した。得られたDSC曲線のガラス転移に相当する吸熱ピークの低温側のベースラインを高温側に延長した直線と、吸熱ピークの低温側の曲線に対して勾配が最大になる点で引いた接線との交点の温度をガラス転移温度(Tg)とした。
流動特性評価装置(商品名:フローテスターCFT−500C、株式会社島津製作所製)を用い、試料1gを昇温速度毎分6℃で加熱し、荷重10kgf/cm2(9.8×105Pa)を与えてダイ(ノズル口径1mm、長さ1mm)から試料の半分量が流出したときの温度を求め、軟化温度(T1/2)とした。
試料を0.25重量%となるようテトラヒドロフラン(THF)に溶解し、試料200μlをGPC装置(商品名:HLC−8220GPC、東ソー株式会社製)に注入し、温度40℃において分子量分布曲線を求めた。得られた分子量分布曲線から、重量平均分子量Mwおよび数平均分子量Mnを求め、数平均分子量Mnに対する重量平均分子量Mwの比である分子量分布指数(Mw/Mn;以後、単に「Mw/Mn」とも表記する)を求めた。なお、分子量校正曲線は標準ポリスチレンを用いて作成した。
中和滴定法によって測定した。テトラヒドロフラン(THF)50mlに試料5gを溶解し、指示薬としてフェノールフタレインのエタノール溶液を数滴加えた後、0.1モル/lの水酸化カリウム(KOH)水溶液で滴定を行なった。試料溶液の色が無色から紫色に変化した点を終点とし、終点に達するまでに要した水酸化カリウム水溶液の量と滴定に供した試料の重量とから、酸価(mgKOH/g)を算出した。
ロジンの酸価は以下のようにして中和滴定法によって測定した。THF50mlに、試料5gを溶解させ、指示薬としてフェノールフタレインのエタノール溶液を数滴加えた後、0.1モル/lの水酸化カリウム(KOH)水溶液で滴定を行なった。試料溶液の色が無色から紫色に変化した点を終点とし、終点に達するまでに要した水酸化カリウム水溶液の量と滴定に供した試料の重量とから、酸価(mgKOH/g)を算出した。
試料1gを円筒濾紙に投入し、ソックスレー抽出器にかけた。テトラヒドロフラン(THF)100mlを抽出溶媒として用い、6時間加熱還流して、試料からTHF可溶画分を抽出した。THF可溶画分を含む抽出液から溶媒を除去した後、THF可溶画分を100℃で24時間乾燥し、得られたTHF可溶画分を秤量し、THF可溶画分重量X(g)を求めた。THF可溶画分重量X(g)と、測定に用いた試料の重量(1g)とから、下記式(1)に基づいて、試料中のTHF不溶画分の割合P(重量%)を算出した。以下、この割合PをTHF不溶分と称する。
P(重量%)={1(g)−X(g)}/1(g)×100 …(1)
JIS K 2207に規定された環球法で測定した環球式軟化温度を、第1ワックスおよび第2ワックスの軟化温度とした。
電解液(商品名:ISOTON−II、ベックマン・コールター社製)50mlに、試料20mgおよびアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(分散剤、キシダ化学株式会社製)1mlを加え、超音波分散器(商品名:UH−50、株式会社エスエムテー製)を用い周波数20kHzで3分間分散処理し、測定用試料とした。
変動係数CV(%)=(体積粒度分布における標準偏差/体積平均粒径)×100
…(2)
〔ポリエステル樹脂A1の作製〕
撹拌装置、加熱装置、温度計、冷却管、分留装置、および窒素導入管を備えた反応容器中に、酸成分として、テレフタル酸305g、イソフタル酸55g、不均化ロジン(酸価157.2mgKOH/g)1400g、および無水トリメリット酸30g、アルコール成分として、グリセリン300g、および1,3−プロパンジオール150g、反応触媒としてテトラ−n−ブチルチタネート1.79g(酸成分およびアルコール成分の総量100重量部に対し、0.080重量部相当)を投入した。これらの原料を、窒素雰囲気下で撹拌し、生成する水を留去しながら、250℃で10時間縮重合反応させ、フローテスターにより所定の軟化温度に達したことを確認して、反応を終了し、ポリエステル樹脂A1(ガラス転移温度60℃、軟化温度112℃、重量平均分子量2800、Mw/Mn=2.3、酸価24mgKOH/g)を得た。
撹拌装置、加熱装置、温度計、冷却管、分留装置、および窒素導入管の付いた反応容器中に、酸成分として、テレフタル酸350g、イソフタル酸400g、および無水トリメリット酸50g、アルコール成分として、グリセリン125g、ビスフェノールAのPO2モル付加物350g、およびビスフェノールAのPO3モル付加物450g、反応触媒として、テトラ−n−ブチルチタネート1.38gを投入した。これらの原料を、窒素雰囲気下で撹拌し、生成する水を留去しながら、220℃で10時間縮重合反応させ、次いで、5〜20mmHgの減圧下で反応させ、フローテスターにより所定の軟化温度に達したことを確認して、反応を終了し、ポリエステル樹脂B1(ガラス転移温度61℃、軟化温度147℃、重量平均分子量29500、Mw/Mn=10.8、酸価22mmgKOH/g、THF不溶分40重量%)を得た。
ポリエステル樹脂A1中に着色剤としてカーボンブラック(商品名:MA−77、三菱化学株式会社製)を濃度11.5重量%で予備混練分散させたマスターバッチを作製した。
マスターバッチ 43.5重量部(着色剤は5重量部(21.7kg)
ポリエステル樹脂B1 52.7重量部(26.3kg)
第1ワックス(ポリエチレンワックス、商品名:サンワックスLEL−250、三洋化成工業株式会社製、軟化温度124℃) 1.3重量部(0.65kg)
第2ワックス(ポリプロピレンワックス、商品名:ビスコール550P、三洋化成工業株式会社製、軟化温度152℃) 1.3重量部(0.65kg)
帯電制御剤(商品名:LR−147、日本カーリット株式会社製)
1.3重量部(0.65kg)
前記混合工程S1で得た混合物を、混練機(商品名:二軸混練機PCM−60、株式会社池貝製)にて、溶融混練し(シリンダ設定温度80℃〜120℃、回転数250rpm、供給量5kg/h)、溶融混練物を得た。
前記溶融混練工程S2で得た溶融混練物を、室温まで冷却して固化した後、カッターミル(商品名:VM−16、オリエント株式会社製)で粗粉砕した。次いで、得られた粗粉砕物を、カウンタージェットミル(商品名:AFG、ホソカワミクロン株式会社製)で微粉砕した。
前記冷却粉砕工程S3で得た粉砕物を、ロータリー式分級機(商品名:TSPセパレータ、ホソカワミクロン株式会社製)で分級して、未外添トナーを得た。
前記分級工程S4で得た未外添トナー100重量部(500g)に対して、疎水性シリカ微粒子A(シランカップリング剤およびジメチルシリコーンオイル表面処理、BET比表面積140m2/g)1.2重量部(6g)、疎水性シリカ微粒子B(シランカップリング剤表面処理、BET比表面積30m2/g)0.8重量部(4g)、および酸化チタン(BET比表面積130m2/g)0.5重量部(2.5g)を添加し、ヘンシェルミキサ(商品名:FMミキサ、三井鉱山株式会社製)で混合し、実施例1のトナー(体積平均粒子径6.7μm、CV値25%)500gを得た。
〔ポリエステル樹脂A2の作製〕
酸成分として、テレフタル酸および無水トリメリット酸を用いず、イソフタル酸335g、および不均化ロジン酸価157.2mgKOH/g1530gを用い、アルコール成分として、グリセリン280gのみを用いたこと以外は、ポリエステル樹脂A1と同様にしてポリエステル樹脂A2(ガラス転移温度55℃、軟化温度111℃、重量平均分子量2520、Mw/Mn=1.9、酸価11mgKOH/g)を得た。
第1ワックスを、ポリエチレンワックス(商品名:ハイワックス320P、三井化学工業社製、軟化温度114℃)に変更する以外は、実施例2と同様にして実施例3のトナー(体積平均粒子径6.7μm、CV値22%)を得た。
第1ワックスを、ポリエチレンワックス(商品名:サンワックスLEL−800、三洋化成工業社製、軟化温度133℃)に変更する以外は、実施例2と同様にして実施例4のトナー(体積平均粒子径6.7μm、CV値24%)を得た。
第1ワックスを、フィッシャートロプシュワックス(商品名:H-105、加藤洋行社製、軟化温度113℃)に変更する以外は、実施例2と同様にして実施例5のトナー(体積平均粒子径6.8μm、CV値23%)を得た。
第2ワックスを、ポリプロピレンワックス(商品名:ハイワックスNP055、三井化学工業社製、軟化温度148℃)に変更する以外は、実施例2と同様にして実施例6のトナー(体積平均粒子径6.9μm、CV値22%)を得た。
第2ワックスを用いず、第1ワックスの添加量を2.6重量部に変更した以外は、実施例2と同様にして比較例1のトナー(体積平均粒子径6.8μm、CV値23%)を得た。
第1ワックスを用いず、第2ワックスの添加量を2.6重量部に変更した以外は、実施例2と同様にして比較例2のトナー(体積平均粒子径6.9μm、CV値24%)を得た。
第1ワックスを、パラフィンワックス(商品名:HNP−9、日本精鑞株式会社製、軟化温度78℃)に変更する以外は、実施例2と同様にして比較例3のトナー(体積平均粒子径6.9μm、CV値25%)を得た。
第1ワックスを、カルナバワックス(商品名:カルナバワックス1号、株式会社加藤洋行製、軟化温度84℃)に変更する以外は、実施例2と同様にして比較例4のトナー(体積平均粒子径6.7μm、CV値23%)を得た。
第1ワックスを、ポリエチレンワックス(商品名:ポリワックス725、ベーカーペトロライト社製、軟化温度105℃)に変更する以外は、実施例2と同様にして比較例5のトナー(体積平均粒子径6.8μm、CV値24%)を得た。
第2ワックスを、ポリエチレンワックス(商品名:ポリワックス3000、ベーカーペトロライト社製、軟化温度131℃)に変更する以外は、実施例2と同様にして比較例6のトナー(体積平均粒子径6.8μm、CV値23%)を得た。
<耐ホットオフセット性>
各トナーを含む二成分現像剤を、モノクロ複合機(商品名:MXM−700、シャープ株式会社製)を改造したものに充填し、未定着画像を作製した。サンプル画像は、記録用紙(商品名:PPC用紙SF−4AM3、シャープ株式会社製)上に、縦20mm、横50mmの長方形状のベタ画像部を含み、ベタ画像部におけるトナーの記録用紙への付着量が0.5mg/cm2となるように調整した。
○(良好):ホットオフセット開始温度が240℃以上である。
△(可):ホットオフセット開始温度が220℃以上240℃未満である。
×(不良):ホットオフセット開始温度が220℃未満である。
500gの荷重をかけた底面が15mm×7.5mmの砂消しゴムで、定着機を通して定着された画像を5往復こすり、こする前後の光学反射密度を反射濃度計(商品名:RD−915、マクベス社製)にて測定し、両者の比率(こすり後/こすり前)が最初に70%を越える定着ローラの温度を定着可能最低温度とした。トナーの定着可能最低温度より、以下の基準で低温定着性を評価した。
○(良好):定着可能最低温度が140℃以下である。
△(可):定着可能最低温度が140℃を超えて170℃未満である。
×(不良):定着可能最低温度が170℃以上である。
前記の耐ホットオフセット性評価と同様にして、モノクロ複合機を稼働させ、25℃、45%RH環境下にて、画像面積5%の原稿を100000枚印刷後、画像濃度、およびかぶり濃度を測定した。
一辺が3cmのベタ画像(100%濃度)を印刷し、印刷部分の画像濃度を、反射濃度計(商品名:RD918、マクベス社製)を用いて測定し、下記の基準で評価した。
○(良好):画像濃度が1.4以上である。
△(可):画像濃度が1.2以上1.4未満である。
×(不良):画像濃度が1.2未満である。
白度計(商品名:Z−Σ90 COLOR MEASURING SYSTEM、日本電色工業社製)を用いて、非画像部(0%濃度)の白色度を測定し、予め測定しておいた印刷前の白色度との差を求め、かぶり濃度とし、下記の基準で評価した。
○(良好):かぶり濃度が0.5未満である。
△(可):かぶり濃度が0.5以上1.0未満である。
×(不良):かぶり濃度が1.0以上である。
耐ホットオフセット性、低温定着性、画像濃度、かぶりの評価結果を合わせて、以下の基準で総合評価を行った。
○(良好):いずれの評価も○である。
△(可):評価結果に△が少なくとも1つあるが×はない。
×(不良):評価結果に×がある。
Claims (5)
- 出発物質として芳香族ジカルボン酸とロジンと3価以上の多価アルコールとを縮重合して得られるポリエステル樹脂Aであって、出発物質全量における前記ロジンの含有量が60重量%以上であるポリエステル樹脂Aと、出発物質として芳香族ジカルボン酸と多価アルコールとを縮重合して得られるポリエステル樹脂Bであって、前記ポリエステル樹脂Aの軟化温度よりも高い軟化温度を有するポリエステル樹脂Bとを含む結着樹脂と、
前記ポリエステル樹脂Aの軟化温度以上、前記ポリエステル樹脂Bの軟化温度未満の軟化温度を有する炭化水素系の第1ワックスと、
前記ポリエステル樹脂Bの軟化温度以上の軟化温度を有する炭化水素系の第2ワックスと、
着色剤とを含むことを特徴とするトナー。 - 前記第1ワックスが、ポリエチレンワックスであることを特徴とする請求項1に記載のトナー。
- 前記第2ワックスが、ポリプロピレンワックスであることを特徴とする請求項1または2に記載のトナー。
- 出発物質として芳香族ジカルボン酸とロジンと3価以上の多価アルコールとを縮重合して得られるポリエステル樹脂Aであって、出発物質全量における前記ロジンの含有量が60重量%以上であるポリエステル樹脂Aと、出発物質として芳香族ジカルボン酸と多価アルコールとを縮重合して得られるポリエステル樹脂Bであって、前記ポリエステル樹脂Aの軟化温度よりも高い軟化温度を有するポリエステル樹脂Bとを含む結着樹脂と、前記ポリエステル樹脂Aの軟化温度以上、前記ポリエステル樹脂Bの軟化温度未満の軟化温度を有する炭化水素系の第1ワックスと、前記ポリエステル樹脂Bの軟化温度以上の軟化温度を有する炭化水素系の第2ワックスと、着色剤とを混合して混合物を作製する混合工程と、
前記混合物を溶融混練して、混練物を作製する溶融混練工程と、
前記混練物を冷却固化し、粉砕して粉砕物を作製する冷却粉砕工程と、
前記粉砕物を分級する分級工程とを含むことを特徴とするトナーの製造方法。 - 前記混合工程は、
前記ポリエステル樹脂Aと、前記着色剤とを混合混練してマスターバッチを作製し、
前記ポリエステル樹脂Bと、前記第1ワックスと、前記第2ワックスと、前記マスターバッチとを混合して前記混合物を作製することを特徴とする請求項4に記載のトナーの製造方法。
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