JP4973000B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、画像形成装置に関し、特に、サーマルヘッドを備えた画像形成装置に関する。
従来、サーマルヘッドを備えた画像形成装置が知られている。上記した従来の画像形成装置において、用紙などへの画像の印刷は、発熱体に対してエネルギを印加することにより発熱体を発熱させることによって行われる。また、従来では、上記した画像形成装置の構成において、サーマルヘッドの温度やサーマルヘッド周辺の環境温度(雰囲気温度)を検出することによって、サーマルヘッドの制御を行っている(たとえば、特許文献1〜4参照)。
上記特許文献1に記載のサーマルヘッド制御手段では、装置の環境温度(雰囲気温度)を検出するサーミスタ(温度センサ)により装置の環境温度を検出し、その環境温度に対応してサーマルヘッドへの通電時間を制御するように構成されている。
上記特許文献2に記載のサーマルヘッド制御手段では、ヘッド温度検出部と印字周辺温度(環境温度)検出部とから得られる温度情報を入力として、印字濃度を一定に保つためにサーマルヘッドのパルス幅をファジィ推論部によりファジィ推論に基づいて制御している。そのファジィ推論部は、サーマルヘッドの温度が所定のサーマルヘッドの温度よりも高ければパルス幅を小さく、サーマルヘッドの温度が所定のサーマルヘッドの温度と同程度であればパルス幅は中位に、サーマルヘッドの温度が所定のサーマルヘッドの温度よりも低ければパルス幅を大きくすることによって、3種類の制御を行うように構成されている。また、そのファジィ推論部は、印字周辺温度が所定の印字周辺温度(環境温度)よりも高ければパルス幅を少し小さく、印字周辺温度が所定の印字周辺温度よりも低ければパルス幅を少し大きくすることによって、2種類の制御を行うように構成されている。これらサーマルヘッドの温度と印字周辺温度(環境温度)とから、5種類のいずれかのパルス幅を選択することにより、印字濃度のばらつきを抑えることが可能である。
上記特許文献3に記載のサーマルヘッド制御手段では、環境温度検出手段により環境温度を検出し、その環境温度が、あらかじめ設定された基準温度範囲内の場合は、所定の印加電圧で、所定の通電時間電圧を印加し、環境温度が基準温度範囲よりも高い場合には、基準温度範囲のときに印加する印加電圧よりも印加電圧を少なくし、環境温度が基準温度範囲よりも低い場合には、基準温度範囲のときに通電する通電時間よりも通電時間を長くするという3種類の制御を行うことによって環境温度の影響を軽減している。
上記特許文献4に記載のサーマルヘッド制御手段では、サーマルヘッドの温度を取得するための温度測定装置が設けられており、サーマルヘッドの温度が基準値よりも高くなった場合には、印画不能と判断されることにより、サーマルヘッドの温度が印画を開始可能な印加開始可能温度まで下がるまで印画が中断される。この特許文献4では、印画開始可能温度を印画する量に基づいて算出することにより、印画する量が少ない場合には印画開始温度が高くなるので、印画の早期復帰ができるようにしている。
特開平5−155059号公報 特開平6−297748号公報 特開平6−238939号公報 特開平10−217529号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のサーマルヘッド制御手段では、装置の環境温度(雰囲気温度)のみ考慮して通電時間を制御しているため、サーマルヘッドを連続使用する際におけるサーマルヘッドの温度上昇が考慮されていないという不都合がある。そのため、同一画像を連続で印画する際にサーマルヘッドを連続使用する場合に、的確な熱量をサーマルヘッドに与えるのが困難である。このため、同一画像を連続で印画する場合の初期の印画品質と一定枚数印画後の印字品質とのばらつきが大きくなるという問題点がある。
また、上記特許文献2に記載のサーマルヘッド制御手段では、印字周辺温度(環境温度)については、2種類のいずれかのパルス幅を選択して印字濃度を調整するため、環境温度が変化する場合に2種類以上の正確な印字濃度の調整を行うことはできないという不都合がある。このため、同一画像を連続して印画する際に環境温度が変化する場合に、初期の印画品質と一定枚数印画後の印画品質との間のばらつきを十分に小さくするのは困難であるという問題点がある。
また、上記特許文献3に記載のサーマルヘッド制御手段では、環境温度と基準温度範囲との比較に基づいて印画条件を3種類のみ制御するため、3種類以上の正確な印字条件の調整を行うことはできないという不都合がある。このため、同一画像を連続して印画する際に環境温度が変化する場合に、初期の印画品質と一定枚数印画後の印画品質との間のばらつきを十分に小さくするのは困難であるという問題点がある。
また、上記特許文献4に記載のサーマルヘッド制御手段では、印画する量から、印画開始可能温度を算出する制御が開示されている一方、環境温度などに基づいて印画する濃度を補正することは開示されていないため、同一画像を連続して印画する際に、環境温度が変化した場合に、初期の印画品質と一定枚数印画後の印画品質とのばらつきが大きくなるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、同一画像を連続で印画する場合に、初期の印画品質と一定枚数印画後の印画品質とのばらつきを十分小さくして印画品質を安定させることが可能な画像形成装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明のの局面による画像形成装置は、印画画像の印画を行うためのサーマルヘッドと、サーマルヘッドが収納される装置本体と、サーマルヘッドの温度を検出するための第1温度センサと、装置本体内の雰囲気の温度である環境温度を検出するための第2温度センサとを備え、印画画像のデータ量から同一の印画画像を連続的に印画した後、実質的に一定になる装置本体内の環境温度を予測するとともに、予測された装置本体内の環境温度と、第2温度センサにより検出された印画時の装置本体内の環境温度との差に対応する熱量を、第1温度センサにより検出された印画時のサーマルヘッドの温度に応じて決定されたサーマルヘッドに与える熱量に加算して印画を行う。
このの局面による画像形成装置では、上記のように、印画画像のデータ量から同一の印画画像を連続的に印画した後実質的に一定になる装置本体内の環境温度を予測するとともに、予測された装置本体内の環境温度と、第2温度センサにより検出された印画時の装置本体内の環境温度との差に対応する熱量を、サーマルヘッドに与える熱量に加算して印画を行うことにより、同一画像を連続で印画する場合に、初期の印画時にも、連続的に一定枚数印画した後実質的に一定になる環境温度と同じ環境温度に対する熱量が与えられるので、初期の印画時の印画品質と一定枚数印画後の印画品質とのばらつきを十分に小さくすることができる。また、上記環境温度に基づく熱量のみならず、第1温度センサにより検出された印画時のサーマルヘッドの温度に応じて決定されたサーマルヘッドの熱量も考慮して印画を行うように構成することによって、サーマルヘッドの温度により印画品質が影響されるのを抑制することができるので、これによっても、初期の印画時の印画品質と一定枚数印画後の印画品質とのばらつきを十分に小さくすることができる。
上記の局面による画像形成装置において、好ましくは、予め作成されたデータ量と予測される装置本体内の環境温度との関係が規定された第1テーブルをさらに備え、印画画像のデータ量から連続印画後一定になる装置本体内の環境温度を予測する際には、第1テーブルに基づいて、装置本体内の環境温度の予測が行われる。このように構成すれば、データ量に応じた装置本体内の環境温度の予測を行うことができるため、正確に、そのデータ量で連続印画を行った際の実質的に一定になる環境温度を予測することができる。これにより、予測された環境温度と実際の一定となる環境温度との誤差を十分に小さくすることができるので、初期の印画時の印画品質と一定枚数印画後の印画品質とのばらつきをより十分に小さくすることができる。
第1テーブルに基づいて装置本体内の環境温度の予測が行われる画像形成装置において、好ましくは、サーマルヘッドの温度と、サーマルヘッドに与える熱量との関係が規定された第2テーブルをさらに備え、印画時には、第1温度センサにより検出されたサーマルヘッドの温度から、予測された装置本体内の環境温度と第2温度センサにより検出された印画時の装置本体内の環境温度との差分を減算した値を用いて、第2テーブルによりサーマルヘッドに与える熱量を決定する。このように構成すれば、容易に装置本体内の環境温度データとサーマルヘッドの温度データとの両方を考慮して、サーマルヘッドに与える熱量を決定することができる。
第2テーブルによりサーマルヘッドに与える熱量を決定する画像形成装置において、好ましくは、第1テーブルおよび第2テーブルは、色の3原色毎に別個に設けられている。このように構成すれば、色の3原色のデータ量に基づいて、サーマルヘッドに与える熱量を決定することができるので、それぞれの色毎に、初期の印画時の印画品質と一定枚数印画後の印画品質とのばらつきを十分に小さくすることができる。これにより、印画品質をより安定させることができる。
第1テーブルに基づいて、装置本体内の環境温度の予測が行われる画像形成装置において、好ましくは、異なるデータ量の複数の印画画像を用いて、連続印画後に一定になる温度を測定した後、データ量と連続印画後に一定になる温度との関係をグラフにプロットし、そのプロットした点に基づいて近似線の関係式を算出し、その近似線の関係式から各データ量と予測された装置本体内の環境温度との関係が規定された第1テーブルを作成する。このように作成すれば、プロットをしていないデータ量についても予測された装置本体内の環境温度を算出することができるので、詳細な第1テーブルを作成することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による熱転写プリンタ(画像形成装置)の全体構成を示した斜視図である。図2は、図1に示した一実施形態による熱転写プリンタからインクシートカートリッジおよび用紙トレイを取り外した状態を示した斜視図である。図3〜図10は、図1に示した一実施形態による熱転写プリンタの構成を説明するための図である。まず、図1〜図10を参照して、本実施形態による画像形成装置としての熱転写プリンタの構造について説明する。なお、本実施形態による熱転写プリンタは、0階調〜255階調の色を印刷することが可能なように構成されている。
本実施形態による熱転写プリンタの装置本体は、図1〜図3に示すように、金属製のシャーシ1と、印字を行うためのサーマルヘッド2と、サーマルヘッド2に対向するように配置されたプラテンローラ3(図3参照)と、金属製の送りローラ4(図3参照)と、送りローラギア5と、所定の押圧力で送りローラ4を押圧する金属製の押さえローラ6(図3参照)と、樹脂製の下部用紙ガイド7aと、樹脂製の上部用紙ガイド7bと、ゴム製の給紙ローラ8と、給紙ローラギア9と、ゴム製の排紙ローラ10と、排紙ローラギア11と、インクシート巻取リール12と、モータブラケット13と、用紙14(図1参照)を搬送するためのモータ15と、サーマルヘッド2を回動させるモータ16と、揺動可能な揺動ギア17と、複数の中間ギア18〜21(図5参照)と、熱転写プリンタの動作を制御する回路部22(図4参照)と、熱転写プリンタの動作を制御する回路部22が設けられている配線基板23と、天板24とを備えている。また、本実施形態による熱転写プリンタを用いて印刷する際には、複数の用紙14(図1参照)のサイズにそれぞれ対応して設けられる用紙トレイ25(図1参照)と、複数の用紙14のサイズに対応するインクシート26(図3参照)にそれぞれ対応して設けられるインクシートカートリッジ27(図1参照)とが装着される。
また、図1および図2に示すように、シャーシ1は、一方側面1aと、他方側面1bと、底面1cとを有している。また、シャーシ1の一方側面1aには、上記したモータブラケット13が取り付けられている。また、シャーシ1の他方側面1bには、図1および図2に示すように、インクシートカートリッジ27を挿入するための挿入孔1dが設けられている。また、一方側面1aの上端部および他方側面1bの上端部には、それぞれ、配線基板23を取り付けるための取付部1eが2つずつ形成されている。また、取付部1eには、配線基板23と天板24とを固定するためのネジ28が螺合されるネジ孔1fが形成されている。また、天板24には、ネジ28によりシャーシ1に形成されている取付部1eにそれぞれ取り付けられるネジ挿入孔24aが形成されるとともに、熱転写プリンタの使用雰囲気の温度である環境温度を検出するための環境温度センサ29が設けられている。なお、環境温度センサ29は、本発明の「第2温度センサ」の一例である。また、配線基盤23には、シャーシ1に形成されている取付部1eにそれぞれ取り付けられるネジ挿入孔23aが形成されている。また、図3に示すように、シャーシ1の底面1cには、用紙14の前端部および後端部を検出するための用紙センサ30aおよび30bが設けられている。
また、サーマルヘッド2は、支持軸2aと、アーム部2bと、ヘッド部2cと、ヘッド部2cに取り付けられる樹脂製のヘッドカバー2dとを含む。また、サーマルヘッド2は、図2に示すように、シャーシ1の両側面の内側に、支持軸2aを中心として回動可能に取り付けられている。また、サーマルヘッド2のヘッド部2cには、図6に示すように、電圧パルスが印加されることにより発熱するとともに、インクシート26を加熱してインクシート26のインクを用紙14の印刷領域14aに転写するための複数の発熱体2eが設けられている。この複数の発熱体2eは、用紙送り方向(Y方向)と直交するX方向に互いに所定の間隔を隔てて1列に配列されている。そして、1つの発熱体2eによって、1ドット分の画像が用紙14に印刷されるとともに、1列の発熱体2eによって、1ライン分の画像が用紙14に印刷される。なお、本実施形態による熱転写プリンタに使用される用紙14は、図8に示すように、X方向(用紙送り方向と直交する方向)に1280ドット分、および、Y方向(用紙送り方向)に1800ライン分の印刷領域14aを有する。また、図6に示すように、サーマルヘッド2の底面部の発熱体2eの近傍には、サーマルヘッド2の温度を検出するためのヘッド温度センサ33が設けられている。なお、ヘッド温度センサ33は、本発明の「第1温度センサ」の一例である。
また、プラテンローラ3(図3参照)は、シャーシ1の両側面の内側に回転可能に配置されている。また、図5に示すように、送りローラ4は、送りローラギア5に挿入される送りローラギア挿入部4aを有する。また、送りローラ4は、シャーシ1に取り付けられた図示しない送りローラ軸受に回転可能に支持されている。また、図2に示すように、押さえローラ6は、押さえローラ軸受6aにより回転可能に支持されている。この押さえローラ軸受6aは、軸受支持板32に取り付けられている。また、軸受支持板32は、シャーシ1の両側面の内側に、図示しないバネによる付勢力により押さえローラ6を送りローラ4(図3参照)に対して押圧するように配置されている。
また、図5に示すように、モータブラケット13に取り付けられたモータ15の軸部には、モータギア15aが取り付けられている。また、モータ15は、インクシート巻取リール12のギア部12aと、給紙ローラギア9と、排紙ローラギア11と、送りローラギア5とを駆動させるための駆動源としての機能を有する。また、モータ16は、サーマルヘッド2(図3参照)をプラテンローラ3(図3参照)に対して押圧するように、サーマルヘッド2の上面を押圧する図示しない押圧部材などの駆動源としての機能を有する。
また、インクシート巻取リール12は、図3に示すように、インクシートカートリッジ27の巻取部27aの内部に回転可能に配置された巻取ボビン27bに係合することによって、インクシート26を巻取ボビン27bに巻き取るように構成されている。また、インクシート巻取リール12のギア部12aは、揺動ギア17が揺動することによって係合するように配置されている。
また、図2および図3に示すように、下部用紙ガイド7aは、送りローラ4(図3参照)および押さえローラ6の近傍に設置されている。また、上部用紙ガイド7bは、図3に示すように、下部用紙ガイド7aの上部に取り付けられている。この上部用紙ガイド7bは、給紙時には、用紙14が下面側を通過するようにして印刷部への給紙経路に案内するとともに、排紙時には、用紙14が上面側を通過するようにして排紙経路に案内する機能を有する。
また、インクシートカートリッジ27には、インクシート26が巻き付けられた供給ボビン27cが回転可能に内部に配置された供給部27dが設けられている。このインクシート26は、図7に示すように、Y色(イエロー)印字シート26a、M色(マゼンダ)印字シート26b、C色(シアン)印字シート26cの3色のシートと、印刷された用紙14の印刷面を保護するための透明のOP(オーバーコート)シート26dとを有している。また、OP(オーバーコート)シート26dとY色(イエロー)印字シート26aとの間、Y色(イエロー)印字シート26aとM色(マゼンダ)印字シート26bとの間、および、M色(マゼンダ)印字シート26bとC色(シアン)印字シート26cとの間には、シート頭出しセンサ(図示せず)によって認識される識別部26eが設けられている。また、C色(シアン)印字シート26cとOP(オーバーコート)シート26dとの間には、シート頭出しセンサ(図示せず)によって認識される識別部26fが設けられている。
また、図4に示すように、回路部22は、カウンタ22iを有する制御部22aと、ヘッドコントローラ22bと、モータドライバ22cと、A/D変換部22dと、色テーブル22eおよび予測温度テーブル22fが記憶されたROM22gと、色テーブル22eを展開するとともに、予測温度テーブル22fから選択された予測温度から熱転写プリンタ内部の環境温度を減じた温度を一時的に保存するためのRAM22hとを含んでいる。制御部22aは、印刷動作全体を制御する機能を有する。また、ヘッドコントローラ22bは、サーマルヘッド2の発熱体2eに電圧パルスを印加する機能を有する。また、モータドライバ22cは、モータ15および16を制御する機能を有する。また、A/D変換部22dは、サーマルヘッド2の発熱体2eの近傍に設けられたヘッド温度センサ33および天板24に設けられた環境温度センサ29によって検出されたアナログ電圧値を、デジタル値に変換する機能を有する。また、カウンタ22iは、用紙14(図8参照)のライン(l)数と、ドット(i)数とをカウントする機能を有する。
また、図9に示すように、色テーブル22eには、Y色、M色およびC色の各々に対応する複数の印加データ(電圧パルスのパルス数)が、各階調(0階調〜255階調)毎に記憶されている。さらに、複数の印加データは、約0℃〜約50℃の温度範囲で1℃毎に記憶されている。たとえば、約50℃におけるY色を例にして説明すると、Y=(8、42、43、・・・、176、176)の1番目の値である「8」が0階調の印加データ(電圧パルスのパルス数)であり、256番目の値である「176」が255階調の印加データ(電圧パルスのパルス数)である。そして、上記した色テーブル22eに記憶された印加データに基づいて、制御部22a(図4参照)において、発熱体2e(図6参照)への電圧パルスの印加が制御される。
ここで、本実施形態では、図10に示すように、予測温度テーブル22fには、Y色、M色およびC色の各々に対応する複数の予測された熱転写プリンタ内部の環境温度である予測温度値が、データ量毎(70段階に分割)に記憶されている。図10のデータ量とは、図8に示すように、印画されるX方向1列分のドット数1280と、X方向1列分のドット数が用紙のY方向に進む数1800ラインとの積である2304000ドットにさらに、色の階調数256を掛け合わせた数値である589824000を最大とする、データ量に対応する値である。この場合、データ量として扱うには最大値の値が大きすぎるため、任意の定数2の23乗(223)でデータ量の最大値である589824000を割ることにより、最大値を70(正確には70.3125)とすることによって、最大値を扱いやすい値として設定した。また、最大値を70としたデータ量を70分割することにより、70段階のデータ量に対応した予測温度テーブル22fが作成されている。
図11〜図18は、予測温度テーブル22fを作成する方法を説明するための表およびグラフである。次に、図9〜図18を参照して、予測温度テーブル22fを作成する方法について説明する。
まず、本実施形態では、5種類の色調(データ量)の異なる一面グレー色の画像(グレー1、グレー2、グレー3、グレー4、グレー5)について、1枚目から15枚目まで連続印画した場合のサーマルヘッド2の温度および熱転写プリンタの環境温度を各枚数目毎に実測する。なお、グレー色を用紙一面に印画する理由は、各ドットに均一に印画でき、かつ、Y色、M色およびC色それぞれのデータ量を同時に算出することが可能だからである。また、各グレー色(グレー1〜グレー5)におけるY色、M色およびC色それぞれのデータ量を、予め算出しておく。
そして、5種類のグレー色(グレー1、グレー2、グレー3、グレー4、グレー5)を連続印画した際の、サーマルヘッド2の温度および熱転写プリンタの内部の環境温度を、印画回数(1回目〜15回目)毎にプロットしたグラフを作成する。図11および図12には、それぞれ、5種類のグレー色の中で、最も濃い(最もデータ量が多い:グレー5)グレー色および最も薄い(最もデータ量が少ない:グレー1)グレー色を連続印画した際の、上記グラフが示されている。図11および図12に示したグラフでは、それぞれ、Y色、M色、C色の順に3点プロットしたものを1単位(1枚)とした印画回数毎のヘッド温度の変化とY色、M色、C色の順に3点プロットしたものを1単位(1枚)とした印画回数毎の熱転写プリンタ内部の環境温度の変化とが表されている。
次に、上記のように作成した5種類のグレー色(グレー1〜グレー5)についてのグラフから、Y色、M色およびC色におけるサーマルヘッド2の温度および熱転写プリンタの内部の環境温度を各色毎に抜き出して、各色毎に、サーマルヘッド2の温度および環境温度と印画回数との関係を示したグラフを作成する。そして、各色のプロットされた熱転写プリンタ内部の環境温度に基づいて、プロットに対応した近似線を表す式を求める。図13〜図15には、それぞれ、グレー5を連続印画した場合の各色(Y色、M色、C色)についての印画回数に対するサーマルヘッド2の温度および環境温度と、環境温度の近似線および近似線を表す式が示されている。次に、5種類のグレー色(グレー1〜グレー5)のY色、M色およびC色の環境温度の各近似線を表す式を用いて、20枚連続印画時の予測される熱転写プリンタ内部の環境温度を算出する。
次に、予め算出しておいた5種類のグレー色(グレー1〜グレー5)における、Y色、M色およびC色のデータ量と、上記の近似線を表す式により算出した20枚連続印画時の予測される熱転写プリンタ内部の環境温度とを用いて、図16〜図18に示すように、Y色、M色およびC色の各色毎に、データ量に対する20枚連続印画時の予測される環境温度をプロットする。そして、各データ量毎にプロットされた20枚連続印画時の予測される熱転写プリンタ内部の環境温度に基づいて、Y色、M色およびC色の各色毎に、プロットに対応する近似線を表す式を求める。
次に、データ量と20枚連続印画時の予測される熱転写プリンタ内部の環境温度との関係を表すプロットから求められた近似線の式に、データ量の最小値1から最大値70までをそれぞれ代入することにより、データ量に対応した熱転写プリンタ内部の環境温度である予測温度を求めることができる。これにより、図10に示した予測温度テーブル22fを作成する。
図19および図20は、図1に示した一実施形態による熱転写プリンタの印刷動作を説明するためのフローチャートであり、図21および図22は、図1に示した一実施形態による熱転写プリンタの印刷動作を説明するための断面図である。次に、図1、図3〜図7、図9、図10、図19〜図22を参照して、本実施形態による熱転写プリンタの印刷動作について説明する。
まず、図19のステップS1において、熱転写プリンタの電源部がオン状態であるか否かが判断される。そして、電源部がオン状態でないと判断された場合には、電源部がオン状態になるまでこの判断が繰り返される。その一方、電源部がオン状態の場合には、ステップS2に移行する。
次に、ステップS2において、制御部22a(図4参照)により、印刷開始の指示が有るか否かが判断される。そして、印刷開始の指示が無いと判断された場合には、印刷開始の指示が有るまでこの判断が繰り返される。その一方、印刷開始の指示が有ると判断された場合には、ステップS3に移行する。この後、ステップS3において、制御部22aにより、画像データの読み込みが行われる。
次に、ステップS4において、制御部22aにより、読み込まれた画像データがRAM22h(図4参照)に展開された後、制御部22aにより、画像データがRGBデータからCMYデータに変換される。なお、RGBデータは、光の三原色(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)から構成されており、CMYデータは、色の三原色(C:シアン、M:マゼンダ、Y:イエロー)から構成されている。
次に、ステップS5において、制御部22aにより、色の三原色(C:シアン、M:マゼンダ、Y:イエロー)に展開された各色のデータ量が計算される。
次に、ステップS6において、予測補正を行う。この予測補正では、まず、図20のステップS6aにおいて、熱転写プリンタ内部の環境温度の取得を行う。すなわち、環境温度センサ29により、熱転写プリンタ内の環境温度に対応する電圧値を検出する。この環境温度センサ29により検出された電圧値は、A/D変換部22d(図4参照)によりアナログ・デジタル変換されることによって、温度データとして利用される。そして、ステップS6bにおいて、制御部22aにより、ステップS5において計算された各色のデータ量に対応した予測温度が、予測温度テーブル22f(図10参照)から選択される。その後、ステップS6cに示すように、選択された予測温度から熱転写プリンタ内部の環境温度を減算した温度のデータが、RAM22hに一時的に格納される。
次に、ステップS7において、用紙トレイ25(図1参照)内の用紙14が印刷開始位置に給紙(搬送)される。このステップS7の給紙時には、図5に示すように、モータ15が駆動するのに伴って、モータ15に取り付けられたモータギア15aが図5の矢印C3方向に回転し、中間ギア18および19を介して、送りローラギア5が図5の矢印C1方向に回転する。そして、送りローラギア5が図5の矢印C1方向に回転するのに伴って、中間ギア20および21を介して、給紙ローラギア9が図5の矢印C4方向に回転する。これにより、図3に示すように、給紙ローラ8が図3の矢印C4方向に回転するので、給紙ローラ8の下面側に接触する用紙14が給紙方向(図3の矢印T1方向)に搬送される。その結果、図3に示すように、用紙14は、下部用紙ガイド7aに案内されて、送りローラ4および押さえローラ6により印刷開始位置まで搬送される。
この際、図5に示すように、揺動ギア17は、巻取リール12のギア部12aから離間される方向(図5の矢印C2方向)に揺動されて、巻取リール12のギア部12aとは噛合しない。これにより、給紙時には、巻取リール12のギア部12aが回転しないので、巻取ボビン27bおよび供給ボビン27c(図3参照)に巻き付けられたインクシート26は巻き取られない。
次に、ステップS8において、制御部22aにより、モータドライバ22c(図4参照)を介して、サーマルヘッド2を回動させるためのモータ16が駆動される。これにより、図21に示すように、サーマルヘッド2のヘッド部2cがプラテンローラ3の方向に回動する。その結果、サーマルヘッド2のヘッド部2cが、インクシート26および用紙14を介して、プラテンローラ3を押圧する。この後、ステップS9において、制御部22aに設けられたカウンタ22i(図4参照)の初期化が行われ、変数であるライン(l)数およびドット(i)数の値が「0」に設定される。
次に、ステップS10において、制御部22aにより、ライン印刷処理が行われる。このステップS10におけるライン印刷処理では、図5に示すように、まず、用紙送りを行うためのモータ15が駆動するのに伴って、モータギア15aが図5の矢印D3方向に回転し、中間ギア18および19を介して、送りローラギア5が図5の矢印D1方向に回転する。これにより、図21に示すように、送りローラ4は、図21の矢印D1方向に回転するので、用紙14が排紙方向(図21の矢印U1方向)に搬送される。なお、用紙14は、1ライン分ずつ排紙方向に搬送される。
また、図5に示すように、揺動ギア17は、巻取リール12のギア部12aに噛合する方向(図5の矢印D2方向)に揺動されて、巻取リール12のギア部12aと噛合する。これにより、巻取リール12のギア部12aが図5の矢印D4方向に回転するので、巻取ボビン27bおよび供給ボビン27c(図21参照)に巻き付けられたインクシート26が巻き取られる。なお、インクシート26の巻き取りは、用紙14が1ライン分ずつ排紙方向に搬送されるのに伴って、1ライン分ずつ巻き取られる。
この際、ヘッド温度センサ33(図6参照)により、サーマルヘッド2の発熱体2e(図6参照)近傍の温度に対応する電圧値を検出する。このヘッド温度センサ33により検出された電圧値は、A/D変換部22d(図4参照)によりアナログ・デジタル変換されることによって、ヘッド温度のデータとして利用される。また、制御部22aにより、ステップS6においてRAM22hに格納された選択された予測温度から熱転写プリンタ内部の環境温度を減算した温度が読み込まれるとともに、ヘッド温度から、予測温度から熱転写プリンタ内部の環境温度を減算した温度を減算した補正温度が算出される。
そして、サーマルヘッド2の複数の発熱体2e(図6参照)の各々に、色テーブル22e(図9参照)に基づいて、補正温度に対応する階調に応じた電圧パルスを印加する。これにより、複数の発熱体2eの各々が、対応する階調に応じた温度になるまで発熱する。その結果、インクシート26のY色印字シート26a(図7参照)が加熱されるので、1ライン分ずつ用紙14にY色印字シート26aのインクが転写される。なお、サーマルヘッド2の発熱体2eへの電圧パルスの印加は、用紙14が排紙方向に1ライン分ずつ搬送される毎に行う。そして、Y色印字シート26aの印刷が終了すると、図22に示すように、用紙14は、上部用紙ガイド7bに案内されながら、排紙ローラ10および送りローラ4により搬送可能な位置まで搬送される。この後、上記したY色の印刷動作と同様の動作が行われることにより、M色およびC色の印刷が行われる。
次に、ステップS11において、制御部22aにより、用紙14の全ライン(1800ライン)の印刷が終了したか否かが判断される。そして、用紙14の全ラインの印刷が終了していないと判断された場合には、ステップS10のライン印刷処理に戻る。その一方、用紙14の全ライン(1800ライン)の印刷が終了したと判断された場合には、ステップS12に移行する。なお、ステップS11において行われる制御部22aの判断は、各色(Y色、M色およびC色)の印刷が終了する毎に行われる。
次に、ステップS12において、制御部22aにより、全色のインクシート26の印刷が終了したか否かが判断される。そして、全色の印刷が終了していないと判断された場合には、ステップS6〜S11の印刷動作が繰り返される。その一方、全色の印刷が終了したと判断された場合には、ステップS13に移行する。
次に、ステップS13において、透明のOP(オーバーコート)シート26d(図7参照)のインクが印刷されることにより、用紙14に対する印刷が終了する。そして、排紙時には、用紙14は、上部用紙ガイド7bに案内されながら、排紙ローラ10により外部に排紙された後、次の印刷に備えてインクシート26のY色印字シート26aの頭出しが行われる。これにより、印刷動作が終了する。なお、用紙14の排紙時には、上記した印刷時に用紙14を排紙方向(図21の矢印U1方向)に搬送する場合と同様の動作が行われる。
このようにして、本実施形態による熱転写プリンタのライン印刷動作が行われる。
本実施形態では、上記のように、印画画像のデータ量から同一の印画画像を連続的に印画した後、実質的に一定になる熱転写プリンタ内部の環境温度を予測するとともに、予測された熱転写プリンタ内部の環境温度と、環境温度センサ29により検出された印画時の熱転写プリンタ内部の環境温度との差に対応する熱量を、サーマルヘッド2の熱量に加算して印画を行うことにより、同一画像を連続で印画する場合に、初期の印画時にも、連続的に一定枚数印画した後実質的に一定になる環境温度と同じ環境温度に対する熱量が与えられるので、初期の印画時の印画品質と一定枚数印画後の印画品質とのばらつきを十分に小さくすることができる。また、上記環境温度に基づく熱量のみならず、ヘッド温度センサ33により検出された印画時のサーマルヘッド2の温度に応じて決定されたサーマルヘッド2の熱量を考慮して印画を行うように構成することによって、サーマルヘッド2の温度により印画品質が影響されるのを抑制することができるので、これによっても、初期の印画時の印画品質と一定枚数印画後の印画品質とのばらつきを十分に小さくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、予め作成された1から70の整数で規定されたデータ量と予測される熱転写プリンタ内部の環境温度との関係が規定された予測温度テーブル22fに基づいて、熱転写プリンタ内部の環境温度の予測が行われることによって、データ量に応じた熱転写プリンタ内部の環境温度の予測を行うことができるため、正確に、そのデータ量で連続印画を行った際の印画品質の実質的に一定になる環境温度を予測することができる。これにより、予測された環境温度と実際の一定となる環境温度との誤差を十分に小さくすることができるので、初期の印画時の印画品質と一定枚数印画後の印画品質とのばらつきを十分に小さくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、サーマルヘッド2の温度から、予測された熱転写プリンタ内部の環境温度と検出された印画時の熱転写プリンタ内部の環境温度との差分を減算した値を用いて、色テーブル22eによりサーマルヘッド2に与える熱量を決定することによって、容易に熱転写プリンタ内部の環境温度データとサーマルヘッド2の温度データとの両方を考慮して、サーマルヘッド2に与える熱量を決定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、予測温度テーブル22fおよび色テーブル22eは、色の3原色であるY色、M色およびC色それぞれ別個に設けられることによって、Y色、M色およびC色それぞれのデータ量に基づいて、サーマルヘッド2に与える熱量を決定することができるので、それぞれの色毎に、初期の印画時の印画品質と一定枚数印画後の印画品質とのばらつきを十分に小さくすることができる。これにより、印画品質をより安定させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、異なるデータ量の5種類のグレー一色の印画画像(グレー1〜グレー5)を用いて、連続印画後に一定になる熱転写プリンタ内部の環境温度を測定した後、データ量と連続印画後に一定になる熱転写プリンタ内部の環境温度との関係をグラフにプロットし、そのプロットした点に基づいて近似線の関係式を算出し、その近似線の関係式から各データ量と予測温度との予測温度テーブル22fを作成することによって、プロットをしていないデータ量についても予測温度を算出することができるので、詳細な予測温度テーブル22fを作成することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、熱転写プリンタに本発明を適用する例を示したが、本発明はこれに限らず、サーマルヘッドを有する画像形成装置であれば、熱転写プリンタ以外の画像形成装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、予め作成されたデータ量と予測される熱転写プリンタ内部の環境温度の環境温度との関係が規定された予測温度テーブルに基づいて、熱転写プリンタ内部の環境温度の予測が行われたが、本発明はこれに限らず、予測温度テーブルに頼ることなく、データ量毎に熱転写プリンタ内部の環境温度の予測温度を計算するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、検出されたサーマルヘッドの温度から、予測された熱転写プリンタ内部の環境温度と検出された印画時の熱転写プリンタ内部の環境温度との差分を減算した値を用いて、色テーブルによりサーマルヘッドに与える熱量を決定しているが、本発明はこれに限らず、サーマルヘッドに与える熱量を色テーブルに頼ることなく、計算によって決定してもよい。
また、上記実施形態では、実測された熱転写プリンタ内部の環境温度と印画枚数の関係をプロットし、そのプロットから近似線の式を算出することによって、各データ量と予測される環境温度との関係を規定した予測温度テーブルを作成したが、本発明はこれに限らず、近似線を用いずに、実測された熱転写プリンタ内部の環境温度のみを用いて各データ量と予測される環境温度との関係を規定した予測温度テーブルを作成するようにしてもよい。
本発明の一実施形態による熱転写プリンタ(画像形成装置)の全体構成を示した斜視図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタの装置本体を示した斜視図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタの断面図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタに含まれる回路部の回路構成を示したブロック図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタに含まれるギアの配置位置を示した側面図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタのサーマルヘッド周辺を示した平面図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタに使用されるインクシートを示した平面図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタに使用される用紙を示した平面図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタに記憶された色テーブルを示した図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタに使用される予測温度テーブルを表した図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタのグレー5で連続印刷した場合における印画枚数と、ヘッド温度および環境温度との関係を示したグラフである。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタのグレー1で連続印刷した場合における印画枚数と、ヘッド温度および環境温度との関係を示したグラフである。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタのグレー5で連続印刷した場合のY色における印画枚数と、ヘッド温度および環境温度との関係を示したグラフである。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタのグレー5で連続印刷した場合のM色における印画枚数と、ヘッド温度および環境温度との関係を示したグラフである。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタのグレー5で連続印刷した場合のC色における印画枚数と、ヘッド温度および環境温度との関係を示したグラフである。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタのデータ量と予測される環境温度との関係をY色について示したグラフである。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタのデータ量と予測される環境温度との関係をM色について示したグラフである。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタのデータ量と予測される環境温度との関係をC色について示したグラフである。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタの印刷動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタの予測補正を説明するためのフローチャートである。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタの印刷動作を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタの印刷動作を説明するための断面図である。
符号の説明
2 サーマルヘッド
22e 色テーブル(第2テーブル)
22f 予測温度テーブル(第1テーブル)
29 環境温度センサ(第2温度センサ)
33 ヘッド温度センサ(第1温度センサ)

Claims (5)

  1. 印画画像の印画を行うためのサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドが収納される装置本体と、
    前記サーマルヘッドの温度を検出するための第1温度センサと、
    前記装置本体内の雰囲気の温度である環境温度を検出するための第2温度センサとを備え、
    前記印画画像のデータ量から同一の前記印画画像を連続的に印画した後実質的に一定になる前記装置本体内の環境温度を予測するとともに、予測された前記装置本体内の環境温度と、前記第2温度センサにより検出された印画時の前記装置本体内の環境温度との差に対応する熱量を、前記第1温度センサにより検出された印画時の前記サーマルヘッドの温度に応じて決定された前記サーマルヘッドに与える熱量に加算して印画を行う、画像形成装置。
  2. 予め作成されたデータ量と前記予測される装置本体内の環境温度との関係が規定された第1テーブルをさらに備え、
    前記印画画像のデータ量から連続印画後一定になる前記装置本体内の環境温度を予測する際には、前記第1テーブルに基づいて、前記装置本体内の環境温度の予測が行われる、請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記サーマルヘッドの温度と、前記サーマルヘッドに与える熱量との関係が規定された第2テーブルをさらに備え、
    印画時には、前記第1温度センサにより検出された前記サーマルヘッドの温度から、予測された前記装置本体内の環境温度と前記第2温度センサにより検出された印画時の前記装置本体内の環境温度との差分を減算した値を用いて、前記第2テーブルにより前記サーマルヘッドに与える熱量を決定する、請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1テーブルおよび前記第2テーブルは、色の3原色毎に別個に設けられている、請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1テーブルを作成する際には、異なるデータ量の複数の印画画像を用いて、連続印画後に一定になる温度を測定した後、データ量と連続印画後に一定になる温度との関係をグラフにプロットし、そのプロットした点に基づいて近似線の関係式を算出し、その近似線の関係式から各データ量と予測された前記装置本体内の環境温度との関係が規定された前記第1テーブルを作成する、請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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