JP4963842B2 - 基板処理室の洗浄方法、記憶媒体及び基板処理装置 - Google Patents

基板処理室の洗浄方法、記憶媒体及び基板処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、基板処理室の洗浄方法、記憶媒体及び基板処理装置に関し、特に、シリコンからなる電極を備える基板処理室の洗浄方法に関する。
基板としての半導体ウエハが搬入される処理空間を有する基板処理室と、処理空間に配置され且つ高周波電源に接続された下部電極とを備えるプラズマ処理装置が知られている。このプラズマ処理装置では、処理空間に処理ガスが導入され、下部電極が処理空間に高周波電力を印加する。また、半導体ウエハが処理空間に搬入されて下部電極に載置されたときに、導入された処理ガスを高周波電力によってプラズマにしてイオン等を発生させ、該イオン等によって半導体ウエハにプラズマ処理、例えば、エッチング処理を施す。
上述したプラズマ処理装置において、処理ガスとしてデポ性の反応ガス、例えば、Cガスとアルゴン(Ar)ガスとの混合ガスを用いた場合、該反応ガスから生じた反応生成物が基板処理室の内部表面、例えば、側部内壁(以下、単に「側壁」という。)に付着する。付着した反応生成物は側壁から剥離してパーティクルとなる。パーティクルは半導体ウエハに付着して該半導体ウエハから製造される半導体デバイスの欠陥の原因となる。したがって、基板処理室の内部表面に付着した反応生成物を除去する必要がある。
従来より、上記内部表面に付着した反応生成物の除去方法として、処理空間に酸素(O)ガスを導入し、高周波電力によって酸素ガスから酸素イオンや酸素ラジカルを発生させ、反応生成物を酸素イオンや酸素ラジカルと反応させて除去する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)
特開昭62−40728号公報
ところで、近年、プラズマ処理性能向上を目的として、処理空間において下部電極に対向して配置される、処理室内部品としての上部電極をシリコンによって構成し、該上部電極には直流電源が接続されているプラズマ処理装置が開発されている。このプラズマ処理装置において、上述した反応生成物の除去方法を実行すると、確かに基板処理室の内部表面に付着した反応生成物は除去されるが、酸素イオンや酸素ラジカルと上部電極のシリコンとが反応して酸化珪素(SiO)等の酸化物が生成される。該酸化物は上記電極の表面に付着して酸化膜を形成することがある。この酸化膜も剥離してパーティクルとなる。また、直流電流は酸化膜を透過できないため、処理空間に直流電圧を印加するのが困難となる。さらには、直流電流によって酸化膜が絶縁破壊することがあるため、処理空間においてプラズマの状態を安定させるのが困難である。
本発明の目的は、処理室内部品の表面における酸化膜の形成を防止することができる基板処理室の洗浄方法、記憶媒体及び基板処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の基板処理室の洗浄方法は、基板が搬入される空間を有し且つ該空間において前記基板にプラズマ処理を施す基板処理室であって、前記空間に少なくとも一部が露出し且つ少なくともシリコンを含む処理室内部品を備える基板処理室の洗浄方法であって、前記空間に導入された酸素ガスから生成された第1のプラズマによって前記処理室内部品に付着物除去処理を施す第1のプラズマ処理ステップと、前記空間に導入された四弗化炭素ガスから生成された第2のプラズマによって前記処理室内部品の表面において前記第1のプラズマ処理ステップ中に形成された酸化物除去処理を施す第2のプラズマ処理ステップとを有することを特徴とする。
請求項2記載の基板処理室の洗浄方法は、請求項1記載の基板処理室の洗浄方法において、前記処理室内部品は前記空間に搬入された基板に対向して配置され、且つ直流電源に接続された電極であることを特徴とする。
請求項3記載の基板処理室の洗浄方法は、請求項1又は2記載の基板処理室の洗浄方法において、前記第1のプラズマ処理ステップにおける前記空間の圧力は26.7Pa〜80.0Paに設定されることを特徴とする。
請求項4記載の基板処理室の洗浄方法は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理室の洗浄方法において、前記第1のプラズマ処理ステップにおいて前記空間に印加される、前記第1のプラズマにおけるイオンが追随可能な周波数の高周波電力に起因して前記処理室内部品の表面に発生する電位と、前記空間の電位との差が150eV以上に設定されることを特徴とする。
請求項5記載の基板処理室の洗浄方法は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理室の洗浄方法において、前記第1のプラズマ処理ステップにおいて前記空間に印加される、前記第1のプラズマにおけるイオンが追随可能な周波数の高周波電力の大きさが0Wに設定されることを特徴とする。
請求項6記載の基板処理室の洗浄方法は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理室の洗浄方法において、前記第1のプラズマ処理ステップにおいて前記空間に印加される、前記第1のプラズマにおけるイオンが追随不可能な周波数の高周波電力の大きさが500W以下に設定されることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項7記載の記憶媒体は、基板が搬入される空間を有し且つ該空間において前記基板にプラズマ処理を施す基板処理室であって、前記空間に少なくとも一部が露出し且つ少なくともシリコンを含む処理室内部品を備える基板処理室の洗浄方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、前記空間に導入された酸素ガスから生成された第1のプラズマによって前記処理室内部品に付着物除去処理を施す第1のプラズマ処理モジュールと、前記空間に導入された四弗化炭素ガスから生成された第2のプラズマによって前記処理室内部品の表面において前記第1のプラズマ処理ステップ中に形成された酸化物除去処理を施す第2のプラズマ処理モジュールとを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項8記載の基板処理装置は、基板が搬入される空間を有し且つ該空間において前記基板にプラズマ処理を施す基板処理室であって、前記空間に少なくとも一部が露出し且つ少なくともシリコンを含む処理室内部品を備える基板処理室を有する基板処理装置において、前記空間に所定のガスを導入するガス導入装置と、前記ガスが導入された空間に高周波電力を印加してプラズマを生成する電極と、前記空間に酸素ガスが導入されたときに、前記電極は前記空間に高周波電力を印加して第1のプラズマを生成し、前記空間から前記第1のプラズマが除去されて前記空間に四弗化炭素ガスが導入されたときに、前記電極は前記空間に高周波電力を印加して前記第1のプラズマによる処理中に形成された酸化物を除去する第2のプラズマを生成するよう制御する制御部とを有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項10記載の基板処理室の洗浄方法は、基板が搬入される空間を有し且つ該空間において前記基板にプラズマ処理を施す基板処理室であって、前記空間に少なくとも一部が露出し且つ少なくともシリコンを含む処理室内部品を備える基板処理室の洗浄方法であって、前記空間に導入された酸素ガスから生成された第1のプラズマによって前記処理室内部品に付着物除去処理を施す第1のプラズマ処理ステップと、前記空間に導入された四弗化炭素ガスから生成された第2のプラズマによって前記処理室内部品の表面において前記第1のプラズマ処理ステップ中に形成された酸化物の除去処理を施す第2のプラズマ処理ステップとを有し、前記第1のプラズマ処理ステップにおける前記空間の圧力は26.7Pa〜80.0Paに設定されることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項11記載の基板処理室の洗浄方法は、基板が搬入される空間を有し且つ該空間において前記基板にプラズマ処理を施す基板処理室であって、前記空間に少なくとも一部が露出し且つ少なくともシリコンを含む処理室内部品を備える基板処理室の洗浄方法であって、前記空間に導入された酸素ガスから生成された第1のプラズマによって前記処理室内部品に付着物除去処理を施す第1のプラズマ処理ステップと、前記空間に導入された四弗化炭素ガスから生成された第2のプラズマによって前記処理室内部品の表面において前記第1のプラズマ処理ステップ中に形成された酸化物の除去処理を施す第2のプラズマ処理ステップとを有し、前記第1のプラズマ処理ステップにおいて前記空間に印加される、前記第1のプラズマにおけるイオンが追随可能な周波数の高周波電力の大きさが0Wに設定されることを特徴とする。
請求項1記載の基板処理室の洗浄方法及び請求項7記載の記憶媒体によれば、少なくと
もシリコンを含む処理室内部品の少なくとも一部が露出する空間に導入された酸素ガスから生成された第1のプラズマによって処理室内部品に付着物除去処理が施され、次いで、上記空間に導入された四弗化炭素ガスから生成された第2のプラズマによって処理室内部品の表面において第1のプラズマ処理ステップ中に形成された酸化物除去処理が施される。付着物除去処理において第1のプラズマ及びシリコンから生成され、且つ処理室内部品の表面に付着した酸化物は第2のプラズマによって除去される。これにより、処理室内部品の表面における酸化膜の形成を防止することができる。その結果、パーティクルの発生を防止することができる。
請求項2記載の基板処理室の洗浄方法によれば、処理室内部品は空間に搬入された基板に対向して配置され、且つ直流電源に接続された電極であるので、電極の表面における酸化膜の形成を防止することによって該酸化膜の絶縁破壊の発生を防止して上記空間においてプラズマの状態を安定させることができる。
請求項3記載の基板処理室の洗浄方法によれば、第1のプラズマ処理ステップにおける空間の圧力は26.7Pa〜80.0Paに設定される。処理室内部品の表面に付着する酸化物の発生主要因はシリコン及び酸素イオンの反応であるが、空間の圧力を高めると、処理室内部品の表面に到達する酸素イオンの数が減少する。したがって、シリコン及び酸素イオンの反応を抑制することができ、もって、処理室内部品の表面における酸化膜の形成を確実に防止することができる。
請求項4記載の基板処理室の洗浄方法によれば、第1のプラズマ処理ステップにおいて空間に印加される、第1のプラズマにおけるイオンが追随可能な周波数の高周波電力に起因して処理室内部品の表面に発生する電位と、空間の電位との差が150eV以上に設定される。処理室内部品の表面に発生する電位と空間の電位との差が大きくなると、酸素イオンによる処理室内部品の表面におけるスパッタ率が上昇する。したがって、酸素イオンによるスパッタリングによって処理室内部品の表面に付着した酸化物を除去することができ、もって、処理室内部品の表面における酸化膜の形成をより確実に防止することができる。
請求項5記載の基板処理室の洗浄方法によれば、第1のプラズマ処理ステップにおいて空間に印加される、第1のプラズマにおけるイオンが追随可能な周波数の高周波電力の大きさが0Wに設定されるので、処理室内部品の表面に発生する電位と空間の電位との差を小さくすることができ、処理室内部品の表面に到達する酸素イオンの数をより減少させることができる。したがって、処理室内部品の表面における酸化膜の形成をより確実に防止することができる。
請求項6記載の基板処理室の洗浄方法によれば、第1のプラズマ処理ステップにおいて空間に印加される、第1のプラズマにおけるイオンが追随不可能な周波数の高周波電力の大きさが500W以下に設定されるので、空間において発生する酸素イオンの密度を減らすことができ、処理室内部品の表面に到達する酸素イオンの数をさらに減少させることができ、もって、処理室内部品の表面における酸化膜の形成をより確実に防止することができる。
請求項8記載の基板処理装置によれば、少なくともシリコンを含む処理室内部品の少なくとも一部が露出する空間に酸素ガスが導入され、導入された酸素ガスから第1のプラズマが生成され、第1のプラズマが除去された空間に四弗化炭素ガスが導入され、空間に四弗化炭素ガスが導入されたときに該空間に高周波電力が印加されて第1のプラズマによる処理中に形成された酸化膜を除去する第2のプラズマが生成される。第1のプラズマは処理室内部品の表面に付着した付着物を除去し、第2のプラズマは、第1のプラズマ及びシリコンから生成されて処理室内部品の表面に付着した酸化物を除去する。これにより、処理室内部品の表面における酸化膜の形成を防止することができる。その結果、パーティクルの発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、後述する本発明の各実施の形態に係る基板処理室の洗浄方法が適用されるプラズマ処理装置について説明する。
図1は、本発明の各実施の形態に係る基板処理室の洗浄方法が適用されるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。このプラズマ処理装置は基板としての半導体ウエハWにRIE(Reactive Ion Etching)処理やアッシング処理を施すように構成されている。
図1において、プラズマ処理装置10は円筒形状の基板処理室11を有し、該基板処理室11は内部に処理空間Sを有する。また、基板処理室11内には、例えば、直径が300mmの半導体ウエハW(以下、単に「ウエハW」という。)を載置する載置台としての円柱状のサセプタ12が配置されている。基板処理室11の内壁面は側壁部材45で覆われる。該側壁部材45はアルミニウムからなり、その処理空間Sに面する面はイットリア(Y)でコーティングされている。また、基板処理室11の壁部は電気的に接地し、サセプタ12は基板処理室11の底部に絶縁性部材29を介して設置される。サセプタ12の側面はサセプタ側面被覆部材60で覆われる。
プラズマ処理装置10では、基板処理室11の内側壁とサセプタ12の側面とによって、サセプタ12上方の気体分子を基板処理室11の外へ排出する流路として機能する排気路13が形成される。この排気路13の途中にはプラズマの漏洩を防止する環状のバッフル板14が配置される。また、排気路13におけるバッフル板14より下流の空間は、サセプタ12の下方へ回り込み、可変式バタフライバルブである自動圧力制御弁(Adaptive Pressure Control Valve)(以下、「APCバルブ」という。)15に連通する。APCバルブ15は、アイソレータ(Isolator)16を介して真空引き用の排気ポンプであるターボ分子ポンプ(Turbo Molecular Pump)(以下、「TMP」という。)17に接続され、TMP17は、バルブV1を介して排気ポンプであるドライポンプ(以下、「DP」という。)18に接続されている。APCバルブ15、アイソレータ16、TMP17、バルブV1及びDP18によって構成される排気流路は、APCバルブ15によって基板処理室11内、より具体的には処理空間Sの圧力制御を行い、さらにTMP17及びDP18によって基板処理室11内をほぼ真空状態になるまで減圧する。
また、配管19がアイソレータ16及びAPCバルブ15の間からバルブV2を介してDP18に接続されている。配管19及びバルブV2は、TMP17をバイパスして、DP18によって基板処理室11内を粗引きする。
サセプタ12には高周波電源20が給電棒21及び整合器(Matcher)22を介して接続されており、該高周波電源20は、比較的高い周波数、例えば、40MHzの高周波電力をサセプタ12に供給する。これにより、サセプタ12は下部電極として機能する。また、整合器22は、サセプタ12からの高周波電力の反射を低減して高周波電力のサセプタ12への供給効率を最大にする。サセプタ12は高周波電源20から供給された40MHzの高周波電力を処理空間Sに印加する。
また、サセプタ12には、他の高周波電源46が給電棒35及び整合器36を介して接続されており、該他の高周波電源46は、比較的低い周波数、例えば、2MHzの高周波電力をサセプタ12に供給する。整合器36は整合器22と同様の機能を有する。サセプタ12は他の高周波電源46から供給された2MHzの高周波電力を処理空間Sに印加する。このとき、処理空間Sに面する側壁部材45、サセプタ側面被覆部材60及び後述する上部電極板38の表面には、処理空間Sに印加された2MHzの高周波電力に起因してポテンシャル電位が発生する。該ポテンシャル電位の周波数は2MHzである。したがって、上部電極板38等の表面に発生するポテンシャル電位と処理空間Sの電位との差(以下、単に「電極板表面−空間電位差」という。)も2MHzで変動する。陽イオン、例えば、電子密度(Ne)が1010cm−3のアルゴンイオン(Ar+)は約3.3MHzまでの電位差の変動に追随することができることが知られている。すなわち、陽イオンは電極板表面−空間電位差の変動に追随可能であるため、電極板表面−空間電位差に応じた数の陽イオンが上部電極板38等の表面に衝突する。具体的には、電極板表面−空間電位差が大きいとき、多くの陽イオンが上部電極板38等の表面に衝突し、電極板表面−空間電位差が0eVであるとき、陽イオンは上部電極板38等の表面に殆ど衝突しない。なお、高周波電源20からサセプタ12に供給される高周波電力は40MHzであるため、当該高周波電力に起因して上部電極板38の表面にポテンシャル電位が発生すると、このポテンシャル電位と処理空間Sの電位との差は40MHzで変動する。しかしながら、陽イオンは40MHzで変動する電位差に追随不可能であるため、実質的に陽イオンは40MHzで変動する高周波電力の直流成分に追随することとなり、40MHzで変動する高周波電力に起因して陽イオンに作用する電極板表面−空間電位差は、2MHzで変動する高周波電力に起因して陽イオンに作用する電極板表面−空間電位差の約半分程度となる。したがって、40MHzで変動する高周波電力によって上部電極板38等の表面に衝突する陽イオンの数を制御することは効果的でない。
サセプタ12の内部上方には、導電膜からなる円板状のESC電極板23が配置されている。ESC電極板23にはESC直流電源24が電気的に接続されている。ウエハWは、ESC直流電源24からESC電極板23に印加された直流電圧により発生するクーロン力又はジョンソン・ラーベック(Johnsen-Rahbek)力によってサセプタ12の上面に吸着保持される。また、サセプタ12の上方には、サセプタ12の上面に吸着保持されたウエハWの周りを囲うように円環状のフォーカスリング25が配設される。このフォーカスリング25は、処理空間Sに露出し、該処理空間SにおいてプラズマをウエハWの表面に向けて収束してRIE処理やアッシング処理の効率を向上させる。
また、サセプタ12の内部には、例えば、円周方向に延在する環状の冷媒室26が設けられる。この冷媒室26には、チラーユニット(図示せず)から冷媒用配管27を介して所定温度の冷媒、例えば、冷却水やガルデン(登録商標)液が循環供給され、当該冷媒の温度によってサセプタ12上面に吸着保持されたウエハWの処理温度が制御される。
さらに、サセプタ12の上面のウエハWが吸着保持される部分(以下、「吸着面」という。)には、複数の伝熱ガス供給孔28が開口している。これら複数の周縁伝熱ガス供給孔28は、サセプタ12内部に配置された伝熱ガス供給ライン30を介して伝熱ガス供給部32に接続され、該伝熱ガス供給部32は伝熱ガスとしてのヘリウムガスを、伝熱ガス供給孔28を介して吸着面及びウエハWの裏面の間隙に供給する。
また、サセプタ12の吸着面には、サセプタ12の上面から突出自在なリフトピンとしての複数のプッシャーピン33が配置されている。これらのプッシャーピン33は、モータ(図示せず)とボールねじ(図示せず)を介して接続され、ボールねじによって直線運動に変換されたモータの回転運動に起因して吸着面から自在に突出する。ウエハWにRIE処理やアッシング処理を施すためにウエハWを吸着面に吸着保持するときには、プッシャーピン33はサセプタ12に収容され、RIE処理やアッシング処理が施されたウエハWを基板処理室11から搬出するときには、プッシャーピン33はサセプタ12の上面から突出してウエハWをサセプタ12から離間させて上方へ持ち上げる。
基板処理室11の天井部には、サセプタ12と対向するようにガス導入シャワーヘッド34(ガス導入装置)が配置されている。ガス導入シャワーヘッド34はバッファ室40が内部に形成された、絶縁性材料からなる電極板支持体39と、該電極板支持体39に支持される上部電極板38(処理室内部品)とを備える。上部電極板38は処理空間Sにその下面(表面)が露出する。また、上部電極板38は導電性材料、例えば、シリコンからなる円板状の部材である。上部電極板38の周縁部は絶縁性材料からなる環状の絶縁性部材47によって覆われる。すなわち、上部電極板38は、接地電位である基板処理室11の壁部から電極板支持体39及び絶縁性部材47によって電気的に絶縁されている。
電極板支持体39のバッファ室40には処理ガス供給部(図示せず)からの処理ガス導入管41が接続されている。この処理ガス導入管41の途中には配管インシュレータ42が配置されている。また、ガス導入シャワーヘッド34は、バッファ室40を処理空間Sに導通させる複数のガス穴37を有する。ガス導入シャワーヘッド34は、処理ガス導入管41からバッファ室40へ供給された処理ガスをガス穴37を経由して処理空間Sへ供給する。
上部電極板38は直流電源49と電気的に接続されており、上部電極板38には負の直流電圧が印加されている。この場合、上部電極板38及び直流電源49の間に整合器を配置する必要がないため、上部電極板に整合器を介して高周波電源を接続する場合に比べて、プラズマ処理装置10の構造を簡素化することができる。また、上部電極板38は負の電位のまま変動することがないので、陽イオンのみを引き込む状態を維持することができ、処理空間Sから電子が消失することがない。したがって、処理空間Sにおいて電子が減少することがなく、その結果、RIE処理やアッシング処理等のプラズマ処理の効率を向上することができる。
また、基板処理室11の側壁には、プッシャーピン33によってサセプタ12から上方へ持ち上げられたウエハWの高さに対応する位置にウエハWの搬出入口43が設けられ、搬出入口43には、該搬出入口43を開閉するゲートバルブ44が取り付けられている。
このプラズマ処理装置10の基板処理室11では、上述したように、サセプタ12がサセプタ12及び上部電極板38の間の空間である処理空間Sに高周波電力を印加することにより、該処理空間Sにおいてガス導入シャワーヘッド34から供給された処理ガスを高密度のプラズマにして陽イオンやラジカルを発生させ、該陽イオンやラジカルによってウエハWにRIE処理やアッシング処理を施す。
なお、上述したプラズマ処理装置10の各構成部品の動作は、プラズマ処理装置10が備える制御部(図示しない)のCPUがRIE処理やアッシング処理に対応するプログラムに応じて制御する。
上述したプラズマ処理装置10では、ウエハWにRIE処理を施すが、このとき、デポ性の反応ガス、例えば、Cガスとアルゴンガスとの混合ガスを用いると、該反応ガスから生じた反応生成物が、上部電極板38の表面、側壁部材45の表面及びサセプタ側面被覆部材60の表面に付着する。各部品の表面に付着した反応生成物を除去するために、以下に詳述するドライクリーニング処理が実行される。
ドライクリーニング処理では、処理空間Sにガス導入シャワーヘッド34から酸素ガスが導入され、該酸素ガスが導入された処理空間Sにサセプタ12によって40MHz及び2MHzの高周波電力が印加される。処理空間Sでは主に40MHzの高周波電力によって酸素ガスから酸素イオンや酸素ラジカルが生成される。この酸素イオンや酸素ラジカルは反応生成物と反応することによって該反応生成物を除去する。
ところで、プラズマ処理装置10でドライクリーニング処理を実行すると、シリコンからなる上部電極板38の表面には、上述したように酸化珪素からなる酸化膜が形成される。該酸化膜が形成された上部電極板38の表面は白濁する。本発明者は、本発明に先立ち、ドライクリーニング処理における酸化膜の形成を抑制可能な条件を検討すべく、ドライクリーニング処理の実行条件、例えば、処理空間Sの圧力、処理空間Sに印加される40MHzの高周波電力の大きさ(パワー)及び電極板表面−空間電位差(表3では「処理空間−上部電極板間電位差」で示す。)を変更したときの上部電極板38の表面における酸化膜の形成状況を観察したところ、以下の表1乃至3に示す観察結果を得た。
Figure 0004963842
Figure 0004963842
Figure 0004963842
すなわち、処理空間Sの圧力が高ければ酸化膜は形成されにくくなり、処理空間Sに印加される40MHzの高周波電力の大きさが小さいほど酸化膜は形成されにくくなり、電極板表面−空間電位差が小さくなると酸化膜は形成されにくくなるという知見を得た。具体的には、処理空間Sの圧力が26.7Pa(200mTorr)以上であれば上部電極板38の表面において酸化膜は形成されず、処理空間Sに印加される40MHzの高周波電力の大きさが500W以下であれば同表面において酸化膜は形成されず、電極板表面−空間電位差が0eVであれば同表面において酸化膜は形成されないという知見を得た。
次に、本発明者は上部電極板38の表面に形成される酸化膜の発生メカニズムについて検討を行った。具体的には、酸化膜の形成主要因が酸素ラジカルであるか、酸素イオンであるかを検討した。
まず、プラズマ処理装置10において処理空間Sに所定量の酸素ガスと微量のアルゴンガスとを導入し、処理空間Sに40MHz及び2MHzの高周波電力を印加してプラズマを生成した。このとき、処理空間Sの圧力を変更しながら、プラズマ中のアルゴンラジカルに対する酸素ラジカルの比を測定した。その結果、図2のグラフに示すように、アルゴンラジカルに対する酸素ラジカルの比は処理空間Sの圧力が高まるにつれて大きくなることが分かった。すなわち、処理空間Sの圧力が高ければ酸素ラジカルが多くなることが分かった。
一方、プラズマ処理装置10において処理空間Sに所定量の酸素ガスと微量のアルゴンガスとを導入し、処理空間Sに40MHz及び2MHzの高周波電力を印加してプラズマを生成した。このとき、処理空間Sの圧力を変更しながら(6.7Pa(50mTorr)、13.3Pa(100mTorr)、26.7Pa(200mTorr)の3圧力)、側壁部材45に到達する単位時間当たりの酸素イオンの数を計測した。このとき、酸素イオンのエネルギー分布も併せて計測した。その結果、図3のグラフに示すように、側壁部材45に到達する単位時間当たりの酸素イオンの数は処理空間Sの圧力が高まるにつれて少なくなることが分かった。すなわち、処理空間Sの圧力が高ければ酸素イオンの数が少なくなることが分かった。
処理空間Sの圧力が高まるにつれて側壁部材45に到達する酸素イオンの数が少なくなることを説明するメカニズムについては、明りょうに説明するのが困難であるが、本発明が属する技術分野における技術常識に基づいて、本発明者は以下に説明する2つの仮説を類推するに至った。
(1)プラズマが生成された処理空間の圧力を高めると、プラズマは高周波電力を処理空間に印加する電極の近傍に偏在することが知られている。処理空間Sにおいても、酸素ガスから生成されたプラズマがサセプタ12の近傍に偏在し、その結果、側壁部材45の近傍におけるプラズマが疎となり、側壁部材45の近傍における酸素イオンの数が少なくなる。これにより、側壁部材45に到達する酸素イオンの数が少なくなる。
(2)処理室の壁面に流れ込むイオンの流量(イオンフラックス)γは、下記式によって表される。
γ = 0.61×N×(e×Te/M)1/2
は側壁部材45の近傍に発生するシースにおけるイオン密度、Teは電子温度、Mはイオン質量を示す。
ここで、処理空間の圧力が高まると電子温度が低くなることが知られている。したがって、上記式より処理空間の圧力が高まると処理室の壁面に流れ込むイオンの流量は小さくなる。すなわち、処理空間Sの圧力が高まると側壁部材45に到達する酸素イオンの数が少なくなる。
以上説明したように、処理空間Sの圧力を低くすると酸化膜が形成されやすく(表1参照。)なると共に酸素イオンの数が多くなることから、酸化膜の形成と酸素イオンの数とは密接な関係にあること、すなわち、酸素イオンが酸化膜の形成主要因であるとの知見を得た。
また、上記知見より、上部電極板38の表面において酸化膜の形成を抑制するためには、上部電極板38の表面に到達する酸素イオンの数を減らすこと、引いては、処理空間Sにおける酸素イオンの密度を減らせばよいことが分かった。
上部電極板38の表面に到達する酸素イオンの数を減らす方法としては、上述した処理空間Sの圧力を高くする方法の他に、電極板表面−空間電位差を0にする方法及び40MHzの高周波電力の大きさを小さくする方法が考えられる。これらの方法について以下に説明する。
(1)電極板表面−空間電位差を0eVにする方法
電極板表面−空間電位差が0eVである場合、処理空間Sに存在する酸素イオンは上部電極板38に引き込まれないため、上部電極板38の表面に殆ど到達せず、その結果、上部電極板38の表面に到達する酸素イオンの数を減らすことができる。尚、上記表3に示すように、電極板表面−空間電位差が0eVである場合、上部電極板38の表面において酸化膜が形成されないことから、本方法は上部電極板38の表面における酸化膜の形成防止に有効であることが確認された。
(2)40MHzの高周波電力の大きさを小さくする
40MHzの高周波電力の大きさを小さくすると、処理空間Sにおいて生成されるプラズマの量、引いては酸素イオンの量が減少する。その結果、処理空間Sから上部電極板38の表面に到達する酸素イオンの数を減らすことができる。尚、上記表2に示すように、40MHzの高周波電力の大きさを500W以下にした場合、上部電極板38の表面において酸化膜が形成されないことから、本方法も上部電極板38の表面における酸化膜の形成防止に有効であることが確認された。
一方、上記表3に示すように、電極板表面−空間電位差が150eV以上であっても上部電極板38の表面において酸化膜が形成されないという知見を得た。本知見は、上述した電極板表面−空間電位差を0eVにする方法とは矛盾するため、本発明者は酸素イオンによる上部電極板38の表面のスパッタリングに注目し、酸素分子と分子量が近いアルゴン分子から生成されたアルゴンラジカルの計算モデルを用いて電位差を変化させたときのスパッタ率(Sputtering yield)の変化をシミュレートした。その結果、図4のグラフに示すように、0eVから所定の電位差まではスパッタリングは発生せず、所定の電位差を超えると電位差が大きくなるにつれてスパッタ率が大きくなるのが分かった。
以上より、本発明者は以下の仮説を類推するに至った。すなわち、電極板表面−空間電位差が0eVである場合は、上述したように、酸素イオンが上部電極板38の表面に殆ど到達しないため、酸化膜が形成されない(図5(A))。
電極板表面−空間電位差が約100eVである場合は、低エネルギーの酸素イオンのみが上部電極板38の表面に引き込まれる。このとき酸素イオンと上部電極板38の表面との衝突エネルギーは小さいため、酸素イオンは上部電極板38の表面に付着して上部電極板38のシリコンと反応して酸化物となる。その結果、上部電極板38の表面には酸化膜が形成される(図5(B))。
電極板表面−空間電位差が150eV以上である場合は、低エネルギーの酸素イオンだけでなく高エネルギーの酸素イオンも上部電極板38の表面に引き込まれる。上部電極板38の表面に到達した低エネルギーの酸素イオンは上部電極板38の表面に付着して上部電極板38のシリコンと反応して酸化物となるが、高エネルギーの酸素イオンと上部電極板38の表面との衝突エネルギーは大きいため、酸化物が高エネルギーの酸素イオンによるスパッタリングによって除去される。その結果、上部電極板38の表面には酸化膜が形成されない(図5(C))。
本発明は以上得られた複数の知見に基づくものである。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る基板処理室の洗浄方法について説明する。
図6は、本実施の形態に係る基板処理室の洗浄方法のフローチャートである。
図6において、まず、上部電極板38の表面に反応生成物が付着したプラズマ処理装置10において、RIE処理が施されたウエハWを基板処理室11から搬出する(ステップS61)。次いで、ガス導入シャワーヘッド34から処理空間Sに酸素ガスを導入し(ステップS62)、さらに、処理空間Sに40MHzの高周波電力を印加してプラズマを生成することによってドライクリーニング処理(付着物除去処理)を実行する(ステップS63)(第1のプラズマ処理ステップ)。
ステップS63では、APCバルブ15によって処理空間Sの圧力を26.7Pa〜80.0Paに設定する。圧力の上限を80.0Paに設定するのは、80.0Paを超えると酸素ガスから生じる酸素ラジカルの密度が高くなり過ぎ、基板処理室11の蓋(チャンバリッド)や配管の密閉に用いられるOリング等のシール部材が受けるダメージが大きくなり過ぎるからである。また、他の高周波電源46からサセプタ12に供給される2MHzの高周波電力の大きさを0Wに設定する。すなわち、サセプタ12に2MHzの高周波電力を供給しない。このとき、上部電極板38の表面には2MHzの高周波電力に起因して発生するポテンシャル電位が発生することがないため、電極板表面−空間電位差は0eVとなる。さらに、高周波電源20からサセプタ12に供給される40MHzの高周波電力の大きさを500W以下に設定する。
また、ステップS63では、処理空間Sにおいて40MHzの高周波電力によって酸素ガスから酸素イオンや酸素ラジカルが生成される。このうち酸素ラジカル(第1のプラズマ)は上部電極板38の表面に付着した反応生成物と反応することによって該反応生成物を分解して除去する。一方、処理空間Sの圧力が26.7Pa〜80.0Paに設定され、電極板表面−空間電位差が0eVであり、40MHzの高周波電力の大きさが500W以下に設定されるため、上部電極板38の表面に到達する酸素イオンの数が少なくなり、上部電極板38の表面において酸化膜の形成が抑制される。但し、ステップS63では、若干量の高エネルギーの酸素イオンが上部電極板38の表面に到達し、その結果、微量の酸化物が酸素イオン及び上部電極板38のシリコンの反応によって生成され、且つ上部電極板38の表面に付着する可能性がある。
次いで、処理空間Sの酸素イオン、酸素ラジカル及び反応生成物の分解によって生じたガス等をプラズマ処理装置10の排気流路によって排出し(ステップS64)、ガス導入シャワーヘッド34から処理空間Sに四弗化炭素(CF)ガスを導入し(ステップS65)、さらに、処理空間Sに40MHz及び2MHzの高周波電力を印加してプラズマを生成することによって後述する酸化物除去処理を実行する(ステップS66)(第2のプラズマ処理ステップ)。
ステップS66では、処理空間Sにおいて40MHz及び2MHzの高周波電力によって四弗化炭素ガスからフッ素イオンやフッ素ラジカルが生成される。フッ素イオンやフッ素ラジカル(第2のプラズマ)は上部電極板38の表面に付着した酸化物と反応することによって該酸化物を分解して除去する。
次いで、処理空間Sのフッ素イオン、フッ素ラジカル及び酸化物の分解によって生じたガス等をプラズマ処理装置10の排気流路によって排出し(ステップS67)、本処理を終了する。
上述した図6の処理によれば、シリコンからなる上部電極板38の表面が露出する処理空間Sに導入された酸素ガスから生成された酸素ラジカルによって上部電極板38にドライクリーニング処理が施され、次いで、処理空間Sに導入された四弗化炭素ガスから生成されたフッ素イオンやフッ素ラジカルによって上部電極板38に酸化物除去処理が施される。ドライクリーニング処理において酸素ラジカル及びシリコンから生成され、且つ上部電極板38の表面に付着した酸化物はフッ素イオンやフッ素ラジカルによって分解されて除去される。これにより、上部電極板38の表面における酸化膜の形成を防止することができる。その結果、パーティクルの発生を防止することができると共に、酸化膜の絶縁破壊の発生を防止して処理空間SにおいてRIE処理等におけるプラズマの状態を安定させることができる。
上述した図6の処理では、ドライクリーニング処理(ステップS63)において、処理空間Sの圧力は26.7Pa〜80.0Paに設定され、2MHzの高周波電力の大きさが0Wに設定されて電極板表面−空間電位差は0eVとされ、且つ40MHzの高周波電力の大きさが500W以下に設定されるので、上部電極板38の表面に到達する酸素イオンの数が減少する。したがって、シリコン及び酸素イオンの反応を抑制することができ、もって、上部電極板38の表面における酸化膜の形成を確実に防止することができる。
上述した図6の処理では、酸化物除去処理(ステップS65)において、ガス導入シャワーヘッド34から処理空間Sに四弗化炭素ガスを導入したが、導入されるガスはこれに限られず、C2x+2で表されるフルオロカーボン直鎖飽和型のガス、例えば、CやCであればよい。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る基板処理室の洗浄方法について説明する。
本実施の形態は、その構成や作用が上述した第1の実施の形態と基本的に同じであり、ドライクリーニング処理における処理空間Sの圧力、電極板表面−空間電位差の値、並びに40MHz及び2MHzの高周波電力の大きさが上述した第1の実施の形態と異なるのみである。したがって、同様の構成については説明を省略し、以下に第1の実施の形態と異なる作用についてのみ説明を行う。
図7は、本実施の形態に係る基板処理室の洗浄方法のフローチャートである。
図7において、まず、上述したステップS61,S62を実行し、次いで、処理空間Sに40MHz及び2MHzの高周波電力を印加してプラズマを生成することによってドライクリーニング処理(付着物除去処理)を実行する(ステップS71)(第1のプラズマ処理ステップ)。
ステップS71では、APCバルブ15によって処理空間Sの圧力を26.7Paより小さく設定する。また、他の高周波電源46からサセプタ12に供給される2MHzの高周波電力の大きさを調整して、電極板表面−空間電位差を150eV以上に設定する。さらに、高周波電源20からサセプタ12に供給される40MHzの高周波電力の大きさを500Wより大きく設定する。
ステップS71では、処理空間Sにおいて40MHz及び2MHzの高周波電力によって酸素ガスから酸素イオンや酸素ラジカルが生成される。このとき、処理空間Sの圧力が26.7Paより小さく設定され、電極板表面−空間電位差が150eV以上に設定され、40MHzの高周波電力の大きさが500Wより大きく設定されるので、上部電極板38の表面に到達する酸素イオンの数が減少せず、低エネルギーの酸素イオンだけでなく高エネルギーの酸素イオンも上部電極板38の表面に引き込まれる。上部電極板38の表面に引き込まれる酸素イオンのうち低エネルギーの酸素イオンは上部電極板38のシリコンと反応して酸化物となるが、高エネルギーの酸素イオンは上部電極板38の表面と衝突して低エネルギーの酸素イオンから生成された酸化物をスパッタリングによって除去する。但し、ステップS71では、酸化物が完全には除去されず、若干量の酸化物が上部電極板38の表面に残存する可能性がある。
次いで、上述したステップS64乃至S67を実行する。ステップS66では上部電極板38の表面に残存する若干量の酸化物がフッ素イオンやフッ素ラジカルによって分解されて除去される。そして、本処理を終了する。
上述した図7の処理によれば、ドライクリーニング処理(ステップS71)において、電極板表面−空間電位差が150eV以上に設定されるので、上部電極板38の表面に引き込まれる酸素イオンのうち高エネルギーの酸素イオンは上部電極板38の表面と衝突して上部電極板38の表面に付着した酸化物をスパッタリングによって除去することができる。したがって、上部電極板38の表面における酸化膜の形成を確実に防止することができる。
上述した各実施の形態に係る基板処理室の洗浄方法では、基板処理室11内にウエハWを収容することなく実行されたが、基板処理室11内にウエハWを収容しながら実行してもよい。
例えば、プラズマ処理装置10では、反射防止膜(BARC膜)及び絶縁層が表面に形成されたウエハWを基板処理室11に収容し、処理空間Sに四弗化炭素ガスを導入し、該四弗化炭素ガスからフッ素イオンやフッ素ラジカルを生成し、該フッ素イオンやフッ素ラジカルによって反射防止膜を除去し、さらに、反射防止膜が除去されて露出した絶縁層にRIE処理を施す。このとき、上部電極板38の表面には反応生成物が付着するため、処理空間Sに酸素ガスを導入し、該酸素ガスから酸素イオンや酸素ラジカルを生成し、酸素ラジカルや酸素ラジカルによって反応生成物を除去する。該反応生成物の除去の際、上部電極板38の表面に酸素イオンに起因して酸化膜が形成される。この酸化膜は、反射防止膜及び絶縁層が表面に形成された新たなウエハWが基板処理室11に収容された後に実行される、反射防止膜の除去の際に生成されたフッ素イオンやフッ素ラジカルによって除去される。これにより、ウエハWからの半導体デバイスの製造と基板処理室11の洗浄とを同時に行うことができ、生産性を向上することができる。
なお、上述したプラズマ処理装置10では、上部電極板38が純粋にシリコンのみから構成されたが、上部電極板38がシリコンを含む材料から構成されていてもよい。
また、上述した各実施の形態に係る基板処理室の洗浄方法では、上部電極板38の表面における酸化膜の形成が防止されるが、上述した各実施の形態に係る基板処理室の洗浄方法によって酸化膜の形成が防止される部品はこれに限られず、例えば、側壁部材45やサセプタ側面被覆部材60であってもよい。
また、上述した各実施の形態に係る基板処理室の洗浄方法では、除去される膜が酸化膜であったが、除去される膜はこれに限られず、窒化膜であってもよい。
なお、上述したプラズマ処理装置10においてRIE処理等が施される基板は半導体デバイス用の半導体ウエハに限られず、LCD(Liquid Crystal Display)やFPD(Flat Panel Display)等に用いる各種基板や、フォトマスク、CD基板、プリント基板等であってもよい。
また、本発明の目的は、上述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した各実施の形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明の各実施の形態に係る基板処理室の洗浄方法が適用されるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。 処理空間の圧力を変化させたときのプラズマ中のアルゴンラジカルに対する酸素ラジカルの比の変化を示すグラフである。 処理空間の圧力を変化させたときの側壁部材に到達する単位時間当たりの酸素イオンの数を示すグラフである。 電位差を変化させたときのアルゴンラジカルによるスパッタ率の変化を示す 酸素イオンと上部電極板との衝突を示す図であり、図5(A)は電極板表面−空間電位差が0である場合を示し、図5(B)は電極板表面−空間電位差が約100eVである場合を示し、図5(C)は電極板表面−空間電位差が150eV以上である場合を示す。 本発明の第1の実施の形態に係る基板処理室の洗浄方法のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る基板処理室の洗浄方法のフローチャートである。
符号の説明
S 処理空間
W ウエハ
10 プラズマ処理装置
11 基板処理室
12 サセプタ
20 高周波電源
34 ガス導入シャワーヘッド
38 上部電極板
46 他の高周波電源
49 直流電源

Claims (12)

  1. 基板が搬入される空間を有し且つ該空間において前記基板にプラズマ処理を施す基板処理室であって、前記空間に少なくとも一部が露出し且つ少なくともシリコンを含む処理室内部品を備える基板処理室の洗浄方法であって、
    前記空間に導入された酸素ガスから生成された第1のプラズマによって前記処理室内部品に付着物除去処理を施す第1のプラズマ処理ステップと、
    前記空間に導入された四弗化炭素ガスから生成された第2のプラズマによって前記処理室内部品の表面において前記第1のプラズマ処理ステップ中に形成された酸化物の除去処理を施す第2のプラズマ処理ステップとを有することを特徴とする基板処理室の洗浄方法。
  2. 前記処理室内部品は前記空間に搬入された基板に対向して配置され、且つ直流電源に接続された電極であることを特徴とする請求項1記載の基板処理室の洗浄方法。
  3. 前記第1のプラズマ処理ステップにおける前記空間の圧力は26.7Pa〜80.0Paに設定されることを特徴とする請求項1又は2記載の基板処理室の洗浄方法。
  4. 前記第1のプラズマ処理ステップにおいて前記空間に印加される、前記第1のプラズマにおけるイオンが追随可能な周波数の高周波電力に起因して前記処理室内部品の表面に発生する電位と、前記空間の電位との差が150eV以上に設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理室の洗浄方法。
  5. 前記第1のプラズマ処理ステップにおいて前記空間に印加される、前記第1のプラズマにおけるイオンが追随可能な周波数の高周波電力の大きさが0Wに設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理室の洗浄方法。
  6. 前記第1のプラズマ処理ステップにおいて前記空間に印加される、前記第1のプラズマにおけるイオンが追随不可能な周波数の高周波電力の大きさが500W以下に設定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理室の洗浄方法。
  7. 基板が搬入される空間を有し且つ該空間において前記基板にプラズマ処理を施す基板処理室であって、前記空間に少なくとも一部が露出し且つ少なくともシリコンを含む処理室内部品を備える基板処理室の洗浄方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータで読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、
    前記空間に導入された酸素ガスから生成された第1のプラズマによって前記処理室内部品に付着物除去処理を施す第1のプラズマ処理モジュールと、
    前記空間に導入された四弗化炭素ガスから生成された第2のプラズマによって前記処理室内部品の表面において前記第1のプラズマ処理ステップ中に形成された酸化物の除去処理を施す第2のプラズマ処理モジュールとを有することを特徴とする記憶媒体。
  8. 基板が搬入される空間を有し且つ該空間において前記基板にプラズマ処理を施す基板処理室であって、前記空間に少なくとも一部が露出し且つ少なくともシリコンを含む処理室内部品を備える基板処理室を有する基板処理装置において、
    前記空間に所定のガスを導入するガス導入装置と、
    前記ガスが導入された空間に高周波電力を印加してプラズマを生成する電極と、
    前記空間に酸素ガスが導入されたときに、前記電極は前記空間に高周波電力を印加して第1のプラズマを生成し、前記空間から前記第1のプラズマが除去されて前記空間に四弗化炭素ガスが導入されたときに、前記電極は前記空間に高周波電力を印加して前記第1のプラズマによる処理中に形成された酸化物を除去する第2のプラズマを生成するよう制御する制御部と
    を有することを特徴とする基板処理装置。
  9. 前記処理室内部品は前記空間に搬入された基板に対向して配置され、且つ直流電源に接続された電極であることを特徴とする請求項8記載の基板処理装置。
  10. 基板が搬入される空間を有し且つ該空間において前記基板にプラズマ処理を施す基板処理室であって、前記空間に少なくとも一部が露出し且つ少なくともシリコンを含む処理室内部品を備える基板処理室の洗浄方法であって、
    前記空間に導入された酸素ガスから生成された第1のプラズマによって前記処理室内部品に付着物除去処理を施す第1のプラズマ処理ステップと、
    前記空間に導入された四弗化炭素ガスから生成された第2のプラズマによって前記処理室内部品の表面において前記第1のプラズマ処理ステップ中に形成された酸化物の除去処理を施す第2のプラズマ処理ステップとを有し、
    前記第1のプラズマ処理ステップにおける前記空間の圧力は26.7Pa〜80.0Paに設定されることを特徴とする基板処理室の洗浄方法。
  11. 基板が搬入される空間を有し且つ該空間において前記基板にプラズマ処理を施す基板処理室であって、前記空間に少なくとも一部が露出し且つ少なくともシリコンを含む処理室内部品を備える基板処理室の洗浄方法であって、
    前記空間に導入された酸素ガスから生成された第1のプラズマによって前記処理室内部品に付着物除去処理を施す第1のプラズマ処理ステップと、
    前記空間に導入された四弗化炭素ガスから生成された第2のプラズマによって前記処理室内部品の表面において前記第1のプラズマ処理ステップ中に形成された酸化物の除去処理を施す第2のプラズマ処理ステップとを有し、
    前記第1のプラズマ処理ステップにおいて前記空間に印加される、前記第1のプラズマにおけるイオンが追随可能な周波数の高周波電力の大きさが0Wに設定されることを特徴とする基板処理室の洗浄方法。
  12. 前記第2のプラズマ処理ステップにおいて、前記空間に印加される、前記第2のプラズマにおけるイオンが追従可能な周波数の高周波電力を印加することを特徴とする請求項11記載の基板処理室の洗浄方法。
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