JP4960901B2 - エンジンのブリーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オイルミストを含むブローバイガスからオイルミストを分離して吸気系に環流させるエンジンのブリーザ装置に関する。
4サイクルのエンジンにおいては、燃焼室からシリンダとピストンリングとの隙間を通ってクランク室内に漏入するブローバイガスを吸気系に環流して再燃焼させるようにしている。しかし、クランク室内に漏入したブローバイガスには、クランク室内の潤滑オイルがミスト状、即ちオイルミストとなって含まれている。したがって、ブローバイガスと共にオイルミストが吸気系に運ばれて潤滑オイルの消費量が増大すると共にエンジン性能に影響する。
この対策として、クランク室内のブローバイガスからオイルミストを分離除去して吸気系に供給するブリーザ装置が種々提案されている。
この種のブリーザ装置の一例として、特許文献1のブリーザ装置を図13に示す要部断面図及び図14に示す図13のC矢視拡大断面図を参照して説明する。
ブリーザ装置100は、ケース側ブリーザ室103と、シリンダヘッド側ブリーザ室と、ケース側ブリーザチューブ105と、シリンダヘッド側ブリーザチューブ106と、集合部107と、エアクリーナ側ブリーザチューブ108から構成される。ケース側ブリーザ室103は、クランク室101に連通して設けられている。シリンダヘッド側ブリーザ室は、図示しないシリンダヘッドカバーに連通して設けられている。ケース側ブリーザチューブ105は、ケース側ブリーザ室103内のブローバイガスを図示しないエアクリーナに導く。シリンダヘッド側ブリーザチューブ106は、シリンダヘッド側ブリーザ室内のブローバイガスをエアクリーナへ導く。集合部107は、ケース側ブリーザチューブ105及びシリンダヘッド側ブリーザチューブ106にそれぞれ導かれたブローバイガスを集合させる。エアクリーナ側ブリーザチューブ108は、集合部107に集合したブローバイガスをエアクリーナに導く。
ケース側ブリーザ室103はクランク室101から流入したブローバイガスに含まれるオイル分離する。ケース側ブリーザ室103の上部にケース側接続パイプ109が取り付けられている。ケース側ブリーザチューブ105がこのケース側接続パイプ109と嵌合し、ケース側接続パイプ109を介してケース側ブリーザ室103とケース側ブリーザチューブ105とが接続される。
そして、エンジンを始動させると、クランク室101に漏れ出したブローバイガスはケース側ブリーザ室103内に流入し、ケース側接続パイプ109及びケース側ブリーザチューブ105を通過して集合部107へ導かれる。このときケース側ブリーザ室103においてブローバイガスに混在するオイルミストが分離される。
また、シリンダヘッドカバー内に流入したブローバイガスはシリンダヘッド側ブリーザ室に流入し、シリンダヘッド側ブリーザチューブ106を通過して集合部107に導かれる。このときシリンダヘッド側ブリーザ室においてブローバイガスに混在するオイルミストが分離される。
ケース側ブリーザチューブ105及びシリンダヘッド側ブリーザチューブ106に導かれたブローバイガスは集合部107で集合し、エアクリーナ側ブリーザチューブ108を通過してエアクリーナの内部に吸入される。このとき集合部107がシリンダヘッド側ブリーザ室から流れるブローバイガスの気液分離装置として機能する。分離されたオイルミストは、重力の作用によりケース側ブリーザチューブ105及びケース側ブリーザ室103を通じてクランクケース101に戻される。また、エアクリーナ側ブリーザチューブ108の内部に付着したオイルミストは重力の作用により集合部107、ケース側ブリーザチューブ105及びケース側ブリーザ室103を通じてクランクケース101に戻される。
特開2005−83310号公報
上記特許文献1によると、気液分離装置として機能する集合部107は、シリンダヘッド、シリンダヘッドカバー、クランクケース等のエンジン本体とは別個に形成されて各チューブによって連結する。したがって、構成部品点数が多く、構成が複雑になり組み立て作業が煩雑になると共に製造コストの増大を招くことが懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、構成部品点数の削減及び構造の簡素化は得られると共に、組立作業性に優れ、製造コストの低減が期待できるエンジンのブリーザ装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載のエンジンのブリーザ装置の発明は、回転自在に支持するカム軸の一端に固設された従動側回転体を収容すると共にクランク室に連通するタイミングギヤ室をシリンダヘッドに設けると共に、該タイミングギヤ室の側部に前記従動側回転体の側面と対向して開口するサイドカバー取付部に着脱可能に取り付けられるサイドカバーを備え、前記クランク室内に軸支されたクランク軸に連動して前記従動側回転体が回転するエンジン内のブローバイガスからオイルミストを分離除去して吸気系に環流させるエンジンのブリーザ装置であって、前記タイミングギヤ室内においてブローバイガスからオイルミストを分離する第1ブリーザ装置及び該第1ブリーザ装置によってオイルミストを分離したブローバイガスから更にオイルミストを分離除去して吸気系にさせる第2ブリーザ装置を有し、前記第1ブリーザ装置は、前記カム軸の一端部に取り付けられてカム軸によって回転するオイルセパレータを備え、前記第2ブリーザ装置は、前記サイドカバーの内面にブローバイガス導入口が開口して先端部が閉塞されたブローバイガス導入路と、該ブローバイガス導入路にエアクリーナ側導入口が開口して上方に延在すると共に吐出口が吸気系に連通するエアクリーナ側ブリーザ通路と、前記ブローバイガス導入路にケース側導入口が開口して下方に延在すると共に吐出口が油溜室に連通するケース側ブリーザ通路とが前記サイドカバーに一体形成されたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1のエンジンのブリーザ装置において、前記第1ブリーザ装置は、前記オイルセパレータが、カム軸の先端部に取り付けられるベース部と該ベース部の周縁から前記カム軸と離反する方向に突出して互いに離間する複数のフィンを有し、前記サイドカバーの内面からカム軸と同軸上でタイミングギヤ室内に突出して前記カム軸の方向に開放する筒状のブリーザハウジングを備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2のエンジンのブリーザ装置において、前記ケース側導入口がブローバイガス導入通路の先端部下面に開口してケース側ブリーザ通路が該ケース側導入口から下方に延在する一方、該ケース側導入口からブローバイガス導入口側にオフセットして前記エアクリーナ側導入口がブローバイガス導入通路の上面に開口してエアクリーナ側ブリーザ通路が該エアクリーナ側導入口から上方に延在することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、エンジンのクランク軸の回転をカム軸に伝達する調時伝動機構を収容する収容室に流入したブローバイガス中のオイルミストを除去して吸気系に還流するエンジンのブリーザ装置において、カム軸の一端側に取り付けられカム軸の回転により収容室内で回転するオイルセパレータと、収容室の一側に着脱可能に取り付けられるサイドカバーを有し、サイドカバーは、収容室内に突出しオイルセパレータの少なくとも一部を収容するブリーザハウジングと、ブリーザハウジングの内側に開口して先端部が閉塞されるブローバイガス導入路と、ブローバイガス導入路内に開口して上方に延在すると共に吸気系に連通するエアクリーナ側ブリーザ通路と、ブローバイガス導入路内に開口して下方に延在すると共に油溜室に連通するケース側ブリーザ通路が一体形成され、オイルセパレータと前記ブリーザハウジングが、収容室内のブローバイガスからオイルミストを分離する第1ブリーザ装置を構成すると共に、ブローバイガス導入路とエアクリーナ側ブリーザ通路とケース側ブリーザ通路が、第1ブリーザ装置によりオイルミストを分離したブローバイガスから更にオイルミストを分離する第2ブリーザ装置を構成することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4のエンジンのブリーザ装置において、ブローバイガス導入路内に開口するエアクリーナ側ブリーザ通路のエアクリーナ側導入口は、ブローバイガス導入路の上面に形成されるとともに、ケース側ブリーザ通路に対して、ブローバイガス導入路のブリーザハウジング内側に開口するブローバイガス導入口側にオフセットして形成されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4のエンジンのブリーザ装置において、ブローバイガス導入路内に開口するエアクリーナ側ブリーザ通路のエアクリーナ側導入口は、ブローバイガス導入路の先端部の下面に形成されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項3または4のエンジンのブリーザ装置において、前記エアクリーナ側導入口とブローバイガス導入通路の先端部との間におけるブローバイガス導入通路の上面が前記先端部側に移行するに従って漸次ケース側導入口に接近するように傾斜した誘導面を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項のエンジンのブリーザ装置において、前記エアクリーナ側導入口のブローバイガス導入口側の縁部に沿ってブローバイガス導入路の上面からブローバイガス導入路内に突出する仕切壁を形成したことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項のエンジンのブリーザ装置において、前記エアクリーナ側導入口がブローバイガス導入路の中心軸に対して径方向にオフセットしてブローバイガス導入路に開口してエアクリーナ側ブリーザ通路が該エアクリーナ側導入口から上方に延在することを特徴とする。
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)第1ブリーザ装置とともに第2ブリーザ装置を設けることにより、ブローバイガスから効率的にオイルミストが除去される。したがって、吸気系にオイルミストがブローバイガスと共に持ち出されることがなく、潤滑オイルの消費が抑制できると共に、エンジン性能の向上が確保できる。
(2)第1ブリーザ装置は、オイルセパレータとブリーザハウジングから構成される簡単かつコンパクトな構成であり、生産性に優れる。また、第1ブリーザ装置は、サイドカバー及びカム軸に装着されるオイルセパレータの脱着によって、容易に脱着することができる。よって、第1ブリーザ装置の保守及び点検等のメンテナンス作業を円滑かつ容易に行うことができる。
(3)第2ブリーザ装置は、サイドカバー等のエンジン本体にブローバイガス導入路、エアクリーナ側ブリーザ通路、ケース側ブリーザ通路を一体形成する簡単かつコンパクトな構成で、部品点数が極めて少ない。したがって、簡単な作業で組み立てられ、組立作業性および生産性に優れ、製造コストの低減が期待できる。
(4)エアクリーナ側ブリーザ通路およびケース側ブリーザ通路をブローバイガス導入路からそれぞれ上下方向に延在させることにより、ブローバイガスとともにエアクリーナ側に流入するオイルミストの量を効果的に減少できる。
(5)エアクリーナ側導入口をケース側導入口よりブローバイガス導入口側(上流側)にオフセットしている。これにより、先端部に導かれたオイルミストを含んだブローバイガスは、先端部側により近い位置に開口するケース側導入口(クランク室側)に積極的に流入しようとする。したがって、エアクリーナ側に流入するオイルミストを含んだブローバイガスの量を効果的に減少できる。
(6)ブローバイガス導入路の上面に仕切壁を形成することにより、ブローバイガスは、仕切壁によってエアクリーナ側導入口の上流側で下方に屈曲誘導され、ブローバイガス導入路の下面に開口するケース側ブリーザ通路により積極的に流入する。したがって、エアクリーナ側ブリーザ通路に流入するオイルミストを含むブローバイガスの量を効果的に減少させることができる。
(7)ブローバイガス導入路の先端側に誘導面を形成することにより、先端部に誘導されたブローバイガスを、積極的にケース側ブリーザ通路側に流入させる。これにより、エアクリーナ側ブリーザ通路を介してエアクリーナに吸入されるブローバイガスに含まれるオイルミストの量を減少できる。
(8)エアクリーナ側導入口をブローバイガス導入路の径方向にオフセットして形成することにより、先端部に誘導されるブローバイガスがエアクリーナ側ブリーザ通路に流入する量を抑制することができる。
以下、本発明に係るエンジンのブリーザ装置の実施の形態を図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1乃至図6を参照して第1実施の形態を説明する。
図1は本発明のブリーザ装置を有するエンジンを示す断面図、図2は図1のA部拡大図、図3は図2のB矢視図、図4は要部分解斜視図である。
このエンジンEは、単気筒のOHC式4サイクルエンジンである。図1に示すように、エンジンEのエンジン本体10は、左右一対のケース半体11a、11bをボルトにより接合してなるクランクケース11と、クランクケース11にボルトにより接合されたシリンダブロック15と、シリンダブロック15の頂部にボルトにより接合されたシリンダヘッド20とを有している。
ケース半体11a、11bからなるクランクケース11は、回転中心軸L1を中心に回転するクランク軸31を支承するクランク室13とクランク室13の下方の油溜室14とに仕切壁部12によって区画されている。
このクランク軸31のクランクピン31aにコンロッド32及びピストンピン33を介してピストン34が連接している。ピストン34は、シリンダブロック15に形成されたシリンダ16に図示しないピストンリングを介して摺動自在に嵌装される。また、クランク軸31には駆動側回転体であるスプロケット46が設けられている。更にシリンダブロック15にはシリンダ16に沿って下端がクランク室13に連通する連通路17が形成されている。
シリンダヘッド20には、燃焼室19と図示しない気化器及び排気マフラにそれぞれ連なる吸気ポート及び排気ポートが形成されると共に、これら吸気ポート及び排気ポートを開閉する吸気弁、排気弁が設けられる。また、シリンダヘッド20には、これら吸気弁及び排気弁を駆動するカム軸36、ロッカー軸37、排気用ロッカーアーム38a及び吸気用ロッカーアーム38b等の動弁機構35が配置される。このエンジンEは、ピストン34の往復動方向が天地方向に対し傾斜した、いわゆる傾斜式エンジンとなっている。
シリンダヘッド20は、図2及び図3に示すように、シリンダヘッド本体21と、シリンダヘッド本体21に取付ボルトによって取付けられるロッカーカバー26とサイドカバー60とから構成される。
シリンダヘッド本体21には、シリンダブロック15に形成された連通路17を介してクランク室13と連通するタイミングギヤ室22が形成されている。更に、シリンダヘッド本体21には、カム軸36を嵌装支持するため、第1カム軸穴23a及び第1カム軸穴23aより小径である第2カム軸穴24aが形成されている。第1カム軸穴23aは、第1カム軸支承部23において、一端がタイミングギヤ室22に開放されて貫通形成されている。また、第2カム軸穴24aは、第2カム軸支承部24において底部24bによって一端が閉じた有底円筒状穿設されている。カム軸36が、これらカム軸穴に挿入することでシリンダヘッド本体21に支持されることにより、その回転中心を通る軸線L2は、クランク軸31の回転中心軸L1と平行となる。
カム軸36は、第1カム軸穴23aに回転自在に嵌合する第1軸嵌合部36a、吸気用カム36b、排気用カム36c、第2カム軸穴24aに回転自在に嵌合する第2軸嵌合部36dが順に軸線L2に沿って配設されている。第1カム軸穴23aからタイミングギヤ室22に突出するカム軸36の一端に段部36eを介してスプロケット取付部36fが同軸上に突設されている。このスプロケット取付部36fの端面には、取付ネジ孔36gが穿設されている。また、カム軸36には、オイルポンプから供給され潤滑オイルを第1軸嵌合部36a及び第2軸嵌合部36d等の摺動部及び他の潤滑部に飛散して供給するオイル孔36hが穿設されている。
第1カム軸支承部23及び第2カム軸支承部24にロッカー軸37の各端部37a、37bを支承する第1ロッカー軸支穴23d及び第2ロッカー軸支穴24dが形成されている。ロッカー軸37には排気用ロッカーアーム38aと吸気用ロッカーアーム38bが軸支されている。排気用ロッカーアーム38aの一方端は排気バルブの頭頂部と当接し他方端は排気用カム36bに当接している。同様に吸気用ロッカーアーム38bの一方端は吸気バルブの頭頂部と当接し他方端は吸気用カム36cに当接している。これにより、排気用ロッカーアーム38a及び吸気用ロッカーアーム38bはカム軸36の回転によって揺動し、この揺動によって吸気バルブ及び排気バルブを押動して吸気ポート及び排気ポートを開閉する。
ロッカーカバー26は、図1及び図2に示すようにシリンダヘッド本体21の上部に装着されてタイミングギヤ室22の上方および側部を覆っている。また、ロッカーカバー26は、シリンダヘッド本体21の上部に装着されてロッカー軸37の上方を覆い、動弁室27を形成する。
タイミングギヤ室22を覆うロッカーカバー26の側部であって、カム軸36と直交する面に、環状のサイドカバー取付部25が一体に形成されている。このサイドカバー取付部25には後述するサイドカバー60が着脱可能に取り付けられる。
サイドカバー取付部25は、ロッカーカバー26から軸線L2に突出し、円環状に形成されたサイドカバー取付フランジ25bを有している。このサイドカバー取付用フランジ25bの中央部には、後述するブリーザハウジング55をタイミングギヤ室22内に差し込むためのブリーザハウジング差込孔25aが形成されている。ロッカーカバー26をシリンダヘッド本体21に取り付けたとき、カム軸36の軸線L2とブリーザハウジング差込孔25aの中心軸が一致する。
サイドカバー取付用フランジ25bは、ロッカーカバー26のシリンダヘッド本体21との取付面より下方に突出して形成されている。このサイドカバー取付用フランジ25bの下方突出部には、シリンダヘッド本体21に対向する端面25cが形成されている。一方、シリンダヘッド本体には、端面25cの着座部として着座面22bが形成されている。
一方、図1乃至図4に示すように第1カム軸支承部23からタイミングギヤ室22内に突出するカム軸36の一端に、従動側回転体であるスプロケット41及び環状のスペーサ42を介在してオイルセパレータ51が取付ボルト45によって軸線L2と同軸上に取り付けられる。
スプロケット41は、カム軸36のスプロケット取付部36fに嵌合する軸孔41aが穿設され、かつスプロケット取付部36fの長さより若干大きな厚さを有している。スペーサ42は、ボルト挿通孔42aが穿設されてスプロケット41の軸孔41aより大径の円板状に形成されている。
オイルセパレータ51は、後述するサイドカバー60に形成されたブリーザハウジング55と共に第1ブリーザ装置50を構成するものである。オイルセパレータ51は、図2及び図4に示すように、その中央部に取付孔52aが穿設された板状で外周に複数の直線状の周縁52bを有する多角形、本実施の形態では五角形のベース部52を備えている。また、ベース部52の各周縁52bから軸線L2の延在方向に沿ってカム軸36から離れる方向に略直角に折曲形成された矩形平面状のフィン53が形成されている。各フィン53は、環状に一定間隔おきに形成され、環状フィン列を構成している。各フィン53は、カム軸36の回転方向となる前端縁53a側が後端縁53b側に対して軸線L2に接近するように、即ち前端縁53aに対し後端縁53bが軸線L2から離れるように傾斜する傾斜角を有している。また、各隣接するフィン53の前端縁53aと後端縁53bの間に軸線L2方向に沿って延在する間隙部54が形成されている。
以下、図2及び図4を用いて、これらスプロケット41、スペーサ42、オイルセパレータ51のカム軸36との結合について述べる。まず、カム軸36のスプロケット取付部36fに軸孔41aを嵌合させて、スプロケット41をカム軸36に装着する。次に、スペーサ42を介在させて、オイルセパレータ51のベース部52をスプロケット41の側面41bに当接させて位置決めする。この位置決めした状態で、取付ボルト45をオイルセパレータ51の取付孔52aから挿入し、スペーサ42のボルト挿通孔42aを貫通してカム軸36の取付ネジ孔36gに螺合する。取付ボルト45の螺合により、スプロケット41及びセパレータ51が共にカム軸36の端部に固設される。
このカム軸36に固設されたスプロケット41は、シリンダブロック15に形成された連通路17内を貫通するカムチエーン47によって、クランク軸31に設けられたスプロケット46と連動して回転駆動する。従って、クランク軸31の回転によって、スプロケット46、カムチエーン47及びスプロケット41から構成される調時伝動機構を介してカム軸36及びオイルセパレータ51が回転駆動される。なお、連通路17およびそれに連続するタイミングギヤ室22は、調時伝動機構を収容する収容室を構成する。
サイドカバー60は、図2及び図4に示すように、外周内面61bがサイドカバー取付用フランジ25bに接合してタイミングギヤ室22の側方を覆うカバー本体61を有し、取付ボルトによってロッカーカバー26に取り付けられる。
カバー本体61の内面61aに基端55aが接続され、軸線L2に沿って突出する内周面55c及び外周面55dを備えた円筒状のブリーザハウジング55が突設される。ブリーザハウジング55は、その内径がオイルセパレータ51より大径であり、外周面55dとサイドカバー取付部25の内周面25aとの間に間隙を有してオイルセパレータ51を回転可能に覆っている。このブリーザハウジング55の先端55bは、スプロケット41の側面41bと対向し、当接してカム軸36の軸方向の移動を規制して、カムシャフト36を予め設定された位置に保持する。
ブリーザハウジング55には、その周囲に先端55b側が開放されて軸線L2に沿って両側縁56aが延びた略U字状の開口部56が複数形成されている。本実施の形態では、ブリーザハウジング55に4個の開口部56が等間隔で放射状に形成されている。
更に、サイドカバー60に第2ブリーザ装置62が一体に形成される。このブリーザ装置62について、図2及び図4乃至図6を参照して以下説明する。図5は図3のI−I線断面図、図6は図5のII−II線断面図である。
第2ブリーザ装置62は、ブローバイガス導入路63、ケース側ブリーザ通路64、エアクリーナ側ブリーザ通路65から構成される。ブローバイガス導入路63は、カバー本体61の内面61aに軸線L2と同軸上に形成されオイルセパレータ内に開口するブローバイガス導入口63aを有する。また、ブローバイガス導入路63は、ブローバイガス導入口63aから外方に向かって延在すると共にその先端部63bが閉塞されている。本実施の形態では、ブローバイガス導入路63は軸線L2に沿って水平に延在する。ブローバイガス導入路63の先端部63b側下面63dにケース側導入口64aが開口しており、ケース側ブリーザ通路64は、そのケース側導入口64aから下方に延在する。ブローバイ導入路63の上面63cにはエアクリーナ側導入口65aが開口しており、エアクリーナ側ブリーザ通路65は、そのエアクリーナ側導入口65aから上方に延在する。また、エアクリーナ側導入口65aは、ケース側導入口64aより予め設定されたオフセット量aだけブローバイガス導入口63a側(上流側)に位置する。なお、ブローバイガス導入路63のブローバイガス導入口63a側は、カバー本体61の内面61aから突出して形成されている。
カバー本体61から突出するケース側ブリーザ通路64の吐出口64bは、ケース側ブリーザチューブ66を介してクランク室13に連通する。一方、カバー本体61から突出するエアクリーナ側ブリーザ通路65の吐出口65bは、エアクリーナ側ブリーザチューブ67を介して吸気系に連通する。本実施の形態では、エアクリーナ側ブリーザ通路65の吐出口65bは、エアクリーナ68に連通する。
第1ブリーザ装置で分離できなかったオイルミストを含んだブローバイガスがタイミングギヤ室22に開口するブローバイガス導入口63aからブローバイガス導入路63内に流入する。このブローバイガスは、ブローバイガス導入路63の先端部63b側に誘導される。先端部63側に誘導されたオイルミストを含むブローバイガスは、ブローバイガス導入路63に開口するエアクリーナ側導入口65aとケース側導入口64aに流入しようとする。
ケース側導入口64aに流入したブローバイガスは、そのままクランク室内に導かれることになる。一方、エアクリーナ側導入口65aに流入したブローバイガスは、エアクリーナ側ブリーザ通路65に沿って上方に流れる過程において、そのブローバイガスに含まれるオイルミストがその自重によって分離される。オイルミストが分離されたブローバイガスはエアクリーナ68内に吸入される。分離されたオイルミストは、エアクリーナ側ブリーザ通路65の内面を滴下し、ブローバイガス導入路63内に戻される。そして、このオイルミストは、その自重によってブローバイガス導入路63の下面63dに開口するケース側導入口64aに流入する。その後、このオイルミストは、ケース側ブリーザチューブ66を介してクランク室13に流入する。したがって、エアクリーナ側ブリーザ通路65およびケース側ブリーザ通路64をブローバイガス導入路63からそれぞれ上下方向に延在させることにより、ブローバイガスとともにエアクリーナ68側に流入するオイルミストの量を効果的に減少できる。
また、本実施の形態では、エアクリーナ側導入口65aをケース側導入口64aよりブローバイガス導入口63a側(上流側)にオフセットしている。これにより、先端部63bに導かれたオイルミストを含んだブローバイガスは、先端部63b側により近い位置に開口するケース側導入口64a(クランク室13側)に積極的に流入しようとする。したがって、エアクリーナ68側に流入するオイルミストを含んだブローバイガスの量を効果的に減少できる。なお、先端部63b側に誘導されたブローバイガスをより積極的にケース側導入口64aに流入させるため、ケース側導入口64aは、可能な限り先端部63bに近い下面63dに形成する方が望ましい。
本実施の形態において、ブローバイガス導入路63は、ブローバイガス導入口63aから軸線L2に沿って水平に延在しているが、これに限らず、上方または下方に延在してもよい。
また、このエンジンEの潤滑については、エンジンEの運転時に駆動される図示しないオイルポンプが、油溜室14内の潤滑オイルをクランク室13内の各潤滑部やシリンダヘッド20に配置された動弁機構35等の潤滑部に供給する。各潤滑部を潤滑した潤滑オイルは、クランク室13内に回収される。例えば、動弁機構35等を潤滑した潤滑オイルは、ミスト状、即ちオイルミストとなり、タイミングギヤ室22の壁面22a及び連通路17の壁面17aを伝わって滴下してクランク室13内に回収される。クランク室13に回収された潤滑オイルは、クランク室13の圧力変動に伴うクランク室13と油溜室14との差圧によって開閉する仕切壁部12に配置された図示しないバルブ孔から油溜室14に戻される。
次に、第1ブリーザ装置50及び第2ブリーザ装置62を備えたエンジンEの作用について説明する。
エンジンEの運転時には、燃焼室19からシリンダブロック15のシリンダ16とピストン34及びピストンリングの隙間を通ってクランク室13にブローバイガスが漏入する。一方、クランク室13内には、回転するクランク軸31等からオイルミストが飛散し、また各潤滑部を潤滑するオイルミストや、各潤滑部を潤滑して回収されたオイルミストが飛散している。
動弁室27内においても回転するカム軸36等からオイルミストが飛散している。動弁室27内のオイルミストは、動弁室27からタイミングギヤ室22の壁面22a及び連通路17の壁面17aを伝わり滴下してクランク室13内に回収される。また、クランク軸31の回転に伴ってスプロケット46及びカム軸2に設けられたスプロケット41が回転すると、スプロケット41、46及びカムチエーン47に付着した潤滑オイルが連通路17やタイミングギヤ室22内に飛散する。
これらオイルミストが飛散するクランク室13内や連通路17及びタイミングギヤ室22内を通るブローバイガスには多くのオイルミストが含まれることになる。
これらオイルミストを含んだブローバイガスは、クランク室13内の圧力変動によって、連通路17及びタイミングギヤ室22を経て、第1ブリーザ装置50を構成するブリーザハウジング55の開口部56からブリーザハウジング55内に流入される。ブリーザハウジング55内に開口部56から流入したブローバイガスは、回転するオイルセパレータ51のフィン53に接触する。このとき、ブローバイガスに含まれたオイルミストは、そのオイルミスト自体の粘性によってフィン53に付着してブローバイガスから分離される。このオイルセパレータ51によってオイルミストが除去されたブローバイガスは、オイルセパレータ51の各間隙部54からオイルセパレータ51の内側に流入する。
一方、セパレータ51のフィン53に付着したオイルミストは、回転するオイルセパレータ51による遠心力の作用を受けて放射状に飛散される。飛散されたオイルミストは、ブリーザハウジング55の内周面55cによって受け止められ、ブリーザハウジング55に開口する開口部56からサイドカバー取付部25の内周面25aに滴下する。更に、オイルミストはタイミングギヤ室22の壁面22aを伝わって滴下し、シリンダブロック15に形成された連通路17の壁面17aを伝わってクランク室13内に回収される。
更に、オイルミストが除去されて、オイルセパレータ51の内側に流入したブローバイガスにはオイルセパレータ51の回転により旋回が付与される。このブローバイガスの旋回により、比重の小さいブローバイガスはセパレータ51内の中心部分、即ちセパレータ51内部の軸線L2付近に保持される。一方、ブローバイガス内に残存するオイルミストは、比較的比重が大きいため、遠心力によって外方に流動してフィン53の内面53eに付着してブローバイガスから分離される。
そして、オイルミストの残存が少ない中心部分のブローバイガスが、サイドカバー60に一体形成されて軸線L2と同軸上にブローバイガス導入口63aが開口する第2ブリーザ装置62のブローバイガス導入路63内に流入し、ブローバイガス導入路63の先端部63b側に導かれる。
このとき、ブローバイガスは、先端側63bにより近い位置に開口するケース側ブリーザ通路64に積極的に流入し、クランク室14に導かれる。また、ケース側ブリーザ通路64よりさらに上流側にオフセットして開口するエアクリーナ側ブリーザ通路65にも、エアクリーナ68内の負圧によりブローバイガスが流入することがある。エアクリーナ側ブリーザ通路65内をブローバイガスが通過する過程で、比重の大きいオイルミストは、その自重によってブローバイガスから分離され、エアクリーナ側ブリーザ通路65の内面を滴下し、ブローバイガス導入路63内に戻される。そして、戻されたオイルミストは、自重によってさらにブローバイガス導入路63内に開口するケース側ブリーザ通路64に流入し、クランク室14に戻される。これにより、ブローバイガスと共にエアクリーナ68内に供給されるオイルミストが抑制されて、よりオイルミストが除去されたブローバイガスを吸気系に供給することができる。
本実施の形態によると、ブリーザハウジング55内にフィン53を有するオイルセパレータ51を取り付ける簡単な構成の第1ブリーザ装置50によって、ブローバイガスから効率的にオイルミストが除去される。第1ブリーザ装置50とともに第2ブリーザ装置62を設けることにより、吸気系にオイルミストがブローバイガスと共に持ち出されることがなく、潤滑オイルの消費が抑制できると共に、エンジン性能の向上が確保できる。
また、第1ブリーザ装置50は、カム軸36にオイルセパレータ51を装着し、タイミングギヤ室22の側部に取り付けサイドカバー60にブリーザハウジング55を形成する簡単かつコンパクトな構成であり、生産性に優れる。さらに、第1ブリーザ装置50は、サイドカバー60及びカム軸36に装着されるオイルセパレータ51の脱着によって、容易に脱着することができる。よって、第1ブリーザ装置50の保守及び点検等のメンテナンス作業を円滑かつ容易に行うことができる。
また、第2ブリーザ装置52は、ブローバイガス導入路63、及びブローバイガス導入路63から上方及び下方に分岐するエアクリーナ側ブリーザ通路65、ケース側ブリーザ通路64がサイドカバー60に一体形成される簡単な構成であり、部品点数が極めて少ない。さらに、第2ブリーザ装置は、サイドカバー60の脱着によって、容易に脱着することができる。よって、第2ブリーザ装置52は、簡単な作業で組み立てられ、組立作業性に優れ、製造コストの低減が期待できる。
(第2実施の形態)
図7及び図8を参照して本発明の第2実施の形態を説明する。本実施の形態はサイドカバー60に形成される第2ブリーザ装置62の構成が第1実施の形態と異なり、第2ブリーザ装置62を主に説明する。なお、他の構成は第1実施の形態と同様であり対応する部分に対応する符号を付することで該部の詳細な説明は省略する。
図7は、図5に対応するサイドカバー60の断面図であり、図8は図7のIII−III線断面図である。
本実施の形態において、エアクリーナ側ブリーザ通路65には、ブローバイガス導入路63の上面63cからブローバイガス導入路63内に堰状に突出する仕切壁63Aを形成する。仕切壁63Aは、先端部63bからエアクリーナ側導入口65aよりブローバイガス導入口63aに近い位置まで延在する。
第2ブリーザ装置62は、タイミングギヤ室22に開口するブローバイガス導入口63aからブローバイガス導入路63内に導入されるブローバイガスは、ブローバイガス導入路63の先端部63b側に誘導される。このとき、ブローバイガスは、仕切壁63Aによってエアクリーナ側導入口65aの上流側で下方に屈曲誘導されるため、ブローバイガス導入路63の下面63dに形成されたケース側導入口64aにより積極的に流入する。したがって、エアクリーナ側ブリーザ通路65に流入するオイルミストを含むブローバイガスの量を効果的に減少させることができる。これにより、第1実施の形態に比べ更に吸気系にオイルミストがブローバイガスと共に持ち出されることが少なくなり、潤滑オイルの消費が抑制できると共にエンジン性能の向上が確保できる。
(第3実施の形態)
図9及び図10を参照して本発明の第3実施の形態を説明する。本実施の形態はサイドカバー60に形成される第2ブリーザ装置62の構成が第1実施の形態と異なり、第2ブリーザ装置62を主に説明する。なお、他の構成は第1実施の形態と同様であり対応する部分に対応する符号を付することで該部の詳細な説明は省略する。
図9は、図5に対応するサイドカバー60の断面図であり、図10は図9のIV−IV線断面図である。
ブローバイガス導入路63の上面63cにおけるエアクリーナ側導入口65aの先端部63b側(下流側)端縁からブローバイガス導入路63の先端部63bの範囲に誘導面63caを設ける。この誘導面63caは、エアクリーナ側導入口65a側(上流側)から先端部63b側(下流側)に移行するに従って漸次下面63d側、即ちケース側導入口64aに接近する(軸線L2に対し傾斜する)傾斜面である。
第2ブリーザ装置62は、先端部63bに誘導されたブローバイガスを、誘導面63caによって積極的にケース側ブリーザ通路65側に流入させる。これにより、エアクリーナ側ブリーザ通路65を介してエアクリーナ68に吸入されるブローバイガスに含まれるオイルミストの量を減少できる。また、第1実施の形態に比べ更に吸気系にオイルミストがブローバイガスと共に持ち出されることが少なくなり、潤滑オイルの消費が抑制できると共にエンジン性能の向上が確保できる。
(第4実施の形態)
図11及び図12を参照して本発明の第4実施の形態を説明する。本実施の形態はサイドカバー60に形成される第2ブリーザ装置62の構成が第1実施の形態と異なり、第2ブリーザ装置62を主に説明する。なお、他の構成は第1実施の形態と同様であり対応する部分に対応する符号を付することで該部の詳細な説明は省略する。
図11は、図5に対応するサイドカバー60の断面図であり、図12は図11のV−V線断面図である。
エアクリーナ側ブリーザ通路65のエアクリーナ側導入口65aは、軸線L2に対しブローバイガス導入路63の径方向にオフセットして形成される。
第2ブリーザ装置62は、エアクリーナ側導入口65aがブローバイガス導入路63の径方向にオフセットして開口することから、先端部63bに誘導されるブローバイガスがエアクリーナ側ブリーザ通路65に流入する量を抑制することができる。これにより、第1実施の形態に比べ更に吸気系にオイルミストがブローバイガスと共に持ち出されることが少なくなり、潤滑オイルの消費が抑制できると共にエンジン性能の向上が確保できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、第2実施の形態及び第3実施の形態におけるエアクリーナ側導入口65aを、第4実施の形態のエアクリーナ側ブリーザ通路65のように軸線L2に対してブローバイガス導入路63の径方向にオフセットして形成することもできる。また、第2実施の形態に、第3実施の形態の誘導面63caを形成することもできる。
また、上記各実施の形態では第2ブリーザ装置62におけるブローバイガス導入口64aとエアクリーナ側導入口65aを軸線L2方向にオフセットしてブローバイガス導入路63に開口する例について説明した。しかし、ブローバイガス導入口64aとエアクリーナ側導入口65aを軸線L2方向にオフセットすることなくブローバイガス導入路63に開口させることもできる。
更に、上記実施の形態ではサイドカバー60に第2ブリーザ装置62を一体に形成した。しかし、サイドカバーに限らず、シリンダブロックやシリンダヘッド、或いはロッカーカバー等のエンジン本体に、上記各実施の形態と同様に内面にブローバイガス導入口が開口して先端部が閉塞されたブローバイガス導入路、エアクリーナ側ブリーザ通路、ケース側ブリーザ通路等からなるブリーザ装置を一体に形成することもできる。
本発明に係る第1実施の形態の概要を示すブリーザ装置を有するエンジンを示す断面図である。 図1のA部拡大図である。 図2のB矢視図である。 要部分解斜視図である。 図3のI−I線断面図である。 図5のII−II線断面図である。 第2実施の形態の概要を示すサイドカバーの断面図である。 図7のIII−III線断面図である。 第3実施の形態の概要を示すサイドカバーの断面図である。 図9のIV−IV線断面図である。 第4実施の形態の概要を示すサイドカバーの断面図である。 図11のV−V線断面図である。 従来のブリーザ装置を有するエンジンの概要を示す断面図である。 図13のC矢視拡大断面図である。
符号の説明
E エンジン
10 エンジン本体
11 クランクケース
13 クランク室
14 油溜室
15 シリンダブロック
16 シリンダ
17 連通路
19 燃焼室
20 シリンダヘッド
22 タイミングギヤ室
25 サイドカバー取付部
26 ロッカーカバー
31 クランク軸
36 カム軸
41 スプロケット(従動側回転体)
46 スプロケット(駆動側回転体)
50 第1ブリーザ装置
51 オイルセパレータ
52 ベース部
52b 周縁
53 フィン
55 ブリーザハウジング
60 サイドカバー
61 カバー本体
61a 内面
62 第2ブリーザ装置
63 ブローバイガス導入路
63a ブローバイガス導入口
63b 先端部
63c 上面
63d 下面
64 ケース側ブリーザ通路
64a ケース側導入口
64b 吐出口
65 エアクリーナ側ブリーザ通路
65a エアクリーナ導入口
65b 吐出口
68 エアクリーナ(吸気系)

Claims (9)

  1. 回転自在に支持するカム軸の一端に固設された従動側回転体を収容すると共にクランク室に連通するタイミングギヤ室をシリンダヘッドに設け、該タイミングギヤ室の側部に前記従動側回転体の側面と対向して開口するサイドカバー取付部に着脱可能に取り付けられるサイドカバーを備え、前記クランク室内に軸支されたクランク軸に連動して前記従動側回転体が回転するエンジン内のブローバイガスからオイルミストを分離除去して吸気系に環流させるエンジンのブリーザ装置であって、
    前記タイミングギヤ室内においてブローバイガスからオイルミストを分離する第1ブリーザ装置及び該第1ブリーザ装置によってオイルミストを分離したブローバイガスから更にオイルミストを分離除去する第2ブリーザ装置を有し、
    前記第1ブリーザ装置は、
    前記カム軸の一端部に取り付けられてカム軸によって回転するオイルセパレータを備え、
    前記第2ブリーザ装置は、
    前記サイドカバーの内面にブローバイガス導入口が開口して先端部が閉塞されたブローバイガス導入路と、
    該ブローバイガス導入路にエアクリーナ側導入口が開口して上方に延在すると共に吐出口が吸気系に連通するエアクリーナ側ブリーザ通路と、
    前記ブローバイガス導入路にケース側導入口が開口して下方に延在すると共に吐出口が油溜室に連通するケース側ブリーザ通路とが前記サイドカバーに一体形成されたことを特徴とするエンジンのブリーザ装置。
  2. 前記第1ブリーザ装置は、
    前記オイルセパレータが、前記カム軸の先端部に取り付けられるベース部と該ベース部の周縁から前記カム軸と離反する方向に突出して互いに離間する複数のフィンを有し、
    前記サイドカバーの内面からカム軸と同軸上で前記タイミングギヤ室内に突出して前記カム軸の方向に開放する筒状のブリーザハウジングを備えたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのブリーザ装置。
  3. 前記ケース側導入口がブローバイガス導入通路の先端部下面に開口してケース側ブリーザ通路が該ケース側導入口から下方に延在する一方、該ケース側導入口からブローバイガス導入口側にオフセットして前記エアクリーナ側導入口がブローバイガス導入通路の上面に開口してエアクリーナ側ブリーザ通路が該エアクリーナ側導入口から上方に延在することを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンのブリーザ装置。
  4. エンジンのクランク軸の回転をカム軸に伝達する調時伝動機構を収容する収容室に流入したブローバイガス中のオイルミストを除去して吸気系に還流するエンジンのブリーザ装置において、
    前記カム軸の一端側に取り付けられ前記カム軸の回転により前記収容室内で回転するオイルセパレータと、前記収容室の一側に着脱可能に取り付けられるサイドカバーを有し、
    該サイドカバーは、前記収容室内に突出し前記オイルセパレータの少なくとも一部を収容するブリーザハウジングと、該ブリーザハウジングの内側に開口して先端部が閉塞されるブローバイガス導入路と、該ブローバイガス導入路内に開口して上方に延在すると共に吸気系に連通するエアクリーナ側ブリーザ通路と、前記ブローバイガス導入路内に開口して下方に延在すると共に油溜室に連通するケース側ブリーザ通路が一体形成され、
    前記オイルセパレータと前記ブリーザハウジングが、前記収容室内のブローバイガスからオイルミストを分離する第1ブリーザ装置を構成すると共に、前記ブローバイガス導入路と前記エアクリーナ側ブリーザ通路と前記ケース側ブリーザ通路が、前記第1ブリーザ装置によりオイルミストを分離したブローバイガスから更にオイルミストを分離する第2ブリーザ装置を構成することを特徴とするエンジンのブリーザ装置。
  5. 前記ブローバイガス導入路内に開口する前記エアクリーナ側ブリーザ通路のエアクリーナ側導入口は、前記ブローバイガス導入路の上面に形成されるとともに、ケース側ブリーザ通路に対して、前記ブローバイガス導入路のブリーザハウジング内側に開口するブローバイガス導入口側にオフセットして形成されることを特徴とする請求項4記載のエンジンのブリーザ装置。
  6. 前記ブローバイガス導入路内に開口する前記エアクリーナ側ブリーザ通路のエアクリーナ側導入口は、前記ブローバイガス導入路の先端部の下面に形成されることを特徴とする請求項4記載のエンジンのブリーザ装置。
  7. 前記エアクリーナ側導入口とブローバイガス導入通路の先端部との間におけるブローバイガス導入通路の上面が前記先端部側に移行するに従って漸次ケース側導入口に接近するように傾斜した誘導面を備えたことを特徴とする請求項3または4に記載のエンジンのブリーザ装置。
  8. 前記ブローバイガス導入路の上面から前記ブローバイガス導入路内に突出する仕切壁を前記先端部から前記エアクリーナ側導入口より前記ブローバイガス導入口に近い位置まで形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエンジンのブリーザ装置。
  9. 前記エアクリーナ側導入口が前記ブローバイガス導入路の中心軸に対して径方向にオフセットして前記ブローバイガス導入路に開口してエアクリーナ側ブリーザ通路が該エアクリーナ側導入口から上方に延在することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエンジンのブリーザ装置。
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