JP6061752B2 - 内燃機関 - Google Patents

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この発明は、霧化した潤滑オイルの混入したブローバイガスを気液分離するブリーザ室を備えた内燃機関に関するものである。
自動二輪車等に用いられる内燃機関として、霧化した潤滑オイルの混入したブローバイガスを、ラビリンス状の通路を通過させることにより、ブローバイガスと潤滑オイルとに分離させるブリーザ室を備えたものがある。
ブリーザ室は、通常、内燃機関のシリンダヘッド等に設けられるが、シリンダヘッド部分にブリーザ室を設けると、内燃機関の頭部の容積が大きくなり、車両の種類によっては内燃機関の搭載が難しくなる場合がある。この対策として、クランクシャフトの収容されるクランクケース部分にブリーザ室を設けるようにしたものが案出されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−208843号公報
例えば、クランクケース内の上部にブリーザ室を形成する場合には、ブリーザ室の底壁の最下端位置に潤滑オイルの排出孔が設けられ、気液分離された潤滑オイルが排出孔を通してクランクケース内の下方側に滴下することになる。この場合、クランクケースの小型化等により排出孔の下方側に変速器等のギヤが配置されていると、ギヤから跳ね上げられた潤滑オイルが排出孔からブリーザ室方向に逆流したり、排出孔からの潤滑オイルの滴下が妨げられたりし、潤滑オイルをブリーザ室から外部に円滑に排出することが難しくなることがある。
そこでこの発明は、ブリーザ室内でブローバイガスから分離された潤滑オイルをブリーザ室から円滑に排出することのできる内燃機関を提供しようとするものである。
この発明に係る内燃機関では、上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
請求項1に係る発明は、クランクシャフト(23)と変速機(M)の回転軸を回転自在に収容し、一方側の側面が開口したクランクケース(21)と、前記クランクケース(21)の前記一方側の側面の開口(70)に取り付けられ、前記クランクケース(21)とともに前記クランクシャフト(23)と変速機(M)の回転軸とを回転自在に支持するホルダプレート(71)と、前記ホルダプレート(71)の取り付けられた前記クランクケース(21)の一方側の側面を覆うクランクケースカバー(55)と、を備えた内燃機関であって、前記クランクケース(21)に、前記ホルダプレート(71)の取り付けられる側から凹状に窪み、前記ホルダプレート(71)が前記クランクケース(21)に取り付けられることによって、前記ホルダプレート(71)との間で、潤滑オイルの混入したブローバイガスを気液分離するブリーザ室(75)を形成するブリーザ凹部(74)が設けられ、前記ブリーザ凹部(74)の最下端位置に気液分離した潤滑オイルを、前記ブリーザ室(75)から前記クランクケース(21)内の下方に滴下させる第1のオイル排出口(80)が設けられ、前記クランクケース(21)と前記ホルダプレート(71)とに囲まれた前記ブリーザ室(75)の下方の空間には、ギヤ(m2−A)が配置され、前記第1のオイル排出口(80)は、上面視で前記ギヤ(m2−A)とオフセットした位置に配置されていることを特徴とするものである。
この発明の場合、ブリーザ室(75)内でブローバイガスから分離された潤滑オイルは、ブリーザ凹部(74)の第1のオイル排出口(80)を通してクランクケース(21)内の下方に滴下する。また、この場合、ギヤ(m2−A)の回転に伴ってギヤ(m2−A)から上方に潤滑オイルが飛散することがあっても、その潤滑オイルは第1のオイル排出口(80)部分に浸入しにくくなる。このため、ブリーザ室(75)からの潤滑オイルの排出が妨げられず、良好な潤滑オイルの排出が可能になる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る内燃機関において、前記ホルダプレート(71)の前記ブリーザ室(75)内に臨む位置に、前記ブリーザ室(75)から前記クランクケースカバー(55)の内側空間に潤滑オイルを滴下させる第2のオイル排出口(81)が設けられていることを特徴とするものである。
この発明の場合、ブリーザ室(75)内でブローバイガスから分離された潤滑オイルは、ホルダプレート(71)の第2のオイル排出口(81)を通してクランクケース(21)の内側空間内に滴下する。
請求項に係る発明は、請求項1または2に係る内燃機関において、前記ブリーザ凹部(74)の前記ホルダプレート(71)と突き合わされる端面のうちの最下端位置には、前記ホルダプレート(71)側に向かって開口する切欠き孔(79)が設けられ、前記第1のオイル排出口(80)は、前記切欠き孔(79)と前記ホルダプレート(71)とに囲まれて形成されていることを特徴とするものである。
この場合、クランクケース(21)のブリーザ凹部(74)の端面に切欠き孔(79)を形成し、その端面にホルダプレート(71)を当接させることで容易に第1のオイル排出口(80)を形成することが可能になる。
請求項に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に係る内燃機関において、前記ギヤ(m2−A)は、前記変速機(M)のカウンタシャフト(40)に支持されるカウンタギヤ(m2−A)であることを特徴とするものである。
この場合、カウンタギヤ(m2−A)の回転に伴ってカウンタギヤ(m2−A)から上方に潤滑オイルが飛散することがあっても、その潤滑オイルは第1のオイル排出口(80)部分に浸入しにくくなる。このため、ブリーザ室(75)からの潤滑オイルの排出が妨げられず、良好な潤滑オイルの排出が可能になる。
請求項に係る発明は、請求項1〜のいずれか1項に係る内燃機関において、前記ホルダプレート(71)には、前記クランクケースカバー(55)の内側空間を、前記ブリーザ室(75)内に連通させるブリーザ口(82)が設けられ、前記ホルダプレート(71)を貫通した変速機(M)のメインシャフト(36)には、前記クランクシャフト(23)の回転を受けて回転するドリブンギヤ(37)が前記クランクケースカバー(55)の内側空間に配置され、前記ブリーザ口(82)は、前記ホルダプレート(71)上の前記ドリブンギヤ(37)の回転方向に向かって前記クランクケースカバー(55)の周壁と前記ドリブンギヤ(37)との離間距離が減少する領域に配置され、前記第2のオイル排出口(81)は、前記ホルダプレート(71)上の前記ドリブンギヤ(37)の回転方向に向かって前記クランクケースカバー(55)の周壁と前記ドリブンギヤ(37)との離間距離が増大する領域に配置されていることを特徴とするものである。
これにより、ドリブンギヤ(37)の回転に伴う圧送作用により、クランクケースカバー(55)の内側空間内のガスがブリーザ口(82)を通してブリーザ室(75)内に押し入れられ、ドリブンギヤ(37)の回転に伴う吸い出し作用により、ブリーザ室(75)内で気液分離された潤滑オイルが第2のオイル排出口(81)を通してクランクケースカバー(55)内に吸い出されるようになる。
請求項に係る発明は、請求項1〜のいずれか1項に係る内燃機関において、前記第1のオイル排出口(80)は、前記第2のオイル排出口(81)の最下端位置よりも下方に配置されていることを特徴とするものである。
これにより、ブリーザ室(75)内の潤滑オイルは第1のオイル排出口(80)を優先させて、クランクケース(21)とホルダプレート(71)とに囲まれたブリーザ室(75)の下方の空間内に滴下するようになる。このため、滴下した潤滑オイルが供給用のオイルポンプに戻され易くなる。
この発明によれば、ブリーザ室内でブローバイガスから分離された潤滑オイルを、ブリーザ凹部の第1のオイル排出口を通してクランクケース内の下方に滴下させるとともに、第1のオイル排出口の下方のギヤから潤滑オイルが飛散することがあってもその潤滑オイルが第1のオイル排出口部分に浸入しにくい構造とされているため、ブリーザ室内の潤滑オイルを外部に円滑に排出することが可能になる。
この発明の一実施形態の内燃機関の図2のA−A断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態の内燃機関の図1のB−B断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態のクランクケースの図1のC矢視に対応する端面図である。 この発明の一実施形態のクランクケースの図1のD矢視に対応する端面図である。 この発明の一実施形態のホルダプレートの正面図である。 この発明の一実施形態の内燃機関のクランクケースカバーを取り去った図1のC矢視図である。 この発明の一実施形態の内燃機関の図6のD−D断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態の内燃機関の図6のE−E部分で破断した斜視図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
この実施形態の内燃機関1は、自動二輪車に搭載される空冷単気筒のエンジンである。図面においては、車両に搭載された状態での車両前方側を矢印FRで示し、同状態での車両左方を矢印LH、同状態での車両上方側を矢印UPでそれぞれ示す。
図1,図2は、内燃機関1のほぼ全体構成を示す断面図である。
これらの図に示すように、内燃機関1は、クランクケース21と、クランクケース21の前側上部から前上方に突出するシリンダ部22と、を備えている。
クランクケース21内には、その前方側内部にクランクシャフト23が収容されるとともに、クランクシャフト23の後方に変速機Mが収容されている。この実施形態の内燃機関1は、駆動源と変速機Mとが一体化される所謂パワーユニット型となっている。
シリンダ部22は、クランクケース21と一体に形成されたシリンダブロック24と、クランクケース21とは別体に形成されて、シリンダブロック24の端部にボルト締結によって結合されるシリンダヘッド25と、を備えた構成とされている。
シリンダブロック24にはシリンダボア26が形成されている。図2中L1は、シリンダボア26のシリンダ中心軸線を示し、そのシリンダ中心軸線L1は、垂直方向に対して前部上方側に傾斜している。また、図中C1は、クランクシャフト23の中心軸線を示し、その中心軸線C1は、機関幅方向(車幅方向)に沿って延びている。
なお、この実施形態の内燃機関1は、シリンダブロック24とクランクケース21が一体に形成された構成であるが、シリンダブロック24とクランクケース21は別体に形成し、ボルト締結等によって相互に結合する構成としても良い。
シリンダヘッド25の後壁には、吸気管の一端が接続される吸気ポート25INが形成され、シリンダヘッド25の前壁には、排気管の一端が接続される排気ポート25EXが形成されている。吸気管の他端はキャブレター等の吸気量調整装置に接続され、排気管はシリンダヘッド25の前壁から車両後方に延びている。
シリンダブロック24のシリンダボア26内にはピストン30が摺動自在に嵌装され、そのピストン30がコンロッド31を介してクランクシャフト23に連結されている。コンロッド31は、ピストン30の往復動を、クランクシャフト23の回転動に変換する。
図2に示すように、シリンダヘッド25の後壁の吸気ポート25INと、シリンダヘッド25の前壁の排気ポート25EXとは、それぞれシリンダヘッド25内の燃焼室42内に開口している。これらの吸気ポート25INと排気ポート25EXの各開口は、吸気バルブ43と排気バルブ44とによってそれぞれ開閉される。吸気バルブ43による吸気ポート25INの開閉動作は、吸気ロッカーアーム45の揺動作動によって行われ、排気バルブ44による排気ポート25EXの開閉動作は、排気ロッカーアーム46の揺動作動によって行われる。また、吸気ロッカーアーム45及び排気ロッカーアーム46は、クランクシャフト23の回転に連動する単一のカムシャフト47によって操作される。
クランクケース21は、機関幅方向の一端側(右側)が開口し、他端側(左側)が左壁部21Lによって閉塞されている。クランクケース21の一端側の開口70には、板状の金属部材からなるホルダプレート71が取り付けられている。クランクケース21の左壁部21Lとホルダプレート71は、機関幅方向の中心線CL(図1参照。)を挟んで相互に対向してる。クランクシャフト23は、クランクケース21の左壁部21Lとホルダプレート71とに回転自在に支持されている。詳しくは、クランクシャフト23は、クランクケース21の左壁部21Lに貫通して形成された左保持孔101に嵌合された左ベアリング32と、ホルダプレート71に貫通して形成された右保持孔102に嵌合された右ベアリング33に挿通され、回転可能に支持されている。
クランクシャフト23のホルダプレート71を貫通して軸方向外側(右側)に突出した一方の端部には、遠心オイルフィルタ34とドライブギヤ35が一体に取り付けられている。これに対し、クランクシャフト23の左壁部21Lを貫通して軸方向外側(左側)に突出した他方の端部には、タイミングチェーン51が係合される駆動スプロケット50が取り付けられるとともに、クランクシャフト23の回転動力を電力に変換する発電機Gのロータが一体に取り付けられている。なお、タイミングチェーン51は、クランクシャフト23上の駆動スプロケット50と、カムシャフト47に取り付けられた従動スプロケット49とに掛け渡されて、クランクシャフト23の回転をカムシャフト47に伝達する。
クランクケース21内のクランクシャフト23よりも後方側位置には、変速機Mのメインシャフト36とカウンタシャフト40がクランクシャフト23と平行に設けられている。メインシャフト36とカウンタシャフト40はそれぞれベアリング27,28を介してクランクケース21の左壁部21Lとホルダプレート71に回転自在に支持されている。メインシャフト36はクランクシャフト23の後方側に配置され、カウンタシャフト40はメインシャフト36の後部下方側に隣接する位置に配置されている。変速機Mのメインシャフト36上にはメインギヤ群m1が配設され、カウンタシャフト40上にはメインギヤ群m1と噛合するカウンタギヤ群m2が配設されている。
メインシャフト36の軸方向の一方側の端部は、ホルダプレート71を貫通してホルダプレート71の軸方向外側(右側)に突出している。ホルダプレート71を貫通したメインシャフト36の軸方向の端部には、クランクシャフト23側のドライブギヤ35と噛合するドリブンギヤ37が回転可能に支持されるとともに、ミッションクラッチ38が取り付けられている。ミッションクラッチ38は、メインシャフト36上のドリブンギヤ37が支持される部位よりも軸方向外側(右側)に取り付けられている。
また、カウンタシャフト40の軸方向の他端側の端部は、クランクケース21の左壁部21Lを貫通して左壁部21Lの軸方向外側(左側)に突出している。左壁部21Lを貫通したカウンタシャフト40の軸方向外側の端部には、出力スプロケット29が取り付けられている。出力スプロケット29には動力伝達用のチェーン(図示せず。)が掛け回され、そのチェーンを介してカウンタシャフト40の回転が駆動輪である後輪に伝達されるようになっている。
変速機Mでは、クランクケース21内に設けられたチェンジ機構41(図2参照。)の操作によってメインギヤ群m1とカウンタギヤ群m2の駆動伝達ギヤが選択され、それによってニュートラルを含む任意の変速ギヤ段(ギヤポジション)が設定される。
ミッションクラッチ38は、ドリブンギヤ37と一体に結合されてメインシャフト36上に回転可能に支持されたクラッチアウタ38aと、メインシャフト36上に軸方向移動可能にスプライン嵌合されたクラッチインナ38bと、を備え、これらのクラッチアウタ38aとクラッチインナ38bが複数の摩擦板38cを介して動力伝達可能とされている。クラッチアウタ38aとクラッチインナ38bは、図示しない付勢スプリングを介して常時動力接続方向に付勢されており、図示しないシフトペダルの変速操作時に、クラッチインナ38bが外部から動力遮断方向に操作されるようになっている。
また、この実施形態の内燃機関1では、クランクケース21の左壁部21Lに左クランクケースカバー54が取り付けられ、クランクケース21の開口70側の端部に右クランクケースカバー55が取り付けられている。左クランクケースカバー54は、クランクケース21の左壁部21Lから軸方向外側に突出したクランクシャフト23の端部と、発電機Gの周域を覆うとともに、クランクシャフト23の端部の駆動スプロケット50とカムシャフト47の端部の従動スプロケット49と、これらのスプロケット50,49に掛け渡されるタイミングチェーン51の外側領域を覆っている。一方、右クランクケースカバー55は、ホルダプレート71から軸方向外側に突出したクランクシャフト23の端部と、遠心オイルフィルタ34、ドライブギヤ35、ドリブンギヤ37、ミッションクラッチ38等の外側領域を覆っている。そして、左クランクケースカバー54と右クランクケースカバー55とはクランクケース21に対してほぼ密閉状態で締結固定されている。
なお、左クランクケースカバー54とクランクケース21の左壁部21Lに囲まれた空間部を左カバー部内空間72と呼び、右クランクケースカバー55とホルダプレート71に囲まれた空間部を右カバー部内空間73と呼ぶものとする。
図3は、シリンダブロック24と一体形成されたクランクケース21の右側面図であり、図4は、同クランクケース21の左側面図、図5は、ホルダプレート71の右側面図である。
図3に示すように、クランクケース21内の後方側上部には、ホルダプレート71の取り付けられる側から凹状に窪むブリーザ凹部74が形成されている。ブリーザ凹部74は、クランクケース21にホルダプレート71が取り付けられた状態において、ホルダプレート71との間にブリーザ室75を形成する。ブリーザ室75は、左カバー部内空間72や右カバー部内空間73から霧化した潤滑オイルを含むブローバイガスを取り入れ、その内部で気体分であるブローバイガスと液体分である潤滑オイルとに分離し、分離したブローバイガスを内燃機関1の給気系に還流させるとともに、潤滑オイルをクランクケース21の下方のオイルパンへと戻す。
ブリーザ凹部74は、クランクケース21の周壁21aの上壁部から後壁部に亙る領域によって形成される上半壁74aと、上半壁74aからクランクケース21の内側方向に延出する下半壁74bと、クランクケース21の左壁部21Lと、を含み、上半壁74aと左壁部21Lとに蛇行通路を形成するラビリンス壁76が突設されている。ブリーザ凹部74の下半壁74bは変速機Mのメインシャフト36とカウンタシャフト40の設置部の上方側領域に配置されている。また、ブリーザ凹部74の前部上方側領域の左壁部21Lには、左カバー部内空間72のブローバイガスをブリーザ室75(ブリーザ凹部74)内に取り込むための第1のブリーザ口77が形成されている。
ところで、第1のブリーザ口77は、図4に示すように、クランクケース21の左壁部21Lの外側から見たときに、発電機Gや駆動スプロケット50の上部後方側で比較的近接する部位に位置している。このため、左壁部21Lの外側面には、発電機Gや駆動スプロケット50の配置される領域と第1のブリーザ口77との間を遮る遮蔽壁78が取り付けられている。この実施形態の場合、遮蔽壁78は、略L字状に形成され、第1のブリーザ口77の下方領域と前部斜め下方領域から潤滑オイルが第1のブリーザ口77に直接飛散しないようになっている。
図6は、内燃機関1の右クランクケースカバー55を取り去った右側面図であり、図7は、図6のD−D断面に対応する断面図、図8は、図6のE−E部分で破断した斜視図である。
図3,図7,図8に示すように、ブリーザ凹部74のホルダプレート71と突き合わされる端面のうちの、下半壁74bの鉛直方向での最下端領域には、ホルダプレート71側に向かって開口する切欠き孔79が形成されている。この切欠き孔79は、ホルダプレート71がクランクケース21に取り付けられて、ブリーザ凹部74の端面がホルダプレート71によって閉塞されたときに、ホルダプレート71の突き合わせ面との間で、上下方向に貫通する第1のオイル排出口80を形成するようになっている。この第1のオイル排出口80は、ブリーザ室75内で気液分離されて下半壁74b上に流れ込んだ潤滑オイルを、ブリーザ室75内からクランクケース21内の下方空間に滴下させる。
第1のオイル排出口80は、クランクケース21内の空間のうちのカウンタシャフト40の直上位置よりも若干後方側に寄った位置に配置されている。そして、さらに第1のオイル排出口80は、図7に示すように、カウンタシャフト40上のカウンタギヤ群m2のうちの、軸方向の最もホルダプレート71寄りの端部に配置される大径の入力ギヤm2−Aに対し、上面視で軸方向にオフセットする位置に配置されている。入力ギヤm2−Aは、カウンタシャフト40上で軸方向の最もホルダプレート71寄りの端部に配置されているため、カウンタシャフト40上の他のギヤに対しても軸方向でオフセットしている。
一方、ホルダプレート71のうちのブリーザ室75に臨む位置には、ブリーザ室75内と右カバー部内空間73とを連通する第2のオイル排出口81が形成されている。第2のオイル排出口81は、ホルダプレート71の後部上方側の外周縁部に沿って長孔状に形成されている。第2のオイル排出口81の下端は、ブリーザ凹部74の下半壁74bの鉛直方向での最下端領域よりも上方位置に配置されている。したがって、ブリーザ凹部74とホルダプレート71の間に形成される第1のオイル排出口80は、第2のオイル排出口81の鉛直方向の最下端位置よりも下方に配置されている。
第2のオイル排出口81は、ブリーザ室75内の下半壁74b上に流れ込んだ潤滑オイルが第1のオイル排出口80のみでは排出しきれずに、その液面が第2のオイル排出口81の下端位置以上に上昇した場合に、ブリーザ室75内の潤滑オイルを右カバー部内空間73側に滴下させる。
ところで、この実施形態の内燃機関においては、ブリーザ室75内には左カバー部内空間72ばかりでなく、右カバー部内空間73からもブローバイガスを取り入れるようになっている。具体的には、ホルダプレート71には、右カバー部内空間73とブリーザ室75内を連通させる第2のブリーザ口82が形成され、この第2のブリーザ口を通して右カバー部内空間73のブローバイガスがブリーザ室75内に導入されるようになっている。第2のブリーザ口82は、第1のブリーザ口77と同様に、ブリーザ室75内の前部上方側領域に対応する部分に連通している。
また、ホルダプレート71上における第2のオイル排出口81と第2のブリーザ口82との位置関係は、ドリブンギヤ37との関係で以下のように設定されている。
なお、図6には、クランクケース21の周壁21aの端面(右クランクケースカバー55が接合される端面)の形状が描かれているが、その端面に接合される右クランクケースカバー55の周壁は、クランクケース21の周壁21aとほぼ同形状に形成されている。したがって、以下では、図6のクランクケース21の周壁21aを右クランクケースカバー55の周壁と考えて説明するものとする。
ドリブンギヤ37は、ドライブギヤ35から回転力を受けて、図6中の矢印で示すように回転する。このとき、ドリブンギヤ37の歯面は、ドライブギヤ35との噛合位置から右クランクケースカバー55の周壁(21a)に向かって上方に移動し、周壁(21a)に最大に接近した後に周壁(21a)から次第に離間し、再度ドライブ35に噛合するようになる。
第2のブリーザ口82は、ホルダプレート71上のドリブンギヤ37の回転方向に向かって右クランクケースカバー55の周壁(21a)とドリブンギヤ37との離間距離が減少する領域に配置されている。これに対し、第2のオイル排出口81は、ホルダプレート71上のドリブンギヤ37の回転方向に向かって右クランクケースカバー55の周壁(21a)とドリブンギヤ37との離間距離が増大する領域に配置されている。そして、右クランクケースカバー55内での第2のブリーザ口82の配置されている領域はドリブンギヤ37の回転を受けて正圧となり、右クランクケースカバー55内での第2のオイル排出口81の配置される領域はドリブンギヤ37の回転を受けて負圧となる。
この内燃機関1は以上のような構成であるため、左カバー部内空間72に流れ込んだのブローバイガスはクランクケース21の左壁部21Lの第1のブリーザ口77を通してブリーザ室75内に流入し、右カバー部内空間73に流れ込んだブローバイガスはホルダプレート71の第2のブリーザ口82を通してブリーザ室75内に流入する。こうして、ブリーザ室75内に流入したブローバイガスは、内部に混入している霧化した潤滑オイルがブリーザ室75内で気液分離され、気体分が内燃機関1の吸気系に取り入られるとともに、液体分の潤滑オイルが下半壁74b上に流れ込む。下半壁74b上に流れ込んだ潤滑オイルは、ブリーザ室75内の最下端位置に設けられた第1のオイル排出口80を通して、クランクケース21の下方のオイルパン部分に滴下する。また、第1のオイル排出口80のみでは処理しきりない場合には、ブリーザ室75内の潤滑オイルの液面が第2のオイル排出口81に達した時点で、その潤滑オイルが第2のオイル排出口81から右カバー部内空間73内にも滴下する。
この実施形態の内燃機関1においては、ブリーザ室75内でブローバイガスから分離された潤滑オイルを、ブリーザ凹部74の第1のオイル排出口80を通してクランクケース21内の下方に滴下させるとともに、ホルダプレート71の第2のオイル排出口81を通して右クランクケースカバー55の内側空間内にも滴下させることができるため、ブリーザ室75内の潤滑オイルをブリーザ室75から外部に円滑に排出することができる。
また、この実施形態の内燃機関1では、ブリーザ凹部74のホルダプレート71と突き合わせられる端面のうちの最下端位置に、切欠き孔79が設けられ、第1のオイル排出口80が切欠き孔79とホルダプレート71に囲まれて形成されているため、第1のオイル排出口80を容易に形成できる、という利点がある。
さらに、この実施形態の内燃機関1は、第1のオイル排出口80が上面視でカウンタシャフト40上の端部の入力ギヤm2−A(カウンタギヤ)とオフセットする位置に配置されているため、入力ギヤm2−Aの回転に伴って入力ギヤm2−Aから潤滑オイルが上方側に飛散しても、その潤滑オイルが第1のオイル排出口80からブリーザ室75内に進入しにくくなる。したがって、ブリーザ室75内から潤滑オイルを良好に排出することができる。
また、特に、この実施形態の場合、入力ギヤm2−Aから第1のオイル排出口80内に潤滑オイルが飛散することがあったとしても、第1のオイル排出口80を間に挟んで入力ギヤm2−Aと逆側に第2のオイル排出口81が配置されることになるため、入力ギヤm2−Aから飛散して第1のオイル排出口80内に進入した潤滑オイルを、そのままスムーズに第2のオイル排出口81から右カバー部内空間73に排出することができる。
また、この実施形態の内燃機関1においては、ブリーザ室75内の潤滑オイルをクランクケース21内の下方に直接滴下させる第1のオイル排出口80が、第2のオイル排出口81の最下端位置よりも下方に配置されているため、第1のオイル排出口80を優先させて潤滑オイルを下方に滴下させることができる。したがって、この実施形態の内燃機関1の場合、多くの潤滑オイルがクランクケース21の下方のオイルパン内に効率良く滴下することになり、オイルポンプに常に充分な潤滑オイルを供給することが可能になる
さらに、この実施形態の内燃機関1の場合、第2のブリーザ口82が、ホルダプレート71上のドリブンギヤ37の回転方向に向かって右クランクケースカバー55の周壁とドリブンギヤ37との離間距離が減少する領域に配置され、第2のオイル排出口81が、ホルダプレート71上のドリブンギヤ37の回転方向に向かって右クランクケースカバー55の周壁とドリブンギヤ37との離間距離が増大する領域に配置されているため、機関運転中にドリブンギヤ37が回転するときに、ドリブンギヤ37の歯面による圧送によって右カバー部内空間73のブローバイガスを第2のブリーザ口82を通してブリーザ室75内に押し入れ、ドリブンギヤ37の歯面による吸引によってブリーザ室75内で気液分離された潤滑オイルを第2のオイル排出口81を通して右カバー部内空間73側に吸い出すことができる。したがって、この内燃機関1においては、右カバー部内空間73のブローバイガスを効率良く気液分離して迅速にオイルパンに戻すことができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
1…内燃機関
21…クランクケース
23…クランクシャフト
36…メインシャフト
37…ドリブンギヤ
40…カウンタシャフト
55…右クランクケースカバー(クランクケースカバー)
70…開口
71…ホルダプレート
74…ブリーザ凹部
75…ブリーザ室
79…切欠き孔
80…第1のオイル排出口
81…オイル排出口
82…第2のブリーザ口(ブリーザ口)
M…変速機
m2−A…入力ギヤ(カウンタギヤ)

Claims (6)

  1. クランクシャフト(23)と変速機(M)の回転軸を回転自在に収容し、一方側の側面が開口したクランクケース(21)と、
    前記クランクケース(21)の前記一方側の側面の開口(70)に取り付けられ、前記クランクケース(21)とともに前記クランクシャフト(23)と変速機(M)の回転軸とを回転自在に支持するホルダプレート(71)と、
    前記ホルダプレート(71)の取り付けられた前記クランクケース(21)の一方側の側面を覆うクランクケースカバー(55)と、を備えた内燃機関であって、
    前記クランクケース(21)に、前記ホルダプレート(71)の取り付けられる側から凹状に窪み、前記ホルダプレート(71)が前記クランクケース(21)に取り付けられることによって、前記ホルダプレート(71)との間で、潤滑オイルの混入したブローバイガスを気液分離するブリーザ室(75)を形成するブリーザ凹部(74)が設けられ、
    前記ブリーザ凹部(74)の最下端位置に気液分離した潤滑オイルを、前記ブリーザ室(75)から前記クランクケース(21)内の下方に滴下させる第1のオイル排出口(80)が設けられ
    前記クランクケース(21)と前記ホルダプレート(71)とに囲まれた前記ブリーザ室(75)の下方の空間には、ギヤ(m2−A)が配置され、前記第1のオイル排出口(80)は、上面視で前記ギヤ(m2−A)とオフセットした位置に配置されていることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記ホルダプレート(71)の前記ブリーザ室(75)内に臨む位置に、前記ブリーザ室(75)から前記クランクケースカバー(55)の内側空間に潤滑オイルを滴下させる第2のオイル排出口(81)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記ブリーザ凹部(74)の前記ホルダプレート(71)と突き合わされる端面のうちの最下端位置には、前記ホルダプレート(71)側に向かって開口する切欠き孔(79)が設けられ、
    前記第1のオイル排出口(80)は、前記切欠き孔(79)と前記ホルダプレート(71)とに囲まれて形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 前記ギヤ(m2−A)は、前記変速機(M)のカウンタシャフト(40)に支持されるカウンタギヤ(m2−A)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関。
  5. 前記ホルダプレート(71)には、前記クランクケースカバー(55)の内側空間を、前記ブリーザ室(75)内に連通させるブリーザ口(82)が設けられ、
    前記ホルダプレート(71)を貫通した変速機(M)のメインシャフト(36)には、前記クランクシャフト(23)の回転を受けて回転するドリブンギヤ(37)が前記クランクケースカバー(55)の内側空間に配置され、
    前記ブリーザ口(82)は、前記ホルダプレート(71)上の前記ドリブンギヤ(37)の回転方向に向かって前記クランクケースカバー(55)の周壁と前記ドリブンギヤ(37)との離間距離が減少する領域に配置され、
    前記第2のオイル排出口(81)は、前記ホルダプレート(71)上の前記ドリブンギヤ(37)の回転方向に向かって前記クランクケースカバー(55)の周壁と前記ドリブンギヤ(37)との離間距離が増大する領域に配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関。
  6. 前記第1のオイル排出口(80)は、前記第2のオイル排出口(81)の最下端位置よりも下方に配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関。
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