JP4953510B2 - インキ含浸器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、印判の印字体にインキを含浸させる際に使用するインキ含浸器に関するものである。前記印字体は、多孔質のインキ含浸可能なものであれば使用可能である。
【0002】
【従来の技術】
多孔質の印字体へのインキ含浸方法は、先願は種々存在する。例えば、インキを容器の中に入れ、その中に印字体を投入し、印字体とインキを入れた容器を真空容器の中に入れる。その後、真空容器内を真空ポンプで吸引し、真空にする。
【0003】
すると、印字体は多孔質体でありその中に空気を有しているので真空にすると空気が飛び出す。その後、真空状態を解除すると、印字体の空気存在部分にインキが進出し、印字体が含浸される。これを繰り返して、印字体内にインキを十分に含浸させることが出来る。
【0004】
ただしこの方法には真空機器や真空ポンプ等の器具が必要となってくるので、コスト的に高いものになる。また本発明とは方法・構成が異なることは明らかである。
【0005】
次にその他の含浸方法としては、印字体そのままをインキ中でローラー等に掛け、印字体の多孔質部分にある空気を圧延にて抜き出し、圧延作用を解除されるとインキ中であるためインキが多孔質体の中に進入して含浸される。
【0006】
ローラーによる圧延の場合、抜けた空気はローラーの外周を通ってインキから抜けるためインキを十分含浸させることが出来る。ローラーによるインキ含浸は本発明と異なる。
また平板を用いた印字体の圧縮・復元の場合は、大量の印字体をセットして含浸させることが出来る。しかし、こうした平板の場合は多孔質の印字体から出た空気が平板の下端面に溜り、圧力を解除した際に再び印字体に吸収され、十分なインキ含浸が行なえない状態になる。
【0007】
こうして前記した前者非外圧を加える方法(真空)は特には問題がないが、後者の外圧を加える方法(押圧力)によるインキ含浸器に課題が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記した従来の技術のうち、押圧力により平板を用いて印字体にインキ含浸を行なうものに関して、印字体を圧縮・復元を行なってインキ含浸させ、その際印字体多孔質部分から抜けた空気を再度前記印字体に吸収することのない、更には、装置も安価で容易に扱えるインキ含浸器を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
全表面積の30%以上、80%未満の均一に設けた無数の孔を有する空隙下板に印字体を入れ、その上方より、全表面積の30%以上、80%未満の均一に設けた無数の孔を有する空隙上板を載せ、その上方より押圧部材を載せて容器の中に収納したインキ含浸器であって、上方より押圧部材に押圧力を掛け前記印字体を収縮作用させ、更に前記押圧力を解除して前記印字体を復元作用させることの2作用を繰り返し行なうことで印字体へのインキ含浸を可能としたことを特徴とするインキ含浸器である。
また、底面に凹凸部を設けた容器に印字体を入れ、その上方より、下端面に凹凸部を設けた押圧部材を載せたインキ含浸器であって、上方より押圧部材に押圧力を掛け前記印字体を収縮作用させ、更に前記押圧力を解除して前記印字体を復元作用させることの2作用を繰り返し行なうことで印字体へのインキ含浸を可能としたことを特徴とするインキ含浸器である。
【0010】
【実施例】
本発明の第1の実施例を図1、図2より詳細に説明する。
1は、押圧部材であり、押圧力を掛けれるような部材でありインキに侵されない部材であれば使用可能である。例えば金属材質は、アルミニューム、ステンレス等が選択可能である。また、合成樹脂製のプラスチック材質は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂の選択が可能である。
【0011】
2は、空隙上板であり、全表面積の30%以上、80%未満の間で多数の小さい孔5を設けている。前記空隙上板2の材質は、例えば金属材質は、アルミニューム、ステンレス等が選択可能である。また、合成樹脂製のプラスチック材質は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂の選択が可能である。
【0012】
3は、空隙下板であり、前記空隙上板2と同様、全表面積の30%以上、80%未満の間で多数の小さい孔5を設けている。前記空隙下板3の材質は、前記空隙上板2と同様である。
空隙上板2と空隙下板3の実施形態は、次の様な実施例である。
但し次の実施例に限定させるものではない。
【0013】
<実施例1>
【0014】
<実施例2>
【0015】
<実施例3>
ここで特に板厚さは、0.3mm以上であれば空隙部H、空隙部Sを孔5を設けることにより達成できる。ただ、余り板厚が大きくなれば使用するインキ量が多く必要となり経済的に良くない。
また縦、横、深さの寸法的要素は、本発明において特に問わない。
インキは、印判用インキでBL粘度計で2000CPS〜50CPSである。
【0016】
4は、押圧部材1とその下に空隙上板2、印字体6更には、空隙下板3を収納する事ができる容器である。前記容器4の材質は、例えば金属材質は、アルミニューム、ステンレス等が選択可能である。また、合成樹脂製のプラスチック材質は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂の選択が可能である。インキで侵されない材質であれば特に使用可能である。
【0017】
6は、多孔質の印字体である。前記印字体6の材質は、ゴム、熱可塑性樹脂等で押圧力で圧縮可能で、押圧力を解除した時に復元力を有する物であれは本発明の意図するところである。
【0018】
次に第1の実施例のインキ含浸器を使用した際の使用方法及び作用について説明する。
多数の印字体6を深さのある空隙下板3に入れる。次に上方より空隙上板2を前記空隙下板3の印字体6の上に落し蓋の様に載せる。更に、これらを容器4の中に入れ、含浸させるインキを容器4の中に入れる。インキの量は空隙上板2が完全に浸漬して見えない程度である。
【0019】
そして、空隙上板2の上方より押圧部材1を載せて、最後に押圧部材に押圧力を加える。
前記押圧力を掛けたり、解除したりする。すると印字体6は同時に、押圧力を掛けた際には圧縮状態となり、印字体6の多孔質に入っている空気が抜ける。次に押圧力を解除した際には、今まで圧縮された印字体6は復元されると同時に多孔質部分にインキが入り、インキが含浸されることになる。前記空気は、空隙上板2に均一に設けられた孔5を空隙部Hとし、更には、空隙下板3に均一に設けられた孔5を空隙部Sとすることにより印字体6の周囲より逃げることになる。空気は、孔5を抜けそれぞれの空隙上板2と押圧部材1の下端面の間から上方に逃げる。また空隙下板3と容器底内面との間より上方に逃げる。
【0020】
本発明の第2の実施例について、図3、図4にて詳細に説明する。
11は、押圧部材であり、押圧力を掛けれるような部材でありインキに侵されない部材であれば使用可能である。例えば金属材質は、アルミニューム、ステンレス等が選択可能である。また、合成樹脂製のプラスチック材質は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂の選択が可能である。前記押圧部材11の下端面には凸部7を設けて空隙部Hとしており空気を印字体6の側から離し、再び印字体6に吸収されることの無い様にしている。
【0021】
44は、押圧部材11とその下に、印字体6を収納する事ができる容器である。前記容器44の材質は、例えば金属材質は、アルミニューム、ステンレス等が選択可能である。また、合成樹脂製のプラスチック材質は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂の選択が可能である。
インキで侵されない材質であれば使用可能である。前記容器44の底面には凸部7を設けて空隙部Sとしている。
ここで凸部7の設け方の実施例として次のような例がある。
但し次の実施例に限定されるものではない。
【0022】
<実施例4>
押圧部材11の下面−・縦96mm、横56mm
容器44の底面 −・押圧部材が完全に底面に収まる大きさであれば良い。
凸部7 −・高さ0.5mm、直径3mm、均一に押圧部材11の下面と容器44の底面、それぞれ表面積の30%を占める割合で設けられている。
【0023】
<実施例5>
押圧部材11の下面−・実施例4と同様。
容器44の底面 −・実施例4と同様。
凸部7 −・高さ1.0mm、直径3mm、均一に押圧部材11の下面と容器44の底面、それぞれ表面積の60%を占める割合で設けられている。
【0024】
<実施例6>
押圧部材11の下面−・実施例4と同様。
容器44の底面 −・実施例4と同様。
凸部7 −・高さ1.5mm、直径3mm、均一に押圧部材11の下面と容器44の底面、それぞれ表面積の75%を占める割合で設けられている。
【0025】
ここで、押圧部材11の下面や容器44の底面の寸法は、押圧部材11が容器44の底面に収まれば特に問わない。また、凸部7の高さは0.3mm以上であれば空隙部H、空隙部Sを設けることができ本願発明の意図とするところである。第2の実施例でいう空隙部Hは、押圧部材11の凸部7とその周りの凸部7の間に出来る空隙である。また、空隙部Sは、容器44の底面に設けた凸部7とその周りの凸部7により出来る空間である。
【0026】
次に、第2の実施例のインキ含浸器を使用した際の使用方法及び作用について説明する。
容器44に含浸させる印字体6を入れて、印字体6が完全に浸漬する程度にインキを入れて、上方より押圧部材11を載せて、押圧部材11に押圧力を掛けて、前記印字体6を収縮させる。この時、印字体6の多孔質部分から空気が抜ける。前記空気は、凸部7と凸部7の間に介在し、この間から押圧部材11の上方へ抜け、印字体6には再度吸収されることはない。
【0027】
次に、押圧力を解除すると前記印字体6は収縮状態から自らの復元力で元の状態に戻る。この時前記印字体6は周囲のインキを多孔質部分に吸収して復元する。こうして、2〜3回繰り返せば印字体6にインキが確実に含浸されることに成る。
【0028】
この結果、第1の実施例、第2の実施例においても、印字体6から抜けた空気は、再度印字体6に吸収されることは無く、確実、早急に印字体6にインキ含浸が可能となる。
また、装置も簡単であるのでコスト的にも安いものとなる。
【0029】
【効果】
以上のような、構成であるので印字体6から抜けた空気は、空隙部Hと空隙部Sにより再度印字体6に吸収されることは無く、確実、早急に印字体6にインキ含浸が可能となる。
また、装置も簡単であるのでコスト的にも安価なものである。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全体斜視説明図。
【図2】本発明の第1の実施例の空隙上板2と空隙下板3の断面説明図。
【図3】本発明の第2の実施例の全体斜視説明図。
【図4】本発明の第2の実施例の断面説明図。
【符号の説明】
1 :押圧部材
2 :空隙上板
3 :空隙下板
4 :容器
5 :孔
6 :印字体
7 :凸部
11 :押圧部材
44 :容器
Claims (2)
- 全表面積の30%以上、80%未満の均一に設けた無数の孔を有する空隙下板に印字体を入れ、
その上方より、全表面積の30%以上、80%未満の均一に設けた無数の孔を有する空隙上板を載せ、
その上方より押圧部材を載せて容器の中に収納したインキ含浸器であって、
上方より押圧部材に押圧力を掛け前記印字体を収縮作用させ、更に前記押圧力を解除して前記印字体を復元作用させることの2作用を繰り返し行なうことで印字体へのインキ含浸を可能としたことを特徴とするインキ含浸器。 - 底面に凹凸部を設けた容器に印字体を入れ、
その上方より、下端面に凹凸部を設けた押圧部材を載せたインキ含浸器であって、
上方より押圧部材に押圧力を掛け前記印字体を収縮作用させ、更に前記押圧力を解除して前記印字体を復元作用させることの2作用を繰り返し行なうことで印字体へのインキ含浸を可能としたことを特徴とするインキ含浸器。
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