JP2570680Y2 - 孔版印刷用原板 - Google Patents

孔版印刷用原板

Info

Publication number
JP2570680Y2
JP2570680Y2 JP1993008141U JP814193U JP2570680Y2 JP 2570680 Y2 JP2570680 Y2 JP 2570680Y2 JP 1993008141 U JP1993008141 U JP 1993008141U JP 814193 U JP814193 U JP 814193U JP 2570680 Y2 JP2570680 Y2 JP 2570680Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
stencil printing
porous support
printing plate
stencil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993008141U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0667052U (ja
Inventor
弘 高見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP1993008141U priority Critical patent/JP2570680Y2/ja
Publication of JPH0667052U publication Critical patent/JPH0667052U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2570680Y2 publication Critical patent/JP2570680Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、孔版印刷用原板を用い
たスタンプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、孔版印刷のスタンプ装置に用いら
れる孔版印刷用原板として、実願平4−6505号の願
書に添付した明細書及び図面に開示されるものがあり、
これを図5に示す。この孔版印刷用原板50は熱可塑性
フィルム52と多孔性支持体54とを接着してなる感熱
性孔版原紙56と、感熱性孔版原紙56の多孔性支持体
54側に配置されたインクを含浸された不織布58と、
不織布58を取り囲むように配置された枠体60と、イ
ンク不透過性の基材であるフィルム62とを、順次積層
して構成されている。そして孔版印刷用原板50は、サ
ーマルヘッドを用いた製版装置により感熱性孔版原紙5
6の熱可塑性フィルム52面を加熱溶融することにより
穿孔画像を形成される(これを以下製版と称する)。
【0003】次に、製版された孔版印刷用原板50は、
グリップを備えた押圧部材に装着され、印刷用紙に対し
てスタンプ部材を押下することにより、不織布58に含
浸されたインクが感熱性孔版原紙56の穿孔部から染み
だして孔版印刷が行なわれる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな従来の孔版印刷用原板50ではサーマルヘッドによ
り製版する際、穿孔部分よりインクが少量滲み出すた
め、サーマルヘッドにインクが付着し、かつ孔版印刷用
原板の熱可塑性フィルム面(印面)にインクが付着する
という問題があった。このため従来の製版装置では、サ
ーマルヘッドに付着したインクをクリーニングするため
のクリーニング手段を設ける必要があり構成が複雑化す
ると共に、印面に付着したインクを除去するために複数
回の試し打ちが必要であった。
【0005】また、印刷の際には穿孔部分から過剰にイ
ンクが流出するため印刷が滲み、製版後は孔版印刷用原
板の穿孔部分からインク中の水分や揮発性のある溶剤等
が蒸発するため、長期保存ができないと言う問題があっ
た。
【0006】本考案は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、製版時におけるインクの滲み出
しを防ぎ、製版装置にサーマルヘッドのクリーニング手
段を設ける事なく、また印面に付着したインク除去のた
めの試し打ちが不要であり、印刷時に文字が滲むことが
無く、製版後も長期保存ができるような孔版印刷用原板
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本考案の孔版印刷用原板では、熱可塑性フィルムと多
孔性支持体とを接着してなる感熱性孔版原紙と、その感
熱性孔版原紙の多孔性支持体側に配置されたインクを含
浸された含浸体と、インク不透過性の基材とを順次積層
してなる孔版印刷用原板であり、製版手段によって前記
熱可塑性フィルム面に穿孔画像を形成する孔版印刷用原
板において、前記多孔性支持体の前記含浸体側に、製版
時の圧力では前記含浸体のインクが前記多孔性支持体側
に染みださないように、シリコン系離型剤を塗布し、シ
リコン皮膜を形成した。
【0008】
【作用】上記の構成を有する本考案の孔版印刷用原板
は、製版装置により製版されるが、この際、多孔性支持
体の含浸体側にはインクの濡れ性が悪いシリコン系離型
剤を塗布しているために、製版時の圧力では含浸体中の
インクは多孔性支持体を通過しない。一方、製版された
孔版印刷用原板のインク不透過性の基材側を押すことに
より、含浸体中のインクが感熱性孔版原紙の多孔性支持
体を通過し、感熱性孔版原紙より滲み出して印刷が行な
われる。
【0009】
【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図1に本考案の孔版印刷用原板10
の断面図を、図2に同分解斜視図を示す。孔版印刷用原
板10は、大きく分けると感熱性孔版原紙12と、イン
クが含浸された不織布14と、不織布14を取り囲むよ
うに配置された枠体16と、インク不透過性の基材であ
るフィルム18とから構成されている。
【0010】感熱性孔版原紙12は図3に示すように、
熱可塑性フィルム20と、接着剤層22と、多孔性支持
体24と、多孔性支持体24にシリコン系離型剤を塗布
することによって形成されたシリコン皮膜26とで構成
されている。本実施例では熱可塑性フィルム20は、厚
さ2μのポリエチレンテレフタレートフィルム(PET
フィルム)であるが、他には例えばポリプロピレン、塩
化ビニリデン−塩化ビニル共重合体等のフィルムが挙げ
られる。
【0011】PETフィルムの厚みとしては1μm〜4
μmが好ましい。1μm未満では製造コストが高く、ま
た強度も弱く実用的ではない。また4μm以上では、定
格が50mJ/mm2程度の一般のサーマルヘッドでは
厚すぎて穿孔できない虞れがある。
【0012】多孔性支持体24は、例えばマニラ麻、こ
うぞ、みつまた等の天然繊維、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル等
の合成繊維、レーヨン等の半合成繊維を主原料とした多
孔性薄葉紙が用いられる。シリコン皮膜26としてはイ
ンクとの濡れ性の悪い、例えば信越化学製シリコン離型
剤KM768と触媒CAT−PM−6A・Bを公知の手
法により多孔性支持体に塗布し、形成される。上記のよ
うに構成された感熱性孔版原紙12は枠体16と図2に
示すように4辺を接着剤層28により接着される。
【0013】枠体16には、図2に示すように中央部に
後述の不織布14の大きさに応じた開口16aが設けら
れている。さらに、前述したように枠体16の上面には
感熱性孔版原紙12を接着するための接着剤層28が4
辺に塗布(図中斜線部)されている。本実施例では不織
布14に含浸されているインクは油性インクであるた
め、枠体16の材質としては油性インクに侵されない、
塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアセ
タール、ポリエチレンテレフタレートなどが用いられ
る。
【0014】不織布14には油性インクが飽和状態で含
浸されており、不織布14に圧力が加わると含浸された
インクが滲み出すようになっている。本実施例の不織布
はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフ
タレートなどの合成繊維を用いている。不織布14の厚
みは、枠体16の厚みの2分の1以上、3倍以下に設定
するのが好ましい。厚みが薄すぎると、製版時に感熱性
孔版原紙12が枠体16の内部に入りこんでしまい、サ
ーマルヘッドと接触しなくなるため穿孔できなくなる。
また、厚みが厚すぎると、サーマルヘッドの押圧力で不
織布14が圧縮されても、枠体16よりとび出てしま
う。このような状態になると、孔版印刷用原板10は製
版時に枠体16で搬送できなくなるので、不織布14の
厚みのバラツキにより孔版印刷用原板10の搬送送りピ
ッチにムラが生じたり、斜行して搬送するなどの問題が
生ずる。製版時にはサーマルヘッドの押圧力により不織
布14が圧縮されて枠体16と同じ厚みになるように設
定するのが好ましい。
【0015】インク不透過性の基材であるフィルム18
は、上面(図2中斜線部)に接着剤層30が塗布されて
おり、枠体16および不織布14と接着されている。本
実施例では、フィルム18は油性インクに侵されない塩
化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレ
ンテレフタレートなどの樹脂フィルムが用いられる。
【0016】次に作用を説明する。まず上述した孔版印
刷用原板10は、図示しない製版装置により製版され
る。製版装置としては、例えばサーマルヘッドにより感
熱性孔版原紙12の熱可塑性フィルム20面を印字情報
に応じて鏡像印字し、熱可塑性フィルム20を加熱溶融
することにより穿孔する装置が用いられる。製版時にお
いて、サーマルヘッドは所定の押圧力により孔版印刷用
原板10に当接されるが、この時、感熱性孔版原紙12
のシリコン皮膜26があるために、サーマルヘッドの押
圧力程度では、感熱性孔版原紙12の熱可塑性フィルム
20面が穿孔されても、穿孔部分よりインクが滲み出て
くることが無い。
【0017】このようにして製版された孔版印刷用原板
10は、図4に示すようにスタンプ部材32に装着され
る。スタンプ部材32は、取手部34とクッション層3
6と粘着剤層38とから構成されている。孔版印刷用原
板10は、孔版印刷用原板10のフィルム18面側をス
タンプ部材32の粘着剤層38に粘着することにより装
着される。この状態でスタンプ部材32を印刷用紙40
に対して押圧することで、シリコン皮膜26に製版時に
かかる圧力より大きな圧力がかかり、不織布14中のイ
ンクがシリコン皮膜を通過し、印面の穿孔部分より滲み
出て印刷用紙40にインクが転写される。この際、シリ
コン皮膜26がインクの流出量を制限するために、イン
クが過剰に流出し、印刷が滲むことはない。また製版後
は、シリコン皮膜26によって不織布14中のインクは
外気に接触しないため、インクが乾燥することがない。
【0018】以上、説明したことから明かなように、本
実施例の孔版印刷用原板10では、感熱性孔版原紙12
の多孔性支持体24の不織布14側にシリコン皮膜26
を備えており、サーマルヘッドにより製版する際、穿孔
部分よりインクが滲み出すことが無いので、製版装置に
クリーニング手段を設ける必要がなく、製版後はインク
を除去するための複数回の試し打ちが不要となる。また
印刷時にインクが過剰に流出し印刷が滲むことがなく、
製版後でもインクが乾燥せず長期保存が可能となる。
【0019】尚、本考案は以上詳述した実施例に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲の変更は
可能である。
【0020】
【考案の効果】以上、説明したことから明かなように、
本考案の孔版印刷用原板では、感熱性孔版原紙の多孔性
支持体の含浸体側にシリコン皮膜を備えており、製版手
段により製版する際、穿孔部分よりインクが滲み出すこ
とが無いので、製版装置にクリーニング手段を設ける必
要がなく、製版後はインクを除去するための複数回の試
し打ちが不要となる。また印刷時にインクが過剰に流出
し印刷が滲むことがなく、製版後でもインクが乾燥せず
長期保存が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の孔版印刷用原板の断面図である。
【図2】本実施例の孔版印刷用原板の分解斜視図であ
る。
【図3】本実施例の感熱性孔版原紙の断面図である。
【図4】本実施例の孔版印刷用原板をスタンプ部材に実
装した状態の説明図である。
【図5】従来の孔版印刷用原板の断面図である。
【符号の説明】
10 孔版印刷用原板 12 感熱性孔版原紙 14 不織布 16 枠体 18 フィルム 20 熱可塑性フィルム 24 多孔性支持体 26 シリコン皮膜

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性フィルムと多孔性支持体とを接
    着してなる感熱性孔版原紙と、その感熱性孔版原紙の多
    孔性支持体側に配置されたインクを含浸された含浸体
    と、インク不透過性の基材とを順次積層してなる孔版印
    刷用原板であり、製版手段によって前記熱可塑性フィル
    ム面に穿孔画像を形成する孔版印刷用原板において、 前記多孔性支持体の前記含浸体側に、製版時の圧力では
    前記含浸体のインクが前記多孔性支持体側に染みださな
    いように、シリコン系離型剤を塗布し、シリコン皮膜を
    形成したことを特徴とする孔版印刷用原板。
JP1993008141U 1993-03-02 1993-03-02 孔版印刷用原板 Expired - Lifetime JP2570680Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993008141U JP2570680Y2 (ja) 1993-03-02 1993-03-02 孔版印刷用原板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993008141U JP2570680Y2 (ja) 1993-03-02 1993-03-02 孔版印刷用原板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0667052U JPH0667052U (ja) 1994-09-20
JP2570680Y2 true JP2570680Y2 (ja) 1998-05-06

Family

ID=18528369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993008141U Expired - Lifetime JP2570680Y2 (ja) 1993-03-02 1993-03-02 孔版印刷用原板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2570680Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0667052U (ja) 1994-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2582728Y2 (ja) 感熱性孔版原紙
US5303647A (en) Plate for stencil paper printing having a releasable film
JP2570680Y2 (ja) 孔版印刷用原板
JPH04358874A (ja) スタンプ装置
JPH09141991A (ja) スタンプ
JP2582731Y2 (ja) 印刷用原板用カバー
JP3038882B2 (ja) 感熱性孔版原紙
JP2577296Y2 (ja) 感熱性孔版スタンプカセット
US5647273A (en) Stamp cartridge for use in a stamp unit
JP2574209Y2 (ja) スタンプ装置
JP2596146Y2 (ja) 印刷用原板
JP2964997B2 (ja) スタンプ
JPH0565561U (ja) 孔版印刷用原板
JP2743776B2 (ja) 孔版印刷用原板
JPH0572457U (ja) 孔版印刷用原板
JPH06286355A (ja) 孔版印刷用原板
JPH05330264A (ja) 孔版印刷用原板
JPH05241346A (ja) 孔版印刷用原板
JPH0629854U (ja) スタンプ装置
JPH0582537U (ja) 孔版印刷用原板
JP2582732Y2 (ja) 印刷用原板
JPH0747779A (ja) 孔版印刷用原板
JPH0747778A (ja) 孔版印刷用原板
JPH0570968U (ja) 孔版印刷用原板及びスタンプ装置
JPH0615941A (ja) 孔版印刷用原板

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term