JP3038882B2 - 感熱性孔版原紙 - Google Patents

感熱性孔版原紙

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、サーマルヘッドにより穿孔される感熱性孔
版原紙に関し、さらに詳しくは比較的少量の印刷に利用
される感熱性孔版原紙に関する。
〔従来の技術〕
従来、赤外線照射またはサーマルヘッドによって穿孔
される感熱性孔版原紙が知られている。その代表的なも
のに、熱可塑性フィルムと多孔性薄葉紙を接着剤を用い
て貼合わせたものがある。このような感熱性孔版原紙を
用いた孔版印刷装置としては、第5図に示すような単胴
式孔版印刷装置が知られている。これは円筒状版胴25の
外周面に、穿孔された感熱性孔版原紙27を多孔性支持体
側が内側になるように巻装し、インクを版胴内部より版
胴外周面に向かって供給し、プレスローラ29を印刷用紙
31を介して円筒状版胴25に加圧接触させ、円筒状版胴25
を回転駆動させることにより印刷する装置である。
また他の孔版印刷装置としては、第6図に示すような
押圧式孔版印刷装置が知られている。これは熱可塑性フ
ィルムと多孔性支持体を接着してなる感熱性フィルム35
の多孔性支持体側周辺部に枠体37を設け、この枠体37と
インク不透過性のカバーシート39とによってインク塗布
部としての凹部49を形成してなる感熱性孔版原紙41を用
いる。この印刷装置は、押圧部材43と、押圧部材43に対
向して配置された受け台45と、押圧部材43の受け台45対
向面周辺部に配置された感熱性孔版原紙41の保持部材47
とから構成される。穿孔された感熱性孔版原紙41の枠体
37によって形成された凹部49にインクを塗布し、カバー
シート39をかぶせ保持部材47により押圧部材43に保持
し、押圧部材43を印刷用紙51を介して受け台45に移動押
圧することにより印刷する装置である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のこのような単胴式孔版印刷装置
では装置が大型になり、また大量印刷用であるため比較
的少量の印刷ではランニングコストが高くなってしま
う。
また押圧式孔版印刷装置では小型化が可能であるが、
使用者がインクを塗布しなければならないため、インク
を塗布する時に手等を汚してしまったり、インク厚みが
均一にならないため印刷むらが生じてしまうという問題
点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされた
ものであり、小型の押圧式孔版印刷装置に適していなが
ら、インク汚れや印刷むらのない、比較的少量の印刷に
適した感熱性孔版原紙を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
このような目的を達成するために、本発明の感熱性孔
版原紙は、未穿孔の熱可塑性フィルムと第1の多孔性支
持体とを接着してなる感熱性フィルムと、当該感熱性フ
ィルムの第1の多孔性支持体側に配置され、インクを含
浸させた第2の多孔性支持体と、インク不透過性の基材
とが順次積層された被穿孔部を有し、当該被穿孔部の周
りには、前記第2の多孔性支持体を密閉する周辺部を有
する構成とした。
〔作用〕
上記の構成を有する本発明の感熱性孔版原紙は、サー
マルヘッドを用いた製版装置により熱可塑性フィルム面
を加熱溶融することにより穿孔され製版される。そして
製版された感熱製孔版原紙は、押圧式孔版印刷装置に熱
可塑性フィルム面が印刷用紙に対向するように取り付け
られ、印刷用紙に押圧される。このとき第2の多孔性支
持体に含浸されたインクは、押圧によって熱可塑性フィ
ルムの穿孔部分から滲みだして穿孔部分が印刷用紙に転
写される。このため、使用時にインクで手を汚してしま
うということがなく、しかもインクの厚みが第2の多孔
性支持体により管理されるため、印刷むらのない印刷を
することができる。
〔実施例〕
以下、本発明を具体化した一実施例について図面を参
照して説明する。第1図は本発明の感熱性孔版原紙1の
斜視図であり、第2図は本実施例の感熱性孔版原紙1の
断面図である。第2図に示すように本実施例の感熱性孔
版原紙1は熱可塑性フィルム3と、第1の接着剤層5
と、第1の多孔性支持体7とで構成された感熱性フィル
ム8と、インクを含浸させた第2の多孔性支持体9と、
第2の接着剤層11と、インク不透過性の基材13とから構
成される。本実施例では熱可塑性フィルム3は、厚さ2
μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(以下PET
フィルムと略す)であるが、他には例えばポリプロピレ
ン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体等のフィルム
が挙げられる。PETフィルムの厚みとしては1μm〜4
μmが好ましい。この厚みが1μm未満となると製造コ
ストが高くなり、また強度も弱くなり実用的ではない。
一方、この厚みが4μmを越えると定格が、1mJ/dot程
度の一般のサーマルヘッドでは厚すぎて穿孔できないと
いう不都合が生じる。
第1の多孔性支持体7と第2の多孔性支持体9はそれ
ぞれ、例えばマニラ麻、こうぞ、みつまた等の天然繊
維、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリロニトリル等の合成繊維、レーヨン等の
半合成繊維を主原料とした多孔性薄葉紙が用いられる。
第1の多孔性支持体7は穿孔された熱可塑性フィルム3
の強度を補うのが主目的であるため、本実施例では50μ
程度の厚みとされる。第2の多孔性支持体9はインクを
保持することが目的であり、印刷回数との兼ね合いで厚
みは適宜決定される。
基材13は、本実施例では厚さ50μm程度のPETフィル
ムである。基材13の役割は、インクを透過させないこと
と、感熱性孔版原紙1のこしを一定値以上に設定するこ
と等である。感熱性孔版原紙1のこしがないと、しわが
発生しやすくなる。
第1の接着剤層5は、熱可塑性フィルム3と第1の多
孔性支持体7とを貼合わせるためのものである。第2の
接着剤層11は、インクを含浸させた第2の多孔性支持体
9を実質的に密閉させるように、第1の多孔性支持体7
と基材13とを貼合わせるためのものである。
第1図、第2図に示すように、上記構成の感熱性孔版
原紙1においては、熱可塑性フィルム3、第1の多孔性
支持体7および基材13は同形同大で、中央部をなす被穿
孔部14と周辺部15とから成る。一方、第2の多孔性支持
体9は、前記三者よりも小さく形成され、前記被穿孔部
14と略同じ大きさをなす(第1図における一点鎖線内
部)。第1の多孔性支持体7と基材13とは、インクを含
浸させた第2の多孔性支持体9を介して第2の接着剤層
11により周辺部15を接着される。この場合接着される周
辺部15は、第1の多孔性支持体7に第2の接着剤層11が
滲み込むため、インクを含浸させた第2の多孔性支持体
9は、熱可塑性フィルム3と、第2の接着剤層11と、基
材13とにより実質的に密閉される。このように構成され
た感熱性孔版原紙1は、穿孔されない限りインクの乾燥
は生じないため保存性が良い。
次に、上記感熱性孔版原紙1は図示しない製版装置に
より穿孔される。製版装置としては、サーマルヘッドに
より感熱性孔版原紙1の熱可塑性フィルム3面を印字情
報に応じて鏡像印字し、熱可塑性フィルム3を加熱溶融
することにより穿孔する装置が用いられる。この場合、
感熱性孔版原紙1の穿孔される範囲は、前記被穿孔部14
の範囲、すなわち第2の多孔性支持体9が存在している
範囲(第1図における一点鎖線内部)内に限定される。
このようにして製版された感熱性孔版原紙1は、第3
図、第4図に示すような簡易は押圧式孔版印刷装置、つ
まり簡易スタンプ16として用いられる。簡易スタンプ16
は、本体17と、本体17の下部に配設された弾性体19と、
穿孔された感熱性孔版原紙1と、製版された感熱性孔版
原紙1を本体17に保持する枠体21とから構成される。枠
体21は鉄板状で、底面中央部は前記被穿孔部14と略同形
大の開口部21cが設けられ、底面周辺部は感熱性孔版原
紙載置部21dをなす。枠体21の周壁をなす曲げ部21aの所
定箇所には、後述する本体17の爪17cと係合する係合孔2
1bが設けられている。本体17はABS等の成形品であり、
手で握るためのグリップ部17aと、感熱性孔版原紙1の
大きさに合わせた台座17bとから構成されており、台座1
7bの中央部分は弾性体19の大きさに応じた凹部を備えて
いる。また台座17bの周壁部の所定の4箇所には、枠体2
1の係合孔21bに対応して爪17cが形成されている。この
爪17cと係合孔21bにより枠体21は、本体17に対して着脱
可能に係合される。製版された感熱性孔版原紙1は、枠
体21と本体17とにより挟み込まれ保持される。弾性体19
はウレタン等の発泡製樹脂からなり、感熱性孔版原紙1
の第2の多孔性支持体9が存在する前記被穿孔部14の範
囲、つまり穿孔され得る最大面積をほぼ等しく押圧する
ように形成されている。また弾性体19は本体17の台座17
bの凹部に上部が接着固定されている。
次に、上記簡易スタンプ16の作動について説明する。
まず、本体17から枠体21を外した状態で、製版装置に
より製版された感熱性孔版原紙1の基材13側が弾性体19
に対向するよう、枠体21の感熱性孔版原紙載置部21dに
感熱性孔版原紙1を載置する。そして、枠体21の係合孔
21bと本体17の爪17cとを係合させて枠体21に本体17を配
置させ、感熱性孔版原紙1を台座17bと枠体21により挟
み込む。ここで、感熱性孔版原紙1は枠体21の曲げ部21
aにより移動が規制され、実質的にずれないようになっ
ている。
次に、この簡易スタンプ16を手力により印刷用紙に押
圧する。この時、第2の多孔性支持体9に含浸されたイ
ンクは押圧力により、第1の多孔性支持体7を通過し、
熱可塑性フィルム3の穿孔部分から印刷用紙へと転写さ
れ、印刷される。印刷は、第2の多孔性支持体9のイン
クが枯渇するまで可能である。またこの場合、インクの
厚みは第2の多孔性支持体9の厚みにより決定されるの
で、均一の厚みのインク層が得られる。このため印刷む
らのない印刷をすることができる。
本発明はこのような実施例になんら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得る。
〔発明の効果〕
以上詳述したことから明らかなように、本発明の感熱
性孔版原紙は、熱可塑性フィルムと第1の多孔性支持体
とを接着してなる感熱性フィルムと、前記感熱性フィル
ムの第1の多孔性支持体側に配置された、インクを含浸
させた第2の多孔性支持体と、インク不透過性の基材と
をこの順番に積層してなるので、インクの供給手段が不
要であり、小型の押圧式孔版印刷装置に適している。ま
たインクを使用者が塗布する必要がないので、使用者の
手等が汚れることもない。さらにインクの厚みが、第2
の多孔性支持体により管理されるため、経験のない使用
者でも印刷むらのない印刷をすることができるという効
果を奏する。
また、前記第2の多孔性支持体を、前記感熱性フィル
ムと前記基材とにより実質的に密閉させることにより、
第2の多孔性支持体に含浸されたインクの乾燥を防ぐこ
とができるため、保存性がよいという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としての感熱性孔版原紙の斜
視図、第2図は本実施例の感熱性孔版原紙の断面図、第
3図は本実施例の感熱性孔版原紙を用いた簡易スタンプ
の斜視図、第4図は本実施例の簡易スタンプの断面図、
第5図は従来の単胴式孔版印刷装置の概略構成図、第6
図は従来の押圧式孔版印刷装置の断面図である。 1……感熱性孔版原紙、 3……熱可塑性フィルム、 5……第1の接着剤層、 7……第1の多孔性支持体、 8……感熱性フィルム、 9……第2の多孔性支持体、 13……基材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41K 1/32 B41L 13/02 B41N 1/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未穿孔の熱可塑性フィルムと第1の多孔性
    支持体とを接着してなる感熱性フィルムと、当該感熱性
    フィルムの第1の多孔性支持体側に配置され、インクを
    含浸させた第2の多孔性支持体と、インク不透過性の基
    材とが順次積層された被穿孔部を有し、当該被穿孔部の
    周りには、前記第2の多孔性支持体を密閉する周辺部を
    有することを特徴とする感熱性孔版原紙。
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