JPH0572457U - 孔版印刷用原板 - Google Patents

孔版印刷用原板

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JPH0572457U
JPH0572457U JP1033192U JP1033192U JPH0572457U JP H0572457 U JPH0572457 U JP H0572457U JP 1033192 U JP1033192 U JP 1033192U JP 1033192 U JP1033192 U JP 1033192U JP H0572457 U JPH0572457 U JP H0572457U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
separator
stencil printing
heat
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP1033192U
Other languages
English (en)
Inventor
恒夫 安井
照雄 今牧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP1033192U priority Critical patent/JPH0572457U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製版時におけるインクの滲み出しを防き、印
面にインクが付着しない孔版印刷用原板を提供する。 【構成】 枠体18には、中央部に不織布16の大きさ
に応じた開口部17があり、その一部には、セパレータ
14の抜き取り用の角穴19が設けられている。そし
て、枠体18の開口部17の幅をAとし、セパレータ1
4の幅をBとすると、これらはA<Bの関係になってい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は孔版印刷用原板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
孔版印刷のスタンプ装置に用いられる孔版印刷用原板の一例として、本件出願 人により提案された特願平4ー6505号の願書に添付した明細書及び図面によ って開示されているものがある。その孔版印刷用原板について図5を参照して説 明する。
【0003】 この孔版印刷用原板50は、熱可塑性フィルム52と多孔性支持体54からな る感熱性孔版原紙56と、その感熱性孔版原紙56の多孔性支持体54側に配置 されたセパレータ58と、インクを含浸された含浸体である不織布60と、その 不織布60を取り囲む様に配置された枠体62と、インク不透過性の基材である フィルム64とを順次積層して構成されている。そして孔版印刷用原板50は、 例えばサーマルヘッドを用いた製版装置により、感熱性孔版原紙56の熱可塑性 フィルム52面を加熱溶融することにより穿孔画像を形成される(以下、穿孔画 像の形成を製版と称する)。
【0004】 次に、製版された孔版印刷用原板50は、グリップを備えた押圧部材(以下、 スタンプ部材と称する)に装着され、セパレータ58を抜きとった後、印刷用紙 に対してスタンプ部材を押下することにより、孔版印刷が行われる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の孔版印刷用原板のセパレータの幅は、枠体の開口部の幅 と同じか、小さくなっていたため、感熱性孔版原紙とセパレータとの間に、イン クが入り込み、サーマルヘッドにより製版するとき、穿孔部分より小量滲み出す ため、サーマルヘッドにインクが付着し、且つ印面である孔版印刷用原板の熱可 塑性フィルム面にインクが付着するという問題があった。そのため、サーマルヘ ッドに付着したインクをクリーニングするためのクリーニング手段を設ける必要 があり、更に孔版印刷用原板の印面に付着したインクを除去するために、複数回 の試し打ちが必要であった。
【0006】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、製版時にお けるインクの滲み出しを防き、印面にインクが付着しない孔版印刷用原板を提供 することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本考案の孔版印刷用原板は、熱可塑性フィルムと多 孔性支持体とを接着してなる感熱性孔版原紙と、その感熱性孔版原紙の多孔性支 持体側に配置され、インクが含浸された含浸体と、その含浸体を取り囲むような 開口部を有した枠体と、前記含浸体と前記感熱性孔版原紙との間に設けられたセ パレータと、インク不透過性の基材とをそれぞれ積層して構成してなり、前記セ パレータを前記枠体の開口部より大きくした。
【0008】
【作用】
上記の構成を有する本考案の孔版印刷用原板は、例えばサーマルヘッドを用い た製版装置により製版される。この時、セパレータが枠体の開口部よりも大きい ため、感熱性孔版原紙とセパレータとの間にインクが入り込むことはない。製版 された孔版印刷用原板をスタンプ部材に装着し、セパレータを孔版印刷用原板か ら抜き取る。その後、スタンプ部材を印刷用紙に対して押下することにより、含 浸体である不織布に含浸されたインクが、感熱性孔版原紙の穿孔部分から滲み出 して孔版印刷が行われる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。図1に本実施 例の孔版印刷用原板10の断面図を、図2に孔版印刷用原板10の分解斜視図を 示す。
【0010】 孔版印刷用原板10は、大きく分けると感熱性孔版原紙12と、セパレータ1 4と、インクが含浸された含浸体である不織布16と、その不織布16を取り囲 むような開口部17を有する枠体18と、インク不透過性の基材であるフィルム 20とから構成されている。
【0011】 感熱性孔版原紙12は図3に示すように、熱可塑性フィルム24と、接着剤層 26と、多孔性支持体28とから構成されている。本実施例の熱可塑性フィルム 24は、厚さ2μのポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフィル ムと称する)であるが、他には例えばポリプロピレン、塩化ビニリデン−塩化ビ ニル共重合体等のフィルムが挙げられる。PETフィルムの厚みとしては、1μ m〜4μmが好ましい。1μm未満のものは製造コストが高く、強度も弱く実用 的ではなく、4μm以上のものでは、定格が50mJ/mm2程度の一般のサー マルヘッドでは厚すぎて穿孔できないからである。
【0012】 多孔性支持体28は、例えばマニラ麻、こうぞ、みつまた等の天然繊維、ポリ エチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル等の合 成繊維、レーヨン等の半合成繊維を主原料とした多孔性薄葉紙が用いられる。上 述のように構成された感熱性孔版原紙12は、枠体18と図2に示すように4辺 を接着剤層30により接着されている。
【0013】 枠体18には、図2に示すように中央部に不織布16の大きさに応じた開口部 17があり、その一部には、セパレータ14の抜き取り用の角穴19が設けられ ている。そして、枠体18の開口部17の幅をAとし、セパレータ14の幅をB とすると、これらはA<Bの関係になっている。更に、枠体18の上面には感熱 性孔版原紙12を接着するための接着剤層30が4辺に塗布(図中斜線部)され ている。本実施例では、不織布16に含浸されているインクは油性インクである ため、枠体18の材質としては、油性インクに侵されない塩化ビニル、ポリプロ ピレン、ポリエチレン、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート等が用い られる。
【0014】 不織布16には、油性インクが飽和状態で含浸されており、不織布16に圧力 が加わると含浸されたインクが滲み出すようになっている。本実施例の不織布1 6は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの合成 繊維を用いている。不織布16の厚みは、枠体18の厚みの2分の1以上、3倍 以下に設定するのが好ましい。不織布16の厚みが薄すぎると、製版時に感熱性 孔版原紙12が枠体18の内部に入りこんでしまいサーマルヘッドと接触しなく なり穿孔できなくなる。また、不織布16の厚みが厚すぎると、サーマルヘッド の押圧力で不織布16が圧縮されても、枠体18よりとび出てしまう。このよう な状態になると、孔版印刷用原板10は、製版時に枠体18で搬送できなくなる ので、不織布16の厚みのバラツキにより、孔版印刷用原板10の搬送送りピッ チにムラが生じたり、斜行して搬送するなどの問題が生ずる。製版時には、サー マルヘッドの押圧力により不織布16が、圧縮されて枠体18と同じ厚みになる ように設定するのが好ましい。
【0015】 セパレータ14は、感熱性孔版原紙12と不織布16との間に配置されており 、セパレータ14の端部は、枠体18に設けられた角穴19を通され、そして枠 体18とフィルム20の間を通され、孔版印刷用原板10の外部に突出されてい る。セパレータ14の幅Bは、先述したように開口部17の幅Aより一回り大き く設定されている。具体的に図2を用いて説明すると、枠体18の図中一点鎖線 内部が、セパレータ14が不織布16に覆いかぶさる領域である。
【0016】 本実施例のセパレータ14は、上質紙やグラシン紙にシリコン処理を施した離 型紙や、ポリエチレンテレフタレートや4沸化エチレン(商品名テフロン)など の樹脂フィルムなどが用いられる。要求される特性としては、油性インクに対し て濡れ性が悪いものが好ましく、具体的には濡れ角度が45度以上が好ましい。 また、離型紙などを用いる場合は、不織布16との接触面だけでなく、全面にシ リコン加工を施すのが好ましい。濡れ性が良い場合や、片面だけのシリコン加工 では感熱性孔版原紙12側までインクがひろがってくるので、穿孔時にインクが 穿孔部分より滲み出てくる虞れがあるからである。
【0017】 インク不透過性の基材であるフィルム20は、上面(図2斜線部)に接着剤層 32が塗布されており、枠体18及び不織布16と接着されている。本実施例の フィルム20は、油性インクに侵されない塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエ チレン、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂フィルムが用いられる。
【0018】 次に作用を説明する。
【0019】 まず孔版印刷用原板10は、図示しない製版装置により製版される。製版装置 としては、例えばサーマルヘッドにより感熱性孔版原紙12の熱可塑性フィルム 24面を印字情報に応じて鏡像印字し、熱可塑性フィルム24を加熱溶融するこ とにより穿孔する装置が用いられる。製版時において、サーマルヘッドは所定の 押圧力により孔版印刷用原板10に当接されるが、このとき、感熱性孔版原紙1 2と不織布16との間にセパレータ14が配置されているので、感熱性孔版原紙 12の熱可塑性フィルム24面が穿孔されても、穿孔部分よりインクが滲み出て くることがない。
【0020】 このようにして、製版された孔版印刷用原板10は、図4に示すようにスタン プ部材34に装着される。スタンプ部材34は、取手部36と、クッション層3 8と、粘着剤層40とから構成されている。孔版印刷用原板10は、孔版印刷用 原板10のフィルム20面側をスタンプ部材34の粘着剤層40に粘着すること により装着される。その後、セパレータ14を感熱性孔版原紙12と不織布16 との間から抜き取る。この状態でスタンプ部材34を印刷用紙42に対して押圧 することにより、不織布16が圧縮され含浸されたインクが印面の穿孔部分より 滲み出て印刷用紙42にインクが転写される。
【0021】 以上、説明したことから明らかなように、本実施例の孔版印刷用原板10では 、セパレータ14を枠体18の開口部17より大きくしているので、感熱性孔版 原紙12とセパレータ14との間にインクが入り込むことはない。よってサーマ ルヘッドにより製版するとき、穿孔部分よりインクが滲み出すことがなく、サー マルヘッドのクリーニング手段は不要となる。また印面にインクが付着しないの で製版後に印面のインクを除去するための複数回の試し打ちも不要となる。また 、セパレータ14を抜き取らない限り、印面に触れてもインクが付着することが ないので、取扱いや保存などの時に気を使う必要がなくなる。
【0022】 尚、本考案は以上詳述した実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱 しない範囲の変更は可能である。
【0023】
【考案の効果】
以上、説明したことから明らかなように、本考案の孔版印刷用原板では、セパ レータを枠体の開口部より大きくしているので、感熱性孔版原紙とセパレータと の間にインクが入り込むことはない。よってサーマルヘッドにより製版するとき 、穿孔部分よりインクが滲み出すことがなく、サーマルヘッドのクリーニング手 段は不要となる。また印面にインクが付着しないので製版後に印面のインクを除 去するための複数回の試し打ちも不要となる。また、セパレータを抜き取らない 限り、印面に触れてもインクが付着することがないので、取扱いや保存などの時 に気を使う必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の孔版印刷用原板の断面図である。
【図2】本実施例の孔版印刷用原板の分解斜視図であ
る。
【図3】感熱性孔版原紙の断面図である。
【図4】孔版印刷用原板をスタンプ部材に実装した状態
を説明する側面図である。
【図5】従来の孔版印刷用原板の断面図である。
【符号の説明】
10 孔版印刷用原板 12 感熱性孔版原紙 14 セパレータ 16 不織布 17 開口部 18 枠体 20 フィルム 24 熱可塑性フィルム 28 多孔性支持体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性フィルムと多孔性支持体とを接
    着してなる感熱性孔版原紙と、その感熱性孔版原紙の多
    孔性支持体側に配置され、インクが含浸された含浸体
    と、その含浸体を取り囲むような開口部を有した枠体
    と、前記含浸体と前記感熱性孔版原紙との間に設けられ
    たセパレータと、インク不透過性の基材とをそれぞれ積
    層して構成してなる孔版印刷用原板であって、 前記セパレータを前記枠体の開口部より大きくしたこと
    を特徴とする孔版印刷用原板。
JP1033192U 1992-03-03 1992-03-03 孔版印刷用原板 Pending JPH0572457U (ja)

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JP1033192U JPH0572457U (ja) 1992-03-03 1992-03-03 孔版印刷用原板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1033192U JPH0572457U (ja) 1992-03-03 1992-03-03 孔版印刷用原板

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JPH0572457U true JPH0572457U (ja) 1993-10-05

Family

ID=11747226

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1033192U Pending JPH0572457U (ja) 1992-03-03 1992-03-03 孔版印刷用原板

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JP (1) JPH0572457U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105564056A (zh) * 2014-10-31 2016-05-11 沙奇哈塔株式会社 多孔质印章单元

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105564056A (zh) * 2014-10-31 2016-05-11 沙奇哈塔株式会社 多孔质印章单元

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