JP4946565B2 - モールドパッケージおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の電極を有する電子部品を、導電性接着剤を介してセラミック基板上に搭載し、これらをモールド樹脂で封止してなるモールドパッケージ、および、その製造方法に関する。
この種の一般的なモールドパッケージは、セラミック基板と、セラミック基板の一面に搭載され一対の電極を有する電子部品と、セラミック基板の一面のうち一対の電極のそれぞれに対応した部位に設けられた一対のランドと、を備え、一対の電極と一対のランドとを導電性接着剤を介して電気的に接続するとともに、電子部品およびセラミック基板をモールド樹脂により封止してなる(たとえば、特許文献1参照)。
このようなモールドパッケージでは、導電性接着剤による電子部品の接続を行うことにより、部品搭載後の洗浄の省略や、はんだの鉛フリー化などの要望に答えている。また、リードフレームなどに比べて高密度配線が可能なセラミック基板を用いて、モールドパッケージのコンパクト化に有利な構成を実現している。
そして、このモールドパッケージは、セラミック基板の一面上のランドに、導電性接着剤を印刷法などにより配設し、続いて、その導電性接着剤の上に電子部品を搭載し、電子部品の電極とランドとを電気的に接続した後、モールド樹脂による封止を行うことにより製造される。
特開2000−319622号公報
しかしながら、上記した従来のモールドパッケージにおいては、電子部品のサイズが小さくなってくると、電子部品における一対の電極の間隔は狭くなり、これら一対の電極間で、導電性接着剤が接触しショートを発生しやすくなる。
これは、電子部品の搭載時において、電子部品とセラミック基板との間の毛管現象によって、導電性接着剤中の導電フィラーがブリード成分(樹脂成分)とともに、電子部品の下部にて広がり、セラミック基板の一面における一対のランド間にはみ出してくるためである。たとえば、矩形部位が1608サイズ以下の電子部品では、上記のショートが特に懸念される。
また、セラミック基板とモールド樹脂との熱膨張係数が異なることから、モールドパッケージの形成後に発生する応力によって、セラミック基板とモールド樹脂とが剥がれる不具合を起こすという懸念がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、一対の電極を有する電子部品を、導電性接着剤を介してセラミック基板の一面上に搭載し、これらをモールド樹脂で封止してなるモールドパッケージにおいて、電子部品の一対の電極間における導電性接着剤の接触によるショートの抑制、および、セラミック基板とモールド樹脂との剥離の抑制を両立させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1、請求項2に記載の発明は、セラミック基板(10)の一面(11)のうち一対のランド(12)の間に位置する部位に、一対のランド(12)間にはみ出してくる導電性接着剤(30)を吸収する第1の溝(13)を設け、セラミック基板(10)の一面(11)のうち電子部品(20)が搭載される領域の外側に位置する部位に、モールド樹脂(40)と噛み合うことによりセラミック基板(10)とモールド樹脂(40)とのズレを抑える第2の溝(14)を設けたことを特徴とする(後述の図1等参照)。
これら請求項1、請求項2に記載の発明によれば、第1の溝(13)によって、一対のランド(12)間にはみ出してくる導電性接着剤(30)が吸収され、第2の溝(14)によってセラミック基板(10)とモールド樹脂(40)とのズレが抑制されるため、一対の電極(21)間における導電性接着剤(30)の接触によるショートの抑制、および、セラミック基板(10)とモールド樹脂(40)との剥離の抑制を両立させることができる。
ここで、請求項1に記載の発明では、さらに、第2の溝(14)は、その片方の側面(14a)が当該第2の溝(14)が設けられているセラミック基板(10)の一面(11)に垂直な面となっている断面レの字形状をなすものであることを特徴とする(後述の図3等参照)。
それによれば、当該垂直な片方の側面(14a)は、モールド樹脂(40)の封止後に発生する剥離応力の方向に対して垂直になるため、モールド樹脂(40)の剥離防止の点で好ましい。
ここで、第2の溝(14)が互いに離れて平行に延びる一対のものとして配置されたものである場合、これら一対の第2の溝(14)のそれぞれにおける外側に位置する側面(14a)を上記の垂直な面とすれば(後述の図5参照)、モールド樹脂(40)の封止後に発生する剥離応力のうち樹脂の膨張・収縮の両方向に対して垂直な面が、一対の第2の溝(14)に形成されることになるため、好ましい。
さらに、この場合、セラミック基板(10)の一面(11)のうち一対の第2の溝(14)の間に位置する部位よりも、一対の第2の溝(14)の外側に位置する部位の方が突出していることが好ましい(後述の図7参照)。
それによれば、上記の垂直な面としての側面(14a)の面積を減少させることなく、一対の第2の溝(14)の間のモールド樹脂(40)の厚さを増加させることで、当該一対の第2の溝(14)に食い込んだモールド樹脂(40)の根元部分の強度を向上することができる。
また、請求項2に記載の発明では、さらに、第2の溝(14)は断面V字形状をなすものであって、その片方の側面(14a)と当該第2の溝(14)が設けられているセラミック基板(10)の一面(11)とのなす角度(θ)が90°よりも小さいものであることを特徴とする(後述の図8参照)。
この場合も、当該角度(θ)の関係を有する片方の側面(14a)は、モールド樹脂(40)の封止後に発生する応力に対して、モールド樹脂(40)のズレ防止作用を発揮するため、モールド樹脂(40)の剥離防止の点で好ましい。
また、一対のランド(12)において、これら一対のランド(12)を隔てる方向とは直交する方向に沿った個々のランドの長さを、ランド長(L2)とし、このランド長(L2)の方向に沿った電子部品(20)の長さを、部品長(L1)としたとき、一対のランド(12)の個々のランドは、そのランド長(L2)が部品長(L1)よりも大きく、ランド長(L2)の方向における電子部品(20)の両端部からはみ出しているものにできる(後述の図9等参照)。
また、この場合、第1の溝(13)を、一対のランド(12)の間にてランド長(L2)の方向に沿って延びるように配置するが、このとき、第1の溝(13)の長さを、部品長(L1)よりも大きいものとすることにより、第1の溝(13)を、ランド長(L2)の方向における電子部品(20)の端部からはみ出させるようにしてもよい(後述の図9参照)。
それによれば、第1の溝(13)を介して導電性接着剤(30)を多く排出するうえで好ましい。
さらに、第1の溝(13)を、ランド長(L2)の方向における電子部品(20)の両端部からはみ出させれば(後述の図9参照)、第1の溝(13)がランド長(L2)の方向における電子部品(20)の片方の端部のみからはみ出している場合に比べて、第1の溝(13)を介した導電性接着剤(30)の排出スペースが多くなり、当該排出量の増加が見込まれる。
また、第1の溝(13)の長さを、ランド長(L2)よりも長いものとしてもよい(後述の図10参照)。それによれば、第1の溝(13)を介して導電性接着剤(30)を排出するうえで、さらなる排出量の増加が期待される。
さらに、この場合、第1の溝(13)のうち一対のランド(12)の間よりも外側にはみ出している部分を、分岐させるか、もしくは、曲げてもよい(後述の図10参照)。それによれば、第1の溝(13)のうち当該はみ出している部分が、セラミック基板(10)上の他のランドや配線などに干渉するのを防止しやすくできる。
また、セラミック基板(10)を、複数の層(10a〜10f)を積層してなる積層基板として構成してもよく、この場合、第1の溝(13)および第2の溝(14)は、複数の層(10a〜10f)のうちセラミック基板(10)の一面(11)側から数えて第1番目の層(10a)に形成することが好ましい。
そして、この場合、複数の層(10a〜10f)のうちセラミック基板(10)の一面(11)側から数えて第2番目の層(10b)において、第2の溝(14)の直下に位置する部位に、第2の溝(14)と連通するビアホール(16)を形成してもよい(後述の図11参照)。それによれば、第2の溝(14)の深さを実質的に深くでき、モールド樹脂(40)の剥離防止の点で好ましい。
また、第1の溝(13)および第2の溝(14)を、上記積層基板における第1番目の層(10a)に形成した場合、第1の溝(13)および第2の溝(14)の深さを、第1番目の層(10a)の厚さ未満とすることが好ましい(後述の図12参照)。セラミック基板(10)が積層基板である場合、内層パターンとの絶縁性確保の点では、第1の溝(13)および第2の溝(14)の深さはこのようにすることが好ましい。
また、第1の溝(13)または第2の溝(14)を構成する溝(M)を、セラミック基板(10)の一面(11)において或る1つの仮想直線(K)上に位置させた構成では、当該1つの仮想直線(K)上に位置する溝(M)の長さを、当該1つの仮想直線(K)に沿ったセラミック基板(10)の長さ(L3)の1/2以下とすることが好ましい(後述の図13参照)。このことは、セラミック基板(10)の強度の低下を抑制するうえで好ましい。
また、第1の溝(13)および第2の溝(14)を構成する溝(M)を、セラミック基板(10)の一面(11)において第1の方向(x)に沿って延びるように形成した場合、さらに、第1の方向(x)と直交する第2の方向(y)に沿って延びる溝(M’)を形成するのがよい(後述の図14参照)。セラミック基板(10)の焼成時の収縮ばらつきを考慮すれば、このようにするのが好ましい。
さらに、第1の方向(x)に沿って延びる溝(M)のトータルの長さと第2の方向(y)に沿って延びる溝(M’)のトータルの長さとを、同じとすれば、上記収縮ばらつきを均一化させるためには好ましい。さらに、第1の方向(x)に沿って延びる溝(M)と第2の方向(y)に沿って延びる溝(M’)とで、個々の溝の形状および長さを同じとすることが好ましい。
また、第2の溝(14)は、1つの方向だけでなく、異なる2以上の方向に沿って設けられていてもよい。
また、セラミック基板(10)が、当該セラミック基板(10)に設けられた分割溝を介して分断することにより形成されるものである場合、この分割溝を形成する金型(200)として、分割溝を形成する刃(201)と第1および第2の溝(13、14)を形成する刃(202)とを有するものを用い、分割溝を形成するときに分割溝と同時に、第1および第2の溝(13、14)を形成する、という製造方法を採用してもよい(後述の図2参照)。それによれば、第1および第2の溝(13、14)を分割溝と同時に形成することができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るモールドパッケージ100の全体構成を示す概略断面図である。
このモールドパッケージ100は、大きくは、セラミック基板10と、セラミック基板10の一面11に搭載され一対の電極21を有する電子部品20と、セラミック基板10の一面11のうち一対の電極21に対応した部位に設けられた一対のランド12と、一対の電極21と一対のランド12とを電気的に接続する導電性接着剤30と、電子部品20およびセラミック基板10を封止するモールド樹脂40とを備えている。
セラミック基板10は、単層基板でも積層基板でもよいが、本実施形態では、アルミナなどのセラミックよりなる複数の層10a〜10fを積層してなる積層基板として構成されている。ここで、図1においては、セラミック基板10における内層配線は省略してある。
このような積層基板は、各グリーンシートに配線となる導体層を形成した後、各グリーンシートを積層し、焼成し、しかる後、分割溝を介して分断するという一般的な方法により形成される。ここで、分割溝は、焼成前のセラミック基板10の一面11に対して、すなわち、グリーンシートの段階における最表層に対して、金型によるプレス成形を行うことにより形成される。
このセラミック基板10の一面11とは、最表層を構成する層10aの表面であり、この一面11には、電子部品20が搭載されている。この電子部品20は、一対の電極21を有する表面実装部品であればよく、たとえばコンデンサ、抵抗素子、フリップチップなどが挙げられる。
ここでは、電子部品20は矩形ブロック状をなすコンデンサであり、その両端部にそれぞれ電極21を有し、この両端部の電極21が互いに独立した一対の電極21を構成している。そして、セラミック基板10の一面のうちこの一対の電極21に対向する部位には、一対のランド12が設けられている。
このランド12は、たとえばCuやAgなどよりなるもので、これらのペーストやメッキなどにより形成されたものである。そして、導電性接着剤30は、個々の電極21とランド12との間に介在しており、これらの間を電気的に接続している。この導電性接着剤30は、一般的なものでAgやCuなどの導電フィラーを含有した樹脂により構成され、塗布して硬化させることにより接続の用をなすものである。
モールド樹脂40は、半導体装置などの分野で一般に用いられるモールド材料であり、エポキシ樹脂などよりなる。このモールド樹脂40は、一般的な成形型を用いたトランスファーモールド法などにより成型されるものである。
ここにおいて、本実施形態のモールドパッケージ100では、セラミック基板10の一面11のうち一対のランド12の間に位置する部位には、一対のランド12間にはみ出してくる導電性接着剤30を吸収する第1の溝13が設けられている。
また、セラミック基板10の一面11のうち電子部品20が搭載される領域の外側に位置する部位、つまり、一対のランド12の外側の部位には、モールド樹脂40と噛み合うことによりセラミック基板10とモールド樹脂40とのズレを抑える第2の溝14が設けられている。
図1に示される例では、これら第1の溝13および第2の溝14は、断面が略V字形状をなすとともに図1中の紙面垂直方向に延びる溝である。第1の溝13および第2の溝14はそれぞれ1個ずつでもよいが、ここでは複数個設けられており、これらは、互いに離れて平行に配置されている。
そして、これら第1の溝13および第2の溝14は、上記最表層10aすなわち、セラミック基板10を構成する複数の層10a〜10fのうちセラミック基板10の一面11側から数えて第1番目の層10aに形成されている。
なお、このモールドパッケージ100においては、モールド樹脂40には図示しないリードフレームが封止されており、モールド樹脂40の内部にてボンディングワイヤなどにより、セラミック基板10と当該リードフレームとが電気的に接続されている。そして、セラミック基板10および電子部品20と外部との電気的なやりとりは、このリードフレームのアウターリードを介して行われるようになっている。
次に、本実施形態に係るモールドパッケージ100の製造方法について述べる。まず、セラミック基板10を形成する。このセラミック基板10は、上述したように、グリーンシートを積層し、焼成、分割することにより形成するが、焼成前のグリーンシートの段階で金型を用いて分割溝を形成する。
この分割溝の形成は、通常は、分割溝に対応した形状を有する刃を備えた金型を、焼成前のセラミック基板10の一面11すなわち最表層10aとなるグリーンシートの表面に押しつけることにより、行う。ここで、図2は、本実施形態の製造方法において用いる分割溝形成用の金型200の概略断面図である。
図2に示されるように、本実施形態の金型200は、通常のものと同様に、分割溝を形成する刃201を備えているが、さらに、第1の溝13および第2の溝14を形成する刃202を備えている。そして、本実施形態では、分割溝を形成するときに、この金型200を、最表層10aとなるグリーンシートに押しつけることにより、分割溝と同時に第1および第2の溝13、14を形成する。
その後は、従来と同様に焼成を行い、この焼成されたものを分割溝に沿って分割することにより、本実施形態のセラミック基板10ができあがる。続いて、このセラミック基板10の一面11において、各ランド12上に導電性接着剤30を印刷法などを用いて配設する。
そして、セラミック基板10の一面11上に電子部品20を搭載するとともに、電極21とランド12とを位置あわせし、これら両者12、21を、導電性接着剤30を介して接触させる。そして、この状態で、導電性接着剤30を加熱などにより硬化させることで、当該導電性接着剤30による接着がなされる。
その後は、この電子部品20が搭載されたセラミック基板10を、成形型に投入し、モールド樹脂40による封止を行う。こうして、図1に示されるような本実施形態のモールドパッケージ100ができあがる。以上が本実施形態の製造方法である。
ところで、上記製造方法においては、セラミック基板10の一面11上に導電性接着剤30を配設した後、これを硬化させるまでの間には、導電性接着剤30が一対のランド12間にはみ出してくる。しかし、本実施形態によれば、一対のランド12間に存在する第1の溝13によって、当該はみ出してくる導電性接着剤30が吸収される。
上記図1には、この第1の溝13に入り込んで吸収された導電性接着剤30が示されている。このように導電性接着剤30が第1の溝13に溜められることで、ランド12間における導電性接着剤30の接触が抑制される。
また、上記製造方法においてモールド樹脂40の封止後は、高温のモールド樹脂40が冷却されるため、モールド樹脂40とセラミック基板10の一面11との界面に剥離応力が発生する。しかし、本実施形態によれば、モールド樹脂40は、第2の溝14に食い込んだ状態となっているため、セラミック基板10とモールド樹脂40とのズレが抑制される。
こうして、本実施形態のモールドパッケージ100によれば、電子部品20の一対の電極21間における導電性接着剤30の接触によるショートを抑制し、且つ、セラミック基板10とモールド樹脂40との剥離を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記図1に示されるように、モールド樹脂40は、第1の溝13と電子部品20との間にも入り込んで充填されており、この部位にてモールド樹脂40は第1の溝13に食い込んだ状態となっている。つまり、本実施形態では、第1の溝13は、一対のランド12間における導電性接着剤30の吸収だけでなく、モールド樹脂40と噛み合って当該モールド樹脂40の剥離を防止する機能、すなわち第2の溝としての機能も果たしている。
また、本実施形態の製造方法によれば、分割溝形成用の刃201と第1および第2の溝形成用の刃202とを有する金型200を用いて、分割溝と同時に第1および第2の溝13、14を形成できる。
ここで、モールド樹脂40とセラミック基板10との密着性を向上させ樹脂剥離を抑制する手段としては、基板10の表面をサンドブラスト法で荒らすことが考えられるが、そのためにサンドブラストを行う必要があり、基板製造工程が増加することになる。それに対して、分割溝と同時に第1および第2の溝13、14を形成する本実施形態の製造方法によれば、工程数の増加の抑制、ひいてはコストアップの抑制が可能となる。
ここで、本実施形態のモールドパッケージ100における第2の溝14の形状について、さらに述べる。図3は、上記図1中に示される第2の溝14の断面形状を拡大して示す図である。
図3に示されるように、本実施形態の第2の溝14においては、その片方の側面14aが当該第2の溝14が設けられているセラミック基板10の一面11に垂直な面となっており、第2の溝14は全体として断面レの字形状をなしている。
また、図4は、モールド樹脂40の剥離メカニズムを示す概略断面図である。モールド樹脂40の形成後は、図4(a)に示されるように、セラミック基板10とモールド樹脂40とは密着しているが、高温から冷却されると熱ストレスが印加され、剥離応力が発生する。
この封止後に発生する剥離応力は、主として、温度の低下によりモールド樹脂40が収縮する方向に加わるものである。つまり、当該剥離応力の方向は、図4(b)中の矢印に示されるように、セラミック基板10の一面11に対して平行な方向、すなわち、せん断方向であり、モールド樹脂40は同方向に多く収縮する。そして、この収縮により、図4(c)に示されるように、モールド樹脂40の剥離が発生する。
図5は、上記図3に示される断面レの字形状をなす第2の溝14が、このようなメカニズムによる樹脂剥離に果たす作用効果を説明するための概略断面図であり、(a)は上記垂直な側面14aを持たない断面V字形状の第2の溝14、(b)は上記垂直な側面14aを有する断面レの字形状をなす第2の溝14、をそれぞれ示す。
図5(a)のような形状の第2の溝14であっても、当該第2の溝14を持たない従来のモールドパッケージに比べれば、樹脂剥離を抑制する効果は大きい。しかし、剥離応力が大きくなると、図5(a)に示されるように、モールド樹脂40の剥離が発生する恐れがある。
それに対して、図5(b)のような断面レの字形状をなす第2の溝14であれば、垂直な片方の側面14aは、剥離応力の方向に対して垂直になるため、図5(a)に示されるものに比べて、収縮しようとするモールド樹脂40を側面14aで確実に受け止めることができる。それゆえ、モールド樹脂40の剥離が発生しにくいものとなる。
また、図6は、上記図1中に示される2個の第2の溝14の断面形状を拡大して示す図である。上述したように、本実施形態のモールドパッケージ100においては、複数個の第2の溝14は互いに離れて平行に延びている。
そして、図6に示されるように、これら複数個の第2の溝14のうちの一対の第2の溝14を見た場合、それぞれにおける外側に位置する側面14aが、セラミック基板10の一面11に垂直な面となっている構成が存在する。
これは、モールド樹脂40の封止後において、常温に対して冷却する場合は、セラミックよりも熱膨張係数が大きいモールド樹脂40がよく縮むが、逆に、パッケージ100の使用時などにおいて、加熱する場合は、熱膨張係数が大きいモールド樹脂40がよく伸びることを、考慮したものである。
つまり、この構成の場合、図6中の左右方向の一方がモールド樹脂40の収縮方向となり、他方が膨張方向となるため、一対の第2の溝14において一方の第2の溝14の側面14aが、収縮しようとするモールド樹脂40を受け止め、他方の第2の溝14の側面14aが、膨張しようとするモールド樹脂40を受け止めるものとなる。そのため、本構成は、モールド樹脂40の剥離防止の点で好ましい。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態に係るモールドパッケージの要部の概略断面構成を示す図である。本実施形態は、上記図6に示される一対の第2の溝14の構成を一部変形したものである。
図7に示されるように、本実施形態においても、それぞれ垂直な側面14aを有する一対の第2の溝14が構成されている。さらに、本実施形態では、セラミック基板10の一面11のうち一対の第2の溝14の間に位置する部位よりも、一対の第2の溝14の外側に位置する部位の方が突出している。この構成は、上記図2に示した金型200の形状を変えてやれば容易に形成できる。
逆に言えば、本実施形態では、セラミック基板10の一面11のうち一対の第2の溝14の外側に位置する部位よりも、一対の第2の溝14の間に位置する部位の方が引っ込んでいる。それゆえ、この引っ込んだ分、一対の第2の溝14の間に位置するモールド樹脂40の厚さが増加する。
モールド樹脂40は第2の溝14に食い込んでいることで剥離防止の効果を発揮するが、このことは、当該食い込み部分の根元部にそれだけ応力が加わるということである。その点、本実施形態によれば、一対の第2の溝14の間に位置するモールド樹脂40の厚さを増加させることで、当該根元部の強度の向上が図れる。
また、図7に示されるように、一対の第2の溝14の間に位置する部位を引っ込ませても、上記垂直な面としての側面14aの面積は、上記図6のものに対して低減することはない。そのため、この側面14aによるモールド樹脂40のズレ防止効果についても、低減することなく、むしろ上記根元部の強度向上によって、さらなる剥離防止効果の増大が期待される。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態に係るモールドパッケージの要部の概略断面構成を示す図である。本実施形態は、第2の溝14の構成を一部変形したものである。
上記各実施形態では、第2の溝14における片方の側面14aをセラミック基板10の一面11に対して垂直な面としたが、ここでは、図8に示されるように、断面V字形状をなす第2の溝14における片方の側面14aとセラミック基板10の一面11とのなす角度θを90°よりも小さいものとしている。
このように第2の溝14の側面14aを、セラミック基板10の一面11に対して鋭角に傾斜した面とすることにより、当該一面11に平行な方向に沿って収縮しようとするモールド樹脂40を受け止めたときに、モールド樹脂40のズレがより生じにくくなる。そのため、本構成は、モールド樹脂40の剥離防止の点で好ましい。
本実施形態の第2の溝14も、上記同様に、分割溝15を形成する金型200として、分割溝15を形成する刃201と第1および第2の溝13、14を形成する刃202とを有するものを用いて、分割溝15と同時に形成される。
ただし、本実施形態の金型200の場合、第2の溝13、14を形成する刃202としては、たとえば入れ子のようなものとすることで金型200に対して出し入れが自在なスライド式の刃とする。なお、ここでは分割溝15を形成する刃201もスライド式の刃となっているが、こちらの刃201については、上記図2のものと同様に、固定された刃であってもよい。
これにより、焼成前のセラミック基板10の一面11に金型202が到達した後に、刃201、202をセラミック基板10側に突き出させ、第1および第2の溝13、14を形成する。そして、金型200をセラミック基板10から離す前に、刃201、202を再び金型200内に引っ込ませる。
本実施形態では、第2の溝14として、上記した鋭角な側面14aを持つものが形成されるが、このようなスライド式の刃202を有する金型200とすることにより、当該刃202がセラミック基板10に食い込んで離れなくなるのを防止し、適切な溝形成が可能となる。
(第4実施形態)
図9は、本発明の第4実施形態に係るモールドパッケージの要部の概略平面構成を示す図である。この図9は、上記図1における電子部品20およびその近傍部を上方から見たものであり、第1の溝13は太線にて示してある。本実施形態は特に第1の溝13に係るものであり、上記各実施形態に適用が可能である。
図9に示されるように、一対のランド12において、当該一対のランド12を隔てる方向は、図中の左右方向であり一対のランド12の配列方向である。そして、このランド12の配列方向とは直交する方向(図9中の上下方向)に沿った個々のランド12の長さを、ランド長L2とする。また、このランド長L2の方向に沿った電子部品20の長さを部品長L1とする。
このとき、ランド長L2と部品長L1との大小関係については、特に限定するものではないが、図9に示される例においては、個々のランド12のランド長L2は、このランド12に接続されている電子部品20の部品長L1よりも大きいものとなっている。そして、個々のランド12は、ランド長L2の方向において電子部品20の両端部からはみ出して配置されている。
そして、第1の溝13は、一対のランド12の間にてランド長L2の方向に沿って延びるように配置されている。この第1の溝13の長さは、限定するものではないが、部品長L1よりも大きいものであることが望ましい。ここでは、第1の溝13を部品長L1よりも長いものとし、ランド長L2の方向における電子部品20の両端部からはみ出すように配置している。
上述したように、一対のランド12間に存在する第1の溝13は、はみ出してくる導電性接着剤30を溜めて吸収するものである。そこで、第1の溝13は長い方が、導電性接着剤30を溜める量も多くなり、好ましい。本実施形態では、第1の溝13を電子部品20の両端部からはみ出させているため、導電性接着剤30を電子部品20の直下から外側に向かって誘導し、排出することができる。
なお、ここでは、第1の溝13は電子部品20の両端部からはみ出しているが、第1の溝13は、ランド長L2の方向における電子部品20のいずれか一方の端部のみからはみ出したものでもよい。しかし、第1の溝13を電子部品20の両端部からはみ出させた方が、導電性接着剤30の排出スペースの増加ひいては排出量の増加が見込まれる。
(第5実施形態)
図10は、本発明の第5実施形態に係るモールドパッケージの要部の概略平面構成を示す図である。本実施形態は、上記第4実施形態を変形したものであり、上記各実施形態に適用が可能である。
図10に示されるように、本実施形態では、第1の溝13をランド長L2よりも長いものとし、ランド長L2の方向において電子部品20の両端部さらにはランド12の外側にまで延長している。それによれば、上記第4実施形態に比べて、導電性接着剤30の排出量をより多くすることが可能となる。
さらに、第1の溝13のうち一対のランド12の間よりも外側にはみ出している部分をそのまま、真っ直ぐ延ばしてもよいが、その場合、この第1の溝13のはみ出し部分が、他のランド部やセラミック基板10上の他の配線などに干渉しやすくなる。
その点を考慮して、図10では、この第1の溝13のはみ出し部分を分岐させたり、曲げたりした構成としている。それによれば、上記した干渉を極力抑制しつつ、溝長さを稼ぐことができる。
(第6実施形態)
図11は、本発明の第6実施形態に係るモールドパッケージ101の全体構成を示す概略断面図である。なお、図11では、モールド樹脂は省略されているが、本モールドパッケージ101においても上記図1のパッケージと同様に、上記モールド樹脂40による封止がなされている。
図11に示されるように、本実施形態においても、上述したように、セラミック基板10は複数の層10a〜10fを積層してなる積層基板として構成されており、第1の溝13および第2の溝14は、複数の層10a〜10fのうちセラミック基板10の一面11側から数えて第1番目の層10aに形成されている。
ここで、本実施形態では、複数の層10a〜10fのうちセラミック基板10の一面11側から数えて第2番目の層10bにおいて、第2の溝14の直下に位置する部位に、第2の溝14と連通するビアホール16が形成されている。このビアホール16は、この種のセラミック積層基板における一般的なものと同様である。
本実施形態によれば、第2の溝14の実質的な深さは、その直下のビアホールの深さを加えたものとなり、実質的な深さを大きくできるため、モールド樹脂40の剥離防止の点で好ましい。なお、本実施形態は上記各実施形態においてビアホール16を追加すればよく、上記第1から第5の各実施形態との組み合わせが可能である。
(第7実施形態)
図12は、本発明の第7実施形態に係るモールドパッケージ102の全体構成を示す概略断面図である。なお、図12では、モールド樹脂は省略されているが、本モールドパッケージ102においても上記図1のパッケージと同様に、上記モールド樹脂40による封止がなされている。
本実施形態のようにセラミック基板10が積層基板である場合、基板の内部には、通常、図示しない内層配線が設けられている。第1番目の層10aに第1の溝13および第2の溝14が形成されている場合、これら溝の先端にクラックが入り当該内層配線の絶縁性の確保が困難となる可能性がある。
そこで、本実施形態では、第1の溝13および第2の溝14の深さdを、第1番目の層10aの厚さ未満とすることで、そのような可能性を極力低減している。なお、本実施形態は、上記第6実施形態を除く上記各実施形態との組合せが可能である。
(第8実施形態)
図13は、本発明の第8実施形態に係るモールドパッケージの要部を示す概略平面図であり、セラミック基板10の一面11における上記溝13および14の配置パターンの一例を示している。図13では、上記第1の溝13および第2の溝14の違いは区別せず、単に溝Mとして示してある。
図13に示されるように、第1の溝13または第2の溝14を構成する溝Mが、セラミック基板10の一面11において或る1つの仮想直線K(図13中、破線に図示)上に位置している。図13では、1つの仮想直線K上に、長さL4の溝Mと長さL5の溝Mとの2個が位置している。
この場合、1つの仮想直線K上に位置する溝Mの長さは、2個の溝M、Mの合計長さ(L4+L5)である。そして、本実施形態では、この合計長さ(L4+L5)を、当該1つの仮想直線Kに沿ったセラミック基板10の長さL3の1/2以下としている。
1つの仮想直線K上に位置する溝Mの長さが、大きすぎると、セラミック基板10の機械的強度が低下する。その点を考慮して、1つの仮想直線K上に位置する溝Mの長さは、上記基板10の長さL3の1/2以下であることが望ましい。
なお、1つの仮想直線上に、第1の溝または第2の溝を構成する溝Mが3個以上、位置する場合、1つの仮想直線上に位置する溝の長さは、これら3個以上の溝の長さをすべて足し合わせた長さである。また、1つの仮想直線上に溝Mが1個のみ位置する場合は、当該1個の溝Mの長さである。
また、1つの仮想直線上に溝Mが複数個位置する場合には、当該複数個の溝Mは第1の溝13のみであってもよいし、第2の溝14のみであってもよいし、第1の溝13と第2の溝14とが混ざっていてもよい。そして、本実施形態に係る溝Mの配置構成は、上記した各実施形態と組み合わせて適用してもよい。
(第9実施形態)
図14は、本発明の第9実施形態に係るモールドパッケージの要部を示す概略平面図であり、セラミック基板10の一面11における上記溝13および14の配置パターンの一例を示している。ここでも、上記図13と同様に、上記第1の溝13および第2の溝14の違いは区別せず、単に上記第1の溝13または第2の溝14を構成する溝Mとして、図14に示してある。
図14に示されるように、第1の溝13または第2の溝14を構成する溝Mは、セラミック基板10の一面11において第1の方向xに沿って延びるように形成されている。さらに、セラミック基板10の一面11には、第1の方向xと直交する第2の方向yに沿って延びる溝M’が形成されている。
この場合、第2の方向yに沿って延びる溝M’は、第1の溝13としての機能を有する溝でもよいし、第2の溝14としての機能を有する溝でもよいし、これら第1および第2の溝13、14のいずれの機能を持たない溝でもよい。この溝M、M’は、上記金型200において溝M’用の刃を設けることにより、形成できる。
上述したように、セラミック基板10は、溝13、14すなわち溝Mを形成した後に、焼成するものである。一般に、セラミック基板上の溝の存在は、基板焼成時の収縮量に影響を与える。そのため、1つの方向のみに溝Mが形成されている場合、この焼成による基板の収縮ばらつきが大きくなる恐れがある。
その点、図14に示されるように、第1の方向xに溝Mを形成するだけでなく、これと直交する第2の方向yにも溝M’を形成することにより、焼成時のセラミック基板10の収縮ばらつきを低減することができる。
また、この場合、第1の方向xに沿って延びる溝Mのトータルの長さと第2の方向yに沿って延びる溝M’のトータルの長さとを同一とすれば、好ましく、さらに、両方向x、yの溝MとM’とで、個々の溝の形状および長さを同一にすれば、より好ましいことは明らかである。
また、図14において、溝M、M’とセラミック基板10の端部との距離L6は、1mm以上とすることが望ましい。これは、セラミック基板10が割れ易くなるのを回避するためである。
また、第2の溝14については、多く形成するほど樹脂剥がれに効果があるが、同じ長さを形成するならば、分割した方が望ましい。これも、セラミック基板10が割れにくくするためである。なお、本実施形態に係る溝M、M’の配置構成は、上記した各実施形態と組み合わせて適用してもよい。
(他の実施形態)
なお、上記した各図では、第1および第2の溝13、14の平面形状は、直線状に延びるものであったが、曲線状に曲がりくねったものであってもよい。
また、第2の溝14は、上記図14に示した例以外にも、異なる2以上の方向に形成されたものであってもよい。上記図14では、第2の溝14を、互いに直交するx、y方向に形成することが考えられるが、それ以外にも、x、y方向と交差する種々の方向の中から異なる2以上の方向に沿った形で、第2の溝14を形成してもよい。
また、電子部品は一対の電極を有するものであるが、この一対の電極とは、電子部品の電極が2個だけであることを意味するものではない。つまり、電子部品は3個以上の電極を持っていてもよく、その場合、これら3個以上の複数個の電極のうちの2個の電極を、一対の電極とする場合も含むものである。また、この電極と同じことが、セラミック基板の一対のランドに対しても言える。
本発明の第1実施形態に係るモールドパッケージの全体概略断面図である。 上記第1実施形態の製造方法において用いる金型の概略断面図である。 上記図1中に示される第2の溝の拡大図である。 モールド樹脂の剥離メカニズムを示す概略断面図である。 上記図3に示される第2の溝の作用効果を説明するための概略断面図である。 上記図1中に示される2個の第2の溝の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るモールドパッケージの要部の概略断面図である。 本発明の第3実施形態に係るモールドパッケージの要部の概略断面図である。 本発明の第4実施形態に係るモールドパッケージの要部の概略平面図である。 本発明の第5実施形態に係るモールドパッケージの要部の概略平面図である。 本発明の第6実施形態に係るモールドパッケージの全体概略断面図である。 本発明の第7実施形態に係るモールドパッケージの全体概略断面図である。 本発明の第8実施形態に係るモールドパッケージの要部の概略平面図である。 本発明の第9実施形態に係るモールドパッケージの要部の概略平面図である。
符号の説明
10…セラミック基板、10a〜10f…セラミック基板の複数の層、
10a…第1番目の層、10b…第2番目の層、11…セラミック基板の一面、
12…一対のランド、13…第1の溝、14…第2の溝、
14a…第2の溝の片方の側面、15…分割溝、16…ビアホール、
20…電子部品、21…電子部品の一対の電極、30…導電性接着剤、
40…モールド樹脂、200…金型、201…分割溝を形成する刃、
202…第1および第2の溝を形成する刃、K…仮想直線、L1…部品長、
L2…ランド長、L3…仮想直線に沿ったセラミック基板の長さ、
M…第1の溝または第2の溝を構成する溝、M’…第2の方向に沿って延びる溝、
x…第1の方向、y…第2の方向、
θ…第2の溝の片方の側面とセラミック基板の一面とのなす角度。

Claims (17)

  1. セラミック基板(10)と、
    前記セラミック基板(10)の一面(11)に搭載され、一対の電極(21)を有する電子部品(20)と、
    前記セラミック基板(10)の前記一面(11)のうち前記一対の電極(21)に対応した部位に設けられた一対のランド(12)と、を備え、
    前記一対の電極(21)と前記一対のランド(12)とは導電性接着剤(30)を介して電気的に接続されるとともに、前記電子部品(20)および前記セラミック基板(10)はモールド樹脂(40)により封止されてなるモールドパッケージにおいて、
    前記セラミック基板(10)の前記一面(11)のうち前記一対のランド(12)の間に位置する部位には、前記一対のランド(12)間にはみ出してくる前記導電性接着剤(30)を吸収する第1の溝(13)が設けられており、
    前記セラミック基板(10)の前記一面(11)のうち前記電子部品(20)が搭載される領域の外側に位置する部位には、前記モールド樹脂(40)と噛み合うことにより前記セラミック基板(10)と前記モールド樹脂(40)とのズレを抑える第2の溝(14)が設けられており、
    前記第2の溝(14)は、その片方の側面(14a)が当該第2の溝(14)が設けられている前記セラミック基板(10)の前記一面(11)に垂直な面となっている断面レの字形状をなすものであることを特徴とするモールドパッケージ。
  2. 前記第2の溝(14)は、互いに離れて平行に延びる一対のものとして配置されており、
    これら一対の第2の溝(14)のそれぞれにおける外側に位置する側面(14a)が前記垂直な面となっていることを特徴とする請求項に記載のモールドパッケージ。
  3. 前記セラミック基板(10)の前記一面(11)のうち前記一対の第2の溝(14)の間に位置する部位よりも、前記一対の第2の溝(14)の外側に位置する部位の方が突出していることを特徴とする請求項に記載のモールドパッケージ。
  4. セラミック基板(10)と、
    前記セラミック基板(10)の一面(11)に搭載され、一対の電極(21)を有する電子部品(20)と、
    前記セラミック基板(10)の前記一面(11)のうち前記一対の電極(21)に対応した部位に設けられた一対のランド(12)と、を備え、
    前記一対の電極(21)と前記一対のランド(12)とは導電性接着剤(30)を介して電気的に接続されるとともに、前記電子部品(20)および前記セラミック基板(10)はモールド樹脂(40)により封止されてなるモールドパッケージにおいて、
    前記セラミック基板(10)の前記一面(11)のうち前記一対のランド(12)の間に位置する部位には、前記一対のランド(12)間にはみ出してくる前記導電性接着剤(30)を吸収する第1の溝(13)が設けられており、
    前記セラミック基板(10)の前記一面(11)のうち前記電子部品(20)が搭載される領域の外側に位置する部位には、前記モールド樹脂(40)と噛み合うことにより前記セラミック基板(10)と前記モールド樹脂(40)とのズレを抑える第2の溝(14)が設けられており、
    前記第2の溝(14)は、断面V字形状をなすものであって、その片方の側面(14a)と当該第2の溝(14)が設けられている前記セラミック基板(10)の前記一面(11)とのなす角度(θ)が90°よりも小さいものであることを特徴とするモールドパッケージ。
  5. 前記一対のランド(12)において、これら一対のランド(12)を隔てる方向とは直交する方向に沿った個々のランドの長さを、ランド長(L2)とし、
    このランド長(L2)の方向に沿った前記電子部品(20)の長さを、部品長(L1)としたとき、
    前記第1の溝(13)は、前記一対のランド(12)の間にて前記ランド長(L2)の方向に沿って延びるように配置されており、
    前記第1の溝(13)の長さを、前記部品長(L1)よりも大きいものとすることにより、前記第1の溝(13)は、前記ランド長(L2)の方向における前記電子部品(20)の端部からはみ出していることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のモールドパッケージ。
  6. 前記第1の溝(13)は、前記ランド長(L2)の方向における前記電子部品(20)の両端部からはみ出していることを特徴とする請求項に記載のモールドパッケージ。
  7. 前記第1の溝(13)の長さは、前記ランド長(L2)よりも長いものであることを特徴とする請求項またはに記載のモールドパッケージ。
  8. 前記第1の溝(13)のうち前記一対のランド(12)の間よりも外側にはみ出している部分は、分岐しているかもしくは曲がっていることを特徴とする請求項に記載のモールドパッケージ。
  9. 前記一対のランド(12)の個々のランドは、その前記ランド長(L2)が前記部品長(L1)よりも大きく、前記ランド長(L2)の方向における前記電子部品(20)の両端部からはみ出しているものであることを特徴とする請求項ないしのいずれか1つに記載のモールドパッケージ。
  10. 前記セラミック基板(10)は複数の層(10a〜10f)を積層してなる積層基板として構成されており、
    前記第1の溝(13)および前記第2の溝(14)は、前記複数の層(10a〜10f)のうち前記セラミック基板(10)の前記一面(11)側から数えて第1番目の層(10a)に形成されており、
    前記複数の層(10a〜10f)のうち前記セラミック基板(10)の前記一面(11)側から数えて第2番目の層(10b)においては、前記第2の溝(14)の直下に位置する部位に、前記第2の溝(14)と連通するビアホール(16)が形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のモールドパッケージ。
  11. 前記セラミック基板(10)は複数の層(10a〜10f)を積層してなる積層基板として構成されており、
    前記第1の溝(13)および前記第2の溝(14)は、前記複数の層(10a〜10f)のうち前記セラミック基板(10)の前記一面(11)側から数えて第1番目の層(10a)に形成されており、
    前記第1の溝(13)および前記第2の溝(14)の深さは、前記第1番目の層(10a)の厚さ未満であることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のモールドパッケージ。
  12. 前記第1の溝(13)または前記第2の溝(14)を構成する溝(M)が、前記セラミック基板(10)の前記一面(11)において或る1つの仮想直線(K)上に位置しており、
    前記1つの仮想直線(K)上に位置する前記溝(M)の長さは、当該1つの仮想直線(K)に沿った前記セラミック基板(10)の長さ(L3)の1/2以下であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載のモールドパッケージ。
  13. 前記第1の溝(13)および前記第2の溝(14)を構成する溝(M)は、前記セラミック基板(10)の前記一面(11)において第1の方向(x)に沿って延びるように形成されており、
    さらに、前記第1の方向(x)と直交する第2の方向(y)に沿って延びる溝(M’)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載のモールドパッケージ。
  14. 前記第1の方向(x)に沿って延びる溝(M)のトータルの長さと前記第2の方向(y)に沿って延びる溝(M’)のトータルの長さとが、同じであることを特徴とする請求項13に記載のモールドパッケージ。
  15. 前記第1の方向(x)に沿って延びる溝(M)と前記第2の方向(y)に沿って延びる溝(M’)とでは、個々の溝の形状および長さが同じであることを特徴とする請求項14に記載のモールドパッケージ。
  16. 前記第2の溝(14)は、異なる2以上の方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載のモールドパッケージ。
  17. 請求項1ないし16のいずれか1つに記載のモールドパッケージを製造する製造方法であって、
    前記セラミック基板(10)は、当該セラミック基板(10)の前記一面(11)に設けられた分割溝を介して分断することにより形成されるものであり、
    この分割溝を形成する金型(200)として、前記分割溝を形成する刃(201)と前記第1および前記第2の溝(13、14)を形成する刃(202)とを有するものを用い、前記分割溝を形成するときに前記分割溝と同時に、前記第1および前記第2の溝(13、14)を形成することを特徴とするモールドパッケージの製造方法。
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