JP4944533B2 - 加熱システム及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置等の加熱装置に対して電力供給補助を行う補助電源を備えた加熱システム及びこれを用いた画像形成装置に関するものである。
従来、複写機、複合機、プリンタ或いはファクシミリ等の画像形成装置においては、待機電力を極力減らし、定着立ち上げ時間を短縮するすなわち定着温度を速やかに上昇させる方法として、電気二重層キャパシタ等の大容量キャパシタからなる補助電源を用いて定着装置に対する電力供給補助を行う方法が知られている(例えば特許文献1参照)。電気二重層キャパシタは、大電流での充放電が可能であり、また繰り返し寿命が非常に長い(数十万回以上)という特徴を有することから、定着立ち上げ時のハロゲンヒータ等の発熱体用の補助電源として用いるのに適していると言える。しかしながら、電気二重層キャパシタ単体の充電電圧は通常2.5V程度と低いため、キャパシタと発熱体との間に昇圧回路を設置し、この昇圧回路を用いてキャパシタからの出力電圧(キャパシタ電圧、放電電圧)を発熱体の必要電圧となるまで昇圧する方法が考案されている(例えば特許文献2、3参照)。
特許第3588006号公報 特開2003−297526号公報 特開2004−266984号公報
上述のように昇圧回路を用いて昇圧してなるキャパシタからの出力電圧により発熱体に一定の電圧を印加するようにした場合において、キャパシタの劣化が進行すると、放電後の電圧が低下することにより昇圧回路への入力電流が増大するので、該昇圧回路の入力部が破損するといった事態に至らないよう出力を停止させるなどの保護回路が必要となる。しかしながら、このように、単に、キャパシタが劣化すると出力を停止するという方法では、定着立ち上げ時間が定格より長く掛かるようになってもキャパシタによる電力供給補助は継続したいという場合でも、キャパシタが定格寿命に達した途端に(実際にはキャパシタの使用がまだ可能であるのに拘わらず)、電力供給補助が不可能となってしまうという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、キャパシタが定格寿命に達した途端に電力供給補助が不可能となってしまうことなく、キャパシタが定格寿命に達した後でも、放電装置(昇圧回路)の安全動作域内で電力供給補助を継続することができ、ひいては定着立ち上げ時間の短縮効果を維持することが可能な加熱システム及びこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱システムは、商用電源により電力供給される第1ヒータと、補助電源により電力供給される第2ヒータ及び第3ヒータとを備える加熱装置と、キャパシタからなる前記補助電源と、前記補助電源に蓄電された電気を放電させて得られた電力により、前記補助電源からの入力電圧を、前記第2及び第3ヒータが必要とする所定の電圧まで昇圧して前記第2及び第3ヒータに対して供給する昇圧回路と、前記補助電源から前記昇圧回路への入力電圧値を検知する検知手段と、前記検知手段によって、前記入力電圧値が、前記昇圧回路への入力電流量許容限度に達したときの入力電圧値として予め定める第1の閾値に達したことが検知されたときに、前記昇圧回路から前記第3ヒータへの電力供給のオン、オフ切り替えを行うスイッチをオフにする電力供給制御手段とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、加熱装置が、商用電源により電力供給される第1ヒータと、補助電源により電力供給される第2及び第3ヒータとを備えるものとされる。また、昇圧回路によって、キャパシタからなる補助電源からの入力電圧が昇圧され、第2及び第3ヒータに対して電力供給するべく放電が行われる。そして、補助電源から昇圧回路への入力電圧値を検知する検知手段によって、入力電圧値が昇圧回路への入力電流量の許容限度に関する値として定める第1の閾値に達したことが検知されたときに、電力供給制御手段によって、昇圧回路から第3ヒータへの電力供給のオン、オフ切り替えを行うスイッチがオフにされる。
また、上記構成において、前記検知手段が、前記第1の閾値を検知した後、前記入力電圧値が前記昇圧回路への入力電流量許容限度に達したときの入力電圧値として予め定める第2の閾値に達したことを検知したときに、前記電力供給制御手段は、前記昇圧回路に前記昇圧及び放電動作を停止させることが好ましい。(請求項2)
これによれば、検知手段が、第1の閾値を検知した後、入力電圧値が昇圧回路への入力電流量の許容限度に関する第2の閾値に達したことを検知したときに、電力供給制御手段によって、昇圧回路の昇圧及び放電動作が停止される。
また、上記構成において、前記加熱装置は、定着装置であってもよい。これによれば、加熱装置が定着装置とされる。(請求項3)
また、本発明に係る画像形成装置は、上記加熱システムの加熱装置である定着装置を備えたものであることを特徴とする。これによれば、画像形成装置が、上記加熱システムの加熱装置である定着装置を備えたものとされる。(請求項4)
請求項1記載の発明によれば、補助電源から昇圧回路への入力電圧値を検知する検知手段によって、入力電圧値が昇圧回路への入力電流量の許容限度に関する値として定める第1の閾値に達したことが検知されたときに、電力供給制御手段によって、昇圧回路から第3ヒータへの電力供給のオン、オフ切り替えを行うスイッチがオフにされるので、第3ヒータに対する電力供給が強制的に停止されて補助電源から第2ヒータに対してのみ電力供給が行われるようになり、昇圧回路に対する入力電流量が許容限度に達したすなわちキャパシタが定格寿命に達した途端に、電力供給補助が不可能となってしまうことなく、キャパシタが定格寿命に達した後でも、第2及び第3ヒータのうちの一方のヒータ(第2ヒータ)のみに対する電力供給に切り替えて謂わば電力供給の負荷(出力レベル)を半減させることで、昇圧回路の安全動作域内で電力供給補助を継続することができ、ひいては、第1ヒータと共に、第2及び第3ヒータを用いることによる温度立ち上げ時間(例えば定着立ち上げ時間)の短縮効果を維持するといったことが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、検知手段が、第1の閾値を検知した後、入力電圧値が昇圧回路への入力電流量の許容限度に関する第2の閾値に達したことを検知したときに、電力供給制御手段によって、昇圧回路の昇圧及び放電動作が停止されるので、補助電源から第2ヒータに対しての電力供給が強制的に停止されることになり、第1の閾値が検知されて第2ヒータのみの駆動に切り替えられた状態で補助電源が引き続き使用されているうちに、再び昇圧回路に対する入力電流量が許容限度に達したときに、第2ヒータの駆動も停止させて昇圧回路が破損等の事態に至らないように保護することができる。すなわち、昇圧回路の安全動作域内で可能な限り長い時間の間、補助電源によるヒータの駆動を継続することが可能となる。また、昇圧回路に流れ込む入力電流に対して必ずリミットがかかることから、昇圧回路は定格以上の設計をする必要がなく安価なものにすることができる。
請求項3記載の発明によれば、加熱装置が定着装置とされるので、加熱システムを該定着装置を有する機器、例えば画像形成装置に対して適用することができる。
請求項4記載の発明によれば、画像形成装置が、加熱システムの加熱装置である定着装置を備えたものとされるので、上記加熱システムによる効果を有した画像形成装置を得ることができる。
以下、本発明に係る加熱システム及び画像形成装置について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る加熱システムが適用される画像形成装置の一例である複写機の構成を概略的に示す断面図である。複写機1は、画像形成部100、画像形成部100を備える本体部10の上方に設置された原稿給送部200、本体部10の上部に設置された原稿読取部300、本体部10の下部に設置された給紙部400、本体部10のフロント部に設置された操作表示部500を備えている。
原稿読取部300は、原稿の読み取りを行って当該原稿に対応する画像データを生成するものである。原稿読取部300は、光学的に取得した原稿の画像から画像データを生成するCCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等を備えたスキャナ301などからなり、その上面に、装置原稿読み取り用の第1プラテンガラス302と、ADF原稿読み取り用の第2プラテンガラス303とを備えている。原稿読取部300は、第1プラテンガラス302上に載置された原稿、あるいは原稿給送部200によって第2プラテンガラス303に接するようにして搬送(移動)される原稿を走査しつつ取得した画像データを後述する制御装置60へ出力する。
原稿給送部200(ADF;Auto Document Feeder)は、原稿読取部300(第2プラテンガラス303の原稿読み取り位置)へ原稿を給送するとともに、原稿読取部300によって読み取られた原稿を原稿給送部200の排出部へ排出するものである。この原稿給送部200は、装置の背面側を回動支点として本体部10(原稿読取部300)の上面に対して可倒式に構成されており、第1プラテンガラス302(第2プラテンガラス303)の上面を開放するように上方かつ後方側に開くように持ち上げることにより、第1プラテンガラス302の上面に、例えば見開き状態にされた書籍等の読み取り用原稿を載置することが可能に構成されている。
給紙部400は、画像形成部100に対して用紙の給紙を行うものである。給紙部400は、各サイズの用紙(記録紙)が収納される複数の給紙カセット例えば給紙カセット401、402、及び本体部10の一側方部に開閉自在に構成された手差しトレイ4031等からなる手差し給紙部403を備えている。
また、給紙部400は、給紙カセット401、402から画像形成部100へ用紙を搬送する搬送経路404、手差し給紙部403から画像形成部100へ用紙を搬送する搬送経路405を備えている。各給紙カセット401、402及び手差し給紙部403は、収納されている用紙を取り出すためのピックアップローラ406、407、408、用紙を1枚ずつ各搬送経路に送り出す給紙ローラ409、410、411を備えている。搬送経路404には、用紙を搬送する搬送ローラ412、413、及び搬送されてくる用紙を画像形成部100の手前で待機させるためのレジストローラ414が設けられている。なお、搬送経路405は、レジストローラ414の上流側で搬送経路404と合流している。
画像形成部100は、給紙部400によって搬送されてきた用紙に対して所定の画像を形成する(印刷する)ものである。画像形成部100は、同図中に示す矢印方向に回転可能に支持された感光体ドラム101、この感光体ドラム101の周囲に配設された帯電部
102、現像部103、クリーニング部104、レーザ走査ユニット105及び転写部106、転写部106の下流側に配設された定着部107を備えている。
帯電部102は、感光体ドラム101の表面を所定電位に均一に帯電させるものである。レーザ走査ユニット105は、複写機1が備える画像記憶部(図示省略)等から送信されてきた画像データに基づき、レーザービームを感光体ドラム101の表面に照射し、感光体ドラム101表面に静電潜像を形成するものである。現像部103は、静電潜像にトナーを付着させて画像(原稿画像)を顕在化させるものである。転写部106は、転写ローラを備えており、搬送されてきた用紙をこの転写ローラによって感光体ドラム101に押し付けた状態で、感光体ドラム101上に顕在化したトナー像を用紙に転写するものである。
定着部107は、用紙に転写されたトナー像を所定の定着温度において定着させるものである。定着部107は、ヒートローラ1071と、このヒートローラ1071に対する加圧を行う加圧ローラ1072とを備えており、ヒートローラ1071の熱により用紙上のトナーを溶かし、加圧ローラ1072により圧力をかけてトナーを用紙上に定着させる。クリーニング部104は、用紙への画像の転写が終了した後、感光体ドラム101の表面に残留しているトナーを清掃するものである。
本体部10の上部及び側面部には、用紙排出トレイ108、109が設けられており、定着部107から搬送されてきた用紙は、それぞれ排出ローラ110、111によって用紙排出トレイ108、109へ排出される。なお、用紙の搬送方向は、排出分岐ガイド112によって、排出ローラ110側と排出ローラ111側とに切り換え可能に構成されている。
操作表示部500は、ユーザの操作に応じて所定の指示入力を行うものである。操作表示部500は、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー501と、印刷部数等を入力するためのテンキー502と、各種複写動作の設定等を入力するための操作ガイド情報等を表示すると共に、種々の操作ボタン等が表示される液晶表示器(LCD;Liquid Crystal Display)等からなる表示器503とを備えている。
図2は、上記構成を有する複写機1が備える加熱システム20の一例を示すブロック構成図である。加熱システム20は、加熱装置30、補助電源装置40、スイッチ群50及び制御装置60を備えている。加熱装置30は、上記定着部107において所要の定着温度が得られるよう加熱するための発熱体であり、具体的には上記ヒートローラ1071に内蔵されたハロゲンヒータ等の加熱ヒータ群である。加熱装置30は、第1ヒータ31、第2ヒータ32及び第3ヒータ33を備えている。
第1ヒータ31は、商用電源311つまり例えばコンセントなどの外部電源(AC電源)からの電力供給により駆動(発熱)する所謂メインヒータである。第2ヒータ32及び第3ヒータ33は、定着部107の温度を上記所要の定着温度まで立ち上げる時間(定着立ち上げ時間)を短縮するべく、第1ヒータ31と共に設けられた、すなわち第1ヒータ31に対して補助的なヒータ加熱を行うための所謂サブヒータ(補助加熱ヒータ)である。これら第2及び第3ヒータ32、33は、補助電源装置40からの電力供給により駆動する。なお、複写機1は、商用電源311から供給された電力を複写機1各部へ供給するための主電源装置(図示省略)を備えていてもよい。また、加熱装置30は、定着部107の温度(定着温度)すなわち例えば各ヒータ31〜33近傍の温度を検知するためのサーミスタ34も備えている。サーミスタ34により検知された当該温度情報は制御装置60へ送信される。
補助電源装置40は、加熱装置30における第2ヒータ32及び第3ヒータ33に対して電力供給補助を行うための電源装置である。補助電源装置40は、充電装置41、蓄電装置42、放電装置43及び保護ユニット44を備えている。充電装置41は、商用電源311と配線接続されており、商用電源311から供給される電力により蓄電装置42を充電するものである。蓄電装置42は、充電装置41から供給された電力を蓄積(蓄電)するもの、例えば電気二重層キャパシタである。電気二重層キャパシタとは、電気二重層という原理を用いて従来のキャパシタよりも数千倍以上の静電容量を実現する蓄電デバイス(大容量キャパシタ)である。
放電装置43は、蓄電装置42に蓄電された電気を放電させて出力するものである。放電装置43は、第2及び第3ヒータ32、33と配線接続されており、放電装置43から出力された電力は、第2及び第3ヒータ32、33へ供給される。保護ユニット44は、蓄電装置42から放電装置43への入力電圧値を検知するとともに、電力供給制御を行うものである。この保護ユニット44の機能や動作の詳細は後で説明する。
スイッチ群50は、加熱システム20各所に設けられた、ON/OFF(オン/オフ)の切り替えを行うスイッチである。ここでは、スイッチ群50は第1スイッチ51、第2スイッチ52及び第3スイッチ53を備えている。第1スイッチ51は、商用電源311と第1ヒータ31とを接続する配線ライン上に設けられており、商用電源311から第1ヒータ31への電力供給のオン、オフ切り替えを行うスイッチである。第1スイッチ51がオンされると、商用電源311から第1ヒータ31へ電力が供給されて第1ヒータ31が発熱する。
第2スイッチ52及び第3スイッチ53は、それぞれ放電装置43と、第2ヒータ32及び第3ヒータ33とを接続する配線ライン上に設けられており、放電装置43(補助電源装置40)から第2ヒータ32又は第3ヒータ33への電力供給のオン、オフ切り替えを行うスイッチである。第2スイッチ52がオンされると、放電装置43から第2ヒータ32へ電力が供給されて第2ヒータ32が発熱し、第3スイッチ53がオンされると、放電装置43から第3ヒータ33へ電力が供給されて第3ヒータ33が発熱する。なお、これらスイッチは、オン、オフ切り替えが可能なものであれば、機械的スイッチ或いは電気的スイッチなど任意のスイッチが採用可能である。
制御装置60は、複写機1の制御プログラムを記憶するROM、一時的にデータを保管するRAM、及び当該制御プログラム等をROMから読み出して実行するCPUからなり、操作表示部500等において入力された所定の指示情報や、本装置の各所に設けられた各種センサからの検出信号に応じて装置全体の制御を行うものである。特に、本実施形態においては、サーミスタ34により検知された温度情報に基づいて、第1〜第3ヒータ31〜33それぞれに具備された第1〜第3スイッチ51〜53の駆動つまりオン、オフ動作をCPUが制御することによって、加熱装置30の温度(定着温度)を制御する。
ところで、放電装置43は、放電に際して、蓄電装置42からの入力電圧が低下しても発熱体ここでは第2及び第3ヒータ32、33に必要な電圧レベルまで昇圧する機能、例えば昇圧回路(或いは当該昇圧機能を有する放電回路;いずれも図示省略)を有している。この昇圧回路の動作原理として、出力に必要な電力を得るためには、電力=電流×電圧(W=A・V)の関係から、入力電圧が高いときには少ない電流で済むが、入力電圧が低くなるとより多くの電流が必要となる。
具体的に例えば、第2及び第3ヒータ32、33を定格が75V、13A及び900Wのハロゲンヒータとし、蓄電装置42を満充電電圧が40Vである電気二重層キャパシタとした場合、当該40Vの入力電圧を75Vまで昇圧して出力する昇圧回路が必要となる。電気二重層キャパシタは、電力を供給すると電圧が低下する特性を有しており、以下の(1)式が成り立つ。
U=(1/2)×C×V ・・・(1)
但し、U:静電エネルギー[J]、C:静電容量[F]、V:充電電圧[V]
キャパシタの静電容量を80Fとしたとき、満充電電圧40Vで蓄積されるエネルギーは、U=(1/2)×80×40^2=64000Jとなる。また、第2ヒータ32と第3ヒータ33とを同時に10秒間点灯させたとき、これらヒータで消費するエネルギーは、U=900×2×10=18000Jとなる。放電装置43の昇圧回路における電力変換効率を80%とした場合、キャパシタから取り出すエネルギーは、18000÷0.8=22500Jとなる。これにより、キャパシタに残されたエネルギーは、64000−22500=41500Jとなるので、放電後のキャパシタの充電電圧Vは、V=√(2×U/C)=√(2×41500/80)=32.2Vとなる。
キャパシタの静電容量が−20%まで劣化して64Fになったとき、満充電電圧で蓄積されるエネルギーは、U=1/2×64×40^2=51200Jとなる。従って、各ヒータを点灯させた後にキャパシタに残されたエネルギーは、51200−22500=28700Jとなるので、放電後のキャパシタの充電電圧Vは、V=√(2×U/C)=√(2×28700/64)=29.9Vとなる。
昇圧回路の入力電流は、キャパシタ劣化前における該昇圧回路への入力電圧が上記32.2Vである時には69.9A(定格75A以内)であり、キャパシタ劣化後における入力電圧が上記29.9Vである時には75.3A(定格75Aを超過している)となる。
このように、キャパシタが劣化した場合(ただし、後述の「劣化末期」に対してこの場合は例えば「劣化初期」である)、蓄電装置42から放電装置43(昇圧回路)への入力電圧が低下すると(放電後の電圧が低下すると)、入力電流が増大することになり、これが昇圧回路の能力を超えると破損等の事態に至ってしまう。そこで、昇圧回路の入力部に、当該破損等の事態に至らないようこの昇圧回路の動作(出力)を停止させる等の保護を行うための保護手段が必要となってくる。本実施形態では、図2に示すように蓄電装置42と放電装置43との間に、当該保護手段としての保護ユニット44を設置している。
保護ユニット44は、電圧検知部441と電力供給制御部442とを備えている。電圧検知部441は、蓄電装置42から放電装置43への入力電圧値を検知するもの例えば電圧検知回路である。電力供給制御部442は、補助電源装置40から第2及び第3ヒータ32、33に対する電力供給の制御を行うものである。具体的には、電力供給制御部442は、電圧検知部441による電圧検知情報に基づいて、第3スイッチ53又は放電装置43の動作を制御することで当該電力供給の制御を行う。すなわち、電力供給制御部442は、電圧検知部441によって、蓄電装置42から放電装置43への入力電圧値が該放電装置43への入力電流量の許容限度に関する値として定める所定の電圧値(第1の閾値という)に達したことが検知されたときに、放電装置43から第3ヒータ33への電力供給のオン、オフ切り替えを行う第3スイッチ53をオフにすることで、第3ヒータ33に対する電力供給を強制的に停止して補助電源装置40から第2ヒータ32に対してのみ電力供給が行われるようにする。
実際の動作としては、電圧検知部441は、蓄電装置42から放電装置43への入力電圧値を常にモニタしており、上記所定の電圧値まで低下したことを検知すると、この検知信号(検知結果情報)を電力供給制御部442へ出力する。当該検知信号が入力された電力供給制御部442は、第3スイッチ53に対して該第3スイッチ53をオフにする制御信号(ヒータ強制オフ信号という)を出力する。第3スイッチ53はこのヒータ強制オフ信号を受けてスイッチをオフに切り替える。なお、第3スイッチ53は、制御装置60からの該第3スイッチ53のオン、オフ動作を制御するオン/オフ制御信号よりもこのヒータ強制オフ信号を常に優先させて動作するようになっている。
これについて具体的な例で説明する。図3は、キャパシタの劣化初期における、蓄電装置42から放電装置43への入力電圧値及び入力電流値の経時的な変化を示すグラフ図である。同図における符号601で示すグラフが入力電流変化特性(入力電流変化特性601)であり、符号602で示すグラフが入力電圧変化特性(入力電圧変化特性602)である。図4は第2及び第3ヒータ32、33の合計電力値(ワット)の経時的な変化を示すグラフ図である。図4の時間軸は図3の時間軸と対応している。
図4における符号621で示すように、それぞれ例えば上記定格900Wである第2ヒータ32及び第3ヒータ33を同時に駆動して、合計1800Wのヒータ電力による補助的なヒータ加熱を開始したとする。図3の入力電圧変化特性602に示すように、初め、入力電圧値が40Vであったものが時間が経過するにつれて徐々に低下していく。一方、この入力電圧値の低下に応じて入力電流値は上昇していく。放電装置43における昇圧回路の入力電流の定格値すなわち入力電流の上限値(許容限度値)を上記75Aとすると、例えば8秒後には、符号603のグラフ点に示すように、入力電流値がこの定格値(75A或いは75Aの近傍値)に達してしまう。すなわちキャパシタが定格寿命に達してしまう。そこで、保護ユニット44は、この8秒後における入力電圧値29.9V(第1下限電圧値と表現する。この第1下限電圧値は上記第1の閾値に相当する)を検知した時点で、第3スイッチ53をオフにすることで、放電装置43から第3ヒータ33への電力供給を停止させる。ただし、この第1下限電圧値、ここでは「29.9V」の値は、入力電流値が当該上限値(定格値)に達したときの入力電圧値として、予め実験等による測定結果から得た値である。なお、第1下限電圧値はこの29.9Vに限らず、任意の値でよい。
これにより、放電装置43から電力供給されるヒータは第2ヒータ32のみとなり、当初1800Wであったヒータ電力が符号622で示すように900Wまで低下する。ヒータ電力がこの900Wまで低下すると、この時点で、入力電流値は、図3の符号604のグラフ点に示すように上記定格値から半分の値まで下がることになる。
このように、保護ユニット44で入力電圧値をモニタしておき、入力電圧値が、上記入力電流値が定格値に至る第1下限電圧値に達したことが検知されると、第2及び第3ヒータ32、33のうちの一方のヒータ(ここでは第3ヒータ33)の駆動を強制的にオフにして入力電流値を下げる構成とすることで、昇圧回路の安全動作域内ですなわち昇圧回路を破損などさせることなく、補助的なヒータ加熱を継続することが可能となる。
ただし、この場合、定着部107を10秒間で立ち上げる(定着立ち上げ時間の規定値を例えば10秒間としている)のに18000J必要なシステムに対し、上記例の場合では、図4に示すように10秒(8秒+2秒)間では1800W×8+900W×2=16200Jとなり電力が不足するため、定着立ち上げ時間に10秒以上要してしまうものの、キャパシタが劣化した後も暫くの間は補助電源装置40(放電装置43)を使用し続けることで上記必要な18000Jに到達させることが可能となる。このことは、当該規定の10秒間の途中で補助ヒータ加熱が終了してしまうことなく、少なくとも10秒までは継続することが可能であるとも言える。
このように、蓄電装置42(補助電源装置40)の製品保証内の年数では所定の定着立ち上げ時間(ここでの10秒)の仕様を満たすとともに、保証年数以上が経過してキャパシタの劣化が進行したことでこの定着立ち上げ時間を満たさなくなったとしても、該条件で使用してもよいというユーザの判断、選択に応じて(該条件で使用したくないときは新品なものに交換することになる)蓄電装置42を使用し続けることが可能となる。
ところで、上記構成によって、キャパシタ劣化後も第2ヒータ32のみの900W出力で補助電源装置40は継続使用されるが、キャパシタの劣化が更に進行した例えば劣化末期の状態の場合、この900W出力での使用において入力電流が再び増大してしまう。この入力電流の増大により、昇圧回路は再度、破損等の事態に至る可能性のある状態となる。このことから、保護ユニット44は、上述と同様に、電圧検知部441によって、第1の閾値(第1下限電圧値)が検知された後、蓄電装置42から放電装置43への入力電圧値が、第1下限電圧値の場合と同様に放電装置43への入力電流量の許容限度に関する値として定める所定の電圧値(第2の閾値という)に達したことが検知されたときに、電力供給制御部442によって、放電装置43に該放電装置43の昇圧及び放電動作を停止させることで、補助電源装置40から第2ヒータ32に対しての電力供給を強制的に停止させるようにする。
実際の動作としては、電圧検知部441は、第1下限電圧値を検知した後も引き続き蓄電装置42から放電装置43への入力電圧値を常にモニタしており、この入力電圧値が第1下限電圧値よりも更に低い電圧値(第2の下限電圧値と表現する。第2の下限電圧値は上記第2の閾値に相当する)まで低下したことを検知すると、この検知信号(検知結果情報)を電力供給制御部442へ出力する。当該検知信号が入力された電力供給制御部442は、放電装置43に対して該放電装置43(放電回路)の駆動つまり放電動作を停止にする制御信号(放電強制オフ信号という)を出力する。放電装置43はこの放電強制オフ信号を受けて放電動作を停止(オフ)する。なお、放電装置43は、制御装置60による放電動作制御用の制御信号よりもこの放電強制オフ信号を常に優先させて動作するようになっている。
これについて具体的な例で説明する。図5は、キャパシタの劣化末期における、蓄電装置42から放電装置43への入力電圧値及び入力電流値の経時的な変化を示すグラフ図である。同図における符号631で示すグラフが入力電流変化特性(入力電流変化特性631)であり、符号632で示すグラフが入力電圧変化特性(入力電圧変化特性632)である。図6は第2及び第3ヒータ32、33の合計電力値(ワット)の経時的な変化を示すグラフ図である。図6の時間軸は図5の時間軸と対応している。
図6における符号641で示すように、それぞれ例えば上記定格900Wである第2ヒータ32及び第3ヒータ33を同時に駆動して、合計1800Wのヒータ電力による補助的なヒータ加熱を開始したとする。図5の入力電圧変化特性632に示すように、初め、入力電圧値が40Vであったものが時間が経過するにつれて徐々に低下していく。一方、この入力電圧値の低下に応じて入力電流値は上昇していく。放電装置43における昇圧回路の入力電流の定格値を75Aとすると、例えば3秒後には、符号633のグラフ点に示すように、入力電流値がこの定格値或いは定格近傍値(ここでは75A未満の近傍値)に達してしまう。すなわちキャパシタが定格寿命に達してしまう。なお、図3の場合よりもキャパシタの劣化が進行した場合であるため、定格値に達するまでの時間が上記8秒より短い3秒となっている。
そこで、保護ユニット44は、この3秒後における入力電圧値29.9V(第1の閾値;第1下限電圧値)を検知した時点で、第3スイッチ53をオフにすることで、放電装置43から第3ヒータ33への電力供給を停止させる。これにより、放電装置43から電力供給されるヒータは第2ヒータ32のみとなり、当初1800Wであったヒータ電力が符号642で示すように900Wまで低下する。ヒータ電力がこの900Wまで低下すると、この時点で、入力電流値は、図5の符号634のグラフ点に示すように上記定格値から半分の値まで下がることになる。
その後、時間が経過するにつれて更に入力電圧値が低下する。一方で、この入力電圧値の低下に応じて再び入力電流値は上昇していく。そして、入力電圧値が例えば9秒後に16.0V(第2の閾値;第2下限電圧値)まで低下した時点で入力電流値が再度、符号635のグラフ点に示すように上限値に到達するので、この時点で保護ユニット44は放電装置43に放電強制オフ信号を出力して昇圧動作及び放電動作を停止させて、放電装置43から第2ヒータ32への電力供給も停止させる。これにより、ヒータ電力は900Wから符号643で示す0.0(ゼロ)Wになる。ただし、ここでの第1下限電圧値「29.9V」及び第2下限電圧値「16.0V」の値は、入力電流値が1回目、2回目と当該上限値(定格値)に達したときの入力電圧値として、予め実験等による測定結果から得た値である。なお、第2下限電圧値もこの16.0Vに限らず、任意の値でよい。
このように、保護ユニット44の電圧検知部441によって入力電圧値をモニタしておき、入力電圧値が第1下限電圧値に達したことが検知されると、保護ユニット44の電力供給制御部442によって、第2及び第3ヒータ32、33のうちの一方のヒータ(第3ヒータ33)の駆動を強制的にオフにし、その後、引き続き電圧検知部441によって入力電圧値をモニタしておき、入力電圧値が第2下限電圧値に達したことが検知されると、電力供給制御部442によって、残りのヒータ(第2ヒータ32)の駆動を強制的にオフする構成とすることで、キャパシタが劣化末期にある場合に、入力電流値が上限値に達したときには一方のみのヒータに切り替えて補助的なヒータ加熱を継続するとともに、この一方のみのヒータ加熱でも入力電流値が上限値に達したときにはこの残りのヒータもオフにして昇圧回路の破損等を防止するというように、昇圧回路の安全動作域内で可能な限り補助的なヒータ加熱時間を長くすることができるようになる。
図7は、本発明の一実施形態に係る加熱システムにおける補助加熱ヒータの切り替え動作の一例に関するフローチャートである。定着部107の定着立ち上げを行うべく、商用電源311からの電力供給により第1ヒータ31が駆動される(ステップS1)とともに、補助電源装置40からの電力供給により第2ヒータ32及び第3ヒータ33が駆動される(ステップS2)。電圧検知部441(保護ユニット44)によって、蓄電装置42から放電装置43への入力電圧値が常時モニタされ(ステップS3のNO)、入力電圧値が第1下限電圧値(第1の閾値)に達したことが検知されると(ステップS3のYES)、電力供給制御部442(保護ユニット44)は、第3スイッチ53に対してヒータ強制オフ信号を出力して第3スイッチ53をオフにすることで、第3ヒータ33に対する電力供給を強制的に停止させる。これにより第2ヒータ32のみが補助加熱ヒータとして駆動される(ステップS4)。第1下限電圧値が検知された後も電圧検知部441によって引き続き蓄電装置42から放電装置43への入力電圧値がモニタされ(ステップS5のNO)、この入力電圧値が第2の下限電圧値に達したことが検知されると、電力供給制御部442は、放電装置43に対して放電強制オフ信号を出力して放電装置43の昇圧及び放電動作を停止させることで、第2ヒータ32に対する電力供給を強制的に停止させる。これにより両方の補助加熱ヒータ(第2及び第3ヒータ32、33)の駆動が停止され、第1ヒータ31のみが駆動する状態となる(ステップS6)。
以上のように、本実施形態に係る加熱システム20によれば、補助電源(蓄電装置42)から放電装置43への入力電圧値を検知する電圧検知部441によって、入力電圧値が放電装置43への入力電流量の許容限度に関する値として定める第1の閾値に達したことが検知されたときに、電力供給制御部442によって、放電装置43から第3ヒータ33への電力供給のオン、オフ切り替えを行う第3スイッチ53がオフにされるので、第3スイッチ53に対する電力供給が強制的に停止されて補助電源から第2ヒータ32に対してのみ電力供給が行われるようになり、放電装置43に対する入力電流量が許容限度に達したすなわちキャパシタが定格寿命に達した途端に、電力供給補助が不可能となってしまうことなく、キャパシタが定格寿命に達した後でも、第2及び第3ヒータ32、33のうちの一方のヒータ(第2ヒータ32)のみに対する電力供給に切り替えて謂わば電力供給の負荷(出力レベル)を半減させることで、放電装置43の安全動作域内で電力供給補助を継続することができ、ひいては、第1ヒータ31と共に、第2及び第3ヒータ32、33を用いることによる温度立ち上げ時間(定着立ち上げ時間)の短縮効果を維持するといったことが可能となる。
また、電圧検知部441が、第1の閾値を検知した後、入力電圧値が放電装置43への入力電流量の許容限度に関する第2の閾値に達したことを検知したときに、電力供給制御部442によって、放電装置43の昇圧及び放電動作が停止されるので、補助電源から第2ヒータ32に対しての電力供給が強制的に停止されることになり、第1の閾値が検知されて第2ヒータ32のみの駆動に切り替えられた状態で補助電源が引き続き使用されているうちに、再び放電装置に対する入力電流量が許容限度に達したときに、第2ヒータ32の駆動も停止させて放電装置43が破損等の事態に至らないように保護することができる。すなわち、放電装置43の安全動作域内で可能な限り長い時間の間、補助電源によるヒータの駆動を継続することが可能となる。また、放電装置43に流れ込む入力電流に対して必ずリミットがかかることから、放電装置43は定格以上の設計をする必要がなく安価なものにすることができる。
なお、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種構成の追加、変更を伴うことが可能であり、例えば以下の変形態様をとることができる。すなわち、上記蓄電装置42から放電装置43への入力電圧値を検知(測定)する方法として、この入力電圧値そのものを検知するのではなく、この入力電圧値に対応する入力電流値を検知するようにしてもよい。この場合、図3においては、第1の閾値として入力電圧値の代わりに符号603のグラフ点における入力電流値を、図5においては、第1の閾値として同じく符号633のグラフ点における入力電流値を、また、第2の閾値として符号635のグラフ点における入力電流値を検知することになる。
本発明の一実施形態に係る加熱システムが適用される画像形成装置の一例である複写機の構成を概略的に示す断面図である。 上記加熱システムの一例を示すブロック構成図である。 キャパシタの劣化初期における、蓄電装置から放電装置への入力電圧値及び入力電流値の経時的な変化を示すグラフ図である。 図3に対応する、キャパシタの劣化初期における第2及び第3発熱体の合計電力値の経時的な変化を示すグラフ図である。 キャパシタの劣化末期における、蓄電装置から放電装置への入力電圧値及び入力電流値の経時的な変化を示すグラフ図である。 図5に対応する、キャパシタの劣化末期における第2及び第3発熱体の合計電力値の経時的な変化を示すグラフ図である。 上記加熱システムにおける補助加熱ヒータの切り替え動作の一例に関するフローチャートである。
符号の説明
1 複写機(画像形成装置)
107 定着部(定着装置)
20 加熱システム
30 加熱装置
31 第1ヒータ(第1の発熱体)
311 商用電源
32 第2ヒータ(第2の発熱体)
33 第3ヒータ(第3の発熱体)
34 サーミスタ
40 補助電源装置
41 充電装置
42 蓄電装置(補助電源)
43 放電装置
44 保護ユニット
441 電圧検知部(検知手段)
442 電力供給制御部(電力供給制御手段)
50 スイッチ群
51 第1スイッチ
52 第2スイッチ
53 第3スイッチ
60 制御装置

Claims (4)

  1. 商用電源により電力供給される第1ヒータと、補助電源により電力供給される第2ヒータ及び第3ヒータとを備える加熱装置と、
    キャパシタからなる前記補助電源と、
    前記補助電源に蓄電された電気を放電させて得られた電力により、前記補助電源からの入力電圧を、前記第2及び第3ヒータが必要とする所定の電圧まで昇圧して前記第2及び第3ヒータに対して供給する昇圧回路と、
    前記補助電源から前記昇圧回路への入力電圧値を検知する検知手段と、
    前記検知手段によって、前記入力電圧値が、前記昇圧回路への入力電流量許容限度に達したときの入力電圧値として予め定める第1の閾値に達したことが検知されたときに、前記昇圧回路から前記第3ヒータへの電力供給のオン、オフ切り替えを行うスイッチをオフにする電力供給制御手段と
    を備えることを特徴とする加熱システム。
  2. 前記検知手段が、前記第1の閾値を検知した後、前記入力電圧値が前記昇圧回路への入力電流量許容限度に達したときの入力電圧値として予め定める第2の閾値に達したことを検知したときに、
    前記電力供給制御手段は、前記昇圧回路に前記昇圧及び放電動作を停止させることを特徴とする請求項1記載の加熱システム。
  3. 前記加熱装置は、定着装置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱システム。
  4. 前記請求項3に記載の加熱システムを備えたものであることを特徴とする画像形成装置。
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