JP4532921B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、充放電可能に構成されて被給電体に放電した電力を供給する蓄電装置および、被給電体としての定着装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置とに関するものである。
従来から、複写機等の電子写真方式を用いた画像形成装置において、定着装置の立ち上げ時の昇温時間を短縮して操作性を向上したり、定着装置で消費される電力を軽減して省エネルギー化を達成すること等を目的として、主電源とは別に蓄電装置を設置する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、定着装置は、主として、ヒータ等の加熱部材を内設した定着ローラと、定着ローラに圧接する加圧ローラと、で構成される。
一方、画像形成装置の搬送経路を移動する記録媒体は、作像部にて、その表面上にトナー像が転写される。そして、未定着のトナー像を担持した記録媒体は、さらに搬送経路を所定の搬送速度で移動して定着装置に達する。定着装置に達した記録媒体は、定着ローラと加圧ローラとの間(ニップである。)に送入されて、定着ローラから受ける熱と双方のローラから受ける圧力とによってトナー像が定着される。トナー像が定着された記録媒体は、定着ローラと加圧ローラとの間から送出された後に、画像形成装置から排出される。
他方、画像形成装置の装置本体には、商用電源に接続されて装置本体内の定着装置等の被給電体に電力を供給する主電源が設けられている。さらに、装置本体には、主電源とは別に、定着装置に電力(放電電力)を適宜に供給する補助電源としての蓄電装置が設けられている。
蓄電装置は、電力が充放電される単数又は複数のキャパシタ部(セル部)や、キャパシタ部の充放電を切り替える切替部や、主電源から供給された交流電力を整流するとともにDC変換してキャパシタ部に供給する充電部や、FET等の素子や、被給電体に接続するための接続端子等が、電気的に接続されたものである。
そして、画像形成装置の主電源スイッチが投入されたとき(画像形成装置の立ち上げ時である。)、商用電源から主電源を介して定着装置に電力が供給されるとともに、蓄電装置からも定着装置に電力が供給される。これにより、定着装置には、主電源から供給される商用電源の定格電力(例えば、100V15Aである。)に加えて、蓄電装置から電力が供給されて、定着ローラは短時間に所望の温度(定着温度)に達することになる。したがって、主電源スイッチが長時間切断されていて定着ローラの温度が低下している画像形成装置を立ち上げるときであっても、比較的短時間にその立ち上げが完了することになり、装置の操作性が向上するとともに、待機時の定着温度をより低く設定できるために装置の消費電力が低減される。
また、上述の立ち上げ時以外でも、画像形成装置本体にて電力消費が多いとき(例えば、原稿読込部が動作しているときや、連続的に画像形成がおこなわれているときや、装置を長時間の待機状態から立ち上げるとき等である。)にも、蓄電装置による定着装置への給電がおこなわれる。このようなとき、主電源から定着装置に供給される電力の不足分を、蓄電装置から定着装置に給電することで補うことになる。これにより、画像形成装置の操作形態に係わらず、定着装置の定着ローラに対して安定的かつ充分な給電がおこなえるため、定着ローラにおける定着温度の落ち込みを効率よく抑止することができる。したがって、熱容量の小さい定着ローラであっても常に出力画像の定着性を良好に維持することができるとともに、定着ローラの立ち上げ時間を短くすることができるため待機時定着温度及び待機時電力を低減することによって放熱ロスを低減して省エネルギー化が達成される。
なお、蓄電装置のキャパシタ部に蓄積される電力は、装置本体の立ち上げが完了した後であって、商用電源の電力上限に対して蓄電装置に供給できるような余裕があるときに、適宜に主電源から充電部を介して供給されるものである。
特開2001−66926号公報
上述した従来の蓄電装置において、その給電能力を向上させるために複数のキャパシタ部を設置した場合に、複数のキャパシタ部のうち1つでもキャパシタ部の充放電ができなくなったときには、残りのキャパシタ部において充放電が可能な状態であっても、その状態を把握できないために、蓄電装置全体の故障として蓄電装置から定着装置への給電を停止していた。
したがって、例えば、このように蓄電装置から定着装置への給電が停止した状態でも画像形成装置の使用ができるように制御した場合には、定着装置の昇温時間を短縮できなかったり、定着装置における消費電力を軽減できなかったりすることに加え、定着装置における定着性を維持できなくなることもあるため、ユーザーのクレームになることが考えられる。これに対して、蓄電装置から定着装置への給電が停止した状態では連続通紙時におけるCPM(単位時間当たりの記録媒体の搬送枚数である。)を低下させて画像形成装置の使用ができるように制御した場合には、画像形成装置の生産性が低下することが考えられる。
また、蓄電装置から定着装置への給電が停止した状態では画像形成装置の使用ができないように制御した場合には、サービスマン等の作業者が蓄電装置のメンテナンスをおこなうまで、ユーザーの画像形成作業が完全に中断されることが考えられる。
このような問題は、複数のキャパシタ部を備えて画像形成装置の定着装置に電力を補助的に供給する蓄電装置に限定されることなく、一般的な蓄電装置にも共通の問題である。すなわち、複数のキャパシタ部を備えて被給電体に電力を供給する蓄電装置において、複数のキャパシタ部のうち1つでもキャパシタ部の充放電ができなくなったときには、残りのキャパシタ部において充放電が可能な状態であっても、その状態を把握できないために、蓄電装置全体の故障として蓄電装置から被給電体への給電を停止しなければならなかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、複数のキャパシタ部を備えた蓄電装置における不能キャパシタ部の発生とその箇所とを確実に把握することができる、使い勝手のよい画像形成装置を提供することにある。
本願発明者は、上記課題を解決するために研究を重ねた結果、次の事項を知るに至った。
すなわち、キャパシタ部が充放電できなくなる原因としては、蓄電装置内の電気回路の断線・短絡等のようにキャパシタ部の周辺部材による原因と、キャパシタ部の液漏れ等のようにキャパシタ部自体による原因とがある。このような場合には、制御部から充電開始信号が入力されても、キャパシタ部に充分な充電電流が流れずに、まったく充電がされなかったり、充電電力量が低下したり、急激に充電電圧が上昇したりする。同様に、制御部から放電開始信号が入力されても、キャパシタ部に充分な放電電流が流れずに、まったく放電がされなかったり、放電電力量が低下したり、急激に放電電圧が低下したりする。
具体的に、蓄電装置が定電流充電又は定電力充電にて制御されている場合、装置が故障すると、充電開始信号が入力されていて充電が開始されているにも係わらず、一定時間内にキャパシタ部の充電電圧が所定値まで上昇しなかったり、充電電圧がまったく上昇しなかったり、充電電圧が急激に上昇したりすることになる。別の視点でみると、充電開始信号が入力されていて充電が開始されているにも係わらず、充電電流が一定値に達しなかったり、充電電流がまったく流れなかったりすることになる。同様に、放電開始信号が入力されていて放電が開始されているにも係わらず、一定時間内にキャパシタ部の放電電圧が所定値まで下降しなかったり、放電電圧がまったく下降しなかったり、放電電圧が急激に下降したりすることになる。別の視点でみると、放電開始信号が入力されていて放電が開始されているにも係わらず、放電電流が一定値に達しなかったり、放電電流がまったく流れなかったりすることになる。
この発明は以上述べた事項に基づくものであり、すなわち、この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、
記録媒体上にトナー像を形成する像形成部と、前記記録媒体上のトナー像を加熱して当該記録媒体に定着させる定着装置と、商用電源からの電力を前記定着装置等の被給電体に供給する主電源装置と、商用電源からの電力を充電して被給電体に供給する蓄電装置と、を備えた画像形成装置であり、前記画像形成装置の被給電体へは前記主電源装置から該被給電体への供給電力に加えて前記蓄電装置から電力が供給されるとともに、商用電源の電力上限に対して前記蓄電装置に供給できる余裕があるときに適宜に前記主電源装置から前記蓄電装置に充電する画像形成装置において、
前記蓄電装置は複数のキャパシタ部を備え、
前記複数のキャパシタ部のうち放電可能な最大電力量が所定値以下になったキャパシタ
部を不能キャパシタ部として検知する不能キャパシタ部検知手段と、
前記不能キャパシタ部の充放電を禁止するとともに、前記複数のキャパシタ部のうち前
記不能キャパシタ部を除く残りのキャパシタ部にて充放電をおこない、当該残りのキャパ
シタ部から放電される電力を前記被給電体に供給する制御手段とを有し、
前記不能キャパシタ部検知手段が前記不能キャパシタ部を検知した場合に前記蓄電装置は、前記定着装置を立ち上げる時には蓄電電力を供給せず、前記定着装置で前記記録媒体上のトナーを定着する時に蓄電電力を供給するものである。
また、請求項2記載の発明にかかる画像形成装置は、前記不能キャパシタ部の充放電を禁止するとともに、前記複数のキャパシタ部のうち前記不能キャパシタ部を除く残りのキャパシタ部にて充放電をおこない当該残りのキャパシタ部から放電される電力を前記被給電体に供給するように制御するものである。
また、請求項3記載の発明にかかる不能キャパシタ部検知手段は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成において、前記複数のキャパシタ部におけるそれぞれの電圧に基いて前記不能キャパシタ部を検知するものである。
また、請求項4記載の発明にかかる不能キャパシタ部検知手段は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記複数のキャパシタ部の充電又は放電がおこなわれるときであって一定時間における前記電圧の変動が所定値以下となるキャパシタ部を前記不能キャパシタ部として検知するものである。
また、請求項5記載の発明にかかる不能キャパシタ部検知手段は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記複数のキャパシタ部にそれぞれ流れる電流に基いて前記不能キャパシタ部を検知するものである。
また、請求項6記載の発明にかかる前記不能キャパシタ部検知手段は、請求項5に記載の画像形成装置において、前記複数のキャパシタ部にそれぞれ流れる電流に基いて前記不能キャパシタ部を検知するものである。
また、請求項7記載の発明にかかる不能キャパシタ部検知手段は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の画像形成装置において、使用環境に係わる情報を参酌して前記不能キャパシタ部を検知するものである。
また、請求項8記載の発明にかかる前記不能キャパシタ部検知手段は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記複数のキャパシタ部のうち放電可能な最大電力量が所定値以下に複数回なったキャパシタ部を前記不能キャパシタ部として検知するものである。
また、請求項9記載の発明にかかる前記被給電体は、請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載の画像形成装置において、定着装置の加熱部材である。
また、請求項10記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1乃至請求項9のいずれか1つに記載の画像形成装置において、表示部を備え、前記表示部は、前記検知手段が前記不能キャパシタ部を検知したときに、前記蓄電装置に前記不能キャパシタ部がある旨とその位置とを表示するものである。
また、この発明の請求項11記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1乃至請求項10のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記蓄電装置が備える複数のキャパシタ部の全てが、前記所定置を越える放電可能な最大電力量であることを前提とした情報に基いて装置の故障を検出する故障検出手段を備え、
前記蓄電装置に前記不能キャパシタ部がないことを前提とした情報に基いて装置の故障を検出する故障検出手段を備え、前記検知手段が前記不能キャパシタ部を検知した場合に前記情報を補正するものである。
また、この発明の請求項12記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項11に記載の画像形成装置において、記録媒体上のトナー像を加熱するとともに前記蓄電装置から給電される加熱部材が設置された定着部材を備え、前記情報は、前記定着部材表面の定着温度と前記蓄電装置による給電時間との関係に係わる情報であり、前記故障検出手段は、前記定着温度及び前記給電時間を測定してその測定値と前記情報とを対比して装置の故障を検出するものである
なお、本願において、「キャパシタ部の電圧」とは、キャパシタ部における充電電圧又は放電電圧である。また、「キャパシタ部に流れる電流」とは、キャパシタ部における充電電流又は放電電流である。
また、「充電電力」とは充電時に蓄電装置に蓄えられる電気エネルギーであり、「放電電力」とは放電時に蓄電装置から放出される電気エネルギーである。また、「充電電力の電力量(充電電力量)」とは充電電力×充電時間であり、「放電電力の電力量(放電電力量)」とは放電電力×放電時間である。また、放電可能な「最大電力量」とは、放電電力量の最大値である。
また、キャパシタ部が「放電可能な最大電力量が所定値以下になった」状態とは、キャパシタ部自体又はその周辺部材の故障により、そのキャパシタ部において充電又は放電が完全にできなくなった状態と、そのキャパシタ部において充電又は放電が充分にできなくなった状態と、の双方を含む。すなわち、所望の充電電力量又は放電電力量にて充電又は放電ができなくなった状態をいう。そして、このような状態にあるキャパシタ部を「不能キャパシタ部」と定義する。したがって、不能キャパシタ部は、必ずしもキャパシタ部自体が故障しているものではない。
また、「複数のキャパシタ部」を備えた蓄電装置とは、充放電される最小単位のセル部としてのキャパシタ部を複数備えた蓄電装置であって、複数のキャパシタ部を電気的に接続してなるキャパシタバンクを備えた蓄電装置や、キャパシタバンクと充放電器とからなるキャパシタユニットを複数備えた蓄電装置等も含む概念であるものと定義する。
本発明は、検知手段によって複数のキャパシタ部のそれぞれの充放電の状態を検知しているので、複数のキャパシタ部における不能キャパシタ部の発生とその箇所とを確実に把握することができ前記不能キャパシタ部検知手段が前記不能キャパシタ部を検知した場合に前記蓄電装置は、前記定着装置を立ち上げる時には蓄電電力を供給せず、前記定着装置で前記記録媒体上のトナー像を定着する時に蓄電電力を供給することにより、定着温度が定着下限温度以下になる落ち込みを抑止して、良好な定着性を維持することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図7にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機の装置本体、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成された画像を記録媒体Pに転写する転写部、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部(ADF)、12〜14は転写紙等の記録媒体Pが収納された給紙部、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着部材としての定着ローラ、24は定着装置20に設置された加圧ローラ、40は定着装置20等の被給電体に電力を供給する主電源、41は定着装置20に補助的に電力を供給する蓄電装置を示す。
図1を参照して、画像形成装置における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図中の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応したトナー像が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成されたトナー像は、転写部7で、レジストローラにより搬送された記録媒体P上に転写される。
一方、転写部7に搬送される記録媒体Pは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12、13、14のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙部12が選択されたものとする。)。
そして、給紙部12に収納された記録媒体Pの最上方の1枚が、搬送経路Kの位置に向けて搬送される。
その後、記録媒体Pは、搬送経路Kを通過してレジストローラの位置に達する。そして、レジストローラの位置に達した記録媒体Pは、感光体ドラム5上に形成されたトナー像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7に向けて搬送される。
そして、転写工程後の記録媒体Pは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した記録媒体Pは、定着ローラ21と加圧ローラ24との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方のローラ21、24から受ける圧力とによってトナー像が定着される。トナー像が定着された記録媒体Pは、定着ローラ21と加圧ローラ24との間から送出された後に、画像形成装置本体1から出力画像として排出される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、画像形成装置本体1に設置される定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2に示すように、定着装置20は、主として、定着ローラ21、加圧ローラ24、サーミスタ37、分離爪38、ガイド板35等で構成される。
ここで、定着部材としての定着ローラ21は、図2中の矢印方向に回転する薄肉の円筒体と、円筒体の内部に固設された加熱部材としての2つのヒータ22、23と、で構成される。定着ローラ21の円筒体は、その表面にフッ素樹脂加工が施されていて、トナーTに対する離型性が担保されている。定着ローラ21のヒータ22、23は、内部に電熱線を有する棒状ヒータであって、その両端部を定着装置20の側板に固定されている。そして、給電された2つのヒータ22、23によって円筒体が加熱されて、円筒体表面から記録媒体P上のトナーTに熱が加えられる。
なお、一方のヒータ22は、主電源40から給電されるように構成されている(図中の矢印Y1方向の電力供給である。)。他方のヒータ23は、蓄電装置41から適宜に給電されるように構成されている(図中の矢印Y2方向の電力供給である。)。詳しくは、後で説明する。
また、定着ローラ21表面にはサーミスタ37が当接されていて、サーミスタ37によるローラ表面温度(定着温度)の検知結果に基いて、主電源40及び蓄電装置41から供給される電力の調整がおこなわれる。
また、図2に示すように、定着ローラ21の外周側には、揺動自在に支持された分離爪38が配設されている。分離爪38は、その先端部が定着ローラ21の外周面に当接していて、定着ローラ21と加圧ローラ24との間から送出された記録媒体Pが定着ローラ21の回転に沿って定着ローラ21に巻き付く不具合を抑止する。
また、不図示の加圧機構によって定着ローラ21に圧接する加圧ローラ24は、主として、芯金と、芯金の外周面に接着層を介して形成された複数の弾性体層と、からなる。加圧ローラ24の弾性体層は、層厚が1〜10mmであって、フッ素ゴム、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム等の材質が用いられる。弾性体層の表層には、層厚が300μm以下の薄肉の離型層が設けられている。離型層の材質としては、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)等を用いることができる。
また、定着ローラ21と加圧ローラ24との当接部の入口側と出口側には、それぞれ、記録媒体Pの搬送を案内するガイド板35が配設されている。ガイド板35は、定着装置20の側板に固設されている。
このように構成された定着装置は、通常時に次のように動作する。
まず、装置本体1の主電源スイッチが投入されると、装置本体1の主電源及び蓄電装置41から、定着ローラ21のヒータ22、23にそれぞれ電力が供給される。詳しくは、装置本体1外の商用電源にコンセントを介して接続された主電源40から一方のヒータ22に定格の電力が供給されるとともに、蓄電装置41に蓄積された充電電力が放電電力として他方のヒータ23に供給される(後述の図6における実線Sの状態である。)。
これにより、定着ローラ21表面は、所望の温度(例えば、180℃である。)に短時間に達して、装置本体1での画像形成が可能な状態になる。
画像形成装置が立ち上がりユーザーによりコピー開始ボタンが押されると、定着ローラ21及び加圧ローラ24が不図示の駆動部によって図中矢印方向に回転駆動される。そして、先に説明した作像プロセスを経てトナー像Tを担持した記録媒体Pが、ガイド板35に案内されながら定着ローラ21と加圧ローラ24との間に送入される(矢印Y10方向の移動である。)。そして、定着ローラ21から受ける熱と双方のローラ21、24から受ける圧力とによってトナー像Tが記録媒体Pに定着されて、記録媒体Pは定着ローラ21と加圧ローラ24との間から送出される(矢印Y11方向の移動である。)。
また、装置本体1にて電力消費が多いときにも、蓄電装置41によるヒータ23への給電がおこなわれる。
具体的に、原稿読込部2をスキャン動作させながら画像形成するときには、スキャン動作させずに画像形成するときに比べて消費電力が多くなるために、蓄電装置41によるヒータ23への給電がおこなわれる。また、連続的に画像形成がおこなわれるとき(連続通紙時である。)にも、連続的に搬送される記録媒体Pによって定着ローラ21の熱が奪われるため、蓄電装置41によるヒータ23への給電がおこなわれる。また、装置本体1を長時間待機状態にさせたときに省エネルギーモードが機能して定着温度が低下している場合等にも、待機状態からの立ち上げ時に蓄電装置41によるヒータ23への給電がおこなわれる。このように、主電源40から定着装置20に供給される電力の不足分が、蓄電装置41からの放電電力によって補われる。
なお、定着ローラ40の定着温度が安定してほぼ飽和状態に達している場合には、蓄電装置41からヒータ23への電力供給はほとんどおこなわれず、主電源40からヒータ22への断続的で少量の電力供給がおこなわれる。また、画像形成動作終了後には主電源40からヒータ22への電力供給がおこなわれず、供給電力に余裕ができる。このとき、主電源40から蓄電装置41に余剰の電力が供給されて(図2中の矢印Y3方向の電力供給である。)、蓄電装置41内に次回の放電に備えて電力が蓄積される。
また、本実施の形態1の画像形成装置では、蓄電装置41によってヒータ23に給電をおこなう複数のタイミングに、制御上の優先順位が設けられている。詳しくは、上述した立ち上げ時(待機状態からの立ち上げを含む。)の給電に対して、画像形成時(通紙時であり、定着時である。)の給電が優先されるように制御される。そして、この優先度に基いて、蓄電装置41に不能キャパシタ部が発生した場合には、立ち上げ時における蓄電装置41からの給電はおこなわずに、通紙時における蓄電装置41からの給電がおこなわれる。さらに詳しくは、後で説明する。
また、本実施の形態1の画像形成装置は、連続通紙時に、サーミスタ37によって検知される定着温度が予め設定されている下限温度(定着不良が生じてしまう定着温度である。)の設定値以下になった場合に、定着装置20に連続的に搬送される記録媒体Pの単位時間当たりの搬送枚数(CPM)を減ずるように制御している。具体的に、CPMを減ずる手段(可変手段)として、連続搬送される記録媒体Pにおける搬送速度を低下させずに(搬送駆動に係わる駆動モータの回転速度を一定にして)、制御部によって記録媒体Pの搬送タイミングを調整して、記録媒体Pと記録媒体Pとの紙間(搬送間隔)を大きくしている。なお、記録媒体Pと記録媒体Pとの紙間を大きくせずに、搬送駆動に係わる駆動モータの回転速度を減速して、連続搬送される記録媒体PにおけるCPMを低下させることもできる。これにより、定着ローラ21表面の熱が記録媒体Pによって奪われる度合い(単位時間当たりの熱損失量)が減ぜられるため、連続通紙時における出力画像の定着性を確保することができる。
次に、図3にて、画像形成装置本体1に設置される蓄電装置41の構成・動作について詳述する。
図3に示すように、蓄電装置41は、主として、電力が充放電される2つのキャパシタ部42A、42B(セル部)、2つのキャパシタ部42A、42Bの充電をおこなう充電部43、キャパシタ部42A、42Bの充放電を切り替える切替部44、2つのキャパシタ部42A、42Bの電圧(充電電圧及び放電電圧である。)をそれぞれ検知する電圧検知手段としての電圧計50A、50B、キャパシタ部42A、42Bが不能キャパシタ部となったときに動作するスイッチ46A、46B等で、構成される。
ここで、蓄電装置41のキャパシタ部42A、42Bとして、電気二重層コンデンサ、ニッケル−カドニウム電池等を用いることができる。2つのキャパシタ部42A、42Bは、切替部44及びスイッチ46A、46Bが放電回路に接続された状態(図3の状態である。)で、従たるヒータ23に放電電力を供給する。充電部43は、切替部44及びスイッチ46A、46Bが充電回路に接続された状態(図3の切替部44が左側端子に接続された状態である。)で、主電源40から供給された交流電力を整流するとともにDC変換して、キャパシタ部42A、42Bに充電電力を供給する。
なお、切替部44の切替は、制御部45のメモリに書込まれた所定の制御プログラムに基き、CPU48を介して送信される切替信号(充電開始信号又は放電開始信号)に基いておこなわれる。すなわち、制御部45から切替部44に充電開始信号が送信されたときに切替部44は充電回路に接続され、制御部45から切替部44に放電開始信号が送信されたときに切替部44は放電回路に接続される。なお、キャパシタ部42から従たるヒータ23への放電は、本実施の形態1の切替部44による構成の他に、FET等を用いてスイッチ制御する構成によっても達成することもできる。
また、2つのスイッチ46A、46Bは、それぞれ、2つのキャパシタ部42A、42Bをまたぐように形成されたバイパス回路に接続可能に構成されている。このスイッチ46A、46Bは、それぞれ、キャパシタ部42A、42Bに異常がみられないときには、充放電時に係わらず常に図3の位置に接続されている。
また、制御部45によって、蓄電装置41の回路内は放電電力がサーミスタ37による検知情報に基いて所定の電力に制御されている。また、蓄電装置41は、定電流又は定電力での充電がおこなわれる。すなわち、蓄電装置41は、定電流充電又は定電力充電がされるように制御される。
さらに、制御部45のCPU48には、2つの電圧計50A、50Bから2つのキャパシタ部42A、42Bの電圧に係わる情報が送信されるとともに、時間検知手段としてのタイマー49から時間に係わる情報が送信される。そして、電圧計50A、50B及びタイマー49は、充電電力量及び放電電力量の変動を検知する手段として、特に、キャパシタ部42A、42Bにおいて放電可能な最大電力量が所定値以下になって充分な充放電ができなくなった状態を検知する検知手段として機能する。これについては、後で詳しく説明する。
一方、主電源40は、蓄電装置41、主たるヒータ22、主電源スイッチ51、制御用スイッチ47、装置本体1におけるヒータ22以外の被給電体(不図示である。)等に接続されている。そして、主電源スイッチ51が閉じられると、主たるヒータ22への給電と、蓄電装置41への充電と、が可能になる。なお、ヒータ22への給電と蓄電装置41への充電とは、それぞれ、制御部45のメモリに書込まれた所定の制御プログラムに基き、制御部45から送信される信号に基いておこなわれる。すなわち、スイッチ47が閉じられるときに、ヒータ22への給電がおこなわれる。また、蓄電装置41の切替部44が充電回路に接続されたときに、蓄電装置41への充電がおこなわれる。
次に、図4〜図7にて、本実施の形態1における、特徴的な制御について説明する。
本実施の形態1では、蓄電装置41に設置された2つのキャパシタ部42A、42Bについて、充分な充放電ができずに不能キャパシタ部となっている状態をそれぞれ検知できるように構成されている。
図4は、1つのキャパシタ部が不能キャパシタ部となっていないとき(通常時)と不能キャパシタ部となったとき(異常時)とによる、充電時の充電電圧の変動を示すグラフである。図4において、横軸は時間を示し、縦軸は1つのキャパシタ部に蓄積される充電電圧を示す。また、実線Sは通常時の充電電圧変動を示し、一点鎖線R1及び破線R2及び二点鎖線R3は異常時の充電電圧変動を示す。
図4の実線Sに示すように、通常時のキャパシタ部においては、上述の充電開始信号の送信にともない充電が開始されてから(図中の時間TSである。)、一定時間が経過した後に(図中の時間TEである。)、充電電圧は所定値V1に達する。
これに対して、一点鎖線R1及び破線R2に示すように、異常時のキャパシタ部においては、充電が開始されても、一定時間が経過した後に充電電圧は所定値V1に達しない。さらに、二点鎖線R3に示すように、故障時の蓄電装置41においては、キャパシタ部42の充電が開始されると、その直後にキャパシタ部42の充電電圧が急激に所定値V1に達する。
不能キャパシタ部の形態としては、一点鎖線R1に示すように、充電開始信号が送信されても充電電圧が初期値V0からまったく上昇しないときは、キャパシタ部周囲の電気回路における充電回路の断線、短絡等によるものである。また、破線R2に示すように、充電開始信号が送信されても充電電圧が初期値V0から僅かしか上昇しないときは、蓄電装置41内の充電回路の故障により設定した充電電力が得られなくなったものである。また、二点鎖線R3に示すように、充電開始信号が送信されて充電電圧が初期値V0から急激に上昇するときは、蓄電装置41内のキャパシタ部42の液漏れ等により静電容量が極端に小さくなったものである。
そして、このような2つキャパシタ部42A、42Bにおける異常は、検知手段48〜50A、50Bによって、個々に検知される。
具体的には、まず、充電開始後の一定時間(タイマー49によって検知される。)内に、キャパシタ部42A、42Bに蓄積される充電電圧が電圧計50A、50Bによって個々に検知される。そして、2つの電圧計50A、50Bによって検知された2つキャパシタ部42A、42Bの充電電圧変動の総和が、所定値以下になったときに、制御部45にて2つのキャパシタ部42A、42Bのうち少なくとも1つに異常があるものと判断される。
次に、2つのスイッチ46A、46Bを交互に切替えながら、不能キャパシタ部となっているキャパシタ部42A、42Bを特定する。すなわち、2つのスイッチ46A、46Bを交互に切替えることで、2つのキャパシタ部42A、42Bのうちの1つを順番に充電回路に接続して、検知手段48〜50A、50Bによって図4で説明した充電特性を個々に検知する。
その結果、充電特性が図4の実線Sに近似したキャパシタ部については、不能キャパシタ部ではないものと判断して、その後の充放電回路への接続を維持する。これに対して、充電特性が図4の一点鎖線R1及び破線R2に近似したキャパシタ部については、不能キャパシタ部であるものと判断して、その後の充放電回路への接続を切断する。
例えば、検知手段48〜50A、50Bによって、図3の下方のキャパシタ部42Bが不能キャパシタ部であると検知された場合には、下方のスイッチ46Bがバイパス回路側に接続される(図3の左側端子への接続である。)。
これによって、正常な充放電が可能な上方のキャパシタ部46Aのみによる、ヒータ23への給電が可能になる。
一方、図5は、1つのキャパシタ部の通常時と異常時とによる、放電時の放電電圧の変動を示すグラフである。図5において、横軸は時間を示し、縦軸は1つのキャパシタ部における放電電圧を示す。また、実線Sは通常時の放電電圧変動を示し、一点鎖線R1及び破線R2及び二点鎖線R3は異常時の放電電圧変動を示す。
図5の実線Sに示すように、通常時のキャパシタ部においては、上述の放電開始信号の送信にともない放電が開始されてから(図中の時間TSである。)、一定時間が経過した後に(図中の時間TEである。)、放電電圧は所定値V0に達する。
これに対して、一点鎖線R1及び破線R2に示すように、異常時のキャパシタ部においては、放電が開始されても、一定時間が経過した後に放電電圧は所定値V0に達しない。さらに、二点鎖線R3に示すように、故障時の蓄電装置41においては、キャパシタ部42の充電が開始されると、その直後にキャパシタ部42の充電電圧が急激に所定値V0に達する。
不能キャパシタ部の形態としては、一点鎖線R1に示すように、放電開始信号が送信されても放電電圧が初期値V1からまったく下降しないときは、キャパシタ部周囲の電気回路における放電回路の断線、短絡等によるものである。また、破線R2に示すように、放電開始信号が送信されても放電電圧が初期値V1から僅かしか下降しないときは、蓄電装置41内の放電回路の故障により設定した放電電力が得られなくなったものである。また、二点鎖線R3に示すように、放電開始信号が送信されて放電電圧が初期値V1から急激に下降するときは、蓄電装置41内のキャパシタ部42の液漏れ等により静電容量が極端に小さくなったものである。
そして、2つキャパシタ部42A、42Bにおける異常は、充電時と同様に、検知手段48〜50A、50Bによって、個々に検知される。
具体的には、まず、放電開始後の一定時間内に、キャパシタ部42A、42Bから放出される放電電圧が電圧計50A、50Bによって個々に検知される。そして、2つの電圧計50A、50Bによって検知された2つキャパシタ部42A、42Bの放電電圧変動の総和が、所定値以下になったときに、制御部45にて2つのキャパシタ部42A、42Bのうち少なくとも1つに異常があるものと判断される。
次に、2つのスイッチ46A、46Bを交互に切替えながら、不能キャパシタ部となっているキャパシタ部42A、42Bを特定する。すなわち、2つのスイッチ46A、46Bを交互に切替えることで、2つのキャパシタ部42A、42Bのうちの1つを順番に放電回路に接続して、検知手段48〜50A、50Bによって図5で説明した放電特性を個々に検知する。
その結果、放電特性が図5の実線Sに近似したキャパシタ部については、不能キャパシタ部ではないものと判断して、その後の充放電回路への接続を維持する。これに対して、放電特性が図5の一点鎖線R1及び破線R2に近似したキャパシタ部については、不能キャパシタ部であるものと判断して、その後の充放電回路への接続を切断する。
このように、本実施の形態1においては、複数のキャパシタ部42A、42Bを備えた蓄電装置41において、不能キャパシタ部の発生を検知するとともに、いずれのキャパシタ部が不能キャパシタ部になったかも特定することができる。そして、それらの検知結果に基いて、不能キャパシタ部の充放電を禁止するとともに、正常な残りのキャパシタ部のみを用いて蓄電装置41の充放電ができるように制御している。これにより、蓄電装置41からヒータ23への給電を完全に停止することなく、蓄電装置41の性能ダウンを最小範囲に留めることができる。
なお、制御部45による不能キャパシタ部の判断は、充電開始後又は放電開始後のキャパシタ部の電圧変動が所定値以下になる検知結果が複数回繰り返されたときにおこなうのが好ましい。これにより、不能キャパシタ部の誤検知を未然に防止することができる。
また、制御部45による蓄電装置41の故障の判断は、蓄電装置41の使用環境に係わる情報を参酌しておこなうことが好ましい。例えば、蓄電装置41が高温環境下で使用されて一定時間における電圧変動が低下した場合に、所定の補正データに基いて、検知した電圧変動を常温環境下で使用した場合のものに補正する。これにより、キャパシタ部の環境変動による電圧変動を異常時によるものから切り分けることができる。なお、使用環境に係わる情報は、装置本体1に温湿度計等を設けて温湿度変動を検出することで採取できる。
次に、図6及び図7にて、検知手段48〜50A、50Bによって蓄電装置41における不能キャパシタ部を検知した後の、画像形成装置の動作について説明する。
先に説明したように、制御部45に予め入力された優先度に係わる制御プログラムに従い、蓄電装置41において不能キャパシタ部が検知された場合には、立ち上げ時には蓄電装置41からの給電はおこなわずに、通紙時(定着時)に蓄電装置41からの給電がおこなわれる。
図6は、画像形成装置の立ち上げ時における、定着装置20、蓄電装置41、主電源40の状態変化を示すグラフである。
図6(A)は、サーミスタ37で検知される定着ローラ21表面の定着温度の時間的な変動を示す。図6(B)は、主電源40及び蓄電装置41による供給電力(2つのヒータ22、23への供給電力の総和である。)の時間的な変動を示す。図6(C)は、蓄電装置41におけるキャパシタ部42の残電力量の時間的な変動を示す。
同図(A)〜(C)において、実線Sは不能キャパシタ部が検知されていない場合(通常時)の各変動を示し、破線Rは不能キャパシタ部が検知された場合の各変動を示す。
まず、検知手段48〜50A、50Bによって不能キャパシタ部が検知されると、蓄電装置41(残りのキャパシタ部にて充放電可能な状態である。)による給電をおこなわないように制御する。具体的には、切替部44が放電回路に接続されないように制御する。
したがって、図6(B)に示すように、装置本体1の立ち上げ時において、不能キャパシタ部を検知した場合の主電源40及び蓄電装置41による供給電力は、主電源40による供給電力のみとなる(実線Sの状態から破線Rの状態への変動である。)。すなわち、図6(C)に示すように、不能キャパシタ部を検知した場合に蓄電装置41における放電はおこなわれない(実線Sの状態から破線Rの状態への変動である。)。これにより、蓄電装置41の残りのキャパシタ部に蓄えられた電力を、通紙時における定着装置2への給電に備えて留保することができる。
図7は、画像形成装置の通紙時(定着時)における、定着装置20、蓄電装置41、主電源40の状態変化を示すグラフである。
ここで、上述したように通紙時には、蓄電装置41(残りのキャパシタ部にて充放電可能な状態である。)から定着装置20への給電がおこなわれる。
図7(A)は、サーミスタ37で検知される定着ローラ21表面の定着温度の時間的な変動を示す。同図において、実線Mは不能キャパシタ部検知時に蓄電装置41からの給電をおこなった場合(本実施の形態1における制御である。)の定着温度変動を示し、破線Nは不能キャパシタ部が発生した場合に蓄電装置41全体を給電停止させた場合(従来の制御である。)の定着温度変動を示す。
図7(B)は、主電源40及び蓄電装置41による供給電力の時間的な変動を示す。同図において、実線Q1は主電源40における装置本体1(ヒータ22以外も含む。)への供給電力変動を示し、Q2は主電源40と蓄電装置41(残りのキャパシタ部にて充放電可能な状態である。)とからヒータ22、23に給電される供給電力(2つのヒータ22、23への供給電力の総和である。)の変動を示す。
図7(C)は、蓄電装置41(残りのキャパシタ部にて充放電可能な状態である。)におけるキャパシタ部の残電力量の時間的な変動を示す。
図7(A)〜(C)において、横軸は時間を示す。具体的に、時間W0は、長時間主電源スイッチ51がオフされた状態から装置本体1を立ち上げている時間である。時間W1は、原稿読取部2をスキャンさせながら画像形成をおこなっている時間である。時間W2は、時間W1での原稿読取部2の画像情報に基いて原稿読取部2をスキャンさせずに画像形成をおこなっている時間である。時間W3は、時間W2後に主電源スイッチ51をオンした状態で画像形成をおこなわずに装置本体1を待機させている時間である。
また、時間W0´は、装置本体1を待機状態から立ち上げている時間である。時間W1´は、原稿読取部2をスキャンさせながら画像形成をおこなっている時間である。時間W2´は、時間W1´での原稿読取部2の画像情報に基いて原稿読取部2をスキャンさせずに画像形成をおこなっている時間である。
図7(A)の破線Nに示すように、蓄電装置41による定着装置20への給電が停止されているとき、時間W1、W1´において原稿読取部2の動作により主電源40から定着装置20への供給電力が不足する分を、蓄電装置41にて補充することができなくなってしまう。これにより、時間W1、W1´において、定着ローラ21における定着温度の落ち込みにともなう、定着不良が発生する。本実施の形態1の制御によれば、このようなときに先に説明したCPMダウン制御がおこなわれる。なお、図7(A)中の横軸に平行した破線は、定着不良がおこる定着下限温度を示す。
これに対して、図7(A)の実線Mに示すように、残りのキャパシタ部による放電電力によって、時間W1、W1´において主電源40から定着装置20への供給電力が不足する分を、補充することができる。すなわち、時間W1、W1´において、図7(C)に示すように蓄電装置41の放電がおこなわれて、図7(B)の破線Q2に示すように定着装置20への供給電力が増加する。これにより、時間W1、W1´において、先に説明したCPMダウン制御をおこなうことなく、定着温度が定着下限温度以下になる落ち込みを抑止して、良好な定着性を維持することができる。
なお、ここで用いられる残りのキャパシタ部の電力は、図6の立ち上げ時に用いることなく蓄電装置41に蓄えられていたものである。すなわち、ユーザーにとっては、立ち上げ時の待ち時間(定着ローラ21の昇温時間に相当する。)が通常時に比べて長くなるものの、その後の画像形成に係わる生産性や出力画像における定着性については通常時とほぼ同じレベルを確保することができる。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、検知手段48〜50A、50Bによって複数のキャパシタ部42A、42Bのそれぞれの充放電の状態を充放電時の電圧変動から検知しているので、複数のキャパシタ部42A、42Bにおける不能キャパシタ部の発生とその箇所とを確実に把握することができる。
そして、不能キャパシタ部以外のキャパシタ部にて充放電をおこない定着装置20への給電を通紙時に優先的におこなうように構成している。これにより、蓄電装置41から定着装置20への給電を完全に停止することなく、立ち上げ時の昇温時間増加というユーザーにとって僅かな制約はつくものの、通常時の画像形成と同等の作業が可能になるため、ユーザーにとって使い勝手が向上する。
なお、本実施の形態1において、画像形成装置が蓄電装置41及び主電源40から定着装置20に至る定着系の故障を検出する故障検出手段を備えていて、その故障検出手段が蓄電装置41に不能キャパシタ部がないことを前提とした制御をおこなっている場合には、その制御に係わる情報を不能キャパシタ部検知時に補正する必要がある。
具体的に、故障検出手段は、定着ローラ21の定着温度を測定するサーミスタ37と、蓄電装置41による給電時間(放電時間)を測定するタイマー49と、給電時間と定着温度との関係をテーブル化した情報が記憶された制御部45と、で構成される。そして、定着温度を基準にする場合には、測定した給電時間を情報と照らし合わせて定着温度を推定して、推定した定着温度と測定した定着温度とを対比する。その結果、双方の定着温度の差異が所定値以上である場合に、定着系に故障が生じたものと判断する。同様に、給電時間を基準にする場合には、測定した定着温度を情報と照らし合わせて給電時間を推定して、推定した給電時間と測定した給電時間とを対比する。その結果、双方の給電時間の差異が所定値以上である場合に、定着系に故障が生じたものと判断する。
ここで、このような故障検出手段の制御は、蓄電装置41のキャパシタ部42A、42Bが正常に充放電されて給電時間と放電電力量とに相関関係が成立することを前提としている。したがって、不能キャパシタ部が検知されて一方のキャパシタ部のみで蓄電装置41の充放電をおこなう場合には、蓄電装置41の給電時間と放電電力量との関係の修正にともなう、給電時間と定着温度とに係わる情報の補正がおこなわれる。これにより、不能キャパシタ部検知後で残りのキャパシタ部で蓄電装置41から定着装置20への給電をおこなった場合でも、定着系に故障が生じたときにはその故障を確実に検出することができる。
また、本発明の適用にあたり、本実施の形態1における、キャパシタ部42A、42Bの数や、キャパシタ部42A、42Bの電気的な接続方法(直列、並列)等は、本発明の技術思想の範囲内において変更することができる。
実施の形態2.
図8及び図9にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図8は、実施の形態2における蓄電装置を示す回路図であって、前記実施の形態1の図3に相当する図である。本実施の形態2は、蓄電装置41における不能キャパシタ部の検知をキャパシタ部42A、42Bに流れる電流に基いて検知している点が、不能キャパシタ部の検知をキャパシタ部42A、42Bの充電電圧及び放電電圧に基いて検知している前記実施の形態1とは相違する。
図8に示すように、本実施の形態2の蓄電装置41には、前記実施の形態1における電圧計50の替わりに、2つのキャパシタ部42A、42Bに流れる電流(充電電流及び放電電流である。)を検知する電流検知手段としての電流計60A、60Bがそれぞれ設置されている。この2つの電流計60A、60Bにて検知された充電電流及び放電電流に係わる検知結果は、制御部45のCPU48に送信される。そして、制御部45にて、電流計60A、60Bの検知結果に基いて不能キャパシタ部の発生有無と発生箇所とが判断される。
図9は、通常時と異常時とによる、1つのキャパシタ部における充放電時の充電電流及び放電電流の変動を示すグラフである。図9において、横軸は時間を示し、縦軸は1つのキャパシタ部に流れる充電電流又は放電電流を示す。また、実線Sは通常時の充電電流変動又は放電電流変動を示し、破線R1及び一点鎖線R2は異常時の充電電流変動又は放電電流変動を示す。
図9の実線Sに示すように、通常時のキャパシタ部においては、上述の充電開始信号又は放電開始信号の送信にともない充電又は放電が開始されてから(図中の時間TSである。)、充電又は放電が終了するまで(図中の時間TEである。)、充電電流又は放電電流は所定値I1に達する。なお、この蓄電装置41は、定電流充電及び定抵抗放電にて制御されているために、所定値I1は時間的な変動がなく一定である。
これに対して、破線R1及び一点鎖線R2に示すように、異常時のキャパシタ部においては、充電又は放電が開始されても、充電電流又は放電電流は所定値I1に達しない。
不能キャパシタ部の形態としては、破線R1に示すように、充電開始信号又は放電開始信号が送信されても充電電流又は放電電流が初期値0からまったく上昇しないときは、キャパシタ部周囲の電気回路における断線、短絡等によるものである。また、一点鎖線R2に示すように、充電開始信号又は放電開始信号が送信されても充電電流又は放電電流が初期値0から僅かしか上昇しないときは、キャパシタ部自体の液漏れ等によるものである。
そして、このような2つキャパシタ部42A、42Bにおける異常は、検知手段48、60A、60Bによって、個々に検知される。
具体的には、まず、充電開始後又は放電開始後に、2つのキャパシタ部42A、42Bに流れる充電電流又は放電電流が電流計60A、60Bによって個々に検知される。そして、2つの電流計60A、60Bによって検知された2つキャパシタ部42A、42Bの電流値が、1つでも所定値以下になったときに、制御部45にて2つのキャパシタ部42A、42Bのうち少なくとも1つに異常があるものと判断される。
次に、前記実施の形態1と同様に、2つのスイッチ46A、46Bを交互に切替えながら、不能キャパシタ部となっているキャパシタ部42A、42Bを特定する。すなわち、2つのスイッチ46A、46Bを交互に切替えることで、2つのキャパシタ部42A、42Bのうちの1つを順番に充電回路又は放電回路に接続して、検知手段48、60A、60Bによって図9で説明した充電特性又は放電特性を個々に検知する。
その結果、充電特性又は放電特性が図9の実線Sに近似したキャパシタ部については、不能キャパシタ部ではないものと判断して、その後の充放電回路への接続を維持する。これに対して、充電特性が図4の一点鎖線R1及び破線R2に近似したキャパシタ部については、不能キャパシタ部であるものと判断して、その後の充放電回路への接続を切断する。
そして、このように不能キャパシタ部の充放電を禁止するとともに、正常な残りのキャパシタ部のみを用いて蓄電装置41の充放電ができるように制御した後に、前記実施の形態1と同様に、優先度の異なる給電タイミングに基いて立ち上げ時には蓄電装置41からの給電はおこなわずに、通紙時に蓄電装置41からの給電をおこなう。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、検知手段48、60A、60Bによって複数のキャパシタ部42A、42Bのそれぞれの充放電の状態を充放電時の電流値から検知しているので、複数のキャパシタ部42A、42Bにおける不能キャパシタ部の発生とその箇所とを確実に把握することができる。
そして、不能キャパシタ部以外のキャパシタ部にて充放電をおこない定着装置20への給電を通紙時に優先的におこなうように構成している。これにより、蓄電装置41から定着装置20への給電を完全に停止することなく、立ち上げ時の昇温時間増加というユーザーにとって僅かな制約はつくものの、通常時の画像形成と同等の作業が可能になるため、ユーザーにとって使い勝手が向上する。
実施の形態3.
図10にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図10は、実施の形態3における蓄電装置を示す回路図であって、前記実施の形態1の図3に相当する図である。本実施の形態3は、蓄電装置41における2つのキャパシタ部42A、42Bが並列に接続されている点が、2つのキャパシタ部42A、42Bが直列に接続されている前記実施の形態1とは相違する。
図10に示すように、本実施の形態3の蓄電装置41では、2つのキャパシタ部42A、42Bが充電部43に対して並列に接続されている。また、2つのキャパシタ部42A、42Bには、それぞれ、従たるヒータ23A、23Bが接続されている。すなわち、本実施の形態3の定着装置20には、加熱部材として、主たるヒータ22と、2つの従たるヒータ23A、23Bと、が設置されている。そして、2つの従たるヒータ23A、23Bには、それぞれ、キャパシタ部42A、42Bから適宜に放電電力が供給される。
また、前記実施の形態1と同様に、2つのキャパシタ部42A、42Bには、それぞれ、キャパシタ部42A、42Bの電圧を検知する電圧計50A、50Bと、個々の充放電回路を切替える切替部44A、44Bと、が設置されている。この2つの電圧計50A、50Bにて検知された電圧に係わる検知結果は、制御部45のCPU48に送信される。そして、制御部45にて、電圧計50A、50Bの検知結果に基いて不能キャパシタ部の発生有無と発生箇所とが判断される。
そして、不能キャパシタ部が検知された場合には、不能キャパシタ部を有する回路中の切替部44A、44Bを、充電回路及び放電回路のいずれにも接続しない位置に切替える。例えば、下方のキャパシタ部42Bが不能キャパシタ部であると判断された場合には、下方の切替部44Bが充電回路及び放電回路のいずれにも接続しない位置に切替えられて、その後の充放電回路への接続が切断される。
そして、このように不能キャパシタ部の充放電を禁止するとともに、正常な残りのキャパシタ部のみを用いて蓄電装置41の充放電ができるように制御した後に、前記実施の形態1と同様に、優先度の異なる給電タイミングに基いて立ち上げ時には蓄電装置41からの給電はおこなわずに、通紙時に蓄電装置41からの給電をおこなう。
以上説明したように、本実施の形態3によれば、検知手段48〜50A、50Bによって複数のキャパシタ部42A、42Bのそれぞれの充放電の状態を放電可能な最大電力量から検知しているので、複数のキャパシタ部42A、42Bにおける不能キャパシタ部の発生とその箇所とを確実に把握することができる。
そして、不能キャパシタ部以外のキャパシタ部にて充放電をおこない定着装置20への給電を通紙時に優先的におこなうように構成している。これにより、蓄電装置41から定着装置20への給電を完全に停止することなく、立ち上げ時の昇温時間増加というユーザーにとって僅かな制約はつくものの、通常時の画像形成と同等の作業が可能になるため、ユーザーにとって使い勝手が向上する。
なお、上記各実施の形態において、蓄電装置41において不能キャパシタ部が検知された場合に、その発生と発生位置とを装置本体1の表示部(不図示である。)に表示するように制御することが好ましい。これにより、ユーザーは画像形成装置の状態を的確に知ることができるとともに、サービスマン等の作業者への報告を迅速におこなうことができる。
また、上記各実施の形態では、蓄電装置41を画像形成装置の立上げ時や消費電力過多時における補助的な電力供給装置として用いた。しかし、本発明の適用はこれに限定されることなく、被給電体に電力を供給する蓄電装置のすべてに対して本発明を適用することができる。その場合にも、上記各実施の形態と同様に、使い勝手のよい蓄電装置を提供することができる。
さらに、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、上記各実施の形態の中で示唆した以外にも、上記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置に設置される定着装置を示す断面図である。 図1の画像形成装置に設置される蓄電装置を示す回路図である。 不能キャパシタ部における充電時の状態を示すグラフである。 不能キャパシタ部における放電時の状態を示すグラフである。 図3の蓄電装置において不能キャパシタ部が検知された場合の、画像形成装置の立ち上げ時の状態を示すグラフである。 図3の蓄電装置において不能キャパシタ部が検知された場合の、画像形成装置の通紙時の状態を示すグラフである。 この発明の実施の形態2における蓄電装置を示す回路図である。 不能キャパシタ部における充電時及び放電時の状態を示すグラフである。 この発明の実施の形態3における蓄電装置を示す回路図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体(装置本体)、
2 原稿読込部、 3 露光部、 4 作像部、 7 転写部、
10 原稿搬送部、 12〜14 給紙部、 20 定着装置、
21 定着ローラ(定着部材)、
22、23、23A、23B ヒータ(加熱部材)、
24 加圧ローラ、 37 サーミスタ、 40 主電源、
41 蓄電装置、 42A、42B キャパシタ部、 43 充電部、
44、44A、44B 切替部、 45 制御部、
46A、46B、47 スイッチ、 48 CPU、
49 タイマー(時間検知手段)、
50A、50B 電圧計(電圧検知手段)、 51 主電源スイッチ、
60A、60B 電流計(電流検知手段)、 P 記録媒体。

Claims (12)

  1. 記録媒体上にトナー像を形成する像形成部と、前記記録媒体上のトナー像を加熱して当該記録媒体に定着させる定着装置と、商用電源からの電力を前記定着装置等の被給電体に供給する主電源装置と、商用電源からの電力を充電して被給電体に供給する蓄電装置と、を備えた画像形成装置であり、前記画像形成装置の被給電体へは前記主電源装置から該被給電体への供給電力に加えて前記蓄電装置から電力が供給されるとともに、商用電源の電力上限に対して前記蓄電装置に供給できる余裕があるときに適宜に前記主電源装置から前記蓄電装置に充電する画像形成装置において、
    前記蓄電装置は複数のキャパシタ部を備え、
    前記複数のキャパシタ部のうち放電可能な最大電力量が所定値以下になったキャパシタ
    部を不能キャパシタ部として検知する不能キャパシタ部検知手段と、
    前記不能キャパシタ部の充放電を禁止するとともに、前記複数のキャパシタ部のうち前
    記不能キャパシタ部を除く残りのキャパシタ部にて充放電をおこない、当該残りのキャパ
    シタ部から放電される電力を前記被給電体に供給する制御手段とを有し、
    前記不能キャパシタ部検知手段が前記不能キャパシタ部を検知した場合に前記蓄電装置は、前記定着装置を立ち上げる時には蓄電電力を供給せず、前記定着装置で前記記録媒体上のトナーを定着する時に蓄電電力を供給することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記不能キャパシタ部の充放電を禁止するとともに、前記複数のキャパシタ部のうち前
    記不能キャパシタ部を除く残りのキャパシタ部にて充放電をおこない当該残りのキャパシ
    タ部から放電される電力を前記被給電体に供給するように制御することを特徴とする請求
    項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記不能キャパシタ部検知手段は、前記複数のキャパシタ部におけるそれぞれの電圧に
    基いて前記不能キャパシタ部を検知することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    画像形成装置。
  4. 前記不能キャパシタ部検知手段は、前記複数のキャパシタ部の充電又は放電がおこなわれるときであって一定時間における前記電圧の変動が所定値以下となるキャパシタ部を前記不能キャパシタ部として検知することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記不能キャパシタ部検知手段は、前記複数のキャパシタ部にそれぞれ流れる電流に基いて前記不能キャパシタ部を検知することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 前記不能キャパシタ部検知手段は、前記複数のキャパシタ部の充電又は放電がおこなわれるときであって前記電流の大きさが所定値以下となるキャパシタ部を前記不能キャパシタ部として検知することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記不能キャパシタ部検知手段は、使用環境に係わる情報を参酌して前記不能キャパシタ部を検知することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  8. 前記不能キャパシタ部検知手段は、前記複数のキャパシタ部のうち放電可能な最大電力量が所定値以下に複数回なったキャパシタ部を前記不能キャパシタ部として検知することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  9. 前記被給電体は、定着装置の加熱部材であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  10. 表示部を備え、
    前記表示部は、前記検知手段が前記不能キャパシタ部を検知したときに、前記蓄電装置に前記不能キャパシタ部がある旨とその位置とを表示することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  11. 前記蓄電装置が備える複数のキャパシタ部の全てが、前記所定置を越える放電可能な最大電力量であることを前提とした情報に基いて装置の故障を検出する故障検出手段を備え、
    前記検知手段が前記不能キャパシタ部を検知した場合に前記情報を補正することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  12. 記録媒体上のトナー像を加熱するとともに前記蓄電装置から給電される加熱部材が設置された定着部材を備え、
    前記情報は、前記定着部材表面の定着温度と前記蓄電装置による給電時間との関係に係わる情報であり、
    前記故障検出手段は、前記定着温度及び前記給電時間を測定してその測定値と前記情報とを対比して装置の故障を検出することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置
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