JP2002159135A - 電気二重層コンデンサモジュール用保護回路 - Google Patents

電気二重層コンデンサモジュール用保護回路

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JP2002159135A
JP2002159135A JP2000349683A JP2000349683A JP2002159135A JP 2002159135 A JP2002159135 A JP 2002159135A JP 2000349683 A JP2000349683 A JP 2000349683A JP 2000349683 A JP2000349683 A JP 2000349683A JP 2002159135 A JP2002159135 A JP 2002159135A
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electric double
layer capacitor
double layer
circuit
capacitor module
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JP2000349683A
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Hiroshi Mizutani
浩 水谷
Hiroyuki Katsukawa
裕幸 勝川
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地絡故障及び/又は開放故障が生じても、速
やかに不良セルを含む電気二重層コンデンサモジュール
を切り離すことが出来、系全体に回路故障を引き起こさ
ず焼損事故の発生を防止した電気二重層コンデンサモジ
ュール用保護回路の提供によって、電気二重層コンデン
サ用充放電装置をより安定して継続運転可能とするこ
と。 【解決手段】 電気二重層コンデンサモジュール1の接
地端子側の電流を検出し、異常電流検出時には、遮断器
24により電気二重層コンデンサモジュール1の接地端
子側を開放して地絡電流ループを遮断することによっ
て、又は/及び、電気二重層コンデンサモジュール1,
10を並列接続した構成として、充電時又は放電時に各
モジュール1,10に流れる電流を検知し比較して、相
対的に電流が著しく小さい方を開放故障と判断し、遮断
器24若しくは遮断器25の何れかにより充放電回路系
から切り離すことによる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、複数のコンデン
サセル(以下、単に「セル」ともいう)が直列に接続さ
れた電気二重層コンデンサモジュール(以下、単に「モ
ジュール」ともいう)について用いられ、地絡故障発生
時に、又、開放故障発生時に、モジュールを充放電回路
系から切り離し、モジュールや、モジュールを充電する
充電回路や、あるいは又、通常モジュールに並列して接
続される均等化回路等について、焼損、故障等を防止し
保護する電気二重層コンデンサモジュール用保護回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】 電気二重層コンデンサは、電気エネル
ギーを貯蔵する二次電池の新しい手段の1つとして位置
づけられ、ファラッド級の大容量を有し、充放電サイク
ル特性にも優れることから、電子機器のバックアップ電
源や自動車をはじめとした各種輸送機のバッテリーとし
て用いられる他、エネルギーの有効利用の観点からは、
夜間電力の貯蔵といった用途での使用も検討され、需要
が拡大されつつある。これらの用途のうち、電気二重層
コンデンサの定格電圧である2〜3V以下の低電圧で動
作する電子回路用途を除いた、例えば自動車等の電気二
重層コンデンサの定格電圧より高い電圧を必要とする用
途においては、一般的に、複数の電気二重層コンデンサ
セルを直列に接続したモジュールが組まれ使用されてい
る。
【0003】 種々の用途が開拓され、需要に合わせて
大容量化も進む中で、電気二重層コンデンサモジュール
を用いた電力貯蔵装置においては、故障発生率をより低
減し信頼性を高めるとともに、仮に、想定される種々の
故障が発生した際にも、故障の影響を最低限に止め、装
置の再立ち上げに多くの時間を要することのない、即
ち、MTBF(平均故障間隔)が長く優れていることに
加えてMTTR(平均修復時間)が短くて優れた装置と
し、より安全で安定した連続稼動を実現することが求め
られてきていた。
【0004】 先ず、起こり得る故障の1つとして地絡
故障が挙げられるが、この故障発生への対策は、従来、
充電回路の保護に偏り、電気エネルギーが充放電される
モジュール本体への対策が充分なされていなかった。図
7は、従来の電気二重層コンデンサモジュール充放電回
路における回路構成と地絡故障発生状況の一例を示す図
である。セル6が直列に接続されたモジュール1がモジ
ュールケース13に格納されていて、外部の充電回路2
によって、モジュール1が充電される。あるいは又、充
電されたモジュール1によって、負荷(図示しない)に
放電される。
【0005】 このとき、モジュール1の中の地絡点E
にて地絡故障が起きれば、モジュール1に使用される電
気二重層コンデンサが1セル当たり1〜2mΩと極めて
低い内部抵抗を有することから大きな地絡電流EAが流
れる。地絡電流EAが流れることにより、電気二重層コ
ンデンサモジュール充放電回路には、地絡点Eからモジ
ュールケース13を経て充電回路2の接地端子側からモ
ジュール1の接地端子側に流れ地絡点Eに戻るという地
絡故障電流ループ74と、地絡点Eからモジュールケー
ス13を経て充電回路2の接地端子側から充電回路2を
通りモジュール1の正極側に流れ地絡点Eに戻るという
地絡故障電流ループ73とが形成される。
【0006】 従来は、外部の充電回路2と、モジュー
ル1との間に、例えば、電流の大きさに応じて回路を遮
断する配線用の遮断器71を設けて、大電流に呼応して
作動させ回路を開き、地絡故障電流ループ73を直ぐに
遮断し、充電回路2を保護していた。しかしながら、地
絡故障電流ループ74は遮断されないため、特にモジュ
ール1内に大電力が貯蔵されていた場合には、大電流が
流れセル6を破損に至らしめることがあった。この場
合、地絡要因が解決されても、運転復帰までに時間がか
かったり、修理にコストがかかる等の問題を招いてい
た。
【0007】 次いで、開放故障の発生への対応であ
る。電気二重層コンデンサモジュールを用いた電力貯蔵
装置の充放電回路の動作には充電と放電があり、開放故
障は充電時と放電時とでは問題となる現象が異なる。最
初に放電時における開放故障について説明する。放電時
には、負荷に電気エネルギーが供給されずに均等化回路
に大きな逆電圧がかかることが問題となる。図3は、従
来の電気二重層コンデンサモジュール充放電回路におけ
る放電時の回路構成を示す図である。セル6に直列に接
続されたモジュール1に充電された電力が、外部の負荷
8に供給されている。又、図4は、従来の電気二重層コ
ンデンサモジュール充放電回路における放電時の開放故
障発生状況の一例を示す図であり、開放故障発生によっ
てモジュール電圧とセル電圧が変化する様子を示す時系
列のグラフである。
【0008】 図3に示す回路構成において、モジュー
ル1が負荷8へ放電している最中に、モジュール1中の
開放点Pにて、配線の緩み、外れ等によって開放故障、
あるいは内部抵抗の増加が起きれば、図4に示すよう
に、モジュール電圧41の低下に示される負荷8への放
電が停止され、代わりに、過充電防止回路である均等化
回路5の両端に、開放故障セル電圧42が逆電圧として
かかり、均等化回路5本体が焼損する可能性が生じる。
【0009】 従来は、図10に示す通常の充電電流が
流れる方向とは逆方向のダイオードDを備えた回路を、
均等化回路5として用いて、このダイオードDを通して
放電電流を流し、逆電圧を制限していた。しかしなが
ら、均等化回路5の電流容量に対して充分に大きい電流
容量を有するダイオードDが必要となるために、均等化
回路5が重装備となりコストも増加するといった問題を
抱えていた。
【0010】 続いて、充電時の開放故障について説明
を行う。充電時には、充電電流が均等化回路に流れてし
まうことが問題となる。図5は、従来の電気二重層コン
デンサモジュール充放電回路における充電時の回路構成
を示す図である。充電回路2からセル6に直列に接続さ
れたモジュール1に充電電流が供給されている。又、図
6は、従来の電気二重層コンデンサモジュール充放電回
路における充電時の開放故障発生状況の一例を示す図で
あり、開放故障発生によってモジュール電圧とセル電圧
が変化する様子を示す時系列のグラフである。
【0011】 図5に示す回路構成において、均等化回
路5としてセル漏れ電流補償用抵抗を用いた場合、充電
回路2によってモジュール1へ充電している最中に、モ
ジュール1中の開放点Pにて、配線の緩み、外れ等によ
って開放故障、あるいは内部抵抗の増加が起きれば、図
6に示すように、充電回路2からモジュール電圧61へ
の充電は継続され、均等化回路5に全充電電流が流れ、
均等化回路5の両端には、均等化回路の内部抵抗と充電
電流で決定される通常のセル電圧より高い電圧がかか
る。この充電電流と電圧による電力損失には、セル漏れ
電流補償用制限抵抗が耐えられなくなる等で、放電時と
同様に、均等化回路5本体が焼損する可能性が生じる。
【0012】 従来は、図10に示すような過電圧バイ
パス用トランジスタTRを備えた回路を、均等化回路5
として用いて、このトランジスタTRを通して充電電流
を流すことによって、図6に示す開放故障セル電圧62
bのように、トランジスタTRを用いないときの開放故
障セル電圧62aに比べて、均等化回路5の両端にかか
る電圧を制限していた。しかしながら、充電電流に対し
て充分に大きい電流容量を有するトランジスタTRが必
要となるため、やはり放電時と同様に、均等化回路5が
重装備となりコストも増加するといった問題を抱えてい
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は上述した従
来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、地絡故障及び/又は開放故障が生じて
も、速やかに不良セルを含む電気二重層コンデンサモジ
ュールを切り離すことが出来、系全体に回路故障を引き
起こさず焼損事故の発生を防止した電気二重層コンデン
サモジュール用保護回路の提供によって、電気二重層コ
ンデンサ用充放電装置をより安定して継続運転可能とす
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】 本発明者らは、上記の
目的を達成するために種々検討した結果、電気二重層コ
ンデンサモジュールの接地端子側の電流を検出し、異常
電流検出時には遮断器によって電気二重層コンデンサモ
ジュールの接地端子側を開放し、地絡電流ループを遮断
することによって、又は/及び、電気二重層コンデンサ
モジュールを並列接続した構成として、充電時又は放電
時に各モジュールに流れる電流を検知し比較して、相対
的に電流が著しく小さい方を開放故障と判断し充放電回
路系から切り離すことによって、上記の目的を達成出来
ることを見出した。
【0015】 即ち、本発明によれば、直列に接続され
た複数のセルからなる電気二重層コンデンサモジュール
Aについて用いられる保護回路であって、電気二重層コ
ンデンサモジュールAの接地端子側に備えられる電流検
出手段と、電気二重層コンデンサモジュールAの接地端
子側に直列に設けられ、電流検出手段により検出された
電流値に基づき開放される遮断器とを有することを特徴
とする電気二重層コンデンサモジュール用の地絡保護回
路が提供される。
【0016】 又、直列に接続された複数のセルからな
る電気二重層コンデンサモジュールAについて用いられ
る保護回路であって、電気二重層コンデンサモジュール
Aに並列に接続される電気二重層コンデンサモジュール
Aと同等の電気二重層コンデンサモジュールBと、電気
二重層コンデンサモジュールAの接地端子側に備えられ
た電流検出手段C、及び、電気二重層コンデンサモジュ
ールBの接地端子側に備えられた電流検出手段Dと、電
気二重層コンデンサモジュールAの接地端子側に直列に
設けられる遮断器E、及び、電気二重層コンデンサモジ
ュールBの接地端子側に直列に設けられる遮断器Fと、
電流検出手段C及び電流検出手段Dにより検出されたそ
れぞれの電流値より故障系を判定し遮断器E及び遮断器
Fの何れかを開放する開閉制御手段とを有することを特
徴とする電気二重層コンデンサモジュール用の開放保護
回路が提供される。
【0017】 更には、上記の地絡保護回路及び開放保
護回路を備えることを特徴とする電気二重層コンデンサ
モジュール用保護回路が提供される。
【0018】 本発明によれば、直列に接続された複数
のセルからなる電気二重層コンデンサモジュールに用い
られる充放電回路であって、電気二重層コンデンサモジ
ュールの接地端子側に電流検出手段を備え、電気二重層
コンデンサモジュールの接地端子側に直列に、電流検出
手段により検出された電流値に基づき開放する遮断器を
有することを特徴とする地絡保護回路付電気二重層コン
デンサモジュール用充放電回路が提供される。
【0019】 又、直列に接続された複数のセルからな
る電気二重層コンデンサモジュールに用いられる充放電
回路であって、電気二重層コンデンサモジュールは、複
数並列に接続され、それぞれの電気二重層コンデンサモ
ジュールの接地端子側には、各々電流検出手段が備わ
り、それぞれの電気二重層コンデンサモジュールの接地
端子側には、各々遮断器が直列に設けられ、各々の電流
検出手段より検出されたそれぞれの電流値を比較して故
障系を判定し、各々の遮断器のうち何れか1器を開放す
る開閉制御手段を備えることを特徴とする開放保護回路
付電気二重層コンデンサモジュール用充放電回路が提供
される。
【0020】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明が
以下の実施の形態に限定されるものでないことはいうま
でもない。本発明の電気二重層コンデンサモジュール用
保護回路は、地絡保護回路と開放保護回路により構成さ
れる。より簡素な地絡保護回路のみで構成し地絡保護機
能のみを持たせてもよいが、開放保護回路を構成すれ
ば、地絡及び開放故障トラブルに対応させることも可能
となるので、電気二重層コンデンサモジュール用保護回
路として、より好ましい。
【0021】 先ず、地絡保護回路について説明する。
図1は、例えば電気自動車に設置される電気二重層コン
デンサモジュール用の充電回路に、地絡保護機能を付加
した回路図を示す図である。地絡保護回路付き充放電回
路11は、並列に均等化回路5を備えモジュールケース
13に格納された複数の電気二重層コンデンサセル6が
直列に接続された電気二重層コンデンサモジュール1
と、充電回路2と、負荷(図示しない)と、地絡保護回
路12とによって構成される。
【0022】 本発明に係る地絡保護回路12は、モジ
ュール1の接地端子側に備えられる。地絡保護回路12
の構成要素は、電流検出手段としての電流検出回路3、
及び、遮断器14である。当然に、対象となるモジュー
ル1のセル6の直列接続数は図1に示される4個に限定
されるものではなく、モジュール1の容量により電流値
が変われば、電流検出回路3のスケールを変更させる等
で、通常時のモジュール1の接地端子側電流を検出可能
とすれば、モジュール1の容量によらず、地絡保護回路
12を付加させ地絡保護機能を発揮させることが出来
る。
【0023】 電流検出回路3は、モジュール1の接地
端子側電流を計測し、異常電流を検出した際には遮断器
14を開放し、地絡故障電流を遮断してモジュール1に
大電流が流れるのを防ぎ、セル6を保護する。図9は、
本発明の地絡保護回路付き電気二重層コンデンサモジュ
ール充放電回路において回路構成と地絡故障発生状況の
他の一例を示す図である。セル6が直列に接続されたモ
ジュール1がモジュールケース13に格納されていて、
外部の充電回路2によって、モジュール1が充電され
る。あるいは又、充電されたモジュール1によって、負
荷(図示しない)に放電される。
【0024】 このとき、モジュール1の中の地絡点E
にて地絡故障が起きれば、ここから大きな地絡電流EA
が流れる。地絡電流EAが流れることにより、電気二重
層コンデンサモジュール充放電回路には、地絡点Eから
モジュールケース13を経て充電回路2の接地端子側か
らモジュール1の接地端子側に流れ地絡点Eに戻るとい
う地絡故障電流ループ94と、地絡点Eからモジュール
ケース13を経て充電回路2の接地端子側から充電回路
2を通りモジュール1の正極側に流れ地絡点Eに戻ると
いう地絡故障電流ループ93とが形成される。
【0025】 このとき、モジュール1の接地端子側に
設けられた電流検出回路によって異常な地絡故障電流が
検出され、直ぐに遮断器92が開放され、地絡故障電流
ループ94が遮断されるので、モジュール1を構成する
セル6が破損することがない。従って、地絡原因を解明
し対応処置を施した上で、遮断器92を閉じれば運転を
再開出来、モジュール1の交換や修理等に手間がかかり
復旧までに時間を要することがない。
【0026】 充電回路2とモジュール1との間には、
遮断器91を設けることが好ましい。異常な地絡故障電
流に呼応して遮断器91を作動させ回路を開けば、地絡
故障電流ループ93も遮断され、充電回路2が保護され
る。図8に示すように、充電回路2とモジュール1との
間に遮断器を設けない場合には、遮断器82が開くこと
によって充電回路2を通らない地絡故障電流ループ84
は遮断されるが、充電回路2を通る地絡故障電流ループ
83は遮断されずに、充電回路2や、モジュール1の一
部の破損を招くことがあり得る。
【0027】 次に、開放保護回路について説明する。
図2は、電気二重層コンデンサモジュール用の充電回路
に、本発明の開放故障保護機能を付加した回路図を示す
図である。開放保護回路付き充放電回路21は、並列に
均等化回路5を備えモジュールケース13に格納された
複数の電気二重層コンデンサセル6が直列に接続された
電気二重層コンデンサモジュール1と、充電回路2と、
負荷(図示しない)と、開放保護回路22とによって構
成される。
【0028】 本発明に係る開放保護回路22は、モジ
ュール1と同等であってモジュール1に並列に接続され
る電気二重層コンデンサモジュール10と、両モジュー
ルの接地端子側に各々備えられた電流検出手段3及び電
流検出手段30と、同じく両モジュールの接地端子側に
備えられた遮断器24及び遮断器25と、開閉制御手段
としての開閉制御回路4とから構成される。当然に、対
象となるモジュール1のセル6の直列接続数は図2に示
される4個に限定されず、モジュール1の容量によら
ず、開放保護回路22を付加させて開放故障保護機能を
発揮させることが可能である。
【0029】 開閉制御回路4は、電流検出回路3及び
電流検出回路30により検出されたそれぞれの充電時又
は放電時の電流値を比較して、故障系を判定し何れかの
遮断器を開放する機能を有する。
【0030】 充電時又は放電時において、電流検出回
路3はモジュール1の接地端子側電流を計測し、又、電
流検出回路30はモジュール10の接地端子側電流を計
測する。それぞれのモジュールにおける接地端子側の電
流の大きさに著しい差がみられた場合に、電流が小さい
系を開放故障が発生した系と判定して、遮断器を開放し
て充放電回路から切り離す。
【0031】 例えば、電流検出回路30で検出された
電流値と電流検出回路3で検出された電流値が、ともに
異常な大電流値ではなく、電流検出回路3で検出された
電流値が著しく小さい場合に、モジュール1は開放故障
を起こしたとみなされ、遮断器24を開くことによって
開放保護回路付き充放電回路21から切り離され、逆電
圧がかからないように保護される。モジュール構成が並
列になっているので、片方のモジュールが開放故障を起
こしても、他方のモジュールが全体の電圧を維持し充放
電電流を分担して、開放故障セル端子に異常電圧電圧が
かかることがない。従って、開放故障の発生に影響され
ず、モジュールの交換や修理等の必要がなく、本発明に
よる開放保護回路付き電気二重層コンデンサモジュール
用充放電回路は安定して運転が継続される。開放故障の
発生の後、開放故障原因を解明し対応処置を施した上
で、例えば、放電完了後などタイミングを見計らって、
開かれた遮断器を閉じれば、再び開放故障保護機能が有
効となった電気二重層コンデンサモジュール用充放電回
路として運転させることが出来る。
【0032】 開放故障系を判定し開閉制御回路4にお
いては、以下のような機能を付加させることが好まし
い。先ず、電流検出回路3及び電流検出回路30によっ
て計測される両モジュールにおけるそれぞれの接地端子
側電流値が、何れも所定の大きさ以下である場合には、
開放故障の判定を行わないことである。モジュールを構
成する全てのセル6が満充電時であるときには接地端子
側を流れる電流は小さくなる。この電流値はセル6の漏
れ電流に依存する値であって、両モジュールの接地端子
側電流値がともに小さい場合には、相対的な電流比が大
きくなることは定常の充放電動作においてあり得る。従
って、何れか一方の接地端子側電流値が所定の大きさ以
上である場合に、即ち、漏れ電流ではない場合におい
て、相対的に著しく小さな電流値である系を開放故障と
判定することが好ましい。
【0033】 又、何れかの電流検出回路において異常
な大電流を検出した際には、地絡故障や短絡故障の発生
があったものとみなし、対応する遮断器を開放し、故障
電流を遮断してモジュールに大電流が流れるのを防ぎ、
セルを保護することが好ましい。換言すれば、このよう
な機能を持たせることによって、本発明の開放保護回路
は、地絡保護機能をも有する保護回路とすることが出来
る。
【0034】
【発明の効果】 上述の通り、本発明の電気二重層コン
デンサモジュール用保護回路によれば、地絡故障及び/
又は開放故障が生じても、速やかに不良セルを含む電気
二重層コンデンサモジュールを切り離すことが出来、系
全体に回路故障を引き起こさず焼損事故の発生が防止出
来る。又、付帯する過充電防止用の均等化回路をよりコ
ンパクトにしてコスト増を抑えられる。そして、この保
護回路の提供によって、電気二重層コンデンサ用充放電
装置が、より安定して継続運転が可能となり、電力貯蔵
器として利用し易くなって、益々需要が拡大するといっ
た優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電気二重層コンデンサモジュー
ル用保護回路の一実施例を示す説明図である。
【図2】 本発明に係る電気二重層コンデンサモジュー
ル用保護回路の他の一実施例を示す説明図である。
【図3】 従来の電気二重層コンデンサモジュールにお
いて放電時の回路構成を示す説明図である。
【図4】 従来の電気二重層コンデンサモジュールにお
いて放電時の開放故障発生状況を示す説明図である。
【図5】 従来の電気二重層コンデンサモジュールにお
いて充電時の回路構成を示す説明図である。
【図6】 従来の電気二重層コンデンサモジュールにお
いて充電時の開放故障発生状況を示す説明図である。
【図7】 従来の電気二重層コンデンサモジュール充放
電回路において回路構成と地絡故障発生状況の一例を示
す説明図である。
【図8】 本発明の地絡保護回路付き電気二重層コンデ
ンサモジュール充放電回路において回路構成と地絡故障
発生状況の一例を示す説明図である。
【図9】 本発明の地絡保護回路付き電気二重層コンデ
ンサモジュール充放電回路において回路構成と地絡故障
発生状況の他の一例を示す説明図である。
【図10】 電気二重層コンデンサ用充放電装置に用い
られる均等化回路の一実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1,10…モジュール(電気二重層コンデンサ)、2…
充電回路、3,30…電流検出回路、4…開閉制御回
路、5…均等化回路、6…セル(電気二重層コンデン
サ)、8…負荷、11…地絡保護回路付き充放電回路、
12…地絡保護回路、13…モジュールケース、21…
開放保護回路付き充放電回路、22…開放保護回路、4
1…モジュール電圧(放電時)、42…開放故障セル電
圧、61…モジュール電圧(充電時)、62a,62b
…開放故障セル電圧(充電時)、62b…開放故障セル
電圧(充電時)、14,24,25,71,82,9
1,92…遮断器、73,74,83,84,93,9
4…地絡故障電流ループ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続された複数のセルからなる電
    気二重層コンデンサモジュールAに用いられる保護回路
    であって、 前記電気二重層コンデンサモジュールAの接地端子側に
    備えられる電流検出手段と、 前記電気二重層コンデンサモジュールAの接地端子側に
    直列に設けられ、前記電流検出手段により検出された電
    流値に基づき開放される遮断器と、を有することを特徴
    とする電気二重層コンデンサモジュール用の地絡保護回
    路。
  2. 【請求項2】 直列に接続された複数のセルからなる電
    気二重層コンデンサモジュールAに用いられる保護回路
    であって、 前記電気二重層コンデンサモジュールAに並列に接続さ
    れる前記電気二重層コンデンサモジュールAと同等の電
    気二重層コンデンサモジュールBと、 前記電気二重層コンデンサモジュールAの接地端子側に
    備えられた電流検出手段C、及び、前記電気二重層コン
    デンサモジュールBの接地端子側に備えられた電流検出
    手段Dと、 前記電気二重層コンデンサモジュールAの接地端子側に
    直列に設けられる遮断器E、及び、前記電気二重層コン
    デンサモジュールBの接地端子側に直列に設けられる遮
    断器Fと、 前記電流検出手段C及び前記電流検出手段Dにより検出
    されたそれぞれの電流値より故障系を判定し前記遮断器
    E及び前記遮断器Fの何れかを開放する開閉制御手段
    と、を有することを特徴とする電気二重層コンデンサモ
    ジュール用の開放保護回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の前記地絡保護回路、及
    び、請求項2に記載の前記開放保護回路を備えることを
    特徴とする電気二重層コンデンサモジュール用保護回
    路。
  4. 【請求項4】 直列に接続された複数のセルからなる電
    気二重層コンデンサモジュールに用いられる充放電回路
    であって、 前記電気二重層コンデンサモジュールの接地端子側に電
    流検出手段を備え、 前記電気二重層コンデンサモジュールの接地端子側に直
    列に、前記電流検出手段により検出された電流値に基づ
    き開放する遮断器を有することを特徴とする地絡保護回
    路付電気二重層コンデンサモジュール用充放電回路。
  5. 【請求項5】 直列に接続された複数のセルからなる電
    気二重層コンデンサモジュールに用いられる充放電回路
    であって、 前記電気二重層コンデンサモジュールは、複数並列に接
    続され、 それぞれの前記電気二重層コンデンサモジュールの接地
    端子側には、各々電流検出手段が備わり、 それぞれの前記電気二重層コンデンサモジュールの接地
    端子側には、各々遮断器が直列に設けられ、 各々の前記電流検出手段より検出されたそれぞれの電流
    値を比較して故障系を判定し、各々の前記遮断器のうち
    何れか1器を開放する開閉制御手段を備えることを特徴
    とする開放保護回路付電気二重層コンデンサモジュール
    用充放電回路。
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