JP4217513B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,画像形成装置に関し、詳細には、定着装置の定着部材を補助電源を使用して加熱する複写機、デジタル複合機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンタ装置等の画像形成装置は、普通紙やOHP等の記録媒体上に画像を形成する。この画像形成は、画像形成の高速性や画像品質、コストなどから電子写真方式が採用されている。電子写真方式は、記録媒体上にトナー像を形成し、形成したトナー像を熱と圧力で記録媒体上に定着する方式であり、定着方式としては安全性等の面からヒートロール方式が現在最も多く採用されている。ヒートロール方式は、ハロゲンヒータなどの発熱部材により加熱される加熱ローラと、加熱ローラに対向配置される加圧ローラを圧接してニップ部と呼ばれる相互圧接部を形成し、このニップ部でトナー像が転写された記録媒体を通じて加熱する方式である。
【0003】
近年、環境問題が重要となり、複写機やプリンタ等の画像形成装置も省エネルギー化が進んでおり、この画像形成装置の省エネルギー化を考えるに当たって無視できないのは、トナーを記録媒体に定着する定着装置の省電力化である。
【0004】
定着装置に補助電源を使用して、最大供給電力を増加させることで省エネ化を実現する技術が、例えば特許文献1で提案されている。かかる特許文献1で開示された定着装置は、立ち上げ時に主電源装置と二次電池や一次電池から電力を供給しており、その二次電地源として、カドニカ電池や鉛電池を使用している。かかる二次電池は充放電を何回も繰り返すと容量が劣化して低下していき、大電流で放電する程寿命が短いという性質を有する。一般的に、大電流で長寿命とされているカドニカ電池でも充放電の繰り返し回数は約500〜1000回程度であり、一日に20回の充放電を繰り返すと一ヶ月程度で電池寿命が来てしまうことになる。そのため、交換の手間がかかり、交換する電池代などのランニングコストも非常に高くつくという短所がある。さらに、鉛蓄電池は液体の硫酸を使用するなどのオフィス用機器としては好ましくない。
【0005】
このため、定着装置の補助電源として、電気二重層コンデンサ等の大容量キャパシタを使用した画像形成装置が、例えば特許文献2で開示されている。かかる電気二重層コンデンサは、充放電の繰り返し回数が数万〜数十万回以上でバッテリよりはるかに充放電回数による寿命が長いが、この回数は、画像形成装置の定着ヒータに使用された場合には十分な回数ではない。
【0006】
ここで、キャパシタの寿命とは、キャパシタ容量が低下することである。キャパシタ容量が低下すると本来の電力が得られなくなるため、使用環境、転写紙材質、およびコピーモードによっては定着温度が目標温度を維持できなくなる可能性がある。例えば、キャパシタ電力を連続コピー動作中に使用する場合には、連続コピーの動作中に定着ローラの表面温度の落込みが発生する。また、キャパシタ電力を定着ローラの表面温度の立上り補助のために使用する場合には、立上り時間が長くなるなどの弊害が発生する。
【0007】
キャパシタの寿命が到来した場合に、コピー動作が全くできなくなるわけではないが、上述のように、本来の装置性能を達成できなくなるため、キャパシタの寿命が到来した場合には、キャパシタを交換する必要がある。そのため、画像形成装置の性能を維持し続けるためには、キャパシタの寿命を正確に判断する必要がある。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−282821号公報
【特許文献2】
特開2002−184554号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、定着装置の補助電源として使用されるキャパシタの寿命を正確に判断することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1にかかる発明は、定着部材でトナー像を熱定着する定着装置を備えた画像形成装置において、充電可能なキャパシタから構成される補助電源と、前記補助電源を充電する充電手段と、前記補助電源から電力が供給されて発熱し、前記定着部材を加熱する発熱部材と、前記補助電源の充電電圧を検出する電圧検出手段と、前記定着部材の表面温度を検出する温度検出手段と、前記電圧検出手段で検出された前記補助電源の充電電圧と前記温度検出手段で検出された前記定着部材の表面温度に基づいて、前記補助電源から前記発熱部材への電力の供給を制御する電力制御手段と、前記補助電源を前記充電手段で充電する際に、前記電圧検出手段で検出される充電電圧が、第1の値から第2の値(但し、第1の値<第2の値)になるまでの時間を計測し、前記計測した時間が第1の基準値より小さい場合に、前記補助電源の寿命であると判断する補助電源寿命検出手段と、前記補助電源を前記充電手段で充電した際に、前記電圧検出手段で検出される充電電圧が、第3の値から第4の値(但し、第3の値<第4の値)になるまでの時間を計測し、前記計測した時間が前記第1の基準値と異なる第2の基準値より大きい場合に、前記補助電源または前記充電手段の異常であると判断する異常検出手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
上記発明によれば、補助電源は充電可能なキャパシタから構成され、発熱部材は、補助電源から電力が供給されて発熱して定着部材を加熱し、電圧検出手段は、補助電源の充電電圧を検出し、温度検出手段は、定着部材の表面温度を検出し、電力制御手段は、電圧検出手段で検出された補助電源の充電電圧と温度検出手段で検出された定着部材の表面温度に基づいて、補助電源から前記発熱部材への電力の供給を制御し、補助電源寿命検出手段は、補助電源を充電手段で充電する際に、電圧検出手段で検出される充電電圧が、第1の値から第2の値(但し、第1の値<第2の値)になるまでの時間を計測し、当該計測した時間に基づいて、前記補助電源の寿命を判断する。さらに、補助電源寿命検出手段は、計測した時間が第1の基準値より小さい場合に、前記補助電源の寿命であると判断する。
【0012】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記第1の基準値は、前記補助電源の容量が最低限になったときの前記第1の値から前記第2の値までの時間であって、前記第2の基準値は、前記補助電源の容量が初期容量であるときの前記第3の値から前記第4の値までの時間であることを特徴とする。
【0013】
上記発明によれば、補助電源寿命検出手段は、計測した時間が第1の基準値より小さい場合に、前記補助電源の寿命であると判断する。
【0014】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2にかかる発明において、さらに、前記補助電源寿命検出手段で前記補助電源の寿命が検出された場合に、所定の警告を発する警告手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
上記発明によれば、警告手段は、補助電源寿命検出手段で補助電源の寿命が検出された場合に所定の警告を発する。
【0016】
また、請求項4にかかる発明は、請求項3にかかる発明において、前記警告手段は、前記補助電源寿命検出手段で前記補助電源の寿命が検出された場合に、操作部に前記補助電源の寿命が検出された旨を表示して警告を行うことを特徴とする。
【0017】
上記発明によれば、警告手段は、前記補助電源寿命検出手段で前記補助電源の寿命が検出された場合に、操作部に前記補助電源の寿命が検出された旨を表示して警告を行う。
【0018】
また、請求項5にかかる発明は、請求項2にかかる発明において、前記警告手段は、前記補助電源寿命検出手段で前記補助電源の寿命と判断された場合に、ネットワークを介して接続されるサービスセンターに、所定の警告を通知することを特徴とする。
【0019】
上記発明によれば、警告手段は、前記補助電源寿命検出手段で前記補助電源の寿命と判断された場合に、ネットワークを介して接続されるサービスセンターに、所定の警告を通知する。
【0020】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1つにかかる発明において、前記補助電源は、電気二重層コンデンサで構成されることを特徴とする。
【0021】
上記発明によれば、補助電源として電気二重層コンデンサを使用する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明にかかる画像形成装置の好適な実施の形態を、(実施の形態1)、(実施の形態2)の順に詳細に説明する。
【0023】
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる画像形成装置を図1〜図16を参照して説明する。
【0024】
[画像形成装置の全体構成]
図1は、本発明が適用される画像形成装置の概略のメカ構成を示す断面図である。図1に示す画像形成装置1は、デジタル複合機からなり、複写機能と、プリンタ機能、およびファクシミリ機能等を有している。操作部(図2参照)のアプリケーション切り替えキーにより、複写機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となっており、複写機能の選択時には複写モードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリントモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
【0025】
画像形成装置1は、図1に示すように、原稿を原稿読取位置まで自動搬送する自動原稿送り装置(以下、「ADF」と称する)10と、原稿読取位置に搬送された原稿の画像情報を光学的に読み取る画像読み取り装置20と、読み取った原稿の画像情報をプリンタユニット40に書き込む書き込みユニット30と、書込ユニット30で書き込まれた原稿の画像情報のトナー像を形成して転写紙等の被転写材に転写して排出するプリンタユニット40とを備えている。
【0026】
図1を参照して、画像形成装置の各モードの動作を説明する。まず、複写モードの動作を説明する。複写モードでは、ADF10においては、原稿台102に原稿がその画像面を上にして置かれてなる原稿束は、操作部上のスタートキーが押下されると、一番下の原稿が給送ローラ103および給送ベルト104によってコンタクトガラス105上の所定の位置に給送される。ADF10は、一枚の原稿の給送完了毎に原稿枚数をカウントアップするカウント機能を有する。コンタクトガラス105上の原稿は、画像入力手段としての画像読み取り装置20によって画像情報が読み取られた後に、給送ベルト104および排送ローラ107によって排紙台108上に排出される。
【0027】
原稿セット検知器109にて、原稿台102上に次の原稿が有ることが検知された場合には、同様に原稿台102上の一番下の原稿が給紙ローラ103および給送ベルト104によってコンタクトガラス105上の所定の位置に給送される。このコンタクトガラス105上の原稿は、画像読み取り装置20によって画像情報が読み取られた後に、給送ベルト104および排送ローラ107によって排紙台108上に排出される。給紙ローラ103、給送ベルト104、および排送ローラ107は搬送モータ(不図示)によって駆動される。
【0028】
給紙手段としての第1給紙装置110、第2給紙装置111、および第3給紙装置112は、選択された時に各々第1トレイ113、第2トレイ114、および第3トレイ115に積載された被転写材としての転写紙からなる用紙を給紙し、この転写紙は縦搬送ユニット116によって像担持体としての感光体117に当接する位置まで搬送される。感光体117は、例えば感光体ドラムが用いられており、メインモータ(不図示)により回転駆動される。
【0029】
画像読み取り装置20にて読み込まれた原稿の画像情報は、図示しない画像処理手段を介して書き込み手段としての書き込みユニット30によって光情報に変換され、感光体ドラム117は、帯電器(不図示)により一様に帯電された後に書き込みユニット30からの光情報で露光されて静電潜像が形成される。この感光体ドラム117上の静電潜像は現像装置119により現像されてトナー像となる。
【0030】
搬送ベルト120は、用紙搬送手段および転写手段を兼ねていて電源から転写バイアスが印加され、縦搬送ユニット116から搬送される転写紙を感光体ドラム117と等速で搬送しながら感光体ドラム117上のトナー像を転写紙に転写させる。この転写紙は、定着装置121によりトナー像が定着され、排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。感光体ドラム117はトナー像転写後にクリーニング装置(不図示)によりクリーニングされる。上記した、感光体ドラム117、帯電器(不図示)、書き込みユニット30、現像装置119、および転写手段は、画像情報により画像を転写紙上に形成する画像形成手段を構成している。
【0031】
以上の動作は通常のモードで用紙の片面に画像を複写する時の動作であるが、両面モードで転写紙の両面に画像を複写する場合には、各給紙トレイ113〜115のいずれかより給紙されて表面に上述のように画像が形成された転写紙は、排紙ユニット122により排紙トレイ123側ではなく両面入紙搬送路124側に切り替えられ、反転ユニット125によりスイッチバックされて表裏が反転され、両面搬送ユニット126へ搬送される。
【0032】
この両面搬送ユニット126へ搬送された転写紙は、両面搬送ユニット126により縦搬送ユニット116へ搬送され、縦搬送ユニット116により感光体ドラム117に当接する位置まで搬送された後、感光体ドラム117上に上述と同様に形成されたトナー像が裏面に転写されて定着装置121でトナー像が定着されることにより両面コピーとなる。この両面コピーは排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。
【0033】
また、転写紙を反転して排出する場合には、反転ユニット125によりスイッチバックされて表裏が反転された転写紙は、両面搬送ユニット126に搬送されずに反転排紙搬送路127を経て排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。
【0034】
つぎに、プリントモードおよびファクシミリモードについて説明する。プリントモードでは、上記画像処理手段からの画像情報の代りに外部からの画像情報が書き込みユニット30に入力されて上述の画像形成手段により転写紙上に画像が形成される。さらに、ファクシミリモードでは、上記画像読み取り手段からの画像情報が図示しないファクシミリ送受信部により相手に送信され、相手からの画像情報がファクシミリ送受信部で受信されて上記画像処理手段からの画像情報の代りに書き込みユニット30に入力されることにより、上述の画像形成手段により転写紙上に画像が形成される。
【0035】
図2は、図1の画像形成装置の操作部の概略構成を示す図である。操作部130は、図2に示すように、必要な情報や機能キーを表示するタッチパネル付きのLCD131、スタートキーやテンキー等のメカキーからなるKEY132、LED等を備えている。
【0036】
[定着装置の構成]
図3は、図1の定着装置121の内部構成を示す図である。図2に示す定着装置121は、定着部材である定着ローラ151と、定着ローラ151を加圧する加圧部材である加圧ローラ152と、定着ローラ151の内部に配置され、定着ローラ151を内側から加熱する、主発熱体であるAC定着ヒータHT2および補助発熱体である定着ヒータHT1と、定着ローラ151の表面に当接され、定着ローラ151の表面温度(定着温度)を検知する温度検出手段であるサーミスタTH11とを備えている。
【0037】
定着ローラ151は、シリコンゴム等の弾性部材からなり、転写紙に転写されたトナー像の熱定着を行う。加圧ローラ152は、シリコンゴム等の弾性部材からなり、図示しない加圧手段により一定の加圧力で定着ローラ151に押し当てられている。定着ヒータHT1、AC定着ヒータHT2は、一般にハロゲンヒータが用いられるが、その他の抵抗体を使用することにしても良い。AC定着ヒータHT2は、ACヒータ駆動回路(図4参照)からAC電力が供給されて発熱(点灯)し、定着ヒータHT1は、補助電源であるキャパシタ(図4参照)から電圧が供給されて発熱(点灯)する。
【0038】
上記構成の定着装置121においては、定着ローラ151および加圧ローラ152は不図示の駆動機構により回転駆動され、トナーTonerを担持した転写紙等のシートPは、定着ローラ151と加圧ローラ152とのニップ部を通過する際に、定着ローラ151と加圧ローラ152による加熱および加圧でトナーTonerがシートPに定着されるようになっている。
【0039】
なお、ここでは、定着部材と加圧部材は、図3に示すように、一般的にローラであることが多いが、ローラに限られず、いずれか一方または両方に無端ベルトなどを使用することにしても良い。また、定着ヒータHT1,AC定着ヒータHT2を、定着ローラ151の内部に配する構成としたが、定着ローラ151を加熱可能な位置であれば如何なる位置に配置することにしても良い。
【0040】
[定着装置の電源回路]
図4は、定着装置の電源回路の構成を示す図である。図4に示す定着装置の電源回路200は、AC電源の供給のON/OFFを行う主電源SW201と、画像形成装置や電源回路200の各部を制御する制御部202と、キャパシタCPを充電するためのキャパシタ充電器203と、画像形成装置のDC電源を生成するDC電源生成回路204と、AC定着ヒータHT2にAC電力を供給するACヒータ駆動回路205と、AC電源から入力される入力電流を検出する入力電流検出回路206と、インターロックスイッチ207と、キャパシタCP1の放電を行って、定着ヒータHT1にDC電力を供給するキャパシタ充放電回路208と、比較回路210と、定着ヒータHT1の補助電源であるキャパシタCP1とを備えている。
【0041】
AC電源は、主電源SW201および入力電流検出回路206を介して、ACヒータ駆動回路205と、DC電源生成回路205と、およびキャパシタ充電器203にAC電力を供給する。
【0042】
入力電流検出回路206は、主電源SW201と、ACヒータ駆動回路205、DC電源生成回路204、およびキャパシタ充電器203間に設けられており、主電源SW201を介して入力されるAC電源の入力電流を検出して、検出電流S7を制御部202に出力する。この入力電流は、ACヒータ駆動回路205、DC電源生成回路204、キャパシタ充電器203、および画像形成装置の動作状態に応じて変動する。
【0043】
DC電源生成回路204は、主電源SW201を介して入力されるAC電源に基づいて、画像形成装置内部で主に制御系で使用される電源Vccと、主に駆動系、中高圧電源に使用される電源Vaaを生成して、各部に出力する。
【0044】
インターロックスイッチ207は、図示しない画像形成装置のカバー類と連動してON/OFFするスイッチであり、画像形成装置のカバー類が開成されることにより触れることができる駆動部材、中高圧電源印加部材を有する場合には、カバー開時に該駆動部材の動作を停止または該印加部材への電圧印加を停止するよう電源を遮断する構成となっている。インターロックスイッチ207には、DC電源生成回路204で生成された電源Vaaの一部が入力され、このインターロックスイッチ207を介して、キャパシタ充放電回路208およびACヒータ駆動回路205に入力される。
【0045】
ACヒータ駆動回路205は、制御部202から入力される制御信号S8、S9に応じて、AC定着ヒータHT2のON/OFFを行う。
【0046】
キャパシタ充電器203は、キャパシタCP1と接続されており、制御部202から入力される制御信号S1に基づいて、キャパシタCP1の充電を行う。
【0047】
キャパシタCP1は、電気二重層コンデンサ等の大容量のキャパシタで構成されている。キャパシタCP1は、キャパシタ充電器203およびキャパシタ放電回路208に接続されており、キャパシタ充電器203で充電が行われ、その充電された電力は、キャパシタ充放電回路208のON/OFF制御により定着ヒータHT1に供給される。
【0048】
キャパシタ充放電回路208は、制御部202から入力される制御信号S3、S4に応じて、キャパシタCP1に蓄積された電力を放電させて、定着ヒータHT1をON/OFFさせる。また、キャパシタ充放電回路208は、キャパシタCP1の両端電圧を検出して、その電圧信号(キャパシタ電圧)S5を制御部202および比較回路209に出力する。
【0049】
比較回路209は、キャパシタ充放電回路208から入力される電圧信号(キャパシタ電圧)S5が、第2の設定電圧(第1の値)Vs2以上となった場合にHighとなる出力信号H、第1の設定電圧(第2の値)Vs1(但し、第2の設定電圧Vs2<第1の設定電圧Vs1)以上となった場合にHighとなる出力信号Eを制御部202に出力する。
【0050】
上記サーミスタTH11は、定着ローラ151の近傍に設けられており、定着ローラ151の表面温度に応じた検出信号S6を制御部202に出力する。サーミスタTH11は、その抵抗値が温度により変化するため、制御部202は、その抵抗値の温度変化を利用して、検出信号S6から定着ローラ151の表面温度を検出する。
【0051】
制御部202は、画像形成装置および電源回路200の各部を制御するものであり、キャパシタ充電器203、ACヒータ駆動回路205、およびキャパシタ充放電回路208の動作を制御する。具体的には、制御部202は、キャパシタ充電器203に制御信号S1を送出して、キャパシタ充電器203によるキャパシタCP1の充電動作を制御する。また、制御部202は、キャパシタ充放電回路208に、制御信号S3、S4を送出して、キャパシタ充放電回路208による定着ヒータHT1のON/OFF動作を制御する。また、制御部202は、制御信号S8、S9をACヒータ駆動回路205に送出して、ACヒータ駆動回路205による定着ヒータHT2のON/OFF動作を制御する。制御部202は、キャパシタCP1の定電流充電を行う際に、比較回路205から入力される出力信号E、Hに基づいて、キャパシタCP1の寿命を判断する。
【0052】
[ACヒータ駆動回路]
図5は、図4のACヒータ駆動回路205の構成を示す図である。ACヒータ駆動回路205は、入力されるAC電源のノイズを除去するフィルタFIL21と、制御部202から入力される制御信号S9に応じて、ON/OFFされる安全保護用の定着リレーRL21と、安全保護用の定着リレーRL21の逆起防止用のダイオードD21と、制御部202から入力される制御信号S8に基づいて、AC定着ヒータHT2をON/OFFさせるヒータON/OFF回路220と、から構成されている。
【0053】
AC電源は、フィルタFIL21および安全保護用の定着リレーRL21を介して、定着ヒータHT2の一端側に接続されている。定着ヒータHT2の他端側は、ヒータON/OFF回路220に接続されている。
【0054】
ヒータON/OFF回路220は、AC電源をON/OFFするためのトライアックTRI21と、トライアックTRI21のゲートをONし、また、二次側である制御部202からの信号を絶縁するためのフォトカプラPC21と、フォトカプラPC21の発光側LEDを駆動するためのトランジスタTR21と、コンデンサC21および抵抗R21からなるノイズ吸収用スナバ回路と、ノイズ吸収用のインダクタL21と、続流防止抵抗である抵抗R22と、フォトカプラPC21の電流制限抵抗である抵抗R23、R24と、で構成されている。
【0055】
上記構成のACヒータ駆動回路205においては、AC定着ヒータHT2は、安全保護用の定着リレーRL21とトランジスタTR21のゲートの両方がONされた状態で電力が供給されて点灯する。
【0056】
制御部202は、安全保護用の定着リレーRL21に供給する制御信号S9をONした状態で、ヒータON/OFF回路220のトランジスタTR21のゲートに供給する制御信号S8をON/OFFして、AC定着ヒータHT2の点灯/消灯を制御する。
【0057】
[キャパシタ充放電回路の構成]
図6は、図4のキャパシタ充放電回路208の構成を示す図である。キャパシタ充放電回路208は、図6に示すように、充放電用スイッチ231と、安全保護用の定着リレーRL11と、定着リレーRL11の逆起防止用のダイオードD11と、キャパシタCP1の両端電圧を検出する両端電圧検出回路232と、を備えている。
【0058】
キャパシタCP1の両端には、充放電用スイッチ231と安全保護用の定着リレーRL11が接続されている。充放電用スイッチ231は、制御部202から入力される制御信号S3によりON/OFFされる。同様に、安全保護用の定着リレーRL11は、制御部202から入力される制御信号S4によりON/OFFされる。
【0059】
充放電用スイッチ231と安全保護用の定着リレーRL11の両者がONされると、定着ヒータHT1には、キャパシタCP1に蓄積された電荷が放電して、電力が供給される。
【0060】
両端電圧検出回路232は、キャパシタCP1の両端電圧を検出して、その電圧信号S5を制御部202および比較回路209に出力する。制御部202は、この電圧信号S5を常時監視して、キャパシタCP1の充電状態を監視する。
【0061】
[制御部の構成]
図7は、図4の制御部202の概略構成を示す図である。制御部202は、CPU241、メモリ242等から構成されている。
【0062】
CPU241は、画像形成装置を制御するためのプログラムやデータを格納するためのメモリ242と接続されており、メモリ242に格納されたプログラムに基づいて、画像形成装置や電源回路200の制御を行う。
【0063】
CPU241には、キャパシタ充放電回路208の両端電圧検出回路232で検出されたキャパシタCP1の両端電圧を表す電圧信号(アナログ信号)S5、定着ローラ151の表面温度を検出するためのサーミスタTH11と抵抗R41の抵抗値によって分圧された検出信号(アナログ信号)S6、および入力電流検出回路206で画像形成装置の入力電流を検出した検出電流(アナログ信号)S7等が入力される。
【0064】
また、CPU241は、IOポートを介して、キャパシタCP1の充電をON/OFFさせる制御信号S1、充放電用スイッチ231をON/OFFさせる制御信号S3、安全保護用の定着リレーRL11をON/OFFさせる制御信号S4、ヒータON/OFF回路220をON/OFFさせる制御信号S8、および安全保護用の定着リレーR21をON/OFFさせる制御信号S9等を出力する。
【0065】
また、CPU241は、操作部130を制御する構成となっており、操作部130上に設けられたKEY132の入力を監視している。また、DRV243はLCD131を駆動するドライバ、DRV244はLED133を駆動するドライバであり、CPU241により駆動制御される。
【0066】
[キャパシタ寿命の検出原理]
図8〜図11を参照して、キャパシタ寿命の検出原理を説明する。図8は、図4の比較回路209の構成を示す図である。
【0067】
キャパシタの寿命の検出原理の概略を説明する。まずキャパシタ充電器203でキャパシタCP1の定電流充電を行い、この時に、比較回路209はキャパシタ電圧S5をモニタして、第2の設定電圧Vs2以上となった場合に出力信号HをHigh、第1の設定電圧Vs1(但し、第1の設定電圧Vs1>第2の設定電圧Vs2)以上となった場合に出力信号EをHighとし、制御部202は、出力信号HがHighとなってから出力信号HEHighとなるまでの時間をカウントしてキャパシタCP1の寿命または異常を検出する。
【0068】
図8の比較回路209の動作を説明する。図8において、抵抗R100/R101、およびコンデンサC100は、キャパシタCP1のキャパシタ電圧S5を入力し、分圧した所定の大きさのキャパシタ電圧信号(A点)にする回路である。
【0069】
抵抗R102、ツェナーダイオードZD100、およびコンデンサC101は、回路電源Vcc1からツェナーダイオードZD100により安定した電圧(B点)を生成する回路である。
【0070】
第1のコンパレータ301は、−入力端子にコンパレータ入力抵抗R105を介してキャパシタ電圧信号(A点)が印加され、+入力端子には基準電圧(B点)から抵抗R103/104で分圧された任意の第1の基準電圧Vr1(C点)がコンパレータ入力抵抗R106を介して印加される。
【0071】
第1のコンパレータ301の−入力と出力に接続されている抵抗R107、コンデンサC102は高周波ノイズでの誤動作防止用の回路である。第1のコンパレータ301の出力信号(D点)は、電流制限用の抵抗R108を介して第1のフォトカプラPC100のフォトダイオードに接続される。
【0072】
フォトカプラPC100のフォトトランジスタのコレクタは、回路電源Vcc2に接続された電流制限用の抵抗R109と接続され、この抵抗R109とPC100のコレクタの接続点が出力信号Eになり、制御部202に絶縁して出力される。
【0073】
第2のコンパレータ302は、その−入力端子に、第1のコンパレータ301と同様に、コンパレータ入力抵抗R112を介してキャパシタ電圧信号(A点)が印加され、その+入力端子に、基準電圧(B点)から抵抗R110/R111で分圧された任意の第2の基準電圧Vr2(F点)がコンパレータ入力抵抗R113を介して印加される。
【0074】
抵抗R114およびコンデンサC103は、第1のコンパレータ301と同様、高周波ノイズでの誤動作防止用の回路である。第2のコンパレータ302の出力信号(G点)は、第1のコンパレータ301と同様、電流制限用の抵抗R115を介して第2のフォトカプラPC101のフォトダイオードに接続される。フォトカプラPC101のフォトトランジスタのコレクタは、回路電源Vcc2に接続された電流制限用の抵抗R116と接続され、この抵抗R116とPC101のコレクタの接続点が出力信号Hになり、制御部202に絶縁して出力される。
【0075】
任意の第1の基準電圧Vr1(C点)と任意の第2の基準電圧Vr2(F点)の絶対値は、Vr1>Vr2の関係になるように設定されている。
【0076】
キャパシタCP1を定電流充電すると、キャパシタ電圧は徐々に上昇していくが、その上昇の過程での第1および第2のコンパレータ出力(D点/G点)と出力信号E、Hは以下のようになる。
【0077】
充電当初は、キャパシタ電圧信号(A点)が任意の第1の基準電圧Vr1(C点)と任意の第2の基準電圧Vr2(F点)よりも小さい場合には、第1および第2のコンパレータ301,302の出力(D点/G点)はHighレベルになり、第1および第2のフォトカプラPC100、PC101のフォト電流を供給し、出力信号E、HはLowレベルになる。
【0078】
次に、キャパシタ電圧信号(A点)が上昇し、第2の基準電圧Vr2(F点)よりも大きくなると、第2のコンパレータ出力(G点)はLowレベルになり、第2のフォトカプラ(PC101)のフォト電流がなくなり、出力信号HはHighレベルになる。この時、第1のコンパレータ出力(D点)は、Highレベル、出力信号EはLowレベルのままである。さらに、キャパシタ電圧信号(A点)が大きくなり、任意の第1の基準電圧Vr1(C点)よりも大きくなると、第1のコンパレータ出力(D点)もLowレベルになり、第1のフォトカプラPC100のフォト電流がなくなり、出力信号EはHighレベルになる。
【0079】
出力信号E、Hは、制御部202に比較回路209とは絶縁されて出力されるため、制御部202は、出力信号HがHighレベルになった時から出力信号EがHighレベルになるまでの時間を計測することにより、キャパシタ充電時のある任意電圧から他の任意電圧までの上昇時間が分かる。
【0080】
図9および図10は、キャパシタCP1を定電流充電した時のキャパシタ電圧と充電時間の関係を示した図である。図9は、キャパシタの残留電位がない場合、図10は残留電位がある場合を示している。キャパシタは、充放電を繰り返すと性能が低下するが、その大きなものに容量減少がある。図9および図10において、aは初期の容量、bは性能が低下して使用する上で必要最低限になった容量、cはさらに使用して下がった容量を示しており、キャパシタ容量a>b>cとなっている。
【0081】
キャパシタ充電器203でキャパシタCP1の充電が始まると、キャパシタ電圧が上昇するが、図8において、キャパシタ電圧が第2の設定電圧(Vs2)になった時の分圧電圧(A点)と第2の基準電圧Vr2(F点)が同じになるように、抵抗R110/R111を決定する。同様に、キャパシタ電圧が第1の設定電圧(Vs1)になった時の分圧電圧(A点)と第1の基準電圧Vr1(C点)が同じになるように抵抗R103/R104を決定する。このように、第2の基準電圧Vr2(F点)、第1の基準電圧Vr1(C点)を決め、キャパシタ電圧が上昇し、キャパシタ電圧が第2の設定電圧(Vs2)を越えると出力信号HがHighレベル、第1の設定電圧(Vs1)を越えると出力信号EがHighレベルになる。
【0082】
図9において、出力信号E、HがHighレベルになる時間が、キャパシタ容量aでは、それぞれta2−0、ta1−0、キャパシタ容量bでは、tb2−0、tb1−0、キャパシタ容量cでは、tc2−0、tc1−0になる。キャパシタの定電流での充電時間は、容量が大きいほど長くなる。
【0083】
また、図10に示すように、キャパシタCP1に残留電位がある場合は無い場合に比して、規定の電圧に達するまでの時間が短くなるが、図9と同様に、出力信号E、HがHighレベルになる時間は、キャパシタ容量aでは、それぞれta2−x、ta1−x、キャパシタ容量bでは、tb2−x・tb1−x、キャパシタ容量cでは、tc2−x・tc1−xとなる。
【0084】
図11は、キャパシタ容量bの充電時間とキャパシタ電圧、および、出力信号E、Hの関係を示している。図9〜図11に示すように、キャパシタの定電流充電で、第2の設定電圧(Vs2)から第1の設定電圧(Vs1)になるまでの時間は以下のようになる。
【0085】
・キャパシタ容量a:
Ta2−1=(ta2−0)−(ta1−0)=(ta2−x)−(ta1−x)
・キャパシタ容量b:
Tb2−1=(tb2−0)−(tb1−0)=(tb2−x)−(tb1−x)
・キャパシタ容量c:
Tc2−1=(tc2−0)−(tc1−0)=(tc2−x)−(tc1−x)
【0086】
比較回路209から入力される出力信号E、Hに基づいて、キャパシタ容量aの時はTa2−1、キャパシタ容量bの時はTb2−1、キャパシタ容量cの時はTc2−1の時間をカウントする。そして、予め最低限になった容量での定電流充電のキャパシタ電圧上昇時の第2の設定電圧(Vs2)から第1の設定電圧(Vs1)になる時間Tb2−1を寿命基準データとしてメモリ242に記憶しておく。キャパシタの電荷とその電荷の充電時間は下式のようになる。
【0087】
Q=CV(Q:キャパシタの電荷、C:キャパシタの容量、V:キャパシタの充電電圧)…(1)
Q=IT(Q:キャパシタの電荷、I:充電電流、T:充電時間)…(2)
【0088】
(1)・(2)式よりキャパシタの容量Cは下式(3)により算出することができる。
【0089】
C=IT/V…(3)
【0090】
ここで、充電電流Iは一定であり、キャパシタ充電電圧Vも一定である。よって、充電時間Tをカウントすることにより、キャパシタCP1の容量Cを算出することができる。
【0091】
制御部202は、画像形成装置を使用中に、キャパシタCP1の定電流充電をした時に、比較回路209の出力信号HのHighレベル→出力信号EのHighレベルまでの時間を測定して、メモリ242に記憶されているTb2−1と比較し、測定時間の方が長い場合は使用可能、短い場合は使用不能で寿命であると判断する。
【0092】
また、キャパシタCP1の初期容量における定電流充電のキャパシタ電圧上昇時の第2の設定電圧(Vs2)から第1の設定電圧(Vs1)になる時間Ta2−1をメモリ242に記憶しておく。制御部202は測定データとメモリ242に記憶されているTa2−1を比較して、測定データが長い場合はキャパシタ充電回路203またはキャパシタCP1の不良として異常を検知することができる。
【0093】
このように、予め2つの設定電圧(Vs2,Vs1)を定め、定電流充電でのキャパシタ初期容量の第2の設定電圧(Vs2)から第1の設定電圧(Vs1)になる時間Ta2−1、および、必要最低限の容量の第2の設定電圧(Vs2)から第1の設定電圧(Vs1)になる時間Tb2−1をそれぞれ測定して制御部202のメモリ242に記憶しておく。そして、画像形成装置動作中のキャパシタ定電流充電時にキャパシタ電圧が第2の設定電圧(Vs2)、第1の設定電圧(Vs1)となるのを検出する比較回路209を設け、制御部202でその時間を計測し、メモリ242内のデータ(Ta2−1、Tb2−1)と比較することにより、キャパシタの寿命、および充電回路またはキャパシタの異常検知が可能になる。これにより、キャパシタを交換して画像形成装置の性能を維持することができ、また、異常が生じても安全に停止させることが可能となる。
【0094】
図12は、比較回路209の他の構成例を示す図である。上記の実施例では、予め任意の2つの設定電圧(Vs2、Vs1)を定め、キャパシタCP1の定電流充電での充電時間を測定し、その値を予めメモリ242に記憶している値と比較して寿命または異常を検出する構成であるが、1つの設定電圧だけで寿命または異常を検出することにしても良い。
【0095】
図12は、1つの設定電圧だけでキャパシタCPの充電時間を検出するための比較回路を示している。図12に示す比較回路は、図8の比較回路において、第1のコンパレータ301とその周辺回路、およびフォトカプラPC100とその周辺回路を削除した構成であり、動作は図8と同様であるのでその説明は省略する。
【0096】
図13は、キャパシタCP1の寿命検出を説明するための図である。図13において、t0でキャパシタは規定の電圧まで充電されており、出力信号HはHighレベルになっている。t1で画像形成装置がジョブ▲1▼の動作をする。このジョブ▲1▼はt1からt2までの時間で行われ、ジョブ▲1▼のキャパシタエネルギーの使用量は予め測定して既知であり、初期のキャパシタ容量での電圧はV3になる。
【0097】
出力信号Hは、放電が始まりキャパシタ電圧が降下し、基準電圧Vr1を下回るとLowレベルになる。t2でジョブ▲1▼が終わりキャパシタの定電流充電が始まるとキャパシタ電圧は上昇し、t3で基準電圧Vr1を上回ると出力信号HはHighレベルになり、規定電圧まで充電され、充電が停止する。
【0098】
つづいて、t4でジョブ▲1▼とは動作が異なるジョブ▲2▼が始まる。このジョブ▲2▼はt5までの時間で行われ、ジョブ▲1▼同様、キャパシタエネルギーの使用量は予め測定して既知であり、初期のキャパシタ容量での電圧はV4になる。T5でジョブ▲2▼が終わりキャパシタの定電流充電が始まるとキャパシタ電圧は上昇し、規定電圧まで充電されて停止する。出力信号Hは上記と同じである。
【0099】
次に、キャパシタCP1の容量が低下したときの動作を説明する。t1でジョブ▲1▼が始まりキャパシタエネルギーを使用するが、初期のキャパシタ容量よりも低下しているため、電圧降下が早く、t2のジョブ▲1▼終了で初期のキャパシタ容量での電圧V3よりも低いV3′になる。充電開始はV3′から始まるため、基準電圧Vr1になるまでの時間が長くなる。ジョブ▲2▼も同様で、ジョブ▲2▼終了時のキャパシタ電圧は、初期のキャパシタ容量での電圧V4よりも低いV4′になる。
【0100】
ジョブ▲1▼終了後の充電開始から基準電圧Vr1までの時間は、キャパシタの容量が初期の場合はT1になり、容量が低下するとT1よりも長いT1′になる。ジョブ▲2▼終了後の充電も同様に、キャパシタCP1の容量が初期の場合はT2になり、容量が低下するとT2よりも長いT2′になる。よって、予めキャパシタエネルギー使用量が、既知のジョブ終了後の基準電圧Vr1になるまでの充電時間を測定すればキャパシタCP1の容量を換算でき、その容量の値が画像形成装置に必要最小限かどうかを判断することにより、キャパシタの寿命を検知することが可能となる。また、単に充電時間だけでキャパシタの寿命を判断することにしても良い。
【0101】
なお、上記実施例は、キャパシタへの充電を定電流で行ったが、定電力で充電しても同様の効果が得られる。
【0102】
[定着ローラの温度制御]
図14は、定着ローラ151の温度制御を説明するためのタイミングチャートを示している。同図(A)は、定着ローラ151の表面温度T、同図(B)は、入力電流検出回路206で検出された検出電流(入力電流)I、同図(C)は、AC定着ヒータHT2のON/OFF、同図(D)は、キャパシタCP1の放電のタイミングをそれぞれ示している。
【0103】
また、同図において、期間t1は画像形成装置(定着ローラ151)の立ち上げ期間、期間t2は画像形成装置の待機期間、期間t3はコピー動作期間、期間t4は画像形成装置の待機期間、期間t5は低電力モードの期間、期間t6は省エネモードの期間を示している。
【0104】
図14において、まず、期間t1は、定着ローラ151の表面温度を所定温度Ttに立ち上げる期間である。通常、AC電源から発熱部材であるAC定着ヒータHT2に電源を供給し、同図(A)に示すように、定着ローラ151を過熱する。この期間t1では、AC定着ヒータHT2はフルデューティで点灯しているが、コピー動作は行っていないため、同図(B)に示すように、入力電流Iは、最大入力電流Imax以下となっている。
【0105】
サーミスタTH11で検出される定着ローラ151の表面温度が、コピー動作可能な温度である目標温度Ttになると、AC定着ヒータHT2への電源供給を停止して、立ち上げ期間t1が終了し、コピー待機状態(t2期間)に移行する。
【0106】
期間t2では、制御部202は、定着ローラ151の表面温度を監視しながら目標温度Tt以下になるとONし、目標温度Ttに達するとOFFすることを繰り返す。期間t2では、定着ローラ151の表面温度が目標温度Ttに達していても、定着装置121周辺が十分に暖まっていない状態でコピースタートを開始すると、コピー開始直後は、期間t3のように、AC定着ヒータHT2が点灯している状態でも定着ローラ151の表面温度が低下する場合がある。実際には、定着ローラ151の表面温度が目標温度Tt以下になってもコピー動作可能であるが、定着ローラ151の表面温度がTmin以下になると、定着性が確保できなくなるため、コピー動作を停止させなければならない。
【0107】
期間t3のコピー動作中は、DC電源側の負荷電流の増加に伴って、DC電源生成回路204の入力電流Iが増加し、同図(B)に示すように、装置全体の入力電流も増加して装置全体の消費電力も増加し、装置として定められている最大入力電流Imaxに達する可能性がある。装置仕様上この最大入力電流Imaxを超えることはできない。このため、期間t3では、同図(C)に示すように、AC定着ヒータHT2の点灯率を更に上げることはできないため、期間t4のように、定着ローラ151の表面温度がTmin以下にならないように予めキャパシタ(CP1)に充電されている電力を、AC定着ヒータHT2とは別に設けられた定着ヒータHT1に放電供給することにより定着ローラ151の表面温度を上昇させる。
【0108】
期間t4は、コピー動作終了後の待機期間であり、期間t2と同様に、同図(D)に示すように、キャパシタCP1を放電させて、定着ヒータHT1に電力を供給し、同図(A)に示すように、定着ローラ151の表面温度が目標温度Ttに達した場合には、キャパシタCP1の放電を停止する。
【0109】
期間t5では、キャパシタCP1からの放電供給が停止した場合でも、期間t6のように、AC定着ヒータHT2のみで、定着ローラ151の表面温度を目標温度Ttに維持できる場合には、AC定着ヒータHT2をON/OFF制御することにより定着ローラ151の温度制御を行う。
【0110】
図15は、制御部202の定着ヒータTH1、AC定着ヒータTH2のON/OFF制御を説明するためのフローチャートを示している。図15を参照して、制御部202の定着ヒータTH1、AC定着ヒータTH2のON/OFF制御を説明する。
【0111】
図15において、制御部202は、温度検出サーミスタTH11から入力される検出信号S6で定着ローラ151の表面温度を検出し、定着ローラ151の表面温度が、目標温度Tt以上であるか否かを判断する(ステップS1)。この判断の結果、制御部202は、定着ローラ151の表面温度が目標温度Tt以上である場合には(ステップS1の「Y」)、キャパシタ充放電回路208に出力する制御信号S3,S4をOFFにして定着ヒータHT1をOFFさせるとともに(ステップS2)、ACヒータ駆動回路205に出力する制御信号S8、S9をOFFにしてAC定着ヒータHT2をOFFさせる(ステップS3)。
【0112】
他方、制御部202は、定着ローラ151の表面温度が目標温度Tt以上でない場合には(ステップS1の「N」)、まず、AC定着ヒータHT2がONしているか否かを判断する(ステップS4)。この判断の結果、制御部202は、AC定着ヒータHT2がONしていない場合には(ステップS4の「N」)、ACヒータ駆動回路205に出力する制御信号S8、S9をONにしてAC定着ヒータHT2をONさせて、定着ローラ151の表面温度が目標温度Ttとなるように制御する(ステップS6)。また、制御部202は、AC定着ヒータHT2がONしている場合には(ステップS4の「Y」)、キャパシタ充放電回路208に出力する制御信号S3、S4をONにして、定着ローラ151の表面温度がTmin以下になる前に、定着ヒータHT1をONさせる(ステップS5)。
【0113】
[キャパシタの寿命判断処理]
図16は、制御部202がキャパシタCP1の寿命を判断する処理を説明するためのフローチャートを示している。制御部202がキャパシタCP1の寿命を判断する処理を図16を参照して説明する。
【0114】
図16において、制御部202は、常時、キャパシタCP1の両端電圧を監視しており、キャパシタ充放電回路208の両端電圧検出回路232で検出されたキャパシタ電圧S5が、所定の電圧値以上であるか否かを判断する(ステップS11)。この判断の結果、制御部202は、電圧信号S5が所定の電圧値以上でない場合には(ステップS11の「N」)、入力電流検出回路206で検出された検出電流S7が、最大入力電流Imaxであるか否かを判断する(ステップS12)。
【0115】
この判断の結果、制御部202は、検出電流S7が最大入力電流Imaxでない場合には(ステップS11の「Y」)、キャパシタ充電器203に出力する制御信号S1をONとして、キャパシタ充電器203にキャパシタCP1を定電流充電させる(ステップS13)。このように、充電中においても装置としての最大入力電流Imaxを超えることはできないため、入力電流検出回路206から入力される検出電流S7を監視し、充電できる場合のみキャパシタCP1への充電を行っている。
【0116】
この際、制御部202は、比較回路209から入力される出力信号H、Eをモニタリングし、出力信号HがHighレベルとなってから出力信号EがHighレベルとなるまでの時間(キャパシタ電圧が、第2の設定電圧から第1の設定電圧(第1の設定電圧>第2の設定電圧)になるまでの時間)を計測する(ステップS14)。そして、制御部202は、計測した時間がメモリ242に記憶している寿命基準データ(Tb2−1)以上であるか否かを判断し(ステップS15)、計測した時間が、寿命基準データ(Tb2−1)以上でない場合に(ステップS15の「N」)、キャパシタの寿命として判断して、操作部130のLCD131にその旨の警告として、「キャパシタ交換時期です」または「サービスに連絡してください」などのメッセージを表示する(ステップS16)。他方、計測した時間が、寿命基準データ(Tb2−1)以上である場合には(ステップS15の「N」)リターンする。
【0117】
以上説明したように、実施の形態1の画像形成装置によれば、制御部202は、キャパシタCP1を定電流充電した場合に、キャパシタ電圧S5が第2の設定電圧から第1の設定電圧(第1の設定電圧>第2の設定電圧)になるまでの時間を計測し、計測した時間が寿命基準データ(Tb2−1)以上でない場合に、キャパシタの寿命と判断することとしたので、キャパシタCP1の寿命を簡単かつ高精度に検出することが可能となる。
【0118】
また、制御部202は、キャパシタCP1の寿命を検出した場合に、操作部130のLCD131に所定の警告を表示することとしたので、特別な構成を持つことなく従来の画像形成装置の構成で安価な方法で警告を通知することが可能となる。
【0119】
なお、ここでは、2つの設定電圧を使用してキャパシタCP1の寿命を判断する場合を説明したが(図8〜図11参照)、1つの設定電圧を使用して寿命を判断することにしても良い(図12および図13参照)。
【0120】
また、ここでは、キャパシタの寿命の判断をキャパシタの充電が行われる毎に行うこととしたが、キャパシタの寿命を判断するモードを設けてそのモードで実行することにしても良い。また、キャパシタの寿命の判断は、充電回数または放電回数が所定回数以上となった場合に行うことにしても良い。
【0121】
(実施の形態2)
実施の形態2にかかる画像形成装置を図17〜図19を参照して説明する。実施の形態2にかかる画像形成装置は、ネットワーク接続機能を有しており、キャパシタCP1の寿命を検出した場合に、ネットワークを介して、サービスセンターに通知する構成である。
【0122】
実施の形態2にかかる画像形成装置は、ネットワーク接続機能を備えた点以外は、実施の形態1と同様であるのでその説明は省略する。
【0123】
図17は、実施の形態2にかかる画像形成装置のネットワーク構成例を示している。同図において、300はLAN、400はインターネット等のネットワークを示しており、LAN300はネットワーク400に接続されている。
【0124】
ネットワーク400には、サービスセンターのサーバ(以下、「サービスセンター」と称する)500が接続されている。サービスセンターには、サービスマン等が待機している。LAN300には、実施の形態2にかかる画像形成装置(デジタル複合機)1と、4台の端末コンピュータA〜Dと、LAN300内のインタフェースを司るネットワークサーバー500と、およびプリンターFが接続されている。
【0125】
上記LAN300において、ユーザーは、端末コンピュータA,B,C,Dよりネットワークサーバー500を介して、プリンターEまたは画像形成装置1に印刷出力することができる。LAN300内の端末は、I/Fケーブルによって接続されている。LAN300内ではI/Fケーブルを介して各端末間でコマンドやデータを送受信する。また、端末コンピュータA,B,C,D、プリンターE、画像形成装置1は、サービスセンター600とネットワークサーバー500を介してデータ通信可能となっている。
【0126】
図18は、実施の形態2にかかる画像形成装置の制御部202の概略構成を示す図である。制御部202は、図7の構成に加えて、I/Fを制御する構成となっており、I/F245を介して、ネットワークサーバー500と接続されている。
【0127】
図19は、実施の形態2の画像形成装置の制御部202がキャパシタCP1の寿命を判断する処理を説明するためのフローチャートを示している。図13において、図10と同様の処理を行う部分には同一符号を付し、その説明は省略して、異なる処理についてのみ説明する。
【0128】
図19において、制御部202は、計測した時間が寿命基準データ(Tb2−1)以上でない場合に(ステップS15の「N」)、キャパシタの寿命として判断して、ネットワークサーバー500を介して、ネットワークに接続されてるサービスセンター600にその旨の警告を通知する(ステップS21)。他方、計測した時間が寿命基準データ(Tb2−1)以上である場合には(ステップS15の「Y」)、リターンする。
【0129】
以上説明したように、実施の形態2の画像形成装置によれば、制御部202は、キャパシタCP1の寿命を検出した場合に、ネットワークを介して、サービスセンター600に通知することとしたので、自動的にキャパシタの交換をサービスセンターに通知することができ、ユーザにサービスセンター600への連絡の手間を省くことが可能となる。
【0130】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形可能である。
【0131】
【発明の効果】
以上説明したように,請求項1にかかる画像形成装置によれば、定着部材でトナー像を熱定着する定着装置を備えた画像形成装置において、充電可能なキャパシタから構成される補助電源と、前記補助電源を充電する充電手段と、前記補助電源から電力が供給されて発熱し、前記定着部材を加熱する発熱部材と、前記補助電源の充電電圧を検出する電圧検出手段と、前記定着部材の表面温度を検出する温度検出手段と、前記電圧検出手段で検出された前記補助電源の充電電圧と前記温度検出手段で検出された前記定着部材の表面温度に基づいて、前記補助電源から前記発熱部材への電力の供給を制御する電力制御手段と、前記補助電源を前記充電手段で充電した際に、前記電圧検出手段で検出される充電電圧が、第1の値から第2の値(但し、第1の値<第2の値)になるまでの時間を計測し、当該計測した時間に基づいて、前記補助電源の寿命を判断する補助電源寿命検出手段と、を備えたこととしたので、定着装置の補助電源として使用されるキャパシタの寿命を高精度に判断することが可能となる。また、補助電源寿命検出手段は、前記計測した時間が第1の基準値より小さい場合に、前記補助電源の寿命であると判断することとしたので、定着装置の補助電源として使用されるキャパシタの寿命を簡単に判断することが可能となる。
【0132】
また、請求項2にかかる画像形成装置によれば、前記補助電源寿命検出手段は、前記計測した時間が第1の基準値より小さい場合に、前記補助電源の寿命であると判断することとしたので、定着装置の補助電源として使用されるキャパシタの寿命を簡単に判断することが可能となる。
【0133】
また、請求項3にかかる画像形成装置によれば、請求項1または請求項2にかかる画像形成装置において、さらに、前記補助電源寿命検出手段で前記補助電源の寿命が検出された場合に、所定の警告を発する警告手段を備えたこととしたので、補助電源の寿命をユーザ等に知らせることが可能となる。
【0134】
また、請求項4にかかる画像形成装置によれば、請求項3にかかる画像形成装置において、前記警告手段は、前記補助電源寿命検出手段で前記補助電源の寿命が検出された場合に、操作部に前記補助電源の寿命が検出された旨を表示して警告を行うこととしたので、特別な構成を持つことなく従来の画像形成装置の構成で安価な方法で警告を通知することが可能となる。
【0135】
また、請求項5にかかる画像形成装置によれば、請求項3にかかる画像形成装置において、前記警告手段は、前記補助電源寿命検出手段で前記補助電源の寿命と判断された場合に、ネットワークを介して接続されるサービスセンターに、所定の警告を通知することとしたので、自動的にキャパシタの交換をサービスセンターに通知することができ、ユーザのサービスセンターへの連絡の手間を省くことが可能となる。
【0136】
また、請求項6にかかる画像形成装置によれば、請求項1〜請求項5のいずれか1つにかかる画像形成装置において、前記補助電源は、電気二重層コンデンサで構成されることとしたので、ランニングコストを低下させることができ、また、低消費電力化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置のメカ構成を示す断面図である。
【図2】図1の画像形成装置の操作部の概略構成を示す図である。
【図3】図1の定着装置の内部構成を示す図である。
【図4】図1の定着装置の電源回路の構成を示す図である。
【図5】図4のACヒータ駆動回路の構成を示す図である。
【図6】図4のキャパシタ充放電回路の構成を示す図である。
【図7】図4の制御部の概略構成を示す図である。
【図8】図4の比較回路の構成を示す図である。
【図9】キャパシタを定電流充電した時のキャパシタ電圧と充電時間の関係を示した図である。
【図10】キャパシタを定電流充電した時のキャパシタ電圧と充電時間の関係を示した図である。
【図11】キャパシタ容量bの充電時間と、キャパシタ電圧および出力信号E、Hの関係を示す図である。
【図12】図4の比較回路の他の構成例を示す図である。
【図13】図12の比較回路を使用してキャパシタの寿命検出を行う場合を説明するための図である。
【図14】定着ローラの温度制御を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
【図15】制御部の定着ヒータTH1、TH2のON/OFF制御を説明するためのフローチャートである。
【図16】制御部のキャパシタの寿命判断処理を説明するためのフローチャートである。
【図17】実施の形態2の画像形成装置のネットワークの構成例を示す図である。
【図18】実施の形態2の画像形成装置の制御部の概略構成を示す図である。
【図19】実施の形態2の制御部のキャパシタの寿命判断処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置
10 自動原稿送り装置(ADF)
20 画像読み取り装置
30 書き込みユニット
40 プリンタユニット
121 定着装置
151 定着ローラ
152 加圧ローラ
200 電源回路
201 主電源SW
202 制御部
203 キャパシタ充電器
204 DC電源生成回路
205 ACヒータ駆動回路
206 入力電流検出回路
207 インターロックスイッチ
208 キャパシタ充放電回路
209 比較回路
220 ヒータON/OFF回路
231 充放電用スイッチ
232 両端電圧検出回路
CP1 キャパシタ
TH11 サーミスタ
HT1 定着ヒータ
HT2 AC定着ヒータ
RL11、RL21 定着リレー
Claims (6)
- 定着部材でトナー像を熱定着する定着装置を備えた画像形成装置において、
充電可能なキャパシタから構成される補助電源と、
前記補助電源を充電する充電手段と、
前記補助電源から電力が供給されて発熱し、前記定着部材を加熱する発熱部材と、
前記補助電源の充電電圧を検出する電圧検出手段と、
前記定着部材の表面温度を検出する温度検出手段と、
前記電圧検出手段で検出された前記補助電源の充電電圧と前記温度検出手段で検出された前記定着部材の表面温度に基づいて、前記補助電源から前記発熱部材への電力の供給を制御する電力制御手段と、
前記補助電源を前記充電手段で充電した際に、前記電圧検出手段で検出される充電電圧が、第1の値から第2の値(但し、第1の値<第2の値)になるまでの時間を計測し、前記計測した時間が第1の基準値より小さい場合に、前記補助電源の寿命であると判断する補助電源寿命検出手段と、
前記補助電源を前記充電手段で充電した際に、前記電圧検出手段で検出される充電電圧が、第3の値から第4の値(但し、第3の値<第4の値)になるまでの時間を計測し、前記計測した時間が前記第1の基準値と異なる第2の基準値より大きい場合に、前記補助電源または前記充電手段の異常であると判断する異常検出手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1の基準値は、前記補助電源の容量が最低限になったときの前記第1の値から前記第2の値までの時間であって、
前記第2の基準値は、前記補助電源の容量が初期容量であるときの前記第3の値から前記第4の値までの時間であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - さらに、前記補助電源寿命検出手段で前記補助電源の寿命が検出された場合に、所定の警告を発する警告手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記警告手段は、前記補助電源寿命検出手段で前記補助電源の寿命が検出された場合に、操作部に前記補助電源の寿命が検出された旨を表示して警告を行うことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記警告手段は、前記補助電源寿命検出手段で前記補助電源の寿命と判断された場合に、ネットワークを介して接続されるサービスセンターに、所定の警告を通知することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記補助電源は、電気二重層コンデンサで構成されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
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