JP2004302190A - 画像形成装置 - Google Patents

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Kazuto Kishi
和人 岸
Kuniyuki Sato
訓之 佐藤
Keiichi Sugai
恵一 菅井
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Abstract

【課題】定着ヒータに対する給電を行なう補助電源である充電可能なキャパシタの寿命を判断可能にすること。
【解決手段】充電可能なキャパシタ(CP)14から電力が供給されることで発熱する定着ヒータ(HT2)4を具備する画像形成装置において、キャパシタ(CP)14の充電電圧を検出するキャパシタ充放電回路15と、キャパシタ充放電回路15による電圧値が所定値に達した際にキャパシタ(CP)14の放電を開始し、所定の電圧値になる放電終了までの放電経過時間を計時し、当該計測時間をあらかじめ設定されている規定値と比較することにより、キャパシタ(CP)14の寿命有無を判断し、所定の制御を実行する制御部(CTL)10と、を備える。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関し、より詳細には、ヒータへの給電を主電源の他に、充電可能なキャパシタ(補助電源)から給電を行なう定着装置においてキャパシタの寿命を判断し、さらにその報知・保守(交換)などを迅速可能にする画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンター、ファクシミリ装置などの画像形成装置では、普通紙やOHPフィルムなどの記録媒体上に画像を形成する工程を有する。画像記録方式としては様々な方式が知られているが、そのなかでも高速性、画像品質、コストなどの有利性から上記の機器に広く採用されているのが電子写真方式である。電子写真方式では、普通紙やOHPフィルムなどの記録媒体上に未定着トナー像を形成し、熱と圧力の交互作用により固定(定着)する定着工程がある。この定着方式としては、高速性、安全性等の面からヒートローラ方式が現在最も多く採用されている。
【0003】
ヒートローラ方式とは、ハロゲンヒータなどの発熱部材により加熱される加熱ローラ(定着ローラ)と、これに対向し配置される加圧ローラを圧接してニップ部と呼ばれる相互圧接部を形成し、両ローラ間にシートを通過させて加熱する方式である。加熱ローラは鉄やアルミニウムなどの金属ローラを主に使用しており熱容量が大きい。このため、定着温度として、使用可能温度である約180℃前後まで昇温するには、環境温度などを考慮すると数分から十数分の長い立ち上げ時間が必要である。なお、上記使用可能温度は、複写機の仕様として、普通紙〜135K紙やなどの厚紙や特殊紙までの記録紙一般に対する定着性を確保するために必要な温度に設定される。
【0004】
そこで、上記複写機などの機器では使用者がプリントを行わない待機時にも、加熱ローラ(加熱ヒータ)に電力を供給し、温度を使用可能温度よりやや低い予熱温度に保っている(この動作モードを余熱モード、または省エネモードという)。これにより、加熱ローラがすぐに使用可能温度まで立ち上がるため、使用者が定着ローラの昇温まで(スタンバイまで)長い間待つことがなくなる。しかし、この余熱モードでは、機器を使用していないときにも画像形成には直接必要がないため、いわば余分な電力が待機時に消費されていることになる。そして、この待機時における消費エネルギーは機器の消費エネルギーの約7〜8割に上るという調査結果もある。
【0005】
近年、環境保護意識の高まりから各国で省エネ規制が制定されている。国内では省エネ法が改正されて強化され、さらに米国でもエナジースターやZESM(ZEro Energy Star Mode)などの省エネプログラムが制定されている。これらの規制やプログラムに対応するべく省電力化を図る際には、待機時の消費エネルギーを削減すると省エネ効果が大きい。このため、複写機が未使用時の場合に待機時電力供給をゼロにすることが望ましい。
【0006】
しかし、従来の定着器の構成のままで待機時の電力をゼロにすると、再立ち上げ時には加熱ローラが目標の定着温度まで昇温する時間が数分かかってしまい、待ち時間(スタンバイ時間)が長く使用者の使い勝手が悪化してしまう。このため、速やかに加熱ローラの温度を上昇させる構成が、省エネの複写機を実現する上で必要とされ、たとえば、上記ZESMでは再立ち上げには10秒以下が要求されている。
【0007】
さて、最大供給電力を増やすことで省エネを実現するためには、補助電源を用いて上記課題を解決する構成が提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。充電可能な補助電源としては、代表的なものとして鉛蓄電池およびカドニカ電池がある。しかし、二次電池は、充放電を繰り返すと電池が劣化して容量が低下していき、大電流で放電するほど寿命が短くなるという特性をもっている。一般的に大電流で長寿命とされているカドニカ電池でも、充放電の繰り返し回数は約500〜1000回程度であり、一日に20回の充放電を繰り返すと一ヶ月程度で電池の寿命が来てしまうことになる。これでは電池交換の手間がかかるとともに、電池代などのランニングコストも非常に高くつくことになる。さらに、充電時間も大容量をフルに充電するには数時間を要するため一日に何度も充放電を繰り返す用途には使用できず、実用上は実現が困難であった。
【0008】
そこで、上記二次電池では実用的な補助電源を実現できないため、電気二重層キャパシタなどの大容量コンデンサ(キャパシタ)を補助電源として用いた技術が提案されている(たとえば、特許文献2参照。)。この大容量コンデンサは、大きくはつぎの有利な特長を有する。第1に、充放電の繰り返し回数が数万回以上でほぼ無制限であり、充電特性の劣化がほとんどなく定期的なメンテナンスが不要である。第2に、充電時間が、二次電池であるバッテリーで数時間を要するのに対して数秒から数十秒程度にすることが可能である。また、電気二重層キャパシタでは数十から数百アンペアの大電流を流すことが可能であるため、短時間での電力供給が可能である。第3に、所定の短時間で保持電力を使い果たす構成にすることができるため、システムが暴走したときでも上昇温度に限界がでる。このため、大電力を投入して極めて短時間に昇温するシステムでも、安全性が高い構成をとることができる。
【0009】
このように、大容量キャパシタを補助電源として用いると、定着器の立ち上がりが数秒から数十秒の短時間に商用電源の電力の限界を超える電力を供給することができる。このため、立ち上がり時間の短い定着器を信頼性と耐久性が高く実現することが可能である。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−280146号公報
【特許文献2】
特開2000−315567号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記に示されるような従来の技術にあっては、画像形成装置の定着ヒータに使用された場合には、連続動作や使用環境などに起因して機内温度が高くなることもあり、無限に使用可能ではないため、画像形成装置の性能を維持し続けるためにはキャパシタの使用不可となる寿命を判断する必要があった。また、このキャパシタの寿命は作業者やサービスマンでも判断しずらいものであるため、的確に、かつ容易に判断してその後の必要な処置を迅速に行なうことができなかった。
【0012】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、定着ヒータに対する給電を行なう補助電源である充電可能なキャパシタの寿命を判断可能にすること第1の目的とする。
【0013】
また、定着ヒータに対する給電を行なう補助電源である充電可能なキャパシタの寿命レベルを検出し、寿命であることを的確に報知し、その後の迅速な保守などを実現することを第2の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1にかかる画像形成装置にあっては、充電可能なキャパシタを有する補助電源と、前記補助電源から電力が供給されることで発熱する発熱部材と、前記発熱部材からの熱によりトナー像を溶融定着する定着装置を具備する画像形成装置において、前記キャパシタの充電電圧を検出する充電電圧検出手段と、前記充電検出手段による電圧値が所定値に達した際に前記キャパシタの放電を開始し、所定の電圧値になる放電終了までの放電経過時間を計時し、当該計時時間をあらかじめ設定されている規定値と比較することにより、前記キャパシタの寿命有無を判断し、所定の制御を実行する供給電力制御手段と、を備えたものである。
【0015】
この発明によれば、充電電圧検出手段によりキャパシタの充電電圧を検出し、この電圧値が所定値に達した際にキャパシタの放電を開始し、所定の電圧値になる放電終了までの放電経過時間を計時し、当該時間をあらかじめ設定されている規定値と比較し、計時時間が規定値を超えた場合にキャパシタが寿命であるかまたは異常であるかが判断可能になる。
【0016】
また、請求項2にかかる画像形成装置にあっては、さらに、装置の状態を表示出力する表示手段を備え、前記供給電力制御手段は、前記キャパシタが寿命であると判断した場合、前記表示手段に寿命である旨を表示出力するものである。
【0017】
この発明によれば、請求項1において、キャパシタが寿命であると判断した場合、表示手段に寿命である旨を表示出力することにより、操作者が装置の状態を把握でき、操作者への処置を促すことが可能になる。
【0018】
また、請求項3にかかる画像形成装置にあっては、さらに、通信ネットワークを介してサービス管理センターと接続して装置の状態を通信する通信手段を備え、前記供給電力制御手段は、前記キャパシタが寿命であると判断した場合、前記通信手段を介して前記サービス管理センターに寿命である旨を送信するものである。
【0019】
この発明によれば、請求項1または2において、キャパシタが寿命であると判断した場合、通信手段を介してサービス管理センターに寿命である旨を送信することにより、サービス管理センターへの報知が自動的に行なえ、すばやいアクションが期待可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる画像形成装置の好適な実施の形態について添付図面を参照し、詳細に説明する。なお、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。
【0021】
(画像形成装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の構成を示す説明図である。この画像形成装置は、いわゆる、マルチファンクションタイプであり、複写機能と、これ以外の機能、たとえばプリンタ機能、ファクシミリ機能とを有し、操作部のアプリケーション切り替えキーにより複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能である。すなわち、複写機能の選択時には複写モードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリントモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
【0022】
まず、複写モードでは、つぎのように動作する。自動原稿送り装置(以下、ADFという)101においては、原稿台102に原稿がその画像面を上にしてセットされる原稿束は、操作部上のスタートキーが押下されると、一番下の原稿が給送ローラ103、給送ベルト104によってコンタクトガラス105上の所定の位置に給送される。ADF101は一枚の原稿の給送完了毎に原稿枚数をカウントアップするカウント機能を有する。コンタクトガラス105上の原稿は、画像入力手段としての画像読み取り装置106によって画像情報が読み取られた後に、給送ベルト104、排送ローラ107によって排紙台108上に排出される。
【0023】
原稿セット検出器109にて原稿台102上につぎの原稿が有ることが検出された場合には、同様に原稿台102上の一番下の原稿が給紙ローラ103、給送ベルト104によってコンタクトガラス105上の所定の位置に給送される。このコンタクトガラス105上の原稿は、画像読み取り装置106によって画像情報が読み取られた後に、給送ベルト104、排送ローラ107によって排紙台108上に排出される。ここで、給送ローラ3、給送ベルト4および排送ローラ7は搬送モータ(不図示)によって駆動される。
【0024】
給紙手段としての第1給紙装置110、第2給紙装置111、第3給紙装置112は、選択されたときにそれぞれ第1トレイ113、第2トレイ114、第3トレイ115に積載された転写材としての記録紙を給紙し、この記録紙は縦搬送ユニット116によって像担持体としての感光体ドラム117に当接する位置まで搬送される。なお、感光体ドラム117は、メインモータ(不図示)により回転駆動される。
【0025】
画像読み取り装置106にて原稿から読み込まれた画像データは図示しない画像処理手段を介して書き込み手段としての書き込みユニット118によって光情報に変換され、感光体ドラム117は図示しない帯電器により一様に帯電された後に書き込みユニット118からの光情報で露光されて静電潜像が形成される。この感光体ドラム117上の静電潜像は現像装置119により現像されてトナー像となる。
【0026】
搬送ベルト120は、用紙搬送手段および転写手段を兼ねていて電源から転写バイアスが印加され、縦搬送ユニット116からの記録紙を感光体ドラム117と等速で搬送しながら感光体ドラム117上のトナー像を記録紙に転写させる。この記録紙は、定着装置121によりトナー像が定着され、排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。感光体ドラム117はトナー像が転写された後に図示しないクリーニング装置によりクリーニングされる。なお、感光体ドラム117、帯電器、書き込みユニット118、現像装置119、転写手段は画像データにより画像を記録紙上に形成する画像形成手段を構成している。
【0027】
以上の動作は通常のモードで用紙の片面に画像を複写するときの動作であるが、両面モードで記録紙の両面に画像を複写する場合には、それぞれの給紙トレイ113〜115のいずれかより給紙されて表面に上述のように画像が形成された記録紙は、排紙ユニット122により排紙トレイ123側ではなく両面入紙搬送路124側に切り替えられ、反転ユニット125によりスイッチバックされて表裏が反転され、両面搬送ユニット126へ搬送される。
【0028】
この両面搬送ユニット126へ搬送された記録紙は、両面搬送ユニット126により縦搬送ユニット116へ搬送され、縦搬送ユニット116により感光体ドラム117に当接する位置まで搬送され、感光体ドラム117上に上述と同様に形成されたトナー像が裏面に転写されて定着装置121でトナー像が定着されることにより両面コピーとなる。この両面コピーは排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。
【0029】
また、記録紙を反転して排出する場合には、反転ユニット125によりスイッチバックされて表裏が反転された記録紙は、両面搬送ユニット126に搬送されずに反転排紙搬送路127を経て排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。
【0030】
プリントモードでは、上記読み取って処理された画像データの代りに外部からの画像データが書き込みユニット118に入力されて上述の画像形成手段により記録紙上に画像が形成される。さらに、ファクシミリモードでは、上記画像読み取り手段からの画像データが図示しないファクシミリ送受信部により相手に送信され、相手からの画像データがファクシミリ送受信部で受信されて書き込みユニット118に入力されることにより、上述の画像形成手段により記録紙上に画像が形成される。
【0031】
(定着装置の構成)
つぎに定着装置の構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態にかかる定着装置の概略構成を示す説明図である。この定着装置では、定着部材としての定着ローラ1にシリコンゴムなどの弾性部材からなる加圧部材としての加圧ローラ2が加圧手段(不図示)により一定の加圧力で付勢されている。定着部材と加圧部材は、一般的にローラであることが多いので、図2にはローラによる構成で示したが、いずれか一方まは両方がローラに限らずに無端ベルトなどを使用してもよい。
【0032】
この定着装置121は、AC電源の供給を受けることによって発熱する発熱源としてのヒータ3、補助電源であるキャパシタからの電力の供給を受けることによって発熱するヒータ4を有し、このヒータ3、ヒータ4は定着ローラ1を加熱する任意の位置に設けられ、たとえばヒータ3、ヒータ4は定着ローラ1の内部に配置されて定着ローラ1を内側から加熱する。
【0033】
定着ローラ1および加圧ローラ2は図示しない駆動機構により回転駆動される。温度センサである定着サーミスタ5は、定着ローラ1の表面に微圧で当接され、定着ローラ1の表面温度(定着温度)を検出する。トナー6を担持した記録紙などのシート7は、定着ローラ1と加圧ローラ2とのニップ部を通過する際に、定着ローラ1と加圧ローラ2による加熱および加圧の作用によりトナー6が定着される。
【0034】
(定着ヒータ制御などの回路構成・動作)
つぎに本発明の実施の形態にかかる定着制御を中心とした構成について図3のブロック図を参照し、説明する。AC電源11は主電源スイッチ12を介して画像形成装置のDC電源を生成するDC電源(PSU)19と、キャパシタ(CP)14を充電するための充電器(PSU)18、およびACヒータ駆動回路(ACD)16に入力され、それらのAC電源としての入力電流を検出する入力電流検出回路(Isns)13を設け、入力電流値を制御部(CTL)10に入力する。
【0035】
定着ローラ(ROL)1には、発熱部材である定着ヒータ(HT1)3および定着ヒータ(HT2)4が設けられ、定着ヒータ(HT2)3はAC電源11をACヒータ駆動回路(ACD)16によりON/OFF制御され、定着ヒータ(HT1)3は、キャパシタ充放電回路(CPD)15を介してキャパシタ(CP)14と接続されている。
【0036】
キャパシタ(CP)14は、たとえば電気二重層コンデンサを用いた大容量のキャパシタであり、充電器(PSU)18によって充電される。充電器(PSU)18は主電源SWである主電源スイッチ(MSW)12を介してAC電源11からの電力が入力され、画像形成装置の制御部である制御部(CTL)10からの信号S1にしたがってキャパシタ(CP)14への出力がON/OFFされる。さらに充電器(PSU)18によってキャパシタ(CP)14に充電された電力は、キャパシタ充放電回路(CPD)15により定着ヒータ(HT1)3に供給される。
【0037】
主電源SWである主電源スイッチ(MSW)12を介したAC電源11は、画像形成装置のDC電源を生成するDC電源(PSU)19へも入力され、DC電源(PSU)19は画像形成装置内部で主に制御系で使用される電源Vccと、主に駆動系、中高圧電源に使用される電源Vaaを生成する。
【0038】
インターロックスイッチ(ISW)17は、図示しない画像形成装置のカバー類と連動してON/OFFするスイッチであり、安全規格に規定される箇所、すなわち画像形成装置のカバー類が開けられることにより触手可能な駆動部材、中高圧電源印加部材を有する場合には、カバー開時に該駆動部材の動作を停止、あるいは該印加部材への電圧印加を停止するよう電源を遮断する構成となっている。電源Vaaの一部は、インターロックスイッチ(ISW17)を介してキャパシタ充放電回路(CPD)15に入力される。
【0039】
定着ローラ(ROL)1近傍には、定着ローラ(ROL)1の表面温度を検出するための定着サーミスタ(TH)5が設けられており、この定着サーミスタ(TH)5の抵抗値が温度により変化することにより制御部(CTL)10は定着ローラ(ROL)1の表面温度を検出する。
【0040】
つぎに、図3に記載した回路における各ブロックについて詳細に説明する。まず、ACヒータ駆動回路(ACD)16について、図4を用いて説明する。AC電源11は、フィルタ(FIL)20および安全保護用定着リレー(RL)21を介して定着ヒータ(HT2)4に接続されている。一方、定着ヒータ(HT2)4は、ヒータON/OFF回路に接続されている。
【0041】
ヒータON/OFF回路は従来通りの構成であり、AC電源11をON/OFFするためのトライアック22と、トライアック22のゲートをONするためと2次側である制御部からの信号を絶縁するために必要であるフォトカプラ23と、フォトカプラ23の発光側LEDを駆動するためのトランジスタ24で構成される。コンデンサ25と抵抗26はノイズ吸収用スナバ回路、インダクタ29はノイズ吸収用、抵抗30は続流防止抵抗、抵抗27,28はフォトカプラ21の電流制限抵抗である。
【0042】
定着ヒータ(HT2)4は、安全保護用の定着リレー21とトライアック22のゲートの両方がONされた状態で電力が供給されて点灯する。制御部(CTL)10は、安全保護用の定着リレー21の制御信号S9をONした状態で、トライアック22の制御信号S8をON/OFFして、定着ヒータ(HT2)4の点灯/消灯を制御する。
【0043】
つぎに、キャパシタ充放電回路(CPD)15の構成について図5を参照し、説明する。キャパシタ充放電回路(CPD)15は、キャパシタ(CP)14の両端は充放電用のスイッチ(CPSW)36、安全保護用の定着リレー(RL)35、キャパシタの両端電圧検出回路(CPV)37などで構成される。ダイオード(D)38は、定着リレー(RL)35の逆起防止用のダイオードである。
【0044】
キャパシタ(CP)14の両端は、充放電用のスイッチ(CPSW)36と安全保護用の定着リレー(RL)35を介して接続され、スイッチ(CPSW)36と安全保護用の定着リレー(RL)35の両方がONされた状態で定着ヒータ(HT1)3に電力が供給され、キャパシタ(CP)14の両端電圧検出回路(CPV)37によりキャパシタ(CP)14の電圧を検出し、図3における制御部(CTL)10によりこの電圧信号S5を監視する。
【0045】
スイッチ(CPSW)36は、制御部(CTL)10が制御するキャパシタ充放電信号S3によりON/OFFされる。同様に定着リレー(RL)35は、制御部(CTL)10が制御する定着リレーON/OFF信号S4によりON/OFFされる。
【0046】
つぎに、キャパシタ(CP)14の充放電を制御する制御部(CTL)10の構成について図6を参照し、説明する。CPU40は、画像形成装置の制御に必要なデータを格納するためのメモリ41と接続され、キャパシタ(CP)14の両端電圧を検出するアナログ信号S5、定着ローラ(ROL)1の表面温度を検出するための定着サーミスタ(TH)5とR21の抵抗値によって分圧されたアナログ信号S6、画像形成装置の入力電流を検出するためのアナログ信号S7が入力される。さらにCPU40のIOポートよりキャパシタ(CP)14の充電器(PSU)18の出力ON/OFF信号S1、キャパシタ充放電信号S3、定着リレー(RL)35のON/OFF信号S4より出力する。
【0047】
つぎに、この実施の形態の動作を図9に示すタイミングチャートで画像形成動作であるコピー動作について説明する。まず、図9において、t1は定着ローラ(ROL)1表面の温度を所定の温度(たとえば、180℃)に立ち上げる期間である。通常、AC電源11から発熱部材であるAC定着ヒータ(HT2)4に電源を供給し、定着ローラ(ROL)1を加熱する。この期間t1では、AC定着ヒータ(HT2)4はフルデューティで点灯しているが、コピー動作は行なっていないので入力電流Iは、最大入力電流Imax以下となっている。
【0048】
定着ローラ(ROL)1近傍に設けられた定着サーミスタ(TH)5により表面温度を検出し、表面温度がコピー動作可能、すなわち所定の定着率を確保することの可能な温度である目標温度TtになるとAC定着ヒータ(HT2)4への電源供給を停止する。この期間t2がコピー待機状態である。
【0049】
期間t2において、定着ローラ(ROL)1の表面温度は目標温度に達していても定着装置周辺が十分に暖まっていない状態(たとえば、朝一など)でコピースタートを行なうと、コピー開始直後は期間t3のように定着ヒータ(HT2)4が点灯している状態でも定着ローラ(ROL)1の表面温度が低下する場合がある。実際には表面温度が目標温度以下になってもコピー動作可能であるが、表面温度がTmin以下になる場合には定着性が十分に確保できなくなるのでコピー動作を停止させなければならない。
【0050】
コピー動作中は、DC電源側の負荷電流の増加に伴いDC電源(PSU)19の入力電流が増加し、装置全体の入力電流も増加し装置として定められている最大入力電流Imaxに達する可能性があり、装置仕様上この最大電流値Imaxを超えることはできない。よって、この状態において定着ヒータ(HT2)4の点灯率をさらに上げることはできないので、期間t4のように表面温度がTmin以下にならないようにあらかじめキャパシタ(CP)14に充電されている電力定着ヒータ(HT2)4とは別に設けられた定着ヒータ(HT1)3に放電供給することにより定着ローラ(ROL)1の表面温度を上昇させる。
【0051】
キャパシタ(CP)14の電力を定着ヒータ(HT1)3に放電供給することにより、期間t5のように定着ローラ(ROL)1の表面温度が目標温度に達した場合にはキャパシタ(CP)14からの放電を停止する。キャパシタ(CP)14からの放電供給が停止した場合でも定着ヒータ(HT2)4のみで期間t6のように定着ローラ(ROL)1の表面温度を目標温度に維持できる場合には定着ヒータ(HT2)4をON/OFF制御することにより温度制御を行なう。
【0052】
つぎに、上記図9の動作を図7のフローチャートを参照し、説明する。なお、これら一連の制御は制御部(CTL)10によって実行される。図9において、まず、定着サーミスタ(TH)5により定着ローラ(ROL)1の表面温度を検出し、目標温度(定着設定温度、たとえば180℃)であるか否かを判断する(ステップS11)。ここで、目標温度以上であれば定着ヒータ(HT1)3をOFF(ステップS12)し、さらに定着ヒータ(HT2)4をOFFする(ステップS13)。一方、目標温度に達していない場合には、さらに、定着ヒータ(HT2)4がONしている否かを判断する(ステップS14)。ここで、定着ヒータ(HT2)4が点灯していない場合には、定着ヒータを(HT2)4をONすることにより定着ローラ(ROL)1の表面温度になるように制御する。また、定着ヒータ(HT2)4がONしているにも関わらず表面温度が目標温度より低下し、Tmin以下になる前に定着ヒータ(HT1)3をONする(ステップS15)。
【0053】
つぎに、図8に示すフローチャートを参照し、キャパシタ(CP)14の充電処理について説明する。前述したように定着ローラ(ROL)1の表面温度を維持するためにキャパシタ(CP)14から電力を放電するが、放電された後に充電をしなければならない。制御部(CTL)10は、キャパシタ(CP)14の両端電圧を監視しており、放電後のキャパシタ(CP)14の両端電圧がある所定の電圧に達したか否かを判断する(ステップS21)。ここで、放電後のキャパシタ(CP)14の両端電圧がある所定の電圧に達していない場合には、さらに、その電流は最大値か否かを判断する(ステップS22)。ここで、最大入力電流ではないと判断した場合、キャパシタ(CP)14を充電するための充電器(PSU)18で充電を行なう(ステップS23)。すなわち、充電中においても装置としての最大入力電流を超えることはできないので、入力電流検出回路(Isns)13で入力電流を監視し、充電できる場合のみキャパシタ(CP)14への充電を行なう。
【0054】
上記充電を行なった後、受電動作の回数として1つカントアップし(ステップS24)、充電回数があらかじめ設定された回数Nを超えたか否かを判断する(ステップS25)。ここで、充電回数が設定された回数を超えたらならキャパシタ(CP)14の検出処理を実行する(ステップS26)。
【0055】
つぎに、キャパシタ(CP)14への放電を定抵抗放電で行ない、このときに、キャパシタ電圧をモニタし、キャパシタの寿命または異常を検出する例について説明する。図16は、キャパシタの定電流充電時に充電時間とキャパシタ電圧をモニタするための回路の模式図である。
【0056】
キャパシタを定抵抗放電するとキャパシタ電圧は徐々に低下していくが、その低下の過程での第1および第2の検出電圧はつぎのようになる。放電当初、キャパシタ電圧信号が任意の第1の基準電圧Vr1と任意の第2の基準電圧Vr2よりも高いときは、出力信号E・HはLowレベルになる。つぎにキャパシタ電圧信号が低下し、任意の第1の基準電圧Vr1よりも小さくなると、出力信号HはHighレベルになる。さらにキャパシタ電圧信号が大きくなっていって任意の第2の基準電圧Vr2よりも小さくなると、出力信号EはHighレベルになる。
【0057】
上記出力信号E・Hは、画像形成装置の制御部(CTL)10に出力されるため、制御部(CTL)10で出力信号HがHighレベルになったときから出力信号EがHighレベルになるまでの時間を計測すれば、キャパシタ放電時のある任意電圧から他の任意電圧までの低下時間がわかる。
【0058】
キャパシタ(CP)14を定抵抗放電したときのキャパシタ電圧と放電時間の関係を示したのが図17である。図17は、キャパシタ(CP)14が満充電から放電された場合の図である。さらにこの図は、キャパシタ容量の違いも示している。キャパシタ(CP)14は充放電を繰り返すと徐々にではあるが性能が低下し、その大きなものに容量減少がある。図17のキャパシタ容量a>b>cは、初期の容量をa、性能が低下して使用する上で必要最低限になったときの容量をb、さらに使用して下がったときの容量をcとしている。
【0059】
図示していない定抵抗放電回路でキャパシタから放電が始まるとキャパシタ電圧が低下するが、キャパシタ電圧が設定電圧:Vs2になると放電を停止させる。同様に、キャパシタ電圧が設定電圧:Vs1になったときの電圧と第1の基準電圧Vr1が同じになるように設定する。このように第2の基準電圧Vr2・第1の基準電圧Vr1を決め、キャパシタ電圧が低下し、キャパシタ電圧が設定電圧:Vs2を過ぎると出力信号HがHighレベル、設定電圧:Vs1を過ぎると出力信号EがHighレベルになる。
【0060】
図17において、出力信号E・HがHighレベルになる時間が、キャパシタ容量aではそれぞれTa2・Ta1、キャパシタ容量bではTb2・Tb1、キャパシタ容量cではTc2・Tc1になる。当然ではあるが、キャパシタの定電流での放電時間は、容量が大きいほど長くなる。
【0061】
図17のキャパシタ容量bの充電時間とキャパシタ電圧および出力信号E・Hの関係を示したのが図18になる。これら図16〜図18から明らかなように、キャパシタ(CP)14の定電流充電で設定電圧:Vs1から設定電圧:Vs2になるまでの時間は下記のようになる。
【0062】
・キャパシタ容量a
Ta2=(Ta2)−(Ta1)
・キャパシタ容量b
Tb2=(Tb2)−(Tb1)
・キャパシタ容量c
Tc2=(Tc2)−(Tc1)
【0063】
前述したように図16の出力信号E・Hは、画像形成装置の制御部(CTL)10に出力しているため、制御部(CTL)10では上記のキャパシタ容量aのときはTa2、キャパシタ容量bのときはTb2、キャパシタ容量cのときはTc2の時間をカウントしている。
【0064】
一方、制御部(CTL)10には、あらかじめ必要最低限になった容量での定抵抗放電のキャパシタ電圧下降時の設定電圧:Vs1から設定電圧:Vs2になる時間:Tb2をデータとしてメモリ41に保存しておく。
【0065】
画像形成装置の使用中において、キャパシタ(CP)14の定電流充電をしたときに図16の回路の出力信号HのHighレベルから出力信号EのHighレベルになるまでの時間をカウントしてTb2と比較し、測定時間が長い場合は使用可能、短い場合は使用不能と判断し、寿命を検出する。また、キャパシタ(CP)14の初期容量における定電流充電のキャパシタ電圧下降時の設定電圧:Vs1から設定電圧:Vs2になる時間:Ta2をデータとしてメモリ41に記憶しておいて測定データと比較し、測定データが長い場合は充電回路またはキャパシタの不良として異常であることを検出する。
【0066】
上記のように、あらかじめ任意の2つの設定電圧Vs2/Vs1を決め、定抵抗放電でのキャパシタ初期容量のVs1からVs2になる時間(Ta2)、および、必要最低限の容量のVs1からVs2になる時間(Tb2)をそれぞれ測定し、画像形成装置の制御部(CTL)10にメモリ41に記憶しておき、画像形成装置動作中のキャパシタ定電流充電時のVs2/Vs1になる時間を検出する回路を設け、画像形成装置の制御部(CTL)10でその時間を計測し、メモリ41内のデータ(Ta2・Tb2)と比較することで、キャパシタ(CP)14の寿命、および充電回路またはキャパシタの異常検出が可能になり、キャパシタ(CP)14を交換することで画像形成装置の性能を維持でき、また、異常が生じても安全に停止させることができる。
【0067】
さて、従来は先に述べたように、最大供給電力を増やすことで省エネを実現するために、補助電源を用いている。充電可能な補助電源としては、鉛蓄電池およびカドニカ電池が代表的なものである。しかし、二次電池は充放電を繰り返すと電池が劣化して容量低下が進行し、大電流で放電するほど寿命が短くなるという特性を有する。一般的に大電流で長寿命とされているカドニカ電池でも、充放電の繰り返し回数は約500〜1000回程度であり、一日に20回の充放電を繰り返すと一ヶ月程度で電池の寿命が来てしまうことになる。これでは電池交換の手間がかかるとともに、電池代などのランニングコストも非常に高くつくことになる。
【0068】
これに対し、以上説明したこの実施の形態の構成および動作により、大容量キャパシタ、たとえば電気二重層コンデンサは、充放電の繰り返し回数が数万〜数十万回以上で二次電池よりもはるかに充放電回数による寿命が長いが、画像形成装置の定着ヒータに使用された場合には使用条件によっては決して十分な回数ではない。よって、画像形成装置の性能を維持し続けるためにはキャパシタの寿命を判断する必要があり、この実施の形態によってキャパシタ(CP)14の寿命を容易にかつ的確に検出することができる。
【0069】
なお、この実施の形態では、キャパシタ(CP)14への充電を定電流で行なったが、定電力で充電しても同様の効果が得られる。
【0070】
つぎに、上述した実施の形態においてキャパシタ(CP)14の寿命を検出し、特にキャパシタ(CP)14の交換が必要になった場合の通知動作について説明する。
【0071】
キャパシタ(CP)14の寿命というのはキャパシタ容量が低下することである。キャパシタ容量が低下すると本来の電力が得られなくなるために、使用環境、記録紙の材質、コピーモードによっては定着温度が目標温度を維持できなくなる可能性がある。たとえば、キャパシタ電力を連続コピー動作中に使用するのであれば連続コピー動作中に定着ローラ表面温度の落込みが発生する。あるいはキャパシタ電力を定着ローラを目標の表面温度までの立ち上り補助のために使用するのであれば立ち上り時間が長くなるなどの弊害が発生することが考えられる。ただし、コピー動作が全くできなくなるわけではない。
【0072】
しかしながら、本来の装置性能を達成できなくなるのでキャパシタ(CP)14の交換が必要となる。そこで、この実施の形態では、以下のような構成および動作により表示処理を行なう。
【0073】
図10は、通知手段を備えた画像形成装置の構成を示すブロック図である。ここでは、制御部(CTL)10の構成に加えて操作部42を制御する構成となる。KEY45は操作部42上に設けられたキーでCPU40により監視されており、DRV46は液晶LCD43を駆動するドライバ、DRV47はLED44を駆動するドライバであり、これらはCPU40により駆動制御される。図11は、操作部42の構成例を示す説明図である。
【0074】
図13は、キャパシタの寿命検出有無における動作例(1)を示すフローチャートである。まず、キャパシタ(CP)14の寿命を前述した手順にしたがって検出したか否かを判断する(ステップS31)。ここで、キャパシタ(CP)14の寿命を検出した場合に、制御部(CTL)10のCPU40は、DRV46を駆動させ、操作部42の表示部(LCD43)に、たとえば「キャパシタ交換時期です」あるいは「サービスに連絡してください」などのメッセージを表示する(ステップS32)。これにより、本来の装置性能を維持するためのキャパシタ(CP)14の交換時期を通知するものである。
【0075】
したがって、以上の実施の形態により、寿命を判断した場合に、装置の性能を維持するためにキャパシタを交換しなければならないことが操作者に知らせることができる。したがって、装置に設けられている操作部42に表示することにより特別な構成を持つことなく従来の画像形成装置の構成で安価に通知することが可能となる。
【0076】
つぎに、キャパシタ電力を定着装置の発熱部材に使用する構成でかつネットワークを有し、キャパシタの寿命到達時にネットワークを介してサービスセンタなどに連絡するなどの処理を行なう例について説明する。
【0077】
本構成を実現する例を図13のブロック図に示し、説明する。前述した制御部(CTL)10の構成に加えてI/F51を制御する構成となる。IF51は、インターフェースのためのドライバであり、ネットワークサーバー50と接続されている。
【0078】
図14は、本発明の実施の形態におけるネットワーク構成例である。ここでは4台の端末コンピュータA,B,C,Dとネットワーク内のインタフェースを司るネットワークサーバーE、およびプリンターF、複合機Gなどの画像形成装置2台が電気的にネットワーク(LAN)60上に接続されている。この構成の場合、ユーザーは端末コンピュータA,B,C,DよりネットワークサーバーE(ネットワークサーバー50)を介したプリンターFあるいは複合機Gに印刷出力することができる。ネットワーク内の端末それぞれは一般的に称されるI/Fケーブルによって接続されるがここでは特に説明しない。ネットワーク内では前述したI/Fケーブルを介して各端末間でコマンドやデータを送受信する。
【0079】
なお、ネットワーク(LAN)60は、公衆回線や専用回線を経由して外部と接続するWAN(Wide Area Network:広域通信網)と、同一敷地内でネットークを構築するLAN(Local Area Network:構内通信網)に分類される方式があるが、そのいずれの方式であってもよい。あるいは、インターネット機能を備える場合、TCP/IP(Transmission Contorol Protocol/Internet Protocol)であってもよい。
【0080】
図15は、キャパシタの寿命検出有無における動作例(2)を示すフローチャートである。まず、キャパシタ(CP)14の寿命を前述した手順にしたがって検出したか否かを判断する(ステップS41)。ここで、キャパシタ(CP)14の寿命を検出した場合に、制御部(CTL)10のCPU40は、I/F51を介しネットワークサーバー50にキャパシタ(CP)14が寿命である旨の通知処理を実行する(ステップS42)。これにより、本来の装置性能を維持するためのキャパシタ(CP)14の交換時期をサービスセンターなどに迅速に通知することが可能になる。
【0081】
したがって、実際には操作部42の表示に気づいた操作者が、サービスセンターに連絡するという行為が発生するが、このとき上述したように、画像形成装置がネットワークに接続されている場合にはそのネットワークを使用して自動的にサービスセンターに通知することにより、迅速にアービスセンターにキャパシタ(CP)14の寿命をタイムリーに知らせるので、操作者の煩わしさを低減することができ、かつサービスマンによる交換までの時間短縮も可能になる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる画像形成装置(請求項1)によれば、充電電圧検出手段によりキャパシタの充電電圧を検出し、この電圧値が所定値に達した際にキャパシタの放電を開始し、所定の電圧値になる放電終了までの放電経過時間を計時し、当該時間があらかじめ設定されている規定値と比較し、計時時間が規定値を超えた場合にキャパシタが寿命であるかまたは異常であるかを判断することができる。
【0083】
また、本発明にかかる画像形成装置(請求項2)によれば、請求項1において、キャパシタが寿命であると判断した場合、表示手段に寿命である旨を表示出力することにより、操作者が装置の状態を把握でき、操作者への処置を促すことが可能になるなるため、操作者への的確な報知とその後の交換などをサービスセンターなどの迅速に連絡することが期待でき、装置のダウンタイムも短縮可能になる。
【0084】
また、本発明にかかる画像形成装置(請求項3)によれば、請求項1または2において、キャパシタが寿命であると判断した場合、通信手段を介してサービス管理センターに寿命である旨を送信するため、サービス管理センター側でキャパシタの交換が必要であることを自動的に認識することができ、交換といった作業が迅速に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の構成を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる定着装置の概略構成を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる定着装置の制御部分を中心とした構成を示す回路図である。
【図4】ACヒータ駆動回路の構成を示す回路図である。
【図5】図3におけるキャパシタ充放電回路の構成を示す回路図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる制御部の構成例(1)を示す回路図である。
【図7】本発明の実施の形態にかかる制御部による定着制御動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態にかかる制御部によるキャパシタの充電処理動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態にかかる画像形成動作および定着制御の様子を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の実施の形態にかかる制御部の構成例(2)を示す回路図である。
【図11】本発明の実施の形態にかかる操作部の構成例を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態にかかる制御部によるキャパシタ寿命時の処理例(1)を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態にかかる制御部の構成例(3)を示す回路図である。
【図14】本発明の実施の形態にかかるネットワーク上に接続されている機器例を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態にかかる制御部によるキャパシタ寿命時の処理例(2)を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態にかかるキャパシタ電圧をモニタするための回路例を示す模式図である。
【図17】キャパシタの放電時間とキャパシタ電圧との関係を示すグラフである。
【図18】キャパシタ容量bの充電時間とキャパシタ電圧および出力信号E・Hの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 定着ローラ
3 定着ヒータ(HT1)
4 定着ヒータ(HT2)
5 定着サーミスタ(TH)
10 制御部(CTL)
11 AC電源
12 主電源SW
13 入力電流検出回路
14 キャパシタ(CP)
15 キャパシタ充放電回路(CPD)
16 ACヒータ駆動回路(ACD)
17 インタロックスイッチ(ISW)
18 充電器
19 DC電源
40 CPU
41 メモリ
42 操作部
50 ネットワークサーバー
51 I/F
60 LAN

Claims (3)

  1. 充電可能なキャパシタを有する補助電源と、前記補助電源から電力が供給されることで発熱する発熱部材と、前記発熱部材からの熱によりトナー像を溶融定着する定着装置を具備する画像形成装置において、
    前記キャパシタの充電電圧を検出する充電電圧検出手段と、
    前記充電検出手段による電圧値が所定値に達した際に前記キャパシタの放電を開始し、所定の電圧値になる放電終了までの放電経過時間を計時し、当該計時時間をあらかじめ設定されている規定値と比較することにより、前記キャパシタの寿命有無を判断し、所定の制御を実行する供給電力制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. さらに、装置の状態を表示出力する表示手段を備え、
    前記供給電力制御手段は、前記キャパシタが寿命であると判断した場合、前記表示手段に寿命である旨を表示出力することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. さらに、通信ネットワークを介してサービス管理センターと接続して装置の状態を通信する通信手段を備え、
    前記供給電力制御手段は、前記キャパシタが寿命であると判断した場合、前記通信手段を介して前記サービス管理センターに寿命である旨を送信することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007079290A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Fuji Xerox Co Ltd 消耗品管理システム及びこれを用いた管理対象マシン
JP2008039920A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Kyocera Mita Corp 加熱システム及びこれを用いた画像形成装置
JP2009236962A (ja) * 2008-03-25 2009-10-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びそのキャパシタ容量測定方法

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