JP2008033164A - 加熱システム、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャパシタの寿命をより正確に検出することのできる定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】温度変化Δtと電気二重層キャパシタの寿命L1とが対応付けられたテーブルを記憶するテーブル記憶部101と、電気二重層キャパシタの充電時又は放電時においてタイマにより所定時間が計時されると、計時開始時点及び計時終了時点においてサーミスタから得られた検出温度の差(温度変化Δt)を算出し、テーブル記憶部101を参照して、前記温度変化Δtに対応する電気二重層キャパシタの寿命を検出する寿命検出部102と、寿命検出部102により検出された電気二重層キャパシタの寿命を表示部でのメッセージ表示により報知する報知部103とを備えた。
【選択図】図2
【解決手段】温度変化Δtと電気二重層キャパシタの寿命L1とが対応付けられたテーブルを記憶するテーブル記憶部101と、電気二重層キャパシタの充電時又は放電時においてタイマにより所定時間が計時されると、計時開始時点及び計時終了時点においてサーミスタから得られた検出温度の差(温度変化Δt)を算出し、テーブル記憶部101を参照して、前記温度変化Δtに対応する電気二重層キャパシタの寿命を検出する寿命検出部102と、寿命検出部102により検出された電気二重層キャパシタの寿命を表示部でのメッセージ表示により報知する報知部103とを備えた。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像形成装置において用紙等の転写材に転写されたトナー像を当該転写材へ定着させる定着処理を施す加熱システム及び該加熱システムを備えた画像形成装置に関するものである。
紙等の記録媒体上にトナーを定着させることにより画像を形成する装置として、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいはこれら各機器の機能を複合化した複合機等の画像形成装置があり、この画像形成装置には、通常、用紙等の転写材に転写されたトナー像を当該転写材へ定着させる定着処理を施す定着装置が搭載されている。この定着装置は、定着ローラと加熱部を主な構成要素とするものである。定着ローラは互いの周面が密着した状態で平行対峙する一対のローラであり、加熱部は、上記一対の定着ローラのうち、記録媒体のトナー側に位置する定着ローラ(加熱ローラ)を加熱するものである。このように構成された定着装置は、一対の定着ローラ間を通過する記録媒体を加圧及び加熱することにより、感光体によって記録媒体上に転写されたトナー像を記録媒体に固着させる。
上記定着装置には、加熱部を主発熱体と補助発熱体とから構成されているとともに、主発熱体に電力を供給する主電源装置、及び補助発熱体に電力(補助電力)を供給するとともに電気二重層キャパシタを電源とする補助電源装置を備えたものがある。このような定着装置は、被加熱体(加熱ローラ)の温度を検出するセンサを備え、当該センサによって検出された加熱ローラの温度に基づいて定着装置への補助電源装置からの電力供給をON/OFF制御することにより加熱ローラの温度を所定温度に調整する。
一方、例えば下記特許文献1には、このような補助電源装置を備えた定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置が開示されている。また、該特許文献1には、定着装置の補助電源として使用されるキャパシタの寿命を正確に判断することを目的として、前記キャパシタの充電回数を検出し、その検出回数が所定値を超えると、ユーザにその旨をメッセージで報知する技術が開示されている。
特開2004−286876号公報
しかしながら、キャパシタは、その温度に応じて劣化の程度が異なるという性質を有しているが、前記特許文献1の技術にあっては、検出されるキャパシタの充電回数には、キャパシタの温度が考慮されていないため、該キャパシタの温度の違いによるキャパシタの劣化状況の差異については検出されない。したがって、前記特許文献1の技術には、キャパシタの寿命における検出精度に向上の余地があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、キャパシタの寿命をより正確に検出することのできる加熱システム及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、キャパシタからなる補助電源と、トナーを記録紙へ定着させる定着部を外部電源からの電力で駆動させる第1定着ヒータと、前記定着部を前記補助電源からの電力で駆動させる第2定着ヒータとを有する定着ヒータとを備えた加熱システムであって、前記キャパシタの温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出されるキャパシタの温度に基づいて、前記キャパシタの寿命を検出する寿命検出手段とを備えたことを特徴とするものである。
この発明によれば、前記温度検出手段により検出したキャパシタの温度に基づいて、前記キャパシタの寿命を検出するようにしたので、キャパシタの温度の違いによるキャパシタの劣化状況が反映されたキャパシタの寿命が検出される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の加熱システムにおいて、前記温度検出手段は、一定期間における前記キャパシタの温度変化を検出するものであり、予め設定された前記キャパシタの温度変化と前記キャパシタの寿命との関係を記憶する記憶手段を備え、前記寿命検出手段は、前記温度検出手段により温度変化が検出されると、前記記憶手段に記憶された前記関係を用いて、前記温度変化に対応する前記キャパシタの寿命を検出するものであることを特徴とする。
この発明によれば、予め設定された前記キャパシタの温度変化と前記キャパシタの寿命との関係が記憶されており、温度検出手段により、一定の期間における前記キャパシタの温度変化が検出されると、寿命検出手段により、前記記憶手段に記憶された関係を用いて、前記温度変化に対応する前記キャパシタの寿命が検出される。この構成により、比較的簡単な構成でキャパシタの正確な寿命を検出することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の加熱システムにおいて、前記寿命検出手段により検出された前記キャパシタの寿命又は該寿命に関連する内容を報知する報知手段を更に備えることを特徴とするものである。
この発明によれば、キャパシタの寿命又は該寿命に関連する内容をユーザに認識させることができるため、ユーザは、該補助電源に対する何らかの処置を行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の加熱システムにおいて、前記温度検出手段により検出された温度変化が該温度変化について設定された閾値を超えると、それ以降の前記補助電源による前記定着ヒータへの電力供給を禁止させる禁止手段を更に備えることを特徴とするものである。
この発明によれば、前記温度検出手段により検出された温度変化が該温度変化について設定された閾値を超えると、それ以降の前記補助電源による前記定着ヒータへの電力供給を禁止させる、すなわち電力の利用効率が低下した補助電源の動作を禁止するようにしたので、電力の浪費を防止又は抑制することができる。例えば、キャパシタの電圧に拘わらず該キャパシタの電圧を一定の電圧に昇圧し、その電圧を第2定着ヒータに出力する昇圧回路が搭載されているときには、キャパシタが劣化して該キャパシタから供給される電力が低下すると、昇圧回路に供給すべき電力が増大することとなり、昇圧回路に供給する電力に対する該昇圧回路で生成される電力の比、すなわち電力効率が低下(悪化)するが、本発明のように、補助電源による前記定着ヒータへの電力供給を禁止させることで、そのような状況が回避される。
請求項5に記載の発明は、用紙に対して所定の画像データに基づく画像形成動作を行う画像形成部と、前記画像形成部による画像形成動作後の用紙に対して、前記用紙に付着するトナーを該用紙に定着させる前記請求項1ないし4のいずれかに記載の加熱システムと
を備えることを特徴とする画像形成装置である。
を備えることを特徴とする画像形成装置である。
この発明によれば、画像形成装置において、前記請求項1ないし4のいずれかに記載の発明による作用が得られる。
本発明によれば、キャパシタの温度の違いによるキャパシタの劣化状況が反映されたキャパシタの寿命を検出するようにしたので、キャパシタの寿命をより正確に検出することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例である複合機の内部構成を概略的に示す側面図である。複合機1は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等の機能を兼ね備えたものである。この複合機1は、本体部2と、本体部2の左方に配設されたスタックトレイ3と、本体部2の上部に配設された原稿読取部5と、原稿読取部5の上方に配設された原稿給送部6とを有している。
また、複合機1のフロント部には、操作部47が設けられている。この操作部47には、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー471と、印刷部数等を入力するためのテンキー472と、各種複写動作の操作ガイド情報等を表示し、これら各種設定入力用にタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイ等からなる表示部473と、表示部473で設定された設定内容等をリセットするリセットキー474と、実行中の印刷(画像形成)動作を停止させるためのストップキー475と、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能を切り換えるための機能切換キー477が備えられている。
原稿読取部5は、CCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等からなるスキャナ部51と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台52及び原稿読取スリット53とを備える。スキャナ部51は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台52に載置された原稿を読み取るときは、原稿台52に対向する位置で原稿面に沿って移動され、原稿画像を走査しつつ取得した画像データを制御部10(図2)へ出力する。また、原稿給送部6により給送された原稿を読み取るときは、原稿読取スリット53と対向する位置に移動され、原稿読取スリット53を介して原稿給送部6による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を取得し、その画像データを制御部10へ出力する。
原稿給送部6は、原稿を載置するための原稿載置部61と、画像読み取り済みの原稿を排出するための原稿排出部62と、原稿載置部61に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿排出部62へ排出するための給紙ローラ(図略)、搬送ローラ(図略)等からなる原稿搬送機構63を備える。原稿搬送機構63は、さらに原稿を表裏反転させて原稿読取スリット53と対向する位置へ再搬送する用紙反転機構(図略)を備え、原稿の両面の画像を原稿読取スリット53を介してスキャナ部51から読取可能にしている。
また、原稿給送部6は、その前面側が上方に移動可能となるように本体部2に対して回動自在に設けられている。原稿給送部6の前面側を上方に移動させて原稿台52上面を開放することにより、原稿台52の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等を操作者が載置できるようになっている。
本体部2は、複数の給紙カセット461と、給紙カセット461から記録紙を1枚ずつ繰り出して記録部40へ搬送する給紙ローラ462と、給紙カセット461から搬送されてきた記録紙に画像を形成する記録部40とを備える。
記録部40は、スキャナ部51で取得された画像データに基づきレーザ光等を出力して感光体ドラム43を露光する光学ユニット42と、感光体ドラム43上にトナー像を形成する現像部44と、感光体ドラム43上のトナー像を記録紙に転写する転写部41と、トナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させる定着装置7(図2参照、図1には、定着ローラ73のみ図示)と、記録部40内の用紙搬送路中に設けられ、記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ48まで搬送する搬送ローラ463,464等とを備える。
また、記録紙の両面に画像を形成する場合は、記録部40で記録紙の一方の面に画像を形成した後、この記録紙を排出トレイ48側の搬送ローラ463にニップされた状態とする。この状態で搬送ローラ463を反転させて記録紙をスイッチバックさせ、記録紙を用紙搬送路49に送って記録部40の上流域に再度搬送し、記録部40により他方の面に画像を形成した後、記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ48に排出する。
図2は、複合機1に備えられる定着装置7及び周辺の内部構成を示す概略図である。定着装置7は、第1電源スイッチ71と、補助電源ユニット72と、定着ローラ73と、補助電源スイッチ74と、充電スイッチ75と、制御部10と、タイマ11とを備えている。
定着ローラ73は、記録紙に圧力を付与する圧ローラと、記録紙に熱を付与する熱ローラとを有し、これら両ローラにより記録紙を圧接状態で挟みこんで当該記録紙上のトナー像を記録紙に定着させる。定着ローラ73の熱ローラ内に加熱用の定着ヒータ730が設けられている。図2では、特に定着ヒータ730部分を示している。定着ヒータ730は、第1定着ヒータ731と、第2定着ヒータ732とを有している。第1定着ヒータ731は、交流の商用電源8から供給される電力で発熱するハロゲンヒータである。第2定着ヒータ732は、補助電源ユニット72から供給される電力で発熱するハロゲンヒータである。
第1電源スイッチ71は、商用電源8と第1定着ヒータ731との間に設けられており、商用電源8からのAC100Vの電力を第1定着ヒータ731に供給するか否か、すなわち、第1定着ヒータ731を駆動(発熱)させるか否かを切り換える開閉スイッチである。第1電源スイッチ71は、複合機1の全体動作の制御を司る制御部10から入力される開閉信号に基づいて、上記商用電源8からのAC100Vの電力供給をオン又はオフする。
補助電源スイッチ74は、補助電源ユニット72と第2定着ヒータ732の間に設けられており、補助電源ユニット72からの電力を第2定着ヒータ732に供給するか否か、すなわち、第2定着ヒータ732を駆動(発熱)させるか否かを切り換える開閉スイッチである。補助電源スイッチ74は、後述の補助電源制御部724から入力される開閉信号に基づいて、補助電源ユニット72からの電力供給をオン又はオフする。
充電スイッチ75は、商用電源8と補助電源ユニット72との間に設けられており、商用電源8からの電力を補助電源ユニット72に供給するか否かを切り換える開閉スイッチである。充電スイッチ75も、補助電源制御部724から入力される開閉信号に基づいて、上記商用電源8からの電力供給をオン又はオフする。制御部10は、複合機1のスリープモード実行時(印刷待機時)や、主電源オフ時等、複合機1において商用電源8の電力使用量が少ないときに、充電スイッチ75をオンにして、充電装置721及び蓄電装置722による充電を行わせる。
補助電源ユニット72は、第2定着ヒータ732に電力を供給するために商用電源8の補助的電源として設けられたものであり、充電装置721と、蓄電装置722と、放電装置723と、補助電源制御部724と、サーミスタ7246とを備える。
充電装置721は、蓄電装置722を充電するためのAC/DCコンバータであり、交流電力である商用電源8のAC100Vを整流した電流を蓄電装置722に出力する。
蓄電装置722は、1つ又は直列接続された複数の電気二重層キャパシタ725等を備えて構成されるものであり、充電装置721からの電流を電荷として電気二重層キャパシタ725に充電する一方、前記電気二重層キャパシタ725に充電された電荷を放電し、放電電流として放電装置723に出力する。
サーミスタ726は、電気二重層キャパシタ725の温度を検出するためのものであり、検出した電気二重層キャパシタ725の温度を示す信号を制御部10に出力する。
放電装置723は、蓄電装置722から出力される電圧を入力電圧として、当該入力電圧を、負荷である第2定着ヒータ732に適した所定の電圧まで昇圧し、この昇圧した電力を第2定着ヒータ732に供給するものである。放電装置723は、絶縁型のトランスによって入力側と出力側とが絶縁された絶縁型DC/DCコンバータであり、また、電気二重層キャパシタ725の電圧に拘わらず該キャパシタ725の電圧を昇圧した一定の電圧を第2定着ヒータ732に出力する昇圧回路を有する。
補助電源制御部724は、制御部10の指示にしたがって、補助電源スイッチ74及び充電スイッチ75のそれぞれのオン/オフを切り換え制御するものである。
制御部10は、複合機1の全体動作の制御を司るものであり、例えばCPU(中央処理装置)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only memory)等からなる。制御部10は、第1電源スイッチ71のオン及びオフを切り換え制御するとともに、補助電源制御部724に対して、補助電源スイッチ74及び充電スイッチ75のオン/オフの切り換え指示を行う。
次に、本実施形態の特徴部分について説明する。
前記電気二重層キャパシタ725は、充放電動作を繰り返すうちに劣化し、その内部抵抗が大きくなる結果、該内部抵抗により充放電時に発生する熱量が大きくなる。例えば、使用初期の時点で24mΩの内部抵抗を有する電気二重層キャパシタ725を40Vの電圧で充電する状況を想定し、該電気二重層キャパシタ725が劣化してその内部抵抗が36mΩになったとした場合、12秒間、26Aで該電気二重層キャパシタ725に充電を行ったとき、使用初期では、194.7Jの発熱量であるのに対し、前記劣化時には、292.6Jとなる。
このように、電気二重層キャパシタ725の充電に要する電力の一部が電気二重層キャパシタ725の発熱により消費されその消費量が増大する、すなわち電気二重層キャパシタ725の充放電効率が低下すると、主電源8から供給される電力の浪費が増大する。本実施形態では、これを防止又は抑制するべく、蓄電装置722の充電時又は放電時における一定期間に変化した電気二重層キャパシタ725の温度Δtを算出し、この温度Δtに基づいて、電気二重層キャパシタ725の劣化の程度を判断するとともに、電気二重層キャパシタ725の劣化が著しいと判断される場合には、その旨をユーザに報知し、ユーザに適切な処置を促すようにしている。
タイマ11は、電気二重層キャパシタ725の温度変化を検出する前記一定時間を計時するためのものである。タイマ11の計時動作は、制御部10により制御され、計時情報は制御部10に出力される。
制御部10は、機能的に、テーブル記憶部101と、寿命検出部102と、報知部103とを備える。
テーブル記憶部101は、図3に示すように、前記温度変化と電気二重層キャパシタ725の寿命とが対応付けられたテーブルを記憶するものである。前記テーブルは、例えば温度変化Δt1に対してキャパシタの寿命L1が、温度変化Δt2に対してキャパシタの寿命L2が対応付けられたテーブルである。
寿命検出部102は、タイマ11により前記一定時間が計時されると、その時点においてサーミスタ726から得られた検出温度と、サーミスタ726による温度検出動作の開始時点で該サーミスタ726から得られた検出温度との差Δt、すなわち前記温度変化を算出し、テーブル記憶部101を参照して、その算出した前記温度変化Δtに対応する電気二重層キャパシタ725の寿命Lを検出するものである。例えば寿命検出部102は、算出した温度変化がΔt3であったものとすると、電気二重層キャパシタ725の寿命がL3であると検出する。
報知部103は、寿命検出部102により検出されたキャパシタ725の寿命や該寿命に基づいて検出される該キャパシタ725の交換時期を、例えば表示部9でのメッセージ表示により報知するものである。なお、前記キャパシタ725の交換時期の報知態様は、表示態様に限らず、音声出力によるものでもよいし、両者を組み合わせてもよい。
図4は、複合機1における電気二重層キャパシタ725の寿命検出処理を示すフローチャートである。
図4に示すように、制御部10は、例えば蓄電装置722の充電動作又は放電動作の実行期間において、或るタイミング、例えば充電開始タイミング又は放電開始タイミングでサーミスタ726に温度検出動作を開始させるとともに、タイマ11に計時動作を開始させる(ステップ♯1)。そして、制御部10は、前記タイマ11による計時時間Tが所定値Tbに達すると(ステップ♯2でYES)、前記タイマ11による計時開始時点で得られた検出温度と、計時時間Tが所定値Tbに達した時点で得られた検出温度との差(計時期間中における温度変化)Δtを算出し(ステップ♯3)、テーブル記憶部101に記憶されているテーブル(図3参照)を参照して、ステップ♯3で算出した温度変化に対応する電気二重層キャパシタ725の寿命Lを検出する(ステップ♯4)。
そして、制御部10は、ステップ♯4で算出した電気二重層キャパシタ725の寿命Lに基づいて検出される該キャパシタ725の交換時期を表示部9に表示(報知)する(ステップ♯5)。
以上のように、本実施形態では、電気二重層キャパシタ725の充電時又は放電時における或る一定期間の温度変化Δtに対応する該電気二重層キャパシタ725の寿命Lを予めテーブル形式で検出しておき、電気二重層キャパシタ725の温度変化Δtを検出すると、その温度変化Δtに対応する電気二重層キャパシタ725の寿命Lを検出するようにしたので、電気二重層キャパシタ725の温度の違いによる電気二重層キャパシタ725の劣化状況が反映された電気二重層キャパシタ725の寿命を検出することができる。したがって、電気二重層キャパシタ725の寿命をより正確に検出することができる。
また、寿命に基づく電気二重層キャパシタ725の交換時期をユーザに報知するようにしたので、報知された交換時期に基づいてユーザにより電気二重層キャパシタ725が交換されることで、電力の浪費を防止又は可及的に抑制することができる。
また、本実施形態では、電気二重層キャパシタ725の電圧に拘わらず該キャパシタ725の電圧を昇圧した一定の電圧を第2定着ヒータ732に出力する昇圧回路を有しているため、電気二重層キャパシタ725が交換されないままでいると、該キャパシタ732が劣化して該キャパシタ732から供給される電力が低下すると、その昇圧回路への供給電力が増大し、電力効率(昇圧回路に供給する電力と該昇圧回路で生成される電力との比)が低下(悪化)するが、電気二重層キャパシタ725の交換時期を報知してその交換が適切になされるようにしたので、電力効率の低下、延いては電力の浪費を回避することができる。
なお、本件は、前記実施形態の内容に加えて、またはそれに代えて次の実施形態も採用可能である。
(1)前記実施形態では、温度変化Δtと電気二重層キャパシタ725の寿命L1とが対応付けられたテーブルを用いて電気二重層キャパシタ725の寿命を検出するようにしたが、このテーブルに代えて、温度変化Δtと電気二重層キャパシタ725の寿命Lとの関係を示す近似式を予め導出しておき、この近似式を用いて電気二重層キャパシタ725の寿命を検出するようにしもよい。
(2)前記実施形態では、電気二重層キャパシタ725の寿命を検出し、電気二重層キャパシタ725の寿命や該寿命に基づいて検出される電気二重層キャパシタ725の交換時期をユーザに報知するようにしたが、これに代えて、例えば、電気二重層キャパシタ725の前記一定時間における温度変化が、電力の浪費が著しい状況に対応する基準値より大きかったり、前記温度変化から求められる寿命が、電力の浪費が著しい状況に対応する基準値より短かったりして電気二重層キャパシタ725の劣化が大きいと判断される場合には、それ以降の蓄電装置722による充放電動作を禁止するようにしてもよい。これによっても、電力の浪費を防止又は可及的に抑制することができる。
(3)前期実施形態では、制御部10に、テーブル記憶部101、寿命検出部102及び報知部103を備えたが、補助電源制御部724に備えてもよく、この場合、タイマ11は、補助電源制御部724に計時情報を出力するようにするとよい。
(4)本件は、前記複合機だけでなく、複写機やファクシミリ装置等の画像形成装置にも適用可能である。
1 複合機
7 定着装置
8 商用電源
10 制御部
101 テーブル記憶部
102 寿命検出部
103 報知部
11 タイマ
72 補助電源ユニット
725 電気二重層キャパシタ
726 サーミスタ
73 定着ローラ
74 補助電源スイッチ
75 充電スイッチ
721 充電装置
722 蓄電装置
723 放電装置
730 定着ヒータ
731,732 第1,第2定着ヒータ
7 定着装置
8 商用電源
10 制御部
101 テーブル記憶部
102 寿命検出部
103 報知部
11 タイマ
72 補助電源ユニット
725 電気二重層キャパシタ
726 サーミスタ
73 定着ローラ
74 補助電源スイッチ
75 充電スイッチ
721 充電装置
722 蓄電装置
723 放電装置
730 定着ヒータ
731,732 第1,第2定着ヒータ
Claims (5)
- キャパシタからなる補助電源と、
トナーを記録紙へ定着させる定着部を外部電源からの電力で駆動させる第1定着ヒータと、前記定着部を前記補助電源からの電力で駆動させる第2定着ヒータとを有する定着ヒータとを備えた加熱システムであって、
前記キャパシタの温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段により検出されるキャパシタの温度に基づいて、前記キャパシタの寿命を検出する寿命検出手段と
を備えたことを特徴とする加熱システム。 - 前記温度検出手段は、一定期間における前記キャパシタの温度変化を検出するものであり、
予め設定された前記キャパシタの温度変化と前記キャパシタの寿命との関係を記憶する記憶手段を備え、
前記寿命検出手段は、前記温度検出手段により温度変化が検出されると、前記記憶手段に記憶された前記関係を用いて、前記温度変化に対応する前記キャパシタの寿命を検出するものであることを特徴とする請求項1に記載の加熱システム。 - 前記寿命検出手段により検出された前記キャパシタの寿命又は該寿命に関連する内容を報知する報知手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱システム。
- 前記温度検出手段により検出された温度変化が該温度変化について設定された閾値を超えると、それ以降の前記補助電源による前記定着ヒータへの電力供給を禁止させる禁止手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱システム。
- 用紙に対して所定の画像データに基づく画像形成動作を行う画像形成部と、
前記画像形成部による画像形成動作後の用紙に対して、前記用紙に付着するトナーを該用紙に定着させる前記請求項1ないし4のいずれかに記載の加熱システムと
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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JP2006208784A JP2008033164A (ja) | 2006-07-31 | 2006-07-31 | 加熱システム、画像形成装置 |
Publications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016126078A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 株式会社リコー | 定着装置、画像形成装置 |
-
2006
- 2006-07-31 JP JP2006208784A patent/JP2008033164A/ja active Pending
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JP2016126078A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 株式会社リコー | 定着装置、画像形成装置 |
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