JP4942256B2 - 穿刺具および留置針組立体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穿刺具および留置針組立体に関する。より詳しくは、例えば、輸液や採血の際に血管に穿刺して使用される穿刺具およびこれを備えた留置針組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
患者に対し輸液を行う際などには、輸液ラインと接続される留置針を患者の血管に穿刺し、留置してこれを行う。このような留置針は、中空の外針と、外針の基端に固着された外針ハブと、前記外針内に挿入され、先端に鋭利な針先を有する内針と、内針の基端に固着された内針ハブとで構成されている。
【0003】
この留置針を患者の血管に穿刺する際には、内針を外針内に挿入し、内針の針先を外針の先端から突出させた状態で穿刺操作を行う。そして、内針の針先が血管内に到達すると、針先の開口より流入した血液は、内針の内腔を通り、透明な内針ハブの内部に流入する(フラッシュバック)。これにより、内針が血管を確保したことが確認できる。
【0004】
このフラッシュバックを確認したら、内針および外針をわずかに進め、外針の先端を血管内に挿入する。次いで、外針を手で把持しつつ、内針を外針から抜き取り、外針ハブに輸液ラインのコネクタを接続する。そして、接続された輸液ラインおよび外針を介して輸液の投与を行なう。
【0005】
ところで、外針から抜き取られた内針は、不要となるため、廃棄に供されるが、これをそのまま廃棄すると、廃棄作業者等が誤って内針の針先で指等を指すという事故が起きるおそれがある。特に、内針の表面や内部には、血液が付着、残留しているため、このような誤刺により、感染を起こすおそれもある。
【0006】
そこで、この問題を解決するために、内針ハブに対し相対的に移動可能であり、少なくとも内針の針先が収納可能なプロテクタを設けた留置針が提案されている。このような留置針は、内針を外針から抜き取った後、内針ハブをプロテクタの基端方向へ移動させ、内針の針先をプロテクタ内に収納するような構成となっている。このプロテクタを設置することにより、廃棄作業者等が誤って内針の針先で指等を刺すという事故を防止することできる。
【0007】
さらに、このような留置針には、針先が一旦プロテクタ内に収納されると、針先に当接し、針先の先端側への通過を阻止するシャッター手段を備えたものが提案されている。
【0008】
このようなシャッター手段は、シャッター部材と、このシャッター部材を付勢するバネ部材とで構成されている。
【0009】
ところが、このような留置針では、シャッター手段の作動前、すなわち、留置針の使用前において、バネ部材は圧縮状態とされ、この状態で保管されている。このため、留置針を長期間保管していた場合、バネ部材に曲がりグセが付き、留置針の使用後、廃棄に際し、シャッター手段が上手く作動しないことがある。この場合には、針先がプロテクタの先端から飛び出すおそれがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、シャッター部材が確実に作動し、廃棄処理等に際し安全性の高い穿刺具および留置針組立体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(15)の本発明により達成される。
【0012】
(1) 先端に針先を有する針体と、前記針体の基端部に設けられたハブと、前記針先を覆うプロテクタとを有する穿刺具であって、
前記プロテクタは、前記針体を挿通可能な針体通路を有するプロテクタ本体と、
前記針体通路の途中に設置され、前記針体が前記針体通路に挿通可能な第1の姿勢と前記針体の針先の通過を阻止する第2の姿勢とに変位可能なシャッター部材とを有し、
前記シャッター部材は、第1の部位と、前記第1の部位に対し連結部を介して存在する第2の部位とを備え、
前記第1の部位および前記第2の部位は、それぞれ、互いに対向する方向に向かって突出する突出部を有し、
前記第1の部位の前記突出部は、前記第1の部位を湾曲または屈曲させることにより形成したものであり、前記第2の部位の前記突出部は、前記第2の部位を湾曲または屈曲させることにより形成したものであり、
前記第1の部位の前記連結部と反対側の端部と、前記第2の部位の前記連結部と反対側の端部との距離が、前記第1の姿勢と前記第2の姿勢とで変化するよう構成され、
前記第1の姿勢のときに、前記第1の部位は、前記針体通路の内面に当接し、前記第2の部位は、前記連結部と反対側の端部が前記針体の外周面に当接し、前記各突出部がそれぞれ変形しており、
前記第2の姿勢のときに、前記各突出部がそれぞれ元の形状に戻ろうとする復元力が作用し、前記第1の部位の前記連結部と反対側の端部と、前記第2の部位の前記連結部と反対側の端部と、前記連結部付近とは、それぞれ、前記針体通路の内面に当接することを特徴とする穿刺具。
【0013】
(2) 前記シャッター部材は、前記第1の部位および前記第2の部位の少なくとも一部が弾性的に変形することにより、前記距離が変化するよう構成されている上記(1)に記載の穿刺具。
【0019】
) 前記第1の部位は、前記連結部と反対側の端部に、前記針体通路の内面との接触面積を増大する接触面積増大手段を有する上記(1)または(2)に記載の穿刺具。
【0020】
) 前記接触面積増大手段は、前記第1の部位の前記連結部と反対側の端部を、折り曲げることにより形成された折り曲げ部で構成されている上記(3)に記載の穿刺具。
【0021】
) 前記第1の部位は、前記連結部と反対側の端部が前記針体通路の内面に固定されている上記(1)または(2)に記載の穿刺具。
【0022】
) 前記第2の部位は、前記連結部と反対側の端部に、前記針体の外周面との摩擦抵抗を低減する摩擦低減手段を有する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の穿刺具。
【0023】
) 前記摩擦低減手段は、前記第2の部位の前記連結部と反対側の端部を、折り曲げることにより形成された折り曲げ部または面取り加工することにより形成された面取り部で構成されている上記(6)に記載の穿刺具。
【0024】
) 前記連結部は、V字状に屈曲する屈曲部で構成されている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の穿刺具。
【0025】
) 前記連結部は、湾曲する湾曲部で構成され、その曲率半径(平均)が1.0mm以下である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の穿刺具。
【0026】
10) 前記シャッター部材は、帯状の板部材で構成され、その厚さが0.04〜0.2mmである上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の穿刺具。
【0027】
11) 前記シャッター部材は、その表面に潤滑剤が付与されている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の穿刺具。
【0028】
12) 前記プロテクタが前記針体の針先を覆った状態で、前記プロテクタが前記針体の前記針先から離脱するのを阻止する離脱阻止手段を有する上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の穿刺具。
【0029】
13) 前記離脱阻止手段は、前記針体に形成された第1の係合部と、前記プロテクタに形成され、前記第1の係合部に係合し得る第2の係合部とで構成される上記(12)に記載の穿刺具。
【0037】
14) 前記針体は、管状の内針であり、前記ハブは、内針ハブである上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の穿刺具と、
前記内針が挿入可能な中空の外針と、
前記外針の基端に設置された外針ハブとを有することを特徴とする留置針組立体。
【0038】
15) 前記プロテクタと前記外針ハブとが嵌合可能な上記(14)に記載の留置針組立体。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の穿刺具および留置針組立体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0040】
<第1実施形態>
図1および図2は、それぞれ、本発明の穿刺具を留置針組立体に適用した場合の第1実施形態を示す縦断面図、図3および図4は、それぞれ、第1実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、図1〜図4中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
【0041】
図1に示す留置針組立体(穿刺針組立体)1は、外針と内針とを備えるもので、特に、輸液用の留置針組立体を構成するものであり、留置針である外針2と、外針2の基端部に設けられた外針ハブ3とで構成されたハブ付き外針4と、外針2内に挿入して使用される内針(針体)5と、内針5の基端部に設けられた内針ハブ6とで構成されたハブ付き内針7と、内針5の針先51を覆うプロテクタ8とを備えている。このうち、ハブ付き内針7とプロテクタ8とで、本発明の穿刺具を構成している。以下、各部の構成について説明する。
【0042】
外針2は、中空状をなし、ある程度の可撓性を有するものが好ましく用いられる。外針2の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリウレタン、ポリエーテルナイロン樹脂等の各種軟質樹脂が好ましい。
【0043】
このような外針2は、その全部または一部が内部の視認性を有していてもよい。また、外針2の構成材料中に、例えば硫酸バリウム、炭酸バリウムのようなX線造影剤を配合し、造影機能を持たせることもできる。
【0044】
外針2の先端部は、生体への穿刺を容易かつ低侵襲で行うために、外径が先端方向に向かって漸減するテーパ状をなしている。
【0045】
外針2の基端部には、外針ハブ3が液密に固着され、外針2の内腔と外針ハブ3の内部とが連通している。外針ハブ3は、ほぼ筒状の部材であり、基端方向に向かってその外径および内径が漸増するテーパ状をなしている。このテーパ状部分は、後述するプロテクタ8の先端部と嵌合する。
【0046】
この外針ハブ3は、好ましくは透明(無色透明)、着色透明または半透明の樹脂で構成され、内部の視認性が確保されている。
【0047】
外針2は、外針ハブ3に対し、例えば、カシメ、融着(熱融着、高周波融着等)、接着剤による接着等の方法により、固定されている。
【0048】
内針5は、中空針であり、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金のような金属材料で構成されている。内針5の先端部には、鋭利な針先51が形成されている。この針先51の形状は特に限定されず、本実施形態では、内針5の軸線に対し所定角度傾斜した刃面を有する形状をなしている。
【0049】
この内針5は、外針2の内腔に挿入され、さらに、プロテクタ8を外針ハブ3に嵌合させた状態、すなわち図1に示す状態で使用される。以下、この状態を「組み立て状態」と言う。
【0050】
内針5の長さは、組み立て状態としたとき、少なくとも針先51が外針2の先端開口21から突出する程度の長さとされる。
【0051】
内針5の基端部は、内針ハブ6の先端部と固着され、内針5の内腔は、内針ハブ6の内部空間と連通している。内針ハブ6は、ほぼ円筒状の中空部材で構成されている。
【0052】
内針5の内針ハブ6に対する固定方法は、例えば、嵌合、カシメ、融着、接着剤による接着等の方法、あるいはこれらを併用した方法が挙げられる。
【0053】
この内針ハブ6は、好ましくは透明(無色透明)、着色透明または半透明の樹脂で構成され、内部の視認性が確保されている。これにより、針先51が血管を確保した際、内針5を介して流入する血液のフラッシュバックを目視で確認することができる。
【0054】
内針ハブ6の先端外周には、フランジ61が形成されている。例えば、外針2から内針5を抜き取る操作の際に、フランジ61に指を引っ掛けてこの操作を行うことにより、この操作をより確実に行なうことができる。
【0055】
また、内針ハブ6の基端側の開口には、該開口を覆うように、通気フィルタ62が設置されている。この通気フィルタ62は、気体は透過するが液体は遮断する性質を有するものである。
【0056】
通気フィルタ62の具体例としては、例えば、各種焼結多孔体、疎水性不織布、その他の多孔質体が挙げられる。この場合、焼結多孔体としては、例えばポリエチレン等の高分子材料(粉末)と、親水性(水溶性、水膨潤性)ポリマーとを含む材料を焼結したものが好ましい。この焼結多孔体を用いると、液体(血液)との接触により通気も遮断されるので、外部からの空気の侵入を防止することができる。
【0057】
また、内針ハブ6の先端面には、凹部63が形成されている。この凹部63は、内針ハブ6の先端面と、プロテクタ8の基端面とが当接した際、係止部材92が挿入される逃げ穴としての機能を有している。
【0058】
外針ハブ3、内針ハブ6および後述するプロテクタ本体81の構成材料は、特に限定されず、それぞれ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、アクリル系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、アイオノマー、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン等の各種樹脂材料が挙げられる。
【0059】
プロテクタ8は、ほぼ筒状の部材で構成されたプロテクタ本体81と、後述するシャッター部材(シャッター手段)85とを備えている。プロテクタ本体81の中心部には、内針5が挿通される針体通路82が、プロテクタ本体81の基端から先端まで貫通して形成されている。
【0060】
針体通路82の横断面形状は、円形であり、針体通路82の内径は、内針5の外径と等しいか、またはそれより若干大きい値に設定されている。
【0061】
また、プロテクタ本体81の内部、すなわち針体通路82の途中には、針体通路82を拡径した空間83が形成されている。この空間83内には、後述するシャッター部材85が収納される。
【0062】
また、プロテクタ本体81の先端側は、外針ハブ3と嵌合し得る形状をなしている。例えば、その外径が先端に向かって漸減するテーパ状とされている。
【0063】
また、プロテクタ本体81の基端側は、外針ハブ3から露出している。この露出部分81aは、略円柱状をなしており、手で把持し得る程度の長さを有している。
【0064】
プロテクタ本体81の基端は、内針ハブ6の先端と、単に当接する構成となっている。
【0065】
また、プロテクタ本体81の長手方向の中央部には、外針ハブ3の基端縁部と嵌合するリング状に突出した嵌合部84が形成されている。この嵌合部84は、例えば、外針ハブ3からプロテクタ8を取り外す操作の際に、指を引っ掛けて該操作を行うのに用いることもできる。
【0066】
なお、図示の構成では、プロテクタ本体81は、一体的に形成されているが、これに限らず、例えば後述する第6実施形態のように、2部材を固着したものであってもよい。この場合、プロテクタ本体81を2部材に分離した状態で、その内部(空間83内)にシャッター部材85を収納(設置)することができる。
【0067】
シャッター部材85は、空間83より基端側に位置する内針5の針先51が先端方向へ向かって通過するのを阻止する機能を有する。
【0068】
シャッター部材85は、第1の部位86と、この第1の部位86に対し略V字状に屈曲する屈曲部(連結部)88を介して存在する第2の部位87とを備え、弾力性を有する(弾性的に変形する)帯状の板部材を曲げることにより、一体的に形成されている。
【0069】
このシャッター部材85は、第1の部位86と第2の部位87とのなす角度が変化すること、すなわち、第1の部位86の基端861付近(屈曲部88と反対側の端部)と、第2の部位87の基端871付近(屈曲部88と反対側の端部)との距離が変化することによって、内針5が針体通路82を挿通(貫通)可能な第1の姿勢(図1および図3に示す姿勢)と、内針5の針先51の通過を阻止する第2の姿勢(図2および図4に示す姿勢)とに変形(変位)する。
【0070】
すなわち、内針5が針体通路82に挿通(貫通)しているとき、シャッター部材85は、屈曲部88を中心に第1の部位86と第2の部位87とが互いに近づくように圧縮された状態で空間83内に収納(設置)され、第1の姿勢(図1および図3に示す姿勢)となっている。なお、この状態では、第1の部位86の基端861付近(屈曲部88と反対側の端部)は、空間83の上部(プロテクタ本体81の内面)に当接し、第2の部位87の基端871付近(屈曲部88と反対側の端部)は、内針5の外周面に当接している。
【0071】
一方、内針ハブ6をプロテクタ8に対し基端方向へ移動させると、内針5の針先51は、基端方向へ移動し、空間83を通過する。このとき、シャッター部材85は、圧縮状態が解除され、自らの弾性力により、第1の部位86と第2の部位87とが屈曲部88を中心に互いに遠ざかるように広がり、基端861付近は、空間83の上部(プロテクタ本体81の内面)に当接した状態を維持しつつ、基端871付近は、空間83の底部(プロテクタ本体81の内面)に当接し、第2の姿勢(図2および図4に示す姿勢)となる。この状態で、シャッター部材85は、針先51の先端方向への移動(通過)を阻む。
【0072】
なお、シャッター部材85の幅(図1〜図4中、紙面に垂直な方向の長さ)は、針体通路82の内径より大きく設定されている。このため、仮に、内針ハブ6の基端に先端方向への力が付与された場合でも、内針5は、針先51がシャッター部材85の基端面に当接した状態からさらに先端方向へ移動するのが阻止される。すなわち、内針5は、針先51がシャッター部材85の基端面に当接した状態で、シャッター部材85ごと先端方向へ移動しようとしても、シャッター部材85が針体通路82内に入り込むことがないので、それ以上、先端方向へ移動することが阻止(防止)される。
【0073】
このような構成のシャッター部材85は、圧縮された状態である第1の姿勢から、ほぼ元の形状である第2の姿勢への復元力に優れるものである。このため、シャッター部材85に曲がりグセが付くのが防止されるので、留置針組立体1を長期間保管した場合でも、シャッター部材85は、確実に第2の姿勢となり、針先51の先端方向への移動を阻止(防止)する十分な効果を発揮することができる。
【0074】
シャッター部材85の厚さは、特に限定されないが、例えば、0.04〜0.2mm程度であるのが好ましく、0.08〜0.1mm程度であるのがより好ましい。シャッター部材85が前記の下限値より薄いと、第2の姿勢で、内針ハブ6がその基端に先端方向に向かって受ける力の大きさによっては、内針5が先端方向へ移動し、針先51がシャッター部材85を突き破ってしまう場合がある。一方、シャッター部材85が前記の上限値より厚いと、シャッター部材85は、その構成材料によっては、第1の姿勢のとき、内針5の外周面との摩擦抵抗が増大する場合がある。
【0075】
シャッター部材85の構成材料は、針先51の通過を阻止し得るものであれば、いかなるものでもよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、アクリル系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、アイオノマー、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン等の各種樹脂材料、ステンレス鋼、アルミニウム合金、銅または銅系合金、チタンまたはチタン合金等の各種金属材料等が挙げられる。
【0076】
また、このようなシャッター部材85の表面には、潤滑剤が付与されているのが好ましい。これにより、内針5の外周面と第2の部位87の基端871付近との摩擦抵抗(摺動抵抗)が低減し、内針5のプロテクタ8の基端方向への移動をより円滑に行うことができる。潤滑剤としては、例えば、シリコーン、シリコーンオイル、グリース、各種オイル、界面活性剤等を用いることができる。
【0077】
なお、本実施形態では、第1の部位86の基端861付近は、単にプロテクタ本体81の内面と当接する構成となっているが、これに限定されるものではなく、プロテクタ本体81に、例えば、埋入、融着、接着剤による接着等の方法により、固定されていてもよい。
【0078】
このような留置針組立体1は、プロテクタ8が内針5の針先51を収納した(覆った)状態で、プロテクタ8が内針5の針先51から離脱するのを阻止する離脱阻止手段9aを有している。以下、この離脱阻止手段9aの構成について説明する。
【0079】
内針5の先端から所定長さの位置の外周面には、凹部(第1の係合部)91が形成されている。
【0080】
一方、プロテクタ8(プロテクタ本体81)の基端には、弾性変形可能な係止部材(板バネ)92が突出形成されている。係止部材92は、その先端を固定端、その基端を可動端として、プロテクタ本体81に片持ち支持され、可動端が弾性的に内針5にぼぼ垂直な方向(図1および図2中、上下方向)に変位(変形)する。この係止部材92の基端(可動端)には、第2の係止部として、内針5に向って突出する爪(凸部)93が一体的に形成されている。したがって、爪93は、内針5にぼぼ垂直な方向(図1および図2中、上下方向)に移動することができる。
【0081】
留置針組立体1の組み立て状態では、爪93は、係止部材92の弾性力により、内針5の外周面に当接している(図1参照)。また、プロテクタ8(プロテクタ本体81)が内針5の針先51を収納する(覆う)と、爪93は内針5に形成された凹部91内に挿入され、凹部91に係合する(図2参照)。これにより、プロテクタ8が内針5の針先51から外れる(離脱する)のが阻止される。このような凹部91と爪93とで、離脱阻止手段9aが構成される。
【0082】
また、凹部91は、内針5の長手方向および/または周方向に沿って複数個形成されていてもよい。
【0083】
なお、図示の構成では、凹部91は、内針5の外周方向の一部に形成されているが、これに限らず、内針5の外周面の全周に渡って環状に形成されていてもよく、また、内針5の外周面の長手方向に沿って形成された溝で構成することもできる。
【0084】
次に、留置針組立体1の使用方法の一例について、詳細に説明する。
[1] 留置針組立体1を組み立て状態とし、内針ハブ6等を手で把持しつつ、内針5および外針2を患者の血管(静脈または動脈)に穿刺する。
【0085】
[2] 内針5の針先51が血管に穿刺されると、血管の内圧(血圧)により血液が内針5内を基端方向へ逆流し、内針ハブ6内に導入され、視認性を有する内針ハブ6を介してこのフラッシュバックを視認することができる。これにより内針5の針先51が血管を確保したことを知ることができる。
【0086】
なお、この血液の流入に伴い、内針ハブ6内の空気は、通気フィルタ62を通って排出されるが、血液は、通気フィルタ62を通過できず、外部への漏れ出しは生じない。
【0087】
[3] さらに内針5および外針2を微小距離先端方向へ進めると、外針2の先端開口21が血管内に挿入される。これにより、外針2が血管を確保する。
【0088】
[4] 血管に留置されている外針2を手で押さえつつ、他方の手で内針ハブ6を把持し、基端方向へ引っ張る。これにより、内針5が外針2から抜き取られる。なお、このとき、プロテクタ8は、外針ハブ3に嵌合した状態が維持される。
【0089】
[5] 前記工程[4]により、内針5は、組み立て状態の位置から基端方向へ移動するが、内針5の針先51がプロテクタ8の内部の空間83を通過するまでは、シャッター部材85は、前記第1の姿勢を維持し、第2の部位87の基端871付近が内針5の外周面に当接する(図1および図3参照)。
【0090】
[6] さらに内針5が基端方向へ移動し、針先51が空間83を通過すると、シャッター部材85は、自らの弾性力により、第1の部位86と第2の部位87とが屈曲部88を中心に互いに遠ざかるよう移動する。すなわち、シャッター部材85は、空間83内で開く(広がる)。このとき、第1の部位86の基端861付近は、空間83の上部に当接し、第2の部位87の基端871付近は、空間83の底部に当接する。これにより、シャッター部材85は、前記第2の姿勢となる(図2および図4参照)。
【0091】
このように、シャッター部材85が第2の姿勢となると、針先51が再び先端方向へ戻るように移動しようとしても、針先51がシャッター部材85に当接し、戻ることはできない。
【0092】
[7] 針先51が空間83を通過し、シャッター部材85が第2の姿勢となったら、これとほぼ同時に、係止部材92の爪93が内針5に形成された凹部91に挿入され、係止する(図2および図4参照)。
【0093】
これにより、プロテクタ8が針先51を覆った後、内針5の針先51からプロテク8が離脱する(外れる)ことが防止される。
【0094】
[8] このようにして内針5の針先51がプロテクタ8で覆われたら、外針ハブ3に嵌合しているプロテクタ8を外針ハブ3から取り外す。これにより、針先51がプロテクタ8で覆われたハブ付き内針7と、ハブ付き外針4とが分離される。
【0095】
[9] 内針5が抜き取られたハブ付き外針4の外針ハブ3には、輸液セットのコネクタ等(図示せず)を素早く接続し、定法に従い、輸液の投与を開始する。
【0096】
このようにして外針2から内針5を抜き取った後は、ハブ付き内針7は不要となるため、廃棄処分に供される。このハブ付き内針7は、針先51がプロテクタ8で覆われており、特に、針先51がシャッター部材85を超えてそれより先端側へ移動し、プロテクタ8の先端から突出することや、針先51が基端方向へ移動し、プロテクタ8が外れてしまうことがないため、廃棄処理を行なう者等が針先51で誤って手指等を刺すという事故が防止される。
【0097】
さらに、このような留置針組立体1では、プロテクタ8と外針ハブ3との嵌合力(接合力)を、凹部91と爪93との係合力より小さく設定することにより、次のような作用・効果が生じる。すなわち、前記工程[7]の状態から、内針5を基端方向へ引くと、内針5とともにプロテクタ8も基端方向へ引っ張られ、外針ハブ3に嵌合していたプロテクタ8を外針ハブ3から抜き取ることができる。
【0098】
このように、内針5を外針2から引き抜く動作にともなって、プロテクタ8を外針ハブ3から離脱させ、内針5の針先51を覆う動作を行なうことができるので、その操作をより簡単に行なうことができる。
【0099】
<第2実施形態>
次に、本発明の留置針組立体の第2実施形態について説明する。
【0100】
図5および図6は、それぞれ、第2実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成を示す縦断面図である。以下、図5および図6に示す留置針組立体1について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0101】
第2実施形態の留置針組立体1では、シャッター部材85の構成が異なっていいること以外は、前記第1実施形態と同様である。
【0102】
すなわち、第1の部位86は、その途中に第2の部位87(他方)に向かって突出する突出部862が形成されている。この突出部862は、第1の部位86を屈曲させることにより形成されたものである。
【0103】
このような突出部862を設けることにより、シャッター部材85は、第1の姿勢(図5に示す姿勢)において、より強く圧縮された状態となる。このため、シャッター部材85は、第2の姿勢(図6に示す姿勢)への復元がより確実になされる。
【0104】
なお、このような突出部862は、第1の部位86または第2の部位87の少なくとも一方に設けられていればよく、他方の形状は、特に限定されない。
【0105】
また、突出部862は、第1の部位86や第2の部位87を湾曲させることにより形成してもよい。
【0106】
<第3実施形態>
次に、本発明の留置針組立体の第3実施形態について説明する。
【0107】
図7および図8は、それぞれ、第3実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成を示す縦断面図である。以下、図7および図8に示す留置針組立体1について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0108】
第3実施形態の留置針組立体1では、シャッター部材85の構成が異なっていいること以外は、前記第1実施形態と同様である。
【0109】
すなわち、第1の部位86は、その途中に第2の部位87に向かって突出する突出部862が形成されている。この突出部862は、第1の部位86を湾曲させることにより形成されたものである。
【0110】
内針5が針体通路82に挿通(貫通)しているとき、シャッター部材85は、第1の部位86の基端861付近および屈曲部88付近が空間83の上部(プロテクタ本体81の内面)に、また、第2の部位87の基端871付近が内針5の外周面に、それぞれ、当接し、突出部862の曲率半径が増大する(第1の部位86が平板に近づく)ような状態で空間83内に収納(設置)され、第1の姿勢(図7に示す状態)となっている。
【0111】
一方、内針ハブ6をプロテクタ8に対し基端方向へ移動させると、内針5の針先51は、基端方向へ移動し、空間83を通過する。このとき、第1の部位86の基端861付近および屈曲部88付近は、それぞれ、空間83の上部(プロテクタ本体81の内面)に当接した状態を維持しつつ、第1の部位86は、自らの弾性力により曲率半径が減少するようにほぼ元の形状に戻る。これにより、第2の部位87は、屈曲部88を中心に回動し、その基端871付近が空間83の底部(プロテクタ本体81の内面)に当接し、シャッター部材85は、第2の姿勢(図8に示す姿勢)となる。この状態で、シャッター部材85は、針先51の先端方向への移動(通過)を阻む。
【0112】
このような構成によっても、シャッター部材85は、第2の姿勢への復元がより確実になされる。
【0113】
<第4実施形態>
次に、本発明の留置針組立体の第4実施形態について説明する。
【0114】
図9および図10は、それぞれ、第4実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成を示す縦断面図である。以下、図9および図10に示す留置針組立体1について、前記第1および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0115】
第4実施形態の留置針組立体1では、シャッター部材85の構成が異なっていること以外は、前記第1実施形態と同様である。
【0116】
すなわち、シャッター部材85は、第1の姿勢(図9に示す姿勢)のとき、突出部862がS字状に折りたたまれた状態で、空間83内に収納(設置)されている。
【0117】
このシャッター部材85は、内針5の針先51が基端方向へ移動し、空間83を通過すると、第1の部位86のS字状に折りたたまれていた突出部862が自らの弾性力によりほぼ元の形状に戻り、第2の姿勢(図10に示す姿勢)となる。
【0118】
このような構成では、シャッター部材85は、S字状に折りたたまれる突出部862を有しているので、その材質自体の弾性係数にかかわらず、強い弾力性が得られ、第2の姿勢への復元がより確実になされる。
【0119】
<第5実施形態>
次に、本発明の留置針組立体の第5実施形態について説明する。
【0120】
図11および図12は、それぞれ、第5実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成を示す縦断面図である。以下、図11および図12に示す留置針組立体1について、前記第1および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0121】
第5実施形態の留置針組立体1では、シャッター部材85の構成が異なっていること以外は、前記第1実施形態と同様である。
【0122】
すなわち、シャッター部材85は、第1の姿勢(図11に示す姿勢)のとき、第2の部位87の基端側が湾曲し、内針5の外周面に当接した状態で、空間83内に収納(設置)されている。
【0123】
このシャッター部材85は、内針5の針先51が基端方向へ移動し、空間83を通過すると、第1の部位86および第2の部位87が、それぞれ、自らの弾性力によりほぼ元の形状に戻り、第2の姿勢(図12に示す姿勢)となる。
【0124】
第2の部位87の基端側をこのような構成とするとにより、シャッター部材85は、第1の姿勢(図11に示す姿勢)において、第1の部位86および第2の部位87がそれぞれ変形し、より強く圧縮された状態となる。このため、シャッター部材85は、第2の姿勢(図12に示す姿勢)への復元がより確実になされる。
【0125】
<第6実施形態>
次に、本発明の留置針組立体の第6実施形態について説明する。
【0126】
図13は、第6実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの中央部付近の構成を示す拡大縦断面図である。以下、図13に示す留置針組立体1について、前記第1および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0127】
第6実施形態の留置針組立体1では、プロテクタ本体81およびシャッター部材85の構成が異なっていること以外は、前記第1実施形態と同様である。
【0128】
すなわち、プロテクタ本体81は、本体部811と、本体部811の外周部に固着(例えば、融着、接着等)された外装部812との2部材で構成されている。また、シャッター部材85は、第1の部位86の基端部(屈曲部88と反対側の端部)を折り曲げることにより形成した折り曲げ部863を有している。
【0129】
折り曲げ部863は、図13に示すように、シャッター部材85が第1の姿勢のとき、その頂部863aが外装部812の内面に当接し、第1の部位86の基端861付近が本体部811の先端面に当接している。これにより、シャッター部材85は、プロテクタ本体81の内面との接触面積を増大している。すなわち、この折り曲げ部863が接触面積増大手段を構成する。
【0130】
このような折り曲げ部863を設けることにより、シャッター部材85のプロテクタ本体81に対する押圧力を分散させ、プロテクタ本体81の負担を低減することができる。
【0131】
また、このような折り曲げ部863は、第1の部位86の基端861付近が、本体部811と外装部812の固着部分に入り込んでしまうことを防止する機能も有する。
【0132】
このようなことから、折り曲げ部863を設けることにより、プロテクタ本体81の耐久性を向上させることができる。
【0133】
<第7実施形態>
次に、本発明の留置針組立体の第7実施形態について説明する。
【0134】
図14は、第7実施形態の留置針組立体が備えるシャッター部材の第2の部位の端部の構成を示す拡大縦断面図である。以下、図14に示す留置針組立体1について、前記第1および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0135】
第7実施形態の留置針組立体1では、シャッター部材85の構成が異なっていること以外は、前記第1実施形態と同様である。
【0136】
すなわち、シャッター部材85は、摩擦低減手段として、第2の部位87の基端871付近を内針5に向かって(プロテクタ本体81の中心軸方向に向かって)折り曲げることにより、ピッグテール状に形成した折り曲げ部872を有している。
【0137】
折り曲げ部872は、図14に示すように、シャッター部材85が第1の姿勢のとき、内針5の外周面に当接し、内針5の外周面との摩擦抵抗(摺動抵抗)を低減している。これにより、内針5のプロテクタ8の基端方向への移動をより円滑に行うことができる。
【0138】
なお、折り曲げ部872は、図14中右回りでなく、左回りに形成されたものであってもよい。
【0139】
また、折り曲げ部872は、内針5の外周面との摩擦抵抗(摺動抵抗)を低減することができるものであれば、図示のものに限定されることはなく、例えば、V字状、U字状等いかなる形状に形成されていてもよい。
【0140】
<第8実施形態>
次に、本発明の留置針組立体の第8実施形態について説明する。
【0141】
図15は、第8実施形態の留置針組立体が備えるシャッター部材の第2の部位の端部の構成を示す拡大縦断面図である。以下、図15に示す留置針組立体1について、前記第1および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0142】
第8実施形態の留置針組立体1では、シャッター部材85の構成が異なっていること以外は、前記第1実施形態と同様である。
【0143】
すなわち、シャッター部材85は、摩擦低減手段として、第2の部位87の基端871付近を面取り加工することにより形成した面取り部873を有している。
【0144】
面取り部873は、図15に示すように、シャッター部材85が第1の姿勢にあるとき、内針5の外周面に当接し、内針5の外周面との摩擦抵抗(摺動抵抗)を低減している。これにより、内針5のプロテクタ8の基端方向への移動をより円滑に行うことができる。
【0145】
なお、面取り部873の表面は、内針5との摺動抵抗をできるだけ滑らかにするような処理が施されているのが好ましい。
【0146】
<第9実施形態>
次に、本発明の留置針組立体の第9実施形態について説明する。
【0147】
図16は、第9実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成を示す縦断面図である。以下、図16に示す留置針組立体1について、前記第1および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0148】
第9実施形態の留置針組立体1では、シャッター部材85の構成が異なっていること以外は、前記第1実施形態と同様である。
【0149】
すなわち、シャッター部材85は、第1の部位86と、第1の部位86に対し湾曲する湾曲部(連結部)88’を介して存在する第2の部位87とを備え、全体として略U字状に形成されている。
【0150】
このような構成によっても、シャッター部材85は、第1の姿勢から第2の姿勢への復元がより確実になされる。
【0151】
この湾曲部88’の曲率半径(平均)としては、特に限定されないが、例えば、1.0mm以下であるのが好ましく、0.12〜0.5mm程度であるのがより好ましい。湾曲部88’の曲率半径が前記の上限値より大きいと、シャッター部材85は、第1の姿勢(図16に示す姿勢)のとき、十分に圧縮された状態にすることができない、すなわち、たわみ量が小さくなる場合がある。
【0152】
<第10実施形態>
次に、本発明の留置針組立体の第10実施形態について説明する。
【0153】
図17は、第10実施形態の留置針組立体(シャッター部材の第1の姿勢)を示す縦断面図であり、図18は、第10実施形態の留置針組立体(シャッター部材の第2の姿勢)を示す縦断面図である。以下、図17および図18に示す留置針組立体1について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0154】
第10実施形態の留置針組立体1では、離脱阻止手段の構成が異なっていること以外は、前記第1実施形態と同様である。
【0155】
以下、第10実施形態の離脱阻止手段9bの構成について説明する。
内針5は、針先51付近とそれより基端側の部分との横断面形状が異なっている。すなわち、内針5は、変化部分(第1の係合部)94を境に、先端側と基端側とで、その横断面形状が異なっている。
【0156】
内針5は、変化部分94より、先端側の部分の横断面形状が偏平状をなし、基端側の部分の横断面形状がほぼ円形をなしている。以下、内針5の変化部分94より先端側の部分を、「偏平部52」と言い、内針5の変化部分94より基端側の部分を、「非偏平部53」と言う。
【0157】
この内針5の横断面形状を変化させる方法(偏平部52の形成方法)は、研削加工(削り)でもよいが、曲げ、プレス、打ち抜き等の塑性加工によるものが好ましい。塑性加工によれば、内針5(偏平部52)の管壁の肉厚を周方向にほぼ一定に保持しつつ、内針5を変形させることができる。このため、内針5は、その強度が好適に保持される。
【0158】
一方、プロテクタ8(プロテクタ本体81)の針体通路82内には、管状体89が、例えば、嵌合、螺合、カシメ、融着、接着剤による接着等により、固着(固定)されている。これにより、針体通路82と管状体89との境界部には、段差部(第2の係合部)95が形成されている。
【0159】
管状体89の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、樹脂材料、金属材料、繊維材料、ガラス材料、セラミックス材料等が挙げられる。
【0160】
この管状体89の内径は、非偏平部53の外径とほぼ等しいか、あるいは、若干大きい値に設定されている(図17参照)。
【0161】
偏平部52は、前述したように、偏平な形状をなしている。このため、プロテクタ8(プロテクタ本体81)が内針5の針先51を収納した(覆った)状態から、プロテクタ8を内針5に対して先端方向へ移動しようとすると、段差部95が変化部分94に係合し、変化部分94は、管状体89の内腔部を通過することができない(図18参照)。これにより、プロテクタ8が内針5の針先51から外れる(離脱する)のが阻止される。このような変化部分94と段差部95とで、離脱阻止手段9bが構成される。
【0162】
また、偏平部52の外径(最大外径)をRとし、管状体89の内径(平均)をrとしたとき、R/rが、例えば、1.02〜1.30程度の関係を満足するのが好ましく、1.04〜1.20程度の関係を満足するのがより好ましい。前記下限値未満の場合、管状体89の構成材料等によっては、離脱阻止手段9bの機能が十分に発揮されないことがある。一方、前記上限値を超えると、管状体89の寸法によっては、偏平部52の外径が大きくなり過ぎ、内針5の血管への穿刺に際して、患者の負担が増大する場合がある。
【0163】
このような構成とすることによっても、前記第1実施形態と同様の作用・効果が生じる。
【0164】
また、変化部分94および段差部95は、それぞれ、内針5およびプロテクタ8に形成されているため、構成が簡単であり、部品点数の増大もなく、小型化、細径化に寄与する。
なお、管状体89は、プロテクタ本体81と一体的に形成されていてもよい。
【0165】
<第11実施形態>
次に、本発明の留置針組立体の第11実施形態について説明する。
【0166】
図19は、第11実施形態の留置針組立体(シャッター部材の第1の姿勢)を示す縦断面図であり、図20は、第11実施形態の留置針組立体(シャッター部材の第2の姿勢)を示す縦断面図である。以下、図19および図20に示す留置針組立体1について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0167】
第11実施形態の留置針組立体1では、離脱阻止手段の構成が異なっていること以外は、前記第1実施形態と同様である。
【0168】
以下、第11実施形態の離脱阻止手段9cの構成について説明する。
内針ハブ6には、その先端部に、凹部63の開口を塞ぐようにして平板状の蓋部材64が設置され、後述するヒモ96を収納する収納空間65が形成されており、穿刺操作等に際して、ヒモ96が邪魔になることがない。
【0169】
蓋部材64には、ほぼ中央部に内針5が挿通される孔641と、この孔641から外方にズレた位置にヒモ(線状または帯状をなす連結部材)96が挿通される孔642とが、それぞれ、蓋部材64を貫通して形成されている。
【0170】
ヒモ96は、その先端部がプロテクタ8(プロテクタ本体81)に埋入するようにして固着(固定)されているが、その基端部(内針ハブ6側の端部)は、内針ハブ6に固着(固定)されていない。
【0171】
ヒモ96の基端部には、孔642の基端側縁部に係止して、ヒモ96が内針ハブ6から外れるのを防止する係止部961が設けられている。この係止部961は、例えば、ヒモ96を結んだり、塊状(例えば、球状等)の部材をヒモ96に固着(例えば、融着、接着等)したり等することにより形成することができる。ヒモ96の基端部をプロテクタ本体81に固定しないことで、ヒモ96の折り・曲げを最小限にして収納空間65に収納することができるため、ヒモ96の変形を防ぎ、かつヒモ96を孔642からスムーズに延ばすことができる。
【0172】
ヒモ96の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル等の樹脂材料、木綿等の繊維材料、各種金属材料等が挙げられる。
【0173】
このようなヒモ96は、上記材料等による単繊維または繊維の集合体(例えば、単繊維を縒ったもの、単繊維を織ったもの等)、不織布、あるいは、フィルム等として用いることができる。
【0174】
留置針組立体1の組み立て状態では(プロテクタ8を内針ハブ6に接近させたとき)、ヒモ96は、弛緩した状態で折りたたまれ、収納空間65内(内針ハブ6内)に収納されている(図19参照)。プロテクタ8(プロテクタ本体81)が内針5の針先51を収納した(覆った)状態では、ヒモ96は、伸張した状態となる。この時プロテクタ8を内針5に対して先端方向へ移動しようとすると、係止部961が蓋部材94の孔942の基端側縁部に係止し、孔942を通過することができない(図20参照)。これにより、プロテクタ8が内針5の針先51から外れる(離脱する)のが阻止される。このようなヒモ96で、離脱阻止手段9cが構成される。
【0175】
ヒモ96の長さとしては、プロテクタ8が内針5の針先51を収納した状態で、僅かに弛みが残る程度に設定されているのが好ましい。これにより、針先51がプロテクタ8内に収納され確実にシャッター部材85が第2の姿勢となった後にヒモ96が離脱阻止手段としての効果を発揮することができる。すなわち、プロテクタ8を確実に針先51に固定することができる。
【0176】
このような構成とすることによっても、前記第1実施形態と同様の作用・効果が生じる。
【0177】
なお、収納空間65は、内針ハブ6に代わり、プロテクタ8(プロテクタ本体81)に形成されていても、内針ハブ6とプロテクタ8との双方に形成されていてもよい。
【0178】
以上、本発明の穿刺具および留置針組立体を図示の各実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、留置針組立体を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。
【0179】
また、本発明の穿刺具および留置針組立体は、前記第1〜第11実施形態のうちの、任意の2以上の構成を組み合わせたものであってもよい。
【0180】
また、前述した連結部は、第1の部位および第2の部位と一体的に、板部材を屈曲または湾曲することにより形成したものであったが、これに限定されることはなく、それぞれが板部材で構成される第1の部位および第2の部位の先端部同士を、例えば、ネジ、ピン、カシメ、嵌合、接着、融着、溶接、ろう接等で固定することにより設けられたものであってもよい。
【0181】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、シャッター部材の曲がりグセが付き難く、長期間保管しても十分な復元力(機能)を有しているので、シャッター部材が確実に作動する。よって、一旦プロテクタ内に収納された針先が再度プロテクタの先端から突出するのが確実に防止され、廃棄処理等に際し安全性が高い。
【0182】
特に、シャッター部材の形状を適宜選択することにより、その復元力をより確実に向上させることができる。
【0183】
また、離脱阻止手段を設けた場合には、一旦覆った針先からプロテクタが外れる(離脱する)ことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穿刺具を留置針組立体に適用した場合の第1実施形態(シャッター部材の第1の姿勢)を示す縦断面図である。
【図2】本発明の穿刺具を留置針組立体に適用した場合の第1実施形態(シャッター部材の第2の姿勢)を示す縦断面図である。
【図3】第1実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成(シャッター部材の第1の姿勢)を示す縦断面図である。
【図4】第1実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成(シャッター部材の第2の姿勢)を示す縦断面図である。
【図5】第2実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成(シャッター部材の第1の姿勢)を示す縦断面図である。
【図6】第2実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成(シャッター部材の第2の姿勢)を示す縦断面図である。
【図7】第3実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成(シャッター部材の第1の姿勢)を示す縦断面図である。
【図8】第3実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成(シャッター部材の第2の姿勢)を示す縦断面図である。
【図9】第4実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成(シャッター部材の第1の姿勢)を示す縦断面図である。
【図10】第4実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成(シャッター部材の第2の姿勢)を示す縦断面図である。
【図11】第5実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成(シャッター部材の第1の姿勢)を示す縦断面図である。
【図12】第5実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成(シャッター部材の第2の姿勢)を示す縦断面図である。
【図13】第6実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの中央部付近の構成を示す拡大縦断面図である。
【図14】第7実施形態の留置針組立体が備えるシャッター部材の第2の部位の端部の構成を示す拡大縦断面図である。
【図15】第8実施形態の留置針組立体が備えるシャッター部材の第2の部位の端部の構成を示す拡大縦断面図である。
【図16】第9実施形態の留置針組立体が備えるプロテクタの先端側の構成(シャッター部材の第1の姿勢)を示す縦断面図である。
【図17】第10実施形態の留置針組立体(シャッター部材の第1の姿勢)を示す縦断面図である。
【図18】第10実施形態の留置針組立体(シャッター部材の第2の姿勢)を示す縦断面図である。
【図19】第11実施形態の留置針組立体(シャッター部材の第1の姿勢)を示す縦断面図である。
【図20】第11実施形態の留置針組立体(シャッター部材の第2の姿勢)を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 留置針組立体
2 外針
21 先端開口
3 外針ハブ
4 ハブ付き外針
5 内針
51 針先
6 内針ハブ
61 フランジ
62 通気フィルタ
63 凹部
64 蓋部材
641、642 孔
65 収納空間
7 ハブ付き内針
8 プロテクタ
81 プロテクタ本体
811 本体部
812 外装部
81a 露出部分
82 針体通路
83 空間
84 嵌合部
85 シャッター部材
86 第1の部位
861 基端
862 突出部
863 折り曲げ部
863a 頂部
87 第2の部位
871 基端
872 折り曲げ部
873 面取り部
88 屈曲部
88’ 湾曲部
89 管状体
9a、9b、9c 離脱阻止手段
91 凹部
92 係止部材
93 爪
94 変化部分
95 段差部
96 ヒモ
961 係止部

Claims (15)

  1. 先端に針先を有する針体と、前記針体の基端部に設けられたハブと、前記針先を覆うプロテクタとを有する穿刺具であって、
    前記プロテクタは、前記針体を挿通可能な針体通路を有するプロテクタ本体と、
    前記針体通路の途中に設置され、前記針体が前記針体通路に挿通可能な第1の姿勢と前記針体の針先の通過を阻止する第2の姿勢とに変位可能なシャッター部材とを有し、
    前記シャッター部材は、第1の部位と、前記第1の部位に対し連結部を介して存在する第2の部位とを備え、
    前記第1の部位および前記第2の部位は、それぞれ、互いに対向する方向に向かって突出する突出部を有し、
    前記第1の部位の前記突出部は、前記第1の部位を湾曲または屈曲させることにより形成したものであり、前記第2の部位の前記突出部は、前記第2の部位を湾曲または屈曲させることにより形成したものであり、
    前記第1の部位の前記連結部と反対側の端部と、前記第2の部位の前記連結部と反対側の端部との距離が、前記第1の姿勢と前記第2の姿勢とで変化するよう構成され、
    前記第1の姿勢のときに、前記第1の部位は、前記針体通路の内面に当接し、前記第2の部位は、前記連結部と反対側の端部が前記針体の外周面に当接し、前記各突出部がそれぞれ変形しており、
    前記第2の姿勢のときに、前記各突出部がそれぞれ元の形状に戻ろうとする復元力が作用し、前記第1の部位の前記連結部と反対側の端部と、前記第2の部位の前記連結部と反対側の端部と、前記連結部付近とは、それぞれ、前記針体通路の内面に当接することを特徴とする穿刺具。
  2. 前記シャッター部材は、前記第1の部位および前記第2の部位の少なくとも一部が弾性的に変形することにより、前記距離が変化するよう構成されている請求項1に記載の穿刺具。
  3. 前記第1の部位は、前記連結部と反対側の端部に、前記針体通路の内面との接触面積を増大する接触面積増大手段を有する請求項1または2に記載の穿刺具。
  4. 前記接触面積増大手段は、前記第1の部位の前記連結部と反対側の端部を、折り曲げることにより形成された折り曲げ部で構成されている請求項3に記載の穿刺具。
  5. 前記第1の部位は、前記連結部と反対側の端部が前記針体通路の内面に固定されている請求項1または2に記載の穿刺具。
  6. 前記第2の部位は、前記連結部と反対側の端部に、前記針体の外周面との摩擦抵抗を低減する摩擦低減手段を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の穿刺具。
  7. 前記摩擦低減手段は、前記第2の部位の前記連結部と反対側の端部を、折り曲げることにより形成された折り曲げ部または面取り加工することにより形成された面取り部で構成されている請求項6に記載の穿刺具。
  8. 前記連結部は、V字状に屈曲する屈曲部で構成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の穿刺具。
  9. 前記連結部は、湾曲する湾曲部で構成され、その曲率半径(平均)が1.0mm以下である請求項1ないし7のいずれかに記載の穿刺具。
  10. 前記シャッター部材は、帯状の板部材で構成され、その厚さが0.04〜0.2mmである請求項1ないし9のいずれかに記載の穿刺具。
  11. 前記シャッター部材は、その表面に潤滑剤が付与されている請求項1ないし10のいずれかに記載の穿刺具。
  12. 前記プロテクタが前記針体の針先を覆った状態で、前記プロテクタが前記針体の前記針先から離脱するのを阻止する離脱阻止手段を有する請求項1ないし11のいずれかに記載の穿刺具。
  13. 前記離脱阻止手段は、前記針体に形成された第1の係合部と、前記プロテクタに形成され、前記第1の係合部に係合し得る第2の係合部とで構成される請求項12に記載の穿刺具。
  14. 前記針体は、管状の内針であり、前記ハブは、内針ハブである請求項1ないし13のいずれかに記載の穿刺具と、
    前記内針が挿入可能な中空の外針と、
    前記外針の基端に設置された外針ハブとを有することを特徴とする留置針組立体。
  15. 前記プロテクタと前記外針ハブとが嵌合可能な請求項14に記載の留置針組立体。
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