JP4633898B2 - 留置針組立体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、留置針組立体、特に、例えば輸液や採血の際に血管に穿刺して使用される留置針組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
患者に対し輸液を行う際などには、輸液ラインと接続される留置針を患者の血管に穿刺し、留置してこれを行う。このような留置針は、中空の外針と、外針の基端に固着された外針ハブと、前記外針内に挿入され、先端に鋭利な針先を有する内針と、内針の基端に固着された内針ハブとで構成されている。
【0003】
この留置針を患者の血管に穿刺する際には、内針を外針内に挿入し、内針の針先を外針の先端から突出させた状態で穿刺操作を行う。そして、内針の針先が血管内に到達すると、針先の開口より流入した血液は、内針の内腔を通り、透明な内針ハブの内部に流入する(フラッシュバック)。これにより、内針が血管を確保したことが確認(視認)できる。
【0004】
このフラッシュバックを確認したら、内針および外針をわずかに進め、外針の先端を血管内に挿入する。次いで、外針を手で把持しつつ、内針を外針から抜き取り、外針ハブに輸液ラインのコネクタを接続する。そして、接続された輸液ラインおよび外針を介して輸液の投与を行なう。
【0005】
ところで内針を挿通した外針を患者に穿刺したにも係らず、フラッシュバックが確認できなかったときは、血管の確保に失敗したことが分かる。このときは、患者から内針および外針を速やかに抜き取り、それを廃棄する。
【0006】
この場合、内針の針先には、キャップやプロテクタを被せ、廃棄作業者等が誤って内針の針先で指等を刺すという事故が起きることを防止する必要があるが、特に、外針から内針を抜き取り、その針先にキャップやプロテクタを被せて廃棄する場合、その操作がし難く、また、針先にキャップやプロテクタを被せる際に、内針に付着、残留している血液が作業者の手に付いたり、内針の針先で作業者の手を誤刺したりしないようにするために、細心の注意を払わねばならなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、穿刺や廃棄処理等の際の操作を、簡単に、安全に行なうことができる留置針組立体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0010】
(1) 外針と、その基端側に固着された外針ハブとを備えたハブ付き外針と、
前記外針内に挿入される内針と、その基端側に固着された内針ハブとを備えたハブ付き内針と、
前記外針ハブと共に前記内針に対し相対的に移動可能に設置され、前記内針の針先を覆うプロテクタとを有し、
前記外針は、前記内針の外表面に圧接されて摩擦力を生じる圧接部を有し、
前記外針内に前記内針を挿入し、かつ前記外針から前記内針を基端方向へずらすことにより前記圧接部での摩擦力が消滅または減少した状態で、前記プロテクタおよび/または前記外針ハブを把持し、前記内針の針先を鉛直上方に向けたとき、前記ハブ付き内針がその自重により落下して前記内針の針先を前記プロテクタが覆い、かつその状態で固定されるよう構成されていることを特徴とする留置針組立体。
【0011】
(2) 前記外針内に前記内針を挿入し、前記内針の針先が前記外針の先端から突出した状態で、前記内針ハブを把持し、前記内針の針先を鉛直下方に向けたとき、前記プロテクタおよび前記ハブ付き外針がその自重により落下して前記内針の針先を前記プロテクタが覆い、かつその状態で固定されるよう構成されている上記(1)に記載の留置針組立体。
【0012】
(3) 前記外針内に前記内針を挿入し、かつ前記圧接部に前記内針の外表面が圧接されて摩擦力を生じている状態で、前記内針ハブを把持し、前記内針の針先を鉛直下方に向けたとき、前記プロテクタおよび前記ハブ付き外針がその自重により落下して前記内針の先端方向へ移動することがないよう構成されている上記(1)に記載の留置針組立体。
【0013】
(4) 前記外針内に前記内針を挿入し、かつ前記外針から前記内針を基端方向へずらすことにより前記圧接部での摩擦力が消滅または減少した状態で、前記内針ハブを把持し、前記内針の針先を鉛直下方に向けたとき、前記プロテクタおよび前記ハブ付き外針がその自重により落下して前記内針の針先を前記プロテクタが覆い、かつその状態で固定されるよう構成されている上記(1)または(3)に記載の留置針組立体。
【0015】
(5) 外針と、その基端側に固着された外針ハブとを備えたハブ付き外針と、
前記外針内に挿入される内針と、その基端側に固着された内針ハブとを備えたハブ付き内針と、
前記外針ハブと共に前記内針に対し相対的に移動可能に設置され、前記内針の針先を覆うプロテクタとを有し、
前記外針は、前記内針の外表面に圧接されて摩擦力を生じる圧接部を有し、
前記外針内に前記内針を挿入し、かつ前記外針から前記内針を基端方向へずらすことにより前記圧接部での摩擦力が消滅または減少した状態で、前記内針ハブを把持し、前記内針の針先を鉛直下方に向けたとき、前記プロテクタおよび前記ハブ付き外針がその自重により落下して前記内針の針先を前記プロテクタが覆い、かつその状態で固定されるよう構成されていることを特徴とする留置針組立体。
【0016】
(6) 前記プロテクタは、前記内針の針先が先端方向へ向かって通過するのを阻止するシャッター部材を備えている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0017】
(7) 前記内針の針先から前記プロテクタが離脱するのを阻止する係止手段を備えている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0018】
(8) 前記プロテクタと前記外針ハブとが嵌合可能な上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の留置針組立体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0020】
図1〜図4は、それぞれ、本発明の留置針組立体の実施形態を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、図1〜図4中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
【0021】
図1に示す留置針組立体(穿刺針組立体)1は、外針と内針とを備えるもので、特に、輸液用の留置針組立体を構成するものであり、留置針である外針2と、外針2の基端部に設けられた外針ハブ3とで構成されたハブ付き外針4と、外針2内に挿入して使用される内針5と、内針5の基端部に設けられた内針ハブ6とで構成されたハブ付き内針7と、内針5の針先51を覆うプロテクタ8とを備えている。以下、各部の構成について説明する。
【0022】
外針2は、中空状をなし、ある程度の可撓性を有するものが好ましく用いられる。外針2の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリウレタン、ポリエーテルナイロン樹脂等の各種軟質樹脂が好ましい。
【0023】
このような外針2は、その全部または一部が内部の視認性を有していてもよい。また、外針2の構成材料中に、例えば硫酸バリウム、炭酸バリウムのようなX線造影剤を配合し、造影機能を持たせることもできる。
【0024】
外針2の先端部は、生体への穿刺を容易かつ低侵襲で行うために、外径が先端方向に向かって漸減するテーパ状をなしている。
【0025】
また、図6および図7に示すように、外針2の先端部は、その内径が縮径しており、内針5が挿通された状態(図6に示す状態)では、内針5の外表面が圧接されて摩擦力を生じる(外針2に対し内針5を長手方向に相対的に移動したときに摩擦抵抗を生じる)圧接部(挟持部)22を有しているのが好ましい。
【0026】
このような構成では、圧接部22より基端側においては、内針5の外面と外針2の内面との間に、隙間23が形成される。
【0027】
また、内針5を基端方向へずらし、針先51が外針2内に没入すると(図7に示す状態)、圧接部22での前記摩擦力が消滅または減少する。
【0028】
外針2の基端部には、外針ハブ3が液密に固着され、外針2の内腔と外針ハブ3の内部とが連通している。外針ハブ3は、ほぼ筒状の部材であり、基端方向に向かってその外径および内径が漸増するテーパ状をなしている。このテーパ状部分は、後述するプロテクタ8の先端部と嵌合する。
【0029】
この外針ハブ3は、好ましくは透明(無色透明)、着色透明または半透明の樹脂で構成され、内部の視認性が確保されている。
【0030】
外針2は、外針ハブ3に対し、例えば、カシメ、融着(熱融着、高周波融着等)、接着剤による接着等の方法により、固定されている。
【0031】
内針5は、中空針であり、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金のような金属材料で構成されている。内針5の先端部には、鋭利な針先51が形成されている。この針先51の形状は特に限定されず、本実施形態では、内針5の軸線に対し所定角度傾斜した刃面を有する形状をなしている。
【0032】
この内針5は、外針2の内腔に挿入され、さらに、プロテクタ8を外針ハブ3に嵌合させた状態、すなわち図1、図6に示す状態で使用される。以下、この状態を「組み立て状態」と言う。
【0033】
この組み立て状態では、圧接部22に内針5の外表面が圧接され、摩擦力を生じている。
【0034】
内針5の長さは、組み立て状態としたとき、少なくとも針先51が外針2の先端開口21から突出する程度の長さとされる。
【0035】
内針5の基端部は、内針ハブ6の先端部と固着され、内針5の内腔は、内針ハブ6の内部空間と連通している。内針ハブ6は、ほぼ円筒状の中空部材で構成されている。
【0036】
内針5の内針ハブ6に対する固定方法は、例えば、嵌合、カシメ、融着、接着剤による接着等の方法、あるいはこれらを併用した方法が挙げられる。
【0037】
この内針ハブ6は、好ましくは透明(無色透明)、着色透明または半透明の樹脂で構成され、内部の視認性が確保されている。これにより、針先51が血管を確保した際、内針5を介して流入する血液のフラッシュバックを目視で確認することができる。
【0038】
内針ハブ6の先端外周には、フランジ61が形成されている。例えば、外針2から内針5を抜き取る操作の際に、フランジ61に指を引っ掛けてこの操作を行うことにより、この操作をより確実に行なうことができる。
【0039】
また、内針ハブ6の基端側の開口には、該開口を覆うように、通気フィルタ62が設置されている。この通気フィルタ62は、気体は透過するが液体は遮断する性質を有するものである。
【0040】
通気フィルタ62の具体例としては、例えば、各種焼結多孔体、疎水性不織布、その他の多孔質体が挙げられる。この場合、焼結多孔体としては、例えばポリエチレン等の高分子材料(粉末)と、親水性(水溶性、水膨潤性)ポリマーとを含む材料を焼結したものが好ましい。この焼結多孔体を用いると、液体(血液)との接触により通気も遮断されるので、外部からの空気の侵入を防止することができる。
【0041】
また、内針ハブ6の先端面には、凹部63が形成されている。この凹部63は、内針ハブ6の先端面と、プロテクタ8の基端面とが当接した際、係止部材92が挿入される逃げ穴としての機能を有している。
【0042】
外針ハブ3、内針ハブ6および後述するプロテクタ本体81の構成材料は、特に限定されず、それぞれ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、アクリル系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、アイオノマー、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン等の各種樹脂材料が挙げられる。
【0043】
プロテクタ8は、ほぼ筒状の部材で構成されたプロテクタ本体81と、後述するシャッター部材(シャッター手段)85とを備えている。プロテクタ本体81の中心部には、内針5が挿通される針体通路82が、プロテクタ本体81の基端から先端まで貫通して形成されている。
【0044】
針体通路82の横断面形状は、円形であり、針体通路82の内径は、内針5の外径と等しいか、またはそれより若干大きい値に設定されている。
【0045】
また、プロテクタ本体81の内部、すなわち針体通路82の途中には、針体通路82を拡径した空間83が形成されている。この空間83内には、後述するシャッター部材85が収納される。
【0046】
また、プロテクタ本体81の先端側は、外針ハブ3と嵌合し得る形状をなしている。例えば、その外径が先端に向かって漸減するテーパ状とされている。
【0047】
また、プロテクタ本体81の基端側は、外針ハブ3から露出している。この露出部分81aは、略円柱状をなしており、手で把持し得る程度の長さを有している。
【0048】
プロテクタ本体81の基端は、内針ハブ6の先端と、単に当接する構成となっている。
【0049】
また、プロテクタ本体81の長手方向の中央部には、外針ハブ3の基端縁部と嵌合するリング状に突出した嵌合部84が形成されている。この嵌合部84は、例えば、外針ハブ3からプロテクタ8を取り外す操作の際に、指を引っ掛けて該操作を行うのに用いることもできる。
【0050】
シャッター部材85は、空間83より基端側に位置する内針5の針先51が先端方向へ向かって通過するのを阻止する機能を有する。このシャッター部材85は、くの字状に折り曲げられた板状の弾性片で構成されている。
【0051】
このシャッター部材85は、折り曲げ角度が変わることによって、内針5が針体通路82を挿通(貫通)可能な第1の姿勢(図1、図2に示す姿勢)と、内針5の針先51の通過を阻止する第2の姿勢(図3に示す姿勢)とに変形(変位)する。
【0052】
シャッター部材85は、第1の姿勢では、その一端部が内針5の外周面に当接している。また、第2の姿勢では、空間83内において広がり(折り曲げ角度が増大し)、針先51の通過を阻む。
【0053】
シャッター部材85の構成材料は、針先51の通過を阻止し得るものであれば、いかなるものでもよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、アクリル系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、アイオノマー、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン等の各種樹脂材料、ステンレス鋼、アルミニウム、銅または銅系合金、チタンまたはチタン合金等の各種金属材料等が挙げられる。
【0054】
内針5の先端から所定長さの位置の外周面には、凹部91が形成されている。また、プロテクタ本体81の基端には、弾性変形可能な係止部材92が突出形成されている。この係止部材92の先端部には、内針5に形成された凹部91と係止する爪93が形成されている。
【0055】
この凹部91と係止部材92とで、プロテクタ8が針先51を覆ったとき、針先51からプロテクタ8が離脱するのを阻止する係止手段が構成される。
【0056】
このような留置針組立体1では、次のような▲1▼〜▲4▼の特性を有する。
▲1▼ 図1に示すような組み立て状態、すなわち外針2内に内針5を挿入し、その針先51が外針2の先端から突出した状態で、内針ハブ6を手で把持し、内針5の針先51を鉛直下方に向けたとき、プロテクタ8およびハブ付き外針4がその自重により落下して先端方向へ移動し、外針2から内針5が抜き取られる。そして、針先51がプロテクタ8により覆われ、この状態が固定的に保持される。
【0057】
また、外針2および内針5が図6に示す構成の場合、図6に示すように、圧接部22に内針5の外表面が圧接されて摩擦力を生じている状態で、内針ハブ6を手で把持し、内針5の針先51を鉛直下方に向けたとき、プロテクタ8およびハブ付き外針4は、その自重により落下して内針の先端方向へ移動することはない。
【0058】
▲2▼ 図2および図7に示すように、外針2内に内針5を挿入し、かつ外針2から内針5を基端方向へずらすことにより圧接部22での摩擦力が消滅または減少した状態で、内針ハブ6を手で把持し、内針5の針先51を鉛直下方に向けたとき、プロテクタ8およびハブ付き外針4がその自重により落下して先端方向へ移動し、外針2から内針5が抜き取られる。そして、針先51がプロテクタ8により覆われ、この状態が固定的に保持される。
【0059】
このような▲1▼、▲2▼の特性は、主に、内針5の外周面と、外針2の内周面、針体通路82の内面およびシャッター部材85との摩擦力の合計より、プロテクタ8およびハブ付き外針4の自重が大きいことにより生じる。
【0060】
このような特性を有することにより、例えば、内針ハブ6を手で把持し、針先51を鉛直下方へ向けるだけで、プロテクタ8およびハブ付き外針4をその自重により落下させ、外針2から内針5が抜き取る操作を行なうことができる。
【0061】
▲3▼ 図1および図6に示すような組み立て状態、すなわち外針2内に内針5を挿入し、その針先51が外針2の先端から突出した状態で、プロテクタ8(プロテクタ本体81の露出部分81a)および/または外針ハブ3を手で把持し、内針5の針先51を鉛直上方に向けたとき、ハブ付き内針7がその自重により落下して、外針2から内針5が抜き取られる。そして、針先51がプロテクタ8により覆われ、この状態が固定的に保持される。
【0062】
▲4▼ 図2および図7に示すように、外針2内に内針5を挿入し、かつ外針2から内針5を基端方向へずらすことにより圧接部22での摩擦力が消滅または減少した状態で、プロテクタ8(プロテクタ本体81の露出部分81a)および/または外針ハブ3を手で把持し、内針5の針先51を鉛直上方に向けたとき、ハブ付き内針7がその自重により落下して、外針2から内針5が抜き取られる。そして、針先51がプロテクタ8により覆われ、この状態が固定的に保持される。
【0063】
このような▲3▼、▲4▼の特性は、主に、内針5の外周面と、外針2の内周面、針体通路82の内面およびシャッター部材85との摩擦力の合計より、ハブ付き内針7の自重が大きいことにより生じる。
【0064】
このような特性を有することにより、例えば、プロテクタ8および/または外針ハブ3を手で把持し、針先51を鉛直上方へ向けるだけで、ハブ付き内針7をその自重により落下させ、外針2から内針5が抜き取る操作を行なうことができる。
【0065】
従って、例えば、患者の血管を確保できず、その留置針組立体1を廃棄する場合に、上記いずれかの方法で外針2から内針5を抜き取り、内針5の針先51にプロテクタ8を被せる操作を、片手で簡単に、しかも安全に行うことができる。
【0066】
前記▲1▼〜▲4▼の特性を得るには、例えば、ハブ付き外針4、プロテクタ8、ハブ付き内針7の重量や、内針5の摺動抵抗のバランスなどを適宜設定することにより可能となる。
【0067】
次に、留置針組立体1の使用方法の一例について、詳細に説明する。
[1] 留置針組立体1を組み立て状態とし、内針ハブ6等を手で把持しつつ、内針5および外針2を患者の血管(静脈または動脈)に穿刺する。
【0068】
このとき、外針2および内針5が図6に示す構成の場合、図6に示す状態で、内針5の針先51を鉛直下方に向けたとしても、プロテクタ8およびハブ付き外針4は、その自重により落下して内針の先端方向へ移動することはない。そのため、誤って、プロテクタ8およびハブ付き外針4が落下して内針ハブ6から離脱するということがなく、操作を容易かつ確実に行なうことができる。特に、このような効果は、外針2の先端に対する針先51の位置が、図1、図2のいずれの場合であっても、発揮される。
【0069】
[2] 内針5の針先51が血管に穿刺されると、血管の内圧(血圧)により血液が内針5内を基端方向へ逆流し、内針ハブ6内に導入され、視認性を有する内針ハブ6を介してこのフラッシュバックを視認することができる。これにより内針5の針先51が血管を確保したことを知ることができる。
【0070】
なお、この血液の流入に伴い、内針ハブ6内の空気は、通気フィルタ62を通って排出されるが、血液は、通気フィルタ62を通過できず、外部への漏れ出しは生じない。
【0071】
[3] さらに内針5および外針2を微小距離先端方向へ進めると、外針2の先端開口21が血管内に挿入される。これにより、外針2が血管を確保する。
【0072】
[4] 血管に留置されている外針2を手で押さえつつ、他方の手で内針ハブ6を把持し、基端方向へ引っ張る。これにより、内針5が外針2から抜き取られる。なお、このとき、プロテクタ8は、外針ハブ3に嵌合した状態が維持される。
【0073】
[5] 前記工程[4]により、内針5は、組み立て状態の位置から基端方向へ移動するが、内針5の針先51がプロテクタ8の内部の空間83を通過するまでは、シャッター部材81は、前記第1の姿勢を維持し、その一端部が内針5の外周面に当接する(図1および図2参照)。
【0074】
[6] さらに内針5が基端方向へ移動し、針先51が空間83を通過すると、シャッター部材85は、自らの弾性力により、空間83内で開き、その一端部が空間83の底部に当接する。これにより、シャッター部材85は、前記第2の姿勢となる(図3および図4参照)。
【0075】
このように、シャッター部材85が第2の姿勢となると、針先51が再び先端方向へ戻るように移動しようとしても、針先51がシャッター部材85に当接し、戻ることはできない(図3および図4参照)。
【0076】
[7] 針先51が空間83を通過し、シャッター部材85が第2の姿勢となったら、これとほぼ同時に、係止部材92の爪93が内針5に形成された凹部91に挿入され、係止する(図3および図4参照)。
【0077】
これにより、プロテクタ8が針先51を覆った後、内針5の針先51からプロテクタ8が離脱する(外れる)ことが防止される。
【0078】
[8] このようにして内針5の針先51がプロテクタ8で覆われ、その状態が固定されたら、外針ハブ3に嵌合しているプロテクタ8を外針ハブ3から取り外す。これにより、針先51がプロテクタ8で覆われたハブ付き内針7と、ハブ付き外針4とが分離され、図4に示す状態となる。
【0079】
[9] 内針5が抜き取られたハブ付き外針4の外針ハブ3には、輸液セットのコネクタ等(図示せず)を素早く接続し、定法に従い、輸液の投与を開始する。
【0080】
このようにして外針2から内針5を抜き取った後は、ハブ付き内針7は不用となるため、廃棄処分に供される。このハブ付き内針7は、針先51がプロテクタ8で覆われており、特に、針先51がシャッター部材85を超えてそれより先端側へ移動し、プロテクタ8の先端から突出することや、針先51が基端方向へ移動し、プロテクタ8が外れてしまうことがないため、廃棄処理を行なう者等が針先51で誤って手指等を刺すという事故が防止される。
【0081】
[10] 前記[2]において、フラッシュバックを視認できなかった場合には、内針5の針先51による血管の確保に失敗したこととなる。この場合には、内針5および外針2を患者から抜き取って、新たなものと交換し、もう一度やり直す。
【0082】
[11] 抜き取られた留置針組立体1は、再使用せず、廃棄処分に供される。この場合、プロテクタ本体81の露出部分81aおよび/または外針ハブ3を手で把持し、内針5の針先51を鉛直上方に向ける。すると、前述した▲3▼、▲4▼の特性により、ハブ付き内針7がその自重により落下して外針2から内針5が抜き取られる。
【0083】
また、内針ハブ6を手で把持し、内針5の針先51を鉛直下方に向ける。すると、前述した▲1▼、▲2▼の特性により、ハブ付き外針4およびプロテクタ8がその自重により落下して外針2から内針5が抜き取られる。
【0084】
そして、針先51が空間83を通過すると、前記[6]および[7]と同様となり、針先51がプロテクタ8で覆われ、その状態が保持される。
【0085】
その後、前記[8]と同様に、針先51がプロテクタ8で覆われたハブ付き内針7と、ハブ付き外針4とを分離し、それぞれを廃棄処分する。
【0086】
前述した▲1▼〜▲4▼の特性により、外針2からの内針5の抜き取りや、針先51をプロテクタ8で覆う操作を、簡単かつ確実に行なうことができる。特に、このような効果は、外針2の先端に対する針先51の位置が、図1、図2のいずれの場合であっても、発揮される。
【0087】
[12] また、前記[2]において、フラッシュバックを視認できず、内針5の針先51による血管の確保に失敗した場合、外針2を患者に刺したまま、その外針2から内針5を抜き取り、針先51をプロテクタ8で覆ってもよい。
【0088】
その後、外針ハブ3とプロテクタ8が嵌合したまま、外針2を患者から抜き取るか、またはプロテクタ8を外針ハブ3から分離した後、外針2を患者から抜き取る。
【0089】
このようにして患者から抜き取られたハブ付き外針4と、針先51がプロテクタ8で覆われたハブ付き内針7とは、それぞれ、廃棄処分される。
【0090】
図5は、本発明の留置針組立体の他の実施形態を示す縦断面図である。図5に示す留置針組立体1は、プロテクタ8が針先51を覆ったとき、針先51からプロテクタ8が離脱するのを阻止する係止手段の構成が、前記図1〜図4に示す実施形態と異なり、それ以外は同様である。以下、相違点についてのみ説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0091】
図5に示す留置針組立体1の係止手段は、紐(糸)94で構成されている。紐94の基端は、内針ハブ6の先端部に固定され、紐94の先端は、プロテクタ8の基端部に固定されている。この紐94は、シャッター部材85が第2の姿勢となり、針先51をプロテクタ8が覆った状態で、直線的に張られるような長さに設定されている。
【0092】
従って、プロテクタ8が針先51を覆った状態となったら、紐94がピンと張られるため、それ以上プロテクタ8から内針ハブ6が離間することができず、よって、針先51からプロテクタ8が離脱するのを阻止する。
【0093】
以上、本発明の留置針組立体を図示の各実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、留置針組立体を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。
【0094】
特に、シャッター部材(手段)や係止手段の構成は、任意の構成のものとすることができる。
【0095】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、プロテクタおよび/または外針ハブと、内針ハブのいずれか一方を把持し、他方をその自重により落下させて外針から内針が抜き取られるよう構成されているので、外針からの内針の抜き取り操作や、内針の針先をプロテクタで覆う操作を、片手で簡単、確実に、しかも安全に行なうことができる。
【0096】
また、シャッター部材を設けた場合、その作用により、一旦覆った針先がプロテクタの先端から突出することもない。
【0097】
また、係止手段を設けた場合には、一旦覆った針先からプロテクタが外れる(離脱する)ことが防止される。
【0098】
このようなことから、廃棄処理等に際し、誤って針先で手指等を刺すという事故が防止され、安全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の留置針組立体の実施形態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の留置針組立体の実施形態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の留置針組立体の実施形態を示す縦断面図である。
【図4】本発明の留置針組立体の実施形態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の留置針組立体の実施形態を示す縦断面図である。
【図6】本発明の留置針組立体における内針および外針の先端部の構成例を示す縦断面図である。
【図7】本発明の留置針組立体における内針および外針の先端部の構成例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 留置針組立体
2 外針
21 先端開口
22 圧接部
23 隙間
3 外針ハブ
4 ハブ付き外針
5 内針
51 針先
6 内針ハブ
61 フランジ
62 通気フィルタ
63 凹部
7 ハブ付き内針
8 プロテクタ
81 プロテクタ本体
81a 露出部分
82 針体通路
83 空間
84 嵌合部
85 シャッター部材
91 凹部
92 係止部材
93 爪
94 紐(糸)
Claims (8)
- 外針と、その基端側に固着された外針ハブとを備えたハブ付き外針と、
前記外針内に挿入される内針と、その基端側に固着された内針ハブとを備えたハブ付き内針と、
前記外針ハブと共に前記内針に対し相対的に移動可能に設置され、前記内針の針先を覆うプロテクタとを有し、
前記外針は、前記内針の外表面に圧接されて摩擦力を生じる圧接部を有し、
前記外針内に前記内針を挿入し、かつ前記外針から前記内針を基端方向へずらすことにより前記圧接部での摩擦力が消滅または減少した状態で、前記プロテクタおよび/または前記外針ハブを把持し、前記内針の針先を鉛直上方に向けたとき、前記ハブ付き内針がその自重により落下して前記内針の針先を前記プロテクタが覆い、かつその状態で固定されるよう構成されていることを特徴とする留置針組立体。 - 前記外針内に前記内針を挿入し、前記内針の針先が前記外針の先端から突出した状態で、前記内針ハブを把持し、前記内針の針先を鉛直下方に向けたとき、前記プロテクタおよび前記ハブ付き外針がその自重により落下して前記内針の針先を前記プロテクタが覆い、かつその状態で固定されるよう構成されている請求項1に記載の留置針組立体。
- 前記外針内に前記内針を挿入し、かつ前記圧接部に前記内針の外表面が圧接されて摩擦力を生じている状態で、前記内針ハブを把持し、前記内針の針先を鉛直下方に向けたとき、前記プロテクタおよび前記ハブ付き外針がその自重により落下して前記内針の先端方向へ移動することがないよう構成されている請求項1に記載の留置針組立体。
- 前記外針内に前記内針を挿入し、かつ前記外針から前記内針を基端方向へずらすことにより前記圧接部での摩擦力が消滅または減少した状態で、前記内針ハブを把持し、前記内針の針先を鉛直下方に向けたとき、前記プロテクタおよび前記ハブ付き外針がその自重により落下して前記内針の針先を前記プロテクタが覆い、かつその状態で固定されるよう構成されている請求項1または3に記載の留置針組立体。
- 外針と、その基端側に固着された外針ハブとを備えたハブ付き外針と、
前記外針内に挿入される内針と、その基端側に固着された内針ハブとを備えたハブ付き内針と、
前記外針ハブと共に前記内針に対し相対的に移動可能に設置され、前記内針の針先を覆うプロテクタとを有し、
前記外針は、前記内針の外表面に圧接されて摩擦力を生じる圧接部を有し、
前記外針内に前記内針を挿入し、かつ前記外針から前記内針を基端方向へずらすことにより前記圧接部での摩擦力が消滅または減少した状態で、前記内針ハブを把持し、前記内針の針先を鉛直下方に向けたとき、前記プロテクタおよび前記ハブ付き外針がその自重により落下して前記内針の針先を前記プロテクタが覆い、かつその状態で固定されるよう構成されていることを特徴とする留置針組立体。 - 前記プロテクタは、前記内針の針先が先端方向へ向かって通過するのを阻止するシャッター部材を備えている請求項1ないし5のいずれかに記載の留置針組立体。
- 前記内針の針先から前記プロテクタが離脱するのを阻止する係止手段を備えている請求項1ないし6のいずれかに記載の留置針組立体。
- 前記プロテクタと前記外針ハブとが嵌合可能な請求項1ないし7のいずれかに記載の留置針組立体。
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