JP3576765B2 - 留置針組立体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、留置針組立体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
輸液等に用いられる留置カテーテルを使用する際、カテーテル内に内針を収納した状態でこれらを一体的に血管に穿刺する。次いでカテーテルが所定位置まで挿入された後、内針は抜き取られ、カテーテルに続く基端には輸液ラインが接続されて薬液等を流入させる。
【0003】
ここで、抜き取られた使用済みの内針は廃棄されることとなるが、術者や患者または廃棄作業者等が過って鋭利な針先に触れ、傷を負う場合がある。使用済みの針は、患者の血液や体液等で汚染されており、針創傷から肝炎や各種伝染性疾患等に感染するおそれがあり、カテーテルから抜き取られた内針の取扱いは細心の注意を要するものである。
【0004】
上記の問題を解決するために、針先防護部材を備えた種々の医療器具(留置針組立体)が考案されている。このような医療器具として、例えば、特許第2588375号の留置針組立体や、図15および図16に示すような特開平9−99069号公報に開示されたもの等が挙げられる。
【0005】
特許第2588375号の留置針組立体は、鋭利な先端部を有する針を包囲する中空のハンドルと、針の先端をハンドルから突出させた状態で固定する固定手段とを備えており、この固定手段を解除することによりハンドル内に針の先端を永続的に収容するものである。この特許第2588375号の留置針組立体の場合、上記の固定手段を解除するためには、解除手段「トリガ」を針の引抜き方向とは異なる方向に押下する操作を必要とする。
【0006】
しかし、このように針の先端を防護するために特別な操作が必要な場合、術者の持ち方や操作方法を制限するため、迅速な処置を妨げる場合があった。
【0007】
また、特開平9−99069号公報に開示された留置針組立体は、主としてT字形構造体380から構成されるカテーテルハブロック解除機構100の動作により、ニードル(内針)220のハウジング140内への引き込みと同時にカテーテルハブ280の切り離しを行なうものである。
【0008】
この留置針組立体によれば、T字形構造体380のアーム部400の弾性を利用して、カテーテルハブ280およびハウジング140に付勢・支持することにより、カテーテルハブロック解除機構(T字形構造体)100をロック状態に維持するものであり、T字形構造体380は、T字形構造体380に設けられた中央開口240に挿通したニードル220によって固定されている。したがって、ニードル220を基端側に引き抜いていき、ニードル220の針先がこの中央開口240を抜けたとき、図16に示すようにT字形構造体380はアーム400の復元力によりカテーテルハブ280から外れると同時に、ニードル220をハウジング140内に保持し、そして先端部にバリアを形成する。
【0009】
しかしT字形構造体380は、T字形構造体380に設けられた中央開口240に挿通したニードル220により、アーム400の復元力に抗して支持されているため、ニードル220はT字形構造体380に強く当接し、ニードル220を引き抜く際には相当の摺動抵抗があるため、円滑で迅速な引き抜きが困難であり、血管内に挿入されたカテーテルがニードル220とともに引き抜かれてしまうおそれがあり操作性に問題があった。
【0010】
さらに、このT字形構造体380とカテーテルハブ280とは、それぞれに設けられた凹部と凸部により係合させているため、初期の係合状態、内針の引張力または引張速度如何によっては、ニードル220のハウジング140への引き込みと同時にカテーテルハブ280の切り離しができず、その場合、刺入し留置しようとするカテーテルを不必要に引張ってしまうという問題があった。特に、カテーテルハブの切り離しが遅れた場合、カテーテルが血管から抜けてしまうおそれがあった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、使用済みの内針を安全に確保することができるとともに、簡単な操作で内針を引き抜くことができる留置針組立体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0013】
(1) 生体組織に刺入され留置されるカテーテルと、
前記カテーテルの基端部に固着されたカテーテルハブと、
前記カテーテルの内腔に挿通可能であって先端部に鋭利な針先を有する内針と、
前記カテーテルハブを装着し得る先端部と前記内針を収納可能な内部通路とを有する内針プロテクタと、
前記内針の基端部を支持し、前記内針プロテクタに対しその長手方向に移動可能な操作部材と、
前記内部通路を閉塞し前記内針が前記内針プロテクタの先端部から突出することを防止し得る針止部材と該針止部材を前記カテーテルハブに当接するように付勢する弾性部材とを備えるシャッター機構とを有する留置針組立体であって、
前記針止部材は、前記カテーテルハブに当接することにより前記カテーテルハブの前記先端部への装着状態を維持するとともに、前記内針が前記内針プロテクタに収納された状態で前記カテーテルハブへの当接が解除されたとき、前記弾性部材の復元力によって移動し前記内部通路を閉塞することを特徴とする留置針組立体。
【0014】
(2) 前記針止部材が前記内部通路を閉塞したとき、内針が前記内部通路内に固定される上記(1)に記載の留置針組立体。
【0015】
(3) 前記針止部材と前記カテーテルハブとの当接面が前記内針の移動方向に沿って形成されており、該当接面での摩擦力により前記カテーテルハブの装着状態が維持されている上記(1)または(2)に記載の留置針組立体。
【0016】
(4) 前記摩擦力は、組織に刺入された前記カテーテルを該組織が保持する保持力よりも小さい上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0017】
(5) 前記シャッター機構は一旦前記内針プロテクタの内部通路を閉塞するとその閉塞を解除することができないものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0018】
(6) 前記当接部は前記内部通路を閉塞したとき前記内針プロテクタの内部に収納されるものである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0019】
(7) 前記シャッター機構は前記内針を内針プロテクタの内部通路に収納する際に該内針と接触しないように配置されている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0020】
(8) 前記弾性部材は板バネで構成されている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の留置針組立体を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明の留置針組立体の一実施例を示す縦断面図、図2および図3は、図1に示す留置針組立体の動作を示す縦断面図、図4、図5、図6はそれぞれ図1中のA−A線断面図、図2中のB−B線断面図、図3中のC−C線断面図である。なお、図1〜図3において、図の右側を「基端」、左側を「先端」という。
【0023】
これらの図に示すように、本発明の留置針組立体1は、生体組織に刺入され留置されるカテーテル2と、カテーテル2の基端部に固着されたカテーテルハブ3と、カテーテル2の内腔に挿通可能であって先端部に鋭利な針先41を有する内針4と、前記カテーテルハブ3を装着し得る先端部61と内針4を収納可能な内部通路62とを有する内針プロテクタ6と、前記内針4の基端部を支持し、内針プロテクタ6に対し、その長手方向に移動可能な操作部材7と、前記内部通路62を閉塞し前記内針4が内針プロテクタ6の先端部61から突出することを防止し得る針止部材101と該針止部材101を前記カテーテルハブ3に当接するように付勢する弾性部材102とを備えるシャッター機構10とを有するものであって、前記針止部材101は、カテーテルハブ3に当接することによりカテーテルハブ3の前記内針プロテクタ先端部61への装着状態を維持するとともに、前記内針4が内針プロテクタ6に収納された状態でカテーテルハブ3への当接が解除されたとき、前記弾性部材102の復元力によって移動し前記内部通路62を閉塞するものである。
【0024】
以下、これらの各構成要素について順次説明する。
カテーテル2は中空の管で構成され、図2、図3に示すように、先端部21は生体への穿刺の際の抵抗および刺激を緩和するために外径が先端方向に向かって漸減するテーパ状に形成され、後述する内針4の外周面に密着させている。これにより、円滑に穿刺を行うことができる。
【0025】
このカテーテル2の構成材料としては、特に限定されないが、例えばエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリウレタン、ポリエーテルナイロン樹脂等の軟質樹脂が好ましい。また、穿刺の際におけるフラッシュバック等の視認性を確保するために、カテーテル2全体または一部を透明または半透明な材料で構成することが好ましい。さらに、カテーテル2の構成材料中に、例えば硫酸バリウムのようなX線造影剤を配合し、造影機能を持たせることも可能である。
【0026】
カテーテル2の基端部には、カテーテルハブ3が例えば、図示しない金属製のかしめ部材によりかしめられて固定されている。なお、この固定は接着剤による接着、融着によるものであってもよい。
【0027】
このカテーテルハブ3は、中空の管体で構成されており、基端側には後述する内針プロテクタ6の先端部61を内部に収納可能な収納部32が形成されている。収納部32は基端側から先端側に向かって少なくとも内径が縮径している。これにより、カテーテルハブ3の内針プロテクタ6の先端部61への着脱、特に切り離しを容易にすることができる。
【0028】
本実施例では、カテーテルハブ3は、内径が一定の基部31aと、基部31aの先端側には、内径が先端側に縮径するテーパ部31bとを有している。基部31aの内壁面は後述する針止部材101との当接面を形成し、該当接面は内針4の移動方向に沿って形成されている。
【0029】
カテーテルハブ3の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリアミド、ポリエステル等の各種樹脂材料が挙げられる。
【0030】
なお、内部の視認性を確保するために、これらは透明または半透明な材料で構成されているのが好ましい。これにより、血液のフラッシュバックを視認することができ、カテーテル2が血管を確保したことを容易に確認できる。
【0031】
内針4は、カテーテル2の内腔に挿通可能で、その外径はカテーテル2の内径と同等かまたはそれよりも若干小さく設定されている。内針4の先端部には鋭利な針先(刃先)41が形成されている。この針先41は、刺通抵抗を軽減し、組織損傷を抑制するために内針4の軸線に対し所定角度傾斜した刃面を有している。
【0032】
また、内針4の長さは、図1に示す穿刺前の組立状態(初期状態)において、針先41がカテーテル2の先端から突出し、かつカテーテル2の先端部21との距離が比較的短くなるように設定されている。これにより円滑でかつ確実な穿刺ができ、カテーテル2が血管を確保することを容易にする。
【0033】
このような内針4の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金のような金属材料が挙げられる。
【0034】
操作部材7は、主として内針4をカテーテル2から引き抜く操作の際に把持する把持部材8と、内針4の基端部を固着し該内針4を支持する支持部材9とから構成され、該把持部材8と支持部材9とは連結部材81により連結されている。
【0035】
把持部材8は、後述する内針プロテクタ6の長手方向に移動自在に設けられ、内部に筒状体(内針プロテクタ6)を内包可能なチューブ形状をなし、その基端は開放されている。
【0036】
この把持部材8の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリアミド、ポリエステル等の各種樹脂材料が挙げられる。なお、内部の視認性を確保するために、これらは、透明または半透明材料で構成されているのが好ましい。これにより内針4が血管を確保したことを容易に確認することができる。
【0037】
支持部材9は中空の円筒形状をしており、基端部は例えば疎水性材料で構成されたフィルタ91により封止されている。このフィルタ91は、空気を透過させるが血液のような液体を透過させない性質を有するものである。したがって、支持部材9内の空気を排出し、内針4を経て血液を支持部材9内に流入させ、針先41が血管を確保したことを確認できるとともに、その流入した血液を外部に漏出することがない。
【0038】
支持部材9は、連結部材81により把持部材8に連結されている。これにより、把持部材8を把持して操作部材7を移動させると、その動作に追従して支持部材9および内針4が共に移動する。また、支持部材9は内針プロテクタ6のほぼ中心部に位置するように設けられ、操作部材7を移動させる際、内針プロテクタ6の内壁面に接触しないように配置されている。これにより操作部材7を移動させる場合の摺動摩擦力を軽減することができる。なお、内針プロテクタ6に内針4を収納した後、内針4がスリット63から外部に露出しないように設計されていることが必要である。このために、例えば支持部材9と内針プロテクタ6の内壁面との間隔を両者が接触しない程度に小さくすることが好ましい。
【0039】
支持部材9と内針4の固定方法は特に限定されないが、例えば支持部材9の先端部に形成された孔90に内針4の基端部を挿入し、ここに接着剤(または溶剤)を注入して固化させる方法、また加熱等による融着による方法等が挙げられる。
【0040】
支持部材9の構成材料としては、前記把持部材8と同様の材料を用いることができ、内部の視認性を確保するために透明または半透明材料で構成されていることが好ましい。
【0041】
連結部材81は板状体で構成され、内針プロテクタ6の外側に位置する把持部材8と内部通路62に位置する支持部材9とを連結する。そして、図1および図4に示すように、内針プロテクタ6の側面に長手方向に沿って設けられたスリット63に移動可能に挿通されている。
【0042】
連結部材81は把持部材8または支持部材9と別部材であっても一体成形されたものでもよい。別部材である場合、連結部材81の構成材料としては、上記した把持部材8または支持部材9と同様の材料を用いることができる。連結部材81と把持部材8および支持部材9との固定方法は、特に限定されないが、例えば接着剤による接着や融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)などの方法が挙げられる。
【0043】
内針プロテクタ6は、把持部材8の内側に設けられた筒状の部材であり、内針4が収納可能な内部通路62と、その先端にカテーテルハブ3を装着し得る先端部61とを有している。
【0044】
先端部61は先端側へ外径が漸減するテーパ状に形成されており、前記カテーテルハブ3の収納部32に収納可能な大きさ、形状をなしている。また、先端部61には内針4を挿通可能な孔611が形成されており、該孔611の内径は、内針4の外径よりも若干大きく設定されている。これにより内針4は先端部61に接触することなく孔611を通過できるため、内針4を抜き取る際の抵抗を低減することができる。
【0045】
内部通路62は、内部に支持部材9および内針4を収納可能な形状、長さを有し、基端側は開放されている。したがって、図2に示すように内針4を収納したとき、開放端から支持部材9が突出する。ここで、内部通路62とは、孔641、シャッタ壁64の基端側および先端側空間をいう。
【0046】
シャッタ壁64は、先端部61の近傍に設けられている。シャッタ壁64は、針止部材101の基端側への移動を規制し、また、内針プロテクタ6に収納された内針4が再び先端に突出しないように防御する役割を果たす。このシャッタ壁64には、上記カテーテル2と同軸上の位置に内針4を挿通可能な孔641が設けられている。このような孔641により、内針4はカテーテル2からカテーテルハブ3、孔611を経てシャッタ壁64を抵抗なく、かつ容易に移動することができる。
【0047】
また、シャッタ壁64は支持部材9の先端に当接することにより、操作部材7の先端側への移動を規制する規制部材としても機能するように設けられていてもよい。
【0048】
内針プロテクタ6の外周面には、長手方向に沿ってスリット63が設けられ、このスリット63の基端には衝止端65が設けられている。スリット63に挿通された前記連結部材81は、図2に示すように内針4が内針プロテクタ6に収納された状態で端部810が衝止端65に当接する。端部810が衝止端65に当接するとそれ以上基端側へ移動できない。さらに、後述する針止部材101が内部通路62を閉塞するため、内針4は先端側へ移動することができない。したがって、これにより内針4が前記内部通路内62に固定される。
【0049】
また、内針プロテクタ6の先端付近には、外周面から突出したタブ67が設けられていることが好ましい。これにより、カテーテル2の先端を血管内に位置させるためにカテーテル2のみを僅かに挿入する場合等の微妙な操作を行なう際、タブ67に指を係合し、先端方向へ押圧操作することができ、カテーテル2の先端に指の動きを伝達させることが容易になる。
【0050】
内針プロテクタ6の構成材料としては特に限定されず、前記操作部材7等と同様の材料を使用することができる。なお、内部の視認性を確保するために透明または半透明材料を用いることが好ましい。これにより内部空間62内に内針4が収納され、内部空間62が閉塞されたことを外部から容易に確認することができる。
【0051】
内針プロテクタ6の先端部61の近傍には、前記内針4の針先41が一旦収納されると前記針先41の先端側で前記内部通路62を閉塞し、該内針4が前記内針プロテクタ6から突出することを防止するためのシャッター機構10が設けられている。これにより、血管から抜いた使用済みの内針4をカテーテル内を通して外に出すことなく内針プロテクタ6内に収納・保持することができ、カテーテル留置の手技を行う術者の血液汚染や針刺事故を防止できるとともに、内針4の回収・廃棄等の際に作業者が針先41に触れる等による血液汚染や針刺事故を防止することができる。
【0052】
内針プロテクタ6の先端には針止部材101の当接部1011が挿通可能な開口部66が設けられている。これにより、当接部1011とカテーテルハブ3とが当接することができ、該カテーテルハブ3を前記内針プロテクタ6の先端部61に装着することができる。さらに、針止部材101は開口部66の開口に沿って移動することができ、内部通路62を開放・閉塞することができる。
【0053】
シャッター機構10は、前記内部通路62を閉塞し内針4が前記内針プロテクタ6の先端部から突出することを防止し得る針止部材101と、該針止部材101を前記カテーテルハブ3に当接するように付勢する弾性部材102とを備えている。すなわち、針止部材101は、内針4が内針プロテクタ6に収納された状態でカテーテルハブ3への当接が解除されたとき、弾性部材102の復元力によって移動し前記内部通路62を閉塞する。
【0054】
針止部材101は、図1においてシャッタ壁64の先端側に、開口部66の開口に沿って(上下方向)スライド可能に設けられている。針止部材101には、内針4を挿通させるための孔1012と、カテーテルハブ3に当接する当接部1011が形成されている。
【0055】
孔1012は、図1および図2に示すようにカテーテルハブ3が内針プロテクタ6に装着された状態では、上述の先端部61に設けられた孔611およびシャッタ壁64に設けられた孔641と同軸上に位置している。したがって、内針4はカテーテル2、カテーテルハブ3、先端部61、針止部材101およびシャッタ壁64を貫通することができ、内針4の抜脱を容易に行なうことができる。
【0056】
針止部材101は、当接部1011においてカテーテルハブ3に当接している。すなわち、図1および図2に示されるように、針止部材101は弾性部材102によりカテーテルハブ3の当接部1011に当接するように付勢されており、この当接部1011とカテーテルハブ3との間の摩擦力により、カテーテルハブ3の先端部61への装着状態を維持している。これにより、操作部材7の基端側への引張り操作のみによってカテーテルハブ3の内針プロテクタ6からの取外しを確実に行うことができる。すなわち、カテーテルハブ3は、従来技術で述べたような特殊なロック機構により内針プロテクタと結合(係合)するものではないため、かかるロック機構を解除するための特別の操作等を必要とせず、内針4の引抜き操作のみでカテーテルハブ3の切り離しを行うことができる。
【0057】
さらに、カテーテルハブ3の当接面(基部31a)が内針4の移動方向に沿って形成されており、該当接面での摩擦力によりカテーテルハブ3の装着状態が維持されていることが好ましい。これにより、内針4の引抜き操作のみによるカテーテルハブ3の切離しを、より容易かつ確実に行うことができる。
【0058】
上記摩擦力は、組織に刺入されたカテーテル2を該組織が保持する保持力よりも小さいことが好ましい。これによって、カテーテルハブ3の切離しの際、組織に刺入しているカテーテル2を押えておく必要がなく、片手で操作部材7を基端側へ引っ張るだけで行うことができる。また、操作部材7を基端側へ移動させる際の引張力によって、刺入されたカテーテル2が組織から抜けてしまうおそれがない。
【0059】
なお、さらに上記摩擦力は、前記操作部材7の移動に伴う抵抗よりも大きいことが好ましい。これにより、操作部材7が内針プロテクタ6の外周面に沿って基端側へ移動する間、その抵抗による基端側への引張力によってカテーテルハブ3が内針プロテクタ6から外れてしまうことはない。
【0060】
このような針止部材101の構成材料としては、特に限定されないが硬質材料が好ましい。硬質材料を用いることにより、内針4が針止部材101を刺通して再び外部に突出することがなく、上述の針刺事故を防止することができる。
【0061】
このような硬質材料としては、例えば、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエンのようなポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリアセタール、ポリアリレート、、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、アイオノマー、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PTB)のようなポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、芳香族または脂肪族ポリアミド等の各種樹脂、あるいはこれらを任意に組み合わせたもの等が挙げられる。
【0062】
弾性部材102は、弾性体で構成された板バネであることが好ましく、内針4を囲むようなC字形状をなしていることが好ましい。これにより針止部材101の動きを規制するとともに、内針4の引抜きの妨げにならないように、内針4に接触しないよう配置することができる。
【0063】
この弾性部材102は、一端部が針止部材101に、他端部が内針プロテクタ6の内面に係合するように設けられている。これにより、弾性部材102の伸縮によって針止部材101の位置を変移させることができる。
【0064】
弾性部材102は、図1および図5に示されるように、圧縮された状態で針止部材101に係合している。弾性部材102は、その弾性力により針止部材101をカテーテルハブ3の基部31aに当接させ、これによりカテーテルハブ3と内針プロテクタ6との装着状態を維持することができる。
【0065】
内針4をカテーテル2およびカテーテルハブ3から引き抜いて、カテーテルハブ3を内針プロテクタ6と切離したとき、針止部材101の規制状態が解除されるため、弾性部材102の復元力により針止部材101は移動する。その結果、シャッタ壁64に設けられた前記孔641は針止部材101により閉鎖され、内部空間62は閉塞される。これにより、針先41は再び孔641を貫通し内針プロテクタ6の先端部から突出することはない。
【0066】
弾性部材102の構成材料としては特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミドエラストマー等の熱可塑性樹脂、天然ゴム、シリコーンゴム等の弾性材料、あるいはステンレス鋼等の金属をバネ状に成形したもの等が挙げられる。なお、弾性部材102は、針止部材101と別体でもよいが、これらを一体的に形成することもできる。
【0067】
このようなシャッター機構10は、一旦内針プロテクタ6の内部通路62を閉塞すると、その閉塞を解除することができないものが好ましい。これにより、内針プロテクタ6内に収納された内針4が再び外に突出するおそれがない。
【0068】
さらに、シャッター機構10は、内針4を内針プロテクタ6の内部通路63に収納する際に該内針4と接触しないように配置されていることが好ましい。これにより、内針プロテクタ6内に収納された内針4が再び外に突出するおそれがない。
【0069】
当接部1011は、内部通路62を閉塞したとき内針プロテクタ6の内部に収納されるものが好ましい。これにより、内針4を内針プロテクタ6内に収納し、より確実に保持することができる。すなわち、内針プロテクタ6の外部にある当接部1011が、接触等による誤動作によって針止部材101が移動し、孔641が孔1012と連通して内針4が再び内針プロテクタ6から突出する等のおそれがなくなる。なお、同様に誤動作の防止の観点から、使用時まで図示しない針キャップを被せて内針4とカテーテル2とを保護し、該針キャップの口部を操作部材7の先端部に係止させるよう構成されていることが好ましい。これにより、留置針組立体1の使用前に内針4を過って穿刺してしまうことを防止し、また、操作部材7が内針プロテクタ6の基端から飛び出すことを防止できる。
【0070】
以下、内部通路62を閉塞したとき当接部1011が内針プロテクタ6の内部に収納される構成の実施例について説明する。
【0071】
図7〜図10は、本発明の留置針組立体の他の実施例を示す図である。
本実施例においてシャッター機構10は、図7、図9および図10に示すように、弾性部材102を係合させる凹部1013と内針4が通過する孔1012が形成された針止部材101と、板バネ102とから構成されている。孔1012の内径は、先に述べたものと同様、内針4の引き抜きの際の抵抗を低減するために、内針4の外径よりも若干大きく設定されている。
【0072】
弾性部材102は伸長状態で針止部材101の凹部1013に係合し、針止部材101を図中下方へ付勢している。
【0073】
針先41がシャッタ壁64の基端側に移動し、カテーテルハブ3が外れると、、図8および図11に示すように、針止部材101は弾性部材102の復元力により内針プロテクタ6の下方に移動する。これにより、シャッタ壁64の孔641は針止部材101により塞がれ、針先41が内針プロテクタ6内に保持される。また、このとき、当接部1011は先端部61に形成された凹部613に埋入する。これにより、当接部1011への接触等による誤動作により針止部材101が移動し、孔641が孔1012と連通して内針4が再び内針プロテクタ6から突出する等のおそれがない。
【0074】
図11〜図16は、本発明の留置針組立体のさらに別の実施例を示す図である。
【0075】
本実施例のシャッター機構10は、図12および図15に示すように、内針プロテクタ6内に収納された針止部材101と板バネ102とから構成されている。
【0076】
針止部材101には、内針4が通過する孔1012が形成されており、孔1012の内径は、先に述べた理由により内針4の引き抜きの際の抵抗を低減するために、内針4の外径よりも若干大きく設定されている。
【0077】
カテーテルハブ3には、基端側に延長した延長部35が設けられている。延長部35は、針止部材101との当接面が内針4の移動方向に沿うように形成されている。この延長部35が開口部66から内針プロテクタ6の内部通路62に挿入され、針止部材101と当接している。このとき弾性部材102は圧縮された状態で針止部材101と係合している。
【0078】
針先41がシャッタ壁64の基端側に移動し、カテーテルハブ3が開口部66から抜脱し当接が解除されたとき、図13および図16に示すように、針止部材101は弾性部材102の復元力により内針プロテクタ6の壁面側へ移動する。これにより、シャッタ壁64の孔641は針止部材101により塞がれ、内針4の針先41が内針プロテクタ6内に保持される。
【0079】
この実施例でも、当接部1011は内部通路62内にあるため、当接部1011への接触等による誤動作によって、内針4が再び内針プロテクタ6から突出する等のおそれがない。
【0080】
次に、本発明の留置針組立体の使用方法(動作)の一例について図を参照しながら説明する。
【0081】
[1] 予め内針4がカテーテル2内に位置するように組み立てておく。このとき、針先41はカテーテル2の先端面から突出している。
【0082】
[2] 次に、一体化した内針4およびカテーテル2を生体組織(例えば静脈または動脈)に穿刺する。
【0083】
内針4の針先41が血管を確保すると、血管の内圧(血圧)により血液が内針4の内腔を経て支持部材9内に流入する。この血液のフラッシュバックは、視認性を有する操作部材7および内針プロテクタ6によって外部から確認することができ、これによって内針4の針先41が血管を確保したことがわかる。
【0084】
[3] 必要に応じて、タブ67に指を当てて先端方向にわずかに押圧し、カテーテル2の先端を血管に確実に挿入する。
【0085】
[4] カテーテル2の先端が血管を確保したら、片手で把持部材8を把持し、操作部材7を基端方向へ引張る。このとき、連結部材81は内針プロテクタ6の外周面をスリット63に沿って基端側に移動し、連結部材81によって把持部材8と連結された支持部材9も一体となって基端側へ移動する。したがって、支持部材9に固着されている内針4も基端側へ移動し、針先41はカテーテル2、カテーテルハブ3、孔611および針止部材101の孔1012を経て、シャッタ壁64の孔641を抜ける。針止部材101等が内針4に当接していないため、この内針4の抜き取る際の抵抗は小さい。
【0086】
また、このとき操作部材7の移動に伴う抵抗は、針止部材101の当接部1011とカテーテルハブ3との摩擦力よりも小さく、さらに当該摩擦力は、組織に刺入されたカテーテル2を該組織が保持する保持力よりも小さいため、血管内に挿入したカテーテル2を内針プロテクタ6とともに引き抜いてしまう可能性がない。さらに、もう一方の手でカテーテル2およびカテーテルハブ3が動かないように押えておくことを要しない。
【0087】
[5] 針先41が孔641を通過したとき、端部810が衝止端65に当接する。これにより、支持部材9は内針プロテクタ6の基端側から脱落することはなく、これに伴って内針4が内針プロテクタ6から抜出せず、適正な位置で停止する(図2参照)。
【0088】
[6] さらに、操作部材7を基端側へ引くと、内針プロテクタ6は基端側へ引張られ、その結果カテーテルハブ3が内針プロテクタ6から離脱する。
【0089】
先に述べたように、当接部1011とカテーテルハブ3との摩擦力は、組織に刺入されたカテーテル2を該組織が保持する保持力よりも小さいため、このときにも、血管内に挿入したカテーテル2を内針プロテクタ6とともに引き抜いてしまう可能性がない。また、もう一方の手でカテーテル2およびカテーテルハブ3が動かないように押えることを要しない。
【0090】
[7] カテーテルハブ3が内針プロテクタ6から離脱すると、弾性部材102の復元力によって針止部材101が移動する。これにより孔641と同軸上に位置していた孔1012が移動し、同時に孔641は針止部材101により閉鎖される。したがって、針先41は再び孔641から突出することがなく、一方、衝止端65と端部810により基端側への移動も阻止されているため、内針4は内針プロテクタ6内に収納・保持されて内部通路63内に固定された状態となる(図3参照)。
【0091】
[8] このようにして内針4が抜き取られた後、カテーテルハブ3に輸液ライン等が接続され、常法に従って輸液が行われる。
【0092】
以上、本発明の留置針組立体を図示の各実施例について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、留置針組立体を構成する各部材、特にシャッター機構10や操作部材7は、同様の機能を発揮し得るものであれば任意の構成のものと置換することができる。
【0093】
例えば、把持部材8の外周部に手指の滑りを防止するための突起等を設けてもよく、弾性部材102は複数の板バネから構成されたものであってもよい。また、操作部材7と内針プロテクタ6との摺動をより滑らかにするために、各々の摺動面に何らかの低摩擦処理を施すことも可能である。
【0094】
また、把持部材8と支持部材9との連結位置、連結方法、連結部材81の構造も図示のものに限定されない。
【0095】
【実施例】
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
【0096】
(実施例)
先に述べた図1〜図3に示す実施例とシャッター機構が同じ構造の留置針組立体(ただし、カテーテル2は除いたモデル)を用いて、操作部材7の移動に伴う摺動抵抗を測定した。
【0097】
まず、カテーテルハブ3を、操作部材7と一体とされた内針プロテクタ6の先端部61に装着した。
【0098】
次に、操作部材7を内針プロテクタ6の先端側に寄せ、内針4をカテーテルハブ3から突出させる。
【0099】
この状態から、把持部材8を片手で把持し、内針プロテクタ6の軸方向と平行方向に基端側へ移動させて内針4を引抜き、このときの抵抗値を測定した。なお、測定はアイコーエンジニアリング(株)製の微小荷重試験機(MODEL−1305)を用い、摺動速度100mm/minに設定して行った。測定結果を図15に示す。
【0100】
(比較例)
図16および図17に示すような、特開平9−99069号公報に開示の留置針組立体と同じ構造のモデルを作製し、実施例の場合と同様にして内針を基端側へ引抜き、このときの抵抗値を測定した。測定結果を図15に示す。
【0101】
以上の結果から、実施例の場合、内針を移動させる際の抵抗値は1.0〜1.2gであった。これに対し比較例の場合、7.5〜8.8gであった。
【0102】
したがって、実施例の留置針組立体は、針止部材101および弾性部材102は内針4に接触していないため内針4の摺動時(移動時)の抵抗値が低く、T字構造体380がニードル220により固定されている(互いに接触している)比較例の場合に比べて1/7〜1/8に低減されたことがわかる。
【0103】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の留置針組立体によれば、従来の針先防護部材を備えていない留置針組立体における内針抜去操作と同じ操作を行うだけの簡単な操作で、内針収納時の感触も変わらない。また、他の針先防護部材を備えた留置針組立体のように特別な操作を必要としないため、違和感なく内針を収納することができ、カテーテル留置後内針を抜去する作業や使用済の内針の回収作業を確実に行なうことができるため、汚染された内針の運搬や廃棄等の処理を安全かつ円滑に行うことができる。
【0104】
また、内針を抜去する際の抵抗が極めて小さいため、カテーテルを刺入・留置した後の内針の引抜き操作、特に内針の引き抜きから内針プロテクタ内への収納、およびその状態でロックするまでの一連の動作を、血管に留置されたカテーテルを抜いてしまう危険なく内針を基端側へ引っ張る動作のみで行うことができる。したがって、指先の操作によりロックを解除する等の必要がなく、術者の持ち方や操作方法を制限しないため汎用性に優れる。
【0105】
そして、カテーテルハブの切離しのタイミングは、上記一連の動作の中においては、必ず内針が内針プロテクタ内に収納された後となるため、内針の収納不全や、内針の引抜き操作中のカテーテルの抜け等を回避することができる。
【0106】
また、一旦内針が内針プロテクタ内に収納されると、内針は先端側にも基端側にも動かないようロックされるため、針先が内針プロテクタから突出することがなく、鋭利な針先による針刺事故の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の留置針組立体の実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す留置針組立体の動作を示す縦断面図である。
【図3】図1に示す留置針組立体の動作を示す縦断面図である。
【図4】図1中のA−A線断面図である。
【図5】図2中のB−B線断面図である。
【図6】図3中のC−C線断面図である。
【図7】本発明の留置針組立体の他の実施例を示す縦断面図である。
【図8】図7に示す留置針組立体の動作を示す縦断面図である。
【図9】図7中のE−E線断面図である。
【図10】図8中のF−F線断面図である。
【図11】本発明の留置針組立体のさらに他の実施例を示す縦断面図である。
【図12】図11に示す留置針組立体の動作を示す縦断面図である。
【図13】図11中のH−H線断面図である。
【図14】図12中のI−I線断面図である。
【図15】留置針組立体(モデル)において内針を移動させたときの抵抗値を示すグラフである。
【図16】従来の留置針組立体のロック解除機構を示す縦断面図である。
【図17】図16に示す留置針組立体のロック解除機構の動作を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 留置針組立体
2 カテーテル
21 先端部
3 カテーテルハブ
31 かしめ部材
31a 基部
31b テーパ部
32 収納部
35 延長部
4 内針
41 針先
6 内針プロテクタ
61 先端部
611 孔
613 凹部
62 内部通路
63 スリット
64 シャッタ壁
641 孔
65 衝止端
66 開口部
67 タブ
7 操作部材
8 把持部材
81 連結部材
810 端部
9 支持部材
90 孔
91 フィルタ
10 シャッター機構
101 針止部材
1011 当接部
1012 孔
1013 凹部
102 弾性部材
100 ロック解除機構
140 ガードハウジング
200 ガイドスリーブ
220 ニードル
240 中央開口
260 ラッチ部材
280 カテーテルハブ
300 突起
320 ノーズ片
340 ガスケット
380 T字形構造体
400 アーム
440 アーム
460 突起
500 ルアロック用突起

Claims (8)

  1. 生体組織に刺入され留置されるカテーテルと、
    前記カテーテルの基端部に固着されたカテーテルハブと、
    前記カテーテルの内腔に挿通可能であって先端部に鋭利な針先を有する内針と、
    前記カテーテルハブを装着し得る先端部と前記内針を収納可能な内部通路とを有する内針プロテクタと、
    前記内針の基端部を支持し、前記内針プロテクタに対しその長手方向に移動可能な操作部材と、
    前記内部通路を閉塞し前記内針が前記内針プロテクタの先端部から突出することを防止し得る針止部材と該針止部材を前記カテーテルハブに当接するように付勢する弾性部材とを備えるシャッター機構とを有する留置針組立体であって、
    前記針止部材は、前記カテーテルハブに当接することにより前記カテーテルハブの前記先端部への装着状態を維持するとともに、前記内針が前記内針プロテクタに収納された状態で前記カテーテルハブへの当接が解除されたとき、前記弾性部材の復元力によって移動し前記内部通路を閉塞することを特徴とする留置針組立体。
  2. 前記針止部材が前記内部通路を閉塞したとき、内針が前記内部通路内に固定される請求項1に記載の留置針組立体。
  3. 前記針止部材と前記カテーテルハブとの当接面が前記内針の移動方向に沿って形成されており、該当接面での摩擦力により前記カテーテルハブの装着状態が維持されている請求項1または2に記載の留置針組立体。
  4. 前記摩擦力は、組織に刺入された前記カテーテルを該組織が保持する保持力よりも小さい請求項1ないし3のいずれかに記載の留置針組立体。
  5. 前記シャッター機構は一旦前記内針プロテクタの内部通路を閉塞するとその閉塞を解除することができないものである請求項1ないし4のいずれかに記載の留置針組立体。
  6. 前記当接部は前記内部通路を閉塞したとき前記内針プロテクタの内部に収納されるものである請求項1ないし5のいずれかに記載の留置針組立体。
  7. 前記シャッター機構は前記内針を内針プロテクタの内部通路に収納する際に該内針と接触しないように配置されている請求項1ないし6のいずれかに記載の留置針組立体。
  8. 前記弾性部材は板バネで構成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の留置針組立体。
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