JP3956385B2 - 針組立体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、針組立体に関し、より詳細には、血液などが付着した使用後の医療用針が、誤って人体に突き刺さることを防ぐための機構を備えた針組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、注射針のような医療用針は、金属針と、金属針の基端側に設けられ、金属針を固定するためのハブと、該ハブに嵌合可能であり、金属針の針先を覆って誤穿刺を防止するためのキャップとから構成されている。該注射針は、その刃先を覆うキャップを取り外した状態で使用する。そして、使用後、再び該キャップにより患者の血液や体液により汚染された注射針の刃先を覆い、術者や患者、針を廃棄する者等が誤って鋭利な刃先に触れて傷を負ったり、また、それにより肝炎や各種伝染性疾患等に感染することを防止する。
【0003】
使用済みの注射針を安全かつ容易に保護できる注射針組立体としては、従来、注射器の外筒を覆うように設けられた円筒状のシールドを、注射針の先端側へ摺動させることにより、該注射針を保護するもの(特開平11−342200号公報、特開平11−319090号公報、特開平10−127765号公報等)や、注射針に近い位置にヒンジ止めされたシールドを、注射針に対して回転させることにより該注射針を保護するもの(特開平11−57005号公報、特開平10−248930号公報、特開平10−113392号公報)、注射針に沿って軸線方向に移動可能なシールドにより、該注射針の先端を保護するもの(特開平8−206204号公報、特開平7−250898号公報、特開平7−148176号公報等)などがある。
これらの従来の注射針組立体は、両手による操作を必要とし、操作者は、片手で医療器具を保持し、もう一方の手でシールドを移動させて注射針を保護する必要がある。また、いずれの注射針組立体も形状が大きいため、廃棄物量が極めて多くなる。
【0004】
一方、上記問題点を考慮して、片手で操作可能な注射針組立体が公知である(特開平3−234264号公報、実開平6−63050号公報、特許第2739840号公報、特許第2974299号公報等)。これらの注射針組立体は、少なくとも注射針先端を保護しうる針ガードが、注射針の軸方向に平行に設けられており、その基端は注射筒まで延びている。注射針組立体の使用後、注射器を保持している手のいずれかの指で針ガードの基端側を先端に向けて押すことにより、該注射針の先端が保護される。このような注射針組立体は、両手による操作を必要としないため、操作者が容易に注射針を保護することができるものである。しかし、これらの注射針組立体は、針ガードを設けるために、針ハブに注射針を挿入するための孔とは別に孔を形成したり、針ハブ上に孔を有する別の部材を設けるなどして、針ガードを挿入するための孔を作成する必要があり、針ガードと針ハブの組み立て方法も困難である。また、硬質樹脂からなる針ガードを有する注射針組立体(実開平6−63050号公報、特許第2739840号公報、特許第2974299号公報)は、針ガードが注射針に沿わず、注射針から距離をおいて平行に位置しており、形状が大きく使用しにくくなる。さらに、これらの注射針組立体は、針ガードがハブよりも先端側に設けられているため、その分だけ針の全長が長くなり、患者への穿刺が行いにくくなる。
また、可撓性樹脂からなる針ガードを有する注射針組立体(特開平3−234264号公報)は、針ガードの軸線方向に沿って切り込みを入れ、針ガードを注射針に沿って先端側へと摺動させるときに、該注射針は該針ガードの切り込みより該針ガード内へと収納される機構を有するものである。しかし、このような機構を有するためには前記針ガードに切り込みを入れることが必要になり、工程が複雑である。また、このような針ガードはかなり柔軟でなければならず、注射針保護時に片手で該針ガードの基端部を押して、注射針上を摺動させることは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記事情に鑑み、本発明は形状がコンパクトで組み立てが容易であり、かつ、片手で操作可能な針組立体を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために種々鋭意検討した結果、針ハブの側面に開口を設け、プロテクターが針に沿って移動する構造を用いることにより、形状がコンパクトで組み立てが容易であり、かつ、片手で操作可能な針組立体を得られることを見出し、本発明に到達した。
【0007】
すなわち、本発明は先端に鋭利な針先を有する中空の針と、該針が先端部に固着され、該針の内部と連通する内腔を有する針ハブと、細長い棒状の本体とその先端側に設けられた前記針上を摺動する中空の筒体である針先保護部とを有するプロテクターとからなる針組立体であって、前記針ハブの先端側には内部に前記針および針先保護部を収容可能な内部通路を有する筒状のハブカバーが設けられ、前記針ハブおよびハブカバーは接合されたときに外部とハブカバーの内部通路とを連通しうる側孔が形成される形状を有しており、前記プロテクター本体は該側孔内に挿通された状態で先端側または基端側へ移動しうることを特徴とする針組立体である。
本発明の針組立体に使用される針とは、注射針、採血針、留置針、輸液セット用針、翼状針などの医療用針製品である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の針組立体の好ましい実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の針組立体のうち、針先保護前の注射針組立体の一実施例を示す縦断面図であり、図3は図1に示す注射針組立体の、針先保護後の状態を示す縦断面図である。また、図5は本発明の針組立体のうち、針先保護前の注射針組立体の他の実施例を示す縦断面図であり、図6は図5に示す注射針組立体の、針先保護後の状態を示す縦断面図である。
本発明の針組立体において、先端とは患者等に穿刺する側(図中、右側)を、基端とは先端の反対側(図中、左側)を指す。また、図示していないが、本発明の注射針組立体1は、基端側にシリンジやコネクター、輸液用チューブ等を接続して使用するものである。
【0009】
本発明に用いられる針2は、中空の管であり、その先端部には鋭利な針先21が形成されており、該針先21は刺通抵抗を低くするために傾斜した刃面を有している。該針2の材質としては、ステンレス鋼、アルミニウム、チタン、あるいはこれらの合金等の金属材料があげられる。
【0010】
図1に示すように、前記針2の基端部には、針ハブ31が固着されている。その固着方法としては、接着剤による接着や、熱による融着等があげられる。該針ハブ31は、該針2の内部と連通する内腔を有する中空の管体であり、該内腔は基端側に向かって内径が増加するテーパー状に形成されている。該針ハブ31の先端側には、中空の管体であるハブカバー32が設けられている。該ハブカバー32は、先端から基端へ貫通した内部通路33を有しており、針2および後述するプロテクター4の先端に設けられる針先保護部42の少なくとも一部を収容できるように、その内径が該針先保護部42の外径よりも若干大きく設定されている。また、該ハブカバー32の長さは、プロテクター4の針先保護部42の少なくとも一部を収容でき、かつ、後述する側孔34の形成に差し支えない程度の長さであれば、特に限定されない。該針ハブ31およびハブカバー32の材質としては、ポリカーボネート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の硬質材料が好ましく用いられる。
図2は、図1に示す注射針組立体のA−A線横断面図である。前記ハブカバー32の外周には、注射針組立体1使用前に針2および針先21を保護するために該針2および針先21に被せられるキャップ(図示せず)を固定するために、図2に示すように複数個のリブ36が設けられていてもよい。
【0011】
前記針ハブ31およびハブカバー32は、接合されて一体となったときに、外部とハブカバー32の内部通路33とを連通しうる側孔34が形成される形状を有している。その接合方法としては、エポキシ樹脂、UV硬化接着剤等による接着、或いは超音波溶着による溶着等があげられる。前記針ハブ31およびハブカバー32は、一体成形されたものであってもよく、その場合側孔34が、切削等により作成されるか、あるいは、ハブカバー32の一部が開閉可能であるように、ヒンジ等が形成される。また、該側孔34の形状は、後述するプロテクター本体41が挿通可能なものであれば、特に限定されない。
【0012】
図2を用いて、前記針ハブ31とハブカバー32の接合の一例について説明する。前記ハブカバー32は内部通路33を有する円筒状の筒体である。また、針ハブ31はその外周に放射状に配置される4つのリブ35を有している。該リブ35は針ハブ31が前記ハブカバー32の内部通路33に挿入されたときに、該リブ35が内部通路33の壁面に接する大きさに形成されており、該リブ35がハブカバー32と接合されることによって該針ハブ31とハブカバー32は一体となる。図2に示すように、前記ハブカバー32の内部通路33が前記リブ35により4つの通路に分断される場合、後述するプロテクター本体41はそのうちの一つの通路に配置される。
【0013】
本発明の注射針組立体1の構成要件の一つであるプロテクター4は、細長い棒状の本体41を有しており、適度に柔軟な材料から形成される。該材料は、具体的には、ポリプロピレン、ポリカーボネート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリアセタール等である。該プロテクター本体41は、前記側孔34内に挿通された状態で先端側または基端側へ移動しうる。
該プロテクター本体41の断面形状は特に限定されないが、前記側孔34内に挿通される際の摩擦を最小限にするために、該側孔34の形状に即したものであることが好ましい。例えば、側孔34の形状が四角形である場合は、プロテクター本体41の断面形状も四角形であることが好ましい。この時、プロテクター本体41は断面形状が長方形の平板状のものであってもよい。また、図2に示すようにハブカバー32の内部通路33がリブ35により複数の通路に分断される場合、該プロテクター本体41の断面形状は、そのうち一つの通路と相似した形状であることがより好ましい。
該プロテクター本体41の先端側には、該針2の針先21を収納可能な針先保護部42が形成されている。該針先保護部42は、該針2を内腔に挿通可能な中空の筒体であり、針2上を先端側または基端側へ摺動可能であるように、その内径は該針2の外径よりも若干大きく設定されている。
【0014】
前記プロテクター4は、注射針組立体1使用前および使用中、つまり前記針先21が保護される前には、図1および図5に示されるように、前記針先保護部42の少なくとも一部が前記ハブカバー32の内部通路33内に配置されるように位置決めされる。注射針組立体1使用後、つまり前記針先21が保護される時には、該プロテクター4は、注射針組立体1を保持している手のいずれかの指でプロテクター4を先端側へ押すことで先端側へと摺動し、図3および図6に示されるように、前記針先保護部42内に針先21が収納される位置で位置決めされる。
【0015】
前記注射針組立体1には、前記プロテクター4を針先21が保護される前の位置に位置決めするための、第一位置決め手段が備えられることが好ましい。該第一位置決め手段は、図1に示されるように、前記針先保護部42が前記ハブカバー32の内部通路33内に配置された状態から、前記プロテクター4が容易に注射針組立体1の先端側または基端側へ移動しないように位置決めするためのものである。
図4は、図1に示す注射針組立体1の、針ハブ31の先端部付近の拡大断面図である。該第一位置決め手段は、例えば、図4に示すように、針ハブ31の先端部外周に設けられた凸部311と、前記プロテクター4の針先保護部42内周に設けられた凹部421との係合によるものである。前記第一位置決め手段は、針ハブ31の先端部外周に設けられた凹部と、プロテクター4の針先保護部42内周に設けられた凸部との係合によるものであってもよいし、凹凸を設けず、単に針ハブ31と針先保護部42との嵌合によるものであってもよい。
【0016】
また、前記注射針組立体1には、前記プロテクター4を針先21が保護される時の位置に位置決めするための、第二位置決め手段が備えられることが好ましい。該第二位置決め手段は、図3に示されるように、前記針先保護部42が前記針先21を収納した状態から、前記プロテクター4が容易に注射針組立体1の先端側および基端側へ移動しないように位置決めするためのものである。
該第二位置決め手段のうち、該プロテクター4の先端側への移動を防止するものは、例えば、図3および図6に示すように、該プロテクター4の基端部に設けられた係合アーム43と前記ハブカバー32の側孔形成部321との係合によるものがあげられる。また、後述するプロテクター4の指接触部が図3に示すように該プロテクター4の基端側に設けられる場合、該指接触部471が前記ハブカバー32の側孔形成部321と係合するため、前記係合アーム43を設けなくてもよい。
また、該第二位置決め手段のうち、該プロテクター4の基端側への移動を防止するものは、例えば、図3に示すように、プロテクター4の係合アーム43の先端部に内方向に向けて設けられた突起44とハブカバー32の先端部との係合によるものや、図6に示すように、プロテクター本体41から外方向に向けて設けられた突起45とハブカバー32の先端部との係合によるものがあげられる。また、該第二位置決め手段として、図3に示すように、プロテクター4の針先保護部42の先端部内周に設けられた突起46と針先21との係合によるものもあげられるが、これは前記突起44とハブカバー32の先端部との係合、あるいは突起45とハブカバー32の先端部との係合と併せて設けられることが好ましい。また、プロテクター本体1に針先保護部42の基端側に、図3に示すように外方へ反る緩やかにカーブした湾曲部411、あるいは図6に示すような屈曲部412が設けられている場合、前記突起46と針先21との係合はより確実になる。前記第二位置決め手段は、該プロテクター4の先端側への移動を防止するものと、基端側への移動を防止するものとが、少なくとも一つずつ選ばれて注射針組立体1に設けられることが好ましい。
【0017】
本発明のプロテクター4には、針先21が保護される時に、注射針組立体1を保持している手のいずれかの指でプロテクター4を先端側へ押すために、指接触部が設けられていることが好ましい。該指接触部は、図1および図3に示すように、プロテクター4の基端部に設けられた指接触部471であってもよいが、針2の全長が短い場合は、図5および図6に示すように、プロテクター4の先端側に設けられた指接触部472であっても、片手で操作できる限り差し支えない。その形状は、注射針組立体1を保持している手のいずれかの指が押しやすい形状であれば、特に限定されないが、図1および図3に示すように、指が接する面に、指の形に沿った円弧状の窪み473が設けられたものであることがより好ましい。さらに、該窪み473には、指の滑り止めのために多数のリブ474が設けられていることが、針先保護操作が容易になりより好ましい。
【0018】
次に、本発明の注射針組立体1の組み立て方法について説明する。まず、針ハブ31の先端部に固着された針2の針先21を、プロテクター4の針先保護部42の内腔に基端側から挿通させ、該針先保護部42を該針ハブ31の先端部外周に配置する。次に、前記針2の針先21をハブカバー32の内部通路33内に挿通させ、該ハブカバー32を該針先保護部42外周に配置する。このとき、前記プロテクター4は、前記第一位置決め手段により針ハブ31に固定されるため、容易に先端側または基端側へ移動するおそれはない。本発明の注射針組立体1は、このように構成が簡単で、組み立てが容易である。
注射針は、使用時に完全に露出している針の長さが予め決められているため、従来の針ハブよりも先端側に針先保護部を配置する注射針組立体の場合、針先保護部の長さ分だけ針の全長が長くなり、患者への穿刺が困難になる。しかし、本発明の注射針組立体1は、プロテクター4の針先保護部42の少なくとも一部が針ハブ31上に配置されるため、針2の全長は従来の注射針組立体ほど長くなることはなく、患者への片手での穿刺が容易に行える。
【0019】
次いで、本発明の注射針組立体1の使用方法について説明する。一般的に注射針を患者から引き抜く際に、操作者は片方の手で注射針組立体を保持して針を抜き、もう片方の手は患者の皮膚穿刺箇所を針の上からガーゼ等で押さえている。図1に示すように指接触部471がプロテクター4の基端部に設けられている注射針組立体1を使用する場合、操作者は針2を患者の皮膚から引き抜いた直後に、注射針組立体1を保持する手のいずれかの指で指接触部471を注射針組立体1の先端側へ押し、針先21をプロテクター4の針先保護部42内に収納する。一方、図5に示すように指接触部472がプロテクター4の先端部に設けられている注射針組立体1を使用する場合、操作者は患者の皮膚穿刺箇所を押さえる手のいずれかの指、好ましくは親指を指接触部472に引っかけた状態で、針2を患者の皮膚から引き抜く。これにより、針2は患者の体外に露出すると同時に針先保護部42内に収納されるため、操作者に針先2が刺さり、針2に付着した患者の体液により疾病に感染する可能性がより少なくなる。また、図1に示す注射針組立体1を、図5に示す注射針組立体1と同様、針2が患者の体外に露出すると同時に針先保護部42内に収納される方法で使用しても差し支えない。
【0020】
本発明の注射針組立体1は、図1または図5に示すような使用前の状態では、針先21を保護するために、針2上にキャップ(図示せず)を備えたものであることが好ましい。使用時には、該注射針組立体1は、該キャップが取り除かれて使用される。
【0021】
本発明の針組立体は、上記した注射針組立体以外に、採血針組立体や留置針組立体の他、輸液セット用針、翼状針などの医療用針組立体などとしても使用できる。いずれも、基本的な構造およびそれによる効果は注射針組立体と同様であり、第一位置決め手段、第二位置決め手段および指接触部は、適宜好ましいものが組み合わせて設けられる。
【0022】
【発明の効果】
本発明の針組立体は、側孔が針ハブとハブカバーとの間に形成され、該側孔に可撓性樹脂製プロテクターを挿通したものであり、従来の針組立体のように、プロテクターを挿通するための孔を作成する必要がない。また、本発明の針組立体はプロテクターが針に沿って摺動するため、形状が大きくなることがなく、使用に差し支えない大きさの針組立体を提供することができる。さらに、本発明の針組立体は組み立てが容易であり、製造工程も簡略化される。また、このような構造を有することにより、本発明の針組立体は、針の全長が大幅に長くならず、片手で容易に針先を保護することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の針組立体のうち、針先保護前の注射針組立体の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】 図1に示す注射針組立体の、A−A線横断面図である。
【図3】 図1に示す注射針組立体の、針先保護後の状態を示す縦断面図である。
【図4】 図1に示す注射針組立体1の、針ハブ31の先端部付近の拡大断面図である。
【図5】 本発明の針組立体のうち、針先保護前の注射針組立体の他の実施例を示す縦断面図である。
【図6】 図5に示す注射針組立体の、針先保護後の状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 注射針組立体
2 針
21 針先
31 針ハブ
32 ハブカバー
33 内部通路
34 側孔
4 プロテクター
41 プロテクター本体
42 針先保護部
43 係合アーム

Claims (10)

  1. 先端に鋭利な針先を有する中空の針と、該針が先端部に固着され、該針の内部と連通する内腔を有する針ハブと、細長い棒状の本体とその先端側に設けられた前記針上を摺動する中空の筒体である針先保護部とを有するプロテクターとからなる針組立体であって、前記針ハブの先端側には内部に前記針ハブおよび針先保護部を収容可能な内部通路を有する円筒状のハブカバーが設けられ、前記針ハブの側面には針ハブの外周に放射状に配置されるリブがハブカバーの内部通路の壁面に接合されて一体となったときに針ハブとハブカバーとの間に形成される側孔が設けられており、前記側孔は外部とハブカバーの内部通路とを連通しうるものであり、前記プロテクター本体は前記ハブカバーの内部通路のうち針ハブのリブによって分断された通路の一つに配置され、かつ該側孔内に挿通された状態で先端側または基端側へ移動しうることを特徴とする針組立体。
  2. 前記プロテクターは、針先が保護される前の、針先保護部がハブカバーの内部通路内に配置される位置から、針先が保護される時の、該針先保護部が該針先を収納する位置まで、移動しうるように針組立体に配置されるものである、請求項1記載の針組立体。
  3. さらに前記プロテクターを針先が保護される前の位置に位置決めするための第一位置決め手段を備えてなる、請求項2記載の針組立体。
  4. 前記第一位置決め手段は、前記針ハブの先端部と、前記プロテクターの針先保護部との係合によるものである、請求項3記載の針組立体。
  5. 前記第一位置決め手段は、前記針ハブの先端部外周に設けられた凸部または凹部と、前記プロテクターの針先保護部内周に設けられた凹部または凸部との係合によるものである、請求項3記載の針組立体。
  6. さらに前記プロテクターを針先が保護される時の位置に位置決めするための第二位置決め手段を備えてなる、請求項2に記載の針組立体。
  7. 前記第二位置決め手段は、前記プロテクターの基端部とハブカバーとの係合によるものである、請求項6記載の針組立体。
  8. 前記第二位置決め手段は、前記プロテクターの基端部に設けられた係合アームと前記ハブカバーの側孔形成部との係合によって、該プロテクターが先端側へ移動することを防ぐためのもの、および前記係合アームの先端部に内方向に向けて設けられた突起とハブカバー先端部との係合によって、該プロテクターが基端側へ移動することを防ぐためのものである、請求項6記載の針組立体。
  9. 前記ハブには先端部外周に凸部または凹部が設けられ、前記プロテクターの針先保護部内周には前記ハブの凸部または凹部と係合しうる凹部または凸部が設けられ、前記プロテクターには、基端部に前記ハブカバーの側孔形成部と係合しうる係合アームが設けられ、前記係合アームの先端部には、内方向に向けてハブカバー先端部と係合しうる突起が設けられてなる、請求項1記載の針組立体。
  10. さらに、針先を保護するためのキャップを備えた、請求項1〜9のいずれかに記載の針組立体。
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